TOPIXをどう見たか・判断したか (06年6月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(06.6.1) TOPIX 1584(+4) 日経平均 15503円(+36) 16.9億株(2兆3079億円)



(a)NYダウは11168ドル(+73)と反発。しかし昨日の大陰線の半分に満たない上げ幅では、この大陰線を上抜くのはシンドイ。時間がかかりそう。

(b)ナスダックも2174P(+14)と反発したものの昨日の下げ幅の1/3も戻っていないのは反発力がありません。

NYダウは最後の上昇波動のボトムを下回るかどうかの位置にありました。反発によって少し余裕がでてきましたが、まだワンチャンスで下抜く可能性も充分にあるので、目が離せません。


東京市場は前場は高かったものの後場に見切り売りがでて陰線となりました。

なんとか「最後の上昇波動のボトム」を割り込むことは回避しましたが、首の皮一枚で繋がっているという状態。

個人投資家に人気があるソフトバンクが急落しました。

新興市場の投げ売りが続き、信用取引の担保切れ(追証)が発生し、所有しているソフトバンクを売却して新興市場の信用買いの証拠金に当てようとする動きから、ソフトバンクが連鎖的に下げている。との解説があります。

まあそのとおりですが、ソフトバンク自体が信用の期日を迎えているのも事実です。

通常の信用期日(6か月)の到来によって投げ物がでるのは、株価のピークの6か月目ではなく5か月目です。(ピークの日に全員が買ったわけではなく、ピークをつける1か月〜半月前に買った向きが多いので、5か月目から処分売りがでる)

ソフトバンクの場合、1月の初日がピークでした。今、処分しているのは12月に信用で買った向きです。昨年12月末の出来高は最も多いので、ここで大量の買い玉ができています。信用取引の期限ギリギリまで粘っても6月末までには処分せねばなりませんが、たいていは期限の1か月〜半月前までに処分してしまいます。つまり、1月初のピークから6か月目が投げのクライマックスではなく、今日から6月中旬にかけてが処分売りのクライマックスとなります。


日経JQ平均のグラフを見れば、JQ平均のピークは1月16日にあります。ソフトバンクのピークに半月遅れています。

新興市場の投げ売りが、ソフトバンクの例のように東証1部銘柄にも悪影響を与えていますが、投げ売りが最も多くなるのは、1月16日から5か月たった6月15日からです。

まだ新興市場の投売りは終わったわけではありません。しかしあと2週間でクライマックスは終わるので、新規の買いであれば「期日向かい」(信用の期日到来で投げものがでたときに買う)で報われるのではなかろうか。


(06.6.2) TOPIX 1606(+21) 日経平均 15789円(+285) 24.0億株(3兆 643億円)



NYダウは11260ドル(+91)と連続高。ナスダックは2219P(+40)と大幅高をして、一昨日の大陰線を上回る。

@ナスダックの大幅高、Aシカゴ日経平均が15720円(+220)と高く、東京市場は100円かた高く始まる。

しかし一方ではB外国証券の売りが7200万枚という異常に大きな売りが出て、差し引き2300万株の売り越しであり、C新興市場の投売りが止まらず、前場にTOPIXは1556Pまで急落。この水準は「最後の上昇波動のボトム」の1568Pを下回るもので、さらにその前の1月18日ボトム1536Pを下回ることになれば、完全に大勢上昇波動は終わると観念しました。ところが、昨日いった期日向かいの買い物が入り、10時半くらいからは急上昇して終わりました。

(A)この結果、@新安値の、A陽線で、B前日の陰線を「つつみ上げ」て、C「下ヒゲの長い陽線」になりました。これだけで、小波動のボトムの確率のポイントは4ポイントあります。25日順位相関が-80以下であることから5ポイント、先の逆張りの買いマークから6ポイント、今日は掲げませんが《デンドラ24》の下値メドに達したので7ポイントと加算すれば、今日は文句なく小波動のボトムがでたようです。


昨日発表された、信用買いの評価損率は約13%でした。ただしこれは先週末の数字。今週に入ってから株価はさらに下げていたので、-15%を超えていたはずです。評価損率が-15〜-16%というのは安値をつけるらしい目安です。

そういうことを市場は注目していたのでしょう。新興市場あるいはソフトバンクに投げが殺到してから、急反転。日経平均はザラバ安値から終値へ、なんと520円の急上昇です。

1月18の日中の値幅は666円(4.34%)と大波乱の日でしたが、今日の値幅はそれに続く523円(3.31%)です。これによってだいたい1月18日の再現をしたので、明日からはある程度の反発があると思います。

ただ状況はかなり異なっています。1月当時は株価が75日より上位にあったが、今は完全に75日線の下にあり、大きく反発しても75日線は限界となるでしょう。また1月当時は200日線ははるかに下方にあり、大勢上昇波動が下降トレンド入りすることは考える必要はありませんでしたが、今は200線ギリギリのところにあります。ここから75日線まで戻れずに反落するようであれば、200日線を下抜く可能性が強くなると思っています。

ここからの戻りが25日線で止まるのか、75日線まで伸びるのか。は今年後半の相場を予想する上で非常に重要なポイントであると思います。


(06.6.5) TOPIX 1594(-11) 日経平均 15668円(-121) 15.1億株 (2兆1235億円)



NYダウは11247ドル(-12)と小反落。ナスダックは2219P(-0)と変わらず。

日経平均は昨日の大幅反発の反動で反落となったが、感じとしては底堅い。しかし昨日のザラバ安値で、最後の上昇波動のボトム(ザラバ安値)を下回っているのは、イエローカードです。

(終値ベースでは最後の上昇波動のボトムは下回っていないが、終値ベースで下回るようなことになると、レッドカードで、大勢上昇波動は下降トレンド入りしたと確認できます)

06年03月期の決算がすべて発表されました。6月2日の東証1部全銘柄の予想連結PERは20.0倍でした。これを元に今後1年間の株価水準が決まります。

私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
という基準です。昨年はくどくいってきました。例えば05年6月1日・05年6月14日05年8月15日05年9月13日、05年9月30日05年10月18日05年11月7日06年2月10日06年2月17日です。


日経新聞の集計によれば、06年03月期は全産業で、経常利益の伸び率は20.9%でした。

上記の基準でいえば、当期だけの予想PERで22倍程度、その次の期が10%の伸び率であれば24倍程度が妥当なところです。

24倍を超える株価水準は楽観しすぎでした。これは右のグラフでPERが24倍を超えたときが株価のピークになっったことでも理解できます。

さて、現在のPERは20.0倍ちょうどです。すなわち今期の増益率が10%ならPER18.0倍が妥当。ここへ来期10%の増益が期待できるならば20.0倍。というのがPER20.0倍の根拠です。

この予想が妥当かどうかをこれから吟味せねばなりません。今期の経常利益の伸び率の予想は現在のところ+3.5%でしかありませんが、昨年もスタート時には+2〜3%程度の予想であったものが、最終的には20.9%まで伸びたことを思えば、10%程度の伸びは期待できます。

そうなれば、今期だけでは18.0倍が妥当。来期もさらに10%の伸びが期待できれば20.0倍が妥当となります。(現在の株価水準です) 今後は、今期+10%、来期も+10%の経常益の伸び率がどうなるのかを基準にして株価水準が決まっていきます。


(06.6.6) TOPIX 1567(-27) 日経平均 15384円(-283) 15.4億株 (2兆 741億円)



バーナンキFRB議長の、@米国景気は減速し始めたが、Aインフレ抑制のほうが重要である(要旨)の発言があって米国は景気後退がわかっておりながらも、金利を引き上げざるを得ない。というジレンマの状況にあることが明確になりました。

インフレを抑制しようと金利を上げれば景気後退が加速するし、景気後退を先にずらすべく金利を据え置けばインフレ懸念があるし。両方の問題を同時に解決するすべはありません。

