TOPIXをどう見たか・判断したか (06年3月)

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(06.3.1) TOPIX 1635(-24) 日経平均 15964円(-240) 21.0億株 (2兆 5568億円)



思わしくない米国の経済指標が発表され、NYダウは10993ドル(-104)。ナスダックも2281P(-25)と下落。

東京市場は、@米国の株安、Aシカゴ日経平均が16000円割れ、B朝方の外国証券のオーダーが1600万株の売り越し、C為替が円高に振れて115円台、と悪材料が重なり反落。

この4つの材料からすると、もう少し下げるかと思いましたが、案外に16000円割れの水準では買いが入りました。

当面の買い材料は、1)配当利回りがよい銘柄を買う、2)3月中にも日銀が量的緩和策をやめる予想から金利が上昇し始めたので、金利上昇によって業績が伸びる銘柄を買う、3)PERから割安の銘柄を買う、ということでしょう。しかし、1)は全体の株価を引き上げるほどの力はありません。2)は短期的には銀行を除いてはありません(金利が上昇すれば、受け取り利子がアップし、消費にはプラスとなるが)。ほとんどの企業にとってはマイナス材料です。3)はすでに充分に検討され、株価に織り込まれているはずです。


今後の株価に対するインパクトは、@金利がどうなるか、Aこれに関連して円相場がどうなるか、B2006年3月期の決算発表時に2007年3月期の業績を各企業はどう予想しているのかです。

このほかに突発的な材料として、C中東の政情不安がありますが、これはだいたいにおいてマイナス材料です。

定点観測9銘柄は今日の下落によって、チャー的に弱いものが増加しました。25日線を割り込んだ銘柄は6銘柄になりました。

上図(C)の投資マインド指数は17.4%へ低下しましたが、定点観測9銘柄も33.3%まで落ちました。(D)外国証券のオーダー倍率は1.12倍となって頭打ち。今週いっぱいは上昇するはずですが、来週1.00倍を維持できるかどうか。


(06.3.2) TOPIX 1632(-3) 日経平均 15909円(-54) 17.9億株 (2兆 2719億円)



NYダウは11053ドル(+60)。ナスダックも2314P(+33)と反発。

東京市場は、@米国株が反発、Aシカゴ日経平均が16130円と大証を200円上回ったことから高く寄りついたが、ジリジリと値を下げる。

(A)(B)昨日はタクリ足に続いく小幅な陰線でしたが、今日も陰線。しかも高寄りしたために、昨日の陰線を「つつみ下げる」という形になりました。珍しい形ですが、昨日今日の陰線はともにそう長くないので、特に強い表現ではありません。 昨日の陰線をつつみ下げて、相場は強くないということをくどく表現したというところでしょうか。


2月20日にTIOPIX・日経平均は75日線を一度割り込みました。その2日後の2月22日に、これから考えられる株価のコースを掲げましたが、図中のピンク色の●の位置が間違っていたので、正しい図を掲げます。

2月20日の安値は図のピンク色の●に当たり、この後のコースとしては
  1. は一気に75日線を割り込む。(上昇波動に転換するまでに時間がかかる)

  2. は75日線まで下落し、(b1)の25日線まで反発した後、75日線を本格的に割り込む。(これは標準)

  3. は下げが小さく(C→c1→c2)と下げても75日線を割り込まない。(下降波動にならない)
の3コースが予定できましたが、Aコースの目はなくなりました。先の25日線まで戻った2月27日が、図の(b1)または(c1)に当たります。今日以降、先の安値(B)を下回るのがBコースで、(B)を下回らないのがCコースなわけです。


BコースかCコースかどちらになるかは予断を許しませんが、カンでは当初からBではないかと思っています。

どちらのコースの可能性が高いのかは、定点観測9銘柄がどうなっていくのかを見続けることで、しだいにはっきりとしてくるでしょう。

いまのところ、9銘柄のうちで小波動のピークが切り下がり、ボトムも切り下がっているのは2銘柄(NTTとソフトバンク)だけです。7銘柄はピークが切り上がりボトムも切り上がりという上昇トレンドを維持しています。

みずほFは、図の赤線(ピークとボトム)のどちらを突破するのか。ソフトバンクは、図の赤線(ピークとボトム)のどちらを突破するのか。みどころです。


(06.3.3) TOPIX 1612(-19) 日経平均 15663円(-246) 17.3億株 (2兆 1918億円)



NYダウは11025ドル(-28)。ナスダックも2311P(-3)とわずかにマイナス。

1月の消費者物価指数は+0.5%の上昇でした。市場の予想の+0.4%を上回りました。これを受けて3月にも日銀は量的緩和策を解除するのではないかの予測が強くなり、東京市場は下落。

量的緩和の解除があれば、まずは@1日物(オーバーナイト)金利、Aついで短期金利→B中期金利→C長期金利へと波及しますが、解除となっても当分は@を日銀がコントロールするようですから、実際のところ金利が上昇することはほとんど緩慢でしょう。

株式市場に影響があるのは、@信用取引の金利、A株式と金利の差(イールドスプレッド)、B金利負担からの業績お悪化、の3つ ですが、1〜2か月物の金利がたとえ0.2%上昇したとしても、@はたいした影響はありません。Aとなると長期金利がメインですから、これもたいした違いはでてきません。Bはもっともっと先の話です。現に今日の10年物国債の金利は今年初めの1.445%から1.620%へと0.2%弱ほど上昇しているだけで、株式を買うか・国債を買うかという裁定にはほとんど影響力はありません。

量的緩和の解除が大きな材料とされ過ぎている感じです。この材料を過大に評価している背景は、「いくら景気が回復しているといっても、株価はそれ以上に過大評価されていた」という反省です。過大評価された株価水準は小さなマイナス材料でも大きな影響を受けます。基本は今の株価水準はまだ高いということでしょう。

今日は(A)(B)のようにTOPIX・日経平均は75日線を割り込みました。2月20以来の2度目の75日線割れです。これによって昨日も書いたBコース・Cコースのどちらかになるのかは、Bコースの可能性が高まりました。ということはTOPIX・日経平均の中勢上昇波動は終わり、短期的(であると思う)な下降波動に転じるのではないか。

下降波動に転じたかどうかは、@小波動で最後の上昇を開始したときのボトムの水準を下回る(図では(a)(b)が最後の上昇の出発点)、A75日線を完全に下回る、ということから確認できます。@についてはまだ(a)や(b)を下回っていないので、この点からはまだ中勢波動が下降に転じたとはいえません。

Aの75日線を完全に下回るかどうか、は今日のところは終値では下回りましたが、高値は75日線の上位にあり、まだ確認できていません。どうなるのか、手掛かりは東証1部銘柄の過半数が75日線より上位にあるのか下位にあるのかです。

