TOPIXをどう見たか・判断したか (05年10月)

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(05.10.3) TOPIX 1411P(-1) 日経平均 13525円(-49) 30.6億株 (2兆8565億円)



NYダウは10568ドル(+15)と小幅続伸。 ナスダックも2151P(+10)と続伸して25日線と75日線を突破。

9月の日銀短観は大企業製造業のDIは+19と予想よりわずかに下回る。(12月予想は+18とすこしダウン)。

6月実績が+18であったので、+1ほどアップしましたのですが、いわれていた「景気の踊り場を脱却」が具体的な数字として表れなかったので、前場はややガッカリ。一時-120円ほど下げていましたが、後場は戻りました。

出来高・売買代金ともに減少せず。すぐに押し目買いが入ったというところです。


定点観測8銘柄は5銘柄までが重要ポイントを出しています。利食い水準は図の赤線のとおりです。

重要ポイントの決め方ですが、次のようにしています。
  1. 新高値を取った日であること

  2. その日の値幅が株価(当日終値)の5%以上であること

  3. または、窓を空けているとき、前日の終値から当日の高値までの値幅が株価(当日終値)の5%以上であること
「鹿島」は図のピンク線が重要ポイントです。翌日の陰線は「新高値」ではあるが「値幅が足りない」ので重要ポイントにはなりません。またピンクの線そのものでは5%の値幅がなく、前日終値から5%以上であるので、前日の終値が利食い水準になります。

「NTT」は青線が重要ポイントです。鹿島と同じく窓を空けていますが、青線そのもので5%以上の値幅があるので、前日からの値幅を考慮せずとも重要ポイントです。よって当日の安値が利食い水準になります。


上記4銘柄で完全に重要ポイントを割り込んだのは「NTT」ですが、ほかの3銘柄も利食い水準にからんできました。高値波乱です。

「みずほ」が再び重要ポイントを出しました。図のbが重要ポイントですが、今日の足は「つつみ上げ」となりました。

株価が上昇を始めるときの「つつみ上げ」は強力な買い信号となりますが、このように上昇を続けた後の「つつみ上げ」はそうでもありません。

図のaは同じ「つつみ上げ」ですが、これがでてしばらくは上昇力を失いました。「当面の買いが出切った」ことを表現しています。


(05.10.4) TOPIX 1421P(+10) 日経平均 13738円(+213) 31.4億株 (2兆8645億円)



NYダウは10535ドル(-33)と反落。 ナスダックは2155P(+3)と小幅続伸。

東京市場は続伸。売買代金は2.8兆円と高水準を維持。しかし物色の中身は大きく変化しました。

買われてきた鉄鋼・銀行が利食い売りで値を下げる一方で、ここまで買われていなかったハイテク株が後場から急伸。

この物色の変化の原因はただひとつで、昨日の9月の日銀短観にあります。

昨日の9月の日銀短観で、9月→12月予想に+-5以上の変化があったのは、次の業種でした。(石油は注目の業種なので+4の変化だが掲げました) 数字はDI(6月→9月→12月予想)の順。
  1. 繊維 (+9→+4→-6)予想は-6変化
  2. 木材 (-9→+0→+9)予想は+17変化
  3. 紙パルプ (+13→+13→+3)予想は-10変化
  4. 石油 (+28→+10→+14)予想は+4変化
  5. 鉄鋼 (+60→+52→+45))予想は-7変化
  6. 非鉄 (+23→+20→+26))予想は+6変化
  7. 電機 (+ 3→+10→+17))予想は+7変化
  8. 造船 (+ 7→+ 4→- 3))予想は-7変化
  9. 建設 (- 5→- 5→+ 1))予想は+6変化
  10. 小売 (+ 7→+10→+15))予想は+5変化
  11. 運輸 (+16→+15→+ 9))予想は-6変化
  12. 通信 (+17→+15→+24))予想は+9変化
  13. 情報 (+30→+24→+31))予想は+7変化
当然に+も変化が大きい業種が買われ、-の変化が大きい業種が売られます。


今日は、12月の先行き予想がマイナスになる業種は売られ、プラスになる業種が買われました。まあハッキリしていました。

マイナスになるのは、@紙パルプ、A鉄鋼、B造船、C運輸で、石油高ないし原料高による収益の圧迫が懸念されています。

重要ポイントを出している銘柄を掲げています。これはどのようにして株価のピークを打つのかのよいサンプルになると思っています。

1812「鹿島」は利食い水準まで下落。5401「新日鉄」も終値で利食い水準を下回る(まだピークは決っていない)。

5713「住友鉱」は最高値から4日連続陰線。


7203「トヨタ」は今日の円相場が114円台という材料の割には上昇しませんでした。相当に腹一杯に買っているみたい。

8411「みずほ」は昨日の「つつみ上げ」の後、「両抱き」という珍しい足(天井足である)になりました。

9432「NTT」は重要ポイントを完全に下回った後も、何度か反発するが新高値をとることができていません。


(05.10.5) TOPIX 1409P(-12) 日経平均 13689円(-48) 29.5億株 (2兆8558億円)



