TOPIXをどう見たか・判断したか (03年10月)

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(03.10.1) TOPIX 1029P(+11) 日経 10361円(+142) 12.5億株 (1兆3977億円)


NYダウは9275ドル(-105)と下落。ナスダックも1786P(-37)と下落。

9月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは+1。2年9か月ぶりのプラス水準となりました。6月の-5に比べると+6のアップです。ただ12月の予想は+3で9月からは+2のアップでしかありません。

短観はあまり材料とされず。9月期末が明けたので、今日の新聞は、@大手銀行の株式含み益が2兆円になった(3月末は1兆2000億の含み損)とか、A大手生保は3兆3000億円の含み益(3月末は2700億円の含み損)になったとか、B大手鉄鋼は含み損が解消して、株主資本は9%増加したとか、の報道がありました。

一昨日から9月期末株価にからんで、東京三菱の中間決算の利益は2〜3倍増、みずほFも2倍増の観測記事がでていましたが、今日はこのことを材料にして大手銀行は軒並みストップ高という有様です。やはり株価は上がらねばなりません。

図はみずほFのグラフです。Aのあたりを基準にしたとき、H1(1180円)は1つ前の高値です。H2(1340円)は2つ前の高値です。H2→H1は切り下がっています。

また図で、L0(979円くらい。この後956円の安値が確定するが)は進行中の安値です。L1(948円)は1つ前の安値。L2(680円)は2つ前の安値です。

みずほFが8月9月に暴騰したスタートはAのあたりでしたが、小波動の関係は「はらみ」でした。「はらみ」というのは、今回の波動がその前の波動より小さい関係をいいます。

例えば、L1→H1の上昇波動はL2→H2の上昇波動より小さくなっており、L2→L1は切り上げ、H2→H1は切り下げています。L1→H1の上昇波動はL2→H2の上昇波動に包まれています。

H2→L1の下降波動と、H1→Aの下降波動を見ても同じです。H1→AはH2→L1の下降波動に包まれています。

波動の「はらみ」とは「三角保合い」であり、株価の動きが次第に小さくなっていった末に、どこかで上か下に放れることになります。(上に行くのか下にいくのかはわからないが、大勢波動が上昇中であれば上に行く可能性のほうが大きい)

波動の「はらみ」が出てから株価が奔騰する例は多くあります。図のみずほFも奔騰しましたが、4〜6月にかけて実況中継した 1515 日鉄鉱 も「はらみ」から奔騰しました。

H2→H1は高値が切り下がり、L2→L1は安値が切り上がり、さらにL1→L0の安値も切り上がろうとしています。(L0の時点ではまだ切り上がるかどうかは不明ですが)

結局はL0は安値184円で止まって、約2倍化への奔騰を開始したのでした。

小波動の「はらみ」の現象を捉える条件表はどのように設定すればよいのでしょうか。下図のようになります。



  1. No.9行で、H1-H2を計算させ、差が-1円以下であれば「買い」と設定します。(H1のほうがH2より低い)

  2. No.10行で、L0-L1を計算させ、差が1円以上あれば「買い」と設定します。(L0のほうがL1より高い)

  3. No.11行で、L1-L2を計算させ、差が1円以上あれば「買い」と設定します。(L1のほうがL2より高い)
この条件表によって、図のBの位置で買いマークが打たれます。小波動が「はらみ」になっているところを捉えています。


(03.10.2) TOPIX 1057P(+27) 日経 10593円(+232) 16.8億株 (1兆8462億円)


NYダウは9469ドル(+194)と大反発。ナスダックも1832P(+45)と反発。 シカゴの日経先物は一昨日は10185円でしたが、昨日は10545円と+360円高。

東京市場はこれにサヤ寄せすべく飛び離れて寄り付き、後場に入っても上昇を続けました。前場は昨日S高で終わっていた銀行株が買い気配で始まって続伸していましたが、保険・不動産・建設など内需株が物色され、出来高は16.8億株、売買代金は最近では最高の1兆8000億円という買いっぷりです。

前回の売買代金が最高になったのは7月3日の1兆7100億円でしたが、6月を越して、暦年の後半になったとたんの売買代金の急増でした。今度は9月を越して、年度の後半になったとたんの最高の売買代金で、機関投資家の買いがどっとでている感じです。

TOPIXは《デンドラ》の4%波動が陽転し、上値のメドが出てきました。低いほうから、@1071P、A1091P、B1101P、C1182Pとなっています。前回ピークの1085Pは最も高い上値メドに絡みましたが、今度はどうなるか。

銀行株は激しい動きが続いています。先日4大銀行は「利食い水準」を下抜き、これで急上昇は一段落したと思っていました。

今後、買い目になるのは、@再度利食い水準を超えるか、A下値で反発の様子(例えば9日順位相関が-80以下になってから反転するとか)が出ることであると、9月25日に書きましたが、@は、まさかすぐには出ないだろうと内心思っていました。

ところが、みずほFは一昨日に「利食い水準」を完全に上回って再度の買いとなり、昨日はS高、今日は新高値をとったものの上ヒゲの陰線。と目まぐるしい動きです。

みずほFは昨年9月の竹中金融大臣登場前の株価に戻りましたが、@不良債権処理は進んだ一方で、A1兆円の増資をして、1株当たりの利益や資産は薄められています。

昨年9月の株価(2850円)以上になったのは、@のよい面だけを評価していますが、いつAのことをマイナス材料として捉えることになるのか。とにかく8月以降の相場は銀行株しだいになっているので眼が離せません。


(03.10.3) TOPIX 1066P(+9) 日経 10709円(+115) 16.9億株 (1兆3721億円)


NYダウは9487ドル(+18)と小動き。ナスダックも1836P(+3)とわずかにプラス。 シカゴの日経先物は10720円と高く、これを受けて東京市場も小高く始まりました。銀行株は昨日の陰線を取り返すような上昇をし、しばらく調整していた鉄鋼株や商社が出直り。

今年上半期の投資主体別の売買動向が発表されました。@金融機関は4兆円の売り越し、A個人・生損保・事業法人・投信が2兆円の売り越しで、国内勢はほとんど売り越し。Bこれを買ったのは外国人で約6兆円の一手買い。

この明るさも外国人投資家のお陰です。


日経平均が《デンドラ》の4%波動で陽転し、上値メドを出しました。低いほうから順に、@10832円、A11037円、B11241円、C11650円。

《カナル2》Ver.5の発送をしています。すでにソフトがお手許に届いた方もありますが、以下の点にご留意下さい。
  1. セットアップCD-ROMには、多くの過去データが入っていますが、週足のデータが間違っていることが判明しました。(日足・月足は正しい)

    WTKB02,WTKB10,WTKB50 は「過去データをインストールする」を使ってインストールしないで下さい。(間違いデータがHDに入るので)

  2. もう入れてしまった。というかたは、正しいデータを「カナル2 Ver.5 メンテナンス」のHPにアップしましたから、「インストーラー」の「ヘルプ」ボタンから、「カナル2 Ver.5 メンテナンス」のHPにいって、正しいデータをダウンロードし、解凍してください。(メンテナンスのHPにやりかたを説明してあります。)

  3. 《カナル2》Ver.5では7つの「加工」が追加され、5つの「加工」が改良されました。これに対応して、《Qエンジン》と《デンドラ》をVer 4.5へバージョンアップしました。今日から新バージョンがダウンロードできますから、それぞれの「インストーラー」の「ヘルプ」ボタンからメンテナンスHPへいき、Ver 4.5をダウンロードして下さい。

    Ver 4.5は《カナル2》Ver.5がないと動かないので、Ver.5を入手した方だけがダウンロードして下さい。間違ってVer 4.5をダウンロードされたならば、《カナル2》Ver.4に対応する《Qエンジン》と《デンドラ》をダウンロードし直してください。


(03.10.6) TOPIX 1068P(+1) 日経 10740円(+30) 16.1億株 (1兆3845億円)


週末のNYダウは9572ドル(+84)と続伸。ナスダックは1880P(+44)と大幅高で、シカゴの日経先物は10930円。これを受けて東京市場は高く寄り付き、30分ほど上昇して10905円まで上昇したのが今日の高値。あとは次第に値を消して日経平均・TOPIXともにわずかなプラスで終わりました。

