TOPIXをどう見たか・判断したか (03年11月)

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(03.11.4) TOPIX 1070P(+26) 日経 10847円(+288) 11.3億株 (1兆2661億円)


連休中のNYダウは9801ドル(+14)→9858ドル(+57)と6日連騰で新高値。ナスダックは1932P(-0)→1967P(+35)と昨日は大きく上昇し、やはり新高値。

米国市場が新高値をとったことでドルが買われ、NYの円は110.90円で戻ってきました。東京市場は米国株高と円安の2つの好材料をバックにして高く始まり、すぐに+309円高の10869円。

9月の半導体売上が前月比17%増とかで、アドテストは8750円(+560)、東エレク8600円(+720)と大幅上昇。ここへ円安と米国での自動車の売上がトヨタが3420円(+290(、ホンダが4560円(+220)、日産1335円(+103)と上昇。

今日はハイテク・輸出関連の日でした。銀行・証券・建設・通信など内需株は小幅な動き。

値嵩株が人気になったので出来高は11.4億とそうは増ぬが、売買代金は1兆2600億円と増加。ただ今日の後場の日経平均の値幅 が10800円〜10850円での小幅な動きになったのは、このゾーンは強弱感が対立する水準であることは確かです。

米国の7-9月期のGDPは年率+7.2%という大きな伸びでしたが、ようやくこれが効いてきた。7-9月は減税効果が最も強くでる時期であり、10-12月期は伸びが鈍化するのではないか、というのが大方の意見でした。

昨日株価が新高値をとったことで10-12月期への期待が高まったようですが、米国のことなので、私には何もわかりません。NYダウとナスダックのグラフを見て判断するより手だてはないのですが、グラフには悪い点はありません。

今週はいよいよ総選挙です。今日の株価上昇の原因の1つは、連休中に新聞各紙が「与党の絶対安定多数を確保か」といった選挙の予測を出していたこともあると思います。

市場は自民党の勝利はプラス、民主党ではマイナスと評価しているようですが、本当にそうなのか。日曜日が楽しみ。


(03.11.5) TOPIX 1063P(+6) 日経 10837円(-10) 12.2億株 (1兆2565億円)


NYダウは9838ドル(-19)と6日連騰の後の小反落。ナスダックも1957P(-9)と小反落。NY円は109.45円と円高方向へ戻る。

東京市場は昨日大幅上昇したものの、後場は10850円で動けなくなっていたので、今日は 利食い売りが優勢となり、前場の日経平均は-179円安。しかし後場はハイテク株から戻し、-10円安で終わりました。

TOPIXは銀行株・証券株がおおむね小安く、通信のNTTが大きく下げて75日線に達するなどしたので-6P安。しかし昨日の上昇+26Pに比べると、たいした下げではありません。

今週中は総選挙を控えて大きく動かないというのが大方の見方のようです。その総選挙の結果が判明する週明けですが、どうも総選挙の後はマイナスになるのが、これまでの例のようです。

週明けにいったん下落して、ここで小波動は「はらみ」になるのか、という感じです。

1720 東急建は、10月1日に再上場され、この日に487円で引けた後は続伸に次ぐ続伸で、昨日は1682円のS高となりました。しかし今日は-300円のS安。明日からどんどん下がる。

株価に見合う企業の実績はないが、TOPIXに連動させるためには、この株式を入手しておかねばならない。ところが浮動株は極端に少なく、ないものねだりの格好になってバカバカしい値段をつけたのですが、まあこれも現実の株価の動きです。

東急建の大株主である東急の時価総額をはるかに上回る株価になったのは、わずかな浮動株から強引につけられた株価を全部の発行株数に掛け合わせて、その銘柄の時価総額とみなすのが原因です。

親会社の時価総額よりも子会社の時価総額のほうが大きくなるという例は多くあります。かつてのNTTとドコモ、ソフトバンクとヤフーのごときですが、TOPIXの算出方法には大きな問題がありはしないか。

NTTの今の株価があるのはドコモ株を所有している資産の分が嵩上げされているからだし、今期赤字のソフトバンクの株価が6000円7000円になっているのは、ヤフー株を持っているためでしょう。

時価総額は、NTTもドコモもソフトバンクもヤフーも全部ひっくるめて合計しているわけで、まあいわば時価総額の二重計上です。水増しです。ソフトバンク関連企業でヤフー株の3/4を保有しているのであるから、正しくは、@親会社のソフトバンクの時価総額を採用するなら、Aヤフー株は残り1/4の株数で時価総額を計算するのが実態に近いはず。