NYダウは10441ドル(-94)と続落し、25日線・75日線・200日線が集中している水準が戻りの限界であったことがはっきりしました。

ナスダックも2139P(-16)と反落。昨日はザラバで戻り高値を取ったものの上ヒゲの陰線となり、戻りは一杯であったことをこれまた表現しました。

米国市場は苦しい。


東京市場は小幅安。朝方の外国証券の買いオーダーはなんと1億1400万株となりました。知っている範囲では最大の買い注文です。一方売り注文も6400万あって、これも結構大きなオーダーでした。

部外者からはうかがい知れませんが、この大量の売りの銘柄は何であったのか、最大の買いの銘柄は何であったのか、知りたいところです。

大量の買いは鉄鋼・鉱業・商社・銀行の押し目買いであるのか、昨日から買われたハイテク株の新規買いなのか。大量の売りはこれまで買われてきた鉄鋼・鉱業・商社・銀行の利食い売りなのか、これまで保有してきたハイテク株の戻り売りなのか。この売買の内容を知らなければ、今後買われる銘柄の流れをつかむことは難しい。


外国証券の売買の内容はわかりませんが、グラフに現れた現象からいえば、@ここまでの上昇銘柄(鉄鋼・鉱業・商社・銀行)を利食い売りし、Aハイテク株を買ったと推測できます。

1812「鹿島」は重要ポイントを完全に下回りました。5401「新日鉄」も完全に下回りました。

昨日、「両抱き」と重要ポイントを掲げた 8411「みずほF」も完全に重要ポイントを下回り、定点観測8銘柄のうちの半数が中勢波動のピークをつけたようです。

しばらく(1か月〜2か月)はこの4銘柄が新高値に躍り出る可能性は低いと思っています。ということは、これら銘柄のウエートが高いTOPIXは中勢波動のピークの可能性は5分を超えたのではないか(TOPIXのグラフからは、@新高値の、A陰線で、B9日順位相関とC25日順位相関が+80以上、Dデンドラの4%波動の上値メドはとっくに上回っている。ことから5分の確率です。)


(05.10.6) TOPIX 1370P(-38) 日経平均 13359円(-330) 28.1億株 (2兆5768億円)



NYダウは10317ドル(-123)と3日連続安。先の小波動のボトムの10350ドル、その前の10349ドルを下抜いて、これから下値探りをせねばなりません。

10175ドルまたは10075ドルがその前の小波動のボトムなので、このあたりがターゲットになります。

ナスダックは2103P(-36)となって、先のボトム2093Pを下抜けば、3段下げに突入です。

しかしそうなれば却ってよい結果になります。3段下げの後は反発が期待できるからです。下値メドは200日線の2080Pないし最後の上昇波動の出発点である2039Pです。


東京市場は大幅下落。昨日の米国市場の下落が原因ではありません。

米国市場は上図に見るように8月初めにピークを出していますが、東京市場はこれに連動することなく8月9月は大相場となりました。

今日の下げの原因は米国株の下落ではなく、東京市場の自律的な下げです。ようするに当面買いたい向きは全部買ってしまい、あとは利食い売りで下げるという日を待っていただけです。

今日の下げではまだ中勢波動のピークを出したとはいえません。TOPIXは明日1402Pを超える高値が出ないと「小波動のピーク」を表示しますが、(小波動のピーク=中勢波動のピーク)ではありません。中勢波動がピークを出したとなれば、当然に75日線を下回る下落になります。(今日のところは、小波動のピークは出るが中勢波動のピークはまだわからない。)


個別銘柄については重要ポイントを出す銘柄がでてきたので、中勢波動のピークをいち早く知るために、9月26日から重要ポイントのグラフを掲げてきました。

昨日で重要ポイントを割り込み、今日は大幅続落となったので、まあよいサンプルになりました。

重要ポイントのグラフを連日掲げることによって、重要ポイントの重要性や判断のしかたについて説明できたので、重要ポイントの見方・使い方の説明は今日で終わります。


この10日間で説明したことをまとめると、
  1. 楽観人気になれば重要ポイントが出る。

  2. 重要ポイントがでれば、利食い水準が決まる。

  3. 利食い水準を完全に株価が下回れば利食いする。
というごく簡単なことです。

「完全に下回る」というのは、「ザラバ高値が利食い水準を割り込んでしまったとき」ということです。

当然に利食いは遅れます。もしもっと早く利食いしたいのであれば「完全に下回る」のを待たずに、「ザラバ安値が利食い水準を下回る」日に利食いしてもよいのです。(これはユーザー各自の応用力いかんです。)


(05.10.7) TOPIX 1372P(+1) 日経平均 13227円(-131) 26.9億株 (2兆2711億円)



NYダウは10287ドル(-30)と4日連続安。ナスダックは2084P(-18)となって、3段下げに突入。

東京市場は昨日の下げを見て、@この上昇相場で買い損なっていた向きがようやく買うチャンスになったと思うか、Aすでに上昇波動を買い持ちしてきた向きがさらに利食い売りを出すか、どちらが有力であるのかが試される日でした。

結果は、押し目買いであるとして買ったのはそう多くなく、全体的には利食い売りが優勢でした。

日経平均・TOPIXはともに小波動のピークを表示しました。これが中勢波動のピークとなるのかどうかは、まだ判断できません。日経平均・TOPIXはまだ重要ポイントを出しておらず、明瞭な「利食い水準」が決っていないからです。

順上がりの連続陽線を1本の陽線として「みなし重要ポイント」とすることをいいました。TOPIXは図の青線が「みなし利食い水準」です。そして今日はこの水準を完全に下まわりました。「みなし」であるのでそう強くは断定できませんが、中勢上昇波動のピークを出した確率は6分以上あるのではないかと思っています。