バーナンキ議長の優先順位は「インフレ」であることがはっきりしたので、金利引き上げが継続するとの市場の判断で、NYダウは11048ドル(-199)と大幅下落。これによって、NYダウのグラフは「最後の上昇波動のボトム」をザラバでも終値でも下抜き、まずは中勢上昇波動は終わりました。この後200日線を下回るようなことになれば、大勢上昇波動も終わることになります。

ナスダックはすでに、「最後の上昇波動のボトム」を大きく下回り、200日線も下抜いているので、大勢上昇波動は下降トレンド入りしていると判断していますが、昨日200日線まで戻ったので、あるいは大勢下降波動入りの判断は早すぎたかと悩みました。しかし昨日の大陰線が出たことで、どうも昨日の大陰線は200日線は超えることができない(つまりは景気後退が明らかになった)といった感じです。


東京市場は、NYがこける→アジアが下げる→欧州が下げる、という循環に巻き込まれては独自の相場感は生まれず。

寄り付きはシカゴ日経平均(15500円。-180)を手本にして始まり→アジア株の下落・新興市場株の下落を嫌気して下げる→先物の売り圧力で下落。と、まあよいところはありませんでした。しかも売買代金は減少しているのでなお悪い。

(A)TOPIXはとうとう終値ベースでも「最後の上昇波動のボトム」を下回りました。中勢波動は下降トレンドになったと判断できます。

中勢波動が下降トレンドになったとしても、再度上昇トレンドに復帰することはそう難しいことではありません。復帰には、@株価が75日線まで反発する→Aそこから反落する→B75日線を完全に上回る。という段階が必要ですが、短期であれば1〜2か月で復帰することが可能です。


しかし200日線を完全に割り込む状況になると、大勢波動が下降トレンド入りしたのかを考えねばならなくなります。

大勢波動というのは2〜4年(平均3年)のサイクルであるので、次の上昇波動に入るにはこの半分の1〜2年を要します。

今回の大勢上昇波動(景気循環)のピークを4月とすれば1年先の来年4月までは株式市場は沈滞するということになりかねません。

(B)日経平均は「最後の上昇波動のボトム」(2月20日)のザラバ安値15389円をザラバ(一昨日到達)でも終値(今日到達)でも下回ったので、中勢波動は下降トレンド入りが確定。この後はよく戻しても75日線まで。並みの動きであれば25日線が戻りの限界となります。


(06.6.7) TOPIX 1533(-33) 日経平均 15096円(-288) 19.6億株 (2兆 5111億円)



NYダウは11002ドル(-46)、ナスダックは2162P(-6)と続落。

東京市場は、朝方の外国証券が2460万株の大量の売り越しとなり、国内の機関投資家の買いがあったようですが、多勢に無勢、昨日と同規模の下げとなりました。

@明後日は6月のSQであるし、A新興市場の投げのクライマックスは来週あたりだろうし、と需給の大きなバランス失調があっては買う気にならないというのが投資家の思いでしょう。

(A)(B)TOPIX・日経平均は昨日、中勢波動が下降トレンド入りしたことが確認され、ついで今日は大勢波動の基準である200日線を割り込んできました。4〜5日のうちに200日線を回復できねば、いよいよ(ナスダックのように)大勢波動も下降トレンド入りと判断せねばならなくなります。

世界の株式市場が下落しています。今日の東京市場は-2%ほどの下落でしたが、韓国はそれ以上の-2.6%、上海は-3.8%、インドは-3.3%の下落でアジア株は全滅。ロンドンは今のところ小幅安のようですが、どこかで連鎖安が止まらねば、TOPIX・日経平均だけを注目していても予想は難しい。

ただ相場の自律的な動きに絞れば、(C)25日投資マインド指数は6.8%となりました。投資マインド指数を計算しはじめてから、指数が1桁になったのは06年2月22日(この日が小波動のボトム)、05年4月18日(17日後の5月17日がボトム)、04年5月10日(5日後の5月17日がボトム)、03年11月17日(2 日後がボトム)、02年10月10日(この日がボトム)などがあります。

(D)最も重要な外国証券オーダー倍率ですが、こちらはまったく好転の兆しがありません。これが強気を惹起させない最大の原因です。


《デンドラ24》の4%波動による下値のメドを掲げます。

日経平均の下値メドは
  1. 15982円(前波動中位)
  2. 15280円(前波動1/4位)
  3. 14929円(今波動中位)
  4. 14050円(前波動1/4位)
となっています。 Aでは上から3番目の水準で止まり、Bでは上から4番目の水準で止まりました。4番目まで下落することは通常ではあまりないことなので、Bは相当に磐石の下値水準だと思っていましたが、昨日、終値ベースで「最後の上昇波動」を下抜いたと同時に、波動パタンが変化し、昨日からは掲げた下値メドに変わりました。

現在の株価は上から2番目のメドにすでに到達し、次の(3番目の)14929円が目標になっています。(だいたいにおいて2番目・3番目で止まることが多い)


TOPIXの下値メドは
  1. 1640P(前波動中位)
  2. 1569P(前波動1/4位)
  3. 1498P(今波動中位)
  4. 1355P(前波動1/4位)
となっています。 Aでは上から2番目の水準より上位で止まり、Bでは上から3番目より上位の水準で止まりました。

TOPIXも日経平均と同じく昨日、終値ベースで「最後の上昇波動」を下抜いたと同時に、波動パタンが変化し、昨日からは掲げた下値メドに変わりました。

現在の株価は上から2番目のメドにすでに到達し、次の(3番目の)1498Pが目標になっています。


(06.6.8) TOPIX 1482(-51) 日経平均 14633円(-462) 26.5億株 (3兆 4300億円)



NYダウは10930ドル(-71)、ナスダックは2151P(-10)と続落。

NYダウ・ナスダックともに新安値を更新したわけではありませんでしたが、東京市場には大きく響きました。

@今日はSQの前日とあって先物の思惑が跋扈するだろうこと、A新興市場の投げが続いていること、B10日連続で外国証券が売り越しとなっていること、全部が需給に関係するものですが、今はこれが株価の変動に一番の影響力をもっています。

シカゴ日経平均は大証比-10円安の15090円だったが、日経平均は14990円で寄り付き、反発もほとんどなく、あれよあれよの大下げとなりました。一時は-599円安があって、最後にザラバ安値から130円ほど戻して終わりました。むろん600円下げに対して130円の戻りでは問題になりません。ただ、今日は小波動のボトム(大底ということではない)となる可能性はかなりあります。

@日経新聞朝刊によれば、先週末の信用買い残の評価損益リツは-15.27%でした。だいたいにおいて、評価損が-15%以上に拡大したときは、追証の発生から大量の投げ物が出て、ここでボトムなることが多いのです。(逆に評価益率がプラスになったときはピーク)

A投げ物が多く出たという傍証は、今日の出来高・売買代金の大きさです。SQに絡むものがどれだけあるか不明ですが、最近にないボリュームとなりました。

B昨日の東証1部の連結PERは19.09倍まで低下していましたが、さらに株価が下げたことで、(推定ですが)今日のPERは18.50倍程度になったと思われます。今期だけに限っても経常伸び率が5%であれば17倍、10 %であれば18倍が妥当であるので、18.5倍というのは妥当な水準の範囲内になったとしてよいでしょう。


このところずっと「最後の上昇波動のボトム(上図のa'の水準)」を下回るかどうかをいってきました。

「最後の上昇波動のボトム」を下回ったときは、中勢波動は下降トレンド入りしたと判断できるからです。下降トレンド入りしたらどうなるのか。 これは大勢波動が上昇波動にあるときと、下降波動にあるときで異なります。

右図は大勢波動が上昇中のときの中勢波動のモデルです。例えば図の2をピークとする(H→I→J→K(A)→B→C→D)の動きを見て下さい。J→Kの下落途中で75日線を割り込み、Kまで下落しますが、Kは中勢下降波動の大底になります。すなわち(K→B)へと75日線まで戻り、(B→C)と反落するものの、Cは前のボトムKより上位で止まり、(K→C)が上がります。

その後は(C→D→E→F→G→H)へと、ボトムが切り上がり、ピークが切上げるという上昇波動に移るわけです。つまり75日線を割り込んだばかりのKはAの大底であったことになります。


