TOPIXをどう見たか・判断したか (05年3月)

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(05.3.1) TOPIX 1179P(+2) 日経 11780円(+39) 21.3億株 (1兆4103億円)


NYダウは新高値を目前にして一服。10766ドル(-75)。 ナスダックも2051P(-13)と反落。ナスダックはまだ力強い回復とはいきません。

東京市場は米国株安があったけれど、シカゴ日経平均が11770円で終わっていたので、わずかに安く寄り付き、手掛かり難から下げたものの後場は回復し、4連騰となりました。

出来高が21.3億株・売買代金が1兆4000億円とエネルギーは一気に復活し、力強い動きといえます。

昨日小波動のボトムを表示しましたが、ボトムからの上昇角度は前回の上昇波動の角度より急であり、強い相場を表現しています。


かように強い相場になったのですから、ここで利益を出さねばいつ出るのか。というところです。

最近は No.54 ピークボトム切上げP/Qについて長々と説明しました。

このやりかたは「小波動」を使った基本中の基本のやりかた、原理原則にかなったやりかたです。

この条件表が買いマークを出した銘柄のグラフを見て、よいかわるいかを判断すればよいのです。

グラフを見て、どういう点について留意すればよいのかの第一は
  1. 買いマークがでた日の終値は75日線を上回っていること。
  2. できれば200日線を上回っているに越したことはない。
ということは述べました。今日はやや特殊な面に注目した判断のしかたを述べます。図は9788「ナック」ですが、このグラフは2月1日に掲げました。


ナックは1月4日に「Q型」の買いマークを出しましたが、このときこの銘柄は面白い。と思ったのは、図の(a)の大陽線があったからです。
  1. この日に(この銘柄としては)大出来高となって、大陽線をつけたのは、この銘柄を何とかしたい。あるいはこの銘柄について値段はかまわず買いたい。という向きの動きの現われであるのです。

  2. その後、この動きは鎮静化しましたが、(a)がデタラメな(腕力的な)買い煽りであれば、株価は元のモクアミに戻るはずです。ところがQで小波動のボトムを出し、Qは(a)の大陽線を下回らなかった。

  3. ということは(a)の大陽線となった材料はまだ生きていて、再度の吹き上げがあることが予想できます。
ここが面白いと思ったところです。


同じような大陽線を出した後に「Q型」の買いを出した銘柄は、ここ10日間で30銘柄近くありますが、今日は1872「アゼル」と2598「アサヒ飲料」を掲げておきます。

順次、@こういう局面を検索する条件表を掲げ、Aどのように利食いし、Bどのように利益を伸ばし、Cどのように再投資するのか、について述べれば、と予定しています。(どう利食いしたらよいのか、の質問があったので)


(05.3.2) TOPIX 1185P(+5) 日経 11813円(+33) 20.5億株 (1兆4178億円)


NYダウは昨日の下げ幅をほぼ取り返す10830ドル(+63)。 ナスダックも昨日の下げ-13を上回る上昇で2071P(+19)。

シカゴ日経先物は11850円と上昇し、東京市場は5連騰となりました。 出来高も20.5億株・売買代金が1兆4000億円と昨日に続いて高水準。

外国証券のオーダー倍率はようやく1.0を超え、この面からも上昇波動入りが確認できましたが、今回のオーダー倍率はキメテになりませんでした。蜃気楼の突破の原動力となったのは、外国人ではなく国内勢であったようです。

25日騰落レシオは今日で119.9と120に急接近しましたが、120を初めて超えた日から7〜8日後に小波動のピークを打つのが、これまでの経験ですから、まだ騰落レシオからの心配はいらないようです。


「P型の買い」と「Q型の買い」について、統計をおりまぜながら書いていきます。

まずは《Qエンジン》の「新規検証」の機能を使って、No.54 ピークボトム切上げP/Qの条件表が出す買いマークの通りに売買したらどうなったか。(2月3日にも「Q型」の売買成績を掲げましたが、今回は過去800日分の統計なので、少し数字が違います)

売買のルールは
  1. 買いマークが出た翌日の始値で買う。
  2. ザラバで買値より+20%の利益がでたら利食いする。
  3. ザラバで買値より-20%の損失がでたら損切りする。
  4. 30日たっても決着がつかないときは、時間切れとして翌日の始値で手仕舞う。
+20%の利益がでるか-20%の損失がでるかを焦点とします。

条件の内容 売買回数 利食い構成% 時間切構成% 損切り構成% 平均利益率 勝率
P型の原条件表 2768回 488回
(17.6%)
2088回
(75.4%)
192回
( 6.9%)
+2.0% 55.3%
Q型の原条件表 4596回 803回
(17.5%)
3500回
(76.2%)
293回
( 6.4%)
+2.1% 54.8%

原条件表の売買成績は上表のようになりました。特に注目するのは、
  1. 売買回数がある程度必要(ここでは200回以上ないといけないとします。)
  2. 利食い構成%(全売買のうちのどのくらいの割合で利食い(+20%)ができたか。(目標は40%)
  3. 損切り構成%(全売買のうちのどのくらいの割合で損切り(-20%)せねばならなかったのか。(目標は20%以下)
  4. 平均的に何%の利益になったのか。(目標は5%)
  5. 勝率(損失がでなかった割合)はどうか。(目標は60%)
といったところです。表を見ると、
  1. 「P型」よりも「Q型」のほうが売買回数が多い(売買マークが多くでている)
  2. 利食い構成%〜平均利益率の数字は「P型」と「Q型」に違いは認められない。

  3. 利食い構成%は、P/Qとも17%台であり、+20%の利益がでるのは100回に17〜18回でしかない。(売買マークが出たからといって、確信をもって買うことはできない。)
  4. ただし損切り構成%は、P/Qとも6%台であり、-20%の損切りをすることはあまりない。(100回につき6〜7回が損切りになる)
  5. 平均利益率は+2.0〜+2.1%なので、飽きずに売買を繰り返せば、少しは利益が積みあがる。
こういったことがわかりますが、成績としては見劣りします。目標には全然届かない。

@低位株ほど成績がよい


原条件表の成績を一気に向上させる簡単な条件があります。それは低位株に限定することです。買いマークがついたとき、その日の株価によって成績は激変します。まずは「P型」の売買成績から。

条件の内容 売買回数 利食い構成% 時間切構成% 損切り構成% 平均利益率 勝率
P型の原条件表 2768回 488回
(17.6%)
2088回
(75.4%)
192回
( 6.9%)
+2.0% 55.3%
株価が200円以下のとき 462回 169回
(36.6%)
250回
(54.1%)
43回
( 9.3%)
+5.6% 65.8%
株価が300円以下のとき 801回 222回
(27.7%)
521回
(65.0%)
58回
( 7.2%)
+4.2% 61.9%
株価が400円以下のとき 1114回 275回
(24.7%)
768回
(68.9%)
71回
( 6.4%)
+3.9% 61.3%
株価が500円以下のとき 1360回 305回
(22.4%)
963回
(70.8%)
92回
( 6.8%)
+3.3% 59.1%
株価が501円以上のとき 1413回 183回
(13.0%)
1128回
(79.8%)
102回
( 7.2%)
+0.8% 51.6%

「P型」の買いで、株価が200円以下のものだけを買うと、
  1. 利食い構成%は36.6%あります。10回に3〜4回は%の利益を出すことができるわけです。(目標の40%にやや足りないが)
  2. 損切り構成%は9.3%です。10回に1回は-20%の損切りになります(これは目標をクリア)が、
  3. 平均して+5.6%の利益率になります。(これは目標をクリア)
株価が200円以下のものをターゲットにすればよいのか、300円以下か、400円以下か、それは個々人の判断ですが、表に見るように株価が安くなれば当然に売買の回数は減少します。500円以下と501円以上の成績を掲げていますが、株価が500円以下の成績と501円以上の成績を比べると、利食い構成%、平均利益率、勝率に明らかな差がありますから、まずは「株価が500円以下のものをターゲットにする」ほうがよいでしょう。

