TOPIXをどう見たか・判断したか (07年6月)

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(07.6.1) TOPIX 1767P(+12)  日経平均 17958円(+83)   24.9億株 (3兆3106億円)



NYダウは13627ドル(-5)とわずかにマイナス。ナスダックは2604P(+11)と続伸して連日の新高値更新。

東京市場は続伸。ただ株価の伸びは衰える。昨日いった《デンドラ24》の下から2番目の上値メド17978円をクリアし、3番目の18140円に迫ったからか。

6月に入りました。3月期決算のすべての企業の07年3月の決算が確定し、08年3月期の見通しを出しました。その結果、現在の08年3月期の予想PERは19.78倍からスタートすることになりました。

2月末時点での07年3月期の予想PERは23.04倍までに上昇していました。これは07年3月期の予想+08年3月期の予想が基準になるので、2月当時に07年3月期の予想利益で20倍まで買っていて、08年3月期がさらに+10%程度の増益になるならば、22倍(20倍×1.10倍)まで買ってもよい。という理屈から買われた数字でした。

07年3月期の数字が確定した現在では、当面(中間決算が出揃う11月まで)は、来々期(09年3月)の数字は問題にならないので、08年3月期の予想数字を基準にしてPERはどの水準まで買われてよいのか、が問題になります。


いつもいうことですが、経常利益の伸び率が、@+5%のときPERは16倍、A+10%のときPERは18倍、B+15%のときPERは20倍が妥当というのが私の考えです。

株式相場はブレがあるので、この基準の+-1.0倍は通常の動きの範囲、+-2.0倍までは許容範囲ですが、これを逸脱したときは割高または割安になったと判断します。

まだ全企業の集計は出ていませんが、4月4日の日経新聞の08年3月期の経常利益の伸び率の予想は12.0%でした。この数字を使うなら、PERは18倍以上20倍以下が妥当ということになります。(現在のPER19.78倍は妥当な水準の範囲内です。楽観しても21.0倍までは許容できる)

しかし5月12日の「企業が出した予想」では経常利益の伸び率は1.1%でしかありませんでした。企業の予想に従えば、私の基準ではPERは15.0倍〜16.0倍が妥当であり、現在の19.78倍は異常に割高な水準になってしまいます。

ただ期首に出す企業の業績予想は控えめです。昨年の期首(07年3月期)の経常利益の伸び率は1%台と発表していましたが、実際には+12%ほどの伸びとなりました。企業の予想を鵜呑みにするわけにはいきません。

もう少したてば野村や大和や日経が今期の予想を出すはずです。今期の経常利益の伸び率はどう予想しているのか。たぶん5%以上はあり、ことによれば+10%を超えるかと思います。そうなればPERは20倍まで買われてよい。さらには現在のPERの計算の元になっている利益額が増大するので、現在の数字をもとにすれば21倍〜22倍まで買う余地がでてきます。

証券大手や日経新聞・東洋経済の見通しが待たれるところです。


超簡単《カナル24》入門 (D結果ファイルの利用)



  1. 検索をしたら、その場でグラフを見て判断するということはよいですね? 

    検索の画面を終わりましょう。「終了」ボタンをクリックして下さい。


  2. (「結果ファイルに記憶」という画面が出てきましたが、どうすればよいのですか?)

  3. あなたが、この4銘柄をあとでもう一度見たいなら「全部の行を記憶」ボタンをクリックして下さい。この4銘柄が結果ファイルに記憶されます。

  4. もし4銘柄をもう一度見ることはないのなら「記憶しない」ボタンをクリックして下さい。

    ついでなので結果ファイルに4銘柄を記憶させて見ましょう。「全部の行を記憶」ボタンをクリックして下さい。


  5. (「結果ファイル[日足]」という画面が出てきました。)

  6. 画面の左にNo.1からNo.20くらいまでの数字があるでしょう。この数字は結果ファイルの番号です。No.1からNo.999までの番号があります。

    画面ではNo.8が紺色になっているでしょう? これはNo.8「ピークボトム切り上げP/Q」の条件表を使って検索したからです。

  7. No.8とは別の番号に4銘柄を記憶させることもできますが、条件表No.8で検索した銘柄は、同じNo.8の結果ファイルに記憶させておけば、あとで、どのような検索をしたのかがわかります。 No.8の行が紺色になっているので、「OK」をクリックして下さい。

    4銘柄が結果ファイルNo.8に記憶されると同時に「検索」の画面が終わります。


  8. (スタート画面に戻りました。)

    では、さっき記憶させた4銘柄を選択してグラフを見てみましょう。画面下の「結果ファイル」ボタンをクリックして下さい。


  9. 「結果ファイル」の画面が出てきましたか? この中のNo.8を見ると「ピークボトム切り上げP/Q」というタイトルで、右端に「4」と表示されているでしょう? これがさっき記憶させた4銘柄です。

  10. No.8の行をクリックして紺色にしたら、「OK」ボタンをクリックして下さい。


  11. (9076「西濃運輸」が紺色になりました。)

  12. 左下隅の「選択銘柄」欄に4銘柄とでていますね。4銘柄が選択されていることがわかります。

  13. この4銘柄のグラフを描いてみます。メニューの「グラフ」をクリックして下さい。

  14. 「条件表一覧」の画面が出てきます。「結果ファイル」と似ていますが、条件表の枠は緑色です。結果ファイルは青色です。

  15. グラフにしたい条件表を指定します。No.8「ピークボトム切り上げP/Q」をクリックして紺色にして下さい。

  16. 「OK」ボタンをクリックして下さい。


  1. (6363「酉島」のグラフが出ました。)

  2. 次の銘柄を見たいなら、メニューの「次(N)」をクリックします。

    4銘柄について次々にグラフを描くことができます。


(07.6.4) TOPIX 1772P(+4)  日経平均 17973円(+14)   25.5億株 (3兆2692億円)



先週末のNYダウは13668ドル(+40)と反発し新高値を更新。《デンドラ24》の下から2番目の上値メドの16317ドルを3日前にクリアしたが、次のメドの14099ドルまで上昇できるのかどうか。

ナスダックも2613P(+9)と続伸して連日の新高値更新。こちらは《デンドラ24》の下から2番目のメドの2644Pまであと少し。

グラフでは何も悪くない米国市場ですが、10年物国債の金利が4.958%まで上昇してきました。5月11日には4.644%であったので、この3週間で0.3%の上昇です。

長期金利が高くなったということは米国経済が強いということですが、金利高は経済を徐々に冷やします。昨年の5月にそれまでの4%台の金利が5.2%になったとき、NYダウは11670ドルから10698ドルへと1か月で約10%の下落をしたことは覚えておいたほうがよいでしょう。


東京市場は続伸。ただし高く寄り付いた後はジリ安。そのなかで鉄鋼株が大商い。

じり安になったのは、中国株(上海総合)が大幅安になったためです。今日は-330P安の3670P。-8.26%の下落となりました。2月末の大幅安(暴落)のときは-8.8%の下げでしたが、今日はこれに迫る。

しかしアジア株は下げず。中国株はガス抜きがあって当然の受けとめ方のようですが、今夜の米国市場はどう反応するのか。2月末の世界同時安のときのNYダウは12632ドルでした。昨日は13668ドルと約1000ドル高い位置にあります。その分だけ影響を受けるとみるほうがよいのではないか。

(A)TOPIXは、@新高値の、A陰線となりました。明日も高ければ(1784P以上)、B逆張りの売りマークがでます。C同時に9日順位相関は+80以上になります。

まだピークらしさの兆候は薄いが、中国株の波乱、これを欧米がどう受けとめるか、米国の金利高、今週のSQ、と波乱の要因が多くあるので、手放しで楽観するわけにはいきません。


超簡単《カナル24》入門 (E別の条件表のグラフを見る)



  1. (わたしは「一目均衡表」を教えてもらっていて、これに慣れているのですが、《カナル24》で見れますか?)

    できます。別のグラフを見たいときは、メニューの「条件(J)」→「別の条件表で描画」をクリックします。

    またはメニューの行の下に小さな絵が並んでいるでしょう? このうちの「信号の絵」をクリックすると「別の条件表で描画」をクリックしたのと同じことができます。

    (たくさんの絵がありますね。これらの絵は何を示しているのですか?)

    絵の上にマウスの矢印をもっていってください。クリックはしないで下さい。しばらくすると、「別の条件で描画」と画面に表示されたでしょう? その絵が何をするのかを知りたいときは、マウスの矢印を絵の上にもっていけばよいのです。

    「信号の絵」をクリックして下さい。


  2. (「条件表一覧」という画面が出てきました。)

  3. ここには199本の条件表が記憶できます。毎日のHPの記事で使っているのは、No.2「日経平均用'96」とNo.20「平均線と順位相関」です。

    一目均衡表のグラフを見たいなら、No.7「一目均衡表」をクリックして、紺色にして下さい。

  4. 「OK」ボタンをクリックします。


  5. (一目均衡表のグラフになりました!)

    均衡表についてどういうことを教わったのですか? 

    (株価が「雲」を下から上に突き抜けたら買い、上から下へ突き抜けたら売り、と教わりました。)

    6765「ケンウッド」は、条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」で買いマークがでた銘柄ですが、一目均衡表の雲を上抜いたばかりですね。2つのグラフでOKになっていますね。

    (いつでも一目均衡表を見れるようにできますか?)

  6. できます。スクラムバーに「一目均衡表」を登録しておけばよいのです。グラフ画面の一番下に「鉛筆の絵」が10個並んでいますか?

    (いいえ。年月日とか始値とかの数字がでています。)

  7. スクラムバーを常に表示させておくように設定しましょう。メニューの「表示(T)」をクリックして下さい。


  8. サブメニューがベロッと出たら「スクラムバー」をクリックします。


(07.6.5) TOPIX 1776P(+3)  日経平均 18053円(+80)   22.9億株 (2兆8143億円)



NYダウは13676ドル(+8)と、終値ベースでわずかながら新高値を更新。ナスダックも2618P(+4)と小幅ながら続伸して、こちらも終値ベースで新高値を更新。

10年物国債の金利は4.983%へとさらに上昇。

東京市場は小幅続伸。ただし出来高・売買代金は減少し、TOPIXはザラバ高値は新高値を更新しなかった。

中国株(上海総合)は昨日の-8.26%の下落に対して、今日は+2.63%戻すが戻りは鈍く、中国株はしばらくは下げ基調になったのではないかの感じです。

(A)日経平均は、今日の@新高値、A順位相関が+80以上に加えて、(B)逆張りの売りマークがつきました。小波動のピークらしさはまだ3分ですが、定点観測9銘柄のうち、5銘柄(新日鉄・住友鉱・ソニー・みずほ・野村)が、@新高値の、A陰線に続く、B順下がり陰線(これだけで小波動のピークらしさは3分ある)になっています。個別銘柄はやや行きつかえたという現象です。


超簡単《カナル24》入門 (Fよく見るグラフはスクラムバーに登録しておく)



  1. グラフの一番下の行に鉛筆の絵が出ましたか?

    (はい。)

    鉛筆には1〜10までの番号がふってあります。例えば「鉛筆の2」に「一目均衡表」を登録しておけば、「鉛筆の2」のボタンをクリックすると、すぐに「一目均衡表」のグラフを描かせることができます。

    (鉛筆は10個あるので、10種類のグラフが登録できるのですね。どうやって登録するのですか?)

  2. まず登録したいグラフを描かせておきます。今は条件表No.7「一目均衡表」でグラフを描いているので、No.7「一目均衡表」を登録することができます。

  3. 「スクラム内容(L)」ボタンをクリックして下さい。


  4. (「スクラム一覧」の画面が出てきました。)

    NO.1〜No.10は「鉛筆の1」から「鉛筆の10」に登録されている条件表です。No.1は「日足」「カナル共通」「No.20」となっていますね。

    これは「鉛筆の1」をクリックしたら、日足データに切り替えて、(カナル共通)条件ファイルの条件表No.20を使ってグラフを描くという意味です。(カナル共通)の条件表No.20とは、HPで毎日掲げている「平均線と順位相関」の条件表です。

  5. 「鉛筆の2」に「一目均衡表」を登録しましょう。スクラム一覧のNo.2の行をクリックして紺色にして下さい。

  6. 続いて「登録する(Y)」ボタンをクリックします。これで今後は「鉛筆の2」をクリックすると、日足データを使って「一目均衡表」のグラフを描かせることができます。


  7. (グラフ画面に戻りました。)

    「鉛筆の1」には、NO.20「平均線と順位相関」を登録していました。「鉛筆の1」をクリックしてみて下さい。


  8. (No.20「平均線と順位相関」のグラフに切り替わりました。)

  9. 「鉛筆の2」をクリックしてみて下さい。「鉛筆の2」に登録してある「一目均衡表」のグラフに切り替わります。


  10. (「一目均衡表」になりました。自分の使いたいグラフを鉛筆の登録しておけば便利ですね。)

    鉛筆に登録するには、このグラフ画面に、@その条件表でグラフを描かせておいてから、A「スクラム内容」ボタンで、No.1〜No.10のどれかを決めてやればよいのです。

  11. (「元に戻す」というボタンは何ですか?)