大勢波動が下降中のときの中勢波動は惨めです。例えば図の1へいたる下降波動(H→I→J→K→L→M→A)の動きを見て下さい。J→Kの下落途中で75日線を割り込みKまで下落し、(K→L)へと75日線まで戻るところまでは同じです。しかし(L→M)の反落で、MはKを下抜いて(K→M)が切り下がります。

Mでも大底ににはなりません。(M→N)へ反発するが、Nは25日線の水準でしかありません。(75日線までの反発力は失せている)。結局(N→A)へ再下落し、こここが大底になるかどうかです。

大底のAが確定しても、その後の中勢上昇波動は短いものになります。図では(A→B→C→D)までが上昇の限度であるとしていますが、(D→E→F)まで伸びることもあります。としても大勢波動が上昇トレンドであったときの(A→B→C→D→E→F→G→H)といったように4回以上のピークの切り上げはありません。通常は(B→D)の1回、多くて(B→D→F)の2回までです。

このように中勢波動が下降トレンド入りしたといっても、大勢波動が上昇中の時と下降中のときとでは、その後の中勢波動の動きはまるで違います。

大勢波動が上昇中であれば、(K)を見つければそれが最もすばらしい買い場になりますが、大勢波動が下降中のときにKを見つけても、それは(K→L)への反動高をとることができるにすぎません。モタモタしていると、(L→M)へ再下落が始まり、Kを下回る株価水準に陥ります。


このように大勢波動が上昇トレンドにあるのか下降トレンドにあるのかの判断は極めて重要です。

図のAは「最後の上昇波動のボトム」の水準です。
  1. A水準を下回るまでは中勢波動と大勢波動は壊れていません。よってAを割り込む前までは図の赤線(A→B')のコースの可能性が強くありました。

  2. しかしA水準を割った日に、中勢波動は下降トレンド入りが決まりました。この段階でもなお(A→B')のコースの可能性は強いのですが、

  3. 株価が200日線を下抜いたことによって、大勢波動は下降トレンド入りしたのではないか、の可能性がでてきました。もし大勢波動が下降トレンド入りしたのであれば、すでに述べたように、今後のコースは(A→C→B→c(c'))が濃厚になります。
もし大勢波動が下降トレンド入りしたとなれば、次の注目点は、@Bが25日線まで戻るのか、75日線まで戻るのか。(75日線まで戻るに越したことはない)

ABからの反落はCより上位の(c)で止まるのか、Cを下回る(c')まで下落するのか(cで止まるに越したことはない)


なんか今日は気合が入って、多くのことを書きましたが、現状は(大勢波動が上昇トレンドあるいは下降トレントのどちらにせよ、今日の株価水準はモデル波動の(K)の近辺にあることは間違いありません。

(K)からは75日線あるいは25日線までの反発が期待できます。

このK(初めて株価が大きく75日線を下回った)の位置にある銘柄は簡単な条件表で検索できます。「条件表の設定例とその市場環境」のNo.35 75日線からのカイリ率が-30%を使って下さい。

東証1部銘柄で、この条件に該当した銘柄は、この10日間で約80銘柄あります。図の(a)は株価が75日線より-30%カイリした日です。その後(b)の25日線あるいは(c)の75日線まで戻っていることがおわかりでしょう。


(06.6.9) TOPIX 1498(+16) 日経平均 14750円(+117) 31.6億株 (4兆 2010億円)



NYダウは10938ドル(+7)と下ヒゲの長い「タクリ足」となりました。ナスダックも2145P(-6)と小幅続落ながら「タクリ足」となり、下げ渋りを表現しましたが、反発するかどうかはわかりません。

少なくとも、「順上がりの連続陽線」がでるとか、一昨日の陰線の高値を上回るとかにならないことには、単に下げ渋ったというだけのことです。

東京市場は6月のSQでした。清算値は14454円だったといから、昨日終値よりも-180円安かった。SQが通過した後は清算値から+370円高まで戻したものの後場にかけて売られ、ザラバ安値14389円と安値を更新。しかしそこから+360円ほど戻して引けました。360円幅の上昇下落が度あるという目まぐるしい動きでした。

4兆2000億円という大きな売買代金となりましたが、SQを除いても3兆円を超える売買があったようです。昨日・今日で6兆円の投げ売りがあり、6兆円の買い(買戻しも含む)があったわけです。


昨日・今日投げた投資家は、忌々しく思っていることでしょうが、投げることによってこれ以上の株価の下落を気にすることはなくなったし、追証の不安もなくなりました。

投げ物を買った投資家は新たな株価水準で仕掛けたわけだから、今のところは含み損はありません。つまり「玉整理」が進みました。

(A)(B)とはいえ今日の上昇は「アヤ戻し」であり、内容はカラ売りの買戻しによるものでしょう。「反発」というためには、少なくとも「アヤ戻し」の限界である9日平均線を上回らねばなりませんが、9日線はまだ高い位置にあります。

(C)逆張りの「日経平均用'96」は買いマークを連続して出していますが、これが消えた日から「突っ込み買い」ができるかどうかを考えればよいでしょう。


今の相場で最も重要なものは外国人の売買動向です。毎日の動向は「外国証券オーダー倍率」をもって外国人が買っているか売っているかの判断の材料にしています。

外国証券の朝方のオーダーは今日で12日連続の売り越し。今日などは3300万株という異常な売り越しとなり、オーダー倍率も0.67倍と極めて低い水準まで落ち込んでいます。

ところが東証発表の5月第5週(5月29日〜6月2日)の外国人は3000億円の買い越しになっていました。これは意外でした。5月5週というのは上図の(a)(b)の週で、75日線に届くかどうかの水準です。このあたりで外国人は買っていた。当然にこの水準とより安い現在の水準でも買っているはずです。

ところがオーダー倍率は最近にない低い水準まで落ちている。実際の外国人の買いと朝方の注文とには違いがあるようです。どちらが正しいかといえば、東証発表の売買動向です。(最近のオーダー倍率(朝方の成り行き注文)はやや作為があるのではないか?)

ともあれ、今日のオーダー倍率は0.67倍という低水準ですが、これに匹敵するのは昨年4月の最安値の翌日(b)です。この日も0.67倍だった。この後倍ルが1.0倍を超えてくるのはそれから2か月後のことで、この間に小波動のボトムは(K→K')と切り上がりました。

「最後の下降波動(J→K)」を上回り、中勢波動が上昇トレンドに転換したのは、オーダー倍率が1.0倍を超えた(c)の日から1か月半の後のことでした。

こういうことを思えば、今日のTOPIX・日経平均の位置は、よくて図の(K)であり、オーダー倍率が1.0倍以上になって株価上昇が本調子になるのは2か月近くあとのことであるといえます。


(06.6.12) TOPIX 1510(+12) 日経平均 14833円(+82) 19.5億株 (2兆 1869億円)



NYダウは10891ドル(+7)と終値で200日線に急接近。ナスダックも2135P(-10)と下げ、6日連続安。ただし一昨日の「タクリ足」の安値までは下げていないので、当面の下値調べは終わった感じです。

今月のFOMCの金利引き上げは織り込んだらしい。こ

東京市場はSQが通過した昨日はザラバ安値から+360円高まで戻して引けましたが、(A)(B)今日もなんとか続伸し「順上がりの陽線」となりました。

まだ最後の大陰線の高値を上回ることはできていないし、ましたやその前日終値との「窓」は埋めていませんが、小波動のボトムらしさは5分になったようです。(@昨日が新安値の、A陽線、B9日順位相関、C25日順位相関が-80以下、D逆張りの買いマークを出した。

