TOPIXをどう見たか・判断したか (07年7月)

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(07.7.2) TOPIX 1780P(+5)  日経平均 18146円(+7)   17.7億株 (2兆4248億円)



米国10年物国債の金利は5.03%へ低下し、金利高による波乱は沈静化したようです。NYダウは13408ドル(-13)と小安い。ナスダックも2603P(-5)とわずかにマイナス。

6月の日銀短観が発表されましたが、予想の範囲内であったので相場には響かず。

東京市場は小幅高。出来高・売買代金は不足し、日中の値幅も110円ほどでジミな動きで終わる。

今年になってプログラムをする多くは、日経先物のリアルタイム売買のための《リアル24》に費やしています。

《カナル24》や《Qエンジン24》は長い歴史があるので大方の骨格が決まっていますが、《リアル24》はまだ若いソフト(2004年12月から発売)であるので、アイデアが閃いたり、ユーザーの要望があったりして、どんどん進化させているところです。

同時に、「×分足」による売買手法は、2年3年前までは未知のものであったので、まだ自家薬籠中とはいかず、次々に生じる現象の発見に驚くことも多い。そのために《リアル24》には「プレゼント」というシステム(売買のための条件表と売買ルールのファイル)をオマケにつけて、これを叩き台として実証し、反省し、改良して、より強固なディトレードシステムを作ろうとしています。

「プレゼント」の昨年9月から今年5月までの成績は6月12日に掲げました。延べ158回の売買で、@平均利益率は0.11%、A勝率60.1%、Bプロフィットファクター2.12倍、C最大ドローダウンが-400(千円)というもので、よい成績であるといえます。6月の「プレゼント」の成績は次のようになりました。



6月の相場は、1日の値幅が小さい日が続きました。「プレゼント」は、@順張り(トレンドフォロー)のシステムなので、ある程度(150円くらい)の値幅がないと利益がでにくい。またAオーバーナイトしない売買ルールであるので、ギャップをとることは考えていません。要するにその日に株価が150円ほど動かねば利益が出にくいシステムです。

6月は150円の値幅があったのは21日のうち7回でした。5月は21日のうち13回、4月は20日のうち15回あったことを思えば、極端に動かなかったといえます。この結果、
  1. 13回の売買で、5勝8敗。
  2. トータルで-80千円の損失(260千円の利益に、-340千円の損失)
  3. 勝率は38.5%
  4. プロフィットFは0.76倍
という成績となりましたが、思ったよりも軽微な損失で済んだといえます。なお、オーバーナイトすべきかどうかについて確実な統計がほしいので、「オーバーナイトしたときのギャップ」について調べ、そのしだいを6月12日からHPに連載していますが、6月の「プレゼント」でオーバーナイトしたときは、
  1. 14回の売買で、6勝8敗。
  2. トータルで-20千円の損失(270千円の利益に、-290千円の損失)
  3. 勝率は42.9%
  4. プロフィットFは0.93倍
でした。(どちらにしても小幅マイナスとなった)。順張り(トレンドフォロー)のシステムであるので、相場がどちらかに動けば、「プレゼント」は利益を出します。最も困るのは6月のように相場が動かないときですが、それにもかかわらず6月の成績が小幅マイナスであったので、今後このような相場つきになったとしても十分に耐えられるシステムであることがわかりました。6月の相場は「プレゼント」にとっては意義があったといえます。(今日の連載は延ばします)


(07.7.3) TOPIX 1781P(+1)  日経平均 18149円(+3)   17.7億株 (2兆5820億円)



米国10年物国債の金利はとうとう4.99%へ低下。NYダウは13535ドル(+126)と反発。

ナスダックも2632P(+29)と大きく反発し、終値では新高値。《デンドラ24》の上値メドの2644Pまであと12Pと迫りました。

NY高を受けて東京市場は高く始まったものの、先の「ダンゴ」の圏内に入ると売り物が出て、高値は更新できず。

この小波動(上昇)の「新高値の陰線」となったので、明日が「順下がりの陰線」になるかどうかを注目。

I-7 トレンドとギャップ(ほかのチャートによるトレンドの判定)


いろいろなチャートを使ってトレンドを判定し、@上昇トレンドにあるときは「買い仕掛け」でギャップをとる、A下降トレンドにあるときは「売り仕掛け」でギャップをとる。ということができるかを調べてみます。

( 1 ) 5本新値足によるトレンドの判定

「5本新値足が陽転中のときは上昇トレンドとし、陰転中のときは下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。

表の見方は、「上昇トレンドにある」と判定したときの期待値はプラスで数値が大きいものほどよい。(買い仕掛けでオーバーナイトすることによって、期待値分の利益が加算される。次表では+9.0円ほど有利になっている)

「下降トレンドにある」と判定したときの期待値はマイナスで数値が大きいものほどよい。(売り仕掛けでオーバーナイトすることによって、期待値分の利益が加算される。次表では+3.9 円なので、売り仕掛けをすると3.9円ほど損失を加算することになる。下降トレンドと判定しても損失になる)

(B-10)5本新値足が陽転中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
494回
396回
64回
954回
51.8%
41.5%
6.7%
100.0%
93.4円
-94.9円
0円
9.0円
0.67%
-0.68%
0%
0.06%
+48.4円
-39.4円
0円
+9.0円
買い

(B-11)5本新値足が陰転中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
796回
722回
92回
1610回
49.4%
44.9%
5.7%
100.0%
97.8円
-99.2円
0円
3.9円
0.72%
-0.73%
0%
0.03%
+48.4円
-44.5円
0円
+3.9円
買い?


( 2 ) 200円カギ足によるトレンドの判定

「200円カギ足が陽転中のときは上昇トレンドとし、陰転中のときは下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。

(B-12)200円カギ足が陽転中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
701回
605回
90回
1396回
50.2%
43.3%
6.5%
100.0%
90.4円
-89.0円
0円
6.8円
0.65%
-0.63%
0%
0.05%
+45.4円
-38.5円
0円
+6.8円
買い

(B-13)200円カギ足が陰転中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
591回
518回
66回
1175回
50.3%
44.1%
5.6
100.0%
102.9円
-107.4円
0円
4.4円
0.77%
-0.80%
0%
0.03%
+51.8円
-47.2円
0円
+4.6円
買い?

( 3 ) 50日平滑平均線の向きによるトレンドの判定

「50日平滑平均線が上向き中のときは上昇トレンドとし、下向き中のときは下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。(平滑平均は四捨五入したものの向きを見る)

(B-14)50日平滑平均線が上向き中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
689回
547回
85回
1321回
52.2%
41.4%
6.4%
100.0%
86.9円
-83.1円
0円
10.9円
0.60%
-0.58%
0%
0.07%
+45.4円
-34.4円
0円
+10.9円
買い

(B-15)50日平滑平均線が下向き中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
581回
552回
71回
1204回
48.3%
45.7%
5.9
100.0%
106.5円
-111.2円
0円
0.4円
0.82%
-0.85%
0%
0.00%
+51.3円
-50.9円
0円
+0.4円
なし

( 4 ) 15日順位相関の水準によるトレンドの判定

「15日順位相関が0超のときは上昇トレンドとし、0以下のときは下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。(平滑平均は四捨五入したものの向きを見る)

(B-16)15日順位相関が0超のとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
688回
532回
83回
1303回
52.8%
40.8%
6.4%
100.0%
87.5円
-84.7円
0円
11.6円
0.62%
-0.61%
0%
0.08%
+46.2円
-34.6円
0円
+11.6円
買い

(B-17)15日順位相関が0以下のとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
600回
585回
73回
1258回
47.7%
46.5%
5.8
100.0%
106.3円
-108.5円
0円
0.3円
0.80%
-0.80%
0%
0.01%
+50.0円
-50.4円
0円
-0.4円
なし


(07.7.4) TOPIX 1782P(+0)  日経平均 18168円(+18)   15.2億株 (2兆 947億円)



米国10年物国債の金利は5.03%。NYダウは13577ドル(+41)と続伸も新高値には出られない。

ナスダックも2644P(+12)と続伸し《デンドラ24》の上値メドの2644Pに到達。今夜のNYは休場。

東京市場は今日も膠着状態。日経現物の値幅は64円、先物は70円と動かない。

材料不足です。@今月後半から発表される4-6月決算でどの程度の増額になるのか、A29日の参議院選挙の結果はどうなるのか、の2つで大きな動きが決まる。

ここへB原油をはじめとする商品市況、C円レート、D今は沈静化したが金利がどうなるか、が小さな変化をつける。といいう構図かと思います。 突発の材料が出ない限り、7月の前半は大きな変動はなさそうです。

I-8 トレンド判定のしかたとギャップのまとめ


I-1章からI-7章までで、さまざまなトレンドの判定のしかたについて調べました。これをまとめると次表のようになります。トレンドを判定することによって、明日のギャップの予想ができるのかどうか?を問題にしたのですが、その結果はかんばしくありません。

(B-0) トレンド判定のしかた 上昇トレンドの
期待値
有利 下降トレンドの
期待値
有利
(B-1) 10年間の統計(トレンドにかかわらず) +5.6円 買い 0.0円 なし
(B-2)(B-3) 株価が25日線より上・下 +7.0円 買い +5.3円 ?買い
(B-4)(B-5) 株価が75日線より上・下 +11.3円 買い +0.3円 なし
(B-6)(B-7) 25日線が75日線より上・下 +8.8円 買い +3.2円 ?買い
(B-8)(B-9) 株価が抵抗帯(雲)より上・下 +10.1円 買い -2.4円 ?売り
(B-10)(B-11) 5本新値足が陽転中・陰転中 +9.0円 買い +3.9円 ?買い
(B-12)(B-13) 200円カギ足が陽転中・陰転中 +6.8円 買い +4.6円 ?買い
(B-14)(B-15) 50日平滑平均が上向き中・下向き中 +10.9円 買い +0.4円 なし
(B-16)(B-17) 15日順位相関が0超・0以下 +11.6円 買い -0.4円 なし

(上表)で、「上昇トレンドの期待値」は、上昇トレンドと判定して「買い仕掛け」をするとどれだけのギャップを味方にできるかを表しています。

最上行の(B-0)「10年間の統計」では、トレンドを判定せずに、いつも「買い仕掛け」をしたとき+5.6円のギャップをとることができます。よって、上昇トレンドと判定したときは+5.6円を超えるギャップをとらないと、上昇トレンドと判定した価値はありません。さいわいにして(B-1)〜(B-16)のトレンド判定では+5.6円以上のギャップを取っているので、この面では合格です。

(上表)で、「下降トレンドの期待値」は、下降トレンドと判定して「売り仕掛け」をするとどれだけのギャップを味方にできるかを表しています。

売り仕掛けをしたときのギャップはギャップダウンが出れば勝ちです。ギャップアップが出ると負けです。ギャップアップとギャップダウンの差がマイナス値になっていれば、ギャップダウンを多く捕らえたことになります。

ところが「下降トレンドの期待値」でマイナスになったのは(B-9)の「株価が抵抗帯(雲)より下」と(B-17)「15日順位相関が0以下」の2つしかありません。最上行の(B-0)「10年間の統計」では、トレンドを判定せずに、いつも「買い仕掛け」をするので、「売り仕掛け」の期待値は0円です。0円より大きい期待値があるトレンドの判定は失敗しています。


上昇トレンドと判定したときの期待値が+5.6円より大きく、下降トレンドと判定したときの期待値が0以下(マイナス)になったのは(B-8)(B-9)の「株価 が抵抗帯(雲)より上か下か」で判定したときだけであるといってよいでしょう。

なぜ抵抗帯を使ってのトレンド判定がよかったのか? それは@上昇トレンドにあるのか、A下降トレンドにあるのか、Bトレンドはないのか、の3通りの判定をしているからです。

右図のように上昇トレンドにあると判定するのは「株価が雲の上にある」ときだけです。下降トレンドにあると判定するのは「株価が雲の下にある」ときだけです。「株価が雲の中にある」ときはトレンドの判定はしていません。つまり「トレンドはない」としています。


多くのチャートはトレンドを判定することによって、翌日の株価の変動が仕掛けに対して少し有利になるといえますが、実際にはトレンドを判定することは結構難しい。

右図は株価が75日平均線を上回った日に買い(上昇トレンド入り)とし、下回った日に売り(下降トレンド入り)としています。

(a)までは上昇トレンドが持続しましたが、(a-b)(c-d)(e-f)の間はほぼ日替わりでトレンドが交代しています。

トレンドとは相場の方向性であるとするならば、毎日コロコロと方向が変わるというのは、適切にトレンドをつかめていないということです。上表の有利・不利はこのようにコロコロ変わったトレンドの判定を含むものです。


右図は、75日平均線に2.0%の幅を取ったものです。株価が50日線より2.0%以上(上)にあるときを上昇トレンドとし、-2.0以上(下)にあるときを下降トレンドと判定すると、株価が75日線を中心に+2.0%〜-2.0%の間にあるときは「トレンドなし」となります。

このときの期待値は次の表になります。

(B-8)「株価が雲の上にある」ので上昇トレンドと判定したときの期待値は+10.1円でしたが、(B-18)「株価が75日線より+2.0%以上上にある」としたときの期待値は+10.7円です。

(B-9)「株価が雲の下にある」ので下降トレンドと判定したときの期待値は-2.4円でしたが、(B-19)「株価が75日線より-2.0%以上下にある」としたときの期待値は-3.0円で、「抵抗帯(雲)の上下」による判定よりもよい期待値になっています。

トレンドの判定は「上昇トレンド」または「下降トレンド」という2値ではなく、「トレンドはない」という判定を加えるほうが、よいことがわかります。

(B-18)株価が75日線より2.0%以上、上にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
528回
413回
68回
1009回
52.3%
40.9%
6.8%
100.0%
87.5円
-85.8円
0円
10.7円
0.60%
-0.58%
0%
0.08%
+45.8円
-35.1円
0円
+10.7円
買い

(B-19)株価が75日線より-2.0%以上、下にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
440回
451回
54回
945回
46.6%
47.7%
5.7%
100.0%
112.9円
-116.4円
0円
-3.0円
0.89%
-0.89%
0%
-0.01%
+52.5円
-55.5円
0円
-3.0円
売り?