株価が25日線より上位にある割合を「投資マインド指数」と名づけ、短期の投資家のフトコロ具合を表すものとしましたが、今日は株価が75日線より上位にあるのか下位にあるのかの割合をもって、TOPIX・日経平均の中勢波動(最短で2か月、長いと9か月、平均は6か月の株価の方向を表す)の予測をしてみます。



株価が75日線を上回っている割合を仮に「中勢波動指数」と名づけます。 (上図)は2005年の「中勢波動指数」です。50%以上(半数以上が75日線を上回っている)はピンク色で塗りつぶしてします。50%以下は空色で塗りつぶしています。これによれば昨年の4月中旬〜6月中旬にかけて、株価が75日線を下回っている銘柄のほうが多かった。同じことが今年の2月中旬から起きています。



株価が75日線より上位にあるときは「押し目買い」、下位にあるときは「戻り売り」と「突っ込み買い」というのが正しい方針ですが、図からもピンクのゾーンでは「押し目買い」、空色のゾーンでは「戻り売り」(ないし「突っ込み買い」)が正しかったということが納得できます。

さらにいえば、いったん空色ゾーンになったら、@なかなかピンク色にはなりにくい(2か月はかかる)、Aたとえ短期でピンク色に復帰したとしても、先の高値をとることは難しい、ということがわかります。今の相場をこれに当てはめると、@あと1か月くらいは調整が長引く、Aもし反発したとしても、先の高値(日経平均は16777円、TOPIXは1721P)を上回ることはない。といえます。


(06.3.6) TOPIX 1626(+13) 日経平均 15901円(+237) 15.6億株 (2兆 2210億円)



NYダウは11021ドル(-3)。ナスダックも2302P(-8)とわずかにマイナス。

東京市場は反発。グラフの(A)(B)で、@小波動の新安値から、A陽線が立った(日経平均は「つつみ上げ」陽線である)ところは、小波動のボトムらしさに2〜3ポイント加点できるほどのものですが、他のポイントがありません。

1月の急落以来、逆張りの指数がいうことをきくようになっています。図のe→d→c→b→aは、9日順位相関が+80から-80の間をキチンと振幅しています。今回もaの後は-80まで下げるとわかりやすい。そうなれば9日順位相関から1ポイント、25日順位相関も-80以下なるでしょうからさらに1ポイントが加わります。

今日のボリュームが不足していることからも、今日が小波動のボトムであるとはいえません。今日のところはまだ75日線を割り込むか割り込まないかの攻防が続いていると見たほうがよいでしょう。


今日はソフトバンクがボーダフォンを2兆円ほどで買収する。のニュースがあって、ソフトバンクは寄り付き直後は値を上げましたが、次第安となって陰線で終わりました。

ソフトバンクが小波動のボトムを出したとは到底いえないような足となりました。

ビッグな材料に買いついたが、ソフトバンクはすでに中勢波動の基準である75日線を下回っており、戻り売りに押されたという形です。

(C)投資マインド指数は19.3%と回復できず。(D)外国証券オーダー倍率は1.08倍とやや低下。1.00倍を超えてはいますが、明日700万株程度の売り越しとなれば、たちまち倍率は1.00倍へダウンします。ここは注目。


(06.3.7) TOPIX 1617(-8) 日経平均 15726円(-175) 16.4億株 (2兆 2480億円)



NYダウは10958ドル(-63)。ナスダックも2286P(-16)と続落。

両指数とも75日線を割り込むことはなかったので、中勢上昇波動は持続していますが、なかなか勢いづきません。

東京市場は反落。明8日〜9日の日銀政策会議が終わるまでは手がでない感じで、今日のボリュームも薄い。

グラフの(A)(B)で、75日線をはさむ動きが3日続いていますが、(C)投資マインド指数は17.6%と低いままだし、(D)外国証券オーダー倍率は1.05倍へ低下し、需給および投資マインドからは、いまのところ上昇を予想できません。


TOPIXの波動を中勢波動のモデルにあてはめると、
  1. (H)は1月末の1721P。
  2. (I)は、75日線水準へ初めて下落したところで、2月20日の1568P。
  3. (J)は、そこから25日線まで反発した2月28日の1664P。
  4. 再度の75日線への下落は図の赤○で、ここ3日の動きはこの位置にあたります。
モデル波動どおりに動けば、ここから75日線を完全に下回って(K)となり→75日日線の(L)まで戻し→反落してから75日線を上回り(緑色のコース)、次の中勢上昇波動が始まる。(今は大勢上昇波動にあるので、(M)や'(A)までは下落しない。)ということになりますが、まだ完全に75日線を下回ったとはいえません。


定点観測9銘柄は75日線とどのような位置関係にあるのかをみると、3銘柄だけが75日線を完全に下回っています。

1812 鹿島 は、現在は@2度目の75日線割れであるが、A1度目の75日線割れからの戻りは25日線まで戻れず、Bまもなく25日線と75日線がデッドクロスしそうなことから、モデル波動の赤○から(K)の間にあると判断できます。

9432 NTT は、@12月にいちど75日を下回り、A25日線を超えるところまで反発したものの、B2度目の75日線割れではこれを大きく下回り、200日線まで下落しています。モデルの(K)にあたります。

9984 ソフトバンク は、@3270円をつけて75日線を割り込み(I)、A3830円と戻したが25日線を上抜けず(J)、B再下落をして先の3270円を下回りました。モデルの赤○から(K)の途中にあります。

定点観測9銘柄のうち、モデル波動の(J)→(K)に該当する動きをしている銘柄は、NTTとソフトバンクの2銘柄。そうなるかというのが鹿島です。これが過半の5銘柄に増加すれば、日経平均・TOPIXが下降波動に入ったといえそうですが、まだ(J)→(K)が確定したのは2銘柄でしかない。しかも下降波動入りの第1段階である75日線割れをしている銘柄は上記の3銘柄しかないので、今後すぐに上記3銘柄に続く銘柄はでてきそうにない。なかなか中勢波動が下降波動に入ったと断言できないわけです。


(06.3.8) TOPIX 1605(-12) 日経平均 15627円(-98) 17.3億株 (2兆 3270億円)



NYダウは10980ドル(+22)と反発するも、ナスダックは2268P(-17)と続落。

東京市場も続落。グラフの(A)(B)で、初めて75日線を2日続けて下回りました。とはいっても75日線からのカイリ率は、TOPIXが-1.2%、日経平均が-1.1%という程度です。

このカイリであれば、ワンチャンスで75日線を超えることができます。最低でも-5%以上のカイリ率にならないと、大きく75日線を割り込んだとはいえません。

(C)投資マインド指数は16.2%とさらに低くなり、(D)外国証券オーダー倍率も1.02倍へ低下。


昨日は中勢波動が下降に転じるかどうかについていいました。日経平均とモデル波動を対比させると図のようになります。

一応、上昇波動の最後の小波動に(G→H)という符号を振り、上昇波動のピーク(H)からの下落波動に(H→I→J)の符号を振っていますが、これはまだ確定したわけではありません。(今のところ「それらしい」という程度です)

