TOPIXをどう見たか・判断したか (06年5月)

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(06.5.1) TOPIX 1717(+0) 日経平均 16925円(+19) 13.1億株(1兆9224億円)



NYダウは11367ドル(-15)と小反落。ナスダックも2322P(-22)と下落。

GW入りし、市場参加者は減りました。出来高・売買代金とも縮小。

(A)(B)円相場が113円スレスレまで上げたものの、相場には響かず。昨日の下げに「はらまれ」ました。ここが当面の均衡した水準でしょう。

(C)外国証券のオーダー倍率は0.90倍。


株式市場は動かないようなので、最新バージョンのお知らせをしておきます。

《カナル24》の最新バージョンについて。

「マスターネットから変換」の画面で、「変換手順」の変更が簡単に出来すぎるので、うっかりと手順を変更してしまうというミスがありました。

日頃は変換手順の変更ができないように、設定画面を隠しました。「変換手順」の設定をするときは、図のボタンをクリックして下さい。

これまでの「変換手順」を設定する画面が現れます。日頃はこの部分を隠しておくので、知らぬまに「変換手順」を変更してしまうということが防げると思います。

なお「変換手順」を変な具合に変更すると、DTKB10にデータが変換されません。その結果「上場廃止」をしたとき、東証や大証やJQの各市場の銘柄がすっぽりと抹消されてしまうことがあります。

不用意に「変換手順」の変更ができないようにしたので、「上場廃止」のミスは大部分が防げると思いますが、さらに念をいれて、「上場廃止」をクリックしたときは、クドく「抹消よいか?」の警告を出すようにしました。


(06.5.2) TOPIX 1737(+20) 日経平均 17153円(+228) 14.4億株(2兆 557億円)



NYダウは11343ドル(-23)と小幅続落。ナスダックも2304P(-17)と続落。

明日から5連休とあって、市場参加者は少なく、値動きも小さいはずでしたが、今日は先物が暴れる。

前日比変わらずの寄り付きの後、1時間ほどで日経平均は250円の上昇をし、この水準を保って終わり、GW明けに期待を持たせました。

06年3月期の決算発表が半分終わりました。これに伴って、東証1部の予想連結PERは急速に低下しています。4月28日は24.08倍でしたが、翌日は23.34倍へ。今日のPER(実際は昨日のもの)は22.96倍です。2日で1倍ポイントも低下しています。 決算発表があるつど、今期(07年3月期)の予想を会社が発表しますが、その数字がよいということです。

5月後半は(市場全体の利益の半数を稼ぐ)銀行など大物の決算が発表されます。当然に今期の予想PERはもっと低下するはずです。

いつもいうことですが、@今期の利益伸び率が10%とすると、PERは18倍が妥当で、楽観しても20倍までです。来期の予想がさらに10%の増益であるとすると、PERは20倍が妥当で、楽観しても22倍がギリギリだと思っています。

来来期が10%増益であるなら22倍が妥当で、24倍は限界ですが、今期を含めて3年先のことを織り込むというのは、だいたいが市場が楽観しすぎています。3年先の予想はそうは当たらない。このことはグラフを見ればわかります。上図でPERが24倍を超えたところは、その波動のピークとなっています。

ところが今はPERがドンドン低下して、22.96倍の水準になりました。おそらく5月末には22倍を下回るのではなかろうか。今期・来期とも10%の増益の限界の水準まで低下することになります。

今いっているPERは東証1部全体のPERです。日経225銘柄だけの今日のPERは21.88倍であり、東証1部全体のPER22.96倍に比べて1倍ポイント低い水準にあります。ということは東証1部全体のPERが5月末に22倍になったときは、日経225のPERは20倍台〜21倍になるわけです。今日の日経平均の水準から5%ないし10%の上昇も可能な理屈です。


(06.5.8) TOPIX 1755(+17) 日経平均 17291円(+137) 18.9億株(2兆9916億円)



東京市場が5連休の間の米国株式は堅調でした。

NYダウは11416(+73)→11400(-16)→11438(+38)→11577(+138)と上げ、4日で234ドル高。

ナスダックはもたついたが、2309(+5)→2303(-5)→2323(+19)→2342(+18)と4日で38P高。

原油価格が落ち着いていたのと、FFレートの切り上げが打ち止めの予想からです。


東京市場はシカゴ日経先物が17340円と2日の大証より220円高く終わっていたことから、高く寄りつく。ただ円相場が111円台へ上昇すると、ハイテク・自動車が値を消し、後場は動かず。

(A)(B)せっかくの上昇でしたが、TOPIXは「窓空けの十字足」、日経平均は「窓空けの小幅陰線」となりました。

一応は、@25日線を上回って引け、A先の大陰線の高値を上回ったので、小波動のボトムは出たと思いますが、今日の足はいつもいう「新高値の陰線」(まだボトムが確定していないが)であり、この点が不満です。(明日も株価続伸となれば解消されるが)

いま市場が最も気にしているのは円高がどこまで進むのかです。円高→輸出企業の採算悪化のマイナス材料として受け止めていますが、円高はマイナス材料でもありプラス材料でもあります。また円高とはいっても、ドルだけが下げているといったほうがよいので、対ドルでの円高のマイナス面ばかりを評価しないほうがよいのではないか。

いよいよ3月決算発表の後半が始まりますが、発表によってどの程度まで予想PERが低下するのかが一番のみどころです。22倍を割りこむようだとよいのですが。


(06.5.9) TOPIX 1747(-7) 日経平均 17190円(-100) 19.5億株(2兆6106億円)



NYダウは11584ドル(+6)と続伸して新高値を更新。 ナスダックも2344P(+2)と小幅ながら続伸して3連続陽線。

10日夜のFOMCを控え、東京市場は動けず。どうなるかわからないから、とりあえずは相場から手を引いておこうと思った向きが多かったのか、後場に入り下落。

(A)(B)TOPIX・日経平均ともに、小波動のボトムを表示し、現状は上昇小波動に位置していることが明らかになりましたが、昨日いったように、昨日の「新高値の陰線」に続く今日の「順下がりの陰線」となっては、よほどのことがないかぎり、この上昇小波動はすでにして「ピークらしさ」が濃厚です。

