TOPIXをどう見たか・判断したか (07年3月)

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(07.3.1) TOPIX 1740(-12) 日経平均 17453円(-150) 31.8億株 (3兆9983億円)



注目のNYダウは12268ドル(+52)と昨日の下げ幅の12%ほどしか反発できず。ナスダックも2416P(+8)と10%に満たない戻りでした。

米国の10-12月のGDPが速報の+3.5%から+2.2%へと下方修正されたことも原因ですが、それにしても反発力が乏しかった。

ロンドンのFT100は6171Pで一昨日の-148Pに続いて-114Pの下落。

にわかに注目された上海総合指数は、昨日+109P反発しましたが、今日は-83Pの下落で、反発の3/4を失う。

こういったことから、東京市場は続落となりました。(A)ただTOPIXは昨日の安値を割り込まず「陰線の陰線はらみ」となりました。(B)日経平均は安値を更新したものの、昨日・今日と長い下ヒゲを出しており、だいたい底値調べが終わったのではなかろうか。

定点観測9銘柄のうちで、重要ポイントを出した銘柄を2日続けて掲げましたが、今日は《デンドラ24》を使っていつ手仕舞いするのかの説明をしておきます。(最近《デンドラ24》の注文があるので)まずメドの基本は以下のようになります。
  1. 下降相場のとき、株価は上値メドの(下から1本目)を目指す。
  2. 通常の相場であれば、株価は上値メドの(下から2本目か3本目)に達する。
  3. 2〜3年に1度くらいある強い相場では(下から4本目。最高の上値メド)に達する。
  4. それでも最高の上値メドを突破してさらに上昇する異常に強い相場がある。(5年に1度といってきた)
手仕舞いのしかたは、
  1. 下降相場・並みの相場・強い相場を判断しておいて、

  2. 株価高値が上値メドの水準に達した後、完全にその水準を下回ったときに手仕舞う。
    これが基本です。「完全に下回った」とは株価高値がその水準より下になったときをいいます。
    (これはアレンジして、陰線で終値がその水準を下回ったとき、としてもよい。)

  3. 問題になるのは「異常に強い相場」のときです。株価は最も高い上値メドを完全に越えてしまい、メドがなくなってしまいます。このときでも同じ方針です。つまり上値メドを株価が完全に下回るまで手仕舞いをしない(利を伸ばす)ということです。
  4. 上値メドが変化する場合は2つあります。1つは株価がさらに上昇して新しい波動パタンが生まれ、これによって新しい上値メド(たいていは前回の上値メドよりも高い水準になる)が生まれたときです。この場合は新しい上値メドが基準になります。
  5. もうひとつはカギ足が陰転し、上値メドがなくなるときです。この場合は即刻手仕舞いとなります。


「新日鉄」は(A)の時点で4つの上値メドを表示していましたが、メドの水準に到達した後完全にその水準を下回ることはありませんでした。

よって手仕舞いすることなく買い持続していると、最も高いメドの630円を突破してしまいました。Cの「異常に強い相場」です。

この時点では630円の水準を完全に下回るまで手仕舞いはしません。

ところが(a)で 8%カギ足は陰転し、上値メドは消滅します。(a)の日(実際には翌日の始値)に手仕舞いです。翌日の始値は626円でした。

(B)の時点で上値メドは最高が864円、その次が851円でした。(C)の日に高値858円をつけ、851円の水準に到達しました。 その翌日は株価の大幅下げに遭遇し、完全に851円の水準を下回りました。よってその翌日の始値815円(今日ですが)で手仕舞いとなります。

「住友鉱」は(A)の時点で最高の上値メドは1804円と表示していましたが、株価はこれを軽々と突破し、「異常に強い相場」であることを表明しました。

現在のところ1804円を完全に下回るまでは買い持続です。

「野村」は(A)の時点で最高の上値メドは2323円でしたがその後も株価が上昇したので新しい波動パタンが生まれ、(B)からは最高のメドが2638円に切り上がりました。

その2638円も(c)で突破し、この時点で上値メドはなくなっています。しかし2638円を完全に下回るならば手仕舞いである、ということはキマリです。

株価の大幅安の日に、(d)で完全に2638円を割り込んだので、翌日(今日だが)の始値2575円で手仕舞いとなります。


(07.3.2) TOPIX 1721(-18) 日経平均 17217円(-235) 27.4億株 (3兆5290億円)



注目のNYダウは12234ドル(-34)と下げる。ナスダックも2404P(-11)。

逆張りの「日経平均用'96」が、(A)NYダウで一昨日買いマークを出していました。ナスダックも今日(B)で買いマークを出しています。

この買いマークの扱い方ですが、基本は次の3つを注目する。

@買いマークが途切れた(出なくなった)ら買う。

A新安値を更新しなくなったら買う。

B陽線になったら買う。

MYダウの(A)はA新安値でなくなって、B陽線であったので、買いマークはかなり信用できます(昨日はザラバで新安値となったが)。一方ナスダックの(B)はB陽線というだけなので、まだここで買いにはなりません。明日以降、少なくともA新安値を更新しなくなったことを確認したい。慎重にいくならば買いマークが出なくなったのを確認して買うのがよい。


東京市場も逆張りの買いマークが出始めました。ただしTOPIX(A)、日経平均(B)ともに、買いマークが出たというだけで、まだ買いにはなりません。上記の3つのうちのひとつも満足していないからです。

つまり、
@買いマークは出たばかりである。
A新安値を更新している。
B陰線である。

買いになるかどうかは明日以降を見る必要があります。



《デンドラ24》の4%波動による日経平均の下値メドを掲げます。下値メドは上から
  1. 17123円
  2. 16758円
    (2つが同値)
  3. 15847円
です。今日のザラバ安値17160円は1番高い水準に接近しました。16758円は2つ(前波動基準の中位と今波動基準の1/4位)が同じ水準です。

昨日いったのは上値メドでしたが下値メドも同じように考えてよいのです。すなわち
  1. 異常に強い上昇トレンドのときは、1番上の下値メドまで下げない。
  2. 強い上昇トレンドのときは、1番上の下値メドまで下げる。
  3. 並の上昇トレンドでは2番目から3番目が下値メドになる。
  4. 下降トレンドのときは最も安い4番目が下値のメドになる。
  5. 異常に弱い下降トレンドのときは、4番目の下値メドよりももっと下げる。
今は、2.の強い上昇トレンドか並みの上昇トレンドであるので、まずは17123円または16758円が下値のメドでしょう。もし一昨日いったように、日経平均が16758円(1月安値)を下回るようだと下降トレンド入りの可能性が5分になるので、3.の4番目の下値メドに切り替わるかも知れないが、今のところは17123円〜16758円のゾーンが下値になりそうです。


(07.3.5) TOPIX 1662(-58) 日経平均 16642円(-575) 30.2億株 (3兆9428億円)



先週末のNYダウは12114ドル(-120)と続落。ナスダックも2368P(-36)と続落。

逆張りの「日経平均用'96」の買いマークの使い方について説明しましたが、NYダウは@買いマークが出なくなった、A新安値をとらなかった、とよい兆候です。あとは陽線がでるかどうかですが、これは今夜に期待。

ナスダックは、昨日も買いマークをだしており、陰線であるが、@新安値は撮らなかったことがよい。これも今夜に期待。


東京市場は大下げとなりました。窓を空けて寄り付いてからさらに大きく下げる。

逆張りの「日経平均用'96」の買いマークが今日も出ていますが、まだ好転の兆しがありません(@買いマークがとぎれない、A新安値を更新している、B陰線である)

下降トレンドへの転換についてですが、TOPIXの(K)→(H)への上昇波動ははっきりしたものではありませんでした。第一に小波動のピーク・ボトムは(K)と(H)の2つしかありません。日経平均の小波動と比較して、(K)→(D,E,F,G)→(H)といまさらながら「モデル波動」にあてはまてみましたが、(G→H)は日経平均もそうですが小波動とみなすことは無理があります。(F→G)の下降小波動が細かすぎるため)

そこで小波動のボトムと認めてよいであろ(E)の安値(1650P)を下回れば、下降トレンド入りの可能性が5分になる。ということを暴落初日の2月28日に述べました。今日はザラバ安値が1656Pまで下落。

日経平均は(E)は16758円でしたが、今日はこれを200円以上下回る16532円のザラバ安値を出したので、下降トレンドに転換した確率は5分以上になりました。ということは「いくら大きく下げたからといっても、押し目買いはできない」ということです。買えるのは「突っ込み買いで、戻りを取る」しかありません。


先週末に《デンドラ24》の4%波動による日経平均の下値メドを掲げましたが、このときの下降パタンは(756)でした。今日の大下げによって下降パタンは(656)に変わったので、下値メドも少し変わりました。上から順に
  1. 17122円
  2. 16758円
  3. 16576円
  4. 15847円
です。すでに3番目の16576円は突破しているので、あとは最も低いメドの15847円しかありません。

なお、波動パタンはさらに株価の下落が続くなら、(656)→(556)→(356)へとあと2度パタンが変化する可能性があります。そのとき最も安い下値メドは、15847円(現在のメド)→15847円(波動パタン556のメド・現在のメドと同じ)→151187円(波動パタン356のメド)と変わります。

今のところは今日のザラバ安値(16532円)が3番目のメドの16576円に達したが、これで安値を出したのか。あるいは15847円まで下げるのか。というところです。

「お知らせ」に書いていますが、今日3月5日から、《カナル24》シリーズは Windows Vista に対応しました。


(07.3.6) TOPIX 1692(+29) 日経平均 16844円(+202) 29.5億株 (3兆7761億円)



NYダウは12050ドル(-63)と続落。しかし下げ幅は次第に縮んきている。ナスダックは2340P(-27)と続落。

米国は2月27日の大下げが1日あっただけで、その後4日にわたって下げた幅は、27日の下げ幅の半分弱といったところですから、27日で大方の弱気筋による売り物は出てしまっているのではなかろうか。

東京市場は反発し、昨日の大陰線に「はらみ」の形になりました。「はらみ」は単に下げ渋ったというだけのことです。はらんだ昨日の大陰線の高値を明日以降の終値が上回ったときに、反転ではないかの判断でできます。


図の左側は昨年4月から6月にかけてTOPIX・日経平均が20%下落したときのグラフです。青線は陰線の「重要ポイント」です。

一般銘柄では、1日の上下幅が5%以上あった日(窓を空けたときは前日終値から当日の高値(安値)の差が5%以上)のことですが、日経平均やTOPIXのような「指数」はその半分の2.5%の幅としています。

この下げ過程で、青線(陰線)の重要ポイントはa,b,c,dの4度出ていますが、この日の高値を終値で上回ることはありませんでした。(d)の高値を上抜いたのが(e)の日です。この日に反発が始まったと判断できます。

図の右側は現在のものですが、いまのところa,bの2度で重要ポイントを出しています。(b)の高値は16992円です。明日以降、終値で16992円を超えれば、反発開始と思ってよいでしょう。今日は「はらみ」となっています。明日あと150円ほど上昇して、反発を表現するのか。あるいは昨日の安値を更新して今日の陽線は下げの中間点であったことを表現するのか。明日は非常に重要な日になります。


現時点で、TOPIXのボトムらしさの確率は、@9日順位相関が-80以下になった、A逆張りの買いマークがでた、B《デンドラ24》の下値メドに到達した、C下げ渋りの足になった、D25日投資マインド指数は昨日8.2%まで低下した。ことから5分になりました。

明日、昨日の陰線の高値を終値で上回れば6分になり、買いに分が出てきます。


(07.3.7) TOPIX 1689(-2) 日経平均 16764円(-79) 30.3億株 (3兆7951億円)



NYダウは12207ドル(+157)と反発。ナスダックも2385P(+44)と反発する。

米国株が小波動のボトムをだしたのではないかと判断できるのは、図のbの陰線の高値を終値で上回ったときです。

NYダウの(b)の高値は12247ドルであと4060ドルほど。ナスダックは2401Pで、あと16Pです。わずかです。わずかであるが、相場が弱いときはなかなかこれを超えることができません。今夜のNYに注目。


東京市場は海外が反発したので高く寄り付くが、昨日反発していたのでさらには伸びず、逆に後場はマイナスへ。

昨日、陰線の重要ポイントの高値を、今日の終値が上回って引けるかどうかを注目。といいましたが、終値は(a)(b)の高値水準を維持できませんでした。よって小波動らしいの判断はお預けです。