    これは一番初めに指定した条件表でグラフを描きます。そもそもは、検索結果ファイルNo.8に記憶されている4銘柄を選択して、条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」を使ってグラフを描くことからスタートしました。


  12. 途中でNo.7「一目均衡表」やNo.20「平均線と順位相関」のグラフに切り替えましたが、「元に戻す」ボタンをクリックすると条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」のグラフに戻ります。
《カナル24》の最小限の使い方を説明しました。《カナル24》の最大の特徴は、ユーザーが自分の考えどおりのグラフを描かせ、売買マークを出す条件表が設定できることですが、これは購入してすぐにはできません。

まずは、今説明したことが間違いなくできるようになってから、そのほかの機能を試して下さい。


(07.6.6) TOPIX 1778P(+1)  日経平均 18040円(-12)   25.8億株 (3兆 384億円)



NYダウは13595ドル(-80)と反落。ナスダックも2611P(-7)と小幅反落するも下ヒゲ。

米国10年物国債の金利は4.997%となり、5.0%乗せは目前。

東京市場は6月SQ前であるのに動かず。1日の値幅は80円と小幅。

日経平均は昨日に続いて、条件表No.2「日経平均用'96」が売りマークを出しているが、他の指標で過熱したものが少なく、小波動のピークらしさはまだ3分。

昨日、定点観測9銘柄のうち、5銘柄(新日鉄・住友鉱・ソニー・みずほ・野村)が、@新高値の、A陰線に続く、B順下がり陰線(これだけで小波動のピークらしさは3分ある)になっているといいましたが、そのグラフを掲げます。

「新日鉄」は(a)でそうなりましたが、その前のピーク(A)でも新高値の陰線→順下がりでした。今回は陰線が小さいので、下げの兆候としてはそう強くありません。

「住友鉱」は(B)で新高値の陰線(重要ポイント)→(窓空け)順下がり陰線と強い下げの兆候を出し、小波動のピークになりました。今回(b)は弱い兆候です。今日は陽線となって(b)の高値を上回れば、下げの兆候は消滅します。

「ソニー」は(c)で新高値の陰線→(窓空け)順下がり陰線となって、今日まで下落しています。


「みずほ」は(d)で新高値陰線→順下がり陰線となりましたが、その陰線は小幅であり、形はたしかにそうだが、下げの兆候としては弱いものです。今日(D)で新高値になったので、兆候は消滅しました。

「野村」の(e)の新高値の陰線は70円幅(終値2525円の2.77%)で、陰線の長さとしては中くらいのものです。翌日の順下がり陰線の幅は40円と小幅なので、下げの兆候としては強くありません。

下げの兆候の強かったのは、@住友鉱の(B)、Aソニーの(c)、B新日鉄の(A)です。そこそこなのはC野村の(e)、弱いのはD新日鉄の(a)、住友鉱の(b)、みずほの(d)。


(07.6.7) TOPIX 1779P(+1)  日経平均 18053円(+12)   27.8億株 (3兆1558億円)



(A)NYダウは13465ドル(-129)と続落し、3月末からの上昇波動で初めての「順下がり陰線(しかも大きな陰線)」となりました。

小波動のピーク・ボトムは3月末の12242ドルしかないので、小波動の手がかりはありませんが、先の(a)のボトムを「見なし」のボトムとしておいてもよいでしょう。(a)は13423ドルです。昨日は反動の限界である25日線をザラバ安値でタッチしているので、(a)を下回ってくるようだとしばらくは調整入りを考えておくほうがよい。

ナスダックも2587P(-24)と下げる。ナスダックは直前の小波動のボトムは2519Pであるので、これを下回るかどうかが今後の焦点。

米国の下げは長期金利の上昇が原因ですが、欧州でも政策金利が4.00%に引き上げられました。(ユーロ圏ではないが)ロンドンのFT100は急落しています。グラフに見るように、昨日の終値6522Pは、先の小波動のボトム6532Pを下抜いており、「最後の上昇波動」のボトムを下抜いた格好です。これは用心しなければいけません。


東京市場は現在のところ、@PERは20倍に買われている、A円高に振れつつある、B長期金利が上昇している、C安倍内閣の支持率が急落している。と株価的にはよい環境ではありません。

よって海外の株式市場に一喜一憂することになりますが、今日は違った。

欧米の株価下落を受けて、寄り付きこそ安かったものの、後場は上昇に転じプラスで終わりました。そのため、06年7月10日に「化け線」について書きましたが、これに近い「へんちくりん」な足になりました。

明日、@陽線となる。あるいは、A今日の終値18053円以上で引ける。ということになれば「化け線」ではないことが確認できますが、陰線で下落するようだと、昨日のザラバ高値18073円が当面のピークとなる可能性が強くなります。


(07.6.8) TOPIX 1756P(-23)  日経平均 17779円(-274)   34.4億株 (5兆1325億円)



米国10年物国債の金利は5.13%まで上昇。6月4日に、「昨年5月に金利が5.2%になったとき、NYダウは1か月で約10%の下落をした」といいましたが、今回は少し早めに警戒感が出ました。

(A)NYダウは13266ドル(-198)と3日続落。@「主な株価」は小波動のピーク13692ドルを表示しました。Aさらに反動安の限界である25日線を下回ったので、単なる押しではないと思ったほうがよい。

Bこの水準には小波動のボトムはないので、(a)を見做しボトムとしていましたが、これも割り込む。Cしかも次第に陰線が長くなっているので、まだ下値をさぐったとはいえません。D(b)で止まるのかどうか。(b)を割り込むようだと小波動は下降トレンドに転じたと判断してよいでしょう。

(B)ナスダックも2541P(-45)と大幅に下げる。@25日線を割り込んだ。A(c)の小波動のボトム(これはNYダウの(b)に相当する)の2519Pを割るか割らないかが焦点です。


米国株安を受けて東京市場は下落。しかしNYダウが-1.47%、ナスダックが-1.77%下げたのに比べて、日経平均は-1.52%、TOPIXは-1.32%と下げの程度はゆるかった。特に昨日の(安く寄り付いた後上昇した)へんちくりんな動きで株価が底上げされていたことを勘案すると、米国株よりもだいぶと下げは緩やかだったといえます。

これは、米国株は1本調子に上昇して新高値を更新していたのに比べて、日本株は新高値を更新できないほどの小幅な上昇しかしていなかったのが原因です。

(A)TOPIXは小波動のピークを出したことはほぼ確実ですが、下降トレンドに転じたわけではない。(a)の1689Pを下回ると下降トレンドに転じますが、この水準にはまだまだ余裕があります。

(B)日経平均も小波動のピークを出したことは確実です。しかし下降トレンドには転じません。下降トレンドに転じるには、(b)の17320円を下回る必要があります。


(07.6.11) TOPIX 1761P(+4)  日経平均 17834円(+55)   20.7億株 (2兆7229億円)



米国10年物国債の金利の上昇は一服して5.11%で終わる。

これを好感して、(A)NYダウは13424ドル(+157)と反発。一昨日の199ドル下げの80%かたを戻す。

しかし長期金利は5%台にあるので、これで底を出したとはいえません。まずは9日順位相関が-80以下まで下げることは必至でしょう。

ナスダックも2573P(+32)と反発し、一昨日の下げ幅の70%かたを戻す。

FT100は下ヒゲの長い「十字足」となって下値を探ったようだが、9日順位相関は-48の水準なので、-80まで下げてから反発したほうが大きく戻りやすい。


1-3月のGDPの確報値が発表され、実質成長率は+3.3%、名目は+2.1%と上方修正されました。

東京市場は米国株の反発から高寄りするが、あとはジリ貧。

1-3月の名目成長率が+2.1%であったことはもう少し評価されてもよいのではないかと思いますが、今は米国の金利高のほうが重要視されていて、どこで長期金利が落ち着くのかが焦点になっています。

(A)TOPIXは小波動のピークはまだ表示されていませんが、表示されると25日線を下回るのが最近の常であるので、(a)の25日線を割り込むことを予定しておいたほうがよい。

日経平均は昨日のザラバ安値は25日線にタッチしましたが、やはり一度は25日線を割り込むのではないか。 25日線を割り込むが75日線までは下げないということが確認できたなら、その後の上昇に期待が持てます。


(07.6.12) TOPIX 1751P(-9)  日経平均 17760円(-73)   19.8億株 (2兆6871億円)



米国10年物国債の金利は5.15%へと少しアップ。NYダウは13424ドル(+0)と変わらず。ナスダックも2572P(-1)と変化なし。

金利がどう動くのかを固唾を呑んで見詰めているといった感じです。それほど金利上昇は株価にとってはマイナスの要因になります。

東京市場もNYを見て動けず。出来高・売買代金ともに縮小する。

まずは9日順位相関が-80以下になるのを待つところ。

現物市場の動きがないと、先物市場も動きません。しかし先物取引は日経平均が200円動けば売買のチャンスが出てきます。ということで、日経先物用のリアルタイムのソフトである《リアル24》を使うと、この気の抜けたビールを飲むようなメリハリのない相場で、どのようなことができたのか。またリアルタイムで売買する「システムトレード」はどうあるべきか。をしばらく述べてみようと思います。

@「プレゼント」を使ったシステムトレードの成績


2007年3月に連載した《リアル24》の「売買ルール」はどのようにすればよいのかでは右のような売買ルールを標準にしました。

次の7つのルールを使っています。
  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける
  2. 14:10〜15:10の間にでた最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛ける
  3. 仕掛けて40本(3分足を使うので120分後ということになる)が経過したら手仕舞う
  4. 当日の15:00に手仕舞いする(オーバーナイトしない)
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する
  6. ザラバで+1.2%の利益がでたら利食いする
  7. ザラバで-0.7%の損失がでたら損切りする
このうち図のB.の「仕掛けC」(14時10分から15時10分の間の最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛ける)は、ややわかりづらい(質問が幾度かあった)ので、今日は「仕掛けC」は使わない(「仕掛けC」のチェック欄を空白にしておく)とき、No.103「プレゼント」がどのような成績を出してきたかを、各月ごとにまとめました。(3分足データは私が楽天証券のRSSで受信したものです。人によって受信のタイミングが違うので、このとおりになるとは限りませんが、リアル24の「データダウンロード」でダウンロードしたデータなら同じ結果になります。)次の表です。

  1. 2006年9月から2007年5月までの9か月の成績です。
    06年10月の利益は0円。06年11月は-270千円の損失がでましたが、ほかの7か月は利益が出ています。

  2. 下から2行目の黄色欄は、9か月間の成績です。累計で3010千円の利益が出ています。
    この間の最大ドローダウンは400千円で、勝率は60.1%。プロフィットファクターは2.12倍。と良好です。

  3. 最下行の緑色欄は、《リアル24》の「売買ルール」はどのようにすればよいのかで採用した標準の売買ルールによるものです。9か月間の累計で3790千円の利益が出ています。
    この間の最大ドローダウンは550千円で、勝率は62.1%。プロフィットファクターは2.35倍。売買ルールの「仕掛けC」を採用していない今日掲げた成績よりも良好ですが、最大ドローダウンが-550千円(ほぼ証拠金1枚分)というのがマイナスです。
時期 トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 累計利益
2006年9月 18件
15件
3件
650千円
810千円
-160千円
0.22% 83.3% 5.06倍 -120千円
6連勝
1連敗
650千円
2006年10月 18件
8件
10件
0千円
420千円
-420千円
0.00% 44.4% 1.00倍 -150千円
3連勝
2連敗
650千円
2006年11月 20件
9件
11件
-270千円
420千円
-690千円
-0.09% 45.0% 0.61倍 -400千円
2連勝
4連敗
380千円
2006年12月 12件
7件
5件
150千円
320千円
-170千円
0.07% 58.3% 1.88倍 -90千円
3連勝
2連敗
530千円
2007年1月 17件
11件
6件
720千円
880千円
-160千円
0.24% 64.7% 5.50倍 -140千円
6連勝
3連敗
1250千円
2007年2月 14件
8件
6件
150千円
430千円
-280千円
0.06% 57.1% 1.54倍 -130千円
4連勝
3連敗
1400千円
2007年3月 24件
11件
13件
340千円
820千円
-480千円
0.08% 45.8% 1.71倍 -260千円
2連勝
4連敗
1740千円
2007年4月 20件
15件
5件
880千円
1150千円
-270千円
0.25% 75.0% 4.26倍 -110千円
7連勝
1連敗
2620千円
2007年5月 15件
11件
4件
390千円
440千円
-50千円
0.14% 73.3% 8.80倍 -20千円
4連勝
2連敗
3010千円
2006年9月〜
2007年5月まで
158件
95件
63件
3010千円
5690千円
-2680千円
0.11% 60.1% 2.12倍 -400千円
7連勝
4連敗
3010千円
これまでの
標準売買ルール
161件
101件
60件
3790千円
6600千円
-2810千円
0.13% 62.7% 2.35倍 -550千円
10連勝
4連敗
3790千円


(07.6.13) TOPIX 1745P(-5)  日経平均 17732円(-28)   21.1億株 (2兆8279億円)



米国10年物国債の金利は5.30%へ上昇。

(a)NYダウは13295ドル(-129)と下落。25日線を上抜くことができなかった。

(b)ナスダックも2549P(-22)と下落し25日線を上回れず。今のところ先の小波動のボトム2519Pへはあと30Pほどあるが、2519Pを下抜くのはワンチャンスであり、下回れば当分は反発できない。

(c)FT100はすでに小波動のボトムを切り下げているので、ここで新高値の6686Pを上抜かないと小波動は切り下がりが確定します。これも25日線が上値圧力になっていて、いまのところグラフはよくない。

日本の10年物国債利回りは1.965%まで上昇。東京市場は本来なら続落するところだったが、円相場が122円台へと円安になり、後場は反発する。しかし円安のプラスよりも金利高のマイナスのほうが影響は強いはず。