銀行株は今日も上昇。ハイテク株・自動車株・鉄鋼株など主力株もおおむね上昇。

《カナル2》Ver.5の発送は今日でピークを超えたようです。今日はまだ忙しく、株式市況を見る暇もありませんでしたが、明日からは少しは時間に余裕がでてくるかと思います。

市況を見ていないので、あまり書くべきことがありませんので、Ver.5の応用について述べます。

10月1日に「主な株価」による小波動の「はらみ」の設定のしかたを説明しました。単なる「はらみ」で売買マークをつけると、例に掲げたグラフのように、買いマークが連続して出ることが多くあります。

そこで、今日は、@「はらみ」の条件に加えて、A出来高が増加した(5日出来高倍率が1.5倍以上)、B株価が前日より上昇した(1日前過去比率が2%以上)という条件を付け加えて、買いマークを絞りました。

ところで「主な高値」や「主な安値」を使って、「はらみ」を見つけるとき、「はらみ」には2通りがあることに気づきます。図は左右どちらも 5480 冶金工 のグラフですが、
  1. 左側は10月3日までのグラフです。ここではまだ「主な株価」は安値の表示をしていません。

    だが安値L2→L1→L0(進行中の安値)は切り上がっており、H2→H1は切り下がっています。この段階では「はらみ」であるといえます。

  2. 右側は10月6日までのグラフです。ここで「主な株価」はL1の安値(150円)の表示をしています。

    安値L3(134円)→L2(148)円→L1(150円)は切り上がっており、H2→H1は切り下がっています。明らかに小波動は「はらみ」であす。
このように、@直近の安値が進行中のときの「はらみ」と、A直近の安値が確定している「はらみ」の2通りがあります。 この2通りの「はらみ」を設定したのが次の条件表です。



  1. No.9行〜No.14行までは、L0とL1とL2の関係を見ています。つまり@直近の安値が進行中のときの「はらみ」の設定です。

  2. No.15行では「グループ」の設定をしています。つまりNo.14行までの条件で売買マークを出すか出さないかの決定(Aグループの買い)をし、No.16行以下の条件で売買マークを出すか出さないかの決定(Bグループの買い)をします。2通りの買いマークが出せることになります。

  3. No.16行〜No.22行までは、No.16行で「L0が0円である」の設定があるので、進行中の安値はない(安値は全部確定している)という条件があって、L1とL2とL3の関係を見ています。つまりA直近の安値が確定しているときの「はらみ」の設定です。
これによって、波動の安値が進行中のときの買いも、安値が確定しているときの買いも捉えることができます。上図のグラフの左側は, 直近の安値が進行中の「はらみ」の買い(Aグループの買い)であり、グラフの左川は、直近の安値が確定しているときの「はらみ」の買い(Bグループの買い)です。

さて、このように1つの条件表に、2通りの買いの条件を設定すると、当然に条件表の行数は膨らみます。この条件表を見ながら、各自が条件表の設定をしても間違いが出てきます。

そこでこの条件表を各自で設定することなく、すぐに利用できるようにと考えたのが、Ver.5で追加した機能の「条件表の梱包」と「条件表の移入」です。明日は今日掲げた条件表を、ユーザー各自の条件表に入り込む(移入)やり方を説明します。(だから今日の条件表は設定する必要はありません)


(03.10.7) TOPIX 1075P(+6) 日経 10820円(+80) 11.7億株 (1兆3206億円)


NYダウは9594ドル(+22)と小幅ながら続伸。ナスダックも1893P(+13)と続伸。シカゴの日経先物は10845円。最近はシカゴのほうが高いことが多いが、どういうことなのか。

日経平均・TOPIXのグラフはともに9月高値を超えようとしていますが、この上昇相場のエンジンであるメガバンクが一服となっては、なかなか超えることができず。

定点観測8銘柄のうちで、《カナル基本》の順張りグラフで、めったに出ない水準である波乱圏になった銘柄が、@鹿島、A住友鉱、BみずほF と3銘でてきました。特にみずほFは波乱圏での売りマークがでており、この後は波乱(わけがわからない)のゾーンへ入っています。


《カナル2》Ver.5 には条件表(の1つ)を「梱包」し「移入」するという機能がついています。

ある条件表No.をHPやメールを通してやりとりをしようというもくろみです。

昨日掲げた条件表を例題にして、ユーザーのパソコンにどうやって条件表を取り込むのかを述べます。

今後は、HPで紹介した条件表の多くは、ダウンロードできるようにしますので、以下の説明を見ながら、実際に試してみてください。(@ダウンロード→A移入→B条件表の確認 をする)


■■ ダウンロードと移入のしかた ■■
  1. (カナル共通)No.14「主な株価(はらみ)」の条件表のダウンロードをするには、上の下線の文字を右クリックし、

  2. 「対象をファイルに保存」をクリックします。

  3. (次図)ダウンロードしようとしている条件表のファイルは、cj3014-d.jkn という名前です。

  4. どこへ保存するのかを指示します。図では、「保存する場所」欄は、token フォルダにしていますが、どこでもかまいません。

    しかし後で利用するために、token とか tokenrec のフォルダにするほうがわかりやすいでしょう。(保存する場所をtoken に変更するには、右の▼ボタンをクリックして、token を見つけて、これを選択する)

  5. 「保存(S)」ボタンをクリックすれば、瞬間に保存されます。(ダウンロードができた)


  1. (次図)《カナル2》Ver.5を立ち上げ、メニューの「条件(J)」を指示します。条件表No.はどれを選択してもかまいません。

  2. 「条件表の内容」のメニューの「梱包を移入」をクリックします。



  3. 次図のような画面が現れます。図のGの欄は、ダウンロードした条件表(梱包ファイル)のある場所を表しています。ちょうど token フォルダになっています。

  4. ここには、先ほどダウンロードした条件表の梱包ファイルがあります。(cj3014-d.jknと表示されている)

  5. もし tokenフォルダとは別のフォルダにダウンロードしたならば、Iのc:\をダブルクリックして、そのフォルダを見つけて下さい。


  6. (次図)移入したい梱包ファイル(cj3014-d.jkn)をクリックして、紺色にします。

  7. もしこの梱包ファイルの内容を見たかったら「梱包ファイルの内容確認(K)」ボタンをクリックすれば、どのような条件が設定されているのかを見ることができます。

  8. 右欄には、あなたの使っている条件表の一覧が表示されています。「移入」したい先の条件表No.をクリックして下さい。(ここではNo.61へ移入します)

  9. 「移入する」ボタンをクリックすれば、瞬間にあなたの条件表に移入されます。


  10. 「主な株価(はらみ)」の条件表が、No.61へ移入されています。

  11. ここでは「カナル共通」条件ファイルの条件表No.61へ移入しましたが、「QE拡張4」「QE拡張5」など、好きな条件ファイル(No.1〜No.9まである)の、好きな条件表No.(No.1〜No.199まである)に移入することができます。

  12. 「終了」ボタンをクリックして、この画面を終ります。



  13. あなたの(カナル共通)の条件表No.61には、「主な株価(はらみ)」の条件表が移入されていることを確認して下さい。
説明すれば長いのですが、要は@どこかのフォルダ(tokenがよい)へ梱包ファイルをダウンロードし、A移入先の条件表No.へ移入する。という単純なことです。


(03.10.8) TOPIX 1054P(-20) 日経 10542円(-178) 13.2億株 (1兆4779億円)


NYダウは9654ドル(+59)続伸し、5日連続高。しかも5連続陽線。ナスダックも1907P(+14)と5日連続高の5日連続陽線となって、両指数ともに高値まであとわずかの水準まで戻しています。安値からの5連続陽線は強い動きです。

シカゴの日経平均は10765円とマイナスになり、為替が110円を割れて戻ってきました。先般の米国連銀への円安への委託介入があってから110円を割り込むことはなく、為替は落ちついたとの判断で、東京市場は反発していたのですが、110円を割れてくると心理的に、円安誘導は難しいのではないかの警戒が強まりました。

東京市場は小安く寄り付いた後、いったんは反発したものの、東京市場での為替相場が109円台半ばで推移したことから、次第安。後場は8月の機械受注統計が前月比-4.3%になったとの発表があって、さらに下げを増幅。

とはいっても、輸出関連株が売られる一方では建設などの内需株や商社が買われ、売買代金が1兆4779億円に増加しているのは、売る人あれば買う人あり、で一方的な売りではありません。まだまだ買いたい主体が残っています。

