TOPIXをどう見たか・判断したか (04年12月)

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(04.12.1) TOPIX 1087P(-11) 日経 10784円(-115) 12.3億株 (1兆1463億円)


NYダウは10428ドル(-47)と続落。ナスダックも2096P(-4)の小幅安。とはいっても、下図のように米国市場は日本市場と違い上昇トレンドにあります。下げても25日線や75日線・200日線がこれを下支えするはずで、こちらはまだまだ余裕です。

東京市場はどうにも弱気に傾き過ぎているように思われます。いくら外国証券の寄り前のオーダーが1690万株の売り越しであったとはいえ、NYダウが続落したといっては100円も安く寄り付くありさま。

外国証券のオーダー倍率は0.93へ低下。やや外国人投資家は日本株への投資を抑えているらしい。

まあ当面はよい経済統計は出そうになく、税調も定率減税の廃止を言っているし、原油価格もまだどうなるやらわからないし、円高も心配だしと、気にすればいくらでも心配の種はありますが、今わかっていることは相場にはすでに織り込まれているはずです。

逆に、少しよい統計数字がでたり、定率減税が先延ばしになったり、原油価格がこの水準で止まったり、円高がこれ以上進行しなければ、これを織り込んでいる分だけ反発します。

すでに知っている(わかっている)ことを更なる弱気の材料にしてはいけない。


(04.12.2) TOPIX 1105P(+18) 日経 10973円(+188) 12.5億株 (1兆1530億円)


NYダウは10590ドル(+162)と大幅高。ナスダックも2138P(+41)の上昇をし、S&P500と合わせて、三役は全部高値更新となりました。シカゴ日経平均は10980円。

しかし東京市場は米国高をテコに反発したもののそれ以上の動きにはなれませんでした。


シカゴ日経平均にサヤ寄せした後の買いものは入らず、先の窓空け陰線を埋めるには程遠い11000円で頭打ちです。

このいやなムードを吹き飛ばすには、明日も続伸とならねばなりませんが、それには今夜のNY市場が続騰となることを願うしかありません。

カナル2のリアルタイムバージョンである《カナルFCR》の作業も大詰めになってきました。今週の土日でマニュアルの執筆が終わりそうですから、月曜日にはリリースの発表ができると思います。

これが終われば、年内はゆっくりするつもりなので、HPにも新しい条件表の設定を掲げられそうです。


(04.12.3) TOPIX 1110P(+5) 日経 11074円(+101) 13.9億株 (1兆1798億円)


NYダウは10585ドル(-5)の小幅安。ナスダックは2143P(+5)と続伸。シカゴ日経平均は11080円。

@インテルが引け後10-12月期の売り上げ予想を大幅に上方修正したこと、A為替が103円台に戻ってきたこと、B原油は続落したこと、C定率減税も少し期間をかけて廃止するような感じんになってきたことなど、先日いったように、市場が先走って悪いほうへ悪いほうへと心配していたことに「それほど心配することでもないか」の小反省がでたというのが、昨日・今日の反発でしょう。

先日来グラフを掲げて「重要な小波動」および「小波動の切り上げ」 から急所というか、注目すべき局面はそれほどない(いつもいつも相場がどうなるのかを心配する必要はない)ことをいってきました。 TOPIXは
  1. aが最高値で、Bで重要な上昇波動を下回ったので、基本的には5月以来下降トレンドにあります。

  2. しかしaの高値を上抜くことも、Bの安値を下抜くこともできず、半年を越えての「保合い」(トレンドがない)になってしまいました。この間に唯一期待したのは図の赤○のQです。このときは高値はb→cと切り上がっており、あとはC→Dの切り上げを待っていたところ、Qで「主な株価」が安値1083Pを表示し、これでDのボトムが確定。C→Dの切り上げが決定しました。

  3. しかし高値dはcを上回ることができず。これまで1月・4月・7月・10月の3か月周期でピークを出していましたが、dはやや不十分なピークとなりました。 1月・4月・7月・10月の3か月周期でピークを出しているのは、4半期決算が発表されるようになってからのことで、10-12月決算がわかってくるのが1月、1-3月期が4月、4-6期が7月、7-9期が10月に評価されて株価が高くなっているといくことは前にいいました。

    そういう現象は、業績が次々に上方修正されていくという環境の下で始めて成り立つもので、業績が下方修正されるようになると逆に、1月・4月・7月・10月は株価が安くなるのではないか、。ということもいいました。(8月17日)

  4. 同じ10月にDの安値を下回り、安値がD→Eと切り下がり、 1・4・7・10月ピークのサイクルに陰りがでてきました。どうせならEで止まらずにBの安値を下回ったほうが上昇トレンドに転換しやすくなるので、Bをわずかに下回ったほうがよいと期待もしていましたが、そうはならず。

  5. その後E→eへの反発は200日線で止まってしまいましたが、米国株が急調子で上昇しているのが支えとなってFで安値が確定し、を出し、ひさびさにE→Fの安値切り上げとなりました。この後eの高値を上抜くことになると、高値切り上げも決まりますから、現在はQ以来の注目すべき局面にあるわけです。


定点観測8銘柄も「波動の切り上げ」から注目すべき局面になっている銘柄が続々と出ています。

@ソニーは上昇トレンドになるには赤線水準を上抜く必要がありますが、目先は先の高値を上抜けば、安値・高値の切り上げが確定します。

AみずほFは、いまでも上昇トレンドを維持していますが、昨日P水準を上抜いて安値・高値の切り上げが確定しました。

B野村は先日掲げました。昨日P水準を上抜いて安値・高値の切り上げが確定。少し上位にある赤線を上抜けば上昇トレンドに転換します。

CNTTは、すでに安値・高値の切り上げが確定し、来週に「主な株価」が安値を出せば安値がさらに切り上がります。上昇トレンドに転換する赤線水準も手に届く位置にあります。


(04.12.6) TOPIX 1103P(-6) 日経 10981円(-92) 13.9億株 (1兆 927億円)


前週末のNYダウは10592ドル(+7)の小幅高。ナスダックも2147P(+4)と小幅高で3指標ともザラバでは戻り高値を更新。シカゴ日経平均は円高に振れたこともあって11000円。

