TOPIXをどう見たか・判断したか (06年8月)

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(06.8.1) TOPIX 1567(-5) 日経平均 15440円(-15) 14.9億株 (2兆 959億円)



NYダウは小幅な動きで11185ドル(-34)と反落し、先の高値11257ドルを上回れず。

ナスダックも2091P(-2)と小動きながら、ザラバ高値で25日線にタッチする。

東京市場も小動き。

(A)TOPIXは昨日が、@新高値の、A陰線で、B上ヒゲ(小型のトウバ足)、C9日順位相関が80以上、から小波動のピークらしさは4分かとしていました。

今日は(小型ながら)順下がりの陰線になったので、ピークらしさは5分になりました。 (B)日経平均は、昨日の足から切り下がりましたが、陽線であるので、4分のままでしょう。

(C)オーダー倍率は1.06倍となりましたが、明日と明後日は低下して1.0倍へ戻るか、下回るかとなるでしょう。外国人が買い姿勢を強めたとはまだ判断できません。


日経平均の《デンドラ24》の4%波動は陽転しています。図の(a)の下値メドは
  1. 15982円
  2. 15280円
  3. 14929円
  4. 14050円
でしたが、1番低いメドに到達する14045円でボトムとなりました。

(b)の上値メドは
  1. 16635円
  2. 15280円
  3. 15640円
  4. 15213円
でしたが、上から2番目のメドを70円ほど上回る15710円でピークになりました。

(c)の下値メドは
  1. 14700円
  2. 14387円
  3. 13605円
でしたが、下から2番目のメドより50円高い14437円でボトムとなりました。

現在の4%波動は上昇中なので、上値メドが表示されています。上から順に
  1. 16314円
  2. 15592円
  3. 15448円
  4. 15159円
です。すでに下から1番目・2番目のメドに到達しています。昨日のザラバ高値は、3番目の15592円に61円足りない15536円をつけていますから、だいたい戻りの限界に達したと思います。(1番上のメドの16314円を達成するのは難しい)


(06.8.2) TOPIX 1569(+2) 日経平均 15464円(+23) 14.8億株 (1兆9453億円)



米国は物価高の経済指標が発表されて、8月の金利引き上げの打ち止め観測がやや後退。

NYダウは11125ドル(-59)と続落。ナスダックも2061P(-29)と反落。

NYダウは中勢波動の基準である75日線を上抜けるようで上抜けない。ナスダックは反動高の限界である25日線を上抜けない。FOMC待ちです。


4-6月期業績のだいたいの様子がはっきりしてきました。電機・ハイテクは好調、不動産もよい。

一方石油・素材高から、パルプ・ガラス・化学・海運がよくない。銀行も純利益はよいが業務純益はマイナス。証券も大幅マイナス。

東京市場は、4-6月決算はもはや材料にはならなくなりました。7-9月がどうなるのかに焦点は移ったようです。材料不足から売買代金は縮小を続けています。

(A)(B)この3日間の足は高値・安値が切り下がっていますが、なにぶん1日の値動きが小さく、方向性(今は下降するかを見ている)もはっきりとはしていません。

グラフでは、@先の高値=A200日線=B75日線と重要な水準が一点に集中しています。

TOPIXは@先の高値1606P、A200日線1602P、B75日線1600P。日経平均は@15710円、A200日線15628円、B75日線15714円。この強力トリオを上抜くには、売買代金は2.5兆円が3日間は続かねばならないでしょう。

今日の売買代金は2兆円を割っているので、よほどのインパクトのある材料でも出ない限り「小さい上昇トレンド」への転換すら難しいと思います。


(06.8.3) TOPIX 1569(-0) 日経平均 15470円(+6) 14.2億株 (1兆8843億円)



NYダウは11199ドル(+74)と反発。ナスダックも2078P(+16)と反落。

(A)TOPIXは昨日、中勢波動の基準である75日線と大勢波動の基準である200日線がデッドクロスしました(後述)。

(B)日経平均も来週月曜日には75日線は200日線とデッドクロスする予定です。

日経平均は3日前のザラバ高値15536円を上抜き、今日は15580円を付けて、この戻りでの新高値となったので、検討の対象は、今日がピークかどうかに変わりました。

@新高値の、A陰線で、B9日順位相関が+80以上、C一昨日いったデンドラの上値メドの上から2番目は15592円でしたが、今日はこれにあと12円まで接近。今日のところは、ピークらしさの確率は4分です。


TOPIXは75日線と200日線がデッドクロスしました。デッドクロスしたからただちにどうということはありませんが、これはジワリと効いてきます。

前回デッドクロスしたのは2004年10月25日のことでした(青○)。

この後、@1度は75日線を上回って200日線まで戻りましたが、A200日線が戻りの限界となりました。B株価が200日線を上回るのは2004年12月24日で、2か月間は200日線を超えることはできませんでした。(2か月間200日線を上回れなかったことに注目)

D75日線と200日線がゴールデンクロス(ピンク○)するのは2005年2月24日のことで、デッドクロスしてから4か月を要しました。

75日線の向きは75日前の株価と今日の株価の差に依存します。75日前より今日の株価が高ければ75日線は上向いているし、75日前より今日の株価が安ければ75日線は下向いています。

今日のTOPIXは1569Pですが、75日前は1719Pでした。その差は-150Pです。75日間で-150Pであるので、75日平均にすれば1日当たり-2Pずつ75日平均線が下落します。

200日線となると、その平均線の上向き・下向きの転換はもっと緩慢です。(今日の株価-200日前の株価)の差を比較するのだから、200日線が上向いたままであるのか、下向く可能性があるのかは、200日前の株価に依存します。

200日前(2005年10月13日)のTOPIXは1407Pでした。176日前には1510Pになり、153日前には1636Pになっています。現在の株価1569Pは176日〜153日の間の水準です。現在の株価水準のままだと、あと30日程度を経過すれば200日線が下向きになります。そうなれば「大勢波動」下降波動になったとしてよいでしょう。

この1〜2か月は大勢波動がどうなるか、に大いに影響する時期です。(私は大勢波動は下降波動になるのではないかと思っています。)


(06.8.4) TOPIX 1571(+2) 日経平均 15499円(+28) 13.5億株 (1兆7040億円)



NYダウは11242ドル(+42)と続伸して、ザラバで先の高値11257ドルを上抜きました。「Q型の買い」の第一歩を踏み出したといえます。(まだ上昇トレンドにはなっていないが)

ナスダックも2092P(+13)と続伸。こちらは、先の高値が2190Pであり、そこまでにはまだ100Pほどあるので、上昇トレンドがどうのという状況にはなっていません。

東京市場は、8日の米国FOMCが決める金利を見届けるまでは総見送りの感じになりました。売買代金は1.7兆円と今年の最低水準。 商いが盛り上がらないので、1日の値動きは小さく、今日の日経平均は上下120円幅の動きでしかなかった。当然に方向性を明らかに表現できません。

グラフでは、@先の小波動の高値、A200日線、B75日線がほぼ同一の水準に位置しています。これを上抜くには、それなりの売買代金(2.5兆円が3日続く)が必要であると思っています。

この薄商いにもかかわらず、株価は戻り高値圏の上限でふんばっています。これは発表された4-6月期決算が思いのほかによかったという背景があるからです。いつもいうことながら私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
という基準をもっています。今期の業績は5%程度の伸び率ではないかと思っていたので、PERは17倍が妥当であるとしていましたが、発表される1Qの業績が案外によい。

新光証券の集計では、今のところ経常益の伸び率は+11.6%だそうです。好調のハイテクの決算が出ているので、全体では+10%に収まると仮定すれば、妥当なPERは18倍です(許容範囲は18倍+-1倍の17倍〜19倍)。

昨日の東証1部のPERは19.39倍であるので、現在の株価はやや割り高となりますが、もし今後発表される1Q決算がさらに好調で、全体で+13%とか+15%の伸び率になれば、PER19倍・20倍が妥当な水準になりますから、しばらくは業績に注目しておかねばなりません。


定点観測9銘柄のうちトレンドが転換した銘柄がでてきました。いずれも「上昇トレンド」へ転換しました。

5401「新日鉄」は、
  1. (H)が最高値で、(H→j→j')と高値を切り下げ、(i→i→'K)と安値を切り下げていましたが、

  2. (l)で「最後の下降波動」の高値である(j')を上回り、75日線を上抜いて(D)まで上昇。

  3. その後の反落は(E)で止まったので、(E)の安値を表示した(e)の日に「Q型の買い」が出ました。現在は中勢上昇トレンドにあります。


5713「住友鉱」は、
  1. (H)が最高値で、(H→J→L)と高値を切り下げ、(I→K→A)と安値を切り下げていましたが、

  2. (b)で「最後の下降波動」の高値である(L)を上回り、75日線を上抜いて(B)まで上昇。

  3. その後の反落は(C)で止まったので、「Q型の買い」が出ました。現在は中勢上昇トレンドにあります。
なお7203「トヨタ」が「P型の買い」を出して「小さい上昇トレンド」に転換しています。


(06.8.7) TOPIX 1540(-31) 日経平均 15154円(-345) 13.7億株 (1兆7691億円)



