TOPIXをどう見たか・判断したか (06年10月)

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(06.10.2) TOPIX 1625(+14) 日経平均 16254円(+126) 16.0億株(2兆2543億円)



NYダウは3日連続して、史上最高値(11722ドル。終値ベース)を一時上回ったが、引け値では超えることができません。11679ドル(-39)。

ナスダックも2258P(-11+)と反落。NYダウ・ナスダックとも「新高値の陰線」となりました。

9月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは+24と好調でした。ただし次の12月は+21の予想であり、これは米国景気の行方が不明なためです。

米国企業は10月後半から7-9月決算の発表と今期の見通しの発表をしますから、ここで米国企業がどう受け止めているかが次第に明らかになります。

東京市場は短観を受けて続伸。(A)TOPIXは200日線まで、(B)日経平均は「捨て子」の水準に突っかける。

(C)今朝の外国証券のオーダーには、短観の材料は入っていませんから、明日のオーダーが大幅な買い越しになるのかどうかを注目。明日1000万株以下の買い越しでしかないならば、外国人の投資意欲は低いと思わねばなりません。


《デンドラ24》の4%波動が陽転しました。(日経平均・TOPIXとも)、これによって次の上昇波動の上値メドは次のようになります。日経平均は
  1. 17735円
  2. 16802円
  3. 16645円
  4. 16335円
最も高いメドの17735円は、4月ザラバ高値(17563円)より高いので、これは現実的ではありません。無視すべきです。

これまで戻り高値は(a)は上から3番目、(b)(b')は上から2番目で、いっぱいになっているので、先には2番目・3番目のメドを窺うかと思いますが、今のところはそうなるためにはいくつかのハードルがあります。

2番目と3番目のメドは5月に75日線を初めて下回ったときに「窓」を開けていますが、その水準です。9月の戻り高値(16414円)を上回ることになれば、これの水準への復帰の可能性がでてきますが、いまのところは、まずは「捨て子」を上抜くかどうかが最も注目されるところです。

4番目の16335円がよいところではなかろうか。


(06.10.3) TOPIX 1617(-7) 日経平均 16242円(-12) 14.9億株(2兆1359億円)



NYダウは4日連続して、史上最高値(11722ドル。終値ベース)を一時上回ったが、昨日も引け値では超えることができなかった。11670ドル(-8)。

史上最高値水準での激しい攻防があるのかといえば、そうではありません。NY市場の出来高は13.8億株と少なく、どちらかといえば市場は悩んでいる、強弱の判断をつけかねている状況です。

(なお、毎日アップしている「NYダウ」のデータですが、最近はNYSE(ニューヨク証券取引所)がHPでは出来高を発表していないようなので、出来高のデータが欠けています。)

ナスダックも2237P(-20)と続落。(a)NYダウは小幅な「順下がりの陰線」だが、ナスダックは前回(ピークを出したと思った)と同規模の「順下がりの陰線」となってので注意。


東京市場は小動き。(C)外国証券のオーダーは、日銀短観には反応せず、売り越しでした。オーダー倍率は0.91倍と回復せず。

(A)TOPIXは200日線で足踏み。(B)日経平均は陽線ながら、戻り高値を更新できず。

株価水準の決定要因から現在の株価水準を見ると、@業績(PER20倍は上限まで買われている。ややマイナス。)、A金利(不明。マネーサプライからしてややマイナス。)、B需給(オーダー倍率はややマイナス。)、C投資マインド(25日投資マインド指数は49.7で中立。)となっています。全体としてはこの株価水準はやや高いと思っています。

東証1部の連結PERは、昨日20.14倍となりました。PERの目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
を基準にしていますが、


06年8月11日に書いたように現状の業績は、通年の経常益の伸び率が+10〜+15%の間ではなかろうか。そうであれば伸び率の+15%と+10%の中間をとって、18倍〜20倍が許容範囲かと思っています。

昨日はちょっとこれを超えた。今年度に入ってからのPERの上下幅は、@(a→b)が18.16倍→19.89倍
A(c→d)が18.31倍→20.42倍
B(e→現在)が19.18倍→20.14倍

前回は20.42倍まで買われましたが、経常益の伸び率が+15%を超えることがはっきりしない限り、20倍を超えて買い上がるには抵抗があります。

9月中間決算で業績の上方修正をする企業が続出し、PERが20倍を割り込めば、その分だけ株価の上昇余地が広がりますが、いまのところは上限の水準(PER20倍)を超えており、やや割高だと思っています。


(06.10.4) TOPIX 1601(-15) 日経平均 16082円(-159) 19.0億株(2兆6110億円)



原油が一気に58.68ドル(-2.35)へと下落し、NYダウはようやくにして、史上最高値(ザラバ値・終値とも)を更新する11727ドル(+56)に。

ナスダックは2243P(+6)と小反発したが、先のピークには到達できず。NYダウばかりが高値追いをしています。

商品市場から債券市場へ資金は流れてきたと思われますが、株式市場にも流れているのか。

米国市場は景気のソフトランディングについてベストシナリオをもって買いの材料にしているようですが、はたしてそう事がうまく運ぶものかどうか。


東京市場は下落。ザラバ高値から330円(日経平均)、31P(TOPIX)下げ、(A)グラフは一気に悪化しました。

特に(B)日経平均は、@新高値の、A陰線で、B「つつみ下げ」、C9日順位相関が+80以上、Dデンドラの上値メド(の最も低い水準)の16335円をクリア、となって小波動のピークらしさの確率は5分。

(C)25日投資マインド指数は、一度は50%を超えていたものが34.3%へ急落。

(D)今回の反発では、オーダー倍率は1.0倍を超えることがなく、国内勢がこの上昇をリードしたようですが、国内勢だけでは先の小波動のピークを更新することができませんでした。


先日、日経平均の上値メドを掲げたので、今日はTOPIXの上値メドを。
  1. 1766P
  2. 1673P
  3. 1657P
  4. 1626P
です。最も低い1626Pは、一昨日にクリア、今日もザラバ高値でクリアしています。


(06.10.5) TOPIX 1633(+31) 日経平均 16449円(+366) 18.8億株(2兆7677億円)



NYダウは連続して史上最高値を更新。しかも11850ドル(+123)と大きく伸びる。出遅れているナスダックも2290P(+47)と大幅上昇。

NYダウは一昨日の史上を最高更新したために大きな目標達成感がでて、しばらくは調整するのかと思っていましたが、そうではなかった。

「新高値を上抜いたら買い」は、究極の「順張り」です。米国は一服することなく買いが入ったわけですが、この追っかけの順張りの買いはその後よほど大きな上昇がないと報われません。国市場はこの後大きな上昇があると見た買い勢力が強かったわけで、米相当な楽観人気になっていると思われます。 そこまで楽観してよいのかどうか。

東京市場はびっくりの米国株高を受けて大幅上昇。日経平均は9月初めの高値16414円を輪抜いて、新しい上昇波動に転じました。


モデル波動に当てはめれば、上図のように(A→B→C→D→E)まで比定できていました。

一昨日まで(E)から反発していたものの、(E)から(F)へ上昇するのか、あるいは(D)を上抜くことができずに(C)あたりまで下落するのかは不明でした。

昨日は、「陰線つつみ下げ」となったので、(D)を上抜けずに(E)あるいは(C)まで下落する可能性が大であると思っていましたが、今日(D)の高値を上抜いたことで、(E→F)への上昇が始まったと判断することになります。


今日の上昇によって《デンドラ24》の波動パタンが変化し、新しい上値メドが生まれました。(TOPIXはまだ変化しない)新しい上値メドは
  1. 18513円
  2. 17735円
  3. 17424円
  4. 16802円
になりました。18513円と17735円は今年4月の最高値(17563円)より高いので、現在のところは現実味がありません。最も低いメドの16802円まで到達できるかどうかというところでしょう。

上から3番目の17424円の水準は、図の赤○のところで、4月高値から相場が壊れ始めたときの水準です。すなわち5月11日の安値16840円から翌日5月12日の高値16655円とのあいだに約200円の「窓」があいていますが、このギャップの水準に当たります。この水準に戻ることはなかなか難しい。


(06.10.6) TOPIX 1634(+1) 日経平均 16436円(-13) 15.4億株(2兆3075億円)



NYダウは3日連続して史上最高値を更新し、11866ドル(+16)。昨日急進したナスダックは2306P(+15)と2300Pに乗る。

東京市場は3連休前で小動き。


今、している作業は《リアル24》の「検証(バックテスト)」のプログラミングです。非常によいものができそうです。(思わず「クックッ」とひとりで笑うほどのものです)

日足・週足ベースの分析においては、《カナル24》+《Qエンジン24》のコンビはおそらく国内で比類のないほどの強力ツールであると思っています。

日経先物などのタイムデータ(分足)を扱えるのは《リアル24》ですが、分足で有効な条件表の検証は基本的には《Qエンジン24》でできます。しかし「日足」と「分足」では「検証」のしかた(売買ルール)を同じにすることはできません。右図は10月4日から10月5日の3分足です。
  1. 前日の(a)14:33に16100円で、買いマーク(がでています。これを明日まで買い持続しておれば、(b)の始値は16370円です。一晩寝かせるだけで270円の利益が上がります。

    しかし、この逆のこともあります。買い持続してオーバーナイトしたら、翌日の始値は200円安で始まったということもあるでしょう。《Qエンジン24》の検証では、オーバーナイトするかしないかの「売買ルール」はありません。その日の15:00とか15:10に手仕舞いするというルールが必要です。

  2. その日の始まり(b)9:00から最終の15:10までの売買については、《Qエンジン24》で検証できます。

  3. 先物の立会いは15:00から15:10まで余計にあります。ここで投資家は当日の仕掛けの手仕舞いをするので、15:00以降の値段の動きは、「明日をにらんだ新規の仕掛け」もありますが、多くは「当日の手仕舞い」です。よってこの時間の値段の動きは特別なもので、ここで出た売買マークどおりに売買をしてもよいものかどうか、の疑問があります。これを防ぐには、「15:00以降に出た売買マークは無視する」とか

  4. 「15:00以降に出た売買マークは、すぐに売買せずに、翌日の始値で売買する」(オーバーナイトを防ぐ)とかのルールが必要でしょう。

  5. さらにいえば、「損切り」したときには単に手仕舞いするのではなく、同時に「ドテン」の仕掛けをしたほうがよいことが多いでしょう。(条件表にもよるが)この損切り→ドテン仕掛けのルールは《Qエンジン24》にはありません。


  6. 「分足」は大量のデータを生じます。《Qエンジン24》は1銘柄につき、3000個(日。12年分)のデータが扱えますが、3000個は「分足」にとってはほんのわずかな期間でしかありません。

    例えば「1分足」だと1日に282個のデータが生まれます。3000個というのは、たった10日分のデータにしか過ぎません。わずか10日に当てはまる条件表を作ったとしても、あまり意味はありません。

    「3分足」だと1日に95個のデータが生まれます。3000個は約30日分のデータです。これとても30日間の検証で結果がよかったからといって、次の30日間にぴったり当てはまるとは限りません。
今作っているプログラムは、9999個(約10000個)のデータを一気に「検証」します。記憶しているデータは最大500個ですが、図のようにコードの異なる(データの時期が異なる)同じ銘柄を指定すれば、最大9999個の連続したデータとして「検証」ができます。「1分足」では35日、「3分足」では105日分の検証がいちどにできます。

「分足」の特殊性から、「検証」の売買ルールは次のものを新規に取り入れました。



《Qエンジン24》にないルールだけを取り上げると、
  1. 売買の仕掛けに「時刻制限」を設け、仕掛けは次の足ではなく「翌日」の指定ができる。(上記3.の問題)
  2. 損切り+ドテンができる。(上記4.の問題)
  3. 仕掛けの時刻制限をする。(上記5.の問題)
  4. 手仕舞いの時刻を決める。(上記1.の問題
というディドレードにとっては重要な売買ルールを組み込ん」でいます。

「分足データ」を保存しておけば、10000個の分足が、「日付」単位で検証できるわけです。(これほどの売買ルールで検証ができるソフトは類例がないと思います)そのためには、過去の分足データを保存しておくことが重要です。「3分足」については、東研ソフトは8月から保存しており、このデータを添付する予定でいますが、その他の「X分足」は用意していません。

新しい「検証」をするためには、データに「年月」が必要です。このため(新しい「検証」をするため)に《リアル24》は、10月3日に最新バージョンをアップしていますから、ダウンロードし、今後必要に応じてデータを保存しておいてください。これが1か月後(発売予定時期)には大変な効果をもたらせます。(データの保存のしかたについては、来週に説明します)


