TOPIXをどう見たか・判断したか (05年5月)

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(05.5.2) TOPIX 1131P(+1) 日経平均 11002円(-6) 9.3億株 (8512億円)


米国市場は一進一退で、下げた分を翌日取り戻すだけ。なかなかボトムを表示するまでには至りませんが、NYダウについていえば底値はしだいに強固になってきた感じです。

ナスダックは4月半ばの1904Pを大きく下回り、ザラバ安値1889Pまで下落していましたが、タクリ足となったので、一応の下値探りをしたようです。(しかし明日連続陽線にならなければ、下げ止まったとはいえません。)


東京市場は連休の谷間とあって出来高は盛り上がらず。9.3億株・8500億円という低調さですが、3日連続陽線となりました。

3連続陽線ではあるが、高値・安値が切り上がっているわけではないので、決して強い足とはいえませんが、切り上がらぬまでも陽線となっているのは、この株価水準には値ごろ感が出てきたということでしょう。

連休中の3日にFOMCがあり、5日にはグリンスパン議長の講演があり、米国経済指標もいくつか発表がある、と材料が出てきます。連休明けからは少しはましな動きになるのではないか。

日経マネーデジタルで「最近の日経平均の動き-日経平均をどう見たか・判断したか」が紹介されていました。作家の真山仁さんが、小説「ハゲタカ」を執筆されたときに参考にされたとか。


(05.5.6) TOPIX 1150P(+18) 日経平均 11192円(+190) 12.6億株 (1兆1842億円)


GW中の米国市場は大きな変化がありました。NYダウは10251ドル(+59)→10256ドル(+5)→10384ドル(+127)→10340ドル(-44)と4日間で+148ドル高。昨日は陰線となったものの4連続陽線(しかも切り上がり)となって、小波動のボトムを表示しました。

ナスダックも4月29日の「タクリ足」から1928P(+7)→1933P(+4)→1962P(+29)→1961P(-0)と+64Pの上昇。こちらは5連続陽線(しかも切り上げ)となって、やはり小波動のボトムを表示。

ともに25日線を少し上回った水準に戻りました。次は75日線を目差し、ここへ到達すれば一服ということになるのでしょう。


東京市場は4日分の米国高に一気に追いつくべく堅調な上昇を見せ、日経平均は今年最大の上昇となりました。まだ小波動のボトムは表示されていませんが、ボトムの確率は6分7分にはなったと思います。

4月27日に、今後の動きの順番としては、
  1. NYダウが小波動のボトムを出す
  2. NYダウが25日線を上抜く
  3. 日経平均・TOPIXが小波動のボトムを出す
  4. 外国証券のオーダー倍率が1.0倍へ上昇する
  5. 日経平均・TOPIXが75日線上昇まで戻る
となるのではないかといいましたが、1.2.はすでに実現し、来週早々に3.となって、あとは75日線を目差すことになりそうです。背景には決算が発表されるに従って連結PERが低下し、5月2日段階では18.96倍になっていることがあります。(連結PERはもっと下がり17倍台になるのではないか)


(05.5.9) TOPIX 1152P(+1) 日経平均 11171円(-20) 14.1億株 (1兆1968億円)


NYダウは10345ドル(+5)、ナスダックも1967P(+5)と小幅ながら上昇。

このGWは長かった。29日から昨日まで10日間も休んでいては、頭がふやけてしまいました。

今日からは正常に戻り、月曜日であるのに出来高は14.1億株、売買代金は1兆2000億円と増加。先週末の大幅上昇に対して戻り売りもさほど出ず、まずは堅調な始まりとなりました。

日経平均・TOPIXともに小波動のボトムを表示し、これで3月高値からの下げは2段下げをして終了したようです。(3段下げとはならない)

この後は図のように、Bで25日線まで戻って、Cへ反落。ここが絶好の買い場となるはずで、このときの連結PERは17倍台まで低下しているのではなかろうか。というのが一応の予定です。


いったん25日線を大きく割り込んでから、25日線まで戻ってきた銘柄があります。定点観測の8銘柄のうちでも半数がそうなっています。

@25日線で頭打ちとなり、Aその後の下げで安値が切り上がる、のを確認すれば、当分は上昇波動が続くと思ってよい。

この4銘柄を見ていれば、日経平均・TOPIXの動きはだいたい予想できると思われます。


(05.5.10) TOPIX 1149P(-2) 日経平均 11159円(-11) 13.9億株 (1兆1402億円)


NYダウは10384ドル(+38)、ナスダックも1979P(+12)と小幅ながら続伸。

NYダウは200日線で頭を抑えられていますが、戻り高値圏で陽線を重ねているのは、200日線はさほど上昇を押さえつける水準ではないようです。 近々200日線を突破し、75日線まで戻るのではないか。

今回の下げを25日線と75日線のデッドクロスした日でみると、
@ナスダックが2月4日
ANYダウが4月5日
B日経平均が4月25日
CTOPIXが4月28日
です。


立ち直りの順としては、まず米国株が先になるはずです。TOPIXは4指標のうちで唯一200日線を超えていますが、米国株に比べると力強さがありません。

たとえば、最近9日間の動きをみると、
  1. NYダウは7陽線2陰線で、したがって9日順位相関は87.9まで上昇。

  2. ナスダックは5連続陽線を含む7陽線2陰線で、9日順位相関は88.3まで上昇。

    ところが東京市場では、
  3. 日経平均は5陽線4陰線で、9日順位相関は38.3。

  4. TOPIXは5陽線4陰線で、9日順位相関は60.8です。
9日順位相関が「+80以上になったら高い・過熱」というのは1か月2か月上昇した後に注目すべきことであって、初動ではこれが高くならなければ話になりません。

9日順位相関が+80以上に上昇しないような初動(第1段の上昇)では、その後の上昇のスケールは知れていると思うべきです。大きな上昇になるときは、初動において9日順位相関が+80どころか+90以上に振れ上がり、+90以上の水準で高這いするのが常です。