(C)外国証券のオーダー倍率は0.92倍へ上昇。これは円高が外国人買いを呼んでいるのがひとつの要因でしょう。円高はマイナスばかりではありません。


いつでも役立つ条件表は「ピーク・ボトム切り上げP/Q」と「ボトムからの3陽連」であることは先日もいいました。

スタート時点で出る「順上がりの3連続陽線」は、ダッシュ力があることの表現であり、この勢いだけでもある程度の上昇幅を期待できるものです。

市場全般は沈滞気味ですが、知らぬまに3陽連を出している銘柄が多くありました。定点観測9銘柄のうちでも3銘柄あります。
  1. 鹿島はピンク色○が最安値であり、すでに安値から8日経ってしまったために、買いマークはついていませんが、最近の3日の足は「順上がりの3陽連」です。

  2. 新日鉄は昨日・今日と買いマークを出し、現在は4陽連。

  3. ソフトバンクも3陽連となって、買いマークを出しました。しかもこの3連続陽線の中に「重要ポイント」(ピンク色)が混じっているので、ダッシュ力は一層あるといえます。
残念なことは、この3銘柄とも中勢波動の基準である75日の下方にあるということです。4月25日にNTTとソフトバンクを取り上げて、モデル波動に比定しました。


モデル波動の大底のA点からは、@75日線まで戻る(B点)→Aその後はいったん反落して(C点)→BボトムA→ボトムCの切り上がりが確認できて→C本格的な上昇(D)になる。のが普通です。NTTはモデル波動どおりに推移しています。

新日鉄は今日75日線に到達(B点)。鹿島は(B点)まであとわずか。ソフトバンクはまだ75日線はかなり上方にあるので、ここまで上昇できるかどうか。というところです。

ともかくは、この3銘柄は「3陽連」を出したことでもあるので、モデル波動の大底であるA点を出したのではないかと思われます。


(06.5.10) TOPIX 1725(-22) 日経平均 16951円(-238) 20.7億株(2兆8311億円)



NYダウは11639ドル(+55)と4連続陽線となって毎日新高値を更新。 ナスダックは2338P(-6)と小反落。

東京市場は下げる。(A)(B)昨日いったように、「新高値の陰線」に続き「順下がりの陰線」となって、今日は大きく下げました。

前場までは小反発していたのが、後場寄りから先物主導で急落し、今日の値幅は370円と大きなものになりました。

日経先物の昨日の出来高は5.8万枚だったのが、今日は12.3万枚へ倍増。

先物の大きな変動に追随して裁定取引が活発になり、結果今日の売買代金は2兆8000億円と膨らみましたが、先物がらみであるので、ボリュームアップしたとはいえません。

今日の下げで小波動はピークを出したといってよいのですが、この後の下げはさほど心配していません。(C)25日投資マインド指数は25.6%へ低下しました。底値のメドの15.0%まではあとわずかです。


(D)外国証券のオーダー倍率は0.98倍へ上昇し、外国人の買いが増えつつあります。

(E)25日騰落レシオは85.9へ低下。底値のメドの75.0へはあと少しです。たぶん明日はさらに低下するはずです。

あと2〜3日の下げがあれば、投資マインド指数と騰落レシオは底値のメドに到達するのではなかろうか。

今夜はFOMCですが、NYダウはこの4日間は「金利引き上げは今回で終わり」という予想で上昇しています。はたして、これが肯定され、さらなる上昇をするのか、あるいは材料出尽くししとなるのか。はたまた金利引き上げが継続ということになるのか。まあ最近の最大の注目日です。


(06.5.11) TOPIX 1711(-13) 日経平均 16862円(-89) 17.4億株(2兆6441億円)



FOMCはFFレートを5.0%へ引き上げましたが、今回で引き上げは打ち止めかについては発言がなし。

インフレを回避し、ドルを下げることもなく、経済成長を維持していこうというのだから、それは大変なものです。

NYダウは11642ドル(+2)と小幅高で新高値を更新。ただ、高値圏での5連続陽線であるし、今日は上ヒゲ下ヒゲのあるコマ足となったので、ここから調整することになるのか。

ナスダックは2320P(-17)と続落。


東京市場は小幅ながら続落して、(A)(B)4連続陰線となりました。4月7日を高値として今日まで21日間の下げとなっていますが、下げ方は1月、2月の下げに比べれば穏やかなものです。

1月のときは3日間で日経平均が1430円の急落でした。2月は10日間で1400円ほど下げて75日線へ到達しました。

今回は21日間で800円ほどの下げです。株価が上昇力を失って調整に入るとき、@値幅調整とA日柄調整の2とおりがありますが、今回は日柄調整のようです。

値幅調整となるのは、なんといっても株価が(PERなどの基準から)採算を度外視した水準まで買われた後です。割高に買われた分が一気に剥げ落ちます。今の新興市場の沈滞がそれです。

日柄調整となるのは、採算を大きく外れるほどの株価上昇はしていないが、相場の見通しがきかなくなったときです。東証1部銘柄のPERは昨日で22.98倍です。これから決算発表が進むにつれて予想PERは低下するはずなので、やや割高の水準ですが、円高・原油高・金利高という新しい要因が発生してきて、今は視界不良になっています。時間をかけてどうなるのか、どの程度業績に影響がでるのか、の見極めをしているところです。

グラフからは、この調整は最終段階に入っていると思っています。(C)投資マインド指数は23.2%へ低下(15.0%が目安)。(D)外国証券のオーダー倍率は1.02倍へ上昇し、外国人はこの決算についてはよい評価を出し始めたようです。

(E)25日騰落レシオは77.5へ低下(75.0が目安)。明日にでも底値のメドの水準になりそう。(F)ドル建て日経平均は、円高によって新高値を更新し続けています。今日は反落しましたが、3月以来25日線を割り込むことなく上昇しているので、この点からはドルで日本株を買っている投資家にとっては不満のでるはずはありません。