(06.10.10) TOPIX 1634(+0) 日経平均 16477円(+41) 16.8億株(2兆4801億円)



NYダウはようやく伸び悩み、11850ドル(-19)→11857ドル(+7)。しかしナスダックは2299P(-6)→2311P(+11)となって新高値。

昨日北朝鮮の核実験のニュースがでて、東京市場は安く寄り付くが、日経平均は寄った後は高値追いとなり、日経平均ばかりが高いという最近の傾向を今日も表す。

@TOPIXは戻り高値を更新できていないし、A新興市場は日経JQ平均が新安値だし、B為替は安くなるし、ですが、日経平均ばかりがなぜ高い。


小型株が売られ、ひとにぎりの大型株だけが買われています。今日の値上がり銘柄数は374銘柄、値下がりは1236銘柄あったのに、日経平均は+41円高。

定点観測9銘柄のうち、現在の指標となっている銘柄は、7203「トヨタ」と9432「NTT」、9984「ソフトバンク」ですが、左図の2銘柄の上昇ぶりはきつかった。

トヨタはの直近は7連続(1日は十字足)の陽線で、うち2日連続して窓をあけています。この上げかたを見ると「買い急ぎ」であり、したがって「楽観人気」です。 今日は「陽線つつみ上げ」となったので、そろそろ楽観人気も出過ぎの感じになりました。

NTTの直近11日は十字足を2本含んで11連続陽線、うち2日連続して窓をあける、というすごいものです。今日は高値圏で大きな十字足(トウバ足に近い)となったので、この水準がピークになりそうです。

日経平均ばかりが動き、他のものは安い。したがって現物株はちっとも儲からないので、派手に動く「日経先物」の売買をしようかということになります。先週から、日経先物を売買するための《リアル24》について書き初めています。
  1. リアルタイムデータを入手し
  2. 《カナル24》の条件表を使って、リアルタイム(分足)のグラフを自動的に描画させ、
  3. そのグラフに条件表から売買マークを出させる。
ということは、現状の《リアル24》で簡単にできます。問題は、「分足」という短期のデータを使うとき、@どのような条件表を設定すればよいのか、A設定した条件表はどの程度の成績を上げることができるのか、を解決せねばならないことです。

今後「日経平均先物」の売買をしようとするなら、@Aの問題は避けて通ることはできません。@Aを熱心に検討し、自身が納得しなければ売買することなどできるものではありません。

@の「どのような条件表を設定するか?」ですが、だいたい日足でよい成績を出す条件表は、「分足」にも応用ができます。Aの成績ですが、これは「検証」(バックテスト)を繰り返す必要があります。Bその条件表がよい成績を出すのか、Cどのような「売買ルール」にすればよい成績がでるのか、D条件表のどの部分(パラメータ)をどのように変更すれば、よりよい成績になるのか。

これらは《Qエンジン24》の分野です。このことは《Qエンジン24》で全部できます(どころか、「オートマ」で条件表を作り出すことができるというビックリの機能もある)。ただ《Qエンジン24》は「日足」データをベースにしているので、「分足」データを分析するときは、ややもどかしい点があります。(昨日いった前日終値と当日始値のギャップをどうするかは、大きな問題点。)

@分足を毎日保存する


そのために「先物の売買」に特化して@ABCDを解決しようという《リアル24・検証ツール》というソフトを発売する予定ですが、分析・解析のためには過去のデータを蓄積しておかねばなりません。今日は(現在発売してる)《リアル24》でどのようにして「分足」データを保存するのか、その方法を述べます。


《リアル24》には3種類の「分足」の入手の方法がありますが、当日の立会いが終わった後に「分足データを保存」することは同じです。

右は楽天証券用の「FR」のデータ保存の画面です。
  1. まず最新バージョンをダウンロードしてください。
    日付は(2006.10.3)です。このバージョン以降が、《リアル24・検証ツール》で使えるデータを保存することができます。(また過去に保存している分足データを《リアル24・検証ツール》で使えるように修正する機能が追加されています)

  2. 「分足を保存」ボタンをクリックすると、新形式でのデータ保存ができます。
    新形式のデータを保存しておくと、《リアル24・検証ツール》が使えるばかりではなく、《カナル24》《Qエンジン24》《カナル基本24》で「分足」データの「連結」データを簡単に利用することができるようになります。

  3. 新しいデータの内容を見てみましょう。保存している分足データの一覧表が表示されます。例えば、コード2003「日経先物」をクリックし、

  4. 「銘柄管理」ボタンをクリックし、


  5. 「データを見る」ボタンをクリックすると、


右図のような保存しているデータを見ることができます。「売り残」の欄に「610」という数字が入っています。610とは20(06)年(10)月という意味です。

「分足」の「日付」のデータは、例えば図の最上行は、061509となっています。これは(06日の15時09分)のデータであることを表していますが、何年何月のデータであるのかは不明です。

これを知るために新形式データでは「売り残」の欄に「年月」のデータを追加するようにしたわけです。


  1. 図のように「年月」がない分足保存データには「年月」データを追加してください。追加したい行を選択しておいて、

  2. 「年月修正」ボタンをクリックし、

  3. その「年月」(0610)を入力します。

  4. 「実行」ボタンをクリックすると、

  5. 図のように、「年月」データが書き込まれます。(まとめて書き込まれるので、案外に楽です)

  6. 「年月」が異なるデータをさらに指定して、

  7. 「年月」データを書き込んで下さい。
これによって、今後の分足保存データも過去に保存してある分足データも、新形式のデータに変わります。

新形式のデータについて長く述べたのは、この新形式の「分足」データがあれば、冒頭に述べた@ABCDのことが簡単にできるからです。新形式の保存データと今月末に発売予定の《リアル24・検証ツール》または《Qエンジン24》を組み合わせると、おそらく国内最強(機関投資家も含めて)のディトレード用システム作成ができます。売買の有効性は簡単に(1分以内で)わかります。

明日からは、新形式の分足保存データと《リアル24・検証ツール》を使って、8月16日に掲げた「ディトレート用」の条件表がその後、@どういう成績になったのか。A「どのような売買ルール」にすれば成績がアップするのか。B「どのような条件表」にすればよいのか。について述べます。(今日からは、とにかく新形式の分足データを保存してください。このデータこそが財産です。)


(06.10.11) TOPIX1622(-12) 日経平均 16400円(-76) 19.0億株(2兆6539億円)



NYダウは伸び悩みつつも小幅上昇し、髪の毛1本分だけ新高値を更新。11867ドル(+9)。ナスダックも2315P(+3)と新高値。

東京市場は小安い。「日経平均ばかりがなぜ上がる」の日が続いてきましたが、今日はようやくにして異常な状況が変わるのではないか、の動きとなりました。

今日もJQは大幅安となり、東証1部の値上がり銘柄数はたったの192銘柄でしかありませんが、日経平均は-76円安で終わっています。日経平均ばかりがなぜ高いの原因は、NYを手本にしているためでしょう。

NYダウは世界的に超優良企業30社で構成されています。NYダウだけが新高値を更新しているということは、株式投資の対象が超優良企業にしぼられたということです。これは2番手・3番手・振興市場の銘柄を買うには、あまりにもリスクが大きすぎる、の判断が背景にあります。すなわち株式ならなんでもよいという時期はすぎ、小型株を買って大幅な値上がり益を狙う状況ではない。長く保有しても報われるだろう銘柄しか買えない。リスクはとれない。ということで、株式投資には消極的な投資マインドであるといえるでしょう。

NYダウに匹敵するのが日本では日経平均です。ここには超優良企業の多くが含まれています。(ただし業種のバランスをとって225銘柄を決めているので、優良企業でない銘柄も多くある)、NYダウが上昇する限りは、これを手本として日経平均も上がるわけですが、日経平均225銘柄は全部が超優良企業ではないので、NYダウよりは上昇は小さいはずです。そして今日から上昇の変調が現れだしました。

(A)(B)TOPIX・日経平均ともに昨日の大きな(上ヒゲもある)陽線を中心にして「両抱き(両はらみ)」となりました。「両抱き」はピーク・ボトムででる足型です。明日、中心の陽線の安値を下回ることになれば、小波動はピークをだしたと判断してよいでしょう。

A一定日数ごとに保存データを複写する


これから「3分足」を使って、デイトレード用の@条件表の評価(成績)、A条件表のどこを変更すればよいのか、Bどういう売買ルールがよいのか、について述べる予定ですが、そのためには過去(長期間)の3分足データが必要です。私は3分足を利用しますが、ユーザーによっては別の「X分足」を利用したい方もあるでしょう。そのためには自分で「X分足」をできるだけ長期間保存しておいてください。

《リアル24》で、「分足」の過去データを蓄積しておく方法を述べます。

  1. 1日の立会いが終了したら、「分足を保存」します。図では、

  2. 日経先物はコード2000番台の保存する指定をしています。この指定で分足を保存すると、

  3. 日経先物の
    1分足はコード2001へ、
    2分足はコード2002へ、
    3分足はコード2003へ、
    5分足はコード2005へ
    保存されます。コードの末尾を見れば、何分足のデータであるのかがわかります。
保存できる分足データは、《カナル24》と同じように最大500個までです。3分足は1日の95個のデータが生まれてきます。500÷95=5.26によって、3分足は5日分が最大です。6日目になると、コード2003のデータの最も古い日の3分足は消えてしまいます。

5日目を保存したら、コード2003(日経先物の3分足データ)を別コードに複写してください。例えばコード2003をコード9001へ複写します。「複写」することで、コード2003とは別のコード9001にこの5日間の3分足データを別途保存することができます。

明日にならば、いつものようにコード2003に3分足を保存していきます。5日たったら、コード9001とは別の9002に、最近の5日分の3分足を「複写」します。


  1. データを「複写」するには、「銘柄管理」ボタンをクリックし、

  2. 「銘柄複写」ボタンをクリック。

  3. 図ではコード2003を複写したいので、これを銘柄一覧表から選択すると、

  4. 「複写元のコード」欄に、(2003)と表示されます。(2003と入力してもよい)


  5. 次は「複写先」の指定です。銘柄一覧表を見て、まだ使っていないコードを決めてください。

    私は8月以来、4日か5日ごとに3分足を複写していますが、コード9000から 始めました。次に複写するときは9001、その次は9002 とコードを1つずつ加えて複写し、現在は9008まで使っています。(同じ銘柄(分足)はコードを連続させてください)

  6. 「複写先のコード」欄に、9009と入力し、

  7. 「複写する」ボタンをクリック。


  8. 図のようにコード9009に、コード2003の3分足データが複写されました。
この時点で日経先物の3分足のデータは次のようになります。(年は2006年)

9000 8月7日〜8月11日
9001 8月11日〜8月17日
9002 8月17日〜8月23日
9003 8月23日〜8月29日
9004 8月30日〜9月5日
9005 9月5日〜9月11日
9006 9月12日〜9月19日
9007 9月19日〜9月25日
9008 9月26日〜10月2日
9009 10月3日〜10月10日

データがダブっているところもありますが、かまいません。(データがとんでいるといけない)この10個の3分足データによって、《リアル24・検証ツール》は、8月7日〜10月10日までの3分足を「連結」して扱えることになります。

  1. 連結したい3分足を指定します。図ではコード9000〜9009の10銘柄を指定しています。コード9000の8月7日からのデータに、9001→9002→9003→・・・・・9009のデータを追加(ダブっているものは取り除かれる)されるわけです。

  2. ただし図のように「標準」となっているときは「連結」しません。9000〜9009の銘柄は別々の銘柄であるとされ、9000、9001、9002ごとにグラフ・検証・最適化を行います。


  3. 「連結」して1つの銘柄(データ)とするには、「標準」をクリックして「連結」に切り替えて下さい。

  4. このときコード9000と9009のデータはどちらが古いのか、新しいのかを指定します。

    この例ではコード9000には8月7日〜11日の古いデータがあり、9009には10月3日〜10月10日の新しいデータがあります。よって「コードが若いほうがデータが古い」を指定します。