この点からすれば、NYダウ・ナスダックの順位相関が+80を超えてきたのはさすがというべきで、TOPIX・日経平均の動きはこれに劣ります。


(05.5.11) TOPIX 1145P(-4) 日経平均 11120円(-38) 12.6億株 (1兆 675億円)


NYダウは10281ドル(-103)、ナスダックも1962P(-16)と反落。東京市場は出来高・売買代金が減ってきて、見送り気分が強くなりました。

だいたい半分の企業が決算を発表したかと思いますが、昨日の東証1部の連結PERは19.12倍です。 まだ金融セクターがそっくり残っているので、たぶん月末には少なくともPER18倍まで下がるだろうと思っていますが、18倍までPERが低下すれば買い余地が生まれてきます。


先日掲げた定点観測8銘柄のうちで、75日線まで戻っていた4銘柄は、75日線を突破することはできず、全部が75日線を頭にして反落となりました。

これでは日経平均・TOPIXもすぐには期待が持てません。上昇開始には時間がかかりそうです。


HPで書いたものや個人的に面白そうだと思った銘柄は、インターネットのストックウェザーに銘柄を登録して、仕事の合間にチラチラ見ています。図がその一部です。

日経平均・TOPIXの動きは小さくなって、しばらくはこの調子が続きそうです。毎日のHPで市場全体のことばかりをいっているのも飽きてきました。

個別株について説明ができればと思って、グラフで目に付いた銘柄をピックアップしました。


右がその銘柄(12銘柄あった)です。上図の7520「エコス」はHPで取り上げましたが、まだよい結果がでていませんから、この銘柄は継続するとして、あと9銘柄を選び「ストックウェザー」に銘柄を登録する予定です。

なにをしているのか知らない銘柄もあるので、まずは会社四季報でチェックせねばなりませんが、ザッとみた(10分ほどだが)グラフは注目してよい姿をしていた12銘柄です。

例えば次図の2317「シスプロ」は
  1. Q型の買いマークを出しており、

  2. A→aの初動で2本の陽線の重要ポイントを出し、

  3. 初動での出来高が最近の最高出来高になっており

  4. 200日線を上抜いたばかりである。
といったふうで、グラフからは文句なしです。


なお、こうして取り上げた2317「シスプロ」を、いますぐ私が買うことはありません。またこの銘柄を勧めているわけでもありません。

個別銘柄について今後説明していくサンプルです。


(05.5.12) TOPIX 1140P(-4) 日経平均 11077円(-42) 12.6億株 (1兆 353億円)


NYダウは10300ドル(+19)、ナスダックも1971P(+8)と小反発となり、昨日のマイナス材料であった、原油高やGM・フォードの債券格付けの引き下げにからむヘッジファンドの破綻懸念はとりあえずは織り込んだ格好です。

東京市場はしかしこれには反応せず。寄り前の外国証券のオーダーは売りが5000万株近くあって、売り越しが続いている最近でも珍しいほどの売りでした。なお外国証券の売りは止まっていません。

明日はオプションのSQであるので、今日の引け前に日経平均が売られたように、これにからんだ動きかとも思いますが、なかなかオーダー倍率が1.0に復帰しません。


当分のあいだ(最低2か月は)、図の10銘柄を注目することにしました。すぐに上昇するという銘柄ばかりを集めたわけではありません。

パッと見て、波動の姿がよいものを集めましたが、出来高が少なくていつ上昇を開始するのかはわからない銘柄、あるいはジリ貧となって海の藻屑と消えるものもあるかも知れません。

出来高が比較的に大きいものは、@システムプロ、Aケンウッド、Bタイトーで、第2グループがC東京電波、D日セラテク。

あとは出来高が現状の5倍とか10倍になるのを待っておくというところです。


当面の出来高が大きいものでは、9646「タイトー」があります。この動きは、
  1. 安値(A→B)が切り上がり、高値(a→b)が切り上がって「P型」の買いマークを出した。

  2. 初動のA→aで2本の陽線重要ポイントを出している。

  3. aで75日線を超えたが、その反動の下げは75日線(B)で止まった。

  4. 高値(b)は最近の新高値となったが、その後の反落は小さい。
というのがグラフを目にした瞬間に思ったことでした。 bの陽線重要ポイントを下回ることなく、25日線(紺色)あるいは200日線(黄色)まで下げることがあって、その後陽線が立てば、そこはよい買い場となるのではなかろうか。という予定で注目しました。


(05.5.13) TOPIX 1134P(-5) 日経平均 11049円(-28) 13.1億株 (1兆1977億円)


