TOPIXをどう見たか・判断したか (04年3月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(04.3.1) TOPIX 1107P(+25) 日経 11271円(+229) 16.8億株 (1兆6943億円)


週末のNYダウは10583ドル(+3)と小動き。ナスダックも2029P(-2)とわずかにマイナス。シカゴ日経先物は11075円。為替は109.10円とやや円安の修正へ。

日経平均は週末に今年最大の上げ幅の+226円高となりましたが、この原動力は外国人の買いでした。外国人の寄り前の注文は、2月26日に+570万株の買い越しとなって+156円高→27日は+1370万株の買い越しで+226円高でした。今朝は+2400万株の買い越しであったとかで、+229円高です。

日経平均は昨年10月のザラバ高値11238円を上回って新高値。TOPIXもザラバ高値1114Pこそ上抜いていないが、終値ベースでは昨年10月の1105Pを上回って新高値です。出来高は16.8億株、売買代金は1兆6900億円に膨らみ、文句なし。

これでも市場にはまだ過熱感はありません。25日騰落レシオは今日で106.2でしかない。日経平均の9日順位相関はまだ53.3であるし、25日平均線からのカイリ率は+5.3%です。TOPIXの9日順位相関も51.7で、25日平均線からのカイリ率は+5.4%で、新高値をとったばかりの局面でのカイリ率としてはまだ低い。

一番の問題はどこまで外国人買いが続くのかです。例えば今年1月15日からの外国人の買い越し株数は、
  1. 15日(+1280万株)
  2. 16日(+670万株)
  3. 19日(+1940万株)
  4. 20日(+2410万株)
  5. 21日(+620万株)
  6. 22日(+1450万株)
  7. 23日(+250万株)
  8. 26日(-90万株)
と7日連続して買い越したあとで売り越しに転じています。まだ外国人の買い越しは3日目でしかなく、今週はこの流れが続くのではないか。

日経平均は小波動の高値を上回ったので、《デンドラ》の上値メドが上方へ変化しました。@11194円、A11712円、B11712円、C12334円 です。(ABは同じ値段)

すでに@は今日クリアしたので、次は11712円がメドになります。


(04.3.2) TOPIX 1116P(+9) 日経 11361円(+90) 16.8億株 (1兆6050億円)


NYダウは10678ドル(+94)と上昇。ナスダックも2057P(+27)へ反発。シカゴ日経先物は11385円。為替は108.90円とやや円安の修正へ。

米国株がようやく反発となったことから、日経平均は昨日のザラバ高値11329円を飛び越えて寄り付きましたが、次第に利食い売りに押され、後場寄り直後には前日比+11円の水準まで下落。

しかしここから押し目買いが入って結局は+90円高。利食い売りよりも買いたい勢力のほうが大きかったことを表明。

TOPIXは昨年10月のザラバ高値1114を上抜き、日経平均ともども新たな中勢の上昇波動に入ったが確定しました。

テクニカル的に過熱であるの意見もありますが、昨日掲げた指標を見ると、

@の25日騰落レシオは109.6で、過熱と判断できる125.0の水準には達していません。

A9日順位相関は日経平均が68.3、TOPIXが66.7です。明日も株価が上昇すれば80を超えますが、80に達したからといってピークになるわけではない。おそらく今回は9日順位相関は90以上になるのではないか。


B「過熱か」の声は、25日線からのカイリ率が日経平均で+6.0%、TOPIXで+6.1%になっていることが理由のひとつではないかと思います。

が、中勢上昇波動の末期であればそうとして、今は中勢上昇波動の道半ばの位置にあるので、25日カイリ率は+8%になってもおかしくない。(日経平均は、昨年7月に+9.1%、9月に+7.9%を出している)

(右図)NYダウとナスダックは昨日の上昇によって「小波動のボトム」を出した確率は6分になったと思われます。

一方日経平均・TOPIXですが、まだ「小波動のピークか」を判断するような兆候は出ていません。(「上げ止りか」の足さえでていない。)


(04.3.3) TOPIX 1116P(-0) 日経 11351円(-9) 18.7億株 (1兆6706億円)


米国経済が堅調なため金利の切り上げが近いのではないかと懸念し、NYダウは10591ドル(-86)へ下落。ナスダックも2039P(-18)へ反落。案外な動きになりました。シカゴ日経先物は11385円。為替は110.05円とついに110円台に。

昨日の寄り付き前の外国証券のオーダーは売りが2620万株・買いが6900万株で、差し引き4280万株の買い越しだったとか。(今日も1700万株の買い越し)成り行き買いの注文が6900万株もあったのは何を意味しているのか。

4000万株台の買い越しは昨年8月15日にもありました。この日は買い注文は6270万株で4210万株の買い越し。8月20日には買い注文が5330万株で3030万株の買い越しという日があって、これ以来3000万株の買い越しというのはなかったように思います。

で、8月15日〜20日というのは日経平均の波動のどのあたりにあったのかを見ると、下図の青○で囲ったYのあたりです。8月のYから10月20日のbのピークまで2か月間上昇したことを記憶しておかねばなりません。


昨日、「今は中勢波動の道半ばの位置にある」といいました。最近は「小波動のピーク・ボトム」について多く述べてきましたが、ここで大勢波動と中勢波動における現在位置を確かめておきます。

まず大勢波動ですが、これは景気循環と軌を一にするもので、だいたい2年〜3年の寿命です。大勢の上昇波動にあるときは「買い」をメインとします。現在が大勢波動で上昇波動にあるのか下降波動にあるのかの判断は、端的にいえば「株価が200日線より上位にあれば上昇波動。下位にあれば下降波動」としてよい。

下図のピンク○で囲ったXの日に株価が200日線を上抜き、現在まで200日線を下回っていません。現在は大勢上昇波動に位置しているわけです。

大勢上昇波動には3か月〜12か月(範囲が広すぎるのであるが)の寿命をもつ中勢波動が2つないし3つ現れます。右図はそのモデル波動です。


現在が中勢波動で上昇波動にあるのか下降波動にあるのかの判断は、端的にいえば「株価が75日線より上位にあれば上昇波動。下位にあれば下降波動」としてよい。株価が75日線を上回ったら中勢上昇波動が確定し、75日線を下回ったら上昇波動が終わったと判断します。

右図のAで75日線を上回って中勢上昇波動が確定し、Bで75日線を下回ってAからの第1段目の中勢上昇波動が終了したことが確定します。

次に右図のCで、株価は再び75日線を上回り、第2段目の中勢上昇波動が開始したことが確定します。現在の株価位置はモデル図の赤矢印の位置にあると思われます。ちょうど中勢上昇波動の最高値を上抜いたところです。

外国証券の大幅な買い越しが図の青○のYの位置で出たことをいいましたが。Yの株価位置は直前の小波動のピークを上抜いたところであり、外国人投資家は「新値抜け」で買い姿勢を確固なものにする「順張り」を信条としているようです。

昨日の大幅買い越しも同じことで、第1段の上昇波動のピークを上抜いて一気に買い注文が出ました。その後は少々のことがあっても売り越しに転じることはない。現在はそういう状況にあると思っています。


(04.3.4) TOPIX 1120P(+4) 日経 11401円(+49) 21.1億株 (1兆5120億円)


NYダウは10593ドル(+1)と変わらず。ナスダックは2033P(-6)と小幅ながら続落。シカゴ日経先物は11335円。為替は110.00円と円安は変化なし。

今日も外国証券のオーダーは2790万株の買い越しであったようで、この買い越しがある限りは株価は下落しません。


この上昇は外国人投資家の買い上がりが一番の要因ですが、買われている銘柄は内需株に集中しています。今日上昇した業種は、@銀行、A証券、B倉庫、Cその他金融、D不動産、E建設 といった具合で、内需株のオンパレードです。

つまりは日本を代表するトヨタとかソニー・松下はすでに十分に株式を保有しているが、これまで金融不安で売りに売りまくった銀行・不動産・建設・小売の銘柄は手持ちがなく、急遽これら株式を手当てしているわけですが、これら業種を買い上がれば、時価総額が増加し、この増加にあわせてまた買い足す、という好循環が生まれています。

としても不足分を買ってしまえば、それ以上買う理由はなくなり、あとは株価の変動にあわせてのポジション調整があるだけになりますが、まだ株数は不足しているようです。(十分に手当てが終われば、これら銘柄の出来高は減少するはず。)

今日の出来高トップは「りそな」で、なんと3億5000万株できて152円(+14)。「りそな」のこれまでの最大出来高は昨年9月22日の2億9000万株でしたが、このときの株価は163円(+20)。その後10月15日にザラバ高値191円を出してピークとなりましたが、このときのことを思い出させます。

過去「りそな」の最大出来高はaの日でしたが、その後株価はbへ上昇したにもかかわらず、出来高はaを上回ることはありませんでした。cの日に至って「主な株価」はbが小波動のピークであることを表示し、bの出来高の低下をあわせてみるなら、bで大きな波動のピークを出したことが推測できます。

だいたいにおいて、驚異的な出来高ができたときは、その日は株価のピークではなく、株価が上昇しても出来高が増加しないことがわかってピークを打つものです。 その点から、今日最高出来高を見せた「りそな」の株価はさらに上値が見込まれますが、そのほかの大手銀行株の出来高は「りそな」ほどではありません。わりに落ち着いた出来高です。例えば
  1. 三菱東京は、昨年の最大出来高は1億5000万株(50円額面換算。以下の銘柄も同じ)でしたが、昨日の大出来高でさえ3600万株でしかありません。

  2. UFJは、(二重帳簿事件の日を除くと)昨年の最大出来高は2億6 000万株でしたが、昨日は1億5000万株。(今日は7800万株と縮小)

  3. 三井住友の昨年の最大出来高は2億8000万株でしたが、昨日は8300万株。(今日は4900万株と縮小)
  4. みずほFの昨年の最大出来高は7億3000万株でしたが、昨日は4億3000万株。(今日は2億7000万株と縮小)
となっており、4大銀行グループはすでに奇想天外な動きをすることはありません。常識にかかった動きです。 「りそな」だけは、ここへ来て最高出来高を出しているので、今回の銀行株の帰趨は「りそな」が握っているといってよく、「りそな」が大きく下落すれば、全体の相場も悪化すると予定しておいてよいのではなかろうか。


(04.3.5) TOPIX 1131P(+10) 日経 11537円(+135) 18.0億株 (1兆5793億円)


NYダウは10588ドル(-5)と変わらず。ナスダックは2055P(+21)と反発。シカゴ日経先物は11485円。為替は111.05円とさらに円安へ。

寄り付き前の外国証券のオーダーは今日で7日連続の買い越しとなったようです。昨年の5月から10月にかけての中勢第1段目の上昇相場において、7日連続の買い越しというのは珍しいものではありませんでした。10日〜12日連続して買い越しになったところが少なくとも3か所あります。(途中で外国証券のオーダーが発表されなくなったので確かなものではないが)

一昨日、 昨年8月15日に外国証券の成り行き買い注文は6270万株あったといいましたが、この日を含む12日間は買い越しが連続していたはずです。7日連続というのはまあ並みの連続記録であるといえます。

今回は一昨日に6900万株の成り行き買い注文がでたくらいですから、並みの7日連続ではなくて、10日程度の連続買い越しになるのではないか。となると来週水曜日が10日目となるので、このあたりは気にしておいたほうがよい。

ここへきてようやく「過熱」の現象がでてきました。@25日騰落レシオは131.9となり過熱です。A9日順位相関は日経平均が98.3、TOPIXが97.9と高い水準になりましたが、強い相場では順位相関は90以上で横這うことが多いので、過熱であってもピークであるとは判断できません。B25日線からのカイリ率は日経平均が+6.9%、TOPIXが+6.7%なので、来週初めにグイグイと上昇すれば+7.0%以上になって加熱感を出すかもしれない。

ただ騰落レシオ・9日順位相関・カイリ率といったものは、「状況証拠」のようなものです。「決め手」はやはり「小波動のピークか」の判断でしょう。

日経平均の《デンドラ》4%波動による上値メドは3月1日にいったように、
  1. 11194円
  2. 11712円
  3. 12334円
がありますが、今は11712円に到達するかどうかの段階にあります。@この水準に達して、A上げ止りの足がでて、B反転かの判断ができれば、さしものこの小波動の上昇は終わり。

その後いったんは調整入りし、次の小波動(上昇波動)で12334円をうかがうのかと思っています。(いまのところ、@ABの兆候はひとつも出ていないが)

この小波動(上昇)を引っ張ってきたのは銀行・保険・不動産・建設といった内需株でしたが、今日の銀行株の足は交通信号でいえば「赤色の点滅」で、注意しなければなりません。

下ヒゲが長い「たくり足」です。株価が下落した後に出た「たくり足」は下げ止りを表現していますが、このように新高値を更新中に出たときは、売り勢力が強くなったと判断したほうがよい。

三菱東京の今日の下ヒゲ足を例にすると、
  1. 昨日まで6日連騰してきて
  2. 今日も高く寄り付いたが、一気に利食い売りがでて株価を下げた(昨日の安値以上に下げた)
  3. しかし下げたところに、押し目買いが入って、株価は戻して引けた。
こういうことですが、なぜ長い下ヒゲを出したのかを問題とせねばなりません。昨年の03年12月3日に、株価が上昇してきた後にでた「つつみ上げ」や「たくり足」は化け線(ダマシ)の可能性を思ったほうがよいといいましたが、今日の銀行株の「たくり足」はちょっと気をつけていなければなりません。


(04.3.8) TOPIX 1132P(+1) 日経 11502円(-34) 18.8億株 (1兆3795億円)


NYダウは1095ドル(+7)と変わらず。ナスダックも2047P(-7)と動かず。シカゴ日経先物は11650円。為替は112.05円と毎日1円ずつ円安になっています。

日経平均・TOPIXは、9日順位相関、25日線カイリ率、25日騰落レシオなどの指数が過熱を表しているので、売買が交錯し、1日の上下の変動幅は小さくなっています。

銘柄においても三菱東京が下げ・みずほFが上がる。トヨタがプラス・ホンダがマイナス。NECが上昇し・ソニーが下げるといったまちまちの動きになりました。

状況証拠としては過熱感がでているのですが、TOPIXの「小波動のピークか」の判断はまだできません。 「小波動のピークか」を判断するのは、@その上昇過程でいかにも上昇波動であるという動きがあること。A「上げ止りか」の足が出ること。B「反転か」が判断できること。の3つが順次現れてきたときです。

現在のところ、@は図のaの大陽線(あるいは窓明け陽線)で実現しましたが、Aがまだです。今日のbは上ヒゲの陰線だから「上げ止り」としてもよいのではないかの考えもあるでしょうが、以下のように思っています。


まず小波動のピークでは、ピークらしい(ということは楽観した)状況が出るはずです。楽観すれば上昇幅は大きくなります。
  1. 右図のAは、前日に大きな陽線で上昇し、当日は小さな上ヒゲ陰線となっていますが、この陽線が楽観人気の表れです。現状はAに当てはまるかといえば、昨日の陽線の上下幅は120円余りでしかなく、大きな陽線ではありません。(したがってAには該当しない。)

  2. 図のBは前日の陽線は小幅だが、当日の上ヒゲの長さが大きい。当日、いったんはグングン上昇したが売りに押されて始値を下回って終わった。当日は一時は楽観人気であったわけです。これが終値では帳消しにされたのだから「上げ止りか」の確率は高くなります。今日の上ヒゲは短く、Bのような楽観人気になってはいません。

  3. 図のCは前日の陽線は小幅、当日の上ヒゲも小幅ですから、これをもってただちに「上げ止りか」と考えることはできませんが、翌日は大きな陰線となって、下落を印象づけています。
Aは、当日が@新高値をとって、A上ヒゲの、B陰線で、あるので確率は3分。ここへC前日が大きな陽線であるのでプラス1分か2分し、合計で4〜5分の確率で「ピークか」というところでしょう。Bは、当日が@新高値をとって、A長い、B上ヒゲの、C陰線で、あるので4分。Aが非常に長ければ1〜2分を加算して5〜6分としてもよい。

AにせよBにせよ、前日または当日の値幅が大きいことが必要ですが、TOPIXの最近の5日間は大きな動きになっていません。つまりは警戒感が楽観人気になることを抑制しているわけです。(ここでピークを打つには、図のCのように大きな陰線で下落するしかありません。)


(04.3.9) TOPIX 1134P(+2) 日経 11532円(+29) 15.0億株 (1兆3104億円)


NYダウは10529ドル(-66)と下落。ナスダックも2008P(-38)と大きく下げる。シカゴ日経先物は11440円。為替は111.15円と1円の円高。

円安・米国株安にかかわらず、日経平均・TOPIXはプラスで終わりました。外国証券の買い越しは今日で9日連続。

前場はマイナスであった銀行株が、後場に入ってから大きな上昇をし、これが市場の気分を強気にさせたのですが、4大銀行の今日の足は高値圏での「陽線つつみ上げ」となりました。一昨日に、高値圏では出て欲しくない「たくり足」が出ていることでもあり、まだ警戒しています。

明日も連続陽線となって、今日の「つつみ上げ」が再上昇の出発であったことが確認できれば、この警戒は杞憂に終わりますが、出来高が少ないのが気になります。

昨年11月13日から「Qエンジンを使ってカラ売りの条件表を作る」として、ほぼ毎日HPに条件表生成の過程を書き、12月9日には、これに「買い条件」を追加して、買い・売りの両方のマークを出す) (カナル共通)No.71「HP ボリンジャ利用売買@」を掲げました。

