TOPIXをどう見たか・判断したか (05年2月)

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(05.2.1) TOPIX 1146P(+0) 日経 11384円(-3) 17.4億株 (1兆2777億円)


NYダウは10489ドル(+62)と反発。ナスダックも2062P(+26)と反発。「主な株価」がボトムを表示するのは早くて明後日になりそうですが、現状でもボトムの確率は5分以上になっていると思っています。

東京市場は今夜の米国FOMCを控えて大きくは動けず。FFレートは0.25%引き上げられるということはほぼ確定していますが、米国経済の行方のコメントを見たいということでしょう。

日経平均は今日も妙な動きをしました。一昨日は引け際に急上昇→昨日は後場寄りから急上昇→今日も引け際に急上昇、とどうも思惑で無理やりに上げたい向きがあるようです。だがこれは力づくなので、素直に上昇を歓迎するわけにはいきません。新高値に出る前に、9日順位相関は早くも+80へ到達し、やや上げ急ぎの格好です。


12月15日に「割安株・05新春」で掲げた59銘柄についてのフォローは今日で終わりです。ここまでに@75日線または200日線を上回っていて、A小波動のピークが切り上がり、B小波動のボトムが切り上がったときを「買い」とする。というルールに合致した銘柄を掲げてきました。以下の銘柄が合致していました。
  1. 2322「NECF」
  2. 40882「エアW」
  3. 4215「タキロン」
  4. 4544「富士レビ」
  5. 5771「菱伸銅」
  6. 5975「東プレ」
  7. 6310「井関農」
  8. 6967「新光電工」
  9. 7994「岡村製」
  10. 8803「平和不」
以上10銘柄に今日加える3銘柄で全部となります。
  1. 9740「CSP」
  2. 9787「Jメンテ」
  3. 9788「ナック」
9740「CSP」は(A→B)と安値を切上げてきて、高値aを上抜いたPの水準で買いが確定します。9787「Jメンテ」は(a→b)と高値が切り上がっているところに、Bの安値が表示された日に(A→B)の安値切り上がりが確定し買い場となりました。(しかしフォローの最後というのにほとんど上昇していないのは心残り。)

ユーザーからメールを頂戴しましたが、掲げた13銘柄のうちの4銘柄(富士レビ・岡村製・エアーW・平和不)をルールどおりに買って、順調に上昇している。ということでした。


昨年末に《カナルFCR》の発売を開始して、今年はもう新たな仕事をしないと決めた時期(時間の余裕があった)にたまたま相談があったので、
    @もうじき掲載する「割安株」について、

    Aルールに合致した銘柄がでたかどうかを毎日チェックされてはどうか、

    Bルールに当てはまるかどうかのチェックは一目(5秒とかからない)でわかるので、とにかく波動を見る練習をすることです。
といったことをアドバイスしていました。 それをちゃんと実行されたことはすばらしい。

さて最後の銘柄の9788「ナック」ですが、右図のどこで買いが決定したのでしょうか?私にとって「主な株価」が表示されていないグラフは実に使いづらく、この陰陽足を見てもにわかには判断できません。5秒で判断というわけにはいきません。


ところが「主な株価」が小波動のピーク・ボトムを表示してくれると、(a→b)の高値の切り上がりに続いて、(A→B)の安値の切り上がりが瞬間に理解できます。

ボトム(B)を表示したのは今年の大発会の1月4日のことでした。ここで買いが決定。翌日5日に買うと、6日からは上昇。現在はbの高値を上抜き、最近の最高値1310円の突破を視野にいれました。


(05.2.2) TOPIX 1151P(+7) 日経 11407円(+22) 18.8億株 (1兆2968億円)


NYダウは10551ドル(+62)と続伸。明日にも小波動のボトムが出そう。ナスダックも2068P(+6)と続伸して、「主な株価」はボトムを表示しました。

昨夜がFOMCだと思っていましたが、本当は今夜でした。シカゴ日経平均は11455円と上昇しており、これを受けて東京市場も高く始まりましたが、ザラバ高値は11447円までで、シカゴの値段に届かず。やはり年末年始のダンゴは重しになっています。

ただし外国証券のオーダー倍率は昨日の1.05から今日は1.15へ急上昇し、外国人買いが本調子になってきました。いずれは先の高値11580円を上回るのでしょうが、目下はダンゴの重しを取り払うという段階です。今週はこの段階で終始するのではないか。


「割安株05新春」のフォローをHPで書いている間に、やはりというべきか「どのように条件表を設定すればよいのですか」の質問を何件か受けました。

《カナル2》の最も優れたところは、チャートの状況を条件表に設定して売買マークを出すことにあります。しかも「小波動」についての条件(切り上がった・切り下がった・はらんだ・つつんだ・高値を突破した・安値を突破した)を設定するとなると、これは他に類例がないほどのことができます。

フォローで述べたのは大別して2つの切り上がり方です。(「はらみ」の銘柄も掲げたが)ここで名称を決めると、
  1. 左図は「P型の切り上がり」ということにします。@高値がH3→H2→H1へ切り下がって、A安値がL3→L2へ切り下げた後に、BL2→L1と切上げる。C高値H1を株価(ザラバ高値)を上抜いた瞬間が買い場です。「P型」の特徴は、先に安値(L2→L1)を切上げていて、あとから高値(H1)を切り上げる。という点です。

  2. 右図は「Q型の切り上がり」ということにします。@高値がH3→H2へ切り下がって、A安値がL3→L2へ切り下げた後に、B高値がH2→H1と切上げる。ついでC安値がL2→L1と切上げる。DL1の安値を「主な株価」が表示した日が買い場です。「Q型」の特徴は、先に高安値(H2→H1)を切上げていて、あとから安値(L2→L1)を切り上げる。という点です。
条件表は次のようになります。フォローのときは以下の条件以外にも勘案したものがありますから、フォローした銘柄とまったく同じ銘柄が検索されるわけではありません。(ほとんどは、この条件表で検索できるが)



条件表の設定例とその市場環境のNo.54「ピークボトム切上げP/Q」(05.2.2)に梱包ファイルをアップしましたから、これをダウンロードして、今使っている条件表に「移入」して下さい。


条件表は細かいことを設定すると汎用性がなくなります。精緻な条件表ほど時代が変われば役に立たなくなります。

一番よいのは何もかもの条件を条件表にぶち込むのではなく、必須のことだけを設定しておく。あとはグラフを見て時期(時代)に応じた判断を下す。その判断力を備えておくことです。

そのためには多くの銘柄のグラフを見るという経験が絶対に必要です。昨日ユーザーにアドバイスをしたことを3つをいいましたが、そのうちのB「波動を見る練習をする」ことが最も大切です。

このときも「条件表に設定して、合致した銘柄を検索できませんか?」と聞かれましたが、「まずは多くのグラフを見たほうがよい」と答え、条件表は提示しませんでした。条件表に頼ってしまうと、@グラフの形がよい悪いの判断力が養われない、A条件表が検索した(特定の状況にある)グラフしか見なくなり投資の機会を狭めることになる、B条件表が選択した銘柄にはよくないものも含まれているが、どれがよくてどれが悪いのかの応用ができない。