(07.7.5) TOPIX 1788P(+5)  日経平均 18221円(+52)   16.6億株 (2兆2966億円)



米国は休場。

このHPの毎日の記事では、まず米国株式の値段を掲げます。なぜ米国の株価を掲げるのかと腑に落ちない方があるかも知れません。

だがグラフを見れば、米国の株式が東京の株式を動かしていることが一目瞭然です。東京市場は前日に米国で起きたことをなぞっているに過ぎません。

グラフの上側はTOPIX、下側はナスダックです。TOPIXの小波動のピーク・ボトムに(A〜K)を振っています。これに対応するナスダックの小波動に(a〜k)を振りました。

小波動はピッタリと歩調をあわせています。どちらが早く小波動のピーク・ボトムをつけるかというと、ナスダックがTOPIXより先行しています。

前日のナスダックを見て今日のTOPIXが動くのですから、日付としてはナスダックのほうが1日早い。TOPIXは1日遅れるのが普通です。ところがTOPIXはもっと遅れて小波動のピーク・ボトムをつけています。

@ナスダックのピーク・ボトムの日付と、ATOPIXのピーク・ボトムの日付(全部2007年なので年は省略する)と、BTOPIXが幾日遅れたのか、を次に掲げます。前日のナスダックの株価のピークを見て、翌日TOPIXがピークを出したときは「+1日遅れ」です。
  1. は2月22日→2月27日 (+3日遅れ)
  2. は3月14日→3月19日 (+3日遅れ)
  3. は3月23日→3月26日 (+1日遅れ)
  4. は3月29日→4月 2日 (+2日遅れ)
  5. は5月 7日→5月10日 (+3日遅れ)
  6. は5月16日→5月18日 (+2日遅れ)
  7. は6月 1日→6月 4日 (+1日遅れ)
  8. は6月 8日→6月13日 (+3日遅れ)
  9. は6月20日→6月20日 (+0日遅れ)
  10. は6月27日→6月27日 (+0日遅れ)
  11. は7月 3日→7月 5日 (+2日遅れ)これは前のピークを上回った日
日本の株式は米国から+1日遅れ(前日の動きを手本とする)どころか+2日遅れ、+3日遅れが結構あります。これはTOPIXの動きを予想する上で有効な現象です。(なお、iとjは+0日遅れです。これはTOPIXをピーク・ボトムをつけたその晩にナスダックがピーク・ボトムをつけたというだけのことです)。

東京市場は米国の動きから少し遅れて動くことが明らかですが、もうひとつ明らかなことは「東京市場は米国ないし欧州の株価に連動している」ということです。ナスダックが(a→b)へ下落したと同時にTOPIXは(A→B)へ下落しました。ナスダックは(b)をスタートとして小波動のボトムとピークを切り上げて着ましたが、TOPIXもまったく同じくピーク・ボトムを切り上げています。TOPIXの小波動の切り上げを見て、東京市場は上昇トレンドにあると判断できますが、これは東京だけが特別なことではありません。米国市場が切り上げているから東京も切り上がっているわけです。

世界の株式市場はグローバル化しています。よほど日本だけの特別な材料がない限り、東京市場だけが大幅に上昇することも、大幅に下落することもありません。東京市場を予測するのは「欧州・米国を見てから」ということがおわかりでしょう。


(07.7.6) TOPIX 1779P(-8)  日経平均 18140円(-80)   16.8億株 (2兆4727億円)



米国10年物国債の金利は5.14%と再び高くなる。NYダウは13565ドル(-11)と小幅安。ナスダックは2656P(+11)と続伸して連日で新高値を更新。

米国の3指標は、小波動のピーク・ボトムの位置関係がそれぞれ異なってきました。

(A)NYダウは(高値を切り下げているが、安値は切り下げていない)、
(B)S&Pは(高値も安値も切り下げている)、
(C)ナスダックは(高値も安値も切り上げている)

最も堅調なのはナスダックです。NYダウとS&Pはやや上値が重い。ただ3指標ともすでに9日順位相関は+80を超えているし、先の小波動のピーク時に9日順位相関は1日だけしか+80以上にならなかったことは、今回の上昇波動はさほど大きくないと予想できます。 今夜は雇用統計が発表されるそうですが、ここで株価が上伸しないようだと、また調整に小波動に入ることになります。


東京市場は小安い。今朝の日経新聞によると、今年前半(1〜6月)の外国人の売買シェアはなんと58.8%です(+7.3%)。個人投資家は27.7%で、前年同期比で-7.2%ほどシェアを落としています。

個人投資家がシェアを落とした分を外国人がシェアを拡大し、今年の買い越し額は6.5兆円というから、日経平均が高値を維持できているのも、外国人の買い越しのおかげです。

このため、日経平均の予測をするには、@外国人が買っているのか売っているのか、A外国人の注文は欧米の相場いかんに依存するので、米国や欧州の相場がどうなっているのか、を見ておかねばなりません。

といっても、今日NYが上げた下げたというような短期的な動きをみるのではなく、現在続いている世界の株式の上昇トレンドがいつ下降トレンドに転換するのかを見るべきです。

世界の株式相場が下降トレンドに転換するのは、@インフレ防止のために高金利になることからスタートするでしょう。ついでA金利負担から企業の業績が悪化し、株式は完全な下降トレンドに入るのがこれまでのコースです。しかし欧米の金利水準は4〜5%台で、過去の金利水準に比べて特に高いわけではありません。例えば米国のFFレートが5.25%に対して長期金利(10年物国債)が5.13%しかないというのは、FRB当局が懸念しているほどには、米国のインフレ傾向はない。と市場が予測していることでしょう。高金利が企業にとってダメージを与えない限りは株価が下降トレンドになることはありません。

J《Qエンジン24》の「検証」を使うと簡単にトレンドとギャップの関係がわかる


ここまで《カナル24》の「平均とSD」を使って、トレンドの判断によって有利なギャップを取り込むことができるのかの検討をしてきました。
  1. 上昇トレンドと判定したならば「買い仕掛け」をしてオーバーナイトしたとき、ギャップによって利益がでるのか?
  2. 下降トレンドと判定したならば「売り仕掛け」をしてオーバーナイトしたとき、ギャップによって利益がでるのか?
を問題にしました。 @25日平均線、A75日平均線、B25日線と75日線、C抵抗帯、D5本新値足、E200円カギ足、F50日平滑平均の向き、G15日順位相関の水準 によるトレンドの判定では、順風になるギャップをとらえることはできませんでした。最も優れていたのは、C抵抗帯で、上昇トレンドと判定して「買い仕掛け」をしたときの期待値は+10.1円で、下降トレンドと判定して「売り仕掛け」をしたときの期待値は+2.4円でした。ギャップを取ったとしてもわずかなものです。たぶん10円のギャップを取るには、ものすごいリスクをかけています。リスクをかけてとるほどのものなのか?の疑問がでます。

実は《カナル24》の「平均とSD」を使ってトレンドとギャップの関係を調べるのとほぼ同じことが《Qエンジン24》の「検証」ではもっと簡単にできます。時間は1/10か1/20で済みます。


《Qエンジン24》の「新規検証」を出します。

25日平均線でトレンドを判定したときの検証は、図のような簡単な条件表を設定しておけばよいのです。
  1. No.3行で、株価が25日線より上位にあるときは「買い」。

  2. No.4行で、株価が25日線より下位にあるときは「売り」。

    これだけです。

  3. 売買ルールは次図のようにします。

  1. 売買マークがでたら、「当日の終値」で仕掛ける。

  2. 時間切れは1日で、「当日の始値」で手仕舞う。

    これによって、その日の終値で仕掛け→翌日の始値で手仕舞いできます。ギャップを取るわけです。

    「実行」ボタンをクリックするとすぐに結果がわかります。

  1. 「売買成績」を見ましょう。

  1. 表示されているのは「売買共の成績」です。全体では、@2551件のトレードをして、A平均利益率は0.01%だった。B勝率は47.7%で、Cプロフィットファクター(PF)は1.04倍だった。ことがわかります。

  2. 「買いの成績」は上昇トレンドと判断したときの成績です。

  3. 「売りの成績」は下降トレンドと判断したときの成績です。

  1. 次図は「買いの成績」です。(a)平均利益率は0.06%とわずかながらプラスで、(b)勝率は50.9%、(c)PFは1.23倍です。

    25日線によって上昇トレンドだと判断しても、「買い仕掛け」の順風はわずかにしか吹いていません。平均利益率+0.06%の数字は、先に「平均とSD」で調べた(B-1)の「全部の平均%」の数字0.05と同じです。(データ数が少し違うので完全には等しくない)



  1. 次図は「売りの成績」です。(a)平均利益率は-0.04%とマイナスで、(b)勝率は44.3%、(c)PFは0.90倍です。

    25日線によって下降トレンドだと判断しても、「売り仕掛け」の順風は吹かず、オーバーナイトすればかえって損失を拡大することがわかります。平均利益率-0.04%の数字は、先に「平均とSD」で調べた(B-2)の「全部の平均%」の数字+0.04と同じです。(データ数が少し違うので完全には等しくない)


このように、《Qエンジン24》の「新規検証」をし、「買い成績」と「売り成績」を見れば、そのチャートがトレンドを的確に判断できるかどうかがわかります。


(07.7.9) TOPIX 1792P(+12)  日経平均 18261円(+121)   16.9億株 (2兆3787億円)



米国の6月の雇用統計は13.2万人の増加。これを受けて10年物国債の金利は5.18%と高くなる。

NYダウは13611ドル(+45)と小反発。(a)ナスダックも2666P(+9)と続伸して3日連続で新高値を更新。

WTI原油は72.81ドルと今年の高値を更新中。東京市場は資源株・商社株を中心に反発し、(A)TOPIX・日経平均ともに反発。

ただし値動きは小さい。例えば日経平均は+121円高しましたが、寄り付きですでに+85円高をしており、その後4時間30分の立会い中に上昇したのは36円に過ぎません。日中の値幅は小さく、今日は日経現物で69円、先物で60円と小幅でした。東京市場独自の動きはなく、全部が海外の動きをなぞっているだけです。

K-1《Qエンジン24》の「最適パラメータ」を使うとよりよいパラメータがわかる


25日平均線をトレンド判定に使ったときの成績は、I-3章の「トレンドとギャップ(期待値について)」の(B-2)と(B-3)の表にあります。上昇トレンドと判定して「買い仕掛け」をすると+0.05%の利益がでるが、下降トレンドと判定して「売り仕掛け」をすると-0.04%の損失がでました。

75平均線をトレンド判定に使ったときの成績は(B-4)と(B-5)の表にあります。上昇トレンドと判定して「買い仕掛け」をすると+0.08%の利益がでるが、下降トレンドと判定して「売り仕掛け」をすると-0.01%の損失がでていました。25日線よりも75日線のほうがまだましな判定をしています。


何日の平均線を使えばよいのかは、《Qエンジン24》「最適パラメータ」をすればわかります。
  1. 前章で使った条件表の(25日)の行を指定して、

  2. 25日のパラメータを(2〜200まで、2ずつ)変化させて、成績が最もよいものを見つけます。

  3. 「売買ルール」は前章と同じものです。

  1. 最適パラメータはすぐに見つかります。図では50日がよいとでています。

  2. (50日)を条件表に書き込みます。

  1. 次図は50日平均線をトレンド判定に使ったときの「買いの成績」です。(a)平均利益率は0.09%、(b)勝率は52.4%、(c)PFは1.38倍。と、25日や75日に比べて少しよくなっています。

    それでもPFが1.38倍というのは、「買い仕掛け」をしたときの順風(ギャップアップ)は、逆風(ギャップダウン)の1.38倍しかないということで、相当なリスクがあることがわかります。


  2. 次図は50日平均線をトレンド判定に使ったときの「売りの成績」です。(a)平均利益率は0.00%でトントン。(b)勝率は46.3%、(c)PFは0.99倍です。リスクだけがあって、リターンはゼロです。




  3. 次図は50日平均線をトレンド判定に使ったときの「買いの売買経過」です。(a)この10年で16110千円の利益がでていますが、平均すると12.4千円でしかありません。ただ(b)最大ドローダウンは-1450千円であるので、(c)7連敗を耐えるころができるのであれば、ドローダウンのリスクに対するリターンは大きいといえます。



