TOPIXをどう見たか・判断したか (06年2月)

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(06.2.1) TOPIX 1694(-16) 日経平均 16480円(-169) 25.1億株 (3兆2190億円)



FOMCはFFレートを0.25%引き上げで4.5%へ。これは予想どおりであったので、NYダウは10864ドル(-35)と小幅安。ナスダックは2305P(-0)と動かず。

日経平均・TOPIXは反落。一昨日の「新高値の陰線(上ヒゲ)」に続いて昨日はこれに「はらみ」、今日は下落となったわけですが、通常であればもう少し下げてもよいところ。

ただ、@株価は25日線を超えているので、「投資マインド」は好転しており、A外国証券のオーダー倍率は1.20倍で「需給」もよくなっています。下げても25日線まで下げるか、それより上位で止まるのか、という違いです。


急落時に役立つであろう条件表を設定していました。それは2004年5月25日に設定したNo.47 「3日で10%利食い」です。

この条件表の解説でも書いていますが、当時のQエンジンを使っての検証では、@買って3日以内に+10%の利益がでたものは全体の45%、A3日たっても利食いできなかったものは全体の45%。このときの平均利益率は+1.8%。B逆に3日間のうちで-10%の損失になったものが全体の10%ほどありました。

このたびの急落では、東証1部銘柄では図の3銘柄がピックアップされました。


3銘柄のグラフを掲げます。
  1. 2536「メルシャン」は、買いマークがでた翌日の始値は349円。その後3日間に+10%の利益はでなかったので、4日目の始値(356円)で手仕舞いすると+7円の利益。

  2. 9448「インボイ」は、買いマークがでた翌日の始値は687円。翌日のザラバ高値は778円であったので、+10%の利益(756円で手仕舞い)がでています。

  3. 9984「ソフトバンク」は、買いマークがでた翌日の始値は3440円。翌日のザラバ高値は3980円であったので、+10%の利益(3790円で手仕舞い)がでています。
成績は、条件表を設定した2004年のころとそう違いはありません。急落時に「3日で10%利食い」の条件表を思い出すかどうかが明暗の別れ道でした。


(06.2.2) TOPIX 1711(+16) 日経平均 16710円(+230) 25.0億株 (3兆 857億円)



NYダウは10953ドル(+89)と反発。ナスダックも2310P(+4)と小反発。

日経平均・TOPIXは昨日の下げを取り戻す。ライブドアショックから急反発し、先のピークを上回ったところで5日間のダンゴになっています。

司馬さんではないが「坂の上の雲」といったふうです。急坂を登ってきたが、峠の向こうには雲(ダンゴ)がある。これは輝かしい未来を暗示する白雲か、それとも雨雲であるのか。

状況は米国市場は強く、外国証券のオーダーは1.18倍と高く、株価は25日線を上回っているので投資マインドは強く、今日は円相場は118円台になって輸出企業にはフォローの風が吹く、など外部環境はマイナス材料が見当たりませんから、白雲であろうと思います。

唯一、気になるのは連結PERです。今日の株価からすると、東証1部の連結PERは24.3倍程度だったと思いますが、これは私の基準からすると、来年07年3月期よりも先(1年半か2年先)の業績を織り込んでいる水準です。もちろん利益が予想どおりであれば、今日のPER水準をもって株価は高いとはいえませんが、2年先までにはいろいろなことが起こります。現在の予想利益はかなり変化するはずです。すでに2年先までの利益を織り込んでいるというのが、株価が不安定な原因だろうと思います。


昨日「No.47 3日で10%利食い」の条件表の成績を掲げましたが、これは東証1部についてのもでした。今日は全銘柄(東証大証1部2分・JQ・マザーズ・ヘラクレス)の成績を掲げます。

全銘柄(ただし値がつかなかったライブドアとLDマーは除く)のうち、ここ15日間で「3日で10%利食い」の買いマークを出したのは、図の64銘柄・72件でした。

売買ルールを、@買いマークがでた翌日の始値で買い、A買値から+10%の利益がでたらザラバで利食いする、B買値から-10%の損失となったらザラバで損切りする、C買って(買った日を含めて)3日が経過したら「時間切れ」として4日目の始値で手仕舞う。としました。この結果は、図の右端にあります。

「◎利食い」とあるのは首尾よく+10%の利益を出した取引です。「●損切り」とあるのは3日以内にザラバで-10%の損失となって「損切り」したものです。「−時間切れ」は3日経っても+10%の利益も-10%の損失もでず、4日目に手仕舞いしたものです。 この全体の成績を「売買成績」でみると、次図のようになります。



  1. 全部で72件の買いマークがでて、64件は+10%の利食いとなったが、8件は-10%の損切りとなりました。
  2. 勝率は88.9.%です。(72件中64件はプラスだった)
  3. プロフィット・ファクター(利益額÷損失額の比率)は7.93で、異常なほどの利益がでています。


買いマークがでた日を「売買時期」で調べると、最安値をつけた1月18日は18件、19日は1件、20日には10件、23日に38件の買いマークがでており、日経平均が最安値をつけて3日目の23日に買いマークが続出したことがわかります。

つまりは株価が急落中に買いマークがでて、心理的に動揺している日に売買をせまるのではなく、最悪期を脱したときに買いマークがでているので、比較的「買い」の実行がしやすい、ということがわかります。

この成績は、2004年5月25日に設定した当時よりもさらに良いものです。No.47 3日で10%利食いは、今度の下げで、その有効性を証明しましたから、今後同様の下落があったときは、この条件表を思い出して下さい。


(06.2.3) TOPIX 1707(-3) 日経平均 16659円(-50) 21.0億株 (2兆7572億円)



NYダウは10851ドル(-101)と下落。ナスダックも2281P(-28)と反落。

日経平均・TOPIXは、欧州・米国株安、外国証券のオーダーが売り越し、シカゴ日経平均が大証比-100円、などがあって安く寄り付いたものの、発表されている4-12月の業績が好調とあってすぐに反発。

しかし上値も追うことができず、5日間にわたる高値圏での小動きとなりました。


あまり書くこともないので、今日は「USBフラッシュメモリー」の話を。

存在は知っていましたが、今日初めて「USBメモリ」を通販で買いました。図はエレコム社の製品で、サイズは人さし指ほどの大きさ(長さ.6.5cmX 幅1.5cmX厚さ0.8cm)です。この小さなメモリになんと256MB(メガバイト)のデータが保存できます。価格はたったの2,980円。

256MBという容量はどれくらいかというと、日足データがあるDTKB10の容量は50MB程度ですから、日足・週足・月足(DTKB10,WTKB10,MTKB10)全部を、このメモリに記憶させても、半分くらいしか使いません。

これは株価データの保存に最適です。ハードディスクにあるデータをバックアップしていないと、そのパソコンが壊れたときは、たちまち困ってしまいます。株価データのバックアップの方法としては、
  1. HD(ハードディスク)に別のフォルダを作っておいて、ここへDTKB10を保存しておく。

  2. CD-ROMやMOといったメディアにDTKB10を保存しておく。

  3. 2台のパソコンをケーブルで繋いでおいて、AパソコンからBパソコンにデータを転送しておく。

  4. 2台のパソコンで受信・変換作業をそれぞれ行い、データを2台のパソコンで管理する。
ということが考えらえますが、「USBメモリ」は以上のどれよりも有利です。しかも安くつきます。

「USBメモリ」の使い方は簡単です。図のようにパソコンのUSB端子にメモリを差し込むと、この瞬間から「リムーバブル・ディスク」として使えます。新規に新しいHD(ハードディスク)を追加したのと同じです。


例えば、パソコンの株価データを「USBメモリ」に保存しようとするなら、「エクスプローラ」で、
  1. ハードディスクのtokenフォルタを開き、
  2. DTKB10を見つけ、
  3. これを「リムーバブル ディスク」へコピーすればよいのです。
もし、ほかのパソコンにこの株価データを入れたいのであれば、
  1. 「USBメモリ」を抜き取って、別のパソコンに差込み、
  2. 「リムーバブル ディスク」にあるDTKB10を、パソコンのtokenフォルダにコピーします。
つまり「USBメモリ」は、@データを保存するために使うこともできるし、AAパソコンのデータを→USBメモリに抜き→Bパソコンにコピーする、といった使い方ができます。AのためにCD-RドライブやMO、あるいはUSBケーブルを用意する必要はありません。2, 980円の「USBメモリ」があればできます。


(06.2.6) TOPIX 1712(+4) 日経平均 16747円(+88) 20.6億株 (2兆8076億円)



NYダウは10793ドル(-58)と続落。ナスダックも2262P(-18)と続落し、ともに25日線を下回る。

東京市場は方向感が出てきません。ライブドアショックによる下落を取り返したものの、それ以上の上伸はできず、高値圏での横ばいは今日で6日目となりました。

多くの銘柄が新高値をわずかに上回ったものの横ばいとなって、さらなる新高値を更新することができていません。


この原因のひとつは、@PERが24.22倍と高く買われていることですが、もうひとつはAチャート上での上値目標値の水準にあるようです。

「一目均衡表」の目標値のひとつ(また最も重要である)に「E値」があります。図は月足です。安値(A)から次の上昇波動のピーク(B)までの上昇幅を、(B)に上乗せしたものがE値です。

(A)の安値は7603円、(B)の高値は12195円。(A→B)の上昇幅は4592円です。これを(B)に上乗せすると、(12195+4592=16787円)になります。これがE値で、将来の上値目標値になります。

図のAは2003年のメガバンクまでが信用不安で売り込まれた時代ですが、そこから中勢上昇波動の第1段目が開始し、2004年の(B)まで上昇しました。よって、次(あるいは次の次の)目標値はE値の16787円となっていたわけですが、(C)から中勢上昇波動の第2段目が開始し、今日に至っています。今日の株価16777円はこのE値16787円に極めて近い。


次は日足です。(A)は2005年4月の安値で、上図の月足の(C)の位置に当たります。つまりは第2段目の中勢上昇波動の開始地点です。株価は(A)から(B)へ上昇しました。

この(B)の前の8月9月は外国人投資家が最も旺盛に日本株を買った時期です(あと11月も凄かった)。(A→B)は外国人主導による上昇波動でした。

(A)は10770円、(B)は13783円なので、(A→B)の上げ幅は3013円です。この上げ幅を(B)に上乗せすると、(13783+3013=16796円)です。これがB以降の上値メドです。16796円は今日のザラバ高値16777円に極めて近い水準です。

月足による目標値と日足による目標値(しかも別の中勢波動から出てきた目標値である)が16787円・16796円とほぼ同一の水準にあります。 「一目均衡表」の愛好者は少なくありません。たいていのネット証券のチャートには「一目均衡表」が入っています(ただしE値V値N値などの目標値が計算できるチャートはほとんどないが)

この目標値が最近は意識されて、上昇し切れないのではないか。とも思われます。


(06.2.7) TOPIX 1713(+1) 日経平均 16720円(-26) 23.5億株 (2兆8256億円)



NYダウは10798ドル(+4)、ナスダックも2258P(-3)と小動き。

東京市場は今日も動けず。現物市場こそ23.5億株できていましたが、日経先物は55000枚と活況時の40%ほどの商い。TOPIXも半減です。高値圏での横ばいは今日で7日目となりました。

日経平均のE値は日足ベースで16796円、月足ベースで16787円ですが、この水準に接近している昨日、逆張りの売りマークが出て、今日は消えました。

ただもうひとつの指標であるTOPIXの逆張りの売りマークは当分は出そうにありません。12月から年初の売りマークはTOPIX・日経平均ともに出たし、ライブドアショックのときはやはりともに買いマークを出したので、出た売買マークには信頼感がありましたが、今回は日経平均だけ(それも1日だけ)であるのでやや信頼性は劣ります。

昨日は日経平均のE値(上値メド)について書きましたが、今日はTOPIXのE値について述べておきます。 次図は日足です。(A)は2005年4月の安値で第2段目の中勢上昇波動の開始地点です。株価は(A)から(B)へ上昇しました。



(A)は1104P円、(B)は1430Pなので、(A→B)の上げ幅は326Pです。この上げ幅を(B)に上乗せすると、(1430P+326P=1756P)です。これがB以降の上値メドです。最近のザラバ高値は1月30日の1721Pですが、あと35Pほどの余裕があります。


図は月足です。安値(a)から次の上昇波動のピーク(b)までの上昇幅を(b)に上乗せしたものがE値です。

(a)の安値は770P、(b)の高値は1225P。(a→b)の上昇幅は455Pです。これを(b)に上乗せすると、(1225P+455P=1680P)になります。これがE値で、将来の上値目標値になります。

この目標値1680Pは今年1月5日に到達し、現在は30Pほど超えています。つまり日足ベースのE値1756Pはまだ達成していないが、月足ベースの1680Pは達成ずみです。

ところで図を見ると2000年2月のピークが1757Pであったことに気がつきます。2000年2月はネットバブルのピークの時期ですが、ちょうどこのピークの1757Pと日足ベースのE値1756Pがほぼ同じ水準であるわけです。

ここから、TOPIXの意識されている水準は1756〜1757Pであるといってよいでしょう。日経平均は16787〜16796円、TOPIXは1756〜1757Pというのが目下の意識されている上値メドとなっていることがわかります。

まあ簡単にいえば、グラフを基本にして、過去の経験を踏まえて上値メドをもった勢力と、株価上昇の要因から判断してさらなる株価上昇があるとする勢力がこの水準でぶつかり合っているというところです。 私はどちらかといえば、@グラフ重視、A日経平均よりもTOPIX重視、というスタンスなので、TOPIXの上値メドの1756P〜1757Pは非常に意識しています。


(06.2.8) TOPIX 1671(-42) 日経平均 16272円(-448) 22.1億株 (3兆1135億円)



NYダウは10749ドル(-48)、ナスダックも2244P(-13)と下落。原油・貴金属などの商品市況が下落しているのが理由とか。

@シカゴ日経先物は大証比-175円安の16555円で引け、A外国証券の朝方のオーダーは1600万株の売り越し、とあって日経平均は-111円安で寄り付く。

いったん反発したものの前引け直前から先物が売られ、後場にはいってはさらに売られして-448円安。

昨日モルガンSが日本株シェアを15%から10%に下げるようにという発表をしていましたが、昨日はこれには反応せず。今朝のシカゴ日経、外国証券のオーダーを見てもたいして下げなかったのですが、先物に売り仕掛けがでて下げはじめると、とたんに弱気になりました。

昨日・一昨日に述べた「E値」を巡る攻防は当面は売り方が勝ったというところです。TOPIXのグラフでは、(A)25日線(1665P)を維持できるかどうか、(B)25日線を割るならば、重要ポイントの下限(1631P)を維持できるかどうか。


日経平均では, (A)25日線(16272円)を維持できるかどうか、(B)25日線を割るならば、重要ポイントの下限(15891円)を維持できるかどうか。

今日の外国証券の売りがモルガンSの勧告によって保有シェアを+15%→10%へ減らそうとしているのであれば、今後もそうとうな外国人売りがでますが、はたしてそのように動くのかどうか(機関投資家の全員がモルガンSを信頼しているわけではない)。

このためにも(C)外国証券オーダー倍率を注視しておかねばなりません。オーダー倍率が1.00を割り込まないようであれば、今日の先物への売り仕掛けは明後日のオプションSQのためのものであり、(B)の水準を割り込むことはないと思いますが、明日・明後日も大幅売り越しとなるようであれば、外国人買いによる「需給」は悪化すると見なければなりません。(25日線を割り込めば「投資マインド」も悪化するし。)


(06.2.9) TOPIX 1682(+10) 日経平均 16439円(+166) 20.6億株 (2兆8895億円)



NYダウは10858ドル(+108)、ナスダックも2266P(+22)と反発。

@シカゴ日経先物は大証比+170円高の16470円で引けたものの、A外国証券の朝方のオーダーは昨日に続く1600万株の売り越しとなり、プラス・マイナスどういうことになるのか。

という寄り付き前の判断でしたが、結果は日経平均は+166円高で終わりました。

昨日の448円下げの1/3強の戻してあり、昨日の先物による売り仕掛けに反発する力がさほど無かったという感じです。強い動きではなかった。売買代金も3兆円を下回り、今日の出来高主意の三菱自は7700万株であり、積極的に銘柄を物色するという動きはありませんでした。

グラフからは(A)昨日の大陰線に十字足(日経平均)が はらむ」という形になりましたが、この大陰線が@下げ始めのものか、A仕掛けによるブラフなのかがはっきりしていないので、上に行くか下にいくかの判断はまだできません。また、 外国証券のオーダー倍率は0.99倍となり、「需給」面では中立となりました。明日はさらに下がります。この点はやや不安。


市場に参加している投資家の「投資マインド」は良いのか悪いのかは、簡単にいえば、TOPIXあるいは日経平均が25日線より上位にあるか下位にあるかで判断できます。図の青○の時期は25日線を下回っていた時期です。このときの多くの投資家は含み損が発生していると思われます。

含み損が投資家にとって耐えられる規模のものであれば、この時期に新規の押し目買いが入って再上昇となりますが、含み損が耐えられない規模になると投げ売りが始まり、押し目買いを吹っ飛ばしてしまいます。だから単に株価が25日線を下回ったというのが問題ではなく、どれほど下回ったのかが問題になります。

図は東証1部の銘柄で、25日線を上回っている銘柄数が全体の何%あったのかのグラフ(下部の紫色線)です。これを見れば、どの程度熱狂し、どの程度悲観しているかがわかります。

中心は50(%)でピンクの水平線が引かれています。昨年は上昇波動とあって、おおむね50以上の水準で推移しました。紫線のピークらしいところに青●を打っています。これは85%を超えた水準です。85%を超えたときはだいたいが小波動のピークに近いところです。

株価が下げたときはどうなのか。Aは30.6%、Bは25.5%でした。これくらいの数字では、まだ単なる押し目というだけですが、中勢上昇波動が終わったときは80%・90%の銘柄が25日線を割り込みます。例えば昨年4月には4.8%となっていました。25日線より上位にある銘柄は全体の約5%になってしまうわけです。

で、現在のCですが、昨日が52.8%,今日は56.0%と「いうところです。この指標からは「投資マインド」はまだまだ強いと判断できます。


(06.2.10) TOPIX 1660(-22) 日経平均 16257円(-181) 26.3億株 (3兆4459億円)



NYダウは10883ドル(+24)、ナスダックは2255P(-11)とまちまちの動き。

オプション2月限のSQが終わりました。朝方は小高く寄り付き、清算値が決ったあとは下落。昨日の安値を更新し、そこから戻して引けたもののグラフは微妙なことになりました。

日経平均は、@昨日は大陰線に「十字足のはらみ」となって、上に行くか下に行くかが注目でしたが、結果は下に下落しました。A外国証券のオーダーは今日も売り越し(これは「需給」を見る)、B昨日掲げた東証1部銘柄が25日平均線を上回っている割合は42.2%へ低下した(これは「投資マインド」を見る。今日は上位707銘柄・下位967銘柄)。

(A)TOPIXは25日線を下抜き、今日のザラバ安値は重要ポイント(下限)の1643Pまで下げました。これによって1月27日以来昨日までの10日間に買った向きはおしなべて全員がマイナス勘定になってしましました。

(B)外国証券のオーダー倍率は0.90倍となり、好転の兆しはみえません。株価水準を決定する要因は、なんどもいってきましたが
  1. 業績
  2. 金利
  3. 需給
  4. 投資マインド
の4要因であると思っています。基本は@業績とA金利であり、B需給とC投資マインドはこれを増幅させるものです。そのうちで最も重要な業績ですが、この業績を元にした株価水準は「PER」で計ることができます。その際の私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
という基準について、昨年はくどくいってきました。例えば05年6月1日・05年6月14日05年8月15日05年9月13日、05年9月30日05年10月18日05年11月7日です。



今日はPERについて復習をしてみたいと思います。前期(05年03月)の決算発表が出尽くした6月1日の東証1部銘柄の連結PERは16.96倍でした。増益率が1.9%の予想であったので、目安からの妥当なPERは16.5倍が基準で、それより1倍(ポイント)上の17.5倍が許容範囲。2倍(ポイント)上の18.5倍は大いに警戒すべき水準であるとしていました。