ある日の陰線の高値を上回ったら「小波動のボトムらしい」という判断をするのですが、NYダウは(a)の安値をつけた日の直前の陰線(b)の高値を上回ることとし、TOPIX・日経平均は安値をつけた(a)(b)の日の高値を上回ることとしたのは、TOPIX・日経平均の(a)(b)の日が「重要ポイント」であったからです。(普通はNYダウのように@最安値をつけた日の、A直前の陰線の高値 を上回ったときとする)

TOPIXは(A)で窓を空けて寄り付いたので、そのまま上伸すれば、(c)の窓と合わせて、(a)と昨日の「はらみ陽線」が極端に安い水準に「置き去り」にされた格好の「捨て子」(今は「島」というらしい)になるところでした。この場合「捨て子」は、(a)の安値より安くなることは当分ない、ということを表現するのです。だが、寄り付きから下落してしまったので、「窓」もあかず、ましてや「捨て子」にはならず。

TOPIXは昨日の終値にわずか2Pほど食い込んだだけですが、日経平均は 昨日の終値より80円ほど食い込みました(日経平均はTOPIXに比べて弱い)。ということは昨日の陽線を下回り、さらには(b)の安値を更新する可能性があるわけです。 今日は(a)(b)が小波動のボトムであることの確認はできませんでした。


(07.3.8) TOPIX 1720(+31) 日経平均 17090円(+325) 25.7億株 (3兆2216億円)



NYダウは12192ドル(-15)と小反落。ナスダックも2374P(-10)と反落。しかし大きく下げることはなくなった。

東京市場は大反発となりました。小波動のボトムが表示されるのは3〜4日後になろうかと思いますが、まずは先の安値が小波動のボトムだったようです。

この後は反動の限界である25日線まで戻るのかが注目です。

《リアル24》の条件表のNo.103に「プレゼント」があります。これは名のとおり、私が《リアル24》のユーザーのためにプレゼントしたものです。 これは相場の原理・原則に忠実な条件表ですから、「最適化」する必要はありません。最適化するとすれば「売買ルール」です。


この「プレゼント」の成績はどうか?と聞かれたとき、「それは売買ルールによります」と答えています。

私が「標準の売買ルール」と決めているのは、図のようなものです。

これは今年の2月7日から2月20日にかけて《リアル24》の条件表の「最適化」と売買への応用のしかたを連載しましたが、ここでの「最適化」や「検証」で使った売買ルールです。

次の7つのルールを使っています。
  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける
  2. 14:10〜15:10の間にでた最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛ける
  3. 仕掛けて40本(3分足を使うので120分後ということになる)が経過したら手仕舞う
  4. 当日の15:00に手仕舞いする(オーバーナイトしない)
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する
  6. ザラバで+1.2%の利益がでたら利食いする
  7. ザラバで-0.7%の損失がでたら損切りする
この売買ルールによると、2006年8月4日〜2007年2月7日までの半年間の成績は次のようになります。(パラメータは-50でした)


  1. トレード数は、114回
  2. 累計利益率、12.07%
  3. 平均利益率、0.11%
  4. 勝率、57.0%
  5. プロフィットファクター、1.77倍
日経先物の売買におけるトレードシステムの合格の目安は、@平均利益率が0.10%以上、A勝率が50%以上、Bプロフィットファクターが1.50倍以上、といってよいかと思いますが、上の成績は満足すべきものです。

その後の成績はどうだったのでしょうか、2月8日から今日3月8日までは大波乱の時期でした。 (図の青枠の期間)

次のような成績になりました。

  1. トレード数は、19回
  2. 累計利益率、3.38%
  3. 平均利益率、0.18%
  4. 勝率、63.2%
  5. プロフィットファクター、3.13倍
これまでの半年間の成績を上回る好成績になっています。「損益経過」は次のようになります。


  1. 1取引による損益額
  2. 19回の取引による利益額は580.0(千円)だった。
  3. 1回の取引の平均利益額は1回あたり30.5(千円)だった。


上図の(x)(y)の日の取引をグラフで示すと、
  1. (x)で売り仕掛け
  2. (X)で時間切れで手仕舞い
    (損失は-30円)

  3. (y)で買い仕掛け
  4. (Y)で利食い
    (利益は+210円)
です。
リアルタイムの「トレードグラフ」では、(x)の新規売りのマーク、(X)の時間切れの手仕舞いのマーク、(y)の新規買いのマーク、(Y)の利食いのマークが、刻々と表示されるので、これに従うだけで、上記のような成績(に近い)をあげることができたでしょう。

2月28日の世界同時株安のときはどうだったでしょうか。2月27日の日経先物の終値は18110円でしたが、その夜NY市場は大幅安となったので、2月28日の始値は17430円でした。実に680円のギャップを空けたのでした。もし、前日の終値で買っていれば、一夜明けただけで680円の損失(証拠金が吹っ飛んでしまう)が出たわけです。

ここで使っている売買ルールは、「D.当日の15:00に手仕舞いする(オーバーナイトしない)」としているので、ギャップとは無縁です。とにかく1日のうちで仕掛け、その日のうちにで手仕舞いするルールです。

「損益経過」の(t)(u)の日が、右図の取引です。
  1. (t)で売り仕掛け
  2. (T)で時間切れで手仕舞い
    (利益は+10円)

  3. (u)で買い仕掛け
  4. (U)で時間切れで手仕舞い
    (利益は+60円)


(07.3.9) TOPIX 1730(+9) 日経平均 17164円(+73) 31.9億株 (4兆7580億円)



NYダウは12260ドル(+68)と上昇。ナスダックも2387P(+13)と上昇。

NYダウは27日の大幅下落の翌日に逆張りの買いマークを出していましたが、@(A)の最安値から、A翌日は安値が切り上がり、B同時に陽線となったので、この日を境に反発が始まりました。

ついで昨日は、最安値(A)の直前の陰線の高値を終値で上回ったので、(A)が小波動のボトムになるようです。

ナスダックはNYダウよりやや弱く、(B)の最安値の翌日は、@安値が切り上がり、A陽線になり、B買いマークが出なくなったので、反発が始まったと判断できます。ただ昨日の終値は、(B)の前日の陰線の高値を上回っていないので、(B)が小波動のボトムだったという判断はまだできません。


東京市場はSQ。売買代金は4.7兆円に膨らみました。SQ値は17290円だったそうで、昨日の日経平均の終値17090円より200円高い水準で決まりました。

今後6月までは17290円を中心にして、これを上抜けば上昇力が強い、上抜かねば上昇力が弱いという判断ができます。

グラフでは昨日もいったように25日線まで戻ることができるのかどうか。まずは25日線まで戻っても、戻り売りの圧力は強く、いったんは反落するように思っています。このままスンナリと25日線を上回っていくとは考えにくい。


Aオーバーナイトするとどうなるか


オーバーナイトする「売買ルール」ではどうでしょうか。2月27日に売り仕掛けをしていて翌日に持ち越せば、680円の利益がやすやすとでていたでしょう。しかし逆に買い仕掛けをしていたときは、一瞬にして-680円の損失が出ます。 オーバーナイトしたときは、オーバーナイトしないときに比べて、利益も損失も大きくなります。そのほうがよいのか悪いのか。

オーバーナイトするときの売買ルールは右図のようになります。
  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける(標準と同じ)
  2. は採用しない(標準は、14:10〜15:10の間にでた最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛ける)
  3. 仕掛けて44本が経過したら手仕舞う(標準と同じ)
  4. は採用しない。オーバーナイトする。(標準は、当日の15:00に手仕舞いする)
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する(標準と同じ)
  6. ザラバで+1.2%の利益がでたら利食いする(標準と同じ)
  7. ザラバで-0.7%の損失がでたら損切りする(標準と同じ)

オーバーナイトをしたときの、2006年8月4日〜2007年2月7日までの半年間の成績は次のようになります。( )内は標準のルールでの成績。


  1. トレード数は、116回 (114回)
  2. 累計利益率、14.02% (12.07%)
  3. 平均利益率、0.12% (0.11%)
  4. 勝率、56.0% (57.0%)
  5. プロフィットファクター、1.76倍 (1.77倍)
標準ルールとほとんど同じような成績でした。差が出なかったのは、オーバーナイトする取引があまりなかったためです。 116回の取引のうち、オーバーナイトした取引は32回でした。84回はオーバーナイトせずに、その日のうちに手仕舞いしています。オーバーナイトの取引が少なかった理由は2つあります。
  1. 売買ルールの「C.仕掛けて40本後(3分足なので120分後)に手仕舞いする」が効いています。9:00〜1:10までに仕掛けたものはその日に手仕舞いされます。オーバーナイトする可能性があるのは1:10以降に仕掛けた取引に限られます。

  2. 「F.+1.2%の利益がでたら利食い」と「G.-0.7%の損失がでたら損切り」するのルールも、その日のうちに手仕舞いする取引を多くします。

その後の成績(2月8日から今日3月8日)はどうだったのでしょうか。 次のような成績になりました。( )内は標準のルールでの成績。

  1. トレード数は、18回 (19回)
  2. 累計利益率、4.94% (3.38%)
  3. 平均利益率、0.27% (0.18%)
  4. 勝率、61.1% (63.2%)
  5. プロフィットファクター、3.64倍 (3.13倍)
標準ルールよりもよい成績です。特に平均利益率が0.27%というのがよい。オーバーナイトしたほうがよいのでしょうか。「損益経過」は次のようになっていました。


オーバーナイトしたのは18回の取引のうち4回でした。このうちわけは、
  1. 2月16日に買い仕掛け→2月19日に手仕舞い(+30円の利益)
  2. 2月23日に買い仕掛け→2月26日に手仕舞い(+90円の利益)
  3. 3月 1日に買い仕掛け→3月 2日に手仕舞い(-110円の利益)
  4. 3月 2日に売り仕掛け→3月 5日に手仕舞い(+370円の利益)
特に(d)の+370円の利益は、ギャップがないと得ることができない利益です。なんとなれば、ここでは「F.+1.2%の利益が出たら利食い」というルールを採用しています。日経平均が17000円のときなら、+1.2%の利益とは210円です。通常なら210円以上の利益がでるはずはないのです。ギャップによる「幸運」であったといえます。(当然この逆の「不運」も起こり得る)


「損益経過」に記した(x)(y)(z)をグラフで見ると右図です。
  1. (x)で売り仕掛け
  2. (y)でドテン買いで手仕舞い
    (利益は 0円)

  3. (y)で買い仕掛け
  4. (Y)で時間切れで手仕舞い
    (損失は-10円)

  5. (z)で売り仕掛け
  6. これがオーバーナイトして、(Z)で利食い
    (利益は+370円)


(07.3.12) TOPIX 1741(+11) 日経平均 17292円(+128) 20.6億株 (2兆7236億円)



NYダウは12276ドル(+15)と小幅ながら続伸。ナスダックは2387P(-0)と変わらず。戻りつつも3日連続陰線となっていて、戻りは非常に鈍い。

東京市場は続伸となりました。TOPIXは反動の限界である25日の手前まで戻してきたので、まあよいとしても、日経平均の戻りは鈍い。

ザラバベースでいうと、高値18300円→16532円まで1778円の下げに対し、今日でようやく793円の戻りです。45%の戻りでしかない。(TOPIXは54%戻している)

連結PERは、(私の基準では)、今期の経常益の伸びが+10%で18倍。来期も+10%の伸びとしても+19.6倍というのが中心です。ここより2倍(ポイント)以上高い水準は非常に割高であると思っています(図の赤色部分)。1月半ばから株価は高いと思っていましたが、2月末のピーク時には23.04倍まで買われました。

世界同時株安のとき、日本株はより大きく下げました。ザラバベースで日経平均は9.7%下落しましたが、NYダウは5.9%の下げ、FT100は7.2%の下げでした。割高に買われていた分だけ下げ方が大きかったといえます。

ところが今のPERは22.32倍となって、先の23.04倍に接近しています。すでにしてPERは私の基準による限界を超えています。PERからは株価が戻る余地はごく少ないと思っています。