私は東急建とソフトバンク(ヤフーも)の株価は不可解なので、これまでコメントしてきませんでした。私としては、理路整然とした株価形成がされるのが好きです(性格に合う)。例えば6326 クボタです。クボタは今期04年3月は1株利益は5.7円ながら、来期は42.6円と会社四季報(秋季号)にある。PER20倍に買えば850円、15倍でも640円。

ヤフーやソフトバンクのように何倍にはならないが、十分な上値が見込めます。そう思っていたら今日は430円(+21)と上昇した。こういう株のほうが納得できる。(こういう理路整然とした銘柄を買っていては大儲けはできない。ただ、ジミには儲かる。)


(03.11.6) TOPIX 1035P(-27) 日経 10552円(-285) 13.1億株 (1兆2219億円)


NYダウは9820ドル(-18)と小幅ながら続落。ナスダックは1959P(+1)と動かず。NY円は109.80円。

東京市場は小安く寄りついた後も下げ、前場は-79円安。ここまではまあよかったのですが、後場に入り2時頃から急落。日経平均・TOPIXともに一昨日の大幅な上昇と同じ分だけ下落して、一昨日の高値が戻り一杯であったことが判明しました。

まだ小波動の高値は表示されていませんが、日経平均の戻り高値は10869円。ザラバベースでは、11238円→10186円へ下げ→10869円へ戻ったので、戻り率は65%であり、2/3戻しをしたことになります。(終値ベースでは、11161円→10335円へ下げ→10847円へ戻ったので、戻り率は62%)

TOPIXは1071Pが戻り高値。ザラバベースでは、1114P→1014Pへ下げ→1071Pへ戻ったので、戻り率は57%。(終値ベースでは、1105P→1017Pへ下げ→1070Pへ戻ったので、戻り率は60%)

両指数とも半値戻し以上の戻りをしているので、先の暴落時の安値を下抜くよりも、この水準以上でとどまるほうの可能性は高いと思っています。(つまりは小波動の「はらみ」)

TOPIXの戻りが鈍かったのは、今日も軟調であった銀行株・通信株が大して戻れなかったことにあります。

NTTは昨日から下げを加速し、今日は200日線をも下回りました。どうしたことか。デンドラの10%波動の下値メドは、@446円、A403円、B397円、C354円がありますが、今日は@の水準まで下げており、だいたい止まってよい水準にきた感じです。さらに下げてもAの403円までではないか。

ただし75日線は下向きになっているし、200日線を下抜いて下降トレンドに入ったので、これからの上昇(反動)には多くを期待できません。

みずほFは、重要ポイント(利食い水準)を下回ってからは、この水準が重い上昇圧力となりましたが、NTTに比べれば75日線は上向いているし、200日線は遥か下方にあります。下げれば買いの方針でよいと思います。

デンドラの10%波動の下値メドは、@2561円、A2503円、B2328円、C2037円がありますが、すでにAに到達しています。先の小波動の安値2380円を下抜いて2段下げとなるか、下回らずに「はらみ」となるかが焦点ですが、下抜いたときはCの2037円がメド。これは前々の安値2010円にあたります。


(03.11.7) TOPIX 1045P(+9) 日経 10628円(+76) 10.2億株 (1兆1081億円)


NYダウは9856ドル(+36)と反発。ナスダックも1976P(+17)と上昇。NY円は110.15円。

総選挙を控え、積極的な売り買いは出ず。日経平均は上下160円幅の動き。出来高・売買代金ともやや減少。昨日の285円下げの割には今日の戻り+76円は小さい。

「空売り」の条件表の設定をして下さい。というメールがきたので、今日アップすれば土日に試してもらえるかと思い、押っ取り刀で設定しましたが、時間だけがかかって結局満足の行くものは出来ず。

空売りのタイミングとは、@急上昇してきたものが短期間に急落する。A下降トレンドに入ったものがズルズル下落する。の2つですが、とりあえずは@の設定をしようと思いました。

しかし案外に例外が続出して、これならばまあまあという条件表はできませんでした。買いよりも売りが難しいというのはよくいわれることですが、株価の上昇は下落のときよりも原因が多くあり、従ってその様相は多岐にわたります。株価が下落したときの買いにはある程度の「採算の基準」がありますが、株価が突飛に上昇したときの「採算の基準」はありません。