いまは《カナル基本24》のバージョンアップ作業をしているので、見るグラフは自然《カナル基本24》が多くなります。

図は「足型グラフ」ですが、今回の上昇相場ではナカナカよい買いマークと売りマークを出しました。

もっとも好ましいのは
  1. 上昇開始のスタート直後に力強い買いマークを出すことが第一です。

    図の↑の下に○がついている買いマークがそれです。赤○で囲った買いマークです。


  2. 次に、株価がある程度上昇してから売りマークが出て、ここで手仕舞いしたい。そのためには売りマークが上昇途中で出ないのが望ましい。
上図1812「鹿島」は6月と8月に買いマークを出し、10月のピークを見てから売りマークを出しました。

右図の5401「新日鉄」は7月に連続して買いマークを出し、しかも200日線より少し上位ででているので、「鹿島」よりもよい位置でした。この後9月30日まで売りマークは出ず、仕掛けと手仕舞いのよい指針となりました。


8411「みずほF」は7月・8月に買いマークを出し、9月に売りマークを出しました。

9月の売りマークの3日後には早くも新高値に躍り出て、この売りマークは早まったのですが、新高値を取った日には買いマーク(新規に買うマークではない)がでているので、売りマークの間違いはすぐに訂正されています。

最後の売りマークは一昨日出ました。


(05.10.11) TOPIX 1405P(+33) 日経平均 13556円(+328) 27.2億株 (2兆3428億円)



連休中のNYダウは10292ドル(+5)→10238ドル(-53)と小安い。ただ6日のザラバ安値は下回らず、底値固めの動き。

ナスダックも2090P(+6)→2078P(-11)と小安い。こちらも6日のザラバ安値は更新せず、下げ渋りを表現。

3連休明けの東京市場は小高く寄り付き、前場は+100円ほどのジリ高。しかし売買代金は1兆円に満たず、先週の下げのリバウンドという感じでした。


後場2時に9月の機械受注の発表があってから上昇が加速。2時から200円ほどの上昇をし、結局今年最大の+328円高となりました。売買代金も急増し2兆3400億円。

遅れをとっていた向きが、先週の下げはようやく来た買いチャンスであるとして買った様子です。

これまでは重要ポイントは「利食い水準」を表すということばかりをいってきました。この利食い水準は最も楽観して買いついた株価の水準のことでした。利食い水準を株価が完全に下回れば、楽観人気が否定されたわけで、以降は買い持ちする根拠がなくなるのです。

この逆の重要ポイントも当然にあります。 6日の大下げは「陰線の重要ポイント」となりました。図の青線が最も悲観した水準です。逆の重要ポイントとは、
  1. 小波動のピークからの新安値をつけた日の、
  2. 株価の高値と安値の値幅が2.5%以上あるか、
  3. 窓を空けているときは、前日終値から当日安値までの値幅が2.5%ある
ときです。2.の場合は当日のザラバ高値が買い直しの水準になり、3.の場合は前日終値が買い直しの水準になります。

今日の大幅上昇でもまだ買い直し水準を完全に上回っていませんが、この水準を上回れば、再びの買い方針に転換せねばなりません。(定点観測8銘柄で重要ポイントを下回った4銘柄はいまのところ買い直しにはなっていません)


(05.10.12) TOPIX 1406P(+0) 日経平均 13463円(-92) 31.5億株 (2兆9243億円)



NYダウは10253ドル(+14)と小高い。 ナスダックは2061P(-17)と安く、この2〜3日は下げ止まりの様子を見せていましたが、3段下げの底値はまだであることが判明。

昨日、本年最大の上昇をした日経平均は、後場+147円高まで続伸したものの、後半は売り物に押されて上ヒゲの陰線となりました。

昨日の上げ幅328円に対して今日の下げは-92円であるので、1/3にも達していません。TOPIXは前日比+0円と変わっていないので、今日の下げはたいしたことはないと判断するのが普通です。

ただザラバ高値から日経平均は240円下げているし、TOPIXは24Pの下げとなったことは、この上値にはかなり強固な信念をもつ売りがあるとみるほうがよいのではなかろうか。


TOPIXの今日のザラバ高値1430Pは9月末の小波動のピーク1430Pと同値です。

定点観測の8銘柄のうちで、重要ポイントを完全に割り込んだ銘柄が5銘柄(図の4銘柄とNTT)ありますが、昨日今日と上昇をしても新高値に出ることができませんでした。

8411「みずほF」だけが陰線の重要ポイントを完全に上回り、買い直しを表現しましたが、先のピークは「両抱き(両はらみ)」の天井足であり、かつ陽線の重要ポイントでもあるので、せめてザラバでこのピークを上抜くまでは「買い直し」であると思わないほうがよいのではないか。 TOPIXよりも個別銘柄の上値は重い感じです。


(05.10.13) TOPIX 1407P(+0) 日経平均 13449円(-14) 22.9億株 (2兆2649億円)



NYダウは10216ドル(-36)と小幅下落。

ナスダックは2037P(-23)と続落し、先の最後の上昇波動のスタート地点である2039を下回ってしまいました。

大勢波動が上昇中か下降中かを判断する手掛かりは、
  1. 株価が200日線より上位にある(上昇波動)か、下位にある(下降波動)か。を見るのが1つ目。

  2. 小波動に注目して、3段の上昇があれば(上昇波動)、2段の上昇で終われば(下降波動)。3段の下降であれば(下降波動)、2段の下降で終われば(上昇波動)と判断するのが2つ目。