東京市場は利食いが先行して弱含みで推移するも、大きな変化をする気配なし。

お知らせにも書いていますが、ようやくカナルのリアルタイムバージョンが完成しました。《カナルFCR》新発売のご案内をご覧下さい。

40日余にわたるテンテコ舞いは終わりました。今年はもうプログラムは作りません。くたびれ果てた。

ちょっと誤解があるようなので、念を押しておきます。《カナルFCR》はネット証券のソフトからリアルタイムデータを取得しますが、それは立会い中は8銘柄に限られます。全銘柄のリアルタイムのデータを同時に受け取ることなどはパソコンのレベルではできません。

したがって、全銘柄のリアルタイムでの値上がり率・出来高上位のものといった検索機能はついていません。これはネット証券の情報で見て下さい。

また全銘柄の日足データが入手できるわけでもないので、日足データを見たいなら、これまでどおりにマスターネットから日々のデータを受信しなければなりません。


最近は重要な小波動(とトレンド)について書くことが多かったのですが、これはリアルタイムのデータにも当てはまります。図は今日の「丸山製」の1分足です。

図では「順位相関の10Pカギ足」を使って売買マークを表示していますが、ややめまぐるしい。こうバタバタしていては労多くして益少なしです。

「小波動の切り上げ」と「重要な小波動」を基準にして見ると、
  1. (A→B)の安値があって、aの高値を上抜いたPで小波動の切り上げが確認できます。ここからが上昇トレンド入りし「押し目買い」が有効になります。

  2. P以降は「逆張り」であれ「順張り」であれ、買いだけを考えるところです。売りマークは「利食い」として注目するだけで、新規に売ろうとしてはならない。

  3. (E→e)が重要な上昇波動で、株価がE水準を下回れば、そこから下降トレンドに入ります。F,G,Hはまだ上昇トレンドにあるときの買いマークであるので「買い」でOK。

  4. ピークfはeのピークを上回れず。したがってE水準が下降トレンドの分岐点であることは変わりません。Qでこれを下抜き、下降トレンドが確定しました。

  5. Q以降は「買い」は考えるべきではありません。Iの買いマークはカラ売りの「買戻し」として注目するだけで、新規の買いはできません。
短期間でありましたが、リアルタイムのデータに接してみて、日足の考え方となんら変えることはない。そのためには「主な株価」がグラフに表示できる《カナルFCR》が必要である。というのが(リアルタイムデータ取り扱いのビギナーながらの)感想です。


(04.12.7) TOPIX 1093P(-10) 日経 10873円(-108) 12.1億株 (9830億円)


NYダウは10547ドル(-45)と下落するも、ナスダックは2151P(+3)と小幅高ながら続伸。シカゴ日経為替は落ち着き102円台後半、原油は小反発ながら大きなものではない。と外部環境には大きな変化はありませんでしたが、東京市場は下落。後場は10月の景気動向指数が一致指数・先行指数とも3か月連続の50%割れと発表されて、下げ止まらず。

一致指数が3か月連続で50%を割れたときは、景気が後退と判定する有力なメドになりますが、現在の市場は@当面(来年前半まで)は景気は鈍化するというのが一致した意見です。

しかしAこの景気鈍化は一時的な踊り場であり、来年後半からは再び景気は回復する。という見方と、B景気はそのまま後退し、最低でも来年1(通常なら最低1年半)は好景気にならない。という見方のぶつかりあいです。


まだAとなるかBとなるか判然としないことが、4月高値を上抜けず、5月安値を下抜けず。という現在の状況です。感じではありますが、Aの「踊り場」の可能性のほうが高いのでは。


3004「神栄」は9月16日に「割安株」として、6407「CKD」とともに取り上げました。(定点観測8銘柄以外ではこうした個別銘柄を取り上げることは珍しい)

いつかは気のきいた上昇局面があると思っていましたが、今日は1200万株出来て、出来高上位12位となりました。

最近、ユーザーのひとりが、 講座 [1] 売買のしかた実況中継 を読まれ、納得(擬似体験)されるところがあり、何度も講座[1] 〜[6]を繰り返し読んでいる、との電話を貰いました。嬉しいことです。講座は書いた日付の順に並んでいますが、重要な順番でいうと、
  1. 講座 [4] 小波動を使ったトレンドの判断
  2. 講座 [2] 小波動のピーク・ボトムの判断のしかた
  3. 講座 [3] 利を伸ばすには
  4. 講座 [1] 売買のしかた実況中継
の順に重要です。


(04.12.8) TOPIX 1099P(+6) 日経 10941円(+67) 11.9億株 (1兆 589億円)


NYダウは10440ドル(-106)と続落。ナスダックも2114P(-36)と下落。NY原油は41ドル台へ下落してプラス材料であったはずですが、利食い売りが先行した形。

シカゴ日経先物は10805円と昨日の大証の日経平均より-75円安で戻ってきました。寄りつきはこれにサヤ寄せして日経平均は10808円から始まったものの、珍しいことに次第高。

注目された7-9月GDPの改定値の発表は、実質で+0.3%→+0.2%へと微減でした。同時に修正された4-6月GDPは+1.1%→-0.6%へ-1.7%もマイナスとなりましたが、これはデフレーターの基準が変更になったためです。

-1.7%の引き下げ圧力があったのに、7-9月GDPがたったの0.1%しか下方修正されなかったのは実質的には上方修正ではないかの意見もでていましたから、これが今日の日経平均の反発の1つの要因でしょう。(もう1つは円安にぶれたこと)

ともかく今日は、シカゴ日経先物に逆らって反発したというのは値打ちがあります。外国人の朝方のオーダーは売り買いともに縮小していますが、オーダー倍率は2〜3日のうちには1.0倍へ復帰しそうです。


昨日書きかけて時間切れとなったので、昨日掲げたグラフを流用して続きを。

講座 [1] 売買のしかた実況中継 では、@小波動の安値・高値がともに切り上がっているときに買うのである。ということを第1のルールにしました。

しかし絶対に波動が切り上がったものでないとダメなのかといわれればそうではない。

Aその銘柄が上昇トレンドにあるときは波動が切り下げていてもよい。ということを講座 [4] 小波動を使ったトレンドの判断 でいい、その銘柄が上昇トレンドにあるのか・下降トレンドにあるのかを簡単に判定できるようにと、「重要な小波動」について述べました。