ここが株価が急上昇している銘柄を売ることの難しさです。従って一口で「カラ売りの条件表を」といった簡単なものではなく、いくつかの上昇パタンによって異なる条件表をいくつか作る必要がありそうです。


(03.11.10) TOPIX 1033P(-11) 日経 10504円(-124) 9.3億株 (9860億円)


週末のNYダウは9809ドル(-47)と下落。ナスダックも1970P(-5)と小幅ながら下落。NY円は109.30円。

衆議院選が終わりました。自民党は単独過半数を取れなかったものの、連立与党3党では絶対安定多数を確保。民主党は40議席の拡大となったが、政権に手は届かず。選挙結果は市場の材料にはなりませんでした。

皆は昨日のテレビの開票速報を深夜までみていたせいか、今日の売買には力がはいらず、出来高は10億株割れ、売買高も1兆円割れと、エネルギー不足。

ソフトバンクが下げ、銀行株・証券株が下げ、と元気のない一日でした。しかしともかくも選挙が終わり、政治は材料とならなくなったので、あと2〜3日のうちには株価は転機を迎えるのではなかろうか。

TOPIXの形としては、@75日線近くまで下ヒゲを出す日があって、Aここから上昇となればわかりやすい。B75日線は上昇中なので、ここまで近づいても波動の「はらみ」がこわれることはないし。

カラ売りの続きです。(これから、少しずつ条件表を設定していきますから、ご自分で条件表を設定するときの参考にして下さい)

急上昇した後の急落を狙ってカラ売りをするために、「急上昇したことを何で判断するのか」を決めておきましょう。図は《カナル・基本》の「順張りグラフ」を使って描いたみずほFです。

順張りグラフの上部には、そのときの相場水準を表す短い線が表示されています。相場水準は3日平均線の42日RSI(A相対力と呼ぶ)の数値によって7段階に分類されています。

一番高い水準は「高値波乱圏」と呼び、A相対力が75以上の数値になったとき、図の赤丸のように黒色の短線が表示されます。(次に高い水準は黄色の短線)

黒色の相場水準がでたときは、カラ売りをする前提の「急上昇」の局面です。(順張りグラフは、定点観測8銘柄について毎日更新していますから、今日の8銘柄の水準を見てください。)

みずほFは、2か所で「高値波乱圏」となっています。 通常は、みずほFのように、日をおかずして2度の「高値波乱圏」が出ることは少なく、1度の「高値波乱圏」のどこかでピークとなります。

8銘柄についていえば、1度の「高値波乱圏」でピークを出したのは、鹿島建・トヨタです。2度目の「高値波乱圏」でピークを出したのは、新日鉄・みずほF・住友鉱(まだ崩れていないが)です。

まずは42日A相対力が75以上になった銘柄を検索できる条件表を作ればよいでしょう。42日A相対力の設定のサンプルは、Ver.5の条件表No.103にあります。


(03.11.11) TOPIX 1007P(-26) 日経 10207円(-297) 13.5億株 (1兆2509億円)


NYダウは9756ドル(-53)と続落。ナスダックも1941P(-29)と続落。NY円は108.80円。

@NYが下落し、A円が海外で107円台をつけるなど円高方向にふれ、B昨日の引け後に発表されたソフトバンクは過去最大の赤字決算であり、C政府がりそな株を売却するとかの報道がされ、と今日は4重苦。

日経平均は-100円ほど安く寄り付き、一時は-392円安まであって、少し戻して終わりました。4重苦のそれぞれが、@ハイテク株、A輸出関連株、BIT株、C銀行株 を下げたので、値上がり銘柄数は183銘柄、値下がりは1283銘柄と全面安。

TOPIXは今日の下げによって、@小波動の高値を表示し、A期待していた波動の「はらみ」は消えました。しかしB逆張りのNo.2「日経平均用'96」は買いマークを出したので、C買いマークが途切れれば当面の安値はでたと判断できます。明日1007P以上であれば買いマークは消えます。

カラ売り条件の続きを用意していましたが、「ボリンジャーバンド」の設定についての質問が相次いで来たので、今日はこれを説明しておきます。

まず「ボリンジャーバンド」の設定例は、チャート事典の 2094 偏差帯にあります。ここには下図のような設定がされています。(No.1行〜No.9行)