これで5分ですが、今日の「順上がりの陽線」を加えると、(今日の売買代金が小さいので1ポイントの加算はできないが)、5.5分というところでしょうか。

(C)しかしあいかわらず外国勢は売り越しが続き、オーダー倍率が1.0倍の均衡点にもどるまでは、そう大きなリバウンドがあるとも思われません。


株価はアヤ戻しの9日線にはなお戻っていない状態なので、まだこの先のことはハッキリしません。あまりいうべきこともないので、近況を。

リアルタイムのデータで、グラフを描き、売買マークをだすという《リアル24》を発売して1年半になりました。この間にいくつかの工夫を入れて、《カナルFR》(楽天証券用)などは、ほとんどリアルタイムのデータ更新と同時に、「グラフを描き、売買マークを出す」という凄いシステムに発展しました。

《リアル24》はアルタイムデータとの時間のズレを極力小さくするために、リアルタイムで取得できる銘柄数は8銘柄に制限しました。8銘柄であれば、リアルタイムのデータを取得して1秒以内に、@グラフを描画し、A売買マークを出すことができるからです。 したがって《リアル24》のユーザーは主に、日経先物やTOPIX先物をデイトレードする方が中心です。


いま作成しているのは《アラーム24》というシステムです。これはリアルタイムのデータ取得は若干遅くなるが、
  1. 最大で255銘柄のリアルタイムデータを取得し、

  2. データが更新されるたびに、ユーザーが指定した《カナル24》の条件表を使って「検索」し、

  3. 売買マークが出た銘柄をリストアップする。
図の赤枠の欄(アラーム欄)に、現在時点で売買マークがついた銘柄が表示されます。


さらには、ユーザーが個々の銘柄について、この水準以上(以下)の株価になったら、赤枠の欄(株価水準アラーム欄)に、それが表示される「株価水準のアラーム」の機能もあります。

対象となるデータは、@日足ベース(当日の途中までのデータを1日のデータとして使う)、AX分足ベース(保存しているX分足と当日のX分足を合わせて使う)の2通りです。

ただし《アラーム24》のすべき作業量は《リアル24》の比ではありません。単純に銘柄数を見ても、《リアル24》の最大8銘柄に対して、《アラーム24》はその30倍以上の255銘柄です。当然ながらリアルタイムのデータの取得に30倍の時間がかかります。

次に《リアル24》は1秒(0.5秒)単位でリアルデータを取得し、即座にグラフを描きます(ほぼ値段が変わったと同時にグラフを描く)。《アラーム24》はその前に、条件表が売買マークを出すかどうかの計算を行います。売買マークがでた銘柄だけをリストアップしますが、「売買マークがでたかでないか」は、実際に計算してみねばわかりません。つまり、この計算が《リアル24》に比べて余分です。


リアルタイムのグラフが描画できるのは《リアル24》と同じですが、《アラーム24》は255銘柄のデータを取得しているので、その日の人気銘柄にすぐに対応できることが大きな利点です。

《リアル24》のように自動的に一定の銘柄のグラフを自動描画できるほかに、売買マークがでた銘柄のグラフに即座に切り替えることができます。

「リアルタイムのチャートシステム」とあっても、実際のデータの発生から1分以上もデータ入手が遅れるといったソフトもあるかに聞いていますが、《アラーム24》は255銘柄を対象にして、@データ取得→A売買マークがでたかの計算→Bグラフの描画、と一連の作業は30秒〜40秒で終わります。(銘柄を50銘柄に落とせば10秒〜15秒の遅れか)

まずはユーザーの思っている条件で売買マークを出すリアルタイムの検索・グラフのシステムとしてはスゴイものができそうです。(近日発売)


(06.6.13) TOPIX 1458(-52) 日経平均 14218円(-614) 19.6億株 (2兆 3665億円)



米国市場は、まだ金利引き上げを材料にして下落。NYダウは10792ドル(-99)と下げ、先日の「たくり足」の安値は下回らなかったが、なお下げ止まらないことが判明。

ナスダックは2091P(-43)と大きく下落し、「たくり足」の安値を更新。下値調べはできていると思っていましたが、案外にもろい下落となりました。

東京市場は下げ止まらない米国株安、シカゴ日経平均が14595円(-215)、外国証券の朝方のオーダーは3000万株の売り越しと、買い材料はなく、200円近く下げて寄り付いた後さらに400円下げて、今年最大の下げ幅614円安となりました。


(A)(B)この下落の間に、@75日線を下回って中勢上昇波動が終わりそう、A「最後の上昇波動」のボトムを下回って、中勢上昇波動が終わったことが確認。B200日線を下回って、大勢上昇波動が終わりそう。の表現が出てきました。

200 日線を下回ってから今日で5日目となりますから、まずは200日線を数日のうちに回復することは難しく、大勢波動は下降トレンド入りしたといってよいでしょう。 つまりは「株式の買い持ち時代」は終わりました。

平均線との関係からいえば、株式を買ってよいのは、@最低でも75日線を上回っている。Aないしは最近75日を超えたことがある。Bさらに安心なのは、株価が200日線より上位にある。という状況ですが、現状はこれとは逆です。株式を持つ環境にはありません。現金を持つ時期です。

今後反発があったときは、@アヤ戻しの限界である9日線以上になれば、「アヤ(でたらめ)」の動きではない、A反動の限界である25日線まで戻ったときは、株価の動きは自律性を取り戻した、B75日線まで戻ったときは、中勢波動が下降トレンドから上昇トレンドに変わるのか?、などを考えることになります。

残念なことにに、ほぼデタラメな動き(アヤ)の限界である9日線まで戻ったのは6月2日が最後でした。9日線まで戻るというのは、ボクシングでいえばパンチのラッシュに反射的に殴り返したという感じです。殴り返せばラッキーパンがヒットして逆転の可能性もありますが、9日線まで戻れなかったこの7日間は打たれるままで、反発の手がでない。いつノックアウトされるのかという状態です。


(06.6.14) TOPIX 1466(+7) 日経平均 14309円(+90) 21.8億株 (2兆 7412億円)



NYダウは10706ドル(-86)と3日続落し、先日の「たくり足」の安値を下回る。 ナスダックは8日連続安で、2072P(-18)と新安値を更新。

昨日のNY金は566.80ドル(-44.50)と大下げをし、NY原油も68.56ドル(-1.80)と下げたので、インフレ抑制圧力をマイナスに受け止めている市場としてはプラス材料だったはずですが、それでも反発せず。

低金利を背景にして、投機資金が株式市場や商品市場にどっと流入し、コモディティや株価を大きく上昇させたものが、今度は金利高によって有利となった債券にシフトしている流れのほうがよほど強いわけです。


東京市場は小反発。ただしTOPIXで昨日の-52P安に対して今日の+7P上げというのは昨日の下げ幅の1/7弱の反発でしかないわけで、まだアヤ戻しともいえない状況です。

当然にこの小反発は買戻しによるもので、明日からの反転上昇をいうには早すぎます。

日経平均は昨日の614円安に対して+90円高ですから、これまた1/7戻しでしかなく、最低でも半値戻しの+310円高にならねば。当面は「アヤ戻し」の限界である9日線まで戻ることができるかどうかが注目点ですが、アジア→欧州→NYと連動している今は、とにかく米国株がどうなるかに依存しています。


《デンドラ24》の4%波動による日経平均の下値メドです。上から
  1. 15982円
  2. 15280円
  3. 14929円
  4. 14050円
であることは6月7日に書きました。このときは、だいたいが上から2番目3番目の下値メドで止まることが多いので、3番目の14929円が次の重要な下値メドであるようなことを書きましたが、今日は予想を覆す4番目の下値メドまで下落。

今日のザラバ安値14045円はこの水準に到達しました。終値は安値から206円ほど高い14309円となりましたが、4番目の下値メドに到達することはそうそうあることではありません。

この6年間についてを調べてみましたが、4番目の下値メドを下回ったのは、@2004年5月17日、@2001年9月12日(NYテロの翌日)、B2001年7月23日、C2000年5月11日(ネットバブルの崩壊)くらいでした。 この4例とも株価が4番目の下値メドを割り込んでも、1か月以内に下値メドまで反発していることがわかりました。