だが株価は業績(PERが基準)だけで決まるものではありません。金利との関係のほうがよりインパクトがあります。例えば1989年のバブル期のPERは80倍まで買われました。金利低下→銀行の過剰な貸し出し→過剰流動性の発生→株価に対する仮需要の爆発によるものでした。

上図の赤色部分のところは、金融(低金利を利用したキャリートレード)が原因かと思いますが、金融を原因とする株価の上昇がどれほどあるのかは判断が難しい。


難しいので、グラフの重要ポイントに頼ることになります。重要ポイントとは1日の値幅が株価の5%以上ある日のことです。重要ポイントが出るということは、株価に対して楽観(悲観)が極度に高まっているということです。この重要ポイントを割り込む(上抜く)ということは相場の転期が来たと思ってよいのです。

最近重要ポイントを出している3銘柄を掲げます(前回は2月28日に掲げた)。

「新日鉄」は、「看做し重要ポイント」として(X)水準を「完全に」割り込めば上昇相場は終わりとしていましたが、世界同時株安でも割り込まず。反対に(a)で新高値の重要ポイントを出し、(b)でこれを更新。現在は(b)845円の水準を完全に下回ったなら、新日鉄の上昇相場が終わったと判断できます。

「住友鉱」は(a)が重要ポイントでしたが、翌日(b)へ、ついで(c)へと重要ポイントは切り上がりました。ここで世界同時株安になりましたが、(c)の水準を完全に下回ることはなかった。その後(d)で重要ポイント(新高値の重要ポイントが転換のメドになる。単なる値幅が大きいだけのものは重要ポイントではない)を切り上げ、現在に至っています。(d)の水準は2220円。

「野村」は(a)2630円を重要ポイントとして掲げた後、世界同時株安によって、あっさりとこの水準を「完全」に下回りました。よって野村の上昇相場は頓挫した。少なくとも1か月は新高値を取ることはない。と思います。

新日鉄と住友鉱がいつ重要ポイントを割り込むのかを注視しておけば、上昇相場が終わったのか、まだ続いているのかの判断ができるでしょう。(今はまだ上昇相場が続いている)


(07.3.13) TOPIX 1725(-15) 日経平均 17178円(-113) 20.4億株 (2兆4053億円)



NYダウは12318ドル(+42)と続伸。ナスダックも2402P(+14)と続伸したものの、グラフを見ると戻りは鈍い。

東京市場は反落。こちらも戻り方が芳しくなく喘いでいます。日経平均は3日連続の陰線となりました。上昇した後の3日連続の陰線というのは感心できません。明らかに「戻り売り」と決めている勢力のほうが強い。

下降トレンドに転換したのではないかという思いがあります。日経平均は「主な株価」による小波動の「最後の上昇波動」は(a)からでしたが、その前の高値17633円から(a)の17199円までの下げ幅は2.5%ほどであったし、日数も3日ほど下げたにすぎません。

そこで実質の「最後の上昇波動」のスタートは(b)の16758円からとしてきました。ただしこれとても(b)の直前の高値17397円から(b)16758円までの下落率は3.6%でしかなく、高値から(b)までの日数は4日ほどでした。1つの小波動としてはやや見劣りがします。

TOPIXは(c)→(A)までピーク・ボトムは表示しておらず、(b)(a)の小波動のボトムは出していません。(a)(b)のボトムは小波動のボトムと認めてよいのかという疑問も湧き上がってくるのですが、(a)は小波動としては小さすぎるとしても(b)は小波動のボトムとしてもよいのではないか。そう思って(b)16758円が「最後の上昇波動」のスタート地点としてきました。

(b)が最後の上昇波動のスタート地点となるならば、この水準を割り込んだときは、下降トレンドの転換した確率は5分あるとしてよいでしょう。そしてこの水準(16758円)は3月5日のザラバ安値16532円で割り込んでいます。

悩ましいのはTOPIXがそうなっていないことです。(b)の水準に匹敵するのは1650Pの水準ですが、3月5日の安値は1656Pであり、「最後の上昇波動」のスタート地点を割り込んでいないのです。「最後の上昇波動」を割り込んだ日経平均を重視するのか、割り込んでいないTOPIXを重視するのかで、結論は変わってきます。日経平均を重視すれば、今の戻りは単なる反動高で、いずれは新安値を更新する。ということになるし、TOPIXを重視すれば、現在の戻りから反落しても、先の世界同時株安の安値を更新することはなく、いずれは新高値を更新する。ということになります。


どちらなのか。私は日経平均のほうを重視したほうがよいと思っています。2月27日でピークは出たという立場です。

昨日、重要ポイントを使って、その上昇相場が終わるのかどうかの目安になるといいました。メールが来て「住友鉱」は重要ポイントを「完全」に割り込んでいませんか?とありました。

よくよく見ればご指摘のとおりでした。
  1. (a)の重要ポイントは下回らず、
  2. (b)の重要ポイントも下回らず、
  3. (c)の重要ポイントも下回らず、
  4. (d)の重要ポイントは(D)で下回った。
  5. しかしすぐに(e)で重要ポイントを出し、現在は(e)の2205円が重要ポイントです。(間違って書きました)

B完全なドテン売買をするとどうなるか


完全なドテン売買は、売買マークが出たら仕掛け→反対の売買マークがでたら、手仕舞いすると同時に新規の仕掛けをします。したがって常時「買い」か「売り」の建て玉を持っています。「時間切れ」とか「利食い」「損切り」はありません。


「売買ルール」は右のようになります。
  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける(標準と同じ)
  2. は採用しない(標準は、14:10〜15:10の間にでた最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛け)る
  3. 仕掛けて9999本(標準は、仕掛けて40本)が経過したら手仕舞う)
  4. は採用しない(標準は、当日の15:00に手仕舞いする(オーバーナイトしない))
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する(標準と同じ)
  6. は採用しない(標準は、ザラバで+1.2%の利益がでたら利食いする)
  7. は採用しない(標準は、ザラバで-0.7%の損失がでたら損切りする)
要するに、売買マークだけにしたがって売買する(利食い・損切り・その日の建て玉の区切りはつけない・オーバーナイトする)という売買ルールです。正真正銘の「ドテン売買」です。

2006年8月4日〜2007年2月7日までの半年間の成績は次のようになります。( )内は標準のルールでの成績。


  1. トレード数は、116回 (114回)
  2. 累計利益率、-1.39% (12.07%)
  3. 平均利益率、-0.01% (0.11%)
  4. 勝率、37.9% (57.0%)
  5. プロフィットファクター、0.96倍 (1.77倍)
1つの基準(チャート)によって「完全なドテン売買」をするならば、理論上は、@勝率は50%になり、Aプロフィットファクターは1.0倍になります。(実際の成績は、それより悪くなる)

上の成績が、勝率は50%を割り、プロフィットファクターも1.0倍を下回っているのは、理論的です。当然にこの売買ルールは採用すべきではありません。
この利益がでない売買ルール(完全ドテン売買)のその後の成績(2月8日から今日3月8日)はどうだったのでしょうか。 次のような成績になりました。( )内は標準のルールでの成績。

  1. トレード数は、17回 (19回)
  2. 累計利益率、5.69% (3.38%)
  3. 平均利益率、0.33% (0.18%)
  4. 勝率、47.1% (63.2%)
  5. プロフィットファクター、2.44倍 (3.13倍)
累計利益率と平均利益率は、「標準ルール」よりも「オーバーナイトするルール」よりもよい成績になっています。この時期のギャップがいかに大きかったかです。

「損益経過」は次のようになっていました。


オーバーナイトしたのは17回の取引のうち12回ありました。このうちわけは、
  1. 2月 8日に売り仕掛け→ 2月 9日に手仕舞い( -30円の損失)
  2. 2月 9日に買い仕掛け→ 2月16日に手仕舞い(+410円の利益)
  3. 2月16日に買い仕掛け→ 2月21日に手仕舞い( -20円の損失)
  4. 2月21日に売り仕掛け→ 2月22日に手仕舞い(-170円の損失)
  5. 2月22日に買い仕掛け→ 2月23日に手仕舞い( +20円の利益)
  6. 2月23日に買い仕掛け→ 2月27日に手仕舞い( -50円の損失)
  7. 2月27日に売り仕掛け→ 2月28日に手仕舞い(+680円の利益)
  8. 2月28日に買い仕掛け→ 3月 1日に手仕舞い( +40円の利益)
  9. 3月 1日に買い仕掛け→ 3月 2日に手仕舞い(-110円の損失)
  10. 3月 2日に売り仕掛け→ 3月 6日に手仕舞い(+410円の利益)
  11. 3月 6日に買い仕掛け→ 3月 7日に手仕舞い( +20円の利益)
  12. 3月 7日に売り仕掛け→ 3月 8日に手仕舞い( +10円の利益)


(b)の+410円の利益はギャップによるものではありませんが、(g)の世界同時下落のときの+680円の利益、(j)の+410円の利益は、ギャップによって得たものです。

(g)のギャップは680円、(j)のギャップは320円あります。300円以上のギャップはそうあるものではなく、ました680円のギャップは2年か3年に1度あるかどうかでしょう。

「完全ドテン売買」が、たまたまこの時期に遭遇したらよい成績を出したというだけのことです。平均すれば勝率50%以下、プロフィットファクター1.0倍以下になる売買ルールです。


(07.3.14) TOPIX 1675(-50) 日経平均 16676円(-501) 23.9億株 (3兆1986億円)



NYダウは12075ドル(-242)と大きく下落し、3月5日の安値に急接近。ナスダックも2350P(-51)と下落。

(a)NYダウは先の大幅安の日以来、中勢波動の基準である75日線を下回っていました。25日線が急速に下げてきているので、@25日線が75日線より下になり、AそこからNYダウが反動の限界である25日線まで戻るかどうか。を確認しようと思っていましたが、昨日の急落によって、25日線まで戻ることは当面不可能になりました。

一昨日までの戻りの弱さからするとたぶん、先の安値を下回り、2段下げに突入すると思われます。(b)ナスダックはNYダウよりも弱いので、こちらも同様に今夜も下げて2段下げが決まるのではないか。


東京市場は米国市場の下落を見て、米国以上に下げました。NYダウが-1.97%の下落率であったのに、日経平均は-2.92%の下落率。1%ほど余分に下げました。

NYダウ・ナスダック・TOPIX・日経平均のグラフは、悪いほうから@ナスダック、ANYダウ、B日経平均、CTOPIXの順です。

最もよい(A)TOPIXでさえ25日線まで戻れませんでした。今日は再度の75日線割れ。

(B)日経平均は昨日までの3日間はなんとか75日線を超えていたものの、その3日はいずれも陰線で、戻り一杯という感じでしたが、今日は再度の75日線割れ。それも「完全」に割り込みましたから、まずは先の安値を下回ることはほぼ確実です。


で、3月5日の安値を下回ったときの下値のメドはどのあたりかとなりますが、今になって慌てなくても、すでに3月5日に《デンドラ24》の4%波動によるメドが出ています。このメドは現在も変わっていません。上から順に
  1. 17122円
  2. 16758円
  3. 16576円
  4. 15847円
です。3月5日のザラバ安値16532円は上から3番目のメド(16576円)を達成していました。残るは最も下の15847円です。

15847円の下値メドは、株価が15847円を下回り、15725円以下にまるまでは変化しません(万が一15725円以下になれば15118円が下値メドになります)。15847円は11月の安値15615円より上にありますから、ここで止まればそう深刻なことになりませんが、15615円を下回るようだと。今年の株価上昇は終わったと判断せねばなりません。


(07.3.15) TOPIX 1694(+19) 日経平均 16860円(+183) 23.0億株 (3兆 230億円)



NYダウは12133ドル(+57)と反発。(a)終値ベースでは昨日の下落幅-242ドルに対する戻り率は1/4に満たないが、ザラバベースでは高値12349ドル→11939ドルの410ドル下げに対して、11939ドル→12142ドルの203ドルはちょうど1/2の戻り率です。

昨日のザラバ安値11939ドルは先の小波動のボトムの12039ドルを下回ったので、小波動の安値・高値が切り下がりました。(悪い現象の1つ)