先週末発表された米国雇用統計は、予想では14.4万人のところが11.3万人と少なく、景気の減速をまた明らかにしました。

しかし一方では平均賃金伸び率が0.4%と予想の0.3を上回り、景気減速の下でコストアップが進行中ということにもなりました。

前者を重視すれば金利引き上げの停止の可能性が高いし、後者を重視すれば金利引き上げがあってもよいという、正反対の判断が下せます。

NYダウは前者を思って寄り付きから瞬間的に急上昇し、ザラバ高値11344ドルをつけたものの、あとは後者の考えが支配的になってジリジリと値を消す。

結局、高値圏で大きな「十字足」となって、この水準(11240円ドル)では強弱感が激しく対立していることが明らかになりました。ザラバ高値11344ドルはFFレートの引き上げがなかったときの最大の評価であろうと思われます。

8日のFOMCでは金利引き上げは見送りになるというムードですが、もし引き上げが停止となっても昨日のザラバ高値を大きく上回ることは難しい。 逆に金利引き上げとなれば、金利引き上げ停止を予想して上昇してきた出発点である10983ドルを下回る下落も考えられます。


東京市場の前場は手がかり材料がなく小幅安で終わっていたが、後場に先物の仕掛け的な売りが出て急落。

TOPIX・日経平均ともに反動高の限界である25日線を割り込みました。

これで、4-6月期決算に対する期待はすでに株価に織り込まれていたといってよく、この後よほどの好決算がでないことには先のザラバ高値(日経平均15580円、TOPIX1580P)を上回ることは難しいのではないか。


(06.8.8) TOPIX 1562(+22) 日経平均 15464円(+310) 13.9億株 (1兆8336億円)



昨日のNY原油は76.98ドル(+2.22)と急上昇。原油高による企業の業績悪化を懸念して欧州市場は下落していましたが、米国でストップする。

NYダウは11219ドル(-20)とほとんど下げず。ナスダックは1275P(-12)とこちらは下げる。

まあNYダウにはエクソンモービルが入っているので、原油高となればこれが上昇し、他の下げをある程度相殺してしまうという特殊さがあります。

東京市場は反発するも、昨日と同程度の売買代金で、投資家の参加が少ない中、先物市場が指数を振り回しているという状況。

当面の大材料は今夜のFOMCで金利引き上げがあるのかどうかです。米国株式はすでに引き上げ停止を織り込んで反発していますから、停止となっても大きなインパクトはなく、せいぜいダウで+100ドルくらいか。

逆に引き上げとなれば-200ドルの下げかと思っていますが、これを基準にして、これより大きな変動があるかないかによって今後の米国株および日本株を判断したい。(A)NYダウが+100ドル高では、TOPIXが先の高値(b)1606Pを上抜くことはないでしょう。


(B)TOPIX・日経平均は25日線を再び上回ってきましたが、東証1部の25日投資マインド指数は41.1%です。全体で41%の銘柄しか株価が25日線を越えていない。

75日投資マインドとなると21.5%でしかなく、単純にいい切ると、上昇傾向にあるのは5銘柄のうちの1銘柄でしかない。これでは株を買おうという意欲がわくはずはありません。

(C)外国証券オーダー倍率は1.03倍で、1.0をはさんでジグザグを繰り返しています。明日は上昇するはずですがジグザグでは外国人が日本株を買いだしたとはいえません。


(06.8.9) TOPIX 1578(+15) 日経平均 15656円(+191) 17.5億株 (2兆2339億円)



米国FFレートは5.25%の据え置きとなりました。FRBは景気の減速を考慮したわけですが、ちょうどNY原油が77ドルに上昇していたこともあって、インフレ抑止のために今後も金利引き上げの可能性があるとしました。

NYダウは11173ドル(-45)と下落。7月半ばには引き上げがあるの予想で10683ドルまで下げていました。

その後引き上げ停止の予想が有力になり、一昨日は11344ドルへと660ドル(約6%)上昇していたので、今日の据え置きの決定は材料出尽くしとなったようです。 ナスダックも1260P(-11)と下げる。

東京市場は今日は激動。前場は米国株価の下落を受けて、日経平均は-224円安まで下げ、後場2:00から急上昇。この上げっぷりはすさまじかった。安値15240円からザラバ高値15659円まで419円の上昇となりました。


(A)TOPIXは先の高値(a)の1606Pにはなお28Pほどの差があり、75日線(1588P)に10P足りませんが、(B)日経平均は先の高値(b)15710円まであと51円まで迫り、75日線(15595円)を終値で上回りました。

75日線まで戻ったということは、中勢モデル波動の(K→L)の(L)の局面に来たということです。

わかりやすいのは、@(L)からいったん反落するときです。そのときは(K)を下回らずに緑線のコースをとうのか、あるいは(K)を割り込んで(L→M)と安値を切り下げていくのか。を確かめることになります。

難しいのは、A(L)で反落せずに、そのまま75日線を上回って上昇するときです。このときは上昇は短命に終わる可能性があります。というのは現在の75日線は急角度で下落しています。75日線がドンドン下落してくるので、株価は日がたつほどに75日線を上抜きやすくなっていきます。75日を上抜いたとはいっても、株価が力強く上昇したのが原因ではなく、75日線のほうが株価に接近したためですから、株価に上昇力が出たとはいえないのです。


「トレンド転換」で説明した銘柄がどうなったか。

5401「新日鉄」は(x→b)と高値を切り上げてから、(a→c)の安値を切り上げました。(c)の安値が決定した(d)の日に「Q型の買い」となって、中勢波動は上昇トレンドに転換。

現在のところ最後の上昇波動は(c)から始まっているので、(c)を下回らない限り「押し目買い」ができます。

5713「住友鉱」も(x→b)と高値を切り上げてから、(a→c)の安値を切り上げました。(c)の安値が決定した(d)の日に「Q型の買い」となって、中勢波動は上昇トレンドに転換。

現在のところ最後の上昇波動は(c)から始まっているので、(c)を下回らない限り「押し目買い」ができます。


7203「トヨタ」は(a→c)と安値を切り上げてから、(a,c)の間の高値(b)を上抜いた(d)の日に「P型の買い」となりました。ただし最後の下降波動のピークを上回っていないので、まだ「小さい上昇トレンド」です。

(c)の安値を下回らない限りで「押し目買い」ができます。

8411「みずほ」は、(x→b)と高値を切り上げたので、すぐにも(a→c)の安値が切り上がって「Q型の買い」となるかと思っていましたが、いまだに(c)の安値が決りません。


(06.8.10) TOPIX 1582(+4) 日経平均 15630円(-25) 17.1億株 (2兆1973億円)



NYダウは11076ドル(-97)と続落。金利引き上げの停止を織り込んだのが(A)の11344ドルでしたが、その後は景気減速がメインの材料になってきました。

昨日は住宅建設大手のトールBの受注が前年比で半減したのと、7月の住宅ローン貸出額が大幅減になったとかで、住宅関連・金融株が下落。

個人の消費は住宅バブルによって支えられていましたが、いよいよこれが効かなくなるのではないか。原油は最高値圏で推移しており、ガソリン価格の高騰はそのぶん消費を減らします。

ナスダックが一貫して75日線のはるかに下方にあり、しかも下降していることを見れば、米国景気は減速→失速ということも考えておかねばならないのではなかろうか。


東京市場は米国株安はほとんど響かず。ただし4-6月期GDPの発表前とあって上値も追えず。

(A)TOPIXは75日線に到達。あとは先の高値1606Pをこのまま上抜くのか、いったん75日線から反落して、1606Pを目指すのかが焦点。

75日線をすぐに上回るときは、例えば75日線を100P以上上回る1670Pあたりまで上昇するのであれば文句なしですが、20Pや30Pほど上回るくらいでは、再び75日線を下回る可能性が高いと思います。


(B)日経平均は200日線にあと2円、先の高値15710円まであと20円まで迫る。

日経平均においても、もしこのまま75日を超えてどんどん上昇するのであれば、先の安値(b)14437円から75日線の水準15572円までの上げ幅1135円くらいは75日線より上位に出なければなりません。

75日線は1日あたり22〜3円のペースで下降しているので、例えば10日先の75日線の水準は15330円くらいになっているかと思いますが、これに1135円を加えた16465円あたりまで上昇しないと、再び75日線を下回るということになります。

これは図の価格帯別出来高分布を見れば、困難であることがすぐにわかります。15600円〜16000円のゾーンと16000円〜16400のゾーンを上抜くことが必要ですが、現在の2.2兆円の売買代金では、15600円〜16000円のゾーンを上抜くことですら困難です。


(06.8.11) TOPIX 1577(-4) 日経平均 15565円(-65) 16.9億株 (2兆1646億円)



NYダウは11124ドル(+48)と反発。ナスダックも2071P(+11)と反発。

TOPIX・日経平均ともに小反落し、先の高値を上回ることはできず。

今日はオプションSQでしたが、出来高も売買代金も昨日より減少し、様子見気分が強い。

8月は信用の需給という面では負担はありません。

(A)の1月高値は5か月後の(A')の投げで解消され、(B)の1月〜2月にかけての高値は5か月後の(B')への下げで解消されました。

(C)の4月高値は最高値です。これの期日接近による売りは9月初めからでてきます。8月のうちに上昇するのであれば、大きく上昇しておかないと、9月は需給要因からいっそう上値は重くなります。