  3. 同じく小波動に注目して、最後の上昇波動(図のc→d)のスタート(c)を下回れば(下降波動)、最後の下降波動(図のy→a)のスタート(y)を上回れば(上昇波動)と判断するのが3つ目。
です。 今日のナスダックは、@の200日線を下回っているし、A小波動の上昇は(a→b)と(c→d)の2段上昇で終わったし、B下降は(d→e)(f→g)(h→i)と3段目の下降波動を継続しているし、C前回の最後の上昇波動(c→d)のスタートのcを割り込んだし、とすべての点で大勢波動は(下降波動)に入っていることと判断できます。


米国株式がこのような状況になっているのに日本株だけが超然と上昇しつづけるということはあり得ません。

米国株式の動向=世界の経済の動向です。中国経済も米国が停滞すればその何倍も落ち込みます。

今日・昨日はSQ(といってもオプションのSQでしかないのだが)からみで先物が先導して、波乱の動きとなりました。

TOPIXにいたっては、この2日間の動きは激しかったものの、2日連続して僅少ながらプラスになっています。これは米国株の動きとは無縁の銀行・不動産・倉庫が上昇しているからです。デフレ脱却を評価する動きはなお続きそうですが、世界経済の動向に連繋する銘柄(電機・鉄鋼・化学・鉱業)についてはそうは楽観できないのではないか。


(05.10.14) TOPIX 1397P(-9) 日経平均 13420円(-28) 27.1億株 (2兆4941億円)



NYダウは10216ドル(-0)と変わらず。 ナスダックは2047P(+9)と小反発。

10月のオプションSQが買い越しであったので、寄り付きは+132円高となりましたが、その後は利食い売りに押されて下げる。

出来高もSQを考慮すると実質25億株、売買代金は2兆2000億くらいで、昨日よりも減少。


8月10日と11日にTOPIXおよび日経平均を中勢のモデル波動に当てはめました。日経平均は上図の(E)までを特定していましたが、その後は上図のように(F→G→H)が比定できます。

モデル波動は右図のようなものです。今は大勢が上昇波動であるのでA→B→C→D→E→F→G→Hの波動が中勢の上昇波動です。

中勢の下降波動はH→I→J→K で終わり、KがAとなって、A→B→C→D→E→F→G→Hの繰り返しになります。

モデル波動に当てはめるときは、25日線・75日線を「押し」「戻り」の限界として利用します。


上図の日経平均は25日線・75日線を使って押しの水準を予想するとき、ルールどおりにはいきませんでした。例えば
  1. (D)は75日線が戻りの水準ですが、ここまで戻れなかった。
  2. (E)は75日線が押しの水準ですが、25日線をやや下回ったところで止まり、75日線までは下げなかった。
  3. (G)は25日線が押しの水準ですが、9日線をやや下回ったところで止まり、25日線までは下げなかった。
このあたりが今回の上昇相場の強さです。TOPIXのモデル波動の当てはめはもっと難しくなっています。(次図)



(E)までは8月10日に特定していましたが、(E)からは小波動をまったく作らず、9月末にようやく小波動のピークを出しました。モデル波動どおりであれば、これは(E→F)の波動です。

しかし日経平均は(f→g)に当たるところで(E→G)の波動を作っているので、TOPIXの(f→g)は省略され(E→f→g→h)と比定することもできます。(E→F)の動きであるならば先のピーク1430Pを上抜く波動があり、(E→f→g→h)なのであれば、(h)が中勢波動のピークとなる可能性が大きくなります。悩ましいところです。

中勢波動がピークを出すと次のことを想定しておかねばなりません。
  1. 小波動は最低でも2段下げがある。
  2. いったんは75日線近辺まで下げ、反発したのちに、75日線を割り込む。
  3. 最後の上昇波動のスタート点(g)を下回る水準まで下げる。
といったところです。2.の75日線を使った水準の予想は、日経平均の(E)(G)の下げが浅かったところから、75日線を大きく割り込むことはないかも知れませんが、最低でもザラバ安値が75日線に到達するはずです。

いまは(E→F)なのか(E→f→g→h)なのかを決めかねています。さいわいTOPIXは1430Pのピークと1364Pのボトムを表示していますから、ピークを上回れば前者、ボトムを下回れば後者と判断することになります。


(05.10.17) TOPIX 13973(-4) 日経平均 13400円(-20) 26.8億株 (1兆9530億円)



NYダウは10287ドル(+70)と反発。ナスダックも2064P(+17)と続伸。

東京市場はNY高を受けて小高く始まるが、その後はジリ貧。売買代金は2兆円を下回る。

小泉首相の靖国参拝は、今日のところは市場では無反応に近いものでしたが、中国の出方しだいでは、相場の足を引っ張ることになります。

そのときは、 @反動安の限界である25日線を割り込み、A75日線へ向けての下落となります。25日線を大きく下回れば、75日線に到達する前であっても、中勢波動のピークが出たと判断してよいでしょう。


(05.10.18) TOPIX 1392(-0) 日経平均 13352円(-48) 30.3億株 (2兆2408億円)