No.10行〜No.13行は今回追加したものです。ボリンジャーバンドは、次図のような曲線(上限線と下限線の対(つい)になっている)です。以下のようにボリンジャーを設定しています。
  1. @はボリンジャーバンドそのものの設定です。
    No.3行は、25日 平均線の設定。
    No.4行は、25日の+1σ(しぐま)の上限線の設定。(パラメータが 1025 とあるうちの10は1σを、25は25日線を意味する。)
    No.5行は、25日の-1σ(しぐま)の下限線の設定。(帯下値を使う。)
    No.6行は、25日の+2σ(しぐま)の上限線の設定。(パラメータが 2025 とあるうちの20は2σを、25は25日線を意味する。)
    No.7行は、25日の-2σ(しぐま)の下限線の設定。(帯下値を使う。)
    No.8行は、25日の+3σ(しぐま)の上限線の設定。(パラメータが 3025 とあるうちの30は3σを、25は25日線を意味する。)
    No.9行は、25日の-3σ(しぐま)の下限線の設定。(帯下値を使う。)

    (もし25日でなく75日のボリンジャーを見たいなら、上記のパラメータの25の数字を75に変更すればよい。)

  2. Aで、(ザラバ高値とボリンジャーの上限線のクロス)と(ザラバ安値とボリンジャーの下限線のクロス)を調べています。
    No.10行は、ザラバ高値を取り出し、
    No.11行は、ザラバ安値を取り出し、
    No.12行は、ザラバ高値(No.10線)とボリンジャーの+2σ(No.6線)のクロス日数を調べています。
    No.13行は、ザラバ安値(No.11線)とボリンジャーの-2σ(No.7線)のクロス日数を調べています。

  3. Bどうなったときに「売り」とし「買い」とするかは、「以上・以下」の欄で設定しています。
    No.12行は、ザラバ高値(No.10線)がボリンジャーの+2σ(No.6線)を上回って1日目〜999999日までは売りとしています。
    No.13行は、ザラバ安値(No.11線)がボリンジャーの-2σ(No.7線)を下回って1日目〜999999日までは買いとしています。
この(カナル共通)No.80「ボリンジャーバンド」はダウンロードできます。


上記の設定で8604 野村 を描くと図のようになります。

A・Bではザラバ安値が-2σを下に割っているので買いマークがついています。

a・b・cでは、ザラバ高値が+2σを上に抜けているので売りマークがついています。

(次図)クロス日数の「以上・以下」欄の数値を変更すると、売買マークが出る位置が変わります。

@の設定は、
  1. No.12行は、ザラバ高値(No.10線)がボリンジャーの+2σ(No.6線)を上回って3日目〜3日目までは売りとしています。(つまり+2σを上に突破して3日目に売りマークを出します。)

  2. No.13行は、ザラバ安値(No.11線)がボリンジャーの-2σ(No.7線)を下回って3日目〜3日目に買いとしています。(つまり-2σを下に突破して3日目に買いマークを出します。)




@の「以上・以下」の設定は右図のような日に売買マークがでます。

Aはザラバ安値が-2σを(連続して)下回ってから3日目に買いマークを出しています。

a・bではザラバ高値が+2σを(連続して)上抜いてから3日目に売りマークを出しています。

Aの「以上・以下」の設定をするとどうなるでしょうか。Aの設定は、
  1. No.12行は、ザラバ高値(No.10線)がボリンジャーの+2σ(No.6線)を下回った1日目〜1日目が売りとしています。(つまり、それまでは+2σを超えていたが、初めて到達しなかった日に売りマークを出します。)

  2. No.13行は、ザラバ安値(No.11線)がボリンジャーの-2σ(No.7線)を上回って1日目〜1日目に買いとしています。 (つまり、それまでは-2σを下回っていたが、初めて-2σ以上になった日に買いマークを出します。)
このグラフは掲げません。皆さんでAのように変更してみて下さい。


(03.11.12) TOPIX 1006P(-1) 日経 10226円(+19) 10.4億株 (1兆1280億円)


NYダウは9737ドル(-18)と3日続落。ナスダックも1930P(-10)と続落。昨日の下げに対して、押し目買いが入ったもののほとんど戻せず。昨日の4重苦の銘柄の株価は変化なし。NTTは中間決算としてはトヨタを抜く利益を出してS高。

この下げの原因は外国人投資家の売りによるものであると言われています。外国証券の寄り付きの成り行き注文の状況が発表されなくなって3か月ほどたちますが、ありがたいことに投資レーダーのHPには、今でもこのデータが時系列で掲げられています。