グラフでは日経平均・TOPIXともに先の高値を上抜くことができずに戻りのピーク(主な株価の高値)を出すような感じですが、さあこの先、9月末の安値を割り込み、小波動で2段下げになるのか。あるいは安値を割り込まずして「はらみ」になるのか。これは銀行株が崩れるか、崩れないかにかかっています。

昨日、条件表の梱包ファイルをダウンロードして「移入」する実験をしましたが、 ダウンロードしたにもかかわらず、 cj3014-d.jkn ファイルが「移入」の画面に表示されない。というメールがいくつかありました。

上図のように「ファイルの種類」が「.jknドキュメント」のようになっていれば、正しくダウンロードできます。
ところが右図のように、
  1. ファイルの種類が「テキスト文書」と表示されたときは、cj3014-d.knj ファイルはテキスト文書であると判断されています。

    このため、ダウンロードしてファイルを書き込むときは、cj3014-d.knj.txt と「.txt」が余分につけられて保存されます。この場合は、 cj3014-d.jknファイルは「移入」の画面に表示されません。

  2. もしcj3014-d.jknファイルが表示されなかったならば、右図のAの▼ボタンをクリックして、

  3. 図の下のBのように、ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更して、「保存」してみて下さい。
だいたいは、これで cj4013-d.jkn ファイルとして保存されるはずです。

(それでも cj4013-d.jkn.txt と.txtが付いて保存されたならば、エクスプローラを使って、cj4013-d.jkn.txt → cj4013-d.jkn へファイルの名称を変更して下さい。)


(03.10.9) TOPIX 1057P(+2) 日経 10531円(-10) 11.5億株 (1兆2012億円)


NYダウは9630ドル(-23)と小幅安。ナスダックも1893P(-14)と昨日の上げ幅分だけ下落。米国の7−9月期の決算は上方修正されるものが出てくるようで、しばらくは堅調となる様子です。

東京外為市場の円相場は109円割れが迫りました。株式市場が引けた後には108円台に上昇(その後109円台へ)しています。

円相場の予想は私の手におえるものではありませんが、ここまでの円相場は115円、110円・105円と5円キザミで安定する水準を探っています。

9月22日の日経平均が-463円安したのは、115円を一気に割り込んだ日(-2.78円高)でした。昨日の-278円安は110円を割った日です。

次は105円が目標になっていますが、今日の市場を見ると、円高で売られるキャノンが+20円高、トヨタ+20円、ホンダ+10円、ソニー-10円、松下-34円。松下はやや下げていますが、ほかはおおむね値を保っているのは、105円までの円高はほぼ織り込んだようです。


先日から小波動の「はらみ」の条件表について述べていますが、「はらみ」からの売りの条件はどのように設定すればよいのかというメールがきました。

図のように、@H3→H2→H1と小波動の高値が切り下がリ、AL2→L1と小波動の安値が切り上がっているとき、小波動は「はらみ」であるとしましょう。図を見れば「三角保合い」であることがわかります。

この「三角保合い」を下放れた、と確認できるのは、株価がL2を下抜いたときですが、これを確認してから行動していては少し遅いので、今回は、株価終値が安値L1の水準を下回ったときに「売り」と設定します。

ところで、H3→H2→H1は全部、確定した「主な株価」の高値です。このほかに、赤字の(H2)→(H1)→(H0)の高値の切り下がりも考えられます。(H0)というのは、まだ直近の高値が表示されていないときの「進行中の高値」です。 (図ではH1の株価は157円と表示されていますが、157円が表示される前にL1の水準を割り込むこともあるでしょう。)

そこで、昨日の「はらみ」の買いで、Aグループ(安値が進行中の場合))とBグループ(安値が確定している場合)の2通りの買い条件を設定したのと同じように「売り」でも2通りを設定します。

以下のような設定になります。No.1行〜15行は「進行中のはらみ」、No.17行〜No.21行は「確定したはらみ」です。この条件表(カナル共通)No.13「主な株価(はらみ)売り」はダウンロードできます。一昨日に説明した手順でダウンロードし、条件表を「移入」して下さい。




右図の○の位置で売りマークが出ます。a→c→eは切り下がり、b→dは切り上がっています。株価が切り上がったdを下抜いたので売りマークがでています。

注意しなければならないのは、大勢波動が上昇中(株価が200日平均線より上位にあるのが普通)のときは、株価の調整は2段下げで完了することが多いという事実です。

c→dで1段下げ、e→fで2段下げとなって、ここで調整が完了して反騰するということもあります。従って三角保合いを下放れたから売り安心であることにはなりません。

dの水準を下回ったなら、一応は「三角保合いの下放れ」であるので売ってもよいのですが、この後株価がザラバでeの水準を上抜いてくるようだと、ここで「三角保合いの下放れ」は不成立となります。

意に反して株価がeを上抜けば、売りは間違いだったと認めて、すぐに手仕舞うという方針を持っていなければいけません。


(03.10.10) TOPIX 1073P(+16) 日経 10786円(+254) 15.7億株 (1兆6796億円)


NYダウは9680ドル(+49)と反発。ナスダックも1911P(+18)と反発して、ともにザラバ高値でも終値でも新高値を更新。NYの円相場は109.05円。

昨日108円台を見た円相場ですが、輸出関連企業は下げず、買い意欲の強さを見せていました。今日はNY高に意を強くして、輸出株のリバウンド狙いの買いはでるは、相変わらず銀行株は上昇を続けるは、空室率の低下を材料にした不動産株が上昇するは、とほぼ全面高となりました。

とはいえでたらめに買い物色しているのではなく、基本は業績の裏づけがあります。一昨日発表されたヨーカ堂の決算や昨日発表された損保ジャパンの決算、利益2.5倍増のナムコなど、1社の好決算(ないし増額修正)が類似企業への買いに広がっています。

ともかく1つでもよいところがあると、すぐに買いが集中するという楽観的な相場の地合いですから、9月中間の業績がはっきりするまでは、米国と同様に堅調であるようです。

業績の発表があってからオットリ刀で買いに行くのは、デイトレードをしている方は別として、会社勤めの方には難しい。そこで9月12日に結果ファイルNo.178 として掲げた41銘柄(「増額修正・低PER」)のうちで、あまり株価が上昇していない銘柄を待ち伏せしておくとよいのでは。

《カナル2》Ver.5では、使える条件表が199本から9倍増の1700本ほどに拡大しています。条件表を次々に設定していくと、あっというまに199本の条件表を使い切ってしまい、不要な条件表を消しては、新しい条件表を設定する。ということを余儀なくされていたユーザーも多かったと思います。

多くの条件表を設定するということは、グラフを見て多くのことに気づいたから、あるいはチャートの勉強をされてその納得した結果を条件表に設定したというユーザーに違いありません。「条件表が199本では少なすぎる」という要望は、私にとってまったく嬉しいことでした。

このたびはせっかく条件表の本数が9倍増になったのですから、これまで使ってきた「カナル共通」以外の条件ファイルをどのようにしてこしらえ、利用するのかについて少し説明しておきます。

昨日、(カナル共通)No.13「主な株価(はらみ)売り」をアップしました。これをダウンロードし、今お使いの条件表(「カナル共通」)に移入された方が多いでしょう。今日は「QE拡張9」の条件ファイルに移入してみましょう。
  1. 「条件表(J)」から「条件表の設定内容」にいき、「条件表の移入」をクリックすると、図のような画面が現れます。ここには昨日ダウンロードした梱包ファイルのcj3013.jkn ファイルが表示されています。

  2. 「移入先の条件表」の欄では、昨日は「カナル共通」の条件ファイルとしましたが、今日は▲▼ボタンをクリックして「QE拡張9」を表示し、この文字をクリックして紺色にして下さい。

  3. 条件表の一覧表には、「QE拡張9」条件ファイルの条件表の一覧が表示されます。図のように白紙です。(まだQE拡張9」条件ファイルには1つも条件表がないから)