NYダウは10348ドル(+60)と続伸。十字足をボトムにして2陽連となると当面の小波動のボトムはでたようです。

しかしこれで上昇相場(先の小波動のピークを上抜く)に転じたかというと、まだわかりません。まずは反動高の限界である25日線を上抜けるかどうか。

ナスダックも2070P(+5)とボトムから3連続陽線を出して、小波動のボトムを出したらしくあります。

だが200日線を上抜き、25日線までもどるにはなお50P程度の上昇が必要です。先のピーク2167Pを上回ることはかなり難しい。


東京市場は、8月以来米国株式市場とは違った動きを続けています。

景気回復が濃厚で、デフレからの脱却をしつつある日本。インフレ懸念で金利が上昇し、企業業績がどうかと心配せねばならぬ米国。の環境の違いです。

しかし景気回復(業績)という面からは、一定の採算(妥当)水準というのがあるわけで、単に景気が回復しそうだからといって、どこまでも株価が上昇するものではありません。

いつもいうことながら、私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
です。10月4日の日経平均が終値で13738円をつけた日の東証1部の連結PERは20.88倍でした。私は今期の増益率は+10%くらいであろうと思っていたので、18倍が妥当。19倍でやや警戒。20倍で大いに警戒。と思っていました。

実際には、これを超えて20.88倍まで上昇し、当面の頭を打ちました。このことは、市場は今期の増益率は+15%はあると予想していることになります。はたしてそうなるのかどうかは来週からの中間決算の発表であきらかになります。


(05.10.19) TOPIX 1379(-12) 日経平均 13129円(-222) 30.5億株 (2兆1737億円)



NYダウは10285ドル(-62)と反落。ナスダックも2056P(-14)と反落。

日経平均はシカゴの13285円にサヤ寄せして安く始まる。その後は先物が先導して下げ、反動安の限界である25日線を割り込みました。

まだこの程度の下げはワンチャンスで取り返すことも可能なので即断はできませんが、明日も続落となればほぼ中勢波動のピークを打ったとしてよいのではないか。

TOPIXは先のピーク1430Pとボトム1364Pのどちらかを突破したときに判断しようと思っていますが、今日の下げではボトムの1364Pを下回らず。また25日線(1377P)より上位(1379P)で引けているので、25日線からもまだ中勢波動のピークがでたとはいえません。


定点観測8銘柄を見ても、右の4銘柄とNTTは重要ポイントを下回った後は新高値に出ることができていません。これはこれでよいのですが、しかし25日線を割り込むこともありませんでした。

図の4銘柄は先のピークと先のボトムの間で保合っているのはTOPIXと同じ状態です。この後下げるとするならば、そのコースは2つあります。
  1. この保合いを大きく下抜けて、短期間で75日線に到達する。

  2. この保合いを持続して、75日線が上昇するのを待って、75日線に到達する。
@の場合は「値幅整理」、Aの場合は「日柄整理」ということですが、感じでは(外国証券のオーダー倍率が1.0倍以上で推移するという前提のもとでは)「日柄整理」になるのではないか。


(05.10.20) TOPIX 1383(+4) 日経平均 13190円(+60) 26.8億株 (1兆9911億円)



NYダウは10414ドル(+128)と大きく上昇して、25日線まで復帰。25日線を上抜けば75日線までの戻りが期待できます。75日線まで戻って、再び反落して、75日線を上抜くかどうか、というのが今後2〜3週間で注目するところ。

ナスダックも2091P(+35)と大幅上昇。先の小波動のボトムから3陽連を出し、昨日はつつみ上げの大陽線を出したので、10月13日の安値が3段下げの安値であったと判断してよいようです。まだ25日線に到達していませんが、これから2段上げもあり得ます。ただし2段目の上昇で先のピークの2167Pを上抜けるかどうかが問題。



米国株が当面の安値を出したような動きとなったので、今日の日経平均は昨日の下落のリバウンドと合わせて100円か150円の上昇かと思っていましたが、案外に値が伸びませんでした。

外国証券のオーダーは売り越しとなり、売買代金は2兆円割れ。この売買代金の減少は、今急いで買わなくてもまだよい買い場が出てくる、と市場が判断しているのでしょう。


9月21日に7211「三菱自」の、@出来高が5.1億株となり、A新高値を取りながら、B陰線の重要ポイントを出したので、重要ポイントを下回るかどうかが注目点であると書きました。

右図では(f)がその当時の重要ポイント(利食い水準)でした。その後重要ポイント(f)の水準222円を完全に下回る日はなく、「三菱自」の上昇は終わった(あるいはこれ以上の買い妙味はない)という判断をするには至りませんでした。

この3日間は新たな重要ポイントを続出させ、新高値の躍り出てきましたが、今日は「上ヒゲ」で「十字足」に近い足を出し、重要ポイントとなりました。出来高も5.8億株と最高出来高です。

この重要ポイント(260円)は割合に下抜けやすくなりました。(今日の終値は264円なので)

《カナル基本24》の「足型グラフ」ではAで「3陽連」の買いが出て、その後B,C,Dの3度にわたる売りマークがでています。Bの売りは通常の相場であれば正解のはずですが、その後相場つきは一変しました。どこでわかるのかというと、
  1. これまでに出ていなかった重要ポイントが(a)で初めて出た。
  2. その後重要ポイントが連発し、a→b→c→d→e→fへと利食い水準が切り上がっていった。
です。重要ポイントが出始めたなら、重要ポイント(利食い水準)を完全に割り込むまで、買い持続するのが鉄則です。これを守ることによって、(c)あたりで売ることなく、今日まで買い持続することができますが、今日の重要ポイント(i)は完全に割り込みやすい水準となりました。売りが正解という場面になりそうです。


(05.10.21) TOPIX 1385(+1) 日経平均 13199円(+9) 22.0億株 (2兆 179億円)



NYダウは10281ドル(-133)と大きく反落して、昨日上昇した分を帳消し。 ナスダックも2068P(-23)と反落するが、昨日の+35P高を消すにはいたらず。

日経平均は一時13000円を割り込みましたが、13000円割れから押し目買いが優勢になり、ザラバ安値12996円から200円の上昇をして、プラスで引けました。

ただ25日線は日々上昇しているので、わずかに前日比プラスというだけでは、日経平均は25日線からしだいにマイナスカイリの幅を広げていきます。TOPIXも25日線と同じ水準を保ちましたが、月曜日も続伸とならないと25日線からマイナスカイリになります。


《デンドラ24》の波動は4%波動を使うのが常でしたが、今回の相場は並み以上に大きいので9月下旬からは5%波動に切り替えました。

その後デンドラのグラフを掲げていなかったので右に掲げます。5%波動による上値メドは、
  1. 11908円(Aで到達)
  2. 12557円(Bで到達)
  3. 12774円
  4. 13640円(Dで到達)
でしたが、13738円を高値にして現在は下落中です。5%波動が陰転するのは、日経平均の終値が13051円以下になったときですが、今日のザラバではこの水準になっていました。

あらかじめいくつかのことは予想しておくほうがよいので、先走って書いておくと、もし13051円で引けたとき、次の下値メドは以下のようになります。
  1. 12639円
  2. 12364円(図のc)
  3. 12089円
  4. 11815円(図のd)


上昇波動が下降波動に転換したかどうかの判断は、「中勢上昇波動の最後の上昇(小波動)のスタート点を株価が下抜いたとき」としています。

7203「トヨタ」を例にすると、(G→H)が最後の上昇(小波動)でした。ピークは(H)の5380円、スタート点は(G)の5030円です。今日の終値は5020円で(G)を下回りました。

まだわずか10円下回っただけなので、はっきりと下降波動になったとはいえませんが、今回の中勢上昇波動の主役銘柄は、@トヨタ、AみずほF、B新日鉄 でした。この一角で下降波動入りかという現象がでてきたのは気になります。


(05.10.24) TOPIX 1376(-8) 日経平均 13106円(-93) 20.0億株 (1兆7163億円)



NYダウは10215ドル(-65)と続落。しかしナスダックは2082P(+14)と反発。

日経平均は小高く寄り付いた後はジリ貧。売買代金も2兆円割れ。全般が様子見となりました。

様子を見るということそれ自体が人気の弱い証拠ですが、あるいは予想外の好決算がでてくるのではないかの一部の期待があるので、売り崩せないというところでしょうか。

基本的には9月の大幅な上昇過程で積み上がった信用買い残が整理されるまでは、なかなか上昇波動には転換できそうもありません。

信用残が整理されるためには、@時間を掛けて、日々のコストがかかる信用買いの手仕舞いをしていく。A株価が急落して、信用買いの投げがでる。の2つがあります。

Aによって整理されたほうが短期間で株価が上昇波動に復帰できますが、@となると時間がかかります。11月中旬〜下旬までかかるのではないか。


まだ中勢上昇波動がピークを出したという証拠はでていません。が、定点観測8銘柄では、@重要ポイントを完全に下回った銘柄が過半を占めました。(鹿島・新日鉄・住友鉱・みずほ・NTT。ソニーは論外)

A2段下げをする銘柄が出てきました。(住友鉱・トヨタ)

ということで中勢波動がピークを出した可能性は6分以上になっていると思っています。

中勢波動がピークを打った後のコースを述べておきます。例は1812「鹿島」ですが、この銘柄は
  1. 重要ポイント(Aの水準)を完全に下回ったので、買う根拠はなくなった。

  2. しかしまだ小波動のボトム(a。Bの水準)を下回っておらず、(H→a)の間での保合いであるから、上昇・下落どちらに動くかの予断はできない。(@を重視すれば、上昇4分、下落6分か)

  3. 最後の上昇(小)波動のスタート(Cの水準)を下回っていないので、上昇トレンドは全然崩れていない。
と判断できます。もし中勢上昇波動が崩れたならば、モデル波動では図のようになります。
  1. Bを割り込み、(c)の75日線まで下落し、いったんはdまで反発する。
  2. しかし再度下落して75日線を完全にした回って(e)まで下落するが、これが中勢波動のボトム。
  3. 75日線の(f)まで反発して、青Cまで下落するが、
  4. ついには75日線を完全に上回って(青D)、次の中勢上昇波動が始まる。


(05.10.25) TOPIX 1393(+17) 日経平均 13280円(+174) 24.8億株 (2兆 190億円)



グリンスパン議長の後を引き継ぐ次期議長(バーナンキ)が指名され、NYダウは10385ドル(+169)と大反発。ナスダックも2115P(+33)と大幅上昇。

ナスダックは先のボトム2025Pから3連続陽線を出し、5日目には「つつみ上げ」の大きな陽線を出していたので、75日線まであるいは先の高値2167Pまで戻ることができるかどうかと思っていましたが、なんとかなりそうです。

