TOPIXをどう見たか・判断したか (05年6月)

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(05.6.1) TOPIX 1149P(+5) 日経平均 11329円(+53) 14.1億株 (1兆1512億円)


3連休明けのNYダウは10467ドル(-75)と反落。ナスダックも2068P(-7 )と小幅安。

6月になりましたが、まだ外国証券の売り姿勢は好転せず。その割りに東京市場が強かったのは、なんといっても企業業績から割安感がでてきたことでしょう。

3月決算が全て発表され、今期の業績予想がそろいました。日経朝刊によると、今期の業績予想は、金融を除く全産業の純利益は14兆1000億円で、前期比+12.5%増。金融を含む全産業の純利益は17兆9000億円で、前期比+17.0%増の会社予想です。2004年3月(10.7兆円)→2005年3月(15.3兆円)→2006年3月(17.9兆円)と企業の純利益は今期も順調な伸びです。

ところで昨日の東証1部の連結PERは16.96倍と17倍すら割っている水準です。これまでは「金融を除く全産業」の経常利益の伸び率が伸び悩むということばかりが報道されていましたが、「金融を含む全産業」の経常利益の伸び率は+6.5%であることがわかりました。PER算出の基になる純利益の伸びは+17.0%であることがはっきりしたので、現在の株価水準は割安であるといえます。私のPERに対する目安の
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+10%程度なら18倍
  4. 増益率が+15%以上なら20倍
  5. 増益率が+20%以上なら22倍
に当てはめると、@経常利益の伸び率+6.5%からすれば、PERは17倍程度が妥当で今はその水準にありますが、A純利益の伸び率+17.0%を重視すればPERは20〜21倍になってもよいということになります。BPERの基本は純利益ですから、理論的には純資産の伸びのほうを重視すべきなので、20倍くらいまでは割高とはいえないのではないか。株価は相当な上昇の余地があります。


昨日の続き。昨日は「最後の上昇波動が重要な波動である。このボトムを下回ったときは深刻であり、再上昇まで時間がかかる。比喩ではエサが外れた。当分は見守る値打ちはない。」ということをいいました。

5345「セラテック」は、昨日の銘柄とは違います。昨日の4銘柄は最後の上昇波動の(X→Y)のピークYは75日線よりも上位にあり、200日線よりも上位にありました。本当の上昇トレンドの最後の上昇波動でした。
セラテック」はそうではなく、(X'→Y')の上昇は200日線までの戻りです。ドンドン上昇した後に出した「P型の買い」ではありません。

(X'→Y')の上昇が戻り波動であるので、この後は@X'を割り込まずして再上昇するか?、Aそのとき200日線を上抜いて完全な上昇トレンドになるか?が焦点です。したがってエサがはずれたと判断できるのは、Xの水準を下回ったときです。

この銘柄は、200日線より下位にあるものがどのようにして200日を上回っていくかのよい例となりました。この4日間は重要ポイントを連続して出しており、これに伴って手仕舞い水準はどんどん上方へシフトしています。


6765「ケンウッド」は、最後の上昇波動(X'→Y)のX'は200日線より下位にあり、Yは200日線の上位にあるという形です。つまり200日線をはさんでの保合いから放れるかどうかが注目点で、昨日掲げた2317「シスプロ」と同じ形です。

ピークYは200日線(75日線も)より上位にあるので、最後の上昇波動は(X'→Y)としてよいでしょう。5月12日に10銘柄を掲げて間もなく、今期の業績見通しが予想外に悪かったので急落し、aの日にX'の水準207円を割り込みました。これは「エサがはずれた」状態です。

今後は「小波動のピーク・ボトムをともに切上げる」まで見るべき銘柄ではなくなりました。


6900「東京電波」は(X→Y)が重要な上昇波動です。aの日にX(1326円)を下回ったので、これも「エサがはずれた」のですが、a,b,c,dは全て200日線より上位にあります。

純粋の波動(水平線を重視する)からすれば、見続ける価値はなくなりましたが、200日線をもってトレンドを判断するならば、いまだ上昇トレンドは持続しているというヤヤこしい状況にあります。

今日は+52円高し、出来高も前日に比較して3倍増となっています。浮きがピクッと動いた状況です。としても図のb→dは切り下がっているので、cを上抜いた今日は、「初動」になるかならないかというところです。この後「Q型の買い」が出れば見守ることになりますが、基本的には「エサがはずれた」と判断しています。


(05.6.2) TOPIX 1148P(-0) 日経平均 11280円(-49) 14.3億株 (1兆2874億円)


NYダウは金利上げどまり期待から、10549ドル(+82)と反発。これで75日線をはさんで7日間の高値もみ。

ナスダックは2087P(+19)と上伸し、昨日のザラバ高値2095Pは、直前(3月7日)の小波動のピーク2100Pまでワンチャンスの水準まで上げてきました。そのもうひとつ前のピーク(2月15日)の2103Pを上回れば、ナスダックは波動からも上昇トレンド入りが確定します。

TOPIXはザラバ高値1157Pをつけ、5月10日の小波動のピーク1154Pを上回ったので、遅ればせながら、小波動のピーク・ボトムが切り上がりました。

あとは@75日線(1165Pあたり)まで戻ること、A9日順位相関が+80以上になることですが、B今日は「新高値の陰線」となっているので、明日切り返せるかどうかが焦点です。



上図は日経平均と連結PER(画面下の紫色線)です。 昨年6月初めに決算が出揃ったときのaのPERは18.08倍(6月4日)→その後最も低下したのがbの17.36倍(8月17日)です。

この後中間決算で業績修正がされて株価は上昇し、株価が最高値のときのcでは22.18倍(3月7日)、PERが最高になったのはdの22.89倍(4月8日)でした。

昨年6月から今年5月までのPERは17.36倍から22.89倍の範囲で5.53倍(ポイント)ほど動いたわけです。

今年はe(5月31日)の16.93倍から始まったのですが、現在は売り越し基調である外国人が買い越しに転じるならば、PER20倍〜21倍があってもおかしくはありません。だいたい現在の株価水準から20%の上昇となる計算になります。日経平均で13500円、TOPIXで1380Pあたりへの上昇の可能性は絶無ではありません。


(05.6.3) TOPIX 1147P(-1) 日経平均 11300円(+20) 12.6億株 (1兆1225億円)


NYダウは10553ドル(+3)と動かず。これで75日線水準で8日間の高値もみですが、S&Pやナスダックは高値を更新しているので、いずれはこれを追う形になるのか。その前にナスダックが調整するのか。予断はできません。

東京市場は75日線が高いハードルになっています。日経平均の75日線は11466円、TOPIXは1162Pですが手が届きそうで届かない。ともに2連続陰線となりました。

よい兆候は、@外国証券の買いオーダーが5300万株あったことです。5000万株以上の買いは2月14日以来3か月半ぶりのことで、この後は外国人買いに期待が持てます。

A9日順位相関は日経平均が+90.0に、TOPIXもついに+81.7と+80を超えてきたので、あとはこの水準を維持して75日線を目差してほしいところです。

しかしB出来高は12.6億、売買代金が1兆1200億円と増加していないので、@がもっと顕著にならねば、75日線への戻りは過剰な期待でしょう。


「釣り糸垂れ10銘柄」の続き。

7520「エコス」の重要な上昇波動は(X→Y)です。Y以来4か月が経過しましたがまだ急上昇は現れずです。

現状は、@株価はXの水準より上位にあるし、Aaの安値でも200日線は割り込まなかったので「エサ」は針についています。魚が寄ってくる(注目される)のをじっと待っているというところです。

浮きがピクピクしだしたら、まずは最も上位にある75日線まで上昇するでしょうが、このとき9日順位相関が+80以上になり、出来高が20000株(今日は2700株)くらいまで増加して欲しい。


7584「丸紅イン」は(X'→Y)が上昇波動ですが、X'は200日線より下にあり、Yは200線より上位にあります。

aで200日線を上回ってYの高値をつけ上昇トレンドに入ったことを表明したのですが、その後の経過は悪かった。

bが200日線で止まったのは、この時点ではなお上昇トレンドを維持していますが、cで急落し200日線を下抜きました。

X'を下抜いてはいませんが、それは200日線を中心にして(X'→Y)の波動に「はらまれた」動きをしているだけのことです。

上昇トレンドを維持しているとはいいがたい。今の動きではYを上抜いて新高値に上昇することは困難です。


9646「タイトー」も(X'→Y)が上昇波動です。X'→Yへ上昇する過程で200日線を上抜き、Yでは上昇トレンドになったことを表明。

この後も200日線を割ることなく推移しているので、見守る価値があります。


(05.6.6) TOPIX 1145P(-2) 日経平均 11270円(-29) 11.6億株 (9726億円)


NYダウは10460ドル(-92)と下落。これで75日線水準で9日間の高値もみ。

ナスダックも2071P(-26)と反落。一昨日のザラバ高値2097Pは先の小波動のピーク2101Pに急迫していたので、これを上抜けば波動からも上昇トレンド入りが確認できるのでしたが、そうはうまくいかず。