2月28日にNYダウが下降トレンドに転換したと判断できるのは11965ドルを割り込むときであるといいましたが、昨日のザラバ安値11939ドルはこの水準を切りました。終値は12133ドルと、転換の水準より170ドルほど高く引けているので、下降トレンドに転換したとはまだいえませんが、終値ベースで11965ドルを割り込むようだと、さしもの米国株も下降トレンドになります。要注意です。(悪い現象の2つ目の予感)


NYダウの昨日の戻りを、終値ベースでみるとたいしたことはない(むしろ弱い)が、ザラバベースでみると半分もどしているので「並み」の戻りといえます。

東京市場はザラバベースを重視したようで、日経平均・TOPIXは高く寄り付く。ただし、たいして上値は追えず、出来高も明日以降続伸するには不足しています。

いつもは条件表No.20の「平均線と順位相関」を使って、このコメントを書いていますが、今日はNo.7「一目均衡表」を使います。というのは、この大幅下げ→戻り→昨日の大下げが抵抗帯の上限・下限にピッタリとあっているからです。
  1. (a)の終値(16642円)は抵抗帯の下限(16616円)に近い
  2. (b)の高値(17325円)は抵抗帯の上限(17325円)にピッタリ
  3. (c)の安値(16628円)は抵抗帯の上限(16624円)にほとんどピッタリ
です。「一目均衡表」の抵抗帯をトレンド発生の基準にしている投資家がいかに多いかということが知れます(株価が抵抗帯を上に突き抜けたなら買い、下に突き抜けたならば売り、としている投資家が多い)。 で、「一目均衡表」によるならば、
  1. 遅行線(黄色)は株価の下方にある。これが株価の上位に出ないと、上昇に転じたと確認できないが、2月の株価が高い位置にあるため、あと1か月近くは株価を上回りそうにない。

  2. 今日の株価は抵抗帯の下限近くにあって、すぐに上限を突破できる状況にはない。先に行くほど抵抗帯は上昇しており、ますます上限を突破することは難しくなる。
こういうことを思えば、日経平均が少々反発したからといっても、本格的な上昇になったかどうかは、上記の(A)(B)を見るまでは確認できません。(「一目均衡表」を使わずとも、小波動が切り上がるには、先の小波動のピーク(17325円)を上回ることが必要です。これは抵抗帯の上限(17325円)でもあるので、確認は「小波動」を使っても「一目均衡表」を使っても同じことになります。)


C売買ルールのどのルールが重要なのか


標準の売買ルールは
  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける
  2. 14:10〜15:10の間にでた最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛ける
  3. 仕掛けて40本(3分足を使うので120分後ということになる)が経過したら手仕舞う
  4. 当日の15:00に手仕舞いする(オーバーナイトしない)
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する
  6. ザラバで+1.2%の利益がでたら利食いする
  7. ザラバで-0.7%の損失がでたら損切りする
ですが、このうちどのルールが有効なのでしょうか。少しずつルールを変更して、2006年8月4日〜2007年2月7日までの半年間の成を調べてみました。
No. 売買ルールの内容 トレード数 累積利益 平均利益率 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン
1 (標準)ルール
114件 12.07% 0.11% 57.0% 1.77倍 -550円
5連敗
2 (標準)の「B.翌日寄付き仕掛け」なし
111件 11.14% 0.10% 57.7% 1.83倍 -400円
4連敗
3 (標準)の「C.時間切れ」を9999本に
180件 9.59% 0.05% 48.9% 1.25倍 -1040円
11連敗
4 (標準)の「C.時間切れ」を20本に
114件 11.01% 0.10% 57.9% 1.93倍 -430円
8連敗
5 (標準)の「C.時間切れ」を60本に
114件 11.34% 0.10% 52.6% 1.59倍 -930円
11連敗
6 (標準)の「D.15:00で決済」なし
114件 13.68% 0.12% 55.3% 1.80倍 -350円
5連敗
7 (標準)の「F.+1.2%で利食い」なし
114件 11.97% 0.10% 57.0% 1.77倍 -550円
5連敗
8 (標準)の「G.-0.7%で損切り」なし
114件 11.51% 0.10% 57.0% 1.71倍 -610円
5連敗
9 (標準)の「B.翌日寄付き仕掛け」なし
(標準)の「D.15:00で決済」なし
116件 14.02% 0.12% 56.0% 1.76倍 -510円
5連敗
10 (標準)の「B.翌日寄付き仕掛け」なし
(標準)の「D.15:00で決済」なし
(標準)の「F.+1.2%で利食い」なし
(標準)の「G.-0.7%で損切り」なし
116件 12.54% 0.11% 56.0% 1.65倍 -590円
5連敗
11 (標準)の「B.翌日寄付き仕掛け」なし
(標準)の「C.時間切れ」を20本に
(標準)の「D.15:00で決済」なし
(標準)の「F.+1.2%で利食い」なし
(標準)の「G.-0.7%で損切り」なし
116件 10.85% 0.09% 58.6% 1.78倍 -390円
5連敗
12 (標準)の「B.翌日寄付き仕掛け」なし
(標準)の「C.時間切れ」を60本に
(標準)の「D.15:00で決済」なし
(標準)の「F.+1.2%で利食い」なし
(標準)の「G.-0.7%で損切り」なし
116件 13.52% 0.12% 50.0% 1.56倍 -890円
5連敗
13 (標準)の「B.翌日寄付き仕掛け」なし
(標準)の「C.時間切れ」を9999本に
(標準)の「D.15:00で決済」なし
(標準)の「F.+1.2%で利食い」なし
(標準)の「G.-0.7%で損切り」なし
116件 -1.39% -0.01% 37.9% 0.96倍 -1560円
7連敗

この成績表を見て、どう判断すればよいのでしょうか。「売買ルールの内容」にはNo.1〜No.13の番号を振っているので、このNo.でいうと平均利益率が大きいのは、
  1. No. 1 平均利益率 0.11% (標準)
  2. No. 6 平均利益率 0.12% (Dなし)-15:00の手仕舞いなし
  3. No. 9 平均利益率 0.12% (Dなし、Dなし)+翌日寄り付き仕掛けなし
  4. No.10 平均利益率 0.11% (Bなし、Dなし、Fなし、Gなし) +利食いなし、損切りなし
  5. No.12 平均利益率 0.12% (Bなし、Cなし、Dなし、Fなし、Gなし) +時間切れ60本
です。

時間切れが重要

No.1,No.6,No.9,No.10に共通しているのは「C.時間切れが40本」です。No.12とても「C.時間切れが60本」で、仕掛けて20〜40本目で手仕舞う、というのが好成績を出しています。仕掛けてからの本数によって区切りをつけないときの成績はよくありません。例えば(標準)のルールの「C.時間切れがXX本」の違いは、次のような成績になっています。
  1. No.4 (標準)仕掛けて  20本で手仕舞い→平均利益 0.10%、PF1.93倍、ドローダウン-430円。
  2. No.1 (標準)仕掛けて  40本で手仕舞い→平均利益 0.11%、PF1.77倍、ドローダウン-550円。
  3. No.5 (標準)仕掛けて  60本で手仕舞い→平均利益 0.10%、PF1.59倍、ドローダウン-930円。
  4. No.3 (標準)仕掛けて 9999本で手仕舞い→平均利益 0.05%、PF1.25倍、ドローダウン-1040円。
仕掛けてから手仕舞いまでの本数(時間切れ)が長くなるにしたがって、PF(プロフィットファクター)が悪化している。また最大ドローダウンが大きくなっている。ことが明らかです。これはオーバーナイトしたり、利食いや損切りをしないときでも同じです。No10〜No.13は、「オーバーナイトする。利食いも損切りもしない」という売買ルールで、時間切れの本数だけが違っています。これを見ると、
  1. No.11 (標準)仕掛けて  20本で手仕舞い→平均利益 0.09%、PF1.78倍、ドローダウン-390円。
  2. No.10 (標準)仕掛けて  40本で手仕舞い→平均利益 0.11%、PF1.65倍、ドローダウン-590円。
  3. No.12 (標準)仕掛けて  60本で手仕舞い→平均利益 0.12%、PF1.56倍、ドローダウン-890円。
  4. No.13 (標準)仕掛けて 9999本で手仕舞い→平均利益-0.01%、PF0.96倍、ドローダウ-ン-1560円。
上記の2通りの売買ルール(@「オーバーナイトしない。利食い・損切りする」とA「オーバーナイトする。利食い・損切りする」)のPFを比較すると、時間切れが20、40、60、9999のどれを比べても、@「オーバーナイトしない。利食い・損切りする」のほうが少し成績がよくなっています。特に9999の場合は@「オーバーナイトしない。利食い・損切りする」のPFは1.25倍ですが、A「オーバーナイトする。利食い・損切りする」のPFは0.96倍となっていて、その違いは歴然としています。

しかし、20本〜60本の時間切れがある売買ルールでは、最大ドローダウンの数字はA「オーバーナイトする。利食い・損切りする」のほうが良くなっています。オーバーナイトすれば、チャートの連続性が途切れる場面が出てきますから、利益や損失は拡大されるはずで、そうであれば最大ドローダウンも大きくなるはずです。

しかしそうなっていないのは、たぶん「利食い・損切り」を採用したかしなかったかにあると思われます。「+1.2%で利食い」は妥当なのか、「-0.7%で損切り」が適切なのか。という問題です。


(07.3.16) TOPIX 1677(-17) 日経平均 16744円(-116) 24.2億株 (3兆3683億円)



NYダウは12159ドル(+26)と小幅上昇して、アヤ戻しの限界である9日線にタッチ。ナスダックも2378P(+6)と小幅な戻りでした。NYもナスダックも2日前の大陰線を取り返すことができていません。

@NYダウ、Aナスダック、BFT100、CTOPIXの4つのグラフを掲げます。立会いの時間の順は、TOPIX(東京)→FT100(ロンドン)→NYダウ・ナスダック(NY)ですが、東京市場が終わった時点では、データの新しい順は、TOPIX(東京)NYダウ・ナスダック→FT100(ロンドン)です。(FT100が最も古いデータ)

時間順に見ると、@NYの一昨日の下ヒゲ陽線をみて→A東京市場は昨日のTOPIXと上昇し→BFT100が(グラフで見るように)一昨日の大陰線をほとんど取り返すかのような大反発をしました。しかしC昨日のNYは小幅な上昇で終わりました。→D今日の東京市場はCの結果にがっかりし反落。→Eこれからロンドンがどうなるかですが、たぶん東京と同じく下落するはずです。

ところが、FT100が下げずに反発することになれば、NYに良い影響を与え、NYは先の大陰線を上抜く可能性もでてきます。という具合に、世界の市場、特にNY→東京→ロンドンはその日の市場で生じた影響をバトンタッチしながら動いているわけですから、日本株だけがこの循環から抜け出して、上昇することはありません。(固有の問題で日本だけ下落することはありえるが)


今は米国景気がどうなるのかが一番の材料です。米国のことは米国市場が最もわかっているわけですから、NYダウ・ナスダックの動向が目下の最大の相場変動の要素です。

TOPIXは、NYダウ・ナスダック・FT100よりもグラフがましでした。

ところが今日は、時価総額の大きい銀行株が新安値を更新してきたので、今日から日経平均よりも下げが大きくなってきました。

3月5日以来、NT倍率(日経平均÷TOPIX)は10倍を割るという珍しいことになっていました。つまり世界同時株安以来、TOPIX(内需)のいほうが日経平均(グローバル)よりも下げ方は小さかったのです。

昨日は日経平均が16860円・TOPIXが1694PであったのでNT倍率は9.953でしたが、今日は日経平均が16744円・TOPIXが1677Pで、NT倍率は9.984となりました。米国が景気後退になったとしても、その影響は輸出株に限られ、内需株には無関係である。というのがTOPIXが下落しにくい背景であったかのようですが、今日はこの根拠は影が薄くなりました。

米国株が下げれば、日本株も下落します。最終的には米国株が新安値を更新したように、日本株も新安値(1656P)を更新するのではなかろうか。そのときの下値のメドは、@(a)デンドラのメドの1653P、A200日線の1626P、B(b)デンドラのメドの1602P、C(c)最後のデンドラの下値メドの1532Pです。

まあ下げても(b)1602Pで止まってほしいところです。現在の(B)はまだ25日順位相関が-80以下になっていませんが、(C)のように25日順位相関が-80以下に下げれば、小波動のボトムらしさのポイントが加わります。これはNYダウ・ナスダックにもいえることで、上図(A)(B)(C)はまもなく25日順位相関が-80以下になろうとしています。