Aオーバーナイトとギャップ



上の9か月間の成績の売買ルールでは、「時刻15:00に当日の仕掛けを手仕舞う」としていました。15:00(正しくは15:03の始値)で手仕舞いするので、建て玉を翌日に持ち越すことはありません。

もし翌日に持ち越した(オーバーナイトする)ときは、どういうリスクを許容しなければならないのかは、右図を見ればわかります。6月7日から6月11日かけて、3度の大きなギャップ(前日終値と当日始値の格差)がでています。

もし(a)の近辺で買い仕掛けをしていたならば、翌日の始値ができたとたんに-180円の損失がでます。逆に(a)で売り仕掛けをしていたならば、一晩で+180円の利益がでます。

(b→B)の-200円のギャップ、(c→C)のギャップでも同じことが起こります。日本の市場は9:00に始まり、15:10に終わります。24時間のうちの約6時間ほどをカバーしているに過ぎません。残り18時間で様々なことが起こります。それが欧州の株価が変化し、米国の株価が変化して、9:00に日本に戻ってきます。日本で立会いがない時間に起きたことを9:00に一気に織り込むので、ギャップが生まれます。


ギャップの大きさについて知っておくことは大切です。右図は《Qエンジン24》でギャップ(前日終値と当日始値の差)を集計したものです。

1996年12月26日〜2007年6月11日までの2571日(約10年分)の統計です。
  1. ギャップには高く寄り付く「ギャップアップ」と安く寄り付く「ギャップダウン」がありますが、平均すると90.9円のギャップが発生しています。

  2. ギャップダウンを見ると、-200円より大きいギャップがでるのは全体の3.7%あります。-500円より大きいギャップは0.3%あります。

  3. ギャップアップ見ると、+200円より大きいギャップがでるのは全体の5.2%あります。+500円より大きいギャップは0.1%あります。

  4. どちらかというとギャップダウンのほうが大きく、多く出るといえます。+-200円を超えるギャップがでるのは9.0%あります。だいたい10日に1回は-200超か+200円超のギャップが発生します。


過去10年間で、+-500円を超えるギャップがあいたのは11回あります。
  1. 最大のギャップアップは700円で、98年6月のことでした。

  2. 最大のギャップダウンは-1000円で、2000年4月のことでした。

  3. 大きなギャップが多発したのは2000年までで、97年が4回。98年が3回。2000年が2回あります。2001年は2回、2003年〜2006年はなし。2007年2月に1回ありました。
オーバーナイトしないときは、常々のリスクは「最大ドローダウン」です。例えば昨日掲げた9か月間の最大ドローダウンは400千円でした。おそらくこの2倍の800千円のマイナスを覚悟しておけば、常々のリスクはほとんどこの範囲で収まるでしょう。証拠金が700千円とするならば、800千円を加えた1500千円を用意しておけば、昨日のトレードシステムが維持できます。

オーバーナイトをする売買ルールを採用するときは、最大ドローダウン+過去の最大のギャップを覚悟しておかねばなりません。証拠金(700千円)+最大ドローダウンの2倍(800千円)+最大のギャップ(1000千円)=2500千円を用意しておけば、10年は「プレゼント」のトレードシステムを維持できます。ただし500円を超えるような大きなギャップは滅多に出ないが、この10年間の最大のギャップより大きいギャップが生じる可能性もあります。ここでは一応用意する資金を2500千円としましたが、実際には不明です。


(07.6.14) TOPIX 1756P(+10)  日経平均 17842円(+109)   18.5億株 (2兆4195億円)



米国10年物国債の金利は5.20%へ低下し、NYダウは13482ドル(+187)と急反発。しかしまだ25日線をわずかに上抜いた水準でしかない。

ナスダックも2582P(+32)と反発し、こちらは25日線を上回わる。

FT100は反発したが25日線は上回れず。

東京市場は米国株高を受けて高く寄り付くが、その後は膠着。出来高・売買代金ともに少ない。先物市場も出来高は薄く、まだまだ金利の行く末をじっと見ているところ。

Bオーバーナイトしたらどうなったか



オーバーナイトする売買ルールは右図のようになります。
  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける
  2. 「仕掛けC」は採用しない
  3. 仕掛けて40本(3分足を使うので120分後ということになる)が経過したら手仕舞う
  4. 「決済K」は採用しない(オーバーナイトする)
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する
  6. ザラバで+1.2%の利益がでたら利食いする
  7. ザラバで-0.7%の損失がでたら損切りする

このときの成績は次のようになりました。
  1. 2006年9月から2007年5月までのオーバーナイトしたときの9か月間の成績です。
    06年10月は-200千円の損失がでましたが、ほかの8か月は利益が出ています。

  2. 最下行の黄色欄は、オーバーナイトしたときの9か月間の成績です。累計で4830千円の利益がでています。オーバーナイトしないときの利益は3010千円であったので、約1.6倍のの利益が出ています。
    この間の最大ドローダウンは-510千円で、勝率は60.2%。プロフィットファクターは2.31 倍。と良好です。

  3. オーバーナイトして変わったことは、@累積利益額が3010千円→4830千円に増加した。しかしA最大ドローダウンが-400千円→-510千円に拡大した。B4連敗→5連敗に増えた。
    利益額は目覚しく増えたが、最大ドローダウンと連敗というマイナス面も増えました。
時期 トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 累計利益
2006年9月 18件
14件
4件
740千円
1020千円
-280千円
0.25% 77.8% 3.64倍 -210千円
9連勝
2連敗
(4回)
740千円
2006年10月 18件
7件
11件
-200千円
380千円
-580千円
-0.07% 38.9% 0.66倍 -270千円
2連勝
3連敗
(4回)
540千円
2006年11月 22件
11件
11件
60千円
950千円
-890千円
0.01% 47.6% 1.07倍 -380千円
2連勝
3連敗
(9回)
600千円
2006年12月 12件
6件
6件
240千円
410千円
-170千円
0.12% 50.0% 2.41倍 -90千円
3連勝
2連敗
(4回)
840千円
2007年1月 19件
13件
6件
930千円
1250千円
-130千円
0.28% 68.4% 3.91倍 -190千円
6連勝
5連敗
(8回)
1770千円
2007年2月 15件
11件
4件
610千円
860千円
-250千円
0.23% 73.3% 3.44倍 -90千円
4連勝
1連敗
(5回)
2380千円
2007年3月 26件
11件
15件
490千円
1350千円
-860千円
0.11% 42.3% 1.57倍 -440千円
4連勝
4連敗
(7回)
2870千円
2007年4月 21件
15件
6件
1050千円
1320千円
-270千円
0.28% 71.4% 4.89倍 -110千円
5連勝
1連敗
(2回)
3920千円
2007年5月 15件
12件
3件
910千円
970千円
-60千円
0.34% 80.0% 16.17倍 -30千円
4連勝
1連敗
(4回)
4830千円
2006年9月〜
2007年5月まで
166件
100件
66件
4830千円
8510千円
-3680千円
0.17% 60.2% 2.31倍 -510千円
9連勝
5連敗
4830千円

昨日いったようにオーバーナイトしないときに用意しておく資金を150千円、オーバーナイトするときに用意する資金を250千円とするならば、全体の資金に対する利益率は
  1. オーバーナイトしないときは、3010÷1500=2.00倍
  2. オーバーナイトするときは、4830÷2500=1.93倍
  3. オーバーナイトしたときの最大ドローダウンは-510千円になっていたので、用意すべき資金は、証拠金(700千円)+最大ドローダウンの2倍(1020千円)+最大のギャップ(1000千円)=2720千円となります。
    このときの資金効率は、4830÷2720=1.77倍とさらに低下する。
となります。(ここで仮定した必要資金による)資金効率からは、オーバーナイトしないほうがよいともいえます。


(07.6.15) TOPIX 1772P(+16)  日経平均 17971円(+129)   19.7億株 (2兆6751億円)



米国10年物国債の金利は5.22%。NYダウは13553ドル(+71)と続伸し25日線を上回る。

ナスダックも2599P(+17)と続伸。原油は67.65ドルと年初来の高値を更新。

金利高・原油高は経済成長にプラスの材料ではないはずだが、なぜか米国株は高い。

東京市場は米国株高を受けて高く寄り付くが、その後は昨日と同じく膠着する。日銀の金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決定されたときは、長期金利が低下してやや上昇するも、本腰が入った買いではない。

グラフでは2日続けて上窓を空け、いかにも強そうな足に見えますが、出来高は20億株に欠け、売買代金は3兆円を割れているし、日経先物の標準的な出来高である10万枚を下回る6.2万枚に過ぎない。

図に、上窓を空けたとき出来高が20億株以上あったものは赤●で、20億株未満のものは青●で印しました。出来高が少ないときに窓を空けても上昇に持続性がありません。昨日今日の窓は米国高によるギャップであり、買い意欲満々による窓ではありません。(b→B)の上昇に似ています。(b→B)はその前の下げに対する反動高です。

Cオーバーナイトしたら何が利益を稼いだのか?


2006年9月〜2007年5月までの9か月間について、(A-1)オーバーナイトしないときと、(A-2)オーバーナイトしたときの検証をしました。その売買成績は次の表のようになりました。
検証のしかた トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 累計利益
(A-1)
オーバーナイトしない
158件
95件
63件
3010千円
5690千円
-2680千円
0.11% 60.1% 2.12倍 -400千円
7連勝
4連敗
3010千円
(A-2)
オーバーナイトする
166件
100件
66件
4830千円
8510千円
-3680千円
0.17% 60.2% 2.31倍 -510千円
9連勝
5連敗
4830千円

(A-1)「オーバーナイトしない」と(A-2)「オーバーナイトする」の違いは、(A-1)が15:00でその日の建て玉を手仕舞いする、(A-2)が手仕舞いせずに建て玉を持続する、ということです。15:00に手仕舞いしないとどういうことになるのか。
  1. 手仕舞いをしないので明日以降に「利食いA」の可能性がでてくる。
  2. 手仕舞いをしないので明日以降に「損切りZ」の可能性ががでてくる。
  3. 「時間切れJ」となったときに、利益額は増加または減少している。
  4. 「時間切れJ」となったときに、損失額は増加または減少している。
  5. 終値から翌日の始値までにギャップが発生する。
1.と2.はあわせて評価せねばなりません。「利食いA」と「損切りZ」が増加することによってトータルでプラスになるのかマイナスになるのかが問題です。3.4.は翌日の相場次第です。5.のギャップもプラスに加担するのかマイナスに加担するのかは不明です。

(A-1)次図は冒頭に掲げた(A-1)「オーバーナイトしない」ときの売買成績表の一部です。




表の下段の「決済別の成績」欄を見ると、どの決済で利益がでて、どの決済で損失がでたのかがわかります。(A-1)「オーバーナイトしない」では、
  1. 「利食いA」 (1.2%の利益がでたとき)
  2. 「損切りZ」 (-0.7%の損失がでたとき)
  3. 「決済L」 (反対の売買マークがでたとき手仕舞いし、新規に仕掛ける)
  4. 「時間切れJ」 (仕掛けて40本が経過したら次の足で手仕舞い)
  5. 「決済K」 (15:00にその日の建て玉を手仕舞い)
の5つの手仕舞いかたがあります。この内訳を見るのです。 次のことがわかります。
  1. 累計利益は17.73%であった。(@平均利益率は0.11%、A勝率60.1%、BPFは2.11倍)
  2. 「利食いA」による累計利益は4.94%。
  3. 「決済L」(ドテン売買)による累計利益は-3.80%。
  4. 「時間切れJ」(仕掛けて40本で手仕舞い)による累計利益は 16.79%。
  5. 「決済K」(15:00に手仕舞い)による累計利益は 2.76。
  6. 「損切りZ」による累計損失は-2.97%。
累計利益17.73%(金額では3010千円)のうち、時間切れJが16.79%の利益を出しています。「決済K」(15:00手仕舞い)は42件あります。全トレード158件のうちの1/4が「決済K」で強制的に手仕舞いをしています。この手仕舞いではわずかだが2.76%の利益を出しています。

「利食いA」(4.94%)と「決済L」(-3.80%)と「損切りZ」(-2.97%)の3つの合計は(-1.83%=4.94-3.80-2.97)です。「利食いA」で利益を上げているわけではありません。「時間切れJ」が利益の源泉です。


(A-2)次は(A-2)「オーバーナイトする」の売買成績です。



  1. 累計利益は28.40%であった。(@平均利益率は0.17%、A勝率60.2%、BPFは2.30倍)
  2. 「利食いA」による累計利益は13.26%。
  3. 「決済L」(ドテン売買)による累計利益は-8.77%。
  4. 「時間切れJ」(仕掛けて40本で手仕舞い)による累計利益は 27.61%。
  5. 「決済K」は採用していない(オーバーナイトするため)。
  6. 「損切りZ」による累計損失は-3.70%。
(A-1)の決済K(15:00に手仕舞い)は42件ありました。これがなくなることによってどうなったかというと、
  1. 「利食いA」は4件→10件へ増加した。(6件増加)
  2. 「損切りZ」は4件→5件へ増加した。(1件増加)
  3. 「決済L](ドテン)は9件→20件へ増加した(11件増加)
  4. 「時間切れJ」は99件→131件へ増加した(32件増加)
  5. 全トレードは158件→166件へ増加した(8件増加)
「利食いA」が6件増加したのでよかったと思うかも知れませんが、 「利食いA」(13.26%)と「決済L」(-8.77%)と「損切りZ」(-3.70%)の合計は(0.79%)です。「利食いA」で利益を上げても「決済L」や「損切れZ」に食われてしまっています。

最も利益を出したのは「時間切れJ」の27.61%です。(A-2)「オーバーナイトする」の利益の源泉は「時間切れJ」なのです。これは(A-1)でも同じです。「時間切れJ」が利益の源泉になっています。


(07.6.18) TOPIX 1788P(+15)  日経平均 18149円(+178)   20.0億株 (2兆6981億円)



米国10年物国債の金利は5.16%へ低下し、NYダウは13639ドル(+85)と続伸し、史上最高値(ザラバ13692ドル)まであと4ドルまで接近。

史上最高値をつけた6月1日の日の長期金利は4.89%でしたが、この水準まで戻したということは、NYダウは5.16%までの金利高は織り込んだということでしょう。

よって今は5.16%を中心にして、+0.15%の金利高となれば下げる、-0.15%以上の金利安となれば最高値を更新して上昇する。という感じです

ナスダックも2626P(+27)と続伸し、ザラバ・終値でも(2001年以来の))新高値を更新。原油は68.00ドルと年初来の高値を連日更新。

東京市場の独自の材料はなく、米国の金利動向が最大の焦点になっています。そのため前日のNYの株式市場を見て、9:00に高くあるいは安く寄り付いたあとは、東京市場の相場に対する独自の判断が出ることはなく、1日の値幅が100円ほどのアヤ動きしかしない、という状況が続いています。

グラフは、3日続けて「上窓」を空けました。通常であれば「三空」で、上昇スタートとしては異常な強さを表しますが、窓を空けた原因が東京市場の判断によるものではなく、NYにサヤ寄せするだけの窓であるので、これをもって東京市場は強いとはいえません。NYがコケればすぐに「下窓」が空くという程度の上げかたです。

D利益の源泉はなにか?