NYダウは反動高の限界である25日線までしか戻っていませんから、まだ反発力は強いとはいえません。まずは明日連続陽線となるかどうか。


日経平均は米国株高を受け、寄り付き後は急上昇。しかしその後は伸び悩む。売買代金も値上がりの割には増加せず、なお調整が続いています。

ここからの上昇があるためには、3連続陽線が出ることが望ましいのですが、今日までのところ、直近の安値からは○●○と、3連続陽線にはなっていません。

明日陽線となれば○●○○と、陰線をはさむ3連続陽線になりますが、そうなるかどうか。明日の見どころです。

もうひとつの見どころは外国証券のオーダー倍率です。今日は1.03倍まで低下しました。ただこの9日間の売り買いは一方的に買い・売りに傾いた日がないので、明日以降も売り買いが均衡していれば、1.00倍を下回ることはありません。

ただ大幅な売り越しの日がでてくれば1.00倍を割り込む可能性があります。そうなれば、中勢波動はピークを出した可能性が高くなりますから、オーダーには注目しておかねばなりません。


(05.10.26) TOPIX 1407(+14) 日経平均 13395円(+114) 26.2億株 (2兆 1001億円)



NYダウは10377ドル(-7)で続伸とはならず。ナスダックも2109P(-6)と伸びず。

東京市場は続伸し、日経平均・TOPIXともに安値からの3陽線(1陰線をはさむ)となりました。これによって4日前の安値が小波動のボトムになったようです。また日経平均は25日線を回復。

いつもいうことですが、25日線というのは、反動高(安)の限界を示す水準です。株価が上昇トレンドにあるとき、25日線までの下落は「反動安」であり、上昇トレンドが壊れたことにはなりません。株価が下降トレンドにあるとき、25日線までの反発は「反動高」であり、下降トレンドが転換したことにはなりません。

トレンドの転換には、25日線を大きく下回る(上回る)という現象が出てこなければなりません。TOPIXは3日前に1度25日線を割り込みましたが、その後は25日線を上回り、上昇トレンドは崩れていません。日経平均は25日線を下回ってた後5日間この下にありましたが、今日は25日線を上回ってきました。


中勢波動が下降波動に転換する順は、株価が@25日線を下抜く→A75日線まで下落する→B75日線を完全に下抜く。となりますが、定点観測8銘柄のほとんどは25日線を一瞬下回ったものの今日は25日線を上回ってきました。

いまのところA75日線まで下落する→B75日線を完全に下回る、ということは考えなくてもよくなりました。

重要ポイントを完全に下回った銘柄が5銘柄でたので、まずは中勢上昇波動のピークがでた可能性は6分になったと思っていましたが、その後の経過はナカナカ下値が堅く、25日線を大きく下回る銘柄は出ていません(ソニーは別)。


重要ポイントを完全に下回った銘柄の対処のしかたは、
  1. 少なくとも1か月(立会い日数で20日)間は新高値にならない。

  2. もし反転上昇したときは、重要ポイントを完全に上回ったときに買い直し。
ということをいっています。

図の青線は重要ポイント(利食い水準)ですが、重要ポイントを割り込んだ5銘柄のうち4銘柄はまだ、「完全に上回って」いません。

唯一完全に上回ったのは、1812「鹿島」です。(7日前と3日前に完全に上回った)昨日今日の鹿島は上昇し、1か月を経ずして新高値に踊り出ました。(先週末に中勢波動がピークを打ったときのイメージ図を掲げましたが、鹿島を例にしたのはまずかった。新日鉄にしておけばよかった。)

こういう状況ですが、新高値になったのは8銘柄中、鹿島だけです。いくら25日線を回復したとはいってもまだ25日線を維持できるかどうかは予断を許しません。@外国証券の買い注文はまだ増加していないし、A売買代金もようやく2兆円を超えた、という段階です。あるいはこれが精一杯の戻りである可能性もあります。(現状はまだ上に行くか、下に行くかは決めがたい。)


(05.10.27) TOPIX 1423(+16) 日経平均 13417円(+22) 28.4億株 (2兆 4977億円)



NYダウは10344ドル(-32)で小幅続落。ナスダックも2100P(-9)と続落。

東京市場は続伸。日経平均は減益予想のアドテストが-570円安と足を引っ張ったために小幅上昇でしたが、TOPIXは大きく上昇し先のピークの1430Pへ迫る勢い。

外国証券のオーダーは4日連続で買い越し。今日は大量2190万株の買い越しとなって、東京市場の上昇を引っ張りました。これによって1.03倍まで低下していたオーダー倍率は1.13倍へアップし、オーダー倍率からの株価下落の懸念は薄れました。

中間決算の発表が始まりました。ハイテク株は総じてよくないが、ほかの業種には上方修正する銘柄も多くあって、今のところ全体的には利益の伸びがアップのようです。ただ資源株・石油株・鉄鋼株はおそらく今期の業績の伸びはピークでしょうから、今期が好決算であるからといってもはしゃぐわけにはいきません。

これら市況によって業績が伸びた企業(海運も含む)は、やはりその数字の継続性に問題があります。石油株などは30ドルの原油市況が60ドルになったから出た利益です。60ドルが来期90ドルにならねば同じ利益はでません。

