TOPIXをどう見たか・判断したか (03年9月)

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(03.9.1) TOPIX 1027P(+25) 日経 10670円(+326) 16.0億株 (1兆1487億円)


週末のNYは9415ドル(+41)と続伸。ナスダックも1810P(+10)と続伸し、ザラバベースでも先の高値1812Pを1P上回り、新高値を更新。まさか先の大陰線をこうもあっさりと取り返すとは思いませんでした。

東京市場は、米国高を受けて高く始まり、次第高となりました。日経平均は前場で10500円台に乗せ、後場に入って10600円台に乗せ、少し下げて2時半頃から急上昇して、1年2か月ぶりの10600円台で引けました。

出来高は月曜日にもかかわらず16億株、売買代金は1兆円を超え、年初来の新高値銘柄は275銘柄と、大きな流れが出来ました。

この動きは、第1段の上昇の6月から7月への切り替わりと同じです。Aでは17日順位相関が85以上になって「逆張りはキケン」ということで売りマークが途切れましたが、今回のaでも同じでした。

Bでは9日平均線をわずかに下回ったところで押し目が終わり、7月に入ってCからの奔騰になったのですが、今度もbで9日線までの調整をし、9月になってcからの急騰です。少し違うのは、
  1. Bでは「主な株価」が小波動のピークとボトムを出したが、今回のbではピーク・ボトムは出さなかった。
  2. Bのボトムでは、17日順位相関は85以下に落ちていたが、今回のbでは85以上(85.4)までしか落ちていなかった。
という点です。つまり、今回の方が押しが小さく(高値保合い状態)押し目らしい形をとらなかったわけです。見込みとしては、この2点がBのようになるだろう、そのためには もう少し時間がかかり、もう少し株価が下げる必要があると思っていたので、今日の上昇は「虚を突かれた」感じです。

ともあれ、TOPIXは新高値をとっての上昇を開始したので、前回の7月1日からのような上昇となるのでしょうか。

注目している銀行株の行く末ですが、昨日までの3日間で、UFJ・三井住友・みずほFの3Gは、@3日連続の陰線である、A3日連続のヒゲ足である。という点で珍しいことになっていました。

ヒゲ足というのは、その日のヒゲの長さが実体(始値と終値の長さ)よりも長いものをいいます。簡単にいえば、実体が長いということは始値→終値へ方向が決まっていたということであり、ヒゲが長いのは、いったんは上昇したが押し戻された(上ヒゲ)あるいは、いったんは下落したが買い戻された(下ヒゲ)というふうに、その日の方向が定まっていないことを表します。

そこでヒゲ足が3日も続くのは、これまでの上昇傾向に迷いが生じたということであり、陰線が3日も続くのは、迷いから方向が決まったときは、下落のほうに決まる可能性が高い。と思っています。

下落が決まるのは、株価が利食い水準を下回ったときですが、今日は一斉高になったので、利食い水準からは上に離れてしまいました。三菱東京と三井住友は「3連続陰線のヒゲ足」を上抜いてしまったので、この足型の効力はなくなりましたが、UFJ・みずほFは、まだクリアしていないので、なお注目しておかねばなりません。


(03.9.2) TOPIX 1028P(+1) 日経 10690円(+19) 16.3億株 (1兆4559億円)


米国市場は休場だあり、昨日の東京市場の急騰の翌日というのに、活況となりました。寄り付きこそ小安くなったものの次第に押し目買いが入り、前場でザラバ高値10748円(TOPIXは1032P)をつけ、後場は少し下げましたが、続伸。

出来高は16.3億。売買高の1兆4559億円というのは7月初めの奔騰時と同じです。昨日の外国人の寄り前の注文は売りが2690万株、買いが3290万株で、600万株の買い越しであったようです。

今日は2000万株ほどの買い越しらしく、外国証券はNYが休みであろうと(8月の夏休暇もそうだったが)とにかく買い意欲に満ち満ちています。

日経平均の10600円は昨年7月中旬の水準ですが、新日鉄・トヨタ・みずほFのグラフを重ねてみると、@新日鉄は昨年7月の水準をクリア(201円→209円)、Aトヨタもクリア(2995円→3220円)、BみずほFは遠く及ばず(2800千円→145千円)となっています。(02年7月12日→03年8月29日の株価)

今日は銀行株が大きく上昇したので、今日までの銀行株の株価を取り出すと、三菱東京が(892円→711円)、UFJが(298円→361円)、三井住友が(668円→442円)、みずほF(280円→159円)です。

UFJはいち早く昨年7月の水準をクリア(121%の戻り)しましたが、三菱東京(80%の戻り)・三井住友(66%の戻り)・みずほF(56%の戻り)、となお新日鉄・トヨタほどの戻りではありません。

こうみてくると、最近の銀行株の怒涛の上昇の原因がわかるような気がします。日本株買いで、最も出遅れているのが銀行株である。という外国人投資家の認識のようです。

さて日経平均は上昇しているが、その内容は、@出遅れの銀行株、A米国連動のハイテク株、B同じくナスダック連動の通信・IT関連、(少し前はC鉄鋼・非鉄・海運だった)と、株価が高いものが多く、個人投資家にはあまり縁のない銘柄がにぎわっています。

しかしそういう銘柄しか上昇していないわけではないし、いずれ今上昇している銘柄も頭打ちになります。これを追っかけていけば、目先の高値つかみになりかねません。

ここはやはり「上昇トレンドにある銘柄の押し目買い」を励行するしかありません。 4月以来折に触れいっている @条件表No.185の「9日順位相関・9日V相対」を使って、8月13日のお盆から今日までに買いマークを出したものを検索し、A小波動の安値・高値がともに切り上がっている銘柄をピックアップすると、右の24銘柄が出ています。

相場の時流を波乗りするがごとく乗っていくことはナカナカ難しいことです。愚鈍であっても「押し目買い」に徹するほうがよいのでは。


(03.9.3) TOPIX 1033P(+4) 日経 10715円(+25) 14.9億株 (1兆5547億円)


連休明けのNYは9523ドル(+107)と上昇。ナスダックも1841P(+31)と新高値。

東京市場は寄り付き後すぐに10813円のザラバ高値を出したものの高値警戒感が出て、前引けへかけて下落。後場は昨日の終値を挟んでの小動きとなりましたが、結局プラスで引けました。