次に「Q型」の売買成績を掲げます。

条件の内容 売買回数 利食い構成% 時間切構成% 損切り構成% 平均利益率 勝率
Q型の原条件表 4596回 803回
(17.5%)
3500回
(76.2%)
293回
( 6.4%)
+2.1% 54.8%
株価が200円以下のとき 655回 246回
(37.6%)
340回
(51.9%)
69回
(10.5%)
+5.1% 61.8%
株価が300円以下のとき 1202回 365回
(30.4%)
734回
(61.1%)
103回
( 8.6%)
+4.4% 61.4%
株価が400円以下のとき 1680回 426回
(25.4%)
1134回
(67.5%)
120回
( 7.1%)
+3.7% 60.1%
株価が500円以下のとき 2119回 480回
(22.7%)
1506回
(71.1%)
133回
( 6.3%)
+3.2% 58.2%
株価が501円以上のとき 2477回 323回
(13.0%)
1994回
(80.5%)
160回
( 6.5%)
+1.1% 51.8%

「P型」と同じような結果がでています。株価が500円以下の成績と501円以上の成績を比べると、利食い構成%、平均利益率、勝率に明らかな差がありますから、「Q型の買い」も「株価が500円以下のものをターゲットにする」ほうがよいでしょう。今日の結論は 「ピーク・ボトムの切り上げ(P/Q)」が買いマークを出したとき、

株価が500円以下のものをターゲットにするほうがよいです。


(05.3.3) TOPIX 1189P(+3) 日経 11856円(+42) 19.4億株 (1兆4274億円)


NYダウはザラバ高値10869ドルと新高値を更新するも終値は10811ドル(-18)。ナスダックも2067P(-3)と小幅安。

シカゴ日経先物は11785円とやや安く、外国証券のオーダーが730万株の売り越しであったので、日経平均は小安く寄りつく。

しかし次第高(値幅は今日も66円しかなかったが)となって、結局は6連騰しかも6連続陽線となりました。6連騰は2001年1月の7連騰以来だとか。

出来高は19.4億株と高水準を維持し、売買代金は1兆4200億円と昨日よりも増加。エネルギー面は十分。しかも6連騰とはいえ、急伸ぜずにじわじわ上昇するというしぶとい上昇です。


TOPIX・日経平均は逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」が売りマークを出しました。この売りマークはAのように連続して出た後に消える可能性がありますが、今日1日だけで終わったときはBのように小波動のピークを出す確率が高くなります。

ただ今回の上昇波動はAのように、@上昇の角度が急である、A陽線が連続している、またBオーダー倍率が1.0を超えてまだ2日目でしかない、ことから小波動の平均期間の11〜12日を超えて上昇が続くものと思っています。(Aのときは18日の上昇だった)今回の波動は直前ボトムを含めて7日目であるので、ピークはまだ10日ほど先になるのではなかろうか。

今のところピークらしさの確率は、@小波動の新高値にある、A9日順位相関は+80以上である、B25日順位相関は+80以上である、ここにC逆張りの売りマークがでたを加えても4分ほどです。


(05.3.4) TOPIX 1192P(+2) 日経 11873円(+16) 19.0億株 (1兆3938億円)


NYダウは10833ドル(+21)と反発して、昨日に続いてザラバでの新高値。ナスダックは75日線を上抜くこともできず、2058P(-9)と連続安。

東京市場は原油が一時55ドルになったことや、外国証券のオーダーが1130万株の売り越しであったので、日経平均は-40円安で寄り付き、さらに下落して-86円安までありましたが、ここから切り返し、100円ほど上昇して結局は7連騰・7連続陽線となりました。

やや気になるのは外国証券のオーダー倍率が思ったように上昇しないことです。今日は再び1.0割れ。国内勢の買い意欲が満々であるので、いまのところは気になりませんが、国内勢の買いが細るようだと注意せねばなりません。

12月15日に掲げた割安株59銘柄について、「ピーク・ボトム切り上げ(P/Q)」を使って、12月15日から今日までの売買検証をしてみました。(ほかにも最近買いマークを出している銘柄はありますが、まだ決着がついていないので、図のリストに載っていません。)

売買ルールは
  1. 「P型」または「Q型」の買いマークがついた翌日始値で買う。
  2. ザラバで+20%の利益がでたら「利食い」する。
  3. ザラバで-20%の利益がでたら「損切り」する。
  4. 30日が経っても決着がつかないときは、31日目の始値で売却する(手仕舞い)
というものです。この売買ルールは、条件表の成績を簡単に知るためのものであって、実際の売買ではこの通りにする必要はありません。
  1. +20%になっても利食いせずに「利を伸ばす」ことが大事であるし、
  2. -20%の損失が出る前に一定のルールを持って手仕舞いすることも重要です。
  3. また利が乗っているときは30日で手仕舞いすることなく、買い持続すべきです。
つまりは、「どうなったら手仕舞いしたらよいのか」「どういう状況になるまで利を伸ばせばよいのか」ということですが、図に掲げた9銘柄を例にして述べていきます。


9銘柄のうちで、2銘柄がマイナス、2銘柄が+20%で利食い、5銘柄がプラスで手仕舞いとなっていますが、 2322「NECF」はマイナスになった(この図では最大の-4.13%の損失である)うちの1つです。しかしマイナスになる前に手仕舞いすることは出来ます。

手仕舞いの原因で最大のものは「小波動がピークを表示したとき」です。NECFは
  1. で買いマークがついたので翌日の始値(2180円)で買います。このとき損切り水準は先の小波動のボトム(1975円)です。

  2. で先の小波動のピーク(2255円)を上回ってきたので、利食いを考えることになります。

  3. で(後から見ると)ピークを付けましたが、cの日が小波動のピークであったと表示するのは、

  4. の日です。この翌日の始値で手仕舞いすると(2230円)。ともかくも2230-2180=50円の利益を出して手仕舞いできるわけです。ただこれでaの買いマークの効力はなくなったわけではありません。

  5. で小波動のボトムが表示されたときは再度の買いをしてもよいのです。ピークcはまだ上昇波動は2段目であり、次の3段目の上昇波動が期待できるからです。(2月16日に述べました)
このように手仕舞いするので、売買検証のように「30日が経過したので時間切れで手仕舞いしたら-4.18%の損失だった」ということにはなりません。

なお「小波動のピーク」を待たずして手仕舞いすることもあります。それは「小波動のピークか?」と思ったときです。例えば@新高値で、A陰線になり、B翌日も陰線で、高値・安値が切り下がった、というときは「小波動のピークか?」と思ってよいということを(2月23日)にいいました。これを使ってもよい。

NECFの例では、cの日は@新高値で陰線となり、翌日もA陰線で、cの日の高値・安値を切り下げています。よって陰線の切り下がりを確認した翌日の始値(2280円)で手仕舞いしてもよいのです。


(05.3.7) TOPIX 1199P(+7) 日経 11925円(+52) 19.8億株 (1兆4987億円)


NYダウは10940ドル(+107)と続伸して、ザラバ・終値とも文句なしの新高値。ナスダックも2070P(+12)と反発するも、陰線であり、75日線は上抜くことがきず。

日経平均先週までは7連騰をしていましたが、米国高やシカゴ日経先物が11970円で終わっていたので、上昇して寄り付き、シカゴ終値をクリアする11975円をつけてからは下げる。

日経平均は、@窓を空けて、A新高値の、B陰線 となったので、ピークらしさの確率は5分というところでしょう。(C9日順位相関が+80以上、D25日順位相関が+80以上、を加算した)

TOPIXは、逆張りの売りマークが3日連続して出たので、これは図のAに当たります。この売りマークは無視してかまいません。となると、今日のところのピークらしさの確率は、@窓空けで、A新高値で、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、を加算した4分というところです。