D1日の値幅はどれほどなのか


何%で利食いし、何%で損切りすればよいのでしょうか。いくら「私は3%で利食いしたい」といっても3%の利益がでることが100回に1度しかないのであれば、利食いのルールとすることはできません。また「早めに損失を出して次の新規の仕掛けに期待したい」と思ったところで、損切りが過ぎると、連敗が続き損切りに耐えられなくなるでしょう。

日経先物の過去2512日について、1日の値幅は何%あったのかを調べてみました。2512日間の内訳は以下のようになります。なお値幅は(当日の高値-安値を前日の終値で割ったものを100倍したものです)
  1. 陽線 1177回   平均 1.69%
  2. 陰線 1246回   平均 1.71%
  3. 同事   89回 (始値と終値が同値)
平均値で見る限り、陽線(1.69%)と陰線(1.71%)に差はありません。1.7%が平均の値幅です。日経平均が15000円のときなら255円、17000円のときなら290円が1日の値幅です。だが確率を問題にするときは、平均値を使うよりも、モード(最頻数。最も多いところ)やメジアン(中央値)のほうを重視すべきであることは、前回の連載でいいました。


陽線の値幅

右図は1日の値幅%を0.1%キザミで表示したヒストグラムです。最も度数が多いのは(a)の0.90%ですが、(a)〜(b)の間はほとんど同じ度数です。(a)と(b)の真ん中の1.20%〜1.30(未満)をモードとしてよいでしょう。

度数が半分を超えるのは(c)1.60%〜1.70(未満)です。この場合は平均値の1.69と同じになっています。

度数が80%を超える(5回に1回しか起きない)のは(d)の2.10%〜2.20(未満)です。その日で売買を閉じる売買ルールでは、の2.20%以上の値幅を期待してはなりません。

ここから、1日の値幅で期待してよいのは、1.70%未満であり、最もよく起こるのは1.30%未満である。といえます。


ついでのことなので、始値から終値の幅のヒストグラムを掲げます。その日の寄り付きで仕掛けて、大引けで手仕舞いする。の参考にしてください。

最も度数が多いのは(a)の0.20%です。案外に小さい。

度数が半分を超えるのは(b)0.60%〜0.70(未満)です。ザラバを含めた値幅のメジアンが1.60%〜1.70(未満)であったので、(高値-安値)の幅は(始値-終値)の幅よりも1.00%も大きいことがわかります。

度数が80%を超える(5回に1回しか起きない)のは(c)の1.30%〜1.40(未満)です。


陰線の値幅

最も度数が多いのは(a)の1.30%ですが、(a)をはさむ0.90%〜(b)の1.60%は似たり寄ったりの度数です。陰線の場合は、陽線よりやや大きい1.30%〜1.40(未満)がモードです。

度数が半分を超えるのは(c)1.50%〜1.60(未満)です。陽線の1.60%〜1.70(未満)よりやや小さくなっています。

度数が80%を超える(5回に1回しか起きない)のは(d)の2.20%〜2.30(未満)で陽線より0.1%大きい。

ここから、1日の値幅で期待してよいのは、1.60%未満であり、最もよく起こるのは1.40%未満である。といえます。


陰線のときの、始値から終値の幅のヒストグラムを掲げます。

最も回数が多いのは(a)の0.20%です。これは陽線と同じ。

度数が半分を超えるのは(b)0.70%〜0.80(未満)です。ザラバを含めた値幅のメジアンが1.50%〜1.60(未満)であったので、(高値-安値)の幅は(始値-終値)の幅よりも0.80%大きいことがわかります。

度数が80%を超える(5回に1回しか起きない)のは(c)の1.40%〜1.50(未満)です。


陽線・陰線をあわせてみると、1日の値幅%で最もよく起きるのは1.2%〜1.4%、半数以上が起きるのは1.5%〜1.7%です。この2つの数値を基準にして、利食いや損切りの%を決めるとよいでしょう。


(07.3.19) TOPIX 1694(+17) 日経平均 17009円(+265) 19.0億株 (2兆7377億円)



NYダウは12110ドル(-49)と反落。ナスダックも2372P(-6)と小反落。

東京市場は反発。ただこの反発は日経先物が主導したもので、日経平均は+265円高だったが、TOPIXは+17Pだった。出来高も19億株、2兆7000億円といつもより少ない。

目下のところは、25日順位相関が-80以下になるのを待っているところです。一段の下げがあれば、25日順位相関も9日順位相関も-80を割り込むので、小波動のボトムらしさの確率のポイントが増加します。今日の反発はやや時期が早すぎるきらいがあります。

ここまま上昇するようだと、@先の1747Pからの「窓」を埋め、A下降している25日線を上回り、Bピーク1747Pを上回る、というなかなかしんどい上昇をせねばなりません。これは出来高が減少気味の現状ではやや辛い。

E利食いと損切りは何%でするのがよいのか


日経先物の1日の値幅%の目安は、モードが(1.2〜1.4%。中間の1.3%とする)、メジアンが(1.5〜1.7%。中間の1.6%とする)であることがわかりました。それではこの数字をそのまま利食いや損切りに用いればよいのかというとそうではないでしょう。

ここの売買ルールは、オーバーナイトしない。その日の仕掛けはその日に手仕舞いするとします。この条件表「プレゼント」は「順張り」の性格ですから、1日の最安値で仕掛けることはめったにありません。ほとんどは株価がある程度上昇して買いになり、ある程度下降して売りになります。よってモード(1.3%)を使う場合でも、「1.3%で利食い」は不可能です。

日足でも週足でもよいですが、1つの相場(1波動でも何波動でもよいが)の大きさが100の幅であったとき、100の幅の全部を取ることはできません。

100のうちの50を取れれば「上々。相場名人」といわれます。1/3をとれば「うまい。相場巧者」といわれます。

右図は日経先物の最近の日足です。25日平均線を描いています。株価が25日線を上回ったら買い、下回ったら売る。という売買をするならば、その波動の大きさに比べて手にする利益はその一部分でしかありません。

( 以下は終値ベースの数字です。)
  1. (A→B)の上昇幅 2010円に対して、(a→b)の幅(利益)は+100円。
  2. (B→C)の下落幅  850円に対して、(b→c)の幅(損失)は-290円。
  3. (C→D)の上昇幅 1270円に対して、(c→d)の幅(利益)は+330円。
  4. (D→E)の下落幅 1130円に対して、(d→e)の幅(利益)は+ 70円。
  5. (E→F)の上昇幅 2530円に対して、(e→f)の幅(利益)は+1230円。
(E→F)の大きな相場のときで、利益は波動の大きさの50%弱です。全部の波動の合計7790円に対して利益の合計は1440円。波動の延べの値幅の20%弱しか利益はでていません。「50%とれば名人、33%とれば相場巧者」という言葉は正しい。これはデイトレード(分足)の場合でも同じです。

ここから利食いの%は、モード(1.3%)やメジアン(1.6%)よりも小さくせねばならないことがわかりますが、損切りの%はどうなのか。調べてみましょう。


次図の「標準ルール」を元にして、「F.利食いは +1.2%」の数字を変えてみます。また「G.損切りは-0.7%」の数字を変えて、成績がどのようになるかを調べます。

  1. 売買マークがでたら、次の分足の始値で仕掛ける
  2. 14:10〜15:10の間にでた最後の売買マークは、翌日の寄り付きで仕掛ける
  3. 仕掛けて40本(3分足を使うので120分後ということになる)が経過したら手仕舞う
  4. 当日の15:00に手仕舞いする(オーバーナイトしない)
  5. 売買マークと逆の売買マークがでたらドテン売買する
  6. ザラバで(XXX)%の利益がでたら利食いする
  7. ザラバで-(XXX)%の損失がでたら損切りする


No. 売買ルールの内容 トレード数 利食い 損切り 累積利益 平均利益 勝率 プロフィットF 最大ドローダウン
0 (標準ルール)
利食い +1.2% 損切り -0.7%
114件 5件 4件 12.07% 0.11% 57.0% 1.77倍 -550円
5連敗
1 利食い +0.7% 損切り -1.3%
115件 20件 0件 10.71% 0.09% 57.4% 1.66倍 -610円
5連敗
2 利食い +1.3% 損切り -0.7%
114件 5件 4件 12.50% 0.11% 57.0% 1.80倍 -550円
5連敗
3 利食い +0.4% 損切り -0.9%
115件 51件 2件 11.10% 0.10% 62.6% 1.77倍 -390円
5連敗
4 利食い +0.9% 損切り -0.4%
115件 16件 26件 12.00% 0.10% 54.8% 1.74倍 -300円
5連敗
5 利食い +0.8% 損切り -1.6%
115件 19件 0件 12.31% 0.11% 57.4% 1.76倍 -590円
5連敗
6 利食い +1.6% 損切り -0.8%
114件 1件 4件 11.72% 0.10% 57.0% 1.76倍 -570円
5連敗
7 利食い +0.5% 損切り -1.1%
115件 37件 0件 10.45% 0.09% 59.1% 1.67倍 -600円
5連敗
8 利食い +1.1% 損切り -0.5%
114件 7件 11件 12.42% 0.11% 56.1% 1.81倍 -440円
5連敗
9 利食い +1.6% 損切り -1.6%
114件 1件 0件 11.41% 0.10% 57.0% 1.71倍 -610円
5連敗
10 利食い +1.3% 損切り -1.3%
114件 5件 0件 11.94% 0.10% 57.0% 1.74倍 -610円
5連敗
11 利食い +1.1% 損切り -1.1%
114件 7件 0件 11.62% 0.10% 57.0% 1.72倍 -610円
5連敗
12 利食い +0.9% 損切り -0.9%
115件 16件 2件 13.07% 0.11% 57.4% 1.81倍 -570円
5連敗
13 利食い +0.8% 損切り -0.8%
115件 19件 4件 12.62% 0.11% 57.4% 1.80倍 -550円
5連敗
14 利食い +0.7% 損切り -0.7%
115件 20件 4件 11.27% 0.10% 57.4% 1.72倍 -550円
5連敗
15 利食い +0.5% 損切り -0.5%
115件 37件 11件 11.25% 0.10% 58.3% 1.76倍 -430円
5連敗
16 利食い +0.4% 損切り -0.4%
115件 49件 23件 10.26% 0.09% 60.0% 1.72倍 -220円
5連敗
17 利食い +0.3% 損切り -0.3%
115件 58件 39件 4.99% 0.04% 54.8% 1.35倍 -320円
4連敗
18 利食い +0.2% 損切り -0.2%
115件 64件 47件 3.24% 0.03% 55.7% 1.26倍 -320円
4連敗
19 利食い +0.1% 損切り -0.1%
115件 63件 50件 0.99% 0.01% 54.8% 1.15倍 -180円
4連敗

赤色はその評価項目のベスト5、青色はワースト5(同点の場合は5つ以上になっている)です。 利食い・損切りの数字は以下のとおり。
  1. 1.6% はメジアン
  2. 1.1% はメジアン(1.6%)の約70%
  3. 0.8% はメジアン(1.6%)の約50%
  4. 0.5% はメジアン(1.6%)の約30%
  5. 1.3% はモード
  6. 0.9% はモード (1.3%)の約70%
  7. 0.7% はモード (1.3%)の約50%
  8. 0.4% はモード (1.3%)の約30%
  9. 0.3% は参考
  10. 0.2% は参考
  11. 0.1% は参考
この成績表を見るといろんなことがわかります。
  1. 累積利益率の上位はすべて利食い%が0.8%以上になっています。つまりメジアン(+1.6%)の半分の水準です。
    (No.2は+1.3%、No.5は+0.8%、No.8は+1.1%、No.12は+0.9%、No.13は+0.8%以上)
    逆に下位は利食い%が+0.5%以下です。
    (No.7は+0.5%、No.16は+0.4%、No.17は+0.3%、No.18は+0.2%、No.19は+0.1%以上)

  2. 平均利益率も累積利益率と同じです。利食い%は+0.8%以上のときがよい。
    損切り%は利益率に影響しない。No.5の-1.6%、NO.8の-0.5%、No.13の-0.8%はよい利益率になっています。No.4の-0.4%も損切り%が低いからといって利益率が悪いわけではない。