その後+5〜10%の増益になるのではないかと予想を改めたのが8月のことです。+10%の増益率とするならば基準は18倍であり、19倍に買われるとやや警戒、20倍になると大いに警戒。ということは何回かいいました。この20倍を超えたのが図の(A)の日でしたが、これは当時の小波動のピークの4日前のことでした。

その後06年03月期の中間決算がすみ、業績予想は07年03月を対象にするようになりました。このときは06年03月期は+10%の増益であり、07年03月期も+10%の増益となることが期待されていました。つまりは21倍から22倍まで買われてよいという状況になったわけです。 その22倍を超えたのが(B)の日で昨年11月のことでした。

今年1月に、PERが24倍を超えたのは(C)です。06年3月期に+10%の増益(PER20倍)→07年3月期に+10%の増益(PER22倍)、ここまではよいのですがPER24倍となっては08年3月期の+10%の増益までを織り込んだ株価水準となりました。2年2か月以上先の業績を織り込むのは、ゆきすぎです。結果は(C)から日経平均は急落し、(e)ではPER22.46倍まで下落し、07年03月期の妥当なPERである22.0倍に接近しました。

しかし再び株価は上昇して(D)でPER24.0倍を超え、2月1日には24.34倍となっています。ここまでPERを大きくさせたのは、B需給とC投資マインドですが、これら2つの要因が今日からあやしくなってきました。株式市場は@悲観→A妥当→B楽観→C妥当→D悲観、の繰り返しですが、今は楽観→妥当の水準訂正の時期にあるようです。PERが22倍になると、TOPIXは1563P、日経平均は15272円まで下落せねばなりませんが、当面は22.5倍でとどまるならば、TOPIXは1598P、日経平均は15617円が下値メドになります。


(06.2.13) TOPIX 1618(-42) 日経平均 15877円(-380) 22.6億株 (3兆 924億円)



NYダウは10919ドル(+35)、ナスダックは2261P(+6)と小幅高。

東京市場は大幅続落。特に新興市場は急落し、容易ならざるグラフとなりました。

TOPIXは、@6日連続陰線となり、A25日線を下回り、とグラフはよくありませんが、そろそろ下げ渋りかという局面に入ってきました。

@PERからは、昨日いったように目先はPER22.5倍あたりで落ち着く(その後はまた考える)のではないかと思っていますが、PER22.5倍の水準は1598Pです。今日の終値1618Pからあと20Pほどのところ。

A投資マインドは東証1部銘柄のうちで、株価が25日線を上回っている割合でわかるといいました。50%が強弱中立、85%で楽観人気、15%で悲観人気という目安にすればよいようですが、今日の投資マインドは22%まで低下しており、明日はメドの15%に到達しそうです。( なお、「25日線から上位にある銘柄数の割合」というのも面倒なので「投資マインド指数」と呼ぶことにしました。)

またこの指数の出し方や描画のしかたについての質問があったので、条件表の設定例とその市場環境No.58 投資マインド指数として条件表の設定例を掲げ、説明したのでご覧下さい。


@PER、A投資マインド指数からは、明日か明後日には目先の下値に届くのかと思いますが、さらにモデル波動からいえば、B75日線まで下げるとわかりやすくなります。しかしTOPIXの75日線は1586P、日経平均は15332円なので、この水準には届くか届かないかという感じです。

C逆張りの「日経平均用'96」は両指数に買いマークを出しました。いつもいうことながら、買いマークが出なくなった日に下げ止まったと判断したほうがよいのです。(今日はまだ下げ止まったとは判断できない)

@ACから、まずは明日・明後日で目先の安値がでるのではないか。この予想を超えたとしても、Bの75日線で下げ止まるのではないか。(下げ止まったあとは、反発力が試されることになりますが)


(06.2.14) TOPIX 1635(+17) 日経平均 16184円(+307) 24.0億株 (3兆2963億円)



NYダウは10892ドル(-26)、ナスダックは2239P(-22)と下落。ナスダックは75日ちょうどの水準まで下げており、これを割り込むのか、それを限度にして反発するのかが注目点。

東京市場は反発するも、新興市場は今日も下げる。

グラフからいえば、(A)TOPIXは、@ザラバ安値で75日線に接近し、昨日思っていた安値のメドの1598Pに到達。A9日順位相関は-80以下になり、B新安値の、C陽線となり、D昨日は逆張りの「買いマーク」がでている。これらから、小波動のボトムである確率は5分といえます。

一方、日経平均は、TOPIXに比べて下げが小さかった上に、今日はTOPIXの2倍近い上昇をしました。そのために小波動のボトムの確率は、@新安値の、A陽線で、B9日順位相関が-80以下で、C昨日「買いマーク」を出した。ということから4分であるといえます。

今日、大きく反発した日経平均のほうが4分で、そう反発しなかったTOPIXのほうが5分なわけですが、今日の日経平均は先物の買い戻しによって上昇幅が拡大した感じです。

(C)投資マインド指数は23.2%とややアップし、悲観人気までには至っていません。50%を超えるか、逆に15%まで低下すればわかりやすいのですが、現状は中途半端。(D)外国証券オーダーは0.86倍に低下しています。まだ外国人投資家の売りが終わったとはいえません。


TOPIXはいったんは75日線まで下落したので、目先の安値はでたと思いますが、このまま上昇するのかどうかはまだ不明です。この反発が25日線まで伸びてこれを超えるのか。あるいは25日線まで戻ったものの再下落して75日線を割り込むのかどうか。

これには投資マインドおよび外国証券オーダー倍率が影響を与えるはずですから、しばらくはこの2つの要因を注視しなければなりません。

定点観測8銘柄のうち、いまTOPIXと同じ局面にあるのは図の4銘柄です。@25日線を下回ったが、A75日線で踏みとどまっている。という姿です。

個人投資家に人気の「ソフトバンク」も同じ状況にあります。9銘柄中5銘柄がTOPIXと同じ状態にあり、3銘柄(住友鉱・ソニー・トヨタ)がこれよりよい状態、1銘柄(NTT)が悪い状態にあります。しばらくは図の4銘柄+ソフトバンクがどういう動きをするのか。反発して25日線を突破できるのか、それとも25日線から再下落するのか、を参考にしてTOPIXの行方の手本としたい。


(06.2.15) TOPIX 1624(-10) 日経平均 15932円(-252) 18.9億株 (2兆2763億円)