モデル波動の(I)(J)が確定するためには、
  1. (J)から75日線を大きく下回る下落をせねばならない(先ほど-5%以上のカイリ率が必要といいました)

  2. 小波動が切り下がらねばならない。すでに高値(H→J)は切り下がっていますが、まだ(I)を下回っていないので安値の切り下げの確認はできていません。

  3. さらには、中勢波動が下降トレンドになったと判断するには、最後の上昇波動の出発点である(G)を下回らねばなりませんが、まだまだこの水準には余裕があります。
それで、以上のことが全部確定したときはどうなのだ。と思われるかもしれませんが、(I)ないし(G)を下回ってくると、モデル波動のとおりになりますから、(I)ないし(G)以降は(K)がいつ出るかを探すことになります。

モデル波動からは(K)→75日線の(L)まで反発→(L)から反落するが(K)は割り込まない→75日線を上抜いて新たな中勢上昇波動が始まる。となりますから、(K)らしさがわかれば、次の上昇波動のスタート時点で買いができるわけです。(K)を見つけることは非常に重要なことなのです。


(06.3.9) TOPIX 1641(+35) 日経平均 16036円(+409) 18.2億株 (2兆 4843億円)



NYダウは11005ドル(+25)と小幅続伸。ナスダックは2268P(-0)と変わらず。

日銀政策会議も今日の午前で終わるとあって、寄り付きは小幅高ながら出来高は少なかった。しかし10時過ぎてから日経先物が急上昇。あっというまに日経平均は16000円へ駆け上がりました。

大引け前に日銀総裁のコメントがあってさらに続伸し、株価は@75日線を上抜き、A25日線へ到達しました。

足だけを見ると(A)(B)で小波動のボトムがでることはほぼ確実でしょう。ただし今日の上昇は「反動高」であるといえます。出来高は18.2億株、売買代金は2兆5000億円弱でしかなかった。新規の買いは入っていません。

もともとは、「量的緩和策の解除」は相場に対してはマイナス材料であり、2月中旬以来の下げはこれを受けたものでした。その後日銀は量的緩和策をやめてもゼロ金利は当分のあいだ続けると強調し、無用の金利変動の混乱を押さえてきました。

3月に入っては、量的緩和策が3月に解除されるのは既定の事実となり、逆に量的緩和の解除が先送りされるほうがマイナス材料である、へと変わってきました。今日、解除が発表され、最近のマイナス材料の懸念が無くなったので、今日の大幅上昇となったわけです。

相場とは妙なものです。もともとはマイナス材料であった(3月解除の予想)ものが→相場に織り込まれて(3月解除は当然)しまうと→そうならない(4月へ先送り)ことが逆にマイナス材料になり、織り込んだもの(3月解除は当然)が実現化すると「あく抜け」としてプラス材料になります。

今日は「あく抜け」となりました。日銀がゼロ金利を継続するかどうかを「物価上昇率が0〜2%(中心値は1%)」と明示したことはよかった。物価が1.0%を超えることは当分(今年中)の間はないでしょうから、ゼロ金利は継続されます。日銀の都合で金利が上昇することはありません。

ただこれは当初マイナス材料と思っていたものが、実はマイナスではなかったというだけのことです。来るべき金利の上昇は、相場にはプラスの材料ではないことは覚えておいたほうがよいでしょう。いつかは金利は上がるし、金利が上がらないようでは日本経済は復活したとはいえません。金利を超える成長をしてこそ株式市場は本格的な上昇をするのです。

グラフに戻ると、(A)(B)で、どうも小波動のボトムを出したようです。モデル波動のように、先の小波動のボトムを下回って(K)へ下落するというコースは当面なくなりました。そうなると、2月以降の動きは、図のように(G→H)の上昇波動に全部含まれる(はらまれる)ことになります。高値は切り下がるが安値は切り上がるという「三角保合い」です。今後の動きは、「三角保合いの放れ」の第一歩である(J)を上抜くか、(I)を下抜くか。を注視することになります。(J)を上抜けば中勢上昇波動は持続し、(I)を下抜けば中勢上昇波動は下降波動に転じ、昨日いったコースになる、ということです。


(06.3.10) TOPIX 1647(+6) 日経平均 16115円(+78) 24.4億株 (3兆 7203億円)



NYダウは10972ドル(-33)と小反落。ナスダックも2249P(-17)と下落。

東京市場は、日銀の量的緩和策の解除をプラス材料と受け止めて、昨日は大幅上昇となりました。

今日は当然に、@外国人投資家がこれをどう受け止めるか、A昨日の立会いで売買できなかった一般投資家はどう判断するか、に加えて、B3月限のSQがどうなるか、が問われる日でした。

結果は@外国証券の朝方のオーダーは950万株の売り越しとなり、外国人投資家にとってはさほどのプラス材料とは受け止められませんでした。しかしA昨日売買できなかった投資家は不安定な要因の「アク抜け」と受け止めてプラス材料と判断しました。B3月SQは波乱なく通過。

株価は、寄り付きは@ないしBによって小安く始まり、Aによって急上昇。だが、この「量的緩和策の解除」の材料は基本的には「ゼロ金利を継続する」というものですから、もともとたいした材料ではありません。今日の出来高は24.4億円ありましたが、SQがらみの出来高は6.8億あったとの推定なので、実質出来高は18億株しかありません。まあ明日に繋がるプラス材料はなかった。

半年先に金利が上昇したとしても、意見はわかれます。1つは@ゼロ金利から脱却したのは日本経済が立ち直ったのだからプラス材料である。反対にA金利が高くなれば企業の投資意欲が減るし、金利負担が増すのでマイナス材料である。

たった1つの事実についても見方は真反対に分かれます。どちらが優勢になるのかは、そのときの相場の水準に依存します。PERで割高に買われているときはマイナス材料になり、割安であればプラス材料になります。

グラフは、TOPIX・日経平均ともに25日線を上抜いてきました。しかしこれで中勢波動が再び上昇波動に転じたとはまだいえません。小波動を見ると、以前にもいいましたが、小波動の中でも重要な小波動と、そうでもない小波動があります。最も重要な小波動は「最後の上昇波動」です。いまのところ、図の(G→H)が重要な小波動です。

(G→H)の波動の後に現れた小波動(a→b)は(H)を上回ることもできず、(G)を下回ることもできませんでした。おそらくは(c)が小波動のボトムになるでしょうが、当然に(c)は(G)を下回っていません。また明日以降(b)を上回る(d)が出たとしても、(a→b→c→d)の小波動は、結局(G→H)の小波動の中での動きでしかありません。

私はなおモデル波動の(H→I→J→K)の可能性が残っていると思っています。(Hを上回ればその懸念はなくなるが)


