TOPIXをどう見たか・判断したか (05年11月)

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(05.11.1) TOPIX 1473(+28) 日経平均 13867円(+261) 17.9億株 (1兆9290億円)



NYダウは10440ドル(+37)と続伸。ナスダックも2120P(+30)と続伸し、ともに75日線まで戻るかという勢い。

75日線をスポンと上抜けることができれば、米国株式は立ち直ったといえますが、75日線で反落すれば、反落の深さを見極めなければ、米国株式が上昇波動に入ったとは判断できません。

米国株式はまだ不安要因があります。

東京市場は、東証のシステムダウンによって、前場の立会いは中止。後場も13:30から再開され、わずか1時間半の立会いでした。通常の1/3の時間の立会いながら、出来高は18億株弱、売買代金は1兆9000億円に達し、株価は急伸。

昨日の世界の株式市場の動きは、@東京市場が約2%高→A欧州が約2%高→B米国NYダウはややトーンダウンして0.3%の上昇でしたが、今日の日経平均は+1.92%とNY以上に上昇です。

これを受けて香港ハンセン指数は+1.29%の上昇ですが、さてヨーロッパはどうなるのか。これがNYにも響き、世界の市場を強弱感がグルグル回っているうちに相場感が変化してくる、というのがグローバルな市場です。(東京市場を見ているだけではいけない)


TOPIXは昨日新高値へ出、今日は日経平均も新高値となりました

10月14日に日経平均の中勢モデル波動への比定をしましたが、図のようなものでした。
  1. (A→B→C→D→E→F→G→H)はほぼ確定しているが、
  2. 問題は(H→I→J→K)となって中勢波動が終わるのか
  3. (A→B→C→D→E→F→G→H→G'→H')と最後の上昇波動を繰り返すのか。
  4. もし中勢波動がピークとなったのであれば、最低でも75日 までの下落があるし、
  5. 75日線まで下落しないのであれば、さらに一段高してH'を出す。
ということを思っていました(感じでは6分かたHがピークであろうと思っていました)が、今日10月初め(H)の 13783円を上回って新高値に出たので、(H→I→J→K)のコースではなく(A→B→C→D→E→F→G→H→G'→H')と最後の上昇波動を繰り返すことがはっきりしました。

(G→H)の繰り返しの(G'→H')が始まったので、当然にいつ中勢波動のピークを出すのかの検討は必要です。

(いったん中勢波動のピークを出し、その後上昇を開始したのであれば、長期間の上昇波動が持続する。と見てよかったのですが、中勢上昇波動がまだ継続していることが明らかになったので、逆にいつ中勢波動が終わるかを心配せねばならなくなりました。)


(05.11.2) TOPIX 1474(+1) 日経平均 13894円(+26) 37.0億株 (3兆5306億円)



NYダウは10406ドル(-33)と小反落。ナスダックも2114P(-6)と小幅マイナス。FOMCは既定の方針通りFFレートを+0.25%切上げて4.0%へ。

東京市場は、昨日のシステムダウンで売買しそこなった分があったのか、出来高は37.0億株、売買代金は3兆5300億円と新記録。ただし株価は小幅上昇にとどまりました。

売買代金が最高になったのは9月29日のことでした。TOPIXはaの日が売買代金最高の日で、翌日は高寄りしたものの陰線となり「新高値の陰線」を出して小波動のピークとなりました。 日経平均ではbの日が売買代金最高の日で、翌日は「新高値の陰線」となったものの崩れず、4日後が小波動のピークとなりました。

ということで現状では25億株・2.5兆円くらいのボリュームだと大変心強いが、今日のような異常なボリュームとなると、手放しで喜ぶわけにはいきません。


TOPIXは逆張りの売りマークが3日連続、日経平均は2日連続で出ています。いつもいうことですが、この売りマークが途切れるまでは、軽々に売ることは禁物です。

現状の「小波動のピークらしさの確率」は、@新高値である、A9日順位相関は80を超えている、B逆張りの売りが出た、ということで3分の確率です。

この後確率が5分になるためには、C新高値の陰線がでる、Dその陰線がピークを表す足型である、とならねばなりません。明後日の足が、図の
  1. であるならば、確率は4分にとどまります。
  2. のように「つつみ下げ」とか
  3. のような「上ヒゲが長い足」とか
  4. のような「長大陰線」(足の長さは2%は欲しい)ならば5分
となります。


(05.11.4) TOPIX 1494(+20) 日経平均 14075円(+181) 36.4億株 (3兆5417億円)



NYダウは10522ドル(+49)と反発。ナスダックも2160P(+15)と反発して、ともに75日線を超えてきました。

ナスダックは小波動が3段下げをして、2025Pのボトムまで下げましたが、昨日は直近の小波動のピーク2167Pをザラバで上回ったので、高値を切上げたことになります。

2段(以上)下げて、一気に直近のピークを上回る形は「Q型の買い」の第一歩ですから、この後は楽しみです。実際に「Q型」の買いになるには、いったん小波動のピークを出し、次の小波動のボトムが2025P以上で決ったときです。(これによって、高値も安値も切上げたことが確認できます。 )


シカゴ日経先物が14070円で引けたため、東京市場は朝から買い気が満々。しかも円相場が117円台であるし、外国証券の買い注文も7000万株となるなど、どこから見ても弱気する材料はありません。