(A-3)(A-1)(A-2)は「時間切れJ」が利益の源泉になっていました。もし「時間切れJ」を売買ルールにしていなかったらどういうことになるのか?

もっと極端な売買ルールにしてみましょう。次は決済L(ドテン売買)だけにしたときの成績です。仕掛け→手仕舞い(同時にドテン仕掛け)→手仕舞い(同時にドテン仕掛け)の繰り返しをします。時間切れJの制限はないし、15:00の手仕舞いもしません。利食いAも損切りZもしません。この売買ルールでは次のような売買成績になります。




  1. 累計利益は8.17%であった。(@平均利益率は0.05%、A勝率39.4%、BPFは1.16倍)
  2. 「利食いA」はしない。
  3. 「決済L」(ドテン売買)による累計利益は8.17%。
  4. 「時間切れJ」はしない。
  5. 「決済K」はしない(オーバーナイトするため)。
  6. 「損切りZ」はしない。
ようするに究極のドテン売買です。常に買い仕掛けか売り仕掛けをしている。ドテン売買は理論的には、@平均利益率0.0%、A勝率50%、BPF1.0倍に収束します。この例では、@平均利益率は0.05%とプラス、A勝率39.4%とマイナス、BPF1.16倍とややプラスになっていますが、もっと長い期間の成績を調べると理論値に近くなるはずです。

ドテン売買の成績を理論値よりよくするためには、「仕掛けていない時間を作ること」です。仕掛けていない時間を作るには、
  1. 「利食いA」をして仕掛けを手仕舞いする。
  2. 「損切りZ」をして仕掛けを手仕舞いする。
  3. 「時間切れJ」を決めて仕掛けを手仕舞いする。
  4. 「決済K」の時刻を決めて仕掛けを手仕舞いする。
の方法があります。有利な時期だけ建て玉をし、不利な時期には建て玉をしないことが利益の源泉です。


(A-4)(A-3)「究極のドテン売買」に、利食いAと損切りZの売買ルールを追加してみます。利食いAや損切りZによって建て玉しない時期を作るわけです。この売買ルールでは次のような売買成績になります。




  1. 累計利益は18.68%であった。(@平均利益率は0.11%、A勝率41.2%、BPFは1.39倍)
  2. 「利食いA」による累計利益は58.60%。
  3. 「決済L」(ドテン売買)による累計利益は-30.09%。
  4. 「時間切れJ」はしない。
  5. 「決済K」は採用していない。
  6. 「損切りZ」による累計損失は-9.83%。
「利食いA」と「損切りZ」を売買ルールに追加したことによって、(A-3)「究極のドテン売買」の@平均利益は0.05%→0.11%へ、A勝率39.1%→41.2%へ、BPF1.16倍→1.39倍へと向上しました。

「利食いA」が58.60%と大きくなっているのは、2007年2月27日〜28日の-670円のギャップを取り込めたのが原因です。建て玉にプラスに影響するギャップが発生したことで利益を増加させています。 売買の基本は「決済L」(ドテン売買)ですが、ここでは-30.09%の累計損失がでています。(A-3)では「決済L」は+8.17%の利益をあげていましたが、ここから「利食いA」(+58.60%)が強制的に手仕舞いされ、「損切りZ」(-9.83%)が強制的に手仕舞いを強制されたために、利食いも損切りもできなかった売買が「決済L]として残ったわけです。

「利食いA」と「損切りZ」と残りの「決済L」の合計が、この条件表「プレゼント」の基本の性能です。この3つの合計は(18.68%)ですから、「プレゼント」はナカナカの性能をもつ条件表だといえます。


(A-5)(A-3)「究極のドテン売買」に、「利食いA」と「損切りZ」と「決済K」(15:00で手仕舞い)の売買ルールを追加してみます。「決済K」はオーバーナイトするかしないかですから、(A-4)はオーバーナイトする、(A-5)はオーバーナイトしない、という点が違います。(A-1)の「オーバーナイトしない」と(A-2)の「オーバーネナイトする」と同じ関係です。(A-1)と(A-2)を比較すると、オーバーナイトしたほうが成績はよかったが、最大ドローダウンは大きくなっていました。



  1. 累計利益は13.67%であった。(@平均利益率は0.09%、A勝率56.7%、BPFは1.63倍)
  2. 「利食いA」による累計利益は8.61%。
  3. 「決済L」(ドテン売買)による累計利益は-7.27%。
  4. 「時間切れJ」はしない。
  5. 「決済K」による累計利益は18.22%。
  6. 「損切りZ」による累計損失は-5.88%。
「決済K」を入れたことによって、「利食いA」や「損切りZ」のチャンスが減少し、累計利益は18.68→13.67%へダウンしましたが、勝率は41.2%→56.7%へ、PFは1.39倍→1.63倍へと向上しました。全体の成績はハデさがなくなったが安定したといえます。


(07.6.19) TOPIX 1780P(-7)  日経平均 18163円(+14)   19.4億株 (2兆5086億円)



米国10年物国債の金利は5.14%へ低下。NYダウは13612ドル(-26)と小反落。ナスダックも2626P(-0)と変わらず。

東京市場は今日も独自の動きは出ず。日中の値幅は60円しかない。

図は日経先物の5分足ですが、この5日間で動いたのは6月13日の190円幅だけです。4日連続して1日の値幅は100円に満たない。

この10年間の1日値幅の平均値は232円、標準偏差は130なので、値幅が100円以下になる確率は16%ほどです。これが4日連続しているのだから、0.16×0.16×0.16×0.16=0.00066。10000日に6〜7回ある確率です。1500日に1回でるかどうか、という珍しい現象です。これではいくらデイトレードをしようとしても取りようがありません。


《デンドラ24》による日経平均の上値メドは下から2つをクリアしていましたが、昨日から3つ目の18140円に到達しています。

最も高いメドの18972円は、この出来高水準ではすぐには到達できそうにないので、現在の小波動のピークらしさの確率は、@新高値、A25日順位相関が80以上、Bデンドラの上値メドを達成、の3分です。

このまま小幅でも上昇を続けるようだと、C9日順位相関が+80以上になり、D例えば明日18194円で終われば、条件表No.2「日経平均用'96」が売りマークを出します。さらに陰線となるとE「新高値の陰線」が加わり、いっきにピークらしさの確率は6分になります。

E建て玉を0にすることが利益を出す


(A-1)〜(A-5)の成績を表にまとめました。

検証(売買ルール) トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(A-3)
@決済L
165件
65件
100件
1430千円
9930千円
-8500千円
0.05% 39.4% 1.16倍 -1560千円
6連勝
7連敗
0.458倍
(A-4)
@決済L
A利食AB損切Z
165件
68件
97件
3220千円
11220千円
-8000千円
0.11% 41.2% 1.39倍 -1250千円
6連勝
7連敗
1.288倍
(A-5)
@決済L
A利食AB損切Z
C決済K(15:00)
157件
89件
68件
2310千円
5930千円
-3620千円
0.09% 56.7% 1.63倍 -730千円
6連勝
6連敗
1.582倍
(A-2)
@決済L
A利食AB損切Z
C時間J
166件
100件
66件
4830千円
8510千円
-3680千円
0.17% 60.2% 2.31倍 -510千円
9連勝
5連敗
4.735倍
(A-1)
@決済L
A利食AB損切Z
C時間JD決済K(15:00)
158件
95件
63件
3010千円
5690千円
-2680千円
0.11% 60.1% 2.12倍 -400千円
7連勝
4連敗
3.762倍

右欄の「資金効率」は累積利益額÷(最大ドローダウン×2)で計算しました。(ギャップのリスクは最大ドローダウンの2倍とすることで吸収できるとしました)。(A-3)を例にすると、累積利益が1430千円、最大ドローダウンが1560千円なので、1430÷(1560×2)=0.458 と計算できます。

表の順は、決済の方法が少ないものから多い順になっています。決済」の種類が増えるにしたがって、@勝率が高まり、A最大ドローダウンが小さくなり、B資金効率が高くなっていくことがわかります。

(A-1)と(A-2)は「決済K」(15:00で手仕舞い)を採用するかどうかの違いですが、この例では「決済K」を採用しないほうが、最大ドローダウンが増加した以外のすべてがよくなっています。

「決済K」(オーバーナイトしない)は無効なのでしょうか? そうではありません。(A-4)と(A-5)は「決済K」を採用するかしないかだけが違っていますが、採用した(A-5)は(A-4)に比べて、@勝率は41.2%→56.7%へアップ、APFは1.39倍→1.63倍へアップ、B最大ドローダウンは-1250千円→-730千円へ縮小、C資金効率は1.288倍→1.582倍へアップと向上しています。「決済K」(オーバーナイトしない)は有効であることがわかります。(それでは「決済K」を採用しない(A-2)のほうが採用した(A-1)よりも成績がよかったのはなぜなのかは、後で調べます。)

(A-3)(A-4)(A-5)と((A-1)(A-2)の違いは「時間切れJ」があるかないかです。(A-3)(A-4)(A-5)は「時間J」は採用していません。「時間切れJ」がない(A-5)と(A-1)を比べると、(A-1)は(A-5)に比べて,@勝率は56.7 %→60.1%へアップ、APFは1.63倍→2.12倍へアップ、B最大ドローダウンは-730千円→-400千円へ縮小、C資金効率は1.582倍→3.762倍へアップと向上しています。「時間切れJ」は非常に有効な売買ルールです。

「利食いA」「損切りZ」「時間切れA」「決済K」は強制的に手仕舞いをし、建て玉を0にし、次の仕掛けを待つということです。つまり「建て玉していない時間をうまく作る」ことが、システムトレードの良し悪しを決定するのです。


なぜ「建て玉しない時間」について繰り返しいったかというと、ユーザーから「NO.103 プレゼント」を使って手仕舞いした後、ポカンと相場を見ていなければならない。なんとかならないか。」という問い合わせがくるからです。

建て玉しない時間を作ることが利益の源泉であることがわかってもらえれば、こんな質問はこないだろうと思いますが、さらに説明をしておきます。

図の(A-3)は、ドテン売買です。Aで買い仕掛け→Bで買い手仕舞い・売り仕掛け→Cで売り手仕舞い・買い仕掛け→Dで買い手仕舞い・売り仕掛け→Eで売り手仕舞い・買い仕掛け、をします。常に建て玉をしているやりかたです。この成績はどうであったは(A-3)の売買成績を見るとわかります。トレードシステムとしては失格です。

(A-4)(A-5)(A-1)(A-2)は、「利食いA」「損切りB」「時間切れJ」「決済K」などで強制的に手仕舞いをするやりかたです。(a-B)(b-C)(c-D)(d-E)では建て玉をしません。このことが成績をよくしています。

「No.103 プレゼント」で、この建て玉しない時間を埋めようとすると、これは(A-3)に戻すことで自殺行為です。もし「プレゼント」で建て玉しない時間においても建て玉したいならば「プレゼント」とは別のシステムを用意することです。「プレゼント」で売買すると同時に「別のシステム」でも売買することです。
  1. このとき「別のシステム」は「プレゼント」と同じくらいの成績でなければならない。もし「別のシステム」がかなり劣るのであれば、「プレゼント」だけで2枚の売買をしたほうがよいし、「別のシステム」が優れているのであれば、「プレゼント」は使わずに「別のシステム」だけで2枚の売買をしたほうがよいからです。

  2. もし「プレゼント」と同じような成績になる「別のシステム」を作ったとしても、「プレゼント」で2枚を売買するのと、「プレゼント」で1枚・「別のシステム」で1枚の売買をするのとでは、利益額は同じです(同じ成績だから)。わざわざ「プレゼント」と「別のシステム」を併用するのは、「プレゼント」によって建て玉していない時間を「別のシステム」で埋めたいという理由だけからです。もし「プレゼント」と「別のシステム」が同時に仕掛けや手仕舞いを出したときは、2つの注文を出せるのかという弊害もあります。