  3. 勝率は50%以上あれば、さほど意味があるわけではない(重要なのは平均利益率)が、勝率が高いのは、@利食い%が0.4%以上で、損切り%と同じか、利食い%のほうが低いときである。
    No.1は(利食い+0.7%,損切り-1.3%)、No.3は(利食い+0.4%,損切り-0.9%)、No.5は(利食い+0.8%,損切り-1.6%)、No.7は(利食い+0.5%,損切り-1.1%)、No.12は(利食い+0.9%,損切り-0.9%)など。

  4. PFが大きいのは、利食い%が+0.8%以上で、利食い%が損切り%より大きいか、同じである。
    No.2は(利食い+1.3%,損切り-0.7%)、No.8は(利食い+1.1%,損切り-0.5%)、No.12は(利食い+0.9%,損切り-0.9%)、No.2 は(利食い+0.8%,損切り-0.8%)

  5. 最大ドローダウンが小さい(小さいほうがよい)のは、損切り%が-0.4%以下のものである。
    No.4は損切り-0.4%、No.16は損切り-0.4%、No.17は損切り-0.3%、No.18は損切り-0.2%など
    利食い%より損切り%のほうが大きいときは特に悪い。
    No.1は(利食い+0.7%,損切り-1.3%)、No.7は(利食い+0.5%,損切り-1.1%)
以上のことから、
    @利食い%は+0.8%以上がよい。
    A損切り%は-0.4%以下がよい。
ということがわかります。8%とはメジアンの半分の水準であり0.4%はそのまた半分の水準です。上表の中ではNo 4の(利食い+0.9%,損切り-0.4%)は平均利益率が高い割には最大ドローダウンが小さいのでよい。No.8の(利食い+1.1%,損切り-0.5%)、No.3の(利食い+1.3%,損切り-0.7%)が平均利益率の高い割には最大ドローダウンが小さくてよい。


(07.3.20) TOPIX 1708(+14) 日経平均 17163円(+153) 19.0億株 (2兆6657億円)



NYダウは12226ドル(+115)と反発。ただし2回目の大幅安の陰線の半分の水準まで戻したにすぎません。(a)今後、先の小波動のピークの12349ドルを上回り、25日線を上回るならば、下げ止まったと判断できます。

だがこれをクリアーできないようだと、まだ下値がでたかどうかは確定しません。

(b)ナスダックも2394(+24)と反発。こちらは、小波動のピーク・ボトムは暴落前のピークの2531Pがあるだけなので、NYダウの先の小波動のピークと同じ日の高値2404Pを超え、25日線を上回るまでは下げ止まったとはいいがたい。

(c)FT100は先の小波動のピーク6276Pを超えると、同時に25日線をも超えることになります。また2回目の大下げでも先のボトムの5989Pを割り込んでいないので、こちらは最も先に底打ちする可能性があります。


東京市場は続伸。ただ高く寄った後の株価の伸びはなく、TOPIX・日経平均ともに小型の「トウバ足」になりました。明日の休場と米国のFOMCや経済統計の発表を控えて積極的には動けなかった。

出来高・売買代金とも最近にしては少なく、明日以降の続伸を期待できるものではありません。根本は米国市場が立ち直るかどうかにかかっています。

今の東京市場は、数字的に
  1. 東証の連結PERは22倍に近く割高である。
  2. 円レートは117円台まで円安になったとはいえ、1月2月は120円台であったことを思い出すと、円安による企業業績の押し上げは期待できない。
  3. 外国証券の寄り付き前のオーダーは3月に入ってからの14日間で、13日間は売り越しであり、買い越しの1日もわずかに130万株の買い越しでしかない。
といった状況にあります。そうやすやすと上値を追える状況にはありません。


(07.3.22) TOPIX 1731(+23) 日経平均 17419円(+256) 21.6億株 (2兆8691億円)



米国FOMCはFFレートを据え置く。どころか金利引下げの可能性がでてきて、NYダウは12447ドル(+159)と大きく続伸。(a)先の小波動のピークを上回り、25日線を上抜き、75日線まで戻したので、2月27日の急落による安値が確定しました。

(b)ナスダックも2455(+47)と大幅続伸。25日線・75日線を上抜き、安値2331Pが底値であったことが確定。

(c)FT100も先の小波動のピーク6276Pを超え、小波動の安値が切り上がりました。これで2月末からの世界同時株安は完全に終わったといえます。


東京市場は米国高から窓を空けて寄り付き、(B)日経平均は先の小波動のピークを上回ったので、小波動のボトムの切り上げとあわせて、上昇トレンドに復帰したようです。

(A)TOPIXは今日のところは先の小波動のピーク1747Pを上回っていませんが、世界の株式が好転しているので、まあ波動が切り上がることはほぼ確実です。


(07.3.23) TOPIX 1741(+10) 日経平均 17480円(+61) 19.0億株 (2兆6534億円)



NYダウは12461ドル(+13)とと小幅ながらも4連騰。すでに先のピーク(A)を上回っているので、この後の反落の(b)が(a)より上位で止まれば「Q型」の買い転換になります。

それは4連続陽線で75日線まで戻ったことから、確実といえます。

FT100は「P型」の買い転換をしています。

中国株の急落をきっかけに世界株安が始まったのでしたが、震源の上海総合指数はすでに新高値に戻り、なにごとも無かったかのような動きになっていますが、NYダウ・FT100・日本株は先の高値まで戻っていません。急落の真の原因は中国ではなく、米国の景気後退への懸念であった。そしてなお高値を奪回しないのは、景気後退懸念がなお燻ぶっているということでしょう。(この裏返しの金利引下げ期待で、米国株は大幅上昇した)


ザラバベースで下げ幅の何%を戻したのかを見ると、@FT100が76.4%、ANYダウが63.2%、B日経平均が56.7%、CTOPIXが54.5%で、日本株の戻りは鈍くなっています。(中国株は100%以上の戻り)

日経平均は「P型」の買い転換をしましたが、TOPIXはまだ転換していません。つまり米国景気に連動する輸出関連株は戻ったが、銀行・小売といった内需株の上昇が思わしくない。

日本の眼下の経済は輸出に頼るしかなく、つまりは日本株は米国株しだいであるということがよくわかります。


当然に、NYダウが新高値にならないと、日経平均も新高値にならないことが予想できます。

《デンドラ24》の4%波動で日経平均の上値メドを見ると、低いほうから順に、
  1. 17641円
  2. 17973円
  3. 18140円
  4. 18972円
です。下降トレンドに転換したわけではないので、1番目(17641円)のメドはクリアして当然です。

2番目(17973円)と3番目のメド(18140円)がこの戻りの限界になるのではなかろうか。2月28日の下落スタートの窓を埋めるか埋めないかという水準です。


(07.3.26) TOPIX 1741(-0) 日経平均 17521円(+41) 15.2億株 (2兆 8954億円)



NYダウは12481ドル(+19)と小幅ながらも5連騰。ナスダックは2448P(-2)と小幅安。

今日はマスターネットのサーバーが不調で、PM6:00現在では受信することができません。今復旧しているはずですから、PM8:00にでも受信してみようと思います。

3月の権利つき最終日でした。配当取りの動きもなく、商いは低調。

月TOPIXは先の小波動のピーク1747Pに到達したが、これを上回ることはできず。日経平均はすでに買い転換しているので、ここから下げれば押し目買いになります。気がかりは外国人の買いが入ってこないこと。オーダー倍率が1.0倍にならねば安心はできません。

@《Qエンジン24》を使う


ディトレードに役立つであろうことを、 《リアル24》の条件表の「最適化」と売買への応用のしかたを2月8日〜2月20日に連載しました。また3月8日〜3月19日に《リアル24》の「売買ルール」はどのようにすればよいのかを連載しました。この講座ここでは《Qエンジン24》の機能を使っていくつかの統計を取り、《Qエンジン24》を使って「1日売買システム」を構築します。この過程で《Qエンジン24》の機能や使い方、統計のとり方や考え方を説明します。


システムを構築しようとするなら、簡単な統計の知識が必要です。例えば右図の「陽線の値幅」のヒストグラムです。

この図からモード(最頻度数)やメジアン(中位数)あるいは80%区間を知り、「1日の値幅で期待してよいのは、1.70%未満であり、最もよく起こるのは1.30%未満である。」としました。

このヒストグラムの描き方について、複数人の《Qエンジン24》のユーザーから質問がありました。

また《リアル24》のように「分足」を使わず、《Qエンジン24》を利用して「日足」データを使って、「寄り付きで仕掛けて、大引けで手仕舞う」というシステムはできないか?の幾人かの問い合わせもありました。

株式(先物も)を売買するに当たって重大なことは、@どうなれば仕掛ける、Aどうなれば利食いし、Bどうなれば手仕舞い(損切りも)するのかのルールをはっきりさせておくことですが、はっきりさせるためには「統計を取る」か「検証をしてみる」が必須です。誰かがそういっていたとか、仕掛けさえうまく当たれば手仕舞いのルールなぞいらない、というのでは困ります。

《Qエンジン24》には、@検証する機能もあるし、A条件表を最適化する機能もあるし、B最適な売買ルールを見つける機能もあるし、C条件表を生成する機能もあるし、D統計を取る機能もあります。

@ABは誰でも簡単にできます。しかもこの3つが《Qエンジン24》の最も中心の機能です。「検証」することで、その条件表の成績がわかります。「最適化」することでよりよい条件表に変化させていくことができます。「売買ルール」を変えることで条件表がよみがえってきます。この作業を通じて「売買できる確信」が生まれます。

Cは少し難しく、Dは統計の知識がないと難しいのですが、よい機会なので2種類の質問に答えるかたちで、@ACDについて、しばらく連載します。

例題は「寄り付きで仕掛け、大引けで手仕舞いするシステムを作る」です。複数人がこれができないかと問い合わせてこられているので、おそらくインターネットや書物で、このようなシステムの紹介がされていると思いますが、ここでは「システムの作り方」を説明するのがメインであるので、例題は簡単なものとします。(やりかたがわかればいくらでもシステムは作れます)なお「寄り付きで仕掛け、大引けで手仕舞いするシステム」というのも長ったらしいので「1日売買システム」と呼ぶことにし、売買するのは「日経先物」とします。

A1日売買システムの検証


「1日売買システム」というものは、@寄り付きで買って大引けで手仕舞う。または、A寄り付きで売って大引けで手仕舞う。のどちらかです。つまり@の場合は明日が陽線にならねば勝てないし、Aの場合は明日が陰線にならねば勝てません。ようするに、今日までの動きから「明日は陽線になるのか陰線になるのかを予想する」ことが最重大になるシステムです。

私としては、「明日から5日間のうちに、これくらいの変化があるだろう」という予想と「明日は陽線あるいは陰線になる」という予想とを比べると、明日限定の予想のほうがはるかに困難であると思われます。今日までの株価の動きから明日の陽線・陰線が予想できるのか?