昨日の続き 。「いつ利食いすればよいのか・どう利を伸ばせばよいのか」について述べています。利食いの順位としては、
  1. 新高値の陰線の翌日が下がりの陰線になる。これは最も高い値段で利食いできる可能性があるが、利食いを早まる可能性もあります。

  2. 小波動のピークが表示される。これは誰にでもわかる信号ですが、@小波動のピークから少し下げてから利食いしなければならない。またA次に小波動のボトムが表示されたら再度の買いをするのがよい(3段目の上昇を狙う)ということも考えておかねばなりません。

  3. 重要ポイントを下回るまで粘る。これは利を伸ばすことができますが、思ったほど利が伸びなかったときは、わずかの利益で手仕舞いせねばならないリスクがあります。
結局は、この3つを組み合わせて利食いするのが現実的な手法です。


4215「タキロン」はQエンジンの売買検証では「485円で買った。30日が経過したので、31日目の始値(499円)で手仕舞いしたら、14円(+2.89%)の利益になった」とあります。

しかし実際に売買すると、以下のようになります。
  1. で「Q型」の買いマークがでたので、翌日に始値で買うと、485円だった。

  2. で新高値になったので、利食いを考える段階に入ります。

  3. が小波動のピークとなりましたが、それがわかったのはeの日で、
  4. がボトムであることがわかったのはfの日です。
eの日にはdの481円の安値がでていたのです。ここでとる道は2つあります。1つはcがピークであることがわかったeの翌日の始値(486 円)で手仕舞いし、(486-485=+1円)の利益(手数料を考えればマイナスだが)を確定しておき、次の上昇がわかったfの日の翌日の始値(502円)で買いなおす。

もう1つはeの段階ではdの安値481円を下回っていないので手仕舞いをせずに、そのまま買い持続する。

どちらにしても、ピークAが1段目の上昇→ピークcが2段目の上昇→fの日に3段目の上昇が開始したことがわかったので、fでは買い持ちをしておくべきです。 今日現在(終値519円)では利益が34円〜35円でていることになります。


(05.3.8) TOPIX 1195P(-4) 日経 11886円(-38) 18.0億株 (1兆4568億円)


NYダウは10936ドル(-3)とわずかにマイナス。ナスダックは2090P(+19)と連騰して、とうとう75日線を上抜く。今後が楽しみになりました。

シカゴ日経先物は11970円。外国証券のオーダーは850万株の買い越しとなったので、日経平均は+11円高で寄り付きましたが、さすがに8連騰をしたばかりであるので利食い売りが出て、寄り付き直後からはマイナス圏で推移。

それでも売買代金は1兆4500億円と膨らんでいるので、先行きの期待は高いようです。グラフからは日経平均は昨日の新高値の陰線に続いて、切り下がりの陰線となったので、昨日が小波動のピークであった確率は6分となったように思います。

問題は小波動がどこまで下げるかですが、@出来高はまだ大きいこと、A外国証券のオーダー倍率はまだ1.0を少し超えただけであること、B25日騰落レシオは昨日120を超えたが、株価のピークは騰落レシオより平均して7〜8日先にずれることが多い、Cデンドラの上値メドは11939円と12154円があるがまだ12154円をクリアしていない、ことなどからもし小波動がピークを出したとしても下げ巾は小さく、すぐに上昇波動に変わるのではなかろうか。

TOPIXについては、まだ「小波動のピークか?」を考える状況にはありません。


4544「富士レビ」は、Qエンジンの売買検証では、1474円で買って、30日が経過したので1561円で手仕舞いし、結果+87円(+5.90%)の利益になっています。実際の売買はどうなるか。

「P型」「Q型」の買いでは、2段目の上昇波動が確定したときに「買い」となります。この2段目の上昇波動が大きければ「利食い」を考えればよいが、上昇巾が小さいときは次の3段目の上昇波動へ期待をつなぐことになります。(ここでも上昇巾が小さいままであることもあるが)

上昇波動が大きいかどうかは
  1. 先のボトムからピークまで+15%上昇している)のを基準にし、
  2. +15%より小さい(+10%とか)と上昇波動は小さい、
  3. +15%より大きい(+20%とか)と上昇波動は大きい
と判断すればよいでしょう。(下降波動も同じく-15%を基準に考えればよい)

4544「富士レビ」を例にすると、第1段目(a'→A)の上昇率は(+13.7%)であるので、だいたいは並みの大きさの上昇波動です。第2段目(b→B)の上昇率は(+15.3%)であるので、これも並みの大きさの上昇波動です。第3段目はまだ確定はしていないが、(d→g)の段階では(+16.3%)とやや中間以上の上昇率になっています。

「利食いをしよう」と決断するのは、その上昇波動がある程度大きい(+15%以上の上昇率)ときです。小さな波動でピークが表示されたからといって必ず手仕舞いをせねばならないわけではありません。グラフでは
  1. cで「Q型」の買いマークが出たので、翌日の始値(1474円)で買う。

  2. Bの近辺では+15.3%の上昇率となっているので、「新高値の陰線の翌日に切り下げ利の陰線」がでたならば利食いをするところですが、この形は出なかった。

  3. Bからdへ反落し、eの日にBがピークである表示がでましたが、(B→d)の下げ巾は(1620円→1539円。-5.0%)でしかありません。eの日に「小波動がピークを表示したので手仕舞い」をしてもよいが、次の3段目の上昇に期待を繋ぐことになるので、ここはあえて手仕舞いすることもありません。

    eの翌日に手仕舞いすると1574円であり、(1574-1474=100円)の利益が確定します。次の上昇波動が決まったのはfの日であるので、翌日始値(1570円)で買いなおしとなります。(この場合は1574円より安く買えたのでラッキー)。gの高値は1790円なので買い直しは正解です。

    eの小波動のピークが確定した日に、(下落率が-5.0%しかないので)手仕舞いをしなかったときは、cの(1474円)→g(1790円)まで利を伸ばすことになります。

  4. 現在はgからやや下落しているところですが、@(d→g)の上昇率は並み以上の上昇率(+16.3%)であり、A3段目の上昇波動でもあるので、もしgが小波動のピークであると表示されたときは手仕舞いをすべきです。eのように手仕舞いしてもしなくてもよい、というわけにはいきません。
小波動のピークが表示されたので手仕舞いするかどうかは、@その上昇波動の大きさと、A下落率の大きさ、B上昇波動が2段目か3段目か、によって決めるとよいでしょう。


(05.3.9) TOPIX 1200P(+5) 日経 11966円(+79) 20.5億株 (1兆5260億円)


NYダウは10912ドル(-24)と小幅ながら続落。ナスダックは昨日75日線に達したものの今日は2073P(-16)と反落して、75日線を維持できず。

日経平均は-4円安で寄り付いた後は次第高。出来高は20.5億株・売買代金は1兆5000億円とさらに膨れ上がりました。

昨日、日経平均のピークらしさは6分になったと思いましたが、今日早くも終値ベースでは新高値に切り返し、一昨日のザラバ高値(11975円までわずか9円と迫っては、ピークらしさの確率は5分へ後退です。(明日陽線で新高値になれば4分まで後退する)


5771「菱伸銅」は、Qエンジンの売買検証では、253円で買って、30日が経過したので270円で手仕舞いし、結果+17円(+6.72%)の利益になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. bで「P型」の買いマークがでたので、翌日の始値(253円)で買い。その後Bまで上昇しましたが、(a→B)の上昇は(224円→267円。+19.2%)でした。まあ大きく上昇したといってよいでしょう。

  2. B近辺では「新高値の切り下がり陰線」がでれば、利食いしてもよいところですが、ここでは出なかった。そこでBが小波動のピークであったと表示された日に手仕舞いをすることになりますが、B(267円)が表示されたのはcの日で、B(267円)→c(253円)への下落率はわずかに-5.3%でしかありません。上昇波動はBで2段目であるので、次の3段目の上昇が始まったときは「買い直し」をすることになりますが、下落巾が小さいときには(いったん手仕舞いして→買い直し)をすると、買い直しの株価は手仕舞い時の株価より高いものになる可能性があります。