  3. このように2つのシステムを併用することは、利益という面ではあまり意味がありませんが、仕掛け・手仕舞いを異なる時間に執行すれば「時間の分散」ができます。時間が分散すればリスクも分散しますから、最大ドローダウンは1つのシステムのものよりも小さくなる可能性があります(確かめてはいないが)。
以上の理由から、わざわざ建て玉しない時間を埋めることには積極的な効果はないと思っています。


(07.6.20) TOPIX 1783P(+3)  日経平均 18211円(+48)   21.9億株 (2兆8213億円)



米国10年物国債の金利は5.08%へ低下。NYダウは13635ドル(+22)と小反発反落。ナスダックは2626P(+0)と変わらず。

米国は長期金利が5.0〜5.3%の間はすでに相場に織り込まれた感じです。5.30%を超えれば大幅安、5.0%を割れば新高値へ上昇ということか。

東京市場は今日は動きました。とはいっても上下幅は150円ほどで、大きく動いたわけではありません。平均よりも小幅な動きです。

日経平均はザラバ高値18300円まであと3円と迫りましたが、更新はお預け。そこから86円下げて引けたので、上ヒゲの小幅陽線で終わりました。

条件表No.2「日経平均用'96」は、18194円以上で引ければ売りマークを出すはずでしたが、上ヒゲとなったので売りマークは出ず。(ストキャスティクスも売りの条件になっているが、上ヒゲが長かったのでストキャスティクスが振れ上がらず、結果売りマークとはならなかった)

現在のピークらしさの確率は、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、Cデンドラの上値メドをクリア、ということで4分です。

Fオーバーナイトしたときのギャップの発生の様子


C「オーバーナイトしたら何が利益を稼いだのか?」で、(A-1)「オーバーナイトしない」と(A-2)「オーバーナイトする」の成績を比較しました。これは次の表の(A-1)(A-2)のようになっていました。ここでは(A-2)「オーバーナイトする」の内訳を検討します。すなわち(A-2)のうちで@(A-6)オーバーナイトしたトレードと、A(A-7)その日のうちに決済したトレードを区分して、その成績を比較します。

検証(売買ルール) トレード数
勝ちトレード
負けトレード
損益額(千円)
利益額
損失額
平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン 資金効率
(A-1)オーバーナイトなし
@決済L
A利食AB損切Z
C時間JD決済K(15:00)
158件
95件
63件
3010千円
5690千円
-2680千円
0.11% 60.1% 2.12倍 -400千円
7連勝
4連敗
3.762倍
(A-2)オーバーナイトする
@決済L
A利食AB損切Z
C時間J
166件
100件
66件
4830千円
8510千円
-3680千円
0.17% 60.2% 2.31倍 -510千円
9連勝
5連敗
4.735倍
(A-6)オーバーナイトした取引 47件
29件
18件
2290千円
3470千円
-1180千円
0.29% 61.7% 2.92倍 - -
(A-7)当日決済した取引 119件
71件
48件
2540千円
5040千円
-2500千円
0.13% 59.7% 2.00倍 - -

(A-7)の当日決済した取引の成績は、(A-1)と同じような成績になるはずです。@平均利益率は、0.11%(A-1)と0.13%(A-7)でほぼ同じ。A勝率は60.1%(A-1)と59.7%(A-7)で同じ。BPFは2.12倍(A-1)と2.00倍(A-7)でほぼ同じです。

(A-1)で「決済K」の件数は42件でしたが、オーバーナイトすることによって、@15:03以降に仕掛けとなったものや、A15:03以降に決済したものが出てくるので、(A-6)のオーバーナイトした件数は42件ではなく47件ありました。

(A-6)のオーバーナイトした取引の成績を(A-1)と比べると、@平均利益率は、0.11%(A-1)に対し0.29%(A-6)で約3倍近い利益率です。A勝率は60.1%(A-1)と61.7%(A-6)でほぼ同じ。BPFは2.12倍(A-1)と2.92倍(A-6)でかなりよい。この違いはギャップによるものと推測できます。そこでオーバーナイトした47件について、@どのようなギャップが発生したのか、Aそのギャップは利益にどれだけの影響を与えたのかを調べました。次のようになりました。


重要なものは「ギャップ」と「影響」の欄の数値です。1行目を例にすると、
  1. 060905に
    16370円で
    買い仕掛け(B)

  2. 060906に
    16340円で
    時間切れ

  3. 粗利は-30円

  4. この日-70円のギャップがあった(ギャップダウン)

  5. -70円のギャップは買い仕掛けにとってはマイナスの影響を与えたので「影響」は-70円とする。
13行目を例にすると、
  1. 061110に
    16120円で
    売り仕掛け(S)

  2. 061113に
    16030円で
    時間切れ

  3. 粗利は+90円

  4. この日-80円のギャップがあった(ギャップダウン)

  5. -80円のギャップは売り仕掛けにとってはプラスの影響を与えたので「影響」は+80円とする。

オーバーナイトした47日について調べると次のようになっていました。

ギャップ オーバーナイト
した件数
出現率 累計 平均ギャップ 10年間の
件数
出現率 平均ギャップ
ギャップダウン
ギャップなし
ギャップアップ
20件
2件
25件
計47件
42.6%
4.2%
53.2%
-
-1650円
0円
+2030円
-
-82.5円
0円
81.2円
-
1123件
156件
1292件
2571件
43.7%
6.1%
50.2%
-
-97.5円
0円
96.1円
-

左の黄色い欄をみてください。ギャップダウンが発生していた日は20件あり、ギャップアップした日は25件、ギャップがない日が2件ありました。ギャップダウンが47日中に20日(出現率が42.6%)、ギャップアップが47日中25日(出現率が53.2%)あります。ギャップアップのほうが多くでています。これは過去の出現率に比べてどうなのでしょうか。この47日はいつもと同じだったのか、異常にギャップアップが多かったのでしょうか。

右の緑色欄は過去2571日間のギャップの出現率です。これによると、ギャップダウンの出現率は43.7%です。47日間の出現率42.6%とほぼ同じです。ギャップアップも同じで、過去2571日間の出現率50.2%に対して47日間は53.2%ですから、この47日間のギャップはいつもと同じ確率どおりに発生しています。

ギャップの平均値を見ると、2571日のギャップダウンは-97.5円、ギャップアップは96.1円でだいたい同じ大きさです。47日間のギャップの平均値はギャップダウンが-82.5円、ギャップアップが81.2円で、2571日のものより小さくなっていますが、2571日間には株価が2000円、30000円の水準の時期もあったので、現在の株価水準(17000円)のギャップの平均値が小さいことは問題になりません。重要なのは、47日間のギャップダウンの平均値-82.5円とギャップアップの平均値81.2円が同じ大きさであったことです。これは2571日の平均値が-97.5円と96.1円で同じ大きさであったことと一致します。

つまり47日間に発生したギャップは、@出現率は確率どおりだった、Aギャップダウンとギャップアップの平均は過去の統計どおりで同じだったわけです。


(07.6.21) TOPIX 1789P(+5)  日経平均 18240円(+28)   22.3億株 (2兆8181億円)



米国10年物国債の金利は5.13%へ上昇。すでにFFレート5.25%を上回る5.30%の金利を見てきているだから、5.13%に戻したからといって大きな悪材料になるとも思われませんが、NYダウは13489ドル(-146)と下落。

これは金利高よりも9日順位相関が+80以上であったので自律的な調整のようです。

ナスダックも2599P(-26)と下落。こちらは「新高値の陰線」であるので、明日が順下がり陰線になるかが注目。

東京市場は米国株安から安く始まるが、円安傾向が続き、押し目買いの意欲が強く反発し、プラスで終わる。

(B)条件表No.2「日経平均用'96」はTOPIXに売りマークを出しました。これによってTOPIXの小波動のピークらしさの確率は、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C逆張りの売りマークがでた、の4分になります。

そのほかのポイントとしては、Dデンドラによる上値メドに到達したかどうかがその1つです。

図に見るように1795Pが下から2番目のメドであり、今日のザラバ高値1793Pはあと2ポイントに迫っています。ここにタッチしたら確率は5分になります。

もうひとつは25日騰落レシオですが、今日はまだ112.7であり、売りとなる120.0までは少しあります。

日経平均は昨日のザラバ高値を更新できなかったので、売りマークはでず。ピークの確率は4分のまま。

Gオーバーナイトしたときのギャップの影響


過去2571日間で@ギャップダウンは43.7%、Aギャップアップは50.2%、Bギャップなしは6.1%の出現率であったという数字は重要です。

売り仕掛けをしてオーバーナイトしたとき、翌日のギャップがギャップダウンであれば順風であり、ギャップアップであれば逆風になります。ところがこの統計からすると、翌日ギャップダウンが発生するのは43.7%でしかない。50.2%はギャップアップが発生し逆風になります。

反対に買い仕掛けをしてオーバーナイトしたとき、翌日のギャップがギャップアップであれば順風であり、ギャップダウンであれば逆風になります。統計では翌日逆風であるギャップダウンが発生するのは43.7%でしかなく、50.2%はギャップアップが発生し順風になります。

ギャップダウンが43.7%、ギャップアップが50.2%であるところから、ギャップアップを順風とする買い建てをしておいたほうが有利である(有利であった)ことになりますが、実際にはさほどの違いはでません。

仕掛けの割合 (順風)
売りはギャップダウン
買いはギャップアップ
(逆風)
売りはギャップアップ
買いはギャップダウン
順風−逆風
売り 1000回
買い 1000回
合計
437回
502回
* 939回
502回
437回
* 939回
0.0%
-
0回
売り  800回
買い 1200回
合計
350回
602回
* 952回
402回
524回
* 926回
1.3%
-
26回
売り  500回
買い 1500回
合計
219回
753回
* 972回
251回
656回
* 907回
3.2%
-
65回
売り  200回
買い 1800回
合計
87回
904回
* 991回
100回
787回
* 887回
5.2%
-
104回
売り  0回
買い 2000回
合計
0回
1004回
* 1004回
0回
874回
* 874回
6.5%
-
130回

右の表は、2000回のオーバーナイトをしたとき、その売り仕掛けの回数と買い仕掛けの回数によって、どのくらい有利になるかをまとめたものです。
  1. 1番上の欄は、売り仕掛けを1000回、買い仕掛けを1000回の同数ずつ仕掛けてオーバーナイトしたとき、ギャップが有利(順風)になった回数と不利(逆風)になった回数を表しています。
    1000回売り仕掛けをしたとき、翌日順風であるギャップダウンになる確率は43.7%あるので順風は437回。逆風であるギャップアップになる確率は50.2%あるので逆風は502回です。

    1000回買い仕掛けをしたとき、翌日順風であるギャップアップになる確率は50.2%あるので順風は502回。逆風であるギャップアップになる確率は43.7%あるので逆風は437回です。

    売り仕掛けの順風(437回)と買い仕掛けの順風(502回)を合計すると、順風は939回あることになります。同じく売り仕掛けの逆風(502回)と買い仕掛けの逆風(437回)を合計すると、逆風は939回あります。順風(939回)と逆風(939回)は同数です。つまりギャップダウンの出現率(43.7%)とギャップアップの出現率(50.2%)に差があっても、売り仕掛けと買い仕掛けを同じ割合で仕掛けオーバーナイトするならば、ギャップによる有利不利はありません。

  2. 2番目の欄は、売り仕掛けを800回、買い仕掛けを1200回に変えてみたものです。ギャップアップの出現確率のほうがギャップダウンの出現確率より高いのだから、ギャップアップが順風である買い仕掛け(でオーバーナイトする)を増やしてみました。2000回のうち40%の800回を売り仕掛け、60%の1200回を買い仕掛けとしました。
    800回売り仕掛けをしたとき、翌日順風であるギャップダウンになる確率は43.7%あるので順風は350回。逆風であるギャップアップになる確率は50.2%あるので逆風は402回です。

    1200回買い仕掛けをしたとき、翌日順風であるギャップアップになる確率は50.2%あるので順風は602回。逆風であるギャップアップになる確率は43.7%あるので逆風は524回です。

    売り仕掛けの順風(350回)と買い仕掛けの順風(602回)を合計すると、順風は952回あることになります。同じく売り仕掛けの逆風(402回)と買い仕掛けの逆風(524回)を合計すると、逆風は926回あります。順風(952回)と逆風(926回)の差の26回が、ギャップによって有利になった正味の回数です。26回というのは2000回の仕掛けの1.3%でしかありません。ほとんど差はありません。

  3. 3番目以下は売り仕掛けの回数を減らし、買い仕掛けの回数を増やしていったときの計算値ですが、(売り:買いが1:3である)売り500回・買い1500回でもギャップによる有利な回数は65回しかありません。(売り:買いが1:9である)売り200回・買い1800回でもギャップによる有利な回数は104回(5.2%)です。

    まったく売り仕掛けでオーバーナイトしないとしたとき、130回(6.5%)だけ有利になりますが、6.5%というのは、ギャップアップの出現率(50.2%)とギャップダウンの出現率(43.7%)の差です。
今後、ギャップの出現率が大きく変わる(例えばギャップダウンの確率が30%、ギャップアップの確率が60%のように)ことがない限り、ギャップは「売り仕掛け」「買い仕掛け」によってギャップが有利不利に発生することはありません。ギャップの発生は確率的なものであり、ランダムに発生すると思ったほうがよいのです。


(07.6.22) TOPIX 1777P(-11)  日経平均 18188円(-51)   19.4億株 (2兆8458億円)