しかし「治にあって乱を忘れず」です。どうなれば警戒しなければならないかを考えておくべきです。

逆張りの売りマークは、TOPIXが4日連続、日経平均が3日連続で出ています。今の相場とよく似ているのは、今年3月9日の高値1202Pとなったときです。

このときは小波動のボトム1150からスタートして、8連続陽線となる過程で3日連続の売りマークを出し、1日休んで再び売りマークを出しています。しかしこの日はピークとはならず、この後7日目に1206Pのピークを出しました。その後1か月かけて1104Pまで約9%の下落をしました。

ちょうど今日のTOPIXは8日連続陽線です。この後は、@新高値を取れない日がくる、Aあるいは新高値でありながら陰線となる、というのが変調の兆しとなるでしょう。

定点観測8銘柄のうち小波動が新高値を追っている銘柄は4銘柄ありますが、そのうち3銘柄に「新高値の陰線」が出ています。この陰線の長さは短いし、昨日掲げたピークを表す足型ではありませんから、今の段階ではピークらしさの確率は3分か4分でしかありませんが、来週はこの3銘柄(と鹿島)の動きがどうなるかに注目。



(05.11.7) TOPIX 1499(+4) 日経平均 14061円(-14) 36.8億株 (3兆1050億円)



NYダウは10530ドル(+8)、ナスダックも2169P(+9)と小反発。

東京市場は、先週の大幅上昇へ対する警戒感と今朝の外国証券のオーダーが売り越しとなったことから一時は下げたものの、日経平均が14000円を割り込むとすぐに押し目買いが入るという強さ。

TOPIXは小幅ながら、「新高値の陰線」となって、これで小波動のピークの確率は4分です。

土曜日の日経朝刊の記事の9月中間決算の1次集計では、経常益は前年同期比+9.4%の伸びであるとか。期首の予想では+1.9%であったので、予想を上回る増益率ではあります。ただ増益であるから株価がドンドン上昇するかといえばそうではありません。いつもいうことながら、私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
です。 前期の決算発表が出尽くした6月1日の東証1部銘柄の連結PERは16.96倍でした。増益率が1.9%の予想であったので、目安からの妥当なPERは16.5倍が基準で、それより1倍(ポイント)上の17.5倍が許容範囲。2倍(ポイント)上の18.5倍は大いに警戒すべき水準であるとしていました。

その後+5〜10%の増益になるのではないかと予想を改めたのが8月のことです。+10%の増益率とするならば基準は18倍であり、19倍に買われるとやや警戒、20倍になると大いに警戒。ということは何回かいいました。


日経新聞の集計では現在のところ、中間期は+9.4%増益、通期では+9.2%の増益予想であるので、この基準(18倍+2倍)は変えなくてもよさそうです。

ところが先週末の連結PERはすでに21.77倍であり、大いに警戒の20倍を大きく越えています。22倍というのは増益率が+15%〜+20%の時のメドであり、やはり現在の株価水準は割高であると思わざるを得ません。

この割高は「需給」によるもので、特に外国証券の大幅買い越しがその原因です。外国証券の買いが減衰すれば、この割高は消えて、PERが20倍になるまで下落する可能性があります。その点で外国証券のオーダーから目を離すことはできません。

昨日掲げた定点観測8銘柄のうち「新高値で陰線」となった3銘柄ですが、@トヨタは続落、Aみずほは同値の高値、B野村は新高値、とまちまちの動きとなりました。なかなか判断しにくいところです。


(05.11.8) TOPIX 1497(-1) 日経平均 14036円(-24) 45.5億株 (3兆2600億円)



NYダウは10586ドル(+55)で4連続陽線。先の小波動のピーク10608ドルを上抜けば、波動の高値が切り上がります。

ナスダックも2178P(+8)と続伸して7連続陽線。こちらはすでに先の小波動の高値2167Pを上回っているので、次の下げは押し目買いとなります。

東京市場は、驚くことに45.5億株の大商いとなりました。出来高上位4社の住金・三菱自・新日鉄・みずほ信託で約17億株というのだから、唖然。

しかしTOPIX・日経平均は小幅安となりました。急上昇のあとで短線が3日連続して出ています。明らかに相場の先行きが不明なことを表す形です。ここから同じ方向に勢いをつけて上伸するのか、反転して下げるのか。明日・明後日にはその方向が決る感じです。

状況としては、@外国証券のオーダーは2日続けて売り越しとなった、A東証1部の連結PERは21.84倍になっている。(私の基準では)このPERは+20%の増益のときのもので、増益率+10%弱の増益率の現在では割高であること、B45億株という史上最大の出来高になったことは楽観人気の表れであること、などのマイナス材料もよく考えておかねばなりません。

今日の45億株の出来高は、先の4社が出来高の約40%を占めたように、特定の銘柄に集中しました。つまりは先行きが見通し難であるので、「明日のことはわからないが、今日の動きには乗れる」という超活発なディーリングが行われたということでしょう。出来高が大きいことは上昇へのエネルギーが大きいと判断することも出来ますが、このように売買が一部の銘柄に集中すると、逆にほかに買う銘柄がなかったのか(手詰まりではないか)という判断もできます。


3日続けて同じ銘柄(トヨタ・みずほ・野村)のグラフを掲げます。この銘柄が次のTOPIX・日経平均の動きを決めると思っているためです。

@この上昇を先導してきた銀行・証券株はかなりの過熱感があります。例えば25日線からのカイリ率で10%以上をつけたのは図のa,bの局面ですが、aはすべて小波動のピークとなりました。