ユーザーが自身で設定した条件表は、その人のグラフの見方を注ぎこんだものですから 、これは大いに価値があります。しかし、私が設定した条件表をそのまま使うときは、@ABの点から弊害もあるわけです。

掲げた条件表を無批判に盲信することなく、応用力をもって銘柄の取捨選択ができるようになって下さい。

上図の8411「みずほ」は「Q型」の買いの例。右図の5713「住友鉱」は「P型」の例(今日買いがでたばかり)。


(05.2.3) TOPIX 1149P(-2) 日経 11389円(-17) 18.9億株 (1兆3257億円)


NYダウは10596ドル(+44)と3連騰し25日線・75日線・200日線の上位に出てきました。これで昨年12月のピーク10868ドルへの挑戦が始まります。

ナスダックも2075P(+6)と3日続伸して、75日線まで復帰。やや上に25日線がありますが、これを上抜けば、NYダウと同様に最高値の2191Pを目指すことになります。いわば正念場の位置にあります。

シカゴ日経平均は11480円と上昇。外国証券の買い注文は4570万株と膨れ上がり、オーダー倍率は1.23。出来高は連日の18億株、売買代金は1兆3200億円とボリュームアップ。 これを見れば日経平均の100円高があってもよさそうな日でしたが、引けてみると小幅ながらマイナス。

日経平均は今日ようやく「主な株価」が小波動のボトムを表示しました。しかし表示が遅れることがはなはだしかった。これは4日前の下ヒゲ足、3日前の上ヒゲ足が邪魔したためです。この2日の足は強引な買いでできたもので、今の相場が上昇できない原因のひとつです。

昨日条件表No.54「ピークボトム切り上げP/Q」を掲げましたが、この条件表はどの程度の売買成績をもたらすのかを知っておかねば、安易に使うことはできません。しばらくは《Qエンジン》を使って、@条件表の「売買成績」の調べ方、A「売買ルール」の決め方、B「損益経過」の見方、などについて述べます。

条件表No.54「ピークボトム切り上げP/Q」には「P型」と「Q型」の2つの買い条件が混在しているので、まずは片方の「Q型」の買いマークについて調べましょう。次図のように「Q型」だけの条件表を設定しました。




  1. 《Qエンジン》を立ち上げ、「東証1部」の約1600社を選択し、

  2. 「新規検証」をクリックすると、

  3. 「検証のしかた」の画面が現れます。ここで「Q型」の買いを設定してある条件表(ここでは条件表No.5)を指定し、

  4. 検証期間を999日間とし、

  5. 「売買ルール」を次図のように決めました。


売買ルールは、
  1. 「Q型」の買いマークがでたら、翌日の始値で買う(仕掛ける)。

  2. ザラバで買値より+20%高くなったら「利食いA」をする。

  3. ザラバで買値より-20%安くなったら「損切りZ」をする。

  4. 利食いも損切りもできずに、30日が経過したら、翌日(31日目)の始値で手仕舞いする。
ようするに、買って+20%上昇するか-20%下落するか、30日間に+20〜-20%の動きがないのか。を調べるわけです。

新規検証を「実行」させると、右図のような売買のシミュレーションが始まります。
  1. 仕掛けて→手仕舞い(利食い・損切り・時間切れ)したとき、何%の利益(損失)がでたのか。

  2. どういう原因で手仕舞い(利食いは◎・損切りは●・時間切れは−)したのか、を表示しています。

  3. シミュレーションが終わりました。1600銘柄の各999日について調べても7分かかっていません。

  4. この後は、「売買成績」「損益経過」「売買時期」などについて詳しく知ることができます。まずは「売買成績」から見ましょう。

売買成績の画面で重要なものは次の数字です。
  1. 勝率(損益がマイナスにならなかった割合)は58.4%です。

  2. 買値から+20%上昇したので「利食いA」ができたのは、1149件あって、これは全体の売買件数の20.3%にあたります。(平均利益率は20.0%)

  3. 買値から+20%-20%を超えることなく「時間切れ」になったのは、4140件あって、これは全体の売買件数の73.2%にあたります。(平均利益率は+0.3%)

  4. 買値から-20%下落したので「損切りZ」になったのは、364件あって、これは全体の売買件数の6.4%にあたります。(平均利益率は-20.2%)

  5. 全部の売買回数は5653件あって、平均すると+3.0%の利益になっています。
よい条件表は、@「利食い」の件数が全体の40%、A「損切り」の件数は「利食い」件数の半分以下(20%以下)、B残りが「時間切れ」で、時間切れの平均利益率がプラス(手数料が出るほどのプラス)、というのを目安にしています。

この場合の「利食いA」の構成%が20.3%というのは、基準の40%以上に達していませんが、これは「利食いA」は買値から(30日間で)+20%の上昇という、厳しいルールであるからです。もし+15%で利食いとか、+10%で利食いとかにすれば、「利食いA」の構成%が40%以上になるでしょう。

「利食いA」は20.3%あるが「損切りZ」はその1/3以下の6.4%しかない、ということが評価できます。


ついでのことなので、買値から+10%上昇で「利食いA」、-10%下落で「損切りZ」という売買ルールでは、右のような売買成績になります。
  1. 勝率(損益がマイナスにならなかった割合)は57.2%です。(これはわずかに低下した)

  2. 買値から+10%上昇したので「利食いA」ができたのは、2343件あって、これは全体の売買件数の40.9%にあたります。

  3. 買値から+10%-10%を超えることなく「時間切れ」になったのは、1843件あって、これは全体の売買件数の32.2%にあたります。(平均利益率は-0.1%)

  4. 買値から-10%下落したので「損切りZ」になったのは、1546件あって、これは全体の売買件数の27.0%にあたります。(平均利益率は-10.3%)

  5. 全部の売買回数は5732件あって、平均すると+1.3%の利益になっています。
利食いできる回数も増えたが損切りの回数も増えています。平均利益率は+3.0%→+1.3%へ低下しました。+20%で利食いするのがよいのか+10%で利食いがよいのかは、投資者が決めることです(やりやすいほうを選べばよい)


(05.2.4) TOPIX 1145P(-4) 日経 11360円(-28) 18.1億株 (1兆3608億円)


NYダウは10593ドル(-3)と小幅安。ナスダックも2057P(-17)と反落。

日経平均は途中-118円安をしていましたが、引け際に急速に戻し、下ヒゲ足となりました。ただこれも無理やりの買いのようです。日経先物は3時過ぎてから下落しているので今日の下ヒゲ足もあまり参考になりません。

昨日の「Q型」の買いマークは(+20%で利食い・-20%で損切り)の売買ルールでは、@勝率が58.4%、A利食いAの構成%が20.3%、B損切りの構成%が6.4%、時間切れの構成%が73.2%、D平均利益率が3.0%、E全売買回数が5653件、というものでした。

この詳細については「損益経過」や「売買時期」のボタンで詳しく知ることができますが、この説明は後回しにして、とりあえず役に立つという条件表を掲げます。(次図)