米国10年物国債の金利は5.19%へ上昇するも、NYダウは13545ドル(+56)と反発。 ナスダックも2616P(+17)と反発。

とにかく5.00〜5.30%の金利のゾーンはすでに株価に織り込まれているとみてよく、このゾーンの金利はあまり材料になりません。

(A)昨日、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」がTOPIXに売りマークを出していましたが、そのほかの指標でも売りマークが出ています。

(B)円レートは今日は124円台の円安になり、売りマークを出しました。


(C)日経JQ平均は3日連続して売りマークがでています。日経JQ平均は先の小波動のピークを上抜いてからは上昇が加速し、75日線を上抜き、200日線を目指そうかという勢いですが、7連続陽線となって過熱感がでていることは確かです。

(D)ナスダックは2日前に売りマークがでて、次の日は「新高値の陰線」になりましたが、昨日はすかさず反発しました。

売りマークがでている全部の銘柄は、小波動のピーク・ボトムをともに切り上げているので、売りマークが出たからといっても下降トレンドになるわけではありません。楽観人気がでているので、目先(10日間くらい)の高値になるかという程度のことです。

Hオーバーナイトした延べ47日間のギャップの影響


さてオーバーナイトした47日間の売買成績は、F「オーバーナイトしたときのギャップの発生の様子」の表に掲げたように、@平均利益率が0.29%、APFが2.92、とよいものでした。この延べ47日間に発生したギャップは同じE章に掲げたように統計値と同じものでした(@出現率がだいたい同じ、Aギャップダウンとギャップアップの平均ギャップの大きさがだいたい同じ)。そうであれば、ギャップの発生は47日間の成績にはほとんど影響を与えないはずですが、そうではなかった。

次の表は、47日間の売り仕掛けの順風・逆風の回数とギャップによる利益の増加額をまとめたものです。

47日の仕掛け @(順風)
統計値
@(逆風)
統計値
@ギャップの
有利不利
A(順風)
理論値
A(逆風)
理論値
Aギャップの
有利不利
B(順風)
実際値
B(逆風)
実際値
Bギャップの
有利不利
売り 22回
G 82.5円
9.6回
+792円
11.0回
-893円
-
-101円
11回
+908円
11回
-893円
-
+15円
11回
1050円
11回
-590円
-
+460円
買い 25回
G 81.2円
12.6回
+1023円
10.9回
-899円
-
+124円
14回
+1137円
9回
-743円
-
+394円
14回
+1440円
9回
-600円
-
+840円
ギャップによる利益額 - - +23円 - - +409円 - - +1300円

47日間で売り仕掛けしてオーバーナイトしたのは22回ありました。
  1. 売りの順風であるギャップダウン(47日の平均は82.5円)が発生する確率は43.7%であるので、統計どおりならば順風を受ける回数は9.6回(=22×0.437)になります。 このとき順風によってかさ上げされる利益は+790円(9.6回×82.5円)です。上段の「@(順風)統計値」の欄の(9.6回 +792円)とあるのがそれです。

    いっぽう逆風であるギャップアップ(47日の平均は81.2円)が発生する確率は50.2%であるので、統計どおりならば逆風を受ける回数は11.0回(=22×0.502)になります。このとき逆風によって引き下げられる損失は-893円(11.0×81.2円)です。上段の「@(逆風)統計値」の欄の(11.0回 -893円)とあるのがそれです。

    22回の売り仕掛けでは順風に遭遇したとき+792円の有利、逆風に遭遇したときは-893円の損失となるので、売り仕掛けのオーバーナイトは-101円ほど不利(オーバーナイトしないのに比べて)になる。というのが統計値から導かれます。

  2. 実際には、売り仕掛け22回のうち、順風に遭遇したのは11回で、逆風に遭遇したのは11回でした。もしギャップの大きさが平均値(ギャップダウンは82.5円、ギャップアップは81.2円)だとしたら、順風によって908円(=11回×82.5円)ほど利益がかさ上げされ、逆風によって-893円(=11回×81.2円)ほど利益が引き下げられます。上段の「A(順風)理論値」「A(逆風)理論値」の欄の数字です。

    売り仕掛け22回では+15円の利益のかさ上げがされたはずです。順風に遭遇した回数が、統計上は9.6回であるのに実際には11回あった(1.4回多かった)ことによって順風により利益額が+792円から+908円へ増加したのが原因です。順風が1.4回多かったのは、@「プレゼント」がギャップダウンを予想して、売り仕掛けでオーバーナイトしたからではなく、A単に「運よく順風となった」というところでしょう。

  3. しかし現実は、売り仕掛けで順風に遭遇した11回のギャップダウンの累計が1050円ありました。理論値(908円)より142円多くのかさ上げとなりました。逆風に遭遇した11回のギャップアップの累計は590円で、理論値の893円よりも303円ほど損失が軽くすみました。この結果、売り仕掛けでオーバーナイトしたことによって+460円のギャップによる利益のかさ上げを実現しています。「B(順風)実際値」「A(逆風)実際値」の欄の数字です。

  4. 同様にして、買い仕掛けでオーバーナイトしたときの、「統計値」「理論値」「実際値」が2段目の数字です。

  5. 3段目の数字はギャップを許容したことによって、利益がどれだけかさ上げされるたの数字です。
    @順風・逆風に会う確率が統計どおりであれば、オーバーナイトしたことで+23円の利益がかさ上げされます。

    Aしかし実際には順風に遭遇した回数はこれよりよいものでした。売り仕掛けでは9.6回のところが11回(+1.4回)とよくなり、買い仕掛けでは順風に遭遇するのは12.6回のところが14回(+1.4回)となっています。つごう+2.8回ほど有利になりました。

    逆風に遭遇した回数も統計値よりよいものでした。売り仕掛けでは11.0回のところが11回だったので統計どおりでしたが、買い仕掛けでは逆風に遭遇するのは10.9回のところが9回(-1.9回)と少なく、この分だけ損失が回避されます。

    遭遇したギャップが平均的な大きさであれば、売り仕掛けで+15円、買い仕掛けで+394円、合計409円ほどがギャップによってかさ上げされる利益です。統計値の利益+23円から+409円へ利益が増加するのは、ひとえに順風に遭遇した回数が統計値よりも多く、逆風に遭遇した回数が統計値より少なかったのが原因です。これは「運」によるものだと今のところは判断しています。

  6. 現実は予想を超える利益をかさ上げしました。Aの順風(理論値)の利益の額とBの順風(実際値)の利益の額はよりラジカルにカイリしています。

    売り仕掛けの順風は+908円に対し現実は+1050円。逆風は-893円に対し-590円で済んでいます。売り仕掛けをオーバーナイトすることにより+460円の利益のかさ上げになりました。買い仕掛けの順風は+1137円に対し現実は+1440円。逆風は-743円に対し-600円で済んでいます。買い仕掛けをオーバーナイトすることで+840円の利益のかさ上げになりました。合計では+1300円の利益のかさ上げです。
理論値では+409円の利益であるべきところが、現実には+1300円の利益になったのは、@順風に遭遇したときのギャップは平均値より大きく、A逆風に遭遇したときのギャップは平均値よりも小さかったのが原因です。これは「運がよかった」からでしょうか? 理論値と実際値を比べてみると、
  1. 売り仕掛けの順風は(+908円→1050円)へ増加し、プラス。
  2. 売り仕掛けの逆風は(-893円→-590円)へ減少し、プラス。
  3. 買い仕掛けの順風は(+1137円→1440円)へ増加し、プラス。
  4. 買い仕掛けの逆風は(-743円→-600円)へ減少し、プラス。
となっています。ギャップによる利益が(オーバーナイトしないときに比べて)増減する原因はこの4つしかありませんが、4つの原因ともにプラスに動いています。1つか2つの原因で利益がかさ上げされていたのであれば「運がよかった」といえますが、全部がプラスとなると、「プレゼント」が
  1. 売り仕掛けを出している(下降相場である)ときのギャップは、ギャップダウンならその幅は拡大され(順風の利益が増加する)、ギャップアップならその幅は縮小され(逆風の損失が減少する)、

  2. 買い仕掛けを出している(上昇相場である)ときのギャップは、ギャップアップならその幅は拡大され(順風の利益が増加する)、ギャップダウンならその幅は縮小される(逆風の損失が減少する)。
という現象があるのかも知れません。下降相場のときに発生するギャップダウンは平均より大きく、ギャップアップは平均より小さい。上昇相場のときに発生するギャップアップは平均より大きく、ギャップダウンは平均より小さい、ということはありうることです。つまり
  1. 明日のギャップがギャップアップになるのかギャップダウンになるのかはわからないが、通常なら100円のギャップが出るところが

  2. 上昇相場のときは楽観人気によって、ギャップダウンのときは80円に縮小され、ギャップアップのときは+120円に拡大されるのでないか。

  3. 下降相場のときは悲観人気によって、ギャップダウンのときは120円に拡大され、ギャップアップのときは+80円に縮小れるのでないか。
ということが推測できます。そうであれば上昇相場のときは買いマークを出し、下降相場のときは売りマークを出すような条件表はギャップをも味方につけるのではないか。(これは次章から調べてみます。)


(07.6.25) TOPIX 1764P(-13)  日経平均 18087円(-101)   19.2億株 (2兆6436億円)



米国10年物国債の金利は5.13%へ低下するも、NYダウは13360ドル(-185)と大幅下落。これはサブプライムローンの焦げつきによる一部企業の経営不安によるもの。

5.00〜5.30%の金利のゾーンは、(a)NYダウの最高値13692ドルと直近の安値13251ドルのゾーンに織り込まれているとみています。

金利が5.3%を超せば13251ドルを下に突破し、5.0%より低下すれば13692ドルの新高値を更新する。ということでよいのではないか。

ナスダックも2588P(-28)と下落。こちらは高値2626Pと2534Pの100P幅が金利5.0〜5.3%に応じるゾーン。


日本の金利は1.89%へ低下。これによって123円台から124円台の円安が定着しているので、輸出でかせぐ(B)日経平均の銘柄には有利。内需の(A)TOPIXは思わしくない。ただ日経平均にしろTOPIXにしろグラフは悪化はしていません。

小波動のピーク・ボトムは切り上がっているし、日経平均の均衡表をみても、@株価は転換線(紫色)より上にある、A基準線(緑色)は上向きである、B抵抗帯(雲)ははるか下方にある。C遅行線(黄色)は株価の上方にある。と、ひとつとして悪いところはない。

気にするとすれば、日経平均が窓を空けて今日で6日間のダンゴ状態にあることです。もし明日にでも窓を空けて下落するようであれば、この6日間のダンゴは「捨て子」となるので、これだけが悪化するかどうかの注目点です。

I-1 トレンドによってギャップの出現回数やギャップの幅はちがうのか?


前章「Hオーバーナイトした延べ47日間のギャップの影響」では、オーバーナイトしたとき、
  1. 順風となった回数が少し多かった(売りの統計では9.6回なのに11回でた。買いの統計では12.6回なのに14回でた)
  2. 順風のギャップの幅が大きかった(売りの統計では792円なのに1050円あった。買いの統計では1023円なのに1440円あった)
  3. 逆風のギャップの幅が小さかった(売りの統計では893円なのに590円だった。買いの統計では899円なのに600円だった)
とギャップが大いに成績を向上させたのですが、これは47日間にたまたま出現したことなのか?単に運がよかっただけではないか?別の時期にはこれと逆にギャップは成績を悪化させるのではないか? の疑問が残ります。そこで「トレンドとギャップの関係」を調べてみます。

図は25日平均線です。株価(終値)が25日線より上位にあるときを上昇トレンド、下位にあるときを下降トレンドとしてみましょう。このとき 前日の株価が前日の25日平均線より上位にある(上昇トレンド)ときに発生するギャップは
  1. ギャップアップ
  2. ギャップダウン
  3. ギャップなし
の3通りがあります。A,Bのギャップの回数とギャップの幅をそれぞれに統計を取ってみる。また前日の株価が前日の25日平均線より下位にある(下降トレンド)ときに発生するギャップは
  1. ギャップアップ
  2. ギャップダウン
  3. ギャップなし
の3通りがあります。a,bのギャップの回数とギャップの幅をそれぞれに統計を取ってみる。(AとB)また(aとb)のギャップの出方(回数とギャップ幅)に違いがあれば、25日平均線はギャップを味方にできるという判断ができます。はたしてそうなるのか。次のような条件表を設定します。


  1. No.5行は、株価(終値)を先行させ、前日の終値を当日に移動させています。
  2. No.6行は、当日の始値から前日の終値を「a-b」で引いています。プラスの値ならギャップアップ、マイナスの値ならギャップダウンです。(ギャップがないときは0になる)
  3. No.7行で(ギャップの幅を前日の終値で割り)、1000倍しています。(数字の桁数を多くしたいため)
  4. No.12行で25日平均を計算し、これを1日先行させています。前日の25日線の値がNo.13行に移動します。

  5. 前日の終値が前日の25日線より上位にあれば「買い」の条件です。
  6. No.8行の値(ギャップ÷前日終値×1000)が0.001以上(プラス)であれば「買い」の条件。DとEによって、前日の株価が25日線以上であったときのギャップアップの数字を取り出すことができます。

  7. 前日の終値が前日の25日線より上位にあれば「買い」の条件です。
  8. No.8行の値(ギャップ÷前日終値×1000)が-0.001以下(マイナス)であれば「売り」の条件。FとGによって、前日の株価が25日線以上であったときのギャップダウンの数字を取り出すことができます。
この条件表では「株価が25日線より上位にあるとき」を調べることができます。「株価が25日線より下位にあるとき」を調べるには、No.14行の(1以上)を(-1以下)に変更し、No.15行の(1以上)を(-1以下)に変更します。