  3. まあcで手仕舞いしてもしなくてもどちらでもよいのですが、cで下げ止まるとは限らないので手仕舞いしましょう。翌日の始値は255円であったので(255-253=+2円)、損益はトントンで終わりました。

  4. dで3段目の上昇が確定したので、翌日の始値(269円)で買い直し。しかしその後すぐいにC(272円)でピークとなりました。cからのCへの上昇率は+7.5%でしかなく、eやCで「新高値の切り下がり陰線」が出ていますが、利食いするような上昇率ではありません。

  5. (c→C)の上昇波動はきわめて小さく、第3段目の上昇波動としては不十分です。ここでとる方針は2つあります。@この銘柄はクセが悪いのでCがピークであることが確定したら手仕舞いしてこの株から離れる。A3段目の上昇が小さすぎるので、次の4段目の上昇まで買い持続する。です。

    私なら手仕舞いしてこの銘柄から離れますが、Cがピークであると確定したのはgの日で、翌日の始値(258円)で手仕舞いすると(258-269=-9円)のマイナスとなります。

  6. 結果的には、gで手仕舞いせずに買い持続しておくと第4段の上昇があって、現在Dでは288円になっています。しかしgからDまで買い持続するだけの値打ちがあったのかどうか。
5771「菱伸銅」は、Qエンジンの売買検証の+6.72%の利益は出ず、トータルで-7円(+手数料)のマイナスになります。


6486「イーグル」は、Qエンジンの売買検証では、635円で買って、22日目に+20%の利益が出たので762円で「利食いA」をした。+127円(+20.0%)の利益になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. bで「Q型」の買いマークがついたので翌日始値(635円)で買い。

  2. c(661円)で先の高値A(660円)を上回ったのですが、cの段階ではa(609円)→c(661円)の上昇率は+8.5%でしかありません。この段階では利食いはまだ考えられない。

  3. 翌日は大陽線(高値761円)となったのでa(609円)からの上昇率が+25.0%になり、この日から利食い場を探すことになります。

  4. しかしその後は「新高値の切り下がり陰線」は出ず。小波動のピークも表示されず。現在Bまで買い持続となっています。Bの日では+28.3%の利益になっています。

  5. B以降はこれまでどおりに@「新高値の切り下がり陰線」がでたら利食い、Aピークが確定したら手仕舞い、の方針です。


(05.3.10) TOPIX 1195P(-5) 日経 11864円(-101) 19.55億株 (1兆3947億円)


NYダウは10805ドル(-107)と3日連続安となりました。しかしまだ25日線より上にあり、下げても75日線10650ドルあたりで止まるのではないか。

ナスダックも連続安。75日線(2094P)から33Pほど下方にあります。 両指数ともまだ下げ始めて2日〜3日しか経過していないので、当面の安値を出すには2〜3日はかかりそうです。(そのころには9日順位相関もマイナスになるだろうし)

日経平均は、@米国株安、A103円台への円高、Bシカゴ先物が11885円であったことから、-74円安で開始。ところがすぐに反発して昨日の高値近くまで戻っていましたが、午後2時に発表された1月の機械受注統計が予想を下回ったので下落に方向転換。

日経平均は-101円安となりましたが、TOPIXは昨日上昇した分がはげただけで-5P安。今日の機械受注統計がどう響いてくるのかが明日の焦点です。@今日の出来高は19.5億株・売買代金も1兆4000億円と高水準を維持していましたが、明日もこの水準を維持できるのか。A今朝の外国証券のオーダーは久々に1290万株の買い越しになったが、明日はどうか。


6967「新光電工」は、Qエンジンの売買検証では、3110円で買って、30日が経過したので3650円で手仕舞いし、結果+540円(+17.36%)の利益になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. cで「P型」の買いマークがでたので、翌日の始値(3110円)で買い。その後B(3570円)まで上昇しましたが、(b→B)の上昇は(2785円→3570円。+28.1%)と大幅なものでした。

    (図では,c,dで買いマークがついていますが、初めのcが正しい買いマークです。株価がいったん下げたのでdで2度目の買いマークがでた。)

  2. B近辺では「新高値の切り下がり陰線」がでれば、利食いしてもよいところですが、ここでは出なかった。そこでBが小波動のピークであったと表示された日に手仕舞いをすることになります。B(3570円)が表示されたのはeの日で、翌日始値で手仕舞うと3300円。結果、(3300-3310=+190円。+6.1%)の利益になります。

  3. Bはまだ2段目の上昇波動ですが、2段目の上昇率は28.1%と大幅であったので、次の3段目の上昇波動にかけるかどうかは微妙なところです。

  4. 3段目の上昇波動はgの日に確定しました。翌日の始値は3510円。この後Cの3750円まで上昇しましたが、f(3260円)→C(3750円)の上昇率は15.0%と並みの上昇波動でした。当然Cのピークが確定したなら手仕舞いです。

  5. hの日にCのピークが確定し、翌日始値で手仕舞うと3520円です。結果買い直しの利益は(3520-3510=10円)で手数料は出ませんでした。
2段目の上昇が大きかったために3段目の上昇巾は小さくなりました。この場合は3段目の上昇波動を期待して「買い直し」をしても時間をかけただけで、得るものはありませんでした。


9740「CSP」は、Qエンジンの売買検証では、897円で買って、30日が経過したので889円で手仕舞いし、結果-8円(-0.89%)の損失になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. bで「P型」の買いを出しました。翌日の始値は897円。(その後c,dの2か所で買いマークが出ているが、正しいのはbの買いマーク)

  2. 「P型」の買いは、先の高値を上抜いたときに買いマークがでますから、買いマークが出た翌日からグングン上昇しないとなかなか利益が大きくなりません。この例は買いマークが出た翌日から下げているので、最悪の買いマークでした。

  3. しかしその後の下落は大きくなく、現在eの日になったようやくAの高値水準まで戻ったところです。どうにも面白くない動きとなりました。


(05.3.11) TOPIX 1200P(+4) 日経 11923円(+58) 29.0億株 (2兆7169億円)


NYダウは10851ドル(+45)と反発。ナスダックもは小幅ながら3日連続安で2059P(+1)

昨日の1月の機械受注統計はどう影響するかが焦点でしたが、@外国証券のオーダーは買い越し、Aシカゴ日経先物は11905円と上昇、から日経平均は小幅安で寄り付き、そこが今日の安値。次第高となって、昨日の材料は問題にされませんでした。

SQのため出来高は29億株、売買代金は2兆7000億円と膨れ上がりましたが、SQ分を除いてもボリュームは減少しなかった。


日経平均の一昨年12月から昨年3月の動きと今年の動きはよく似ているといわれています。図は左が昨年の1月〜4月の動き。右が現在の動き。
  1. どちらも12月にボトム(a)を出し、
  2. 1月にピーク(A)を付けています。
  3. 昨年は2月にボトム(b)を出しましたが、今年は1月末にボトム(b)を出しました。
  4. その後、昨年は3月にいったんピーク(B)を出し、高値圏でもうひとつ小波動を作ってから、4月の大ピーク(C)へ上昇したのでした。
今年の動きも3月が高く、昨年を手本にすれば4月半ばまでは上昇を続けることになります。


9787「Jメンテ」は
  1. cで「Q型」の買いマークを出したので、翌日始値(1020円)で買い。その日に小波動は新高値を更新したので、ここから利食いを考えることになります。

  2. Bまで「新高値の切り下がり陰線」はでなかったので、利食いはできず。

  3. b(958円)→B(1121円)は17.0%の上昇率で、並みよりやや大きかった。dの日にBがピークであることがわかったので、翌日始値(1070円)で手仕舞い。(1070-1020=50円。4.9%)の利益でした。


9788「ナック」は、
  1. cで「Q型」の買いマークを出したので、翌日始値(1135円)で買い。

  2. dの日に小波動が新高値を更新したので、ここから利食いを考えることになります。

  3. Bまで「新高値の切り下がり陰線」はでなかったのですが、b(1100円)→B(1398円)は27.0%の大幅な上昇です。ところがBの日は陰線の新高値→翌日は切り下がりの陰線となって「新高値の切り下がり陰線」になりました。

  4. 翌日の始値(1367円)で利食いすると、(1367-1135=232円。+20.4%)の利益でした。

  5. その後eで小波動のボトムを出しましたが、eがボトムであることがわかったのはfの日です。ここより3段目の上昇が始まります。

  6. (b→B)が27.0%の上昇率であったのに対して、(B→e)はわずかに-4.8%の下げでしかない。少し下げれば買いたい向きが大勢いるということがわかります。さらにfの日にはBの高値を上抜いて新高値の出ているので、「買い直し」が正解ですが、Bでいったん利食いをしていると、それより高い株価で「買い直し」することは心理的に難しい。

  7. 2段目のピーク近辺で利食いないし手仕舞いをしなければよいのだが、3段目の上昇が必ずあるものでもない。@2段目でいったん手仕舞いして、3段目で「買い直し」をするか、A2段目では手仕舞いせずに、3段目の上昇まで利を伸ばすか(利がハゲることも大いにある)。これは投資家のやりよいようにするしかありませんが、Bどちらにせよ「3段目の上昇では手仕舞いする」ことは守ったほうがよいと思います。


(05.3.14) TOPIX 1195P(+4) 日経 11850円(-73) 20.3億株 (1兆3361億円)


NYダウは10774ドル(-77)と反落。ナスダックも下げて2041P(-18)は4日連続安。

日経平均は最近にしては大きな陰線となりました。先週月曜日(3月7日)のザラバ高値11975円は5日間更新できず。11975円が小波動のピークの確率は6分になったと思われます。

TOPIXは今日もザラバ高値1204Pと新高値を更新するも、新高値での陰線となったのでピークらしさの確率は4分でしょう。

しかし外国証券のオーダーは3日連続で買い越し、出来高・売買代金もボリュームを維持しているので、下げてもそう大きくはないようです。

「割安株」59銘柄のうち「P型」「Q型」の買いマークを出して、決着がついた9銘柄を例にして、@「いつ利食いするのか」、A「いつ手仕舞うのか」、B「どのように利を伸ばすのか」を説明しています。ここまでは@Aについて述べましたが、Bについては「重要ポイント」を使うので説明していませんでした。

「重要ポイント」はひと目でわかるように、以下のように条件表に設定されておくとよいでしょう。(表のNo.7行とNo.8行)ここでは、「重要ポイントは1日の値幅が(株価終値の)5%以上あるもの」としています。




例にした9銘柄にはうまく上昇したものもあるし、たいして上昇しなかったものもあります。どういうグラフになっているものを選べば、大きく上昇する銘柄に当たるのか?

その答えは3月1日にすでにいってあります。ここでは9788「ナック」、1872「アゼル」、2598「アサヒ飲料」のグラフを掲げ、「前の上昇波動(1段目である)に大陽線があるので面白い」といっておきました。

ナックの場合は図の赤○がそれです。重要ポイントを色分けして描かせておくと、aの日が大陽線であったことが一目瞭然にわかります。


ただ「重要ポイント」があればよいというのではなく、「大陽線」でなければなりません。詳しくいうと
  1. 陽線の実体(始値-終値の値幅)はヒゲの長さ(上ヒゲ+下ヒゲ)よりも大きくなければなりません。

  2. その後 陰線の重要ポイントが現れても、陽線の重要ポイントを割り込まないこと。
です。ナックの場合はaの日の始値・高値・安値・終値は、1000円・1180円・970円・1130円でした。実体の長さ(終値-始値)は130円、ヒゲの長さは80円なので、@実体のほうがヒゲよりも大きく、A1日の値幅は終値の18.5%という大陽線です。これがよい。

4544「富士レビ」の上昇第1段目に出た大陽線(赤○)の日の始値・高値・安値・終値は、1364円・1431円・1356円・1407円でした。実体の長さ(終値-始値)は43円、ヒゲの長さは32円なので、@実体のほうがヒゲよりも大きく、A1日の値幅は終値の5.2%です。ヒゲが短い陽線重要ポイントです。


6486「イーグル」の上昇第1段目に出た大陽線(赤○)の日の始値・高値・安値・終値は、605円・660円・604円・655円でした。実体の長さ(終値-始値)は50円、ヒゲの長さは6円なので、@実体のほうがヒゲよりも大きく、A1日の値幅は終値の8.5%です。ヒゲが短い陽線重要ポイントです。

9銘柄のうち、上昇1段目に@実体が長い、A陽線重要ポイント、がでた銘柄はこの3つだけです。そしてこの3銘柄はことごとくその後大きな上昇波動へ繋がりました。重要ポイントを表示させておくだけで、それ(大きく上昇する可能性が高いこと)がわかります。


(05.3.15) TOPIX 1125P(-2) 日経 11821円(-29) 19.8億株 (1兆4392億円)


NYダウは10804ドル(+30)と小反発。ナスダックも2051P(+9)と小反発。

東京市場は高く始まったものの材料不足でジリ貧となりました。TOPIXは昨日の新高値の陰線に続いて今日は陰線で切り下げたので、昨日が小波動のピークらしさの確率は5分になったと思われます。

日経平均は昨日からピークがでる確率は6分になっているので、両指数ともにいったんはピークを出して、それから再上昇となったほうがよい。

「会社四季報・春号」のCD-ROMが送られてきたので、06年03月の数字をもとにした割安株を検索してみました。(この時期はもはや05年03月期の数字では役に立たない)

会社四季報のCD-ROM版で使った「スクリーニングの条件」は以下のようなものです。わずかに8行の設定です。



東証1部・2部のうち、以下の62銘柄が検索されました。選択の基準はいつものとおり、(今期は05年3月期、来期は06年3月期です。)

@来期の営業利益が10%以上伸びる
A来期の純利益が20%以上伸びる
B1株利益が15円以上ある
CPERは15倍以下である。



図の62銘柄を 「0603東証1-2部・春」として、結果ファイルNo.503 に登録しました。

いつもいうことですが、この銘柄が直ちに上昇するのではありません。この銘柄の中から、@上昇トレンドにあるもの(簡単には200日線より上にあるもの)、A小波動の安値・高値が切り上がったもの、B「P型」「Q型」の買いマークがでたもの、を見つけて下さい。


(05.3.16) TOPIX 1198P(+5) 日経 11873円(+52) 16.1億株 (1兆3950億円)


NYダウは10745ドル(-59)と下落。ナスダックも2034P(-16)。あと2〜3日で9日順位相関は-80の水準まで低下しそうなので、そのあたりから転機を伺うことになるのでしょう。

東京市場は反発。しかし高値は切り下がる。売買代金こそ1兆3900億円あったものの、出来高は16億株へ縮小。

まあ1株単位のフジテレビが売買代金のトップであったので、売買代金ほどには出来高は大きくなかったともいえますが、出来高トップの「住金」は4600万株、2位の「都競馬」が3200万株というのを見れば、個人投資家が得意とする低位株の物色は一巡し、回転が効かなくなりつつある、ともいえます。

「P型」「Q型」は(1段目の上昇)(その後の下落) の後に決まります。買いマークが出たとき、第1段目の上げ具合がどうであったか、その後の下げは深かったか浅かったか、 をチェックすることは重要です。

ヨロヨロと小さく上昇していれば、単なる「うねり」かもしれません。しかし@ここに力強い陽線が入り、Aしかも1段目の上昇の後の下落(調整)が小さければ、これは次の2段目・3段目の上昇も大きいものと判断できます。