東京市場は3日連続下げ。いけないのはボリュームの縮小です。

今朝発表された1-3月の全産業の設備投資は対前年比で+7.4増となって、好材料かに思われましたが、これには反応せず。

出来高は11.6.億株、売買代金は1兆円を割れて9726億円というのでは、反発できません。

やはり75日線は高いハードルであることが、あらためて認識させられることになりました。


定点観測8銘柄のうちで、4月の大幅下げから小波動のボトムとピークをともに切上げた銘柄は、ソニーとみずほFの2銘柄だけですが、ここへきてソニーの動きがが怪しくなりました。

ソニーは(a→b→c→d)と切上げた後、今日はeまで下落し、もしcを割り込むことになれば、戻りは(a→b→c→d)の2段上げで終了。その後はaをも下抜いて2段や3段の下げを考えなければなりません。

それもこれも(a→b)の反発力が小さく、bの9日順位相関は+80に達しなかったし、同じく(c→d)の上昇力も小さく、dの9日順位相関も+80に達していない、ということが現在のていたらくです。

みずほFはソニーと違って(a→b)(c→d)の上昇は強く、したがって8銘柄のうちで唯一75日線を完全にクリアできています。しかし 強い銘柄が「みずほF」だけという現状では日経平均・TOPIXの上伸はなかなか難しい。


(05.6.7) TOPIX 1141P(-4) 日経平均 11217円(-53) 11.8億株 (1兆 107億円)


NYダウは10467ドル(+6)と小反発。これで75日線水準で10日間の高値もみながら、昨日の-92ドル安に比べて反発力はちいさすぎる感じです。

ナスダックも2075 P(+4)と小反発に終わり、米国市場もなんとなくいやなムードになってきました。

東京市場はジリ貧。出来高は11.8億あったけれど、出来高上位10社の株価は500円を超えるものはなく、200円以下のものが4社もあるようではマトモな物色とはいえません。手詰まりです。

連結PERが17倍を割っているということが株価上昇のマグマとなっているはずですが、今のマグマは地殻(需給悪=外国人の買い減少と個人投資家のシコリ)に覆われていて、噴出できないという状況です。

きっかけがあれば(@外国人の買い越し、A信用買い残の整理の進捗ぐあい、B4-6月の決算がよい)マグマ噴出の可能性は大いにありますが、まだその兆候は現れていません。(兆候は売買代金にでる)



昨年4月からのグラフについては何度もいってきましたが、最も重要な波動は(Y→A)の下げ波動です。これは「重要な上昇波動(X→Y)」を下抜いた波動で、Xを下抜いた時点で下降トレンド入りが確認され、その前のボトムの水準を下抜いたbでダメ押しの確認ができたわけです。

下降トレンドから上昇トレンドに転換するためには、@高値Yを上回るか、A最安値Aからピーク・ボトムを切上げるしかないのですが、@BではYを上回れず。その後Bを上回る高値が出なかったので、Aの切り上げも達成できず。ということになっています。

ただBに最も接近したyでは、小型ながら3段上げとなり、Yを上抜いて上昇トレンドに転換するかと期待しましたが、そうはなりませんでした。(Y→A)と同じく(y→C)への下落となりました。

(Y→A→B)のスケールは小さくなり(y→C→D)という相似形を作っているというのが波動から見た姿です。


(05.6.8) TOPIX 1148P(+7) 日経平均 11281円(+63) 12.6億株 (1兆 831億円)


NYダウは10483ドル(+16)と小幅続伸。ナスダックは2067 P(-8)と反落。ともに上ヒゲの長い足となって、上値は重くなってきた感じです。

米国市場が引けた後、テキサス・インスツルメント(TI)が4-6月の業績予想を上方修正し、これが東京市場に影響を与えました。

昨日、東京市場が反発のきっかけは@外国人の買い越し、A信用買い残の整理の進捗ぐあい、B4-6月の決算がよい、が現れてくることだといいましたが、@昨日のTIの業績予想修正で4-6月が期待できるかのムードが出、A外国証券のオーダーは久しぶりに540万株の買い越しとなって、ようやくオーダー倍率は0.97まで戻ってきました。

ただ出来高・売買代金ともに昨日に比べて微増であり、勢いづいたわけではありません。


定点観測8銘柄のうち、ピークとボトムを切上げた2銘柄を先日掲げましたが、今日は切上げていない6銘柄を掲げます。

1812「鹿島」はまだボトムもピークも切上げていません。ようやくリバウンドの限界である25日線まで戻ったところ。

5401「新日鉄」は、ピーク・ボトムともに切り下げ中で、25日線および200日線まで戻ったところ。

5713「住友鉱」はピーク・ボトムはまだ切上げていませんが、リバウンドの限界である25日線を突破し、長期トレンドを表す200日線まで戻りました。この上げは強い。


7203「トヨタ」はボトムが10円切り上がっていましたが、ピークは3950円の同値で止まって切り上がらず。3950円からの大陰線が出たので、3950円をすぐに上抜くことは難しそうです。

8604「野村」は先のピーク1386円を1円上回る1387円まで戻りましたが、@この日は陰線で形としてはピークは切り上がったとはいうものの、A先の1386円のピークをつけた小波動はボトムを含めて2日しかなく、これをもって小波動としてよいものか?の疑念があるので、正味のところは波動の切り上がりはないと思ったようがよさそうです。

9432「NTT」は波動の切り上げはありませんが、75日線と200日線が接近してきたところに、株価がその水準近くまできました。

NTTが200日線を下回って下降トレンドに入ったのは昨年8月初めのことでしたが、ここで11か月ぶりに200日線の上位に抜け出て上昇トレンド入りとなるかというところです。(波動からは昨年11月に最安値418円から小波動を切上げて上昇トレンド入りが一応決まり、その後418円を割り込むことなくここまできました。)

先日掲げたソニーは小波動のボトムが切り下がり、7銘柄が「居眠り組」(みずほFだけが「活動組」)となりましたが、7銘柄の中で目を覚ますかと注目しておくのは、NTTついで住友鉱。


(05.6.9) TOPIX 1138P(-9) 日経平均 11160円(-120) 12.0億株 (1兆 426億円)


NYダウは10476ドル(-6)と小幅下落。ナスダックも小幅ながら2060P(-6)と続落。

今夜のグリンスパン議長の議会証言で金利引き上げの打ち止めの発言がでるか?、インテルの4-6月期の業績予想のコメントがどうなるか?、の2つが明らかににるまでは動けないという状況です。

5月から6月にかけてのナスダックの大幅な上昇はインテル株の上昇が引っ張ったからであれば、ここへきてのインテルの業績予想がよほど大幅な上方修正でない限り、材料出つくしとなりかねません。

東京市場は上昇の手掛かりがなく下落。売買代金も増えず。6月2日の陰線の高値が小波動のピークとなりそうです。となれば、4月21日の安値からの2段上げが終了することになります。

下降トレンドにあるときは2段上げの3段下げがが普通で、上昇トレンドにあるときは3段上げの2段下げが標準です。ここで2段上げで終わってしまてはいけない。(下降トレンドの証明となる)

最高の形は、1段目の上昇で75日線まで戻ることでしたが、これは実現できず。ならば2段目の上昇で75日線まで戻るかと思っていましたが、これもかなわず。戻りの弱さが益々強調されてきました。

そのなかで唯一の希望は、外国証券のオーダー倍率が0.99まで復活してきたことです。1.00を回復して2〜3日1.00以上を維持できればよろしいが。


(05.6.10) TOPIX 1148P(+10) 日経平均 11304円(+143) 20.3億株 (2兆 291億円)


NYダウは10503ドル(+26)と小反発。ナスダックも2076P(+16)と反発。ただしNYダウは先の高値10586ドル、ナスダックの高値2097Pには届かず。

東京市場は6月SQが通過し反発となりました。今日の反発によって懸念していた小波動のピークがでる可能性は遠のき、2段目の上昇波動が継続となりました。一安心です。

ただボリュームは増加していません。SQがらみの出来高は8億株あったそうだから、実質の出来高は12.3億株。SQがらみの売買代金は1兆円なので、正味は1兆200億円が今日のボリュームです。

外国証券は小幅買い越しでしたがオーダー倍率は0.97倍へやや低下。しかし来週早々にはいよいよ1.00倍をクリアしていきそうです。これは楽しみ。

最近は《Qエンジン24》のヘルプ(マニュアル)の執筆に明け暮れています。操作マニュアルの執筆というのはまるで面白くありません。このボタンをクリックすればこうなる。このメニューをクリックすればどうなる。こういうことをするにはこの機能を使う。といったことばかりを書いているので、飽きがきます。

今日はヘルプの執筆から離れて、HP用の記事を書いて気分転換としました。しばらくは《Qエンジン24》の利用のしかたを連載します。


@よく質問がある条件表


こういう条件はどのように設定したらよいのかの質問で、何人かの人(この1年で10人くらいか)が、尋ねられた条件があります。それは
  1. 当日の終値が、昨日までの過去9日間のザラバ高値を上回り、
  2. 当日の出来高が、昨日までの過去9日間の出来高平均の2倍以上できた
銘柄を検索したいというものです。この条件を《カナル2》で設定すると次のようになります。簡単です。