とはいってもそれが大底となるのではなく、安値から4%以上の反発をして、ここで4番目の下値メド以上になるが、その後は上昇波動に転換する例もあるし、下降波動を続ける例もありました。いえることは、4番目の下値メドを下回って下落しても、1か月のうちにはその下値メドにお水準に株価が反発していている、ということだけです。

ここから日経平均が14050円以下になったときから買いを始めれば、1か月以内に14050円以上になるといえます。(その後はどうなるかわからないが)


(06.6.15) TOPIX 1485(+19) 日経平均 14470円(+161) 17.3億株 (2兆 3617億円)



NYダウは10816ドル(+110)と4日ぶりに反発。ナスダックは9日ぶりに反発し、2086P(+13)。

ただし両株価指数とも前日の高値を上回ることができず、依然として高値を切り下げています。

東京市場は、@米国が反発、Aシカゴ日経先物が+145円高(大証比)、B外国証券のオーダーがなんと今月に入って初めての買い越し(140万株の買い越しでしかないが)、とあって高く寄り付く。

しかし、今日の買いのおおかたは売り方の買戻しであったようで、上値は伸びず。新規の買いが入ったのであれば、出来高17.3億株・売買代金2.3兆円と昨日よりも縮小はしないはず。

(A)(B)TOPIX・日経平均は、アヤ戻しの限界である9日線にまだ戻れません。アヤ戻しというのはだいたいが売り方の買戻し(売りの利食い)で起きるものです。9日線まで戻らないというのは、売り方はなお買い戻しをせずに売り玉を維持しているということでしょう。


9日線を上回る反発があったときは、売り方の買戻しに加えて新規の買いが入ったということです。

ここではじめて、@自律的な動・反動の基準である25日線まで戻るか、A中勢波動の基準である75日線まで戻って中勢波動が転換するか、の期待ができるわけです。

しかし株価が9日線より下位にある現状では、まだこれらのことは期待できません。

(C)外国証券のオーダー倍率は昨日の0.64倍から0.67倍へとわずかに好転しましたが、1.0倍になるまでは外国人の売りが終わったと判断できません。

(D)アヤ戻しの限界である9日線を上回ったのは日経JQ平均です。日経JQは、dの局面で逆張りの買いマークを3日連続で出しました。この水準は200日線の少し上の水準であったので、小波動のボトムとなってよいように思われましたが、反発は1日しかなく、その後も下げ続ける。

d'で2日連続で買いマークを出し、ここから2連続陽線を2度出して、今日は9日線を上回りました。日経JQ平均はアヤ戻しの限界の9日線を超えてきたので、ここから新規に買いがさらに入って25日線まで戻ることができるかどうかが焦点です。(25日線まで戻ったとしてもたいしたことはなく、本格的には75日線まで戻ることが必要。)

最も悪いのは米国ナスダックのグラフです。@細かくはまだ前日の高値を切上げていないし、A9日線は相当上位にあるし、B200日線を大きく割り込んでいます。Cしかもいちどは200日線まで戻したが、そこから新安値へ急落し、200日線を上抜くことはしばらく考えらえない、と誰もが失望していることです。

当面の注目点は、@日経JQの行方(25日線までいくか)、Aナスダックの行方(9日線を突破するか)、B今日買い越しとなった外国証券のオーダーがどうなるか、です。


(06.6.16) TOPIX 1534(+48) 日経平均 14879円(+408) 21.1億株 (2兆 7121億円)



NYダウは大反騰となって11015ドル(+198)。ナスダックはNYダウ以上の上昇で2144P(+58)。

6月の経済指標がよかったこと、バーナンキFRB議長がインフレについての懸念を言わなかったことが、反発の材料であったようです。

しかし米国経済が潜在成長率(3.5%といわれている)を上回る経済成長を続けていると、必ずインフレになります。

先日まではインフレ抑制のための金利引き上げを嫌気して株式市場は下落したのですが、次回の金利引き上げを織り込む株価水準まで下げたのでしょうか、一昨日は5月のCPI(消費者物価指数)が前日比+0.3%になったにもかかわらず反発。昨日はバーナンキFRB議長がインフレ懸念について言及しなかったというだけで大反騰です。

最終的には、インフレの大きな原因である金・原油をはじめとするコモディテイ市況が下落するまでは金利が引き上げられそうです。その結果、投機資金が枯渇し、企業の金利負担が大きくなって利益率を下げる。という方向に進むと思います。


東京市場は、@米国が大反発、Aシカゴ日経先物が+410円高(大証比)、B外国証券のオーダーが2100万株の買い越し、とあれば、当然に高く始まり、一時日経平均は1500円を伺うほどの上昇。

外国人の買い越しは上昇に弾みをつけました。ただ今日の買い越しは、ヘッジファンドの買戻しである可能性もあるので、継続して買い越しとなるのかを注視していかねばなりません。

(A)(B)TOPIX・日経平均ともに3連続陽線となりました。さらにはこの3日間の値上がり幅は、4月高値から下落する過程では最も大きな値幅となりました。まずは一昨日が小波動のボトムになったことは確実です。

ただ小波動のボトムが「切り上がる」という現象がでないことには、まだ中勢波動が上昇トレンドに復帰したとはいえません。大勢波動は下降トレンドに入っていると判断していますが、これは4月高値をクリアするまでは上昇トレンドになったとはいえません。

当面の戻りのメドですが、日経平均を例にすれば
  1. 最後の上昇波動のボトムである15389円が全ての基準です。
  2. ここへ大勢波動の基準である200日線の15284円。
  3. 動・反動(株価の自律性)の限界である25日線は明日はさらに下落し、明日は15400円あたりに位置するかと思います。
ここから戻りのメドは15200〜15400円というところでしょう。


《デンドラ24》の4%波動の下値メドを一昨日掲げました。上から
  1. 15982円
  2. 15280円
  3. 14929円
  4. 14050円
でしたが、この日が当面の安値となりました。今日は大反発したので4%波動は陽転し、新たな(今度は上値メド)メドを出しました。高いほうから順に
  1. 16635円
  2. 15640円
  3. 15498円
  4. 15213円
です。大きく下落した後の反発は、下から4番目あるいは3番目で止まることが多いのです。《デンドラ24》からも、15200〜15500円までの戻りがせいぜいではないかと思います。


(06.6.19) TOPIX 1527(-7) 日経平均 14860円(-18) 14.3億株 (1兆 7305億円)



NYダウは11014 ドル(-0)と変わらず。ナスダックは2129P(-14)と小反落。

東京市場は、先週の3日間にわたる買戻しが一服し、一気に様子見となりました。売買代金は先週末に比べて1兆円の減少。

(A)(B)TOPIX・日経平均ともに小波動のボトムを表示しました。最近の小波動のピーク・ボトムは切り下がっているので、「突っ込み買い」が唯一の買いの理由あり、正統な買いである「押し目買い」となるためにはなお時間が必要です。

ここ1か月2か月は、「最後の上昇波動を下回るかどうか」ばかりをいってきた感じがあります。結局は「下回って」中勢波動は下降波動に転じました。さらには、株価が200日線を下回ってから9日たっていますが、200日線を上抜くことに汲々とするようだと、大勢波動も下降波動に転じたと判断せねばならない日が来そうです。

中勢波動が下降波動に転じた今、注目することは「最後の下降波動を上回るかどうか」です。最後の下降波動を上回れば、中勢波動は上昇に転じたとしてよいでしょう。

現在のところ、最後の下降波動のピークは、TOPIXが(c)の1630Pであり、日経平均が(c)の17375円です。日経平均の前回のピークはとんでもなく高い位置にあるので、これを上回ることは2か月や3か月では困難です。


私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
という基準ですが、先週末の東証1部の連結PERは19.10倍になりました。

日経新聞の集計(6月1日)では、金融を含む全産業の今期(07年3月期)の経常益の伸び率は3.5%です。(前期は20.9%)。前期は20.9%の伸びであったので、PERは22倍が妥当(今期の伸びが10%と予想していれば24倍は許容範囲)でした。