  4. 次図は50日平均線をトレンド判定に使ったときの「売りの売買経過」です。(a)この10年で1220千円の利益しかでていませんが、(b)最大ドローダウンは-5100千円であり、(c)14連敗をしています。リスクが大きくリターンはわずかです。


このことから、50日平均線を使ってトレンドの判定をしたとき、上昇トレンドのときは「買い仕掛け」でオーバーナイトをしてもよい。ただし「オーバーナイトが裏目」にでることは、連続7回あることもあります。


(07.7.10) TOPIX 1789P(-3)  日経平均 18252円(-9)   18.4億株 (2兆4919億円)



東京市場はさらに動かず。日中の値幅は55円。先物は60円。

2月26日の終値は18215円でしたが、6月21日の終値は18240円となって、終値ベースでは新値を更新しました。今日も昨日も18215円を上回っています。

図の下部はドル換算の日経平均です。ドル換算の日経平均ではまだ2月26日の高値は更新できていません。2月26日の日経平均は150.75ドル。今日は148.04ドルです。

これは2月当時の円レートは120.19円であったのに、今日は123.29円へと円安が進んだためです。

外国人投資家は国内の投資家よりもやや不利な状況にあります。国内では2月高値を上抜いたと強気になってみても、東証のシェアの58%を占める外国人投資家にとってはまだ日経平均は高値を更新したわけではない。(対ユーロではドルよりももっと円安になっている)

また日本の株式を買うということは、円資産を持つということですが、安くなる資産(円安)は持てば不利になります。円安は外国人買いが増加しない理由の1つになっています。

K-2 日足ベースのトレンドでは明日のギャップを捕らえることはできない


I章で各種のチャートを使ってトレンドの判断を判定したときのギャップの統計をとりましたが、「上昇トレンドなら買いでギャップアップをとる」「下降トレンドなら売りでギャップダウンをとる」という成績は思わしいものではありませんでした。

これはチャートのパラメータ(25日平均とか75日平均とか)が適当でなかったためかも知れません。そこでJ章では、平均線の最適化をすると、平均期間は2日〜200日のうちの50日がよいことを知りました。(それでも下降トレンドでの売りの成績はよくなかった)

本章では、そのほかのチャートのパラメータの最適化をし、上昇トレンドと下降トレンドの成績を掲げます。表の一番上はトレンドによってギャップを予想せずに「いつも買い仕掛けをしてオーバーナイト」したときの成績です。これ以上の成績がだせないことには、トレンドを判定しても無意味であることになります。

No. 判定の基準にするチャート トレード数 平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン
B-0 常に買い仕掛けをする
2570件 0.05% 50.3% 1.15倍 -5780円
10連敗
B-1 株価が50日平均線より上(上昇)
1303件 0.09% 52.4% 1.38倍 -1450円
7連敗
S-1 株価が50日平均線より下(下降)
1223件 0.00% 46.3% 1.02倍 -5100円
14連敗
B-2 20日線が130日線より上(上昇)
1238件 0.09% 53.8% 1.37倍 -1860円
7連敗
S-2 20日線が130日線より下(下降)
1208件 0.00% 47.1% 1.00倍 -4090円
10連敗
B-3 株価が抵抗帯の上限より上(上昇)
1175件 0.07% 51.9% 1.32倍 -2160円
10連敗
S-3 株価が抵抗帯の下限より下(下降)
999件 0.01% 47.7% 1.02倍 -4930円
9連敗
B-4 8本新値足が陽転中(上昇)
883件 0.10% 53.0% 1.39倍 -1640円
8連敗
S-4 8本新値足が陰転中(下降)
1482件 -0.03% 45.3% 0.93倍 -6660円
10連敗
B-5 950円カギ足が陽転中(上昇)
1351件 0.08% 52.3% 1.32倍 -2010円
8連敗
S-5 950円カギ足が陰転中(下降)
1214件 -0.01% 45.7% 0.98倍 -5720円
13連敗
B-6 185日平滑平均が上向き中(上昇)
1216件 0.09% 54.1% 1.38倍 -1490円
7連敗
S-6 185日平滑平均が下向き中(下降)
1174件 -0.01% 47.7% 0.98倍 -5010円
10連敗
B-7 110日順位相関が0超のとき(上昇)
1254件 0.08% 53.6% 1.32倍 -2350円
7連敗
S-7 110日順位相関が0以下のとき(下降)
1212件 -0.01% 46.9% 0.97倍 -5190円
10連敗
B-11 株価が130日平均線より+3.0%上(上昇)
902件 0.08% 54.1% 1.32倍 -1750円
6連敗
S-11 株価が130日平均線より-3.0%下(下降)
957件 0.03% 48.8% 1.07倍 -3800円
8連敗
B-12 20日線が130日線より+10円以上(上)
1231件 0.09% 53.8% 1.35倍 -1920円
7連敗
S-12 20日線が130日線より-10円以上(下)
1197件 0.01% 47.3% 1.03倍 -4010円
10連敗
B-16 55日平滑平均が上向いて5日以上(上昇)
1055件 0.07% 52.3% 1.29倍 -2280円
9連敗
S-16 55日平滑平均が下向いて5日以上(下降)
958件 0.04% 48.9% 1.09倍 -3850円
9連敗
B-17 110日順位相関が20以上のとき(上昇)
1107件 0.08% 53.7% 1.32倍 -1740円
6連敗
S-17 110日順位相関が-20以下のとき(下降)
1054件 0.02% 47.5% 1.05倍 -3430円
10連敗

(B-1)〜(S7)は「上昇トレンド」か「下降トレンド」かの2値を判定したものですが、(B-11)〜(S-17)では、「上昇トレンド」「下降トレンド」「トレンドなし」の3値を判定させてみました。

下降トレンドと判定して、最も成績がよかったのは(S-16)の「55日平滑平均が下を向いて5日以上経過した」とき下降トレンドと判定するでした。この最高の成績を出したものでさえ、平均利益率は0.04%、プロフィットFは1.09倍でしかありません。ほとんどトレンド判定することの意味はないといってよい成績です。

上の表からわかることは、
  1. 明日発生するギャップは日足ベースのトレンドに依存するものではない。トレンドとは無関係に発生する。

  2. 日足ベースで上昇トレンドにあると判定したときは、「買い仕掛け」でオーバーナイトしてもよいが、そのリターンはリスク(最大ドローダウン)をおかして取るほどのものではない。

  3. 日足ベースで下降トレンドにあると判定しても「売り仕掛け」でオーバーナイトしてはならない。

  4. 上昇トレンドの「買い仕掛け」と下降トレンドの「売り仕掛け」の成績に差がでるのは、単にギャップアップの出現率(50.2%)がギャップダウンの出現率(43.7%)より大きいからにすぎない。(なぜギャップアップのほうが多くでるのかの原因は不明だが)
という結論になります。日足ベースのトレンドによって明日のギャップをとろうと思っても取れません。


(07.7.11) TOPIX 1767P(-21)  日経平均 18049円(-203)   19.7億株 (2兆7574億円)



米国はサププライムローンの問題が蒸し返されたり、小売業の業績予想が悪化したことから、金利は5.02%へ低下。NYダウは13501ドル(-148)と1%強の下げとなりました。

ナスダックは2639P(-30)と下落。ロンドンFT100も6630P(-81)と1.2%ほどの下げ。

昨日の下げは米国の個人消費が減退するのではないかの懸念から下げました。一方、先日発表があった雇用統計は市場が予想した以上の増加でした。

まだ米国景気が悪化すると決まったわけではありません。 グラフでは先の小波動のボトムを割り込むまでは上昇トレンドが持続しています。


東京市場は海外安に加えて121円台への円高となったので下落する。ただし例によって、-136円安で寄り付いた後の値動きは鈍く、日中の値幅は88円(先物は80円)でしかありません。

とにかく前夜の海外の株価にサヤ寄せしてできる「ギャップ」のほうが日中の値幅より大きいという日が6月以来続いています。

今日の下げによって、海外・日本ともに小波動のピークは出たらしく思われますが、下降トレンドに転換するには、さらにさらに下げなければならず、当面は下降トレンドに転換することはありません。

L-1 3分足でのトレンドとギャップの関係につて


日足データのベースでは明日のトレンドを捕らえることはできないことがわかりました。しかし統計的に有利であることがありました(日足ベースでの実用にはならないが)。次の表は「I-7 トレンドとギャップ(ほかのチャートによるトレンドの判定)」で掲げました。

(B-10)5本新値足が陽転中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
494回
396回
64回
954回
51.8%
41.5%
6.7%
100.0%
93.4円
-94.9円
0円
9.0円
0.67%
-0.68%
0%
0.06%
+48.4円
-39.4円
0円
+9.0円
買い

「期待値」の欄を見てください。5本新値足が陽転中のとき、買い仕掛けをしてオーバーナイトすると、ギャップアップによって得る利益は+48.4円で、ギャップダウンによって失う損失は-39.4円です。陽転中のときは「買い仕掛け」をしてオーバーナイトすると平均して+9.0円の利益が積み上がります。

ただし「陰転中のときは売り仕掛け」をしてオーバーナイトすると平均して-3.9円負けます。

(B-11)5本新値足が陰転中 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
796回
722回
92回
1610回
49.4%
44.9%
5.7%
100.0%
97.8円
-99.2円
0円
3.9円
0.72%
-0.73%
0%
0.03%
+48.4円
-44.5円
0円
+3.9円
買い?

日足データを使って、「5本新値足」が
  1. 陽転中のときは、当日の終値で買い仕掛けでオーバーナイトする。また
  2. 陰転中のときは、当日の終値で売り仕掛けしてオーバーナイトする。
  3. 翌日の始値で決済する。
という売買をしたときの10年間の成績は次の表のようになります。

検証のしかた トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(B-10)
陽転中は買い
954件
494件
460件
8620千円
46170千円
-37550千円
0.07% 51.8% 1.25倍 -3290千円
9連勝
8連敗
1.31倍
(B-11)
陰転中は売り
1610件
722件
888件
-6340千円
71580千円
-77920千円
-0.03% 44.8% 0.90倍 -10530千円
8連勝
10連敗
-0.30倍
(B-計)
陽転+陰転
2564件
1216件
1348件
2280千円
117750千円
-115470千円
0.00% 47.4% 1.01倍 -7020千円
9連勝
10連敗
0.16倍

( 資金効率=損益額÷(最大ドローダウン×2) )

上の表から
  1. 「5本新値足が陽転中のときは買いでオーバーナイトする」と、954回の仕掛けで8620千円の利益がでますが、最大ドローダウンが-3290千円あるし、8連敗することもあります。
  2. 「5本新値足が陰転中のときは売りでオーバーナイトする」と、1610回の仕掛けで-6340千円の損失がでます。陰転中(下降トレンド)と判定したときは、損失がでています。
日足ベースでは実用にならないことがわかります。

それでは日足ではなく、3分足を使って新値足による売買をしたらどのようになるでしょうか?

  1. 4本新値足を使い

  2. 陽転したときに買い仕掛けをする

  3. 陰転したときに売り仕掛けをする
を仕掛け(翌足の始値で)のタイミングとしましょう。 売買ルールによって以下の(C-1)〜(C-4)のような成績になります。

(2006年9月1日〜2007年5月31日までの182日間の検証)

検証のしかた トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(C-1)
決済L
193件
80件
113件
370千円
10790千円
-10420千円
0.01% 41.5% 1.03倍 -1530千円
3連勝
9連敗
0.12倍
(C-2)
決済L
時間J
193件
108件
85件
2240千円
7810千円
-5570千円
0.07% 56.0% 1.39倍 -1180千円
9連勝
5連敗
0.95倍
(C-3)
決済L
時間J
利食A 損切Z
193件
107件
86件
2380千円
7940千円
-5560千円
0.07% 55.4% 1.42倍 -1110千円
9連勝
5連敗
1.07倍
(C-4)
決済L
時間J
利食A 損切Z
15:00に決済K
188件
103件
85件
1650千円
5730千円
-4080千円
0.05% 54.8% 1.40倍 -890千円
11連勝
5連敗
0.92倍

上表の(C-1)は完全なドテン売買です。これだと平均利益率が0.01%、PFが1.03倍で、利益はでません。最大ドローダウンは-1530円あります。

(C-2)は「時間切れ(40本)」を売買ルールに追加したものです。仕掛けて40本(3分足なら2時間)が経過したら強制的に手仕舞いします。このとき平均利益率は0.07%、PFが1.39倍で、少し利益がでてきます。最大ドローダウンは-1180円に減ります。

(C-3)は「利食いA(1.2%)」と「損切りZ(0.7%)」を追加したものです。このとき平均利益率は0.07%、PFが1.42倍で、少し成績が上がります。最大ドローダウンは-1110円に減ります。

(C-4)は「15:00に決済K」を追加してオーバーナイトをしないようにしたものです。このとき平均利益率は0.05%、PFは1.40倍へと、(C-3)に比べて、少し成績が悪化しますが、最大ドローダウンは-890円に減ります。

(C-3)と(C-4)はオーバーナイトするかしないかの違いです。オーバーナイトしたほうが成績がよくなっているのは、「Cオーバーナイトしたら何が利益を稼いだのか?」で掲げた「プレゼント」の成績と同じです。オーバーナイトすることによって、@最大ドローダウンは大きくなるが、A平均利益率やPFはアップしています。「プレゼント」も「4本新値足」も同じ傾向があるということは、オーバーナイトしたらプラスになる要素があるということです。それではそのプラスはどこに現れてくるのか?