No.4行の「描画する」「線色は薄紫」という設定は不要です。(説明のためにつけた)


この条件表を使ってグラフを描くと、図のようになります。
  1. が出た日の終値は181円。翌日の始値は183円。16日かけてaの207円まで上昇しました。13.1%の上昇率です。(翌日始値を基準)

  2. が出た日の終値は203円。翌日の始値は202 円。この日の高値207円が最高値です。1日かけて2.4%の上昇率です。

  3. が出た日の終値は206円。翌日の始値は204円。今日まで8日経っていますが最高値はcの216円で、5.9%の上昇率です。
この条件の特徴は、@新高値になれば買い、A出来高が急増すれば買い、というのですから「順張り」の典型です。しかも短期で決着することを目差しているはずです。

となれば、例えば10日間で買値から(ザラバ高値で)10%上昇したら勝ち、(ザラバ安値)で-10%下落したら負けというルールで検証するとどうなるのか?この検証は《Qエンジン24》を使えば簡単にできます。


Aこの条件表を検証してみる



《Qエンジン》を立ち上げます。
  1. 東証1部の銘柄(1640ほど)を選択しておいて

  2. 「新規検証」をクリック。

  3. 検証する期間は2005年3月31日までの1000日間としましょう。約4年分です。

    (次にだす《Qエンジン24》は最大3000日分のデータが扱えます)

  4. 売買ルールは以下のようにしました。


  1. 買いマークが出たら「翌日の始値」で買う。

  2. 買って10日目になったら「当日の終値」で売却する。

  3. その間に買値から+10%高の値段がついたら「ザラバ」で利食いする。

  4. その間に買値から-10%安の値段がついたら「ザラバ」で損切りする。
つまり@+10%の利益がでるか、A-10%の損失がでるか、B10日経って時間切れになるか、です。

検証は22分を要しました。買いを仕掛けた件数はなんと28819件。1銘柄あたり17.5回。これは4年間の検証なので1年に約4回でた勘定です。

この条件表の成績を見てみましょう。


  1. 利食い回数は6097回(全体の21.2%が利食いできた)
    損切り回数は4502回(全体の15.6%が損切りとなった)
    時間切れは18220回(全体の63.2)で、平均して-0.65%の損失になった

  2. 全トレード数は、28819回。うち勝ちトレードは13566回、負けトレードは15253回。
  3. 1回当たりの平均利益率は、0.09%。勝ったときは6.25%の利益だが負けたときは-5.39%の損失。
  4. 勝率は、47.1%。
  5. プロフィット・ファクターは、1.03倍

    プロフィット・ファクターというのは、(総利益÷総損失)で計算します。「損失の何倍の利益がでたか」です。この例だと、総利益は6.25%×13566回=84787、総損失は-5.39×15253=82213なので、84787÷82213=1.03 となるわけです。(わずかに利益が勝っている)
こういったところです。トレードのシステムの評価の(私の)目安ですが、このように全銘柄を対象としたときは
  1. 件数は、1銘柄あたり1年に0.1〜1回。(1600銘柄なら1年に160回〜1600回。4年間の検証では640回〜6400回)がメド。
  2. 利益率は5%。
  3. 勝率は70%。
  4. プロフィット・ファクターは2.0倍
としています。この条件表が出す買いマークを唯一の買いの根拠にしていては、成績のように28800回の売買をしても利益は0.09%しかでないことがわかりました。この条件表に何かをプラスして、精度の高い買いマークがでるようにしてみましょう。方法はいくつもあります。
  1. 銘柄を絞っておく(@小型株だけに使う、A割安株だけに使う)
  2. 「9日間の新高値」がよいのか検討する。
  3. 「出来高倍率が2倍以上」でよいのか検討する。
  4. ほかのチャートを加えて、条件をきつくする。
などです。まずは最も簡単なことからやってみます。


(05.6.13) TOPIX 1149P(+0) 日経平均 11311円(+7) 11.9億株 (9304億円)


NYダウは10512ドル(+26)と小幅続伸。ナスダックはインテルの業績修正は折込みずみで、2063P(-13)と小反落。

東京市場は先週末の上昇の余韻が残り、高く始まりました。しかしエネルギー不足が露呈してジリ貧。小幅高で終わりました。出来高・売買代金とも縮小。

外国証券のオーダー倍率は1.01とアップし、3月24日以来の1.00クリアです。このまま1.00以上を維持できれば、市場にも強気が増え、日経平均が25日線まで戻るということになるのですが。しばらくオーダー倍率に注目です。


B最適なパラメータを調べてみる


この条件表には2つのパラメータがあります。1つは「9日 最大値」で、もう1つは「9日 出来高倍率」です。9日出来高倍率は、このままでよいように思いますが、「9日 最大値」は検討の余地があります。

たかだか昨日までの9日間のザラバ高値を上回ったからといって、10日で10%上昇するはずはありません。(「検証」では全体の21.2%がそうなったが、あとの約80%はそうならなかった)




9日よりももっと長い期間の新高値のほうが上昇する確率は高いのではないか?

これは《Qエンジン》の「最適パラメータ」で見つけることができます。

《Qエンジン》を立ち上げます。
  1. 東証1部の銘柄(1640ほど)を選択しておいて

  2. 「最適パラメータ」をクリック。

  3. 検証する期間は2005年3月31日までの1000日間としましょう。約4年分です。

  4. 現在は「9日間の 最大値」となっていますが、

  5. この9の数字を、5,10,,15,20,25,.....,95,100と変化させて、どのパラメータのときに成績が最高になるかを調べます。
最高の成績を出したときのパラメータが最も役にたつわけです。

次のようなことになりました。(33分かかった)




  1. 縦にパラメータが表示されています。5,10,15,20,....95,100日(の最高値を更新したら買い)
  2. はそのパラメータのとき、+10%の上昇があった回数。(利食いA)
  3. はそのパラメータのとき、10日間が経過して利食いも損切りもできなかった回数。(時間切れ)
  4. はそのパラメータのとき、-10%の下落があった回数。(損切りZ)
  5. は全トレード数
  6. は平均利益率
  7. は勝率
  8. はプロフィット・ファクター
図の青枠が「10日間 の最大値」のときの成績です。もとの9日に近いパラメータなので、「売買検証」の数値とよくにています。

各項目で最もよい数字をみると、
  • 最高の利益率を出すパラメータは、90日のとき。(0.44%)
  • 最高の勝率出すパラメータは、60日〜90日の間。(49.5%)
  • 最高のプロフィット・ファクターを出すパラメータは、60日〜90日の間。(1.15倍)
です。総合的に評価すると「90日」が最もよい、と《Qエンジン》は判断し、このパラメータの行が紺色になっています。

「9日」よりも「90日」のほうがよほどよい成績になっています。9日と90日を比較すると、( )内は90日の数字。
  1. 利食いA(+10%)となったのは全トレードの21.2%→(24.6%)
  2. 損切りZ(-10%)となったのは全トレードの15.6%→(16.4%)これは増加した。
  3. 利益率は 0.09%→(0.44%) 5倍になった
  4. 勝率は 47.1%→(49.5%) 少しアップ
  5. プロフィット・ファクターは 1.03倍→(1.15倍) 大幅アップ
です。しかし好成績の基準である、@利益率 5%、A勝率 70%、Bプロフィット・ファクター 2.0倍には全然及びません。


(05.6.14) TOPIX 1150P(+0) 日経平均 11335円(+24) 11.9億株 (9124億円)


NYダウは10522ドル(+9)と小幅続伸となりましたが、上値は抑えられたままで、なんと75日線をはさんで15日間の高値もみです。

ナスダックも2068P(+5)と小反発しましたが、こちらは9日線をはさんで6日間の保合いと、ともに動きがでてきません。

東京市場昨日につづき売買代金が9100億円と縮小し、今日の日経平均の上下幅は40円に満たず。



外国証券のオーダー倍率は昨日1.01と1.0を回復し、今日は1.05へ上昇です。明日も少し上昇しそうなので、しばらくは1.00を割ることはないのではなかろうか。

このことはまだ相場に評価されていませんが心強い現象です。昨日の連結PERは16.91倍でした。私のPERに対する目安の
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+5%程度なら17倍
  4. 増益率が+10%程度なら18倍
  5. 増益率が+15%以上なら20倍
  6. 増益率が+20%以上なら22倍
からすれば、主要企業の今期の経常益は+3.5%あたりと予想されているので、ちょうど16.91倍というのは妥当な水準です。株価の上昇は、増益率がもう少し高いことがわかったときでしょうが、外国証券の最近の買い長は、このあたりのことを予想しているのではないのか。


昨日の続き。最終的には《Qエンジン》を使って、短期で大幅高(10日以内に+10%)を取る条件表を作りますが、どうすればそういう条件表が作れるのかを紹介しています。