    データは新しいほうから読み込まれます。最大で9999個のデータを読み込むことができます。

    この例で、連結データを読み込ませると、2006年8月4日13:57〜10月10日15:09までの4300個のデータになります。(まだ5699個のデータを追加することができる)
今日は現状の《リアル24》のマニュアルのようになりましたが、《リアル24・検証ツール》は今月末か来月初めに発売の予定です。それまでに過去の分足データを、今日説明した方法(「複写」)で蓄積しておいて下さい。1分足で分析したいなら、(1日に282個生まれるので)毎日「複写」する必要があります。2分足で分析したいなら(1日に142個生まれるので)、3日ごとに複写する必要があります。5分足を使いたいなら(1日に58個生まれるので、8日ごとに複写してください。(7日とか6日ごとのようにマメに複写してもよいが、9日目ではデータがとんでしまうのでダメ。)


(06.10.12) TOPIX1613(-8) 日経平均 16368円(-31) 16.7億株(2兆3073億円)



NYダウは高値圏で伸び悩み11852ドル(-15)。4日連続して短線で、うち2本が「たくり足」気味の陰線です。高値圏ででる「たくり足」は弱いと判断したほうがよい。もう少し下ヒゲ足が長ければ「首吊り足」になりかねません。

ナスダックも2308P(-7)と小反落。新高値。

東京市場は小安い。(A)TOPIXは、北朝鮮の核実験の報道があった一昨日は「上ヒゲの陽線」、昨日は「陰線で高値・安値を切り下げる」かたちになって、上昇にストップがかかりましたが、今日は「切り下がり陰線」となりました。足からはだいたい小波動のピークらしくありますが、確率は、@一昨日の新高値、A9日順位相関が+80以上、B今日の切り下がり陰線, Cデンドラの上値メド(1626P)を達成。といったところで、一昨日の「上ヒゲ」を加えたとしてもまだ5分です。

(B)日経平均はなかなかしぶとい。明日のSQからみでイレギュラーな動きになっているのかも知れませんが、小波動のピークらしさの確率は、@一昨日の新高値、A9日順位相関が+80以上、B今日の切り下がり陰線、一昨日の「上ヒゲ」を加えたとしてもまだ4分です。

B《リアル24・検証ツール》を使って、長期間の検証をしてみる


06年8月16日に「デイトレードのための条件表」として3つの条件表を紹介しました。この条件表は、8月9日〜8月16日までのデータを使って、4時間ほどで設定したものです。当然に8月9日〜8月16日の間の売買では利益がでるような条件表になっています。 8月9日〜8月16日の間の成績をまとめると、
  1. No.100「REAL ベクトルのクロス」は、
    @総利益額は1080円(X1000倍)、A平均利益率は0.15%(丸代金についての率)、B勝率は48.4%、Cプロフィットファクターは3.25倍。

  2. No.101「REAL パラボリックとボリンジャ」は、
    @総利益額は766円(X1000倍)、A平均利益率は0.29%(丸代金についての率)、B勝率は85.7%、Cプロフィットファクターは6.33倍。

  3. No.102「REAL ストキャスティクス%D3+SLOW5」は、
    @総利益額は834円(X1000倍)、A平均利益率は0.18 %(丸代金についての率)、B勝率は68.4%、Cプロフィットファクターは2.71倍。
でした。この検証は《Qエンジン24》を使って行いました。06年8月21日に、まとめとして以下のことをいいました。
    掲げたのは3つですが、この裏では全部で47個の条件表について、《Qエンジン24》を使って検証しています。 @トレード回数がそこそこあって、A成績のよいもの、が先の3つの条件表であったのですが、いうまでもなくこの成績は、最近の6日間の成績です。今後もこの成績が維持できるということではありません。

    検証の対象とした期間の日経先物の動きは、@3度(うち1度は前日終値から翌日始値にかけてのギャップ)の大きな一方的な動きと、A大動きした後の平坦な小動き、が特徴でした。こういう動きには先の3つの条件は有効であるといえます。

    しかし例えばB急上昇の後に急下落があったときはどうか、C先の例の大きな動きの2倍を超える巨大な動きがあったときはどうか。これらについてはこの3条件が役立つのか、役立たないのかはまだわかりません。しばらくは、条件表がうまく機能するのかどうかのチェックが必要です。
当時、サンプルとした8月9日〜16日の株価の動きが一般的であれば、いつまでも条件表が役立ちますが、わずか6日のサンプルが、その後の株価の動きを網羅しているはずはありません。条件表は作ったときが最高の利益を出します(そのように条件表を作ったのだから)。その後新しい株価の動きがでてくるにつれて成績は低下していきます。どこで成績の低下が収まり、成績が安定するのかを調べることが重要です。

8月16日の条件表では、@分足データが短期間(約600個)しかなかったし、A日足ベースを基本にしている《Qエンジン24》の「検証」機能を使ったので、実際の先物取引とはやや異なる売買ルールを採用せざるをえませんでしたが、いまや先物取引に特化した《リアル24・検証ツール》ができあがろうとしています。これを使って「検証」してみましょう。ついで「条件表のパラメータを最適化」して条件表を改良し、さらには「どのような売買ルールがよい成績をもたらせるのか」を調べてみます。

  1. コード9000〜9009の3分足を選択し、「連結」を指定します。これで4300個のデータになります。(8月4日の13:57〜10月10日の15:09の3分足)

  2. メニューの「新規検証」をクリック。

  3. No.100の「REAL ベクトルのクロス」を指定し、

  4. 検証する期間は、
    0608090900(06年8月9日9:00)から
    0610101510(06年10月10日15:10)まで
    とします。

  5. 「売買共」を指定(売り買いマークいちどに検証する)

  6. 「売買ルール」を決めます。


売買ルールはまずはシンプルなものを指定しました。
  1. 売買マークが出たら、次の分足の始値で仕掛ける

  2. 反対の売買マークがでたら手仕舞いする

  3. ただし仕掛け値から0.7%の評価損になったときは「損切り」する。
0.7%の損とは、日経先物の仕掛け値が16050円のときなら112円幅となりますが、《リアル24・検証ツール》では、日経先物は10円キザミなので、120円幅の損失で損切りします。(《Qエンジン24》と異なる点)

また8月16日のHPでは「REAL ベクトルのクロス」だけは、0.7%で損切りはしていませんでした。今回は0.7%損切りルールを採用しています。

1) 検証リスト

わずか7秒で「検証」が終わりました。

255回の売買(仕掛け→決済)を繰り返していることがわかります。この画面では、
  1. 取引の詳細を知る。
    利益率の大小や決済区分別にリストを並べ替える。

  2. 売買成績を見る。
  3. 売買経過を見る。
  4. グラフを見る。
  5. 仕掛けと決済をした売買グラフを見る。
ことができます。

2) 売買成績

「売買成績」の)画面です。注目するのは赤枠の数字です。

次図の原寸大の表を掲げています。
  1. 255回の売買をし、
    勝ったのが104回
    負けたのが151回

  2. 利益率の累計は、 10.12%だった。

    例えば日経先物が16000円の水準だとすると、この10.12%は1619.2円にあたります。255回の売買を繰り返した結果、値幅で1619円分の利益がでたという意味です。(利益額はこのX1000倍)

  3. 勝率は40.8%
  4. プロフィットファクターは1.32倍だった。



8月16日に検証したときの成績に比べて大きく低下しています。
@平均利益率は0.15%→0.04%へ
A勝率は48.4%→40.8%へ
Bプロフィットファクターは3.25倍→1.32倍へ

今日はここまでですが、明日も「検証」の続きを述べます。「検証」することで、どういうことがわかり、どのように対応すればよいのか。が明らかになりますから、まあ結論を急がずにこの続きも読んでください。


(06.10.13) TOPIX1628(+14) 日経平均 16536円(+167) 18.4億株(2兆8493億円)



NYダウは高値圏で5日間伸び悩んだ後、新高値を更新。11947ドル(+95)と大幅高。

ナスダックも2346P(+37)と大幅高。米国はこの先の景気に楽観的です。

東京市場はNYダウに後押しされ、調整が入りそうで入りません。NYダウと日経平均のグラフを対比すると、

日経平均が9月の調整を抜け出したスタートは(a)の大陽線ですが、これは前日のNYダウが(A)で新高値の大陽線を出したのを受けたものです。

日経平均の(b)は「新高値のつつみ下げの大陰線」です。ここで小波動のピークとなるのではないかを思っていましたが、この夜のNYは(B)の史上最高値を大陽線でとりました。これを受けて日経平均は(c)へ大反発し、先の小波動のピークを上回りました。

昨日(d)、日経平均は4分の確率でピークかと判断していましたが、昨夜のNYは(E)で大陽線で最高値を更新し、日経平均も今日(e)で反発。日経平均はNYダウの写真相場となっています。日経平均のグラフをみて判断しても、NYダウの結果いかんで判断したこととは違う動きになってしまうという、やっかいな時期です。


日経平均とは違ってTOPIXはやや重い動きをしています。NY ダウの11900ドル台乗せは日経平均ほどには響かず、上ヒゲの小幅陽線となりました。日経平均と違って株価も200日線の水準であり、NYダウ・日経平均ほどには上昇していません。

昨日2006年9月のマネーサプライが発表されましたが、M2+CDの伸びは+0.6%でしかなかった。(8月は+0.5%から+0.4%へ修正された)この伸び率は異常な水準です。金は市場に出回ってはいません。

本当に好景気であれば、@企業の利益が積み上がり預金が増加するだろうし、A次の利益を得るために設備投資をするな らば銀行から資金を借りて、その分だけ預金が積み上がる(これは設備投資にかかわった企業の預金に変わる)だろうし、B利益(給料)が増えれば、雇用者は消費する結果現金が増加するだろうし。ということを思うと、どうもこの日本の景気はマネーサプライに現れていない。

もちろん日銀はマネーサプライの増減をコントロールできますが、今は金利を上げたわけでもなく、通貨の流通を絞っているわけでもありません。 これほど日経平均が上昇している割には、マネーサプライが増加しないというのがどうにも合点がいかない。ムードで日経平均が上昇しているのではないか、と疑っています。

3) 損益経過リスト

「損益経過」を見てみましょう。損益経過は手数料を勘案した検証です。
  1. 「損益経過」ボタンをクリックし、

  2. 「1枚ずつ売買する」を指定する。

  3. 1枚あたりの証拠金は 500千円とする。

    1枚あたり片道手数料は1.05千円として、

  4. 「OK」ボタンをクリックすると、


損益経過のリストが表示されます。売買の経過(いつ・何円で仕掛け、いつ何円で手仕舞いし、いくらの損益になったのか。またその結果累計の損益額はどう変動したか)を知ることができます。

下部に全体の売買がまとめられています。(次図は原寸大)

重要な数字は以下のものです。

  1. トレード数。255回売買して104回勝ち、151回負けた。
  2. 255回の売買の結果、1034.5円の利益になった。(金額はX1000倍)
  3. 1回あたり(負けも含めて)4.1円の利益がでている。
  4. 勝率は40.8%
  5. プロフィット・ファクターは1.19倍(手数料を勘案しているので)
  6. 証拠金(500.0千円)に対する累計利益額は(b)1034.5千円なので、資金利益率は103.5%になる。
  7. 最大ドローダウンは重要です。最大に負けが込んだときは、848.7円の赤字になっています。(金額はX1000倍)

4) 損益経過グラフ

上図の損益経過リストにある「経過グラフ」ボタンをクリックすると、累計損益額の推移をグラフで見ることができます。

赤線が検証した期間の損益の積み上がりを表しています。スタートは0円(損益ない)ですが、売買をするたびに利益か損失が発生します。

利益がでたときはその利益幅をプラスし、損失がでたときは損失幅をマイナスしていくと、このような赤線になります。損益の経過を追ってみると、
  1. (a→b)は、条件表を設定したときに使用した6日間の分足データの期間です。この期間の分足からもっとも利益がでるように条件表を設定したのですから、当然に大きな利益がでます。 スタートの0円から始って、(b)の少し前の(b')で累計損益が820円(金額はX1000倍)まで積み上がっています。

  2. ところが(b')からは損失が頻発し、(c)では累計損益額は-29円にまで低下します。スタートの0円からみると、まだ29円の損失でしかありませんが、(b')から取引を始めたときは、いきなり損失の連続です。累計損益が(b')の820円→(c)の-29円へ低下したということは、(b')から取引を開始した場合には-849円の累計損失となったということです。1枚あたりの証拠金を50万円(500千円)とするなら、証拠金の1.6倍の損失がでたことになります。

    (b')から取引をしたときは、No.100の「REAL ベクトルのクロス」条件表は、損失を発生させた「とんでもない条件表である」ということになります。

  3. ところが(c)から取引を開始したときはこの評価は異なります。(c)の累計損益の-29円は、(d)の1049円、さらに(f)では1313円まで利益が増大します。「この条件表を使ってよかった」というわけです。

    この偏った損益発生の原因は、サンプルの(a→b)の分足の動きを基準にして条件表を作ったのでしたが、(b'→c)や(d→e)の分足の動きは(a→b)の動きと大きく違っていたので条件表が対応できずに損失が累積した。(c→d)あるいは(e→f)はよく似ていたので利益が累積した。ということです。

  4. (h→i)で再び損失が拡大し、-584円幅を失います。(i)から利益を出したものの(h)まで戻ることはありませんでした。結果(j)の最終日の累計損益は1035円となっています。証拠金500千円で、1035千円の累計利益を上げたのだから、なかなかの成績であると思ってはいけません。

  5. (a)から(j)のうち(b'→gcの部分が最も損失額(-849円)が大きいところです。これを「最大ドローダウン」といいます。これはその取引スステムが継続できるかどうかの最大のリスクです。つまり、@この条件表を使い、Aここで採用した売買ルールにしたがって売買するとき、最低でも1枚分の証拠金(500円。日経平均の株価水準によって変動する)に加えて「最大ドローダウン」の849円を用意しておかねばならないわけです。この例では、1349円(金額はX1000倍)を用意しておかないと、(b'→c)で損失がでたときに必要な証拠金が不足し、取引ができなくなるからです。


5) 検証のまとめ

「検証」の注目点を述べましたが、いつもこのように丁寧にチェックするわけではありません。瞬間に成績がよいか悪いかを判断するには、「売買成績」を見るのが一番です。次図は今回検証したときの「売買成績」の一部です。ここに主要な判断基準が集まっています。判断の目安を掲げます。


  1. トレード数。この例では8月9日から10月10日までの43日間について検証したので、255件のトレードは、1日あたり約6回(仕掛けと手仕舞いでは12回)の取引をしたことになります。

    統計上は件数が多いほうが、その成績のブレは小さくなります。《検証ツール》では最大で9999個のデータを扱えますが、9999個のデータを使ったとき最低でも100件のトレードは必要でしょう。

  2. 累計利益%。スタートから最終日まで積み上げた累計利益%。これは損益幅ではなく利益率の累計です。例えば、取引で発生した利益率が+0.05%→+0.15%→-0.06%→+0.09%→-0.0 8%であったとき、累計利益%は(0.05+0.15-0.06+0.09-0.08=+0.15)となります。

    累計利益%は「平均利益率」と「トレード数」に依存します。累計利益が20.0%であったとしても、@平均利益率が0.05%で400回の取引をしたのか、A平均利益率が0.80%で25回の取引をしたのか、その内容は異なります。

    例えば、1か月に証拠金(500千円とする)と同額だけ利益を上げたいなら、500円幅の累計利益が必要です。1か月に20日の立会い日数があるとすれば1日あたり25円。25円というのは16000円(とする)の0.156%にあたります。この検証では43日(約2か月)を検証しているので、この43倍の6.708%あればよいことになります。累計利益%は0.2%×取引日数。この例では0.2%X43日=8.6%がメド。(正しくは手数料がかかるので、「損益経過」でチェックしたほうがよい)

  3. 平均利益率。1回の取引で発生した利益率。これは丸代金に対する利益率です。日経先物が16000円のとき30円の利益幅があったときは、0.187%(30÷16000X1000=0.187%)が利益率です。

    累計利益はトレード数と平均利益率に依存するので、平均利益率が0.04%だからといっても必ずしも悪いわけではない(数多くトレードすれば累計利益は大きくなるから)が、1回の取引で平均して10円の利益(10円というのは取引値段の最低キザミ)というのでは、張り合いがありません。利益10円とは、16000円(とする)の0.0625%であるので、少なくとも平均利益率は0.1%はほしい。

  4. 勝率。これは高いほうがよいが80%とかの高率をめざすと、当然にトレード回数が減少します。トレード数が少なくなれば、「累計利益%」が小さくなります。いっぽう勝率が20%とひくいときは、5回に4回は損失が発生するわけで、例えば5連敗する確率は、0.8X0.8X0.8X0.8X0.8=0.32になります。つまり100回のトレードを行うと、32回は5連敗する確率があります。これほどしょっちゅう5連敗すると、心理的に取引を継続することは困難です。

    勝率は最低でも40%、基準は50%とすべきでしょう。(勝率40%のとき5連敗する確率は7.778%、勝率50%のとき5連敗する確率は3.125%である。)

  5. プロフィット・ファクター。これは勝ちトレードによる(利益合計)と負けトレードによる(損失合計)の比率です。図では勝ちトレードの累計利益%は41.97%で、負けトレードの累計利益%は-31.85%なので、41.97÷31.85=1.3177がプロフィット・ファクターです。1単位負けたとき、何単位勝つかを表します。プロフィット・ファクターが1.32倍というのは、損失の1.32倍の利益がでたということです。

    プロフィット・ファクターは1.50倍以上必要。ディトレードでは2.0倍あればかなりよい。

  6. 図の「売買成績」には表示されていないが、「損益経過」で最大ドローダウンをチェックすることも必要です。1枚分の証拠金( 500千円とする)を失うリスクを容認できるならば、最大ドローダウンは500まで
さて、今回検証したNo.100の「REAL ベクトルのクロス」条件表が採用した売買ルールによって出した成績は、以上の基準からすると不満足なものです。( )は基準値。
  1. トレード数(100件)は、255件あるのでOK。
  2. 累計利益%(8.6%)は、10.12%であるのでOK。
  3. 平均利益%(0.1%)は、0.04%とぜんぜん足りない。
  4. 勝率(50%)は、40.0%と不足だがギリギリ許せる。
  5. プロフィット・ファクター(1.5倍)は1.32倍で不足。
  6. 最大ドローダウン(500千円)は、-848.7千円なのでリスクが大きすぎる。
がっかりすることはありません。この成績を向上させるためには2つの方法があります。
  1. つは条件表を改良することであり、
  2. つは売買ルールを見直すことです。
次回は「条件表を改良」してみます。(当然によい結果がでます)


(06.10.16) TOPIX1646(+18) 日経平均 16692円(+156) 15.3億株(2兆1631億円)



NYダウは11960ドル(+12)と続伸。8月11日にザラバ安値が25日線をかすって以来、44日間は25日線まで下げることがない。9日線も14日間ザラバ安値がここまで下げることがありません。(過去04年01月08日に19日間上位にあったことがある。)

25日線とは反動の限界の線です。44日間も上昇に対する反動がでないというのは、よほど楽観している顕われです。NYダウは相当に楽観人気が蔓延しているといえます。

ナスダックも2357P(+11 )と続伸。とうとう9連続陽線となりました。(05年11月に11連続陽線というのがある)

《デンドラ24》でNYダウの上値メドを見ると、下から順に、@11598ドル、A11920ドル、B12242ドル、C12565ドル、となります。7月、8月は戻りの波動であったので、戻りは最も低いメドまでしか戻っていませんが、上昇波動にあった5月には、下から3番目のメドの11645ドルの水準を少し上回った11670ドルで大ピークを打ちました。

現在はしたから2番目の11920ドルに到達したところですが、3番目は12242ドルです。この3番目があるかどうか。11920ドル〜12242ドルで当面の上昇は十分ではなかろうかと思っています。


東京市場は米国高から続伸。ただし(A)TOPIXは戻り高値を上抜けず、(B)日経平均は窓あけの小幅連続陽線で戻り高値を更新。

(C)ただ外国証券オーダーは1.0倍を割っているし、出来高(特に先物出来高)が少なく、力強い上昇であるとはいえません。NYのコピー相場です。

C《リアル24・検証ツール》を使って、条件表の改良をする


条件表No.100の「REAL ベクトルのクロス」の設定内容は次図のようになっていました。


上図で、変更できる「パラメータ」はNo.3行の「15日 ベクトル」とNo.5行の「2005日 偏差帯」の数値です。


サンプルのデータとした8月9日〜8月16日の分足(右図の(a→bの期間)からは、「15日ベクトル」で「2005日偏差帯」がよい成績をだしました。

その後サンプルのデータとは違う株価の動き((b'→c)や(d→e)(f→g)(h→i)があって、成績は低下しました。

サンプルデータは長ければ長いほど、さまざまな株価の動きを含むことになります。今回は(a→b)とは違った動きをした(b'→c)(d→e)(f→g)を含む43日分をサンプルデータとします。

当然に(b'→c)(d→e)(f→g)のような株価の動きがあっても、これをうまく乗り切れる条件表になるはずです。


1) 最適パラメータを見つける


  1. コード9000〜9009の3分足を選択し、「連結」を指定します。これで4300個のデータになります。(8月4日の13:57〜10月10日の15:09の3分足)

  2. メニューの「最適パラメータ」をクリック。

  3. 条件表No.100の「REAL ベクトルのクロス」を指定し、

  4. 変化させたいパラメータの行の「15日 ベクトル」をクリックし、

  5. (5 から 100 まで 1 ずつ)増加させると指定。

  6. 検証する期間は、
    0608090900(06年8月9日9:00)から
    0610101510(06年10月10日15:10)まで
    とします。(前回の検証と同じ)

  7. 「売買共」を指定(売り買いマークいちどに検証する)

  8. 「売買ルール」を決めます。(前回の検証と同じにする)

  9. 「実行」ボタンをクリック。

2) 最適パラメータのリスト


「X日)  ベクトル」のX日のパラメータを5から100まで変化させ、どのような成績になるのかを調べたものが右図です。( 次図に原寸大を掲げます)

青色行を手本とすると、
  1. パラメータを「66」にしたとき、
  2. 115件のトレードがある。
  3. 平均利益率は 0.16%で、
  4. 勝率は51.3%。
  5. プロフィット・ファクターは2.05倍。



パラメータを「66」にしたときの成績は、先に掲げた基準値を上回っています。( )は基準値
  1. トレード数(100件)は、115件あるのでOK。
  2. 累計利益%(8.6%)は、不明(検証が必要)
  3. 平均利益%(0.1%)は、0.16%あるのでOK。
  4. 勝率(50%)は、51.3%あるのでOK。
  5. プロフィット・ファクター(1.5倍)は2.05倍あるのでOK。
  6. 最大ドローダウン(500千円)は、不明(検証が必要)

3) 条件表のパラメータを書き換える


最適パラメータのリストでは不明である「累計利益%」と「最大ドローダウン」を知るために、パラメータを「66」に変更して、検証してみましょう。

パラメータが「66」の行をクリックして紺色にしておいて、
  1. 「条件書換」ボタンをクリックすると、

  2. 「No.3線のパラメータ 15 を 66 に書き換えますか?」と聞いてくるので、

  3. 「OK」ボタンをクリック。

    「検証」の画面にいき、条件表No.100の「REAL ベクトルのクロス」を指定すると、

  4. 「66日 ベクトル」に書き換わっていることが確認できます。
もとの検証と同じ@検証期間、A売買ルール で検証をすると、次図のような売買成績になりました。

a.c.d.eの数値は、「最適パラメータ」で表示された数字と同じものです。最適パラメータのリストではわからなかった、累計利益%が(b)にあります。基準の累計利益%(8.6%)よりも大きな18.72%となっているので、この基準もクリアしています。



「売買経過」や「経過グラフ」で「最大ドローダウン」を知ることができます。

損益グラフでは、図の(b→c)が最大ドローダウンで、-316.3千円でした。最大ドローダウンの基準は(500千円)としていたので、これもクリアです。最も損失が拡大しても、累計で-316円幅を超える損失になっていません。

新しいパラメータの「66日ベクトル」は、検証期間の8月9日から10月10日までの分足に最も適合するものです。したがって損益グラフはほぼ一本調子の右肩上がりになっています。売買を重ねるたびに、利益を積み上げているわけです。

この43日間に含まれる株価の動きと同じような動きをしたときは、条件表はうまく対応できるでしょう。しかし43日間に無かった株価の動きがでてきたときは、条件表は対応できず、成績はしだいに低下していくことでしょう。

ただ当初の「15日 ベクトル」は6日間を手本にしたものであり、今度の「66日 ベクトル」は43日間を手本にしたものです。6日から43日間へ約7倍の分足データを使っていますから、6日間に比べてはるかにさまざまな株価の動きに対応できるようになっているはずです。成績の低下の程度はゆるやかなはずです。


(06.10.17) TOPIX1637(-8) 日経平均 16611円(-81) 15.2億株(2兆1910億円)



NYダウは11980ドル(+20)と続伸。9日線を上回ること16日目。ナスダックも続伸し2363P(+6)。こちらは10日連続陽線。

東京市場は続伸とはならず。昨日上げた値幅の半分だけ押した格好。

米国株高に連れ高していた日経平均ですが、さすがにナスダックの10連続陽線を見ては、警戒感がでてきた感じです。

しかし中間決算発表前とあって下げもせず、少し膠着状態。

今日の外国証券のオーダーは1500万株の買い越しになりましたが、東京市場は下落しました。どうも外国人は朝方だけの買いだけで、日中の買いはないのではないかの感じです。図の青○はオーダー倍率がピークだった日ですが、この日の日経平均は全部陰線になっています。今日も1.00倍をクリアしたところで陰線です。どうも最近の外国証券のオーダーは腰が定まっていない。継続性がない。


定点観測9銘柄のうち、今回の上昇のリード役になったのは、トヨタとNTTでしたが、10月10日に楽観人気が出すぎたのではないかと書きました。図の青○の日です。

トヨタは翌日の終値が終値ベースでの高値となり、NTTはその日のザラバ高値がザラバベースの高値となって、今日は反落しています。

明日も続落となれば、小波動のピークがでます。 先導してきた銘柄はやや息切れがしてきた。という状況になりました。

D検証→データ数増加→最適化の関係について


これまで条件表No.100の「REAL ベクトルのクロス」について、
  1. 初期(サンプルデータ6日間)の条件表を「検証」し、
  2. 売買成績が不満であるので、サンプルデータを43日にして条件表のパラメータを変更しました。(15日ベクトル→66日ベクトルになった)
  3. 変更した条件表は現時点ではよい成績を出しますが、今後の成績はしだいに低下していきます。
現時点(43日間のデータ)では「66日 ベクトル」が最適なパラメータですが、今後ずっと「66」が有効なわけではありません。どのくらいまで有効なのか。

《リアル24・検証ツール》で、No.100の「REAL ベクトルのクロス」の43日間(データ数4300個)の検証を行うと、たったの7秒でできました。もしデータ数が9999個あっても、かかる時間は20秒まででしょう。あるいは、別の条件表で30行40行の条件行を設定していたとしても1分かかることはないでしょう。

「最適パラメータ」は17秒でできました。「検証」→「最適化」の一連の作業は2〜3分で終わります。このすごい機能を使わない手はありません。今分足データが4300個ありますが、完全にあるのは2006年8月7日〜10月10日の45日分です。このデータを使って10日ごとに条件No.100「REAL ベクトルのクロス」の最適化をして、その後の成績を調べてみましょう。

  1. 8月18日までの10日間のデータで最適化し、8月21日以降の成績を調べる。

  2. 9月1日までの20日間のデータで最適化し、9月4日以降の成績を調べる。

  3. 9月15日までの30日間のデータで最適化し、9月19日以降の成績を調べる。

  4. 10月2日までの40日間のデータで最適化し、10月3日以降の成績を調べる。

1) 10日分の最適化

「最適パラメータ」を使って、8月18日までの10日分のデータに最適なパラメータをもとめると「26日ベクトル」でした。損益グラフは右のようになります。
  1. (a→b)はサンプルとした10日間です。当然に成績はよく、bの累計損益額は861円になっています。翌日からが本番です。

  2. bから7日目の8月29日(x)で累計損益額は1354円になり、bの861円から493円増加しています。

  3. 10日目は9月1日(A)ですが、この日の累計損益額は1107円で、bの861円から利益は246円増加しています。

  4. 最高の累計損益額になったのは、18日目の(c)の1805円、23日目の(d)の1835円です。この後の成績は伸びていません。

  5. bから10日目のAまでにおきたドローダウンは-313円で、(d)以降に最大ドローダウン-519円があります。

  6. 最適パラメータを26に採用した(b)の翌日から(c)あるいは(d)までは「26日」が有効に働いていたといえます。

2) 20日分の最適化

「最適パラメータ」を使って、9月1日までの20日分のデータに最適なパラメータをもとめると、同じく「26日ベクトル」でした。損益グラフは右のようになります。(上図と同じ)
  1. (a→b)はサンプルとした20日間です。当然に成績はよく、bの累計損益額は1325円になっています。翌日からが本番です。

  2. bから8日目の9月13日(c)で累計損益額は1805円になり、bの1107円から698円増加しています。

  3. bから10日目は9月15日(B)ですが、この日の累計損益額は1732円です。bの1107円から利益は625円増加しています。

  4. 最高の累計損益額になったのは、13日目の(d)の1835円です。この後の成績は伸びていません。

  5. bから10日目のBまでにおきたドローダウンは-265円で、(d)以降に最大ドローダウン-519円があります。

  6. 最適パラメータを26に採用した(b)の翌日からBあるいは13日目の(d)までは「26日」が有効に働いていたといえます。

3) 30日分の最適化

「最適パラメータ」を使って、9月15日までの30日分のデータに最適なパラメータをもとめると、「41日ベクトル」でした。損益グラフは右のようになります。(上図と同じ)
  1. (a→b)はサンプルとした30日間です。当然に成績はよく、bの累計損益額は2049円になっています。翌日からが本番です。

  2. bから1日目の9月19日(d)で累計損益額は2461円になり、bの2049円から412円増加しています。

  3. bから10日目は10月2日(C)ですが、この日の累計損益額は2265円です。bの2049円から利益は216円増加しています。

  4. 最高の累計損益額になったのは、12日目の(f)の2823円です。この後の成績は伸びていません。

  5. bから10日目のCまでにおきたドローダウンは-638円で、これは大きかった。しかし、スタートは(b)2049円であるので、(b)から(e)1823円へのドローダウンは-226円と大きなものではありません。

4) 40日分の最適化

「最適パラメータ」を使って、10月2日までの40日分のデータに最適なパラメータをもとめると、「66日ベクトル」でした。損益グラフは右のようになります。(上図と同じ)
  1. (a→b)はサンプルとした40日間です。当然に成績はよく、bの累計損益額は2344円になっています。翌日からが本番です。

  2. bから3日目の10月5日(c)で累計損益額は2891円になり、bの2344円から547円増加しています。

  3. bから10日目は10月17日ですが、データの最終日は10月10日であり、10日目の結果は不明です。(d)の10月10日の累計損益額は2612円です。bの2344円から利益は268円増加しています。

  4. cからdまでにおきたドローダウンは-279円です。

5) 10日ごとに条件表を最適化して、次の10日間に適用すると。


以上、10日ごとにデータの追加をし、パラメータの最適化をしてみました。最適化した条件表は次に最適化する(10日間)まで有効だとすると、以上でやった成績は右図のようになります。
  1. 8/18までのデータで最適化すると、パラメータは「26日」であった。
    この条件表によって次の10日目の9/1まで運用すると、+246円の利益がでた。(この間で最大に損失になったのはスタート時より-229円)

  2. 9/1までのデータで最適化すると、パラメータは「26日」であった。
    この条件表によって次の10日目の9/15まで運用すると、+625円の利益がでた。(この間でスタート時よりマイナスになったことはなかった)

  3. 9/15までのデータで最適化すると、パラメータは「41日」であった。
    この条件表によって次の10日目の10/2まで運用すると、+285円の利益がでた。(この間で最大に損失になったのはスタート時より-226円)

  4. 10/2までのデータで最適化すると、パラメータは「66日」であった。
    この条件表によって次のデータの最終日の10/10(5日間)で運用すると、+268円の利益がでた。(この間でスタート時よりマイナスになったことはなかった)
となります。このようにある程度のデータがたまる(あるいは違ったデータになる)つど、条件表の最適化をして、次の一定の期間に適用するということを繰り返すのもひとつの方法でしょう。


(06.10.18) TOPIX1638(+0) 日経平均 16653円(+41) 15.9億株(2兆2920億円)



NYダウは11950ドル(-30)と小反落。しかし9日線を上回ること17日目。ナスダックも反落し2344P(-18)。

NYダウは高値圏で「下ヒゲ陰線」になりました。高値圏での下ヒゲは相場がぶれやすくなっている表現であると思っています。今回の上昇波動では昨日の分を含めてなんと4回目も「下ヒゲ陰線」がでています。

たいていの場合は、高値圏で出た「下ヒゲ陰線」を下回ったら小波動はピークを出すものですが、3回とも翌日は大きな陽線となって、下ヒゲを下回ることはありませんでした。

(a)の下ヒゲ陰線の翌日は陽線。(b)の翌日も小幅陽線。(c)の翌日は大陽線となって、「まだピークじゃあないよ」と表明したのでした。今回はどうでしょうか。昨日のザラバ安値(下ヒゲ)を下回るなら、ようやく小波動はピークらしくなります。


東京市場は米国株安を受けて下寄りし、一時は下落したものの後場から切り返し、プラスで終わる。

下げたので押し目買いが入ってきました。しかし今日の足はあまりよい足ではありません。明日、昨日の陰線を上回れば問題はありませんが、上回れないと一昨日が小波動のピークになる可能性が出てきます。

どういうことかというと、日経平均を例にすれば、(B)の高値圏では買いたいと思っていてもなかなか買えなかった。ところが昨日の下げによって買いやすくなった。今日の上昇は買いやすくなったと思った向きが買ったのが要因でしょう。

しかし今日(初めて)買った向きはやや動作がのろいのです。(b)から小波動が上昇しはじめたとき、買うチャンスは、@小波動のボトムを表示した(c)の日、A同時にこの日は200日線を完全に上抜いた日でもある。Bついで戻り高値を更新した(d)の日、が買いのチャンスでした。ところがここでは買っていない。(B)から下げてようやく買った、というわけです。

今日はじめて買った向きは、3テンポ遅れて買った。といえます。今日の買いが成功するかどうかはわかりませんが、今後まだ買っていない(もっと買い遅れている)向きが、買いを入れてくるのかどうか。4テンポ遅れて買う向きがあるのかどうかです。

E売買ルールを変えてみる


条件表No.100「REAL ベクトルのクロス」は、8月9日〜8月16日までのデータを使って設定したものです。当然に8月9日〜8月16日の間の売買では利益がでるような条件表になっています。そこで「検証」する際は、条件表を設定するときにサンプルとして使ったデータを使わずに「検証」するのが正しいやりかたです。

そこで8月17日〜10月10日の37日間の成績を調べてみると以下のようになりました。まずはとるに足らない成績です。

  1. トレード数は、223
  2. 累計利益%は、+5.50%
  3. 平均利益%は、+0.02%
  4. 勝率は、39.5%
  5. プロフィット・ファクターは、1.19倍


このとき採用した売買ルールは、右図のものです(これを基本ルールと呼びます)。
  1. 売買マークが出たら、次の始値で仕掛ける。

  2. 反対の売買マークがでたら、次の始値で手仕舞う。

  3. ただしザラバで0.7%の損失がでたら、その時点で損切りする。


右図はこの検証をしたときの「売買グラフ」です。

@仕掛けた日には縦線が入っています。
買いはピンク色
売りは青色

Aまた仕掛けた株価、手仕舞いした株価の水準に−横線が引かれているので、どこで仕掛け→どこで手仕舞ったかがわかります。

このグラフでは、
aで買い仕掛け、→bで手仕舞い。同時に売り仕掛け→cで手仕舞い。同時に買い仕掛け→dで手仕舞い。同時に売り仕掛け・・・・・
の売買をしています。このときの問題は当日終値と翌日始値とのあいだに発生する「ギャップ」です。このギャップは1日に値幅よりも大きいことがあります。

この「検証」ではギャップについては考慮していません。したがってグラフのbのように売り仕掛けをして、翌日になったらギャップ分だけ損失がでていたということもあるし、gのように買い仕掛けをして、翌日になったら大きな上方のギャップができて、利益が一気に拡大したということもあります。

「検証リスト」を最終利益率の小さい順に並べ替えたものが次図です。「0.7%の損失がでたら損切りする」という売買ルールを採用しているので、普通なら-0.7%を大きく上回る損失はでません。しかしギャップの部分で0.7%の損失になったときは、その始値で損切りするほかはないため、利益率は-0.7%を超えてしまいます。赤枠の取引がギャップを含む取引です。



「検証リスト」を最終利益率の大きい順に並べ替えたものが次図です。上位の多くは、前日に仕掛け→翌日に手仕舞いしています。つまりはギャップによって利益が拡大しています。赤枠の取引がギャップを含む取引です。