(06.3.13) TOPIX 1674(+27) 日経平均 16361円(+245) 16.0億株 (2兆 1093億円)



2月の雇用者数が24万人増と米国経済の堅調さが明らかとなって、NYダウは11076ドル(+104)と上昇。ナスダックも2262P(+12)と反発。

ただしこれで、FOMCは今月もFFレートを0.25%引き上げて4.75%にすることは確実となりました。

東京市場は3連騰。昨日は陽線とはいえ「上ヒゲ」であり、実質の出来高も薄かったために、戻りは一杯かとも思いましたが、そうはならず。

@米国高、Aシカゴの日経先物が16220円(大証比+210円)、B円相場は119円台へ、と好材料ばかりがでて続伸となりました。

今日の上昇によって、(A)(B)先の小波動を上回り、ボトムは切り下がり、と一応は波動を切上げてきました。ただし出来高は16.0億株・売買代金は2兆1000億円と小さいままです。この出来高では、とうてい2月の高値を上抜く力はありません。

(C)投資マインド指数は、急激に好転しました。今日は、株価が1)25日線より上位にあるのが1060銘柄、2)25日線より下位にあるのが633銘柄で、投資マインド指数は62.6%です。ここ1か月間に買った投資家の6割以上が利益をだしていることになります。当然に投資マインドはよくなります。一方(D)外国証券のオーダー倍率は今日も低下して0.89倍で、こちらはまだよくない。

最も不思議であるのは、出来高の細さにもかかわらず株価が上げていることです。出来高が少ないということは警戒感が強いか、あるいは相場の方向感がはっきりしない、ということでしょう。

定点観測9銘柄では、今日陽線となったものは2銘柄、陰線は6銘柄でした。またTOPIX・日経平均は小波動の高値を上回りましたが、定点観測9銘柄のうち6銘柄はまだ小波動を切り上げてはいません。 TOPIX・日経平均の指数だけが特に上昇しているようで、その基盤である個別銘柄の上昇力は見劣りします。

それでは先物が先導して株価が上昇しているのかといえば、今日の日経先物の出来高が65000枚、TOPIXは30000枚と、よく出来た日の半分ほどでしかありません。現物・先物市場ともに出来高が薄いままに上昇しているのがなんとも不思議です。


(06.3.14) TOPIX 1665(-8) 日経平均 16238円(-123) 15.5億株 (2兆 858億円)



NYダウは11076ドル(-0)と変わらず。ナスダックも2267P(+4)と小動き。

東京市場は小反落。@昨日は小波動の高値を切上げ、Aシカゴ日経は16375円(+75)と高く、B外国証券のオーダーは1600万株の買い越しとプラス材料があって、前場は高く推移していたが、後場に入って下落。

(A)は新高値の陰線、(B)は新高値の陰線で「つつみ下げ」となりましたが、9日順位相関は+80に届いておらず、小波動のピークがどうのとはいえません。

(C)投資マインド指数は63%を維持。(D)外国証券のオーダー倍率も0.98倍へ戻ってきました。このように背景としては弱気になる必要はないのですが、どうも今回の上昇には乗る気がしない。

@最大の原因は日を追って、出来高・売買代金が減少していることです。出来高が増加せずに(H)の高値を奪回できるわけはありません。

A小波動が切り上がったとはいっても、(a→b→c→A)の波動は(G→H)の重要な小波動に「はらまれ」ています。HかGを突き抜けるような小波動でないと、切り上がったとはいってもたいした意味を持ちません。

Bもし(a→b)が次の上昇相場のスタートになるのであれば、(a→b)の上げ方が弱かったのも不満です。図は掲げていませんが、bのピーク近辺では9日順位相関が+80以上の水準を維持できたのはたったの2日でしかなかった。力強い上昇であったとはいえません。


定点観測9銘柄についてABを見ると、日経平均・TOPIXだけが異常に上昇していることがわかります。

TOPIXは(a)のピークをAで上回りましたが、9銘柄のうちでピークを切上げたのは新日鉄と野村の2銘柄だけです。

小波動のピーク近辺の9日順位相関を見れば、次の上昇波動の大きさの手掛かりになるということを前にいいました。(05年6月28日〜30日)

1)ピーク時に9日順位相関が+80に達していないものは、次の上昇には繋がらない。

2)ピーク時に、9日順位相関が3日以上連続して+80を維持していないものは、次の上昇波動は大きくない。

というのが目安でした。

前回の小波動のピーク(TOPIX・日経平均では(b)にあたる)の9日順位相関を見ると、3日間以上+80を維持したのは、新日鉄・トヨタ・住友鉱の3銘柄だけです。

9銘柄中、小波動の切り上げ、9日順位相関による力強さが見られるのは2銘柄ほどでは、今回の上昇に乗ってみようという気にどうしてもならないのです。


(06.3.15) TOPIX 1666(+0) 日経平均 16319円(+80) 15.9億株 (2兆 85億円)



NYダウは11151ドル(+75)と上昇。ナスダックも2295P(+28)と上昇。

東京市場は昨日と同じ経過を辿る。米国株高とシカゴ先物高から100円高く寄り付くが、その後は売り物に押されてジリジリと値を消す。ただし大きくは下げず、プラスで終わる。

(A)(B)とも小幅ながら連続陰線で、「はらみ」となったのは、売り買いともに材料不足。売買代金は昨日につづいて今年最低。

(B)日経平均は、1)一昨日の小陽線を、2)昨日は「つつみ下げ」て、3)今日は小陰線が「はらむ」という形になりました。1)2)3)を合わせて「両抱き」という足です。これはピークを表現する足型ですが、@(B)までそんなに上昇していないし、A薄商いのもとでの足型なので、100%の効力はないでしょうが、上昇を期待できる足型ではありません。まず明日は下げると思います。

(C)昨日いった9日順位相関ですが、前回の小波動のピークのときの順位相関は2日間しか+80を維持できませんでした。よって今回の小波動は大きくなるということはあまり期待できません。

(D)外国証券オーダー倍率は1.00倍まで戻り、相場に対してはニュートラルとなりました。明日以降もよほど大きな買い越しにならない限り1.00倍近辺を推移するはずです。


(06.3.16) TOPIX 1645(-21) 日経平均 16092円(-222) 17.7億株 (2兆2953億円)



NYダウは11209ドル(+58)と4日連続陽線となって新高値。ナスダックも2311P(+15)と続伸して、こちらはまだ新高値は取れないがあと13Pとワンチャンスの水準まで上昇。

東京市場は下落。
(a)前回の小波動が大きくなかったこと、ピーク圏での値もちが悪かったことから、今回の上昇も大きくはないのではないかの懸念がありました。

(b)そのピークでは「首吊り足」がでて小波動は下落に移りました。

(c)今回は昨日いった「両抱き」となって今日は下落。たぶん今日の水準はまだ(小波動の下落の)半ばではなかろうか。

とはいっても、中勢上昇波動はまだ壊れていません。a,b,cは全部(G→H)の小波動にはらまれています。最低でも前回のボトム(TOPIXは1595P、日経平均は15553円)を下回るようなことがないと、中勢波動がどうのということは考える必要はありません。


(C)の青線は条件表No.2「日経平均用'96」の「5日ベクトル」です。0を中心にして、普通は+10〜-10の間で動きます。

上図の(b)では+11.0でピークとなり、今回(c)は+9.5が最高でした。今日は-0.7となってほぼ中心点の位置にあります。

今日のTOPIX・日経平均の位置は今回下落するであろう下落幅のちょうど中間点にあると思っています。TOPIXであと30P、日経平均で300円ほどの下落はあるのではなかろうか。

(D)外国証券オーダー倍率は1.0倍でニュートラルのままで、上昇の手掛かりにはならず。


(06.3.17) TOPIX 1663(+18) 日経平均 16339円(+243) 15.2億株 (2兆 944億円)



NYダウは11253ドル(+43)と5連続陽線となって3日連続で高値を更新。

ナスダックは2299P(-12)と反落して高値は更新できず。

東京市場は反発。TOPIXは昨日の-21P安に対して今日は+18Pだが、日経平均は昨日の-222円安に対して+243円高となって日中の値動きは荒かった。

しかし出来高・売買代金は相変わらずの低調ぶりで、今日の反発が明日に繋がるとはいいがたい。


(A)TOPIXは陰線に陽線がはらんだ形になりました。はらんだこと自体は単に下げ渋ったというだけのことです。はらんだ翌日の動きが重要です。

例えば図の青○では陰線に小陰線がはらみ、翌日は大陰線となって下落が始まりました。逆にはらんだ翌日に大きな陽線がでればしばらく上昇が続くと判断できます。

(C)投資マインド指数は68.8%となり、短期売買(1か月)をする3人に2人は利が乗ってきたことを表しています。ただ中期売買(3か月)では43.5%しか利が乗っておらず、今すこし元気がでないというところ。 (D)外国証券オーダー倍率は0.97倍でニュートラルが続く。


(06.3.20) TOPIX 1688(+24) 日経平均 16624円(+285) 16.5億株 (2兆1237億円)



NYダウは11279ドル(+26)と6連続陽線となって連続で高値を更新。

ナスダックは2306P(+6)と反落したが、前日の陰線を上抜けず。

東京市場は急伸。出来高は薄いままながら、期末の需給は配当取りの買いがあって好転。今日の上昇した業種は証券・海運などで、高配当銘柄が物色されました。

ボリュームが盛り上がらないままに(A)(B)とも1月末から2月初めの最高値でもみあった水準に接近してきましたが、さあこのボリュームで新高値へ躍り出ることができるのか。

3月27日が配当の権利つきの最終日であるし、月末には投信の設定があいつぐようなので、ここらまでは強いのか。今週の相場は金利の動向を見極めたいとして大半が見送り姿勢(ボリュームが少ないのがその証拠)ながらも、配当取りの買いによって堅調な動きですが、相場の方向が決るのは28日に配当落ちしてからでしょう。

配当落ち分(約70円くらいか)を埋めることができるのかどうか。 配当を落とした後あるいは投信の設定が終わった後も今日のようなボリュームでは心もとない。


(C)外国証券オーダー倍率は0.94と1.0を割れたままで、外国人は特に強気ではないようですが、(D)短期の投資マインド指数は81.3%まで上昇し、強気がかなり増えたようです。

ただし過熱圏の目安としている85%にもうすぐ達するので、強気が増加したといっても警戒は必要です。

長期(75日)の投資マインド指数は、今日はじめて51.8%に復活し、これは弱気からニュートラルへ。


(06.3.22) TOPIX 1686(-1) 日経平均 16495円(-129) 20.3億株 (2兆4988億円)



次のFOMCでFFレートの切り上げが打ち止めにならないようだの予想から、NYダウは11235ドル(-39)と反落。

(a)の足は@新高値の、A陰線で、B2日分を「つつみ下げ」、Cしかも「上ヒゲ」と特徴ある足となりました。

さらにはD9日順位相関が+80を超えているし、図には掲げていませんがE逆張りの「日経平均用'96」は一昨日に売りマークを出しているので、小波動のピークらしさの確率は6分となります。

ナスダックは2294P(-19)と続落。図は「S&P500」のグラフですが、(b)のザラバ高値は1310Pです。1310Pというのは目下のところ強烈な上値抵抗水準になっています。

今日のザラバ高値が1310P→昨日が1309P→一昨日が1310P→その前が1310Pとなっていて、この4日間で1310Pが3回、1P安い1309Pが1回となりました。これは「3天同事」といってよいでしょう。3度1310Pまで上昇したもののこの水準以上には伸びなかったわけです。そして今日の終値はマイナスとなったのですから、米国市場は小波動のピークをつけたといえます。


東京市場は小反落となりましたが、出来高・売買代金が少し回復し、悪くはありません。

(C)25日投資マインド指数は84.2%まで上昇し、短期売買の投資家のほとんどは利益がでていることを表しています。ただし明日85.0%を超えてくるようなら楽観人気がでたとして反落を警戒せねばなりません。

(D)外国証券のオーダー倍率は1.06倍となりやや強気。

しかし、ボリュームの増加、投資マインドの好転、外国人の買い越し、が期末の取りのために起きたものであるのか、半年先の相場を見据えてのものなのかはまだわかりません。(28日に配当落ちをしてからわかる)


(06.3.23) TOPIX 1680(-6) 日経平均 16489円(-6) 17.7億株 (2兆1279億円)



NYダウは11317ドル(+81)と反発。しかし昨日のザラバ高値を上回れず。なお小波動のピークらしさの確率は6分あると思います。 ナスダックは2303P(+9)と小反発。

東京市場は高寄りしたものの後続の買いが出てこずジリ安。出来高・売買代金は減少。

(A)昨日は大陽線に小陰線がはらみ、今日は上に行くか下にいくかが注目でした。今日はどういうことか一昨日の高値を超えて寄り付いたので、このまま上伸するかと思いましたが、その後はダレる。結果は新高値の陰線となり、かえって悪い形になりました。

(B)日経平均はTOPIXほどではなかったが、やはり高寄りし陰線で終わりました。とはいっても一昨日の陽線が大きいので、これに比べれば今日の陰線は短い。一昨日の陽線を完全に下回るような下げがない限りは小波動のピークかどうかはまだ考えなくてもよいと思います。

今夕に発表された公示地価は、おおかたの予想どおり、東京・大阪・名古屋の商業地が上昇したようですが、これを受けて明日の市場はどう反応するのか。デフレ脱却が明らかになったとして上昇するのか、材料出尽くしで下落するのか。焦点です。

(C)株価はたいして上昇していないのに、25日順位相関は上昇し、TOPIXのそれは+72.6になっています。明日は+80を超えそうです。(D)外国証券のオーダー倍率は、1.20倍へ急上昇。ただし上昇するのは来週初めまでで、その後は下降します。オーダー倍率が1.20になったわりには株価の上昇はたいしたことがなかった。


最近はよくボヤいていますが、TOPIX・日経平均の上昇はなにか怪しく、動きがシックリきません。

日経平均は2月6日のザラバ高値16777円に対して一昨日は16667円の高値をつけました。あと111円の上昇があれば新高値という水準に戻っていました。

しかし定点観測9銘柄をみると、先の小波動のピークを上回った銘柄は2銘柄(新日鉄・野村)でしかありません。7銘柄はピークを上回れていません。



最もよい株の買い場は、@初めて小波動のボトムが切り上がり、A小波動のピークが切り上がった、Bその後の押し目ですが、なかなかピークを切り上げる銘柄がでてきません。

上図の鹿島はボトムは切り上がったがピークがまだ切りあがらない。住友鉱山も同じ。ソニーはボトムが横ばい、ピークも横ばい。

右図のトヨタもピークの切り上がりがまだ出ない。

みずほFはピークの更新ができそうなときもありましたが今日は大陰線となって新値挑戦は頓挫。

NTTは75日線まで戻ってきたので、いったん反落して再度75日線を上回れば中勢上昇波動に復帰できます。


ソフトバンクは75日線を大きく下回り、モデル波動の(K)点さぐりの局面です。

新日鉄と野村の2銘柄だけが、先の小波動のピークを上回っていますが、今日は下落。

この2銘柄は、1)市況産業である。2)今期は市況が非常によく、利益が出すぎるほどにでた。3)結果大幅な増配を予定している。

と、結局は配当取りで買われた側面が強い。来期の業績が今期と同じく瞠目するような増益率になるとは到底思われない。

こう見ると、来期(2007年3月期)の業績を見据えて買われているわけではないようです。配当落ちをみるまではこの相場の強弱を判断することはむずかしい。


(06.3.24) TOPIX 1689(+9) 日経平均 16560円(+71) 14.5億株 (1兆9291億円)



NYダウは11270ドル(-47)と反落。ナスダックも2300P(-3)と小反落。ともに高値を更新することはできず。

東京市場は薄商いの中をジリ高。公示地価の発表はたいした材料とは受け止められず、不動産株よりも電鉄・建設株が上昇。

ただし上昇の勢いはさほどなく、他の業種の買いまでは波及しなかったので、地価の下げ止まりは折込みずみであったということがわかりました。

来週初めの27日は配当権利付きの最終日、28日は配当落ち、28日夜は米国FOMCによるFFレートの切り上げ予定、と期末に向けて注意しなければならないことが多くあって、東京市場の出来高は縮小しています。


3月28日が実質新年度入り、31日に決算が確定し、4月1日が新年度入り。4月相場に期待を持つ向きが多いようですが、 私の体験からは4月は変化の月であるイメージが強くあります。過去6年の3月4月のTOPIXのグラフを掲げます。

@2005年4月。3月22日にピークを出し、4月に入って6日間上昇したが3月高値は抜けずに暴落。(下げ率は-8.5 %)

A2004年4月。3月は大いに上昇。4月に入って10日間さらに上昇したが、4月15日に「新高値の大陰線のつつみ下げ」がでて、5月中旬まで( 約-14%)の暴落。

B2003年4月。3月11日はバブル崩壊後の歴史的な安値。3月中は大きく反発したが3月末は大幅下落。4月入りした5日ほどは反発したが、4月14日に2番底へ下落。4月28日から6か月間の大幅な上昇(+ 44.6%上昇)が始まりました。


C2002年4月。3月11日にピークを出した後は調整。4月に入って4日間上昇したが3月高値は抜けずに反落。4月12日から再度上昇をするが、3月の高値は上回れず。3月高値を上回ったのは5月22日。

D2001年4月。3月28日にピークを出した後は調整。4月に入って4日間上昇したが3月高値は抜けずに反落。3月高値を上回ったのは4月26日。ところが5月7日で大天井をつけ、9月21日まで(-31.8%)の大下落となりました。

E2000年4月。ネットバブルが弾けた月。2月7日から株価は下落し200日線近くに下げたのが3月13日。この日から3月末にかけて急反発し、2月高値に迫ったが上抜けず。4月に入ってからは2番天井を確認する動きとなり、4月17日は200日線を下回る。5月に入ってからは200日線を完全に下抜いて、2001年3月まで1年間の下落となりました。下落率は(-35%)

4月・5月は波乱の月です。


(06.3.27) TOPIX 1693(+4) 日経平均 16650円(+89) 16.0億株 (2兆 388億円)



NYダウは11279ドル(+9)と小反発。ナスダックは2312P(+12)と反発も、ともに高値を更新することはできず。

東京市場は今日が配当権利つきの最終売買日でしたが、ボリュームアップはせず。しかし寄り付きが高く始まったので小高く引ける。

(A)ただし上昇の勢いはなく、TOPIXは小幅な上ヒゲ陽線。(B)日経平均も同じ。今日のところはぐいぐいと上昇する兆しは見えません。

明日は実質新年度入りとなります。新年度に入って、証券会社のディラー部門が自由な売買を拡大できるのか。これは「証券自己」の問題。「企業法人」の部門では、3月末決算の会社は3月末の株価で株式を評価するところが多く、なお31日までは動けません。「投信」部門では期末にかけて 投信の設定があるようですが、今のところそう驚くような募集額ではなく、これが相場を引っ張り上げるとも思われない。

(C)TOPIXの9日順位相関は+80に到達し、株価はたいして上昇していないのだが、すでに指数は過熱を表明しています。(これは日経平均もおなじ)。(D)外国証券オーダー倍率は1.27倍まで上昇し、「外国人部門」の需給はよいのだが、なかなか上伸へ繋がらない。


「個人」の投資動向を左右する25日投資マインド指数はとうとう86.7%まで上昇しました。図の青○は+85以上になったところ、ピンク○は+15以下になったところ。

見れば一目瞭然ですが、+85を越えると、小波動にボトムが出ています。逆に15%以下になったピンク○では小波動のボトムを出しています。

現在のところ、株価の上昇力は強いとはいえませんが、25日投資マインド指数は+85を超え、9日順位相関も+80に到達しています。新年度入りしても、すでに指数が過熱を表明しているのだから、その後の大幅な上昇があるとは思われません。


(06.3.28) TOPIX 1692(-1) 日経平均 16690円(+40) 16.6億株 (1兆9887億円)



NYダウは11250ドル(-29)と小幅下落。ナスダックは2315P(+2)と小反発。

東京市場は前場は配当落ちから下げるが、後場に入っては@投信の設定、A新年度相場の期待から反発し、日経平均は配当落ちを埋めて、さらに+40円高。TOPIXもほぼ配当落ち分を埋める。

(A)ただし出来高・売買代金は増加せず。@Aを期待した向きは多くはなかったようです。

(C)外国証券オーダー倍率はやや低下したが、水準は1.22倍あるので気にすることはありません。(D)25日投資マインド指数は、82.4%へ低下したがこれは今日の配当落ちによって25日線を割り込む銘柄が増えたためで、マインドが低下したわけではありません。

投資主体別売買動向という統計があります。毎週・毎月・毎年発表されますが、主体を@個人(現金)、A個人(信用)、B金融法人、C事業法人、D投信、E外国人、F証券自己、の7つの主体に分けて、どの主体が買い越したのか売り越したのかを集計しています。以下のものです。


1999年から2000年にかけては「ネットバブル」の時期でした。ヤフー株が1億6000万円の株価をつけたのがこのときです。 1999年から昨年2005年までの7年間のうち、2兆円以上買い越した主体はピンク色で、逆に2兆円以上売り越した主体は青色で囲っています。(証券自己は特殊な存在なので無視している)

この7年間で買い越しが顕著なのは、@外国人、A個人(信用)、B投信の順ですが、B投信の買い越しは2000年です。次図に見るように2000年はネットバブルが崩壊した年です。投信が買い越しになるのは、多くは株式に詳しくないニワカ投資家が、株でもうけた他人を見て投信の募集に応じるときです。つまりは株価が充分に上昇した後に投信の応募が増え、結果、投信は高値つかみをしてしまいます。これは投信の運用者が下手なのではなく、投信に応募した者がその時期を失しているためです。つまり投信の募集が好調であればあるほど、警戒をせねばなりません。


最もうまく立ち回っているのは、@外国人であり、A個人(信用)です。右図はTOPIXの月足と年間の外国人の買い越し・売り越額(フリーハンドで描いたので正確ではない)です。

外国人が大きく買い越した1999年、2003年、2005年のTOPIXの上昇ぶりはすごいものがあります。逆に外国人が買い越せばTOPIXは上昇するということです。

つぎにA個人(信用)もなかなかの相場上手です。大きく買い越したのは1999年と2005年ですが、この2年のTOPIXは瞠目すべき上昇をしています。(外国人よりも個人(信用部門)のほうがうまいといってよい)

いつも「外国証券オーダー倍率」を気にしているのは、@外国人の投資態度を知っておかねば、TOPIXの動向は予想しがたいからです。その外国人の売買動向ですが、1月は6500億円、2月は4100億円の買い越しでした。いまのところのペースは年間で6兆円程度の買い越しになります。この金額は上昇が停滞した2004年の7.6兆円の買い越しに達しません。いまのペースでは2006年の株価の上昇はたいしたことはないといえます。むしろ買い越し額が減少すれば、2000年、2002年のような株価の大幅下落に結びつくわけで、今年は特に外国人の売買動向に注意していなければなりません。


(06.3.29) TOPIX 1711(+18) 日経平均 16938円(+248) 19.6億株 (2兆4536億円)



バーナンキ新議長が主催するFOMCはFFレートを4.75%引き上げる。

コメントではなお利上げを継続するのニュアンスだったとかで、NYダウは11154ドル(-95)と続落。ナスダックも2304P(-11)と反落。

NYダウはaの日に、@新高値の、A陰線で、B上ヒゲの、Cつつみ下げ、D逆張りの「日経平均用'96」は売りマークを出しており、E9日順位相関は+80に達しているので、小波動のピークらしさは6分だろうといいました。

S&Pは、bの日に@「三天同事」(高値が3日間同じ水準)で、A陰線となったので、やはり小波動のピークをつけたようだといいました。 米国市場はだいたいこのとおりになり、まあ素直な動きとなりました。


わからないのが肝心の東京市場です。日経平均は前場は米国市場の下落を受けてやや下げたものの、前場10:30から急上昇。後場もジリ高となって、16976円の新高値を取りました。

これで日経平均の中勢波動は完全に上昇波動に復帰した(上昇波動は崩れていなかった)ことになります。

ただ、どうも釈然としません。なによりも@ボリュームはさほど増加していないし、A定点観測9銘柄のうち、今日新高値をとったものは1銘柄もないし、B今年になって新高値を出しているのは2銘柄(新日鉄・野村)にしか過ぎません。

それでも日経平均は新高値に踊り出ました。どうも居心地がわるく、落ち着かない。私だけが日経平均が上昇する要因を見落としているのだろうかとやや不安になりますが、実際の市場の気分を反映しているのは@TOPIXであり、個人投資家の気分を表現しているのは、Aジャスダック日経平均でしょう。

(A)TOPIXは日経平均ほどには上昇せず、まだ新高値を抜けていません。JQ日経平均となると戻りも弱く、新高値をうんぬんするような段階でもありません。

(C)25日投資マインド指数は87.7%へ上昇し、過熱圏に入りました。25日騰落レシオも118まで上昇しています。明日上昇銘柄数が900銘柄を超えるようだと過熱圏の120になります。(D)外国証券オーダー倍率は1.20倍であり、外国人の売りを心配することはありませんが、3月22日の6000万株の買い注文を上回るような買いが明日入るのか。逆に今日の日経平均の新高値更新を冷ややかに見ているのか。注目です。


(06.3.30) TOPIX 1726(+15) 日経平均 17045円(+106) 22.2億株 (2兆9338億円)



NYダウは11215ドル(+61)と反発。ナスダックは2337P(+33)と大幅上昇。NYダウやS&Pは2月3月に新高値をとっていましたが、ナスダックだけが1月の高値を更新できていませんでした。しかし昨日ようやく新高値を更新。

東京市場は続伸。日経平均は17000円台に乗り、(A)TOPIXも新高値を更新。

これで波動は上昇トレンドにあることを表明し、これからは押し目買いの時期に入ります。

ただし小波動のピークという点からは、過熱感が出ています。(C)25日投資マインド指数は88.6%となっています。過去には90%を超えたこともありますが、そこは小波動のピークか、その2〜3日前です。

(D)外国証券オーダー倍率は1.23倍。昨日までの不満は買いの絶対数が小さいという点でしたが、今朝は昨日いった6000万株の買いが入っていたので、外国人投資家は強気になりつつある感じです。

上昇トレンドが崩れなかったことが確認できたので、買いが有利な時期になりました。「今の時期はどの条件表を使えばよいのか」の質問があったときは、いつでも条件表No.8「ピークボトム切上げP/Q」(設定例は(QE拡張)のNo. 54にある)とNo.29「ボトムからの3陽連」(設定例は(QE拡張)のNo.46にある )だけを答えています。 この条件表は買いの原理原則が組込んであるからです。