みずほ・野村は2度目のbを出していますから、やはりここでピークを出すのが素直なところでしょう。

A小波動のピークでよく現れる「新高値の陰線」は青○をつけていますが、「トヨタ」はこの日から3日連続しての陰線を連発し、「みずほ」は再びの「新高値の陰線」を出しました。「野村」は新高値の陰線→上ヒゲ陽線→その上ヒゲに短い陰線がはらみ、当面の上伸力はなくなったと判断できます。

この3銘柄のグラフからは小波動のピークの確率はまだ4分というところですが、もし明日1本のやや長い陰線が出れば、ピークの確率は5分・6分に高まるということも予定しておいたほうがよいでしょう。


(05.11.9) TOPIX 1487(-9) 日経平均 14072円(+35) 39.2億株 (3兆 528億円)



NYダウは10539ドル(-46)、ナスダックも2172P(-6)と小反落。

シカゴ日経先物が13980円と下落し、外国証券の朝方のオーダーは3日連続の売り越しであったので、東京市場は安寄りしました。しかし日経平均とTOPIXはその後の流れは反対になりました。

TOPIXは昨日買われた鉄鋼が売られ、昨日から変調の兆しを見せていた銀行株が続落し、小幅ながら下落歩調を取りましたが、日経平均はハイテク株が買われプラスで終わりました。

日経平均がプラスになったとはいえ、値上がり銘柄数が568銘柄に対し、値下りは1014銘柄あります。さらに上昇の寄与を見るとTDKの+550円高とアドテストの+480円高の2つで日経平均は+40円強上昇した勘定です。今日の日経平均の新高値はそうアテにはできません。TOPIXのほうが実態を表していました。

TOPIXのピークらしさの確率は、昨日の段階で、@9日順位相関が80以上で、A新高値の、B陰線となり、C逆張りの売りマークがでている。ここに今日のD順下がりの陰線が加わったので5分となります。


最近の注目3銘柄について。
  1. トヨタは5連続陰線。高値から4連続陰線となりました。今日の下ヒゲ足は目先の押し目買いが入ったようですが、25日線までの下落はありそう。

  2. みずほFは昨日の段階では小波動のピークの確率は4分と思っていましたが、新高値の陰線に続き「順下がりの陰線」になったので、5分の確率になったと思います。

  3. 野村も昨日は上ヒゲ足に短い線がはらんだので4分と見ていましたが、今日は「順下がりの陰線」になったので、5分の確率になったようです。今日の終値は1968円でしたが、最高値の陽線の安値1965円を終値で下回っていれば、6分となるところでした。


(05.11.10) TOPIX 1484(-3) 日経平均 14080円(+8) 29.6億株 (2兆7590億円)



NYダウは10546ドル(+6)、ナスダックも2175P(+3)とわずかにプラス。

外国証券の朝方のオーダーは4日ぶりに買い越し。ただしオーダー倍率は1.11倍へ低下。

明日も低下することはほぼ決まり(1800万株の買い越しにならねば低下する)です。オーダー倍率が上昇するまではなかなか上昇できません。

日経平均は終値では新高値となりましたが、ザラバ高値は昨日の14136円を上回ることができず。昨日の陽線に一昨日の陰線短線と今日の陽線短線が「はらみ」の形となりました。もう少し昨日の陽線が大きければ、高値圏での「両抱き」としてピークの足型であるといいたいところですが、線が短すぎてそうもいえません。(「両抱き」の足型は次図の「みずほ」の青○がそれです。)

TOPIXはピークから順下げの3連続陰線となりました。明日のザラバ高値が1484P以下であれば小波動のピークが出ます。今日は下ヒゲがやや長い足になりましたが、これをもって調整が終わりとは判断できません。


注目3銘柄ですが、ほとんどTOPIXの動きと同じです。明日次の株価であるなら小波動のピークを出します。
  1. 「トヨタ」はザラバ高値が5319円以下であったとき。(今日の終値は5340円なので明日は無理であろう)

  2. 「みずほ」はザラバ高値が8719円以下であったとき。(今日の終値は8340円なので、明日よほど上昇しない限り小波動のピークとなる)

  3. 「野村」はザラバ高値が1947円以下であったとき。(今日の終値は1952円なので明日ピークがでることははやや難しいか )


(05.11.11) TOPIX 1494(+9) 日経平均 14155円(+74) 25.1億株 (2兆6429億円)



NYダウは10640ドル(+93)、ナスダックも2196P(+20)と上昇。

NYダウは先の小波動の高値10608ドルを上回り、上昇トレンドへ転換したようです。(この後の小波動のボトムが10156ドルより上位で止まることによって確認できるのだが)

ナスダックは直前の小波動のピーク2167Pを既に上回っていましたが、今日はその前のピーク2186Pをも上回りました。NYダウ・ナスダックともに押し目買いができる波動となりました。


7-9月期のGDPは年率で+1.7%の伸び。4-6月期は+3.3%であり伸びは鈍化しましたが、事前の予想値より高かったとかで、東京市場は上昇。

ただし気になることも出ています。オプションSQにもかかわらず、出来高は25.1億株と減少し、売買代金も高水準とはいえ3日連続で縮小しています。 外国証券のオーダー倍率も1.07倍へ低下。