図のモデル図でいえば、
  1. 上昇1段目である(L2→H1)の間に「大陽線」(前回は「陽線重要ポイント」で説明しました)が入っていること。
    その大陽線は実体のほうがヒゲよりも長いこと(ヒゲ足でないこと)

  2. 上昇1段の後の下げ(押し)である(H1→L1)は(L2→H1)の上昇巾に比べて小さいこと。(前回は「陰線重要ポイント」が出ないことといいましたが、これは口足らずで、「陽線の重要ポイントを下回るような陰線重要ポイントが出ないこと、が正しい)
    要するに、せっかく出た大陽線(陽線重要ポイント)のほとんどを打ち消すような下げがでていないことです。


3月1日に掲げた1872「アゼル」は、
  1. aでボトム(115円)をつけ、(イ)で大陽線を出しました。前日の終値は125円でしたが、この日は130円で寄り付き、175円の高値引けです。前日からは50円のS高でした。

  2. 翌日は195円で始まり高値224円まで上昇して、引けは161円。大陰線です。(陰線重要ポイント)しかし、前日の大陽線の半分より上位で下げ止まっています。

  3. その後は陰線の重要ポイントを5日連続して出して、bの151円まで下げましたが、(イ)の大陽線を打ち消すほどのものではありませんでした。(つまりは「押しが浅い」「値もちがよい」という状態です)

  4. その後約2か月を経て、cで買いマークが出たのですが、このときグラフを一瞥すれば以上のことが把握できますから、「アゼルは面白い」という結論がすぐに出ます。


2598「アサヒ飲」は、
  1. aでボトム(832円)をつけ、(イ)で大陽線を出しました。前日の終値は876円でしたが、この日は900円で寄り付き、976円の高値引けです。前日からは100円のS高でした。

  2. 翌日は1043円で始まり高値1050円まで上昇して、引けは999円。大陰線です。(陰線重要ポイント)しかし、前日の大陽線までは下げなかった。

  3. その後は3連続陰線となって938円まで下げましたが、(イ)の大陽線を打ち消すほどのものではありませんでした。(つまりは「押しが浅い」「値もちがよい」という状態です)

  4. cで買いマークが出たのですが、やや買いの時期は早いかという感じでした。(Aから1か月はたっているほうがよい)まあしかし、「アサヒ飲は面白い」という判断はすぐにできます。


(05.3.17) TOPIX 1192P(-5) 日経 11775円(-97) 16.3億株 (1兆3395億円)


原油高やGMの業績下方修正からNYダウは10633ドル(-112)と続落し、75日線を割り込みました。順位相関の-80割れはもう少し先になるかと思っていましたが昨日早くも実現。

ナスダックも2015P(-19)と下げて9日順位相関は-80割れ。

NYダウは、図のa→bが新高値を取った上昇波動で、これは重要な波動です。aのボトムは(10608ドル)です。昨日のザラバ安値(10612ドル)は、かろうじてボトムを切り下げることをまぬかれましたが、10608ドルを割り込むと、NYダウは「下降トレンド入りか?」を考えねばならなくなります。

ナスダックは今年1月初めに、重要な上昇波動のボトムを割り込んで、「下降波動」に入っています。そのため2月・3月の上昇局面でも、ついに75日線を上抜くことができませんでした。

ナスダックの1月3日のピーク(2191P)からの下落第1段目の安値は図のaの(2008P)ですが、昨日のザラバ安値(2011P)はあと3Pまで迫っています。もしこれを割り込むことになれば、下降波動が切り下がり、当分は2段下げのボトムへ向かって下げることが予想できます。米国株はここ2〜3日が運命の分かれ道です。


日経平均は「主な株価」がピーク(11975円)を表示し、小波動のピークが確定しました。現在の小波動は下降波動になりました。

TOPIXは今日はまだピークになっていませんが、明日のザラバ高値が1194P以下であると、「主な株価」はピーク(1204P)を表示し、小波動のピークが確定します。

ただピークを出したとしても、問題は次の下落(調整)巾です。大きいのか小さいのか。
  1. 最近の出来高は少ないときでも16億株、売買代金にいたっては1兆3000〜4000億円という大きな金額になっていますから、そうは大きな下落になるとは考えられません。

  2. 前回2月の調整は、図の(a)の25 日線で止まりました。今回も25日線まで下げれば、「押し目買い」と思う向きの買いが入ってくるに違いありません。

  3. TOPIXは25日線が目安。日経平均アはナスダックが不調であるので25日線と75日線の中間あたりが下落の目安か。


(05.3.18) TOPIX 1203P(+10) 日経 11879円(+104) 16.2億株 (1兆3324億円)


原油高が一服したことからNYダウは10626ドル(-6)と小幅安。ザラバ安値は10598ドルと昨日いった10612ドルを割り込みましたが、終値は抵抗し、首の皮一枚でつながったというところ。

ナスダックも2016P(+0)と下げ渋り、ザラバ安値は2010Pでなんとか2008Pを下回ることを回避しましたが、まだまだ安心はできません。

米国市場は原油高を理由に、@金利引き上げ、A企業業績への悪影響、B個人消費の鈍化、などを懸念して株価が軟調になっていますが、東京市場はこれには無頓着な動きとなりました。

米国のように、原油高が直ちに、@ABにモロに響くという環境にはないからでしょう。(昔のように輸出先は米国一辺倒ではなくいまは中国があるし、石油消費量も経済規模に比べて少なくなっている。)

TOPIXは昨日の下げを取り返してザラバ高値1204Pと最高値水準まで戻りました。日経平均は今日の切り返しによって、昨日のザラバ安値11754円がボトムになりそうです。明日以降、終値で火曜日(直近の最安値以前の陰線)の陰線の高値11912円を上回れば、だいたい決まり。

今日はフジテレビ株がS高となるなど、放送関連株が急上昇しました。最近「P/Q型」の買いが出ていたかを検索すると、9409「テレビ朝日」が6日前に「Q型」の買いマークを出しています。

図で(a→A)が第1段目ですが、ここに「陽線の重要ポイント」が含まれています(青○)。ただ先日いったのは、「実体のほうがヒゲよりも長い重要ポイント」です。

青○の日は、始値(2190)・高値(2280)・安値(2170)・終値(2230)で、実体の巾は(2230-2190=40)、ヒゲの長さは(( 2280-2170)-(2230-2190)=70)で、ヒゲのほうが長くなっています。先日いったものには該当しませんが、ともかくは@陽線の重要ポイントが出ており、Aその後の調整(b)ではこの重要ポイントを下回っていない。というのはそうでないものよりはよほど有利な銘柄です。


ここ10日間で「P/Q型」の買いマークを出したのは28銘柄ほどでしたが、先日いった「面白い」パタンの銘柄がありました。9470「学研」です。

図で(a→A)が第1段目ですが、ここに2本の 「陽線の重要ポイント」が含まれています。
  1. (イ)の重要ポイントは「窓空け」となっているので、実体は前日の終値から(イ)の日の終値としますが、実体の巾は(210円・当日終値)-(203円・前日終値)=7円です。これに対してヒゲの長さは(当日の上ヒゲが8円、下ヒゲが4円あって合計)12円です。ヒゲ足です。これは一方的に買いばかりであった足ではありません。

  2. (ロ)の重要ポイントは、始値(219)・高値(240)・安値(218)・終値(231)で、実体の巾は(231-219=12)、ヒゲの長さは(( 240-218)-(231-219)=10)で実体のほうが大きくなっているので完全な「陽線の重要ポイント」です。

  3. その後の調整(b)は(ロ)の陽線重要ポイントを下回ることなく、(c)で「P型」の買いマークを出しました。先日いった条件を完全に満足しています。
結果はご覧のとおりですが、「P/Q型の買い」が出た銘柄のグラフを少し遡ってチェックすることによって、誰でも簡単に大きく上昇する銘柄を見つけることができます。(《カナル2》のユーザーだけが発見できるのです)


(05.3.22) TOPIX 1202P(-0) 日経 11841円(-37) 17.2億株 (1兆5055億円)


先週末から昨日のNYダウは10629ドル(+3)→10565ドル(-64)と下落。ナスダックも2007P(-8)→2007P(-0)とさえず。

NYダウは重要な上昇波動のボトムである10608ドルを終値でも下回ったのでつらい展開になりそうです。今夜のFOMCや原油相場にもよりますが、グラフからは上昇反転してもすぐには先のピーク10984ドルに挑戦することはできません。

ナスダックは1月の安値2008Pを下回った(終値でわずかに1Pであるが)ので、昨年来のピーク2191Pからの2段下げに入ったと見るべきでしょう。当面は200日線(1993P)が下値の支持をしますが、最終的には1920Pあたりまでの下落も考えておかねばならない感じです。


日本株は米国株安には影響されず、今日も月曜日というのに出来高が17億株・売買代金が1兆5000億円というエネルギーの充実ぶりです。

通常であれば米国株安が東京市場に響かないはずはないのですが、目下は3月の期末を目前にした需給のよさが背景にあります。

25日は配当取りの売買最終日であるので、この日までは出来高は維持できると思われますが、逆に4月新年度に入ってこの分の需給が崩れたときにどうなるのか。米国株安に目を向けていないだけに案外な下げ幅になる可能性があります。

4半期決算が発表されるようになって、1月・4月・7月・10月は株価が高い月になりました。(しかしこれは増益基調のときにあてはまることであって、減益基調になると1月・4月・7月・10月は逆に株価が安い月になると思っています。)

この4月はこれまでどおりに株価は高い月になると思われますが、新年度に入って4月も上伸し、デンドラの上値メド(日経平均は12154円。TOPIXは1212P) へ到達するならば、とりあえずは「ピークらしさ」を計って、様子を見たほうがよいのではなかろうか。


(05.3.23) TOPIX 1193P(-8) 日経 11739円(-102) 17.5億株 (1兆5792億円)


FOMCはFFレートを6回連続して引き上げ2.75%としました。2.75%の水準は予想されていたことなので材料にはなりません。

注目されていたのは、そのコメントです。これが非常にインフレを警戒したものであったので、次のFOMCでは一気に0.5%の引き上げもあるのか、の警戒が出たようで、NYダウは10470ドル(-94)と下落。ナスダックも1989P(-18)と2000P割れ。

昨年までの米国株高の原因はもちろん米国企業の業績が好調ということが1番ですが、低金利下での金融相場の色彩も入っていました。相次ぐ金利引き上げによって「金融相場」的なバックアップはほとんど失われることになります。

グラフは昨日いった(波動の視点からの)重要な水準を完全に下抜いたので、当分(1〜2か月)の間は、よくて保合い、通常であればさらに下落ということになるのでは。


東京市場は、米国株の調整を無視した動きを続けてきましたが、さすがに今日は米国株の軟弱さに抗し切れず。

3月の相場は明瞭ではありませんでした。基本的には売買シェアの半分を占める外国人投資家の動向が東京市場を左右すると思っていますが、今回はそうではなかった。

図のa,b,cは寄り付き前の外国証券のオーダー倍率が1.20倍以上になり、それをきっかけに日経平均は上昇したのですが、今回はこのパターンではなかった。

3月の外国人の買いはそうエネルギッシュではありません。3月の上昇スタート時、あるいはピークの前にオーダー倍率が1.20倍以上になることはありませんでした。

報道では外国人投資家(特にオイルマネー)が買っているとのことでしたが、そうではなかったのではないか。ほとんどはそれを期待した国内の買いであったのではないか。という疑念があります。

単に外国人投資家の動きを先取りしたことによって、この3月の上昇相場で形成されていたとすれば、これはやや怖い。(現実に外国人の買いはさほどではないのだから)


少し前に「データの受信がもっと早くなれば」のメールを頂戴しました。《カナル》のユーザーのほとんどはマスターネットからデータを受信されていますが、マスターネットのデータのうち
  1. 東証(1部・2部・マザーズ)
  2. 大証(1部・2部・ヘラクレス)
は毎日午後4:30から受信できます。JQ(店頭)株は遅れて6:30から受信できます。

私は午後4:30になると、図の「店頭データを受信しない」を選択して、東証・大証を受信し、これをもとにこのHPの記事を書いています。おかげで毎日午後7:00には、このHPがアップできるわけです。(午後4:30にデータが受信できるところは、マスターネット以外に知りません。データの入手が午後7:00となればHPのアップは午後9:00ころになるだろうし、そうなれば毎日のHPの記事を書くことは時間的にとてもできないでしょう。)

HPの記事をアップした後、こんどは「店頭データを受信する」のほうを選択して、午後7:00ころに全部のデータを受信します。2度手間ですが、午後4:30に東証・大証のデータを入手できることはすごいことなのです。


(05.3.24) TOPIX 1188P(-5) 日経 11745円(+6) 17.0億株 (1兆4134億円)


NYダウは10456ドル(-14)と下げ止まらず。ただ出来高が18.1億株と膨らんだのは、「ここが下げ止まりである」と判断した向きが多くあったということです。200日線(10376ドル)に近い現在からは小波動のボトムらしさを探す段階に来たといえます。

ナスダックは1990P(+0)と昨日よりほんの少しアップしましたが、高値・安値は昨日に比べて切り下がっており、昨日の動きだけでは反発の手掛かりにはなりません。2日連続して200 日線を下回っているのも気がかりです。

日経平均はナスダックが下げなかったことや、昨日の下げが絶好の押し目であると思った向きが多くあったとみえて、小高く始まり、10時ころには11800円を回復していましたが、その後は次第安となりました。

朝方の外国証券のオーダーはなんと2300万株の売り越しでした。そのため図のように今日のオーダー倍率は一気に悪化しました。まあ期末という時期でもあるので、今日の売り越しが相場感によるものか、期末特有の処理によるものかは判然としませんが、今日のところは外国人投資家は東京市場について中立である(強気でも弱気でもない)ということを表しました。

外国勢がアテにならないとなると、日経平均・TOPIXの動きは国内勢の買い意欲いかんによりますが、@明日が配当の権利の最終売買日であり、配当取りをした来週の目先の需給は悪化するだろうこと、A米国株の調整はまだ続くだろうこと、Bアジア向けの輸出は思ったほど伸びなかったこと、C日経先物は現物に比べて50〜60円の逆ザヤで動いていること(配当落ちの要因が大きいようだが)、など一度気にすればいくつかの気になる点がでてきます。

日経平均はすでに小波動のピーク'(11975円)を表示していますが、TOPIXはまだピークが出ていません。今日のTOPIXは日経平均に比べて下げが大きく、内需株についての楽観人気の反省もでたようです。明日TOPIXのザラバ高値が1189P以下だとTOPIXもようやく「小波動のピーク」を表示します。

株価の波動は一本調子の上げが続くとすぐに行きつかえます。ある程度の上昇をしては→調整し→それ以上に上昇し→また調整する。という繰り返しによって息の長い上昇になります。ここはいったんは調整して4月高に備えたほうがよいと思っています。


(05.3.25) TOPIX 1193P(+5) 日経 11761円(+15) 13.0億株 (1兆1897億円)


NYダウは10442ドル(-13)とまだ下げ止まりの兆候は出ず。ナスダックは1991P(+0)とほぼ変わらず。これも反発の兆候はなし。

今日で受け渡しベースでの3月の相場が終わりました。もう少し配当取りの売買があるかと思っていましたが、すでに配当利回りに乗る銘柄は買われていたと見えて、出来高は盛り上がらず。久しぶりに13億株と少なかった。