手がかりにすべきものはいくらでも思いつくでしょう。例えば、陰線・陽線に目をつけただけでも、
  1. 今日が陽線なら、明日も陽線になる確率が高い(?)
  2. 逆に今日が陽線なら、明日は陰線になる確率が高い(?)
  3. 2日陽線が連続したら、明日は陰線になる確率が高い(?)
  4. 2日陰線が連続したら、明日は陽線になる確率が高い(?)
  5. 今日が大幅な陽線なら、明日も陽線になる確率が高い(?)
  6. 逆に今日が大幅な陽線なら、明日は陰線になる確率が高い(?)
  7. 今日が大幅な陰線なら、明日も陰線になる確率が高い(?)
  8. 逆に今日が大幅な陰線なら、明日は陽線になる確率が高い(?)
  9. 今日が窓をあけた陽線なら、明日は陽線になる確率が高い(?)
  10. 今日が窓を空けた陰線なら、明日は陰線になる確率が高い(?)
さらにここに陰陽足以外のチャートを加えて、
  1. 前日比がプラスの陽線は、明日も陽線になる確率が高い(?)
  2. 前日比がマイナスの陰線は、明日も陰線になる確率が高い(?)
  3. 25日平均線より上位にあるときの陽線は、明日も陽線になる確率が高い(?)
  4. 25日平均線より下位にあるときの陽線は、明日は陰線になる確率が高い(?)
  5. RCIが-80以下のときの陽線は、明日も陽線になる確率が高い(?)
  6. RCIが+80以上のときの陰線は、明日も陰線になる確率が高い(?)
  7. 過去5日間の高値を上抜いたときの陽線は、明日も陽線になる確率が高い(?)
  8. 過去5日間の安値を下抜いたときの陰線は、明日も陰線になる確率が高い(?)
など、いくらでも思いつきます。思いついたら《Qエンジン24》で「検証」してみればよいのです。日経先物の過去3000日の検証なら、1分もあればその成績が出てきます。100個のアイデアが浮かんだとしても、休日の半日を当てれば結果(成績)はすぐにわかります。


(07.3.27) TOPIX 1723(-17) 日経平均 17365円(-156) 18.7億株 (2兆4626億円)



NYダウは12469ドル(-11)と小幅反落。ザラバでは-110ドルほど下げ、下ヒゲの長い足になりました。ちょうど75日線の水準でもあり均衡表の抵抗帯の下限まで戻った水準でもあります。4〜5日は調整がありそう。

ナスダックは2455P(+6)と小反発。NYと同じく、75日線・抵抗帯の下限の水準であるので、調整が入って当然のところ。

東京市場は期末の権利・配当落ち。配当落ちは87円あったそうなので、日経平均の-156円安は実質は-69円安でした。

海外が世界株安の戻りの限界を試しているところなので、東京市場だけがハデに動くことはありません。(A)TOPIXは先の小波動のピークを上回れず、反動の限界である25日線を下回る。

(B)日経平均は小波動のピーク・ボトムを切り上げて「P型」の買い転換をしていますが、配当落ちによって25日線まで下落。今日は配当落ち分を埋めるどころか配当落ち以上に下落したのは、戻り一杯になっているということか。


指数がメリハリのない動きになっているので、定点観測9銘柄から全体の動きをさぐると、中勢波動の基準である75日線を下回っている銘柄が3つあります。@トヨタ、Aみずほ、BNTTです。

「みずほ」は昨年9月に200日線を割り込み、10月に一度はこれを超えたがわずか3日しか持たず、その後は完全に200日線の下で推移しています。

ついで悪いのがNTTで、次がトヨタです。とはいってもトヨタの200日線は6913円の水準であり、現在の株価は約900円ほど上位にあるので、ただちに大勢波動がどうのということにはなりません。

ただ、@最後の上昇波動のスタート点(a)の水準を下回って、中勢下降トレンドになったのではないかと思われること。A(B)(D)の戻りが反動高の限界である25日線を上抜けなかったこと。B75日線を上回れないでいる点がマイナス。Cしかし(A→C)へとボトムは切り上げて、「三角保合」になっています。

今後は(B)を上抜くのか(A)を下抜くのかを注意することになります。(A,B,C)は一目均衡表の抵抗帯の上限・下限の水準でもあり、注目度は高い。


B今日が陽線なら明日も陽線か?


「今日が陽線なら明日も陽線である」が正しいなら、陽線の翌日の始値で買い仕掛け→終値で手仕舞うという売買ルールの成績はプラスになるはずです。はたしてそうなのか。次のような条件表を設定します。


  1. No.2行で、「始値」を取り出し、
  2. No.3行で、「株価(終値)−始値」の計算をします。終値>始値であれば「陽線」です。(終値−始値)の差が1円以上であれば「買い」としています。
  3. No.4行で、「株価(終値)−始値」の計算をします。終値<始値であれば「陰線」です。(終値−始値)の差が-1円以下であれば「売り」としています。
  4. No.5行とNo.6行はこの例では必要ありません。(前日比を調べるときに使うつもりで設定した)


この条件表「(QE描画用)のNo.62 陰線・陽線A」の検証をして見ましょう。
  1. 条件表は、No.62
  2. 条件表の内容は、陽線で買い、陰線で売り。

  3. 検証する時期は1996年12月18日〜2007年3月11日までの約10年間。(3月11日までとしたのは、先のヒストグラムと同じ時期にあわせたため)

  4. 「売買共」を指定(買いと売りを一度に検証する)

  5. 「売買ルール」は次図。

  6. 「実行」ボタンをクリックすれば、1分かそこらで成績がでます。


売買ルールはシンプルです。
  1. 買いマークが出たら(陽線になったら)、翌日の始値で買い仕掛ける。
    売りマークが出たら(陰線になったら)、翌日の始値で売り仕掛ける。

  2. 仕掛けた日(売買マークが出た1日後)の
  3. 終値で手仕舞う。

  4. 時間切れ・利食い・損切りはしない


(次図)10年間の日経先物の陽線は1177本ありました。翌日始値で買って、終値で手仕舞いすると負けます。


  1. 買い仕掛けのトレードは1177回あって、514勝663敗。
  2. 平均利益率は-0.12%。(日経先物が14000円だとすると、1回につき16.8円ずつ損失が出る)
  3. 勝率は43.7%。
  4. プロフィットファクターは0.75倍。(利益総額は損失総額の0.75倍でしかない)
(次図)10年間の日経先物の陰線は1246本ありました。翌日始値で売って、終値で手仕舞いすると、やはり負けます。



  1. 売り仕掛けのトレードは1246回あって、587勝659敗。
  2. 平均利益率は-0.03%。(日経先物が14000円だとすると、1回につき5.2円ずつ損失が出る)
  3. 勝率は47.1%。
  4. プロフィットファクターは0.94倍。(利益総額は損失総額の0.94倍でしかない)
買い・売りの成績(勝率)から、陽線の翌日も陽線になる確率は43.7%しかない。陰線の翌日も陰線になる確率は47.1%である。ことがわかります。


(07.3.28) TOPIX 1711(-12) 日経平均 17254円(-110) 22.4億株 (2兆8601億円)



(a)おもわしくない経済統計がでて、NYダウは12397ドル(-71)と続落。

(b)ナスダックも2437P(-18)と下落。両指数とも75日線を下回る。ただ昨日のザラバ安値を下回らなかったのは、悪い経済指標がでてもある程度相場に折込んでおり、下値抵抗力があると思われます。

今回の反発で最も大きな陽線の安値を下回らない限りは押し目買いに分があると思います。

ただ原油価格の高騰がこれをぶち壊すかもしれない。(c)原油は今年になってからの新高値を更新中です。今夜もNYでは大幅な上昇をするようなので、下手をすれば、@石油高が景気後退を増幅させる、A物価の高止まりから金利の引き下げが先にずれる、という困ったことになる可能性もあります。先の大陽線はFRBの金利引下げを期待しての買いでした。この期待ができなくなるとなれば、株価がこの大陽線を下回る可能性もでてきます。


東京市場は続落。(A)両指数は75日線まで下落。いちどは75日線を上回る上昇をしているので米国よりはましだが、期末で機関投資家や法人が動けぬ買い手不在の中、先物に振り回されています。

(B)3月決算が確定しようとしています。今年になってから、期末に向けて業績の上方修正の発表が相次ぐのではないかの予想がありました。確かに上方修正する企業は多かったが、下方修正する企業も結構ありました。2月からは下方修正のほうがキツイのではないかの印象です。

(a)の日の日経平均の終値は17292円でした。この日の連結PERは21.81倍です(市場データでは連結PERは1日遅れで入力しているので、翌日のPERの値を見る)。それから1か月たった(b)の日の日経平均終値はぴたり同じ17292円ですが、その日の連結PERは22.48倍です。同じ株価であるのに連結PERが21.81倍→22.48倍へと上昇しています。

ということは、(a)の時期の利益に比べて(b)は約3%の利益が減ったということです。(b)の日は(a)の日よりも割高に買われています。(同じ21.81倍に買われたのであれば(b)の日経平均は16776円であってしかるべきで、(a)の当時よりも500円ほど日経平均が割高)

さらにいえば、業績予想が上方修正されているときは、(どれだけの積み増しがあるかわからないので)ある程度の割高なPERでも容認できますが、これ以上の利益の積み増しがないとはっきりした現在では、割高なPERから適正なPERに向かって水準訂正(株価下落)をする可能性が高い。

私の基準では、@今期の経常益が+10%の伸びで(PER18.0 倍)、A来期も+10%伸びるという前提で(PER19.8倍)、Bこれを基準にしてその他の需給や金利などからPERが+2.0倍ほど高く買われても、許容限度は(PER21.8倍)です。

許容の限界は(a)の21.81倍です。現在は業績が予想ほどには伸びていないので、同じく限界の21.8倍まで買われても16776円です。16776円は先の安値16532円や16628円よりも高い水準であるので、今のところ下降トレンドに入るとは思われませんが、3月決算が発表される4月末に思わしくない数字であれば、一気にPER20倍以下になることも考えておいたほうがよいでしょう。

C今日が陽線なら明日は陰線か?



「今日が陽線なら逆に明日が陰線である」が正しいなら、陽線の翌日の始値で売り仕掛け→終値で手仕舞うという売買ルールの成績はプラスになるはずです。

また「今日が陰線なら逆に明日が陽線」が正しいなら、陰線の翌日の始値で買い仕掛け→終値で手仕舞うという売買ルールの成績はプラスになるはずです。

右図のように条件表を変更します。(陽線なら売り、陰線なら買いとする)

(次図)10年間の日経先物の陰線は1246本ありました。陰線が出たら「買い」であるので、翌日始値で買って、終値で手仕舞いすると、すこしプラスになります。


  1. 買い仕掛けのトレードは1246回あって、616勝630敗。
  2. 平均利益率は+0.03%。(日経先物が14000円だとすると、1回につき5.2円ずつ利益が出る)
  3. 勝率は49.4%。
  4. プロフィットファクターは1.07倍。(利益総額は損失総額の1.07倍である)
平均利益率(+0.03%)は、上の「陰線なら売り」の成績(-0.03%)と逆の関係になります。勝率(49.4%)が、「陰線なら売り」の勝率(47.1%)の反対の52.9%になっていないのは、始値と終値が同じである「同事足」があるためです。(同事足では利益がでない。利益が0円のときは「負け」にカウントされている)

(次図)10年間の日経先物の陽線は1177本ありました。陽線が出たら「売り」であるので、翌日始値で売って、終値で手仕舞いすると、かなりのプラスになります。

  1. 売り仕掛けのトレードは1177回あって、620勝557敗。
  2. 平均利益率は+0.12%。(日経先物が14000円だとすると、1回につき16.8円ずつ利益が出る)
  3. 勝率は52.7%。
  4. プロフィットファクターは1.34倍。(利益総額は損失総額の1.34倍である)
平均利益率(+0.12%)は、上の「陽線なら買い」の成績(-0.12%)と逆の関係になります。勝率(52.7%)が、「陽線なら買い」の勝率(43.7%)の反対の56.3%になっていないのは、同じく始値と終値が同じである「同事足」があるためです。

私が思っている日経先物の売買を「検証」したときの成績の目安は、
  1. 平均利益率が0.10%以上
  2. 勝率が50%以上
  3. プロフィットファクターが1.5倍以上
であるので、「今日が陽線なら明日は売り」のルールは合格とまではいかないが、それに近づいています。「今日が陽線だったら、明日の始値で売り仕掛けをし、終値で手仕舞う」というきわめてシンプルなルールです。わずかの「検証」でこのことがわかりました。


(07.3.29) TOPIX 1710(-0) 日経平均 17263円(+9) 23.3億株 (2兆6916億円)



米国はバーナンキFRB議長のインフレ警戒の発言があって、金利引下げが遠のいたとして下落。(a)NYダウは12300ドル(-96)と下げ幅を広げる。

(b)ナスダックも2417P(-20)と下落。両指数とも上昇している9日線を下回り、この下げは単なるアヤ下げではないことを表現。

ただ金利引下げ期待で大幅上昇をした大陽線の安値を下回っていないのは、まだ金利引き上げはさほど現実味を帯びていないということか。

(c)原油は窓を空けて上昇したものの「十字足」となって強弱が均衡。この後急伸となるのか反落となるのかで、米国株式市場にも影響を与えそうです。


東京市場は75日線で踏ん張る。出来高は23億株と増加。今日は1億株を超える出来高となったものが4銘柄もありました。@オリコ2.2億株、A新日鉄1.1億株、B重工1.0億株、C住金1.0億株。オリコは金融支援によるもの。

オリコに似たような理由では、D日立6500万株、E三洋電6100万株、G沖電3900万株。現在の株価が2000円を超えている企業はすでに5年前に完了したリストラを終えています。 周回遅れで、これからやろうとする企業を買いの材料にせねばならないほど、まあ材料がないということか。

(A)(B)3月初めの安値を下抜かない限り、TOPIX・日経平均は上昇トレンドを維持していると判断しています。

D今日が連続陽線なら明日は陰線か?


「今日が陽線なら明日は売り仕掛けをする」というルールはまずまずの成績でした。それなら「昨日も今日も陽線なら明日は売り仕掛けをする」は、より成績がよくなるのではないか。

右図のように条件表を変更します。(昨日も今日も陽線なら売り、昨日も今日も陰線なら買いとする)



  1. No.2行で、「始値」を取り出し、
  2. No.3行で、「株価(終値)−始値」の計算をします。終値<始値であれば「陰線」です。(終値−始値)の差が-1円以下であれば「買い」としています。
  3. No.4行で、昨日も陰線なら「買い」としています。(「注目1」と「注目2」が(1〜1)になっているのが昨日を表す。(0〜0)は今日を表す。)
    No.3行で今日が陰線、No.4行で昨日も陰線、の設定になります。

  4. No.5行で、「株価(終値)−始値」の計算をします。終値>始値であれば「陽線」です。(終値−始値)の差が+1円以上であれば「売り」としています。
  5. No.6行で、昨日も陽線なら「売り」としています。(「注目1」と「注目2」が(1〜1)になっているのが昨日を表す。(0〜0)は今日を表す。)
    No.5行で今日が陽線、No.6行で昨日も陽線、の設定になります。

  6. No.7行とNo.8行はこの例では必要ありません。(前日比を調べるときに使うつもりで設定した)
(次図)10年間の日経先物の「連続陰線」は588本ありました。(連続陰線であれば買い仕掛けをするので、例えば4連続陰線となったときは、2本連続したら買い、3本目の連続陰線でも買い、4本目の連続陰線でも買うことになる)。

「連続陰線なら明日は買い」の成績は、「今日が陰線なら明日は買い」の成績より少し悪くなっています。(もともと成績がよくないので誤差の範囲といえる)


  1. 連続陰線で買い仕掛けのトレードは588回あって、291勝297敗。
  2. 平均利益率は+0.01% (今日が陰線のときは+0.03%)。
  3. 勝率は 49.5% (今日が陰線のときは49.4%)。
  4. プロフィットファクターは1.01倍 (今日が陰線のときは1.07倍)。
(次図)10年間の日経先物の連続陽線は513回ありました。(連続陽線であれば売り仕掛けをするので、例えば4連続陽線となったときは、2本連続したら売り、3本目の連続陽線でも売り、4本目の連続陽線でも売ることになる)。「連続陽線が出たら売り」の成績はかなりのプラスになります。


  1. 連続陽線で売り仕掛けのトレードは513回あって、281勝232敗。
  2. 平均利益率は+0.18% (今日が陽線のときは +0.12%)。
  3. 勝率は 54.8% (今日が陽線のときは 52.7%)。
  4. プロフィットファクターは1.60倍 (今日が陽線のときは 1.34倍)。
どうでしょうか。「連続陽線なら売り仕掛け」のルールの成績は、どれも合格の水準を上回っています。ばかばかしいほどに単純なルールです。昨日と今日が陽線であれば、明日の始値で売り、終値で手仕舞いすれば、@平均利益率が0.18%(日経先物が14000円なら25.2円、17000円なら30.6円の利益)です。A勝率も55%に近く、Bプロフィットファクターから1000円損したならその1.60倍の1600円の利益がでるわけです。


(07.3.30) TOPIX 1713(+2) 日経平均 17287円(+23) 19.4億株 (2兆2969億円)



NYダウは12348ドル(+48)と反発。ナスダックは2417P(+0)と変わらず。

WTI原油は66.5ドルの年初来高値を更新。これは5日連続。イランの情勢が上昇をさせているのですが、米国に おいては一方で原油高、一方では思わしくない(予想を下回る)経済統計がでてくるという現状では、株価は75日線を上回れそうにありません。

東京市場の売買のシェアは50%が外国人、30〜35%が個人投資家、15〜20%が機関投資家と法人、と大雑把にいってよいかと思います。

この外国人の50%がようやく売り越しからトントンか、わずかに買い越しになったのはプラス。4月に入れば機関投資家のうちの信託銀が年金運用の新規の投資を始めます。これもプラス。4月の需給はプラスのはずですが、それ以上に重要な材料は米国の景気の行く末です。日本と米国との関係だけでいえば、両国の景気のよしあしの違いは円相場に現れます。

図は「円/ドル」のレートのグラフです。75日平均線を緑色で描いています。75日線を基準にして円相場が75日線を割り込んでいるときを「円高」とし、75日線を上回っている時期を「円安」としましょう。(a-b)は円高、(b-c)は円安、(c-d)は円高、(d-e)は円安、(e-現在)は円高、ということになります。


「円相場」の動き(円高・円安)は日経平均にどのような影響を与えるのか。

日経平均は円相場に遅行ないし一致しています。例えば(a)で円高になったら(A)で株価が大幅下落。(b)で円安になったら(B)で株価が上昇。この2つは株価が円相場を追っかけています。(円相場が株式相場に先行した)

しかしいまや「円安が日本企業の業績をアップさせるしかない」というコンセンサスができてしまいました。

日本のGDPがプラスに転じたのは「輸出」と、これを見込んだ「設備投資」の伸びの2つが要因です。GDPの最大のシェアを持つ「個人消費」は伸びていません。「公共投資」は減少しています。

「輸出」の好調不調は円相場によって変化します。円高になれば名目の輸出額はその分だけ減少し、円安になればその分だけ増加します。今は「輸出」が最大の日本経済の牽引車であるので、日経平均は円相場と同じ歩調で動いています。

(c)円が75日線を下回った日に(C)日経平均も75日線を下回りました。(d)円が75日線を上回った日よりも早く、(D)日経平均は75日線を上回りました。(e)円が75日線を上回った日より2日遅れて(E)日経平均が75日線を下回りました。明らかに日経平均の動きは円相場と連動しています。

現在のところ@円相場はまだ75日線を上回っていないが、A日経平均は75日線の水準にあります。これはさらに円安が進行するのではないの期待がすでに織り込まれているということです。一層の円安になって当たり前、円高になるようだと日経平均は間違った予測をしていたのですから下落しなければなりません。


E「連続陽線なら明日は売り仕掛け」のリスクは?


よいルールが見つかったと思っても、これをすぐに実行しないで下さい。@平均利益率+0.18%、A勝率54.8%、Bプロフィットファクター1.60倍、という成績は約10年間の成績です。10年のうちには、勝ち続けるときもあれば、負け続ける時期もあります。4連敗したので売買を一時中止したら、5回目から勝ち続けるはずだったということもあります。この10年間の連勝・連敗(とくに連敗)について知っておくことは、売買が継続できるかどうかのバックボーンになります。



右図は「検証」が終わった画面です。
  1. 「売買成績」ボタンをクリックすると、上のような成績表が出ます。これを見ると全体的な、また平均的な成績はわかりますが、局地的な成績はわかりません(連勝・連敗)。

  2. 必ず「損益経過」を見て、このルールを使ったときのリスクを知ってください。

    「損益経過」ボタンをクリック。


右の「損益経過の表示」の画面が出てきます。日経先物を1枚ずつ売買するので、
  1. 「一定株数(千株)」を指定し、
  2. 「手数料」は「0%」(手数料は考慮しない)とし、
  3. 「初期資金」は「無制限」として、
  4. 「OK」ボタンをクリック。
次のような「損益経過」の画面が現れます。

  1. 「連続陽線なら売り仕掛け」の経過を見たいので、「売り経過」ボタンをクリックします。
  1. 各取引による「粗利益」。単位は(X1000倍)。150なら150000円の利益、-40なら40000円の損失。

  2. トレードの勝敗。「売買成績」と同じ数字。513回のトレードをして、281勝・232敗だった。(勝率は54.8%)

  3. 損失額(単位はX1000円)。利益額は34980(千) 円。損失額は-22040(千)円。差し引き12940(千)円の純利益。1294万円の純利益とはいっても、これは10年間の累計です。

  4. 10連勝があるが、6連敗もある。
    理論的に考えても、勝率が55%(負け率は45%)のとき、2連敗する確率は(0.45×0.45=0.2025)20%あります。3連敗の確率は(0.45×0.45×0.45=0.0911)9%あります。この例では513回のトレードをしていますから、513回のトレードで何連敗する可能性があるかと計算すると、513回で1回の確率は0.0019(約0.2%)なので、8連敗する可能性があります。

  5. 最も重視するのは「最大ドローダウン」です。-1570(千)円とあります。連敗中に157万円の損失がでていることがわかります。
    日経先物の1枚の証拠金を60万円とするならば、負け続けたときは証拠金の約2.5倍の損失がでています。よって、157万円+60万円=217万円の証拠金を用意していて、はじめて「連続陽線なら明日は売り仕掛け」をすることができるわけです。

    これだけ厚く証拠金を用意することは、個人投資家には難しいでしょう。217万円の証拠金を入れているのに60万円分の建て玉しかしないということも心理的に難しいでしょう。特に5連勝でもしたときには、1枚あたり証拠金の3倍以上の証拠金を預けておくことは馬鹿らしく思うでしょう。結果用意している証拠金の半分に見合う建て玉をしたところ、証拠金の3倍ほどの損失がでてしまい。ここで売買ができなくなる。ということになります。
  1. 「損益経過グラフ」を見てみましょう。


  1. 1997年11月16日は初めて建て玉した日です。このときの累計利益額は当然に0円です。

  2. 2000年1月25日には累計利益額は7360(千円)に積み上がります。証拠金が60万円として10倍以上になったわけです。
    しかし(B→C)では-1440(千円)の損失がでます。Aからスタートしていたのであれば、(B)時点ですでに7360(千円)の利益を積み上げて」いるので-1440(千円)の損失はなんでもありませんが、

  3. 不運にしてあなたが(B)から売買を開始していたならば、証拠金60万円の2.5倍の損失です。たぶんここで再起不能になっています。

  4. はなんとか持ちこたえ、(B)の累計利益7360(千円)から累計利益6750(千円)まで回復しますが、その後思わしい相場にはなりませんでした。

  5. (B→E)は大きな損失を出します。(E)の2001年1月14日では1枚当たり1570(千円)の損失がでます。証拠金の2.5枚分を失います。(A→B)の大勝(証拠金の10倍以上の利益)に気をよくして3枚ずつの建て玉をしていたときは4710(千円)の損失が発生します。5枚を建て玉していたのなら、7850(千円)の損失です。ここで(A)から営々と積み上げてきた利益は消滅します。

  6. だが相場というものは「禍福はあざなえる縄のごとし」です。(E)では(B)から1枚あたり1570(千円)の損失を出したものの、(E)から(F)に欠けて48200(千円)の利益が積み上がります。

  7. (F→G)では1180(千円)の損失を出すものの
  8. (G→H)では2860(千円)の利益を積み上げます。
10年間の成績が全体としてよいことを知っても、途中でどのような損失がでるのかを知っておかねば、実際の売買はできるものではありません。各期間について見ると、
  1. 〜B. (1997. 1.16〜2000. 1.25)。○26か月
  2. 〜C. (2000. 1.25〜2000. 3.29)。● 2か月
  3. 〜D. (2000. 3.29〜2000. 8.25)。● 5か月
  4. 〜E. (2000. 8.25〜2001. 1.23)。● 5か月 (B.〜E.までは12か月)
  5. 〜F. (2001. 1.23〜2004.12.15)。○47か月
  6. 〜G. (2004.12.15〜2005. 9.29)。●10か月
  7. 〜H. (2005. 9.29〜2006.11.15)。○14か月
となっています。○は利益が積み上がり、●は損失が積み重なった時期です。○の時期は誰でもこのルールは守れますが、●の時期にこのルールを実行できるかどうか。実行するにはそれなりの心構えと資金の準備が必要です。


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