今日の主役は銀行株とソフトバンク。出来高は14.9億株と少し減ったものの売買代金は昨日より増えて1兆5500億円。

昨日、1年前の日経平均と、@新日鉄、Aトヨタ、BみずほF のグラフを重ねて、みずほFの出遅れがはなはだしいことを見ました。

日経平均とある銘柄の関係を知るには「レシオケータ」を使うと簡単なので、今日はその設定例を掲げます。


「レシオケータ」というのは、
  1. ある時点の日経平均と銘柄の株価の関係を100として、
  2. その後株価の関係がどうなったかを計算します。

  3. レシオケータが110になっていれば、その銘柄は日経平均よりも10%ほど大きく上昇したのであり、
  4. レシオケータが90になっていれば、その銘柄は日経平均よりも-10%ほど上昇が少なかった。
ということになります。

で、いつの日の日経平均と銘柄の関係を基準とするかですが、昨日は今の日経平均の水準と同じ水準であった02年7月12日を基準にしました。
  1. 日足のグラフで、今日の終値10715円に近い値段を見ていくと、
  2. 昨年の7月12日(いまから284日前)が
  3. 10601円でした。 284日前を基準としましょう。次のような条件表を設定します。


  1. No.2行に、(C1001) (加工なし)を設定します。
    「C1001」は日経平均のコードです。「共通銘柄」です。この行の設定によって、どんな銘柄のグラフを描いたときでも、「日経平均」のグラフが重ねて描かれます。

  2. No.3行が今日の目的の行で、(株価) と (C1001) の (284日前) (レシオケータ) と設定します。284日前は今日までのデータでは02年7月12日に当たります。 (明日になればデータが追加されるので、02年7月12日は285日前になります)

  3. 例えば6501 日立 のグラフを描くと右図のようになります。今日のレシオケータは89.9となっています。284日前の日経平均と日立の関係は100でしたが、今日は89.9で、日立は日経平均ほどには上昇していません。(約10%ほど見劣りしている)
284日前の7月12日の株価と今日の株価を比べてみると、日経平均は 10601円→10715円であり、日立は 735円→668円でした。
  1. 当初の日立は日経平均の0.0693倍(735円÷10601円)の値段であったので、
  2. 今日現在もこの関係であるならば、10715円×0.0693=743円になってなければなりません。
  3. ところが今日の株価は668円です。668円÷743円=0.899と、上昇が不足しているわけです。
  4. オシレータは0.899×100=89.9と計算されています。
このようにオシレータを見れば、その銘柄が日経平均に比べて、より強く上昇しているのか、上昇が不足しているのかを知ることができます。

この条件表を使って、「単独検索」の(無条件)で検索すれば、オシレータの一覧表が出来上がります。どの銘柄(業種)がより上昇し、どの銘柄(業種)が出遅れているのかがわかります。


(03.9.4) TOPIX 1030P(-3) 日経 10646円(-68) 14.7億株 (1兆3487億円)


NYはよい経済指標が出て、9568ドル(+45)と続伸。ナスダックも1852P(+11)と続伸して、ともに新高値。

東京市場は高く始まったものの、銀行株・半導体関連株に利食い売りが出る一方で出遅れ株が買われ、小動きとなりましたが、大引け間際に下落してマイナスとなりました。

寄り付き前に財務省の4-6月期法人企業統計が発表され、設備投資は1年9か月ぶり、売上高は2年ぶりにプラスに転じたようですが、この材料はすでに織り込んでいたのか、あまり響きませんでした。

しかし出来高は14.7億。売買高の1兆3487億円と高水準を維持し、今日の下げは、そうめんを湯がくときに差す「びっくり水」といったところ。

銀行株はさすがに今日は大きく下げました。それでも利食い水準に引っかかったのは三井住友だけで、あとの3Gは今日の下げにもかからわず利食い水準を超然としています。 まだ銀行株がピーク打ちしたとは決定できません。

今朝、メールで「パラボリック・システム」を《カナル2》の「加工」に入れてはもらえまいかと要望がありました。

パラボリックシステムというのは、一定の計算方法によって、@トレンドが上昇中には下限線を描き、これを下回れば下降トレンド入りし、Aトレンドが下降中には上限線を描き、これを上回れば上昇トレンド入りしたと判断する。B判断した日が売り・買いの日である。というものです。

常に買い玉・売り玉を維持しています。平均線を上回れば買い・下回れば売り。あるいはカギ足が陽転すれば買い・陰転すれば売り。のように機械的にドテン売買をすることを目的にしています。

《カナル2》の条件表の優れたところは、さまざまなチャートを組み合わせて売買マークを出す、という点にありますが、パラボリックは、それだけで売買を決定してしまうので、他のチャートとの組み合わせはできないと考えていました。

しかしよくよく考えてみると、パラボリックの出す売買マークは、他のチャートと組み合わせることはできることがわかりました。(つまりパラボリックが「買い」としても他のチャートが「買い」とならなければ、真の買いとはしない。、ということができる)

そこで今日は「パラボリック」をプログラムして「加工」に加えてみました。グラフにしたのが右図です。三菱東京は売りになっていますが、他の3Gは下限線にはもう少しの余裕があります。

「パラボリック」は次回の《カナル2》Ver.5に入ります。


(03.9.5) TOPIX 1026P(-4) 日経 10650円(+3) 11.7億株 (1兆1353億円)


NYは、9587ドル(+19)と5日続伸。ナスダックもインテルが67-9月期の売上高が上方修正したのが好感されて、1868P(+16)と7日連騰。ともに新高値。

東京市場は海外高を見て小高く始まったものの、日経平均は上下100円幅の膠着状態。とりあえずの景気回復は織り込んだし、企業業績の予想に基づいて、PERで20倍あるいは30倍まで買ったし。

この先さらに上昇するには、@景気回復の強い経済指標がでてくるとか、A企業業績が今期は15%伸びるとか、来期も15%伸びるとかの数字が欲しいところです。

8月の投資主体別売買動向が発表されました。外国人は3か月連続して1兆円以上の買い越し。3か月で実に4兆円の買い越しですから、5月以来の東京市場の上昇は外国人が9割、個人投資家が1割の貢献といえます。

業績相場は合理的であることの例として、
  1. 5401 新日鉄は今期1株利益は10.3円、来期13.2円なので、PER20倍の206円〜264円が妥当値である。

  2. 5713 住友鉱は今期1株利益は26.2円、来期28.0円なので、PER20倍の524円〜573円が妥当値である。

  3. 6502 東芝は今期1株利益は12.4円、来期18.6円なので、PER30倍の372円〜558円が妥当値である。
といったことをいいましたが、だいたいこの水準で伸び悩んでいます。新日鉄の高値は230円。住友鉱の高値は573円。東芝の高値は541円。

9月中旬には、会社四季報や会社情報が発売されますから、ここで新しい予想数値がでるはずで、そのころから新しい業績予想にもとづいた新たな業績相場になるのではなかろうか。


(03.9.8) TOPIX 1027P(+1) 日経 10683円(+32) 10.3億株 (1兆813億円)


先週末のNYは、9503ドル(-84)と反落。ナスダックも1858P(-10)と一服。

米国安を受けて、東京市場は小安く始まったもののすぐに戻り歩調となり、日経平均・TOPIXともにプラスで引けました。

朝方安かった銀行株・ハイテク株・鉄鋼株はすぐに戻りましたが、新値抜けまでの元気はない。買い意欲はあるけれども、上値を追って買うには材料がない。といったところです。しかし売買代金は6日連続の1兆円超と減りません。

週刊・東洋経済の今週号はなかなか読みこたえのある内容でした。
  1. まずは9月中旬発売の「会社四季報」の先取りをした「稼ぐ大企業」および「増額600社ランキング」の記事。

    増額幅の大きいものは、@野村、Aドコモ、B三井住友海上、CKDDI、D大和証G、Eりそな、F日立、Gキャノン、Hホンダ、I日興コ など。この下の50位〜174位(ここまでランキングがある)を丹念に見ていけば、今後の業績相場で活躍する銘柄を見つけるための大ヒントになります。

  2. ついでレポートの「日は再び昇る!ニッポン半導体の逆襲」。これまでの半導体の用途の40%はパソコンであり、米国の一人勝ち(マイクロソフトとインテル)だったが、デジタル家電に移ってきた。半導体市況を動かすのはいまや日本市場である。というレポートであり、これは実に心強い内容でした。

    世界シェアは、ゲーム機(90%)・デジカメ(85%)・DVD(65%)・カーナビ(75%)・プラズマテレビ(90%)とことごとく圧勝しているのだそうで、米国。中国・韓国にはにはこれらコアはなく、日本は独走状態にあるらしい。(今週号はぜひ買って読まれたい)


(03.9.9) TOPIX 1045P(+17) 日経 10922円(+238) 14.5億株 (1兆2977億円)


NYは、9586ドル(+82)と先週末の上げ幅を取り返し、ナスダックは1888P(+30)と週末の下げ幅の3倍上昇して新高値。

東京市場も新高値を更新。とにかく日経平均は陰線が並んで、そろそろ「主な株価」が小波動のピークを出すか。と思っていても、ほとんど値を下げずに新高値に進んでいきます。

今の小波動は8月7日にボトム9224円をつけて以来、今日で24日になるのにピークはでず、一本調子の上昇です。

前回の第一段の上昇波動のうち、5月21日の7962円のボトムから6月18日の9188円のピークまで、長く上昇を続けましたが、これは22日間の上昇でした。22日(約1か月の立会い日数)を超えて上昇するのは、最近では珍しい。

そう思って調べてみると、99年10月19日→99年11月24日の25日間というのがありました。ネットバブル以来のことだったわけです。

定点観測8銘柄で、右の4銘柄は「利食い水準」が出ていますが、この水準を割り込んだのは新日鉄だけで、鹿島・住友鉱はザラバ安値ですらこの水準に達しません。

ソニーはここへきて人気になり、新しい利食い水準を出しました。

この相場は少々高いからといって逆張りの利食いしていると、売ってからのほうが上昇幅が格段に大きかったということになりかねません。

利食い水準を完全に下回ったのを見届けてから売るという方針のほうがよかったし、これからもよいのではなかろうか。

新日鉄のようにいったん利食い水準を下抜いて、売却した銘柄はどうすればよいのか。ですが、
  1. 条件表NO.185「9日順位相関とV相対」で買いマークがでたら買いなおせばよいし、

  2. 買いマークが出ずに上昇したならば、先の利食い水準を完全に上回ったときに買う
ということになります。

トヨタはこの上昇波動ではまだ人気にならず、利食い水準はでていません。

みずほFは、次々に利食い水準を切り上げてきて、今日は水準近辺にあって、これは注目するところです。

野村は利食い水準は下のほうにあるので、これから上位で大幅高となって新しい利食い水準を出すのでしょうか。

最も出遅れているのがNTTで、利食い水準はありません。(というよりもまだ小波動のボトムが出ていない。)


(03.9.10) TOPIX 1043P(-1) 日経 10856円(-65) 14.3億株 (1兆3609億円)


NYは、9507ドル(-79)と昨日の上げ幅に匹敵する下落で、ここへきて高値圏での波乱となっています。ナスダックは1873P(-15)と昨日の上げ幅の半分の下げで、こちらは下げは浅い。

東京市場では、4-6月期GDPが、速報の+2.3%から+3.9%へ上方修正され、少しびっくりです。名目成長率は+1.2%になったとかで、景況感はさらに好転。昨日の上昇上昇の反動・米国安にもかかわらず、マイナス幅が小さい理由になりました。

しばらくは、@「主な株価」が出す小波動の高値(ピーク)と安値(ボトム)について、A「主な株価」が表す波動の形や大きさについて、の説明を連載したいと思います。

次図はみずほFのグラフです。主な株価は、A,Cで高値を、B,Dで安値を表示しています。最も直近に出したのはDの安値です。Fではまだ高値は出ていません。ということは、現在の小波動は上昇中であるということです。

波動が下降になったということは、直近に高値が表示されたときにわかります。高値が表示されない限りは上昇中です。

で、いつ高値や安値が表示されるのかというと、
  1. の高値が表示されたのは、aの売りマークが出た日です。Aの日から7日遅れで確定しました。aの日から小波動は下降に移ったことがわかります。

  2. の安値が表示されたのは、bの買いマークが出た日です。Bの日から3 日遅れで確定しました。bの日から小波動は上昇に移ったことがわかります。(しかしこの日がピークになった)

  3. の高値が表示されたのは、cの売りマークが出た日です。Cの日から9 日遅れで確定しました。cの日から小波動は下降に移ったことがわかります。(しかしこの日がボトムになった)

  4. の安値が表示されたのは、dの買いマークが出た日です。Dの日から3 日遅れで確定しました。dの日から小波動は上昇に移ったことがわかります。
この売買マークに従って売り買いをするならば、
  1. a売り→b買いはマイナス。
  2. b買い→c売りはマイナス。
  3. c売り→d買いはマイナス。
  4. d買い→現在は大幅プラス。
となります。3回小幅に負けて、4回目で大きく取り返したというところです。この売買マークを出す条件表は次のようになります。簡単な条件表です。



この条件表を使って「単独検索」をすれば、今日「主な株価」が高値あるいは安値を決定した銘柄がわかります。

右図は今日の株価での検索結果ですが、買い(Ba)となっている銘柄は、「主な株価」が今日初めて安値を表示したものです。つまりは小波動は上昇に転じた銘柄です。

売り(Sa)となっている銘柄は、「主な株価」が今日初めて高値を表示したものです。つまりは小波動は下降に転じた銘柄です。

勘違いしてはいけないのは、買い(Ba)となった銘柄は、今日の位置に安値が表示されたのではなく、「今日」何日か前の安値が「主な株価」の安値であることがわかった、ということです。

上図で 2801 キッコマ が買いになっていますが、グラフを見ると、主な株価は 736円の安値を表示しています。

この安値736円は、昨日までは表示されていませんでした。今日の株価を見て、ようやく736円が小波動のボトムであることがわかったわけです。

2801 キッコマ は今日小波動が上昇波動に転じたことがわかりましたが、問題は、この小波動が大きく上昇するのか、小幅なものであるのかの推定です。これは追々述べます。


(03.9.11) TOPIX 1023P(-20) 日経 10546円(-309) 11.4億株 (1兆2098億円)


NYは、9420ドル(-86)と昨日の下げ幅を拡大して続落。ナスダックは1829P(-49)と昨日の上げ幅の3倍に拡大しての続落。昨日の下げが小さかったぶん、「はらみ後下抜け」といった足型になって、一気に悪化。

東京市場は、高値警戒感がずっとあったところに、米国安とビンラディンの声明の放映があって、利食い急ぎとなりました。

最近の上昇は、鉄鋼株+銀行株からハイテク株+銀行株が原動力になっていましたが、今日は値嵩ハイテク株は大幅安。

出来高は11.4億株と少なくなったものの売買代金は1兆2000億あり、つまりは値嵩株が中心に売買(利食い売り)されているのですが、次の上昇波動は低位株へ循環してくるのか。まあ日経平均は下げたとはいっても、この売買の厚さを見れば下値は深くなさそうです。

8月20日に日経平均の《デンドラ》の4%波動による上限線を掲げましたが、上値メドは@10099円、A10377円、B10747円、C10933円の4つでした。

8月20日当時は10099円を突破しており、ABCの上値メドに向けてどのような動きをするのかが注目点でした。

その後今日まで上値のメドは変化がなかったので、特に取り上げなかったのですが、昨日の日経平均はザラバ高値10938円を出し、Cの10933円に達しました。

まあ達したからピークになるということでもないのですが、前回はAで最上位の上限線(9128円)をザラバ高値9188円で達成した後に「主な株価」はこの日をピークと判定しました。

ただしその後の下げは小さく8846円でボトムとなりました。今回も似たようなことが起きています。グラフCは主な株価が2〜3日後には小波動のピークと判定するはずです。

おそらく「主な株価」が高値10938円と表示して3〜4日後に押し目買いを考えてもよい状況がでてくるのではなかろうか。その後は、グラフのBのように上限線を突き抜けるか。

ネットトレーディングで目先張りをしていない多くの個人投資家は、下げれば買おうと思い続けていたが、ナカナカ下げないので、8月のお盆からは買う機会がなかったようです。

ようやく今日は大きく下げてきたので、「買ったらよいか」と聞かれましたが、少し早いのではないか、と答えました。その理由は以上のような《デンドラ》と「主な株価」の関係を思ったからです。


(03.9.12) TOPIX 1042P(+18) 日経 10712円(+166) 18.9億株 (1兆9098億円)


NYは、9459ドル(+36)と昨日の下げ幅の半値戻し。一昨日からは1/4の戻しであり、まだ戻り歩調とはいえません。ナスダックは1846P(+22)と昨日の下げ幅の半分戻らず。

東京市場は米国の下げが止まったことから反発となりました。日経平均は-309円の下げに対して+166円の反発をして、約半分の戻り。

TOPIXは-20Pの下げに対して+18Pとほとんどを取り戻し、TOPIXの強さを表明。

つまりは、日経平均の動きに影響力のある値嵩株はあまり戻せなかったが、TOPIXに影響力のある時価総額の大きいトヨタ・ホンダ・銀行株が上昇したためです。ハイテク株はそう戻っていません。

今期の利益予想が大幅増額修正された銘柄で、前期からの利益の伸びが大きく、PERが低い41銘柄を 結果ファイルNo.178 に登録しました。

右のような銘柄です。多くは増額修正となることは周知のことで、株価はそれなりによく上昇しています。ただ株価はどこかで調整を入れるはずで、調整を入れて立ち直ってきたときに捕らえたい。という銘柄です。

結果ファイルをダウンロードしたいならば、以下のようにして下さい。(《カナル2》・《カナル1》とも同じ)
  1. 上の下線が引かれている「結果ファイルNo.178」の文字を右クリックして、

  2. 「対象をファイルに保存」を選び、

  3. 保存先は、ユーザーのHDの\tokenフォルダの下部の\DTKB10フォルダ(c:\token\DTKB10)を選択して保存して下さい。(週足に保存するなら、WTKB10を選択すればよい)

  4. 保存する際に、「ファイル名」をsrch178.datから、srch001.dat などのように数字を変更すれば、その結果ファイルNo.(この例ではNo.001)に保存できます。(数字は001〜199までが使えます)

  5. 結果ファイルの一覧表に、タイトルは表示されませんが、結果ファイルNo.178を指示すれば、41銘柄が選択されます。


(03.9.16) TOPIX 1062P(+19) 日経 10887円(+174) 15.1億株 (1兆4321億円)


東京市場が連休中のNYは、9471ドル(+11)→9448ドル(-22)と動かず。ナスダックも1855P(+8)→1845(-9)と小動き。

3連休を開けた東京市場は買い気満々となって、TOPIXは新高値。日経平均は高値更新とはなりませんでしたが、「主な株価」が高値を表示するかと思っていたこととは180度真反対の動きとなりました。

日経平均は先日、デンドラの上値メドの最上限(10933円)に達しましたが、TOPIXは上値メドの@1071P、A1061Pの2つの上値メドが未達成でした。今日はAの1061Pを超え、明日は1071Pを目指そうという動きです。

日経平均に出遅れていたTOPIXでしたが、ようやく日経平均以上の上昇を見せました。

TOPIXの上昇は1にも2にも銀行株のおかげです。「主な株価」がボトムを出したのは8月8日の911Pでした。同じく銀行株がボトムとなったのは、8月8日で、以来、TOPIXも銀行株も「主な株価」はピークを出していません。

先日もいったように株価指標(日経平均・TOPIX)は「主な株価」の小波動(上昇波動)の期間が22日を超えることはマレです。前回は1999年10月から11月にかけて25日間というのがあったといいましたが、今のTOPIXは今日で27日目となりました。

つまりは、今の相場は尋常のものではなく、ネットバブルに匹敵しているわけです。当時はインターネットに過大な夢をかけてバブルとなったのでしたが、今回は売られに売られた日本企業の見直しです。

今日も銀行株はUFJとみずほFがS高になるなど活況となりましたが、竹中金融担当大臣が決まった昨年9月30日の株価は、 三菱東京899円。UFJが323円、三井住友が684円、みずほHが285円でした。これほど銀行株が上昇しても、昨年9月30日の株価を上回ったのはUFJだけ(今日は446円)です。

市場の心理というのは恐ろしい。みずほFが、9月30日の285円から7か月後の4月28日に58.3円をつけて株価は1/5になりましたが、いまや5か月もたたぬうちに3.7倍です。この1年間は、東京市場は政治に翻弄されました。ようやく政治とは離れて動くようになりましたが、まだUFJを除いて、銀行株は昨年の株価に戻っていません。

昨年の10月から今年の3月までがいかに異常な事態であったのかを反省し、いまは急速に株価水準を取り戻そうとしているのが銀行株の動きです。4月末に銀行株を空売りしていた玉も今月は買い戻しに躍起になっているはずで、今日の銀行株の奔騰はその表れでしょう。昨年9月末の水準に戻ったときTOPIXはどうなるのか。これが次なる焦点です。


(03.9.17) TOPIX 1072P(+10) 日経 10990円(+103) 18.1億株 (1兆6930億円)


米国は、連銀が金利を据え置きとしたのを好感し、NYダウは9567ドル(+118)と上昇。ナスダックは1887P(+41)と大幅高。シカゴの日経先物は早々と11000円台に乗せて11075円。

東京市場はこの2日は大きく上昇していましたが、さらに自信満々。日経平均は寄り付きで11000円をクリアし、11099円まで上昇。

銀行・自動車・半導体。はては日産ディーゼルへ1000億円の金融支援のニュースがあって、かつての倒産リスク銘柄であった長谷工・オリコ・兼松・三井住友建が出来高10位に入り、出来高は18億株。売買代金は1兆7000億円弱と活況。

しかし後場は9月中間決算のための売りと高値警戒感からの利食い売りがでて、上昇幅を半分にへこませて終わりました。さしもの銀行株も、三菱東京・UFJ・三井住友はマイナス。みずほFもプラスながら上下にヒゲを出した陰線となって、波乱の様相を出してきました。

定点観測8銘柄のうち、新高値をとって陰線になったものが4銘柄(鹿島・ソニー・みずほ・野村)、上伸した後の十字足となったのがトヨタと、上昇力にブレーキがかかり、明日の動きは五分五分という状況になりました。

日経平均・TOPIXも、いかにもピークとなるかのような足を出していますが、明日大幅安となればともかく、少しの下げではすぐに押し目買いが入ります。まあ銀行株しだい。


(03.9.18) TOPIX 1075P(+3) 日経 11033円(+43) 14.3億株 (1兆36180億円)


NYダウは9545ドル(-21)と小幅安。ナスダックは1883P(-4)とわずかにマイナス。

東京市場は昨日は尻つぼみになったのが尾を引いて、前場は-100円安くらいで推移。しかし-100円のマイナスでは、逆に下げないという安心感が出て、後場は次第高となってプラスで引けました。

4日前の日経平均の-309円安でさえ、安くなったとして翌日には買い物が入り高くなったのですから、今日の前場の下げ(ザラバで-120円安)では誰も警戒せず、却って買い物を誘引することになります。

まあ異常な出来事が続くと、それが当たり前のことになってしまい、どこかで「あんまりだ」とふと気がつくまでは、この熱気は続きます。

今の気分では日経平均が1日に400円〜450円の急落とならない限り腰折れにはなりそうにありません。

昨日、定点観測8銘柄のうち5銘柄に、やや弱い足が出ましたが、鹿島・ソニー・トヨタ・野村はマイナスとなったものの肝心のみずほFは終値では新高値に進み、仕手化した銀行株の面目躍如です。

TOPIXの昨日の小幅な上ヒゲは7月のピークの再現かと思っていましたが、翌日の陽線(しかし高値は取れない)というところまでは、今日は同じ動きです。


(03.9.19) TOPIX 1072P(-5) 日経 10938円(-94) 18.0億株 (1兆5902億円)


NYダウは9659ドル(+113)と上昇。ナスダックも1909P(26)と上昇して、ともに新高値。シカゴの日経先物は11160円で終わっており、東京市場はこれを追って寄り付き、同じ11160円に達したところが今日のピーク。

週末であるし、飛び石連休だし、明日は自民党の総裁選だし、と利食い売りが優勢になりました。しかし出来高は18億株・売買代金は1兆6000億弱と市場のエネルギーに衰えはありません。

エネルギーが衰えない原因は、今日の売買代金上位をみればわかるように、銀行株とソフトバンクです。特に銀行株の大ブレークぶりにはビックリです。

私は《デンドラ》の10%波動の最も高い上限線を株価が完全に超えたときからは、その株価は予測不能であり、その上昇についていくしかないと思っていますが、
  1. 三菱東京は、上限線を突破して3日目。その日の終値は706円(今日は723円)
  2. UFJは、上限線を突破して5日目。その日の終値は396円(今日は482円)
  3. りそなは、上限線を突破して3日目。その日の終値は121円(今日は143円)
  4. 三井住友は、上限線を突破していない。最上限は650円(今日は503円)
  5. みずほFは、上限線を突破して20日目。その日の終値は140円(今日は248円)
株価が完全に上限線を超えたものは、仕手化したので逆張りはできない。順張りでいくしかない。という判断ですが、みずほFの突出ぶりが目立ちます。今日のみずほFは新高値をとって下ヒゲの陰線となりました。波乱の足です。下ヒゲがもう少し長ければ「首吊り足」といって、ここからは買ってはならないとされていますが、これに近い。はたして外国人の買いにこれが通用するのか。興味があるところです。

なお上昇を続けているソフトバンクは、まだ上限線の範囲内の動きです。上限線は4832円。今日の安値4800円があるので完全には突破していません。ここまではまだ予想の範囲内です。

「主な株価」について書くつもりでしたが、時間に追われて果たせませんでした。週末でもあるので、単純なことだけを言っておきますと、「主な株価」の安値→高値あるいは高値→安値の期間の平均値は13日〜14日です。

売買が早い人でも13日程度の波動を取ろうというのがよいし、ゆっくりの売買であれば、上昇(13日)→反落(13日)→上昇(13日)の2段上げの39日(2か月)くらいを目安にすればよいのではなかろうか。


(03.9.22) TOPIX 1043P(-26) 日経 10475円(-463) 18.5億株 (1兆4090億円)


週末のNYダウは9644ドル(-14)と小反落。ナスダックも1905P(-3)とわずかにマイナス。G7で日本の円売り介入が牽制されたため、一気に円高へ振れ、一時は111円台。

東京市場は小安く寄り付いた後に急落し、前場は-220円安。後場も一段の下げとなって一時の-526円安から小戻して-463円安で引け。日経平均は今年最大の下げ。

しかしTOPIXは-26P安で今年3番目の下げということだから、全般としてはたいした下げではありません。銀行株は出遅れのりそなが3億2900万株の出来高を集めて163円(+20)と上昇。企業再生銘柄としてハザマ38円(+14)、長谷工259円(+40)などが派手に上昇するなど、建設株で、あちらがダメならこちらを物色といった具合で、なかなかこの相場はキャパシティが大きい。

円高を嫌気して下げたハイテク・精密・自動車など値嵩株は日経平均に対して大きな影響力を持っているので、TOPIXに比べて過剰な下落となりました。日経平均で1日の下げ幅が400円〜450円となれば腰折れかと思っていましたが、これらのことを考えるとまだ即断はできません。

「主な株価」が高値を表示してから判断すればよい、と思っています。もっとも水曜日の日経平均のザラバ高値が10752円以下、TOPIXのザラバ高値が1052P以下であれば、「主な株価」は小波動の高値を表示するので、よほどの反発がない限りは、小波動のピークとなるはずです。

昨日《カナル2》Ver.5のお知らせ を郵送しました。早い方は今日届いていると思います。今回のバージョンアップの目玉は、
  1. これまでグラフで見るしかなかった「主な株価」を条件表で売買条件をつけて検索することができる。
  2. 同じくグラフで見るしかなかった「登録数値」(傾向線や目標値など)を条件表で売買条件をつけて検索することができる。
  3. 条件表はNo.1〜No.199の199本しか使えなかったが、《Qエンジン》と同じ「拡張条件ファイル」を導入したので、9倍の1791本の条件表を取り扱えるようになった。
  4. 株価データは最大500日であったが、《Qエンジン》と同じように連結して999日までのグラフが描け、検索ができるようになった。
  5. 条件表をHPからダウンロードしたり、メールで送信したりして、今使っている条件表にはめ込むことができる。
  6. グラフ画面の機能アップを図った。
です。私としては、1.が最も苦心した点ですが、今回の改良によって、どのような波動の形でも条件表に設定できるようになりました。

例えば最近よく使った条件表No.185の「9日順位相関・9日V相対」ですが、これを使って検索した後は、必ずグラフを見て、小波動の安値や高値が切り上がっていることを確認してください。としてきましたが、今回のバージョンアップでは、安値の切り上がりや高値の切り上がりは条件表に設定できます。つまり検索時に波動の形を売買条件に組み込めるので、検索された銘柄は切り上げた銘柄に絞られています。

このほか小波動の型「はらみ」や「つつみ」はては「三尊天井」「W天井」「逆三尊」「W底」、小波動の大きさ、小波動の期間、小波動の高値突破・安値突破など、これまで目で確認せねばならなかったほとんどのことは条件表に設定できます。


(03.9.24) TOPIX 1043P(+0) 日経 10502円(+27) 19.0億株 (1兆4197億円)


東京市場が休みの間のNYダウは9535ドル(-109)→9576ドル(+40)とどちらかといえば下落。ナスダックは1874P(-31)→1901P(+27)とわずかにマイナス。

為替はロンドン市場で110円台をつけましたが、今日の東京は112円台をキープ。日経平均は寄り付きから上昇し、ザラバで+197円高まで戻したが、昨日の下げ幅の半分は戻せず。これを見て戻り売りが優勢になって後場は-107円安まで下落。しかし押し目買いが入って+27円で終わりました。

日経平均は戻りが鈍かったので、今日は「主な株価」は小波動の高値11160円を表示し、小波動は下降波動入りを表明。しかしTOPIXは昨日いったザラバ高値1052Pを超えて1056Pをつけたので、小波動の高値はでず。いまなお上昇波動にあります。

7月の第1段の上昇波動はAで終わりました。これによく似てきたと先日いいましたが、その後もAを手本とするかのような動きになっています。Aからは→a→b→cへと小波動で2段の調整をしましたが、今回もそうなる可能性のほうが高いと思っています。

aは25日線の水準ですが、今日のザラバ安値は25日線に接近。この後bのように反発したとしても、その反発力は小さく、cのように25日線を割り込む(本当なら75日線まで下げる)というコースです。

ただそれは感じているだけで、今日の段階では、まだそういい切れる状況になっていません。相場がよくわからないときは、定点観測の8銘柄を見ることにしていますが、図のようにちょうど半々の状態です。つまり、
  1. 主な株価が高値を表示して、小波動が下降波動になっているのは@新日鉄、Aソニー、Bトヨタ、C野村 の4銘柄で、他の4銘柄はなお上昇中です。

  2. 25日線に接触した銘柄は、@新日鉄、Aトヨタ、B野村、CNTT の4 銘柄で、4銘柄はまだ25日線より上位にあります。
判断が難しいところですが、住友鉱や野村のように高値圏で5日連続して陰線を出したり、ソニー・トヨタ・野村のように「窓空け」となって下落したのを見れば、やや弱気のほうが当たっているのではなかろうか。

かように悩むのは銀行株の動きです。業績相場は企業業績の予想に基づいて、PERで20倍とか30倍とかの株価の目安がありますが、銀行株の利益は不良債権の処理いかんでどうにでもなります。今の銀行株はPERを武器にして買っていくことはできません。

ところが銀行株はこの上昇相場の最大の主役であり、チャートが悪化する(「利食い水準」を割り込む)まではついていくしかない。というのが、全体の相場の判断を難しくさせています。相場が調整入りするかどうかは銀行株しだい。


(03.9.25) TOPIX 1017P(-26) 日経 10310円(-192) 13.0億株 (1兆1564億円)


OPECが原油の減産を決定。原油高を嫌がってNYダウは9425ドル(-150)と下落。ナスダックも1843P(-58)と大幅安。為替は海外は111円台後半で戻ってきて、東京では112円台で推移。

シカゴの日経先物は10215円で終わりましたが、日経平均は、東京市場では10350円で寄り付き、ザラバ安値10225円でこれにサヤ寄せし、そこから150円ほど戻ったものの少し売られて-192円安。

昨日の米国株を見ると、下げたとはいえ、NYダウは25日線を少し割り込んだ水準であり、先の小波動の安値9380ドルは下回っていません。ナスダックは25日線より上位にあり、先の小波動の安値1819Pはまだ割らず。まだ米国市場は相場の方向が変わったとはいえません。



日経平均の《デンドラ》の4%波動は-463円安の日に陰転し、下限線を出しました。下値メドは高いほうから、@10261円、A10040円、B9709円。

日経平均は、目先はリバウンドがありそうです。
  1. 今日はザラバ安値10225円をつけて、デンドラの@の下値メドに到達したこと。

  2. 8月19日から8月末までの9日間は、10171円〜10378の200円幅で推移しており、ちょうどこの水準は緩衝地帯になっていること。

  3. 条件表No.2の「日経平均用'96」は逆張りの買いマークを出したこと。(買いマークが途切れてから買うのが正当だが)
-463円安の長大陰線は重くのしかかっていますが、反発があってよい水準になったと思います。 もっとも、7月の第1段の上昇の後に小波動は2段下げとなったように、今回も反発の後は再び下落して、同じように2段下げとなる可能性は大きいので、積極的には買えません。リバウンド取りです。

とうとう銀行株が「利食い水準」を割り込みました。昨日は終値で割り込み、今日はザラバ高値でもこれに届かず、完全に下回りました。これで銀行株は保有しておく理由はなくなりました。

今後、@再度利食い水準を超えるか、A下値で反発の様子(例えば9日順位相関が-80以下になってから反転するとか)が出ない限り、買えません。

銀行株が崩れたので、今日のTOPIXは日経平均の-192円安に比べて、-26Pと下げが大きくなりました。しばらくはTOPIXのほうが弱そうです。

なおTOPIXは、今日、主な株価はようやく高値1085Pを表示し、小波動は下降波動入りを表明。また《デンドラ》の4%波動も陰転し、下値メドの@1000P、A989P、B978P、C946P を出しています。


(03.9.26) TOPIX 1021P(+3) 日経 10318円(+8) 11.2億株 (1兆408億円)


NYダウは9343ドル(-81)と続落。ナスダックも1817P(-26)と続落。為替は海外は112.15円で戻ってきて、東京でも112円を中心とした動き。

シカゴの日経先物は10120円と案外な安値をつけていました。東京市場もこれにサヤ寄せするかのように前場は10213円(-96)まで下落したものの、後場は当面の下値を確認したとして押し目買い(なのか、買い戻しなのか)が出てきて、一時は10366円(+56)まで上昇。

しかし週末でもあり、期末近くでもあり、積極的な買い上がりにはつながらず。しまいには手仕舞い売りが出て+8円で終わりました。

出来高・売買代金は少し減少したものの、10億株・1兆円の水準は維持しており、市場のエネルギーは衰えず。

この相場は業績相場であることははっきりしていますが、業績相場というものは、株価のひと動き(1波動)の変動が2倍になる銘柄はきわめてマレです。通常は1波動での上昇は20%高・30%高くらいが多く、割とジミな動きであるとこが多い。

業績相場での投資の方針は、上がったものに飛びつくというのではなく、
  1. 今期あるいは来期の業績が伸びる銘柄を選んでおいて

  2. 上昇トレンドにある限りにおいて、押し目買いをする
ということになります。

先日(9月12日)に増額修正された銘柄で低PERの41銘柄を掲げ、結果ファイルに保存できるように結果ファイルをアップしましたが、この銘柄がすぐに上昇するというのは早計です。押し目を狙う銘柄なのですから。

また上昇トレンドにあるというのは、業績(景気)の動向を表す200日線の上位にあるということです。

例えば図の海運株は、今期の利益の増額が著しいものです。このことはすでに株価に織り込まれて現在は下落中ですが、上昇した後の押し目を作りつつあると思っています。

9101 郵船や9104 商船三井 は75日線に接近していますが、75日線というのは株価再生のための重要な水準です。大げさにいえば不死鳥が活躍の時期を終えると、いったんは燃えさかる火中に身を投じて、そこから小鳥となって再生する。ということにあたります。(75日線が再生のための火)

75日線に触れただけで再生する銘柄もあるし、75日線をいったん割り込んでから再生する銘柄もありますが、ともかく75日線に接近した銘柄は要注意です。 


(03.9.29) TOPIX 1010P(-10) 日経 10229円(-88) 9.1億株 (9027億円)


週末のNYダウは9313ドル(-30)と3日続落。ナスダックも1792P(-25)と続落。為替は海外は111.80円で戻ってきて、東京では一時は111.15円。その後は111.50円を挟む動き。

円高ということだけであれが、円高メリットのある石油・電力・海運などが物色されるのに、今回はOPEC減産から原油高も加わっているので、これら業種は買われていません。中間期末ともあって、見送りとなりました。出来高はお盆以来の10億株割れ、売買代金も1か月ぶりに1兆円割れ。

《カナル2》Ver.5の発送準備を進めています。10月3日から発送と思っていましたが、10月1日から発送できそうです。

Ver.5で、私としては最も力が入ったのは、「主な株価」を取り出し、これを利用することができるようにすることでした。

どのようにして「主な株価」を取り出すかですが、図に、
  1. L0,L1,L2,L3が振ってあります。L0というのはまだ確定していない小波動の安値。L1は1つ前の小波動の安値。L2は2つ前の小波動の安値。L3は3つ前の小波動の安値。です。

  2. H1,H2,H3,H4が振ってあります。H1は1つ前の小波動の高値。H2は2つ前の小波動の高値。H3は3つ前の小波動の高値。H4 は4つ前の小波動の高値。です。


主な株価を取出すには、「主な高値」「主な安値」の加工を使います。 図のように、パラメータを「0本前」とすれば、進行中のもの(主な株価はまだ表示されていない)が取出せ、「1本前」とすれば、直前の確定した高値あるいは安値が取出せます。

図では「主な高値」を3つ(0本前・1本前・2本前)と「主な安値」を3つ(0本前・1本前・2本前)の合計6個の主な株価を取出しています。

上図(5713 住友鉱)では、H0(進行中の高値)はありません。直近の主な株価はH1の高値であり、現在は下降中(安値を出しつつある)からです。

右図(1812 鹿島)には、L0はなく、替わりにH0があります。これは 直近の主な株価はL1の安値であり、現在は上昇中(高値を出しつつある)からです。

(1812 鹿島)のようにL0(進行中の安値)がないときは、L0の値は0となります。(5713 住友鉱)のようにH0(進行中の高値)がないときは、H0の値は0となります。

以上のことをつかんでいただければ、「主な株価」はどのようにでも利用することができます。
  1. 安値が切り上がっているとは、L1<L0 あるいは L2<L1 です。

  2. 安値が切り下がっているとは、L1>L0 あるいは L2>L1 です。

  3. 安値の切り上がりの大きさは、L0÷L1あるいはL1÷L2で計算できます。

  4. 安値→高値の大きさは、H1÷L1あるいはH0÷L1で計算できます。

  5. 高値が切り上がっているとは、H1<H0 あるいは H2<H1 です。

  6. 高値が切り下がっているとは、H1>H0 あるいは H2>H1 です。

  7. 高値の切り上がりの大きさは、H0÷H1あるいはH1÷H2で計算できます。

  8. 高値→安値の大きさは、L0÷H1あるいはL1÷H1で計算できます。
上図の条件表のNo.9行以下に、この関係の設定を付け加えると、どのようなパターンの小波動でも取出せることができるのです。 (詳しくは、追々に説明します。)


(03.9.30) TOPIX 1018P(+7) 日経 10219円(-10) 9.1億株 (1兆216億円)


NYダウは9380ドル(+67)と反発。ナスダックも1824P(+32)と反発。為替は海外は110.75円。東京では円売り介入があったとかなかったとかで、一時は112円に接近したものの、再び円高となって110円台に逆戻り。

株式市場も日経平均は一時10400円に乗せた後に、200円ほど下げて終わりました。もっとも大引け間際に、明日から日経225に採用されるコナミと削除される東亜建の組み替えが一気になされたので、100円安分は特殊要因です。

何よりもTOPIXは+7P高であったし、値上がり銘柄数は973銘柄であったし、売買代金は1兆円を超したし、期末を越した明日からは、動きやすくなります。

なお明日10月1日から新しい日経225銘柄になるので、225銘柄を結果ファイルNo.190に登録し、アップロードしました。トップページの「カナル2を使いこなす」のコーナーからダウンロードできます。(ダウンロードのしかたも説明しています。)

図で、H1(605円)は1つ前の高値です。H2(573円)は2つ前の高値です。H2→H1は明らかに切り上がっていることはわかりますが、条件表でこれをはっきりさせるには、下図のNo.9行のように、
  1. H1-H2を計算させ、差が1円以上あれば「買い」と設定します。

  2. H1はNo.4行に、「1本前の 主な高値」で取出しています。

  3. H2はNo.5行に、「2本前の 主な高値」で取出しています。

  4. 従って、No.9行は、No.4線-No.5線の計算をし、No.4線がNo.5線より1円以上高ければ買い。としています。
また図で、L0(554円。まだ小波動が確定していないので、画面には表示されていない)は進行中の安値です。L1(522円)は1つ前の安値です。L1→L0は今のところ切り上がっています。条件表でこれをはっきりさせるには、下図のNo.10行のように、
  1. L0-L1を計算させ、差が1円以上あれば「買い」と設定します。

  2. L0はNo.6行に、「0本前の 主な安値」で取出しています。

  3. H2はNo.7行に、「1本前の 主な安値」で取出しています。

  4. 従って、No.10行は、No.6線-No.7線の計算をし、No.6線がNo.7線より1円以上高ければ買い。としています。




No.9行とNo.10行の設定によって、@直近の2つの小波動の高値が切り上がり、A直近(進行中)の小波動の安値が切り上がっているときに「買い」という条件が設定できました。

図のA,B,C,Dのあたりで買いマークがついていますが、Aの買いマークが出たときは、直近の高値は切り上がって(Ha)いるし、直近の安値も切り上がって(La)います。

Cの買いマークが出たときは、直近の高値は切り上がって(Hc)いるし、直近の安値も切り上がって(Lc)います。

このように「主な高値」「主な安値」における「X本前」のパラメータは、データの最新日を基準にした波動のピーク・ボトムを指すのではなく、そのときどきを基準にした「X本前」になっています。

長い間「主な株価」は条件表に取り込むことは不可能であると思ってきましたが、「X本前」をパラメータとするに気がついて、「なんだ、そうだったのか。」視覚的なものだと思ってきた「主な株価」も他のチャートと同じ、条件表で制御可能になりました。


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