NYダウは11028ドル(+136)と上昇し、ザラバ高値は1月の最高値と同じ値をつけましたが、出来高は18億株でしかなく、さほどの上昇力はないようです。

ナスダックは2262P(+22)と昨日の下げ幅分だけ反発しましたが、なお25日線を上抜けない状況にあります。

東京市場は、@シカゴ日経平均が大証比+155円高の16305円で終わったので、とりあえずは16032円から始まりましたが、前日比プラスであったのは前場まで。後場からは先物主導で下落。

最近は大阪の日経先物とシカゴ日経先物は目まぐるしい動きをしています。@特に出来高・取り組みの薄いシカゴで値をあおり、大証先物の動きに影響を与えようという動きが目立ちます。

またA日経先物と日経現物は裁定取引を介して密接な関係にありますが、東証のシステム能力不足から今は後場の現物市場の開始は1:00からとなっており、大証の日経先物の12:30からの立会い開始と30分のズレがあります。12:30〜1:00までは日経先物だけが単独で動くので、一方的な動きになりがちです。

さらにはB12:30〜1:00の間に大証先物に商いが集中するために、大証の約定配信システムはしょっちゅう遅延しており、遅延すればするほど投資家は決済を急ぎ、値段が荒くなるという副作用が出ています。

日経先物の1枚あたりの丸代金は約1600万円ですが、これが1日に10万株の売買があります。売買代金は1.6兆円です。これは今日の現物市場の売買代金2.2兆の約7割に相当します。

ひところの日経先物の出来高は3〜4万枚程度でしたから、日経先物が主導して日経平均を大きく変動させたときは「(犬が尻尾を振るのではなくて)尻尾が犬を振る」と揶揄されたものでした。しかしいまや現物市場と先物市場の規模はそう大きな差がなくなりました。日経現物がメインであった時代は終わり、現物・先物のいずれがメインであるとはいえなくなっています。日経先物の動きを見ることも大事です。日経先物(TOPIX先物)のデータは《カナル24》の「アップデート」→「HPから株価データをダウンロード」で入手することができます。


上図グラフからは、(A)TOPIXは昨日の安値を割るか割らないか。(たぶん目先は割らない。いちど25日線まで反発して、その後の下げが重要)。

(B)日経平均は「おもちゃ」になっているので、今日は昨日の陽線の半分以上を陰線で「かぶせ」ました。当然に25日線を突破することはできず。75日線までの下落をするのかどうかが注目点。

(C)投資マインド指数は21.0%。明日も下落して15%を割り込めば、大きな反発があってよいはずなので明日はもう1日下げたほうがよい。

(D)外国証券のオーダー倍率は0.81倍と低下し、外国人買いは期待できません。

定点観測8銘柄+ソフトバンクの(昨日掲げなかった)グラフは右図です。住友鉱は25日線を突破できず。ソニーは高値圏での保合いを下放れした感じ。トヨタは「十字足」を出し、上昇が継続するかどうかの分岐点にきました。ソフトバンクは昨日のたった1本の陽線だけですぐに陰線になったのはさらに下値がある感じです。


(06.2.16) TOPIX 1631(+7) 日経平均 16043円(+110) 17.4億株 (2兆5265億円)



NYダウは11058ドル(+30)と上昇し、終値でも新高値を更新。 ナスダックは2276P(+14)と上昇するも、まだ25日線を上抜けない状況にあります。

東京市場は低調。出来高・売買代金ともエネルギー不足で、日経先物に翻弄されるだけ。

投資マインド指数は21.3%と低いままだし、外国証券のオーダーは7日連続して売り越しとなり、オーダー倍率は0.81倍と低いまま。

《リアル24》のリアルタイムのグラフに傾向線や水平線を引けないか?という問い合わせが複数件あったので改良しました。《リアル24》のユーザーは最新バージョンをダウンロードして下さい。《カナル24》の「数値登録」(目標値段や傾向線)と同じことができます。(《カナルFC》《カナルFR》《カナルFU》のどれも)




グラフ画面のツールバーの赤枠の3つを使って、目標値段や傾向線・水平線を登録します。

設定できる期間は当日のリアルタイムのデータの部分だけです。(「連結」している過去のデータの部分には登録できません)。図中の
  1. は安値傾向線
  2. は高値傾向線
  3. はE値下値
  4. はV値下値
(「数値登録」できる全部のものが設定できるはずです。)


当日登録した「登録数値」はずっと記憶されています。リアルタイムでデータが更新されても、傾向線・水平線・目標値はいつも表示されます。

ただ翌日になって新しいリアルタイムデータを受信しだしたときは、グラフ画面のメニューの「登録数値を抹消」によって、昨日登録したものを抹消して下さい。


(06.2.17) TOPIX 1605(-26) 日経平均 15713円(-330) 19.5 億株 (2兆7533億円)



NYダウは11120ドル(+61)と続伸し、昨日に続いて新高値を更新。

ナスダックは2294P(+18)と3連続陽線となって25日線を上抜きました。小波動のボトムから3連続陽線を出したので、この上昇は案外に強いという判断に変わりました。先の最高値2332Pを上回り、新高値を更新しそうです。

10-12月期のGDPが発表され、実質成長率は年率で+5.5%の伸びと予想を上回りました。

@昨日のシカゴは大証比+165円高の16165円で終わっていたことに加え、AGDPが予想以上によかったことから、日経平均は小高く始まりました。しかし上値は伸びませんでした。 2つの好材料は反映されず、かえっていかに上値が重いかを知ることになりました。9:30ころから反落し-330円のマイナス。

(A)TOPIXは昨日の陽線を「つつみ下げ」る形になり、しかも2度目の75日線に接近。とよくありません。75日線を割り込む可能性が濃厚になりました。

(B)日経平均は2月14日のザラバ安値15691円にせまる15702円まで下落し、終値では2月6日の高値以来の安値となりました。25日線を割り込んで以来すでに5日が経過しましたが、終値で25日線を上回ることは1度もありませんでした。とうとう日経平均も75日線を割り込むことになるのではないか。


株価水準の決定要因の筆頭であるPERですが、私の考えでは、現在の業績予想では20倍が妥当ですが、22倍までが許容の範囲です。

これをもとにして目先の下げは22.5倍くらいで収まるかと思っていました。ライブドアショックの(a)1月18日のPERが22.46倍であったからです。

昨日(b)のPERは22.63倍まで低下していたので、今日の下げで(たぶん)22.4倍くらいまでになったのではないでしょうか。(a)のPER水準に匹敵します。

今日の株価水準は目先で予定していたPER水準になりました。ただ今日のグラフはいかにも悪い。「高く寄っては下落して大きな陰線になる」というのはよくありません。こういう動きが一昨日・今日とありました。どうもPER22.5倍では売りが止まらない様子です。

となると、16490円あるいは16777円のピーク時に24倍であった割高なPERが22倍の許容範囲内に、一気に下げていくことも考えておかねばなりません。たぶんPER22倍というのは日経平均があと300円〜350円下げた水準でしょう。15350円〜15400円あたりが今回の小波動(下降波動)の目安になります。

(C)投資マインド指数は14.1%と株価が安値圏に入ってきたことを表しましった。しかし(D)外国証券のオーダーは8 日連続して売り越しとなり、オーダー倍率は0.79と低下しています。来週の月曜日もさらに低下するはずで、火曜日からどうなるか。

という諸点から、来週、日経平均で300円ほどの下落があれば、目先のボトムとなりそうだと思っています。


(06.2.20) TOPIX 1572(-33) 日経平均 15437円(-275) 21.7億株 (2兆8070億円)



NYダウは11115ドル(-5)と小幅安。 ナスダックも2282P(-12)とマイナスながら米国株のグラフは悪くありません。

東京市場は大幅下落。

(A)TOPIXは完全に中勢波動の基準である75日線を割り込みました。まずは、昨年5月から始まった中勢上昇波動は終わったとみてよいでしょう。モデル波動からは、@もう少し下げ→A75日線まで戻し→Bこれを上抜くか上抜けないかを見る、ということになりそうです。

(B)日経平均も75日線を割り込みました。グラフから目先の下値メドは、1月18日の東証立会い停止の日の終値15341円、あるいはその日のザラバ安値15059円が多く意識されることになります。

株価水準を決める要因は、@業績(PER)、A金利(株式益回りと長期金利)、B需給(今は外国人投資家と個人投資家の動向)、C投資マインド(儲かっているか損しているか)の4つです。

このうち理屈がつくのは、@とAで、BとCは、@Aによって決る妥当株価を(上にも下にも)増幅する要因であると思っています。 で、@の業績ですが、現時点では、1)妥当な水準はPERで20倍、2)22倍までが許容限度、であると考えています。昨日の東証1部銘柄の連結PERは22.23倍まで低下していましたから、今日は22倍を切ったはずです。ようやく許容範囲に入ってきました。

許容範囲に入ってきたのは、B(図のD)外国証券のオーダー倍率が今日は0.75となっているように、外国人が9日連続して売り越しになっていること、C(図のC)投資マインド指数が8.9%になったように、株価が25日平均線を割り込んでいる銘柄は全体の91%に達し、ほとんどの(25日以内に決済する)短期投資家は損勘定になってしまった。浮かれて割高な株価水準まで買う向きはいなくなったこと、がその理由です。

理想としては現在での妥当な株価水準であるPER20倍まで下げれば、その後の上昇力も大きくなるかと思いますが、PER20倍という水準は日経平均であと8%は下げねばなりません(だいたい14200円くらい)が、いくらなんでも短期間にそこまで下げるとは考えられない。当然のことながらいくつかの小波動を重ねてそこまで下げるのか、あるいは途中で状況が変わって上昇トレンドに復帰するのか。これから見ていかねばなりません。

ということで目先の小波動のボトムが出そうかどうかの話ですが、だいたいは小波動のボトムをつけてもよい状況にあります。TOPIXのグラフからは小波動のボトムらしさの確率は、@新安値の、A陰線となり、B9日順位相関は-80以下で、C逆張りの買いマークを出した。よって今日のところは4分の確率であるといえます。これは日経平均も同じです。

さらには、D外国証券オーダー倍率は0.75まで低下しており、これまでの例だと0.70を割り込むとボトムになっている。E投資マインド指数は8.9%と1桁まで低下しましたが、大幅下げをしたときでも5%以下になったときはボトムとなっている。という過去の例があるので、小波動のボトムは明日・明後日にでもでる可能性が高い。


《デンドラ24》の4%波動による日経平均の下値メドを掲げます(久しぶり)。

図の(a)のときの上値メドの最高値は15596円でしたが、このときは約900円も高い16490円まで上昇しました。投資マインドが楽観人気に傾き、PER24倍まで買われた時期です。

(b)の下げのメドは、最も高いメドが@15302円。ついでA15138円でした。このときはライブドアショックによるザラバ安値が15059円、終値ベースで15341円をつけ、@Aに到達。

(c)の上げのメドは低いほうから@16335円、A16722円、B17796円でしたが、A16722をクリアした16777円でピークとなりました。

今回の(d)ですが、下値メドは@A15270円、B14470円、C14402円となっています。まずは15270円が明日以降にあれば、目先の下値はでるのではないか。(14470円や14402円まで下落すれば、これはPER20倍の水準なので理想的ではあるが、短期的にはここまでは下げない。)


(06.2.21) TOPIX 1612(+40) 日経平均 15894円(+457) 20.8億株 (2兆6814億円)



米国市場は休場。

東京市場は突っ込み警戒感がでていたところへ、朝方の外国証券のオーダーが10日ぶりに買い越し、それも2790万株という大幅買い越しであったので、高く寄り付く。

前場は15700円どころで頭を抑えられ、後場に入って15600円を割り込んだところから急反騰し、300円の棒上げとなりました。

これによって(A)昨日75日線を割り込んだもののすぐに抜き返し、ズルズルと下げることはなかった。ただし今日の引け前の棒上げは売り方の買い戻しによるもので、新規の買いは多くなかったのではないか。これは今日の売買代金が2兆6800円と膨らまなかったことからも伺えます。

(B)よって今日の上昇はまだ「戻り」ないし「リバウンド」の範囲でしかなく、25日線まで戻るのか、これを上回ることができるのかが当面の注目点です。

(C)投資マインド指数は13.9%へ上昇しましたが、まだまだ損勘定のものが多い。

(D)外国証券の今日のオーダーはどうしたことか。とくに米国市場が休場の翌日にこれまでの売り越しからゴロリと変わったのはなぜなのか。どういう銘柄に買いが入ったのかを知りたいところです。


今日の外国証券オーダーの買いは、たぶん「黒い目の外国人買い」であったと思われますから、外国人投資家の投資態度が変化したかどうかは、もう少し見てみる必要があります。今日のオーダー倍率は0.86倍へ少し向上しました。

とにかく昨日まで9日間連続して売り越していたので、明日以降は売り買いがトントンでもオーダー倍率は上昇していきます。1.0倍を超えるまで回復できるのかどうかが注目点。

逆張りの「日経平均用'96」は、昨日TOPIX・日経平均ともに買いマークを出し、今日はマークが消えました。内心では今日も日経平均が-200円安となれば、@投資マインド指数が5%くらいになる。A昨日いった《デンドラ》の4%波動の下値メドの15270円になる。ということを期待していましたが、そうはなりませんでした。しかし、逆張りの条件表が有効になってきているので、相場はわかりやすくなったことは確かです。


(06.2.22) TOPIX 1609(-3) 日経平均 15781円(-113) 22.6億株 (2兆7325億円)



NYダウは11069ドル(-46)と調整安。 ナスダックも2262P(-19)と続落。

東京市場は昨日の大幅反発の後とあって、戻り売りがでて続伸とはならず。

(A)今日は「アヤ戻し」の限界である9日線で頭を抑えられる。「反動」の限界である25日線まで戻ることができるのかどうかが注目点。

(B)日経平均も同じく9日線で上値が抑えられ、まだ「アヤ戻し」の段階。

(C)投資マインド指数は13.4%と向上せず。この下げは案外にダメージが大きいようです。

(D)外国証券のオーダーは今日も2200万株の大量の買い越しとなりましたが、低位株(新日鉄・住金)の注文が多かったのか。売買代金が2兆7000億円と増加していないのは、どうもそうらしいようですが、それゆえに株価を引っ張り上げることはできませんでした。

中勢波動の基準は75日平均線です。株価が75日線より上位にあるときは中勢上昇波動であり、「押し目買い」ができる時期です。逆に75日線より下位にあるときは中勢下降波動であり、通常は「戻り売り」で、ときに「突っ込み買い」が有効なだけです。

右図はまいどの「中勢波動のフルモデル」です。ただし現在は大勢波動は上昇している(景気が回復している)ので、(A→B→C→D→E→F→G→H)までの上昇波動は全部でてきますが、(H→I→J→K)で中勢下降波動は終わり、(K)が(A)の出発点となって(A→B→C→D→E→F→G→H)を繰り返すということになります。


中勢波動が上昇中か下降中かを判断する基準は75日線を割り込むかどうかです。簡単に75日を割り込むとはいっても、そこにはいろいろな諸相があります。

図のように
  1. は一気に75日線を割り込む。上昇波動に転換するまでに時間がかかる)

  2. は75日線まで下落し、(b1)の25日線まで反発した後、75日線を本格的に割り込む。(これは標準)

  3. は下げが小さく(C→c1→c2)と下げても75日線を割り込まない。(下降波動にならない)
現在のTOPIXは75日線の水準にあります。(A)となるのか(B)となるのかの分岐点です。この後株価が完全に75日線を割り込んでくるようだと、(A)であれ(B)であれ、中勢波動は下降に転じます。しかしもし(b1)の25日線を超えてくれば、(B)となるか(C)となるかを注目することになります。

いまのところ現在の位置は(A)へ到る途中の75日線を割り込んだばかりのピンクの●に当たるのか、(B)へ到る途中の75日線を割り込んだばかりのピンクの●に当たるのかのどちらかであろうと思っています。

なお最後の上昇波動の出発点である(L1)を下回る(赤色の●)ことになれば、完全に中勢波動は下降に転じたといってよいでしょう。


(06.2.23) TOPIX 1640(+31) 日経平均 16096円(+314) 19.9億株 (2兆5750億円)



NYダウは11137ドル(+68)と反発して新高値。 ナスダックも2283P(+20)と昨日の下げ幅を取り返す。。

東京市場は寄り付きから上昇。

(A)TOPIXはワンチャンスで25日線を伺える水準まで上昇。ザラバベースでは、今回の下げは1721P→1658Pであったので半値戻しの水準は1644Pです。また1650Pは今回の下げの中間点で売り仕掛け(らしい)が出た水準なので、1650P水準で再び売りがでるのかどうか。

(B)日経平均も同じく25日線にあと一歩の水準まで戻りました。16200円から16300円の水準では売り崩すように動きがあったので、明日はちょっとした正念場となりそうです。 ただ今日の売買代金は2兆5000億円台でしかなく、株価が上がった割には買いエネルギーは増えていないのは気がかりです。(要するに常連さんだけの参加によるもので、新規客が入っているわけではない)

(C)投資マインド指数は23.2%へ10%ほどアップし、悲観人気はやや後退。

(D)外国証券のオーダー倍率は0.98倍まで向上。明日は1.00倍に到達しそうですが、買い注文が減少しているのは、これまた気がかり。

昨日いったように、株価が75日線を割り込むかどうかは、その後の投資方針に大きな影響を与えます。

昨日はABCの3コースの可能性をいいましたが、TOPIX・日経平均が75日線を割り込んだ日は1日だけで、今日まで3日間は75日線を上回っています。

どうも(A)コースの可能性は小さくなり、今後は(B)か(C)かを注視することになります。(B)と(C)の違いは、ひとえに25日線を超えるか、超えずに反落するかにあります。明日は25日線の攻防が最大の注目点です。


25日線をターニングポイントとしてどうなるのか。私は25日線を超えて続伸することは難しいのではないかと思っていますが、これは私の考えでしかありません。実際には個別銘柄が25日線を上抜くのか抜かないのかが手掛かりになります。

定点観測8銘柄+ソフトバンクのグラフは図のようになっています。
  1. 住友鉱は75日線まで下げたが、これを割り込まずに25日線まで反発した。
  2. みずほは75日線を割り込んだが、25日線まで反発しているが「十字足」となった。
  3. 野村は75日線を割り込んだが、25日線まで反発しているが上ヒゲ。
  4. ソフトバンクは75日線を割り込んだが、今日は上ヒゲの小陽線となった。しかし25日線までは到達できていない。
この4銘柄がどうなるのかが、TOPIX・日経平均が25日線を突破するかどうかの手掛かりです。


(06.2.24) TOPIX 1647(+7) 日経平均 16101円(+5) 18.8億株 (2兆3823億円)



NYダウは11069ドル(-67)と昨日の上昇分を消す。ナスダックは2279P(-3)と小幅安の「十字足」。

東京市場は前場はジリ安。後場は次第高。

今日は25日線を超えるか超えないかが試される日かと思っていましたが、出来高・売買代金とも小さく、大きな動きはありませんでした。

(A)TOPIXは続伸するも、25日平均線の攻防は来週に持ち越し。

(B)日経平均は25日線を目前にしてほとんど動かず。 今日の売買代金は2兆3000億円へ低下し、力強さは感じられません。

(C)投資マインド指数は25.3%へ少しアップ。 (D)外国証券のオーダー倍率は1.01倍とニュートラルまで回復。

最近、投資マインド指数を掲げはじめました。これは投資家が短期的(25日間くらいの売買)に利益がでているか、損失がでているかを知ろうとするものです。人間誰でも、利益が出ていれば強気になり、資金の大半を株式につぎ込みます。反対に損失勘定になっていれば、トントンに戻れば売りたい、損失が膨らむかもしれない株式はできれば売却したいと思います。

今日の投資マインド指数は25.3%ですから、投資家の3/4は含み損がでており、1/4が利益勘定になっていることを表現しています。過去の投資マインド指数はどうであったのかを掲げます。



上図は2005年3月から現在までの1年間のTOPIXと投資マインド指数。指数が50%以上はピンク色で、50%以下は空色で塗ってあります。ピンクの部分は利益がでている時代なので、投資マインドは強気です。逆に空色の部分は損失がでていて、できれば投下した現金を回収したいと思っている時代です。