その日のオーダー状況は、当日の引け後にしかわからないので、当日の相場の予想には使えませんが、外国人投資家の売り・買いの姿勢はわかります。

投資レーダーのHPを見ると、先週木曜日から95万株→890→100→1520→100(今日)と5日連続の売り越しです。10月23日の日経平均-554円安の日は1900万株の大量売り越しで、株価が上がるのも下がるのも外国人次第の状況。


TOPIXは今日1007P以上で終わると買いマークが途切れるはずでしたが、1006Pと届かず。従って買いマークは今日も連続して出ています。

明日はどうなれば買いマークが消えるのかですが、「売買マーク予想」の機能を使えばわかります。条件表No.2「日経平均用'96」を使ってTOPIXのグラフを描かせたら、
  1. グラフのツールバーの「↓↑」の絵をクリックすると、「売買マークの予想」の小画面が現れます。

  2. 「検査実行」ボタンをクリックすると、明日の株価が何円になれば買いマーク・売りマークがでるのかを調べ始めます。

  3. マークが出る株価があれば、欄が黄色くなってその株価の範囲が表示されます。図では「買いマーク」欄が黄色くなって、0〜997 の株価が表示されています。997P以下であれば買いマークがつきます。(逆に998P以上であれば買いマークはつかないことがわかります。

    「売りマーク」の欄は灰色になっているので、明日株価がどのようになっても売りマークは出ないことがわかります。
明日のTOPIXが998P以上で終われば、まずは当面の安値が出た可能性が強くなります。


(03.11.13) TOPIX 1018P(+12) 日経 10337円(+111) 9.5億株 (1兆30億円)


NYダウは9848ドル(+111)と反発。ナスダックも1973P(+42)と大きく上昇。NY円は108.80円。

東京市場は米国高を素直に反映し、高く始まりました。ただシカゴの日経先物の10410円をわずかに超えたところで上昇は終わり、後場は10350円を頭にして小動きになりました。

出来高も9.5億株と10億株割れ。売買代金もかろうじて1兆円で、今日の上昇はまだ戻りといえるほどのものではありません。いまのところは単なる反動高です。

ただ一昨日の4重苦の@つの米国株安は消え、A米国株高→ドル高になる最近の傾向なので、円高もそうは心配しなくてよさそう。

BソフトバンクとC銀行株ですが、Cの銀行株はみずほF以外の3グループは75日線まで下落してからの反発なので、次の上昇波動はけっこう大きい(最高値を抜くとまではいかないが)のではなかろうか。Bのソフトバンクだけが不明です。


(03.11.14) TOPIX 1006P(-11) 日経 10167円(-170) 11.1億株 (1兆537億円)


NYダウは9837ドル(-10)と小反落。ナスダックも1967P(-5)と反落。しかし昨日の+42P高に比べればわずかなマイナスでしかありません。NY円は108.05円。

7-9月期のGDPは市場の予想の2倍近いアップの+0.6%(年率+2.2%)でしたが、これは材料にはされず。材料にされていないことは次の買い材料ですから、この分を貯金したというところです。

東京市場はオプションSQでした。前日比変わらずで寄り付きましたが次第に下落。一日を通して「右肩下がり」の動きでした。

先日の株価下落によって小波動は2段下げの形になりましたが、2段下げになったことは、次の上昇が近くなったということでもあります。

3段上げして7月のAでピークを出したあと、株価は2段下げをしてBへ到り、ここからCへの上昇が始まりました。B→Cへの上昇は「主な株価」による小波動では2段上げでしたが、いまはこれに対する2段下げが終わりそうな局面です。

Bで2段下げが終わったことが確認できた手がかりは、@株価が9日線を上抜いた、A「主な株価」が小波動の安値を表示した、B9日順位相関が-80以下から上昇し、25日順位相関を上抜いた、などでした。現在のDではBと同様なことが起きつつあるとみてよいのではなかろうか。

個人投資家の買いによって派手に上げたソフトバンクは今日も一時S安となって4000円(-470)。これが弱気心理に拍車をかけ、市場全体は見送り気分で支配されました。

ソフトバンクの《デンドラ》の10%波動による下値メドは、@4640円(前波動中位)、A4292円(今波動中位)、B4060円(前波動1/4位)、C3828円(今波動1/4位)です。

今日でBの下限線まで下落しています。あとはCの3828円があるだけですから、4000円〜3800円は下値の支持水準でしょう。ソフトバンクがこの水準で止まれば、弱気心理も改善されるか。


(03.11.17) TOPIX 971P(-34) 日経 9786円(-380) 11.7億株 (1兆850億円)


週末のNYダウは9768ドル(-69)と続落。ナスダックも1930P(-37)と下落。

東京市場は大幅下落。先週の下げによって日経平均・TOPIXともに2段下げの形になり、ここからは2段下げの最後の局面に入ってきたのではないかと思っていますが、今日は案外な大幅下げとなりました。しかも、その下げに対してほとんど戻すところがなかったのはいけない。

市場を弱気にさせたのは、あいかわらずのソフトバンクと銀行株の下落です。ソフトバンクは昨日いったデンドラの下限線3828円をスポンと割り込み、デンドラでの下値メドはなくなりました。株価が4本の上限線を超えたときは超楽観人気であり「一種の仕手化」といっていますが、今はこの逆の超悲観人気です。流れに逆らってはいけない。

なお日経平均の下値のメドは、@9979円(前波動中位)、A9871円(今波動中位)、B9437円(前波動1/4位)、C9328円(今波動1/4位)となっており、今日の下げで@Aがまとめて破られました。

TOPIXの下値のメドは、@984P(前波動中位)、A974P(今波動中位)、B931P(前波動1/4位)、C920P円(今波動1/4位)で、やはり今日の下げで@Aがまとめて破られました。


(03.11.18) TOPIX 973P(+1) 日経 9897円(+110) 12.4億株 (1兆2123億円)


NYダウは9710ドル(-57)と3日続落。ナスダックも1909P(-20)と3日続落。

東京市場は昨日の大幅下落に対して朝方は押し目買いが入ったものの、なお手仕舞い売りが強く、日経平均は-108円安。しかし後場に入ると投げ物が薄くなり、買戻し・押し目買いが出てきて上昇に転じました。

ソフトバンクや銀行株が急上昇。信用買いの追証発生による当面の売りは出尽くしたようで、TOPIXは下ヒゲの陽線となりました。明日からどれだけ押し目買いが入ってくるかに注目です。

aからbへの暴落の後、いくつかの反転のコースが考えられました。
  1. bから急反転して、aの高値を上抜く。(これは暴落直後とあって、可能性は小さかった。)
  2. bからcへ戻り、いったん反落してdから上昇に転じて、cを上抜く。(この場合は小波動の「はらみ」になる)
  3. bからcへ戻り、いったん反落して75日線近辺のeから上昇に転じて、cを上抜く。(この場合は小波動の2段下げになる)
  4. bからcへ戻り、反落して75日線を大きく下回ったfから上昇に転じる。この場合の戻りのメドは75日線になる。
  5. bからcへ戻り、200日線近辺のgから上昇に転じる。
2.と3.の可能性が高いと思っていたので、dで反発を期待し、eで反発を期待しましたが、結局はfまで下落しました。75日線を割り込んでしまったので、この後の反発は75日の水準が戻りのメドになります。

75日線まで戻した後は、その後の反落の大きさによって、@「はらみ」からcを目指して上昇するか、Afを割り込んで3段下げになるか、のコースがあります。(@のコースになると思う。)


(03.11.19) TOPIX 953P(-20) 日経 9614円(-282) 10.3億株 (1兆361億円)


NYダウは9624ドル(-86)と4日続落。ナスダックも1881P(-27)と4日続落。NY円は107.90円と円高方向へ。

昨日は下げ止まりから反発して引けていたので、今日はどれほど押し目買いが入るのかと期待していましたが、NYは安く、しかも円高。東京市場は安く寄って、下落の一方となりました。途中でもほとんど反発せず。

NY安がハイテク株を引き下げるのはしかたがないとして、グラフを見るとNYダウ・ナスダックともに、@小波動の安値が切り下がったわけでもないし、A75日線を割り込んだわけでもありません。日経平均・TOPIXは@小波動は切り下がり、A75日線を割り込んでいるので、これにくらべれば米国株は堅調です。

過度に東京市場が下へ振れているのは、いわれるように需給です。@外国証券の寄り付き前のオーダーを見ると、11月4日の戻り高値10869円をつけた翌日から今日までの11日間のうち9日間は売り越しになっています。次にAソフトバンク・大手銀行の追証発生による個人投資家の投げ、の2つから下げていますが、@は不明としても、Aはそろそろ収まるのではないか。