4-6月のGDPが発表されましたが、年率+0.8%(名目は+1.1%)と低いものでした。

市場は民間消費支出が+0.2%→+0.5%へアップしたことや設備投資が+3.3%から+3.8%へアップしたことから、+0.8%の伸びは低いが内容はよいと受け止めたようです。

4-6月期決算の90%が発表された段階で、日経新聞の集計では+15%の経常増益であるといいます。これは当初の予想からかなりよい数字ですが、1年を通じて+15%の伸びが維持されるとは思われません。

米国景気は減退しています。中国景気は米国景気に依存し、日本は中国と米国に依存しているのですから、米国景気が後退するのに日本だけがよくなることはありません。(よほど内需が高まれば別だが)

PERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
を基準にしているので、@もし1年間を通じて+15%の伸びになるのであれば、PER20倍を中心にして19倍〜21倍が許容範囲です。年間の伸び率が+10%であるならば、PER18倍を中心にして17倍〜19倍が許容範囲となります。

昨日のPERは19.57倍であるので、+15%なら妥当の範囲、+10%なら割高となりますが、これは今後の業績予想の発表を待たねばなりません。 いまのところは、伸び率の+15%と+10%の中間をとって、18倍〜20倍が許容範囲かとしています。


8月8日に7月のマネーサプライが発表されました。日銀のHPからマネーサプライ(M2+CD)のデータをダウンロードし、月足データの「売り残」の項目にデータを入力してみました。 図の赤線は前年同月比のマネーサプライの伸び率です。

1990年以前は、マネーサプライはおおむね実体経済に比例していましたが、1990年以降はバブル潰しのための金融収縮があり、1998年ころは巨額の財政出動があり、2002〜2003年は信用リスクが極大になるなど、マネーサプライ(の伸び率)は景気との相関関係がなくなっています。

マネーサプライが増加したからといっても景気がよくなったとはいえません。マネーサプライが増加するのは、@経済規模が拡大する、A金利が低下する、B財政投資が出動する、Cデフレのため現金を選好する、です。(Cはめったにあることではない)

図で(f)はAにあたります。(d-c)はBにあたります。(b)はCにあたります。すなわちこの15年間のマネーサプライの増加の期間は、悔しいことに経済の拡大の結果ではなく、これ以外のものが原因でした。

だからマネーサプライが増加しているからといって、実体経済がよいとかインフレになるとかの結果にはなっていません。だが、マネーサプライが減少している局面は碌なことがありません。f,e,d,c,bからマネーサプライが減少していったとき、株価は同時にあるいは1年遅れで下落しています。

(A)7月のマネーサプライの伸びは+0.5%でした。これは1989年に三重野日銀総裁がバブル退治と称して急激に金利を引き上げ、(B)結果1992年にマネーサプライは-0.6%とになりました。(マイナスは4か月続いた)この7月のマネーサプライの伸び率+0.5%はこのとき以来の低い伸び率です。(14年目の亡霊というべきか)

このマネーサプライの急な収縮は株価にどういう影響を与えるのか。あたりまえのことながら、株価は次々にその株を買おうという人がでてきて上昇するのです。買いたいと思っても現金・預金がなければ買えません。マネーサプライの縮小が、株式投資資金の減少につながらなければよいがと思っていますが、図の(a-A)の縮小は異常です。これから株式を買おうという予備軍はほとんどなくなっているのではないか。


(06.8.14) TOPIX 1601(+23) 日経平均 15857円(+292) 13.0億株 (1兆7347億円)



NYダウは11088ドル(-36)、ナスダックは1266P(-14)と安い。

東証は朝方は東京の停電、午後にはその影響のためか、1分ごとの日経平均(現物)の算出ができず。

お盆休みの上、トラブルが相次ぎ、薄商いのなかを先物主導で上昇。株価は上昇したが、その内容はやや空疎というべきか。

(A)TOPIXは先の高値1606Pを上抜けず、1601Pで終わりましたが、(B)日経平均は先の高値(15710円)を上回りました。これで小波動の安値と高値が切り上がり、「P型の買い」となりました。

ただしまだ「小さい上昇トレンド」に転換しただけです。日経平均の最後の下降波動のピークは17375円であるので、原則ではこの水準を上抜かないことには中勢の上昇トレンドに転換したと確認できませんが、17375円はあまりにも高い水準なので、これを待っていては遅きに失します。

TOPIXが1606Pを超えれば「小さい上昇トレンド」に転換し、1630Pを上回れば最後の下降波動のピークを超えて「中勢上昇トレンド」に転換するので、TOPIXが1630P以上になったときに、日経平均も中勢上昇トレンドになったと看做してもよいかと思います。


昨日、日銀のHPからマネーサプライ(M2+CD)のデータを入手して、マネーサプライ(の伸び率)のグラフを紹介しました。マネーサプライを入力した月足データをアップしました。

「アップデート」→HPから株価データをダウンロード」で、「国内株式の月足データ」(5銘柄)をダウンロードしてください。「日経平均」の月足データの信用売り残の項目にマネーサプライが入力してあります。

マネーサプライの単位は1000億円。例えば7123は712兆3000億円です。

月足の条件表に次の「HP 日経+M2+CD(月足)」を設定してください。



この条件表は(拡張8)条件表ファイルに入っているので、(拡張8)をダウンロードし、月足の条件ファイルに「表を移入」してください。(日足の条件ファイルに「移入」しても、月足データを使うので役立ちません)

描画のしかたは、
  1. 「月足」に切り替えておいて、

  2. 条件表は「HP 日経+M2+CD(月足)」を指定する。


    「途中足を計算する」に設定しているときは、8月までの月足を描きますが、まだこの月のマネーサプライは未発表なので、0となります。

  3. グラフ画面のメニューの「日週」→「途中足を計算」をクリックしてチェックマークをはずし、7月までのグラフを描画するようにします。


(06.8.15) TOPIX 1605(+4) 日経平均 15816円(-40) 16.3億株 (2兆 767億円)



NYダウは11097ドル(+9)と小反発。ただザラバ高値は11202ドルと高かったのに、押し戻されて引け、上ヒゲの長い陽線となりました。

ここ7日のうち4日は上ヒゲの長い足で、しかも全部が高値切り下がりとなっているのは、かなりの売り圧力があるようです。

ナスダックは2069P(+11)と小反発。

(A)TOPIXは先の高値(a)1606Pを上抜き、昨日の日経平均につづいて「P型の買い」となりました。「小さい上昇トレンド」に転換しました。 さらに1630Pを上回ると「最後の下降波動のピーク」を上回るので、中勢上昇トレンドに転換しますが、どうなるか。

ただしこの戻りも一杯いっぱいの様相も出てきました。(B)TOPIXは逆張りの「日経平均用'96」が売りマークを出しました。明日は9日と25日の順位相関が80以上になるはずです。


日経平均は(A)昨日、先のピーク(a)15710円を上抜き、「P型の買い」を出し、「小さい上昇トレンド」に転換しましたが、中勢上昇トレンドに転換するには、杓子定規には(c)17375円を上抜くことが必要です。

しかし、これでは転換の判断が遅きに失するので、TOPIXが1630P以上になったときに、日経平均も中勢上昇トレンドになったと看做してもよいかと昨日書きました。

TOPIXの1630Pに対応する日経平均は(b)16111円です。この水準を上抜ければ中勢上昇トレンドに転換したかと思ってよいのではないか。

ただしこの戻りは限度一杯のところまで戻ってきたといえます。例えば今日の足は、@新高値の、A陰線で、B上ヒゲです。 さらに明日は、C9日順位相関と、D25日順位相関が+80以上になるはずです。

(C)25日投資マインド指数は、今日のところは76.7%ですが、近々80.0%以上になって楽観人気を表現しそうです。

あれやこれやを考えると、そろそろこの小波動のピークは近いので、「P型の買い」が出たからといって、ただちに買うのではなく、小波動がピークを出してからの押し目を狙うのがよいでしょう。


(06.8.16) TOPIX 1629(+24) 日経平均 16071円(+255) 18.1億株 (2兆2930億円)



物価統計が予想外に低い数字となったとかで、FFレートの再引き上げの懸念が後退し、NYダウは11230ドル(+132)と反発。

ナスダックは2115P(+45)と大幅反発。

(A)TOPIXはすでに「小さい上昇トレンド」に転換しており、次は中勢上昇トレンドに転換するために1630Pを上回るかを注視しているところですが、今日はこれに肉薄。あと1P不足しました。


(B)日経平均も同じく、(b)の16111円を上抜けば中勢上昇トレンドに転換したと看做してよいかと思っていますが、今日の高値は16085円で、あと26円まで迫る。

ようやく売買代金が2.3兆円まで回復してきましたが、この上昇を引っ張ったのは外国人買いでした。(C)外国証券オーダー倍率は9日前に1.0倍を上抜き、その後一度も1.0倍を割ることなく上昇。今日は1.26倍です。この増加がいつまで続くのかが焦点。

楽観人気の兆候もでてきました。@TOPIXは今日も逆張りの売りマークがでているし、A25日投資マインド指数は84.3%と、危険水準の85.0へ迫ってきました。BC9日順位相関と25日順位相関は+80を超えてきました。(ただし、まだ売るほどの行き過ぎにはなっていません)