@来週は配当落ちであるし、A今夜から米国は3連休、欧州は4連休ということで、買いが手控えらえたようです。といって来週になれば買い意欲を惹起させるような材料がでるかというとそうでもなく、株価はしばらくはモタモタするようです。ここは
  1. NYダウ・ナスダックが小波動のボトムを出す
  2. 日経平均・TOPIXの9日順位相関が-80に低下する
  3. 外国証券のオーダー倍率が1.0を回復する
のどれか1つでも実現するまでは買い急ぐ必要はないと思っています。


(05.3.28) TOPIX 1194P(+0) 日経 11792円(+31) 11.6億株 (9339億円)


配当落ちとなりました。配当落ちは日経平均で60円ほどであったとか。

それを考えると寄り付きが-51円安というのは底堅く、すぐに11800円台に回復。ただ海外が連休のため海外勢の参加者が少なく、株価が堅調であったほどには、力強さが感じられませんでした。

出来高は11.6億株、売買代金は9339億円と1兆円に届かず。日頃は外国人の売買高がいかに大きいかを再認識させました。

グラフは、@配当落ち、A外国勢の不参加、のためにどうとも判断できませんが、TOPIX・日経平均ともに小波動のピークを表示したので、これからは「小波動のボトムか?」を探る時期になりました。ただ昨日いった3つの視点の@NYダウ・ナスダックが小波動のボトムを出す、A日経平均・TOPIXの9日順位相関が-80に低下する、B外国証券のオーダー倍率が1.0を回復する。 のどれもがまだ先にずれそうで、いますぐボトムがどうのというわけにはいきません。


(05.3.29) TOPIX 1175P(-18) 日経 11599円(-192) 14.7億株 (1兆2406億円)


連休明けの米国市場は、NYダウが10485ドル(+42)、ナスダックが1992P(+1)と小反発。

NYダウは200日線のやや上で陽線をつけたものの上ヒゲがでているようでは、まだ本調子の反発とはいえません。まあアヤ戻しの段階です。

「小波動のボトムか?」となるためには、@9日線を終値で上抜く、A10600ドルに戻る、という現象が出てからです。

ナスダックは200日線をはさんでやや下げ渋りとなっていますが、1段下げのボトムである2008Pを割り込んだばかりであるので、今の株価水準でボトムを出すような気がしません。

第1段目の下げは、(2191P→2008P)へ180Pほど下落しました。今回は2008Pを下抜いて第2段目の下げが決まったのですが、2月の戻り高値2103Pから180Pの下げがあると仮定するなら、安値の目安は1920Pくらいになります。(これは3月22日にもいったが)

3月中旬からはどうも合点のいかぬ相場でした。
  1. 日経平均は比較的に素直でした。3月8日に図の(c)で「新高値の陰線に続く切り下がり陰線」がでたので、もろもろの理由を合わせて、小波動がピークをつけた確率は6分になったといいましたが、これはそのとおりになりました。

  2. TOPIXは3月15日に図の(a)で「新高値の陰線に続く切り下がり陰線」がでたので(ほかのことも勘案して)小波動がピークをつけた確率は5分になったといいました。ところがその後(b)で再び新高値に戻り、ここでも「新高値の陰線に続く切り下がり陰線」が出たのでした。ピーク(b)への反発はナカナカ一筋縄ではいかない動きでした。

  3. (b)の時点では、@すでにNYダウは重要な上昇波動を打ち消す下げになり、Aナスダックは2段下げに入っていましたが、東京市場はこれには反応しませんでした。

  4. (b)から3連続陰線になった日に、B外国証券のオーダー倍率は1.0を割り込み、ここで外国人投資家は買っていないことが明らかになったのでしたが、期末の配当取りの買いが優勢であり東京市場は値が重いながらも底堅いと思われていました。それが今日は一気の下げとなりました。
今の状況は@配当取りの買いは消滅した。A期末3月31日までは新規に株式を購入する機関投資家や法人はいない。という需給のアンバランス(買い手不在)があり、これをついた日経平均先物への「売り仕掛け」が大きな下げをもたらせたようです。しかし4月に入れば、すくなくとも中旬からは機関投資家は買い越しになるでしょうから、ここはボトム探しの時期になったといえます。その目安は昨日いった3つの現象をウォッチしていればよいのではないか。


(05.3.30) TOPIX 1169P(-6) 日経 11565円(-33) 16.0億株 (1兆3440億円)


米国市場は、NYダウが10405ドル(-79)、ナスダックが1973P(-18)と反落し、この下げ波動での新安値を更新。

ナスダックの200日線は下値の支持線とはなりませんでした。NYダウも200日線まであとわずかの位置にあり、これも200日線で止まるとはいえません。

すでに9日順位相関は-80以下の水準に低下していますが、この調子だと25日順位相関も-80以下に落ちてきそうです。そうなってからひと反発があるのではなかろうか。


東京市場は、昨日の急落を押し目買いと判断した向きが、朝方は買ってみたものの伸びがなく、結局はマイナスとなりました。

今日の日経平均・TOPIXは「十字足」に近い足となりましたが、これは一時的に売り買いの勢力が均衡したというだけです。今日の足をもってボトムが出たと判断することはできません。

今日が小波動のボトムになるとすれば、昨日を大陰線を上抜く上昇がなければなりませんが、これは難しい。小波動のボトムが出やすくなるためには、@9日順位相関が-80以下になり、A今日の安値を更新する下げがあり、B下ヒゲが長い足が出て、と最低でも3つのことが満足されることが必要でしょう。


(05.3.31) TOPIX 1182P(+13) 日経 11668円(+103) 12.5億株 (1兆1590億円)


原油が52ドル台に下げたとかで米国市場は大反発。NYダウは10540ドル(+135)、ナスダックは2005P(+31)となってともにアヤ戻しの限界である9日平均線を終値で上回りました。

これは評価しなければなりませんが、これをもって小波動が上昇波動に転じたかといえば、まだ3分程度の確率でしょう。(@9日順位相関が-80以下になった、A一昨日が新安値であった、B昨日は大陽線を出した)

さらに確率が高まるためには、今夜も、大陽線をつけてC連続陽線になるか、窓を空けてD窓明け陽線となるかです。上ヒゲを出すようではいけません。

東京市場はシカゴ日経先物の11630円にサヤ寄せして高く始まり、11650円まで戻った後は小動きになっていましたが、引け前に期末のドレッシングの買いがあって上げ幅を上乗せして終わりました。

今日のところは期末の事情があるためか、株価が上昇した割には出来高は膨れず、12.5億株・1兆1500億円でしかなかった。やや値段だけが上がったという状況です。

外国証券のオーダー倍率も0.87倍で、半年ぶりの低い水準にあります。現在の市場の投資主体の売買のシェアは、@外国人が40〜50%、A個人が30〜40%、B一般法人を含む機関投資家が10〜15%、C証券自己が5〜10%かと思いますが、
  1. 最大の投資主体の@外国人買いは減少している、
  2. 次のA個人は3兆円の信用買い残が示すように腹一杯買っていて、しかも評価損が膨らんでいるという状態。

  3. 明日の新年度入りとなれば、B機関投資家の買いが期待できますが、いかんせんシェアが小さい。
まずはNYの立ち直りに期待するのが第一。ついで4月後半から始まる3月決算と来期予想の発表に期待。

今年からいよいよ各種の国民負担が増加します。今年は(@国民年金のアップ、A消費税の非課税が年間3000万円の売り上げから1000万円へ引き下げ)。来年はさらに(B各種所得控除額の減額、C定率減税の半減〜廃止)など、さ来年は小泉首相の退陣によって(D消費税の引き上げの現実化)などなど個人は税負担増に直撃されます。消費需要を減退させる政策がメジロ押しです。

たぶん来年の相場は個人消費という面から見ると全滅のはずで、可処分所得が増える→消費が拡大する→企業利益が増加する、という因果関係の逆の回転となりかねない。今年、株で利益を出しておかねば来年は辛いことになるのではないか。


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