またギャップアップはNo.8行の(0.001以上)で、ギャップダウンはNo.16行の(-0.001以下)で統計がとれますが、ギャップが発生していないときの統計はとれません。ギャップが発生していない日の統計をとるにはNo.8行かNo.16行かを(0以上 0以下)にすればよいのです。


(07.6.26) TOPIX 1765P(+1)  日経平均 18066円(-21)   17.5億株 (2兆4008億円)



米国10年物国債の金利は5.08%へ低下。NYダウは13352ドル(-8)と小安い。ザラバではいったんは上昇したものの押し戻され「上ヒゲ」となった。戻り売りの勢力が強いらしい。

ナスダックも2577P(-11)と小幅続落し25日線を割り込む。

日本の金利も低下し1.87%。金利が下げた割には円レートは円高方向にふれ123円台前半。

東京市場は今日も1日の値動きが100円未満と動かず。

日経平均は2月高値18300円から-1.28%しか下げていない位置にありますが、定点観測9銘柄について、今年の高値を基準に今日の終値はいくらヘコんでいるかを見ると、@鹿島は-23.1%、A新日鉄は-3.1%、B住友鉱は-10.5%、Cソニーが-11.0%、Dトヨタが-8.0%、Eみずほが-5.5%、F野村は-14.5%、GNTTは-19.0%、Hソフトバンクは-16.0%。

日経平均は堅調に見えるが、個別銘柄はおおむね-10〜-20%下落しています。へこみが少ないのは新日鉄(-3.1%)、みずほ(-5.5%)、トヨタ(-8.0%)と3銘柄しかなく、これでは投資家の買い意欲がわきません。

では日経先物を売買しようと思っても、この9日間の日中の値幅は延べ970円、1日平均で108円です。過去の統計では1日の値幅は230円が平均値ですが、230円以上の値幅があった日は1日もない。先物も動きを失っています。しかしいずれは大きくブレる日がくるのですから、たった9日間動かないからといって、今までのやりかたを変更するようでは、あまりにも腰が軽すぎます。

よいとこ取りをしようとして軸足をしょっちゅう変更するのはよくありません。相場にやり方(売買ルール)をあわせて変更するくらいならば、相場を休むのがよい。自らが今の相場に摺りよって、売買ルールを変更することはよくない。だいたいがその時々の動きに合わせて売買ルール(決めていれば立派だが)を変えるとロクなことはない。自分は「うまくやっていける」というのは過信です。過信から相場をなめているとたいていは負ける。

I-2 トレンドとギャップ(「平均とSD」の使い方)



《カナル24》のスタート画面で
  1. 1009「日経先物」を選び

  2. 「計算」→「平均とSD」をクリックします。

  3. 過去10年間の統計をとりたいので「連結」にし、

  4. さきほど設定した条件表を選び、

  5. 961226〜070611 までと期間を指定する。

  6. 「売買共」にして

  7. 「開始」をクリック。


「平均とSD」は次のような画面に統計値がまとめられます。(横に長いので、途中の項目(元データ・副データ・パラメータ・加工)は省略してある)


  1. 買いの条件に合致した日の統計は左欄にまとめられています。(この条件表の「買い」は、前日終値が25日線より上位にあり、ギャップアップであるもの)
  2. 売りの条件に合致した日の統計は右欄にまとめられています。(この条件表の「売り」は、前日終値が25日線より上位にあり、ギャップダウンであるもの)

  3. 株価が25日線より上位にあるときのギャップアップは667回あった。
  4. 株価が25日線より上位にあるときのギャップダウンは567回あった。

  5. ギャップアップの統計値。ギャップアップの幅の平均値は86.8円。最大値は570円、最小値は10円。
  6. ギャップダウンの統計値。ギャップダウンの幅の平均値は-85.8円。最大値は-10円、最小値は-1000円。

  7. は(e)(f)と同じ数字です。
ついでにギャップがないときの統計をとり、まとめたものが次の表です。

(B-1)株価が25日線より上位にあるとき 発生回数 出現率 平均値 最大値 最小値 平均%
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
667回
567回
84回
1318回
50.6%
43.0%
6.4%
100.0%
86.8円
-85.8円
0円
7.0円
570円
-1000円
0円
-
10円
-10円
0円
-
0.61%
-0.61%
0%
0.05%

以上の数字を見ると、
  1. ギャップアップの幅(86.8円)とギャップダウンの幅(-85.8円)は違いがない。このことは確かです。株価が25日線より上位にあるからといって、発生するギャップの大きさが変わることはありません。

  2. (前日の)株価が25日線より上にあるときには、ギャップアップ(667回)のほうがギャップダウン(567回)よりも多く出ていますが、「株価が25日線より上にある」からギャップアップが多く発生したわけではありません。1318回のギャップのうちギャップアップが発生したのは667回で、50.6%の確率です。この確率は過去2571日間のギャプアップの確率(次の表)の50.2%に比べて0.4%ほど多いだけです。
10年間のギャップ 発生回数 出現率 平均ギャップ
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全体
1292回
1123回
156回
2571回
50.2%
43.7%
6.1%
-
96.1円
-97.5円
0円
-

「前日の株価が25日線より下位にあるとき」の統計をとると、以下の表になります。(条件表を変更する行は前章に書いています)

(B-2)株価が25日線より下にあるとき 発生回数 出現率 平均値 最大値 最小値 平均%
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
619回
543回
72回
1234回
50.2%
44.0%
5.8%
100.0%
106.1円
-108.8円
0円
5.3円
700円
-960円
0円
-
10円
-10円
0円
-
0.80%
-0.74%
0%
0.04%


(07.6.27) TOPIX 1741P(+1)  日経平均 17849円(-216)   18.7億株 (2兆6878億円)



米国10年物国債の金利は5.08%と落ち着く。NYダウは13337ドル(-14)と小安い。前日と同じく戻り売りに押されて「上ヒゲ」となる。

ナスダックは2574P(-2)とわずかに続落。

東京市場は下げる。日経平均は(a)で窓を空けてから7日間ほど高値でもみ合ったが、今日は(b)で下窓を空けたので、先日いった「ダンゴの捨て子」となりました。(いまどきは「島」というらしい)

捨て子は2月末の(B)でも出ています。(B)の時は直前の小波動のボトム17199円から1100円上昇していたし、75日線を超える前の小波動のボトム15615円からは2600円も上げていました。

今回の(A)は直前の小波動のボトム17591円から700円上げただけだし、75日線を上回る前のボトム17320円から1000円の上昇でしかないので、(B)のような大幅な下落があるとは思っていません。(C)の17591円は先の小波動のボトムであると同時に75日線の水準ですが、ここまで下落するのかどうか。ただここまで下げずに反発したとしても、(A)のダンゴが戻りの圧力になることは確かです。すぐに新高値にでることは難しくなった。


今回は逆張りの「日経平均用'96」がよい位置で売りマークを出しました。

(C)TOPIXは売りマークが出た後、4日続落となりました。(f)の青線は「5日ベクトル」ですが、TOPIXの場合は上限は+8.0、下限は-8.0のあいだで動いています。

そろそろ-8.0に近づくので、これも(e)の小波動のボトム1731Pを割るかどうかの水準で止まるのではなかろうか。

(D)円レートも売りマークがでてから、急に円高に振れました。円レートの場合、5日ベクトルは+4.0〜-4.0のあいだで動いていますが、もう少しで-4.0に到達します。

I-3 トレンドとギャップ(期待値について)


@10年間に発生したギャップと、A株価が25日線より上にあるときのギャップ、B株価が25日線より下にあるときのギャップを比較してみましょう。

ギャップ 10年間の
出現率
10年間の
平均ギャップ
25日線より上位
のときの出現率
25日線より上位
のときのギャップ
25日線より下位
のときの出現率
25日線より下位
のときのギャップ
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
50.2%
43.7%
6.1%
96.1円
-97.5円
0円
50.6%
43.0%
6.4%
+86.8円
-85.8円
0円
50.2%
44.0%
5.8%
+106.1円
-108.8円
0円

10年間の統計値(( )内)と比べると、
  1. 株価が25日線より上位にある(上昇トレンドとする)ときは、ギャップアップが発生する確率は50.6%(50.2%)で、0.4%ほど高い。ギャップダウンが発生する確率は43.0%(43.7%)で、0.7%ほど低い。株価が25日線より上位にあるときはギャップアップに賭けるほうが、アップで0.4%、ダウンで0.7%ほど有利になる。(しかしわずかの違いである)

    ギャップアップの幅は86.8円で、ギャップダウンの幅の-85.8円よりも1.0円ほど大きいので、ギャップアップに賭けるほうが有利である。(これも僅少差であるが)

  2. 株価が25日線より下位にある(下降トレンドとする)ときは、ギャップダウンが発生する確率は44.0%(43.7%)で、0.3%ほど高い。ギャップアップが発生する確率は50.2%(50.2%)で同じである。株価が25日線より下位にあるときはギャップダウンに賭けるほうが、平均よりもダウンで0.3%ほど有利になる。(しかしギャップアップのほうがさらに確率は高いので、必ずしもギャップダウンに賭けるのがよいとはいえない)

    ギャップダウンの幅は-108.8円で、ギャップアップの幅の106.1円よりも2.7円ほど大きいので、ギャップダウンに賭けるほうが有利である。(これも僅少差であるが)
確かめようとしているのは、@上昇トレンドにあるときは、ギャップアップが有利(発生の確率が高い。ギャップアップの幅のほうが大きい)、A下降トレンドにあるときは、ギャップダウンが有利(発生の確率が高い。ギャップダウンの幅のほうが大きい)ような「トレンド判定に役立つチャート」があるのかどうかです。 役立つチャートであれば以下のことが成り立ちます。
  1. 上昇トレンドにあるときは「買い仕掛けをしてギャップをとると、利益が拡大する」
  2. 下降トレンドにあるときは「売り仕掛けをしてギャップをとると、利益が拡大する」
@この10年間の統計ではギャップダウンの出現率は43.7%であるのに、ギャップアップの出現率は50.2%あります。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、96.1円×50.2%=+48.2422円ほど利益が加算されるが、
  2. -97.5円×43.7%=-42.6075円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+48.2422-42.6075=5.6347円ほどの利益が加算される。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、-5.6347円の損失が加算される。
  5. よって、平均的には「買い仕掛け」をしてギャップアップを取るのが有利である。買い仕掛けをしたときの「期待値」は5.6347円である。
A株価が25日線よりも上位にあるときギャップダウンの出現率は43.0%・ギャップ幅は-85.8円であるのに、ギャップアップの出現率は50.6%・ギャップ幅は+86.8円あります。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、86.8円×50.6%=+43.9208円ほど利益が加算されるが、
  2. -85.8円×43.0%=-36.894円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+43.9208-36.894=7.0268円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、-7.0268円の損失が加算される。
  5. よって、「株価が25日線より上位にあるとき」は「買い仕掛け」をしてギャップアップを取るのが有利である。買い仕掛けをしたときの「期待値」は7.0268円である。(これは10年間の期待値よりも大きい)
B株価が25日線よりも下位にあるときギャップダウンの出現率は44.0%・ギャップ幅は-108.8円であるのに、ギャップアップの出現率は50.2%・ギャップ幅は+106.1円あります。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、106.1円×50.2%=+53.2622円ほど利益が加算されるが、
  2. -108.8円×44.0%=-47.872円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+53.2622-47.872=5.3902円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、-5.3902円の損失が加算される。
  5. よって、「株価が25日線より下位にあるとき」も「買い仕掛け」をしてギャップアップを取るのが有利である。買い仕掛けをしたときの「期待値」は5.3902円である。(これは10年間の期待値よりも小さい)

以上の「期待値」を表にまとめると次のようになります。

(B-1)株価が25日線より上位にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
667回
567回
84回
1318回
50.6%
43.0%
6.4%
100.0%
86.8円
-85.8円
0円
7.0円
0.61%
-0.61%
0%
0.05%
+43.9円
-36.9円
0円
+7.0円
買い

(B-2)株価が25日線より下にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
619回
543回
72回
1234回
50.2%
44.0%
5.8%
100.0%
106.1円
-108.8円
0円
5.3円
0.80%
-0.74%
0%
0.04%
+53.2円
-47.9円
0円
+5.3円
買い?