C最適な以上以下を調べてみる


「9日 最大値」は「90日 最大値」のほうがよいことがわかりました。次に「「9日 出来高倍率 が 2倍以上」というのが適当かどうかを検討してみましょう。

出来高というものは、株価と違って明瞭なトレンドはありません。急に増えて急に減少するすることが多いので、あまり長期の出来高をうんぬしても無駄でしょう。ここでは「9日 出来高倍率」の「9日」はこのままにしておいて、「2倍以上で買い」がよいのかどうか、3倍,4倍,5倍のときはどうなるのかの検討をして見ます。

これは《Qエンジン》の「最適以上以下」で最適なX倍を見つけることができます。

《Qエンジン》を立ち上げます。
  1. 東証1部の銘柄(1640ほど)を選択しておいて

  2. 「最適以上以下」をクリック。

  3. 検証する期間は2005年3月31日までの1000日間としましょう。約4年分です。

  4. 90日がよいことがわかったので「90日間の 最大値」と変更しています。

  5. 現在の出来高倍率は「2倍以上で買い」となっていますが、

  6. この9の数字を、1.0,1.5,2.0,2.5,,.....,9.5,10.0と変化させて、何倍以上のときに成績が最高になるかを調べます。
最高の成績を出したときの「X倍以上」が最も役にたつわけです。

次のようなことになりました。




  1. 縦に「X倍」が表示されています。1.0,1.5,2.0,2.5,....9.5,10.0 倍(の出来高倍率になったら買い)
  2. はX倍以上のとき、+10%の上昇があった回数。(利食いA)
  3. はX倍以上のとき、10日間が経過して利食いも損切りもできなかった回数。(時間切れ)
  4. はX倍以上のとき、-10%の下落があった回数。(損切りZ)
  5. は全トレード数
  6. は平均利益率
  7. は勝率
  8. はプロフィット・ファクター
各項目で最もよい数字をみると、
  • 最高の利益率を出すX倍は、2.0倍と3.5倍のとき。(0.44%)
  • 最高の勝率を出すX倍は、3.5倍のとき。(49.9%)
  • 最高のプロフィット・ファクターを出すX倍は、1.5倍〜3.0倍のとき。(1.15倍)
です。総合的に評価すると「2.0倍」が最もよい、と《Qエンジン》は判断し、このパラメータの行が紺色になっています。

ただ数字を仔細に見ると、1.5倍〜3.5倍の成績はほとんど同じであり、2.0倍以上のときが特によいわけではありません。むしろ5.0倍以上になると成績は悪化しているので、「1.0倍以上 5.0倍以下」としたほうがよいのではなかろうか。


そこで図のように出来高倍率を0倍以上〜5倍以下までの範囲で最適以上以下を探ってみました。

0、0.5,1.0,1.5、.....4.5,5.0以下についての成績を調べると次のようになっています。(この例は「90日間 の最大値」です。)




  1. 最も成績がよいのは、(0倍以上 0.5倍以下)で、@利益率が0.69%、A勝率が53.3%、Bプロフィット・ファクターが1.30倍 です。ただしトレード件数が460回と少ない。私の基準によれば640〜6400件はほしいので、やや件数が不足しています。

  2. 1.0倍以下から5.0倍以下の成績は大きく違うところはありません。1.5倍以下がやや劣りますが、だいたいが@利益率は0.33%〜0.41%、A勝率が49.1%〜50.2%、Bプロフィット・ファクターが1.13倍〜1.16倍 と似たようなものです。
ということはこの場合の「出来高倍率」はほとんど意味がないということです。「出来高倍率が2倍以上」の条件は成績を上げるために役立っていません。出来高倍率よりもほかのチャートを使ったほうがよいのではないか。

ともあれ「9日間の新高値」と「9日出来高倍率が2倍以上」という2つの条件ではとても実用に供することはできないことは判然としています。


(05.6.15) TOPIX 1158P(+7) 日経平均 11415円(+79) 14.7億株 (1兆1475億円)


NYダウは10542ドル(+25)と小幅続伸し、4連騰の4連続陽線。ただしすべてが上ヒゲ足であり、なかなか上値は重い。

ナスダックは2069P(+0)と変わらず。原油高の一方で小売業の売り上げの数字がすぐれず、米国株は上値を追いにくい環境にあります。

東京市場はちょっと気のきいた上昇となりました。日経平均は75日線(11432円)まであと17円のところまで上昇。

TOPIXも今日は銀行株が先導したために75日線(1160P)まであと2Pと迫りました。


75日線まで戻れば、4月安値からの戻りは「並み」の力強さであるといえます。(ここまでは75日線まで戻れていないので、弱い戻りとしか判断できていなかった)

ただしまだ「並みの戻り」です。モデル波動でいえば、やっと(L)の位置に来たという段階で、おそらくは75日線の(L)からの反動安を見てから、図の緑色線のコースとなるか、黒色線のコースとなるのかを判断することになります。

(緑色線のコースのほうの確率が高いと思いますが)


D初めて新高値になったものに絞る


「X日間の新高値で買い」の方針をとるならば、「90日間の新高値」がよいということがわかりましたが、実はこれは問題を含んでいます。

図で90日間の新高値になって買いマークを出す日は、A,a,B,bの4回あります。「検証」は、「買ってから10日目で時間切れ」としているので、
  1. Aの買いマークで「翌日始値」で買う

  2. aでも買いマークが出たが、すでにAで買っていてまだ決着がついていないので買わない(「検証」には取り上げられない)

  3. Bで買いマークが出たが、Aでの買いは決着がついている(時間切れ)ので、ここで買いとなる

  4. bで買いマークがでたが、すでにBで買っていてまだ決着がついていないので買わない(「検証」には取り上げられない)
ということになります。A,a,B,bのうち「検証」されるのはA,Bの2つだけです。

A,a,B,bの買いマークのうちで最も重要な買いマークはAでしょう。(初めて出た買いマークだから)Aだけを採用し、a,B,bを無視するには次のような条件表にします。




  1. 「出来高倍率が2倍以上で買い」という条件は意味がないのでカットしました。
  2. No.5行で「90日間の新高値で買い」を設定してあります。
  3. No.6行で「90日間の新高値が過去90日以内にあったときは無効とする」という条件をつけています。


これによって、90日間で初めて新高値をとったときだけに買いマークがつくことになります。(Aだけが出て、a,B,bでは出ない)

上記の条件表はとてもシンプルですが、これを同じ売買ルールで検証すると次のようになります。




  1. 利食い回数は1294回(全体の20.02%が利食いできた)
    損切り回数は792回(全体の12.3%が損切りとなった)
    時間切れは4368回(全体の67.7)で、平均して-0.42%の損失になった

  2. 全トレード数は、6454回。うち勝ちトレードは3209回、負けトレードは3245回。
  3. 1回当たりの平均利益率は、0.45% (0.09%)。勝ったときは5.90%の利益だが負けたときは-4.49%の損失。
  4. 勝率は、49.7% (47.1%)。
  5. プロフィット・ファクターは、1.18倍 (1.03倍)
(( )内は「元の条件表」の成績)

これだけでも、ここまでやった「最適パラメータ」「最適以上以下」によるどの条件表よりも成績はよいのですが、そのレベルは低い。「X日間の新高値」という条件では限界があります。すでにユーザーは「上昇トレンドにあるもの」の条件を加えればよいのに、とかカイリ率の条件をつけ加えればよいのに、とウズウズしているかたもあるでしょう。

その通りです。ではどういう条件を追加すれば成績がよくなるのか。


Eカイリ率を追加してみる


平均線からのカイリ率を条件に加えてみましょう。「90日間の新高値」をとったときに、「X日平均線より上位(カイリ率が0以上)なら買い」とするわけです。


ただし買いマークでた日の当日に200日線より上位にあるかどうかではなく、買いマークが出た「前日」に上位にあるかどうかを条件とします。

図で買いマークが出た日aの終値は200日線を超えて(カイリ率がプラス)いますが、その前日bの終値は200日線より下に(カイリ率がマイナス)あります。

「90日間の新高値」になったということは、その日に株価が上昇したわけで、多くはXX日線を超えていると思われます。そこで前日のカイリを問題にしたほうがよいと思われます。

条件表は次のようになります。




  1. No.7行で200日平均線を計算し、
  2. No.8行でカイリ率を計算しています。
  3. 前日のカイリ率を問題とするために「注目1」「注目2」の欄には1〜1となっていることに注意してください。「注目日」の数字が0は「当日」、数字が1のときは「前日」、0〜1のときは「当日または前日」を意味します。
  4. 「以上」欄に0以上としているので、「前日のカイリ率が0以上のときに買い」という設定になっています。
この条件表を使って「検証」すると、次のようになりました。(「売買成績」の全部ではなく「成績の評価」の部分だけを掲げます。)




  1. 全トレード数は、4792回。うち勝ちトレードは2457回、負けトレードは2335回。
  2. 1回当たりの平均利益率は、0.69% (0.45%)。勝ったときは5.72%の利益だが負けたときは-4.61%の損失。
  3. 勝率は、51.3% (49.7%)。
  4. プロフィット・ファクターは、1.31倍 (1.18倍)
(( )内は前回(カイリの条件がないとき)の成績)