NYダウは10189ドル(-110)、ナスダックも1963P(-7)と反落。

日経新聞HPによれば、@4月小売売上高が前月比+1.4%増と予想以上の高い伸びであったが、Aウオルマートの2-4月決算が予想を下回る。

B原油や商品先物が下落したが、C素材株が売られた。

という対立する材料があって、昨日は悪いほうのACを重視した結果のマイナスであったようです。

市場のムードがよければ、逆に@Bが好感されてプラスになったかと思いますが、今はどうも株式の処分のほうが重視されているようです。

ただ米国株式のグラフはそう悪化はしていません。切り返す可能性は5分以上あると思っています。


脱力状態なのが東京市場です。TOPIXは小波動のピークを表示し、安値1104Pからの反発は終わりました。

9日順位相関が+80以上にならずしてピークを出したというのは、この先やや気がかりです。

この後は@1104Pを割り込むことなく、A小波動のボトムを出して、B今回のピークの1153Pを上抜いて、「波動の切り上げ」を期待するところです。


いつも掲げる「中勢波動のモデル」です。今の相場をモデルに当てはめるなら、「K→L」に反発し、Lからやや下げたところです。

この後は05年4月15日あるいは05年4月19日にいったように、(K→L→M→...)となるのではなく、図の緑色線のコースをたどるものと思っています。


上図の左半分は上昇波動のモデルです。赤○の位置で買いマークを出す典型的な条件表は、最近よくいっている(拡張8)条件ファイルのNo.54「ピークボトム切り上げP/Q」です。

上図の右半分は下降波動のモデルです。青○の位置で買いマークを出す条件表として、(拡張8)条件ファイルのNo.48「10日20%利食い」を、昨年6月に作り、HPに掲げました。

条件表No.48は、@短期に大幅下落をしたとき、A10日間で20%の利益を出す、ことを目標に設定しました。「突っ込み買い」です。

当然に相場が崩壊したときに買いマークが現れるわけで、中途半端な下げでは買いマークはでません。

今の下げは相場が崩壊したわけではないので、買いマークがでるはずがありません。(買いマークが多くの銘柄に出るようになったら、ヤバイと思わねばなりません。)


事実、東証1部について過去100日間の検索をしたところ、買いマークが出たのは、粉飾決算がバレて上場廃止になる「カネボウ」と一連の騒動があった「フジテレビ」だけでした。

よほどの致命的な悪材料がでない限り、今の相場環境では、条件表No.48は買いマークを出すはずがないのです。

「カネボウ」は論外として「フジテレビ」のグラフは図のようでした。


(05.5.16) TOPIX 1123P(-11) 日経平均 10947円(-101) 12.9億株 (1兆 388億円)


NYダウは10140ドル(-49)と続落。ナスダックは1976P(+12)と3日続伸して、この戻り高値を更新。ただし連続しての陰線なので強い動きとはいえません。200日線を越え、75日線まで戻れるかというところ。

東京市場は外国証券のオーダーが2000万株の売り越しであったところへ、明日の1-3月GDPの発表を前に手控えとなり、後場は手仕舞い売りに押されました。

どうもこの経過はよくありません。日経平均は昨日のTOPIXに続いて小波動のピークを表示しました。

日経平均が上昇トレンドに転じるには、図のように@先の安値10770円を下回ることなく、A反発して先の高値11211円を上抜くことが必要ですが、B(10770円→11211円)の上昇は小さかったし、C75日線まで達することができなかったし、D9日順位相関も+80まで上昇できなかった(+51.7で止まった)。

もしここで踏ん張って、@AとなったとしてもBCDから次の上昇も大きくはなく、下手をすると2段上げでオシマイということになりかねません。


「P/Qの買い」は、@2段目の上昇を取る。A2段目からの下落のしかた(押しが浅い)によっては、3段目の上昇を取る。ということを方針にしています。

2317「シスプロ」は、急騰すれば2段で、穏当な上昇ならば3段まで上昇するよいサンプルになるだろうと思って取り上げましたが、昨日の@新高値での、A上ヒゲ陰線の後に、B今日の長大陰線となっては、当分は上昇の態勢にはならないようです。

しかし昨日・今日の動きで2段目の上昇波動は終わりましたが、3段目の可能性はまだ残っています。(ただし時間がかかる)

今日の大陰線はそう深刻なものではありません。 グラフで大きな波動は(Y→y)であり、その後の動き(A→a→B→b)は、この範囲内に収まっていますが、@yの出来高とaの出来高を比べると、aの株価はyよりも低いが注目度はyの何倍も高くなっている。AQ型の買いとなった。ことから、いずれはyを上抜くことになるのではないかと思っていますが、それはこの下げでもBを下回らないというのが大前提です。Bの安値を割れることになると、この銘柄に注目する価値はありません。


(05.5.17) TOPIX 1111P(-11) 日経平均 10825円(-121) 14.3億株 (1兆2398億円)


NYダウは10252ドル(+112)と反発。ナスダックは1994P(+17)と4日続伸して、この戻り高値を更新し、200日線に到達。

NYダウの9日順位相関は-80まで低下しましたが、こちらは+80以上での高這いとなっていて、初動はナスダックのほうが強いことを表現しています。安値1889Pからの5連続陽線は伊達ではなかった。


1-3月のGDPが発表され、実質+1.3%(年率+5.3%)という市場予想を上回る成長となりました。

昨夜のNYの上昇に加えて、予想以上のGDPの伸びとなれば株価にインパクトを与えないはずはありませんが、日経平均は+100円高で寄り付いて、少し上げた後は悲惨なことになりました。

戻りの鈍さが嫌気され、かえって好材料が相場にはマイナスの影響を与えた格好です。今日の下げによって、4月末のザラバ安値を下抜くかという位置まで下げてきて、明日は運命の分かれ道です。 ここで踏ん張れるか、3段下げに陥るか。

ただ続落したときは、条件表No.2「日経平均用'96」が、@日経平均は10701円以下になれば買い、ATOPIXは1098P以下になれば買いマークを出します。9日順位相関も-80以下に低下しますから、底割れして果てしなく下げるということにはなりせん。