今期の3.5%の伸び率では17倍が妥当です。野村の予想では6〜7%の伸びもあるようなので、17〜18倍が妥当でしょう。ここへ来期が5%の伸びであるとするなら、18〜19倍というのが許容範囲です。先週末の19.10倍は、ややこの基準から外れています。

今後株価がさらに反発すればPERは20倍を超えることになりますが、4〜6月期決算で、今期の伸びが3.5%より大きく上方修正されればともかく、現状では20倍に達したときの株価水準は、かなり割高であると思います。


(06.6.20) TOPIX 1510(-17) 日経平均 14648円(-211) 14.7億株 (1兆 8633億円)



NYダウは続落して10942ドル(-72)。ナスダックも続落で2110P(-19)。

東京市場は昨日に続いて売買代金が2兆円に届かず。

なんとかアヤ戻しのメドである9日線を超えていましたが、今日の下落で9日線の水準まで下落し、25日線から遠ざかる。

定点観測9銘柄のうち、NTTを除く8銘柄の中勢波動は下降波動に転換していますが、8銘柄のどれもが25日線まで戻れていません。戻りは弱い。

6月12日に、リアルタイムの検索ができる《アラーム24》を作成中であると書きましたが、6月22日から発売できることになりました。「リアルタイム検索・バージョン 《アラーム24》新発売のお知らせ 06.6.20 」をご覧下さい。

リアルタイム・バージョンとして《リアル24》がすでにありますが、こちらは限定した銘柄のデイトレード用です。リアルタイムのデータに反応する時間は最大でも1秒遅れというスピードが売りです。

《アラーム24》は、《リアル24》の30〜40倍の仕事量をこなさねばなりません。スピードは落ちますが、《リアル24》の8銘柄の制限の30倍の255銘柄が扱えます。例えば寄り付き直後は255銘柄のデータを受信しておいて、銘柄を検索し、銘柄が決まったら、受信する銘柄を10銘柄に絞れば、その後は《リアル24》と同じスピードで反応(グラフを描き、売買マークを出すまで最長でも1秒遅れ)します。

なお楽天証券からの受信ですが、1時間くらいデータの更新がないと「RSS」は接続を切断します。そこでこれまでは、前場の立会いが終わったら、いったん受信を終了し、後場が始まる少し前に再立ち上げをするというようにしていました。

ところがユーザーから「RSSは何かのデータを送信していると切断しない。例えば24時間取引の外国為替の更新時刻を受信するようにエクセルシートに設定しておけば、前場と後場の1時間30分のあいだに切断されることはない。」というありがたい情報をもらいました。

試したところそのとおりでした。(ただしRSSサーバーのトラブルで切断されることもあるかも知れないが)。まずはこれで後場の再起動をし忘れてしまってデータが欠落する。ということがなくなります。以下のようにして下さい。



  1. (上図)エクセルシートの使っていないセル(図では(C列11行))をクリックして枠を出します。
  2. 「RSS関数」をクリックして「数式登録」の画面を出し、
  3. 商品欄は「外国為替」
  4. 以下、「スポットレート」
  5. 「USD/JPY」
  6. 「トウフォレ上田」
  7. 「更新時刻」を指定して、
  8. 「登録」をクリックすると、((C列11行)は外為の更新時刻を表示するようになります。



  9. (C列11行)に変テコな数字が現れたら、そのセルを右クリック→「セルの書式設定」をクリックすると、
  10. 上図の設定画面が現れるので、「時刻」をクリックし、
  11. 「OK」をクリック
これによって(C列11行)には24時間取引の「外為」の更新時刻が( 11:48:00)のように表示されるようになります。この時刻は1日中休みなく表示されるので、「RSS」が自動的に切断することはありません。


(06.6.21) TOPIX 1505(-4) 日経平均 14644円(-4) 15.3億株 (1兆 8982億円)



NYダウは10974ドル(+32)と小反発ながらたいしたことはなし。ナスダックは続落で2107P(-3)。

東京市場は3日連続で売買代金が2兆円に届かず。

4-6月の景況判断指数が発表されましたが、大企業製造業は今期(4-6月)は+1.4。前回の4-6月の予想は+6.8であったことから思えば、4-6月の景気は悪い。

ただし7-10月の予想では+15.6と大きくアップします。どういう根拠からそういう数字が出てくるのかはわかりません(受注がある。在庫が減った。ということになっているのか)が、とにかく今日の相場の材料にはなりませんでした。

ただ株式相場は景気に3か月〜9か月(平均して6か月)先行します。今の株式市場の状況(景気の基準である200日線を割り込んでいる)からすれば、景気のピークアウトを予想しているようでもあります。

いまのところ7-10月の景況指数が現在は+15.1の予想だが、実際に7-10月期に入って+15.1を下回るようだと、本格的に景気はピークアウトしたのではないかを考えねばなりません。


昨日《アラーム24》の発売をお知らせしました。《アラーム24》はユーザーの希望があって作ったものです。

データの入手が楽天証券に限られるし、個別銘柄のリアルタイム対応(ということは個別銘柄のデイトレード)ということもあって、これが広く受け入れられるとは思っていなかったのですが、案外に多い申し込みがありました。

リアルタイムの取引のシェアが相当な勢いで広がっていることがわかります。(一部には「とにかく東研ソフトが発売したソフトはそろえておきたい」というありがたい動機から購入された方もあったが。)

個人的には「そんな忙しい売買はかなわん。」と思いますが、売買手数料が劇的に安くなった現在、これに応じた新しい売買手法(デイトレード)が生まれてくるのは必然のことです。

日足ベースでのシステムは大昔(20年前)に日経新聞のコンテストで日本一の受賞をし、《カナル24》でさらなる高みに到っています。ただリアルタイムのトレードについては、詳しくないので、ユーザーのご意見を伺いつつ、どこにも負けないシステムにしたいと思っています。

今回の《アラーム24》の発売にあわせて、デイトレード用の条件表を設定してみました(今年1月〜2月に試行錯誤した)。

《アラーム24》をセットアップすると、右の条件ファイルが組み込まれます。


内容を少し紹介。まずは単純な、No.26「連続陽線・陰線」から。

これは短期売買で、いちはやく相場の向きをキャッチするには、簡単なものがよいのではないか。の考えから設定してみたものです。

HPでいつもいう「陽線の切り上がり」「陰線の切り下がり」を条件にしてみました。

今日の「3分足」による売買マークは図のようになります。


No.32「高安回帰曲線」です。

ザラバ高値の回帰曲線とザラバ安値の回帰曲線で帯を作り、帯を上抜いたら買い。下抜いたら売り。が基本ですが、帯の幅によって、売買マークを出す出さないをコントロールしています。

売買マークは最大で3つ出ることがあります。初めて2つ以上ついたときが売買をするところです。


No.30「回帰曲線のカイリ」です。

日経先物ではあまりでませんが、個別銘柄の「3分足」では的確な位置で売買マークをだすことが多い。

時間を作って、《Qエンジン24》を使って、検証し、最適化したならば、《カナル24》あるいは《リアル24》の条件表として掲げますので、しばらくお待ち下さい。いまのところ「アイデア」のレベルでしかありません。


(06.6.22) TOPIX 1549(+43) 日経平均 15135円(+491) 17.0億株 (2兆2082億円)



NYダウは11079ドル(+104)と続伸し、反動高(自律反発)の限界であるり25日線を少し上回る。

ナスダックも4日ぶりの陽線となって2141P(+34)。こちらはまだ25日に届かず、自律的な動きに戻ったとはいえない。

東京市場は、米国株高・シカゴ日経先物高から、+167円高で寄り付き、そこからさらに上昇して+491円高。これは1月27日の+569円の大反発に続く、今年2番目の上昇幅となりました。


しかしボリュームが決定的に不足しています。1月27日の出来高は(中勢波動が上昇中であったので)24.2億株、売買代金は3兆6000億円でしたが、今日のそれは17.0億株・2兆2000億円に過ぎません。

とうてい新規の買いが入ったとは思えません。(A)(B)反動高(自律反発)の限界である25日に迫ってきました。同時にこの水準は大勢波動を決定する200日線の水準でもあります。