1) 定時に手仕舞舞う

ギャップを回避するには、前日の大引け前のどこかですべての建て玉を決済し、手をすかせておかねばなりません。つまり15:10になれば手仕舞いするとか、15:00に手仕舞いするとかの売買ルールです。

定時に手仕舞いするには、右図のように「決済K」を指定し、手仕舞いする時刻を決めておくと、
  1. 指定した時刻の分足の「終値」で手仕舞いされます。

  2. 手仕舞い以降の時刻で新規に仕掛けることはありません。(その日の最後の取引になります)
図では1509 (15:09)に手仕舞いするように入力していますが、これは3分足の場合は、1日の最後のデータの日付(時刻)が 「1509」になっているためです。(1分足のときは1510、2分足のときは1508 になる)

必ずしもその日の最後の時刻を入力しなくてもかまいません。例えば「1400」としたら、14:00の分足の終値で手仕舞いされます。(14:00以降の仕掛けはしません)

「当日の15:09に手仕舞いする」という売買ルールを追加したときの成績は次図のようになります。( )は元の成績。


  1. トレード数は、(223)→239
  2. 累計利益%は、(+5.50%)→+1.34%
  3. 平均利益%は、(+0.02%)→+0.01%
  4. 勝率は、(39.5%)→39.7%
  5. プロフィット・ファクターは、(1.19倍)→1.05倍
勝率がごくわずかに向上した以外は全部成績はダウンしています。(この場合はギャップを果敢にとったほうがよかったわけです。(上図の利益率順の検証リストをみると、利益率が1.00%以上あった取引7件のうち6件がギャップを取っていることからも、ギャップを取ったほうがよいことがわかります)


「当日の15:09に手仕舞いする」という売買ルールを追加したときの売買グラフは右図です。

aで買い仕掛け→bで15:09の手仕舞い。

翌日cで売り仕掛け→・・・・・・・・

hで買い仕掛け→iで15:09の手仕舞い。

翌日jで買い仕掛け→・・・・・・・・
となります。

2) 大引け前の一定時間の売買マークは翌日の始値で仕掛ける


ギャップを避ける方法として、「仕掛けC」を利用することができます。

右図のように「仕掛けC」を指定し、時刻を「1430〜1510」と入力しておくと、
  1. 指定した開始時刻(14:30)以降の売買マークでは新規の仕掛けはされません。(手仕舞いはする)

  2. 指定した終了時刻(15:10)の直近の売買マークにしたがって、

  3. 翌日の初めての分足の始値で仕掛けます。
図では14:30〜15:10に時間としていますが、例えば14:00〜14:30のようにしてもかまいません。このときは、
  1. 14:00以降の仕掛けはしない。(手仕舞いはする)
  2. 14:30の直近の売買マークにしたがって、
  3. 翌日の初めての分足の始値で仕掛けます。
「14:30〜15:10の間の売買マークは翌日の始値で仕掛ける」という売買ルールを追加したときの成績は次図のようになります。( )は元の成績。


  1. トレード数は、(223)→207
  2. 累計利益%は、(+5.50%)→+7.76%
  3. 平均利益%は、(+0.02%)→+0.04%
  4. 勝率は、(39.5%)→39.1%
  5. プロフィット・ファクターは、(1.19倍)→1.32倍
勝率がごくわずかにダウンした以外は全部成績は向上しています。仕掛けを翌日に回したのだから、ギャップを取ることはない。したがって成績が向上するはずはないと思われるかも知れません。成績が向上した原因は、以下のものです。
  1. 14:30より前に仕掛けていて、その日に手仕舞いされなかったものは、翌日まで仕掛けが残っている(ギャップを取っている)
  2. 14:30以降は新規の仕掛けをしないので、14:30以降に仕掛けて、損失が発生した取引が無くなった(利益がでた取引も無くなったわけだが、この例では利益の取引より損失の取引のほうが多かったので、その分だけ成績がアップした)


「仕掛けC」の売買ルールを追加したときの売買グラフは右図です。

aで買い仕掛け→bで手仕舞い。
bは14:30〜15:10の最後の売買マークであるので、
翌日cの始値で売り仕掛けをする。(ギャップを取らない)

dで買い仕掛け→その後手仕舞いはない。
eは14:30〜15:10の最後の売買マークであるが、
まだdでの買い仕掛けが残っているので、
fで買い仕掛けをすることはない。(ここでギャップを取っている)



もし完全にギャップを排除したいのであれば、右のように「仕掛けC」とともに「手仕舞いK」を合わせて指定します。

このときの成績は次図のようになります。「@定時に手仕舞舞う」よりわずかに成績はよくなりますが、ギャップを取らないので成績は不満足なものになっています。

(  )は基本ルールに「よる数値、[   ]は「@定時に手仕舞う」の数値。

  1. トレード数は、(223)→[239]→218
  2. 累計利益%は、(+5.50%)→[+1.34%]→+1.72
  3. 平均利益%は、(+0.02%)→[+0.01%]→+0.01%
  4. 勝率は、(39.5%)→[39.7%]→38.1%
  5. プロフィット・ファクターは、(1.19倍)→[1.05倍]→1.07倍


(06.10.19) TOPIX1635(-2) 日経平均 16551円(-101) 15.3億株(2兆2452億円)



NYダウはザラバで12049ドルと、とうとう12000ドルに到達。引けは11992ドル(+42)。しかし9日線を上回ること18日目。一昨日は下ヒゲ陰線、昨日は上ヒゲ陽線となって、この水準が分水嶺になりそうです。

ナスダックは続落し2337P(-7)。

東京市場はNYダウが一時12000ドルに乗せたことや、朝方の外国証券のオーダーが1660万株の買い越しであったことから、小高く寄り付く。

しかし値嵩の半導体関連が下げ、日経平均の上昇を先導してきた優良銘柄が調整気味とあって、ジリ安へ。 値上がり銘柄数は1000銘柄を超えていますが、今日は「日経平均ばかりがなぜ高い」の逆の動きとなりました。

オーダー倍率は1.09倍へ向上。向こう1週間ほどは上昇を続けるかと思われますが、久々に1.0倍を大きく超えた今日も、日経平均は陰線となりました。朝方の外国証券のオーダーを見て買っても、高いのは一瞬で、ジリ安になっています。これは腑に落ちません。

かんぐれば、今日の1660万株の買い越しは、@値嵩優良株を売って、A低位の小型株を買った結果ではないかとも思われます。小型株がいくら上昇したとしても、日経平均の上昇に対する寄与率は知れています。

外国人が日本株に投資するのであれば、トヨタ・ホンダ・松下・キャノン・信越化・京セラ・NTTなどがまず第一番の銘柄であり、日経平均の寄与率も高いのですが、これら銘柄は今はやや調整気味です。これら銘柄がいつ調整完了となるのか、あるいは上昇力を失うのか。日経平均の動向はここにかかっています。


今日で《リアル24・検証ツール》の紹介は終わります。ここで紹介したほかに、すばらしい成績を上げる条件表や売買ルールがあることがわかりましたが。これはユーザーが《リアル24・検証ツール》を使って、「検証」したり、「パラメータの最適化」をすれば、2分か3分でわかることですから、いいません。

3) 一定時間の新規の仕掛けはしない


ギャップを(できるだけ)避ける方法として、「時刻制限」を利用することができます。

右図のように「時刻制限」を指定し、時刻を「1430〜1510」と入力しておくと、
  1. 指定した時刻(14:30〜15:10)の間は新規の仕掛けはされません。(手仕舞いはする)

  2. 「仕掛けC」は、この間に仕掛けをしないのは同じですが、翌日に仕掛けるという点が違います。

  3. 「決済K」で(14:30)を手仕舞いの時刻としておくと、14:30以降は新規の仕掛けをしませんが、必ず14:30に手仕舞うという点が違います。
つまり「時刻制限」は、大引け前の一定時間に仕掛けをせず、できるだけ翌日に仕掛けが残らない(ギャップを取らない)ようにするが、それ以前に仕掛けているものは翌日に残す(ギャップを取る)という特徴があります。

「時刻制限 14:30〜15:10」の売買ルールを追加したときの成績は次図のようになります。( )は元の成績。


  1. トレード数は、(223)→206
  2. 累計利益%は、(+5.50%)→+9.07%
  3. 平均利益%は、(+0.02%)→+0.04%
  4. 勝率は、(39.5%)→41.3%
  5. プロフィット・ファクターは、(1.19倍)→1.39倍
成績はすべてが向上しています。「仕掛けC」のよいところ
  1. 14:30より前に仕掛けていて、その日に手仕舞いされなかったものは、翌日まで仕掛けが残っている(ギャップを取っている)
  2. 14:30以降は新規の仕掛けをしないので、14:30以降に発生した損失がでた取引が無くなった(利益がでた取引も無くなったわけだが、この例では利益の取引より損失の取引のほうが多かったので、その分だけ成績がアップした)
    の2点に加えて、
  3. 14:30以降の売買マークで翌日の始値で仕掛けないことがさらに成績をアップさせたわけです。


「時刻制限」の売買ルールを追加したときの売買グラフは右図です。

aは時刻制限内だが手仕舞いなので執行する。
bは時刻制限(14:30〜15:10)内なのでなにもしない。(ギャップを取らない)

cは時刻制限外なので、買い仕掛け。

dは時刻制限外なので、売り仕掛け。

eは時刻制限内だし、dでの売り仕掛けが残っているので、なにもしない。(ここでギャップを取っている)

fはdの手仕舞いと、時刻制限外なので、買い仕掛け。

4) 損切りをしたとき、同時にドテン仕掛けをする


図では「0.7%の損失になったとき、損切りする」という「損切りZ」の売買ルールを採用しています。通常は、
  1. 仕掛けて0.7%の損失がでたら手仕舞いし

  2. 次に売買マークが出るまで仕掛けません。
「仕掛けD」を指定しておくと、
  1. 仕掛けて0.7%の損失がでたら手仕舞いし、

  2. 同時にドテン仕掛けをします。
例えば、16000円で買い仕掛けをしていたところ→120円の損失がでた(0.75%)ので→15880円で手仕舞うと同時に→15880円で売り仕掛けをする。というものです。

「仕掛けD」の売買ルールを追加したときの成績は次図のようになります。( )は元の成績。


  1. トレード数は、(223)→230
  2. 累計利益%は、(+5.50%)→+4.63%
  3. 平均利益%は、(+0.02%)→+0.02%
  4. 勝率は、(39.5%)→39.1%
  5. プロフィット・ファクターは、(1.19倍)→1.15倍
成績は全部ダウンしています。(この場合は手仕舞いドテン仕掛けをしないほうがよかったわけです。

ただこの例では「0.7%で損切り」としているので、0.7%の損切りが適当かどうかが問題です。「0.7%」以外のときは、「仕掛けD」が有効なこともあるでしょう。


「仕掛けD」の売買ルールを追加したときの売買グラフは右図です。

aで売り仕掛け(15540円)をした。15540円の0.7%は108.78円なので、110円の損失がでたら(15650円になったら)損切りする。

bでザラバ高値が15650円になったので損切りし、同時に15650円で買い仕掛けをする(損切りドテン)

cで売りマークがでたので、15650円の買い仕掛けは、次の分足の始値(15610円)で手仕舞いし(「決済L」、同じ15610円で売り仕掛け(「仕掛けA」)をする。

(b)での「損切りZ]の手仕舞いは基本ですが、(b)での「仕掛けD」が余計でした。わざわざ(b→c)で損失をだしてしまいました。

どうでしょうか。同じ条件表を使っても売買ルールいかんではその成績に雲泥の差がでてきます。
  1. 1つの条件表を使い続けるのであれば、その条件表にマッチした「売買ルール」を採用すべきだし、
  2. 1つの売買ルールを使い続けるのであれば、その条件表を適宜「最適化」しておかねばなりません。
そのために「検証」と「パラメータの最適化」をするためのツールが必須なのです。


(06.10.20) TOPIX1635(-2) 日経平均 16551円(-101) 15.3億株(2兆2452億円)



NYダウは終値でも12000ドルを超える12011ドル(+19)。しかし昨日のザラバ高値は上回れず。

ナスダックは小反発2340P(+3)。

東京市場は海外高から反発するも、上値は追うことができず。

10月6日から《リアル24・検証ツール》について書いてきましたが、この記事は2日ほどかけて書き溜めていたものでした。プログラムの仕上げの段階になると、異常に集中するので、毎日のHPの記事を書く時間がなくなります。そのために新プログラムの紹介の予定稿を10月6日以来アップしてきたわけです。