ようやくにして勝率が50%を超えてきましたが、まだまだ成績は不満足なものです。ここでは「200日線からの(前日の)カイリ率が0以上で買い」 としましたが「0以上」は検討した数字ではありません。「0以上」が最もよいのか?、次回はそれを検討してみましょう。


(05.6.16) TOPIX 1160P(+2) 日経平均 11416円(+0) 15.6億株 (1兆2272億円)


NYダウは10566ドル(+18)と小幅続伸し、5連騰。ナスダックも2074P(+5)と上昇。

外国証券の朝方のオーダーは1000万株の買い越しとなり、東京市場は続伸となりました。ただし日経平均はザラバで75日線まで到達し、TOPIXも75日線まで戻て後は小動きになり、上げ幅はわずかでした。

条件表No.2「日経平均用'96」はTOPIX・日経平均ともに売りマークを出しました。明日ザラバで戻りの新高値を更新できないようだと、しばらくは反動安を考えておかねばなりません。

日経平均の小波動のピークらしさの確率は、@新高値で、A陰線の十字足を出した。B9日順位相関は80以上にふれ、C25日順位相関も80以上にある。D逆張りの売りマークがでた、といったところで5分の確率まで高まってきました。あと1つ悪い足がでればピークの可能性が大になります。


Fカイリ率の最適な以上以下を調べてみる


最適な「以上以下」の数字は《Qエンジン》の「最適以上以下」で見つけることができることは、すでに述べました。

右図では、
  1. 前日の200日線からのカイリ率がどの範囲であれば成績がよいのかを知るために、
    「以上」欄の数字を-50,-40,-30,-20....0,10,20,....90,100と変化させ、

  2. 「以下」欄の数字を同様に-50,-40,-30,-20....0,10,20,....90,100と変化させます。
最終的には、カイリ率が(XX以上 XX以下)のときが最適であるという結論が得られるはずです。

次のようなことになりました。



  1. 10%以上 は@件数が1200件ほどあり、A利益率が1.2%くらい、Bプロフィット・ファクターは1.5を超えています。
  2. 0%以上となると、@件数は4700件、A利益率0.68%、プロフィト・ファクター1.3と、A利益率が落ちています。
  3. 20%以上となると、@件数は300件、A利益率1.3%、プロフィト・ファクター1.5と、@件数が極端に少なくなります。
総合的に評価すると「(前日の)200日線からのカイリ率は10%以上あるとき買い」とするのがよさそうです。

より細かい「X%以上」を知るために、図のように4%〜16%の範囲で「最適な以上以下」を探ってみました。

次のようなことになりました。




「最適以上以下」は、「前日の200日線からのカイリ率が8%以上で買い」の条件が最も優れていると指摘しました。このときの成績は
  1. トレード件数は、1668件
  2. 利益率は、1.36%
  3. 勝率は、55.0%
  4. プロフィット・ファクターは、1.59倍
です。利益率をみると、「4%以上」は1.03%、「5%以上」は1.07%とたいしたことはありませんが、「7%以上」からは1.26%とよくなっています。勝率を見ると、どの「X%以上」も53〜54%あってこれはかわりません。プロフィット・ファクターは「6%以上」〜[10%以上」のときが1.5倍以上の数値になっています。

全トレード1668件のうちで、@買って10日以内に+10%以上上昇したのは 450件(27.0%)、A-10%以上下落したのは207件((12.4%)、B時間切れが1011件(60.6%)です。 利食い・時間切れ・損切りの割合のメドは
  1. 利食い 50% (40%でも可)
  2. 時間切 30% (40%でも可)
  3. 損切り 20% (20%)
と思っていますが、この例では損切りの12.4%がOKで、利食いは不足、時間切れは多すぎます。ここまでで以下のような条件表になりました。




(05.6.17) TOPIX 1172P(+11) 日経平均 11514円(+97) 16.5億株 (1兆2113億円)


NYダウは10578ドル(+12)と小幅続伸し、6連騰。ナスダックも2089P(+14)と上昇。

外国証券の朝方のオーダーは2000万株の買い越しとなり、東京市場は大引けにかけて急伸となりました。 やはり外国人の買いが入らなければ上がりません。オーダー倍率は1.23へ上昇。

2003年8月には2.04倍というのがあり、2004年3月には1.83倍という数字がありますが、以降は1.25〜1.40の間で倍率のピークとなっています。

ただ倍率がピークを打っても株価はまだまだ上昇し、倍率が1.00を割り込んだら要注意です。(今のところその心配はない)今日の上昇によって小波動のピークらしさの確率は4分へ後退しました。


会社四季報・夏号(CD-ROM版)で割安株を選びました。今回は、
  1. 結果ファイルNo.506 に「0603 割安株(全部)」 104銘柄

  2. 結果ファイルNo.507 に「0603 割安株(東証大証1.2部)」 66銘柄

  3. 結果ファイルNo.508 に「0603 割安株(新興市場)」 38銘柄
の3本を用意しました。

いつもいうことですが、この銘柄が直ちに上昇するのではありません。この銘柄の中から、@上昇トレンドにあるもの(簡単には200日線より上にあるもの)、A小波動の安値・高値が切り上がったもの、B「P型」「Q型」の買いマークがでたもの、を見つけて下さい。


G「オートマ」で役立つチャートをみつける


上記の条件表は次のような試行をしてできました。
  1. 「最適パラメータ」は「9日間の新高値」でなく「60日〜90日」のほうがよいと指摘したので「90日」を採用した。
  2. 「最適以上以下」は「9日出来高倍率が2倍以上」の条件はあまり役立たないことを指摘した。
  3. これに代わるチャートとして、「(前日の)200日線からのカイリ率が0%以上」という条件を加えると成績が向上した。
  4. 「最適以上以下」は、「カイリ率が8%以上」がよいと指摘した。
問題なのは、「どのチャートを追加すればよいのか」ということです。ここでは「200日線からのカイリ率」を使いましたが、9日線カイリではどうなのか、25日線カイリはどうか、75日線カイリはどうか?

さらには9日順位相関は役にたたないか?平均線の向きは役立たないか?いくらでも追加すべきチャートの候補があります。これらチャートの1つ1つを追加して、「最適パラメータ」で「X日」がよいとか、「最適以上以下」で「XX以上 XX以下」がよい、ということを調べようとするなら、非常な長時間をかけねばなりません。簡単に役立つチャートを見つけることができないのか?


《Qエンジン》の「オートマ」はこの問題を解決してくれます。

いまやろうとしていることは、
  1. 「90日間の新高値になり」、「前日の200日線からのカイリ率が8%以上であった」ときに買いマークを出したい(順張りです)。

  2. しかしこの買いマークは、(成績H)にあるように1668件ほど買いマークをだすが、利食いできたのは450件で全体の27.0%にすぎない。4回に1回しか当たらない。

  3. そこでほかのチャートによる条件をつけて、当たる確率を高めたい。
ということです。このことを「オートマ」にやれせるには2つの条件表が必要です。1つは1.の 「@90日間の新高値になり、A前日の200日線からのカイリ率が8%以上であった日に買いマークを出す」ための条件表です。次のものです。これはすでに掲げた「条件表D」と同じものですが、「QE描画1」の条件ファイルの条件表No.40に複写しました。




もう1つは、3.の「どういうチャートを追加すればよいのか」のために、役立つかもしれないというチャートを集めたものです。ここでは説明を簡単にするためにX日線からのカイリ率だけを設定しました。(「QE計算2」条件ファイルのNo.40に設定した)



  1. No.2行〜No.6行で、9日・25日・75日・100日・200日の平均線を計算し、

  2. No. 7行で、9日線からのカイリ率
    No. 8行で、25日線からのカイリ率
    No. 9行で、75日線からのカイリ率
    No.10行で、100日線からのカイリ率
    No.11行で、200日線からのカイリ率
    No.12行で、9日線と25日線のカイリ率
    No.13行で、9日線と75日線のカイリ率
    No.14行で、25日線と25日線のカイリ率

    を計算しています。この8つのカイリ率を役立つチャートの候補とするために「条件」欄に「買い」と設定しています。

  3. (前日の)200日線からのカイリ率は役立つことは、「条件表D」でわかっていますが、残念ながら「オートマ」では(当日の)チャートの数字についてしか調べることができません。(前日のチャートの数字は扱えない)

この2つの条件表は、次の「オートマ指示書」で統合されます。




上の指示書の内容は、
  1. 「買い」の条件をつくる。
  2. 050331(2005年3月31日)までの過去1000日間のデータを使う。

  3. 買いマークを出したい位置は、「描画に使う条件表の売買マークがでた日」とする。(描画に使う条件表は、図のDのNo.40「HP 新高値抜けD」)
  4. ただし、その買いマークが出てから「10日間に10%以上上昇し、-10%下落しなかったものに限り、買いマークがでるような条件表を作りたい。