Bさらには(これはルールというほどのものではないが)上昇トレンドにあるとき、「小波動の上昇波動は3段上げで、下降波動は2段下げになることが多い(下降トレンドにあるときは逆に、3段下げの2段上げ)。」ということもいいました。

で右のグラフになるのですが、
  1. 重要な上昇波動は(A→a)である。Aの水準を下抜くまでは上昇トレンドにある。

  2. ピークa以降で1番目のルールの「小波動の安値・高値」が切り上がったところは、赤○のPだけである。ここが買い場。

  3. ピークa以降は上昇トレンドを維持しているということがわかっているならば、(a→B)ついで(b→C)と2段下げをしたところでC の安値が表示されたところが買い場。(ただし1番目のルールほど堅いものではない。上昇に転ずる可能性はB時点より高いという程度)

  4. その後、上昇トレンドにあるので(C→c)(D→d)(E→e)と3段上げをして当面のピークeとなり、eからは(e→F)(f→G)と2段下げをして、昨日の上昇開始になりました。

  5. 今日は-12円安となっていますが、もうひとつの上昇トレンドの判断の手掛かりである200日線を割ることなく推移しているので、まずは上昇波動に移ったようです。
上昇トレンドにあるものが、きれいに2段下げ→3段上げ→2段下げ→上昇開始、となっていたので、こういうことがよくあるという例として掲げました。


(04.12.9) TOPIX 1087P(-12) 日経 10776円(-164) 13.2億株 (1兆2334億円)


NYダウは10494ドル(+53)と昨日の下げの半分を戻す。ナスダックも2126P(+11)と小反発。シカゴ日経先物は10990円。

11月の外国人は1兆2000億円弱の買い越しであったと発表されました。11月は株価はたいして上昇していませんが、外国人はこの株価水準は日本株は割安であると判断したわけです。


海外株価は上昇し、為替は104円台の円安となり、原油は安く、今朝の外国人のオーダーはひさびさの4000万株の買い注文がでて、オーダー倍率は1.0倍に復活。と今日は日経平均で100円高となってもおかしくない環境にありましたが、そうはならず。

10930円で寄り付いた後は、シカゴの10990円にサヤ寄せするどころかジリジリと下げ、後場10月の機械受注が前月比-3.1%減の発表でとどめの下げとなり、ザラバで-198円安。

昨日は東京市場の独自性がでてきたと喜びましたが、今日は独自性を逆に発揮。-200円安をするほど外部環境は悪くはなかろうにと思いますが、明日のSQを控えての動きが拡大されたのか。


リアルタイムバージョンの《カナルFCR》の発送を始めました。早いユーザーは一昨日・昨日あたりにインストールが終わり、昨日・今日からリアルタイムのグラフを見られるようになりました。

特に楽天証券の「マーケットスピード」+「RSS」+「エクセル」+《カナルFR》の組み合わせでは、@刻々とグラフが描かれますが、それだけではありません。Aこれまで《カナル2》に蓄えてきた条件表を使ってユーザー独自のグラフが描かれる。Bピッと注意音を出して売買マークをつけていく。

これまでの日足・週足といった静止したグラフではない、株価が変化するにつれてグラフが変化する動的なグラフである。ちょっとした感動というか興奮をもたらせます。

《カナルFCR》が40日余という短期間にできあがり、20000円という価格で提供できたのは、すでに《カナル2》Ver.3の時代(というから5〜6年前)にリアルタイム対応のソフトは作っていたからです。(一から作っていたなら、時間も費用も格段に違います)

当時はリアルタイムのデータは一般へはクイック社が提供しているばかりで、その料金も月9万円と高かった。そこで市販はせずにオクラ入りとしていましたが。ネット証券の出現と大発展のおかげで、安くリアルタイムのデータが入手できるようになり、《カナルFCR》として蘇ったというわけです。

リアルタイム(超目先)のグラフについては、まだ私もシロートなので、こうと断定できませんが、日経先物の売買について感じたことをいえば、
  1. トレンドが発生したときから売買を始めるのがよい。
  2. トレンドの判定は3分足を使い、「主な株価」で決めるとわかりやすい。
  3. その3分足も日経現物のほうがトレンドの変化がおきたことが早くわかるようだ。
  4. 日経現物で判断して先物を売買したほうがよいのではないか。
とういう印象です。図は今日の日経現物(上)と先物(下)の3分足です。きれいに「主な株価」はピーク・ボトムを表示しています。現物のほうが「主な株価」の表示は多く出ているのは、現物は1円単位の変化であるが先物は10円単位と変化が鈍いからです。当然に安値の切り上がり・下がり、高値の切り上がり・切り下がりは現物のほうが早く発生しています。


(04.12.10) TOPIX 1083P(-3) 日経 10756円(-19) 21.5億株 (2兆1740億円)



NYダウは10552ドル(+58)と続伸し一昨日の下げ巾を取り返しました。ナスダックはやや反発が弱く2129P(+2)と続伸するもわずかの値上がり。シカゴ日経先物は10840円。

東京市場は、日経平均12月限およびオプションのSQでした。日経平均は-46円安で始まり、間もなくSQ清算値が確定。この後はSQによる臨時的な需給から放たれ、10800円を回復したものの、先物主導で安くなりました。

日経平均は4月高値と5月安値を出したあと、半年を越える期間での「大三角保合い」にあります。三角保合いは初めは上下の振幅が大きかったものがしだいに振幅が小さくなっていく状況で、つい先日は1日の上下巾が100円に満たない日が5日連続し、これは18年ぶりのことであると報道されていました。

株価が動けば値ザヤが抜けますが、こうも動かないと、日経現物と日経先物のわずかのサヤをとろうと、日経現物と日経先物の裁定取引が積み上がったようで、今日のSQでは売買代金にして1兆100億円、出来高にして9.3億株のSQに関連する売買があったようです。

相場が動かないときは、@機関投資家においては裁定取引、A個人投資家においてはデイトレードによる特定銘柄への集中売買となるか、Bデイトレードに参加できない投資家は市場から離れてしまう、ということになります。 今日の出来高トップは「東特線」で出来高は6300万株。これは昨日の「沖電線」の連想によるものですが、このようなジミな銘柄が突如大商いとなり、2日3日後には忘れ去られてしまうというのはデイトレーダーのしわざによるものです。まあ鉄火場状態にあります。

鉄火場はハマれば面白い(1日に通常であれば10日や1か月を要するような株価の変動がある)のでしょうが、日中は仕事をしているり多くの個人投資家にとっては縁のない場所です。通常の個人投資家は、いつもいっているように小波動ピーク・ボトムの切り上げがあったときに出動するのがよいのです。無理やり鉄火場に参加することはありません。

リアルタイムバージョンである《カナルFCR》についての質問がいくつかありましたので、その回答を。
  1. まず《カナルFCR》で刻々と自動的にグラフを描いていけるのは、楽天証券の「マーケットスピード」+「RSS}+「エクセル」+《カナルFR》の場合だけです。

  2. 日興ビーンズ、松井証券、リテラクレア、オリックス証券を使うときは、自動的にはグラフは更新されません。更新するのはリアルタイムデータを「コピー&ペースト」したときです。(次々に「コピー&ペースト」すればグラフはそのたびに更新されます)



  3. 《カナルFCR》のグラフにはマルチ画面が利用できます。このとき、上図のように同じ銘柄の異なる「X分足」で「条件表No.XX」を設定することができます。例えば上図は、次のものを描画しています。

    1. 日経現物の3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
    2. 日経先物の1分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
    3. 日経先物の3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
    4. 日経先物の3分足を、条件表No.83「パラボリック」で描画
また下図は、次のものを描画しています。
  1. 日経現物の3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
  2. 日経先物の3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
  3. 鹿島建設3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
  4. みずほF3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
  5. NTT設3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画
  6. 丸山製3分足を、条件表No.101「3日H&L」で描画

マルチ画面では、各画面にユーザーが思っている

@銘柄
A条件表No.
B陰陽足のサイズ

などを細かく指定することができます。


(04.12.13) TOPIX 1085P(+2) 日経 10789円(+32) 11.8億株 (9352億円)


週末のNYダウは10543ドル(-9)と小動き。ナスダックも動かず2128P(-0)。シカゴ日経先物は10825円。

円安と原油安は材料にならず。今日の東京市場は小幅な動きで終始しました。値幅はわずかに69円。

どうも7-9月GDPとか11月の鉱工業生産指数とかの弱い経済統計が気になって、つい弱材料に反応し、強材料には不感症、というのが今の市場です。

今日届いた東洋経済の「会社四季報・新春号」の早刷り特集?では、@売り上げの伸び率は、2004年+1.4%→2005年+5.5%→2006年+3.5%の予想の集計になっていました。

A営業利益は、2004年+13.5%→2005年+16.5%→2006年+8.0と、2006年3月期は増益率は低下しますが、利益額が年々増加してくると増益率が低下するのは当然で、増益率の低下をもって景気悪化とはいえません。

どころか2005年3月期の売り上げは、この9月は+4.0%の増収予想であったが、この12月の集計では+.5.5%と予想が上方修正されている。営業利益の伸びも、9月時点では+15.3%であったが、今回は+16.5%iに伸びている。

2005年の下半期(現在だが)がよくないものであれば、このような上方修正となるはずがない。景気は2005年前半の底打ちと、後半は再度拡大するのではないか。といったニュアンスでした。

大雑把な(しかも根拠はたいしてないが)目安として、市場全体の連結PERは
  1. 増益率が0%なら15倍
  2. 増益率が微増なら16倍
  3. 増益率が+10%程度なら18倍
  4. 増益率が+15%以上なら20倍
  5. 増益率が+20%以上なら22倍
こういったメドを持っていますが、今日の東証1部全銘柄の予想連結は18.53倍です。ここには今期7000億円以上の赤字を出すUFJの数字が含まれていますから、実質的に現在のPERは18倍というところでしょう。

となれば今期+16.5%の増益はPER20倍くらいにまで買われてもおかしくありませんが、次の期が+8.0%の予想がでているので、ここまで織り込めば18倍そこそこということになります。

つまりは現在の実質18倍のPERは妥当な18〜20倍の下限にあるわけで、ここからドンドンPERが低下する(株価が低下する)ということは考えにくい。


(04.12.14) TOPIX 1099P(+13) 日経 10915円(+126) 12.9億株 (1兆1276億円)


NYダウは10638ドル(+95)と上昇し終値ベースでは新高値。ナスダックも上昇し2148P(+20)。シカゴ日経先物は10890円。

今日の東京市場は反発。そもそも原油高から米国景気が悪化するというのが株価上昇の足を引っ張る大きなマイナス要因の1つでしたが、米国株は少しも下げない。原油価格は下落し、10月下旬からこの2か月は新高値を更新する日が続いていますが、東京市場はこれには目をつむったままでした。

もうひとつは中国の金利引き上げによって中国景気に急ブレーキがかかるの懸念がいわれましたが、鋼材は逼迫しているし、海上運賃も下がらない。それだけ中国経済は堅い。これも評価しなかった。


評価しているのは、日本の4-6月期のGDPがマイナスになり、7-9月のGDPが-0.1%下方修正されたことなどですが、これはすでに過去のことです。株式市場は3か月〜9か月先のことを予想して動いています。今の株価は半年先(というと来年6月あたり)のことを織り込んでいるわけです。来年は前半はペースダウンするが後半は回復するという予想が優勢で、今の株価は前半のペースダウンを織り込んだ水準であると見なければなりません。

7-9月の数字や台風・地震のあった10月の数字をどうこういってもしかたがありません。そう思っていると、さすがに今日は米国株の堅調を見て日経平均は上昇。


銘柄は変わりつつあるようです。いくら素材株が利益を上げていようと、それを株価に織り込んでしまえば、ナカナカそれ以上に上昇することは難しい。

定点観測8銘柄のうち、最近3銘柄は暗転し、3銘柄は上昇の光が見えてきました。
  1. 暗転(というのは重要な小波動を割り込み、上昇トレンドがつぶれた銘柄)は、鹿島、住友鉱です。新日鉄も10月に重要な上昇波動の安値水準を割り込んだので1か月や2か月は買い目はないといいましたが、好業績が伝えられてもたいして上昇していません。

    同じことが鹿島・住友鉱に起こりそう。(もっともこの3銘柄は200日線より上位にあるので、再度の上昇トレンドの復帰は難しくはない。だけど買っても儲からない。)

  2. 図の下段の3銘柄はまだ上昇トレンドに転換したわけではありませんが、小波動の安値・高値がともに切り上がってきました。上昇トレンドに転換しやすいのはNTTですが、ここ1か月は高値を切り上げることができません。(それくらい上昇トレンドに転換することは難しい)

    ソニー・野村は先日注目しているとして掲げましたが、うまく安値・高値を切り上げることに成功。まずは200日線まで戻って、それから上昇トレンドに復帰するか、というところです。

  3. 残りの2銘柄は、トヨタ(下降トレンド)とみずほF(上昇トレンド)ですが、これまでの流れのとおりで、特に注意する局面ではありません。


(04.12.15) TOPIX 1101P(+2) 日経 10956円(+40) 12.1億株 (1兆1223億円)


FOMCはFFレートを0.25%引き上げて2.25%へ。米国市場は金利をゆるゆる上げるのは、それに耐えられる景気の拡大が続くからだと受け取って、NYダウは10676ドル(+38)と上昇。文句なしの新高値。S&Pも新高値。

ナスダックも2159P(+11)と上昇し、終値ベースではやはり新高値(ザラバでは1P不足)。

シカゴ日経先物は10980円。対ドルレートは105.50円

12月の日銀短観が発表されました。大企業製造業のDIは前回の+26から+22へ低下したものの予想の範囲で材料にはならず。先行き予想が+15へダウンしていたことも材料にされず。

「会社四季報・新春号」が発売され、CD-ROMが届いたのでさっそく割安株のピックアップをしてみました。選択の基準はいつものとおり、(今期は05年3月期、来期は06年3月期です。)

@来期の営業利益が10%以上伸びる
A来期の純利益が20%以上伸びる
B1株利益が15円以上ある
CPERは15倍以下である。

東証1部について検索すると以下の59銘柄がありました。ただしグラフを見て、株価が200日線より大きく下回っているものは下降トレンドにある銘柄なので、すぐに動意づくことはないでしょう。200日線の上位にあるもの、200日線の近辺にあるものは、図のピンク○をつけたものです。21銘柄あります。


図の59銘柄を結果ファイルNo.502 に登録しました。


(04.12.16) TOPIX 1101P(-0) 日経 10924円(-32) 11.5億株 (1兆 991億円)


米国市場は堅調。NYダウは10691ドル(+15)、ナスダックは2162P(+2)、S&P500は1205P(+2)と上昇し、3指標ともに新高値を更新。

東京市場は、シカゴが10895円であったことや、外国証券のオーダーが売り越しであったこと、円が104円台に戻ったことがあって、利食い売りが出て小安く引けたものの、日経平均・TOPIXは10月以来の3日連続陽線になりました。

最近は前場の10時までにシカゴ日経平均にサヤ寄せした後はジリ安になるのことが多く、したがって陰線が多かったのですが、ここへきて朝安であっても後場に上昇するという流れがでてきました。大納会へ向けてよい兆候がでてきました。


リアルタイムバージョンの《カナルFCR》は、その機能が誰にでも一目瞭然にわかるので、おかげで大好評となりました。これほど喜ばれるとは予想外でした。

予想外といえば、《カナルFCR》をリアルタイムでグラフを自動描画するには、@エクセルが必要である。Aエクセル・シートに受信するために(楽天証券の)「RSS」関数の設定をせねばならない。この2つは普通のユーザーにはハードルがやや高いかと思っていました。

しかし案外に皆さんはテキパキと処理されている。できない人も電話で画面を見ながら指示すれば、「できた。できた。グラフが動いていく。」と感激される。

2004年は《Qエンジン》Ver.5のバージョンアップと、年が押し詰まってから《カナルFCR》の新発売をしましたが、最後によい仕事ができました。

《カナルFCR》は、だいたい予想していた本数(100本までは予想していない)になったので、そろそろリアルタイムデータから離れ、メインの日足ベースのソフトの改良に戻りたいと思っていますが、最後に体験してわかったリアルタイムデータの利用のしかたを書いておきます。

先に結論をいうと、
  1. 波動を利用するのであれば、1分足ではなく3分足を使うのがよい。

  2. 「主な株価」はリアルタイムデータにおいても実に有効な判断の基準になる。

  3. 使う条件表は「順張り」の性格を持つものがよい。
です。


掲げたグラフは今日の日経平均現物(@図) 、日経平均先物(A図)です。先日もいいましたが、@図の日経平均3分足はきれいな小波動を描いています。

@図でトレンドが確定したのは(A→B)と安値が切り上がり、bのピークを上回った(c)の直前です。ここより以降は「買い」ばかりを実行する。「売り」はしない。(売るのは利食い売りだけ)

図@で(上昇トレンドが決まってから)買いマークがでたならば、図Aの日経先物を売買する。(日経先物では図@の現物のようにはきれいな小波動がでない)

上昇トレンドにあることが判断できたら、もっぱら「買い」マークで買うということになりますが、そのとき使う条件表は図@〜図Eのものがよいように思われました。すなわち
  1. 図@Aは条件表No.101 「3日H&L」
  2. 図Bは条件表No.83 「パラボリック」
  3. 図Cは条件表No117 「順位相関の10Pカギ足」
  4. 図Dは条件表No.116 「13日相対力の偏差帯」
  5. 図Eは条件表No.77 「回帰曲線」
で、どれも日足用の「カナル共通」条件ファイルにあります。どれを使ってもそう大きな差はでませんから、このうちのどれかを使われるとよい。


(04.12.17) TOPIX 1111P(+10) 日経 11078円(+153) 12.4億株 (1兆1718億円)


NYダウは10705ドル(+14)と小幅続伸して連日の新高値。ナスダックは2146P(-16)へ反落。

東京市場は、シカゴが10930円と大証終値より安かったり、外国証券のオーダーが連続して売り越しであったにもかかわらず小幅高で寄り付き、前場まで上昇。日経平均は一時は+206円高となり、先の小波動のピーク(11107円)を上回りました。

まあ先の小波動はボトム(10721円)からピーク(11107円)までが、たったの1日しかない(ピーク・ボトムを入れて3日間)という変則の波動でしたから、これを上抜いたからといってどうというものではありません。

しかし@株価が75日線を上回ったこと、A10月初め以来の4連続陽線となったことから、200日線まで戻るかという期待が出てきました。もし200線まで戻れば、2つ前のピーク(11266円)を上回ることになります。《デンドラ》の前回の上値メドは11512円であったのに、これを達成することなく保合いにはいってしまいましたが、そうなればこの上値メドが復活します。 ともかくは200日線へ復帰できるかどうかが今後の最大の焦点です。

リアルタイムバージョンの《カナルFCR》のうち、楽天証券の「RSS」を使う《カナルFR》の運用上の注意を。(ヘルプに書いてあることですが、質問が多かったものを念のため掲げます。)
  1. データを受信するには、通常は立会い開始(9:00)の10分くらい前に「マーケットスピード」と「RSS」の2つを接続し、→エクセルを立ち上げてエクセルシートを読み込ませ→《カナルFR》の「受信開始」ボタンをクリックして、時間がくれば自動的に受信できるように準備して下さい。9:00になればグラフが自動的に描き変えられていきます。

  2. 前場(11:00)が終了したら、《カナルFR》の「受信ストップ」ボタンをクリックして受信を止め→エクセルを終了(エクセルシートを保存する)→RSSを終了→マーケットスピードをログオフして下さい。

  3. 後場(12:30)が始まる10分か15分に、マーケットスピード→RSS→エクセル→《カナルFR》の順に立ち上げて、「受信開始」ボタンをクリックし、時間がくれば受信できる態勢に再びしておきます。

  4. ずぼらをして、前場が終了(11:00)してもそのまま受信しっぱなしにしておくと、「RSS」のほうから切断されてしまい後場( 12:30)のデータが受信できないことがあります。(たぶん立会い時間以外の時間帯に30分とか1時間放置しておくと切断される)

  5. 《カナルFR》は自動的にリアルタイムのグラフを自動更新します。そのためにマルチ画面のどれかの画面の設定をしているつもりでも、その間に別のマルチ画面のグラフが描き変えられ、直前に描き換えられたマルチ画面の設定をしてしまったということになりかねません。

    自動描画中にマルチ画面の設定(銘柄の変更・条件表の変更・株価目盛りの変更)をするときは、必ずメニューの「リアルON」を「リアルOFF」に切り替えてから設定して下さい。「リアルOFF」になっていても受信はしています。この間のデータが欠落するということはありません。

    設定が終わったら「リアルON」に戻して下さい。設定中に描かれなかった分のグラフが描画されます。
質問が多かったことを掲げました。


(04.12.20) TOPIX 1109P(-1) 日経 11103円(+25) 12.2億株 (9725億円)


週末のNYダウは10649ドル(-55)と反落。ナスダックも2135P(-10)へ小幅続落。

東京市場は、シカゴが11010円と大証終値より-80円安く終わっていたり、外国証券のオーダーが連続して売り越しであったにもかかわらず11073円で寄り付き、前場まで上昇。しかし材料難で後場は小動きに終始。とはいえ日経平均は5連続陽線になり、少しずつ市場は強気に傾きかけています。

まずは200日線まで戻れるかどうか。戻れたなら、その後の反落が75日線までで止まるかどうか。そうなれば昨日いった11500円までの復帰ができそうです。



《カナルFCR》の作業が終わったので、この土曜日曜は、この間に読まずに積み上げてあった週刊東洋経済8冊とオール投資4冊を、バリバリッと通読しましたが、どうも来年はM&Aが株式市場の大きなテーマになりそうでした。

つまり@会社は負債額を上回る実質資産があり、A株価が安くて時価総額がこれを下回っている。Bといってその企業が利益を出していないわけではなく、その気になれば2年か3年で全部の借金を返済できる。そういう企業はTOB(株式公開買付け)で買収される可能性がある(今年もユシロ化学やソトーが話題になった)。株価は急騰という場面が多くでてくるのではなかろうか。

そういった感じでした。そこで、「会社四季報・05年新春号」でそれに近い銘柄を選択したのが、図の26銘柄です。結果ファイルNo.504「CF低PBR・05新春」 に登録しました。

最近株価が短期間に3倍増した5815「沖電線」も入っていました。(単に目先筋が値動きだけで買っているわけではなかった)

どのような検索の条件で選んだかは明日にでも掲げたいと思いますが、ピックアップされた銘柄のグラフを見て、当面注目すべき局面にあると思えた6704「岩崎通」のグラフを掲げておきます。

なお上記の銘柄は売買単位から50万円までで買うことができる銘柄ばかりです。


(04.12.21) TOPIX 1116P(+6) 日経 11125円(+22) 13.9億株 (1兆1299億円)


NYダウは10661ドル(+11)と小反落。ナスダックは2127P(-7)と3日連続安。ただし小幅で、先の小波動のボトムの2097Pを下回らない限りは調整入りとはいえません。

東京市場は、外国証券のオーダーが久しぶりに1200万株の買い越しとなって、小高く始まったものの11200円には達せず。一日の値幅は60円と小動きで終始しました。

とはいいながら、海外株式は今年の新高値圏にあるのに、日経平均は4月高値(12195円)から8〜9%低い位置にあり、海外に比べて出遅れであることははっきりしています。

昨日、「CF低PBR・05新春」の26銘柄を掲げましたが、会社四季報CD-ROMでのスクリーニング条件(検索)は以下のような設定をしています。(《カナル2》の話ではなく「会社四季報・CD-ROM版」の話です)



M&A絡みとなれば、@株式時価総額と、Aネットの資産(現金・預金・時価の土地・建物・設備などの資産)とB負債を比較して、@が(A−B)に比べて大きく安ければ買収し、資産を処分したほうがよい。ということになります。

会社四季報には、@時価総額の計算はできる。Aネットの資産はキャッシュフローに項目として「現金等」があり、これがAに該当する。Bは「有利子負債」の項目がある。ので、@と(A-B)の比較はできそうに思えましたが、いくつかの制約があってできなかった。(かつての《カナルFA》なら(データさえあれば)こんなことは簡単に設定できたのに)

そこでやむなく上記のスクリーニング条件で検索しました。ピックアップされた銘柄は以下の条件にパスしたものです。
  1. 利益は順調に拡大している。(来期の増益率は15%以上。営業利益の伸びは10%以上)-(1〜4行)
  2. 営業キャッシュフローあるいは当期純利益に比べて、負債は少ない。(負債額÷営業キャッシュフローが5倍以下)-(5〜8行)
  3. 1株当たり純利益に比べて、株価はそう高くない。(今期・来期のPERが20倍以下)-(9〜10行)
  4. 1株当たり純資産(株主資本)に比べて、株価はそう高くない。(PBRが2倍以下)-(11行)
  5. 最小単位での買付け額は50万円以下である。-(13 行)


(04.12.22) TOPIX 1122P(+6) 日経 11209円(+83) 16.1億株 (1兆1940億円)


NYダウは10759ドル(+97)と切り返して新高値。ナスダックも反発して2150P(+23)。

東京市場は、シカゴ日経先物が11215円で終わっていたことや外国証券のオーダーが連日の1200万株の買い越しとなって、+80高で寄り付く。このあたりは全部海外が日経平均の水準を決定しているようでさびしいが、東京市場のシェアの半分は海外勢なのでしかたなし。

海外はクリスマス休暇入りしているにもかかわらず、このところ出来高・売買代金は膨らみ、今日は16億株・1兆1900億円のボリュームとなりました。


クリスマス明けになるまでは、一段のボリュームアップは望めませんが、外国人投資家が出遅れの日本株を早めに買い手当てしていることは確かです。これは右図の「オーダー倍率」が如実に示しています。日経平均は今日で7連続陽線となりましたが、オーダー倍率が基準の1.0倍を超えた日は陽線の1本目の日でした。つまりはオーダー倍率の好転とともに日経平均は上昇しているわけです。


日経平均は7連続陽線によって、《デンドラ》の4%波動が陽転しました。注目すべき上値メドは
  1. 11294円(今波動中位)
  2. 11401円(今波動1/4位)
  3. 11616円(前波動中位)
  4. 12154円(前波動1/4位)
です。グラフの小波動のピークを見ると、@11294円は11月のピーク11268円に相当し、これを上回る水準です。A11401円は10月ピークの11410円に該当。B11616円は7月ピークの11664円に相当。

《デンドラ》の上値メドは、小波動のピーク・ボトムの水準とは関係なく、過去の波動パタンによる統計値ですが、今回は@ABが小波動のピークとほぼ同じ上値メドになりました。

もっとも図のa,bまでは上値メド・下値メドは現実に株価がこの水準に達し、メドは十分にその役目を果たしましたが、c以降は小幅な保合いになってしまったため、上値メド・下値メドには到達しませんでした。

今回は最も低い上値メドが11294円であるので、これはクリアしそうです。11294円に達すれば11月の小波動のピーク11268円を上抜くことになるので、ここで小波動の高値・安値の切り上がりになります。そうなれば、Aの11401円もそう難しい水準ではなくなり、Bの11616円までいけるかどうか。というところまで期待してよさそうです。


(04.12.24) TOPIX 1134P(+12) 日経 11365円(+156) 16.1億株 (1兆2030億円)


東京市場が休場の間、NYダウは10815ドル(+56)→10827ドル(+11)と続伸。ナスダックも2157P(+6)→2160P(+3)と小幅ながら続伸。ナスダックだけは高値(2171P)を上抜くことができず、頭が抑えられていますが、これがどうなるのか。今のところは2097Pを下回らない限りは大丈夫ですが、やや気がかり。


東京市場は11300円を超えて堅調な始まりとなりました。後場はいったんはダレたものの引けにかけて上昇し、日経平均は11月の小波動のピーク(11268円)、TOPIX(1127P)を上回り、@安値・高値が切り上がり、A同時に200日線を突破。

日経平均でいえば、当面は10月高値11410円を上抜けるかどうか。11410円は8月以来の小幅な保合いの上限です。これを上抜けば7月高値11988円もあるぞということになります。もうひとつはせっかくクリアした200日線を維持できるかどうかです。今日まで日経平均は8連続陽線をつけていることでもあり、このまま来週も連騰するとは思われませんが、200日線を下回らなければOK。

チャートでいえば25日順位相関が久々に+80に達するのではないかと思っています。日経平均は半年ぶり、TOPIXは9月以来のことになります。


日経平均の《デンドラ》による上値メドは昨日掲げました。@11294円は今日突破したので、A11401円、B11616円、のどちらかで当面(年内あるいは新春10日ころまで)の上昇はいったんはストップしそうです。

TOPIXの上値メドは図のように
  1. 1159P(前波動中位・今波動中位
  2. 1191P(今波動1/4)
  3. 1212P(前波動1/4)
があります。 1159Pは年内の達成は難しい感じですが、25日順位相関が+80を超え、下向きになって+80を割り込むまでは強気でいてよいのではなかろうか。


(04.12.27) TOPIX 1134P(+0) 日経 11362円(-3) 12.8億株 (8174億円)


海外はクリスマス休暇があって3連休。まだ休日あけとあって朝方の外国証券のオーダーも売り1200万株、買い1190万株と細く、相場に方向感はでず。日経平均は上下巾が60円弱と動かず。


年内は大きな動きはなさそうです。逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は、日経平均・TOPIXに今日で4日連続して売りマークを出しています。

売りマークを出していることは知っていましたが、あえて売りマークについては言及しませんでした。それは売りマークが連続するかどうかを見守っていたからです。

この条件表の売りマークは、@一定程度までの上昇では売りマークがでるが、Aそれを超える上昇をすると売りマークはでなくなる、という条件になっています。

このことは過去に何回かいいました。例えば04年8月26日(上図のa')04年1月6日(左図のb)03年8月25日(左図のc)の連続した売りマークの局面です。

通常はそこそこの株価上昇のときは「単発」で売りマークがでます。1つ売りマークがでて翌日は出なくなったというのは、「そこそこの上昇」であるので、このときの売りマークは多くは正しいのです。(単発の売りマーク(イロハニホヘト)はだいたいその近辺のピークになっています。)

連続して出ていた売りマークはある日を堺に出なくなります。すなわち17日順位相関が+85以上に上昇してくると、「株価の上昇力が強いので、逆張りの売りマークは危険である」という理由から売りマークを出さなくなります。図のabcdのように連続して売りマークがついていたが途中で出なくなった。という局面です。

売りマークが出たときは、これが単発で終わるのか、それとも連続して出るのかを見極める必要があることは上記の日付の記事で何度も述べていますが、今回の4日連続の売りマークは、これに該当するわけです。

過去のb,c,dの局面では連続の売りマークの後、いくぶんかは上昇が止まりますが、その後は再び上昇を続けています。

今の4連続の売りマークは株価が上昇途中の強人気なのであって、上昇しきって(あるいはヨタヨタと戻って)波動のピークをつけるという売りマークではないと思っています。


(04.12.28) TOPIX 1140P(+5) 日経 11424円(+61) 13.1億株 (8998億円)


NYダウは10776ドル(-50)と小反落。ナスダックも2154P(-6)。

東京市場は、シカゴ日経先物が11325円にサヤ寄せして小安く始まったものの切り返して、日経平均は10月高値の11410円をクリア。終値ベースではで7月21日以来5か月ぶりの11400円となりました。

買いの中心は銀行株でみずほが500千円、UFJが600千円と台替わりしたもののTOPIXは10月高値1149Pはまだクリアできず。なお8月以来のボックス圏は抜け出せていません 。

日経平均はデンドラの上値メドの@11294円、A11401円を相次いで突破し、B11616円が次のメドですが、これが新春の目標になるようです。(C12154円は今のところは考えない)

TOPIXの上値メドは@A1159Pで、今日の1140Pからなお離れています。また次の日経平均の上値メド11616円には、あと200円足らずですが、ここまで11日間上昇してきているだけに、すぐにこれをクリアできるエネルギーが残っているとも思われません。

日経平均の11400円→11600円、TOPIXの1140P→1160Pの間で、小波動のピークをつけて、いったんは反落するのではなかろうか。


(04.12.29) TOPIX 1139P(-0) 日経 11381円(-42) 12.4億株 (1兆億円)


NYダウは10854ドル(+78)と反発。ナスダックも2177P(+22)と上昇して新高値。シカゴ日経先物は11525円。外国証券のオーダーはボリュームは小さいものの+610万株の買い越し。

日経平均は海外高から続伸で始まりましたが、昨日の上昇は昨夜の米国株高を予想してのものであったので、11500円に到達したところで伸び悩む。

グラフでは、小波動のボトム(を含めて)から13日上昇したところで、@新高値を取りながら、A陰線で終わった、B9日順位相関は+80を超えている、ので小波動ピークの確率は3分というところでしょう。

また仮に今日の高値が小波動のピークになっても、その後の反落は小さく、すぐに(1・2週で)高値を取り返すと思っています。とにかく今回の上昇波動は8月以来のボックス相場を突破したということで意義がありました。 とはいえ少し大きな目で見れば、4月高値と5月安値を第1の軸とする「大三角保合い」の渦中にまだあるわけで、8月以来のボックス圏を抜けたからといって株価が大勢の上昇トレンドに入ったわけではありません。

株価が200日線を上抜いてきたことは上昇トレンド入りか?の1つの手掛かりですが、まだ200日線を大きく上回ってないので、これを簡単に割り込みかねない位置にあるし、波動からの上昇トレンドが決まるのは上図の高値A(12195円)を上抜いたときです。

日経平均のグラフを見ていると、まだ上昇トレンドになったとはとてもいえませんが、しかし日経平均・TOPIXをドル換算してみるとその様子は大いに違っています。上図の下部はドル建て日経平均と25日・75日・200日平均線です。

昨日のドル建て日経平均は110.83ドルでしたが、この水準は5月安値から大反発した6月末のb(110.25ドル)を上回っています。どころかドル建ての4月の最高値aの115.08ドルの奪回はワンチャンス(1波動で達成する)の位置にきているといえます。

aの115.08ドルを上回るには、@円レートが103.00円であるとすると、日経平均は11854 円、A102.00円なら11738円、B100円の円高になれば11508円で新高値を更新です。日経平均の高値12195円は、現在の11381円から800円以上の位置にありますが、「ドル建て」で見ると日経平均が150円〜470円のh上昇で新高値に躍り出ることができるのです。

下図のTOPIXのドル換算のグラフを見ても、現在のc(1106ドルP)はbの(1100ドルP)を上抜いており、aの(1154ドルP)を視野に入れました。このようにドル建て日経平均(TOPIX)でみると、すでに「大三角保合い」を上放れ、上昇トレンド入りするのは時間の問題であるようです。


(04.12.30) TOPIX 1149P(+10) 日経 11488円(+107) 6.2億株 (4994億円)


NYダウは10829ドル(-25)とわずかにマイナス。ナスダックも2177P(-0)とほぼ変わらず。シカゴ日経先物は11490円。外国証券のオーダーはボリュームは小さいものの+370万株の買い越し。

2004年の大納会となりました。今年は4月高値から5月の急落をした後は動きが小さくなり、後半はなかなか難しい相場となりましたが12月に入って上昇力を取り戻し、8月以来のボックス圏を突破。来年は4月高値に挑戦するような状況になったことはよかった。


週足で順上げ(高値・安値が切りあがる)の3連続陽線がでたときは強気のサインです。左図はここ2年間の週足ですが、順上げの3連続陽線は赤○の3か所です。

年末最後に3連続陽線を出して、少なくとも来年3月くらいまでは強調子であるようです。


株式市場において、今年最も変化があったのは個人投資家の投資のやりかたでしょう。

株式市場の売買シェアは、@外国人が50%、A個人投資家が30%、B金融法人、事業法人、証券会社、投信が残りの20%、というのが今年の投資主体です。国内の機関投資家は主役でも脇役でもなくなりました。

外国人投資家がシェアの半数を占めるのはバブル崩壊後のことですが、そのとき個人投資家のシェアは20%になかったように思います。今年は30%になりましたが、おそらくは個人投資家のシェア30%の半分はデイトレードを含む短期張りのスタンスで、2か月後、3か月後の果実をとろうという投資家は少なくなっている感じです。

このHPは、「主な株価」を使って小波動の1つないしは2つを取るという考えで記事を書いています。1つの小波動の期間は平均して12日程度ですから、だいたい12日(2つの上昇波動を取るときは36日)先の果実をとるという方針です。

これは日足データを使って投資をする場合では短期売買といえるものですが、個人投資家の半数は、1日2日の超短期の売買を繰り返している。これからみれば12日〜36日というのは余りにも長期投資です。半数以上を占める短期取引のスタンスの個人投資家と日足をベースにした《カナル2》とのギャップが顕著になったのが今年でした。

しかし2004年12月に《カナル2》のリアルタイムバージョンである《カナルFCR》を発売することができ、これによって日足よりもっと細かいデータを取得することができるようになりました。いくぶんは個人投資家のニーズに近づけたかと思っています。


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