最近の投資マインド指数の悪化の程度は、図のbに匹敵しています。bから投資マインド指数が50%を超える(c)までは1.5か月かかったことは、今後の相場予測の手掛かりになります。(投資マインド指数が50%を超えるにはなお1か月くらいかかりそう。)



上図は2004年2月から2005年3月までのグラフ。 おおよそのことをいえば、
  1. 投資マインド指数が50%以下になるのは、TOPIXが25日平均線を下回ったときからであり、
  2. 投資マインド指数が50%以上になるのは、TOPIXが25日平均線を上回ったときからです。
結果、投資マインド指数というものをことさらに計算しなくても、TOPIXが25日線を上回ったか下回ったかで、投資家のふところ勘定を知ることができるわけです。

ただし今回は少し違うようです。TOPIXは25日平均線寸前まで戻ってきていますが、投資マインド指数はまだ25.3%でしかありません。TOPIXの変化に大きく寄与する時価総額の大きい銘柄は戻ってきたが、小型株は依然として戻りが鈍いことがわかります。

TOPIXが25日線をわずかに上回っただけでは、投資マインドが一気に好転するということはなさそうです。(マインドが50%を超えるには時間がかかる)


(06.2.27) TOPIX 1656(+9) 日経平均 16192円(+91) 22.1億株 (2兆8357億円)



NYダウは11061ドル(-7)。ナスダックは2287P(+7)と小幅高。

東京市場は勢いに欠けるが、ともかくも25日線まで戻りました。ただし今日の足はTOPIX・日経平均ともに、実体は小幅で上ヒゲであるので、迷いながらの到達といったところです。

(D)外国証券のオーダー倍率は1.08倍と上昇。今週中は上昇が続くはず。

すでに小波動のボトムは2月20日のところに表示されていますから、いまは小波動のピークがでるのかどうかを気にする時期です。小波動のピークらしさを知る第1番の手掛かりは「新高値の陰線」がでることですが、(A)(B)ともに陽線であり、まだまだピークらしいと考えるには早すぎます。

ただTOPIX先物・日経先物は、左図の(a)(b)に見るように、今日は小幅な「上ヒゲの陰線」になりました。しかも終値で25日線を上回ることはできていません。

反動の限界である25日線を完全に上回るのかどうか、明日を見てみたい。

(C)投資マインド指数は26.4%へ少しアップしましたが、まだまだ全体の3/4の銘柄が25日平均線を下回っています。

ところで定点観測9銘柄(今週から 9984 ソフトバンク を加えて」9銘柄にします)のうちわけを見ると、25日線を超えている銘柄は@新日鉄(新高値)、A住友鉱山、Bトヨタ、Cみずほ、D野村、Eソニー、の6銘柄になります。定点観測9銘柄のうち66.7%が25日線より上位にあるわけです。投資マインド指数の26.4%に比べて大きな違いがあります。

どうしてこのような違いがでてきたのか。「東洋経済」の今週号の記事(「新年度に伸びる997社」)を見ると、今年度(06年3月期)の業績予想の変化の内訳は、@上方修正が380社、A下方修正412社、B12月と見込みが変わらずが932社、であるようです。意外なことに期末になって業績が下方修正となったほうが多い。(先日日経新聞が集計した今期の経常利益伸び率が7%だったのも、低すぎて意外だった。)

しかし大手(経常益が10億円以上)の企業を見れば、@上方修正が70社、A下方修正59社、となっている。要するに大型株は上方修正のほうが多く、小型株は下方修正のほうが多いということです。定点観測9銘柄は大型株であるので業績がよく、したがってグラフでも25日線を上回っている、ということです。

全体としてはそうよくないが、大手企業の業績はよい。株価においても小型株はよくないが大型株はよい。ということでしょう。


(06.2.28) TOPIX 1660(+3) 日経平均 16205円(+12) 22.6億株 (3兆 526億円)



NYダウは11097ドル(+35)。ナスダックは2307P(+20)と続伸。

東京市場は迷走。日経平均は小高く寄り→239円安まで下げ→大引けにかけて戻したが→終わってみれば始値と終値はほぼ同じ水準でした。

よって今日の(A)(B)は「タクリ足」となりました。陰陽足の実体(始値と終値の差)が極めて小さく、ここへ「長い上ヒゲ」があるものは「トウバ足」、「長い下ヒゲ」があるものは「タクリ足」と呼ばれています。

「トウバ足」は(a)のごときものです。寄り付きから上伸したが、売り物が出て始値と同じ水準まで押し戻されたことを表現しています。このとき、@上伸したことを評価するか、A押し戻されたことを評価するか、どちらを重視するかが問題です。

私は、小波動のボトムから上昇を始めた初期の時期は、@上伸したことを評価しています。ともかくも上ヒゲの先まで買い上がった意欲を重視するわけです。一方、上昇を重ねた後で出た「トウバ足」は、A押し戻されたことを重視すべきです。売りに対抗できる買い物がなかったと受け止めるわけです。図の(a)はこれに当たります。よって(a)では反落を警戒せねばなりません。

「タクリ足」は(b)のごときものです。寄り付きから下落したが、買い物が入って始値と同じ水準まで戻したことを表現しています。このとき、@下落したことを評価するか、A戻したことを評価するか。

私は、小波動のボトムから上昇を始めた初期の時期は、A戻したことを評価しています。下ヒゲの先まで売られた後に買いが入ったことを重視するわけです。一方、上昇を重ねた後で出た「タクリ足」は、@下落したことを重視すべきです。上昇を続けて買い意欲が旺盛であれば、一時的にでも急落するはずはありません。あるいは買いを上回る強い売り勢力が出たと判断したほうがよいのです。図の(b)はこれに当たります。よって(b)では下落を警戒せねばなりません。高値圏に出た「タクリ足」は特に「首吊り足」と呼ばれ、これを「押し目買い」と思ってはいけないとされます。


さて今日の(A)(B)の「タクリ足」です。現時点を小波動の上昇初期だとすれば、A戻ったことを評価して強気の立場をとることになりますが、小波動の上昇末期と考えるならば、@下落したことを評価して弱気の立場をとることになります。

どちらであるのか。感じでは、1)昨日は上ヒゲとなって戻り売りの勢力があることを表現した。2)今日の下ヒゲの戻りは投信の設定であったらしいようで、必ずしも強い押し目買いが入ったとはいえない。ことから弱気が有利とみたほうがよいのではないか。

(D)外国証券のオーダー倍率は1.13倍と上昇。(C)投資マインド指数は25.6%へ少しダウン。

個別銘柄は、新高値をとっている新日鉄が「新高値の陰線」、みずほFは「上ヒゲ陰線」、ソフトバンクは「順下がりの陰線」で、売り圧力がかかったことは確かです。これを逆転できるのかが明日の焦点。


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