@デイトレードのための条件表「REAL ベクトルのクロス売買」について


「日経225mini」の取引が始まっています。日経先物は取引単位が1000倍ですから、日経平均先物16000円1枚の丸代金は1600万円です(証拠金はだいたいこの1/30〜1/40が必要)。 「日経225mini」は取引単位が100倍であるので、丸代金は160万円です。多くの個人投資家にとって、日経先物が身近なものになりました。今後は「日経225mini」の商いもかなり活発になろうかと思います。

《カナル24》シリーズには、日経先物のリアルタイムのトレードをするための《リアル24》と《アラーム24》の2システムを用意していますが、とくに先物用の《リアル24》が「日経225mini」の売買に役立つでしょう。そのためには、自分にとって違和感のない(抵抗なく売買できる)条件表を設定しておくことが必要ですが、スイスイと条件表を設定できる方は は少数です。

今日は暇だったので3つほど「3分足」用の条件表を設定してみました。今週は《リアル24》と《アラーム24》用の条件表を掲げるので、参考にしてください。(日経先物の3分足データに有効です。これ以外の銘柄やX分足に有効かどうかは調べていません)



(上図)15日(本)ベクトルを使って、売買マークを出します。基本的には「ドテン売買」です。買い(仕掛け)→売り(手仕舞いと仕掛け)→買い(手仕舞いと仕掛け)→売り(手仕舞いと仕掛け)の繰り返しです。常に買いか売りの建て玉をします。

たったの12行の条件表ですが、ここ6日間のグラフは以下のようになります。@初めて買いマーク(売りマーク)がついたら、次の3分足の始値で仕掛け、A同じマークが連続して出てもなにもしない。B反対の売買マークが出たら手仕舞いと同時に新規に仕掛けます。

図で買いの仕掛けは赤○、売りの仕掛けは青○をつけています。(次図は8月9日〜8月11日の3日間の3分足の売買)



(次図は8月14日〜8月16日の3日間の3分足の売買)
上下の2つのグラフを見ると、日中の日経平均の動きはほとんど変化がありません。凪の時期です。この条件表の売買のやりかたは「ドテン売買」ですが、これほど動きが小さいときには、「買ったと思ったらすぐに売りになって少しの損をだし、売ったらすぐに買いになって少しの損を出す。」ということが繰り返されて、うんざりすることでしょう。

しかしこれを忠実に(アホになって)繰り返さねばならないのが、デイトレードというものです。重要なことは、小さな損失を重ねていても、利益がでるときに大きく稼いで、それまでの損失をプラスにするということです。実際のところ図の(A)と(B)の上昇局面のたった2回のチャンスでしか大きな利益を出すことはできません。

(A)(B)の利益を極大にすべき局面で、自分の思惑で適当に利食いをするならば、おそらく早めに手仕舞いしてしまうでしょう。これではダメなのです。6日間でたったの2 回しかない大幅利食いができるチャンスを、自分の勝手な考え(妄想といってもよい)で小幅に利食いしてはいけません。



もし、この条件表が出す売買マークにしたがって売買したならば、以下のような成績になっていました。わずか6日間の売買ではあるが、
  1. 日経先物を1枚売買したとき、利益額は1080(千円)、損失額は332(千円)。差し引き748(千円)の利益。
  2. 損失額が極大になったのは158(千円)。これがリスク(最大ドローダウン)。
  3. 1回の売買で最も利益を上げたのは388(千円)の利益(これを確保することが最重要)。最も損がでたのは-112(千円)。手数料は62(千円)。なにしろ31回の売買をした。
  4. プロフィットファクター(利益額÷損失額の比率)は3.25とよい。(2倍以上あればよい)
  5. 5連勝もあったが5連敗もあった。



どうでしょうか。たったの6日間の3分足ですが、この時期のほとんどは買っては売り、売っては買いの繰り返しです。売買損益がプラスになったのは15回、マイナスになったのは16回で、勝率48.4%です。(ドテン売買で48%の勝率というのは優れている。通常のドテン売買は40%程度の勝率でしかない。)機械的な売買をするとき、この条件表は非常に優れた成績を出しています。

今週掲げる条件表はアップしませんから、ご自身で条件表の設定をしてください。(条件表の設定の依頼がありますが、まずはご自身で条件表を設定し、これを私のところにメールで送ってください。添削して返信します。自身で条件表を設定することによって、ストレスなく実行のできる、生きた条件表が生まれるのです。)


(06.8.17) TOPIX 1631(+1) 日経平均 16020円(-50) 22.8億株 (2兆6810億円)



昨日につづいて米国の消費者物価統計(CPI)が予想を下回った(前月比+0.2%)ことや原油が71ドル台に下落したこと から、NYダウは11327ドル(+96)と続伸。

ナスダックも2149P(+34)と続伸。これで次回のFOMCの金利引き上げはないという材料は織り込またようです。今後の材料は原油の行方と景気の後退がどの程度ですむか、となります。

(A)TOPIXは「最後の下降波動のピーク1630Pを上回って、中勢上昇トレンドに転換しました。

(B)日経平均も「看做し」の最後の下降波動のピーク16111円を上回ったので、中勢上昇トレンドに転換したとしてもよいでしょう。今後は株価が下げれば「押し目買い」となります。

ただTOPIXの小波動はピークらしさの確率が5分となりました。すなわち@新高値の、A陰線で、B9日順位相関が80以上で、C25日順位相関が80以上、D昨日は逆張りの売りマークがでていた、です。 もし明日が「順下がりの陰線」となれば、6分の確率で、この上昇小波動はピークとなり、調整入りすると思います。(逆に陽線で高値をとれば、確率は3分へと減じる)

Aデイトレードのための条件表「REAL パラボリックとボリンジャ」について


《リアル24》および《アラーム24》用の条件表の2つ目を紹介します。次図は「パラボリックとボリンジャー」の条件表です。


(上図)売買マークは基本的に「パラボリック」(パラメータは305)が出しますが、しかしNo.1〜No.5行の「パラボリック」だけではよい成績はでません。単純なドテン売買をすれば、(当たり前のことだが)次のような成績となるでしょう。
  1. 売買回数は多くなる(手数料のコストが馬鹿にならないくらい掛かる)
  2. 勝率は50%以下になる(仕掛け・手仕舞いするときのロスがでるので通常は40%くらいまで低下する)
  3. 平均利益率は0%以下になる(上のロスがあるので)
  4. プロフィットファクターは1.0倍以下になる(上のロスがあるので)
勝率が50%以上、利益率が0%以上、プロフィットファクターが1.0倍以上になるのは、たまたま売買した時期が、その条件(ここでは「パラボリック」(パラメータは305))に合っていただけのことです。

実際のところ、昨日も例にした8月9日〜16日の6日間について、「パラボリック」(パラメータは305))だけを使って、3分足で売買をしてみると、@売買回数は68回、A勝ちが20回・負けが48回で、勝率は29.4%、B平均利益率は0.00%、Cプロフィットファクターは1.04倍、となっていました。

小さな株価の動きで売買しても「労多くして益少なし」です。次の波動が大きいと予想できるときだけ売買をすればよいのです。 そこで、「パラボリック」が出す売買マークを絞るための条件を追加したのがNo.6〜14行です。

ただし、売買マークを選別すると、買いマーク→売りマーク→買いマーク→売りマークのような「交互の出現」はなくなります。買いマーク→買いマーク→買いマークと連続することがあるでしょう。このときは最初に出た買いマークで仕掛けたり手仕舞いします。

困るのは買いマークで仕掛けたが、株価がドンドン下がるのに、買いマーク→買いマーク→買いマークと連続し、手仕舞いができなくなることがあります。そのために、売買では「ロスカット」をします。ここでは仕掛けて0.7%の損失がでたら、その時点(ザラバ)で「損切り」するようにしました。このときは手仕舞い(損切り)をするだけで、新規の仕掛け(売り)はしません。新規に仕掛けるのは、次に売買マークがでたときです。

次図は8月9日〜8月11日の3日間の3分足の売買。買いの仕掛けは赤○、売りの仕掛けは青○をつけています。



(上図)で、(a)15270円で買い→(b)15350円で手仕舞い。同時に(b)で売りとなりますが、(b)→(c)へ少し下落したものの反対の買いマークがでず、(d)15680円まで上昇しました。このまま売りを持続しておれば大きな損失(530円)がでます。

売りを仕掛けた(b)15350円の0.7%は107円です。15457円(実際は15460円)になったときにロスカット(損切り)をすることになります、図の(C)がそれです。ドテン売買に徹するなら、(C)で売りの手仕舞いをし、同時に買いの仕掛けをするのですが、ここでは単に手仕舞いだけしています。(条件表の評価は《Qエンジン24》の「新規検証」でしていますが、ここで使う「売買ルール」には「損切り→ドテン仕掛け」の機能がないので)

(次図は8月14日〜8月16日の3日間の3分足の売買)


上のグラフで最後の売買マークは(e)の買いマークでした。これが下のグラフの(e)(f)(g)に続き、結局は(e)15590円買い→(h)15860円手仕舞い・新規売り、となります。

最後に(i)で売りマークが出ています。ここで前の買いマークの手仕舞いをし、同時に売りを仕掛けています。この株価は16000円です。その後株価は上昇しているのに売りマークばかりが連続して出ており、手仕舞い・仕掛けはできていません。ロスカットは16000円の0.7%高い16112円(実際には16120円)ですから、株価が16120円になったときに「損切り」することになります。