定点観測8銘柄のうち、日経平均に先駆けて新安値に落ちているものは3銘柄あります。@鹿島、A住友鉱、B野村 です。

今日の足を見る限りではまだ下値を出したとは判断できませんが、ABの銘柄は9日順位相関が-80以下になり、25日順位相関も-80にあるので底値圏にきていると思われます。

この3銘柄がいつ下値を出すかが当面の注目です。


(05.5.18) TOPIX 1109P(-2) 日経平均 10835円(+10) 13.1億株 (1兆1706億円)


NYダウは10331ドル(+79)と続伸。2日前のザラバ安値(10075ドル)が小波動のボトムになる確率は5分〜6分になったと思います。

安値10075ドルの日は、@新安値の、A陰線の、B下ヒゲ足で、C9日順位相関が昨日-80以下になり、D昨日は連続陽線となって、E10075ドルの前日の陰線のザラバ高値10322ドルを上回った。のが理由です。

ナスダックは2004P(+9)と続伸し、2000P台を回復。75日(2009P)まであと一息のところまで戻ってきました。


東京市場の立ち直りの順番としては、
    @ナスダック・NYダウが75日線まで戻る。

    A外国証券のオーダー倍率が1.0を回復する。

    B日経平均・TOPIXが小波動の安値を切上げる。

    C日経平均・TOPIXが75日線まで戻る。
という順かと思っています。@はなんとかなりそうですが、A以降の見通しはよくありません。特にAオーダー倍率は一度は上昇に転じていたものが、ここへきて再び下向きになってしまいました。これが市場心理をマイナスにさせ、Bが危ういというのが現状です。

今日のところは日経平均は下げ渋ったが、TOPIXは続落となって、Bの小波動の切り上げは風前のともし火です。


(05.5.19) TOPIX 1131P(+22) 日経平均 11077円(+241) 15.2億株 (1兆3028億円)


インフレ懸念の後退から、NYダウは10464ドル(+132)と続伸して3連続陽線。しかも先の小波動のピーク10405ドルを上回って、波動を切上げ、上昇トレンドに転換。

ナスダックも3連続陽線となって、2030P(+26)と上げて75日線を突破し。

目標であった75日線を超えたので、上昇第1段としては強い上昇です。ここからはいったんは反落するのが普通ですが、次の上昇波動も大きくなるのではなかろうか。


米国株の3連騰をみて、ようやく東京市場は反発となりました。外国証券のオーダーは5月に入って初めての買い越し。

日経平均は窓を空けて上昇。後場も高くなって一昨日の大陰線のザラバ高値(11066円)を上回ったので、この日のザラバ安値(10788円)が小波動のボトムである確率は6分になりました。

(@新安値の、A陰線に、B翌日陰線が「はらみ」、C9日順位相関が-80以下になり、D今日は窓明けの陽線で、E大陰線の高値を上抜いた。)

TOPIXのほうはやや悪く、今日のところはボトムの確率は4分くらい。(@新安値の、A5連続陰線の日に、B9日順位相関が-80以下になり、C今日は窓明けの陽線)

まだ両指数ともに、リバウンドの限界である25日線に達していません。25日線までの上昇はカラ売りの「買戻し」による上げと見るべきです。25日線を超えてくると新規の買いが入ってきたと見てよく、ここで小波動のボトム・ピークの切り上げが出ることになります。


(05.5.20) TOPIX 1129P(-1) 日経平均 11037円(-39) 12.5億株 (1兆1249億円)


原油安からNYダウは10493ドル(+28)と4連続陽線となって、小波動のボトムを表示しました。これで小波動のボトムとピークがそれぞれに切り上がり、あとは75日線を上抜けば上昇トレンド入りもはっきりするでしょう。

ナスダックは2040P(+9)と上昇。こちらも4連続陽線となって3月〜4月にかけて約1か月間ほど2000P水準でもみ合っていたゾーンを軽々と突破し、上昇力が強いことを表明しました。


東京市場は昨日の大幅上昇に対する戻り売りがでたようで、リバウンドの限界である25日線を上抜くことはできませんでした。

日経新聞によれば、ここまで決算発表をした企業(約2/3)の今期(06年03月期)の予想の経常益の呼び率は+1.5%であるようです。

初めは増益率は+10%くらいでいしたが、時間が経つにつれて+5%へ低下し、ついには+1.5%まで落ちてきたわけですが、これは慎重な数字のようです。原油価格は下落しており、米国の消費も悪くはありませんから、次第に業績は上方に修正されていくのではないか。

現時点での企業の業績予想は慎重であるので、今月末の連結PERは17倍台に低下するのではないかと思っていましたが、どうも18倍台半ばになりそうです。


(05.5.23) TOPIX 1137P(+7) 日経平均 11158円(+121) 11.9億株 (1兆 428億円)


NYダウは10471ドル(-21)と75日線を目前にして小反落。

ナスダックは2046P(+6)と上昇し、5連続陽線。

東京市場は外国証券の売り越しにもかかわらず上昇。これはみずほFの今期の利益が+30%増の予想であるというのがききました。

土曜日の日経新聞によれば、経常益が1000億円を超えた企業は史上最多の61社に上がったそうですが、ここには金融セクターは含まれていません。

トップはトヨタの1兆7500億円、2位がNTTで1兆7200億円、3位ドコモの1兆2800億円。この3社が1兆円企業。4位は日産の8500億円ですが、みずほの今期の経常益は8600億円の予想であり、大手銀行3Gは4位5位6位に入ることになりそうです。