明日は正念場です。なお6月16日に《デンドラ24》による戻りのメドを掲げましたが、もっとも低いメドが15213円、その上が15498円でした。このどちらかが戻りのメドであるといいました。このメドは今も変わっていません。明日は15213円に挑戦するかと思いますが、だいたい当面の戻りはこれで終わりではなかろうか。(今夜の米国が大幅上昇し、意外高となっても15498円)


定点観測9銘柄のうち、25日線まで戻ったのは、みずほFとNTTだけです。

NTTは唯一中勢波動が上昇中であるので、25日線のクリアは当然とすると、下降波動にある8銘柄のうちでは、みずほFだけが25日線まで戻り、株価は自律性を取りもどしたようです。みずほFが明日以降どうなるかが個別銘柄の注目点。

(他の7銘柄はまだ自律的な反発とはいえない状況にあります。)


(06.6.23) TOPIX 1545(-3) 日経平均 15124円(-11) 15.5億株 (2兆1043億円)



NYダウは11019ドル(-60)と反落し、25日線を下回る。

ナスダックも2122P(-18)と反落し、25日線に届かず。

NYダウはたかだか30銘柄による指数でしかありません。現在の米国経済を端的に表現しているのはナスダックです。これが25日線まで戻れないというのが、景気減速を示しているように思います。

東京市場は、昨日の大幅上昇に対してすぐに戻り売りがでて、一時は-270円安まで下げたものの、大引けにかけて戻り、小幅安で終わりました。下値は案外に堅かった。

しかし売買代金は2.1兆円と少なく、(A)(B)25日線に到達できず。(C)外国証券オーダーは0.89まで戻ってきましたが、これはそれまでの大幅売り越しのデータが消えていくために1.00に近づいているというだけのことです。今週は5日全部が売り越しでした。

マイナスが消えていって、指数が表面上は回復するという状況では、1.00になったからといっても安心はできません。図のdでいったん1.00に復帰もののすぐに売り越しとなって、株価の大幅下落に繋がった例をみてきたばかりです。


中勢波動のモデルをまた掲げます。中勢波動の基準は75日線です。下降波動が上昇波動に転換するときは、
  1. (A→B)のように一度は75日線まで戻り、(B→C)の下落は(A)よりも上位でとまって「安値の切り上げ」があって、75日線を上抜いて(D)にいたる。(これは大勢波動が下降中のとき)

  2. あるいは、(J→K)の過程で75日線を割り込むが、75日線まで戻して(L)となり、この後(L) からの下落が(K)よりも上位で止まってり「安値の切り上げ」があって、75日線を上抜いて(D)にいたる。(緑色線のコース。これは大勢波動が上降中のとき)
のどちらかです。 どちらにせよ、中勢波動が上昇に転換するためには75日線まで戻らねば話になりません。75日線まで戻ることが絶対に必要です。


昨日、3銘柄を掲げましたが、今日も同じ銘柄を掲げます。3銘柄をモデル波動にあてはめると、
  1. みずほFは、25日線を上抜き、75日線にせまろうかと勢いです。

    75日線までもどれば、先の安値が(K)、75日線の水準が(L)になる可能性がありますが、それは(L)からの反落が(K)より上位で止まるかどうかによります。

    そうなれば、みずほFはいち早く中勢波動が上昇に転換する可能性が出てきます。

  2. NTTは、75日線(緑色)が上向いているのを見てもわかるように、中勢波動は上昇中です。モデル波動の符号を使うと(D→E)へ反落し、今後は(D)の水準を上抜いて(F)へいくか、と期待できます。

  3. ソフトバンクは、75日線はグングン下降しているし、5月の戻りも25日線まででした。25日線までしか戻れないのは, モデル波動の(N)に当たります。(N)は1回ですむとは限りません。何度も25日線まで戻っては、新安値を更新するということを繰り返すことがあります。

    とりあえずは(A)の符号を振っていますが、これは確定していません。その可能性がでるためには、やはり一度は75日線まで戻ることが必要です。


(06.6.26) TOPIX 1548(+3) 日経平均 15152円(+28) 15.0億株 (1兆8814億円)



NYダウは10989ドル(-30)と反落し、11000ドル割れ。

ナスダックも2121P(-1)と小幅続落。

29日のFOMCでは0.25%のFFレートの引き上げは確実。まだ引き上げが続くのか否かを確かめたいという市場の思いで、株式市場は様子。

FRBは物価が第一、景気は第二という姿勢ですから、とにかく物価(指標は原油と金)が落ち着くまでは金利を引き上げそうです。

金の高騰は半導体製造を初めとしてハイテク企業に影響を与えます。金ばかりが高騰しているのかと思っていたら先週の東洋経済で銅市況の高騰についての特集を組んでいました。

これによれば、過去最高値は1989年の3280ドル/トンであったものが今年に入り、4000ドル→5000ドルと高値を更新し、5月にはなんと85290ドル。 銅はあらゆる電気製品に使われているので、三菱電機のざっとした試算でも銅高騰によるコスト高は150億円の減益要因である。との記事がありました。


商品市況の異常な高騰を抑えることができなければ、コスト高から企業業績が悪化することは明らかであるし、抑えようとして金利を引き上げれば、この分金利負担がかかって企業業績が悪化する。どちらにしても業績がよくなるメはありません。

そういう背景があって、日本企業の今期の業績予測は慎重ですが、東洋経済の記事を読むと、それもむべなるかなです。

すでに東証1部の連結PERは19.23倍に上昇しています。これ以上に上昇する余地は少ないと思っています。

デンドラの上値メドは前回と変わっていません。すなわち下から@15213円、A15498円、B15640円、C16635円です。今日は1番下の15213円にタッチする15216円のザラバ高値がありました。これで戻りの目標の1つは達成しました。あとは米国市場しだいですが、米国が上昇しても下から2番目の15498円が戻りいっぱいではないかと思っています。


(06.6.27) TOPIX 1549(+0) 日経平均 15171円(+19) 14.7億株 (1兆8464億円)



NYダウは11045ドル(+56)と反発。ナスダックも2133P(+12)と反発。

東京市場の外国証券の朝方のオーダーは7日連続で売り越しですが、今日のオーダー倍率は1.0倍へ復帰しました。

ただし買い越しが増加したためにオーダー倍率が1.0倍にアップしたのではなく、大幅売り越しの日が倍率計算の期間から外れたために1.0倍になっただけです。木曜日からは再び1.0倍を割り込むことになりそうです。

現在の日経平均の波動を整理してみると右図のようになります。
  1. 最後の上昇波動は(G→H)だった。
  2. 高値は(H→j→J)と切り下がり、最後の上昇のスタート地点の(G)を(j')で下抜いて、中勢波動が下降に転じた。
  3. その後(K→b)まで反発している。(b)は25日線の水準である。


2005年5月はどうであったかというと、
  1. 最後の上昇波動は(G→H)だった。
  2. 高値は(H→J)と切り下がり、最後の上昇のスタート地点の(G)を(j')で下抜いて、中勢波動が下降に転じた。
  3. その後(K→b)まで反発している。bは200日線の水準である。
    (b→c)へ反落したが再上昇し、(K→c)の安値が切り上がった。
  4. ついで(b)の高値をc'の日に上回って (b→c'以降)の高値の切り上がりが確定した。ここから順調な上昇が始まった。


2003年11月はどうであったかというと、
  1. 最後の上昇波動は(G→H)だった。
  2. 高値は(H→J)と切り下がり、最後の上昇のスタート地点の(G)を(j')で下抜いて、中勢波動が下降に転じた。
  3. その後(K→b)まで反発している。bは75日線の水準である。
    (b→c)へ反落したが再上昇し、(K→c)の安値が切り上がった。
  4. ついで(b)の高値をc'の日に上回って (b→c'以降)の高値の切り上がりが確定した。ここから順調な上昇が始まった。
中勢波動が上昇へ転ずるためには、@小波動の安値が切り上がり、A小波動の高値が切り上がる、という現象が必要です。