この2週間で、(予定稿で書いていたことよりも)だいぶ《検証ツール》の内容がよくなり、「検証」をした結果なかなかの成績を出す条件表が見つかったり、売買ルールはこうすべきだということがわかったり。とさまざまなことが変わりました。


《リアル24》および《アラーム24》のユーザーは、(QE拡張7)の条件ファイルに新たに条件表No.103を追加し、アップしたたので、ダウンロードして下さい。

No.103「プレゼント」について《検証ツール》で調べたことを述べます。

この条件表によってシステム売買するときは、次の売買ルールとします。
  1. 仕掛けは、売買マークがでた翌足の始値。

  2. 当日の15:00には(15:00)の終値で手仕舞いする。オーバーナイトしない。

  3. 反対の売買マークがでたら、翌足の始値で手仕舞いし、同時にドテン仕掛けをする。

  4. 仕掛け値から1%の利益(16200円なら162円=170円)の利益がでたらザラバで利食いする。

  5. 仕掛けてから20本(3分足なら60分)が経過して、0.2%の利益(16200円なら32円=40円)がでたならばザラバで利食いする。

  6. 仕掛け値から0.7%の利益(16200円なら113円=120円)の損失がでたらザラバで損切りする。
仕掛けたとたんに仕掛けた値段は確定するので、4.の利食いや、5.の利食い、6.の損切りの値段はこの時点でわかります。仕掛けた後は、@これら値段にならないか、A反対の売買マークがでないか、B15:00になったか、をチェックするだけです。

この結果は次の成績に現れます。赤枠が最終的な損益です。(%なのでややわかりにくい)



売買成績(8月7日〜10月20日までの53日間)を見ると、この条件表と売買ルールは非常にすぐれていることがわかります。
  1. 53日間で65回の取引があった。
  2. 累計の利益は9.63%あった。(16200円とすると1560円の利益)
  3. 平均利益%は0.15%だった。(16200円とすると1取引につき24.3円の利益)
  4. 勝率は70.8%で
  5. プロフィットファクターは、2.36倍であった。
非常に優れた成績です。これは(時期に合わせて)「最適化」した条件表ではありません。こうあるべしと設定した条件表です。




手数料を考慮した累計利益の変化を見ると、全体的に右肩上がりであり、着実に利益を積み上げていることがわかります。

ここまで(53日間)の最大ドローダウンは276.8円で、証拠金の約半分です。これもよい。

以下に最近の6日間の「売買グラフ」を掲げます。

(QE拡張7)の条件ファイルをダウンロードして、条件表No.103「プレゼント」の条件表の内容を見たユーザーは、「へー。こんなに簡単な条件表が・・・」とびっくりされるでしょう。

この手柄は条件表にあるのではなく、「検証」あるいは「売買ルール」にあります。《検証ツール》を使って、はじめて陽の目を見た条件表です。

10月20日

16580円買い
16640円決済
+60円

10月19日

16650円売り
16610円決済
+40円



10月18日

16560円買い
16660円決済
+100円

10月17日

16670円売り
16630円決済
+40円



10月16日

取引なし

10月13日

16540円買い
16580円決済
+40円



(06.10.23) TOPIX1659(+15) 日経平均 16788円(+137) 15.7億株(2兆2208億円)



NYダウは12002ドル(-9)と小幅安。ナスダックは小反発2342P(+1)と小幅続伸。

米国株は高値圏での小動きとなりましたが、朝方の外国証券のオーダーは+1030万株の買い越し。NYから出遅れとされる東京市場に投資対象が移ってきたようです。

TOPIXは9月初めの戻り高値(1655P)をとうとう突破。日経平均は10月初めに9月高値を突破して、モデル波動の(E→F)への上昇に移っていましたが、TOPIXも今日からはモデル波動の(E→F)への上昇に移りました。

TOPIXは、なかなか9月の戻り高値(D)を上抜けず、このままでは(D)をピークにして下降波動に入りかねないと危惧していましたが、今日ついに突破し、これは杞憂に終わりました。

また不安定な外国証券のオーダー倍率が続いていましたが、今日の外国証券のオーダーは買い越しとなって、オーダー倍率は1.14倍まで上昇。しかも日経平均は陽線で終わったので、ようやくにして外国人の買い越しを素直に評価できるようになりました。


今回の上昇をリードしている、トヨタとNTTですが、青○のところで小波動のピークをだしかねない状況にありました。

トヨタは小波動のピークを出しましたが、青○の翌日から大反発し、今日は終値ベースでは戻り高値を更新。

NTTも終値ベースで新高値になって、いよいよ最後の上昇小波動(モデル波動の(G→H))に突入したようです。


(06.10.24) TOPIX1662(+3) 日経平均 16780円(-8) 18.1億株(2兆6650億円)



NYダウは12116ドル(+114)と高値を更新。分岐点かと思わせる「十字足」や「下ヒゲ陰線」をだしては、これを大きな陽線で打ち消す。ということを繰り返しています。9日線を終値で割り込まないことが21日も続くという異常ぶりです。

ナスダックは2355P(+13)と反発するも高値は更新できず。

(A)(B)TOPIX・日経平均は久しぶりに「新高値の陰線」になりました。2〜3日のうちに、9日順位相関が+80以上になるだろうから、そこで「新高値の陰線」 がでれば、小波動のピークらしさが5分になるか。と思っていましたが、早々と「新高値の陰線」をつけました。(反省しつつの楽観人気です)

現状では、@新高値の、A陰線、B25日順位相関が80以上。ここに次に書くデンドラのC上値メドに到達を加えても、まだ4分の確率でしかありません。


《デンドラ24》の4%波動による日経平均の上値メドは
  1. 16802円
  2. 17424円
  3. 18513円
となっています。新高値となったことで、上値メドが切りあがったのですが、最も安い上値メドが16082円です。これは今日16901円のザラバ高値でクリアしました。

次のメドは17424円ですが、この水準はなかなか難しい。


日経平均の4月高値は17563円でした。ここから1か月ほど高値圏で保合ったときの安値が16750円。

16750円〜17563円のゾーンを突破することは容易ではありません。

4半期決算が発表されるようになってから、1月・4月・7月・10月の株価は高く、次の月の2月・5月・8月・11月が安い。という動きになっています。

今年もその動きになりました。ということは来月11月に入ると10月の買いの反省がでてくることになります。

当面は、現在のピークらしさの確率が4分として、D9日順位相関が+80以上になって5分、E逆張りの売りマークがでて、あるいは「順下がり陰線」がでて6分 ということになるのでしょうか。


(06.10.25) TOPIX1653(-9) 日経平均 16699円(-81) 18.1億株(2兆3296億円)



NYダウは12127ドル(+10)と小幅ながら高値を更新。 ナスダックは2344P(-10)と小反落するも高値保合い。

(A)(B)TOPIX・日経平均は昨日久しぶりに「新高値の陰線」をだしましたが、今日は続落。昨日は小波動のピークらしさの確率は4分といいましたが、今日の「陰線の順下がり」によって5分とになりました。

ただ、順位相関9日は両指標とも80を超えることはなかったので、楽観人気が強かったわけではありません。警戒しながら買ってきたという感じですから、全員が強気になってはいません。よって下げても下落幅は大きくはないのではないか。


外国証券のオーダーは、今日は2470万株の大幅買い越しになりました。図に見るように、オーダー倍率は日経平均に先行します。

オーダー倍率が(a)のピークとなって3日後に(A)の高値がでました。(b)のピークとなってやはり 3日後に(B)の高値となり、あるいは12日後の(B')で株価はピークになりました。

今日はオーダー倍率が1.34倍にまで上昇し、(a)(b)に匹敵する水準になっています。もし今日の倍率がピークであるならば、日経平均はこの後3日〜12日のうちにピークをつけるはずです。

しかしまだオーダー倍率がピークとなったかどうかはわかりませんから、明日以降のオーダー倍率に注目しておかねばなりません。


(06.10.26) TOPIX1664(+11) 日経平均 16811円(+112) 17.7億株(2兆3312億円)



FOMCはFFレートを5.25%に据え置くと発表。一方原油は再び61ドルへリバウンドしたものの、NYダウは12134ドル(+6)と小幅ながら高値を更新。

ナスダックは2356P(+11)と反発するが、16日につけた2368Pのザラバ高値は上抜けず、7日間のも高値保合い。

(A)(B)TOPIX・日経平均は海外高から反発。

注目のオーダー倍率ですが、今日も上昇し1.35倍。過去のオーダーの数値を見ると、9日前が売り2320万株・買い3110万株、8日前が売り2680万株・買い4180万株です。明日は9日前のオーダーの数値が外れますから、800万株以上の買い越しにならねば、倍率は低下します。さらに明後日は1500万株の買い越しでなけらば倍率が低下します。

たぶん今日か明日がオーダー倍率のピークとなるのではないか。そうなれば、その3日後から東京市場も変調となるやもしれません。(オーダー倍率が再上昇すれば別だが)


この東京市場の上昇をリードしているのは大型の優良株です。その筆頭がトヨタで、何度か取り上げてきました。

トヨタがコケれば日経平均も調整するだろうという見方です。そのトヨタですが、中勢モデル波動にあてはめると、右図のようになります。
  1. (A→C)が安値の切り上がり。
  2. (C)からの上昇で、(B)を上回って「P型」の上昇トレンドに転換し、
  3. 75日線を上回って(D)。
  4. この反落は200日線で止まり(モデルでは75日線まで下げるはずだった)、
  5. (E→F)の上昇波動に移る。
  6. (F)から「窓」をあけて反落したものの25日線より上位で止まり(モデルでは25日線まで下げる)、
  7. (G→H)の上昇波動に移っています。
(G→H)というのはモデル波動が予定している最終の上昇波動です。むろん相場が強いときは(G→H)がなんどか繰り返されますが、今回はモデル波動どおりで(G→H)は1回ではなかろうか。トヨタがピークを打つかどうかで日経平均の帰趨がわかるだろうと思っています。


(06.10.27) TOPIX1650(-13) 日経平均 16669円(-142) 17.9億株(2兆5300億円)



NYダウは12163ドル(+28)と小幅ながら続伸して高値を更新。

ナスダックも2379P(+22)と上昇して、4月7日のザラバ高値2375Pを上回りました。4月7日をピークにして7月18日の2012Pまで約3か月間の下げをした大きな原因は原油高でした。

@原油高→物価上昇→金利上昇、あるいはA原油高→ガソリン高騰→個人消費の減退、あるいはB原油高→製造コストの上昇→企業利益の減少、といった株式市場にはマイナスの要因が噴き出したためです。

しかし原油は目下下げています。例えば7月14日のNY原油は77.03ドルでしたが、いまや60ドルの水準に低下しています。これによって@FRBは8月からFFレートを引き上げることをやめました。3回連続で据え置きです。ABも懸念したしたほどではなかった。こういう背景で米国株式は上昇しています。

(A)(B)TOPIX・日経平均は寄り付きが高値となって下落。210円幅の「陰線つつみ下げ」となりました。悪い足です。ただ今回の上昇は警戒感が強く、手放しの楽観人気とはなっていないので、このまま崩れる可能性は高くないのではなかろうか。

(C)外国証券オーダー倍率は、今日800万株以上の買い越しであればピークにならないと昨日いいましたが、今日は1300万株の買い越しであったので、オーダー倍率はさらに上昇し、1.36倍。どうやら今日がピークで、月曜日からは下落するようです。

いつもいいますがオーダー倍率と日経平均の関係は、オーダー倍率が原因であり、日経平均はその結果であると思っています。オーダー倍率が上昇しているのに日経平均が下落するとは考えにくい。オーダー倍率が低下しだしてから日経平均がピークを打つのがこれまでの例です。

《リアル24》Ver.2の発送をしていますが、「今度の条件ファイルには最適化したパラメータの条件表が入っていますか?」の問い合わせを複数もらいました。返事は「入れていません」です。これは@売買ルールしだいで最適化されるパラメータは異なる、Aデータが増加してくれば違ってくる、ということもありますが、B売買をするためには「検証」「最適化」の作業をして、ユーザーが納得する必要があるからです。納得していないと信念を持った取引はできません。納得するには体験する必要があります。

「検証」や「最適化」は難しい作業ではありません。明日から休みであるので、次のようにして「最適化」し「検証」してみて下さい。(QE拡張7)条件ファイルにある条件表のすべてをこれと同じことを試みて下さい。いっぺんに「検証」と「最適化」がどういうものであるのかがお分かりになるでしょう。