銀行株がもっと適正に評価されるように相場になってほしいものです。

条件表No.2「日経平均用'96」でNYダウのグラフを描くと図のようになります。4月のザラバ安値10000ドルの日に買いマークがでているのは適切でした。

売りマークは相場が大きく上昇するときは、途中で1度ダマシがでるのが常ですが、明日NYダウが10499ドル以上で引けると売りマークが出ます。

これが上昇中段の売りマークになるのかどうかはわかりませんが、売りマークがでたならなにがしかの調整はあると思わねばなりません。


ナスダックも4月の最安値の日に買いマーク(連続して)を出して、これも適切でした。5月初旬に売りマークを連続して出しましたが、中段のダマシとなって、その後は快調な上昇となりました。

次に売りマークが出たならば警戒せねばなりませんが、明日はどのようになっても売りマークはでません。


(05.5.24) TOPIX 1136P(-1) 日経平均 11133円(-25) 12.3億株 (1兆1245億円)


NYダウは10523ドル(+51)と反発して、ついに75日線を突破。しかし昨日いったように逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は売りマークを出しました。

ナスダックは2056P(+10)と上昇し、なんと6連続陽線です。ナスダックについては上昇力が強いので、条件表No.2「日経平均用'96」は、当分は売りマークを出すことはありません。

東京市場は外国証券が買い越しになり、寄り付きは高かったもののジリ貧。参加者が個人投資家がメインである東証2部指数やジャスダック指数は下げが広がりました。個人の買い持ちが満腹状態にあるので、この分の整理がつかぬことにはなかなか上昇できません。


定点観測8銘柄のうちで、小波動の安値が切り上がり、高値が切り上がった銘柄は2つ(ソニーとみずほF)あります。(トヨタは高値がツラ合わせ)

図の(a→A→b→)が切り上がりの過程ですが、小波動が切り上がったからといって、それですべてOKというわけではありません。重要なことは(a→A)の初動が力強かったかどうかです。

力強さを9日順位相関で見ると、A時点の9日順位相関が+80以上になっているのは、8411「みずほF」だけで、6758「ソニー」7203「トヨタ」は+80に達していません。これは弱い。


例えば今年1月に「新日鉄」は小波動のピーク・ボトムを切り上げ、「P型」の買いマークを出しましたが、(a→A)の順位相関は+80を超えていました(+88.3だった)。同じく「P型の買い」を出した「住友鉱」の(a→A)の順位相関は+83.3でした。

初動が力強く、それをさらに上抜くからこそ「P型の買い」の値打ちがあります。初動(a→A)の上昇力が弱くて、これを少し上抜いたからといっても、それは低レベルの話です。

上図の3銘柄では「みずほF」だけが(a→A)で+80以上(+89.2)になっています。トヨタは円安、ソニーはナスダック上昇という援護がありますが、最もよいグラフは「みずほF」です。としても今後の上昇が期待できるのは、8銘柄のうちの1銘柄でしかなく、今の相場の弱さを表現しています。


(05.5.25) TOPIX 1124P(-11) 日経平均 11014円(-119) 13.1億株 (1兆 766億円)


NYダウは10503ドル(-19)と小反落。一昨日出た売りマークが昨日も連続してでるかが注目でした(連続して出たら売りマークが途切れた日から調整とする)が、売りマークは1日だけで終ったので、少なくとも向こう1週間の調整があるのではなかろうか。

ナスダックは2061P(+4)と7連続陽線(8連騰)です。こうまで押しを作らずに連騰すると、そろそろ調整入りと考えるのが普通です。

この4日は4連続陽線ではあるけれど、1日の上昇幅は9P→3P→10P→4Pと小さくなって、それ以前の3日連続陽線(17P→9P→26P)の半分ほどの値上がりでしかありません。上値を追うのがつらくなってきています。



東京市場が今重視しているのは、@外国証券のオーダー、A米国市場、B個人投資家のシコリがいつほぐれるかです。

@の外国証券のオーダーははなかなか回復しません。オーダー倍率が1.0を割り込んだのは3月25日のことでしたが、今日で2か月間いちども1.0倍を回復できていません。

Aの米国市場も調整入りの可能性が濃厚であるので、これも期待できず。B個人の信用買い残は、今日も新興市場の下げがきついので、再びの追証にからむ「投げ」が出てきそうで、足を引っ張ります。

日経平均・TOPIXのグラフはよくありません。せっかく小波動のボトムを切上げながら、その後の反発力は小さく、@連続陽線が出ていない、A9日順位相関は+80に達しないでは、先のボトムが下値支持の水準になるとは言い切れなくなってきました。

カナル・チャート事典に「読み索引」を作りました。知りたいチャートは「あいうえお順」で調べることができます。(これは次の《カナル24》のヘルプにも採用されます)


(05.5.26) TOPIX 1123P(-1) 日経平均 11027円(+13) 12.5億株 (1兆 625億円)


NYダウは10457ドル(-45)と小幅ながら続落。 さしものナスダックも2050P(-11)と反落し、どこまで調整をするのかが焦点です。7連続陽線の最近から4本目まで下げるのか、最も長い陽線である5本目まで下げるのか。

5本目の陽線を下回ることがなければ、さらなる上昇が期待できますが、これを割るような調整となれば、再上昇には時間がかかりそうです。

東京市場は手掛かり難で、小動きに終始。

《Qエンジン24》のプログラムの作成が終わりました。当初は@4バイトデータに対応、A150行条件表に対応、B連結データで最大3000日分のデータを扱える。という3点についてだけ手を加えるつもりでしたが、Cユーザーからの要望があったものをついでにこれも入れておこうか、と思ったのがツライことになりました。