さらにいえば、今回の衆議院選で自民党の大勝利となったことから、一気に増税の気運が高まっています。ニュースで聞く範囲では、検討されている増税はサラリーマンに強烈に響きます。橋本内閣の時、消費税を3%から5%に引き上げました(1997年4月)が、これによって7兆円、同時に医療保険制度の見直しで2兆円の家計負担をしいました。この結果日経平均は1997年3月末の18003円から翌年1998年10月には12787円まで30%(約7000円)の下落をしたのでした。

人気があると錯覚した指導者が犯す(経済面での)間違いです。結局は橋本内閣はつぶれ、小渕内閣に代わりました。小渕さんはカブラ大根を手にして「カブよ上がれ」とパフォーマンスをし、内需拡大策を採った結果、2000年3月には20833円まで約50%(約8000円)の上昇となりました。このことは忘れられません。政治家の錯覚が相場を7000円、8000円と正反対に上下させるわけです。

今有頂天の小泉内閣ですが、年末からの通常国会からは国民の見方が違ってくるのではなかろうか。今伝えられる増税案が通れば、個人消費はマイナスになるに違いありません。当然にGDPの伸びと株価上昇は抑えられます。


(05.10.28) TOPIX 1419(-4) 日経平均 13346円(-70) 25.5億株 (2兆6154億円)



NYダウは10229ドル(-115)と3日連続安。結局は反動高の限界である25日線を上回ることができず、先の小波動のボトム10156ドルは底値であるとはいえなくなりました。

ナスダックも2063P(-36)と3日連続安となり、25日線・200日線を下回りました。75日線まではなんとか上昇しそうであったのですが、@米国経済指標が思わしくなかった、AGMの会計処理に疑義が持たれている、という悪材料がでては、仕切りなおしです。

GMの会計がエンロンのような最悪の事態にならねばよいが。


東京市場は米国株安に加えて、9月の鉱工業生産指数が予想を下回ったことから下落。

ただ米国株に連動する日経平均はやや下げたものの、内需株のウェートが大きいイTOPIXはたいして下げず。

TOPIXは来週から指数の算出が、浮動株比率にもとづく「浮動株指数」となるそうで、今日の大引けでは売られる銘柄・買われる銘柄が錯綜するとの予想もありました。しかしほとんど影響はなかった。

まあここ3日のTOPIXの堅調さの原因のひとつは、この前倒しの対策の影響があったのかもしれません。今日の売買代金が2兆6000億円あったのも、これに関係する売買が多く含まれているのであれば、素直に売買代金が多いので安心ともいえません。(このことは月曜日の寄り付きが経過すればわかることですが)

TOPIXと日経平均のグラフがあまりにも違っているので、やや戸惑っているところです。どちらがわかりやすいかといえば、日経平均のほうで、モデル波動に沿った動きをしています。


(05.10.31) TOPIX 1444(+24) 日経平均 13606円(+259) 27.1億株 (2兆4789億円)



先週末のNYダウは10402ドル(+172)と大幅高。米国の7-9月GDPがハリケーン被害や原油高にもかかわらず、+3.8%の成長をしたのが原因です。

ナスダックも2089P(+26)と反発。その前の日に大きく下げていたので、米国株式はしばらくは下値探りになるのかと思っていたところ、よい経済指標が出たので急反発したのですが、まだまだグラフの形が良くなったとはいえません。

GDPの中身も石油高による寄与が過半を占めているということだし、GMの会計疑惑が明らかになるのはこれからのことです。


東京市場は、強気が大勢の中、唯一米国株の底割れ懸念という「喉に魚の小骨が刺さっていた」状況が、昨日の米国株高で解消したとあって急上昇。

TOPIXは新高値へ踊り出ました。ただし売買代金は週末の2兆6000億円から今日は2兆4000億円へ少し減少していますから、先週以上に買い意欲が出たというわけではなさそうです。 今日の上昇の多くは先物の売りの買戻しによるものではなかろうか。

10月14日にTOPIXの中勢モデル波動への比定をしましたが、図のようなものでした。
  1. (D→E)はほぼ確定しているが、難しいのは
  2. (E→f→g→h)となっているのか(日経平均はそうなっている)
  3. 小波動のピーク・ボトムの表示にしたがって(E→F)なのか
  4. 9月末がhであるならば、hからの下げは25日線を割り込み、最低でも75日 までの下落があるし、
  5. 9月末がFならば、25日線は反動安の限界であり、これを割り込まずにさらに一段高してHを出す。
ということをあれこれ考えていたわけですが、今日9月末F(h)の 1430Pを上回って新高値に出たので、(D→E→f→g→h)ではなく(D→E→F→G→H)の波動であることが確認されました。

(D→E→f→g→h)の波動の場合、下降トレンドの確認は「最後の上昇波動」が( g→h)であるのでg(1274P)を下回るまではトレンドの転換は決りません。これは相当に低い水準です。gを下抜いて下降トレンドを確認していては遅すぎると思っていましたが、今日G(1363P)からの新たな上昇波動が出来たことによって、下降トレンドの確認ができる水準は1363Pに引き上げられました。

今後は、個別銘柄の重要ポイントを下回るかどうかと同じように、TOPIXの1363Pを下回るかどうかが波動の転換の判断材料になります。


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