サンプルとしてDTKB69に8月7日〜10月24日までの日経先物3分足のデータがついています。
  1. 「連結」にし、「DTKB69」に切り替え

  2. コード9000〜9010までを選択します。

    9000〜9010を選択することで、8月7日〜10月17日までの3分足が「連結」されます。

  3. メニューの「最適パラメータ」をクリック。

  4. (QE拡張7)のNo.100「ベクトルのクロス売買」を指定し、

    条件表のNo.3行をクリックして、(5から 60まで 1ずつ増加させる)として下さい。


  5. No.3行だけを変化させるだけでもよいのですが、2行のパラメータを同時に変化させることができるので、「別の行」をクリックして

  6. No.5行を指定し、(2002から 2060まで 1ずつ増加させる)として下さい。

  7. 検証期間は(0610171510 までの9999日間)とします。10月17日までのデータについて最適化します。

  8. (売買共)を選択

  9. 売買ルールは次図のようにしますが、これはユーザーが自由に設定して下さい。(この最適化でも別の売買ルールを採用した結果を最後に掲げています)


  1. 仕掛けA・・・売買マークがでたら「翌足の始値」で仕掛ける

  2. 時間切れ・・・は(9999本)(時間切れの手仕舞いはしない)

  3. 決済L・・・逆の売買マークがでたらドテンする

  4. 利食いA・・・ザラバで1%の利益がでたら、ザラバで利食いする。

  5. 利食いB・・・仕掛けて20本(60分)が経過して、ザラバで0.2%の利益がでたら、ザラバで利食いする。

  6. 損切りZ・・・ザラバで0.7%の損失がでたら、ザラバで損切りする。


  1. 「実行」ボタンをクリック。

    この場合は、No.3行を 5〜60まで56通り、No.5行を 2002〜2060まで59通りに変化させるので、56×59=3304通りの検証が自動的に行われるわけです。

    だいたい9分くらいかかります。


  1. 「最適パラメータ」の計算が終わると、最もよいと判断されたパラメータの行が紺色になります。図では(No.3行は15、No.5行は2060)が最適であるとなっています。

  2. もし違ったパラメータが紺色になっているなら、「評価基準」ボタンをクリックして、

  3. 図のようにして下さい。順に、
    売買回数は30
    売買回数は0
    累計利益は1.2
    平均利益は1.2
    勝率は1.0
    プロフィットFは1.5
    としています。


  4. 「条件書換」ボタンをクリックし、

  5. 最適なパラメータの(No.3行は15、No.5行は2060)を条件表No.100に転記します。


スタート画面に戻り、このパラメータが、この後の日経平均の動きに対して有効であったかどうかを「検証」します。

10月17日までのデータを対象にして最適化したのですから、この日以降のデータでどのような成績になったのかを検証するわけです。
  1. 9010〜9011 を選びます。最近の10日分のデータです。

  2. メニューの「新規検証」をクリック。

  3. 条件表No.100を指定すると、No.3行とNo.5行のパラメータが書き換えられています。

  4. 検証する時期は、(0610180900 から 999999999まで)とします。(10月18日以降ということ)

  5. 「実行」ボタンをクリック。

  6. 瞬間に検証リストが表示されます。10月18日から10月24日の5日間には9件の取引がありました。

  7. 「売買成績」ボタンをクリック。


  8. 売買成績が表示されます。
  1. 累計利益は0.68%です。
    5日分だと0.2%×5日=1.00%がほしいところです。

  2. 平均利益は0.08%です。
    最低で0.1%(16円)、欲をいえば0.15%(24円)がほしいところです。

  3. 勝率は66.7%です。
    最低で40%、欲をいえば50%が基準です。

  4. プロフィットFは1.60倍です。
    1.50倍が基準です。
この売買ルールとパラメータの組み合わせは、設定後の5日を見ると悪くはありません。しかしたいしたことはない。


次のような売買ルールを採用して、同じように「最適化」してみます。
  1. 仕掛けA・・・売買マークがでたら「翌足の始値」で仕掛ける(同じ)

  2. 時間切れ・・・は(9999本)(時間切れの手仕舞いはしない)(同じ)

  3. 決済K・・・毎日15:00の終値で手仕舞いする(新しい)(同じ)

  4. 決済L・・・逆の売買マークがでたらドテンする
    (同じ)

  5. 利食いA・・・ザラバで1%の利益がでたら、ザラバで利食いする。(同じ)

  6. 損切りZ・・・ザラバで0.7%の損失がでたら、ザラバで損切りする。
当初の売買ルールと変えたのは、@15:00で手仕舞いをするを追加した。A利食いBを採用しない。の2つです。


この売買ルールのもとでの最適パラメータは(No.3行は38、No.5行は2059)となりました。

同じように10月18以降のデータで検証をすると、右図のようになりました。
  1. 累計利益は1.20%です。
    5日分だと0.2%×5日=1.00%なのでOK。

  2. 平均利益は0.24%です。OK。

  3. 勝率は80.0%です。OK

  4. プロフィットFは2.54倍です。OK。
5日間で5回の取引をし、累計利益1.2%(先物が16500円とすると、1.2%は198円(金額はX1000倍)です。悪くありません。10月17日までのデータを最適化した条件表は、その後5日間はプラスを維持しました。

以上のように、@売買ルールを決める→A検証する→B最適化する→C検証する→D売買ルールを変えてみる、という連環によって、いくらでも成績は向上します。このことが行えるようになって下さい。むずかしいことではありません。


(06.10.30) TOPIX1620(-30) 日経平均 16351円(-317) 18.6億株(2兆8051億円)



米国の7-9月期GDPの伸びは+1.6%と低いものとなりました。これを受けてNYダウは12090ドル(-73)と下落。 ナスダックも2350P(-28)と下落。

いわれていた住宅バブルがはじけ、7月まで住宅投資は大きく減少しました。7-9月の住宅投資は-17.4%と大きなマイナスとなり、これがGDPの伸びを抑えた最大の要因でした。

しかしGDPに最も大きな影響力をもつ個人消費は前期比+3.1%と米国の潜在成長率並みに伸び、次に影響力をもつ設備投資は前期比+8.6%となお好調です。(住宅投資の大幅マイナスより、このほうに意外感があります)

このためかNYダウが下げたとはいっても、グラフは今のところ9日線を下回っていません。25日線までの調整があってもよいと思いますが、日経新聞によれば、米国企業の7-9月の業績は前年同期比+17.4%であるとかで、GDPは減少したが企業業績はよい。これを明日以降NY市場がどのように判断していくのか。

(A)(B)東京市場は大幅下落となりました。感じとしては、NYダウが100動くと日経平均にはその半分の50の影響があると思っています。

今日はNYダウが-73ドル(-0.60%)の下げであったので、日経平均は50円ほどマイナスのハンディを負っていたかと思いますが、シカゴ日経先物が16525円(大証比-165円)と安く、先物主導で大きく下落しました。

両指数ともいきなり25日線を割り込んだのは過剰反応であると思います。NYダウが9日線を割り込んでいないのに、日経平均は25日線を割り込んだというのは解せません。 (C)外国証券オーダー倍率は、1.27倍へ低下。


(06.10.31) TOPIX1617(-3) 日経平均 16399円(+47) 16.3億株(2兆2889億円)



昨日東京市場は、米国の7-9月期GDPの伸びが+1.6%の発表に反応して大幅下落をしましたが、本家本元の米国では響かず。

原油の急落もあって、NYダウは12086ドル(-3)と小幅安。ナスダックは2363P(+13)と反発。

(A)(B)東京市場は昨日の過剰反応から反発かと思っていましたが、案外に反発せず。日経平均は25日線の水準で推移する。両指数とも小波動のピークを表示したのでモデル波動の(E→F)はこれで終わり、現在は(G)となるかどうかの段階。 (C)外国証券オーダー倍率は、少し下げて1.26倍へ。外国勢は売り急ぎではないようです。

《リアル24》Ver.2を発売しましたが、発送を終えてホッとしていたとき、さらによい考えが頭に浮かびました。その名も「トレード・グラフ」です。(《リアル24》Ver.2のユーザーへは、ダウンロードできるようにするか、またはCD-ROMの発送をする予定です。無料。11月15日に完成の予定です。少し早いクリスマスプレゼント。)

《リアル24》Ver.2の優れたところは、
  1. 条件表の売買マークをきっかけにして、ある売買ルールを採用するならば、どのような成績になるのかの「検証」ができる。
  2. さらには、成績を向上させるためには、どのような売買ルールにすればよいのかの「検証」ができる。
  3. さらにさらには、決めた売買ルールで、条件表をどのように改良すればよいかの「パラメータの最適化」ができる。
ということです。つまりシステムトレードには、@売買マークを出す条件表 と A売買ルール が必要なわけです。@Aを使って取引をするのですが、しかし現状の《リアル24》Ver.2では、取引の執行に際しては考えておかねばならないことがあります。

次図は《リアル24》および《アラーム24》に付属している条件表No.102「REAL ストキャスティクス%D3+SLOW5」です。



《リアル24》Ver.1とVer.2および《アラーム24》では、条件表が売買マークをだしたときに、リアルタイムで売買マークを表示します。これはよいのです。ところが、今度の《リアル24》Ver.2を使って検証した結果、この条件表No.102は次図のような「売買ルール」がよい成績を出すとわかったとしましょう。(仮定の話です)


「売買ルール」が決まっておれば、次図の売買マークだけを見ておけばよいというものではなくなります。例えば次図(a)で16440円で買い仕掛けをしたとしましょう。

売買ルールでは、
  1. 売買マークがでたら仕掛ける(仕掛けA)。これは問題ありません。
  2. しかし(決済K)で15:00になれば手仕舞いするとなっているので、時刻を気にしておかねばなりません。
  3. 逆の売買マークがでたらドテンする(決済L)は上図の売買マークでわかりますから、問題ありません。
  4. (利食いA)は仕掛け値から1%の利益がでたら利食うので、16440円の1%上の16610円がついたかどうかを注視しておかねばなりません。
  5. (利食いB)は「仕掛けてから20本が経過して、0.2%以上の利益」があれば利食うので、20本が経過したか、また0.2%の利益がでる水準である16480円になったかどうか、を注視しておかねばなりません。
  6. (損切りZ)は0.7%の損失としているので、16440円の-0.7%下の16320円になったかどうかを注視しておかねばなりません。
仕掛けることは簡単です。しかし本当の難しさは仕掛けたあとにあります。上記の売買ルールを採用したならば、結構あれこれと注目しておかねばならないことがあります。




「売買ルール」からくる取引には売買マークとは関係のないものがあります。例えば、@一定の時刻に手仕舞いする(決済K)、A利益がでたときの「利食い」、B損失がでたときの「損切り」は売買マークとは無関係です。したがって上図の売買マークは、これらを表示することがありません。

《リアル24》Ver.2は「売買ルール」を利用することができますから、売買マークの表示をするだけでなく、「売買ルール」にのっとった「取引のマーク」をグラフに表示すればよいのです。上述の「注視しなければならないこと」を取引マークで表示させればよい。こうヒラメキました。そうなれば何も考える必要がないのです。それが今度の「トレード・グラフ」です。次図のような表示をします。


上図の取引マークは、
  1. 赤色↑は「新規の買い」
  2. 青色↓は「新規の売り」。↓の下に青色の▽があるのは、「手仕舞いの売り」(つまり、この分足で買い仕掛けを手仕舞い、新規に売り仕掛けをする)
  3. 赤色↑は「新規の買い」。↑の上に赤色の△があるのは、「手仕舞いの買い」(つまり、この分足で売り仕掛けを手仕舞い、新規に買い仕掛けをする)
  4. 緑色△は、「15:00に手仕舞い」
  5. 青色↓は「新規の売り」
  6. ピンク色△は、「20本が経過して0.2%の利益がでたら利食い」のマーク
すなわち、トレード・グラフで出たマークにしたがって取引をすればよいのです。何も考えておく必要はありません。ただただ取引マークがでるかどうかを見ているだけです。(マークがでたら「拡大マーク」や「音」で注意を引く指定もできます)


「トレード・グラフ」ができれば、システムトレードのツール(道具)として、《リアル24》は、他者の追随を許さぬ最高レベルのものになります。(11月15日をお楽しみに)

なお従来の「グラフ」か「トレードグラフ」かの選択ができるようになっています。

(トレードグラフは日足ベースでは使えません。分足だけが使えます。)


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