「株価が25日線より上位にあるか下位にあるか」でトレンドを判断すると、@上昇トレンドで「買い仕掛け」のときは期待値(7.02円)が平均(5.63円)より大きくなったので効果があるが、下降トレンドで「売り仕掛け」は期待値(-5.39円)がマイナスになるので、25日線を使って下降トレンドの判断をしても役に立ちません。


(07.6.28) TOPIX 1751P(+10)  日経平均 17932円(+82)   16.1億株 (2兆3816億円)



米国10年物国債の金利は5.08%と変わらず。NYダウは13427ドル(+90)と反発。ナスダックは2605P(+31)と前日の陰線を「つつみ上げ」たので、小波動のボトムとなった感じ。

東京市場は反発するも弱い。出来高・売買代金はシュリンクし、1日中の値幅も70円に満たなかった。アクビのでる毎日。

現在のところ08年3月期(今期)の経常利益の伸び率は4.7%を予想しているようです。これがそのまま確かな数字として定着するのであれば、私のPERの基準では17倍が妥当で、15倍から19倍が許容範囲となります。

しかし例えば円レートをとっても多くの企業は115円を想定しており、この数字に基づく業績予想を発表しています。4-6月期の4半期決算では、増額修正される企業がでると思われていますが、もし次第に経常利益の伸び率が10%に上方修正されるようであれば、@現在の利益額は5%ほど増加するので、PERは(1÷1.05=)0.95倍ほどに低下します。現在は19.58倍であるので、0.95倍は18.60倍であるということになります。

経常伸び率が10%のときの私の基準では、18倍が妥当で、16倍から20倍が許容範囲になりますから、現在の19.58倍(上方修正を織り込めば18.60倍)の水準は妥当な範囲にあります。だから、この株価水準から大きく下がることはないと思っています。

定点観測9銘柄の中で、小波動の位置関係が変わってきた銘柄を2つ。

1812「鹿島」は75日線も200日線も割り込んでいましたが、ここへきて小波動のボトムとピークを切り上げ、先の483円で安値を出したようです。この後はまずは75日線まで戻らねばなりませんが、75日線まで戻すようだと、上昇トレンドに転換の可能性が高くなります。

6758「ソニー」は最後の上昇波動(a→b)のスタート時点のボトム(a)6260円を下回ってきたので、下降トレンドに転換した可能性が強くなりました。ここからの戻りが75日線に届かないようだと、さらに可能性が高まる。

I-4 トレンドとギャップ(75日線によるトレンドの判定)


前章では25日線をトレンド判定に使いましたが、たいしたものでありませんでした。本章では75日線を使ってみます。条件表はNo.12行のパラメータを25から75に変更するだけです。

「前日の株価が75日線より上位にあるとき上昇トレンドとし、下位にあるとき下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。

(B-4)株価が75日線より上位にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
678回
536回
86回
1300回
52.2%
41.2%
6.6%
100.0%
88.5円
-84.7円
0円
11.2円
0.61%
-0.58%
0%
0.08%
+46.2円
-34.9円
0円
+11.3円
買い

(B-5)株価が75日線より下位にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
580回
555回
66回
1201回
48.3%
46.2%
5.5%
100.0%
104.6円
-108.7円
0円
0.3円
0.82%
-0.84%
0%
0.01%
+50.5円
-50.2円
0円
+0.3円
なし

A株価が75日線よりも上位にあるときギャップダウンの出現率は41.2%・ギャップ幅は-84.7円であるのに、ギャップアップの出現率は52.2%・ギャップ幅は+88.5円あります。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、88.5円×52.2%=+46.197円ほど利益が加算されるが、
  2. -84.7円×41.2%=-34.8964円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+46.197-34.8964=11.3006円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、-11.8964円の損失が加算される。
  5. よって、「株価が75日線より上位にあるとき」は「買い仕掛け」をしてギャップアップを取るのが有利である。買い仕掛けをしたときの「期待値」は11.30円である。(これは10年間の期待値よりも、25日線による判断よりも大きい)
B株価が75日線よりも下位にあるときギャップダウンの出現率は46.2%・ギャップ幅は-108.7円であるのに、ギャップアップの出現率は48.3%・ギャップ幅は+104.6円です。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、104.6円×48.3%=+50.5218円ほど利益が加算されるが、
  2. -108.7円×46.2%=-50.2194円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+50.5218-50.2194=0.3024円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、-0.3024円の損失が加算される。
  5. 「株価が75日線より下位にあるとき」に「買い仕掛け」をしてギャップアップを取るのと「売り仕掛け」をしてギャップダウンをとるのとに、差はありません。どちらをしても期待値(0.3024円)は小さいので、ギャップをとっても成績はアップしません。

「株価が75日線より上位にあるか下位にあるか」でトレンドを判断すると、@上昇トレンドで「買い仕掛け」のときは期待値(11.90円)が平均(5.63円)より大きいので効果があるが、下降トレンドでは「買い仕掛け」も「売り仕掛け」もしないというのが正解です。25日線によるトレンドの判断よりも75日線によるトレンドの判断のほうが役に立ちます。

I-5 トレンドとギャップ(25日線と75日線のクロスによるトレンドの判定)


前章では75日線をトレンド判定に使いました。75日平均線は特に上昇トレンドにあるときに「買い仕掛け」をしてギャップをとると成績がよくなり、下降トレンドのときはオーバーナイトしてギャップをとらないほうがよい。ということを教えてくれました。


本章では、

@25日線が75日線より上位にある(ゴールデンクロス中)ときは上昇トレンド、

A25日線が75日線より下位にある(デッドクロス中)ときは下降トレンド

と判断したときはどうなるかについて調べます。

「25日線が75日線より上位にあるとき上昇トレンドとし、下位にあるとき下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。

(B-6)25日線が75日線より上位にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
663回
540回
80回
1283回
51.7%
42.1%
6.2%
100.0%
88.6円
-88.0円
0円
8.8円
0.61%
-0.61%
0%
0.06%
+45.8円
-37.0円
0円
+8.8円
買い

(B-7)25日線が75日線より下位にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
595回
551回
72回
1218回
48.9%
45.2%
5.9%
100.0%
104.1円
-105.6円
0円
3.0円
0.81%
-0.82%
0%
0.03%
+50.9円
-47.7円
0円
+3.2円
買い?

A25日線が75日線よりも上位にあるときギャップダウンの出現率は42.1%・ギャップ幅は-88.0円であるのに、ギャップアップの出現率は51.7%・ギャップ幅は+88.6円あります。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、88.6円×51.7%=+45.8062円ほど利益が加算されるが、
  2. -88.0円×42.1%=-37.048円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+45.8062-37.048=8.7582円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。この期待値(8.76円)は前章の「株価が75日線より上位にある」の期待値(11.30円)よりも期待値が小さい。

B25日線が75日線よりも下位にあるときギャップダウンの出現率は45.2%・ギャップ幅は-105.6円であるのに、ギャップアップの出現率は48.9%・ギャップ幅は+104.1円です。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、104.1円×48.9%=+50.9049円ほど利益が加算されるが、
  2. -105.6円×45.2%=-47.7312円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+50.9049-47.7312=3.1737円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、-3.1737円の損失が加算される。
  5. 「25日線が75日線より下位にあるとき」は「買い仕掛け」をしたほうが「売り仕掛け」をするよりも期待値が大きくなるので、25日線と75日線のクロスによる下降トレンドの判断は、ギャップをとるという点からは役に立ちません。
「25日線が75日線より上位にあるか下位にあるか」でトレンドを判断すると、@上昇トレンドで「買い仕掛け」のときは期待値(8.76円)が平均(5.63円)より大きいので効果があるが、下降トレンドでは「買い仕掛け」の期待値は(3.60円)と平均値(5.63円)よりも低いので「買い仕掛け」はしない(「売り仕掛け」もしない)というのが正解です。25日線と75日線によるトレンドの判断よりも75日線によるトレンドの判断のほうが役に立ちます。


(07.6.29) TOPIX 1774P(+23)  日経平均 18138円(+206)   17.3億株 (2兆5905億円)



米国10年物国債の金利は5.11%と安定し、NYダウは13422ドル(-5)とわずかにマイナス。ナスダックは2608P(+3)とわずかにプラス。

東京市場は反発。ただし出来高・売買代金は不足。

今年の前半の立会いが終わりました。2月末の世界大幅安のあとの3月の動きは大幅(下落→半値戻し)と大きな変動をしましたが、4月以降の株価は小動きが続きました。

3月以来、9日順位相関は、絵に描いたように(a→A→b→B→c'→C→d→D→e'→E→f')で-80と+80を交互に出しました。(c',e',f'は-80まで下げなかった)

この動きは小波動のボトムとピークに対応しているので、9日順位相関は小波動のピーク・ボトムをうまくととらえていたといえます。ただしそれによって売買の差益が稼げたかというと別のものです。売買益は(売値と買値の差)によって生じるものですから、この差が小さい(相場が小動き)ときは、どのようにしても大きな利益はでません。図の(A〜E)の小波動をとったとしても利益はしれています。(a→A)のリバウンドをとるほうが利益はでたと思われます。

2006年3月14日に、「9日順位相関が+80以上の日が3日以上連続しないと、次の上昇波動が大きいとは予測できない」といったことを書きました(2005年6月から時折述べている)。A,B,Cの小波動のピーク時の9日順位相関が+80以上になったのは1日か2日でした。とうてい次の上昇波動が大きいとは期待できません。ただ(D)で3日連続で+80以上になり、(E)への上昇はある程度大きいことが予想できました。(E)でも+80以上を3日間続けたので、次のFの上昇波動もある程度大きいと予想できます。

(X)では+80以上は5日連続し、(Y)への大幅上昇を予想していました。(Y)では+80以上は8日連続しましたが、「過ぎたるは及ばぬがごとし」で、逆に大幅安となって、上昇が頓挫しました。(+80以上を長く続けた上昇は中勢波動のピークになる。長ければよいというものではない。)

以上のことから、(f')からの上昇は期待してもよいのですが、昨日いったように「ダンゴの捨て子」になっていることから、当面は戻り売りの圧力が強いはずです。これを耐えて、新高値に躍り出たときは、(e'→E)に該当する上昇になるのではないか、と思っています。

I-6 トレンドとギャップ(抵抗帯によるトレンドの判定)


一目均衡表の抵抗帯をトレンドの判定に使ってみましょう。

本章では、

@株価が抵抗帯の上限線より上位にあるときは上昇トレンド、

A株価が抵抗帯の下限線より下位にある下降トレンド

(株価が抵抗帯の中にあるときはトレンドはない)

と判断したときはどうなるかについて調べます。

次のような条件表を設定します。No.1〜No.11行までは「I-1」の条件表と同じ。
  1. No.12行は抵抗帯の上限の数値を計算する。
  2. No.13行は抵抗帯の下限の数値を計算する。
  3. No.14行は、株価と抵抗帯(上限)のクロス日数を計算する。「株価が雲の上」にあるときは+1,+2,+3,+4・・・ とプラスの日数になる。

    「株価が雲の下」にあるのを調べるときは、No.14行を「株価 と No.13線 のクロス日数」に変更する。(No.13行は抵抗帯の下限の数値)。「株価が雲の下」にあるときは-1,-2,-3,-4・・・ とマイナスの日数になる。

  4. No.14線の「クロス日数」を1日先行させて、昨日の数字を移動する。
  5. No.15線は、昨日の「クロス日数」が+1以上(雲の上にある)なら「買い」とする。
  6. No.16線は、昨日の「クロス日数」が+1以上(雲の上にある)なら「売り」とする。

    「株価が雲の下にある」ときの統計をとるときは、No.14行の(No.12線)を (No.13線)に変更し、No.15行を(-1以下)に、No.16行を(-1以下)に変更する。
 


「株価が抵抗帯(雲)の上にあるとき上昇トレンドとし、下にあるとき下降トレンドとする」の統計をとると、以下の表になります。

(B-8)株価が抵抗帯(雲)の上にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
610回
488回
77回
1175回
51.9%
41.5%
6.6%
100.0%
86.6円
-83.9円
0円
10.1円
0.60%
-0.58%
0%
0.07%
+44.9円
-34.8円
0円
+10.1円
買い

(B-9)株価が抵抗帯(雲)の下にあるとき 発生回数 出現率 平均値 平均% 期待値 有利
ギャップアップ
ギャップダウン
ギャップなし
全部
465回
477回
57回
999回
46.55%
47.75%
5.7%
100.0%
110.5円
-112.7円
0円
-2.4円
0.87%
-0.87%
0%
-0.01%
+51.4円
-53.8円
0円
-2.4円
売り?

A株価が抵抗帯(雲)の上にあるときギャップダウンの出現率は41.5%・ギャップ幅は-83.9円であるのに、ギャップアップの出現率は51.9%・ギャップ幅は+86.6円あります。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、86.6円×51.9%=+44.9454円ほど利益が加算されるが、
  2. -83.9円×41.5%=-34.8185円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+44.9454-34.8185=10.1269円ほどの利益が加算される(1取引あたり)。この期待値(10.13円)は前章の「株価が75日線より上位にある」の期待値(11.30円)に次ぐ。

B株価が抵抗帯(雲)の下にあるときギャップダウンの出現率は47.75%・ギャップ幅は-112.7円であるのに、ギャップアップの出現率は46.55%・ギャップ幅は+110.5円です。もし毎回「買い仕掛け」をしていたならば、
  1. 「買い仕掛け」をしているとギャップアップによって、110.5円×46.55%=+51.4378円ほど利益が加算されるが、
  2. -112.7円×47.75%=-53.8143円ほど損失が加算される。
  3. 通算すると+51.4378-53.8143=-2.3765円ほどの損失が加算される(1取引あたり)。

  4. もし逆に「売り仕掛け」をしているなら、+2.3765円の利益が加算される。
  5. 「株価が抵抗帯(雲)の下にあるとき」は下降トレンドであると判断して「売り仕掛け」をしてギャップをとったときに少ないとはいえ利益がでています。これまでは、A.25日線、B.75日線、C.25日線と75日線によって下降トレンドであると判断しても、「買い仕掛け」をするほうが「売り仕掛け」をするよりも有利だった。抵抗帯は、初めて「下降トレンドと判断したときに売り仕掛けをしたほうが有利」であると判断できたわけです。
「株価が抵抗帯(雲)の上にあるか下にあるか」でトレンドを判断すると、@上昇トレンドで「買い仕掛け」のときは期待値(10.13円)が平均(5.63円)より大きいので効果があるが、残念ながら、下降トレンドでは「売り仕掛け」の期待値はわずか(2.38円)しかありません(しかし「買い仕掛け」をすると-2.38円の損失になる)。せっかくの「下降トレンドだから売り仕掛けをする」の決定ですが、この期待値(2.38円)では「売り仕掛け」でのオーバーナイトはしないというのが正解です。


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