  5. この条件表(上図の「条件表E」)が出す買いマークのうちから、
  6. この条件表(上図の「条件表F」に用意されているチャートによって、よい買いマークだけが出るように制限(条件)をつけ、
  7. 「QE拡張5」条件ファイルの条件表No.25 に条件表をつくる。

  8. 「新規実行」をクリックすれば、あとは手を加えることなく、条件表が出来上がります。


21分ほどで条件表No.25が生成されました。簡単です。


(05.6.20) TOPIX 1170P(-1) 日経平均 11483円(-30) 15.2億株 (1兆 986億円)


先週末の米国市場は、原油高の一方でよい消費統計値がでましたが、後者を評価してNYダウは10623ドル(+44)と小幅続伸し7連続陽線。ナスダックも2090P(+0)とわずかに上昇。

NYダウなどはこの10日で9本の陽線と陽線の本数だけを勘定するとどれほど勢いよく上昇したのかと思うところですが、実際にはザラバベースで10430ドル→10656ドルへ226ドル高でしかありません。

これくらいの値幅なら2日で上昇するほどのものです。見かけほどNYダウは強くはないと思っています。


外国証券の朝方のオーダーは10日連続して買い越しとなり、今日のオーダー倍率は1.28倍へ上昇。

ただ日経平均は先週末まで6連騰をしていたこともあって、今日は利食い売りに押されました。

グラフは(戻りでの)新高値の陰線となったので、再び小波動のピークらしさの確率は5分になりました。明日新高値を取れないと小波動のピークの可能性が高くなります。

ただ小波動のピークを出したとしても、この戻りは25日線を上回ったことによって、並みよりは強い戻りであることがわかりましたから、そうは大幅な下落はなく、200日線までの調整が限界であろうと思っています。


Hオートマが生成した条件表を検証する


次のような「条件表G」ができていました。




  1. のNo.1行〜No.7行は、「描画用条件表」(「条件表E」)の内容がそのまま設定されています。No.4行とNo.5行とNo.7行によって買いの条件が決められているわけです。

  2. は、「計算用条件表」(条件表F」)に設定してあった8つのチャートのうちから3つが役立つチャートとして選ばれて設定されています。

  3. チャートは役立つ順に条件表に設定されています、ここでは「75日線からのカイリ率」が最も役立つと判定され、「26%以上で買い」と「以上以下」欄に「最適な以上以下」の数字も決っています。

  4. が2番目に役立つチャートで、「9日線と75日線のカイリ率が18.1%以上で買い」とされています。

  5. が3番目に役立つチャートで、「25日線からのカイリ率が21%以上で買い」とされています。

    これ以外のチャートは採用されませんでした。

生成された「条件表G」の検証をしてみると次のようになりました。(元の成績は「成績H」にあります。




元の成績を( )に表示します。
  1. 利食いは全体の58.3%に倍増した。(27.0%)
    時間切れは全体の20.8%と1/3になった。 (60.6%)
    損切りは全体の20.8%と増加した。(12.4%)

  2. トレード数は48件に激減した。(1668件)
  3. 利益率は3.46%に大幅向上した。(1.36%)
  4. 勝率は66.7%に向上した。(55.0%)
  5. プロフィット・ファクターは2.30倍へ向上した。(1.59倍)
当然のことながら成績はよくなりましたが、トレード数が48件というのは不満です。条件表E(条件表Dも同じ)は検証期間(2005年3月31日までの1000日間)に1668件の買いマークを出していましたが、オートマが3つの条件をつけ加えたことによって、48件の買いマークしか出さなくなったわけです。


I売買マークはある程度の数が出なければならない


前にもいいましたが、1銘柄が1年間に0.1回の売買マークをだすとしても、4年間で0.4回→1640銘柄なら延べ656回のマークを出すことになります。48回というのは絞りすぎです。ある程度の売買マークがでないと、いくら成績がよくても再現性がないと思わねばなりません。


オートマが生成した「条件表G」がより多くの買いマークを出すようにするには、追加した3つの条件を最下行から順に削除してみることです。

買いマークを抑制していた条件がなくなることによって、買いマークは出やすくなります。

追加された条件がどのように買いマークを抑制しているのかは、「オートマ指示書」の「ログ」ボタンをクリックすれば知ることができます。


  1. 「条件表E」ではもともと371個の成功例を出します。

    この成功というのは、オートマの基準(@買いマークがでた日の終値を基準にして、A10日以内に、B株価が終値ベースで+10%以上上昇し、C-10%以上下落していない)によるものす。(「成績H」で使った売買ルールはザラバで売買するので利食い件数は450件になっているが、それとは異なる。)

  2. 「75日線からのカイリ率が26%以上」の条件をつけることで、成功例は371件→97件に減ります。(その分勝率や利益率は高まる)

  3. の条件がつくことによって、97件→49件となり、
  4. では29件にまで絞られています。
最後のd.で49件→29件に半減しているので、d.の条件を削除すれば、トレード数は倍増すると予想できます。次のように最下位の「25日線からのカイリ率が21以上で買い」の条件を削除しました。




削除した「条件表H」の成績は次のようになりました。




  1. トレード数は 98件に倍増する(48件)
  2. 利益率は 2.95%へ低下。(3.46%)
  3. 勝率は 61.2%へ低下。(66.7%)
  4. プロフィット・ファクターは 2.08倍へ低下。(2.30倍)
件数を増加させれば当然に成績はダウンしますが、ある程度のトレード数を確保するにはしかたがありません。(少ない件数で高い成績を出す条件表よりも、ある程度の件数があってソコソコの成績を出す条件表のほうが信頼できます。)


(05.6.21) TOPIX 1169P(-1) 日経平均 11488円(+5) 12.2億株 (1兆 133億円)


NY原油は59.52ドルと史上最高値を更新。そのわりには株価には響かず、NYダウは10609ドル(-13)と小幅安。ナスダックも2088P(-1)とわずかにマイナス。

久々に外国証券オーダーは売り越しとなり、東京市場は小幅な値動きで終始しました。出来高12億2000万株・売買代金1兆円強と、戻り高値圏でガス欠状態。ガス欠では車は動けません。

逆張りの「日経平均用'96」は今日で売りマークが途切れました。売りマークが途切れる理由は2通りあります。@上昇力が弱くなったので売りマークがでなくなった、A上昇力が強すぎるので売りマークを引っ込めた、の2つですが、今回は@の上昇力が弱くなったのが原因です。

まだ決定的な下げの足がでていませんが、小波動のピークの確率は昨日は5分でしたが今日は5.2分というところ。やや売りのほうに重心が動いた感じです。


Jより多くのチャートを用意してオートマにかける


どういうチャートを追加すればよいのか」のために次のような「計算用条件表」を使います。(これは《Qエンジン》にサンプルとして付属している「QE計算2」条件ファイルのNo.11「QE 重要A(標準)」です。ほかに13個のサンプルの計算用条件表がついています。)




図では18行しか見えませんが、50行を使って42個のチャートが設定されています。オートマはここの42個から役立つチャートを見つけることになります。(別の計算用条件表にはまた別のチャートが設定されているので、それらを使えば別のチャートを役立つとすることになります。いろいろな計算表条件表を使って、条件表を作らせてみればよい。)

「オートマ指示書」は次図のようにしました。



  1. 記憶する注雑ファイルは「No.41」とした。(意味はありません)
  2. 計算用条件表は(サンプルの)No.11「QE 重要(標準)」(上に掲げた条件表)を使う。
  3. 出来上がる条件表は、「QE拡張5」のNo.27 へ記憶させる。
  4. 「新規実行」ボタンをクリックすれば、あとは条件表が生成されるのを待つだけです。


  5. No.27へ条件表が生成されました。

  6. 先に「ログ」を見てみましょう。


  1. 「条件表E」ではもともと371個の成功例を出します。

  2. 「75日線からのカイリ率が26%以上」の条件がついて371件→97件に減ります。(75日線カイリは先の条件表でも1番につかわれていた)

  3. の「75日前過去比率 が40%以上」の条件がつくことによって、97件→57件となり、

  4. の「9日線と25日線のカイリ率が12.9%以下」の条件つくことで、57件→55件となり、

  5. の「9日順位相関 が88以上」の条件つくことで、55件→23件へと絞られています。
先の例では29件まで絞ると、トレード数は48件しかありませんでしたから、e以下の条件はつけ過ぎでしょう。


(05.6.22) TOPIX 1173P(+4) 日経平均 11547円(+58) 13.3億株 (1兆 763億円)



NYダウは10599ドル(-9)と小幅続落。ナスダックは2091P(+2)とわずかにプラス。米国も小動き。

東京市場は手掛かりなく、上昇できる出来高・売買代金ではありませんでしたが、じわじわと上昇。これはインデックス買いによるものとか。

日経平均は戻りの新高値をとり、小波動のピークらしさは再び4分へ後退し、逆張りの「日経平均用'96」は再びの売りマークをつけました。一方、TOPIXは新高値にはならず、したがって売りマークはでず。

長らく連載した「《Qエンジン》を使って短期大幅高の買い条件を作る」は今日で完結します。この後は実戦に耐えるものかはしばらく見ていかねばなりませんが、■ 条件表の設定例とその市場環境に条件表(梱包ファイル)をアップしましたから、必要ならダウンロードし、ユーザーの条件表に「移入」して下さい。

また通読できるように講座 [7] Qエンジンを使って短期大幅上昇の条件表を作るにまとめました。


Kオートマが生成した条件表を検証するA


ともかくはオートマが生成した次の条件表を検証してみましょう。




成績は次のようになりました。




(  )内は基礎にした「条件表E」の成績。
  1. 利食いAは全体の81.8%。(27.0%)
    時間切れが9.1%。 (60.6%)
    損切りも9.1%。(12.4%)
  2. トレード数は 22件。(1668件)
  3. 利益率は 7.53%。(1.36%)
  4. 勝率は 90.9%。(55.0%)
  5. プロフィット・ファクターは 8.72倍。(1.59倍)
まあここまで条件をつけ加えれば成績が向上するのは当然ですが、条件を加えれば加えるほど、買いマークが出る日が偏ってきます。次の検証のリストを見手下さい。

赤枠の買い仕掛けは2004年3月のものです。22回のトレードのうちなんと 10回がこの時期に集中しています。2004年4月を加えると12回で、半数以上がこの時期の仕掛けです。




この「条件表J」は成績を高めようとするあまり、ある特定の時期に集中して買いマークを出しています。長い間買いマークが出ず、出るときは集中してでるというのでは、日頃使う条件表としては失格です。


Lある程度のトレード数を確保する


「条件表J」のNo.14行〜No.18行の条件(4つ)を削除して、次の「条件表K」にしました。




この「条件表K」の成績は次のようになりましたした。




(  )内は基礎にした「条件表E」の成績。
  1. トレード数は 97件。(1668件)
  2. 利益率は 2.95%。(1.36%)
  3. 勝率は 63.9%。(55.0%)
  4. プロフィット・ファクターは 1.91倍。(1.59倍)
なお利食いは全体の59.8%、時間切れは15.5%、損切りは24.7%でした。


図は「売買時期」のグラフです。ここにはその月に何回の買いマークがでたかが表示されています。
  1. 買いマークで成功したものはピンク色の棒グラフ
  2. 買いマークで失敗したものは赤色の折れ線グラフ

    図にはありませんが、
  3. 売りマークで成功したものは空色の棒グラフ
  4. 売りマークで失敗したものは青色の折れ線グラフ
でその件数を表します。

図では2004年3月は確かに多くの買いマークがでていますが、さきほどの絞りこんだ条件表のように半数がここに集中していることはなく、各年(2001年〜2005年)のまんべんなく買いマークがでていることがわかります。

この条件表は日頃使うことができる条件表であることが確かめられます。

だいたいここまでの過程で「短期大幅上昇」の条件表はできたようです。(「条件表K」)「計算用条件表」を代えてオートマを実行させてみれば、これ以上によい成績がでる条件表が出来上がるかもわかりませんが、これはユーザーが試して下さい。


(05.6.23) TOPIX 1174P(+0) 日経平均 11576円(+29) 12.8億株 (1兆 91億円)


NYダウは10587ドル(-11)と小幅ながら3日続落。ナスダックは2092P(+0)とわずかに昨日に続いてプラス。

東京市場は手掛かりがないものの、押せば買いが入る、しかし上値を追っては買わない、という状況で小幅な動きに終始。

グラフからは、@日経平均・TOPIXともに小波動の安値・高値が切り上がり、P型の買い転換をしている。A日経平均・TOPIXとも9日順位相関が+80以上の水準を6日間維持している。B外国証券のオーダー倍率は1.30と衰えをみせない。とよいのですが、C出来高・売買代金が低水準であり、上昇力に力強さが見えない、というのが気がかりな点です。一度調整して出直したほうが弾みがつくと思いますが、なかなか調整しない。

6月10日から「Qエンジンを使って短期大幅高の買いの条件の作り方」の説明をしてきました。これは6月10日〜13日の4日間をかけて一気に書いたものを、毎日少しずつ掲載したもので、まあ予定稿です。おかげでこの10日間はラクをさせてもらいました。《Qエンジン24》のマニュアルの執筆に注力できました。


連載の前には何を書いていたのかと過去の記事を見たら、定点観測8銘柄の現状で終わっていました。今日はその続き。

1812「鹿島」はAの時点では小波動は切り下げており、ようやくリバウンドの限界である25日線まで戻ってきたところでした。

で、25日線で反落してBで小波動のボトムをつけ、昨日はAのピークを上抜いて「P型」の切り上がりとなりました。

ここで注意しておきたいのは、@初動である(X→A)のときの9日順位相関は+80以上になり、A+80以上の日が3日連続したことです(aのところ)。つまり初動Aは上昇力が強かったわけで、それが「P型」の切り上がりにつながったといえます。

5401「新日鉄」の初動はAの時点からしばらくして出たA’のピーク268円への上昇です。これに対応する9日順位相関の(a)は+80に達していないので、初動Aは弱いと思わねばなりません。

小波動の高値は切り上がっているので、ここからボトムの切り上がりが決れば「Q型」の切り上がりになりますが、初動が弱いので、その後の上昇は期待できません。

5713「住友鉱」はAの時点で200日線まで戻っていたので「この上げ強い」といいました。9日順位相関からも(a)で+80以上の日が3日連続していたので「強い」といったのです。その後5日連続の+80以上となって、小反落した後は200日線を完全に上抜き、75日線を超える戻りとなりました。


(05.6.24) TOPIX 1173P(-0) 日経平均 11537円(-39) 11.9億株 (1兆 203億円)


NY原油先物は一時60ドルになり、NYダウは10421ドル(-166)と大幅安。ナスダックも2070P(-21)と下落。

NYダウは5月中旬から高値圏で保合っていたゾーンの下限まで一気に下落しました。もしこれを割り込むようだと当分は再起不能でしょう。

ナスダックも、「新高値の陰線」と足はよくありませんが、NYダウほどの大きな陰線ではないので、2050Pを割り込むかどうかが焦点です。


東京市場は、NYダウが166ドル安であったので(NYの半分が東京に響くといつも思っていますが)、80円〜90円は安いだろうと予想していました。

寄り付きこそ-96円安で始まったものの、あとはジリジリと戻し、日経平均は-39円安。TOPIXにいたってはほぼ変わらずまで戻したのは、下値の堅さを証明しました。

ただし出来高・売買代金は不足で、上昇力もないが下げはしないという厄介な現状です。


Mこの条件表の応用


先日作った「短期大幅上昇」の条件表を ■ 条件表の設定例とその市場環境からダウンロードできるようにアップしましたが、さっそくこの条件表を使って検索されているユーザーがあるようです。熱心なユーザーがあると私も嬉しい。

条件表No.56「短期大幅上昇」は、2005年3月31日までの1500日間について調べて作り上げたものです。作った後でスグに現在の相場で使えるかどうかを確かめられるように、わざと05年03月31日までのデータしか使いませんでした。

で、2005年4月1日から今日までの期間で検証をしてみると、16銘柄が買いマークを出していました。次のものです。




売買成績は次のようになります。


  1. トレード数は16件。勝ちが10件、負けが6件。
  2. 利益率は1.95%。(元は2.95%)
  3. 勝率は62.5%に向上した。(元は63.9%)
  4. プロフィット・ファクターは1.51倍。(元は1.91倍)
やや数字は悪くなっていますが、元の成績に近い数字です。勝率が50%をきるとか、利益率がマイナスになるとかの極端に悪い成績ではありませんでした。この条件表は使えそうであるの感触です。

さて、上の検証のリストの右端に青○をつけた銘柄があります。これは@買いマークが出た日の終値より、A翌日の始値が安かった、銘柄です。

この条件表は「短期」で「大幅」を狙っているのですから、買いマークがでたら、そこからズンズン上昇しなければ困ります。強い上昇であれば買いマークがでた日より安く始まるはずがありません。


2321「Sフロン」は買いマークが出た翌日も高寄りして、急上昇です。これはOK。

2926「篠崎屋」は、買いマークが出た日の終値と同値で寄って、少し上昇。この銘柄は16銘柄のうち唯一「時間切れ」になりました。

3587「IBダイワ」は買いマークが出た翌日も高寄りして、今日まで大奔騰です。


6716「中央無線」は買いマークが出た日の終値より安く寄りついて2日反落。この間に買値より-10%の下落をしたので「損切り」となっています。検証リストの青○銘柄です。

8192「中川無線」は買いマークが出た翌日も高寄りして、急上昇です。これはOK。

9360「鈴与シン」は買いマークが出た日がピークでした。翌日は安寄りしているのでいけません。検索リストの青○銘柄です。

このように買いマークが出た翌日の寄り付きを見れば、検証リストの青○の3銘柄がダメであるとわかります。

この3銘柄を排除できれば、10勝6敗が10勝3敗となるわけで、利益率・勝率・プロフィットファクターも大きく向上します。

実際の売買に際しての工夫、応用です。


(05.6.27) TOPIX 1161P(-12) 日経平均 11414円(-122) 12.2億株 (9225億円)


原油高を嫌って、NYダウは10297ドル(-123)と連続安。2日で約290ドルの大幅下げとなりました。ナスダックも2053P(-17)と下落。

逆張りの「日経平均用'96」は、NYダウがピークをつける2日前から連続3日間売りマークを出していました。

その後3日間は小幅な動きとなって、下落しませんでしたが、ようやくこの2日の大幅下げでピークが決定しました。

NYダウは、今日10215ドル以下まで下げれば、逆に買いマークがでますが、200日線も75日線も割り込んでしまった現在では、リバウンドを期待する買いマークでしかありません。なおナスダックは今日1153P以下に下げれば買いマークがでます。


TOPIXのピークの2日前から3日連続して売りマークを出していましたが、今日の下げで、小波動のピークがだいたい決ったようです。

条件表No.2「日経平均用'96」は1995年の年末に設定した条件表です。あれから10年経ちます。

長らくこの条件表を愛用していますが、売買マークの成績が格段によいというわけではありません。売買マークに従って忠実に売買すると、勝率は50%から60%程度のものです。

ただ10年間これを使っていると、いろいろなことがわかってきます。例えば「売りマークが出たから売るのではなく、売りマークが消えた日に売るのがよい」、買いマークも同じで「買いマークが出て、消えた日に買うのがよい」。

条件表を作って、売買検証をして、思わしくないものはすぐに捨ててしまうのはよいことではありません。半年や1年はその条件表を使ってみることです。何度もグラフを見ているとその条件表の出すマークのクセがわかってきます。わかればそれを応用することです。


先日掲げた「短期大幅上昇」の過去の成績は@トレード数97件、A利益率2.95%、B勝率63.9%、Cプロフィット・ファクター1.91倍でした。特に優れた成績ではありません。

ありませんが、グラフを見てみると、先週末にいったように、買いマークが出た日の終値より翌日の始値が高ければ、成功率が高いのではないか、と着眼できます。

図は最近5日間で買いマークが出た2銘柄(これだけしか出ていない)。ともに買いマークが出た日の翌日の始値は高く、上昇を続けました。

この条件表をこれから半年・1年と見続けていけば、条件表には設定できないが有用な事象が必ず発見できるはずです。それがその人にとってのノウハウでありセンスとなります。同じ条件表を使っても、その成果は大いに違ってきます。


(05.6.28) TOPIX 1170P(+8) 日経平均 11513円(+99) 14.3億株 (1兆 656億円)


NYダウは10290ドル(-7)と続落。6月前半は7連続陽線をつけて10465ドル→10656ドルへ190ドルほど上げたのでしたが、6月後半は6連続陰線で10656ドル→10253ドルへ403ドル下げました。

これだけでも買い方から売り方へ主導権が移ったことがわかります。昨日の足を見て安値がでたとはまだ判断できません。

むしろここは下落の中間点であり、いったん買い戻しが入って小反発した後に再度の下落があることも考えておかねばなりません。

ナスダックも2045ドル(+8)と続落。ここ1か月間の高値保合いの安値をザラバで割っているので、こちらもやや不安が増大です。

東京市場は反発。ただし売買代金が1兆円そこそこと、見かけ(出来高が14億株、値上がり銘柄が1293銘柄)ほどには力強さが感じられません。


6月6日に次のようなことをいっておきました。
定点観測8銘柄のうちで、4月の大幅下げから小波動のボトムとピークをともに切上げた銘柄は、ソニーとみずほFの2銘柄だけですが、ここへきてソニーの動きがが怪しくなりました。

ソニーは(a→b→c→d)と切上げた後、今日はeまで下落し、もしcを割り込むことになれば、戻りは(a→b→c→d)の2段上げで終了。その後はaをも下抜いて2段や3段の下げを考えなければなりません。

それもこれも(a→b)の反発力が小さく、bの9日順位相関は+80に達しなかったし、同じく(c→d)の上昇力も小さく、dの9日順位相関も+80に達していない、ということが現在のていたらくです。

みずほFはソニーと違って(a→b)(c→d)の上昇は強く、したがって8銘柄のうちで唯一75日線を完全にクリアできています。しかし 強い銘柄が「みずほF」だけという現状では日経平均・TOPIXの上伸はなかなか難しい。
小波動のピークのときの9日順位相関を見れば、次の上昇波動が期待できるかどうかの手掛かりになる、ということをいったのでしたが、結果は次図のようになりました。


「ソニー」は

@fで先のボトムを切り下げ、(a→b→d)の2段上げで上昇波動は終わったことが確定しました。

Agへの反発があったけれど、9日順位相関は80以上になったのは1日だけで、

Bhの新安値へと下落、です。

「みずほF」は

@dで9日順位相関が80以上にあること7日間であり、ここまでの上昇力は強い。

Aその後eでピークとなりましたが、このときの9日順位相関は80に達せず、ここで上昇は終わりました。

Bしかしdでの上昇力の強さは、次の3段上げがあると期待してよいものです。


(05.6.29) TOPIX 1176P(+6) 日経平均 11577円(+63) 17.7億株 (1兆 1438億円)


原油が58ドル台に下落したことから、NYダウは10405ドル(+114)と反発。ナスダックも2069P(+24)と反発。

今のところ、NYダウは大幅安の後の買戻しによるリバウンドであると思っています。原油の60ドルはこの下げで織り込んだと思いますが、とにかくわけがわからない原油のことですから、61ドルになれば一昨日の水準は下回る可能性が大です。

東京市場は、米国株高を受けて上昇し、日経平均・TOPIXともに戻り高値を更新しました。(小波動のピークとはならなかった)

ただやはりエネルギー不足の感は否めません。今日の出来高は17.4億とちょっと驚きましたが、「Sサイエンス」が5.3億株の超大出来高となっていますから、正味は大きくありません。

主力の値嵩株が買われた割には売買代金は1兆1400億円と微増で、この東京市場の案外な強張りはどうしたものか。7月にはいれば、ハッキリするのか。


久しぶりに《デンドラ24》による日経平均の上値メドを掲げます。

4%波動は、5月30日に陽転しましたが、このときの上値メドは、低いほうから@11366円、A11583円、B11691円、C12341円 でした。いまでも変わっていません。

@の11366円は図のaで到達し、Aの11583円はbでは到達できずに今日クリアしました。

いつもいうことですが、だいたいAかBの上値メドを達成すれば相場はひと段落するのが普通です。今日で@Aまでクリアしたので、次の上値メドはBの11691円ですが、ここまで上昇があるかどうか、というところです。


(05.6.30) TOPIX 1177P(+0) 日経平均 11584円(+6) 17.9億株 (1兆 1112億円)


原油は57ドル台に下落。しかしNYダウは10374ドル(-31)と小反落。ナスダックも2068P(-1)とわずかにマイナス。 FOMCのコメントがでるまで動けず、というところ。

東京市場は、今夜のFOMC、明日の6月の日銀短観の発表を控えて小動きに終始。

個人投資家は2桁株価の銘柄(Sサイエンス47円、山水31円、東海観光48円、シルバー精49円)に集中し、鉄火場相場というべきか。

ネット取引は決して目先取引と同じ意味ではないと思いますが、ネット証券が手数料を稼ぐために、@ディトレードや、A1カイ2ヤリの小すくい売買、Bレバレッジを効かせる信用取引、を勧め、ここ2年3年のうちに株式投資を始めた投資家は、投資とはそういう形態のものであると思い込んでいるのだからしょうがありません。

昔なら、証券会社が顧客にかような回転商いをさせれば、顧客を食い物にしているとして、財務省証券局から大目玉をくらうところです。 ともかく出来高はあてにできなくなりました。売買代金とて回転商いの影響を受けて増大していることは確かですが、出来高よりかはまだ信用できます。


小波動がピークとなったときの9日順位相関を見ることが大切、ということをいっています。

6月8日に右図のトヨタとNTTを掲げました。トヨタは小波動のボトムはA→Bと切り上がっていましたが、ピークはa→bが同値で、切り上がりとはなっていませんでした。しかもピークbのときの9日順位相関は+80を1日超えたただけであったので(B→b)の上昇力は弱いと判断していました。ボトムCの前日のことです。

その後(C→c)への上昇があって、@ここでピーク(b→c)が切り上がり、A9日順位相関が+80を超えること5日となったので、次の上昇は期待できることになりました。今日のdでcを上回りました。(ただし200日線までの上昇が限度であると思います)

NTTについて書いたのは図のaの日でした。@75日線まで株価が上昇した、A75日線と200日線がクロスしそうである、ことのほかにaの日の9日順位相関は+80を超えること4日目であったからです。

その後bの日に@75日線と200日線はクロスし、A株価は完全に200日線の上に抜け出し、しかもB9日順位相関は+80以上になること5日となって、この上昇力は強いということを表現しました。今日(c)は新高値となりました。

このように「上昇力が強い」ときは、9日順位相関は少なくとも3日連続して+80以上の水準を維持しているはずです。小波動の切り上げ・切り下げとともに、9日順位相関も注意されるとよいのです。


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