今の状況は(K→b)の(b)のあたりにあるわけで、一度は反落することが必要です。反落したとき、(K→c)のように安値が切り上がればよいが、(K→c)が切り下がることもあり得ます。 (K→c)の切り上がりを確認したいというのが、現在の注目点です。


(06.6.28) TOPIX 1527(-21) 日経平均 14886円(-285) 14.6億株 (2兆 124億円)



NYダウは10924ドル(-120)と反落し、25日線を割り込む。ナスダックも2100P(-33)と下落して、25日線の届かないままに下落して相場の弱さをまたまた証明する。

東京市場の外国証券の朝方のオーダーは8日連続で売り越し、オーダー倍率は0.98倍へ低下。明日はさらに下げて0.90倍くらいに低下するはず。

(カナル共通)のNo.29「ボトムからの3陽連」、(QE拡張8)のNo.42「ボトムからの3陽連」(同じもの)は、株価上昇の初動を捉えるときにとても役立ちます。現在の中勢波動は下降に転じているので、「ボトムからの3陽連」よりも「ピ-クからの3陰連」のほうが、出る回数としては多くなるでしょう。

そこで「ボトムからの3陽連」に「ピ-クからの3陰連」の条件を追加して、(QE拡張8)のNo.62「ボトム3陽連・ピーク3陰連」の条件表を設定しました。■ 条件表の設定例とその市場環境のNo.62 ボトムから3陽連・ピークから3陰連のHPにいきダウンロードして下さい。




売りマーク・買いマークともに2種類が出ます。

赤色矢印は、まだピーク・ボトムが確定していないときに出るもので、緑色の矢印はピーク・ボトムが確定して(主な株価が表示されてから)から出るものです。

図は日足の日経平均。


日足で有効な条件表は、たいていがリアルタイム(分足)でも有効です。

図は日経先物の3分足。

リアルタイム用の(QE拡張7)の条件ファイルに、No.15「ボトム3陽連・ピーク3陰連」を追加してアップしましたから、《リアル24》《アラーム24》のユーザーは「最新バージョンをダウンロード」からHPへいき、条件ファイルをダウンロードして下さい。


(06.6.29) TOPIX 1547(+20) 日経平均 15121円(+235) 14.2億株 (2兆 2874億円)



NYダウは10973ドル(+48)と小反発。ナスダックも2111P(+11)と小反発。どちらも昨日の下げの3〜4割の戻しでしかなく、今夜のFOMCが終わるまでは大きな動きになりません。

東京市場は昨日の下げに対するリバウンドに米国高があって案外に戻す。

(A)(B)ただし、まだ25日線近辺での動きであり、自律反発の域を出ていません。新規の買いが入っていないのは、売買代金が2兆円そこそこであることからも明らかです。

いよいよFOMCが今夜で閉会し、米国株はどうなるのかが焦点となりました。(C)外国証券オーダー倍率は0.91へ低下。FOMCを期に外国人の買いがどうなるのか。変わらないのか。

日米市場とも、中勢波動は下降しており、上昇波動に転換するためには、まずは@75日線まで戻る。Aその後は反落するが、B先の最安値より上位で止まる(安値の切り上げ)、という現象がでるまでには、まだまだ時間がかかります。


この調子だと毎日同じことばかりをいわねばならないので、昨日から条件表(特にリアルタイムデータ(3分足)用のもの)を紹介しています。

今日は「回帰曲線」を使った「順張り」の条件表です。右図には4つの平均線を描いています。
  1. 平均線(紺色)
  2. 仲値線(紫色)
  3. 平滑平均(薄青)
  4. 回帰曲線(ピンク)
です。すべてパラメータは20日ですが、回帰曲線(ピンク)だけは他と違った動きをしています。@株価に最も近い位置で動いている。A向きを早く転換する。というのが特徴です。

次図が設定内容ですが、
  1. 5日・9日・13日・17日・21日・25日の6本の回帰曲線を計算し、
  2. これをそれぞれ3日ずつ先行します。
  3. 2日平均線が6本の回帰曲線のうちの5つ以上とクロスしたときに売買マークを出しています。




3分足による昨日・今日の2日間の売買マークは右図の位置で出ています。

この条件表を日足で使うときは、6本の回帰曲線のパラメータはもう少し長めに取ったほうがよいでしょう。


(06.6.30) TOPIX 1586(+39) 日経平均 15505円(+384) 16.5億株 (2兆5071億円)



FOMCはFFレートを0.25%引き上げて5.25%と決定。コメントは、景気が春よりも減速しているとインフレリスクを声高にいわなかったので、米国市場は大反発。

NYダウは11190ドル(+217)と上げて75日線まで戻りました。6月5日(A)にはバーナンキ議長のインフレ警戒発言で-199ドル安となって、75日線を割り込んだのでしたが、今日はこの水準まで戻したところです。

ナスダックも2174P(+64)と大反発。ナスダックの6月5日(B)は-49P安でしたが、今日の上げがあってもここまで戻れていません。すでに200日線は下方に曲がっており、ナスダック動きは強いとはいえません。

NTNYダウ・ナスダックともとりあえずはFOMCが通過したことで反発しましたが、明日以降も上昇が続くのかどうか。物価の抑制と景気の持続という背反するテーマを同時に満たすことは非常に難しい。


東京市場はFOMCと米国株式がにどうなるのかをカタズを飲んで見守っていましたが、米国が大幅高となり、外国証券のオーダーは昨日に続いて買い越しとなったことから、大幅上昇。

前場は高寄りの後ジリ安だったが、後場は次第高で15500円を回復。

ただ株価上昇幅の割にはボリュームは低調でした。出来高は16.5億株、売買代金は2.5兆円では、新規の買い資金が流入したとは思われません。

右図は価格帯別出来高(青色棒線)です。今日を含めて123日分(1月大発会から今日まで)の累計出来高です。グラフは400円キザミの価格帯をとっています。

この半年間で最も出来高が大きかったのは(A)の15600円〜16000円のゾーンで、約480億株。ついで(B)の16000円〜16400円のゾーンで470億株、その上の16400円〜16800円もこれと同じくらい出来ています。

一方出来高が少なかったのは(C)の15200円〜15600円のゾーンです。(C)のゾーンは今日の出来高を入れても165億株でしかありません。今日はこのゾーンに入りましたが、15200円〜15600円はいわば「真空地帯」であったので、株価はたいした出来高を伴わなくても上昇できました。

しかし(A)のゾーンは(C)の3倍の量があります。戻り売りは今日の3倍あると見ておいてよいでしょう。よしんば(A)のゾーンを上抜いたとしても(B)に同程度の出来高累計があります。まずは15600円〜16000円のゾーンを上抜くことは非常に困難であると思わざるを得ません。


「価格帯別の出来高」は「フリーグラフ」で描くことができます。上図の赤○のツールバーをクリックするか、メニューの「フリー」をクリックすると、右図が現れます。
  1. 「出来分布」を選択し、
  2. 計算期間に123日と入力。
  3. 「OK」をクリック。
これは年初から今日までは123日間であったので、年初からの出来高累計を見ようとしたからです。(250日と入力すれば、過去1年間の出来高累計を見ることができます。)

累計する期間を自由の設定できるところが《カナル24》のすぐれたところです。


さらにいえば、上図では今日の出来高(あるいはこの戻りでの出来高)も累計されてしまっているので、戻り売りの圧力は厳密ではありません。

そこで、グラフを最安値をつけた6月14日まで表示させておいて、「価格帯別の出来高」を描くと、過去の因縁のある出来高が正しくわかります。

(A)(B)の累計出来高は上図と同じですが、(C')は約140億株程度です。15200円〜15600円のゾーンに入り込むことは容易でした。しかし次の15600〜16000円のゾーンは3倍以上も困難なゾーンです。まずは戻り売り圧力に負けて小波動のボトムを出すまでいったんは反落するものと思っています。

《デンドラ24》の4つのメドの下から2番目の15498円に到達したことも、 ここから反落を予想する根拠のひとつです。


目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト