TOPIXをどう見たか・判断したか (03年12月)

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(03.12.1) TOPIX 1020P(+20) 日経 10403円(+302) 9.8億株 (1兆1339億円)


NYダウは9782ドル(+2)と小動き。ナスダックは1960P(+6)と上昇。

土曜・日曜にかけていくつかの不安材料がでました。1つは足利銀行が破綻し、一時国有化となること。1つはイラクで大使館員が2名殺害されたこと。さらにはH2Aロケットの打ち上げ失敗。どれもこれも市場の弱気心理を加速するに十分な弱材料でした。

日経平均は100円かた安く寄り付き、さらに100円下げたところから反転。意外にもそのまま下げることなく上昇して+302円高。安いところからは500円以上の上昇になりました。

今日の上昇によってTOPIXはデンドラの上値メドである@1010Pを突破し、A1029Pへ接近しました。(あとはB1039Pと1077Pがある)平均線でいえば75日平均線が当面の戻りの限界であろうと考えていますが、TOPIXの75日線は1027Pであるので、そろそろ胸突き八丁となるはず。

出来高は10億株に届かず、売買代金も1兆1300億円と、値段が上昇した割には出来ていません。まずは、このまま先の小波動の高値の1071Pを上抜くことは考えにくく、いったんは75日線から反落して、先の953Pより上位で安値を切り上げてから1071Pに挑戦することになるのではないか。(11月18日に掲げた図の@のコース)


(03.12.2) TOPIX 1023P(+2) 日経 10410円(+6) 10.0億株 (1兆1289億円)



よい経済指標が発表されたことや、クリスマス商戦のスタートがよかったことから、NYダウは9899ドル(+116)と1年半ぶりの高値更新。ナスダックも1989P(+29)と上昇して、これまた新高値。

海外高を受けて東京市場も高く始まり、日経平均は10500円台を回復したものの、昨日の上げはなんとも珍妙なものであり(一種の化け線ではないかと思っていますが)、先取りが過ぎていたためか、今日は続伸とはならず。

図はTOPIXの《デンドラ》の4%波動による上限線と下限線です。昨日いった上限線のA番目の1029Pに到達し、小づんだ足になりました。この水準は75日線の水準でもあるので、これをすんなりと上抜くことは難しい。

《デンドラ》の最大の特徴は下降波動のパタン・上昇波動のパタンを各々1000パタンに分類し、その後の株価がどうなったかの統計を取っている点にあります。例えば下降波動のパタンは以下のようになっています。
  1. A→Bの下降波動のパタンは(B942)で、この後株価が上昇するとき、先の波動の高値Aを上抜く確率は53.9%あります。(BからはAを上抜いて上昇しました)

  2. C→Dの下降波動のパタンは(B794)で、この後株価が上昇するとき、先の波動の高値Cを上抜く確率は53.9%あります。(DからはCを上抜いて上昇しました)

  3. E→Fの下降波動のパタンは(B579)で、この後株価が上昇するとき、先の波動の高値Eを上抜く確率は38.7%です。(FからはEを上抜いて上昇できませんでした)

  4. G→Hの下降波動のパタンは(B257)で、この後株価が上昇するとき、先の波動の高値Gを上抜く確率は30.2%しかありません。(まずは一気にGの1071Pを上抜くことは考えられません。)
下降波動のときは、図の@に次の上昇波動が高値を上抜く確率が表示されます。上昇波動のときは、図のAに次の下降波動が安値を下抜く確率が表示されます。この確率を参考にして、この先の波動の目安をつけているわけです。

現状は、(過去10年間の)統計からすれば、HからいきなりGに上昇することは難しい。しかしいったんI→Jへ下落し、しかもHより上位で下落が止まるならば、次のJからの上昇波動では、Iを上抜く確率は60.2%になります。 こうなってくれればわかりやすい。


(03.12.3) TOPIX 1016P(-7) 日経 10326円(-83) 15.0億株 (9538億円)


NYダウは9853ドル(-45)と反落。ナスダックも1980P(-9)とわずかに下落。NY円は108.65円。

東京市場は75日線で頭を抑えられていますが、さりとて売られるわけでもない。結局は10月中に買った玉の整理が十分についていないということでしょう。

出来高は15.0億株と増加しましたが、これは「あしぎん」株の出来高が6.2億株あったためで、実質は8.8億株と減少しています。売買代金も1兆円を割ってエネルギーはいっそう縮小。

昨日、一昨日の大陽線(図のAの足型)は「一種の化け線」ではないかといったところ、「化け線とはどういうものか?」の質問がきました。簡単にいえばダマシになるような線(足型)のことです。

例えば小波動が下降中に、下図のような「強い足」がでると、そこから上昇が始まる可能性は大きくなります。@長大陽線は株価の5〜6%の値幅がある陽線です(日経平均などの指数では2.5%〜3%の幅)。1日で5%6%と上昇するのは強いに決まっています。A窓あけ陽線は2日かけて強さを表現し、B3陽連は3日かけて強さを表現しています。

Cつつみ上げは、前日の陰線に続いて当日の始値が安く始まったものの、そこから一転して大きく上昇したものですから、下げから上げへの転換を表現しています。Dたくり足はザラバでいったんは大いに安くなったものの、その後はスルスルと上昇し、突っ込み買いの勢力が強いことを現しています。

株価が下げ続けた後にこのような足がでれば、反転かと思ってよいところです。しかし出所によっては これと反対のことを考えておかねばならないこともあります。(特に「Cつつみ上げ」と「Dたくり足」は要注意)

上図のBは「Dたくり足」ですが、小波動のボトム(10186円)から上昇して10869円をつけた翌日に出ています。当然に下落時にでた「たくり足」とは意味合いが違います。下ヒゲが長いということは、下げれば買いたいという勢力があるということですが、図のように上昇した後に出た「たくり足」は、その前にどうして下ヒゲをつけたのかを問題にせねばなりません。

わずかでも下げれば買いたいという勢力が強ければ、かように長い下ヒゲをつけるはずはありません。高値圏で長い下ヒゲをつけたということは、利食い売りの勢力のほうが強いことを警戒すべきです。高値圏の「たくり足」は化け線といえます。

上図のCは「Cつつみ上げ」ですが、小波動のボトム(10148円)から約10%上昇したところで出ています。「つつみ上げ」 は下落→反転の転機にでることが多いのですが、このように高値圏ででることもあります。一見強く見えますが、「たくり足」と同様に、なぜ株価が快調に上昇しているときに安く寄ったのかに疑念を持つべきです。つつみ上げたということは、これまでに押し目買いをしたくてもできなかった向きの最後の押し目買いであり、買い勢力の力が出尽くした可能性があります。

B,Cともにその足だけをみれば強そうにみえますが、実際にはB,Cの足の翌日から株価は下落しています。化け線です。

このたびのAの「つつみ上げ」は小波動の安値9614円から800円かた上昇して出たもので、転機となる位置で出たのではありません。つぎにこの日の大陽線は4月末から7か月間の上昇相場の中で最も長大な陽線ですが、その割には出来高は10億株に満たず、その力強さには疑問がありました。そこで「化け線ではないか」といったわけです。

なお「化け線」だと思っていても、その後株価が化け線の高値を上抜いて陽線で終るようになれば、化け線の意味はなくなります。逆に化け線の安値を終値で下回るようだと、化け線である。ダマシの足であることがはっきりします。


(03.12.4) TOPIX 1023P(+7) 日経 10429円(+103) 13.3億株 (9076億円)


NYダウは9873ドル(+19)と反発。ナスダックはザラバで2000Pをつけたものの1960P(-19)と続落。NY円は108.20円。

東京市場は小高く寄り、+120円ほど上昇した後はパタリと動きが止まりました。上げもせず下げもせず。上昇した材料は米国高というよりも先週の外国人投資家が2800億円の買い越しであったほうでしょう。

朝方の外国証券のオーダーは、11月27日から今日まで連続6日間の買い越しになっていますが、このことはまだ相場上昇に結びついていません。今日はようやくこのことを少し評価したというところ。

ただし相変わらずのガス欠です。出来高こそ13.3億株できましたが、あしぎん株が2.8億あるので、正味は10.5億株の水準。売買代金は昨日よりさらに減り9000億円とあっては、方向感はでてきません。75日線を上抜くこともできず、さりとて下げもせず。

なかなか動かないが、今の水準は極めて重要な分岐点にあります。まずは@75日線を突破するのか、頭打ちになって反落するのか。A25日線と75日線が接近しているところへ、9日線もここへ入り込もうかという動きになって、9日・25日・75日の3線が収束しつつあります。収束したときには上か下かへ方向が決まるはずです。予断を許さない重要な局面です。(私としては、いったんは下落して11月の安値に対する2番底を出してから上昇波動に入るほうがわかりやすいと思っていますが。)


(03.12.5) TOPIX 1019P(-4) 日経 10373円(-56) 10.0億株 (7936億円)


NYダウは9930ドル(+57)と新高値。ナスダックは1969P(+8)と反発したものの昨日のザラバ高値2000Pは抜けず。NY円は108.15円。

東京市場は米国株高にも影響を受けず、一層萎縮した動きに終始しました。売買代金はとうとう8000億円を切るありさま。

株価は動いていませんが、しばらく大勢波動と中勢波動について書いていなかったので、復習の意味で述べておきます。
    @いま大勢波動は上昇波動である。(TOPIXは6月5日に200日平均線を上回って、大勢上昇波動を確認した。)

    A大勢上昇波動は通常は2〜3年持続するが、短期に終わっても少なくとも1年は続くはず。

    B1つの大勢上昇波動には、2つないし3つの中勢の上昇波動が含まれる。(いまの大勢上昇波動には3つの中勢上昇波動は無理で、2つの中勢上昇波動が作られるのではないかと思っています。)

    Cいまはその1つ目の中勢上昇波動が終わり、2つ目の上昇波動にはいろうかという途中にある。
といったことを想定しています。

中勢波動は3か月〜12か月続くトレンドをいいます。3か月〜12か月というのはその範囲がぼんやりしすぎていますが、大勢上昇波動が強くないときは、ここに含まれる中勢上昇波動も短期(3か月〜6か月か)で上昇幅も小さくなり、大勢上昇波動が強いときは、ここに含まれる中勢上昇波動は長期(6か月〜12か月か)で上昇幅も大幅になります。いまの大勢波動の背景は、デフレが克服できていないので、強くはありません。当然ここに含まれる中勢の上昇波動も短期・小幅なものになります。


さて中勢波動のモデルは図のようなものです。25日平均線と75日平均線とのからみで説明すれば、
  1. Aの底値から75日線の水準であるBまで反発するが、
  2. Cまで反落して2番底となる。
  3. Cからの上昇で75日線を上抜きDに至るが、
  4. 75日線の水準のEまで反落する。
  5. Eから上昇幅を広げて上昇しFに至り、25日線の水準のGまで反落する。
  6. Gから楽観人気となって、短期間に最大の上昇幅となってピークのHにいたる。
ここまでが中勢の上昇波動の流れです。これは図の左半分の部分です。

その後中勢波動は図の右半分のようになる(H→Aへ下落)のかというと、そうではなく、H→I→J→Kまでの下落で止まります。Kは中勢上昇波動のスタートのAになり、Lはスタート直後のBになります。すなわちK(つまりはA)をスタートとして第2回目の中勢上昇波動が始まります。

このことを図にしたものが、右図です。
  1. 左端のAから中勢上昇波動がスタートし、A→B→Cから75日線を上回り、D→E→F→G→Hの小波動を重ねて中勢第1段の上昇波動が完成します。その後はH→I→J→Kと反落し、75日線を割り込みますが、Kから中勢第2段目の上昇波動が開始します。

  2. Kからの第2回目の上昇波動も、第1回目の波動と同じように75日線を上回ってからD→E→F→G→Hへと達し、中勢第2段の上昇波動が完成します。

  3. その後も第1回目の波動と同じように、H→I→J→Kと反落し、75日線を割り込みます。ただし、Kから第3回目の中勢上昇波動が始まるかどうかはわかりません。

  4. 第3回目の中勢上昇波動がスタートできなかったときは、上図のモデル波動の右半分のようになります。すなわち、H→I→J→K→L→M→N→Aへと下げていくわけです。Kから反転せずにL→Mとなったときには、3つの中勢上昇波動を支えてきた大勢上昇波動も終りとなります。(端的にはこのとき株価が200日線を割り込む)
いまの日経平均・TOPIXが図の(ロとハの間にある)A→Bの位置にきていることがお分かりでしょう。モデルからすれば、B→Cといったんは下落して、C→Dで75日線を上抜いて上昇することになります。

モデル通りになれば、B(現在位置)からCへ下げたところが買い場になります。もしモデルどおりにならずに、A→B→Dへと一気に75日線を突破したときは、D→Eへの下落したところ(75日線近くまで下落するはず)が買場になります。

● 11月11日以来、「カラ売り」の条件表の作り方を連載してきましたが、毎日チビチビ掲げてきたために、「最近のTOPIXの動き」の記事の見通しがわるくなっていましました。そこで、これまでに掲載した記事と未掲載の記事をまとめ、《Qエンジン》でカラ売りの条件表を作る という特集にしました。まとめたほうが読んで理解しやすいと思いますので、特集をご覧下さい。


(03.12.8) TOPIX 995P(-24) 日経 10045円(-328) 9.6億株 (9724億円)


週末のNYダウは9862ドル(-68)と下落。ナスダックも1937P(-30)と下落。NY円は107.60円。

米国株安と円高の2つが、75日線での高値圏での保合いを崩しました。日経平均は-328円の大幅安。9日順位相関の位置からして、もう2〜3日は弱い感じです。

75日線まで戻って反落となったので、ここからの焦点は先の小波動の安値を割り込むのか、割り込まないのかです。日経平均の安値は9614円。TOPIXは953Pですが、この水準より上位で止まるなら、いよいよ年末に向かって上昇相場につながる可能性が高くなります。

止まりそうかどうかは、先日(12月3日)に掲げた5つの足型(@長大陽線、A窓あけ陽線、B3陽連、Cつつみ足、Dたくり足)が出るかを気にしておけばよい。

これからはどのような条件表を使って買場を探したらよいのかのメールが来ていました。これまで長々と、 《Qエンジン》でカラ売りの条件表を作る を連載してきましたが、この土曜日・日曜日に「売り」でも使った計算用条件表を使って、オートマで「買い」の条件表を生成させてみました。

以下のものです。 (カナル共通)No.70「HP 買い@」はダウンロードできます。



以下に検証した結果を掲げます。売買ルールは
  1. 買いマークがでたら翌日の始値で買う
  2. 15日間(10日間)で決着をつける
  3. 利食いは+15%で行う(当日)
  4. 損切りは-10%で行う(翌日)
というものです。なお「カラ売り」の条件表として(カナル共通)No.68「HP カラ売り@」を作りましたが、このときは「カラ売り」なので早めの決着をつけたかったので「10日間で決着をつける」としましたが、今度は「買い」なので少しゆっくり目にして「15日間」としました。

「10日間」の成績と「15日間」の成績の両方を掲げます。
買いの条件 @勝率 A利食い B時間切れ C損切り D平均利益率 E全売買回数
(B1) 15日間で+15%なら利食い 68.9% 255回
+ 15.0 (58.8%)
63回
+ 2.5 (14.5%)
110回
-13.7 (26.7%)
+5.5% 434回
(B2) 10日間で+15%なら利食い 69.7% 232回
+ 15.0 (53.2%)
107回
+ 2.3 (24.5%)
97回
-13.6 (22.2%)
+5.5% 436回

「15日間」でも「10日間」でも大きな違いはありません。だいたい4回仕掛けたなら、@2回は利食いでき、A1回は損切りとなるが、B全体では+5.5%の平均利益率になります。(明日は「売り」と「買い」を1つの条件表にまとめた条件表を掲げます。)


(03.12.9) TOPIX 997P(-2) 日経 10124円(+78) 11.9億株 (8969億円)


NYダウは9965ドル(+102)と上昇して新高値。しかしナスダックは1948P(+11)と小幅な上昇にとどまり、先につけたザラバ高値2000Pにはまだ届かず。NY円は107.35円と少しずつながら着実な円高へ。

東京市場は昨日の大幅下落の後にNYが100ドルの上昇となったので、寄り付きは高くはじまったものの案外に伸びず。日経平均こそは、後場になって前場の高値を上抜きましたが、TOPIXは前場の高値を上抜くことができずに終りました。

昨日の下げ幅に比べれば戻りは鈍く、単なる反動高の域を出ません。それもエネルギー不足から来るもので、今日の出来高は11.9億株とはいいながら、「あしぎん」が3.3億株含まれているので実質は8.6億株でしかない。売買代金は8900億円とまた減少。

今日の足は実体が短く、上下にヒゲがついた「こま足」となりました。こま足は十字足と同じく強弱が拮抗した様子を表現していますが、「拮抗」は必ずしも「転機」になるわけではありません。

図のA,B,Cでこま足が出ていますが、A,Cは下降する小波動の中間で現れています。半分下げたという位置でいったん息をついで再下落しています。Bは小波動のボトムで出ていますが、3日間にわたる大陰線を連ねて、TOPIXが10%の大幅下落をした後に出たという背景があります。

今日のこま足はA,Cのように中間点で出た感じです。今日が下落の中間点であるとすれば、あとさらに25P程度の下値を考えておかねばなりません。《デンドラ》の4%波動では、974Pが最も上位の下値メドになっているので、この あたりまで下げて止まればわかりやすい。


昨日掲げた(カナル共通)No.70「HP 買い@」とNo.68「HP カラ売り@」を合体させて、1本の条件表にまとめました。 これによってNo.71条件表だけで買い・売りの売買マークがでるようになりました。

以下に売りの検証をした結果を掲げます。売買ルールは
  1. 売りマークがでたら翌日の始値でカラ売りする
  2. 15日間(10日間)で決着をつける
  3. 利食いは+15%で行う(当日)
  4. 損切りは-10%で行う(翌日)
というものです。なお(カナル共通)No.68「HP カラ売り@」は検証ずみですが、その後株価データが少し加わったので、再度検証をしてみました。 「10日間」の成績と「15日間」の(売りの成績)の両方を掲げます。
売りの条件 @勝率 A利食い B時間切れ C損切り D平均利益率 E全売買回数
(S1) 15日間で+15%なら利食い 66.5% 86回
+ 15.1 (52.4%)
36回
+ 2.9 (22.0%)
42回
-17.8 (25.6%)
+4.0% 164回
(S2) 10日間で+15%なら利食い 69.5% 75回
+ 15.1 (45.7%)
53回
+ 3.5 (32.3%)
36回
-18.4 (22.0%)
+4.0% 164回

「15日間」でも「10日間」でも大きな違いはありません。だいたい4回仕掛けたなら、@2回は利食いでき、A1回は損切りとなるが、B全体では+4.0%の平均利益率になります。


(03.12.10) TOPIX 980P(-16) 日経 9910円(-213) 13.2億株 (9601億円)


NYダウはザラバで10003ドルととうとう10000ドルへ到達。しかしそこから-80ドルほど下げて9923ドル(-41)と下落。ナスダックは1908P(-40)と下げる。海外の円相場は一時106円台に入り、NY円は107.00円。

FOMCはデフレ懸念が遠のいたとして金融政策のスタンスを「中立」に変更。これで米国の超低金利政策も終りに近づいたようですが、そうであれば金利高からドルが買われてもよさそうなのに、逆にドル安が加速しているのは?ハテナです。(米国の財政赤字・貿易収支の赤字がドル安の原因であるといわれればそれまでだが。)

NYダウは10000ドルをつけて目標達成感がでたようです。新高値を取った日が陰線となったのはよくない。もっとよくないのはナスダックで、2000Pの新高値をつけた日が陰線となり、昨日は高値から5%下げて75日線に急接近しています。この急接近は今年4月以来のことで、ナスダックの上昇力に陰りが出てきたということでしょう。75日線を大きく割り込まなければよいのですが。

東京市場はいまだエネルギーが満ちてきません。出来高13.2億株のうち「あしぎん」が4.2億株。売買代金は1兆円割れのまま。

今日の株価下落によって、日経平均・TOPIXともに《デンドラ》の4%波動が陰転しました。さっそく下値メドを見ると、日経平均は、@9908円、A9699円、B9595円、C8969円 となっています。

@はまさに本日の終値9910円です。まだ9日順位相関が-80以下になっていないことや12日のSQがあるので、@の水準で安値を出したとはいえませんが、Aの9699円では止まってほしいところです。もしここで止まらずにBの9595円まで下落するようだと、先の小波動の安値9614円を下抜くことになり、ちょっと困ったことになります。

TOPIXの下値メドは、@972P、A951P、B941P、C880P で、安値波動が切り上がるためには、Aの951Pより上位の953Pまでの下げで終わらねばなりません。

今日の日経新聞のマーケット欄に「株価、割安感薄れる」とあって、多くの投資家が妥当な予想PERは20倍であるとしているが、現在のPERは23.5倍であるので割安感はない。の記事がありました。

PER20倍が妥当というのは市場のコンセンサスだからこれでよいのですが、現在の連結PERが23.5倍というのは少し修正して考えなければならない。ここには「りそな」が今期1.7兆円の赤字を出すことが含まれているはずだから、この特殊な分を除けば今日の予想PERは21.1〜21.2倍程度になるのではなかろうか。

これは今期の連結経常益を基準にしたときの数字です。同じ朝刊の記事で、野村は主要企業の来期(2004年度)の連結益を12.1%増と予想していました。ここから来期の利益を基準にした予想PERはすでに19倍台になっていると推測できます。となれば今日の株価水準はPER20倍よりもやや割安な水準になっているわけで、この先そうそう大きな下げがあるとも思われません。


(03.12.11) TOPIX 990P(+10) 日経 10075円(+164) 11.9億株 (9315億円)


NYダウは9921ドル(-1)とほぼ変わらず。ナスダックも1904P(-3)と小幅ながら続落。円相場は財務省・日銀の介入があってNY円は108.40円へ。

東京市場は相変わらずのガス欠ながら、今日は円安に反応しました。日経平均は昨日の-213円安に対して+164円高。TOPIXは昨日の-16P安に対して+10P高となったのは、まだ弾力性が残っている証しでしょう。この分だとあと1本か2本の陰線が出れば、目先の反発がありそうです。

あとは、その反発を見てどれだけ買いが入ってくるかですが、年末から新年にかけては大体が相場は高くなる傾向があるので、これから年内の最後の買い場が出そうな感じです。

日経平均・TOPIXについて、12月に入ってから注目していたことは、@図のcで戻りが一杯になるのかどうかでした。(次図の左のグラフ)これは75日線の水準で戻り一杯となりましたが、次に重視したのは、Acからの下落が、bの水準より上位で止まるかどうかです。これは今進行中です。

bよりも上位で止まれば、a→bの下げ波動に、c→dの下げ波動が「はらむ」ことになります。「はらみ」になるとどうなるかといえば、例えば《デンドラ》の8%波動や10%波動で「はらみ」になると、その後の上昇波動が先の高値(図でいえばcの高値)を上抜く確率は62%ほどあります。

波動が「はらみ」となったことを確認して買えば、6分:4分の確率で、そのcより高い株価で利食いできます。有利な買いができるわけです。

日経平均・TOPIXはまだdが小波動の安値であるとは明らかになっていませんが、定点観測の8銘柄のうちで、トヨタは小波動の安値Dを出し、A→Bの下げ波動にC→Dの下げ波動が「はらみ」、今日は先の高値Cを上抜きました。日経平均・TOPIXでも、こういうことが起こらないかと思っているわけです。

トヨタのDの安値が確定したのは、「主な株価」が安値3140円を表示した日ですが、その日はFの日です。しかしFの日にC→Dの下げ波動から上昇反転したことがわかっても、遅きに失しています。

小波動の安値がDであると確定する前に、「Dはボトムらしい」と判断して買わねばなりませんが、これがリスクというものです。リスクの程度は次の順に低減していきます。
  1. Dの日には、この日が安値であるとはわからない。(たくり足が出ていれば少しはわかる)
  2. 翌日Dの陰線に小陽線が「はらんだ」ので、下げ止まりか程度のことはわかる。まずはその確率は5分5分。

  3. 翌日も陽線となったがまだDの日の陰線を上抜くことはできない。
  4. 次の日も陽線となり、先日掲げた安値からの「強い足」である「3陽連」となったので、Dはいよいよ小波動のボトムではないかの確率が高まります。
  5. 3陽連の翌日はDの陰線に匹敵する長い陽線となり、Dの日を含む5日間の陰線をまとめて上抜いたので、Dは益々ボトムである可能性が高くなり、
  6. Fの日に到っては5連続陽線。同時に「主な株価」はDの日に安値3140円を表示して、小波動の安値が決まった。
こういう経過になります。 投資をするときは、最低でも5分5分のところから仕掛けるべきです。上の経過では、2.が5分5分です。4.あたりで6分、5.で7分、6で8分〜9分 というところでしょうか。確率が6分になった4.の「3陽連」の当たりではリスクをとって仕掛けたいところです。(ただし3140円を割れれば損切りとなる。)

日経平均・TOPIXはまだ5分5分の状況になったとは思っていません。


(03.12.12) TOPIX 998P(+7) 日経 10169円(+94) 15.7億株 (1兆4917億円)


NYダウは10008ドル(+86)と新高値。1年半ぶりの10000ドル台を終値で奪回。ナスダックも1942P(+37)と反発しましたが、先のザラバ高値2000Pにはまだ届かず。NY円は108.00円。

12月の日銀短観が発表されました。大企業製造業のDIは+11となり、9月の+1から大きくアップ。9月時点での12月の予想(先行き)は+3だったし、先日の民間の予想でも+7であったので、予想以上の景況感の好転です。

東京市場はNYダウの10000ドル乗せと日銀短観から高く始まり、終日プラス圏で推移しましたが、後場では前場につけた高値を上回れず。最近は前場でシカゴ先物の日経平均にサヤ寄せして高くなるものの、後場では後退することが多いのですが、これはエネルギー不足が原因。前場の上昇を見て、新たな買いが現れず、逆に手仕舞い売りが増加しています。

今日の出来高は15.7億株ありましたが、SQの分と「あしぎん」の1.6億株があるので、正味では10億〜11億株程度か。売買代金は1兆4900億円あったもののSQ関連が5800億円程度あったようなので、正味は9100億円くらい。

エネルギー不足ですが、今日上昇したことによって、日経平均・TOPIXともに一昨日の安値が小波動のボトムになったらしい確率は5分5分になったと思います。月曜日に陽線となれば「3陽連」となるし、月曜日から下げたとしても日経平均で9700円あたりまでしか下げないのではないか。(TOPIXは下げても970Pくらい)

昨日日経平均が「はらみ」になるかどうかを問題にしましたが、定点観測の8銘柄においても「はらみ」になるのかどうかを注目すべき銘柄が出ています。それも8銘柄中で5銘柄もあります。

図のA→Bの下げ波動に対して、C→Dが「はらみ」になるのかどうかですが、昨日のリスクの程度でいえば、DがBより上位でボトムになる確率は、@1812 鹿島はまだ不明。A5401 新日鉄は今日窓をあけて上昇しているので6分。B8411 みずほFは昨日の「下ヒゲ足」で5分。C8604 野村は一昨日の「陰線のはらみ」で5分。というところです。

みずほFについてはAからBに下げたところで1件、BからCに上げたところで1件の相談がありました。またこれを材料にコメントすることがあるかと思いますが、「どうしてBのあたりで買い玉をもち、Cの当たりで売り玉を持ち、その結果、たいして頼りにならない私のところへ相談がきたのか。」がテーマになります。

以上の4銘柄(鹿島はなお注視せねばならないが)とグラフには掲げていませんが、5713 住友鉱 も「はらみ」になるかを見る状態にあります。定点観測8銘柄の残り3銘柄は、Eソニー、F トヨタ、GNTT ですが、トヨタは「はらみ」から上昇して、75日線を上回り、さらに先の高値を上抜きました。NTTも75日線を上回り、先の高値を上抜こうかという体勢にあります。

問題はソニーだけです。ソニーは株価が200日線を割り込んでおり、波動は下げ続けています。ソニー株に注目するのは、よほど急落(例えば75日線から-20%以上カイリするとか)したときか、75日線まで戻ってきたときか、だけです。目下のところは注目すべきグラフではありません。


(03.12.15) TOPIX 1022P(+24) 日経 10490円(+321) 12.4億株 (1兆1229億円)


週末のNYダウは10042ドル(+34)と続伸して連日の新高値。ナスダックは1949P(+6)と小幅続伸。NY円は107.85円。

日曜日の夜、サダム・フセインの身柄を拘束というニュースが飛び込んで、今朝の東京市場は大幅上昇。値上がり銘柄は1113銘柄とほぼ全面高。

先週は前場につけた高値を後場では上回れないというガス欠状況でしたが、今日は前場でつけた高値を後場に上回り、高値引けとなりました。 出来高も「あしぎん」を除いても11億に増加し、売買代金も1.1兆円へ増加。ようやくエネルギーが高まり始めました。

日経平均グラフは、今日の上昇によって早々と小波動の安値を表示し、小波動(の下降波動)は「はらみ」を確定し、小波動は上昇に転換しました。TOPIXはまだ主な株価の安値は表示されていませんが、明日・明後日にでも表示されることは間違いない。これで安値波動が切り上がったので、年末にかけての上昇が楽しみになりました。

@主な株価の安値と高値

12月に入ってからは、日経平均・TOPIXの小波動が「はらみ」になるかどうかを注視してきました。これに関連して定点観測8銘柄のうち、トヨタは「はらみ」の後に先の高値を上抜いたこと、5銘柄が「はらみ」を形作りつつあることをいいました。

今の場合は「はらみ」を問題にしていますが、株式投資で最も重大なことは「はらみ」に限定されるのではなく、「いかに早く小波動の安値・高値を探し出すか」にあります。図は昨日いったみずほFのグラフですが、
  1. 買いはできるだけ小波動の安値に近いところで買う
  2. 売りはできるだけ小波動の高値に近いところで売る
というのは当たり前のことです。図のAで買ってBで売り、Bで売ってCで買い戻し、Cでドテン買ってDで売る....こういうことができれば100戦100勝です。しかし小波動の安値や高値はその日にはナカナカわからない。

小波動の高値・安値がわかるのは、「主な株価」が「後から」その日に高値や安値を表示したときですが、これは実際の安値・高値の日より3〜6日遅れます。

例えば、Aの2010(百円)が安値であると確定したのは、Aより3日後のaの日でした。Bの3290円が波動の高値であると確定したのは、Bの日の6日後のbの日でした。同様にCは4日後のcに確定。Dは4日後、Eは4日後、Fは6日後に確定しました。たぶんGは小波動の安値になるでしょうが、まだ確定はしていません。

小波動の安値が確定してから買っていくと(よほど大きな上昇波動に当たったときは別として)、多くの場合はすでにその小波動の上昇幅の半分ほどは上昇しています。残り半分しか上昇幅は残っていません。

そこで小波動の安値が確定する前に、一定の要件が満たされたならば、リスクを覚悟で見切発車で買わねばなりません。右図で買いを考えるのは、@Aからaの間、ACからcの間、BEからeの間、CGから現在、の局面です。つまり波動の安値ではないかと思われるところから波動の安値が確定するまでの時期です。

昨日、みずほFの買い玉と売り玉の2通りの相談を受けたといいましたが、買い玉については、どうやら図の赤丸近辺で買われたらしい。赤丸のあたりではまだBの高値は確定していないので、「小波動は上昇中である」の判断でよいのですが、上昇中であればいつ買ってもよいというものでもありません。

投資家が100人いれば100とおりのやり方があるので、私がどうのこうのということは出すぎたことなのですが、《カナル》には「主な株価」という、波動を知るためのよきチャートがあります。これを有効に利用していただきたい。今週は「主な株価」の利用のしかたについて述べます。

どうしてBのあたりで買ったのか?買いを入れるのがあまりにも遅すぎるのではないか。最も遅れて買ってもaの日の翌日でしょう。あるいはBの高値が確定したのはbの日ですが、これ以降に買ったのであれば理解できます。bから小波動は下降に入りました。下降波動に入ったということは、どこかで小波動の安値をつけるということであり、その安値近辺で買うことができれば、利食い幅の大小は別にして利食いできることは確かです。

図の赤丸の局面は、@Aからaの「安値を出したかも知れない」という局面でもないし、Ab以降の「安値を出しつつあるかも知れない」という局面でもありません。どうしてこの位置で? というのが正直な感想でした。(明日に続く)


(03.12.16) TOPIX 1004P(-18) 日経 10271円(-219) 9.4億株 (8992億円)


昨日はサダム・フセインの身柄拘束のニュースで東京市場は大幅上昇し、さて今夜のNYダウは100ドル高になるのか200ドル高になるのかと注目が集まっていましたが、案外なことにマイナスで終わりました。NYダウは10022ドル(-19)と小幅下落。ナスダックも1918P(-30)と下落。NY円は107.50円へ円高。

NYダウはザラバで100ドル高となったものの、フセイン拘束後もテロが続発し、この日は評価されず。ザラバの100ドル高が利食い売りの誘い水となりました。

東京市場は意外なNYの結果であったので、昨日の+321円高の多くを吐き出しましたが、それでも一昨日より+100円ほど高い水準を維持。しかし売買代金は一気に現象して膠着状態。

さりながら、昨日の上昇によって日経平均は小波動のボトムを出し、TOPIXも今日ボトムを出したので、波動は上昇波動に違いありません。先の高値(日経平均は10552円、TOPIXは1032P)を上抜く確率のほうが高い。

小波動のピーク・ボトムの判断(見切り発車)について、昨日の続きを書きます。

A下げ止まりについて

小波動の安値(ボトム)は、最低でも以下の条件を満たしています。
  1. 直前に波動の高値(ピーク)が表示されていること
  2. 直前のピークから下降してきて、その日のザラバ安値が最も安いこと
右図(昨日掲げた「みずほF」のグラフの一部です)でいえば、
  1. bの日に、Bが小波動のピークであるとして3290(百)円が表示されたので、bの日に下降波動入りが確定し、この日以降に小波動のボトムが出ることになります。

  2. さらに、bのザラバ安値はB以降で最も安い株価であるので、bの日が小波動のボトムになる可能性をもっています。(3000百円台の高値保合いから窓を空けて下放れたばかりなので、bがボトムになる可能性はわずかではあるが。)

問題は、bの日を小波動の安値であるとして、買って勝つ分があるかどうかです。このためには、@下げ止まりの兆候があるか、Aさらには反転の兆候があるか、を確認する必要があります。

@下げ止まりの兆候を端的に表現する足型は右図の「Dたくり足」です。この足は1日の動きだけでわかります。次に当日1日だけの動きでは不明だが、翌日の動きを見て下げ止まったらしいことがわかる足があります。「Eはらみ足」です。

ただ下げが止まったらしいというだけでは勝ち負けとしては5分5分での確率です。さらに、ここから反転しそうだという手がかりが欲しいところです。

上図のbの日は「Dたくり足」でもないし「Eはらみ足」でもないので、下げ止まったとは判断できません。(5分に満たない)ただbでは25日線まで下落しているので、25日線で下げ止まる可能性は(25日線の水準でないときに比べて)高いとはいえます。


B強い足と反転について

bの日以降の株価の動きですが、
  1. bの翌日はcのように安値引けの陰線となりました。この日の終値が最も安かったのですから、下げ止まりの様子はまったく見えません。

  2. 翌日dは陽線となり、ザラバ安値もcの安値よりも高くなっています。これで下げ止まりが5分5分というところです。dの翌日から反転を表現する強い足がでれば、cが小波動のボトムである確率が増します。「強い足」とは先日も掲げましたが、下図のようなものです(@ABCの足型。Dは下げ止まり)

  3. dの翌日も陽線となって、連続陽線になりましたが、強い足である「@長大陽線」でもなく、「A窓あき陽線」でもありません。足型を手がかりにするならば、この上は明日も陽線がついて「B3陽連」になるしかありません。

  4. つごうよく足型がでないときでも「反転か」の判断はできます。それはこれまで下落してきた陰線のうちで、終値が最も安かった陰線の日の高値を株価(終値)が上回ったときです。

    eの日現在では、終値が最も安い陰線はcの陰線です。この日が最も弱気に満ちた日であったことは明らかですが、eの終値はこのcの高値を上回っっています。最も弱気の日の値動きを打ち消したのですから、「反転か」と判断してよいところです。eの日にcが小波動のボトムであると判断することは6分の確かさがあるといってよいでしょう。


ただし、eの日にcは波動のボトムらしいと判断することと、eの翌日に買って十分な利食いができることは別物です。(eの翌日から十分な株価の上昇が見込めるかどうかの検討が必要ですが、ここでは小波動のボトムの判断についてだけをいっています。)

もしeの翌日に買うのであれば、cの安値を株価が下回ったときは「損切りする」と決めておかねばなりません。cの安値2380円が損切り水準です。


(03.12.17) TOPIX 989P(-14) 日経 10092円(-178) 10.1億株 (8879億円)



NYダウは10129ドル(+106)と上昇。一昨日はフセイン拘束のニュースでザラバ高値10139ドルまでありましたが、失速してマイナス引けでした。昨夜はよい経済指標がでたたためにザラバ高値10137ドルまであって、+106ドル高。これでフセイン材料を評価し直した格好になりました。しかしナスダックは1924P(+6)と相変わらずの小動きでした。NY円は107.45円。

一昨日の予想外のNY安でしたが、昨日は+106ドル高となり、シカゴの日経先物も10305円と上昇していたので、今日の東京市場は反発が必死と思っていましたが、さにあらず。

前日終値とほぼ同じ水準で寄り付き、後は下落の一途。後場になって下値が固くなりましたが、日経平均はマイナス178円安。昨日のNYのマイナスといい、今日の東京市場のマイナスといい、2日続けての予想外の動きです。

日経平均・TOPIXの小波動は変化はなく、定点観測8銘柄のうちの5銘柄が「はらみ」になっている関係も変わりがありませんが、昨日・今日にでも上昇波動を明らかにするかと予想していたことから比べれば不満な結果になっています。

東京市場はNY高にも響かなくなっていますが、これはどうしたことか。そろそろ来期の業績を予想した評価に入ってもよいのではなかろうか。例えば東証1部の全銘柄の予想PERは、昨日は23.84倍です。PER20倍が妥当な水準とすれば現在の23.84倍の株価水準は割高に思えますが、この予想PERのモトになっているのは来年3月決算の数字です。あと3か月ほど先の「予想利益」をモトにしています。

しかしそろそろもう1年先の2005年3月の業績をうんぬんすべき時期に来ています。野村の予想では、金融を除く主な会社の来期業績は+12%の経常増益になると発表されていましたから、今期の利益を元にしたPER23.84倍を日経平均・TOPIXの高い安いの判断の基準とすると誤ります。

個別企業においても2004年3月の決算数値を基準に株価が高い安いを判断する時期は過ぎました。これからは2005年3月の数字を見なければなりません。(その意味で、今期・来期の業績予想が掲載されている「会社四季報」はよい道標になります)


C波動のボトムの判断について

昨日の続きです。eの日以降の株価の動きですが、
  1. eの翌日のfは「A窓あけ陽線」となりました。同時にd,e,fで「@3陽連」でもあります。強い足が重なって、cが小波動のボトムである確率は7分→8分となります。

  2. ただし繰り返しますが、fの翌日に買って十分な利食いができるかどうかは別の話です。3000(百円)円以上は14日間に渡って高値保合いをしている水準です。これを一気に上抜いて上昇できるかとなれば難しい。

    あるいは波動のボトムと推定しているcの安値(2380円)から相当に上昇してから、「ボトムらしい」と判断できたときに、これから買ってよいのか、すでに後手に回ったのかの判断も必要です。

    eの日の終値は2680円で、ボトムと思われるcの2380円から12%の上昇をしています。fの日(終値2910円)に判断したときは、すでに22%の上昇をしています。

    小波動のボトムにできるだけ近いところで仕掛けたいのであるから、安値から10%〜15%までの上昇までが買いのチャンスであり、fのように20%以上も上昇してからボトムらしいと判断しても、実際は買えるものではありません。

  3. fの終値は2910(百円)でしたが、翌日は3060円で寄り付き、3070円まで上昇したもののこれが目一杯となりました。後にDは小波動のピークとなります。

  4. Dの日に「主な株価」はCが波動のボトムであるとして2380円の安値を表示しました。振り返れば、Cがボトムらしいという確率は、dで5分、eで6分、fで8分、Dで確定、という順に確からしさを高めてきました。

    この例ではd→e→f→Dの株価は1日ごとに大きく変化したので、Cがボトムらしいとeで判断したとしても、買いは成功していないでしょうが、eで6分の確率と判断することが重要です。
さて、右図でDの3070円が波動のピークであるとわかったのは、gの日です。この日以降は小波動は下降波動が確定し、波動のボトム探しが始まります。

gの日は「Dたくり足」で、この日は株価の下落が下げ止まる確率は5分であることを表現していますが、買うためにはもう1分の確からしさの上積みが必要です。どうなればよいのか。
  1. 1つは翌日に「強い足」がでることであり、

  2. 強い足がでないときでも、今後、株価(終値)が図のaの陰線の高値を上回ったときです。(aは、D→gへ下落する過程で最も終値が安い陰線です。この日が最も弱気であった)


(03.12.18) TOPIX 995P(+5) 日経 10104円(+11) 9.8億株 (8377億円)


NYダウは101459ドル(+15)と小幅ながら続伸して、連日の新高値更新。しかしナスダックは1921P(-2)と相変わらず上値が重く、1日の上下動も15Pほどで小動き。NY円は107.30円。

先日の日銀短観によれば、大企業製造業の想定円レートは、9月時点では117円でしたが、12月は111円になっています。107円台にある現在では想定レートから4円ほど円高になっていますが、106円台に入った翌日、財務省・日銀は大規模な為替介入をしました。今度は105円台に突入すれば、同じく介入があるはずで、今の107円の水準から突然に105円、104円への円高はないのではないか。

米国株式はNYダウは新値を更新中だし、ナスダックも上値が重いとはいえ崩れたわけではありません。為替もすぐに心配するほどのことはないし、国内景気はゆっくりだが拡大基調を持続しています。

こういう中で東京市場が弱含みで推移しているのは、需給が原因のようです。@外国人投資家の買いが減少していること、A個人投資家が10月に買いついた大手銀行・ソフトバンクの株価がすぐれず資金の回転が止まったこと、BNEC・ソニー・ソフトバンクなどの大きな増資によって資金が吸い上げられたこと、C個人の税金対策で個人は売り越しになりがちである、ことから市場に入る資金が少なくなっているようです。

@については季節的なものです。日本株はすでに割安水準にあると思われるので再び外国人買いは復活するはずだし、ABCは 時が解決します。眼下の一見弱そうな市場を見て、悲観的になることはないと思っています。


D反転の判断について

jの日以降の株価の動きです。
  1. 小波動のボトムであるかも知れないiですが、このためにはcの陰線の高値を終値で上抜いて、「反転か」を示してほしいところです。しかしjから3日たってもcの高値は上抜けず。dの下落となりました。

  2. dはまだiの安値を更新していませんでしたが、kで新安値を更新したので、kが小波動のボトムの対象に変わります。

    ちょうどkの安値は75日線の水準であり、25日線とか75日線は押し目買いの水準として意識される水準です。ここで下げ止まる確率は(平均線がない水準よりも)高いといえます。

    kがボトムの対象に変わったので、Dからkまでで終値が最も安い陰線はdになります。dの高値を上回れば「反転か」の確率が出てきます。

  3. 陰線dの高値は2290円でしたが、kの翌々日のlは終値が2300円となって、これを終値で上回りました。反転の兆しです。lの日に、kが波動のボトムであると6分の確率で判断できます。

  4. なおdの陰線は前日の陰線から窓をあけて下落しています。(図のdの文字の部分)もしこの「窓あけ」が気になるのであれば、この窓が埋められた、翌日のmを待って「反転」の判断をしてもよいでしょう。

    mまで見ると、kからの高値が3日連続して切り上がっていること、同じく安値も3日連続の切り上がりですから、ボトムの確率は6分以上(7分か)にはなっています。

    lあるいはmで買いを決めたときの損切り水準は、当然にkの安値2060円です。

なお、lあるいはmの日に、kは小波動のボトムらしいことはわかりましたが、l,mからの上昇が大きいか小さいかは別のことです。(波動がB→C→D→kへ2段下げしたことや、75日線で止まりそうなことから、ある程度の上昇幅はあるとは思われるが)


(03.12.19) TOPIX 1008P(+13) 日経 10284円(+180) 10.5億株 (9125億円)


NYダウは10248ドル(+102)と3連騰。終値ベースでは3連続の新高値更新です。NYダウに先行して早々と高値の2000Pをつけていたナスダックでしたが、2000Pをつけてから9日目に1901Pまで約5%の下落。一昨日までは上値が重い様子でしたが、昨日は反発して1956P(+34)。米国株式が上昇したのでNY円は107.60円とやや円安へ。

東京市場はフセイン拘束の材料を評価して上昇したものの、それがNY市場で裏切られてからは、シカゴの日経平均にサヤ寄せすることさえできませんでした。一昨日はシカゴ10305円に対して10092円と-200円安くなり、昨日はシカゴの10170円に対して10104円。今日はようやくシカゴの10275円に対して10284円となってシカゴに追随。

よほどフセイン材料の見込み違いは東京市場にとってショックであったようで、この2日の日経平均の動きはハテナの連続でしたが、ようやくNYと東京の連動が戻ってきました。

今後は2004年度(2005年3月決算)の企業業績の動向がメインになります。東洋経済の会社四季報2004年新春号の記事によれば、東証1部企業(の一部)の営業利益の推移は、(2003.3月)+27.8%増→(2004.3月)+9.0%増→(2005.3月)+11.2%増となっています。

3期連続で(本業の)営業利益が伸びるの予想です。リストラ費用や年金の積み立て不足を差っ引いた経常利益では、(2003.3月)+60.6%増→(2004.3月)+21.0%増→(2005.3月)+13.8%増となっており、業績から株価が下落する様子はありません

E下げ止まりから反転の判断を

今週は、@買うのは「小波動のボトム」にできるだけ近いところで。Aボトムの判断は「下げ渋り」と「反転」の確認ができてから。ということを述べてきました。

これはどんな「逆張り」の買いにおいても重要なことです。例えば先日(12月9日)、(カナル共通)No.71「HP ボリンジャ利用売買@」の条件表を掲げましたが、たまたま全般が下降相場であったので、図の2銘柄に買いマークが出ました。

このときでも「買いマークがでたので買った」と単純に買いを決めることはできません。買いマークがでたのは、条件表が、@その日が小波動のボトムではないか、と判断して「買い」マークをつけただけのことです。

実際に買ってよいのか、いけないのかは、A「下げ止まり」の兆候があるのか、B反転の兆候がでたのか、を確認せねばなりません。ついでC買った後で十分に利食いできるほどの上昇があるのかを検討せねばなりませんが、これははやや難しい。しかしABは簡単な判断です。

図の左の8327 西銀 はaで買いマークがつきましたが以下のような検討が必要です。
  1. では新安値になったが、はたしてこの日がボトムになるのかどうか

  2. 翌日はザラバで新安値になったので、aはボトムではないことが決まりました。それではこのbの日がボトムなのか。下ヒゲ足であるので5分まではいかないが4分ほどの可能性はあります。

  3. はbの安値を下回らなかったので、bがボトムであるのは5分の確率です。b がボトムであればb以前(bの日も含む)の陰線で終値が最も安い日の陰線を上回ったならば「反転」と判断できます。(そうなればここで6分の確率になります。)

    しかしこの場合は、aが(陰線で終値が最も安い日)であるので、aの高値209円を上回らねばなりません。これは困難なことでした。cで2度目の買いマークがでましたが、cは新安値でないのでボトムであるはずはなく、依然としてbがボトムの候補であり、「反転」を判断するにはaの高値を上回ることが必要です。

  4. までずるずると下落しました。dは新安値であるので小波動のボトムである候補ですが、この後「下げ止まり」と「反転」を確認できねば、買うわけにはいきません。
図の右の8340 九州親和 はbで買いマークがつきましたが以下のような検討が必要です。
  1. では新安値になったが、はたしてこの日がボトムになるのかどうか

  2. 翌日はaに「はらみ」しかも「こま足」となって、aがボトムである確率は5分あります。この時点では「反転」が確認できるのはbより前のaの高値を上回ったときです。

  3. の終値はaの高値を上回れませんでした。

  4. まで下落しました。dはザラバで新安値(aのザラバ安値と同じ)であるので小波動のボトムである候補ですが、この後「下げ止まり」と「反転」を確認できねば、買うわけにはいきません。d(を含む)の前の終値が最も安い陰線の高値はdの前日にあり、162円です。

  5. の日の終値は164円です。162円を終値で上抜いて「反転」を確認したので、a(あるいはd)のザラバ安値158円は小波動のボトムである確率のほうが高くなりました。ここで「買い」を決断することになります。

    この場合の損切り水準は158円です。


(03.12.22) TOPIX 1015P(+6) 日経 10372円(+87) 9.6億株 (7697億円)


週末のNYダウは10278ドル(+30)と4連騰し、4連続の新高値更新です。ナスダックはしかし1951P(-5)と伸び悩む。NY円は107.75円とやや円安へ。

明日は休場、年内の立会いは4日半となって市場も手控えの様子ですが株価は上昇。グラフからは大納会・大発会にかけては高くなりそうな感じです。

もう今年は終わったという方も、時間があれば会社四季報2004年新春号を開いて、法外に割安に放置されている銘柄がないかを調べてみてください。自分でやってみることが大事。誰かが教えてくれるとか、どこかのHPに載るだろうと思ってはいけない。

@自分で「おっ、これは」と思った銘柄を追跡してみる。

Aその銘柄について、先だっていった小波動のボトムを判断してみる。

Bさらには4月〜6月にかけて実況中継したように、「損切りは早く、利食いは遅く」のために、「重要ポイント」を活用する。

で、@の「おっ、これは」と思った銘柄ですが、どうであれば割安で、どうなれば割高なのか。基準が明確でなければ判断が出来ません。

土曜日に会社四季報2004年新春号を読んだのですが、まず2005年3月期の予想で、営業利益が15%以上伸びる(前期も増益)業種は、@繊維、A紙・パルプ、Bガラス・土石、C鉄鋼、D機械、E電気機器、F卸売り、の7業種です。これら業種は時勢にマッチした商売をしています。

これら業種の各銘柄について、05年03月期の業績を見ていけばよいのですが、とりあえずDの機械株を見て、2銘柄を注目しました。判断の基準は0503期の1株利益を元にして、現在株価がPER10倍程度の銘柄です。(15倍までであれば割安)
  1. 6393 油研工 の0403期の1株利益は14.0円、0503期は17.7円。株価は170円(今日の終値)。PER10倍です。

  2. 6440 JUKI の0403期の1株利益は26.6円、0503期は34.5円。株価は318円(今日の終値)。PER9.2倍です。 
うーむ。どうしてかくも株価が安いのか。グラフを見ると、75日線を割り込み200線すらも割り込まんとしています。業績からは200日線を割り込むことはないと思われるのに、割り込んでいる。

たぶん需給によるものと思われますから、需給が好転すればこの銘柄は大きく上昇(5割程度)してもよいのではなかろうか。来年は、この2銘柄について小波動のボトムや上昇のありかたを追跡してみようかなと思っています。


(03.12.24) TOPIX 1011P(-3) 日経 10371円(-1) 11.3億株 (7173億円)


東京市場が休場中のNYダウは10338ドル(+59)→10341ドル(+3)と6連騰。ナスダックも1955P(+4)→1974P(+18)と続伸。NY円は107.35円。

クリスマス直前であるにもかかわらずNYダウは6連騰ですが、出来高は4日前からは15.4億株→15.7億株(これが最大)→12.3億株→昨日は11.4億株と減少しています。クリスマスが終わって再び出来高が増加するのかどうかです。

シカゴの日経先物は10455円で終わっていたのに、東京市場はこれにサヤ寄せできず。日経平均の高値は10400円で止まり、あとは動かず。

個人投資家は今年からキャピタルゲインに対して申告分離課税となります。今年通算して利益がでているものは、マイナス勘定の銘柄を手仕舞いして利益額を減らそうとし、通算してマイナスになっているものは、プラス勘定の銘柄を利食いしてトントンにしたいとし、どちらにしても需給という点からは売りが先行します。 しかし年内の受け渡しは明日が最終の日になるので、明後日からは動きやすくなるのではないか。

12月後半は「小波動のピーク・ボトムの判断のしかた」を述べてきました。で、「ボトムの判断のしかた」は書き終わりましたが、「ピークの判断のしかた」をまだ書いていませんでした。ついうっかりと、これについても書いてしまったと思い込んでいましたが、今日見るとまだ書いていないことがわかったので、急ぎ述べます。

F波動のピークの判断について


mの日以降の株価の動きです。
  1. mの翌日は高寄りして小陰線になりました。この日(n)にkは小波動のボトムであることが確定し、安値2060円が表示されました。Eからの上昇波動が確定しました。

  2. nで上昇波動入りが決まったということは、これからは小波動のピーク探しが始まるということでもあります。
小波動の高値(ピーク)は、最低でも以下の条件を満たしています。
  1. 直前に波動の安値(ボトム)が表示されていること
  2. 直前のボトムから上昇してきて、その日のザラバ高値が最も高いこと
図でいえば、上昇波動が確定したn以降は、毎日高値が更新されています。毎日が波動のピークになる可能性があるのですが、ピークでないかと思うのは、@上げ止まりの兆候がでた、A反転の兆候がでた、B弱い足がでた、ことが現れなければなりません。



@上げげ止まりの様子を端的に表現する足型は右図の「Dトウバ足」です。この足は1日の動きだけでわかります。次に当日1日だけの動きでは不明だが、翌日の動きを見て上げ止まったらしいことがわかる足があります。「Eはらみ足」です。

ただ上げが止まったらしいというだけでは勝ち負けとしては5分5分での確率です。さらに、ここから反転して下落しそうだという手がかりが欲しいところです。

上図のoの日は「上ヒゲ足」ではあるが、「Dトウバ足」でもないし「Eはらみ足」でもないので、まだ上げ止まったとは判断できません。ピークになるのは4分くらいの確率。

G弱い足と反転について

「弱い足」は、「強い足」の上下が反対の足で、図のようなものです(@ABCの足型。Dは上げ止まり)

つごうよく足型がでないときでも「反転か」の判断はできます。それはこれまで上昇してきた陽線のうちで、終値が最も高かった陽線の日の安値を株価(終値)が下回ったときです。



ちょうどNYダウがグングン上昇しているので、どうなれば小波動のピークをつけたと判断する(見切る)のかの例にします。初めは復習の意味でボトムの判断から。
  1. の日は新安値をとり、下ヒゲ足であったのでこの日がボトムかと4分くらいは思うところでした。翌日以降にaの陰線の高値を上回れば「反転か」でしたが、翌日は新安値となってボトムではないことが確定。

  2. の日は新安値で十字足。下げ止まりかというところ。bの前日の陰線が終値で最も安い日なので、この日の高値を上回れば「反転か」です。これはbの翌日の陽線で上回り、bがボトムである可能性は6分になります。(実際にbがボトムとなって上昇が開始した。)

  3. は上昇波動に入っているので、ピークの判断に移ります。cの日は新高値(bからの新高値)となり、上ヒゲ足となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Cの水準)を下回ったときですが、c以降では終値がC水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  4. の日は新高値をとりながら陰線となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Dの水準)を下回ったときですが、d以降では終値がD水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  5. の日は新高値をとりながら「トウバ足」となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Eの水準)を下回ったときですが、e以降では終値がE水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  6. の日は昨日のことですが、新高値をとりながら「十字足」となったので、やはり上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値を下回ったときです。f自体が陽線ですが、その陽線の幅はわずかに3ドルでしかないので、前日の陽線の安値(F水準)を下抜くなら、fはピークであると判断します。

    (fの日は陽線であるので、この日の安値10296ドルを割り込んだときにピークと判断してもよいが、ここでは慎重に前日の陽線の安値10255ドル割れで判断することにしています。)


(03.12.25) TOPIX 1012P(+0) 日経 10365円(-5) 9.6億株 (5668億円)


NYダウは10305ドル(-36)と6連騰の後にようやく反落。ナスダックも1969P(-5)と小幅安。NY円は107.30円とやや円高へ。

米国では初の狂牛病が発見され、これを嫌気して株価は下落。東京市場でも食肉関係の銘柄が下落したものの大きな騒動にはなっていません。NYも昨日のところは下げは軽微でしたが、クリスマス休暇明けはどうなるのか。

外国人投資家抜きとなって、東京市場はエネルギーなし、株価の動きもなし。出来高は9.6億できたものの、うち1.3億は「あしぎん」分。売買代金は5600億へ減少し、これは5月以来のことだとか。

ただ税金対策の売りは今日で終わるので、明日からはこの分の需給はよくなります。もっとも海外が休場になるのでこの分が減るが。

12月9日に、《Qエンジン》のオートマ機能を使って、条件表No.71「HP ボリンジャ利用売買@」の条件表を掲げました。その後12月15日から「波動のピーク・ボトムの判断(見切り)」の説明を連載していましたが、タイミングよく条件表No.71が2銘柄について買いマークを出しました。

12月19日に、検索された8327「西銀」と8340「九州親和」のグラフを掲げ、西銀はまだ「下げ止まり」の兆候はないが、九州親和は「下げ止まり」から「反転か」の兆候が出ていることをいいました。

今日は「あしぎん」の破綻から、次にヤバイのではないかとして売られていた「福岡シティ」や「西銀」が大幅高となり、「波動のピーク・ボトムの判断(見切り)」のよいサンプルとなったので説明を追加しておきます。


グラフ右の8340「九州親和」は12月19日の時点で、aの日に買いマークがでており、
  1. bが新安値で「十字足」(4分くらい)
  2. cの日は安値を更新しなかった。(プラス1分)
  3. cの日の終値が、bの前日の(これまでで終値が最も安い)陰線の高値を上抜いた。(プラス1分)

    こういうことから、6分程度の確率でボトムらしいと判断しました。
グラフ左の8327「西銀」はa,bで買いマークがつきましたが下げ止まりの兆候はでませんでした。
  1. dの日に強い足型の「@長大陽線」が出た(5分)
  2. dの日は安値を更新しなかった。(1分)
  3. dの日の終値は、最も終値が安いcの日の陰線の高値を上抜いた(1分)

    こういうことから、dの日に6分から7分の確率でcがボトムらしいと判断できます。
で、この後のことですが、利食いはせめて「小波動のピークではないか」の確率が5分になって行うべきでしょう。昨日いったように、@「トウバ足」や「はらみ足」が出る。あるいはA「反転か」の兆候がでる。までは売らないほうがよい。「損切りは早く、利食いは伸ばせ」です。


(03.12.26) TOPIX 1018P(+5) 日経 10417円(+52) 13.5億株 (6228億円)


米国はクリスマスで休場。昨日から外国人の注文は半減していますが、今日は国内投資家にとっては実質新年度入りとなって、税金からみの需給から抜け出られます。

エネルギー不足ながら動きやすくなるかと思っていましたが、頼りないながらも日経平均・TOPIXはうまい具合に高値引けとなりました。NYのBSEがたいした評価にならなければ、来週からは続伸の可能性が高い。

今日は@鉄鋼、A海運、B大手銀行などが上昇しましたが、基本は来期の業績です。(今期04年03月の業績予想はもはや株価には響かない)。

例えば新日鉄の今期の1株利益は9.5円ですが、来期(05年03月)は16.2円の予想です。鉄鋼株は成長産業とはいえないのでPERは15倍が基準でしょう。そうなれば新日鉄の株価は16.2X15=243円。人気が加味されれば、この2割高のPER18倍の291円もあるかも知れない。住友金属の来期は1株8.3円の予想なので、8.3X15=125円。人気になれば18倍の149円。

船株も成長産業ではないのでPER15倍を基準にすれば、郵船の来期1株利益は30.9円なので、基準株価は463円。人気化して18倍の556円。川崎汽は今期も来期も50.5円なので、PER15倍ならば757円。今の株価は非常に安い。こういうことを株価は織り込んでいき始めたというところです。

だいたい「小波動のピーク・ボトムの判断」のしかたについては説明し終わりました。これによって「小波動」のピーク・ボトムを早めに見極めることができますが、これはあくまでも「小波動」の話です。小波動のボトムの判断ができたからといっても、大きく利益できるかどうかは別の問題です。

図に1812「鹿島」のこの1年間の「主な株価」のグラフを掲げました。大文字A〜Kが小波動のボトムで、小文字b〜jが小波動のピークです。上昇波動に限ってみると、A→bやC→d,D→e,E→fの上昇幅は小さいものです。逆に上昇幅が大きいのはB→c、F→g、G→hです。

小波動のボトムを捉えて、A,C,D,Eの直後に買ってもたいした利益にはなりませんが、F・Gのボトムを捉えたときは大きな利益がでます。ということは単に小波動のボトムを捉えるだけでは十分でなく、その後の上昇が大きいか・小さいかの予想が必要であるということです。

12月19日の「E下げ止まりから反転の判断を」の章で、「十分に利食いできるほどの上昇があるのかを検討せねばなりませんが、これはやや難しい」として、そこでは説明を保留しましたが、年内はこれについて説明していきます。

まあ図でもわかるように、基本は@株価が200日線を上回って、大勢上昇波動にあるときは、小波動のボトムを見つけたら、その後は大いに報われる。ということにつきます。F→g,G→hの上昇波動は大勢上昇波動にあるときの小波動です。(明日に続く)


(03.12.29) TOPIX 1026P(+7) 日経 10500円(+83) 10.3億株 (6938億円)


NYダウは10324ドル(+19)と反発。ナスダックも1973P(+3)と小反発。しかし立会い時間が短縮されていたためにNYの出来高は3.5億株と通常の1/4しかできず。

この出来高では上昇したとはいっても何ともいえませんが、BSEの発見はたいした悪材料にならなかったのはよかった。NY円は107.40円。

東京市場は薄商いながらも続伸。日経平均は、@先の小波動のピーク10552円を上回り、A終値ベースでも11月19日安値からの戻り高値を更新。B75日平均線を突破するなど、波動は安値・高値とも切り上げになりました。

TOPIXは、@先の小波動のピーク(ザラバ高値1032P)は上抜くことはできていません。A終値ベースでは戻り高値を更新してはいるが、B75日線をクリアすることはもできていません。日経平均に比べてややトロいのですが、明日・新年にクリアしそうです。

12月12日に定点観測の4銘柄を掲げ、これに5713「住友鉱山」を加えた5銘柄が、小波動の「はらみ」になるかどうかの局面にあることをいいました。ここからいち早く「小波動のピーク・ボトムの判定」をするにはどこに留意したらよいかの連載が始まったのでした。

再び同じグラフを掲げると、1812「鹿島」は掲載の時点ではボトムがでたかどうかは不明としていましたが、昨日今日の連続陽線でどうもボトムがでたようです。

5401「新日鉄」は6分ほどの確率であると判断していましたが、順調に上昇して先のピークを上抜きました。

8411「みずほ」は5分でしたが、その後「反転か」の兆候がでて上昇し、先のピークを越えてきました。8604「野村」も5分でしたが、今日ピーク奪回に近づき、5713「住友鉱」も先のピークを上抜き、5銘柄中で3銘柄が高値を切り上げました。

やはり小波動の「はらみ」には注意しておくとよいのです。

Hモデル波動について

図はいつも掲げる「モデル波動」ですが、小波動の「はらみ」がどこに現れるかというと、図の(N→A)に(B→C)がはらんで、C→Dの上昇に転じています。あるいは(J→K)の下げ波動に(L→(C))がはらんで、(C)→(D)への上昇に転じてます。

Lからの下落がKを下回ることなく(C)で止まれば、Kは(A)になり、Lは(B)になり、新たな中勢上昇波動(C→D→E→F→G→H)が開始します。しかしLからの下落がKを下回ってしまうと、(L→M)の下降波動が下に伸びていくわけで、(L→M→N→A)の下落をすることになります。

日経平均・TOPIXを初めとして定点観測の多くの銘柄は、(J→K→L→M)となるのか、(J→K→L→(C))となるのかの分岐点にあったわけですが、よいほうの(J→K→L→(C))になりました。

さてどういう波動の局面で買えばよいかというと、図のC,E,G近辺で小波動のボトムが判断できたときです。
  1. Cあるいは(C)は波動の「はらみ」であり、
  2. Eは75日線まで「押し」が入ったところであり、
  3. Gは25日線まで「押し」が入ったところです。
  4. さらにいえば9日線まで押して、波動のボトムらしい判断ができたときは、これは短期間に大幅な上昇が期待できる局面です。
みどころは簡単なことで、@「はらみ」になりそうなボトム、A75日線近辺でのボトム、B25日線近辺でのボトム、C9日線近辺でのボトム、をいかに早く、高い確率で判断するかです。


(03.12.30) TOPIX 1043P(+17) 日経 10676円(+176) 7.1億株 (6668億円)


NYダウは10450ドル(+125)と大きく上昇(続伸)。ナスダックもついに2006P(+33)と新高値を突破。

米国高がエネルギー不足の東京市場にカツを入れ、大納会は上昇して2003年を締めくくりました。

半日立会いにもかかわらず、出来高が7.1億株、売買代金6600億円というのがすばらしい。売買代金なぞは昨日とほぼ同じです。

日経平均・TOPIXともに75日線をクリアし、昨日かかげた「モデル波動」のH→I→J→Kが、K(A)→L(B)→(D)の方向に向いたことが決まりました。

年末に大きな上昇をしたことは、来年の相場に期待が持てようというものですが、来年は正真正銘の業績相場であるべきで、PERがその中心になります。私が思っているところでは、
  1. 売上の伸びがなく、利益が伸びていない企業は10倍
  2. 売上が少し伸び、利益が1割程度伸びている企業は15倍
  3. 成長分野にある企業は20倍
  4. 成長分野にあり、利益が2割以上伸びている企業は25倍
  5. 急成長する分野にある企業も25倍
  6. 急成長する分野に、利益が2割以上伸びている企業は30倍
という基準で、その銘柄が割安かどうかを考えればよい。

来年は、まずは「会社四季報」ないし「会社情報」を手にして、2005年3月の業績予想を元にして割安株をみつけることです。他人の意見に振り回されることなく「会社四季報」によって、3か月〜6か月間付き合える銘柄をピックアップされてはどうでしょう。3か月〜6か月の間には「小波動」はいくつも出てきます。選んだ銘柄について「小波動のピーク・ボトムを判断する」を応用しましょう。


TOPIX・日経平均は先の小波動のピークを上抜いて、新たな上昇波動に入りましたが、《デンドラ》ではどのような上値メドが出ているのかを掲げて、今年最後のコメントにします。

日経平均の上値メドは、@10604円(前波動中位)、A11000円(今波動中位)、B11099円(前波動1/4位)、C11595円(今波動1/4位)、がありますが、今日は@の10604円を上抜きました。次は11000円あたりです。

ということは11月初旬の初めての下落からの戻り天井となったザラバ高値10869円を上回るわけで、もしこの高値を抜けば、10月の最高値11238円を上抜くことは難しくない。

TOPIXも同じようなものです。TOPIXの上値メドは、@1049P(前波動中位)、A1088P(今波動中位)、B1098P(前波動1/4位)、C1147P(今波動1/4位)、がありますが、今日は@の1049に接近。来年新春は1090Pあたりを目指すのではないか。


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