(06.5.12) TOPIX 1688(-23) 日経平均 16601円(-260) 19.8億株(3兆 378億円)



FFレートの引き上げが終わりかどうかの言明はなく、一昨日の米国市場はたいした変化をしませんでした。

昨日は金が大幅高して721.5ドル(+15.8)、原油も73.32ドル(+1.19)と急上昇したため、インフレ抑圧のために、金利引き上げが続くのではないかと、市場の態度は急変。

NYダウは11500ドル(-141)と大幅安。もっと大下げをしたのはナスダックで、2272P(-48)と最近にはない大きな下げとなりました。ナスダックは75日線を割り込み、ちょっと回復できかねる状況です。

@米国安に加えて、Aシカゴ日経先物が16620円(-270)と下げ、B海外で円が109円台をつけたこともあって、東京市場は-200円安で寄り付く。その後-439円安まであって、後場はリバウンドして-260円安で終わりました。

(A)(B)今日は大窓が空きました。この大窓を埋めぬ限り、株価の反転は認めることが出来ませんが、中勢波動の基準である75日線まで下げて、「下ヒゲ陰線」となったのは当面(今のところ、この先2〜3日間という超目先のことだが)の安値を出したようです。


多くの指標が今日から株価水準は(小波動の)ボトム圏にはいったというサインを出し始めました。

(C)短期(25日)投資マインド指数は17.7%へ低下し、ボトムの目安の15.0%へは月曜日にでも到達するでしょう。

(D)外国証券のオーダー倍率は0.99倍で回復しています。これはすでにして弱気材料ではなくなっています。

(E)25日騰落レシオは73.5へ低下し、ボトムの目安の75.0を切り、騰落レシオからの買いマークを出しました。前回の3月初めには4日連続して買いマークを出しているので、今日がボトムであるとは言い切れませんが、ボトム圏内であることは確かでしょう。

(F)ドル建て日経平均は、さすがに下落していますが、日経平均が75日線まで下落したのに比べれれば、まだ(反動の限界である)25日線へも下げていません。強い動きです。海外から見れば、25日線まで下落するようならそこは絶好の押し目買いというところでしょう。


昨日の東証1部の予想連結PERは22.70倍まで低下していました。

決算が発表されるにつれて、5月20日ころにはおそらく今日のPER水準から1.5〜2倍(ポイント)下がり、最終的には21倍程度になるのではないかと思っていました。

今日の下げによって現在のPERは22.30倍になったのではないか。とすれば5月末には20倍台のPERになりそうで、今後の上値余地が広がりそうです。

(G)(H)逆張りの「日経平均用'96」は明日も安ければ買いマークを出します。TOPIXは1661P以下であれば買いがでます。これは明日には実現しないでしょうが、日経平均は16501円以下で終われば買いマークがでます。

図の赤○は「5日ベクトル」が-10以下になったところです。ベクトルが-10というのは、日経平均・TOPIXが1日当たり1%ずつ下げているということです。大変な下げです。 今日の5日ベクトルはTOPIXが-9.9、日経平均が-10.1ですから、過去の大変な下げと同じ現象になっています。

以上のように、さまざまな視点(チャート)から、現在の株価はこの下げ波動のボトム圏に入ったということが推測できます。


(06.5.15) TOPIX 1681(-6) 日経平均 16486円(-114) 18.2億株(2兆 8301億円)



先週末のNYダウは11380ドル(-119)と大幅続落。ナスダックは崖から転げ落ちるような下げで、一昨日75日線を下抜いたと思ったら、昨日は200日線の寸前の位置まで下落。

これまでの上昇トレンドが崩れたかどうかを判断する決め手のひとつは、最後の上昇小波動のボトムを割り込むかどうかです。

NYダウは新高値を取った最後の波動はいまのところ(a→H)ですから、aの11039ドルを割り込むまでは上昇トレンドを持続しています。

あやういのはナスダックです。最後の上昇小波動(a→H)のボトムは2239Pですが、昨日の安値は2243Pであり、あとわずかに5Pのところまで下げてきました。

もっともこれだけ急落すれば、リバウンドがあるはずです。逆張りの「日経平均用'96」は、今日の終値が2260P以下のときは、買いマークを出します。昨日が2243Pで終わっているので、大幅上昇をしない限り、買いマークがでると思います。


日経平均は2001年以来、値嵩株の指標になってしまいました。現在の値嵩株はアドテスト・ファナック・京セラ・TDK・東エレク・キャノン・ソフトバンクなど、多くはハイテク株であるので、ナスダックに連動します。

@NYダウは25日線(75日線)よりも上位にあるが、A日経平均は75日線近辺にあり、Bナスダックは75日線を割り込んで、200日線も下回ろうかというところです。

75日線で止まって反発するのか、75日線を下回って75日線が戻りの限界となるのか、明日からこれが明らかになります。

ただ相場のリズムからは、当面は反発するように思います。(B)日経平均は、逆張りの買いマークがでました。(C)25日投資マインド指数は17%と低く、 悲観人気のきわみであると思っている15%に接近しています。
図にはないが、昨日は25日騰落レシオが75を下回り、買いマークを出しました。状況は明日から反発になってしかるべきです。(ナスダックがこれほどまでに弱いのは注意しなければならないが)


(06.5.16) TOPIX 1644(-36) 日経平均 16158円(-328) 20.6億株(2兆9933億円)



NYダウは11428ドル(+47)と反発したものの、ナスダックは2238P(-5)と続落し、200日線までにタッチ。(A)逆張りの買いマークは出ましたが、先の(最後の)上昇波動のスタートである2239Pをザラバでも終値でも下回ってしまいました。

あるいはナスダックの動きは米国経済が縮小(後退)期に入ったという暗示かも知れません。

昨日の買いマークが出たことで リバウンドをすると思いますが、昨日・一昨日の陰線は長く、これを上抜くことは容易ではありません。75日線へ戻ることができるかできないか。(たぶん短期的にはむずかしい)

東京市場は昨日の段階で、@日経平均に買いマークが出た、A一昨日に25日騰落レシオが75以下になった、状況でした。今日はひと反発あってよく、リバウンド狙いの買い物で、前場は+100高まで戻していました。ところが後場2:00から急落。意外な大下げとなりました。


(B)今日の下げによってTOPIXが逆張りの買いマークを出しました。

(C)25日騰落レシオは66.7に低下し、一昨日に続いて買いマークをだしました。

(D)25日投資マインド指数はなかなか目安の15$%を下回ることがなかったのですが、今日はついに10.9%となり、悲観人気が極まった状況を表現しました。

一方、(図にはありませんが)騰落レシオは0.90へ低下し、外国人買いが再び細ってきたのはマイナスです。

以上のことから明日・明後日にも反発はあると思いますが、今日の大陰線によって、株価は75日線から離れすぎたきらいがあります。75日線まで戻り、先の大きな窓を埋めることは容易ではなくなりました。

5月2日に掲げた東証1部のPERのグラフは、てっきりどこかで紹介しているものと思っていましたが、探してもみあたらなかったので、 条件表の設定例とその市場環境にNo.61「東証連結PER」として掲げました。梱包ファイルをダウンロードして「移入」するか、または「アップデート」→「条件表や銘柄マスターをダウンロード」で、(拡張8)の条件ファイルをダウンロードして下さい。


(06.5.17) TOPIX 1657(+12) 日経平均 16307円(+149) 23.0億株(3兆1165億円)



NYダウは11419ドル(-8)と小幅下落。ナスダックは2229P(-9)と小幅ながら続落し、2日連続で逆張りの買いマークを出す。終値はマイナスでしたが前日の陽線にはらむ形となったので、まずは下げ渋りを表現したので、反発が期待できます。

東京市場は急落のリバウンド取りの買いが入って高く寄りつくが、戻りは鈍く、先物から売られて、日経平均のザラバ安値は16033円と16000円ギリギリまで下げる。

しかしこの後買戻しが急になり安値から270円ほど戻して引け、(A)(B)今日は「タクリ足」となりました。16000円を維持したことによって、だいたいが目先の安値を出した感じです。

小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線で、Bタクリ足、C9日順位相関は-80以下、D逆張りの買いマークがでている、ことから5分の確率になったといえます。

明日、「順上がりの陽線」となれば6分、「窓空け陽線」となれば7分の確率となるので、明日は正念場です。ただしボトムになったからといっても、上昇幅が大きいかとなると別のことで、まずは@一昨日の大陰線を上回ることができるのか、A75日線を上抜けるのか、Bその上にある下げ途中の大窓を埋めることができるのか、いくつも関門があります。

(C)外国証券のオーダーは5日連続して、大幅な売り越しが続いています。いちどは1.00倍を超えたオーダー倍率も今日は0.88倍へ低下し、これは大きなマイナス材料です。

(次図)相場のスケールの大きさは、基本的には景気の大きさに依存します。次図は内閣府経済社会総合研究所のHPに掲げてあるCI(コンポジット・インデックス)です。(CIについては05年9月22日の記事を参照。)
  1. はバブル期(第11循環)で、1986年11月→1991年2月の51か月にわたる長い好況となりましたが、このときCI指数は85.4→112.2へ+26.8ポイント上昇。これに対応して、日経平均は86年10月の15820円から89年12月の38950円まで146%の上昇をしました。

  2. は(第12循環)で、1993年10月→1997年5月の43か月間の拡張期。このときCI指数は85.9→1103.1へ+17.2ポイント上昇。これに対応して、日経平均は93年11月の15670円から96年6月の22750円まで45%の上昇をしました。

  3. はITバブル期(第13循環)で、1999年1月→2000年11月の22か月とつかの間の好況期でした。このときCI指数は90.3→102.7へ+12.4ポイント上昇。これに対応して、日経平均は98年10月の12787円から2000年4月の20833円まで63%の上昇をしました。

  4. は現在の拡張期で(第14循環)の途中。2002年1月→2006年5月(現在)まで52か月目に入っています。このときCI指数は90.4→110.9(05年12月)へ+19.5ポイント上昇。これに対応して、日経平均は01年9月の9382円から06年4月の17563円まで87%の上昇をしました。

    (注)株価の上昇率は拡張期の最安値ではありません。拡張期が始まる(谷)近辺の安値を基準にしています。
CIと株価を比べると、つぎのことがわかります。
  1. 株価は景気の「谷」「山」に先行する。
    CI(一致)に株価がボトムをつけた時期にピンク色○、ピークをつけた時期に赤色○をつけています。

  2. 相場の長さは景気の長さに対応する。

  3. 相場の大きさは、CIの上昇ポイントに依存する。
    @CIが+26.8ポイント積み上がった(第11循環)では、株価は146%上昇→A今回は+19.5ポイント積み上げて、87%の上昇→B(第12循環)は+17.2ポイント積み上げて、45%の上昇→C(第13循環)は+12.4ポイントしかアップしなかったが、世界的なITバブルであったので、+63%の上昇をした。
現在の上昇相場がいつまで続くのか、さらに上昇をするのかは、ひとえにCIの行く末にかかっていますが、CIの最高値は昨年の12月であり、今年に入って(速報値だが)3か月間これを越えていないのは気になります。



最近、夢中になって読んだ本があります。「日銀はだれのものか」(中原伸之 著・中央公論新社。1890円)です。

日銀法が改正され、日銀の金融政策は1998年4月から9人の政策委員による「金融政策決定会合」で決められるようになりました。9人とは日銀総裁、副総裁2人、審議委員6人です。著者は1998年4月から2002年3月まで審議委員をつとめられている(上図の青色線の期間。小渕・森・小泉内閣のとき)。

日本は先進国のうちで戦後で唯一のデフレに陥りました。図のg〜kは、gが拓銀・山一の破綻、hが長銀、iが日債銀の破綻。jは9.11NYテロ、kはメガバンクの株価が急落(みずほ銀が58千円)。未曾有の経済状況下にあって、日本丸を座礁・沈没させることなく日銀がどう舵取りをしていくのか。難しい上にも難しい時期でした。

著者はデフレから脱却するにはゼロ金利にすべきだの考えで、政策決定会合があるたびにこれを主張されている。しかし他の8人の委員は反対で、いつも「8対1」で否決される。98年10月に長銀、12月に日債銀が破綻したことで、ようやく各委員は事態の容易ならざることに驚き、99年2月の会合でゼロ金利へ舵を切る。(上図のa)

このころが上図のCIのボトムです。ITバブルもあって日本経済が持ち直すかの状況になったとき、各委員の考えは「いつゼロ金利を止めるか」だったが、著者の日本経済についての見通しは悲観的で、「ゼロ金利からより踏み込んで量的緩和をすべきである」と考えておられた。

ここからまた会合のたびに量的緩和を主張されるが、例によって「8対1」で否決されることが続く。どころか2000年8月には日銀は「ゼロ金利を解除」を決定。反対者は著者を含めて2人(上図のb)。そのときは、すでにITバブルが崩壊し株式市場は暴落していたし、CIでわかるように景気もピークに近づいていた。

この後景気後退が明らかになり、日銀は再びゼロ金利へ戻し、2001年3月についに著者の意見が通って「量的緩和策」へ転換する(図のc)。つねに「8対1」で否決されていたものが、ようやく他の委員が著者に同調するようになったのである。以来今年3月(図のd)まで日銀は量的緩和を拡大し続ける。

なにしろ金融政策を決定した当事者であるので、会合での意見の対立、政府首脳・有力政治家の動き、日銀内部の問題点、グリーンスパン・バーナンキFRB議長とのやりとり、などが克明に記述されています。古いことではないので「ああそうだった。そういうことがあった」と思い出したり、「政府や日銀はこういう考えであったのか」と今になって知ったり、著者の経済の見通しの的確さや学識の高さに驚いたりして、一気に読めた本でした。ビジネス書でこれだけ熱中して読んだ本はそうありません。ぜひお読みになることをお勧めします。


(06.5.18) TOPIX 1632(-24) 日経平均 16087円(-220) 20.2億株(3兆 953億円)



米国は4月のCPI(消費者物価指数)が高く、インフレ懸念が一気に台頭。金利引き上げがまだあるべしという市場の判断で、NYダウは11205ドル(-214)と大幅下落。

これによって、25日線を支持線とするかに見えていたNYダウは一気に75日線まで下落。もし最後の上昇波動のボトムである11039ドルを割り込むような事態になると、米国株式相場は下降トレンド入りとなるので、この点は注目しておかねばなりません。

ナスダックは2195P(-33)と下落。昨日は反発して当然のグラフとなっていましたが、反発できず、長期波動の分岐点である200日線を割り込みました。4〜5日のうちに200日線を上回れないようだと、ナスダックは下降トレンド入りしたと判断したほうがよさそうです。

ナスダックが下降トレンド入りするということは、米国経済が後退期に入ったということです。これは中国、日本の経済に大きな影響を与えます。日本株も身構えておかねばならない時期にきたのではなかろうか。


東京市場は昨日「タクリ足」を出したので、今日は「順上がりの陽線」となるのか「窓空け陽線」となるのかしか思っていませんでしたが、米国(欧州も)が大下げをしたために、この期待は瞬間に失せました。

日経平均は16000円を割り込む-218円で寄り付き、前場は-393円安まで下げたものの、後場が押し目買いで反発。ただし明日のGDP発表を控えて反発も小さい。

たぶん一目均衡表ファンは、今回の目先の下値メドは図のように決めていると思います。(A)はピークのa→bへの下げ幅と同じ幅をbから下げたらとする(E値下値)です。TOPIXのE値は1617Pですが、今日のザラバ安値1614Pで達成。

(B)日経平均はa→b、a→cと下げ波動が細かく2つになりましたが、(a→b)によるE値は16327円、(a→c)によるE値は15937円です。今日のザラバ安値は15914円であるので、このE値も達成。

(C)25日騰落レシオは64.3とさらに下落し、買いマークを連続して出しています。目先のリバウンドは必至の環境にありますが、問題はどれほどリバウンドするかです。戻り幅が小さいようだと、ナスダックのように下降トレンドに転換する可能性が高くなります。2005年5月から始まった中勢上昇波動が終焉するのかどうか、ここは非常に注目するところです。


(06.5.19) TOPIX 1638(+6) 日経平均 16155円(+68) 19.0億株(2兆7653億円)



NYダウは引け1時間前までは反発していたものが、引けにかけて1時間で急落。11128ドル(-77)と続落。75日線で止まるかに見えていましたが割り込む。

ナスダックも引け前にマイナスに転じ、2180P(-15)と8日連続安。こちらは、最後の上昇波動の安値を下抜いたし、長期波動の分岐点である200日線を割り込んでいます。

あと3〜4日のうちに200日線を上回らないと、ナスダックは下降トレンド入りと思わざるをえません。来週は正念場。


(A)(B)TOPIX、日経平均は8日間連続して安値を切り下げてきましたが、今日はようやくザラバ安値・ザラバ高値とも前日より高くなりました。

なんとか下値を出したかと思いますが、米国株が急落を止めないと安心はできません。

当面は先の大陰線の日のザラバ高値(75日線の水準でもある)へ向かってどれだけ反発できるのかが焦点です。戻りが鈍いようだと売り直されるので、ここは順上がりの陽線で戻ってほしいところです。

(C)外国証券のオーダーは7日連続して売り越し、しかも5日間は1000万株を超える大量の売り越しでしたが、今日は売り株数も減り、500万株ほどの売り越しでした。この調子で売り越しが減っていけばよいのだが。


下げ(上げ)の目安として「新値8手・11手に向かえ」というものがあります。どう勘定するかというと、右図のTOPIXの小波動のピーク(a)の日のザラバ安値を下回ったら「1手目」、これをさらに下回ったら「2手目」・・・とします。図のaから1,2,3,4,5,6,7,8と新安値を更新して(b)まで下落しましたが、(b)は「8手目」でした。8手目で当面の安値をだしました。

続いて(c)のピークのザラバ安値を基準にして、翌日から1,2,3,4,5,6,7,8手と新安値を更新して(d)まで下落。やはり8手目が当面の安値となりました。

隣の図の日経平均で「新値」を勘定してみて下さい。(a)から9手目で(b)、(c)から8手目で(d)(昨日の安値)です。(日頃は「新値8手」は使ってはいませんが、ふと思い出したので、参考までに)


(06.5.22) TOPIX 1615(-22) 日経平均 15857円(-297) 19.0億株(2兆6138億円)



週末のNYダウは11144ドル(+15)と小反発。 ナスダックも2193P(+13)と9日ぶりに反発。しかし200日線はまだ遠い。

東京市場は先週末にようやく安値を切り上げたので、今日は順上がりの陽線を期待していました。

ちょうど米国株も上げたし、シカゴ日経先物は大証比+115円高で終わっていたし、今朝の外国証券のオーダーはわずかとはいえ買い越しだったし、とあって高く寄り付きました。

前場はプラスで引け、この調子でいくと順上がりの陽線で終わるかと思っていたら、後場から急落。(A)今日の下げはaの日と同じく「陰線のつつみ下げ」となりました。当然悪い足です。

日足では逆張りの買いマークが2日連続して出て、翌日は安値が切り上がったので当面の安値が出たと判断しましたが、今日の新安値を取ったことでまだ下げがあって、そこでもういちど買いマークがつくことになりそうです。


(B)ただ週足では(今週の途中足だが)1年ぶりの買いマークがでました。前回は05年4月末のいでています。それと同規模の下げをしているわけです。

(C)25日騰落レシオは70.1と低いままで、今日も買いマークをつけています。

(D)これが最もいけないのですが、外国証券のオーダー倍率は0.80倍へ低下し、外国人買いが戻ってこないことには、なかなか反発できません。

今日は為替も112.78円と円安に動いたし、10年物国債は1.830%と急低下しました。昨日の東証PERは20.97倍だたから、今日は20倍台の前半まで下げたと思います。どれも株式市場にとっては悪い材料ではないのに、これが株価に反映されていません。


(06.5.23) TOPIX 1579(-36) 日経平均 15599円(-258) 20.6億株(2兆9034億円)



NYダウは11125ドル(-18)と下落。

東京市場は昨日の「陰線つつみ下げ」から今日は下窓をあけて寄りつき、反発がないまま下落。

波動で最も重要なものは、@最後の上げ波動を下抜いて下降トレンド入りする。A最後の下げ波動を上抜いて上昇トレンド入りする。ということですが、いよいよ@が現実的になってきました。

この相場の最後の上昇波動とは、いうまでもなく(G→H)の小波動で、Gの安値は1568Pです。今日の終値1579Pからあと11Pほどのところ。これを割り込むかどうかは私にとって重大な関心事ですが、これを割り込むことなく踏ん張る可能性もまだあります。

それは、@(G→H)の上昇日数は34日間でしたが、(G→今日)までの下げ期間が今日で34日になっています。一目均衡表ファンが「対等数値」として重視する日です。

A逆張りの買いマークは、今回kの前に出て、今日のKでも再度出ていますが、これは前回Gとよく似ています。すなわち、初めて買いマークがでてgまで戻しましたが、ここで「陰線つつみ下げ」→「窓あけ陰線」で新安値となりGに至りました。

今回もkから「陰線つつみ下げ」→「窓あけ陰線」で新安値となり今日の安値に来ているのは、同じです。


「@最後の上げ波動を下抜いて下降トレンド入り」した最も近い事例は昨年5月の下げです。

(G→H)が最後の上昇波動で、Iでは下回らずに25日線のJまで反発した後、急落となりました。この過程でGの水準を下回りました。

当然に75日線を割り込み、200日線をも下回ったのですが、このときはKが底値となりました。

それが確認できたのは、(K→L)の反発があって75日線近くまで戻り、(L→M)へと反落したが、Kを下回らずに(K→M)の安値が切り上がった。ついでLの高値をBで上抜いて高値の切り上がりが決まった。

このことを確かめてようやく再びの買い時代になったのですが、それには安値KからBまで2か月間を要しました。「最後の上げ波動を下抜く」ということはそれだけ重大iなことです。


今日で下値がでるかも知れないという、もうひとつの傍証を。図は《デンドラ24》の4%波動によるTOPIXの下値メドです。
  1. は4月24日の急反落によって4%波動が陰転したときからの下値メド(前波動基準中位)で1640P。

  2. も4月24日に出した下値メド(前波動基準1/2位)で1569P。

  3. は今波動基準中位の1551P。

  4. は今波動基準1/2位の1462P。
Aのところは、メドaの水準でもあったし、前日に逆張りの買いマークがでていたし、当日は「たくり足」であったので、ここで下値を出す可能性は相当に高いと思っていましたが、そうはならず。

今日Bはメドbの1569Pに近づいてきました。先にいった「最後の上昇波動の安値G」が1568Pであり、ほぼ同じ水準が下値メドになっています。なんとか持ちこたえてほしい水準です。


(06.5.24) TOPIX 1606(+26) 日経平均 15907円(+308) 20.3億株(2兆8547億円)



NYダウは11098ドル(-26)と続落。ナスダックも1256P(-14)と下げる。

東京市場は先物の買戻しから反発。最後の上昇波動のボトムの水準(a)(TOPIXは1568P、日経平均は15389円)を下抜くかどうかが最大の焦点でしたが、今日の安値はTOPIXが1574P(あと6P)、日経平均が15508円(あと119円)とギリギリのところから立ち直って反発。

昨日、Gと現在のKは足取りがよく似ているといいましたが、今日の反発まで同じ(昨日の陰線を上回る陽線となった)になりました。前回のGは窓空けの前の「つつみ下げ」の大きな陰線の高値(g)を上回る反発をしましたが、今回はどうなるか。(根拠はないが)同じことになるなら、図の(k)の高値を上回る反発が期待できます。

ただしもうひとつ前の「陰線つつみ下げ」のザラバ高値の水準(b)は難しい感じです。(b)まで戻る過程では、@Kにおける窓を埋めねばならない(日経平均は今日、窓を埋めた)。Aアヤ戻しの限界である9日線を突破しなければならない。B(k)の大陰線を上回らねばならない、Cそれは75日線と同じ水準である。Dそのころには、もっと低下しているだろう25日線(反動高の限界)も突破しなければならない。などなど容易なことではありません。


米国市場は、インフレ抑圧のために高金利を「維持」ないし「さらに金利引き上げ」せねばならないが、どうも景気が後退期にはいったのではないかの予想もでてきました。景気が後退したからといっても、片方にインフレ懸念があるために、ただちに「金利を引き下げる」こともできません。

下手をすれば、不況下のインフレ(つまりはスタグフレーション)になりかねない。そうなるとやっかいです。

米国株が下降トレンド入りするかどうかの1つの判断材料として、「最後の上昇波動」のボトムを下抜くかどうかがあります。(A)NYダウは(a)の11039ドルに対して一昨日のザラバ安値は11040ドルまで下げて、あと1ドルのところでこれを回避しましたが、下回るのはワンチャンスですから、予断はできません。

(B)ナスダックの「最後の上昇波動」のボトムは2239Pでしたが、@すでにこれを下回り、下降トレンド入りしました。さらにはA好況・不況を表す200日線を下抜いています。1日や2日下抜いただけでは即断できないので、私はいつも「5日間」がどうなるかを見守っているのですが、昨日で200日線を下回ってから5日が経ち、200日線を上回ることは難しいと判断しました。米国経済は後退期に入ったのではなかろうか。


(06.5.25) TOPIX 1584(-21) 日経平均 15693円(-213) 16.9億株(2兆4578億円)



NYダウは11117ドル(+18)と反発。75日線を割り込んだ水準で下げ渋りの様子を見せています。

ナスダックはザラバで新安値をつけるが戻して1269P(+10)。下ヒゲの長い陽線となったので、目先の下値は探り当てた感じです。

東京市場は昨日の大幅反発に対して、今日の足は、次図の(a)〜(f)のどれになるかと見ていましたが、(d)となりました。プロ野球の6チームのうちで4位(今はヤクルト)というところ。

次図の(a)は「窓あけ陽線」でこれが最高。(b)は「順上がりの陽線」で、これもよい。(c)は「かぶせの陰線」で、この局面ではしかたないかというところ。

(d)は昨日の陽線に陰線が「はらみ」、しかも昨日の陽線は陰線を「つつみ上げ」ているので「両抱き(両はらみ)」です。(ただし正統のものではありません。典型的なものは、昨日の陽線の実体が「両抱き(両はらみ)」でなければならない。昨日はヒゲを含めての「両抱き(両はらみ)」です。)


この異形ながら「両抱き」の足は株価が高い位置にでればピーク、安い位置にでればボトムを表現します。最近は上図のaの位置ででました。この翌日が小波動のボトムとなりました。


(B)TOPIXは今日25日順位相関が-80以下になったので、@9日順位相関が-80以下、A25日順位相関が-80以下の2ポイントが基礎のポイントとしてあるようになりました。

明日以降、再度の下落に入ったとしても、B新安値の、C陽線、D買いマーク、Eデンドラの下値メドに到達、などのポイントが加算されるので、小波動のボトムらしさの確率が6分になるのは容易になります。

(C)なお日経平均も、異形ながら「両抱き」の足を出しました。前回は(c)で出たのはTOPIXと同じです。(D)いけないのは外国証券のオーダーで、昨日5000万株の買いがあったのが、今日は2890万株に減り、逆に4000万株の売りがでたのは、まだ外国人の売り姿勢が変わっていない印象でした。


(06.5.26) TOPIX 1613(+29) 日経平均 15970円(+277) 16.4億株(2兆3563億円)



NYダウは11211ドル(+93)と反発し75日線を上回る。75日線を割り込んで、昨日で5日目でした。しかしこの5日間は75日線を大きく下回らず、下ヒゲを2度出していました。昨日6日目に75日線を上回って、まだ中勢の上昇波動は壊れていないことを表現しました。

ナスダックは昨日の下ヒゲの長い陽線に続く「順上げの陽線」となり、アヤ戻しの限界である9日線まで戻りました。しかし200日を完全に上回るまでは安心できません。

東京市場は昨日の「両抱き」の後、陽線で「両抱き」の高値を上抜いたので、一昨日が小波動のボトムである可能性がでてきました。

今後売り圧力がかかる水準は、(A)TOPIXはa.窓、b陰線つつみ下げの高値、c.その前の陰線つつみ下げの高値。平均線からは、9日線・25日線・75日線とメジロ押しですが、a.窓はあと1P足らずに「窓埋め」ができていません。またアヤ戻しの限界である9日線に戻っていません。(来週は到達するが)

(B)日経平均のほうが足取りはよい。a.の「窓埋め」は一昨日完了し、今日の終値は9日線に到達しました。次はb.「陰線つつみ下げ」の高値がターゲットになります。これを上抜けばひと安心。


4月25日 5月9日にNTTとソフトバンクを例にして「モデル波動」に比定しました。

NTTは@75日線を完全に大きく下回った(A)から、A75日線まで戻り(B)、B反落したがC(C)で下落が止まり、(A→C)が切り上がった。それから(D)で先の高値(B)を上抜いたので(B→D)の切り上がりが決まりました。

5月9日はこの(B→D)の切り上がりが確定した日でした。その後、全般は大きな下げに見舞われましたが、NTTだけは独歩高となっています。


「中勢のモデル波動」は右のものですが、(H→I→J→K→L→M→N→A)と何段にもわたって下げるのは大勢波動が下降トレンドのときです。

大勢波動が上昇トレンドにあるときは、(H→I→J→K→L→C→D)になります。つまりはKが底値Aになり、LがBに変わるわけです。

NTTは、(K)の段階ではモデル波動のKと見ています。ついで75日線まで反発したBでは、まだ(L)であると見ています。しかし(C)が(A)より上位であることがわかった日に、「KはAで、LはBではないか」と思うわけです。


ソフトバンクは、4月25日に書いたときはすでに(K)の水準を切り下げていたので、NTTのように(K)がAではないかと考えることはありません。Mに向かって下落しているだけの話です。

5月9日に書いたのは赤○の「3連続陽線」が出た日です。ここでMは(A)になる可能性をもっている。それが確定するのは、@75日線まで反発して(B)らしい状況を作り、Aその後反落した(C)が(A)よりも上位で止まる。となったときです。

残念ながら、3連続陽線の後、全般の相場下落があったので25日線までしかもどれませんでした。戻りが25日線までであるのは「モデル波動」では(N)ですから、大底(A)は次の下げでそうなるかも知れないというところです。

Nのあとにaが振ってありますが、実はこの日にMのザラバ安値2775円を下回る2770円を出していますから、あるいはこれがAになる可能性もあります。(としても75日線まで株価が上昇しないことには、まだ中勢波動が上昇トレンドになるかどうかはわからないが)


(06.5.29) TOPIX 1616(+2) 日経平均 15915円(-55) 15.5億株(1兆9843億円)



NYダウは11278ドル(+67)と続伸。「順上がりの3連続陽線」となって、小波動のボトムを出したようです。この3連続陽線はなかなか強い足であるので、当分はこれを下回って新安値になることはなさそうです。

ナスダックも2210P(+12)と続伸。これも「順上がりの3連続陽線」となったので、当面の下値は出したといってよく、あとはどこまで戻す力があるのかが問われます。

大勢波動の基準である200日線を上抜くことができるのかどうか。反動高の限界である25日線を上抜くことができるのかどうか。


先週末は欧州・米国とも株価が上昇し、シカゴ日経先物も16140円(+160)と高かったので、東京市場は高く始まる。

しかし今夜の欧州・米国市場は休場とあって、ボリュームに欠け、 売買代金は2兆円に届かず。ジリ貧へ。

(A)(B)高寄りして陰線で終わりましたが、今日の足は5月25日に掲げた(a〜fの足)のcとなりました。陰線ではあるが悪くはありません。

(C)投資マインド指数は18.9%と低いままで、最近1か月で買った銘柄の80%は損勘定になっています。(D)外国証券オーダー倍率は0.75倍と低いままで、この2つからして株価の上昇力は頼りないものになっています。

おそらく、(a)を小波動のボトムとして、(b)25日線あるいは75日線まで戻った後に、(c)へ再反落すると思いますが、大問題は(c)が(a)を下回らずに小波動のボトムとなるのかどうかです。

(a→c)が切り上がれば(a)で下げは終わり、その後は75日線を回復すると予想できます。(a→c)が切り下がったときは、75日線を上回る時期は相当先(1〜2か月)にずれると思います。


(06.5.30) TOPIX 1612(-3) 日経平均 15859円(-56) 14.1億株(1兆7964億円)



ロンドン・NYは休場。

海外が休みだと日本の実力が如実にあらわれます。今日の出来高は14.1億株、売買代金は1兆8000億円弱と今年最低の商いで終わりました。

外国証券のオーダーも当然に半減し、日経平均は上下120円幅で推移しました。まあこの出来高では今日の動きをどうのこうのといってもしかたがありません。


(06.5.31) TOPIX 1579(-32) 日経平均 15467円(-392) 19.4億株(2兆6019億円)



(a)NYダウは3連続陽線をつけて反発し、強い戻りだと判断していましたが、昨日は11094ドル(-184)へと急反落。3連続陽線のスタートの11030ドルに急接近しました。

最後の上昇波動のスタートである11039ドルは、3連続陽線のスタートの11030ドルで瞬間に下回っていますが、終値で11039ドルを下抜くようだと、中勢上昇波動は頓挫します。

(b)ナスダックも2164P(-45)と大幅下落。すでに最後の上昇波動は5月16日に下回っており、中勢波動は下降トレンドに入っています。加えて大勢波動の基準である200日線を割り込んで9日になりました。3連続陽線を出したので、あるいは200日を回復するかと思っていましたが、昨日の急反落によってこの目はなくなりました。


東京市場は大幅下落。(A)TOPIXは(K)で小波動のボトムを出したので、@アヤ戻しの限界である9日線、A反動の限界である25日線、B中勢波動の基準である75日線のどこまで戻るのかが注目点でした。結果、今日の下落によって、@までしか戻れなかったことになります。

状況は極めてまずい。明日の下落によっては、(K)の1574Pを割り込み、モデル波動のKとしていたものはKではなくなる可能性があります。

もっといけないことは、(K)を下回るようだと、最後の上昇波動のボトムである(G)の1568Pも割り込むことになります。そうなれば中勢上昇波動は下降トレンド入りする確率が非常に大きくなります。


日経平均もTOPIXとほぼ同じことがいえますが、こちらのほうがやや悪い状況です。

@(K)と比定した日が小波動のボトムとはならず、今日これを下回りました。A最後の上昇波動のボトム(G)は15389円ですが、今日はあと80円のところに迫りました。

新興市場で投げ売りが続いている現在では、東証1部市場だけが無傷というわけにはいきません。新興市場の下落の程度いかんでは、明日にでも中勢上昇トレンドが転換するかも知れません。

定点観測9銘柄のうちで、「最後の上昇波動を下抜いて」下降トレンド入りしたのは、鹿島・ソニー・トヨタ・みずほFがあり、明らかに下降トレンド入りしているソフトバンクをいれると過半数が下降トレンド入りしています。

日経平均・TOPIXもだいたいは、これら主力銘柄の方向に従うことになるのではないか。明日以降、(G)を下抜いて下落するようなら、当面の下値は売買代金が3兆円たときです。それまでは投げ売りが出切ったとはいえないでしょう。


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