昨日の「Q型」条件表と違うのは、No.1行目に株価の範囲の条件を設定した点です。1行目で、株価は150円以上300円以下のものに限るとしています。



これがどのような影響をもたらせるのか、早速「新規検証」をしてみましょう。
  1. 勝率(損益がマイナスにならなかった割合)は58.4%→65.3%へアップしました。

  2. 買値から+20%上昇したので「利食いA」ができたのは、266件あって、これは全体の売買件数の26.0%になります。(20.3%→26.0%へアップ)

  3. 買値から+20%-20%を超えることなく「時間切れ」になったのは、694件あって、これは全体の売買件数の67.7%になりました。(73.2%→67.7%へ減少)。「時間切れ」のときの平均利益率は+0.3%→+1.2%へアップ。

  4. 買値から-20%下落したので「損切りZ」になったのは、65件あって、これは全体の売買件数の6.3%にあたります。(6.4%→6.3%とほぼ同じ)

  5. 全部の売買回数は1025件あります。前回の5653件から大きく減りました(150円〜300円の株価の条件をつけたから)また全体の平均利益率は3.0%→4.7%へとアップしています。
「Q型」の条件表は150円から300円の低位株により役立つことがわかります。



(05.2.7) TOPIX 1154P(+8) 日経 11499円(+139) 16.8億株 (1兆2611億円)


先週末のNYダウは10716ドル(+123)と急伸。ナスダックも2086P(+29)と反発し最も上位にあった25日線を上抜きました。

特にNYダウは12月ピーク10868ドル→1月ボトム10368ドルへ下げる途中の中段のもみ合いの水準を突破して、力強い上昇力を表現しました。

米国株式の調整が終わったことがはっきりして、東京市場も上昇。さすがに11500円どころでは値が重くなりましたが、TOPIXは1月ピークの1158Pまであと2P、日経平均はピーク11580円まであと49円までに戻ってきたので、近々にも戻り高値の更新をしそうです。



最近特に新興市場では大型の株式分割がハヤりです。昔なら1:2の分割くらいでも驚いていましたが、1:10や1:100の分割をする企業がいくつか現れ、しかも市場では人気化しています。

4334「ユークス」は1月26日に1:2の株式分割をしました。権利落ち前の株価は1090円だったので、権利落ち後の妥当株価は半分(0.5000倍)の545円ですが、人気化して1月26日の始値は600円から始まりました。


1:2の株式分割の場合、株価は権利落ち前に比べて半分の水準になるので、そのままグラフを描くと、右図のようになります。これは現実についた株価のグラフです。
  1. 権利落ち後の株価は500円台の株価水準になった。

  2. 権利落ち前の株価は1000円〜1100円台の水準だった。

    これに伴って平均線は一気に水準を変え、権利落ち日をはさんで断絶しますが、

  3. 順位相関やRSIなどの指数はプログラムが権利落ちの調整をして計算しているので、権利落ちがあっても連続しています。(これがこれまでのグラフ)

  4. 株価(や平均線)を連続して描かせることができるようにしました。グラフ画面のメニューの「日週」→「権利落ちを調整」をクリックすると、

  5. 権利落ち前の株価を調整(0.500倍して)して、権利落ち後の株価水準に合わせて陰陽足や平均線を描きます。株価に段差が出ないので、トレンドがつかみやすくなります。

  6. ただし権利落ち前の株価は調整された株価です。例えば図のピーク600円は、上図の実際のピークの株価1199円を調整した株価です。実際にこの日に600円の値段があったわけではありません。

  7. 順位相関やRSIなどの指数はもともと権利落ちの調整がされて計算してあるので、「権利落ちを調整」を選んでも、グラフの形状は変わりません。


《カナル2》Ver.5《Qエンジン》Ver.5に「権利落ちを調整」の機能を追加したので、それぞれの「インストーラ−」プログラムからダウンロードし、「最新バージョンをインストール」して下さい。

なおいつでも「「権利落ちを調整」をさせたいのであれば、スタート画面のメニューの「ドライブ」から「ドライブと環境の画面にいき、「権利落ちの調整」欄の「過去の株価を調整する」を選択しておきます。(「グラフ」や「計算」は自動的に調整した株価を使って描画・計算されます。)


(05.2.8) TOPIX 1155P(+1) 日経 11490円(-9) 18.6億株 (1兆2630億円)


NYダウは10715ドル(-0)と変わらず。ナスダックも2082P(-4)とわずかな下げで、まだ米国株は上昇の余力がある感じです。

シカゴ日経先物は11515円と11500円台を維持して終わりましたが、東京市場は11500円がナカナカ重い。寄り付きから日経平均は11500円を超えていたものの終わってみればわずかに届かず。

@米国株はしばらくは順調であろうし、A外国証券のオーダー倍率も1.10倍あたりを維持しているし、B話題にされていた25日騰落レシオも今日は112.0へ低下しているし、C出来高は18億株・売買代金は1兆2000億の水準にあるし、本来なら先の高値を抜いて当然の環境にありますが、11500円が重い。

これは年末年始の高値保合いがフタになっていることも理由ですが、東証1部全銘柄の今期の予想連結PERが今日は20.88倍となって、割安感がなくなっているのも原因ではなかろうか。


昨年12月13日に、連結PERの目安(大雑把でしかも根拠はたいしてないが)として以下のように考えているといいました。
  1. 増益率が0以下なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+10%程度なら18倍
  4. 増益率が+15%以上なら20倍
  5. 増益率が+20%以上なら22倍
このメドからすれば現在の21倍というのは、もはや割安ではないという感じです。

騰落レシオが初めて120.0を超えてから7〜8日目に小波動のピークを打つことが多いということは半年前にも先月も書きましたが、今回は初めてaで120を超え、5日目のAでピークとなりました。だいたいはこれまでの経験則どおりでした。

連結PERからはあまり上昇の余地は考えられませんが、しかし最近の出来高・売買代金をみるとなお上昇するエネルギーがあるとも思われます。理屈のPER・市場人気の売買代金が相反する結論を出します。

当面は、@上昇の可能性が高いが、A再び騰落レシオが120を超えた日から7〜8日目で相場は頭打ちになるのではないか。ということを念頭において対処すればよいのか?


(05.2.9) TOPIX 1155P(+0) 日経 11473円(-17) 19.1億株 (1兆3037億円)


NYダウは10724ドル(+8)とわずかに上昇。ナスダックも2086P(+4)と小反発。

シカゴ日経先物は11525円と連日の11500円台となり、外国証券の寄り前の買い注文は5780万株と膨れ上がって1600万株の買い越し。

日経平均にとってはこの上ないフォローの風でしたが、ザラバ高値11538円からは動きがなくなり、-17円安。

TOPIXは1月ザラバ高値1158Pを上回る1159Pをつけましたが、これは前回のピークで到達できていなかった《デンドラ》の上値メド(最も低いメド)の1159Pの水準です。

出来高は19.1億株・売買代金は1兆3000億円と昨日からさらにアップしましたが、値動きはかんばしくありません。例えば今回の(B→b)への上昇のしかたと12月の(A→a)の上昇のしかたを比べてみると、
  1. (A→a)は圧倒的に陽線が多いが、今回は陽線が少ない。(日経平均はもっと悪く、安値11212円から○○○●●○●●●●○●●です。)

  2. (A→a)の上昇波動の角度は急であるが、今回は角度が鈍い。

  3. (A→a)は上昇小波動の高値を毎日更新しているが、今回は連続して高値を更新することが少ない。連続陽線が少ない。
どうも今回の上昇は「見かけ倒れ」ではないのかの気分です。TOPIXは前回の小波動の高値を上回りましたが、この先の上昇巾は大きくはないのではなかろうか。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は、今日TOPIXに売りマークを出しました。売りマークは、図のMのように、株価が新高値を連続してとっているときは、出されなくなりますが、これは(A→a)のような本調子の上昇であったから起きることです。

今回の売りマークはまだそういう本調子の中に出たものではありません。むしろ小波動のピークがでそうなのではと考えておかねばならない。bの日がピークになる確率は、@新高値で、A陰線になり、B9日順位相関が+80以上で、C売りマークがついた。ここへDデンドラの上値メドに達した(これは前回でほぼ達しているのでポイントにしないほうがよいかも)ということから、4〜5分の確率で「ピークらしい」と判断できます。


(05.2.10) TOPIX 1160P(+4) 日経 11553円(+80) 18.6億株 (1兆4732億円)


NYダウは10664ドル(-60)と反落。ナスダックも2052P(-34)と下落。これは上昇途中の調整であると思います。

シカゴ日経先物は11405円へ下落しましたが、外国証券の寄り前の買い注文は昨日に続いて5000万株あって、1060万株の買い越し。

米国安と外国証券の連日の大幅買い越しをどう受け止めたか。日経平均は-38円安で寄り付き、前引けは-14円。外国証券の買い長よりも、米国株安を気にしていました。ところが後場2時に10-12月の機械受注の統計が発表されてから相場は急変。

12月の受注高は-8.8%となったものの、10-12月の3か月は+6.0%見の増加でした。市場の予想よりも強めの数字がでたようです。しかも内閣府のコメントが強気であったので、2時を境にして相場は一変し、急反発となりました。

引けは、日経平均が+80円、TOPIXが+4Pというのは、日経平均の反発が目に付きますが、先物主導での上昇であるので、今日の上昇はやや割り引いて考えなければならない。(それほど上昇力はないのではないか)


最近のHPでは、小波動のピークとボトムが切り上げたときが買いのチャンスであるということをテーマにしています。先日はピーク・ボトムの切り上がりを検索する条件表を2月2日に掲げましたが、そこには「P型」と「Q型」の2種類が検索できるように設定していました。

「P型」と「Q型」の違いは、先に安値を切りげるのが「P型」、先に高値を切上げるのが「Q型」であるのですが、どちらが投資しやすいかというと(投資家の性格にもよるが)「Q型」の場合です。


2月2日に掲げた条件表は 条件表の設定例とその市場環境のNo.54「ピークボトム切上げP/Q」(05.2.2)に梱包ファイルをアップしています。

最近は、「この銘柄を買った」とか「こうして利益が出た」とかのメールをまま貰いますが、たいていは「P型」が決定したときか「Q型」が決定したときの銘柄が成功しています。「小波動の切り上がり」という「お題目」がようやくユーザーの胸に響いたらしい。


(05.2.14) TOPIX 1168P(+7) 日経 11632円(+78) 18.3億株 (1兆5046億円)


東京が3連休の間のNYダウは10749ドル(+85)→10796ドル(+46)と上昇し、12月高値に迫りました。ナスダックは2053P(+0)→2076P(+23)と反発するも、75日線は上抜けず。

シカゴ日経先物は11655円と先週末より大幅に上昇して戻り、日経平均は窓を空けて寄りました。この時点で1月高値(11580円)を上回り、小波動は第2段目の上昇に移りました。 しかしその後の上昇はわずかであり引けにかけて売られて陰線。

売買代金は1兆5000億円とボリュームアップし、買い意欲は満々ですが、一方ではこれに見合う売りがあったわけで、これはやはり期末に関係する売りなのでしょうか。期末対策の売りであるなら売り物は3月初めまでは出てきます。それまではすんなり上昇とはいきにくい。


今朝の外国証券のオーダーは売りが6690万株・買いが6660万株とびっくりの大量注文でしたが、これは一体どういうことなのか。10-12月のGDP発表前に売っておきたい向きと強気の予想で買った向きがあったのか。

オーダー倍率は1.0倍を割り込むまでは大丈夫。米国株高・出来高・売買代金 ・オーダー倍率からは相場は強くて当然のはずですが、今日の値動きもよくなかった。@窓を空けて、A新高値に踊り出ながら、B陰線で終わった。

まあ今週中は「小波動のピークか?」を考えるような事態にはならないようですが、上げ方には勢いがなくもの足りない。


日経平均が新しい小波動に入ってきた上、《デンドラ》の上値メド(最も低いメド)の11616円を突破しました。昨年12月24日に日経平均は次のメドが出ていたのでした。
  1. 11616円(前波動中位)
  2. 11939円(今前波動中位)
  3. 12154円(前波動1/4位)
  4. 12585円(今波動1/4位)
次は11939円がメドになりますが、いまの株価は軽やかとはいえない足取りであり、すぐにこの水準にいくとは思えません。期末の売りが峠を越える3月初めころになるのか。


(05.2.15) TOPIX 1168P(-0) 日経 11646円(+14) 15.1億株 (1兆1937億円)


NYダウは10791ドル(-4)と変わらず。ナスダックは2082P(+6)と小幅ながら続伸反発するも、75日線は上抜けず。

米国はグリンスパン議長の議会証言、日本は明日の10-12月期GDPの発表を控えてともに動けず。

TOPIX、日経平均ともに昨日は窓を空けての小幅陰線となりましたが、今日も小幅陰線。窓を空けて新高値を取ったが陰線で終わるというのは形としてはよくないと思っています。

通常は@その翌日に陽線で新高値に進んで昨日の陰線を打ち負かすか、A大きな陰線を出して窓を埋めて下げるか、のどちらかです。明日のGDP発表を控えているという事情があるにせよ、連続して小幅陰線で終わったのは珍しい。 明日は連続陰線を打ち消して上昇するのか、下落して窓を埋めるのか、 興味あるところです。(気分としては下落して窓を埋めるような気がする)


TOPIXの《デンドラ》の上値メドは昨年12月30日から以下のようになっています。
  1. 1159P(前波動中位)
  2. 1212P(今前波動中位)
  3. 1245P(前波動1/4位)
  4. 1331P(今波動1/4位)
すでに2月9日の1159Pに到達しているので、次は1212Pがメドになりますが、この水準は相当に高い水準です。

その前に昨年5月安値から戻り一杯になった7月1日のザラバ高値1197Pがありますから、今のところは1212Pより前に1197Pまでいけるのかどうかが先です。 2月中に1197Pに到達することは難しいのではないか。


(05.2.16) TOPIX 1164P(-3) 日経 11601円(-44) 14.8億株 (1兆3047億円)


NYダウは10837ドル(+46)と上昇し、12月の高値(終値10854ドル)やザラバ高値(10868 ドル)の奪回は「ワンチャンス」の位置にきました。ただ奪回した後の株価の上昇が大きいことを期待させるためには、@大きな陽線あるいはA連続した陽線で、新高値に抜け出ねば面白くありません。

ナスダックは2082P(+6)と3日連続高となりましたが、早くも上ヒゲ足となり75日線をナカナカ上抜けません。

日経平均・TOPIXは一昨日、窓を空けて上昇したものの今日で3日間伸びあぐね、空中に浮かぶ蜃気楼のごとき形になっています。@新高値での3連続陰線というのはよくありません。さらに日経平均のようにA3日連続して上ヒゲになっているのもよくありません。唯一救いは陰線が短線であることで、1本の陽線でこれら3本の陰線をスポンと上抜くチャンスはあります。(気分としては小波動のピークがでた確率は5分を超えたと思っています)

10-12月決算が出た今では業績面からの材料には期待できないので、米国株の上昇に期待するしかありません。その米国株はNYダウは新高値になるかならぬかの正念場です。どうなることか。


「P型」の買い場は、図のPの日です。
  1. (H4→H3→H2)へピークが2つ切り下がり、(L3→L2)へボトムが切り下がり、

  2. (L2→L1)へボトムを切上げた後、H2を株価が上回ったPの日にピークの切り上げが確定し、「買い」になります。

  3. ただ(P→H1)の1つの上昇波動を取って終わりというのではつまりません。できれば(H1→L0)を経た後の(L0→H0)の上昇波動も取りたいところです。
(L2→H2)が1段目の上昇、(L1→H1)が2段目の上昇、(L0→H0)が3段目の上昇で、つまりは3段上げを視野にいれた買いをしたいわけです。

大雑把な統計しかとっていませんが、((L2→H2)→(L1→H1)の2段上げをしたもののうち、(L0→H0)の3段上げをするものは、そのうちの30%でしかありません。

2段上げをしてH1のピークを出し、株価が下げてきたP'で「押し目買い」であるとして買ったなら、30%は3段上げに当たるが、70%はH1を上抜くことなく下げるわけです。(その後再上昇することはいくらでもあるが、時間がかかる)


ところが、右図のように「主な株価」が(L1)がボトムであると表明したP'で買うならば、H1を上抜いて3段上げになる確率は60%あります。小波動のボトムを見極めて買えば3段上げに当たる確率は30%から60%にアップします。

この際の小波動のボトム(L1)は(L2→L1)と切り上がっていることが必要です。(L1がL2の水準を下回ったならば、H2,H1の2段上げで終わった、3段上げはない、ことが決まります。)


(05.2.17) TOPIX 1161P(-3) 日経 11582円(-18) 13.4億株 (1兆1659億円)


グリンスパン議長の議会証言は材料にならず、NYダウは10834ドル(-2)と動かず。ナスダックも2087P(-1)と変化なし。

昨日の10-12月GDPが年率-0.5%というのは、東京市場ではほとんど材料になりませんでしたが、今日の外国証券のオーダーは5370万株の売りに対し、2190万株の買いとなりました。3180万株の売り越しです。

売りの急増と買いの急減はやはりGDPのマイナスを嫌ったとみるほうが正しいでしょう。となるとしばらくは外国人買いにはあまり期待が持てません。オーダー倍率は0.97へ低下し、1.0を再び上回るまでは強気になれません。

日経平均・TOPIXは4連続陰線でしかも上ヒゲの連続です。日を追うにつれて出来高や売買代金は縮小し、今回の上昇波動を見切った向きが増えています。


《Qエンジン》は、
  1. オートマで条件表を生成する。

  2. 条件表の最適な「パラメータ」や「以上以下」の範囲を見つける。

  3. 決めた売買ルールにもとづいて「検証」をする。

  4. その条件表はどのような売買ルールがよいのかを「最適売買ルール」で知る。
などのことができますが、最もわかりやすいのは「検証」でしょう。(右図)

「検証」とは、一定の売買ルールにもとづいて売買の成績がどうなったのかをシミュレーションすることです。当初の《Qエンジン》の検証における売買ルールで、最も短期間に決着するものは、
    (1)売買マークが出た「翌日の始値」で仕掛け、「1日後の始値で手仕舞う」
というものでした。つまり売買マークがついた日を0日目とすると、1日目の始値で仕掛け、2日目の始値で手仕舞いする。という2日間にわたるものでした。 ところがネット証券がシェアを圧倒するにいたり、手数料は従来の1/10へ低下し、デイトレードとはいかぬまでも短期売買が見直されてきました。そこで
    (2)売買マークが出た「翌日の始値」で仕掛け、「その日の終値(またはザラバ)で手仕舞う」
という売買ルールを適用できないか。の要望が出てきました。これは《Qエンジン》Ver.5で対応しました。ところがさらに、
    (3)売買マークが出た(出る予定の)「当日の終値」で仕掛け、「翌日の始値で手仕舞う」
という要望が複数のユーザーから出たので、今日《Qエンジン》Ver.5にその機能を追加しました。(「QエンジンV5 インストーラー」からダウンロードし、インストールして下さい。)

ついでのことなので、売買ルールの違いによって売買成績がどのようになるのかを3日間にわたって述べます。「検証」する条件表は、このHPで毎日掲げている条件表No.2「日経平均用'96」です。この条件表は10年間にわたって愛用しているものですが、@買いマークはできるだけボトムで出すような条件を設定しているが、A売りマークは利食いの目的で設定してあるので、必ずしもピークで出すような条件にはなっていない。ということをあらかじめ含んでおいて下さい。また日経先物のデータがないので、日経225現物のデータで検証します。

@マークの翌日の始値で仕掛け、その日の終値で手仕舞う


会社から帰って、売買マークがついたことを知り、@翌日の始値で買う(売る)注文を出しておく。A同時に終値で手仕舞いする注文を出しておく。という売買です。

このときの売買ルールの指定は右図のようになります。
  1. 「仕掛け」は、「翌日の始値」で仕掛ける。

  2. 「時間切れ」は、0日が経過したら、「当日の終値」で手仕舞う。


「売買成績」(買いの場合)は右図のようになります。
  1. 勝率は 65.6%

  2. 32回の買いがあって、平均して0.4%の利益(手数料は考慮せず)である。


手数料を考慮すると、実際にどれほどの利益や損失がでたのかも知ることができます。「損益経過」で、右のような指定をします。
  1. 一定株数(千株)で売買する。(ちょうど日経先物の倍率は1000倍なので、これが使える)

  2. 手数料は片道1.00円(1000倍なので1000円。往復2000円になる)

(実売買に近い)買いの損益は以下のようになります。過去4年間で、
  1. 32回の買いマークがでて、21回で利益が出た。総利益は2863(千)円である。
    11回で損失になり、総損失額は1408(千)円である。この結果、総損益は1455(千)円となった。

  2. 勝率は 65.6%である。



同じ売買ルールで売りマークの成績(損益経過)を見ると以下のようになります。過去4年間で、
  1. 42回の売りマークがでて、22回で利益が出た。総利益は2068(千)円である。
    20回で損失になり、総損失額は1123(千)円である。この結果、総損益は 945(千)円となった。

  2. 勝率は 52.4%である。



買いマークと売りマークの全部の成績(損益経過)を見ると以下のようになります。過去4年間で、
  1. 74回の売買マークがでて、43回で利益が出た。総利益は4931(千)円である。
    31回で損失になり、総損失額は2531(千)円である。この結果、総損益は 2400(千)円となった。

  2. 勝率は 58.1%である。
売りマークの成績は悪いが、4年間で240万円の利益となりました。日経先物の証拠金(50万円としても)に比べて、すさまじいほどの利益がでた勘定になります。(毎回1枚の売買でこの数字だから、利益が積み上がって2枚・3枚で売買できるようになると、もっと大きな数字になるかも。)




「損益経過」の表を仔細にみると、注意すべき点は
  1. 日経現物の売買マークによって、日経先物を売買することになるが、日経先物の値段は日経現物とは違うので、この数字(成績)になるとは限らない。(それに近いとは思うが)

  2. 図で最大損失が502(千円)とあるので、1回の売買で証拠金が吹っ飛ぶこともある。

  3. 4連敗したことがある。
ということです。


(05.2.18) TOPIX 1166P(+4) 日経 11660円(+77) 13.6億株 (1兆2152億円)


NYダウは12月高値の10868円を目前にしながら10754ドル(-80)と反落。ナスダックも2061P(-26)と反落して75日線を上回ることができず。

シカゴ日経先物は11545円、外国証券のオーダーも620万株の売り越し、と外部環境は悪かったにもかかわらず、日経平均・TOPIXはジリ高となりました。日経平均などは終値ベースでは新高値。

しかしまだ安心はできません。まずはザラバ高値を更新すること。新高値を取るときは大陽線か連続陽線でなければ、その後の上昇巾は小さいものと考えねばなりません。

いまのところ不安なことは、@出来高・売買代金が増加していないこと、Aオーダー倍率は1.0を割り込んでいること、B日経平均・TOPIXは2月に入って連続陽線を出したことがないこと、Cナスダックは75日線を上回れていないこと、などがあります。これらの1つ1つが解消されていかねばならない。

Aマークが出る当日の終値で仕掛け、翌日の始値で手仕舞う


このやりかたは、その日の終値がつく前に、終値を想定して(これは《カナル2》のグラフのメニューの「売買マーク予想」を使えば、この値段になれば売買マークがつく、ということがわかるので現実的です)、@その日の終値で買う(売る)注文を出す。A買えたら(売れたら)翌日の始値で手仕舞いする注文を出しておく。という売買です。


このときの売買ルールの指定は右図のようになります。
  1. 「仕掛け」は、「当日の終値」で仕掛ける。

  2. 「時間切れ」は、1日が経過したら、「当日の始値」で手仕舞う。(今回追加した売買ルール)


「売買成績」(買いの場合)は右図のようになります。
  1. 勝率は 62.5%

    32回の買いがあって、平均して0.2%の利益(手数料は考慮せず)である。


手数料を考慮すると、実際にどれほどの利益や損失がでたのかを「損益経過」で調べてみましょう。(実売買に近い)買いの損益は以下のようになります。過去4年間で、
  1. 32回の買いマークがでて、20回で利益が出た。総利益は1173(千)円である。
    12回で損失になり、総損失額は699(千)円である。この結果、総損益は474(千)円となった。

  2. 勝率は 62.5%である。




同じ売買ルールで売りマークの成績(損益経過)を見ると以下のようになります。過去4年間で、
  1. 42回の売りマークがでて、18回で利益が出た。総利益は 948(千)円である。
    24回で損失になり、総損失額は1247(千)円である。この結果、総損益は 299(千)円の損失となった。

  2. 勝率は 42.9%である。




昨日の例の「翌日の始値で仕掛け、終値で手仕舞う」の売買ルールよりも売買成績は悪くなっています。昨日の売買ルールでは、始値で仕掛け→終値で手仕舞うので、9:00〜15:00までの時間のリスクをとっているのですが、今回の売買ルールは当日の終値(15:00)から翌日の始値(9:00)までの立会い中のリスクはとっていません。(逆に夜間の米国市場のリスクを取っています。)時間のリスクを取らねば大きな利益はでません。

次回は最もよい成績を出した売買ルールについて書きます。


(05.2.21) TOPIX 1166P(+0) 日経 11651円(-9) 12.9億株 (1兆 974億円)


NYダウは10785ドル(+30)と反発。ナスダックは2058P(-2)と小反落して75日線からますます遠ざかる。

NY市場今夜は休場だというし、米国金利動向も気になるし、ということで、米国株はちょっと胸突き八丁の場面のようです。

シカゴ日経先物は11700円、外国証券のオーダーは980万株の買い越し、と外部環境は先週金曜日よりも好転しましたが、今日の東京市場は動かず。


日経平均はザラバ高値11690円と先週の高値11684円をわずかに上回ったものの陰線となりました。新高値を取ったプラスよりも「新高値をとりながらの陰線」というマイナスのほうを評価すべきではなかろうか。

外国証券のオーダー倍率は1.00へ戻ってきました。

しかし明日は1.00を超えたとしても、水曜・木曜は1000万株以上の買い越しにならねば、再び1.00を割り込むことになります。

売買代金は月曜日ともあって1兆円そこそこまで縮小しました。こうも高値圏で小動きになっては、どちらかに動くまでは様子を見ておこう。となりがちです。

株価が動かなくなったときどうなるか。株価水準が安値圏にあるときは横ばいが続きます。これは見捨てられた状態です。

一方高値圏にあるときは、それまで買っていた向きがシビレを切らして手仕舞いしていくために、次第に売りが優勢になって下げることが多くなります。出来高や売買代金の減少はそういうことを予感させます。

Bマークが出る当日の終値で仕掛け、翌日の終値で手仕舞う


このやりかたは、その日の終値がつく前に、終値を想定して(これは《カナル2》のグラフのメニューの「売買マーク予想」を使えば、この値段になれば売買マークがつく、ということがわかるので現実的です)、@当日の終値で買う(売る)注文を出す。A買えたら(売れたら)翌日の終値で手仕舞いする注文を出しておく。という売買です。

時間のリスクは 当日の15:10〜翌日の9:00までの米国市場のリスクと、翌日の9:00〜15:10までの日本市場のリスクです。まる24時間のリスクになります。


このときの売買ルールの指定は右図のようになります。
  1. 「仕掛け」は、「当日の終値」で仕掛ける。

  2. 「時間切れ」は、1日が経過したら、「当日の終値」で手仕舞う。


「売買成績」(買いの場合)は右図のようになります。
  1. 勝率は 78.1%

    32回の買いがあって、平均して0.6%の利益(手数料は考慮せず)である。


手数料を考慮すると、実際にどれほどの利益や損失がでたのかを「損益経過」で調べてみましょう。(実売買に近い)買いの損益は以下のようになります。過去4年間で、
  1. 32回の買いマークがでて、25 回で利益が出た。総利益は3487(千)円である。
    7回で損失になり、総損失額は1494(千)円である。この結果、総損益は1993(千)円となった。

  2. 勝率は 78.1%である。




同じ売買ルールで売りマークの成績(損益経過)を見ると以下のようになります。過去4年間で、
  1. 42回の売りマークがでて、22回で利益が出た。総利益は2426(千)円である。
    20回で損失になり、総損失額は1696(千)円である。この結果、総損益は 730(千)円となった。

  2. 勝率は 52.4%である。




買いマークと売りマークの全部の成績(損益経過)を見ると以下のようになります。過去4年間で、
  1. 74回の売買マークがでて、47回で利益が出た。総利益は5913(千)円である。
    27回で損失になり、総損失額は3190(千)円である。この結果、総損益は 2723(千)円となった。

  2. 勝率は 63.51%である。



以上3とおりの売買ルールを使って、同じ売買マーク(同じ日に、同じ回数だけ出ている)でありながらその売買成績がいかに違ってくるか、という例を掲げました。成績がよい順は、「時間のリスク」を長くとった順になりました。売買マークをある程度的確に出す条件表であれば、「時間をかけただけ勝率も利益もよくなる」というのは真理でしょう。


(05.2.22) TOPIX 1162P(-4) 日経 11597円(-53) 13.4億株 (1兆1093億円)


米国は休場とあって寄り付きの手掛かりがなく、日経平均は小幅安で寄き、前場は30円巾の動き。後場はジリ安になりましたが、それでも上下58円の動きでしかない。

一番気になるオーダー倍率ですが、0.99へ下げました。明日・明後日は下げることはほぼ確実であるので、今週一杯は1.0を上回ることは難しいようです。

となれば9日順位相関が最低でも-60(普通は-80以下)まで下落するのを待つのがよいようです。TOPIXは27.3へ低下していますが、日経平均はまだ53.3という高い位置にあり、-60へ下げるには早くても3日くらいはかかりそうです。(といっている間に今週は終わってしまうが) 高値圏に浮かぶ蜃気楼は今日で7本目になりました。上げるでもなく、下げるでもなく、ぽっかりと浮かんでいる姿はナカナカ珍しい。

「小波動のピークか」を判断する際に、@(小波動の)新高値である、A陰線である、というのは手掛かりの第1ですが、これだけではまだ2分の確率です。陰線の日がB上ヒゲが長いとか、C前日から窓を空けて陰線になったとか、D長大陰線であるとか、当日の陰線に特徴があれば1分を追加して3分としてよいでしょう。

ここに過熱を表すほかのチャート(例えば9日順位相関)がE+80以上である、F25日順位相関が25以上であるなら、それぞれ1分が加算されます。TOPIXでいえば、Aの日に@新高値の、A陰線で、B前日からの窓空けであった。C9日順位相関は+80以上である。とAの日は少なくとも4分の確率があります。その後25日順位相関が+80に到達したので5分に増加しました。Bの前日に陽線を一本立てて抵抗しましたが、この陽線が唯一の買い勢力であり、E今後この陽線を下回れば6分の確率でAがピークらしいといえます。


日経平均は昨日が、@新高値で、A陰線となりました。Bすでに9日順位相関は+80以上になっており、C今日25日順位相関が+80に到達したので、この段階で4分です。

さて今日は昨日の「新高値の陰線」に続いて連続陰線になりましたが、これは1分を加算する値打ちがあります。

「新高値で陰線」というのは上昇途中では珍しいことではありません。ただ強い上昇のときには、「新高値で陰線」の翌日は陽線になって新高値を奪回する。あるいは「新高値で陰線」の安値を下回らない程度の連続陰線になるが、すぐに新高値を奪回するものです。

ところが「新高値で陰線」の翌日も陰線になり、しかも「新高値で陰線」の日の安値を下回る、となればこれは上昇途中の現象ではなく、ピークの現象であると思ったほうがよいのです。

定点観測8銘柄の中にも「新高値で陰線」に続く切り下がりの陰線を出したものが多くあります。 5401「新日鉄」、7203「トヨタ」、8411「みずほ」、8604「野村」はその形が顕著です。


(05.2.23) TOPIX 1152P(-9) 日経 11500円(-97) 15.1億株 (1兆1680億円)


3連休明けの米国市場は原油高を嫌気して急落。NYダウは10611ドル(-174)と大幅に下げて75日線まで下落。ナスダックは2030P(-28)ともともと75日線をクリアできていなかったので、75日線は遠のきました。

ナスダックは1月安値2008Pを下回らずに反発するなら、次の上昇では75日線を上回り、中勢の上昇波動に入る可能性がありますが、2008Pを下回れば、なお中勢の下降波動が長引くことになります。2008Pが焦点です。


シカゴ日経先物は11485円で終わり、これを受けて日経平均は-86円安く寄り付きました。さらに75日線まで下落したもののそこから下げ渋り、引けは11500円ちょうど。

この7日間の蜃気楼は、窓明け陰線で始まり今日の窓明け陰線で終わりました。TOPIXは主な株価が小波動のピーク1172Pを表示しましたが、日経平均のピークが表示されるのは明日です。

ともあれ小波動のピークが表示されたばかりですから、当面は@9日順位相関が-80近くまで下げるのを待つ、A外国証券のオーダー倍率が1.0へ復帰するのを待つ。ということになります。TOPIXの9日順位相関は今日で-32、日経平均は-6なので早くて今週末か来週初めがその時期です。オーダー倍率は明日はもっとへこむので、1.0になるのは同じく今週末か来週初めでしょう。


昨日「@新高値で、A陰線、Bそれに続く切り下がりの陰線」の例を掲げましたが、より具体的な説明をしておきます。図は8604「野村」です。
  1. まず「主な株価」がa(1278円)の小波動のボトムを表示したのは(a')の日です。この日から小波動は上昇波動と確認できました。

  2. Aは、新高値(この上昇小波動での新高値)をとったが陰線となりました。しかし翌日は陽線となったので、「ピークか?」の懸念はなくなります。

  3. Bでも「新高値の陰線」となりました。しかし翌日は陽線となったので、「ピークか?」の懸念はなくなります。

  4. Cで、「新高値の陰線」となりました。翌日は連続陰線で、しかもCの陰線の安値を下回った(ザラバ安値が下回ればよい)ので「ピークか?」の確率がこれだけでも3分ほどになります。(@新高値のA陰線でB翌日が連続陰線で安値が切り下がり)

  5. bの1390円をボトムであると表示したのは(b’)の日でしたが、この上昇小波動では「新高値で陰線」は出現せず。

  6. cの1344円をボトムであると表示したのは(c’)の日でした。Dで「新高値で陰線」が出て、翌日も陰線で安値が切り下がったので、「@新高値で、A陰線、Bそれに続く切り下がりの陰線」となり、Dが「ピークか?」という確率はこれだけで3分になります。

    Dの日には9日順位相関は+80になっていたし、b→cと小波動の安値が切り下がっているので、このあたりのことを勘案すればDの翌日の陰線が出たことでピークらしさの確率は5分になっており、野村株にそうは期待はできないということがわかります。


(05.2.24) TOPIX 1157P(+4) 日経 11531円(+30) 13.8億株 (1兆 870億円)


NYダウは10673ドル(+62)と反発。しかし昨日の下げ巾の1/3を取り戻したに過ぎません。昨日の反発が上昇波動への出発になったとはいえず、今のところは単なる「買戻しによるアヤ戻し」という認識です。

ナスダックは2031 P(+0)と、とうてい反発といえるような動きではありませんでした。

シカゴ日経先物が11535円と小高くなったのを受けて、日経平均も小高く始まりましたが、今日も立会い中の動きは小さく、上下50円巾で終わりました。

ただTOPIXはピーク1172Pから今日で8日目になったので、9日順位相関は-77まで低下し、明日からは小波動のボトムが出るかどうかを気にしてもよい時期になります。日経平均はピークからまだ3日目で、9日順位相関は-51なので来週からボトム探しでしょう。

(上窓)を空けて上昇し→数日高値圏で保合って→(下窓)を空けて下落して、その結果「数日の保合いが取り残された形」を「捨て子」と呼びますが、これは古色かかった言葉です。(今回は「蜃気楼」といいましたが)

今回は高値圏の保合いの上下巾が極端に狭かったので珍しい形でしたがTOPIXのグラフを見ると、A、B、Cで(上窓)→(下窓)が出ています。当然のことながら、この形になったときは、@当分は下落することになります。またAA,Bとも新高値の陰線になった日が小波動のピークでした。Cもそうでした(日経平均はピークはズレた)


9日順位相関からは明日以降は小波動のボトムがでるかを気にする時期になりますが、外国証券のオーダー倍率からはまだボトムを探る時期にはなっていません。

図のa,b,c,d,のように、オーダー倍率が1.0に戻ったときに小波動のボトムが出たかと検討すればよいのです。現在の倍率は0.87ですから、1.0に復帰するのは早くても来週の火曜日以降でしょう。

小波動が「ボトムか?」の有力な決め手である足型はまだ出ていません。(昨日・今日の2日は下落途中の中間点である可能性が高いと思っています)総合すれば、早ければ来週の火曜・水曜くらいからボトム探しを始めればよいのではなかろうか。


(05.2.25) TOPIX 1167P(+9) 日経 11658円(127) 15.6億株 (1兆1849億円)


NYダウは10748ドル(+75)と続伸。2日をかけて一昨日の-174ドル安の大陰線をほぼ取り返す水準まで戻ってきましたが、そもそも一昨日はどうして大陰線になったのか。それなりの理由があったはずです。この大陰線を上回る(あとほんの少しだが)までは、NYダウの反転の判断はできません。

ナスダックは2051P(+20)と反発し、足型は「陰線の包み上げ陽線」になりました。小波動のボトムかと思われる足型ですが、9日順位相関は-80に低下していないので、まだボトムの確率は3分ほどでしょう。

米国株式は反発し、シカゴ日経先物も11610円と高くなったので、日経平均は上窓を空けて始まり、立会い中に約90円の上昇。1日の動きはあいかわらず小さいのですが、この10日間で(上窓)→7日間保合い→(下窓)→2日間の捨て子→(上窓)と、窓明けがよくでます。 本来の窓明けは、@相場環境が一変したときにでるのが普通です。しかし今の窓明けは、Aシカゴ日経平均を見ての「追っかけ」による窓あけです。「窓あけ」の値打ちが小さい時期であるといえます。


05年02月02日にNo.54 ピークボトム切上げP/Qの条件表を掲げました。定点観測8銘柄のうち3銘柄がこの条件に捉えられています。

5401「新日鉄」は1月11日に「P型」の買いマークを出しましたが、すぐに上昇とはなりませんでした。その後いったん反落してから上昇。

Pで買ったときの損切り水準はbの242円でしたが、反落は245円までで止まり、損切りはしなくてよかった。

その後283円まで上昇しましたが、この勝因は「242円を下回れば損切り」とリスクを限定したことです。

5713「住友鉱」は2月2日に「P型」の買いマークを出しまし、HPでもその日に買いマークがでたばかりであると掲げました。 Pで買ったときの損切り水準はbの700円でしたが、反落は722円までで止まり、損切りはしなくてよかった。

その後787円まで上昇。Pの日終値は736円でしたが、「700円を下回れば損切り」と36円のリスクを受容したからこそ、787円まで買いを保持できたわけです。


7203「トヨタ」は「Q型」の買いマークを出しました。しかしその後の波動は先の高値の4220円を上抜くことなく反落し、現在は保合い状態にあります。損切り水準はbの3960円です。

最後にTOPIXも「Q型」の買いマークを出しています。買いマークがでたのは1月27日(終値1141P)のことで、その後2月14日の1172Pまで上昇しました。損切り水準はbの1128Pでしたが、一度もこの水準近くになることはありませんでした。

要するに買いマークがついたとき、損切りの水準は誰がみても明らかです。買うか買わないかは、投資家のリスク許容度によります。投資家は自身のフトコロ具合や性格と相談して、そのリスクを受容できるときに買えばよいし、リスクを受容できないときは買わねばよいだけの話です。物事は簡単です。


(05.2.28) TOPIX 1177P(+12) 日経 11740円(+82) 18.3億株 (1兆3123億円)


週末のNYダウは10841ドル(+92)と続伸し、3連続陽線。安値からの3連続陽線となれば、これはもう上昇波動のスタートです。しかも大陰線を上回り、先のザラバ高値10853ドル、昨年の最高値10868ドルまではワンチャンスの水準に戻りました。

ナスダックは2065P(+13)と2連続陽線となったものの、まだ75日線には遠く、75日線を上回るのかどうかは留意しておかねばなりません。



NYダウが再上昇に移り、シカゴ日経先物は10725円で引けて、今日の市場が開きましたが、開始前に1月の鉱工業生産指数が前月比+2.1%の上昇と発表され、一気に買いが優勢になりました。

@期末対策の売りが山場を越えるのは3月初めだろう、A9日順位相関が-80以下になって、B外国証券のオーダー倍率が1.0になって、小波動のボトムか?を検討すればよいと思っていましたが、今日の上昇によって、日経平均・TOPIXともに「主な株価」は小波動のボトムを表示しました。

思っていたよりも急激にボトムを出したので、今日は「判断が遅れた。ドジッた。」という思いです。TOPIXの足どりは@3連続陽線で、A順上がりで、B2日連続の窓空け、と実に力強い足になりました。これで先の小波動のボトムの1150Pは当分の間下回ることはなくなりました。

先のピーク1172Pを上回ったので新しい上昇波動に入りましたが、この上昇波動では、デンドラの上値メドの@1159P、A1212P、B1245P、C1331Pのうちの2番目の上値メドである1212Pを目指すことになります。


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