(07.7.12) TOPIX 1769P(-4)  日経平均 17984円(-65)   22.0億株 (2兆8607億円)



米国はサププライムローンは大きな影響はないという見通しがでて、NYダウは13577ドル(+76)と昨日の下げ幅の半分を戻す。 ナスダックも2651P(+12)と4割かたを戻す。

東京市場は海外高と円安に振れたことから高く寄り付く。しかし後場2時過ぎから、明日のオプションSQの思惑からか、先物が先導して急落しマイナスで終わる。

今日の下げは、@米国は上昇していること、ASQ絡みの内部要因によるものである、B先の小波動のボトムまではまだ余裕がある、ことからそう深刻に考えることはないと思います。

(a)TOPIXは昨日の小陰線を今日は比較的大きな「陰線でつつみ下げ」ましたが、もし明日この陰線に「はらむ」動きになれば、C「両抱き」になります。株価が下落した後にでる「両抱き」(両はらみでもある)はボトムとなることが多いので、明日はこの点に注目。

日中の値幅よりもギャップのほうが大きいという日が6月以来繰り返し発生しています。日中の値幅が小さかった6月の「プレゼント」システムの成績は-80円の損失になりましたが、今日は久々に日中の値幅がギャップを上回りました。

  1. 昨日のギャップ(aの終値とbの始値の差)は-150円のギャップダウンでした。

  2. の3分足で「プレゼント」は売り仕掛けを指示したので、次の3分足の始値の18090円で売り。

  3. 仕掛けてから40本(2時間)が経過したので、次の3分足の始値18070円で手仕舞いし、+20円の利益。このときまで日中の値幅は80円でしかなかったので、不平はいえない。

  4. の終値から今日の始値までのギャップは+60円。

  5. の3分足で「プレゼント」は買い仕掛けを指示したので、次の3分足の始値の18120円で買い。

  6. 仕掛けてから40本(2時間)が経過したので、次の3分足の始値18150円で手仕舞いし、+30円の利益。このときまで日中の値幅は40円でしかなかったので、(f)の手仕舞いは幸運でした。

  7. で「プレゼント」は売り仕掛けを指示したので、次の3分足の始値の18050円で売り。

  8. 15:00分になったので、次の3分足の始値17990円で手仕舞いし、+60円の利益。今日の(f)以降の値幅は210円ありましたが、とれたのは60円でした。
値幅が100としたとき、50を取ることができるのは「名人」、33を取れば「相場巧者」であるということを07年3月19日に言いましたが、「相場巧者」であっても100円を取るには日中の値幅は300円ないといけません。予想をしないシステムトレードでは1/4(25%)が取れれば上等であると思っています。

しかし、人情としては、100動いたのであれば、せめて50は取りたい。日中の値幅が小さいのであればギャップを取りたいと思われるでしょう。だがこれは「ないものねだり」です。

連載で、《リアル24》を使う際に「オーバーナイトするべきか否か」について述べています。おそらくはほとんどの方がこれを読まれてはいないと思いますが、《リアル24》のユーザーあるいは将来デイトレードをしてみようと思われている方は、できれば読んでください。ギャップはコントロールできないことをクドクド述べています(あと7回くらい連載は続きます)。コントロールできないものをシステムに取り込むことはよくありません。


(07.7.13) TOPIX 1783P(+20)  日経平均 18238円(+254)   20.2億株 (3兆1061億円)



米国は小売業の好決算とM&Aをはやして大幅上昇。NYダウは13861ドル(+283)と大幅上昇をして新高値を更新。ナスダックも2701P(+49)と上昇して新高値を更新。

NY高を見て、東京市場は急転して上昇。しかし出来高はさほど膨らまない。

としても東京市場のメインプレーヤーは外国人であるので、海外が新高値を更新している状況下で、日経平均やTOPIXだけが新高値に出られないはずはありません。

NYダウの《デンドラ24》の上値メドはこの3か月間は不変です。最も高い上値メドは14460ドル→2番目は14099ドル→3番目は13617ドルです。

この1か月半は13617ドルのメドが上値の抵抗水準になっていましたが、これを突破したので、14099ドルが上値のメドに変わります。最も高い14460ドルはよほど楽観した(バブル的)ときでないと到達しないので、まずは14099ドルに到達すれば調整が入るのではないかと思っています。

14099ドルまでNYダウが上昇するならば当然に日経平均やTOPIXは今年の新高値を超えることになります。

月曜日が休みで、3連休ということを知りませんでした。3日分の連載を掲げます

L-2 分足でトレンドに応じてギャップをとるとどうなるか?



右図は「4本新値足」を使って、ギャップだけを取ろうとしています。
  1. 当日の15:10の直前の4本新値足が陽転中のときは、その日の大引けで「買い仕掛け」をする。

  2. 当日の15:10の直前の4本新値足が陰転中のときは、その日の大引けで「売り仕掛け」をする。

  3. 翌日の始値で決済する。(立会い中の取引はしない)
(a)は陰転中なので、ギャップダウンを期待して「売り仕掛け」。翌日の始値(A)がギャップダウンとなったら利益、そうでないと損失。

(b)は陽転中なので、ギャップアップを期待して「買い仕掛け」。翌日の始値(B)がギャップアップとなったら利益、そうでないと損失。

《リアル24》で「新規検証」するときの条件表は次のようになります。



  1. No.3行で、株価の1日平均を計算し、No.4行でこれを元にして「4本新値日数」を計算し描画させます。(1日平均の4本新値を描くと、上図のように新値足と株価が時系列で描かれる)
  2. 新値日数が(1以上)なら「買い」とします。陽転中であれば毎分足で買いマークを出します。
  3. 新値日数が(-1以下)なら「売り」とします。陰転中であれば毎分足で売りマークを出します。

ギャップを取るということは、@大引けで仕掛けて、A翌日の始値で決済するので、「売買ルール」は右のように設定します。
  1. 「当足の終値」で仕掛ける。

  2. 9:00〜15:06 の間の仕掛けはしない。
    (3分足のデータの日付(時刻)は、9:00→9:03→9:06→・・・15:00→15:03→15:06→15:09 であるので、15:09だけで仕掛けることができるようにする)

  3. 時間切れは、売買マークがでて「1本が経過したら当足の始値」で手仕舞う。(売買マークがでた15:09から1本経過した9:00の始値で手仕舞う)


検証のしかた トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(C-5)
全ギャップ
182件
87件
95件
1250千円
8120千円
-6870千円
0.04% 47.8% 1.18倍 -1500千円
7連勝
5連敗
0.41倍
(C-6)
買い仕掛けギャップ
97件
53件
44件
1640千円
4450千円
-2810千円
0.10% 54.6% 1.59倍 -570千円
7連勝
5連敗
1.44倍
(C-7)
売り仕掛けギャップ
85件
34件
51件
-390千円
3670千円
-4060千円
-0.03% 40.0% 0.89倍 -1150千円
4連勝
6連敗
-0.17倍

上表の(C-5)は陽転中なら「買い仕掛け」でオーバーナイト・陰転中なら「売り仕掛け」でオーバーナイトしたときの成績です。(C-6)は陽転中に「買い仕掛け」してオーバーナイトするだけ、(C-7)は陰転中に「売り仕掛け」してオーバーナイトするだけです。これを見るとやはり(C-6)の成績がよくなっています。

日足ベースで、陽転中は「買い仕掛け」でオーバーナイトしたときの成績は上の(B-10)に掲げていますが、次の表に「日足ベース(5本新値足)」「3分足の4本新値足」による成績をまとめました。

(C-8)売買成績 トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(A)日足5本新値足
上昇トレンド
954件
494件
460件
8620千円
46170千円
-37550千円
0.07% 51.8% 1.25倍 -3290千円
9連勝
8連敗
1.31倍
(B)3分足4本新値足
上昇トレンド
97件
53件
44件
1640千円
4450千円
-2810千円
0.10% 54.6% 1.59倍 -570千円
7連勝
5連敗
1.44倍
(a)日足5本新値足
下降トレンド
1610件
722件
888件
-6340千円
71580千円
-77920千円
-0.03% 44.8% 0.90倍 -10530千円
8連勝
10連敗
-0.30倍
(b)3分足4本新値足
下降トレンド
85件
34件
51件
-390千円
3670千円
-4060千円
-0.03% 40.0% 0.89倍 -1150千円
4連勝
6連敗
-0.17倍

(上表)を見ると「3分足」の上昇トレンド(買い仕掛けでギャップをとる)の成績は日足ベースのものより、よい成績です。@平均利益率・A勝率・BプロフィットF・C資金効率のすべてが上回っています。

一方、下降トレンド(売り仕掛けでギャップをとる)のほうは、ほぼ同じです。@平均利益率は-0.03%で同じ、A勝率は日足のほうがよい、BプロフィットFはほぼ同じ、C資金効率は3分足のほうがよい。どちらのほうがよいとはいえません。ではこの表から「3分足」によってギャップをとるほうが有利であるといえるのでしょうか? 「3分足」のほうが明日のギャップをより的確に判定しているといえるのでしょうか?

そのためには「3分足」で使った182日間のギャップの発生が偏っていなかったかどうかを吟味する必要があります。

L-3 3分足の新値足はギャップをとらえていない


次の表は、「日足5本新値」と「3分足の4本新値足」を使って、発生したギャップをどう予想したのかをまとめたものです。

(C-9)
ギャップの発生
A.日足10年 B.出現率 C.日足5本新値の正解率 D.正解の割合 a.3分足182日 b.出現率 c.分足4本新値の正解率d.正解の割合
全体
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
2564回
1290回
1118回
156回
100.0%
50.3%
43.7%
6.1%
-
51.8%
44.8%
-%
-
26.1%
19.6%
45.6%
182回
101回
72回
9回
100.0%
55.5%
39.6%
4.9%
-
54.6%
40.0%
-%
-
30.3%
15.8%
46.1%

  1. われわれはすでに過去10年間(2571日間)で発生したギャップは、@ギャップアップが50.2%、Aギャップダウンが43.7%、Bギャップなしが6.1% の確率で出現していることを知っています。明日はギャップアップとなるのかギャップダウンとなるのかを判定するとき、何も考えずに「明日はギャップアップである」とすると、50.2%は当たります。(ハズレは43.7%。ギャップなしが6.1%)。

    利益がでるのは(@ギャップアップとギャップダウンの予想があたった回数)と(Aギャップアップとギャップダウンの予想がハズレた回数)の差です。この場合はギャップアップしか予想していないので、ギャップアップが当たった50.2%とハズレた43.7%の差の6.5%が利益を出すことができます。例えば、 1000回予想して、毎回「ギャップアップ」を予想したとき、@アタリは502回、Aハズレは437回、Bギャップ0が61回あります。損得に影響するのはハズレとアタリなので、この場合は1000回の予想で69回(=502-437)で利益を出します。

  2. 「日足の5本新値足」でトレンドを判定し、これを明日のギャップの予想としましょう。(新値足が陽転中ならギャップアップと予想し、陰転中ならギャップダウンと予想する)。「日足5本新値」の対象期間は2564日でした(全データの2571日より少し少ない)。

    @この間のギャップアップの出現率は50.3%でしたが、このうち51.8%が正解でした。2565回のギャップのうち、正しくギャップアップであると判断できたのは26.1%(=50.3%×51.8%)でした。

    A一方この間のギャップダウンの出現率は43.7%でしたが、このうち44.8%が正解でした。2565回のギャップのうち、正しくギャップダウンであると判断できたのは19.6%(=43.7%×44.8%)でした。

    Bこの正解の合計は45.6%になります。「正解の割合」といってよいでしょう。ギャップアップやギャップダウンを正しくあてたのは45.6%、ギャップなしが6.1%なので、ハズレは48.3%です。1000回予想していたなら、アタリは456回・ハズレが483回なので、ハズレのほうが27回多い(損失のほうが大きい)ことになります。何も考えずに「ギャップアップである」としたときの「正解の割合」は50.1%(5本新値の期間では50.3%)なのですから、これを下回るような割合では、「日足5本新値」によってはギャップの予想は出来たとはいえません。

  3. 「3分足の4本新値足」でトレンドを判定し、これを明日のギャップの予想としましょう。(新値足が陽転中ならギャップアップと予想し、陰転中ならギャップダウンと予想する)。「3分足4本新値」の対象期間は182日でした(全データの2571日に比べてかなり少ない)。

    @この間のギャップアップの出現率は55.5%でした。10年間のギャップアップの出現率は50.2%であるので、この182日間はギャップアップがより多く出現しています。このうち54.6%が正解でした。182回のギャップのうち、正しくギャップアップであると判断できたのは30.3%(=55.5%×54.6%)でした。

    A一方この間のギャップダウンの出現率は39.6%で, 10年間の出現率の43.7%より少なくなっています。この時期はギャップアップがより多発した時期であったといえます。このうち40.0%が正解でした。182回のギャップのうち、正しくギャップダウンであると判断できたのは15.8%(=39.6%×40.0%)でした。

    Bこの正解の合計(「正解の割合」)は46.1%になります。ギャップアップやギャップダウンを正しくあてたのは46.1%、ギャップなしが4.9%なので、ハズレは49.0%(=100-46.1-4.9)です。1000回予想していたなら、アタリは461回・ハズレが490回なので、ハズレのほうが19回ほど多い(損失のほうが大きい)ことになります。何も考えずに「ギャップアップである」としたときの「正解の割合」は50.1%なのですから、正解の割合がこれを下回る46.1%では、「3分足の4本新値」によってはギャップの予想は出来たとはいえません。
3分足の4本新値足を使って、トレンドを判定してギャップアップやギャップダウンを予想して売買したものと、いつもギャップアップと予想したときの成績は次のようになっています。すべての項目で「新値足」によってギャップを予想した成績のほうが悪くなっています。分足の「4本新値足」ではギャップの予想はできないことがわかります。

(C-10)売買成績 トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(A)3分足の4本新値足
上昇トレンドなら買い
下降トレンドなら売り
182件
87件
95件
1250千円
8120千円
-6870千円
0.04% 47.8% 1.18倍 -1500千円
7連勝
5連敗
0.42倍
(B)3分足いつも
買いでオーバーナイト
182件
101件
81件
2030千円
8510千円
-6480千円
0.07% 55.5% 1.33倍 -1230千円
7連勝
4連敗
0.83倍

L-4 「プレゼント」はギャップをとらえていない


次の表は、「日足5本新値」および「3分足のプレゼント」を使って、発生したギャップをどう予想したのかをまとめたものです。

(C-11)
ギャップの発生(分足)
A.日足10年 B.出現率 C.日足5本新値の正解率 D.正解の割合 a.3分足182日 b.出現率 c.プレゼントの正解率d.正解の割合
全体
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
2564回
1290回
1118回
156回
100.0%
50.3%
43.7%
6.1%
-
51.8%
44.8%
-%
-
26.1%
19.6%
45.6%
182回
101回
72回
9回
100.0%
55.5%
39.6%
4.9%
-
59.4%
44.4%
-%
-
33.0%
17.6%
50.6%

「正解の割合」はギャップアップが33.0%、ギャップダウンが17.6%で、合計で50.6%あります。これがアタリの割合です。ギャップなしが4.9%あるので、ハズレの割合は44.5%(=100-50.6-4.9)です。アタリ50.6%とハズレ44.5%の差の6.1%で利益をだすわけです。

「日足の5本新値足」の正解割合は45.6%、前章の「3分足の4本新値足」の 「正解割合」は46.1%であり、50%を超えていませんが、「3分足のプレゼント」は50.6%あり、ギャップをとることでも利益を出すことがわかります。しかしアタリとハズレの差の6.1%というのは、「いつでもギャップアップ」と予想したときの6.5%(アタリが50.2%、ハズレが43.7%)よりも小さなものです。 「プレゼント」がギャップアップを予想したときと、ギャップダウンを予想したときの別々について売買成績をまとめました(次表)

(C-12)
プレゼントの
ギャップ成績
トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(E)プレゼント
上昇トレンド
107件
60件
47件
1890千円
4760千円
-2870千円
0.10% 56.1% 1.66倍 -440千円
5連勝
4連敗
2.16倍
(e)プレゼント
下降トレンド
75件
32件
43件
-140千円
3610千円
-3750千円
-0.02% 42.7% 0.95倍 -1190千円
4連勝
6連敗
-0.06倍

(上表)上昇トレンドであるから買い仕掛けをしてギャップをとらえる成績は、@利益率が0.10%、A勝率56.1%、BプロフィットFが1.66倍であり、上昇トレンドであると判定したときにギャップをとれば、まずまずの合格点かと思います。しかしギャップダウンのほうはいけません。

次表は、@3分足の5本新値、A3分足のプレゼント、Bいつのギャップアップ、の3つの182日間のギャップをとったときの成績です。アタリとハズレの差が6.1%(プレゼント)と6.5%(いつでもギャップアップ)の違いが売買成績に現れています。

(C-13)
ギャップの成績(分足)
トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(A)3分足の4本新値足
上昇トレンドなら買い
下降トレンドなら売り
182件
87件
95件
1250千円
8120千円
-6870千円
0.04% 47.8% 1.18倍 -1500千円
7連勝
5連敗
0.42倍
(C)プレゼント
上昇トレンドなら買い
下降トレンドなら売り
182件
92件
90件
1750千円
8370千円
-6620千円
0.05% 50.5% 1.25倍 -1270千円
6連勝
9連敗
0.69倍
(D)3分足いつも
買いでオーバーナイト
182件
101件
81件
2030千円
8510千円
-6480千円
0.07% 55.5% 1.33倍 -1230千円
7連勝
4連敗
0.83倍

(上表)に見るように「プレゼント」でギャップアップとギャップダウンをとろうとしたときの成績は、@利益率が0.05%、A勝率50.5%、BプロフィットFが1.25倍です。利益率が0.05%あるのだから、何度もオーバーナイトすれば、平均して0.05%の利益を上乗せすることはできます。182回で1750千円の利益を上乗せした統計がでています。しかしそのために「最大ドローダウン」の-1270円(実際には127万円)のリスクを覚悟しておかねばなりません。

このリスク(-1270円)はリターン(+1750円)に比べて大きすぎます。

「Cオーバーナイトしたら何が利益を稼いだのか?」において、オーバーナイトしないときとオーバーナイトしたときの成績が、次表のように大きく違っていたので、ひょっとしたら「今日までのチャートから、明日のギャップをとらえることができるのか?」と思ってギャップについて調べたのでしたが、分足でもギャップはとらえることはできないとしたほうが正しい判断でしょう。

プレゼントの成績 トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(A-1)
オーバーナイトしない
158件
95件
63件
3010千円
5690千円
-2680千円
0.11% 60.1% 2.12倍 -400千円
7連勝
4連敗
3.76倍
(A-2)
オーバーナイトする
166件
100件
66件
4830千円
8510千円
-3680千円
0.17% 60.2% 2.31倍 -510千円
9連勝
5連敗
4.74倍

上表(A-2)でオーバーナイトしたのは47回ありました。もしこの47回のオーバーナイトが(C-13)のギャップによる利益を(運良く連敗しなかったので)上乗せできたのであれば、(182取引の累計損益が1750円なので、1取引あたり9.6円として)9.6円×47=451円ぶんの利益の上乗せが見込まれます。しかし実際には(A-1)オーバーナイトしないときの累計損益額は3010円、(A-2)オーバーナイトしたときは4830円であるので、その差は1820円と大きなものになっています。上乗せの可能性がある450円の4倍ほど違います。

47回のオーバーナイトの成績がよかった理由は、
  1. その時期に発生したギャップは、「運良く、たまたま」順風になっただけである。
  2. ギャップのほかに仕掛けにプラスになる株価の変動があった。
のどちらかです。(C-13)の「プレゼント」がギャップをうまく捕らえれらていないことを考えれば、たぶん「運良く」が原因だとおもいますが、「ギャップのほかに仕掛けにプラスとなる株価の変動があった」の可能性もあるので、次章でこれについて検討してみます。


(07.7.17) TOPIX 1778P(-5)  日経平均 18217円(-21)   20.5億株 (2兆8283億円)



米国の長期金利は5.04%と安定。NYダウは139071ドル(+45)→13950ドル(+43)と続伸して連日で新高値を更新。

ナスダックは2707P(+5)→2697P(-9)と小動き。しかしザラバ高値は連続して新高値を更新している。

NYダウは(a→c)へピークを切り下げたものの、(b→d)ではボトムを切り上げ、「三角保合い」になっていました。それが(a)の高値を上回って新高値に出たことに繋がっています。

東京市場は、昨日再びの新潟地震があって高値圏で揉み合う。

(柏崎のユーザーにはお見舞い申し上げます。が、今はHPを見るどころではないでしょう。落ち着かれて、パソコンに再インストールする必要があるときは、プログラムCD-ROMやデータは無償でお送りしますからいって下さい。)

日中の値幅は現物が100円、先物が80円と小幅だったが、先週末のSQの日よりも出来高・売買代金は増えているのは、先高を見越した勢力がかなり出てきた感じです。

M-1 日足のトレンドによって翌日の株価の変動の方向性がわかるのか?


IJK章で、「トレンドによってギャップの発生は違うのか?」について調べました。上昇トレンドにあるときはギャップアップが発生しやすく、下降トレンドにあるときはギャップダウンが発生しやすい、という仮定を立て検証してみましたが、日足ベースでは『翌日のギャップ』を予見する(コントロールする)ことはできないことがわかりました。

L章で3分足について、トレンドとギャップの関係を調べましたが、やはりギャップのコントロールはできませんでした。しかしオーバーナイトしたときに成績がよくなっていたは事実です。この成績向上がギャップによるものではないならば、一体何が成績を向上させているのでしょうか?

オーバーナイトするということは
  1. ギャップの影響を受ける。
  2. 手仕舞いを先に延ばす。
ことです。ギャップの影響は予め予想することは困難でした。となると、手仕舞いを延ばすことによって成績が向上しているのではないか?の仮説を立てることができます。つまり
  1. 上昇トレンドにあるとき、翌日の値動きはより高いほうへ変動するのではないか?
  2. 下降トレンドにあるとき、翌日の値動きはより安いほうへ変動するのではないか?
「より高いほうへ変動」した量は(当日のザラバ高値−前日の終値)で計算できます。「より安いほうへ変動」した量は(当日のザラバ安値−前日の終値)で計算できます。トレンドによってこの2つの量に違いがあるかないかを調べてみましょう。


図は50日平均線です。株価(終値)が50日線より上位にあるときを上昇トレンド、下位にあるときを下降トレンドとしてみましょう。このとき次のような量を計測します。
  1. の株価は、高値17970円、安値17850円、終値17930円。

  2. の株価は、高値18140円、安値18030円、終値18090円。
    b.の日の上昇幅は+210円(18140-17930)で、下落幅は+100円(18030-17930)と計算する。

  3. の株価は、高値18240円、安値18050円、終値18220円。
    c.の日の上昇幅は+150円(18240-18090)で、下落幅は-40円(18050-18090)と計算する。
  1. の株価は、高値17000円、安値16720円、終値16760円。

  2. の株価は、高値17090円、安値16670円、終値17070円。
    B.の日の上昇幅は+330円(17090-16760)で、下落幅は-90円(16670-16760)と計算する。

  3. の株価は、高値17200円、安値17040円、終値17110円。
    C.の日の上昇幅は+130円(17200-17070)で、下落幅は-30円(17040-17070)と計算する。
《カナル24》の「平均とSD」を使って、上昇トレンドにあるときの上昇幅と下落幅、下降トレンドにあるときの上昇幅と下落幅の統計を取ります。次のような条件表を設定します。


  1. No.6行は、当日の高値から前日の終値を「a-b」で引いています(上昇幅)。通常はプラスの値になるが、窓を空けて下落したときはマイナスの値になることもあります。
  2. No.7行で(上昇幅を前日の終値で割り)、1000倍しています。(数字の桁数を多くしたいため)

  3. No.9行は、当日の安値から前日の終値を「a-b」で引いています(下落幅)。通常はマイナスの値になるが、窓を空けて上昇したときはプラスの値になることもあります。
  4. No.10行で(下落幅を前日の終値で割り)、1000倍しています。(数字の桁数を多くしたいため)

  5. No.12行で50日平均を計算します。
  6. No.13行で株価が50日平均とクロスして何日かを計算します。(株価が平均線より上位になったときは、+1,+2,+3,+,4・・・となり、株価が平均線より下位になったときは、-1,-2,-3,-4,・・・となります)

  7. クロス日数を1日先行させて、昨日が上位であったら「買い」(1以上で買い)、
  8. 昨日が下位であったら「売り」(-1以下で売り)とします。


《カナル24》のスタート画面で
  1. 1009「日経先物」を選び

  2. 「計算」→「平均とSD」をクリックします。

  3. 過去10年間の統計をとりたいので「連結」にし、

  4. さきほど設定した条件表を選び、

  5. 961226〜070611 までと期間を指定する。

  6. 「売買共」にして

  7. 「開始」をクリック。


「平均とSD」は次のような画面に統計値がまとめられます。(横に長いので、途中の項目(元データ・副データ・パラメータ・加工)は省略してある)


  1. 買いの条件に合致した日の統計は左欄にまとめられています。(この条件表の「買い」は、前日終値が50日線より上位にあるので、上昇トレンドと判定する)
  2. 売りの条件に合致した日の統計は右欄にまとめられています。(この条件表の「売り」は、前日終値が50日線より下位にあるので、下降トレンドと判定する)

  3. 株価が50日線より上位にあった日は1303日だった。
  4. 株価が50日線より下位にあった日は1223日だった。

  5. 上昇トレンドにあるときの、上昇幅の平均は+112.2円
  6. 上昇トレンドにあるときの、下落幅の平均は-97.3円だった。

  7. 下降トレンドにあるときの、上昇幅の平均は+120.1円
  8. 下降トレンドにあるときの、下落幅の平均は-128.2円だった。
この数字はよいものです。上昇トレンドと判定したとき、翌日の株価は平均して+112.2円上昇(ザラバ高値)し、平均して-97.3円下落(ザラバ安値)します。昨日の時点で上昇トレンドであると判定したとき、その日の終値で「買い仕掛け」をしておくと、翌日は+112.2円高になる可能性があり、-97.3円安になる可性があるわけです。もし上昇トレンドであるの判定が5分5分であったとしても、買い仕掛けをしていると、平均して14.9円(=112.2-97.3円)ほど有利になります。

一方、下降トレンドであると判定したとき、翌日の上昇幅は+120.1円で、下落幅は-128.2円であるので、「売り仕掛け」をしていれば8.1円(=-128.2-12.01)ほど有利になります。トレンドを判定してオーバーナイトすると、仕掛けたほうに順風が吹くということです。

M-2 日足によるトレンドの判定と翌日の変動幅と方向性の実証


「K-2 日足ベースのトレンドでは明日のギャップを捕らえることはできない」で検証したチャートについて、翌日の株価がどう変動したかを調べ、まとめたものが次の表です。

(D-1) 翌日の変動(日足) 件数 C→高値 C→安値 比較 C→高値% C→安値% 比較%
(X-0) 全ての日
(過去10年間)
2571件 +117.5円 -114.5円 +3.0円 0.85% -0.82% +0.03%
(B-1) 株価が50日線より上
(上昇トレンド)
1303件 +112.2円 -97.3円 +14.9円 0.78% -0.67% +0.11%
(S-1) 株価が50日線より下
(下降トレンド)
1223件 +120.1円 -128.2円 -8.1円 0.91% -0.95% -0.04%
(B-2) 20日線が130日線より上
(上昇トレンド)
1238件 +110.7円 -100.8円 +9.9円 0.76% -0.68% +0.08%
(S-2) 20日線が130日線より下
(下降トレンド)
1208件 +117.6円 -123.5円 -5.9円 0.92% -0.95% -0.03%
(B-3) 株価が抵抗帯上限より上
(上昇トレンド)
1175件 +108.6円 -97.7円 +10.9円 0.75% -0.66% +0.09%
(S-3) 株価が抵抗帯下限より下
(下降トレンド)
999件 +121.2円 -126.7円 -5.5円 0.95% -0.97% -0.02%
(B-4) 8本新値足が陽転中
(上昇トレンド)
883件 +116.5円 -104.1円 +12.4円 0.84% -0.75% +0.09%
(S-4) 8本新値足(陰転中)
(下降トレンド)
1482件 +113.2円 -110.7円 +2.5円 0.86% -0.83% +0.03%
(B-5) 950円カギ足が陽転中
(上昇トレンド)
1351件 +118.7円 -108.2円 +10.5円 0.82% -0.73% +0.09%
(S-5) 950円カギ足が陰転中
(下降トレンド)
1214件 +116.5円 -120.4円 -3.9円 0.89% -0.90% +0.01%
(B-6) 185日平滑平均が上向き中(上昇トレンド) 1216件 +106.4円 -91.8円 +14.6円 0.74% -0.64% +0.10%
(S-6) 185日平滑平均が下向き中(下降トレンド) 1174件 +122.2円 -128.7円 -6.5円 0.96% -0.99 -0.03%
(B-7) 110日順位相関が0超のとき(上昇トレンド) 1254件 +111.9円 -104.8円 +7.1円 0.76% -0.71 +0.05%
(S-7) 110日順位相関が0以下のとき(下降トレンド) 1212件 +116.8円 -119.1円 -2.3円 0.92% -0.92% -0.00%

上昇トレンドにあると判定したときは「買い仕掛け」でオーバーナイトするのだから、翌日の上昇幅は下落幅よりも大きいほうが有利です。下降トレンドにあると判定したときは「売り仕掛け」でオーバーナイトするのだから、翌日の下落幅は上昇幅よりも大きいほうが有利です。

上表で(B-1)「株価が50日線より上のとき上昇トレンド」と判断したとき、上昇幅のほうが下落幅よりも14.9円大きい。また下降トレンドと判断したとき下落幅のほうが上昇幅よりも8.1円大きい。合計するとオーバーナイトしないときに比べて23.0円ほど有利となります。

役に立たないのは「8本新値足」です。(S-4)「8本新値足が陰転中のとき下降トレンド」と判定したとき、上昇幅が下落幅より大きくなっています。


(07.7.18) TOPIX 1758P(-19)  日経平均 18015円(-201)   22.2億株 (3兆 33億円)



NYダウは13971ドル(+20)と続伸し、5連続陽線になり、4日連続の新高値を更新。

東京市場のメインプレーヤーが外国人投資家であるので、当然に米国あるいは欧州の株価の動きに影響されるはずですが、今日はそうはならず。

引け後に発表されたインテルの決算を見て、インテル株が時間外取引で売られたことから、東京市場は今夜の米国市場が下げるだろうことを先取りして下落。

ただNYダウやナスダックは少々下落したところで上昇トレンドは変化しません。

また東証一部の昨日の連結PERは20倍を切っており、今日の下げで19.6倍くらいになったのでしょう。今のPERは0.95倍したものが実態に近いと思っているので、19.6倍の実態は19.6倍×0.95=18.62倍ということになります。経常益の伸び率が10%のときはPER18.0倍が妥当であり、上限は20.0倍、下限が16.0倍の間で推移するとしていますから、今日の株価水準は妥当な水準になっています。

海外の株価のトレンドや国内のPER水準から見ると、今日の下げをあまり弱気に見ることはないと思っています。

M-3 3分足でトレンドに従ってオーバーナイトしたとき有利になるか?


今、開発中の《リアル24》Ver.3では、最大65000本を使って「新規検証」や「最適化」ができるような仕様にしています。ちょうどこの部分が完成したので、ここ2年間(2005年7月1日〜2007年6月30日。ただし半日立会いの日は除く。)の3分足を使って、次のことを調べました。
  1. 終値で仕掛け、
  2. 翌日の11:00に手仕舞いする。
  3. 反対の売買マークがでたら手仕舞う。
  4. +1.2%の利益がでたら利食いする。
  5. -0.7%の損失がでたら損切りする。
例えば「株価が80本平均より上位にあれば買い、下位にあれば売り」の条件表を設定しておきます(次図)。




売買ルールは右図のようにします。
  1. 「当足の終値」で仕掛ける。

  2. 9:00〜15:06 の間の仕掛けはしない。
    (3分足のデータの日付(時刻)は、9:00→9:03→9:06→・・・15:00→15:03→15:06→15:09 であるので、15:09だけで仕掛けることができるようにする)

    ( なお大納会と大発会の日は15:09を11:09に変更するが、ここでは半日立会いの日は除外した)

  3. 時間切れは、売買マークがでて「41本が経過したら当足の終値」で手仕舞う。(売買マークがでた15:09から41本が経過した11:00の終値で手仕舞う)

  4. 反対の売買マークがでたら手仕舞う(ドテンはしない)

  5. +1.2%の利益がでたら利食い。

  6. -0.7%の損失がでたら損切り。

以下のような成績がわかります。このように、いろいろなトレンドの判定のしかたについて、@上昇トレンドと判定して「買い仕掛け」をしたとき、翌日は順風(株価上昇)になったか、A下降トレンドと判定して「売り仕掛け」をしたとき、翌日は順風(株価下落)となったのか、の成績を調べてみましょう。


上図を見ると成績はよくありません。
  1. トレード数は485件
  2. 累計利益額は 2870円
  3. 平均利益率は、わずかに0.03%
  4. 勝率は、42.5%
  5. プロフィットファクターは、1.13倍
  6. 最大ドローダウンは-4220円
とほとんど実用に耐えることはできません。ただし買い仕掛けだけの成績は平均利益率は0.11%、勝率46.9%、PFは1.44倍と合格点に近い。いけないのは売り仕掛けの成績で、平均利益率は-0.05%、勝率37.4%、PFが0.89倍と足を引っ張っています。

これはM-2章の日足ベースで実証したとき、どのチャートを使っても、翌日の上昇値幅は下落値幅よりも大きかった事実と一致します。つまりは「買い仕掛けでのオーバーナイト」は「売り仕掛けでのオーバーナイト」よりも有利であることを3分足でも実証していることになります。

M-4 3分足でのトレンドを判定してオーバーナイトしても、翌日は順風が吹くとはいえない


9通りのトレンドの判定について調べました。 (T-3)〜(T-11)にそれぞれのトレンド判定のしかたの成績を掲げました。@買いと売りの成績(黄色欄)と、(黄色欄の下に)A上昇トレンドと判定して買ったときの成績、B下降トレンドと判定して売ったときの成績の3つがあります。

比較のために、(T-1)いつも買い仕掛けでオーバーナイトしたときの成績と、(T-2)いつも売り仕掛けをしたときの成績も掲げます。

(D-2) トレンド判定の成績 トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(T-1)
いつも買いでオーバーナイト
485件
256件
229件
5230千円
29140千円
-23910千円
0.07% 52.8% 1.22倍 -2800千円
6連勝
7連敗
0.93倍
(T-2)
いつも売りでオーバーナイト
485件
204件
281件
-5190千円
24400千円
-29590千円
-0.08% 42.1% 0.82倍 -5330千円
6連勝
8連敗
-0.49倍
(T-3)
株価が80本平均線より上・下
485件
206件
279件
2870千円
25760千円
-22890千円
0.03% 42.5% 1.13倍 -4220千円
7連勝
11連敗
0.34倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
121/258件
85/227件
4360千円
-1490千円
0.11%
-0.05%
46.9%
37.4%
1.44倍
0.89倍
-2080千円
-3590千円
1.05倍
-0.21倍
(T-4)
5本平均線が65本平均線より上・下
485件
231件
254件
6970千円
27800千円
-20830千円
0.09% 47.6% 1.33倍 -2570千円
13連勝
9連敗
1.36倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
137/259件
94/226件
6490千円
480千円
0.16%
0.00%
52.9%
41.6%
1.72倍
1.04倍
-1340千円
-2210千円
2.42倍
0.11倍
(T-5)
株価が抵抗帯より上・下
408件
182件
226件
2230千円
22290千円
-20060千円
0.03% 44.6% 1.11倍 -3410千円
10連勝
10連敗
0.33倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
108/218件
74/190件
4510千円
-2280千円
0.13%
-0.08%
49.5%
38.9%
1.55倍
0.81倍
-1530千円
-3010千円
1.47倍
-0.38倍
(T-6)
4本新値足が陽転・陰転
485件
208件
277件
690千円
25400千円
-24710千円
0.00% 42.9% 1.03倍 -3850千円
8連勝
7連敗
0.09倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
125/263件
83/222件
2410千円
-1720千円
0.06%
-0.06%
47.5%
37.4%
1.22倍
0.87倍
-2150千円
-2670千円
0.56倍
-0.32倍
(T-7)
950円カギ足が陽転・陰転
449件
218件
231件
970千円
26240千円
-25270千円
0.01% 48.6% 1.04倍 -30300千円
6連勝
9連敗
0.16倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
173/336件
45/113件
2840千円
-1870千円
0.05%
-0.12%
51.5%
39.8%
1.18倍
0.80倍
-1640千円
-2340千円
0.87倍
-0.40倍
(T-8)
80本平滑平均の向き
485件
214件
271件
2680千円
25660千円
-22980千円
0.03% 44.1% 1.12倍 -2860千円
6連勝
9連敗
0.47倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
125/259件
89/226件
4050千円
-1370千円
0.10%
-0.05%
48.9%
39.4%
1.41倍
0.90倍
-1640千円
-3030千円
1.23倍
-0.23倍
(T-9)
60本順位相関が0超・0以下
485件
238件
247件
7850千円
28950千円
-21100千円
0.10% 49.1% 1.37倍 -1430千円
6連勝
7連敗
2.74倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
142/265件
96/220件
6780千円
1070千円
0.16%
0.02%
53.6%
43.6%
1.73倍
1.09倍
-1340千円
-1460千円
2.53倍
0.37倍
(T-10)
60本順位相関が+20以上・-20以下
407件
206件
201件
7160千円
25440千円
-18280千円
0.11% 50.6% 1.39倍 -1830千円
6連勝
7連敗
1.96倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
121/218件
85/189件
5430千円
1730千円
0.16%
0.05%
55.5%
45.0%
1.65倍
1.17倍
-430千円
-1620千円
2.04倍
0.53倍
(T-11)
プレゼント
485件
214件
271件
570千円
25390千円
-24820千円
0.00% 44.1% 1.02倍 -1920千円
6連勝
8連敗
0.15倍
上昇トレンド(買い)
下降トレンド(売り)
129/267件
85/133件
2230千円
-1660千円
0.06%
-0.06%
48.3%
39.0%
1.20倍
0.88倍
-1700千円
-1850千円
0.66倍
-0.45倍

(上表)は、@終値でしかけて→Aオーバーナイトし→B翌日の11:00までに決済する(決済できないときは11:00で時間切れとなる)という売買ルールによる成績です。「もし前日のトレンドが翌日の前場で順風を吹かせる」のであれば、的確にトレンドを判定いれば成績はよいはずです。

(T-1)と(T-2)の統計から、統計をとった485日のうち、翌日の11:00までに高くなったものが256件(52.8%)、翌日安くなったものが204件(42.1%)ありました。(残りは前日終値と11:00の値段は同じで、25件(5.1%)あった)であることがわかります。これが基準になります。
  1. 上昇トレンドであると判断したときの勝率が52.8%以上なければ、正しく上昇トレンドであると判定したことにはなりません。また下降トレンドであると判定したときの勝率が42.1%以上なければ、正しく下降トレンドと判定したことにはなりません。

    (勝率)の欄を見ると、これに該当するのは(T-9)「60本順位相関が0超か0以下か」と(T-10)「60本順位相関が+20以上か-20以下か」で判定した2つだけです。 その(T-9)(T-10)の勝率は実際に起きた確率(52.8%と42.1%)を大きく上回るものではありません。

    9通りのトレンド判定のうち、7つまでが翌日の上昇あるいは翌日の下落を現実の確率以上には当てていません。このことは「トレンドを判定しても、翌日の株価は同じトレンドの方向に動くとは限らない」ということです。

  2. (T-9)(T-10)は、トレンドの判定をすることで少しばかり「順風」をとらえたといえますが、「下降トレンド」と判定したときのプロフィットファクターは(T-10)が1.17倍、(T-9)が1.09倍であり、リターンとリスクの差はそれほどありません。(1.50倍はないといけない)

  3. 的確にトレンドの判定をしたとしても、順風が吹くのは驚くような確率ではありません。下降トレンドと判断したときの「資金効率」(利益額÷(最大ドローダウン×2))で最もよかったのは(T-10)の0.53倍でしたが、E章「建て玉を0にすることが利益を出す」で掲げた「プレゼント」の成績を見てください。完全なドテン売買である(A-3)を除いて、資金効率は1.28倍以上あります(標準の売買ルールの(A-1)は3.76倍ある)。順風をとらえようとするといかに資金効率が悪いかです。

  4. 以上のことから、ありきたりのチャートでトレンドを判定しても、明日の@ギャップ(ギャップアップかギャップダウンか)や、A前場の株価の方向性、を予想することは困難である。当日トレンドを判定しても、翌日に順風が吹くのはわずかであり、リスクをとるほどのものではない。といえます。

N 終わりに


分足を使ってシステムトレードをする際に、「オーバーナイトすべきかどうか」は大きな問題です。オーバーナイトするには、今日の方針(売りか買いか)が明日より多くの利益を出すことが予想できてなければなりません。そこで、オーバーナイトすると、「何が利益をもたらせるのか?」について調べました。利益をもたらせる可能性があるのは
  1. 翌日、有利なギャップが発生する可能性がある。
  2. 翌日、有利な株価の動きになる可能性がある。
の2つです。そこで「当日の大引け直前に、ギャップや明日の動きを予想することができるのか?」について調べました。手がかりにしたのは「当日の引け時のトレンド」でした。
  1. 上昇トレンドのときは「ギャップアップ」が発生しやすいか?
  2. 下降トレンドのときは「ギャップダウン」が発生しやすいか?

    を、I章〜L章で調べましたが、日足ベース・3分足ベースではトレンドによってギャップの発生が左右されることはない。という結論になりました。「プレゼント」がギャップを予想することはないことも明らかになりました。

  3. 上昇トレンドのときは、翌日の株価は上昇しやすいのか?
  4. 下降トレンドのときは、翌日の株価は下落しやすいのか?

    についてはM章で調べました。日足ベースでは、わずかに順風が吹くかの感じがありましたが、3分足ベースではトレンドによって明日の株価の動きは予想できない。という結論になりました。
今日のグラフを見て明日の動きが予想できるかどうかは、「トレンド」についてだけを調べたので、あるいは明日のギャップや株価の動きが確率的に予想できるものがあるかも知れません。しかし、現時点では「明日の予想はできない」としておくのが正しいでしょう。

そうであれば、「オーバーナイトしない」と決めて、図のような売買ルール(これは新標準ルール)とするのがよいと思います。

長々とオーバーナイトの当否について述べましたが、この実証の過程で、実に多くのものがわかってきました。
  1. 《リアル24》にはまだいくつかの必要な機能が不足していることがわかりました。

  2. デイトレード・システムをどう評価すべきかの基準がだいたいいわかりました。

  3. 「プレゼント」は相当に堅固なシステムであるということもわかりました。

  4. 「プレゼント」を凌駕するシステムもいくつかできました。
これらを次の《リアル24》Ver3.0に取り込む予定でいます。


(07.7.19) TOPIX 1768P(+9)  日経平均 18116円(-100)   21.1億株 (2兆7765億円)



NYダウは13918ドル(-53)と反落。サブプライムローンがなおもくすぶっています。

どこやらのヘッジファンドがほぼ破綻ということで、一時は-150ドル下落したものの、米国景気はさほど悪化していないとの認識で株価は戻し、下ヒゲの長い足になりました。

ナスダックも2699P(-12)と下落。しかし陽線で終わったのは押し目買いの勢力が多いことを表現しました。

ただし、高値圏で下ヒゲを出すのは、この水準は「高所恐怖症」になっている勢力もあるということです。下ヒゲは「高所恐症」が売り、「押し目」の勢力が買ったためにできたことですが、どちらが正しいのかは、まだわかりません。

ただナスダックは、昨日《デンドラ24》の上値メドの上から2番目の2714Pに到達しているので、少し調整があってしかるべきだと思っています。


東京市場は反発したとはいえ、今日も小幅な動き。

日経平均の波動は、ピーク・ボトムともに順次切り上がっており問題はありませんが、値幅が小さい。これはこの株価水準が居心地がよいということをあらわしています。図は東証一部の連結PERのグラフです。
  1. は3月31日。この日に07年3月期の決算が閉められますが、まだ発表はされていません。

  2. までのPERは07年3月期の業績が確定し、少しずつ08年3月期の業績予想がでてくる時期です。いまは業績が伸びているので、PERは低下していきます(利益額が増大するから)。

  3. で3月決算の全社の数字が発表され、08年3月期の業績予想が出揃います。このときのPERは19.78倍でした。集計するとだいたい企業は5%程度の業績の伸びを見込んでいました。 私の基準によれば、5%の伸びのときはPER17倍が妥当、10%の伸びのときは18倍が妥当です。ところが実際には19.78倍まで買われていた。

    市場が予測しているのは、今期(08年3月期)の経常利益の伸び率はざっといえば10%です。しかし企業が発表した業績予想は慎重で、5%程度の伸びでした。つまりは企業が発表した予想利益は、市場の予想に比べて5%ほど低めに予想しているわけです。よって表面的に予想PERは19.78倍ではあるが、これに0.95倍した18.89倍というのが、市場が予想している利益に基づくPERになります。

    18.89倍というのは、@伸び率が10%のときの妥当PERは18倍である。A17倍〜19倍はあるべき水準で、B16倍〜20倍までは許容範囲である。という私の基準の範囲内の数字でした。

  4. は現在です。昨日のPERは19.73倍で、(c)よりも低下しています。0.95倍して調整すれば18.74倍です。これは17〜19倍の範囲であり、「居心地のよい」水準です。
今後、居心地が悪くなるのは、@4-6月期決算で強気の予想がでること(これはプラス)、A参院選の結果(プラス・マイナスは不明)の2つが次の変化のきっかけになります。


(07.7.20) TOPIX 1776P(+9)  日経平均 18157円(+41)   25.7億株 (3兆3286億円)



NYダウは14000ドル(+82)と反発して昨日の下げ幅以上に上昇。 ナスダックも2720P(+20)と反発し新高値へ。

《デンドラ24》の(上から2つ目の)上値メドには、NYダウはあと99ドル、ナスダックはすでに到達していますから、NYが14099ドルに到達するかしないかという水準になれば、当面の上昇は限界になるのではないか。

小波動はたぶん「新高値の陰線」をきっかけにして近々ピークを出すのではないかと思っていますが、まだその「新高値の陰線」はでていません(これを注目している)。

ただし小波動が下降波動に変わっても、小波動のボトムは3月以来一度も切り下げたことはないし、今の直前のボトムはNYダウが13259ドル、ナスダックが2560Pとかなり低い位置にあるので、ボトムが切り下がる懸念はありません。 調整が入ったとしても上昇トレンドは持続します。


米国株は過熱の様相がでていますが、東京市場はなかなか過熱しない。メインプレーヤーの外国人は今年前半は6兆円の買い越しでした。特に1月、2月、4月、6月に顕著な買い越しになっていました。

図は「外国証券オーダー倍率」です。1月から2月(図のa,b)、4月(e)がオーダー倍率が1.0倍以上になっています。6月(f)はかろうじて1.0倍を上回った日が3日ほどあったくらいで、そう積極的に買ったようにはみえませんでした。

ここへきて((g)今週から)オーダー倍率は1.0倍を上回り、外国人の日本株買いが顕著になりました。(e)以来のことです。日経平均・TOPIXはモタモタしていますが、今日の新日鉄や住友鉱の上げっぷりを見ると、いよいよ本格的な外国人買いが出てきたのではないかと思われます。


(07.7.23) TOPIX 1757P(-18)  日経平均 17963円(-194)   21.8億株 (2兆9011億円)



先週末のNYダウは13851ドル(-149)と下げる。過熱感があったところにキャタピラーの決算が思わしくなかったことから利食い急ぎになったようです。

下げたとはいってもまだ9日線の水準であり、反動安の限界である25日線(13628ドル)からはなお220ドルほど高い位置にあります。

ましてや小波動のボトムが切り下がるには先のボトム13259ドルを下回らねばなりませんが、あと600ドル近く上位にあるので、下降トレンドに転換する可能性は小さい。

ナスダックも2687P(-32)と下落。ちょうど《デンドラ24》の上値メドに到達してから調整を入れました。《デンドラ24》の上値メドは過去の統計に基づいて出されます。ということは昨日の下げは過去の統計どおりの調整であったわけです。今の上昇相場は滅多にないほど急激な上昇のしかたではなく「フツー」の上昇の様相であることがわかります。米国株式はバブル化しているわけではありません。


東京市場は米国株の下落に過剰に反応しました。

7月12日にNYダウは+283ドルの大幅高になりましたが、これを受けた翌日の日経平均は+254円高でした。NYダウの上昇ほどには上昇しませんでした。

今日はNYダウが-149ドル安に対して日経平均は-194円安。プラスには鈍感でマイナスには敏感です。

たぶん今日のマイナスへの過剰反応は日曜・月曜に参院選で与党は過半数割れ、の報道が相次いだので、これを織り込む分だけ下げたのではないかと思われます。よって今日の下げは大幅な下げに繋がるものではないと思っています。(3 月以来、大幅下げするほど日経平均は過熱したことはない)


(07.7.24) TOPIX 1765P(+8)  日経平均 18002円(+38)   19.5億株 (2兆7329億円)



米国の長期金利は4.95%となる。NYダウは13943ドル(+92)とすかさず反発。ナスダックは2690P(+2)と小幅反発。

東京市場は米国株の反発から小高く寄るが、すぐに100円ほど下落し、その後は戻る。日中の値幅は110円と動きは小さい。

TOPIX・日経平均ともに小波動のピークは出ているので、今は下降波動になっているますから、いつボトムをつけるのか、が目下の注目です。

小波動のピークからボトムまでの期間はだいたい12日間ですが、TOPIX・日経平均ともに今日でピーク(の翌日)から12日目になっています。そろそろボトムが出てもよいころです。

ただし小波動のボトムらしさのポイント(確率)は現状では決めることができません。9日順位相関・25日順位相関は-80より上にあり、この面からのポイントは0です。25日騰落レシオは81.0で、ポイントになる75に近づいているのでポイントになるかというところ。メリハリがない相場なので、今回はボトムらしさのポイントでボトムを推定することはできそうにありません。


日経JQ平均は5月中旬から7月初めにかけて快調に戻しましたが、200日線で頭打ちとなり反落しています。

200日線はだいたは景気循環を表すものとしています。株価が200日線より上にあれば、その会社の業績は伸びている。株価が200日線を下回ると業績が鈍化ないし悪化している、といってよいでしょう。

企業の業績は1か月や2か月では変わりません。200日線は1.0年〜2.5年のくらいの方向性を決めるものと思っています。

日経JQ平均は2006年5月29日に200日線を割り込みました。その後2007年2月(A)に2日間ほど200日線を上回りましたが、そこが戻り一杯。今回の(B)でも2日間上回ったものの200日が戻りの限界でした。日経JQ平均」 が200日線を割り込んでから1年2か月になります。

日経JQは日経先物やTOPIX先物のように指数の取引は行われていないので、75日線を上抜いたから買いとか、200日線まで戻ったから戻り売りだ、とかの売買はできません。しかし不思議なことにちゃんと200日線が戻りの圧力になっています。

個人投資家がJQのA銘柄を持っているとき、日経JQ平均が200日線に接近したからA銘柄を売るという判断はしないでしょう。A銘柄はA銘柄なりの動きをしていますから、日経JQ平均によってA銘柄の売買を決定することはありえません。とすれば、200日線で頭打ちになったのは、JQ銘柄で構成するファンドの力でしょう。200日線まで戻ったので、保有するJQ銘柄の何%かをいっせいに売りに出す。その結果日経JQ平均は200日線で戻り一杯となる、ということでしょう。そうでないと200日線で頭打ちになった理由がわからない。

そうであるならJQ銘柄を売買している投資家は、やはり日経JQ平均の75日線とか200日線を見ておく必要があります。


(07.7.25) TOPIX 1754P(-11)  日経平均 17858円(-143)   20.4億株 (2兆8577億円)