今日の上昇によって、昨日でるかと思っていたTOPIXの小波動のピークは表示されませんでした。しばらくはピークの表示は出そうにありません。


注目3銘柄では「みずほ」がピークを表示しました。

「トヨタ」は陰線ながら高寄りしたので出ず。

「野村」は新高値を取ったのでピークの表示は当分出ません。


(05.11.14) TOPIX 1480(-14) 日経平均 14116円(-39) 25.0億株 (2兆2988億円)



NYダウは10686ドル(+45)、ナスダックも2202P(+5)と上昇。

ナスダックは今日で11日連続陽線となっています。そろそろ75日線までの調整があってしよいところです。

東京市場は、目先の買う材料がなくなりました。シカゴ日経先物にサヤ寄せして高く寄り付いた後はジリ貧。

出来高・売買代金とも4日連続して減少。外国証券のオーダー倍率は6日連続して低下し、今日は1.05倍。明日も下落することは必至で、木曜日までは低下するはずです。1.00倍を維持できるかどうかが焦点です。

TOPIX・日経平均とも高寄りして陰線となりました。特にTOPIXは先の高値1504Pを上回れずに、最近にない長い陰線となったので要注意です。


TOPIXのピークらしさの確率は、
  1. 逆張りの売りマークが連発して、
  2. 9日順位相関が+80以上になり、
  3. 1504Pの日にB新高値の、
  4. 陰線、
  5. その翌日は順下がりの陰線、となっていましたが、
  6. 今日は25日順位相関が+80以上になました。
確率は6分ですが、今日の陰線の具合からすれば、6.5とか7分としてもよいかも知れません。


(05.11.15) TOPIX 1472(-7) 日経平均 14091円(-24) 25.1億株 (2兆2744億円)



NYダウは10697ドル(+11)、ナスダックは2200P(-1)と小動き。出来高も少ない。

東京市場は、材料がないまま小幅な動きで終始。TOPIXは続落。

外国証券のオーダーは売り越しで、オーダー倍率はついに0.98倍。1.0倍を下回りました。木曜日にはさらに下落することが予想できるので、最低でも3日間は1.0倍割れとなります。

思えば6月13日(赤○)にオーダー倍率が1.0倍を超えたのですが、この日の日経平均は、11311円でした。その後一昨日の11月11日の14155円まで約2800円の上昇をしてきました。 1.0倍を割ったからといって直ちに外国人が売りに転じたということにはなりません。2日くらい下回っても切り返すことは過去にもありました。0.90倍まで下げても、(1.0倍割れから)7日目には1.0倍に復帰したこともあります。 しかし1.0倍を割り込んで50日間下げ続けたということもあります。

外国人投資家は今日買って明日売るという買い方ではないので、ある程度その傾向が続きます。オーダー倍率が1.0倍を割ったということは、この上昇相場の原動力であった外国人の一方的な買いがなくなったということですから、これが回復するのを見るまでは慎重にならざるをえません。


いつもいうことながら、25日平均線というのは反動高・反動安を表す水準です。株価が上昇トレンドにあるとき、25日線までの押しであれば問題はありません。

定点観測8銘柄でいえば、
  1. 鹿島は8月10日以来、25日線を下回ることはなかったが、今日は急接近。(まだ割ってはいない)

  2. 新日鉄は6月29日以来、2日続けて下回ることはなかったが、今日は2日連続して25日線割れとなった。

  3. みずほFは小波動のピーク8870を表示し、小波動は下降波動に入っているが、これが25日線で止まるのか、それを突き抜けて中勢の下降波動に入るのか、が焦点。

  4. NTTは、9月26日のザラバ高値593円をつけた日に陰線の重要ポイントとなったが、以来35日間は新高値を取れず、25日線に向かって下落しているのはよくない。
こういう現象が出ており、単純に少し下げたから押し目買いである、とはいえないのではなかろうか。


(05.11.16) TOPIX 1486(+13) 日経平均 14170円(+79) 28.2億株 (2兆7173億円)



NYダウは10686ドル(-10)と小幅下落。ナスダックは2186P(-14)と続落。出来高も

小波動のピークらしさは、NYダウが@9日順位相関が80以上、A25日順位相関が80以上、B今日は新高値の、C陰線であるので4分。今日の足を上ヒゲが長い、あるいは「十字足」に近いことを考慮すれば、4.5分といてもよいでしょう。

ナスダックは、@9日順位相関が80以上、A25日順位相関が80以上、B昨日は新高値の、C陰線で、D今日は順下がりの連続陰線となったので5分でしょう。


今日の東京市場は予想外の動きとなりました。

@前日の米国株がピークらしい下落を見せたこと、A外国証券の寄り前のオーダーは2200万株の大幅売り越しとなって、オーダー倍率も0.94倍へ低下したことから、日経平均は安く寄り付きました。

このまま200円も安くなるかと思っていましたが、14016円を安値として、あとは上昇。本日の高値で終わりました。

TOPIXが小波動のピークを出す確率は6〜7分あるとしていましたが、今日ようやく小波動のピークを出しました。この点は予想どおりですが、今日の足は前日の陰線を「つつみ上げる陽線」で、方向が転換する際に見られるものです。

しかし小波動が下落している中間の位置で反発かと思わせるような大きな陽線がでるが翌日から再下落する、ということもよくあります(図のaの陽線のごときもの)。これで小波動の下落は止まったのかどうかは明日続伸するかどうかを見てから判断したほうがよい。(私の感じでは後者(下落の中間点である)のように思います。)


個別銘柄についても、5401「新日鉄」が小波動のピークを表示し、9432「NTT」もピークを表示しました。

注目していた7203「トヨタ」は小波動のピークは出さず、今日は新高値に駆け上がりました。(5713「住友鉱」も新高値)

新日鉄とみずほFは、TOPIXと同じように「陽線つつみ上げ」の足となっています。これで小波動の下落は終わりなのか、下落の中間点であるのかの判断は、明日の動きを見てからになります。


(05.11.17) TOPIX 1510(+23) 日経平均 14411円(+240) 26.0億株 (2兆8873億円)



NYダウは10674ドル(-11)と小幅下落。ナスダックは2187P(+1)と小動き。

東京市場は昨日の意外な上伸によって「つつみ上げの陽線」となっていましたが、これは反転の足か下落途中の足かの判断は今日を見ないとわからないとしました。

今日の日経平均・TOPIXは寄り付いた後すぐに上昇に転じ、ほとんど下げることなのない一本調子の上昇となりました。

日経平均は14218円が月足の均衡表の抵抗帯の上限線であることが、日経新聞のカコミ記事にでていましたが、今日はこれを突破し、上昇に弾みをつけました。


とはいってもTOPIXの月足の均衡表の抵抗帯はすでに今年8月に突破しており、単に日経平均が遅れていただけのことです。

上図で、昨日の「陽線つつみ上げ」に続いて今日は「順上がりの陽線」が出て、しかも新高値を更新ということになっては、すべての弱気は今日で精算せねばなりません。

TOPIXは昨日小波動のピークを表示しましたが、今日はそのピークを上抜いて新高値に進みました。すでにして昨日のザラバ安値が小波動のボトムであることが決定しています。


この後は新たなピーク探しとなります。

個別銘柄においても、昨日新高値になったトヨタは続伸。野村も新高値となって、結局この2銘柄は小波動のピークをつけるほどの下落をしませんでした。

今日の上昇は@出来高は増加していないし、A外国証券のオーダー倍率は0.87まで低下しているし、B連結PERは昨日で21.42倍ですから、今日の上昇で21.7くらいまでアップしたのでないか、と客観的に見れば、この上昇についての違和感があります。

おそらくはショートカバー(売り方の買戻し)が一気に出たようで、その上昇の持続性は?ですが、しかしグラフはグラフです。グラフは新しい(小)上昇波動に入ったのですから、これに逆らうことはできません。


(05.11.18) TOPIX 1531(+21) 日経平均 14623円(+211) 24.0億株 (2兆9379億円)


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NYダウは10720ドル(+45)と反発。ナスダックは2220P(+32)と大きく上昇。8月高値2219Pを上回って、53か月ぶりの高値となりました。

思い出せば、ナスダックは2002年10月に1108Pの安値を出しましたが、38か月目にして、その2倍の水準である2216Pにあと6Pと迫ってきました。

(A→B→D)の2段上げの後、(D→e→f→g)の3段下げを経て、上昇トレンドに復帰したわけですが、(i→J)の第1段の上昇波動で早くも新高値になったということは、次の2段目の上昇波動も大きいのではないかと期待できます。

私はこの3〜4日はナスダックは75日線までの調整があってしかるべきと思っていましたが、小波動のピークはでませんでした。つまりは押しが浅かったわけです。米国市場は相当な強気になったと思われます。


東京市場は一昨日の「つつみ上げ陽線」に、昨日の「順上がりの大きな陽線」が続き、上昇波動に転換したことが決っていましたが、今日は外国証券の買い注文は8600万株に膨れ上がり、3500万株の買い越し。この点を注目する投資家の心理が大逆転して上昇を加速しました。

TOPIXは2003年4月に、金融の大不安から770Pまで下落していましたが、それから2年半たって、1534Pまで回復してきました。770Pの2倍の水準は1540Pですが、あと6Pのところです。

日経平均はやや戻りが鈍く、2003年4月の最安値は7603円であるので、2倍の水準は15212円となります。あと600円ほど足りません。

ナスダックやTOPIXの株価の水準の変遷を見ると、日米ともに安値からほぼ2倍の水準になっています。これは特に日本株が買われたわけではなく、グローバルな株高であるということでしょう。


個別銘柄では、ピンク色の重要ポイントを出した5401「新日鉄」と8411「みずほF」は、その後の調整から新高値をとるにいたっていません。

これまで1本の重要ポイントも出していなかった7203「トヨタ」は軽々と新高値に進みましたが、今日ようやく重要ポイントを出しました。これによって、トヨタの利食い水準が明らかになりました。

8604「野村」はまだ重要ポイントを出していません。今日も新高値に出ましたが、出来高を見ると出来高が不足しています。

新日鉄が重要ポイントを出した日は3億9000万株の大出来高でした。みずほFが重要ポイントを出した日は、それまでの最高の出来高でした。今日のトヨタも(SQを除けば)最高の出来高になっています。これに比べて野村は迫力不足です。新高値になったからといっても、いまのところその後の上昇はあまり期待できません。


(05.11.21) TOPIX 1527(-4) 日経平均 14680円(+57) 26.0億株 (2兆9529億円)



NYダウは10766ドル(+46)と続伸。ナスダックは2227P(+6)と小幅ながら続伸し、連続して新高値を更新。

東京市場は、米国高と外国証券のオーダーが2200万株の買い越しとなったことから高く寄り、日経平均は14800円まで上昇し、その後は高値から220円ほど下げ、小戻して引けました。

オーダー倍率は1.05倍へ回復。しかしTOPIXは気になる足になりました。


小波動のピークか?の手掛かりとして、「新高値の陰線」ということをいつもいっていますが、今日はもう少し細かなことをいいます。

図に、a,b,c,dの4か所に青○が、またイロハニホの5か所に赤○が打ってあります。この9か所は「新高値の陰線」ですが、青○の4か所は、特に強い表現をした足であると思っています。

青○の「新高値の陰線」は、これに加えて「当日の終値が前日の実体(始値-終値)の中心値以下の水準で終わった」という特徴があります。

例えば、bの前日の陽線は(始値が1411P、終値が1428P)であるので、実体の中心値は1419.5Pです。bの終値は1412Pであったので、前日の中心値を下回って引けています。

cの前日の陰線は「新高値の陰線」でもありましたが、(始値が1500P、終値が1499P)であるので、実体の中心値は1499.5Pです。cの終値は1497Pであったので、前日の中心値を下回って引けています。

dは今日の足ですが、前日の陽線は(始値が1523P、終値が1531P)であるので、実体の中心値は1527Pです。dの終値は1527Pであったので、前日の中心値と同じ水準です。

今日のdの場合は、前日の陽線が窓を空けているので、実体はその分だけ縮まっていることや、中心値と同じ水準でdが引けたことから、a,b,cとまったく同様ではありませんが、それに近い表現です。


(05.11.22) TOPIX 1526(-1) 日経平均 14708円(+27) 20.8億株 (2兆4469億円)



NYダウは10820ドル(+53)と3連続陽線。ナスダックも2241P(+14)と昨日の「新高値の陰線」を上回り、3日連続して新高値を更新。

東京市場は、明日が休日のためか小動きに終始。

日経平均はプラスで終わりましたが、昨日の@新高値の、A陰線(十字に近い)に続いて、今日もB小幅陰線となり、昨日の値幅にはらまれました。

これだけではまだ、上昇が止まり、高値圏で強弱が均衡しているということに過ぎません。上下どちらの方向に進むのかは明日を見なければわかりません。

TOPIXは、昨日もいいましたが、昨日は@新高値の、A陰線で、一昨日の実体の中心値まで下げました。これは上昇が止まり、やや下方に転換するか、ということを表していました。

今日はB順下がりの陰線となり、いくぶんか反転の確率が増しましたが、いかんせん今日の陰線は小幅であり、大きく下方転換に傾いたともいえません。昨日のグラフでいえば(b)のような形です。これが(b)のように小波動のピークをだすのかの確率は、まだ4分〜5分というところでしょう。


TOPIXは適当な小波動を作っていますが、日経平均は10月21日のボトムから小波動を作っていません。

新日鉄・みずほFは小波動のピークを表示して以来、この高値を上回ることができていませんが、日経平均に影響力を持つ高株価のトヨタ・野村はまだピークを表示していません。

ただしこの2銘柄とも、「新高値の陰線」を出し、今日現在ではこれを上回ることができていないので、(今週はどうやっても出ないが)来週あたりに小波動のピークを表示する事態になれば、さしもの日経平均も小波動のピークを出すことになります。(そうなるかどうかを来週に注目するわけです。)


(05.11.24) TOPIX 1517(-8) 日経平均 14742円(+34) 23.2億株 (2兆8139億円)



東京市場が休場の間も米国株は続騰。NYダウは10871ドル(+51)→10916ドル(+44)と5連続陽線となり、今年3月のザラバ高値10984ドルまでワンチャンスのところまで戻ってきました。

ナスダックも2253P(+11)→2259P(+6)と6日連続高となり、5日連続して高値を更新。

東京市場は、シカゴ日経先物が14865円と高くなっていたので、堅調な寄り付きとなりました。しかしザラバ高値が14866円とシカゴにサヤ寄せした後はジリ貧となり、陰線で終わりました。

日経平均はともかくも新高値の陰線でしたが、TOPIXは昨日の小幅陰線をつつみ下げる陰線となりました。これでTOPIXのピークらしさは5〜6分になったかと思いますが、日経平均は4分〜5分というところです。

日経平均がTOPIXと異なる動きをしているのは、ハイテク株の集中的な買いがあるためです。今日はアドテストが990円、東エレクが420円、信越化が360円、TDKが330円ほど上昇しているので合計で1800円高。この4銘柄だけで日経平均を70円以上押し上げた勘定です。

このように少数の銘柄に偏った動きであるので、これをもって日経平均は堅調であるとは到底いえません。変な動きです。


個別銘柄では、すでに小波動のピークを表示している新日鉄は25日線を完全の割り込み、10月のザラバ安値391円を下回れば、当分(3か月以上)は買い目はなくなります。

同じくピークを表示しているみずほFは今日重要ポイントを終値で割り込んできました。明日以降に完全に下回るかが焦点。

トヨタはこの上昇相場のリード役の1つ(@トヨタ、Aみずほ、B新日鉄)でしたが、値嵩株とあってなかなか重要ポイントがでませんでした。しかしついに4日前に出現。この水準を割り込めば、TOPIX、日経平均ともにかなりの打撃となります。

住友鉱は、今日重要ポイントを出しました。それも陰線であるので明日からは重要ポイントを完全に下回る確率は大きいといえます。

このように個別銘柄は注意すべき現象が頻発していますから、日経平均の見かけ上の上昇は割り引いて考えておくほうがよいでしょう。


(05.11.25) TOPIX 1517(-8) 日経平均 14742円(+34) 23.2億株 (2兆8139億円)



米国は休場。東京市場は、米国が休場であるし、昨日は下落途中で終わっていたし、朝方の外国証券のオーダーが売り越しとなった、などから安く始まりました。

一時は14600円近くまで下落したものの、銀行株が好決算を材料に買われ次第高。少し下げればすぐに押し目買いが入ってきます。

株価を決定する要因は、@業績、A金利、B需給、C投資マインドといわれています。@の業績についていえば、現在の連結PERが21.76倍というのは今期(06年3月期)の業績どころか、07年3月期まで(しかも楽観的な予想をもとにしている)を織り込んだ水準であり、この面からは買われ過ぎです。

Aの金利からは、東京市場は外国人投資家のシェアが50%となった現在では、国内金利と株価の収益率(株式益回り)を比較することはできません。米国の長期金利が4%であれば、現在の株式益回り4.59%と比較して、株式が有利か債券が有利かを比較すべきであり、この点でも株式が有利であるという状況ではありません。(日本株価は世界の金利に対して割高である)


この株高の要因は、すでに@Aによるものではなく、BCの要因に移っています。Bの需給は、日本株式について魅力的と思う投資家がどれだけあるか、ということに尽きます。これを端的に示すものが「外国証券オーダー倍率」ですが、今日のところは1.04倍です。

少し買いのほうが優勢ですが、ひところの1.92倍は完全になくなり、最近のピーク1.36倍から下降傾向にあります。外国人の買いはもはやそう大きなものではありません。

結局現在の相場を押し上げているのは、Cの投資マインドです。誰でも投資で負けたときはシュンとしてしまい、日頃は100万円分買う投資家も50万円に減らして買おうとします。反対に儲けがでているときは100万円買うところを200万円買わねばと思います。

現在の投資マインドは、株価が常に25日線より上位にあるのを見ればわかるように、ここ25日間に買った投資家は平均して5.9%の利益がでています(日経平均のカイリ率)。75日線を見れば、ここ75日間に買った投資家は平均して11.9%の利益がでています。

さらにいえば200日平均線からのカイリ率は21.5%ですから、ここ200日間に買った投資家は平均して21.5%の利益です。このことがドンドン買い株数(代金)を増加させる原因になっています。


以上のようにこの株高の要因のうち、@Aはすでになく、Bがやや強い、Cが大いに強いということがいえると思われます。

Cのつかみどころのない強気(儲かっているのが原因)が変化すると、上昇もひと段落すると思っていますが、それはどうなったときなのか。

個人投資家に人気のある9984「ソフトバンク」を見ておればよいでしょう。ソフトバンクが人気化した日は重要ポイント(ピンクまたは青色の陰陽足)が示してします。aでは重要ポイントを完全に下回ることはありませんでした。

bではBで重要ポイントを完全に下回り、その後1か月の調整をしました。cではB'で新高値に伸び、ここから重要ポイントを続発しましたが、現在までいちども重要ポイントを下回っていません。 今後、重要ポイントを完全に下回る日がきたならば、Cの投資マインドがマイナス方向へ転じると判断してよいでしょう。


(05.11.28) TOPIX 1543(+13) 日経平均 14986円(+202) 20.4億株 (2兆6168億円)



NYダウは10931ドル(+15)と6連続陽線。ナスダックも2263P(+3)と4連続陽線。ただし新高値はとれず。

東京市場は電機・自動車を中心に大きく上昇し、日経平均は15000円が目前。

それにしても、この買い意欲の凄さです。すでに中間決算はほとんど出尽くして、国内には新たな材料はなかったはずですが、円安や米国クリスマス商戦が好調か?ということを材料に、値嵩ハイテク株が大幅高。

要するにまだ株式を買い足らない、腹一杯に買っていないということでしょう。


先日、「新高値の陰線」に注目して、売りのポイントを掲げました。図のA,b,C,Dです。

Dからの下落はもう少し下値(日経平均で500円ほど)があるかと思っていましたが、意外に下げず。

dで逆に「新安値の陽線」が出て、今日も続伸となりました。これは前回のcからの反転上昇と同じ格好です。

「新高値の陰線」の逆は「新安値の陽線」です。これは買いのポイントです。図ではa,b,c,dが典型的なそれです。

「新安値の陽線」となったとき、その終値が前日の陰線の実体の中心値以上であるほうが信頼性があります( 。図の(イ)も「新安値の陽線」ですが、前日の陰線の実体の中心まで戻していないので、強い反発ではありません。)

こうして「新安値の陽線」と「新高値の陰線」を見ていれば、相場の方向はおのずとわかります。今は「新安値の陽線」に従うのが有利であり、「新高値の陰線」ではよい結果はでていません。

しかし(B→b)の下げ幅に対する(b→C)の上げ幅(は大きなものでしたが、(C→c)の下げ幅に対する(c→D)の上げ幅はそう大きなものではなくなってきています。これまでは圧倒的に「新安値の陽線」につくほうが有利でしたが、少しずつ有利さが減少してきたのではないか。

とはいえ、この2つのポイントを押さえて、これに添った売買をすれば失敗はしません。小波動に逆らわないことです。


(05.11.29) TOPIX 1544(+1) 日経平均 14927円(-59) 20.8億株 (2兆7055億円)



NYダウは10890ドル(-40)と小反落。ナスダックも2239P(-23)と反落。

東京市場は安寄りしたもののそこからは小反発。日経平均は先物はザラバで15000円、現物が14995円と15000円を意識した動きとなりました。

現在の連結PERの21.93倍というのは、今期(06年3月期)だけを対象とすれば明らかに割高ですが、来期(07年3月期)も10%の経常利益の伸びがあるという予想を先取りしているのであれば、まあなんとか妥当です。

通常、株価は景気に3〜9か月先行します。これは3〜9か月先の業績しか予想はできないということでもあります。しかし現在の株価水準は1年半先の業績を織り込んだ水準です。これほど遠い先の予想が正しいのかどうかは疑問です。

この株価水準を維持し、あるいはこれ以上に上昇するドライブエンジンは、先日いった@業績、A金利、が原因ではなく、B需給とC投資マインドによるものです。 B需給は外国人買いであり、C投資マインドの強さは個人投資家がここまでは利益を上げてこれたからです。外国人買いはどこまで続くのかは私には予想ができませんから外国証券オーダー倍率を手掛かりとするだけです。


個人投資家の投資マインドは、株価が25日線を割り込まない限りは強気が持続します。

25日線を割り込むかどうかをいち早く察知できるのは、重要ポイントを完全に割り込んだときであると思っています。

個人投資家に最も人気のある銘柄は9984「ソフトバンク」ですが、図のようにabcdefgと次々に重要ポイントを切り上げてきました。

aからは一度も「完全に」重要ポイントを割り込むことはなく、買い持続すればするほど利益がでたという結果になっています。

ところで今日は@新高値の、A陰線で、B前日の陽線の実体の中心値より安く引ける、という注目すべき足となりました。(しかもC上ヒゲ足)これは注視しておかねばなりません。図のAとなってしばらくは低迷するのか、Bのようになってすぐに切り返すのか、をです。


定点観測8銘柄のうちでも重要ポイントを出した銘柄がほとんどですが、重要ポイントを完全に下回ったのは「新日鉄」だけで、その他の銘柄はこれを下回っていません。

下げれば押し目買いが入るという現状です。 これが崩れるかどうかは、引き続き注意しておかねばなりません。


(05.11.30) TOPIX 1536(-8) 日経平均 14872円(-55) 24.3億株 (2兆5247億円)



NYダウは10888ドル(-2)とわずかにマイナス。ただし上ヒゲの長い「トウバ足」となって、10900ドルでは売りが多いことを表現しました。

ナスダックも2232P(-6)と小幅ながら続落し9日線を割り込みましたが、9日線はアヤ(雑音)のようなものですから、これを割ったからといっても特に悪化したことにはなりません。

東京市場は外国証券のオーダーが1200万株の買い越しとなったことから上昇し、日経平均は15013円のザラバ高値を更新。TOPIXもザラバで1553Pの新高値を取りました。

しかしその後は目標達成感から利食い売りがでて、引け際に大きく下げ今日の足は悪いものになりました。日経平均・TOPIXともに、@新高値の、A陰線で、B前日の実体の中心値を下回って引けています。特にTOPIXは前日の(小幅ではあるが)陽線を完全に「つつみ下げ」ています。

ここ何日かは「新高値の陰線」から売りのポイントを見つけるということをいってきました。図の青○がそれです。ここまでは日経平均で500円下げる事態には至りませんでしたが、今回はどうか。

個別銘柄については、現在は@重要ポイントを完全に下回るか、A25日線を完全に下回るか、の2つを注目しています。

順番としては、@重要ポイントを下回る→A25日線を下回る→B75日線を下回る。ということになりますが、最も重要なものはBの75日線を下回る、です。75日を下回れば、中勢の上昇波動(日経平均は5月からスタートしている)が終わったことがわかります。 今はまだ@またはAを注目している時期です。


  1. 鹿島は、25日線を下抜きそうで下回りませんが、5本前の「陰線の重要ポイント」を上回ることは難しい。

  2. 新日鉄は、重要ポイントを完全に下回った上、25日線も完全に下回っています。まずは75日線まで下落することを考えておかなければなりません。

  3. 住友鉱は、5本前の「新高値の陰線の重要ポイント」がでて、これを上回ることは難しいことを、今日の陰線(つつみ下げである)が表現しました。

  4. トヨタは、6000円の水準が攻防となっています。まだ重要ポイントよりかなり上位にあるので、いますぐどうのこうのはいえませんが、明日も続落となって重要ポイントに接近したら注意。


  5. みずほFは、まだ重要ポイントより上位にあります。トヨタと同じく、続落して重要ポイントに接近すれば注意。

  6. 野村は、重要ポイントは出ず。また25日線より上位にあります。

  7. NTTは、25日線を完全に下抜き、75日線まで下落するのかどうか。また75日線から反発できるのかどうか、を注目。

  8. ソフトバンクは、昨日@新高値の、A陰線で、B上ヒゲ足の、C重要ポイントを出しました。今日も陰線となって、重要ポイントの水準に接近しています。完全にこの水準を下回るのか、反対に新高値に出ることができるのか、個人投資家の意向を知るにはうってつけの判断材料を提供してくれそうです。


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