当初の3つの改良は、画面が大きく変わることはないので、ヘルプ・マニュアルは前回の「Qエンジン・Ver.5」で書いたものをそのまま使うつもりでしたが、Cを追加したことで画面が変わり、これに関連するヘルプはすべて書き換えをせねばならないことになりました。(エライことになった)

《Qエンジン》は、
  1. よくあたる条件表を作る(「オートマ」「最適パラメータ」「最適以上以下」を使う)
  2. 最適な売買ルールを決める(「最適売買ルール」を使う)
  3. 過去の売買シミュレーションをして成績を知る(「新規検証」→「損益経過」を使う)
という明瞭なコンセプトの元に作られています。前回のVer.5までは@よく当たる条件表を作る、A適切な売買ルールを見つける、というところに重点をおいて改良しましたが、今回はB売買検証のためのいくつかの工夫を組み込みました。


その一部を2〜3日で紹介します。

図は「新規検証」の画面です。今回機能アップしたのは、検証の対象とする期間を、
  1. 「yymmdd(日付)までのXXX日間」でXXX日は最大3000日間まで可能としました。(連結データで6つまで連結できる。デンドラと同じ)

  2. 「X年X月X日からY年Y月Y日」のように年月日を指定して検証ができる。
以上が変わりました。


売買ルールは、Ver.5をリリースした後にも機能をアップし、最新バージョンをダウンロードできるようにしました。例えば図のように、
  1. 売買マークがでた翌日の始値で仕掛け、
  2. 仕掛けた当日の
  3. 終値で手仕舞いする。
というのはディトレードをする方に必要な売買のしかたです。(売買ルールについては今回は改良していない)


上記の売買ルールで、過去3000日分(実際にはデータの都合で95年12月〜2005年5月まで)の検証をしたら、図のような「仕掛け→手仕舞い」となります。

この画面で機能アップしたのは
  1. 「売買成績」に「成績の評価」の表示を加えた。

  2. 「損益経過」にドローダウンの表示を加えた。

    ことです。
  3. 今日は「売買成績」の「成績の評価」の項目について述べます。




「成績の評価」の原寸画面を次に掲げます。
  1. 全体のトレードを「勝ちトレード」と「負けトレード」に分けました。勝ち件数は82件、負け件数は50件。全体では132件。

  2. 全体の利益率は0.35%(10000円の日経平均なら35円の利益)、勝ちトレードでは平均して1.25%(10000円の日経平均なら125円の利益)、負けトレードでは平均して-1.13%(10000円の日経平均なら-113円の損失)

  3. 利益率のSD(標準偏差)
  4. 所要日数(この場合は当日仕掛けて、当日手仕舞いするので、全部1日となる)。次の欄は所要日数のSD(標準偏差)。この場合はSDは0)

  5. 勝率は62.1%。(勝ち件数数÷全体数数)X100
  6. プロフィット・ファクターは1.81。(勝ちの総利益÷負けの総利益。符号は無視)この例の1.81というのは、1負けに対して1.81の勝ちとなる。)

  7. 1回のトレードで、最大に勝ったのは+7.5%で、最大に負けたのは-4.4%である。
こういったことがわかります。「売買成績」を一見するだけで、条件表と売買ルール(総合してトレーディング・システムである)の良し悪しが判断できます。



(05.5.27) TOPIX 1132P(+8) 日経平均 11192円(+164) 12.0億株 (1兆1410億円)


米国の1-3月期GDPの改定値が発表され、+3.5%(+0.4上方修正)の成長率であったことがわかりました。これを受けてNYダウは10537ドル(+79)と反発。

小反落していたナスダックはどこまで押すのか注目でしたが、すぐに切り返して2071P(+21)と新高値。意外でした。

今朝の日経新聞では東証1部全銘柄の連結PERは17.12倍まで低下していました。一昨日が18.55倍→昨日が17.95倍ですから、この2日間でPERは1.43ポイント低下しました。やはり大銀行の決算は大きく影響を与えました。

ひところは17倍台には低下しないのではないかと思っていたところですから、案外にPERの低下ぶりです。ただ私のPERに対する目安は、
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+10%程度なら18倍
  4. 増益率が+15%以上なら20倍
  5. 増益率が+20%以上なら22倍
としています。今期の業績伸びは0%〜5%あるかという感じですから、16倍〜17倍が妥当な水準です。17倍が特に割安な水準であるわけではありません。

しかし現在のところ企業は今期の見通しを慎重に、ひかえめにしているようなので、下期になって5〜10%へ上方修正される可能性はあり、そのときは割安感がでてきます。


昨日の続き(トレーディング・システムの評価)です。

昨日掲げた「成績の評価」の画面をもういちど掲げます。成績は
  1. 平均利益率は、0.35%であった。
  2. 勝率は62.1%であった。
  3. プロフィット・ファクターは1.81であった。
というのが主な数字です。どの数字も大きければ大きいほど成績はよいのですが、この数字は@条件表の内容やA売買ルールを変更するとたちどころに変化します。


例えばA売買ルールを右のように変更してみましょう。昨日の売買ルールは
  1. 買いマークが出た翌日の始値で買って
  2. 買ったその日の終値で手仕舞う。
というものでしたが、ここにザラバで利食いをするルールを追加しました。右の売買ルールは
  1. 買いマークが出た翌日の始値で買って

  2. 日中に買値から+0.3%の上昇があったら利食いする。

  3. 利食いできなかったときは、買ったその日の終値で手仕舞う。
というものです。このルールによる成績の評価は以下のようになりました。




成績は
  1. 平均利益率は、-0.08%になった。(平均して負ける)
  2. 勝率は79.5%に大幅アップした。
  3. プロフィット・ファクターは0.74に大幅に低下した。
プロフィット・ファクターは昨日もいったように(総利益÷総損失)ですから、@総利益が300で、総損失が同じく300のとき(トントンのとき)は1.00になります。A総利益が400で、総損失が200のときは2.00になり、B総利益が200で、総損失が400のときは0.67になります。

この例のように、いくら勝率が高くても、プロフィット・ファクターが1.00を下回るようなシステムは話になりません。「10回15回と10円幅の利益を稼ぐが、1回の200円の損失で、それまでの利益を吹き飛ばす」というシステムです。

この売買ルールは@小幅な利食い、A大幅な損失、でしたがこれを逆にして@大幅な利食い、A小幅な損失のルールに変更してみましょう。


右の売買ルールは
  1. 買いマークが出た翌日の始値で買って

  2. 日中に買値から-0.3%の下落があったら損切りする。

  3. 損切りにならなかったときは、買ったその日の終値で手仕舞う。
というものです。この成績は以下のようになりました。





  1. 平均利益率は、0.23%になった。(当初は0.35%)
  2. 勝率は28.8%に大幅ダウンした。
  3. プロフィット・ファクターは2.04に上昇した。(当初は1.81)
この売買ルールは「10回15回と10円幅の損失わだすが、利益を出すときは大幅であり、それまでの損失を取り返す」というシステムです。

3つの売買ルールの成績の評価をまとめると次のようになります。

売買ルール 売買回数 平均利益率 勝率 プロフィットファクタ
(A)始値買い→終値売り 132回 0.35% 62.1% 1.81
(B)+0.3%で利食い 132回 -0.08% 79.5% 0.74
(C)-0.3%で損切り 132回 0.23% 28.8% 2.04

  1. 平均利益率は、@トレードの期間、A商品の倍率、に依存します。この例では「日経平均」を「1日だけ」でトレードするので、1日で0.3%(10000円の日経平均の売買で30円)の平均利益は欲しいところです。ここからすれば(A)が合格。

  2. 勝率は高いに越したことはありません。たとえば勝率80%のシステムでは2連敗の確率は(0.2×0.2=0.04)4%。3連敗の確率は(0.2×0.2×0.2=0.008)0.8%です。100回のトレードをして3連敗することが1度あるだけです。

    勝率が30%となると、2連敗の確率は(0.7×0.7=0.49)49%もあります。3連敗の確率は(0.7×0.7×0.7=0.34)34%あります。2連敗3連敗がしょっちゅう出てくると、このシステムを運用する意欲がなくなりますから、少なくとも勝率は60%は欲しいところです。(それでも100回のトレードで6回は3連敗する) ここからすれば(A)が合格。

  3. プロフィットファクターは総利益と総損失の比率であるので、2.00がメドになります。しかし頻繁のトレードを繰り返すなら1.50くらいでもよいでしょう。この例ではトレード数が(約10年間で)131回と多くないので2.00は欲しいところです。

    検討すると、(B)は平均利益率が-0.08%であるのでダメ。(C )は勝率が28.8%しかないのでダメ。残る(A)がもっともよいシステムであるということになります。

    なお
    1. 買いマークが出た翌日の始値で買って
    2. 買った日の「翌日の」終値で手仕舞う。
    というふうに売買ルールを変えると、以下のような成績になります。




    1. 平均利益率は0.72%になった。((A)は0.35%)
    2. 勝率は61.4%と変わらない。((A)は62.1%)
    3. プロフィット・ファクターは2.52に上昇した。((A)は1.81%)
    (A)の売買ルールは当日1日で決着をつけますが、この売買ルールは翌日の終値で手仕舞いします。丸2日間の相場の変動のリスクを取るわけです。リスクを取る結果、平均利益率とプロフィットファクターは大幅にアップしています。


(05.5.30) TOPIX 1141P(+9) 日経平均 11266円(+74) 13.1億株 (1兆2418億円)


NYダウは10542ドル(+4)と小幅続伸。ナスダックも2075P(+4 )と小幅続伸。ただし出来高が減少しており、この先は楽観できません。

東京市場は4月の鉱工業生産指数が前月比で+2.2%と1月以来の増加。外国証券のオーダーも買い越しとなり、やや強気とな りました。グラフも1か月ぶりの3日連続陽線が実現し、市場の気分は明るくなりました。

日経平均は、左側の図で、先の戻り高値bを上抜いたので、(Aとc)はW底を作り、ともかく2段目の上昇に移りました。ただしbの戻りでは9日順位相関は+80になることができず、bの戻りは弱かった。 その弱い戻り(b)を上抜いたからといって、(c→B)の上昇力が強いとはいえませんが、ともかく@小波動のピークとボトムを切上げる形にはなりました。

モデル波動からすれば、安値Aからの反発は75日線のBまで戻るべきです。Bまで戻ったとき、@9日順位相関が+80以上になっていること、A外国証券のオーダー倍率が1.0になっていること、を確かめないことには楽観はできません。


4月初旬から5月下旬までは市場環境の割には東京市場は弱気に傾いていました。

定点観測8銘柄はことごとく小波動のボトムを切り下げましたが、先週と今日の間で小波動のボトムを切上げ・ピークを切上げた銘柄(6758「ソニー」と8411「みずほF」)がでてきました。

しかしいまだ小波動を切上げることができない銘柄が6つもあります。どうしてでしょうか。

いつもいっていますが、最後の上昇波動は特に重要です。図の1812「鹿島」の最後の上昇波動は(X→Y)でした。Xの水準こそが上昇トレンドを維持する重要な水準なのです。ところが
  1. aでXのボトムを下抜いたので、この日で上昇トレンドは消え、下降トレンドに転換したことが明らかになりました。

  2. Kまで下落したとき、上昇トレンドに転換できる可能性は大いにありました。(K→k)の反発の後に、Kを下回ることがなければOKでしたが、

  3. kの戻りで、9日順位相関は+80まで上昇せず、戻りの力は弱いことが判明しました。

  4. その後Kを下回ってLまで下落し(Y→K→k→L)の2段下げになっています。2段下げは一応の調整完了の合図ですから、ここからの上昇は期待してよいのです。

  5. しかしそのためには、図のピンク色のように(小波動のボトムを切上げ、ピークを切上げる「P型」)になるか、緑色のように(一気に先のピークkを上抜いて、その後反落するも、再度の上昇に移る。という「Q型」)を確かめてからでないと買いにはなりません。


5401「新日鉄」も業績の割には株価は買われていません。(業績からすれば500円くらいの株価になってもおかしくはない。)
  1. aでXのボトムを下抜き、この日から下降トレンドに転換したことが明らかになりました。

  2. その後(Y→b→c→K)2段下げをして、Kからの反発は大いに期待できました。

  3. (K→L)の反発は9日順位相関が+80以上になったように力強く、Lからの調整のMでは次の上昇が多いに期待できましたが、Mからの反発は小幅でmで終わりました。(重要な上昇波動(X→Y)を割り込んでいるとなかなか反発できない)

  4. その後Kを下回ったn まで下落し、(Y→b→c→K→L→n)の3段下げとなりました。

  5. 一応は3段下げをしているので、すぐにnを下抜く4段目の下落があるとは思われませんが、

  6. この先上昇波動に転じたことを確認するためには、図のピンク色のように(小波動のボトムを切上げ、ピークを切上げる「P型」)になるか、緑色のように(一気に先のピークkを上抜いて、その後反落するも、再度の上昇に移る。という「Q型」)が現れねばなりません。

    一度「重要な上昇波動」を下抜くと、買いを決定する環境になるまでには、かなり長期間を必要とします。


(05.5.31) TOPIX 1144P(+2) 日経平均 11276円(+10) 14.5億株 (1兆3704億円)



米国市場は休場。東京市場は米国市場の手本がなく小動き。

ところが出来高は14.5億、売買代金が1兆3700億円に増加していたので、これはこれは、と思っていましたが、モルガン・スタンレーのMSCI株価指数の銘柄入れ替え(新規採用34銘柄・除外4銘柄)に対応した買い物が出たとかでした。

市場の買いエネルギーが増えたわけではありませんでした。TOPIXは形としては3連騰となりましたが、@戻り高値1154Pはいまだに上抜けず、A9日順位相関も43.3と+80には到達できません。Bましてや75日線には手が届かず、なかなか本調子の上昇に入れません。

TOPIXにおける重要な上昇波動は図の(X→Y)ですが、4月の株価下落途中の(a)でX水準を割り込みました。その後、小波動のボトムは切上げたけれど、いまだにピークの切り上がりを見せていません。重要な上昇波動を割り込むと深刻です。

5月12日に、当分の間(最低2か月は)注目しておきたいとして10銘柄を掲げました。「つり」に例えると、この10銘柄は、10本の釣り糸に相当します。10本の糸には「浮き」がついていて、この浮きがピクピク動き出すのを見ているわけです

いつまでも浮きが動かないのは、@魚がいないところ(誰も注目しない銘柄)に釣り糸を垂れているか、Aエサが外れてしまっているかです。

魚がいるかいないかはわからなくても、エサがはずれたかどうかはわかります。つまり「株価が重要な上昇波動を割り込んだとき」はエサが外れたときです。


相場の環境はいまひとつ良くはありませんが、10銘柄についてエサがはずれていないかを検討します。

2317「シスプロ」は釣り糸を垂れた途端に魚が食いついたが、エサを半分ほど食いちぎられたというところです。

しかし重要な上昇波動は(X→Y)であり、Xの94円を割り込まない限りは大丈夫。(X→Y)に準じる(x→y)の上昇波動もまだ下回っていないので、まだエサはついています。


3945「スパバッグ」の重要な上昇波動のボトムははるか下方にあり178円です。平均線は200日線→75日線→25日線の順に上位にあります。

今日は75日線に接近してきましたが、このあたりで浮きがピクリとするかどうかというところ。

(しかし出来高が19千株という状態では、風で浮きが動いたのか、糸が流されて引いたのかもわかりません。最低でも出来高が10万株を超えてこなくては。)


4046「ダイソー」も重要な上昇波動のボトムX(293円)は割り込んでいません。aのザラバ安値308円は200日線で止まり、(a→b)と小幅な上昇をし、今日はbの高値を上抜いて「P型の買い」となっています。(まだ小波動のボトムが表示されてないので買いマークはでていないが、近々出ます。)

しかし(a→b)の上昇波動はわずかに3日間という小規模なものですから、この高値bを上抜いたからといって、直ちに買いとはいきません。今日の出来高はまだ6千株でしかありません。薄商いのこの銘柄であっても5万株は欲しいところです。


4539「ケミファ」はaで先の重要な上昇波動のピークYを上回り、新しい上昇波動に入りました。

その後、長大陽線を2本続けて出し、手仕舞いの水準はb→cへと切り上がっています。これは「Q型」の買いマークがうまく当てはまった例です。


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