  4. 例えば空白の条件表No.1をクリックして紺色にして、「移入する(Y)」ボタンをクリックします。

  5. まだ「QE拡張9」条件ファイルは存在しないので、図のように聞いてきます。「はい」をクリックして、「QE拡張9」条件ファイルを作ります。

  6. すぐに「QE拡張9」条件ファイルの条件表No.1に、昨日ダウンロードした「主な株価(はらみ)売り」の条件表が移入されます。

  7. このときから、これまで使ってきた「カナル共通」条件ファイルと「QE拡張9」条件ファイルが使えるようになります。

    「終了」ボタンで移入の画面を終了してください。

  8. さてどうやって移入した「QE拡張9」条件ファイルを使うのかですが、例えば「グラフ」を描かせようとしたときには、必ず図のような条件表の一覧表が表示されます。

    図では「カナル共通」の条件ファイルになっていますが、▲▼ボタンをクリックして「QE拡張9」を表示させてください。「QE拡張9」の文字が表示されたら、これをクリックして紺色にすると、

  9. 図のように「QE拡張9」条件ファイルの条件表の一覧表が表示されます。条件表No.1を選択すれば、先ほど移入した条件表でグラフを描くことができます。

    条件ファイルは「カナル共通」のほかに「QE拡張4」「QE拡張5」・・・「QE拡張9」などに切り替えることが出来ますから、Ver.4時代よりも何倍もの条件表を使うことができるわけです。


(03.10.14) TOPIX 1087P(+13) 日経 10966円(+180) 14.3億株 (1兆6120億円)


東京市場が連休中のNYダウは9674ドル(-5)→9764ドル(+89)と上昇。ナスダックも1915P(+3)→1933P(+18)と続伸して、ともに新高値を更新。モトローラが予想を上回る決算を発表し、これに続くハイテク株への期待が高まったのだとか。

東京市場はNY高を受けて上昇。ここに相変わらず買いが衰えない銀行株が上昇し、TOPIXはザラバ高値・終値ともに新高値。日経平均は先のザラバ高値11160円に迫る11031円まで上昇したものの、11000円台で戻り売りがでて新高値更新とはならず。

今日も時間に追われて株式市況を見ておらず、これといったコメントはできないので、私の近況を少し・・・

このたびのカナル2Ver.5へのバージョンアップは大変な労力と時間を要しました。
  1. これまでだと《カナル2》で取り入れた新機能は、すぐには《Qエンジン》や《デンドラ》には取り込まずに、《Qエンジン》《デンドラ》をバージョンアップする時に入れていました。したがって《カナル2》から1年2年たってから《Qエンジン》《デンドラ》で同じ機能が使えるようになる。というのが常でした。

    今回は《カナル2》で追加した機能(「加工」)をすぐに《Qエンジン》《デンドラ》でも使えるようにしようとしたので、一度に3本のプログラムに手を入れることになりました。これは時間がかかった。

  2. さらにはせっかく《カナル2》のセットアップCD-ROMをプレスするのだから、今年9月途中までのデータも入れておけば、もしユーザーのパソコンが壊れたり、新しいパソコンを買ったときに、CD-ROMからデータを入れることができる。と思ってDTKB10,WTKB10,MTKB10などのデータをCD-ROMに入れましたが、これが裏目にでて失敗。

    データ量が多くなりすぎて、WTKB10(週足)のデータが正しく書き込めていなかった。(3度CD-ROMに書いてチェックしたが、肝心の最後の書き込みが不調だったのを見過ごした。)これまでCD-ROMをプレスするときは前年の年末までのデータしか入れていなかったのに、今回は何を思ったのか、余計なことをしました。

    まあ10月に発送するのだから、9月までの古いデータをわざわざHDに入れるユーザーは少ないのではないかと思っていましたが、25人ほどの方からWTKB10が変になったとの連絡があり、修正したデータをHP(カナル2 Ver.5 メンテナンス)にアップロードしたり、これがダウンロードできない方には修正データのCD-ROMを発送するという常にはない手間がかかりました。

  3. しかしそれも先週末でようやく落ち着きました。この2か月は土曜日曜も休んでいなかったので、11日の土曜日に、ご褒美として「テクテク」に出向きましたが、帰ってからのHP「同行二人」の文章が書けない。これまでだと土曜に出かけ、日曜日の1日でHPを書いていたのに、今回は日曜日・月曜日の2日かけても書けない。とうとう今日の火曜日の1日も使ってようやく書き上げたという次第。
どうやら、昨日までの自分の能力というか作業のペースは今日も維持できるというのは「過信」であったことを知りました。今後は欲張らずにゆったりとしたペースで、着実に仕事をやっていかなければ、よかれと思ってしたことが、却ってユーザーに迷惑をかけることになりかねません。今回の欲張ったバージョンアップを反省したことしきりです。


(03.10.15) TOPIX 1080P(-7) 日経 10899円(-66) 15.7億株 (1兆4872億円)


NYダウは9812ドル(+48)と連日の新高値。ナスダックも1943P(+9)と4連騰して新高値を更新。引け後にはインテルが好決算を出したとかで、東京市場は堅調な寄り付きになりました。しかしここで最も高く前場は反落、後場押し目買いが入って前日比プラスとなったところで再度の反落をして安く引けました。

インテルの好決算は昨日の11000円への反発で折込み済みであったとかいわれていましたが、出来高は15億株、売買代金は1兆4800億円と市場エネルギーに陰りはまったくありません。

物色意欲は強く、増額修正が期待できる企業で、9月10月の上昇に出遅れていた銘柄にすかさず買い物が入ってきました。

半月ほど前の9月26日に、
業績相場での投資の方針は、上がったものに飛びつくというのではなく、
  1. 今期あるいは来期の業績が伸びる銘柄を選んでおいて
  2. 上昇トレンドにある限りにおいて、押し目買いをする
ということになります。

上昇トレンドにあるというのは、業績(景気)の動向を表す200日線の上位にあるということです。 例えば図の海運株は、今期の利益の増額が著しいものです。このことはすでに株価に織り込まれて現在は下落中ですが、上昇した後の押し目を作りつつあると思っています。

9101 郵船や9104 商船三井 は75日線に接近しています。75日線というのは株価再生のための重要な水準です。大げさにいえば不死鳥が活躍の時期を終えると、いったんは燃えさかる火中に身を投じて、そこから小鳥となって再生する。ということにあたります。(75日線が再生のための火)
といい、右図の3銘柄を掲げましたが、ようやくにして株価が上昇してきました。「再生」です。 株を買ったらすぐにも上昇して欲しいというのは全ての投資家の願いですが、スジのよいもの(上昇トレンドにあるもの)を選んで75日線をメドにして買っておけば、少々引かされることがあったり、時間がかかったりしても、いずれは報われます。

肝心なことは、買った瞬間に損切り水準を決めておき、この水準を割り込んだら損切りをして、次の機会を待つことです。損切り水準を決められない方は、以下のようにされればよいでしょう。
  1. 9月26日は赤丸の日ですが、この日に買う根拠はそうありません。まだ下落する可能性があります。買うのは1つ上の平均線を上回ったときです。

  2. 9101 郵船は75日線より下まで下落したので、75日線を上回ったaの日(同時に9日線も突破したが)に買えばよく、このときの損切り水準は先の小波動の安値436円です。

  3. 9104 商船三井は75日線はザラバで到達しましたが、その後陰線が2日連続し、しかも75日線を完全に上回っているとはいえない状況でした。従って9日線を上回ったaの日に買えばよく、このときの損切り水準は先の小波動の安値369円です。

  4. 9107 川崎汽は75日線までの下落はせず、25日線と75日線の中間で止まりました。すぐ上位にある9日線を上回ったaの日に買えばよく、このときの損切り水準は先の小波動の安値368円です。


(03.10.16) TOPIX 1090P(+10) 日経 11025円(+125) 17.6億株 1兆5478億円)


NYダウは9803ドル(-9)と小幅安。ナスダックも1939P(-4)とわずかにマイナス。東京市場は前場は手がかり材料難から小幅マイナスで推移したものの、円相場が109円後半を維持していたため後場は次第高。いったんは下落したもののソフトバンクのS高もあって、大引け前に急伸して11000円を回復。

ソフトバンクはゴールドマンSが6%の大株主になったとか。今朝も日経新聞でフィデリティが三井住友の筆頭株主になったと報道されていましたが、9月以来の銀行とソフトバンクの急騰は、こういった実需買いによるものだったわけです。日本株を買い占めようという感じです。

昨日、海運3社のグラフで、「25日線あるいは75日線に接近して調整したものは、1つ上の平均線を上抜いたときに買えばよい」といいました。

実際には、@株価が25日線を割ってから反発したとき、1つ上の平均線は9日線・25日線・75日線のどれがあるのかはわかりません。同じくA株価が75日線を割ってから反発したとき、1つ上の平均線は9日線・25日線・75日線のどれがあるのかはわかりません。

これを条件表に設定することはなかなか難しいので、簡単な条件表を作ってみました。

右図のような位置で買いマークを出します。買いマークは3種類あります。
  1. 9日線を下回ってから9日以内に9日線を再び上抜いたときの買い。(白抜き↑)

  2. 25日線を下回ってから9日以内に25日線を再び上抜いたときの買い。(黄色↑)

  3. 75日線を下回ってから9日以内に75日線を再び上抜いたときの買い。(緑色↑)

条件表は以下のようになります。この(カナル共通)No.63「平均線割れからすぐに反発」はダウンロードできます。



上の条件表はA,B,Cの3通りの買いマークがでますが、Aは9日線を基準にしているので、押しが浅い段階で出ます。急上昇した後の余韻さめやらぬときに出るのでここでダマシに会うこともあるでしょう。

Bは25日線、Cは75日線を基準にしているので、ある程度調整をした後の出直りですが、最低でも75日線が上向きであることが必要でしょう。

5713 住友鉱を例にすると、
  1. Cの買いマークはどんぴしゃ。
  2. Bの買いマークもよい。
  3. Aの買いマークのうち、赤丸で囲っていないものは、急上昇後の余韻で、この買いマークはやや不安があります。
  4. 赤丸で囲んだAは、その直前にCの買いマークやBの買いマークを出しているので、ここで調整が済んでいると思われ、このAの買いマークはいよいよ本調子の上昇開始か、というサインでしょう。


(03.10.17) TOPIX 1094P(+3) 日経 11037円(+12) 14.9億株 1兆4898億円)


NYダウは9791ドル(-11)と小幅ながら続落。ナスダックは1950P(+11)と小反発して新高値。東京市場は、政治がらみの材料が2つあって、おおむね見送り気味。2つとは、@ブッシュ大統領の来日にからむ為替がどうなるか、A道路公団総裁の聴聞会でスキャンダルがでるか。

値上がり銘柄数は668銘柄、値下がりは722銘柄と下がる銘柄のほうが多かったのですが、メガバンクが上昇。証券株が大幅上昇。材料のでたソニーが上昇。決算のよかったファストり、ダイエー、セガなどが大幅上昇して、日経平均はわずかとはいえ終値ベースで新高値。TOPIXも新高値を更新。

日経平均は終値で新高値をとったので、《デンドラ》の4%波動は新しい波動パターンに変わり、これにつれて上値メドも上方にシフトしました。上値メドは低いほうから、@11241円、A11445円、B11650円、C12161円。


昨日、調整が終わって上昇を開始した銘柄を検索する条件表を掲げましたが、定点観測の8銘柄は最近では図のような位置で買いマークを出しています。

2図掲げていますが、上図はどれもよい位置で買いマークを出しています。特に5713 住友鉱は(Bグループの買い)・6758 ソニーは(Cグループの買い)。

下図の7203 トヨタ(Bグループの買い)・8604 野村(Bグループの買い)・9432 NTT(Cグループの買い)で、この後Aグループの買いが期待できるので、B・Cグループの買いは買いやすいといえます。

もちろん(うまくいけば)1812 鹿島・5401 新日鉄・8411 みずほのように、Aグループの買いが最もハデな上昇をするのですが(9日線から反発するのは、押し目を待つことなく買いたいという楽観人気のあらわれ)、これはうまくいけばの話で、リスクも相当に大きいと考えておかねばなりません。

9月12日に、業績を増額修正をした銘柄でPERの低い41銘柄を掲げました。

昨日、条件表No.63「平均線割れからすぐに反発」で買いマークが出たときに、最低の必要な条件として、「75日線が上向いていること」であるといっておきましたが、41銘柄を掲げた9月12日時点で、75日平均線が下降している銘柄がありました。2578 コカW・4502 武田・7233 ブレーキ・7976 菱鉛筆 の4銘柄です。これらは75日線が下降中に買いマークを出しても買いにくい。

その後、7261 マツダは75日線が下降に転じ、どうしたことかと思っていましたが、今日は業績の上方修正の期待で買われ、75日線と同じ水準まで復帰。

この土日曜に、41銘柄について、昨日の条件表がどのような位置で売買マークを出したのかを見られるとよいでしょう。ナルホドこういうときを待って買えばよいのだ。ということがおわかりになると思います。


(03.10.20) TOPIX 1105P(+11) 日経 11161円(+123) 18.0億株 (1兆4920億円)


NYダウは9721ドル(-69)と小幅ながら3日連続安。ナスダックは1912P(-37)と反落。東京市場は、寄り付きは円高とNY安から下落していましたが、すぐに押し目買いが優勢になって、円が109円台半ばまで戻してきたことから次第高となりました。

日経平均はザラバでも新高値をとり、TOPIXは連日の新高値。銀行株は利食い先行となったものの、代わって証券株が大幅上昇。鉄鋼も続伸。

TOPIXは5日前の10月14日に新高値になったので、この日に《デンドラ》の4%波動は新しい波動パタンになりました。それに伴い上限線は上方にシフトしています。 低いほうから、
    @1101P(前波動中位)
    A1131P(今波動中位)
    B1182P(前波動1/4位)
    C1202P(今波動1/4位)
です。前回の波動の高値はCの今波動1/4位まで到達しているので、今回もそうなれば、TOPIXはいよいよ1200P台ということになります。

先週、No.63「平均線割れからすぐに反発」の条件表を掲げましたが、これには注意点があって、「最低75日線が上向いていること」を条件にしていました。無論この条件は条件表に設定できます。

後で75日線が上向きの注意を忘れてもよいように、この条件をはめ込んだのが次の条件表です。(赤枠部分を追加した)


この(カナル共通)No.63「平均線割れからすぐに反発」はダウンロードできます。


今日は証券株が急伸しましたが、結果ファイルNo.178の「業績を増額修正をした銘柄でPERの低い」41銘柄に証券株は6銘柄含まれていました。

この6銘柄について今日掲げた条件表No.63「平均線割れからすぐに反発」を使ってグラフにすると、図のような位置で買いマークがでています。

まだ41銘柄の全てが上昇したわけではありません。チャンスはいくらでもあります。


(03.10.21) TOPIX 1093P(-12) 日経 11031円(-130) 16.8億株 (1兆4779億円)


NYダウは9777ドル(+56)と4日ぶりに反発。ナスダックも1925P(+12)と小反発。NYの為替は円が110円台に乗せて戻ってきました。

東京市場は、米国株高、円安から堅調な始まりとなりました。ハイテク・デジタル家電・半導体製造装置などが高くなってはいたものの、しかし次第に利食い急ぎとなってマイナスへ。後場少し戻ってくると、また売られ、特に最近急伸した銘柄は売りが先行し、今日は調整の動きでした。

ただし出来高は相変わらず多いし、売買代金も1.4兆円と十分。中間決算の発表がまもなく本格化しますから、今日のように利食いがでて株価が落ち着けば、また押し目買いという繰り返しとなるのでは。

8月中旬から急騰につぐ急騰をした銀行株は、高値で保合っており出来高も急減していますが、この行方がどうなるのか。保合いを上放れるのか下放れるのか。最大の関心事です。

最近は《カナル》関係のものをHPからダウンロードする機会が多くなりました。主なダウンロードは
  1. 最新バージョンのダウンロード
  2. 条件表(梱包ファイル)のダウンロード
  3. 結果ファイルのダウンロード
  4. NYダウ・S&P・ナスダックの株価データのダウンロード
などです。ダウンロードする際に、最も重要なことは、そのファイルを「どのフォルダに保存するのか」ということです。 ダウンロードするファイルは、決まったフォルダに保存しなければ使えないものが多いのです。

例えば、CのNYダウ・S&P・ナスダックの株価データをダウンロードするときには、token\DTKB10\Dkabu10 のフォルダに保存するようにの指示があります。

したがって適当に保存するのではなく、保存先を、c:ドライブ→tokenフォルダ→DTKB10フォルダ→Dkabu10フォルダの順に決めてやらねばなりません。

最終的には右図のように、
  1. 一番上の「保存先」の欄は Dkabu10 になっておかねばなりません。
  2. にはDkabu10フォルダにあるファイルが表示されています。
  3. の「ファイル名」欄は、C1020.dat(NYダウ)で、保存すべきファイル名です。
  4. 「保存(S)」で、C1020.dat ファイルはDkabu10 フォルダに保存されます。


保存先の欄は Dkabu10 になっていればよいのですが、さらに進めて、
  1. 図のように、C1001.dat をクリックして紺色にしていると、
  2. 「ファイル名」欄は、C1020.dat からC1001.dat に変わってしまいます。
  3. これに気づかずに「保存(S)」すると、C1020.dat はC1001.dat という名前で保存されてしまいます。
  4. この結果、C1001.dat(日経平均)のデータは、C1020.dat(NYダウ)のデータに書き換えられて、日経平均のデータはなくなってしまいます。
「保存(S)」ボタンをクリックする前に、BC1001.dat などが紺色になっていないか。C「ファイル名」が1020.dat から1001.dat に変わっていないかを確認して下さい。


(03.10.22) TOPIX 1073P(-19) 日経 10883円(-141) 12.8億株 (1兆3072億円)


NYダウは9747ドル(-30)とすぐに反落したもののナスダックは1940P(+40)と続伸。円は109円台半ばで小康状態。

東京市場は小高く寄り付いたものの昨日と同様に利食い売りが優勢で、銀行株、ソフトバンクに売りが先行。値下がり銘柄数は1134銘柄となってほぼ全面安。ただし売買代金は1兆3000億と衰えず。

TOPIXは一昨日の新高値の陽線を昨日と今日とで「つつみ下げ」の格好となったので、調整がよりはっきりしてきました。25日線を割り込むまで調整をしたほうがよい。

同じ市内の方が《カナル2》のバージョンアップをしたいといって来訪されました。先日は九州の古いユーザーから、ぜひぜひ昔のように講習会をして下さい。とのハガキを頂戴していました。

今から15年ほど前は、東京・名古屋・大阪・福岡・那覇などで何度も講習会や説明会を開いたものでしたが、それができたのは日経新聞や日経総販などの協力があったし、ソフトの販売代理店もあったし、社員もいたので2.3日の出張は可能でした。今はもうそういう状況ではありません。ソフトの価格は1/3〜1/10になりましたが、そのかわり対面して説明せずともよいインターネットの時代になりました。

なにもかもを一人でやっている(@プログラム、Aマニュアル書き、B電話の対応、Cメールでの質問への回答、D発送、E毎日のHPの執筆、などなど全て。)ので、とうてい時間を空けて出かけることはできません。

その点、今日のユーザーは恵まれています。今度のバージョンアップした《カナル2》をどう使えばよいのか。と尋ねられたので、どの銘柄でもよいから例題にしましょう。といえば「ソフトバンク」で、ということだった。以下のように説明しました。

なお、このとき買いと売りが一目でわかるように、一昨日掲げたNo.63の条件表に以下の2行を追加しました。(No.1行〜No.17行までは10月20日掲載のものと同じ。今日はNo.18行とNo.19行を追加しました。)


No.1行からNo.17行は、「買い」マークを出すための条件でしたが、今日追加したのは、4月から6月にかけて実況中継したときにいった「利食い水準」を明らかにするものです。この2行を追加したことによって、@いつ買えばよいのか、Aどうなれば損切りするのか、Bどうなれば利食いするのか、の重要な3つの決定が、この条件表1つでできます。

この(カナル共通)No.63「平均線割れからすぐに反発」はダウンロードできます。



さてユーザーに説明した内容です。(出向いていけないので、HPを読まれ、講習会に代えさせてください。)
  1. 買いマークは3つ(白色・黄色・緑色)がありますが、黄色(25日線割れ)か緑色(75日線割れ)の後の買いマークが中心になることは、10月16日に述べました。同時に白色(9日線割れ)の買いマークは前回が黄色・緑色であれば、それは買ってよいが、前回も白色(9日線割れが連続している)のときは、ドンドン楽観的になっているので、これは大きな信頼はできない。

  2. 原則をいうと、まずは黄色または緑色の買いマーク(25日線割れか75日線割れ)で仕掛ける。図ではAが黄色(25日線割れ)の買いマークです。

  3. ここで買った瞬間に、「損切り水準」を考えておかねばならない。損切り水準は直前の安値3130円です。この水準を安値が1円でも下回れば、当日でも翌日にでも売却して現金化する。

  4. Aで買いの後は3130円を下回ることなく推移し、b,c,..fのような(その小波動での)新高値を続出しました。新高値をとった重要ポイントの安値を完全に下回ったら利食い売りである。ということは4〜6月の実況中継でなんども言いました。

  5. 図では重要ポイントのfの安値を完全に下回ったBの日が「利食い売り」となります。

  6. ところが、この株の上昇力は強く、2日後に白色の買いマークCを出しました。Cは前回の買いマーク(黄色)に続く白の買いマークです。黄色(または緑色)の買いマークの次に出た白色の買いマークは、いよいよ本調子の上昇が始まったとみてよく(10月16日の記事を参照)、Cでは再度の買い(直し)となります。

  7. Cで買ったとたんに考えることは損切り水準ですが、これは直前の安値の4220円を割ったときです。(1円でも割り込めば売却する)

  8. しかしその後(新高値をとっての)重要ポイントのh,i,j,k,l,mを出したので、目標は「利食い水準」に変わります。最終的にはmの安値6860 円を完全に下回った今日(高値6830円)に利食い売りが決定しました。

  9. 今日は9日線を割り込んでいますから、明日以降10日以内に再び9日線を上回れば白色の買いマークを出しますが、前回のCも白色の買いマークだったので、もうこれ以上の上昇を期待すべきではありません。白色の買いマークでは買うことはできません。

  10. 買えるのは最低でも25日線を下回ってすぐに切り返して黄色の買いをだしたとき。あるいは75日線を下回ってすぐに切り返して緑色の買いをだしたときである。
以上のようなことをいいました。講習会はできませんが、代わりに毎日書いているHPをご覧下さい。


(03.10.23) TOPIX 1017P(-56) 日経 10335円(-554) 15.1億株 (1兆5522億円)


NYダウは9598ドル(-149)と下落。ナスダックも1898P(-42)と下落。米国株式安から円は108円台に入って戻ってきました。

東京市場は昨日の下げが悪かった。今日は@米国安、A円高方向、B外国証券の寄り付き前のオーダーが2000万株超の売り越し、などから安く寄り付く。一昨日から下げている銀行・ソフトバンクが一向に下げ止まらないのが、市場心理を弱気にし、前場で日経平均は-374円安。

後場も、自律的な戻りがなかったことから、さらに売られてとうとう-554円安。暴落です。(日経平均やTOPIXが、1日に5%以上下落したら暴落といっている。)

日経平均・TOPIXは昨日の「つつみ下げ」に続いて、窓を空けての長大陰線となりました。まだ下ヒゲもでていない状況ですから、明日は下値探りとなるのでしょう。しかし今日の下げで、高値で取り残された向きも多いと思われるので、来週にいったん戻っても戻り売りの圧力は強く、立ち直りには時間がかかりそうです。少なくとも2週間や3週間は要しそう。


毎日1部上場の全銘柄のPERを見ていますが、今回のピークは23.41倍に買われていました。いつもいうことながら、全体のPERは20倍が妥当なところです。Aは21倍になろうかというところから調整に入り、19.70倍となって調整を終わりました。

9月の中間決算は上方修正する銘柄が多くでるようであり、今期の増益率が15%とかの報道であったので、最大に買えば20倍の15%増しの23倍もあるかと思っていたところ、Bでは23倍の少し前で調整入りとなりました。

その後、野村などの予想では今期は+17%の増益と予想が引きあがってきたので、20倍の17%増しの23.4倍かと目標を引き上げていましたが、はからずも23.41倍で調整入りとなりました。

グラフからはまだ今日の下落は下落途中であり、どこかで陽線となったところが中間点となり、その後は再度下げて、ここでようやく調整が完了することになりそうですが、そのときのPERはおそらく20倍台になるのではなかろうか。と思っています。

日経平均・TOPIXともに《デンドラ》の4%波動は陰転したので、上値メドは消えて、一転して下値メドが出ました。

日経平均は、@10380円、A10157円、B9822円、C9710円 となっていますが、@はすでに到達。しかし今日の下げは中間点であると思っているので、AないしBが今回の調整の下値のメドになるのではなかろうか。

TOPIX、@1039P、A1006P、B995P、C950P となっており、@はすでに到達。しかし今日の下げは中間点であると思っているので、日経平均と同じくAないしBが今回の調整の下値のメドになるのではなかろうか。

銀行株は10月に入ってからの上昇は余分であったようで、急速に9月高値水準まで下落しました。

4大銀行は、昨日で利食い水準を完全に割り込んでいましたが、今日の下落で25日線を割り込み、まともな水準へ回帰しています。75日線近辺まで下落すれば、再び買いの食指が動くことになるのでは。


(03.10.24) TOPIX 1024P(+7) 日経 10335円(+0) 11.9億株 (1兆2263億円)


NYダウは9613ドル(+14)と小反発。ナスダックはしかし1885P(-12)と続落。NY円は東京市場の下落によって109.45円。

昨日はこれといった決定的な理由がないのに暴落となりましたが、理由がなく下げるのは不気味ではあります。

朝方は昨日の大幅安のリバウンド狙いの買いが入って、日経平均は高く寄り付き+145円まで上昇しましたが、戻りはジミでした。戻りが鈍いと見て後場は売られ、逆に-148円まで下げたところから、週末ともあって手仕舞いの買戻しが入り、前日比変わらずで終わりました。

まあともかく今日は下ヒゲを出し下値調べをしたわけで、目先の安値は見た感じです。

逆張り用の条件表No.2「日経平均用'96」は、日経平均・TOPIXともに買いマークを出しました。実際に買うのは買いマークが途切れてからですが、今後のコースは当面の安値Aから、@Bのように2段下げをする,ACのように波動が「はらみ」になる。という2つが考えられます。

(Aから一気に先の高値を上回るというコースもありますが、まずこれは無い。昨日の下落は大きすぎた。) BとなるかCとなるかは、Aからの戻りの大きさに依存するでしょう。戻りのbがこの下落の半値戻し以上になればCコースになる可能性が高いだろうし、半値戻しに達しなければBコースです。どちらにしても本格的な再上昇に移るには時間を要します。

今日のところでは日経平均は 11238円→10186円へ約1000円下落しているので、半値戻しの水準は10712円となります。TOPIXは1114P→1014Pなので、1064Pが半値戻しの水準。

銀行株は大きく戻し、TOPIXの反発に貢献しましたが、東京三菱・みずほFは昨日の下げ幅の半分を超えて上昇しましたが、UFJ・三井住友は半分を取り返せませんでした。ハデに戻したようだが、たいした戻りではありませんでした。

みずほFを例にとれば、最近「利食い水準」を完全に下回ったのは、図のAと一昨日のBの日ですが、どちらも前日から窓空けとなっての下落をしています。しかし、

@Aでは、2日後のa'で窓埋めをし、3日目には早くも完全に「利食い水準」を上回りました。

A今回のBは、Bの前日から窓空けとなり、Bの翌日も窓空けです。Aのときよりもはるかに多くの投げ物が出たわけです。さらにいえば、

BAの利食い水準より上位にあったのは、図の緑色○のようにわずかに3日です。Aからの反発はこの3日分の重しを突破すればよかったので、割りにラクであった。しかもすぐに反発しているので、弱気になる暇がなかった。

C今度の下げでは、Bの利食い水準より上にあった日は13日あります。Aの重しがヤカンの蓋であると例えれば、今度の重しは漬物樽の上の大石にあたります。少々のことでは蓋は上げられない。銀行株の新高値は、すぐには出ない。


(03.10.27) TOPIX 1032P(+7) 日経 10454円(+118) 9.2億株 ( 8876億円)


NYダウは9582ドル(-30)と下落。ナスダックも1865P(-19)と3日続落。NY円は109.20円。マイクロソフトの7-9月期は増収・増益ながら先行きの見通しが気にされて下落。

よいほうよりも悪いほうに反応するあたりが、米国市場では、予想されていた好材料は折込みずみであった。ということでしょう。

日経平均は暴落の後の先週末は+0円高、今日は+118円高と反発力は弱く、見通し難の状況。出来高は10億株割れ、売買代金も8800億円と収縮。

この程度の戻りでは、昨日掲げたBコース・CコースのうちのBコースの可能性のほうが高くなってきます。明日は最低でも12億株・1兆円は出来なくては、Cコースとはならない。

もし先の安値(日経平均は10186円・TOPIXは1014P)を割り込めば、Bコース入りが確定しますが、そのときは《デンドラ》の下値メドである、日経平均では10157円と9822円が、TOPIXでは1006Pと995Pが下値のメドとなります。

先週末にみずほFを例にして「利食い水準」をいいましたが、メールで「直近の重要ポイントはcではなくfではないか」の問い合わせがきました。

なるほど、こういうところで疑問を抱かれるのか。多くのユーザーも突き詰めていけば、細かなところで悩んでおられるのではないかと思います。以下のように答えました。
  1. まず重要ポイントとは、その上昇過程でもっとも楽観的になった日であり、この日の最も安い日を株価が割り込めば、楽観が否定されたわけで、その後の株価の上昇には期待できない。という意味があります。

  2. 楽観しているとは、@新高値をとる、A上昇幅が大きい(その日の値幅は株価水準の5%)ある。という現象で判断できます。

  3. 1日の値幅が5%あるかどうかは、図の陽線がピンク色、陰線が青色で表示されていますが、

  4. 新高値に注目すれば、図でvwxyz→a→b→cは新高値ですが、d,e,fは新高値ではありません。従って@値幅が5%あって、A新高値になっている最後の日はcの日であり、新高値ではないd・e・fは「利食い水準」を決定する重要ポイントではないのです。

  5. 株価上昇に最も楽観的になったときは、出来高も増加しますが、cとfの出来高を比べても、cこそが最も楽観した日であり、従ってこの日の安値を株価が下回れば、楽観人気は否定され、株価の上昇が頓挫したことは明らかです。


(03.10.28) TOPIX 1045P(+12) 日経 10561円(+106) 9.9億株 (1兆 649億円)


NYダウは9608ドル(+25)と小反発。ナスダックも1882P(+17)と反発。NY円は108.45円。

米国高を受けて東京市場は反発。しかし一方で円が108円台前半で推移し、懸念材料は残る。

まずは為替には関係ない銀行・建設が買われ、昨日に引き続き自律反発となりましたが、戻り具合は強くありません。出来高は9.9億株、売買代金は1兆円と思ったよりも2割少ない。

日経平均でいえば、ザラバ値で11238円→10186円へと1052円の下落をしましたが、今日のザラバ高値10592円は安値から406円の上昇。約38%の戻り率です。終値ベースでは、11161円→10335円へ826円の下落。今日の終値10561円へは226円の戻りであり、戻り率は27%ほど。

半値戻しの水準はザラバ値で10712円。終値ベースで10748円。ここまで戻して、ようやく先日からいっているBコース(2段下げ)となるか、Cコース(はらみ)となるかの可能性が5分5分になるわけです。

先日掲げた条件表No.63「平均線を割り込んですぐに反発」は、25日線あるいは75日線を割り込む銘柄が続出したので、銘柄によっては買いマークを出すものがでてきました。定点観測8銘柄についていえば
  1. 今回の下落で、9日線を下回った銘柄は@新日鉄、A住友鉱

  2. 25日線を下回った銘柄はB鹿島建、CみずほF、D野村

  3. 75日線を下回った銘柄はEソニー、Fトヨタ、GNTT、です。

  4. この順に株価の動きは強いといえますが、急落した銘柄は先の高値を上抜くことはなかなか難しい。急落があったということは、機敏に売り抜けた向きが多かったということでもありますが、売れずに取り残されてしまったという向きはその4倍・5倍います。

  5. 当然取り残された向きのうち、戻れば売ろうという考えをもつ人がでてくるので、戻れば売ろうとする人が増え、すんなりと高値奪回とはなりません。

  6. で、「急落」ですが、2週間程度で15%下落したものは急落というメドを持っていますが、最近よく使う「重要ポイント」を手がかりにするらば、下落途中に陰線の重要ポイントが2本以上でたときは急落と見ればよいでしょう。

  7. 8銘柄のうち下落途中で陰線の重要ポイントが2本以上でているのは、@みずほFが3本、A住友鉱・ソニー・野村が2本です。こういう銘柄は戻りは辛いと思ってよいでしょう。


(03.10.29) TOPIX 1057P(+11) 日経 10739円(+178) 12.3億株 (1兆2291億円)


NYダウは9748ドル(+140)と大幅続伸。ナスダックも1932P(+49)と大幅続伸。NY円は108.20円。

米国高を受けて東京市場は反発。寄り付き前に発表のあった9月の鉱工業生産指数は前月比+3.0%(速報)の伸び。伸びたものはデジカメ・携帯・フラットパネル・半導体などハイテク分野であったので、ハイテク・半導体製造装置関連株が大幅上昇。

ザラバで半値戻しをした後はいったんはダレていましたが、日立・富士通などの中間決算が発表され、これを手がかりに再上昇。昨日の松下・アドテストに続いて日立・富士通の通期の見通しがよかったことから、引け後に発表される三洋電なども先取りして上昇。

電気分野がハデに上昇しました。銀行株は高寄りしたものの、先の高値圏の保合いの重しは重く下落。

日経平均・TOPIXともにザラバ基準での半値戻しは達成しましたが、終値基準での半値戻しはまだ達成できていません。グラフからは、Bコース・Cコースの可能性は5分5分ながら、最近の株価は、@新聞で業績の上方修正が報じられては上昇し、A実際に決算が発表されてはまた上昇、といったように「1粒で2度おいしい」現象です。

だいたいが、株価上昇の材料は@がメインで、Aは上昇しても1日。逆に材料出尽くしで下げる。というのがこれまでの例でしたが、今回はAでもまだ上昇しています。今日の松下やアドテストがその例。となればこれから次々に発表される決算は相場を支えるので、Cコース(はらみ)の可能性が高くなってきました。

最近「梱包ファイル」にした条件表No.63ですが、これは個別銘柄用の条件表です。日経平均・TOPIX・NYダウ・ナスダックなどの指数を見るには、「重要ポイント」の幅が5%というのは大きすぎます。(なにしろ、指数が前日比で5%の変化をしたときは、私は「暴騰」「暴落」としているくらいです)そこで、次図のように重要ポイントの幅を半分の2.5%にしたものを指数用の条件表No.64とします。


この(カナル共通)No.64「日経・平均線割から反発」はダウンロードできます。


この条件表No.64を使ってNYダウ・ナスダックを描くと、図のようになります。

25日線割れからの反発(黄色↑)、75日線割れからの反発(緑色↑)は赤丸で囲っていますが、このような位置で買いマークがつきます。

NYダウでは重要ポイントはまったく出ていません。ナスダックでピンク色の陽線と青色の陰線が各1本でているだけです。日経平均・TOPIXのほうは結構出ているので、米国市場よりも東京市場のほうが、株価の動きは激しいといえます。

しかし、それは東京市場のほうが付和雷同の性格が強いとか、他人の振りに追随する傾向があるということでしょうか。


(03.10.30) TOPIX 1053P(-3) 日経 10695円(-43) 12.1億株 (1兆 317億円)


NYダウは9774ドル(+26)と3日続伸。ナスダックも1936P(+4)と3日続伸。NY円は108.30円。

東京市場は昨日、半値戻しの水準へ戻りましたが、同時に9日線や25日線の水準でもあるので、今日は均衡した状態となって、小動きに終始しました。

三菱電の営業益が前期比-48%減と発表。東芝・富士通・ソニーなどはナカナカ業績アップとはいかず。

一方、松下・シャープの業績はよく、日経朝刊にありましたが、「西高東低」です。どうもパソコンや通信機器に拘泥している企業はよくない。これからはやはりデジタル家電の時代であるようです。

2010年からはテレビもデジタル化されるし、ここへ向けての家電のデジタル化は拍車がかかります。すでにスケジュールが決まっているもので、さほど騒がれずに株価に反映されてない事例は結構あります。

今年10月からジーゼルエンジンの排ガス規制が始まることは、とっくに知られていたことでしたが、ボッシュAが75日線を上回ったのは昨年12月で、株価は160円でした。これが8か月後には550円へ上昇。いすゞは75日線を上回ったのは1月のことで、株価は43円。これが9月には228円へ上昇。

来年確実なものは、新札の発行です。野口英世・樋口一葉が新顔として登場。当然にATM・キャッシュディスペンサーや自販機の総入れ替えの需要が起こります。1兆円の新規需要が発生するらしい。

東京都は各家庭に火災報知器の設置を義務付けるとかの報道があって、報知器メーカーが一時買われていましたが、すぐに人気は止んでしまいました。しかしこれも決まれば株価の持続的な材料になります。

定点観測8銘柄で、75日線が下向きになった(あるいはすぐに下向く)銘柄が3つ出てきました。75日線が下向きになれば、先日来いっている条件表No.63の「平均線を割ってからすぐに反発」は買いマークを出さなくなります。

75日線が下降に転じた@ソニー(これはまもなく下降)、Aトヨタ、BNTT、はしばらくは買いになりません。


(03.10.31) TOPIX 1043P(-10) 日経 10559円(-135) 10.0億株 (1兆 137億円)


米国の7-9月期GDPは年率+7.2%成長とびっくりの数字が出ました。ところがNYダウは9786ドル(+12)と4日続伸したものの、ほとんど影響を与えませんでした。ナスダックは1932P(-3)とへこむ有様で、米国市場は+7.2%成長をすでに織り込んでいたのか。

東京市場は米国GDPの数字と、円安(108.70円)を受けて寄り付きは上昇。しかし月末・週末・しかも3連休とあっては、手をすかせておこうという気になるのは当然で、利食い売りが優勢。朝方高かった電気株もマイナスになり、銀行株も下げ、出来高上位10銘柄は全部マイナスで終わりました。

日経平均やTOPIXがBコース(2段下げ)Cコース(はらみ)のどちらになるにせよ、@高値→安値の下げ波動、A安値→戻り高値への上げ波動、B戻り高値→安値の下げ波動、の3つの波動を必要とするわけで、いま確定しているのは@高値→安値の下げ波動だけです。10月23日の暴落を見て、立ち直りには2週間や3週間はかかるといったのは、この3つの波動をつくる時間が必要であるからです。


「あなたのHPでは、なぜ9日順位相関とか9日平均線を使っているのか?」と尋ねられました。

答えは、「現実の株価の動きをみると・・・」です。図は「主な株価」ですが、a〜gの各期間をみると
  1. a→b(下げ)は11日(高値と安値の日を含む)
  2. b→c(上げ)は8日
  3. c→d(下げ)は10日
  4. d→e(上げ)は29日
  5. e→f(下げ)は 8日
  6. f→g(上げ)は 9日
になっています。これは2201 森永 の最近の波動ですが、全銘柄の過去の波動を調べてみれば波動の期間は簡単にわかります。

次図のような条件表No.17を設定しましょう。この条件表(梱包ファイル)(カナル共通)No.17「安値高値の日数」はダウンロードできます。「条件表(梱包ファイル)のダウンロードと移入のしかた」に説明してある手順でダウンロードし、条件表を「移入」して下さい。(条件表No.17にしています。)



この条件表No.17を使って、「計算(K)」→「平均とSD」にいき、@東証1部銘柄について、A99999までの999日間(99年10月から2003年10月までの4年間)の統計をとったのが、下の図です。


@「安値→高値」への上昇日数は11.5日です。件数は63420件あります。

A「高値→安値」への上昇日数は13.0日です。件数は62621件あります。

だいたい12日上げて、13日下落しているというのが平均的な姿です。ここからすれば、12日ないし13日の順位相関を使えばよいのではないか。の思いもあるでしょうが、12日〜13日の順位相関を使ったとき、「平均的な」ということは、半分は当たるが半分は外れるということになります。

また順位相関のピークと株価のピークが一致していては、順位相関のピークを当てて→株価を当てるという面倒なことになります。株価は上昇しているが、順位相関はへこんだ→株価のへこみがあるかも知れない。というのがチャートの有意義な使い方でしょう。

そこで12〜13日を少し縮めて9日とし、早め早めに決断ができるようにしているのです。


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