原理原則であるので枠組みはきちんとしていますが、ユーザーはこれに工夫を加えることで利益の上積みができます。どういう工夫をすればよいのか。 東証1部銘柄について、条件表No.8「ピークボトム切上げP/Q」が3月中に買いマークを出した銘柄は257銘柄ありました。全体の約16%に当たります。


図は6701NECです。赤○で「P型」の買いが出ています。それまでの波動を見ると、(X→Y→Z→A)へ高値・安値が切り下がり(2段下げ)、(A→C)の安値が切り上がり、株価がBを上抜いた赤○の日に買いマークがでています。

この1か月間で257銘柄の買いマークがでたうちで、みどころがある銘柄を選別せねばなりません。どういう点に注目すべきかは、これまで何度もいってきましたが、図のa,b,cがポイントです。
  1. (A→B)は最安値からの初めての上昇波動です。これが力強いほうが、その後の株価がより大きく上昇します。 端的には「陽線の重要ポイント」が(A→B)の間ででることです。(図のNECには出ていません)

  2. (A→B)への上昇が力強いものであれば、(B)あたりの9日順位相関はしばらくは+80以上を維持します。これが+80に達しないとか、+80以上になったのが1日2日でしかなかったときは、「力強い上昇」とはいえません。(NECはbで3日間維持している)

  3. 買いマークがでたときは、株価が最低でも200日線より上位になければなりません。(200日線は大勢波動とみなしてよい)。75日線より上位にあればさらによい(75日線は中勢波動とみなしてよい)。NECは200日線も75日線も超えています。
買いマークが出た後、新高値を更新するかどうかの水準まで上昇しています。


図は6926岡谷電です。赤○で「Q型」の買いが出ています。

それまでの波動を見ると、(X→Y→Z→A)へ高値・安値が切り下がり(2段下げ)、(Z→B)の高値が先に切り上がって、その後(A→C)の安値が切り上がった赤○の日に買いマークがでています。

3つのポイントをみると、
  1. (A→B)は最安値からの初めての上昇波動です。Aの安値の翌日から3日連続して「陽線の重要ポイント」がでています。これはよい(陽線重要ポイントは1本あればよい) 。

  2. (A→B)への上昇の持続力ですが、図の(b)は+80を連続して3日間超えています。これもOK。

  3. 買いマークがでた(cは、株価が75日線(200日線も)を超えており、これもOK。
3つのチェックポイントが全部OKであったので、(c)からは快調に上昇しています。(上昇の結果、陽線の重要ポイントが出てき始めたので、重要ポイントを完全に下回るまでは手仕舞いしないほうがよい)


(06.3.31) TOPIX 1728(+1) 日経平均 17059円(+14) 16.5億株 (2兆5610億円)



NYダウは11150ドル(-65)と昨日の反発分を下げる。ナスダックは2340P(+3)とわずかに続伸。

東京市場は、期末・週末とあって値動きが小さかったが小幅続伸。来週は新年度入りですが、ボリュームが増えるのかどうかが一番の注目点です。

昨日は、条件表No.8「ピークボトム切上げP/Q」(設定例は(QE拡張)のNo. 54にある)で検索された銘柄をさらに選り分けるにはどういう点に着目すればよいかの3つの注目点を掲げました。今日は、3点がOKとならなかった例を掲げます。「こうすべき」よりも「こうしてはいけない」というほうがわかりやすいので、悪い例はよい例以上に有用です。

「上昇トレンドにあるときは買い、下降トレンドにあるときは売り。」というのは売買の鉄則です。(もうひとつの鉄則は、「利食いは伸ばせ、損切りは早く。」です)。上昇トレンドにあるとは「小波動のボトムとピークが切り上がっている状態」を指します。これまで下降してきたものが初めて小波動のピーク・ボトムを切り上げたときは、上昇トレンドに転換したばかりであるので、買いの絶好のチャンスとなります。

条件表No.8「ピークボトム切上げP/Q」は、こういう銘柄をピックアップします。ところがピーク・ボトムを切上げたからといって全部の銘柄が同じようにグングン上昇するわけではありません。銘柄によって違いが出てきます。そこでグングン上昇しそうな銘柄を判別するために、昨日は3つのこと注目点をいったのでした。(詳しくは[No.5] P型/Q型の買いの全解説をご覧下さい)


1860戸田建は、(A→B→C)ときて赤○でP型の買いマークを出しました。このときの注意点は
  1. (A→B)の初動で、重要ポイントを出した。これはOKですが、(A→B)の上昇期間がA,Bを含めても3日間ででしかなかった。

  2. 反発が短期間であったので、9日順位相関は+80まで上昇しなかった。これはみどころがありません。

  3. しかも買いマークが出た赤○の日は200日線より下位にあり、75日線よりも下位にあります。
注目点のaはOKだが、b,cがNOなので、これは買い銘柄の対象にはなりません。ただ買いマークがでてからは9日順位相関は+80の水準を4日間維持しているので、この後の押し目によって買いとなることもありえます。


3109シキボウは、(A→B→C)ときて赤○でP型の買いマークを出しました。このときの注意点は
  1. (A→B)の初動で、2度も重要ポイントを出した。これはOKですが、(A→B)の上昇期間がA,Bを含めてもやはり3日間ででしかなかった。

  2. 反発が短期間であったので、9日順位相関は+80まで上昇しなかった。これも戸田建と同じくみどころがありません。

  3. 買いマークが出た赤○の日は200日線より上位にあり、75日線に到達しています。これはOK。
注目点のa,cはOKだが、bがNOなので、これは買い銘柄の対象にはなりません。ただ買いマークがでてから( d)のように9日順位相関は+80の水準を7日間(一時的に80割れをしているが)維持しているし、(A→B)(C→D)各上昇波動で、重要ポイントを出しているは注目です。この後の押し目が買いマークを出した日の重要ポイントの水準より上位で止まるならば、よい買い場になります。


6041ボッシュは、(A→B→C)ときて赤○でP型の買いマークを出しました。このときの注意点は
  1. (A→B)の初動で、重要ポイントを出した。これはOKです。(A→B)の上昇期間はA,Bを含めて9日間あった。

  2. したがって9日順位相関は+80まで上昇し、この水準を3日間維持した。ここまではOKです。

  3. 買いマークが出た赤○の日は75日線に到達していたが、200日線よりも下位にあります。これが難点。
注目点のa,bはOKだが、cがNOなので、買いマークがでた時点では買い銘柄の対象にはなりません。ただ買いマークがでてから( d)のように9日順位相関は+80の水準を4日間維持しているのは、悪くありません。また(a)で出た重要ポイントの下限を(C)で下回らなかったのもよい。(D)の後の押し目が(C)より上位で止まるならば、よい買い場になります。


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