この条件表が出す売買マークと売買ルールにしたがって売買したならば、以下のような経過になりました。

(次図)の(C)がロスカットした売買です。10行目の(e)111436B(11日14:36)に15590円で買い仕掛けをし、(h)141454(14日14:54)に15860円で手仕舞いしたのは、グラフの(e)→(h)で説明しました。

14行目の(i)は最後に手仕舞いした売買です。同時に新規売りもしていますが、まだ決着がついていないので成績には現れていません。(17日に16120円でロスカットになった)



(次図)成績をまとめる(Qエンジン24の「損益経過」による)と次のようになります。
  1. 日経先物を1枚売買したとき、利益額は766(千円)、損失額は121(千円)。差し引き645(千円)の利益。(手数料の片道1000円を含む)
  2. 損失額が極大になったのは109(千円)。これがリスク(最大ドローダウン)。
  3. 1回の売買で最も利益を上げたのは268(千円)の利益(これを確保することが最重要)。最も損がでたのは-109(千円)。手数料は28(千円)。14回の売買をした。
  4. プロフィットファクター(利益額÷損失額の比率)は6.33と極めてよい(2倍以上あればよい)。勝率は85.7%だったが、これはできすぎ。
  5. 8連勝があったが、連敗はなかった。



(06.8.18) TOPIX 1641(+9) 日経平均 16105円(+85) 18.6億株 (2兆1146億円)



原油が70ドルに下落したことから、NYダウは11334ドル(+7)と小幅ながら続伸。 ナスダックも2157P(+8)と続伸。

(A)TOPIXは(波動から判断して)上昇トレンドに転換しています。いまの局面は、モデル波動にあてはめると、「75日線を初めて上回った後の波動のピークである(D)を出そうとしている」ところですが、どうせなら1687Pくらいまで上昇して(D)となってほしい。(これは単なる願望で、目標値ということではありません)

(B)75日投資マインド指数は、東証1部銘柄のうち、「株価が75日線より上位にある銘柄」が何%あるかを表しています。昨日は48.3%でしたが今日は55.5%の銘柄が75日線を上回っています。 このことは単にTOPIXや日経平均だけが上昇トレンドに転換したのではなく、中型株・小型株・日経平均に採用されていない銘柄などの過半数が上昇トレンドになったといえます。

75日投資マインド指数が50を超えたので、前回の(d→e)のように50を超えている間は下降トレンドに転換することは考える必要はないでしょう。(小波動のピークは考えておかねばなりませんが、小波動がピークをだしたからといって、トレンドが転換するわけではない。)TOPIXの小波動はピークらしさの確率は5分のまま。


(C)日経平均も、モデル波動のピークである(D)を出そうとしているところですが、どうせなら16723円くらいまで上昇して(D)となってほしい。しかし過去の価格帯別出来高分布からは、16400円を上抜くことはなかなか難しい。

これを抜くには(D)外国証券オーダー倍率がこの調子で1.0倍を維持することが必要です。前回の(e→f)のようにオーダー倍率が1.0倍を超えている間は株価は堅調であろうことがわかります。

Bデイトレードのための条件表「REAL ストキャスティクス%D3+SLOW5」について


《リアル24》および《アラーム24》用の条件表の3つ目を紹介します。これまで「ベクトルのクロス売買」と「パラボリックとボリンジャ」を紹介しましたが、これは株価ないし指数が「高くなったら買い」・「低くなったら売り」という「順張り」の性格を持つ条件表でした。

今日の「ストキャスティクス%D3+SLOW5」は、指数が「低くなったら買い」・「高くなったら売り」という「逆張り」の性格を持つ条件表です。逆張りは、株価が下落しているときに買い・上昇しているときに売るのですから、うまく当たれば最安値で買い・最高値で売ることが可能です。しかし買ったものの株価はそのまま下落(上昇)を続けるという大きなリスクがあります。

逆張りは「たぶん底であろう、たぶん天井であろう」と勝手に予想しているだけなので、間違ったときは必ずロスカット(損切り)をするという用意をしておかねばなりません。この例でも「0.7%の損失が出たら損切りする」という売買ルールを使います。

次図は「ストキャスティクス%D3+SLOW5」の条件表です。


(上図)売買マークは基本的に「9日ストキャスティクスの3日%Dとその5日平均(SlowD)がクロスしたひとき」に出ます。しかしNo.1〜No.7行の「ストキャス%DとスローD」だけではよい成績はでません。

右図は上の条件表のNo.1〜No.7行だけで売買マークを出したものです。グラフ下部の赤線は「9日ストキャの3日%D」、紫線はこれを5日平均した「スローD」です。

赤線が紫線を上抜いたら買いマーク、下抜いたら売りマークをだします。売買マークを見るだけで、この売買は成功しないであろうことはわかりますが、いちおう《Qエンジン24》で検証をすると以下のようになりました。(対象は8月9日〜16日の6日間。3分足)
  1. トレード数は125回(勝ち37回、負け88回)
  2. 平均利益率は-0.03%
  3. 勝率は29.6%
  4. プロフィットファクターは0.63倍
どこを見てもよいところはありません。(手数料片道1000円を考慮した成績です)


売買マークを絞るために、クロスした日を含む過去4日間のうちに、「買いのときは赤線が+20以下の日があること。売りのときは+80以上の日があること」の条件をつけました。

ストキャスが低いときに限って買いマークをだし、高いときに限って売りマークをだそうとするもくろみです。しかしこれでもたいした成績はでません。
  1. トレード数は22回(勝ち11回、負け11回)
  2. 平均利益率は+0.03%
  3. 勝率は50.0%
  4. プロフィットファクターは1.20倍
22回の売買をして、利益は112(千円)でした。

次図は8月9日〜8月11日の3日間の3分足の売買。買いの仕掛けは赤○、売りの仕掛けは青○をつけています。



(上図)で、(a)15310円で買い→(b)15330円で手仕舞い。同時に(b)で売りとなりますが、(b)→(c)へ少し下落したものの反対の買いマークがでず、15330円の0.7%が損失となった(X)15437(実際は15440円)で損切りです。

(c)15540円で再び売りマークがでたので、新規に売りをしたものの、0.7%の損失(15440X0.07=108円)となったので(Y)15650円で損切りです。連続しての損切りとなりました。(逆張りの性格を持つ条件表は想定しているスケールを超える変動があったときは無力です。)

(d)からは株価の動きがようやく落ち着きました。「逆張り」が得意な環境になりました。最後は(e)で買いマークをだしています。

(次図は8月14日〜8月16日の3日間の3分足の売買)


上のグラフで最後の売買マークは(e)の買いマークでした。これが下のグラフの(e)(f)に続き、結局は(e)15570円買い→(g)15820円で手仕舞い・新規売り、となります。

最後に(i)で売りマークが出ています。ここで前の買いマークの手仕舞いをし、同時に売りを仕掛けています。この株価は16080円です。ロスカットは16080円の0.7%高い16192円(実際には16200円)ですから、株価が16200円になったときに「損切り」することになります。

この条件表が出す売買マークと売買ルールにしたがって売買したならば、以下のような経過になりました。

(次図)の2行目の(b)→(X)と、3行目の(b)→(Y))がロスカットした売買です。9行目の(e)111248B(11日12:48)に15570円で買い仕掛けをし、(g)141003(14日10:03)に15820円で手仕舞いしたのは、グラフの(e)→(g)で説明しました。

19行目の(i)は最後に手仕舞いした売買です。同時に新規売りもしていますが、まだ決着がついていないので成績には現れていません。(翌日16200円でロスカットとなった)



(次図)成績をまとめると次のようになります。
  1. 日経先物を1枚売買したとき、利益額は834(千円)、損失額は308(千円)。差し引き526(千円)の利益。(手数料の片道1000円を含む)
  2. 損失額が極大になったのは220(千円)。これがリスク(最大ドローダウン)。
  3. 1回の売買で最も利益を上げたのは248(千円)の利益。最も損がでたのは-111(千円)。手数料は38(千円)。19回の売買をした。
  4. プロフィットファクター(利益額÷損失額の比率)は2.71とまずは合格(2倍以上あればよい)。勝率は68.4%だったが、これはできすぎ(50%くらいでもよい)。
  5. 8連勝があり、3連敗があった。



(06.8.21) TOPIX 1624(-17) 日経平均 15969円(-136) 15.0億株 (1兆8310億円)



NYダウは11381ドル(+46)と5日連続高。しかも5連続陽線。一昨日、「Q型の買い」となって、中勢上昇トレンドに転換しています。

ナスダックも2163P(+6)とこちらも5日連続高で4連続陽線。ナスダックは75日線を上回って、上昇トレンドに転換する前の段階。

東京市場は過熱感を表現するものがちらほらと出てきています。(A)TOPIXは昨日まで「逆張り」の売りマークを出していたし、(B)25日騰落レシオは昨日から120を超えています。

7月の安値から一昨日の高値(小波動のピークらしいと思われる)まで22日間の上昇をしており、これは小波動の平均期間が11〜12日であることからすれば、かなりの上昇期間でした。 ひと調整があってよい局面です。


先週は水木金曜の3日間にわたり《リアル24》および《アラーム24》用の条件表を3つ掲げました。掲げたのは3つですが、この裏では全部で47個の条件表について、《Qエンジン24》を使って検証しています。