逆張り用の条件表No.2「日経平均用'96」は、日経平均に買いマークを出しました。TOPIXも同じく買いマーク。小波動のボトムが出るまでに現れる現象としては、@9日順位相関が-80以下になる→A逆張りの買いマークがでる(出ないことも多いが)→B反発して9日順位相関が上向く→C株価が9日線を上抜く→D「主な株価」が小波動の安値を表示する。という順番になろうかと思いますが、今は@Aが出た状況です。


(03.11.20) TOPIX 971P(+18) 日経 9865円(+251) 10.6億株 (1兆347億円)


NYダウは9690ドル(+66)と5日ぶりに反発。ナスダックも1899P(+17)と反発。NY円は日銀・財務省の大規模な円売り介入があったとかで、109.25円。

グラフからは、そろそろ目先の底を出してもよいという状況でしたが、NY高と円安の支援材料があって、東京市場は反発。前場は次第に値を消していましたが、後場に入ると順調な上げになり、日経平均は+251円高。

昨日いった「小波動の底打ちの段階」でいえば、@9日順位相関が-80以下になる→A逆張りの買いマークがでる(出ないことも多いが)→B反発して9日順位相関が上向く→C株価が9日線を上抜く→D「主な株価」が小波動の安値を表示する。のうちの@ABまで来ました。

このままスッと9日線を上抜いてほしいところですが、今日の出来高10.6億株はやや物足りません。明日は3連休を控えた週末ですが、金曜日に買って、連休3日間を過ごすという買い手はなさそうですから、明日の出来高のボリュームアップは難しそうです。

グラフからは、目先は9日線までの反発はあって当然だし(自律反発)、9日線を上抜けば75日線(日経平均では10400円、TOPIXでは1020P)までの小波動が出ることが期待できます。来週、CDへ挑戦することになりそう。


(03.11.21) TOPIX 974P(+2) 日経 9852円(-12) 10.0億株 (9202億円)


NYダウは9619ドル(-71)と昨日の上昇分を消し、ナスダックも1881P(-17)と同様に帳消し。NY円は108.95円。

東京市場は昨日、出来高不足ながら大きく反発していたので、これに対する戻り売りがでそうなところへ、NY株安が加わって、果たしてどうかと見ていたところ、案外に下げず。

後場はプラスになったりへこんだりで安値圏で持ちこたえた。3連休前の週末なので手仕舞い売りがでるかもと思っていたら、逆に空売りの買い戻しのほうが出たようです。

鉄鋼株の中間決算が発表され、鉄鋼株は上昇。来週明けに発表のある銀行株も、すでに利益2倍増の予想は新聞で報道されていますが、先取りして上昇。なんといっても株価の基本は業績です。


(03.11.25) TOPIX 988P(+13) 日経 9960円(+107) 9.4億株 (1兆232億円)


連休中のNYダウは9628ドル(+9)→9747ドル(+119)と上昇。ナスダックも1893P(+11)→1947P(+53)と大きく上昇。NY円は109.30円。

海外高を受けて東京市場は堅調な寄り付きとなりました。シカゴの日経先物が10030円と1万円を超えていたので、まずはこれにサヤ寄せしてザラバ高値10064円をつけたものの、その後は動けず。100円幅で膠着状態。

ソフトバンク・大手銀行株は上昇。値上がり銘柄数は1196銘柄にのぼりましたが、しかし出来高は10億株割れとエネルギー不足。


(03.11.26) TOPIX 1002P(+13) 日経 10144円(+184) 9.2億株 (1兆406億円)


米国の7-9月GDPは速報の+7.2%から+8.2%(年率)へと上方修正されました。ただし(NYダウは9763ドル(+16)と大して材料にはされず。ナスダックは昨日大幅上昇をしていたので、1943P(-4)とマイナス。

米国GDPが+8.2%へ伸びたのは、設備投資の伸びが大きかったとか。これまでは低金利と大幅減税によって個人消費を維持し、景気の下支えをしていましたが、設備投資が伸びてきたのはよい景気循環に入ったということでしょう。

東京市場は自律反発の動きが持続。小幅安の寄り付きからおおむね上昇の一途をたどり、日経平均は10000円乗せ、TOPIXも1000P乗せ。ただ出来高はナカナカ増加しない。売買代金も昨日と同じく1兆円をわずかに上回ったという程度です。

TOPIX・日経平均は、@9日順位相関が-80以下になる→A逆張りの買いマークがでる(出ないことも多いが)→B反発して9日順位相関が上向く→C株価が9日線を上抜く→D「主な株価」が小波動の安値を表示する。の@ABCDを全部をクリアして、小波動は上昇に転じましたが、戻りのメドは先にいったように75日線の水準です。

日経平均の75日線は10400円あたり、TOPIXは1024Pあたりです。これを上抜いて上昇するためには、出来高が12億、売買代金1兆2000億円程度のエネルギーが必要ではなかろうか。


(03.11.27) TOPIX 1006P(+4) 日経 10163円(+18) 8.2億株 (1兆301億円)


NYダウは9779ドル(+15)と小幅ながらも4連続上昇。ナスダックも1953P(+10)と上昇。

東京市場は小動き。日経平均で上下100円ほどの動きで終わりました。今夜のNYは休場であるために外国人の注文が減ったようで、出来高は8.2億株・売買代金は1兆円とボリュームが増加しません。

エネルギー不足のなか、TOPIXは5日連続陽線となりましたが、その戻りの足は強く見えません。《デンドラ》によるTOPIXの上値メドは、@1020P、A1029P、B1048P、C1077P がありますが、@は25日線の水準(1019P)であり、Aは75日線の水準(1025P)です。まずは@Aへの戻りが精一杯ではなかろうか。

日経平均の《デンドラ》による上値メドは、@10287円、A10383円、B10575円、C10864円 がありますが、25日線の水準は10326円、75日線は10438円なので、10300〜10400円が当面の戻りの限界でしょう。


個人が注目しているソフトバンクの上値メドは今のところ4270円でしたが、昨日4290円で到達し、今日は4380円に上昇していますが、だいたいいいところまで戻ったと思います。

おなじくみずほFの上値メドは2803(百円)でしたが、今日は2860(百円)へ上昇し、上値メドに到達。しかし3000(百円)以上には重い重いシコリ玉が残っているので、3000(百円)以上のゾーンを突き抜けて上昇することは、まず考えられません。

ソフトバンク・大手銀行株が反発することによって、TOPIXの5連続陽線がもたらされたようなものですが、そろそろ息切れするところか。

2000年〜2002年の11月と12月の日経平均の動きを掲げました。11月後半から12月初めにかけて、相場は上昇していますが、12月の中旬までは安くなる傾向があります。12月は海外のファンドの決算月であるので12月半ばまでは外国人投資家は売り越し基調になるのが原因です。

ただグラフでは、12月後半は大納会に向けて高くなっていますから、12月半ばの安いところを買って年末高で手仕舞う。ということを考えておいてよいのでは。


(03.11.28) TOPIX 999P(-6) 日経 10100円(-62) 7.8億株 (9865億円)


米国株式は休場。東京市場は昨日に続いてガス欠状態。日経平均の値幅も上下100円あまりです。出来高はさらに減少して7.8億株、売買代金は1兆円割れとあっては、とうてい上値は追えません。

ただ外国証券の寄り付き前のオーダーは、昨日は売り1840万株・買い2900万株で、差し引き1060万株の買い越しでした。今日も買い越しになっていたようです。

11月6日以来今日までの16日間で、売り越しは12日間、買い越しとなったのはわずかに4日間ですが、そのうちの2日は昨日と今日の分です。外国人の売り越しのピークが過ぎたのか、の期待がでてきました。

経済の環境はよいほうへ動いています。10月高値からの下げ相場は、@外国人の利食い売り、A個人投資家の投げ・損切り・戻り売り、が主たる原因ですから、@が峠を越え、Aが投げた今は、これ以上相場を引き下げる材料ではありません。ただし強気の材料は10月に先食いしてしまっているので、現在は上げる材料もないという状況です。

時間がたつにつれて、@米国のクリスマス商戦はどうなるか、A日本の通期の業績の行方はどうかがはっきりし、これを元に相場は動いていきますが、来年3月4月までは相場は上昇トレンドを維持するのではないかと思っています。

ソフトバンクと大手銀行株ですが、ソフトバンクは朝から安くなったものの、銀行株は堅調でした。

しかし「あしぎんF」が前期末に債務超過であったとの金融庁の発表があり、あしぎんFは後場に取引を開始しましたが大幅安となり、ひきずられて大手銀行株もおおむね安くなりました。

みずほFは301千円まで上伸したものの286円まで押されて引け、上ヒゲ足となりました。300千以上には戻り売りを思っている玉が多く残っています。300千円以上を突破することは難しい。


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