米国の長期金利は4.91%へ低下。4-6月決算で予想を下回る企業がでたためにNYダウは13716ドル(-226)と大きく下落。ナスダックも2639P(-50)と下落。

これは基本的には7月に入ってからの急上昇の反動というべきものです。NYダウは25日線より上位にあります。ナスダックは少し下回りましたが、1日割り込んだからといっても、決定的の悪化したとはいえません。

この上昇過程では何度も25日線を割り込みましたが、遅くとも6日目には25日線を回復しています。下落が加速して25日線からドンドン下方にカイリしていけば別ですが、25日線の近くでウロウロしている分には心配ありません。 ましてや直前の小波動のボトムは相当に下方にあり、波動のトレンドが転換するとは考えにくい。


東京市場は米国株式の下落とWTI原油の下落を受けて安く寄り付くが次第に戻る。

今は小波動のボトムをつけるかどうかを見ているところですが、今日のザラバ安値は直前の小波動のボトムを割り込みました。杓子定規にいえば、小波動のボトムは切り下がったことになりますが、小波動には重要なものとそうでないものがあります。

どのような小波動は重要でないかというと、1つは「はらんだ波動」であり、2つは「小さい波動」です。

「はらんだ波動」の例は上図のNYダウの(a-b)の小波動です。(a)の高値は(A)よりも低く、(b)の安値は(B)よりも高かった。つまり(a)や(b)は(A-B)の小波動に含まれているわけで、(a)を上抜いた(b)を下抜いたといっても意味はありません。(A)や(B)が重要です。

「小さい波動」は右図の日経平均で説明しましょう(TOPIXも同じ)。まず直前のボトムは(c)ですが、この日のザラバ安値は17848円です。(d)の18295円まで上昇しましたが、その上昇幅は447円でした。17848円から2.5%の上昇でしかない。その前の(a-b)の上昇幅は706円、4.0%ですから、(c-d)の小波動は「小さい波動」であり、さほど重要な波動ではありません。

小波動のボトムが切り下がったと確信できるのは、(a)の17591円を下回ったときです。また(e)のザラバ安値は(c)のザラバ安値を下回りましたが、終値では下回っていません。これらのことから、機械的には小波動のボトムが切り下がったように見えるが、実質ではまだ切り下がってはいない、と思っています。


(07.7.26) TOPIX 1737P(-16)  日経平均 17702円(-156)   20.1億株 (3兆 231億円)



NYダウは13785ドル(+68)と反発したが、昨日の下げ幅の1/3を戻しただけ。ナスダックも2648P(+8)と小反発に終わる。昨日の下げ幅-50Pには遠く及ばず。もう少し調整がある感じです。

東京市場は続落。米国の反発には反応せず、逆にシカゴの日経先物は-65円安で戻ってきた。後場から急落したのは、参院選挙前に仕掛け的な売りがでたようです。

昨日あたりから小波動のボトムがでそうだと思っていますが、ボトムらしさの手がかり(ポイント)は、昨日までは@「新安値」しかありませんでした。今日はA9日順位相関が-80以下になり、B25日騰落レシオは75.8まで下落しています。明日も弱い相場だと騰落レシオは買いマークを出します。

ということで、ボトムらしさは3分に近づいたといえます。これ以上のポイントが加算されるためには、(A)新安値の「陽線」になる(1ポイント)。(B)「つつみ上げの陽線」が出る(2ポイント)。といった足型になるか、(C)逆張りの「日経平均用'96」が買いマークを出す(1 ポイント。これは相当下げないと出ない)、(D)25日投資マインド指数が15%以下になる(今日は20.9%)、となるかです。


2日前に「日経JQ平均」のグラフで200日線について書きました。続いて個別銘柄で200日線がどういう役割をしているかを述べます。 まず、
  1. 200日線とは企業の業績の「伸び」を表す水準である。

  2. 企業の業績が伸びると予想されるとき株価は200日線の上にあり、伸びが鈍化したりマイナスになると株価は200日線より下になる。

  3. したがって、株価が200線より上にあるものは買えるし、下にあるものは保有すべきではない。
といえます。このあたりのことを具体的に述べます。(サンプルは定点観測9銘柄から)

1812「鹿島」は(a)で200日線より下にありましたが、(b)で75日線まで戻しました。75日線まで戻したので、「200日線を上抜く」期待をもってもよいのです。

(c)で200日線を上抜きましたが、この1日だけで株価が200日線を上回ったと判断はできません。少なくとも1週間(5日間)の終値が200日線より上位にあるまで判断しないほうがよい。(c)以降6日間は200日線より上にあったので「鹿島」は200日線を上抜いたと判断できます。

ところが(d)で200日線を下回りました。同じく株価が200日線を下回ったの判断は5日連続で終値が200日線より下にあるときにすべきです。実際には4日間下回りましたが、5日目には200日線を上回りました。この日から上昇は快調になります。


5713「住友鉱」は今では値嵩株になりましたが、8か月前の(a)はまだ1300円台でした。(200日線の下にある)

(b)で200日線(75日線も同じ水準)まで戻り、200日線を上回ることが期待されます。しかし終値が200日線を上回ったのは1日だけでした。まだ確信はもてません。

(c)でも、終値で200日線を上回ることはできず。

(d)で200日線を上回った時の終値は1559円でした。それから5日間の終値はどれも200日線より上位にあり、5日目の終値1597円が200日線を上回っていることを見て、5713「住友鉱」の業績は伸びている。1年〜2.5年の大勢の上昇波動に転じたらしいと判断できます。

この後は、1812「鹿島」と逆のことを思うことです。つまり(d)以来、株価は一度も75日線(緑色)まで下落していませんが、75日線まで下落したときは、200日線を割り込む可能性がでてくる、ということです。


(07.7.27) TOPIX 1699P(-37)  日経平均 17283円(-418)   25.0億株 (3兆6261億円)



ロンドンのFT100が-3.14%の大幅下げをし、これが米国に伝わってNYダウは13473ドル(-311)と大幅下落をもたらす。ただ値下がり率は-2.26%で、FT100よりも下げなかった。

ナスダックも2599P(-48)と大きく下落する。しかしNYダウ・ナスダックともに先の小波動のボトムを下回らず、波動の基準の75日線を割り込むことはなかった。

欧州・米国が大幅安となったので、東京市場が連れ安することは必至でした。日経平均で250円か300円安となるかと思っていたところ、現物は-248円安で寄り付いたが、日経先物は-450円安と大きなギャップダウンとなりました。過剰反応だと思われる。


寄り付いたときから、(A)先の小波動のボトムを下ぬき、75日線から相当下にカイリしたので、日本株は下降トレンドに反転したと考えざるを得ません。今後7月高値を上抜くにはかなりの日柄がかかると思われます。(8月も動きが乏しいか)

寄り付いた後はあまり動かず。週末であるし、日曜には参院選の開票があるし、今夜のNYはどうなるか見届けたいしで、方向性は生まれませんでした。

が、今日の大下げによって「小波動のボトムらしさ」の確率は5分になりました(日経平均もTOPIXも同じ)。日経平均を例にすると、まずは@新安値(の陰線)(a)、A9日順位相関が-80以下(b)。

B昨日は相当に下げないと出ないといった逆張りの「日経平均用'96」が買いマークを出しました(c)。3月6日以来の買いマークです。これで3ポイント。


C昨日75.0を下回るだろうと予定していた25日騰落レシオは69.4へ低下し、買いマークを表示(d)。これは5月18日以来のこと。4ポイント目が加算される。

D25日投資マインド指数は12.1%と15%以下になり、買いマークを表示。これは3月14日以来のこと。5ポイント目を加算。

といったように3月の大幅下落以来のメリハリの効いたポイントが続出しています。

NYしだいとはいうもののグラフからは今日がボトムになる確率は5分となりました。月曜日以降に今日の高値17454円を上回ると、今日の安値17196円がボトムであったことが確信できます。


(07.7.30) TOPIX 1705P(+6)  日経平均 17289円(+5)   23.1億株 (3兆2597億円)



先週末のNYダウは13265ドル(-208)と続落。この続落によって75日線を割り込んだので、ややショックでしたが小波動のボトムを下回ることはなんとか回避しました。

ナスダックも2562P(-36)と続落。こちらも75日線を割り込んだが、小波動のボトムをかろうじて維持する。

米国の波動は、首の皮一枚でつながっているという心もとない状況になりました。

このマイナス材料に加えて、日本では参院選の投開票が行われ、予想を上回る自民党の惨敗となりました。


今日は当然に安く寄り付くと誰しもが思っており、期待にたがわず安く始まる。

だが小波動のボトムらしさの確率は、先週末にいったように、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B逆張りの条件表No.2が買いマークを出した、C25日騰落レシオが買いマークを出した、D25日投資マインド指数が買いマークを出した。とボトムとなる確率は5分になっていました。

今日は安寄りして、陽線で終わったので、昨日の@新安値、に加えてE新安値の「陽線」がポイントを加算し、ボトムらしさの確率は6分に高まりました。 (a)がボトムになる確率は高くなりました。

先週末の連結PERは19.01倍まで低下していました。今のところは新聞に発表されたPERを0.95倍したものが、正しいPERであると思っています。19.01倍を0.95倍すると18.06倍になります。私の基準では、利益の伸び率が10%のときの妥当なPER水準は18.0倍であるので、昨日のPER19.01倍はまさに妥当な水準になっています。これ以上の株価下落があれば「割安」になります。

先週末に小波動のボトム(d)を下回ったので、グラフからは下降トレンドに転換した可能性もありますが、株価の下値はPERからは先週末にだいたい出たのではないか。グラフでは、当面は、@昨日の大陰線の高値を上回る。A(b)の窓を埋める。B(c)の75日線まで戻す。を見届けて、ロンドン発の株価下落が終わったと判断することになります。


(07.7.31) TOPIX 1706P(+0)  日経平均 17248円(-40)   21.3億株 (3兆 930億円)



NYダウは13358ドル(+92)。

米国株が、条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出すような急激な下げをするとは思っていませんでしたが、先週末の200ドル安で買いマークを出し、昨日は反発となりました。

昨日は陽線となりましたが、ザラバ安値は先の小波動のボトムを少し割り込んでいます。小波動が切り下がるのかどうか微妙な場面です。昨日の陰線の高値を終値で上回れば、当面のボトムになるかと思いますが、まだ安心はできません。

ナスダックも2583P(+21)と反発。ナスダックも先週末に逆張りの買いマークを出し、昨日の反発となりました。しかし反発は昨日の下げの半分ほどでしかなく、今夜も続いて株価が上がるのかを見届ける必要があります。


東京市場は高寄りした後は小動きに終始する。

今日も陽線で高値を切り上げたなら、「順上がりの陽線」で小波動のボトムらしさは、昨日の6ポイントに1ポイントが加わって、ボトムの可能性が強くなるところでしたが、陰線で終わりました。ボトムらしさの確率は6分のまま。

まずは株価が200日線より上位になって、少なくとも5日間はこれを維持すること。ついで下窓を埋めるような上昇をすること。75日線まで戻ることです。

200日線について書きかけたかと思うと相場が急変して、おっとり刀でこれについて述べるという繰り返しでした。以下は7月26日の続き。


このHPで毎日掲げているグラフには25日線・75日線・200日線の3本は必ず表示しています。それぞれに役割があるからです。

25日線は株価の「動・反動(リバウンド)」の限界を見るためであり、75日線は中勢波動(これが基本)を見るためです。200日線は1年〜2.5年の大勢波動を見るためのものです。
  1. 200日線とは企業の業績の「伸び」を表す水準である。

  2. 企業の業績が伸びると予想されるとき株価は200日線の上にあり、伸びが鈍化したりマイナスになると株価は200日線より下になる。

  3. したがって、株価が200線より上にあるものは買えるし、下にあるものは保有すべきではない。
と思っています。6758「ソニー」は(a)で200日線の下方にありましたが、(b)で200日線を超えて、7日目から上昇を開始しました。ただ(a)の安値が4470円と発射台自体が高い株価水準であったので、たいして上昇せず、200日線を超えたときから40%ほど上昇して上昇力はなくなりました。

上昇力が無くなったことは(c)で75日線を割り込み(ボトムも切り下げた)、(d)の戻りが75日線で終わったことに現れています。今のところ(c)の安値を下回っていないので、(e)から75日線を上抜き、(d)のピークを上回れば、小波動のボトムとピークが切り上がりますが、今後どうなるかを注目しているところです。((c)でボトムを切り下げているので、たぶん最高値の7190円を上回る上昇には繋がらないと思う。)


7203「トヨタ」は、(a)で200日線を上抜き、以後は快調な上昇となりました。ただこれもスタート台(200日線の水準)が6140円あたりであったので、最高値の8350円までは40%未満の上昇でした。

(b)で200日線を瞬間に割り込みましたが、翌日には200日線をクリアし、(B)まで上昇したものの、(A)の最高値は更新できず、(c)で再度の200日線割れとなりました。

今日で5日連続で、200日線を割り込んでいます。さすがのトヨタもその業績のすばらしさはすでに株価に織り込まれてしまいました。トヨタにビックリするような新しい材料がでないようだと今後はジリ貧か。(b)のボトムを下回れば、当分はトヨタ株は買っても面白くないでしょう。


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