@トレード回数がそこそこあって、A成績のよいもの、が先の3つの条件表であったのですが、いうまでもなくこの成績は、最近の6日間の成績です。今後もこの成績が維持できるということではありません。

検証の対象とした期間の日経先物の動きは、@3度(うち1度は前日終値から翌日始値にかけてのギャップ)の大きな一方的な動きと、A大動きした後の平坦な小動き、が特徴でした。こういう動きには先の3つの条件は有効であるといえます。

しかし例えばB急上昇の後に急下落があったときはどうか、C先の例の大きな動きの2倍と大きな動きがあったときはどうか。これらについてはこの3条件が役立つのか、役立たないのかはまだわかりません。しばらくは、条件表がうまく機能するのかどうかのチェックが必要です。

チェックするときは《カナル24》を使われると便利です。分足のデータを使うときは、右図のように「株価」をクリックして「分足」に切り替えておいてください。

(次図)今回の3つの条件表は、まだ十分な検証ができていないので、条件表をダウンロードできるようにHPにアップはしませんでした。HPの図を見ながら、ご自身で条件表を設定してくださいとしました。

これは@今後条件表を手直しすることがまずは必至であること、Aユーザー自身がこの条件表をいろいろと変更してみてほしいこと、Bそのためには条件表の設定の操作に慣れてほしいこと、が理由です。



条件表を設定してみたユーザーから、「まったく売買マークがでない」という質問が数件ありました。いくら設定した条件表とHPの条件表を見比べても間違いが発見できない。どこが違うのでしょう。という質問です。たいていは次の2つが間違っています。
  1. 「以上・以下」欄に0が入っている。(空白でなければならないのに)
  2. 「元データ」欄のNo.X線が間違っている。
条件表のチェックは、「No.X線」と「以上・以下」欄をよく調べてください。上図のNo.14行の「以上」欄は「1」で、「以下」欄は「空白」が正しいのですが、「以下」欄が「0」となっていませんか?「空白」と「0」とではその意味がまったく違います。

(A)「以下」欄を空白にするには、(A)をクリックして、「条件数値の入力」の「以下」欄の下にある@「999999(A)」ボタンをクリックすると、A「以下」欄に「999999」の数字が入ります。「設定」ボタンをクリックすれば、(A)欄が空白になります。

(B)「以上」欄を空白にするには、(B)をクリックして、「条件数値の入力」の「以上」欄の下にあるB「-99999(Z)」ボタンをクリックすると、C「以上」欄に「-99999」の数字が入ります。「設定」ボタンをクリックすれば、(B)欄が空白になります。


(06.8.22) TOPIX 1641(+17) 日経平均 16181円(+212) 16.5億株 (1兆9466億円)



NYダウは11345ドル(-36)と小反落。ナスダックも2147P(-16)と反落。

(A)(B)TOPIX・日経平均ともに切り返し、わずかながらも新高値を更新。これでピークらしさの確率はTOPIXが4分へ、日経平均は3分へ後退。

(C)外国証券オーダー倍率は、「これが原因でTOPIX・日経平均が結果」といってよいほどのものですが、8月9日〜17日まで7日連続して大幅買い越しとなり、日経平均は15464円→16020円へ上昇。

しかしこの3日間は小幅ながら売り越しとなりました。ただし日経平均は16020円→16181円へと小幅上昇しています。

1日売り越しになったからといって、すぐにその日の相場に響くものではありませんが、1週間(5日)をまとめてみると、売り越し・買い越しは相場に響きます。明日・明後日のオーダー状況については注意しておかねばななない。


相場の水準を決める要因は、@業績、A金利、B需給、C投資マインド、です。

このHPでは、@業績についてはPER、B需給についは外国証券オーダー倍率、C投資マインドについては投資マインド指数を、ウォッチしています。

A金利については、昔はイールドスプレッド(あるいはイールドレシオ)があり結構役にたちましたが、ゼロ金利政策以来無効になっています。

今日は@業績(PER)からの相場の水準についてちょっと。

日本は3月決算(9月中間決算)の企業が多いので、3月決算の発表が終わる5月末、9月中間決算の発表が終わる11月末にだいたいの業績が明らかになります。

昨年12月から東証1部の連結PERは22倍〜24倍で推移しました。図の(a)が21.88倍、(b)は3月末で23.96倍、(c)は24.63倍でした。3月決算がすべて発表になったとき、上場企業の経常利益の伸び率は20.9%という高い伸びびでした。

私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
としていますが、これかに当てはめると増益率が20.9%あったので、まずは22倍が妥当な水準。来期10%の伸びとなると24.2倍まで買える。まさにこれが(b)〜(c)の水準でした。

(d)は5月末で3月決算がすべて発表され(同時に今期の業績予想が発表された)ました。これによると今期の経常利益の伸びは3.5%と低いものでした。これをそのまま上記の基準にあてはめると、PERは16〜17倍が妥当となります。

しかし大方の証券会社の調査機関は+3.5%は低すぎる。7〜8%はいくのではないかの予想でした。これなら17〜18倍が妥当な水準です。今年の最安値の(e)では18.16倍となりました。

メドとしては、18倍を妥当とするならば、18±1倍(17〜19倍)が許容範囲。、18-2倍(16倍)は悲観のしすぎ、18+2倍(20倍)は楽観のしすぎとしています。(f)は19.89倍でほぼ楽観のしすぎで戻り一杯になりました。(g)は18.32倍で許容範囲。

8月に入って4-6月決算のほとんどが発表され、経常利益の伸び率は15%くらいであるの報道がされました(これは日経。新光証券は12%くらい)。残り3・四半期もこれと同じ伸び率であれば、今期の伸び率は12〜15%になるので、19倍から20倍が妥当になります。現在の(h)は20.08倍であるので、19倍としても許容範囲、20倍なら妥当水準そのものとなって、割高感はありません。

問題は今期の残り9か月の業績が4-6月と同じように好調を維持できるのかどうかにあります。@米国は景気が減速しています。A中国は景気過熱を抑えるために一昨日は金利を引き上げました。B原油および資源の価格は高止まりしています。CGDPの寄与率の大きい個人消費はたいした伸びにならず、企業の設備投資だけが伸びています。

今後も4-6月と同じ伸び率が維持できるとは考えにくい。ということで当面は通期の伸び率は10%だろうと思っています。となると妥当なPERは18倍であり、許容範囲は17〜19倍。20倍を超えると割高であるということになります。あるいは伸び率がこれより高くなるかも知れませんが、それでも15%の伸びというのは考えにくく、妥当はPERは19倍、許容範囲は18〜20倍。21倍になれば割高。と思ってよいでしょう。

現在のPER20.08倍というのは、許容範囲を逸脱し、割高に向かっているといえます。


(06.8.23) TOPIX 1640(-1) 日経平均 16163円(-18) 15.9億株 (1兆9055億円)



NYダウは11339ドル(-5)と小反落。ナスダックは2150P(+2)と小反発。

東京市場は再びのガス欠となり小動きに終始。(A)日経平均はほぼ「十字足」となりましたが、上下ヒゲは短く、売買代金も2兆円割れとあっては、これが分岐点を表現しているとはいえません。単に見送り気分・様子見というところです。

中勢波動(2〜12か月)は上昇トレンドに転換しているので、大きな株価下落は予想できませんが、目先の小波動(平均12日)はいつ下降波動に転じてもよい状況にあります。

「小波動のピークらしさ」は日経平均は3分、TOPIXは4分というのは昨日と同じで変わっていませんが、いろいろな状況証拠というか傍証があります。

(A)昨日いった株価水準を決める4要因のうちのB需給はオーダー倍率を見ています。いまのところ倍率は1.2倍と1.0倍以上であるので大きくは問題はありませんが、目先(小波動)的には、オーダー倍率は少しずつ低下しており、前回の(a)と同じ状況。

(b)昨日25日騰落レシオが2年ぶりに140を超えたということが話題になりました。今日はさらに高く141.6です。騰落レシオが初めて120を超えて7〜8日目に小波動のピークを出すことが多いということはいつか書きましたが、今日で4日目です。あと3〜4日。


4要因のうちのC投資マインドは、25日投資マインド指数と75日投資マインド指数を見ています。

25日投資マインドは、東証1部の銘柄のうち、株価が25日平均線より上位にある銘柄は何%あるのかを表したものです。25日間の比較的短期売買をする投資家の投資マインドを表現しています。

例えば25日投資マインド指数が30%というのは、この25日間に買った投資家の30%しか評価益がでていないということであり、70%というのは70%の投資家が評価益がでている、ニコニコしている。さらに別の銘柄を買いたい投資意欲が湧く。ということです。

しかしながら投資マインド指数が85%を超えると要注意です。利益がでているので→別の銘柄を買い→その銘柄も25日線を超えて→さらに投資マインド指数が向上する、という連鎖が起きているといえます。だいたいにおいて、買って利食いできる銘柄が東証銘柄の85%もあるということは幻想です。過大な期待が入っているからこそ85%になっているといえます。

4月の中勢波動のピーク時の状況は、@85%を超えて8日目がピークだった、A10日目には85%を割った。となっています。(c)現在は85%を超えて5日目です。小波動のピークらしさの傍証の1つです。

(これは目先(小波動)のことをいっているのであって、中勢波動についてのことではありません。75日投資マインドは50%を超えたばかりです。これが再び50%を割り込むまでは、中勢波動が下降トレンドに転換したかという予想をする必要はありません。)


(06.8.24) TOPIX 1623(-17) 日経平均 15960円(-202) 14.9億株 (1兆8366億円)



米国では、7月の中古住宅販売が前月比-4.1%、前年同期比で-11.2%と報道されました。景気の後退が予想以上に大きいのではないのかの懸念からNYダウは11297ドル(-41)と続落。ナスダックは2134P(-5)と小反発。

住宅市場の軟化は2週間前(8月10日)に、7月の住宅ローン貸出し額が大幅減になっていたり、住宅大手のトールBの受注が前年比で半減したの報道があったので、特に新しい材料ではありませんが、市場は今後の景気後退を再認識したというところです。

東京市場は米国株安を受けてハイテク・自動車を中心にして下落。


中勢波動のモデルは右図のようなものです。図中の(A→B)(B→C)(C→D)(D→E)などが、中勢波動を構成する「小波動」です。《カナル24》では、「主な株価」が高値や安値を表示するので、小波動のピーク・ボトムはひと目でわかります。

TOPIXをモデル波動に当てはめると、上図のようになります。

モデル波動の基準は75日線です。中勢上昇波動のときは、
  1. 株価は75日線より上にあり、

  2. 反落しても75日線までで止まるのが標準( EとかI)。

  3. 75日線まで下げずに25日線で止まれば買い意欲が強く、楽観人気になりつつある(G)、

  4. もっと上の9日線(図にはないが)で止まるようだと楽観人気は極まり、中勢波動のピークが近い。
です。上図の(H,I,J,K,L,A,B,C)の当てはめは今だからこそいえることですが、しかしKとDだけはKのボトム,Dのピークがでる前にわかります。Kというのは、株価が初めて75日線を大きく割り込んだ後のボトムですから、75日線を割り込んだ日に「モデル波動のKに向かっている」ことがわかります。

Dは初めて株価が75日線を上回った後のピークですから、75日線を上回った日に「モデル波動のDに向かっている」ことがわかります。

Kがわかればどうなるかというと、モデル波動のKの次はLですが、ここでは75日線まで戻るのが標準です。もし75日線まで戻らなければ「戻りが弱い。戻り売りの力が強い」ので、さらに一段の下げ(L→M)を予想しなければならないのです。

Lで75日線まで戻れば、モデル波動の右の緑線のようにLから反落した後に75日線を上抜いて、中勢波動が上昇波動に転換する可能性も出てくるのでしたが、 TOPIXの(K→L)は75日線まで達しなかったので(L→M)の新安値に下落しました。

Dがわかればどうなるかというと、モデル波動のDの次はEですが、ここでは下落は75日線までで止まるのが標準です。もし75日線を下回るようだと「押し目買いの力が弱い」ので、(E→F)へのさらなる上昇がない可能性がでてきます。つまり中勢上昇波動は(A→B)(C→D)の2段上げで終了する可能性があるわけです。

現在のTOPIX(日経平均も同じ)はDをつけにいっているのですが、Dの後の下落のしかたが問題です。75日線より上位で止まれば、次の(E→F)の上昇があるでしょう。しかし75日線を何日も割り込むようではいけません。8月18日にTOPIXは1687P、日経平均は16723円くらいまで上昇してほしいといったのは、Dが75日線よりかなり上位にあれば、(D→E)の反落の幅が少々大きくても75日線を割ることはない。したがって(E→F)の次の上昇波動に繋がるからです。

もともと日経平均の16000円〜16400円のゾーンは過去の出来高累計が大きいゾーンであり、これを突破するには外国人買いを期待するしかないのですが、その外国人買いも米国景気の後退が次々に明らかになるにしたがって減少しつつあります。(オーダー倍率は1.33倍から今日は1.16倍に低下している)

TOPIX・日経平均のDは、このままだと75日線から大して高くない位置で確定しそうです。そうなれば、今後は75日線を割るのか割らないのかが重大な焦点になります。


(06.8.25) TOPIX 1619(-3) 日経平均 15938円(-21) 14.9億株 (2兆 23億円)



NYダウは11304ドル(+6)、ナスダックは2137P(+2)と小反発。

東京市場は急上昇の後、往って来い。日経平均は寄り付きすぐ後の安値15874円から16156円へ+280円上昇し、そこから15938円へ-220円下落して終わる。

(A)TOPIXのピークらしさの確率は、@aで新高値(十字ともいえぬ小さい足だし、陰線ともいえぬので、この日の足は加点しない)、Abで順下がりの陰線、B9日順位相関、C25日順位相関が+80以上だった、Dすでに逆張りの売りマークが出ていた。E今日上ヒゲの陰線になったのは、戻り売りの勢力のほうが勝っている。ということで6分か。

(B)日経平均は、@aで新高値、A翌日は小さい十字型の「はらみ」で、bでaの陽線の安値を下回ったので「はらみ後下抜き」、B9日順位相関、C25日順位相関が+80以上だった、D今日上ヒゲの陰線になった。ということで5分か。

(C)需給を表すオーダー倍率は、1.08倍へ急低下。来週の月・火・水曜には1.0倍割れとなることは必至です。ここへきての外国人の買い意欲は意外なほど減衰しています。これは大きなマイナス材料です。


定点観測9銘柄のうち上昇トレンドになったのは6銘柄、2銘柄が高値切り上げ(鹿島と野村)、1銘柄が高値・安値とも切り下げたまま(ソフトバンク)となっています。上昇トレンドになったばかりのソニーは今日、先の安値を下回ったので再び下降トレンドに戻る可能性がでてきました。

「新日鉄」をモデル波動に当てはめると(A→D→E)となります。Aから一気に75日線を上抜いたので、(A→B→C→D)のうちのB、Cが省略されました。

現在は(F)に向かって上昇中ですが、昨日今日と高値が499円の上ヒゲ陰線となっているので、ここがFになったのではなかろうか。次の下落のメドはまずは25日線です。

「ソフトバンク」をモデル波動に当てはめると(N→M→N→M)の繰り返しでした。Nは75日線に到達しない戻りの高値です。M'(A)→N'(B)への上昇では初めて75日線に接近したので、この動きはモデル波動の(A→B)となるのではないかと期待していましたが、今日は急落。

ただM'(A)の安値1894円を下回らずに小波動のボトムとなれば(A→B→C)となるので、次の上昇波動では75日線を上抜く可能性が大きくなります。(1894円を下回ればふたたび(N→M)の繰り返し)


(06.8.28) TOPIX 1600(-19) 日経平均 15762円(-176) 13.6億株(1兆7670億円)



NYダウは11284ドル(-20)、ナスダックは2140P(+3)と小動き。

東京市場は薄商いの中を下落。当面はよい材料は見当たりません。米国では景気後退が「失速」の可能性もでてきました。

今年のクリスマス商戦がどうなるのかが注目されるところですが、その時期に多く売れるであろう電化製品、ゲーム機、パソコン、デジカメなどの注文を国内では受注しているはずです。 あるいは自動車の売り上げはどうなるのか。

原油高と高金利による住宅バブルの消滅によって個人消費の伸びが鈍化することは必至でしょうから、今年の米国の年末需要は大きくは伸びないのではなかろうか。

国内では長期金利が1.70%を割り込みました。長期金利の低下は経済成長率が低下するであろうという予想があるからです。好調だった4-6月決算に惑わされてはいけない。

(A)TOPIXは大勢波動の基準である200日線を割り込みました。200日線より上位にあること8日間でした。明日TOPIXの高値が1621P以下であれば「主な株価」は小波動のピークを表示します。これはほぼ確定でしょう。そうなれば下値メドは一応、75日線の1569Pとなりますが、@現在は75日線は下降中であるし、A上昇時の75日線からのカイリが小さなものだったので、75日線を割り込むような反落も考えておかねばなりません。

(B)日経平均も同じです。200日線を割り込みました。明日ザラバ高値 が15886円を超えなければ、「主な株価」は小波動のピークを表示します。

(C)この株価調整が反転するには、需給のバックアップが必要ですが、9月に入ると4月高値の信用期日が始まります。外国証券オーダー倍率は明日1.0倍まで低下し、水曜日には1.0倍を割り込むかも知れない。需給のサポートはありません。


いまのところ小波動のピークらしさの確率を求める根拠としては、@新値、A足型、BC順位相関、D逆張りの売買マーク、Eデンドラの株価メド、からポイントを積み上げています。

「25日投資マインド指数」もポイントの要素になるのではないか。85%を超えれば、ピークらしさの確率を+1ポイント加算し、15%を下回ればボトムらしさの確率を+1ポイント加算してもよいのではないかと考えています。

投資マインド指数を明確化したのは今年の2月からのことですが、それから半年の経過を見ていると、投資マインド指数はピーク・ボトムを推定する際になかなか有効であることがわかりました。 11月まではなお見続けていきますが、よしとなればその後はピーク・ボトムの加点の要素にする予定です。


(06.8.29) TOPIX 1615(+15) 日経平均 15890円(+127) 12.5億株(1兆6598億円)



NYダウは11352ドル(+67)、ナスダックは2160P(+20)と反発。

思わず目を疑うほどの薄商いでした。売買代金は1兆6598億円と今年最低。出来高も12.5億。総見送りです。

オーダー倍率は1.0倍へ低下。明日は1.0倍を下回ることが必至です。

(A)TOPIXは、「主な株価」が小波動のピークを表示しました。モデル波動からは(a)75日線(1569P)まで下落するのが普通ですが、軽くても(b)25日線(1591P)までの下落はあってしかるべきです。

(B)日経平均は、今日は「主な株価」は小波動のピークを表示しませんでしたが、明日ザラバ高値が16069円以下であればピークを表示します。このときは(a)75日線(15397円)まで下落するのが普通ですが、軽くても(b)25日線(15677円)までの下落があってしかるべきです。

今日は書くべきこともないので、《カナル24》で、あまり使われていないだろう「戻り水準」の使い方を説明します。次図で、(A)の高値17563円から(B)の安値14045円まで、3518円幅の下落をしましたが、戻りのメドとなるのは
  1. 1/3戻し。(14045円+3518円×0.3333=15217円)
  2. 1/2戻し。(14045円+3518円×0.5=15804円)
  3. 2/3戻し。(14045円+3518円×0.666=16387円)
    が主なものですが、最近は「黄金比」の0.618倍、1.618倍を使う投資家も多いようです。0.618のときは、
  4. 0.618戻し。(14045円+3518円×0.618=16219円)となります。
この戻りのメドを計算するには、@高値、A安値を知り、B下げ幅を計算し、Cそれに0.333とか0.618とかを掛けて、戻りの幅を計算し、D安値にこの戻り幅を加える。という手順が必要です。面倒です。《カナル24》のグラフ画面にある「戻り水準」の機能を使うと、戻りのメドが簡単にわかります。(黄金比の0.618の戻りを例にします)


  1. 日経平均のグラフを描いておいて、ツールバーの「傾向・期間の登録」をクリック。

  2. 「目標値段・傾向線・期間の設定」の小画面が現れるので、「戻り水準」をクリック。

  3. 高値と安値の位置を指定するためのスクロールバーが表示される。


  4. 高値(紺色)のスクロールバーをクリックして(紺色の)縦線を高値の日に移動させる。

  5. 安値(紫色)のスクロールバーをクリックして(紫色の)縦線を安値の日に移動させる。

  6. 戻り率(0.618)を入力する(▼ボタンをクリックして「0.618」を指定してもよい)

  7. 「=」ボタンをクリックすると、
  8. 16219円と表示される。これが0.618の戻りのメド。

  9. 「表示」または「登録」ボタンをクリック。


  10. 戻りのメドの16219円の数字とその水準に横線(ピンク)が引かれる。

    先の(C)の高値は16244円だったので、今回の戻りは黄金比の0.618が最も近いメドを出していたことがわかります。

  11. 「終了」ボタンをクリックして「目標値段・傾向線・期間の設定」の小画面を消す。


(06.8.30) TOPIX 1612(-3) 日経平均 15872円(-18) 14.7億株(1兆9041億円)



NYダウは11369ドル(+17)、ナスダックは2172P(+11)と小幅続伸。

日米ともに材料不足で大きな動きはなし。

(A)(B)TOPIX・日経平均ともに、「主な株価」は小波動のピークを表示したので今後はどこまで下げるのか、どこで止まるのかを注意することになりますが、メドは昨日いったように25日線または75日線の水準です。

(C)外国証券オーダー倍率は0.92へ低下しましたが、ここ3日間で1.0へ復帰する可能性は大きくありますから、これをもって需給が悪化したと即断はできません。(3日たっても1.0倍へ復帰できなければ問題だが)

株価が75日線を上回ったということはモデル波動の(D)点に向かっているということですが、(D)点に達した(すでに達したと思っている)あとは(E)点に向かって下落します。(E)点は75日線の水準です。これを割らなければ次に(E→F)の上昇が期待できます。しかし75日線を大きく下回るようだと次の上昇は期待薄で、上昇は(A→D)で終わりとなりかねません。

今回は株価が75日線を上回ったとはいっても、今回は75日線がドンドン下降している途中で上回ったのであって、75日線が横ばいあるいは上向いているときに上回ったわけではありません。

早い話が、株価は急落した後、75日間同じ値段をつけておれば、75日線は株価の水準まで下降してきます。ここで10円ほど上昇すれば「75日線を上抜いた」ということになります。上抜いたのは株価が上昇したからではなく、75日間が経過したのが理由ですから、株価が上昇に転じたとはいえません。


75日線が早く横ばいにならねばなりません。横ばいになってなおかつ株価が75日線より上位にあるのが望ましい。

75日線がいつ横ばいになるのかは、今日の株価と75日前(今日を含めて76日前)の株価を比較すればすぐにわかります。図の緑線は株価を75日先行させたものです。

今日の日経平均の終値は15872円ですが、76日前は16158円でした。 75日平均とは、今日の株価を含めて最近の75日間の株価平均ですから、76日前の16158円は今日の75日平均には使われていません。

しかし昨日までは16158円は75日平均に使われていました。つまり今日の終値15872円が入ったかわりに16158円が圏外に去ったわけです。昨日の75日間の株価の合計に比べて、今日の75日間の合計は、(15872-16158=)-286円少なくなりました。75日平均では(-286÷75=)-3.8円分だけ平均線は下落しました。

つまりは75日線が上向くか下向くかは、今日の株価と76日前の株価のどちらが高いかでわかります。緑色線は76日前の株価(75日先行)であるので、株価が緑色線より下にあるときは75日線は下降しており、株価が緑色線より上になれば75日線は上昇に転じます。

株価が今日の15872円水準を維持するなら、例えば71日前の5月22日の株価は15857円であるので、4日後には現在株価のほうが76日前の株価よりも高くなる=75日線が横ばいになり上向く。ということになります。

来週後半には青○が76日前の株価になりますから、75日線が横ばいになるチャンスです。ここで75日線を割り込むかどうかが問われます。

200日線も同じことです。黄色線が201前の株価ですが、現在のところ(b)ははるかに下方(14072円)にあるので、200日線は上昇を続けています。しかし例えば171日前の株価は15957円であるので、29日たっても株価が16000円を割れているようでは、200日線は横ばいになり下降を始めます。10月半ばまでに株価は現在以上の水準になっておかねばなりません。


(06.8.31) TOPIX 1634(+21) 日経平均 16140円(+268) 16.5億株(2兆2416億円)



NYダウは11382ドル(+12)、ナスダックは2185P(+13)と小幅続伸し、ともに安値からの小波動の新高値を更新。

NYダウは小波動の高値と安値を切り上げて「Q型の買い」になり、すでに中勢上昇トレンドに転換しています。株価は75日線・200日線を超えており、文句なし。

ナスダックは200日線を下回ること3か月半を経過していますが、ここへ来て、75日線を上回り、「最後の下降波動のピーク」の2190Pまであと2Pに迫りました。2190Pを上抜けば小波動の高値が切り上がります。その後の反落で安値2012Pを下回らねば「Q型の買い」となって中勢上昇トレンドに転換しますが、現在株価が2185Pであることを思えば、この後の反落で2012Pを割る可能性はほとんど小さく、2190Pをクリアした段階で、ナスダックは中勢上昇トレンドに転換したとみてよいでしょう。


(A)(B)小波動のピークを出しているので、今週は調整かと思っていましたが、今日は先物主導で案外な反発となりました。

前回のピーク(a)をつけた後、3日ほど反落してから(b)で「大陽線のつつみ上げ」となって、急反発に驚かされました。7月10日にこれは「化け線」(だましの線)ではないかと書きました。無理やり買い上げた格好でした。

今日もその気味があります。先物で相当な仕掛けをした感じです。先の高値(TOPIXは1645P、日経平均は16244円)を上回れば、この疑いは消え、新しい上昇小波動が始まりますが、今日のところは今日の上昇は不自然であり、まだ下落の可能性が半分以上あると思っています。


このページでは「最近のTOPIXの動き」について書いていますが、ほかのページに毎日、定点観測9銘柄のグラフを掲げています。グラフは《カナル基本》の「足型グラフ」です。

ほとんどの方はあまりこのHPをご覧になることはないでしょうが、わたしはこの9銘柄を見て、日経平均・TOPIXの動きの予想の参考にしています。(多くの銘柄を見ることができないので)


ここでは25日線と75日線と「足型」を使って売買マークを出していますが、最もすばらしいのは「底打ち買い」(緑色太線)です。

今回の底打ち場面では定点観測9銘柄のうち8銘柄が「底打ち買い」を出していました。(図の赤丸)

「底打ち買い」は、@株価が25日線あるいは75日線より下回っていて、A3陽連(1本の陰線が入ってもよい)となって、B25日線あるいは75日線を上回ったときに買いマークがつきます。


25日線は「動・反動」の基準です。3連続陽線となって、力強く25日線を上抜くならば、25日線が戻り一杯にはならず、反発力は強いと判断できます。

75日線は中勢波動の基準です。力強く75日線を上回っていくなら、中勢上昇波動に転換するのではないかの期待が強くなります。

「力強く上回る」ということが大切です。

9銘柄のうち「底打ちの足型」を出さずして上昇したのは、8411「みずほ」だけです。ほかの8銘柄は全部「底打ちの足型」を出しました。

ただし9984「ソフトバンク」は「底打ちの足型」を出して25日線を超えたものの、75日線を上回ることができず、再下落となっています。

これが唯一の間違いとなりました。


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