HPで、こうやってQエンジンを使って条件表をつくるのであるということを逐一述べたので、その後この条件表がどのような売買マークを出したのかが結構気になって、04年1月16日04年2月6日にどのような成績になったかを掲げました。2 月時点では7回の売買マークがでており、6勝1敗の成績であったので「ほっ」としましたが、その後今日までに3つの売買マークがつきました。

12月9日発表以来の成績は以下のようになります。 4295「フェイス」に買いマークが出て、1720「東急建」、4801「セントラ」に売りマークがつきました。売買のルールは
  1. 売買マークが出たら翌日の始値で仕掛ける。
  2. 建て玉期間は10日(11日目の始値で手仕舞いする)
  3. 仕掛けた値段から15%の利益がでたら、ザラバで利食いする。
  4. 仕掛けた値段から終値で-10%の損失になったら、翌日の始値で損切りする。
です。



新たに売買マークがついた3銘柄を掲げます。
  1. 1720「東急建」は(A)の日に売りマークがつき、翌日の始値1217円でカラ売りすれば、1034円で利食いになります。今日のザラバ安値は932円なので、今日の(a)で利食いになります。

  2. 4295「フェイス」は(B)の日に買いマークがつき、翌日の始値577円で買えば、663円で利食いになります。(b')の日のザラバ高値は678円なので、利食いできたはずでしたが、買ってから11日目のことでした。売買ルールでは買って10日が経過すれば、手仕舞いするとしているので、(b)の翌日の始値620円で決済し、 +7.5%の利益で終わりました。

  3. 4801「セントラ」は(C)の日に売りマークがつき、翌日の始値1325円でカラ売りすれば、1126円で利食いになります。今日のザラバ安値は1091円なので、今日(c)で利食いになります。
これによって発表以来の成績は10回の仕掛けで、@8回が利食い、A1回が時間切れ、B1回が損切り、となりました。損益では9勝1敗です。(この条件表は、しばらく検証してみれば、条件表No.2「日経平均用'96」のように恒常的に利用できる条件表となるかも知れない。)


(04.3.10) TOPIX 1128P(-5) 日経 11433円(-98) 16.6億株 (1兆5326億円)


NYダウは10456ドル(-72)と続落。ナスダックも1995P(-13)の続落。シカゴ日経先物は11510円。為替は111.15円と変わらず。

この5〜6日は高値警戒感が出ていたため大きな動きをしていませんでしたが、米国株安が利食い売りを加速させました。日経平均は一時-178円安まで下げたものの、銀行株が堅調であったために、ズルズルとは下げずに踏みとどまりました。

「小波動のピークか」の判断はまだする必要はないと思っています。いまのところTOPIXの最高値は図の(a)です。(一昨日もいいましたが)「小波動のピークらしい」ような現象になるには、@aの前日が大きな陽線か、Aaの日が大きな足か、Baの後に大きな陰線がでるか、のいずれかが必要です。

@とAはそうではないことがわかっています。今はBの現象になるのかどうかを見ているところですが、今日の下げは大きな陰線にはなりませんでした。 現状では、(a)の日は、1.新高値をとっての、2.上ヒゲのある、3.陰線、であったという手がかりしかないので、(a)が小波動のピークになる確率は3分程度であろうと考えています。

もし明日以降も続落すれば、図のピンク線の水準(1119P)を終値で割り込めば1分加算して4分の確率。青線の水準(1114P)を終値で割り込めば、さらに1分加算して5分の確率くらいになるでしょうか。

@小波動のピーク・ボトムはどれもが等しく重要なわけではない


米国市場のNYダウとナスダックの両指標で、東京市場により影響力のあるのはナスダック指標ですが、なんと昨日の下げによって、ピーク(D)から3段下げに入りました。

これまで波動については「主な株価」のピーク・ボトムを使って説明してきましたが、これは原理とか原則というべきものだけです。実際の株価の動きは原理・原則から外れて動くことがしばしばあります。今日よりしばらくはより詳細な原理・原則を述べてみたい。

図はナスダックの「主な株価」です。株価が表示されている日が「小波動」のピーク・ボトムです。これまではピーク・ボトムの重要性は同じであるとして説明してきましたが、細かくいえばそうではありません。

例えば図のピークで重要なピークは、A→B→C→Dの4つであり、(e')(f')のピークはさほど重要ではありません。同じくボトムで重要なものは、a→b→c→dの4つであり、(e)(f)(g・進行中)はやはり重要ではありません。

A,B,C,Dは上昇相場で新高値をとったピークであり、a,b,c,dはその出発点であるので重要なのです。(e')は新高値ではないので、その出発点である(e)も重要ではありません。(f')も新高値ではないので、その出発点である(f)は重要ではありません。

D→(e')→(f')へと高値が切り下がリ、(e)→(f)→(g・進行中)へと安値が切り下がっているのを見て、下降トレンドに入ったと判断するのは早計です。最高値Dの出発点の(d)こそがトレンド判定の重要なボトムです。

現在のところ最後の上昇波動は(d)→Dへの上昇であり、その出発点の(d)を株価が下回らぬ限りは、下降トレンドには入っていないのです。D→e→e'→f→f'→gへの波動は、d→Dという大きな波動の中での動きでしかありません。(孫悟空が、空を飛び回っても、お釈迦様の手のひらの中での動きでしかなかったのと同じです)dを下回るまでは下降トレンドに入ったと判断することはできません。


(04.3.11) TOPIX 1120P(-8) 日経 11297円(-136) 19.4億株 (1兆4677億円)


NYダウは10296ドル(-160)と大幅に下げて3連続安。ナスダックも1964P(-31)へと4日続落。シカゴ日経先物は11305円へ下げ、為替は110.80円とやや円高方向へ。

昨日まで10日連続で買い越しとなっていた、朝方の外国証券の成り行き注文は、今日は470万株の売り越しになったようです。シカゴ日経平均先物も11305円と下げており、日経平均は安く始まりました。一時は200円近く下げたもののUFJ・三井住友の銀行株(の一部)の買いは衰えず、弱気に傾くことを防ぎます。

株価指数は下落しているにもかかわらず、銀行株と訳ありの銘柄が物色されて、出来高は19.4億株・売買代金は1兆4000億円とエネルギーは減退していません。しかし 内容をみれば物色されている銘柄は感心できません。今日の出来高上位の銘柄を見ると、山水(28円・+2)、シルバー(60円・+4)、東海観(36円・+5)、関西汽(90円.-7)とゲリラ的ですが、それほど買い意欲が強いということなのか。(素直ではないが)

今日の下げによって、日経平均が小波動のピークらしい確率は5分程度となりました。しかしTOPIXはまだ3分ほどの確率でしかなく、なお小波動のピークを出したとは判断できていません。

A新安値をとった波動が重要


日経平均を例にすると、Xは当時の新高値で、aは当時の新安値です。ここからの新高値・新安値(ということは重要な小波動のピーク・ボトムである)を見ていきましょう。
  1. まずbでaを下回る新安値となったので、A'→bの下げ波動は重要な小波動です。この後株価がA'を上回れば上昇トレンドに入ったと判断できます。b→B'→c'→C'の小波動は、どれもbを下回ることも、A'を上回ることもできませんでした。つまりA'→bの小波動の値幅内の動きであったわけです。

    このようなときに、安値b→c'が切り上がり、高値B'→Cが切り上がったからといって、ただちに上昇トレンドに入ったとは判断できません。

  2. dで新安値となったので、C'→dの下げ波動が重要になります。この後株価がC'を上回れば上昇トレンドに入ったと判断できます。

  3. しかしeで新安値となったので、D'→eの下げ波動が重要になります。この後株価がD'を上回れば上昇トレンドに入ったと判断できます。

  4. その後のe→E'→f'→F'→g'→G'→h'→H'→i'→I'の小波動は、全部D'→eの値幅内に含まれています。ピークD'とボトムeを上下の限界とする保合いに終始し、トレンドは発生していません。

  5. kで新安値になったので、J'→kの下げ波動が重要になります。この後株価がJ'を上回れば上昇トレンドに入ったと判断できます。

  6. しかしまたもやlで新安値に陥り、K'→lの下げ波動が重要になりました。この後株価がK'を上回れば上昇トレンドに入ったと判断できます。

  7. その後、l→L'→m'の小波動を重ねましたが、この小波動はK'とlの値幅内に含まれており、トレンドは発生していません。ところが、図の○で重要なピークのK'の水準を上回り、この日に上昇トレンドに入ったことが確認できます。

    ここまでは「小波動のピークか」の判断ができれば「売り」でしたが、以降は「小波動のボトムか」の判断ができれば「買い」となります。
まとめると、「新安値のボトムとその直前のピークが重要」であり、先走っていえば「新高値のピークとその直前のボトムが重要」であるということです。


(04.3.12) TOPIX 1107P(-12) 日経 11162円(-134) 23.9億株 (2兆3088億円)


スペインのテロ事件で欧州・米国へ株安が連鎖。NYダウは10128ドル(-168)と連続の大幅安。(4連続安)。ナスダックも1943P(-20)へ5日続落。シカゴ日経先物は11095円へ大きく下げ、為替は110.70円とやや円高方向へ。

米国株との連動性が薄れてきたとはいえ、2日連続して米国株式が大きく下げると東京市場も無傷でいられるはずがありません。今日は前日に比べて-130円ほど安く寄り付いた後、一時は-251円安まで下落し、後場は寄り付き値まで戻して終わりました。

狼狽売りは見られません。シカゴ日経先物は11095円でしたが、東京市場がこれより高く引けたのは下値では買い物が入ったということでしょう。SQのために出来高は23.9億株・売買代金が2兆3000億円と膨れ上がりましたが、SQ分が4割あったとしても、出来高は14億株は維持していたのではないか。

昨日「小波動のピークか」の確率は日経平均で5分、TOPIXで3分だといいましたが、グズグズしているうちに「主な株価」はどちらも小波動のピークを表示しました。日経平均はデンドラの上値メドの11712円に69円足りない11643円で小波動のピークとなり、TOPIXは上値メドの1155Pに14P足りない1141Pでピークとなりました。

とはいってもこれは「小波動のピーク」であり、昨年10月からの中勢上昇波動がピークを打ったわけではありません。次の上昇へのよい調整だと思います。

B新高値をとった波動が重要


日経平均の最後の下げの小波動は、K'→l でした。新安値のlを出したスタートのK'は重要なピークです。

lから株価は上昇し、図のピンク○でK'の水準を上回りました。つまり、最悪の下げをしたK'→lを打ち消すことができたわけで、○からは上昇トレンドに入ったことが確認できます。○からは
  1. Mで、K'を上回る新高値となったので、m'→Mの上げ波動は重要な小波動になります。この後株価がm'を下上回れば、再びの下降トレンドに入ったと判断できるからです。

  2. Nで新安値となったので、n→Nの上げ波動が重要になります。この後株価がnを下上回れば、下降トレンドに入ったと判断できます。

  3. Nから小波動は反転し、N→o→O'→p'と小波動ができましたが、この動きはn→Nの上昇波動に含まれるものです。p'はnの水準より上位にあります。p'の時点では下降トレンドには入っていません。

  4. その後P'から上昇は重要なピークのNを上回ったので、p'→Pが重要な波動になります。

  5. Qで新高値になったので、q→Qの上げ波動が重要になります。この後株価がqを下回れば下降トレンドに入ったと判断できます。

  6. この後Q→r'→R'と小波動が連なりましたが、q→Qの小波動に含まれる動きでした。

  7. しかしR'→sへの下落で、qの重要なボトムを割り込み、ここで下降波動に転換したことが確認できます。昨日の図の(l)を最安値とする上昇トレンドは、ここでいったんは頓挫したわけです。(第1段の中勢上昇波動が終わった)

  8. 新安値をとったR'→sの波動は重要です。この後s→S'→t'と小波動がでましたが、R'のピークを超えることもsのボトムを超えることもありませんでした。R'→sの値幅に含まれていました。

  9. ピンク○の日にR'の水準を上抜き、上昇トレンド入りが確認でき、t'→Tが重要な小波動(上昇)となりました。

  10. T→uの下落はt'の水準より高く、u→Uへと新高値をとったので、uが重要なボトムとなり、現在にいたっています。
この中勢第2段の上昇相場が決定的に終わるのは、いまのところuの水準(10299円)を下回るときですから、今日の株価はこれよりまだ1000円も高い位置にあります。当分下降トレンド入りはありませんから、ここからはまだ買いのほうに分があります。小波動のピークを見つけるよりもボトムを見つけて買うほうがよい。

(何のために「小波動」のうちで、重要なものとそうでないものをクドクドと分別しているのかと思っている方もおられるでしょうが、それはおいおいわかります。)


(04.3.15) TOPIX 1124P(+17) 日経 11317円(+155) 16.1億株 (1兆2875億円)


先週末のNYダウは10240ドル(+111)と反発。この2日間だけでも328ドル下げていたので、+111ドルの反発は1/3戻しにしかすぎませんが、足としては長大陰線に週末の陽線が含まれる「はらみ」の格好になり、とりあえずは下げ止まりかの兆候が出てきました。ナスダックも1984P(+40)と大きく反発。シカゴ日経先物は11295円、為替は110.90円とやや円安。

日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せして11284円で始まり、そのまま上昇。 3月に入っての上昇相場の牽引役は銀行をはじめとする内需株ですが、今日も不動産・保険・銀行・証券・建設・小売が強く上昇。ここへ鉄鋼・商社といった景気敏感株も買われて、値上がり銘柄数は1268銘柄・値下がりは235銘柄とほぼ全面高。


ただ今日の値幅は上下70円と小さく、後場はやや膠着状態になっていたので、今日の反発をもって直ちに小波動が再び上昇波動になるのかとなるとそうもいえません。「小波動のボトムか」の判断では、@昨日の十字足で2分か3分、A今日の窓空け陽線で2分か3分、合計5分の確率でしょうか。(明日も続伸となれば6分になる)


1月の上昇相場はハイテク・デジタル家電がリードしましたが、3月は銀行株です。4大銀行は、図のa(3月5日)で「たくり足」を出し、赤色信号が点滅であるといいました。その2日後(3月9日)に「陽線のつつみ上げ」がでて、なお警戒をしていましたが、それはいらぬ心配でした。杞憂でした。

いうことをきいたのは三菱東京だけで「陽線のつつみ上げ」の翌日が上ヒゲ陰線となって、当面のピークを出しましたが、他の3銘柄はUFJと三井住友は、翌日・翌々日も陽線で新高値をとり、みずほFも今日は新高値です。銀行株のこの強さは見誤りました。

ただ出来高は減少気味であるし、今日は「りそな」が大幅上昇(169円。+12)するなど、2番手銘柄に人気が移りつつあるようなので、いつまでも上昇が続くわけではない。a,bの日以降は「波乱圏」の動きであると思っているほうがよいのではなかろうか。


(04.3.16) TOPIX 1120P(-3) 日経 11242円(-75) 16.6億株 (1兆3757億円)


C下降トレンドの確認


小波動はいくつかが繋がってトレンドを持ちます。通常、下降トレンドとは「小波動のピークが切り下がり、小波動のボトムが切り下がっている状態」をいいますが、2つのことを念頭に考置いておくほうがよいでしょう。

@小波動のピークが切り下がり・ボトムが切り下ったなら、下降トレンドに入ったと判断してよいのかどうか。A小波動のピーク・ボトムがともに切り下がらない限り、下降トレンドに入ったと判断できないのかどうか、この2点です。

右図に(A)(B)(C)の3つの「小波動の下げかた」を掲げました。図の赤線(a→A、b→B)は上昇トレンドにあるときの、重要な小波動です。(「重要な」とは、その小波動が新高値をとっているから。)

上昇トレンドにあるときは、買った全員が利食いできます。最も効率がよいのは、@ボトムaの近辺で買ってピークAの近辺で利食いする。ボトムbの近辺で買ってピークBの近辺で利食いする。ことですが、Aもし誤ってピークAの近辺で買ったとしても、ピークBの近辺で利食いできます。上昇トレンドにある限り、買いの利食いができないことはありません。逆にいえば、「買いの利食いができなくなったときが下降トレンドに転換したとき。」といってもよいでしょう。

上図の(A)はピークBからストンと先の重要な小波動のボトムbを割り込んでいます。こうなってはb→Bの小波動の間で買った全員が利食いできなくなります。

bを下回ったCで下降トレンドに入ったと判断することになります。(この場合はピークの切り下げを待つまでもなくトレンドの転換がわかる)

グラフは02年5月の日経平均のピークのあたり。b→Bへ新高値を取った後に急落して重要な小波動のボトムのbを下回った。そのcで下降トレンドへ転換したと判断できる。

上図の(B)はピークBから先の重要な小波動のボトムb近くまで下落したものの、これを下回らずにc→c'へ反発し、その後に重要な小波動のボトムbを割り込んだ形です。

Dとなってはb以降に買った全員が利食いをすることはできません。Dで下降トレンドに入ったと判断することになります。(この場合はピークがB→c'へ切り下がり、ボトムもc→Dへ切り下がっているので、わかりやすいトレンドの転換です。)

右のグラフではq→Qの重要な上昇波動の後に、Q→r'(qは下回らず)→R'→s(qを下回る)の下げをしています。q水準を下回った日に下降トレンドに転換したと判断できます。

上図の(C)はピークBからcへ下落したものの、cは先の重要な小波動のボトムbよりもかなり上方で止まっています。続いてc→c'へ反発し、c'→dへ下落しますが、dはまだ重要な小波動のボトムbを割り込んではいません。

b近辺で買ったものはなお利食いができます。ということは、dではまだ下降トレンドに入ったと判断できないことになります。(この場合はピークがB→c'へ切り下がり、ボトムもc→dへ切り下がっているが、トレンドの転換はしていない。)

右のグラフではn→Nの重要な上昇波動の後に、N→o(nよりかなり上位)→O'→p(nを下回らず)の下げをしています。重要な小波動のボトムnの水準を下回らなかったので、p→P→q→Qへと上昇トレンドを続けました。(小波動のピークの切り下がリ・ボトムの切り下がりだけで、下降トレンドと判断していては、pからの上昇に乗れない。)


(04.3.17) TOPIX 1141P(+20) 日経 11436円(+194) 18.2億株 (1兆4921億円)


NYダウはFOMCの金利水準維持の発表を受け、101184ドル(+81)と反発。ナスダックも1943P(+3)と上昇したものの昨日の下げ幅(-45)に比べれば微々たるものです。

ただし昨日の足は上ヒゲ・下ヒゲのある陰線で、下値の居所を探っている状況です。もし昨日の陰線の高値1977Pを終値で上回るようだと「小波動のボトム」の確率は6分としてもよいのではなかろうか。

シカゴ日経先物は11220円、為替は108.75円と1.50円ほど円高へ。

東京市場は今週の初めから外国証券の買い越しが再開し、昨日などは買い注文が5000万株を超えていました。物色の対象はこれまで買っていなかった内需株で、今日も保険・建設・倉庫・小売が大きく上昇。 不動産・銀行株のうちもともと優良であった三菱地所とか三菱銀行などは新高値が取れなくなっていますが、これまで敬遠されて保有していなかった銘柄はなお続伸しています。

TOPIXは「主な株価」が小波動のボトムを表示し、上昇波動に入ったことを表明。日経平均はまだですが、6分かた小波動のボトムとなったようです。

会社四季報の春号が発売されたので、「新しい割安株」はどういう条件で選出すればよいのかの質問がいくつか来ました。

1月初めに割安と思われる31銘柄を選びHPに掲げました。そのうち3銘柄を注目していると2月半ば過ぎにいい、その理由を掲げたのが右の3銘柄です。

aの日に注目しているといい、bの日にその理由を述べたのですが、以来の株価は、まあ上昇はしましたが、今、人気の内需株に比べればジミな上昇でした。

それでも次の割安株は?と尋ねられるのは幸せなことです。2〜3日中には新しい割安株を掲げたいと思います(四季報CD-ROMをネットで申し込んだ)。

割安か割安でないかは株価との関係ですから、株価が上昇するにつれて割安ではなくなり、株価が下落するにつれて別の銘柄が割安株になります。したがって日々の株価で割安株を選出できれば一番よいので、条件の基準を掲げておきます。

前回掲げた割安株の条件はだいたい以下のものです。(パソコンをリカバリーしたので、前回選出したときに設定していた条件は消えてしまった)
  1. 来期(05年03月)の純利益は、今期(04年03月)の純利益より+25%以上増加していること(+20%でもよい)
  2. 来期(05年03月)の営業利益は、今期(04年03月)の営業利益より+10 %以上増加していること
  3. 来期(05年03月)の純利益は、来期(05年03月)の経常利益の60%以下であること(特別利益で利益が水増しされていないこと)
  4. 来期(05年03月)の1株利益は、20円以上であること(15円以上でもよい)
  5. 来期(05年03月)基準のPER(株価÷来期の1株利益)は、13倍以下であること(15円以上でもよい)
なお2003年12月から1月にかけて連載した [2] 小波動のピーク・ボトムの判断のしかた と、 [3] 利を伸ばすには を読みやすいようにまとめて講座としました。


(04.3.18) TOPIX 1145P(+4) 日経 11484円(+47) 21.0億株 (1兆7109億円)


NYダウは10300ドル(+115)と続伸。ナスダックは1976P(+33)と上昇し、「反転か」の判断ができる1977Pまであと1Pまで迫りました。 シカゴ日経先物は11570円、為替は108.20円。

東京市場は、@この3月期の売上高経常利益率がバブル期の4.0%を上回って、4.3%になるとの日経新聞の報道があり、A米国株式が続伸し、B外国証券の寄り付き前のオーダーが2400万株の大幅な買い越し、などの強気の材料があって、前場は大きく上昇。

しかし後場は円相場が106円台に入ったこともあって、利食い急ぎから下落。前日比ではプラスで終わりましたが、個々の銘柄では「新高値をとって陰線」になるものが多くありました。

大手銀行株は三菱東京が消費者金融のアコムを傘下に入れるの報道があって、金融再編をはやして大きく上昇したものの、全銘柄が「新高値をとって陰線」あるいは「新高値をとって上ヒゲの長い陰線」となりました。小波動の「上げ止りか」を思うところです。

ただし売買エネルギーはすさまじく、今日の出来高21億株・売買代金1兆7000億円からして、少し下げれば押し目買いがさっと入る状況なので、大きく下げることは考えにくい。

D上昇トレンドにあるときの小波動の2段下げ


上昇トレンドにあるときは直前の上昇波動(小波動)におけるすべての買いは利益が出ており、下降トレンドになったときは直前の上昇波動(小波動)におけるすべての買いは損失が出ている、ということはよいでしょうか。

先日掲げた(A)(B)(C)の2つの小波動の下げ方のうち、(A)(B)は下降トレンドに転換しており、(C)はまだ下降トレンドに転換していません。つまり(C)は小波動のピーク・ボトムは切り下がってはいるけれど上昇トレンドにあり、それだから「押し目買い」のほうが有利です。(ここが今回最も言いたい点)


この例はいくらでもあります。3月16日に掲げた日経平均のグラフにもあります。

重要な(新高値をとった)n→Nの上昇波動に対して、N→o→O'→p'と2段下げをしましたが、2段目のボトムp'は重要な上昇波動のボトムのnを下回りませんでした。

p'の近辺で「小波動のピーク・ボトムが切り下がっているので買えない」と判断するのと、「小波動のピーク・ボトムが切り下がっているが、この場合は買える」と判断するのとでは、その結果が大いに違ってきます。

(むろん「切り下げっているが買える」と判断するほうが正しい)


定点観測の8銘柄を例にすると、図は1812「鹿島建」ですが、重要な上昇波動はa→Aです。

この後A→b→b'→cへとピーク・ボトムを切り下げて「2段下げ」の形になりましたが、cはaの水準を下回らず、cの時点では上昇トレンドは維持しています。

したがってc近辺では「小波動のボトムらしい」判断をして買っていくのがよいのです。 

d→d'の上昇波動は、大きな目でみればa→Aの重要な上昇波動に含まれた動きですから、上昇トレンドにある動きです。

したがってd'→e→e'→fの2段下げもaを下回らない限りは、f近辺で「小波動のボトムらしい」判断をして買っていくのがよいのです。 

(d→d'は大きな上昇波動であり、ここにd'→e→e'→fの2段下げが含まれているので、d→d'のボトムdを下回らない限り買ってよいという判断もできるが、ややこしくなるので説明しません)

次図は5401「新日鉄」です。重要な上昇波動はa→Aです。この後A→b→b'→cへとピーク・ボトムを切り下げて「2段下げ」の形になりましたが、cは重要なボトムaの水準を下回りませんでした。cの時点では上昇トレンドは維持しています。したがってc近辺では「小波動のボトムらしい」判断をして買っていくのがよい。 


その後もうひとつ重要な上昇波動のc→Cが生まれました。

ボトムcの水準を株価が下回らない限り上昇トレンドにあるのですから、d'→e→e'→fの2段下げもcを下回らない限りは、f近辺で「小波動のボトムらしい」判断ができれば買っていくのがよいのです。


(04.3.19) TOPIX 1138P(-7) 日経 11418円(-65) 13.7億株 (1兆2831億円)


NYダウは10295ドル(-4)と小動き。ナスダックは1962P(-14)と反落し、1977Pは上抜けず。 シカゴ日経先物は11440円、為替は106.70円と円高。

海外で円高に振れ、外国証券のオーダーも久しぶりに3100万株の売り越しであったので、東京市場は安く始まりました。ただ日経平均はザラバで-119円の下げが最大で、その後は週末ともあって小動きに終始。

日経平均・TOPIXともに3月8日のザラバ高値を上回ったものの、昨日今日の動きはよくありません。本来なら新高値になったところからもっと上昇を加速せねばならないのに、もたついています。

来週も1日の値動きが小幅なままであれば、今年1月(グラフのp→q→r)のようになりかねません。もうひとつは、今日の外国証券の大幅な売り越しが来週も続くのかです。

会社四季報春号CD-ROMが届いたので、割安株35銘柄を掲げます。先日いった絞込みの条件よりもゆるくしました。
  1. 来期(05年03月)の純利益は、今期(04年03月)の純利益より+20%以上増加。
  2. 来期(05年03月)の営業利益は、今期(04年03月)の営業利益より+10%以上増加。
  3. 来期(05年03月)の純利益は、来期(05年03月)の経常利益の60%以下であること(特別利益で利益が水増しされていないこと)
  4. 来期(05年03月)の1株利益は、15円以上。
  5. 来期(05年03月)基準のPER(株価÷来期の1株利益)は15倍以下。


図の35銘柄を結果ファイルNo.176に登録しました。

E下降トレンドにあるときの小波動の2段下げ


下降トレンドにあるときの「2段下げ」は「買い」とはしないほうがよい例を掲げます。

図は5713「住友鉱」です。重要な上昇波動はa→Aです。この後A→b→b'→cへとピーク・ボトムを切り下げて「2段下げ」の形になりましたが、bへ下落するときに、重要なボトムaの水準を下回ってしまいました。

(A)(B)(C)の下げ方のうちの(A)の下げです。bでは下降トレンドに転換したと判断できます。

(なおa'を直前の上昇波動のボトムと考えることもできますが、a'の水準はcへの下落で下回っているので、どちらにしても「下降トレンドにある」と判断できます。)したがってcの近辺での買いはできません。 この段階では、b'→cが重要な下降波動になっていますが、しかしcのボトムの後、c→Cの反発によってC(725円)はb'(723円)を上回り、Cで上昇トレンド入りをしました。C以降の小波動のボトム近辺は買いが有利に変わっています。

図は8604「野村H」です。重要な上昇波動はa→Aです。この後A→b→b'→cへとピーク・ボトムを切り下げて「2段下げ」の形になりましたが、bへ下落するときに、重要なボトムaの水準を下回ってしまいました。

(A)(B)(C)の下げ方のうちの(A)の下げです。bでは下降トレンドに転換したと判断できます。

(なお「住友鉱」と同じく、a'を直前の上昇波動のボトムと考えることもできますが、a'の水準はcへの下落で下回っているので、どちらにしても「下降トレンドにある」と判断できます。)したがってcの近辺での買いはできません。(買ってもよいが、その後の上昇波動は大きくないと思っておかねばならない)

重要な下降波動の変化について見ると、A→bの下降波動でa水準を下回ったので、下降トレンドに転換しました。この時点ではA→bが重要な下降波動になります。つまり、この後Aの水準(2125円)を株価が上抜かない限り「上昇トレンド」に入ったと判断できません。

その後、b'→cへ2段下げをし、下降トレンドに転換してからの新安値をcで出したので、b'→cが重要な下降波動になります。この時点でb'の水準(1948円)を株価が上抜けば「上昇トレンド」に入ったと判断できるようになります。

重要な下降波動が(A→b)から(b'→c)に変わったことによって、上昇トレンドの転換が容易になったわけですが、c以降に出たいくつかの小波動のピークはb'水準を上回ることができていません。


(04.3.22) TOPIX 1131P(-6) 日経 11318円(-100) 13.1億株 (1兆1548億円)


週末のNYダウは10186ドル(-109)と下落。ナスダックも1940P(-21)と続落。 シカゴ日経先物は11330円、為替は106.70円と円高は変わらず。

注目された外国証券の寄り付き前のオーダーでしたが、今朝も1000万株の売り越しとなりました。米国株式が反発しそうなのに下落したことと合わせて、東京市場も小安い動きに終始しました。

最近の1日の値動きは小さくなってしまいました。前日のNY相場を見て、寄り付きの外国証券の売買を見て、10時まではその動きに従うが、その後は東京市場独自の動きがでてこず、小動きで終わるという状況。

TOPIXのグラフは、@3月17日に前日比+20Pの大きな陽線になり、A翌18日にザラバ高値1159Pを出して《デンドラ》の上値メドの1155Pに達し、Bこの日が新高値での陰線になり、と「上げ止り」の兆候がでてきました。

明日以降で、17日の陽線の安値1126Pを終値で下回ることになれば、6分の確率で3月18日が小波動のピークになります。あと5Pほどですが、ここで持ちこたえることができるのかどうか。日経平均は11297円を割り込まむのか、割り込まないのかが分岐点。

F上昇トレンド入りの確認


小波動はいくつかが繋がってトレンドを持ちます。通常、上昇トレンドとは「小波動のピークが切り上がり、小波動のボトムが切り上がっている状態」をいいますが、
  1. 小波動のピークが切り上がり・ボトムが切り上ったなら、上昇トレンドに入ったと判断してよいのかどうか。
  2. 小波動のピーク・ボトムがともに切り上がらない限り、上昇トレンドに入ったと判断できないのかどうか。
を念頭においておくのがよいでしょう。

右図に(A)(B)(C)の3つの「小波動の上げかた」を掲げました。図の青線(a→A、b→B)は下降トレンドにあるときの重要な小波動です。(「重要な」とは、その小波動が新安値をとっているから)

下降トレンドにあるときは、カラ売りした全員が利食いできます。最も効率がよいのは、@ピークaの近辺で売ってボトムAの近辺で利食いする。ピークbの近辺で売ってボトムBの近辺で利食いする。ことですが、Aもし誤ってボトムAの近辺で売ったとしても、ボトムBの近辺で利食いできます。下降トレンドにある限り、カラ売りの利食いができないことはありません。逆にいえば、「カラ売りの利食いができなくなったときが上昇トレンドに転換したとき。」といってもよいでしょう。


上図の(A)はボトムBから急上昇して、先の重要な小波動のピークbを上回っています。こうなってはb→Bの小波動の間でカラ売りした全員が利食いできなくなります。

bを上回ったCで上昇トレンドに入ったと判断することになります。(この場合はボトムの切り上げを待つまでもなくトレンドの転換がわかる)

グラフは1999年6月の日経平均の中間のボトムのあたり。a→Aへ新安値を取った後に急上昇して重要な小波動のピークのaを上回った。ここで上昇トレンドへ転換したと判断できます。

(しかしbからB'へ下落し、ここまでは先のボトムのAを上回っていたが、B'→c→Cへ下落して再び下降トレンドに戻ってしまったが)

上図の(B)はボトムBから先の重要な小波動のピークb近くまで上昇したものの、これを上回らずにc→C'へ反落し、その後に重要な小波動のピークbを上回った形です。

Dとなってはb以降にカラ売りした全員が利食いをすることはできません。Dで上昇トレンドに入ったと判断することになります。 (この場合はボトムがB→C'へ切り上がり、ピークもc→Dへ切り上がっているので、わかりやすいトレンドの転換です。)


右のグラフではb→Bの重要な下降波動の後に、B→c(bは上回らず)→c'→D(bを上回る)の上昇をしています。b水準を上回ったdの日に上昇レンドに転換したと判断できます。

上図の(C)はボトムBからcへ反発したものの、cは先の重要な小波動のピークbよりもかなり下方で止まっています。続いてc→C'へ反落し、C'→dへ上昇しますが、dはまだ重要な小波動のピークbを上回ってはいません。

b近辺でカラ売りしたものはなお利食いができます。ということは、dではまだ上昇トレンドに入ったと判断できないことになります。(この場合はボトムがB→C'へ切り上がり、ピークもc→dへ切り上がっているが、トレンドの転換はしていない。)


右のグラフではA→bで先の重要な上昇波動のボトムaを下回り、下降トレンドに入りました。その後B→cの新たな「重要な下降波動」が生まれています。

B→cの下落の後、c→c'へ反発しましたが、c'はピークBのはるか下方で止まり、c'→d→d'と2段の上昇をしてもBには届きませんでした。(c→c'→d→d'の、小波動のボトムの切り上がり・ピークの切り上がリだけで、上昇トレンドになったと判断するのは誤りであったわけです。)


(04.3.23) TOPIX 1132P(+1) 日経 11281円(-37) 14.8億株 (1兆3317億円)


イスラエル・パレスティナ関係が緊迫化したことから、NYダウは10064ドル(-121)と大きく下落。ナスダックも1909P(-30)とザラバでは1900Pを割り込む下落。 シカゴ日経先物は一気に11170円へ下げ、為替は106.80円と円高は変わらず。

外国証券は3日連続の売り越しとなって、東京市場は前場は大きく下げました。日経平均はザラバで-246円安。しかし後場に入ってからは急速に戻し、日経平均は-37円の小幅安。TOPIXは逆に+1Pと上昇。

グラフでは昨日は小波動の転換のギリギリのところまできていましたが、今日は小波動のピークを出すことは回避しました。しかし明日はTOPIX・日経平均ともに「主な株価」は小波動のピークを表示します。

小波動のピークが表示されたとしても、今回はあまり気にすることはないようです。前回「主な株価」が、aがピークであると表示したのはbの小波動のボトムとなった日でした。すなわちaがピークだったと確認できたbの日にはボトムを出していたわけで、確認してからオットリ刀で弱気になったところがボトムだった、というちぐはぐなことになりました。

これは1日で強弱が変化する「波乱」の様相です。相場の方向はあっという間に変化してしまうという難しい局面であるわけです。今日の急速な戻し具合からして、今回も同じことが起こりそうです。ただ注意しておかねばならないのは、もし明日株価が上昇できずに、先のボトムのbを下回るようなことがあれば、最近いっている「下降トレンドの転換」の(A)型の転換になりますから、そうなればヤバイことになる。3〜4日の調整では済まなくなる。

G下降トレンド入りか?の判断


「小波動のピーク・ボトムの判断」でいいましたが、「主な株価」がボトムである・ピークであることを表示して(つまりはピーク・ボトムが確定して)から売買していては、やや遅きに失します。

「ボトムらしい」「ピークらしい」ことが判断できたときに売買できれば有利です。そのためにはボトムらしい確率が6分程度になったときに見切って(リスクをとって)売買せねばなりません。

「トレンド」についても「下降トレンドに転換しそうか・そうでないか」「上昇トレンドに転換しそうか・そうでないか」をあらかじめ想定できていれば「上昇トレンドは転換しそうにないから押し目買いをしよう」とか「下降トレンドに転換しそうだから保有株を売っておこう」とかの決定が容易になります。

今日は見込みで「下降トレンド入りか?」を判断するやりかたを述べます。(常識的な話になりますが)

図は小波動の下げかたの(A)(B)(C)の3つの型です。最後の重要な上昇波動であるb→Bの上昇幅の半分の位置にピンク色の水平線が引いてあります。

b→Bへの上昇の半値押しの水準です。例えばボトムbが1000円、ピークBが1200円だとすれば、半値押しの水準は1100円です。((1000+1200)÷2=1100 で計算できる) 

(A)はピークBからの下落がピンクの半値水準を「かなり」下回ったxのところで「押しが深い」ことがわかり、bを下回って下降トレンドへ転換します。もし下降トレンドの転換を早めに想定するとすれば、半値水準を下回ったxの日です。

(B)は(A)と同じで、ピークBからの下落がピンクの半値水準を「かなり」下回ったxのところで「押しが深い」ことがわかります。@その後c→c'の反発はありますが、ピークBを上回ることは難しい。Ac'からの下落でbを下回り、下降トレンドへ転換するほうが多い。やはりBからの最初の下げが半値水準をかなり下回ったxの日に「トレンド転換か?」の確率は6分あると思ってよいのです。

(C)はBからの下げが半値水準より上位のcで止まりました。cの後のコースは、@cから上昇してBを上抜き、新たな重要な上昇波動を生む、Ac→c'→dと小波動を切り下げるが、dではボトムbを下回らない。Bc→c'→dと小波動を切り下げ、ボトムbを下回って下降トレンドに転換する。の3つが考えられますが、Bの可能性より@Aの可能性のほうが高い。cのボトムらしさが判断できたときに、上昇トレンドを維持する確率は6分あると思ってよい。

まとめると、トレンド転換の判断の初めの決め手は、「Bからの下げが半値水準をかなり下回るか、下回らずに小波動のボトムを出すか」です。(「かなり」というのはあいまいです。半値水準を1円でも下回ったらダメというのではない。1000円→1200円に上昇したときは、上げ幅の60%くらいの下げ幅120円は許容範囲である。つまり半値水準は1100円だが、1080円以下になれば「かなり」下回ったとしてよい。)

先日も例にした日経平均のグラフです。最後の重要な上昇波動はb→Bですが、ボトムbの安値は11250円、ピークBの高値は12081円なので、半値水準(ピンク線)は11665円(= (11250+12081)÷2)です。

○のあたりで半値水準を下回り、その後「小波動のボトムか?」の兆候を出すことなく10060円まで下落しました。

この場合は半値水準を下回ってから重要な小波動のボトムbを割り込むまでに、「小波動のボトムか?」の兆候はでませんでしたが、もしボトムの兆候が出たとしても、ピークBを上抜くような上昇波動になる可能性は大きくないと判断したほうがよいでしょう。

右図のq→Qは重要な上昇波動です。ピークQの高値は11238円、ボトムqの安値は10148円なので、半値水準(ピンク線)は10693円です。

Q→r'へ下落する過程で半値水準を下回り、r'の安値は10186 円となりました。重要なボトムqの10148円まであと38円のところです。q(10148円)→Q(11238円)の上昇幅は1090円ありましたが、Q(11238円)→r'(10186円)への下落幅は1052円あります。上昇幅の96.5%を下げてしまったわけで、q→Qの上昇波動で買ったほとんどは損失勘定になっています。

ほとんどが損失勘定になっていれば、r'からの反発では戻り売りが出るのは当然で、@r'からの反発でQを上抜く可能性は少ない。Ar'からの反発がQの近くまで戻らないと、再下落してbを下回って下降トレンド入りする可能性が大きくなる。ということが予想できます。

(r'(10186円)→R'(10869円)の反発幅は683円でした。q(10148円)→Q(11238円)の上昇幅1090円の62.7%ほどを戻したことになりますが、この程度の戻りでは不足でした。)

図の重要な上昇波動n→Nでは、ピークNの高値は10070円、ボトムnの安値は8846円なので、上昇幅は1224円。半値水準(ピンク線)は9458円です。

N(10070円)→o(9406円)へ反落しました。半値水準9458円を52円ほど割り込んでしますが、「かなり」下回ったわけではありません。(下落幅は664円(10070-9458=664)で、上昇幅1224円に対して54.3%の下げなので、許容範囲です)

oの日にはまだ約半数が利食いできる状態です。この後の波動は@oからの反発でNを上抜いて新たな重要な上昇波動を生む可能性は高いし、Ao→O'へ反発する過程でoで損失になっていた買いが利食いできるので、o→O'→p'へ2段下げしたとしても損失がでているものは少なくなっている。したがってp'はボトムnより上位で止まる可能性が高い。ということが予想できます。


(04.3.24) TOPIX 1145P(+13) 日経 11364円(+83) 20.5億株 (1兆6270億円)


NYダウは10063ドル(-1)と昨日の-12ドル安に対して反発できず。ナスダックも1901P(-8)と続落。 シカゴ日経先物は11270円、為替は106.70円と円高は変わらず。

東京市場は後場に入り上昇。出来高20億株、売買代金1兆6000億円と強烈なエネルギーが集まってきました。4大銀行Gは全部が新高値を更新。建設・鉄鋼などにも新高値株が続出です。

昨日の後場の上げ方から、日経平均は「主な株価」が小波動のピークを出しても、すでに昨日がボトムの確率が高かったのですが、今日も続伸してボトムはでたようです。

TOPIXは昨日思っていた以上に上昇したので、「主な株価」はピークを表示せず、上昇波動を維持しました。

「小波動を使ったトレンド転換の判断」の連載は昨日で終わりました。これまで述べてきたことのまとめは
  1. 新高値・新安値を取った小波動が重要である。
  2. 新高値を取ったとき、直前の小波動のボトムの水準が下降トレンド転換の水準になる。
  3. 新安値を取ったとき、直前の小波動のピークの水準が上昇トレンド転換の水準になる。
  4. 上昇トレンドにある銘柄を買うべきで、下降トレンドにある銘柄を買ってもたいして報われない。
こういうことを念頭において、小波動のピーク・ボトムの判断をされるとよい、ということです。


(04.3.25) TOPIX 1160P(+14) 日経 11530円(+165) 19.7億株 (1兆6032億円)


NYダウは10048ドル(-15)と小幅ながら続落し、ナカナカ反発できないのはいったいどういうことか。ナスダックは1909P(+7)と続落。シカゴ日経先物は11380円、為替は106.20円とさらに円高方向へ。

東京市場は外国証券が2日連続で買い越しになったこともあり、今日が3月の最終売買日のため、配当取りの動きも出たようで、活況となりました。円が105円台になっても物色対象が内需株であるので、これは問題にされず影響なし。

日本のGDPを牽引するのは輸出しかなく、輸出関連株が円高で翻弄されるとたちまち株価が下落してきたことを思えば、変わったものです。いまやデフレ脱却がテーマとなり、銀行・建設・不動産・商社などひところはレッドカードが出された業種がよみがえりました。

内需株の現状は普通に考えれば人気先行です。銀行株などは、公的資金が投入された5年6年前に、危機を脱したとしてもJRか電力株の株価水準になるのであろうと思っていました。今日のJR東は580円、JR西は420円、JR東海が956円といったところなので、さしずめ「みずほ」がJR西、三井住友がJR東、三菱東京がJR東海といった水準です。ここから銀行株がJR株に比べて大きく上昇するには、よほどの収益アップがないと無理ではないか。いまのところ銀行の収益状態はJRとあまり差がないのではなかろうか。

久しぶりに《デンドラ》の上値メドを掲げます。日経平均・TOPIXともに3月に入ってから変化はありません。(この後4%以上の株価下落がない限り、上値メドは変化しない)

日経平均の上値メドは、@11712円、A12334円の2つです。11712円はまもなく到達するでしょうから、あとは12334円がこの上昇波動でのメドになります。

TOPIXの上値メドは、@1155P、A1216Pの2つでしたが、1155Pはすでに到達し、あとは1216Pがあるだけです。当然、1216Pがこの上昇波動でのメドになります。

(約1か月前からデンドラはこういう上値メドを表示しているわけで、デンドラを作った本人ながらエライと思う。)


観測している8銘柄について、毎日《カナル基本》ではどのようなグラフになっているかを銘柄観測のコーナーに掲げていますが、3月に入ってからは、それまでの「順張りチャート」から「足型チャート」へ変更しています。

「順張りチャート」は相場の悪いときも良いときも、それなりに売買マークを出すので、これまでこれを採用してきましたが、いまのように明らかに大勢波動が上昇波動にあるときは、攻めの売買マークを出す「足型チャート」のほうが役立つからです。

足型というのは無視するわけにはいかない。例えば今日のTOPIXのグラフをみると、「3陽連」になっています。3日続けて陽線となり、しかも高値・安値が切り上がっている。昔はこれを「赤三兵」といって上昇の出発の合図と理解したものです。

この「3陽連」がどこにでているかといえば、TOPOXのグラフのa,b,c,d,e,そして今日のfです。どこからみても今の「3陽連」は上昇波動の出発点です。もうそろそろピークになるのではないかの思いはあるでしょうが、状況は出発したばかりです。間違ったことはfの安値を割り込むことによって判断できるわけですから、あまり先々の予想をしていても意味はありません。迷うだけです。

さて「足型チャート」ですが、右図のb,c,dのような位置で「3陽連」を表示します。(全部の「3陽連」に買いマークがつくわけではない) 《カナル・基本》をお持ちのユーザーは、よく上昇した銘柄のグラフを描かせてみれば、よい位置で「3陽連」がでていることがおわかりになるでしょう。


(04.3.26) TOPIX 1176P(+16) 日経 11770円(+239) 16.9億株 (1兆5892億円)


NYダウは10218ドル(+170)と大反発。ナスダックも1967P(+57)と大幅上昇。シカゴ日経先物は一気に11720円となり、為替は106.10円とさらに円高方向へ。

東京市場は、@実質新年度入り、A外国証券が3日連続の買い越し(今日はわずかの買い越しだったが)、B米国株高、のプラスとC円相場が105円台になるマイナス材料がありましたが、4月相場への期待感から円高は無視されて大幅高。

日経平均はザラバ・終値とも新高値を更新。TOPIXは連日の高値更新。出来高は17億株弱に減ったもの売買代金は前日と変わらず。これは今日はハイテク・電機・自動車などの比較的株価が高い銘柄が買われたためです。

どうやら新年度は買われる銘柄が変わる様子です。これまで大きく上昇したきた内需株のうち、建設・小売・他金融などは下落し、200円以下の低位株も上昇が止まったものが多くありました。


定点観測8銘柄のグラフを見ると、1812 鹿島、5401 新日鉄、8411 みずほ、8604 野村の4銘柄は新高値を取って陰線になりました。いずれも内需株として買われてきた銘柄です。

図に青線を入れておきましたが、この青線水準を終値で下回れば、小波動のピークとなる確率は6分ほどになります。

替わって出てくるのが3月は下げていた 7203 トヨタ、6758 ソニーといったNY連動の銘柄ですが、NY株自体がまだ単なるリバウンドなのか、本格的な上昇なのかがわかっていませんから、トヨタはよいとしてもソニーの上昇に持続力があるかはまだ判断できません。

ついでにいっておきますと、1か月前に注目しているといった右の3銘柄ですが、これも「小波動のピークか?」を判断する時期に来ています。青線の水準を割り込めば小波動のピークの確率は6分。

6985 ユーシンはすでに青線を下回った日がありますが、すぐに反発したので「主な株価」はピークの表示をしていません。だが順調に上昇する時期はどうも終わった感じです。

3銘柄は、この後反落したならば当然に25日線までは下げます。ただここまでの上昇で出来高が思ったほど増加しなかったのは、相変わらず市場で注目されなかったということです。つまり25日線まで下落したら大きく反発するという可能性は少ない。

(25日線で反発するのは、押し目を待っていた向きが多いときである。押し目待ちをしている投資家が少なければ25日線では止まらない。ここまで出来高がボリュームアップしなかった銘柄について押し目待ちがあるとは思われない。)

そうであれば75日線まで下落して株価を下げて、より割安になったところを買うという方針がよいのではなかろうか。ともかくこの3銘柄は今日をもって私的な注目銘柄からはずれます。


(04.3.29) TOPIX 1179P(+2) 日経 11718円(-52) 14.6億株 (1兆4212億円)


NYダウは10212ドル(-5)と小動き。ナスダックも1960P(-7)と小幅安。シカゴ日経先物は11825円、為替は105.90円とさらに円高方向へ。

先週の急上昇や円高が先の高値105.30円に迫ってきたこともあって今日は小動きになりました。それでも日経平均は前日の上昇幅239円に対して-52円安でしかなく、TOPIXに到っては+2Pと5日続伸です。

3月の上昇をリードした内需株は一服となりました。日経新聞に4-6月の産業天気図が載っていましたが、良化したものは、@電子部品・半導体、A情報、B貨物輸送、C人材派遣、D百貨店 の5業種であるそうです。

変化なしの業種でも、記事を読めば、E鉄鋼・F紙パルプ・G精密・H工作機械も好調。特に精密・工作機械・ネットサービスは前4半期から絶好調なので、天気図としてはこれ以上の良化はなく、絶好調です。

株価を見ると、最近は内需株ばかりが買われていますが、業績の裏づけがあるのは上記のものであり、いずれはこれら業種が再び買われることになりそうです。


図は8626「マネックス」。マネックスは日興ビーンズと経営統合するの材料で買われました。

図のAがついた日に、1)Aの翌日の始値で利食ったほうがよいのか、2)Aの安値を下回ったら売ったほうがよいのか、の質問を受けました。

たぶんAに下ヒゲが長かったので、03年12月3日および04年3月5日に述べた(高値圏での「たくり足」)を思い出されての質問であるようでした。ここで述べた化け線としての「たくり足」とマネックスのAの下ヒゲ足とは厳密にいうと少し違いますが、以下のように回答しました。
  1. この下ヒゲを見て、上げ止りと判断するならAの翌日の始値で売り
  2. まだ上値があるかと思われるなら、Aの安値を割り込むまで売らない
  3. 私としては、ストップ高が続いた後に値がついたら売ったほうがよい。
1.2.はユーザーがどう考えるかによって取るべき方針が変わり、3.は私の経験上の判断です。

マネックスのグラフには、なかなかよい典型(手本)がでています。まず「連続ストップ高」ですが、図のa→bへの上昇で3日連続のS高がでています。bの日に4910円の始値がつきましたが、この値段が当時の最高の株価でした。値がついたら売るのが正解でした。

fのピークの2日前にもS高がありますが、これは連続S高ではない。Aの前に2日連続のS高があるので、Aの日の始値(値がついたとき)に利食いするのがよい。これが典型の1つ。

次にマネックスは小波動の「はらみ」が2か所でています。1つはa→bの上昇に含まれるc→dの上昇波動で、その後eから「3陽連」を出して大きく上昇しました。2つ目はe→fの上昇に含まれるg→hの上昇波動で、その後i から「3陽連」を出して大きく上昇しました。

小波動の「はらみ」と出発としての「3陽連」のよい典型です。「はらみ」と「3陽連」(あるいは「窓空け陽線」や「陽線つつみ上げ」などの転換を暗示する強い足)が出たときは、その後の上昇波動には期待ができるというよい例です。

で、現在の状況です。Aの後、3日連続して陰線となりましたが、Aの下ヒゲの範囲内(下ヒゲの安値はAの翌日に終値で下回ったが、前日のS高の終値は下回っていない)にとどまっています。ズルズル下げないのはまだAがピークかどうかの決着はついておらず、Aの高値抜けの可能性は十分にあると思われます。


(04.3.30) TOPIX 1175P(-3) 日経 11693円(-24) 13.0億株 (1兆2359億円)


NYダウは10329ドル(+116)と反発。ナスダックも1992P(+32)と上昇して、「主な株価」は小波動のボトムを表示しました。シカゴ日経先物は11920円、為替は105.45円とさらに円高方向へ。

東京市場はNY高に加えてシカゴ先物が11920円で終わったのもかかわらず、寄り付き後は11869円までしか伸びず。その後は利食い売りに押されてじり安となりました。

これは内需株の調整が足を引っ張っているためですが、内需株はピークから10%や15%は下げないと、押し目買いは入ってこないのではなかろうか。小波動でいえば、いちどは「主な株価」がピークを表示しないと、次の上昇はない感じです。


(04.3.31) TOPIX 1179P(+3) 日経 11715円(+21) 12.5億株 (1兆1629億円)


臨時休業。



目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト