TOPIXをどう見たか・判断したか (03年8月)

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(03.8.1) TOPIX 942P(+3) 日経 9611円(+48) 12.7億株 (8784億円)


NYは9233ドル(+33)と反発。ナスダックも1735P(+14)と上昇。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2160万株で、買いが3810万株の、差し引き1650万株の大幅買い越しとなりました。9日連続の買い越し。

富士通・東芝・日立の3悪役は今日は小反発となりました。それぞれ501円(+5)、427円(+5)、544(+10)ですが、買い戻しによるアヤ戻しの域をでません。やはり業績の裏づけがないとまともな上昇はできません。

業績の裏づけといえば、7月23日に東京製鉄が業績予想を上方修正したのをきっかけに鉄鋼株は新高値の域に突入しましたが、今日は再び業界ぐるみで大幅上昇。

今日の出来高上位は鉄鋼株が独占。新日鉄192円(+8)、住金83円(+3)、神戸鋼122円(+6)、日新鋼156円(+12)が出来高ベスト4。業界全体が上昇しているものは安定感があります。

同じく、先日の大成建の受注高の大幅伸びの報道をきっかけにして、大手ゼネコンは立ち直ったの評価が生まれてきました。これも業界ぐるみで株価を上昇させており、順張りの業種です。

米国の4-6月のGDPは前期比+2.4%の伸びで、これは予想外の伸びであったようです。もっともこの伸びのほとんでは個人消費の伸び(前期比3.3%増)なので、設備投資の伸びはさほどではなく、力強い景気回復とはいえません。

この点が気になったのか、NYは9233ドル(+33)と上昇は大きくありませんでした。ただ昨日のNY株式はザラバで9361ドルの新高値をとっており、前の高値を上抜くほどの買い意欲は確かめられたわけです。

TOPIXのグラフは25日線に沿って小幅上昇となりました。9日順位相関は 12.9へ下げてきています。この相場が強いのであれば、この先の順位相関は-80までは下落せず、-40くらいで止まるのではなかろうか。(日経平均はすでに0へ低下している)

-80まで下げるとなると、先の小波動の安値925Pを割るかどうかの水準にまで下落しそうですが、-40くらいで止まるとなれば925Pを下抜くことはなく、880P→986Pの上げ波動に925P→966Pの上げ波動が「はらみ」、986P→925Pの下げ波動に966P→9XXPの下げ波動が「はらみ」になることになります。つまりは「三角保合い」になるわけで、ここからは動きやすくなります。


(03.8.4) TOPIX 934P(-7) 日経 9452円(-158) 9.7億株 (6932億円)


先週末のNYは9153ドル(-79)と下落。ナスダックも1715P(-19)と反落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1600万株、買いが2000万株の、差し引き400万株の買い越しとなりました。10日連続の買い越し。

月曜日とあって外国証券のオーダーは少なく、東京市場は整理基調となりました。おおかたの主力株は下げ、コマツ・北川鉄といった重機・機械株がにぎわっただけ。出来高は2週ぶりに10億株割れ、売買代金は6月16日以来の6000億円台。

グラフは、TOPIX・日経平均ともに、「主な株価」が小波動の高値を表示し、これで波動の高値の切り下がりが決まりました。まだ安値(TOPIXの925P、日経平均の9406円)を割り込んでいないので、現状では波動は「はらみ」の状況にありますが、これをキープできるかどうか。

9日順位相関はTOPIXが-47.1、日経平均が-60へ低下しているので、そろそろ反発の準備ができつつありますが、波動の安値を割り込む前に反発できるかどうか。今日の売買代金の減少具合を見ていると、やや辛いか。

東証一部だけ、東証二部だけ、店頭株だけ、を選択してグラフを見たり、検索させたいのだが。という質問が相次いでありました。

あるグループに属する銘柄は、結果ファイルに記憶させておけば、結果ファイルNo.を指定することで、そのグループの銘柄をまとめて選択することができます。これは《カナル》のユーザーは誰でもご存知です。

しかしそのためには、例えば東証一部の銘柄は結果ファイルNo.191へ、東証二部の銘柄は結果ファイルNo.192へ、、店頭株の銘柄は結果ファイルNo.195へと結果ファイルNo.を決めて、銘柄を登録しておく必要があります。

この作業を手で行うと大変な手間がかかります。しかし、「マスターネット」から受信されているユーザーは、まったく簡単に瞬時に、東証一部・東証二部・大証一部・大証二部・店頭株を結果ファイルに登録することができます。
  1. 「ユーティリティ」→「オンラインから変換」に進んで下さい。「マスターネットから変換」の画面がでたら、「結果登録」ボタンをクリック。

  2. 「市場別結果ファイルの登録」の画面が現れます。赤枠欄に、191,192,193,194,195,196,197 などの結果ファイルNo.を入力して下さい。

    (1〜199の数字であれば何でもかまいませんが、できるだけ199に近いもののほうがよい)

  3. 「結果登録」ボタンをクリックすると、瞬時に結果ファイルNo.191〜No.197へそれぞれの銘柄が登録されます。

  4. 結果ファイルができているか調べてください。スタート画面で「結果ファイル(F)」ボタンをクリックすると、結果ファイル一覧表が現れます。

  5. 結果ファイルNO.191には、030801(03年8月1日)に、東証1部の銘柄が、1523銘柄登録されていることがわかります。

    結果ファイルNo.191を指定すれば、東証1部銘柄1523銘柄が選択できます。


(03.8.5) TOPIX 925P(-9) 日経 9382円(-70) 11.2億株 (8036億円)


NYは9186ドル(+32)と小反発。ナスダックは1714P(-1)とわずかにマイナス。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2350万株、買いが1620万株と縮小し、差し引き730万株の売り越しとなりました。

4-6月期の業績はむしろよいと言ってよいでしょう。今日発表の帝人や東レ、バンダイなどは好決算が評価されて上昇。それでも調整モードにあるのは、@外国人投資家が夏休暇で休みはじめていること、A4-6期決算の内容を見極めてから投資の配分を考えようという、2つの原因のようです。

グラフは、今日先の小波動の安値を下回ったので、波動の高値・安値とも切り下げることになり、下降トレンド入りしました。問題はこの先の下降の期間が長いのか・短いのか、深いのか浅いのかです。

株価が200日線を上回って推移している以上、@大勢の波動は上昇波動にあります。Aこの大勢上昇波動には、2つないし3つの中勢上昇波動が含まれるはずで、Bいまは1段目の中勢上昇波動が終わったのか、まだ上昇過程にあるのか、の判断をしようとしていたのが、7月22日から 昨日までのことでした。

中勢のモデル波動を7月17日に掲げましたが、1つの中勢上昇波動は、@株価が75日線を上抜いて上昇波動入りが確認でき、A75日線を下抜いたなら上昇波動が終わったと確認できます。で、杓子定規にいえば、株価が25日線まで下げて反発するようであれば、まだ上昇波動は終わっていない可能性が高く、25日線を割り込んでいけば、上昇波動は終わった確率が高くなります。

今回は、25日線を割り込んで3日経つ上、小波動の安値が切り下がりましたから、この先は75日線を割り込むまで株価は下落して、そこから第2段の中勢上昇波動が始まる。と考えるのが素直でしょう。

今回の上昇相場は1995年6月からの上昇に似ているといわれています。当時の日経平均のグラフを掲げます。上図の現在のものと比較してみてください。
  1. A→Bへの上昇の過程で、200日線を上回った。

  2. Bのピークのあたりで、75日線と200日線はゴールデンクロスした。

  3. B→c→d→e へと小波動は切り下げたが大幅ではなく、期間は1か月半(33日)ほどであった。

  4. eでは75日線を4日間ほど下回って、Gへ向けて第2段の中勢上昇波動が始まった。
今の株価は、小波動が切り下がったばかりのところであり、Bの高値から 18日目です。もう少し調整の時間が足りません。今月末くらいが95年の調整期間にあたります。

75日線を一度は下回るとなれば、現在の75 日線の水準は8817円ですが、1日当たり20円ほど上昇しているので、8月末には300円ほど上昇して9100円くらいになるはずです。このあたりで調整が完了するのか。という想定です。


(03.8.6) TOPIX 922P(-2) 日経 9323円(-58) 10.1億株 (8244億円)


NYはマクロ経済指標はよいものがでていますが、金利上昇を気にして、9036ドル(-149)と下落。ナスダックも1673P(-40)と大幅安。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2750万株、買いが1440万株と昨日よりさらに減少し、差し引き1310万株の大幅売り越しとなりました。

東京市場は、昨日下降トレンド入りをしましたが、これは調整が明瞭になったというだけです。米国市場が大きく下落したので、今日は下げが加速するのかを注目していましたが、案外に下げず。

結構押し目に買いがあったようです。これを見ても、市場はこの先大きく下げるとは思っていません。必要なのは日柄。

NYダウは昨日の下げ方を見ると、株価は75日線を割り込むところまで下げそうです。

ナスダックは先の小波動の安値1675Pを終値で下回ったので、日経平均・TOPIXと同様に下降トレンド入りとなりました。やはり75日線を下回る水準までの調整がある様子です。

となれば、頼みの外国人買いも低調になるわけで、まずは日米ともに75日線水準まで株価が下がるのを待つことになります。

米国は景気回復期待よりも、金利高のほうを重視したようで、なるほど米国株の上昇の性格は金融相場であったことがはっきりしました。

日本は金利は1%を超えていないので、この点は心配することはなく、また今日発表された6月の景気動向指数(先行系列)は2か月連続で50を超えているので、年後半の景気の悪化はの懸念はありません。調整が終われば、今度は業績相場の性格が明らかになります。


(03.8.7) TOPIX 915P(-6) 日経 9265円(-58) 10.5億株 (7903億円)


NYは金利低下となったので、9061ドル(+25)と小反発。しかしナスダックは1652P(-20)と続落。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、発表されず。バカンス入りで、注文が減ってしまい、オーダーの集計をしても意味がないということでしょう。

日経平均・TOPIXとも続落。川崎汽(338円。+59)・商船三井(375円。+20)がよい数字を出したので、船株が上昇。

業績がよいものは買われますが、今日の川崎汽(4000万株)のように、そればかりに商いが集中してしまうのはいけません。川崎汽は今日で当分の間の高値を出してしまったのではなかろうか。

TOPIXは明日901P以下になれば、条件表NO.2の「日経平均用'96」が買いマークを出します。日経平均は9122円以下になれば、同じく買いマークがつきます。

来週は盆休暇に入るため、国内の投資家も市場から離れます。したがってしばらくは大きく動くことはなく、ジリ貧状態で推移しそうなので、明日買いマークが出るほどの下げはないと思いますが、買いマークがでそうになってきたのは調整が半ば以上(7〜8割)は進捗したということです。そろそろ買う準備をしはじめねばなりません。

次に狙う銘柄は、この4〜6月決算がよくて株価が上昇した銘柄です。@よい決算発表をみて→A当日・翌日に株価は大きく上昇→Bしかし材料出つくしで株価は反落。たいていの銘柄はこの流れです。

こういう銘柄に注目していて、下落から上昇へと反転したものを見つけるのがよいのでは。「そろそろ買う準備をしはじめる」というのは、こういう銘柄を結果ファイルに登録しておく作業をすることです。


(03.8.8) TOPIX 917P(+2) 日経 9327円(+61) 11.0億株 (8943億円)


NYは9126ドル(+64)と続伸。ナスダックは1652P(-0)とわずかにマイナスで5連続安。

昨日、外国証券の寄り付きの成り行き注文の集計が発表されなかったのは、バカンス入りで集計をしても意味がない、ということかと思っていましたが、日経新聞によれば、外国証券11社が集計することを突然にとりやめたとか。

東証の売買シェアの50%が外国証券である近頃では、だいたいにおいて、@前日のシカゴの日経先物の値段を見て、A当日の外国証券のオーダーを見て、B東証の寄り付きの売買が決まる。という順番です。

例えば昨日のシカゴ先物は9335円でしたから、この値段にサヤよせするように買われたり売られたりします。この株価方向に影響を与えるのが、外国証券のオーダーで、加速させたり・減速させたりします。もし今後も集計がなされないのであれば、株価を考える上での手がかりがひとつ減ることになり、ちょっと困ります。

ただ今日の日経新聞のHPを見ると、推計のオーダーが漏れ伝えられています。今日の売りは3320万株、買いは2780万株で、540万株の売り越し(の推定)だそうです。

《デンドラ》の4%波動で日経平均のグラフを描きました。

図のaまでは株価は上限線まで上昇しては反落するということを繰り返してきましたが、bでとうとう上限線を上抜いてしまいました。bの日からは上限線による上値のメドは見当たらなくなりました。これが7月2日のことです。

株価が上限線を完全に超えるのは、5回に1度か10回に1度の珍しい現象です。つまり常識にかからない動きとなったわけで、一種の仕手化であるのです。日経平均は7月に20億株の大出来高となって、上限線突破の威力を十二分に発揮しました。

上限線を突破したときには、波動が転換(陰転)するまでは、買い玉は持続するのがよく、行き着くところまで見届けるほうがよいのです。cの日に陰転し、ここで株価は上限線の下位になりました。7月17日のことです。

4%波動は下降波動になったので、これ以降は下限線が有効になります。下値のメドです。7月17日での下限線は、@9291円(今波動中位)、A9191円(前波動中位)、B8991円(今波動1/4位)、C8791円(前波動1/4位)でした。

今日現在の下限線は、@9391円(今波動中位)、A9191円(前波動中位)、B9191円(今波動1/4位)、C8791円(前波動1/4位)となっています(今波動基準の下限線は株価につれて変化する。)。9391円はすでに下回っているので、次は9191円。下げが深ければ8791円が下値のメドです。

今回の日経平均の上昇幅は、4月28日の7607円→7月9日の9990円への2383円でした。この上げ幅の1/3押しの水準は9196円、1/2押しの水準は8799円であるといわれていますが、《デンドラ》の下限線9191円と8791円は、この1/3押し、1/2押しに匹敵する水準となっています。このように違った角度からの下値メドがほぼ合致しているので、この2つの水準は重要であると思います。

なお「4%波動」の波動パタンデータは、《デンドラ》Ver.4 セットアップCD-ROMには格納されていません。「デンドラ・インストーラー」で、最新バージョンをダウンロードできるHPにいけば、「4%波動」をダウンロードできるようになっているので、欲しい方はこれをダウンロードしてください。


(03.8.11) TOPIX 928P(+11) 日経 9487円(+160) 8.1億株 (5931億円)


週末のNYは9191ドル(+64)と3日続伸。ナスダックは1644P(-8)と少しずつながら下げて、6連続安。

外国証券の寄り付きの成り行き注文の集計は今日も発表されず、しかし推計では売りが1710万株、買いが2350万株で、差し引き640万株の買い越し。

国内はそろそろお盆休みに入りかけたらしく、今日は朝から4件の電話があって、ことごとくがプログラムのインストールのやりかたについての質問でした。

たぶんしばらく株式相場から離れていたが、株価も上昇してきたので、このお盆の間に、プログラムやデータをそろえておこうということなのでしょう。

質問なら疑問点に回答すればよいだけなので時間はかかりませんが、一連のインストールに付き合わされてしまい、閉口しました。

今日の東京市場は案外な上昇をしましたが、出来高は8.1億株、売買代金5900億円というのでは、この値動きはアテにはなりません。明日12日から15日に向かっては、今日以上に市場エネルギーが低下するわけで、今週のうちに方向感が出てくるとは思えません。


(03.8.12) TOPIX 934P(+6) 日経 9564円(+77) 9.6億株 (7292億円)


NYは9217ドル(+26)と小幅ながら4連騰。ナスダックは1661P(+17)と7日ぶりに上昇。外国証券の寄り付きの成り行き注文の集計は今日も発表されず。推計もなし。

立会い開始前に、4-6月期のGDPの発表がありました。実質成長率は+0.6%(前期比)。年率換算では+2.3%とよい数字でした。

今ではより重要な名目成長率は、年率換算で+0.6%であったそうで、おおっ久々のプラスではないかと喜びましたが、SARSの影響で海外旅行が減ったための特殊要因があったためとか。この要因を除けばやはりマイナスのままらしい。

GDPが+2.3%の伸びというのは市場の予想を越えていたらしく、これを根拠として株価は上昇。出来高も9.6億株と増加。ただ外国人投資家抜きの今は、起爆剤にはならず。もったいない。週明けにGDPの発表があれば、もう少しは活況となったでしょうに。

マクロの経済指標でよい数字がでたし、4-6月決算の発表に行われる中間期や通期の業績予想の見直しは、下方修正よりも上方修正する企業のほうが数が勝っているようなので、お盆休み明けからはジリ高となりそうです。

まあ今はパ・リーグの野球の試合のようなもので、いくらファインプレーが続出しても、観客が少ないので野球場内の盛り上がりは小さい。7月の上昇時には出来高が15億株、16億株ついには20億株とできたのですが、これから先のピークを上抜いていくためには、同様の出来高が必要なわけです。大観衆の中での熱狂とならねばならない。その意味で、この休みのあいだにちょろちょろと上昇するのは、エネルギーの無駄使いにならねばよいが。と思っています。


(03.8.13) TOPIX 951P(+17) 日経 9752円(+187) 11.7億株 (8980億円)


FOMCが低金利政策を当分の間継続すると発表したのを受けて、NYは9310ドル(+92)と上昇し、5連騰。ナスダックも1687P(+25)と昨日を上回る上昇となりました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文の集計は今日も発表されていませんが、日経新聞のHPによれば、売りが1620万株・買いが3870万株で、差し引き2250万株の買い越しの推計があるとか。

また、売りが1670万株・買いが4060万株で、差し引き2390万株の買い越しの推計もあるとか。どちらにしても2000万株を超える大幅な買い越しで、7月29日以来のことです。

お盆休暇の間の出来高の低下は毎年のことで、例えば2000年8月14日の出来高は4.5億株(日経平均は16153円)、2001年8月13日は4.5億株(11477円)、2002年8月13日は5.1億株(9688円)でしたから、今年も例年どおりだろうと思っていましたが、意外な成り行きになりました。

お盆休みに休んだのは、年金運用者ばかりで、今日の出来高を見れば外国人や個人・証券自己は休んでいるのかと思えるほどです。今週は昨日のGDPと昨夜のFOMCがどうなるかが焦点でしたが、2つともに相場にプラスとなりました。ただこれで今週の重要な材料は出たわけで、なんにしても来週フルメンバーになったときにどうなるのかを見てからでも遅くはありません。

日経平均の4%波動は上昇波動に転じ、9728円・9914円・1099円・10747円の上値メドを出しています。TOPIXは今日は陽転できず。


(03.8.14) TOPIX 965P(+14) 日経 9913円(+160) 14.4億株 (9928億円)


長期金利が上昇したため、NYは9271ドル(-38)と小反落。ナスダックは1686P(-0)と変わらず。 外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計は、売りが1500万株・買いが3480万株で、差し引き1980万株の大幅買い越し。

昨日まで日経平均は4連騰していたうえ、NYがマイナスであったので、東京市場は安く始まりましたが、-70円ほど下げたところで下げ止まり、その後はずんずんと力強く上昇。

出来高は14.4億株。売買代金は9928億円と1兆円寸前まで膨らんだとあっては、お盆休みどころではなくなりました。(このようなことは予想していなかった)

TOPIXのグラフは、調整が終わり、新しい波動に入りました。@「主な株価」が出す小波動の先の高値は966Pでしたが、今日のザラバ高値は967Pとなって、波動の高値を切り上げました。A終値でも、先の小波動の高値は959Pでしたが、今日は965Pとなって、これもクリア。Bここへもってきて先の安値911Pから今日まで5連続陽線となって、新しい波動の開始です。

4月から7月までは、上図のa,b,cのように小波動は3段上げをしました。3段上げをしたのは、大勢波動が上昇中(株価が200日線を超えている)だからで、この後の調整は2段下げで止まるのが普通です。(3段上げの2段下げ。逆に2段上げで終わったときは3段下げとなる。)

で、上図のように d,eと2段下げをしたのですが、911Pで終わるとは予想していませんでした。2段下げの終点はもう少し安く、時間も先(8月後半)であろうと思っていました。そうなれば、株価が75日線に接触するからです。

ところが昨日の株価上昇で、「主な株価」は911Pが小波動の安値であると表示し、昨日で2段下げが完了したらしい様子でしたが、なにしろ夏休暇中であり、この動きは本物であるのかどうかは決めかねていました。

しかし、今日は上記の@ABが明らかになり、新しい波動の始まりであることが決まりました。

TOPIXは《デンドラ》の4%波動が今日陽転し、新しい上値のメドを出しました。@961,A979,B997,C1061Pの4つです。このうち@961Pはすでに突破しているので、残り3つが当面の上値メドになります。


(03.8.15) TOPIX 964P(-1) 日経 9863円(-50) 14.1億株 (9588億円)


NYは9310ドル(+38)と昨日下げた分だけ反発。ナスダックは1700P(+13)と上昇。

外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計は、売りが2060万株・買いがなんと6270万株で、差し引き4210万株の大幅買い越しであったようです。

今年になって、寄り付きの成り行き買いの注文が4000万株を超えたのは、今日を入れて6回あります。図の青線の日です。

今日の6270万株というのは、今年で最大の数字です。景気回復を見越して鉄鋼・非鉄・機械・造船・銀行などの株価が低いものへの注文が多く、株数ベースでは最高になったようです。

ただ外国人買いが多いからといって、その後の上昇が保証されているわけではありません。b,eでは外国人買いがわっと出た日が波動のピークになっています。ちなみにa〜eの日の日経平均を見ると、
  1. は、8609円(-2)
  2. は、8617円(-97)
  3. は、9083円(-20)
  4. は、9624円(+32)
  5. は、9955円(-35)
と小幅安になっている日のほうが多い。今日も9863円(-50)と小幅安です。

a,cの場合はその前に波動のピークがあり、株価が小反落していたところからの買いです。この場合にはa→b、c→d→e のように、大量買いが株価上昇のきっかけになっています。 今日の買い注文は、調整後の大量注文なので、a,cに近いと見たほうがよいのではなかろうか。

TOPIXは、目先的には、@7月初旬の高値抜けとなるかのゾーンにきていること、A今日は戻りの新高値をとりながら陰線となったこと、B来週からは年金運用者が市場に戻ってきて、代行返上売りがどの程度でてくるか、などがあるので、幾分かの反落があるかもしれませんが、Cすでに小波動の高値は切り上がって、上昇トレンドに入っているので、なにも問題はありません。


(03.8.18) TOPIX 976P(+11) 日経 10032円(+169) 14.3億株 (9412億円)


停電があったNYは出来高が薄かったようですが、9321ドル(+11)と波乱要因にはならず。ナスダックも1702P(+1)と値を保ちました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計は、売りが1500万株・買いが2080万株で、差し引き580万株の買い越しであったようです。

お盆休み中から異常な活況となった東京市場ですが、今日も月曜日でありながら14.3億株の出来高です。日経平均は終値で10032円をつけて、終値ベースでは1年ぶりの高値。 TOPIXは終値・ザラバともにまだ7月の高値を上抜いていませんが、これは時間の問題のようです。

ともかく野村総研は今期のGDP伸び率をマイナスから+1.7%へ修正し、大和総研も+1.5%へ上方修正するなど、マクロ経済指標では弱いものがどんどん消えていっています。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は、今日日経平均・TOPIXともに売りマークを出しました。いつものことながら、この売りマークが消え、株価がマイナスになったところから小反落すると思いますが、明日はどれほどの外国人の買い物が出てくるのか。先週末のような大量の買い注文がでれば、逆張りの売りマークはたちまちにして効力を失いますから、売りマークが出たからといってもここは慎重に。

先週15日あたりから、パソコンへの不正アクセスが急増しているようです。弊社のパソコンは@メール用パソコン、Aインターネット用パソコン、Bプログラム用パソコン、と役割を決めている上に、各パソコンはファイヤーウォール(不正アクセスの防止)で防御しています。

インターネット専用にしているパソコンは、アクセスがあるたびに、「ファイヤーウォールが不正アクセスをブロックしました」とうるさいばかりに報告を出していました。今日は7〜8件のアクセスがあったようです。

不正アクセスしたIPアドレスを追跡させてみると、東京・ロシア・スェーデン・ノルウェー・米国などほうぼうのIPアドレスから発信しています。手当たり次第にアクセスしているようです。常時接続をしておられる方は、危険な状況にあります。ファイヤーウォールソフトを購入して不正アクセスをブロックするなどの対策が必要です。


(03.8.19) TOPIX 990P(+14) 日経 10174円(+141) 19.0億株 (1兆3312億円)


NYは9412ドル(+90)と上昇し、1年ぶりの新高値。ナスダックも1739P(+37)と25日線をクリア。 外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計はされず。

日経平均は7月10日のザラバ高値10070円を突破して、ザラバ10241円・終値10174円と新高値圏に入りました。TOPIXも7月8日のザラバ高値986Pを終値でも上回り、同じく新高値圏へ。

先の上昇では、7月3日に出来高が21.2億株、売買代金が1兆7154億円というラッシュがありましたが、今日はこれに準じる買い物が入りました。

前回売買代金が1兆円台を維持していたのは7月1日から7月11日の間の9日ほどでしたが、さあ今日から前回のようなエネルギーの持続がみられるのかどうか。

8月からの上昇は、4月から7月の第1段の上昇波動に続く第2段の上昇波動であるという見方は周知のこととなりました。1段の上昇は、売られすぎの反動あるいは金融相場的な色彩であったので、低位小型の銘柄が多く上昇しました。

この第2段の上昇は業績相場になる、という見方も市場のコンセンサスです。 業績相場は業績にスライドして株価が上昇するので、金融相場のような派手な動きをしないのが普通です。派手な動きになるのは、業績予想が大きく上方修正されたときだけです。普通は今期(04年3月)・来期(05年3月)の業績予想を元にして、上昇トレンドのなかで押し目を買って吹き値を売る。というやりかたになります。

昨日の東証一部の全銘柄のPERは21.05倍でした。今日はさらに株価が上昇しているので、今日は21.2〜21.3倍になったと思われますが、7月のピークの日のPERは20.96倍でした。

株価がさらに上昇し続けるには、業績予想が次々に上方修正されていかねばなりませんが、この発表があれば株価はたちまち上昇してしまうので、これを追っかけていては当面の株価の高値をつかむことになります。

さいわい企業の業績というのは、一夜にしてよくなったり悪くなったりするものではなく、次第に変化していくものです。業績がよくなるといわれている銘柄をつかんでおけば、その銘柄のうちから予想を上回る増額修正をする銘柄も現れます。

図の35銘柄は、東洋経済の「オール投資」6月15日号で掲載されていた「上方修正ランキング」(100銘柄ほどあった)から、@株価が500円以下、APERが20倍以下のもの、を抜き出したものです。現在株価と雑誌が発売された当時の株価(6月4日の終値)と上昇率を表にしました。

4-6月期の決算が発表されるようになって、4半期ごとに業績が確認できるようになりましたが、東京製鐵や川崎汽あるいは大成建設の業績は市場を驚かせました。表にも鉄鋼株・非鉄株・機械株・船株が入っています。すでに6月初めにこれら業種はよくなることが予想されていました。

もちろん6月から2か月半経過した今では、案外に業績が伸びないという銘柄もでてきます。ティアックがそうでした。大丸も天候不順で売上が伸ばせませんでした。

雑誌やHPで業績を元にしたXXランキングというのは、銘柄発見のよいヒントになります。こういう銘柄を「結果ファイル」に登録しておき、例えばNo.185「9日順位相関・9日V相対」を使って、株価が調整している(が下降トレンドにはなってはいない)銘柄を検索されてはどうでしょうか。


(03.8.20) TOPIX 1001P(+10) 日経 10292円(+117) 16.9億株 (1兆2810億円)


NYは9428ドル(+16)と続伸し、新高値を更新。ナスダックも1761P(+21)と上昇し、終値ベースでは先の7月14日の波動のピークを上抜きました。(7月14日にはザラバ高値1776Pがある)。

外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計はされず。さびしくなってしまった。

日経平均・TOPIXともに新高値を更新。TOPIXは1年ぶりに1000Pをクリア。急ピッチな上昇に過熱感が出ていますが、少し下げればすぐに押し目買いが入ります。

ということはまだまだ買い切れていない投資家が多いようで、「押し目待ちに押し目なし」の格言どおりの状況です。9日順位相関はすでに+98となっていますが、6月初旬のように90を超えた高い位置にへばりつく公算が高い。

なお昨日、業績を上方修正した35銘柄を掲げましたが、結果ファイルNO.179に登録しています。この結果ファイルをダウンロードしたいならば、以下のようにして下さい。(《カナル2》・《カナル1》とも同じ)
  1. 上の下線が引かれている「結果ファイルNO.179」の文字を右クリックして、
  2. 「対象をファイルに保存」を選び、
  3. 保存先は、ユーザーのHDの\tokenフォルダの下部の\DTKB10フォルダ(c:\token\DTKB10)を選択して保存して下さい。(週足に保存するなら、WTKB10を選択すればよい)
  4. 保存する際に、「ファイル名」をsrch179.datから、srch001.dat などのように数字を変更すれば、その結果ファイルNo.(この例ではNo.001)に保存できます。
  5. 結果ファイルの一覧表に、タイトルは表示されませんが、結果ファイルNo.179を指示すれば、35銘柄が選択されます。


TOPIXは昨日の上昇によって、《デンドラ》の4%波動の波動パタンが変わり、新しい上値メドが生まれました。図にあるように、
  1. 997P (前波動中位)
  2. 1016P (今波動中位)
  3. 1061P (前波動1/4位)
  4. 1071P (今波動1/4位)図には表示できていない
です。1016Pと1061Pは少し離れていますから、まずは1016Pが当面の上値メドで、ひと調整してからの次の上昇の上値メドが1061Pあるいは1071Pとなるのでしょうか。

日経平均は一昨日の上昇によって、TOPIXより一足早く、《デンドラ》の4%波動パタンが変わり、新しい上値メドが生まれています。
  1. 10099円 (前波動中位)
  2. 10377円 (今波動中位)
  3. 10747円 (前波動1/4位)
  4. 10933円 (今波動1/4位)
です。今日で9日の上昇をしていることでもあり、10377円あたりが当面の上値となりそうです。今日のザラバ高値は10334円で、この水準に肉迫しています。

逆張りの「日経平均用'96」は3日連続で売りマークを出していますが、毎日新高値を更新しているので、売りマークが途切れません。

明日、ザラバで10377円に到達するものの、次の日に新高値がとれずに売りマークが途切れる。というのが《デンドラ》にとっては理想の動きですが、その場合でも調整はきわめて短期間(3〜4日)で、下げ幅もわずかでしょう。


(03.8.21) TOPIX 1009P(+8) 日経 10362円(+70) 16.4億株 (1兆1939億円)


NYは9397ドル(-31)とと小反落。ナスダックは1760P(-0)と変わらず。イラクにある国連事務所への爆弾テロやエルサレムでの自爆テロがおきて、ブッシュ大統領は面目がありません。

来年の大統領選のために対外的に強硬な態度を貫けば、また9.11事件のようなこともあるかも知れず、米国は政治的なリスクをもう少し織り込まねばならないのではなかろうか。

東京市場は前場はマイナスとなったものの、すかさず押し目買いが入り続伸。出来高・売買高も高水準で問題はありません。

昨日、日経平均のデンドラの上値メドの1つに10377円があるといいましたが、今日はザラバ高値で10377円をつけて、おおっ、明日、新高値を取れなければ少し調整する、のコースにはまってきたのではなかろうか。

この上昇相場は4月末以約来、約4か月ほど上げていますが、景気回復が明らかになれば、来年春まで12か月は上昇波動が続くのではないかの期待を持っています。

小泉内閣が誕生した2001年5月に、内閣は景気の底打ち宣言を出しましたが、これは大間違いでした。9月11日にはNYのテロ事件があって、小泉内閣発足時の株価が最高、というブサイクなことになりました。おまけに国債発行を30兆円以内にとどめるという公約の初年度であったので財政出動はなく、株価は下落につぐ下落となりました。

とどめは2002年9月の竹中金融担当大臣の就任で、銀行を中心に日本中を大混乱に陥れましたが、この5月のりそな事件から、なんでもありに方針を変えた(予算で5000億やそこらをカットするのに汲々とする一方で、1銀行に2兆円を放り込むのですから)ようですから、株式市場の足を引っ張ることはないでしょう。

業績相場は合理的な相場であるはずです。業績と株価の基本はPERですが、以前は米国のPERが15倍であるのに日本は40倍に買われたということがありました。(バブルのピークではPERは80倍であった)しかし今や株式市場はグローバル化しました。マーケットシェアも外国人が半分を占めています。

「株式持ち合い」は日本株式が割高に買われる1つの原因でしたが、いまや持ち合い解消は進み、日本の株式市場の特殊性はなくなってきつつあります。感じでは米国株がPERで18倍であれば、日本株は1割ほど高い20倍くらいでつりあうのではないかと思っています。

で、今日は新日鉄が派手に上昇し225円となりました。最新の業績予想(東洋経済)によれば、新日鉄の04年3月期は連結1株利益は10.3円、来期(05年3月)は13.2円だそうです。つまり今日の株価225円は、今期の1株利益の21.8倍に買われているわけです。私の基準としては20倍が標準なので、この点では225円というのはやや割高です。

ただ株価が派手に上昇してくると、しだいに業績のツメが楽観的になります。その結果次の期の予想を持ち出してくることになります。05年3月の1株利益13.2円の20倍は264円であるわけで、新日鉄は264円に向かってカンカンの強気になってきたといえます。もっと浮かれてくれば2年先の利益予想を当て込んで買っていくことになりますが、これはバブルの現象です。最長でも来期の予想までしか根拠にはなりません。

新日鉄は今期の10.3円から来期の13.2円にターゲットを変更してきましたが、最大でも来期予想利益13.2円の20倍の264円しか目標にしてはならないと思っています。

住友鉱の今期1株益は26.2円。その次の05年3月は28.0円です。PER20倍まで買えば、今期基準だと524円。来期基準だと560円です。今日の株価(ザラバ高値573円)は来期の利益を織り込んでしまったわけで、今日の株価より高い水準は、(新たな収益見直しがない限り)割高であると思います。


(03.8.22) TOPIX 1004P(-5) 日経 10281円(-81) 14.7億株 (1兆901億円)


NYは9423ドル(+26)と小反発。ナスダックは1777P(+17)と新高値を更新。外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計は、売りが2660万株・買いが4340万株で、差し引き1680万株の大幅買い越しであったようです。

海外高や外国人の大量買い越しがありましたが、この10日間で日経平均は9265円から10362円へ+11.2%の上昇、TOPIXは915Pから1009Pへ10.2%の上昇をしたわけで、さすがに買い疲れの様相になりました。

今日は一服。ただ両指数ともザラバ高値を更新したので、条件表No.2「日経平均用'96」の売りマークは途切れず、5日連続の売りマークとなりました。

昨日、この上昇相場は1年くらいは上昇するのではないかと期待しているといいました。業績相場入りは、株価が200日線を上回ったときから確認できるものと思っていますが、200日線を上回っている期間すなわち上昇相場の大きさは、そのときの景気の強弱に依存します。

200日線を上回ったからといって、必ず半年とか1年とかの上昇が続くわけではありません。以下に過去のTOPIXと200日線(黄色の線)のグラフを掲げます。株価が200線を上回ってから200日線がどうなったかが今回の手本です。(図の@〜Bは2002年6月にHPに掲載したものです。)


@95年6月〜96年6月

A(95年6月15日)→F(96年6月26日)の大勢上昇波動です。AからFへ上り詰める過程で、@200日線を超え、A75日線が200日線とゴールデンクロスし、B株価は75日線より上位で推移していますが、CとEで75日線をしばらくの間下回りました。

このC,Eをもって1つの中勢上昇波動が終ったと考えられます。すなわちA→Bが第1段目の中勢上昇波動、C→Dが第2段目の中勢上昇波動、E→Fが第3段目の中勢上昇波動であり、A→Fへの約1年の上昇相場は、3つの中勢波動であったことになります。(いわゆる3段上げです)

今の上昇相場は、1995年当時と似ているといわれていますが、これを初めに言った人は慧眼であると思います。


A97年4月〜97年6月

図はG(97年4月11日)→H(97年6月26日)までの上昇相場です。@200日線を超え、A75日線が200日線とゴールデンクロスし、B株価は75日線の上位にありましたが、Aのゴールデンクロスをした後1か月もたたないうちに、株価は75日線を割り込んでしまい、2度と復活することはありませんでした。

この当時の橋本内閣は97年4月から消費税を5%に増税し、経済に大打撃を与え、この年11月には拓殖銀行・山一證券の破綻へ繋がっていきました。

グラフの条件の@ABは満たしていますが、200日平均線は下向いたままでした。本格的な業績相場とはいえず、したがって中勢波動が1段で終ったのも納得できます。


B99年1月〜2000年2月

図はJ(99年1月5日)→M(2000年2月28日)までの1年1か月を大勢上昇波動としていますが、株価の安値はJの3か月前の98年10月9日に976Pというのがあって、ここからMまでは1年4か月の上昇波動となります。

この時期はネットバブルといわれ、IT関連株が大きく上昇しましたが、株価が75日線を下回ったのはLの1か所だけでした。中勢上昇波動は、J→KとL→Mの2段上げであったわけです。

200日線は株価が200日線を上抜いてすぐに上向きとなりました。この点は重要な手がかりです。


C2002年2月〜2002年5月

図のQ(2001年5月)に、株価は一瞬200日線を上回りましたが、これは小泉内閣が発足したときです。構造改革に期待が集まり200日線超えを果たしましたがすぐに下落。

R(02年2月6日)→S(02年5月24日)までの3か月半が大勢上昇波動となっています。このとき昨日いった景気は底打ちしたの内閣の発表がありましたが、すぐにTで200日線を割り込み、竹中混乱があって、今年2003年4月まで下げ続けました。

当然に200日線は下を向いたままで終わりました。



D2003年4月〜現在まで

日経平均は4月28日、TOPIXは4月14日をボトムとして約4か月間の上昇を続けています。

@からCのグラフでは、特に200日線が上向いたかどうかを注目しました。
  1. は、200日線が上向き、1年間の上昇をした。
  2. は、200日線が下向いたままで、3か月足らずの上昇であった。
  3. は、200日線が上向き、1年4か月の上昇をした。
  4. は、200日線が下向いたままで、3か月半の上昇であった。
  5. 今回は6月30日に200日線は上向いた。
この点から、今回の上昇相場は来年4月ころまで上昇を続けるかもしれない。という期待を持っているわけです。


(03.8.25) TOPIX 997P(-6) 日経 10276円(-4) 12.2億株 (8783億円)


先週末のNYは9348ドル(-74)と下落。ザラバで9499ドルと9500ドル寸前まで上昇してから150ドル下落して終わったので、@新高値をとりながらの、A陰線となりました。今夜も続落となれば、ちょっといけない。

ナスダックも木曜日の終値1777Pから高寄り(1804P)して、1812Pまで上昇しましたが、そこから47P下落して1765Pで終わったのは、NYダウよりも悪い形です。今夜の米国市場は注目です。

東京市場は出来高を集めて上昇していた鉄鋼・銀行は利食い売りに押されました。変わって長谷工(123円。+22)、極洋(219円。+23)、プリマ(115円。+15)、鈴丹(192円。+40)といったクセのある銘柄が上昇。銘柄物色も次第にスジが悪くなってきました。

日経平均・TOPIXともに、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」はようやくにして売りマークが途切れました。調整入りを明示したのかというと、そうではありません。売りマークが出なくなったのは、上図の6月の青○と同じ原因です。厳密には日経平均はそれが原因だが、TOPIXは今日のところは原因でない。(しかし明日はそれが原因になる)

すなわち17日順位相関が+85以上に上昇してくると、「株価の上昇力が強いので、逆張りの売りマークは危険である」という理由から売りマークはでません。17日順位相関はしばらくは上昇を続けるので、今後10日やそこらは、売りマークはが出る可能性はなくなりました。

日経平均・TOPIXに売りマークが出ないからといって、今回は6月のようにどんどん上昇していくという保証にはなりません。定点観測8銘柄の中で、昨日・今日で小波動のピークをうかがわせるような足になったものが出てきました。

@トヨタ、A野村、BNTT、です。特に野村は窓を開けて下落したのは、いったい何事か、と思う下げです。

しかしまだ新日鉄・みずほFのグラフは悪化していないので、8月の上昇の主役である鉄鋼・銀行の上昇は終わったとはいえませんが、この2銘柄がピーク直前の大陽線を割り込むことになれば、要警戒です。

今は買いエネルギーが強いので、ひところいわれた代行返上売りは気にされなくなりましたが、鉄鋼・銀行に代わる業種が出てこないと、需給面からもやもやしてくることになりかねません。あまり先走っても何ですが、そうなれば日経平均TOPIXは25日線を下回る水準への調整も考えておかねば。


(03.8.26) TOPIX 1001P(+3) 日経 10332円(+55) 15.2億株 (9040億円)


NYは9317ドル(-31)と続落。ナスダックも1764P(-1)とわずかにマイナス。

東京市場は、チャート上からの過熱感がでていた上に、NY株安、円高(対ドル・対ユーロ)気味になってきたので、前場は調整。

しかし-100円安までで、後場に入ると切り返して日経平均・TOPIXともプラスで終わりました。

昨日懸念していた鉄鋼株・銀行株は、少し下げれば押し目が入るという具合で、一昨日・昨日のマイナスを取り返しました。新日鉄・住金・日新鋼・東京製鉄などは新高値になりましたから、鉄鋼株はいまだ終わらずです。

ただ昨日指摘した@トヨタ、A野村、BNTT、は続落はしなかったものの、今日の反発力は弱く、なお安心はできません。

東京市場は米国市場との連動性が少し小さくなってきたかと思っていましたが、NYダウとナスダックのグラフを見ると、まあNYとナスを足して2で割ったような動きを続けています。9日・25日の順位相関の動きなどは、実に同じ動きです。

どちらが原因でどちらが結果であるのかといえば、いうまでもなく米国市場があっての東京市場です。やはり東京市場は米国市場の後追いといわざるをえない。

そこで、昨日いった米国市場のグラフですが、NYダウは昨日下ヒゲを出して下げ渋り、ナスもコマ足となって、これまた下げ渋りの格好になりましたが、一昨日の大きな陰線を一気に上抜くということをイメージすることはできません。

東京市場のお手本である米国市場は、モタモタしそうな感じです。


(03.8.27) TOPIX 1000P(-1) 日経 10308円(-23) 19.0億株 (1兆399億円)


NYは9340ドル(+22)と小反発。ナスダックも1770P(+6)と小反発するも、動きはおとなしい。

東京市場は、出来高19億株、売買代金1兆円超と市場エネルギーは増大。日経平均はザラバ高値10415円をつけてザラバで新高値を更新。しかしそこから100円ほど下げて引けました。

ここ5日間のザラバ高値は、@10377円→A10378円→B10331円→C10356円→D10415円で、高値更新とはいってもわずかな上昇でしかありません。

とくにAの日は前日の高値を1円更新したとたんに安くなって陰線となり、今日のDも高値を37円ほど更新したら、同じく陰線でマイナスとなるなど、ザラバ高値を更新したとたんに警戒感がでるといった様子です。 出来高・売買高から見れば、市場は活発な取引が行われたかの感じですが、今日の値動きは小さく、株価指数はマイナスとなったのはなぜでしょうか。

@朝方は昨日、出直った鉄鋼株が買われていたが、早くも利食い売りがでて、新日鉄は224円(-4)。住金108円(-1)。しかし住金は1億2000万株の大商い。

A今日は産業再生機構が三井山に51%の出資をして子会社にするとかのニュースで、再生機構に持ち込まれそうな企業や、かっての信用リスク企業が物色されました。山水は29円(+15)と1日で株価は2倍になって、出来高も1億7000万株。(三井山は下落)。このが出来高が19億株できた原因のひとつです。

B鉄鋼株と銀行株は8月の上昇相場の2本柱ですが、再生機構が動き出すことで、銀行の不良債権の処理が進むと銀行株が買われました。

特にみずほFは142円(+2)と終値ではわずかなプラスでしたが、出来高は旧50円額面に換算すれば3億1000万株の大出来高。三菱東京は668円(+39)と新高値となって8200万株(旧換算)。

売買代金が1兆円となったのは銀行株の活発な売買によるものです。ただし4大銀行グループの株価は最終的には「上ヒゲ」または「トウバ」の足になってしまいました。

三菱東京をのぞいた3グループはこれ以上の上値水準には売り物が多いことを表明しました。はたして明日はこの売り物をこなして上昇できるのかどうかです。

今日の上昇によって、三菱東京とみずほFは重要ポイントとなりました。先に派手に上昇してここ1週間ほど高値保合いをしているUFJにしろ、今日新高値をとって上ヒゲの陰線となった三井住友にしろ、利食い水準が切り上がっているので、この後わずかの株価下落があれば利食い(売却)が決定する状況になってきました。

まあまだ悪くなったわけではありませんが、グラフが一気に悪くなる可能性もでてきた。いよいよ鉄鋼株・銀行株がリードした8月の上昇波動も転機を迎えるか。次に柱になる業種は何が出てくるのか。というところです。


(03.8.28) TOPIX 993P(-7) 日経 10225円(-83) 14.8億株 (9804億円)


NYは9333ドル(-6)とわずかにマイナス。ナスダックは1782P(+11)と上昇し、終値ベースでは新高値になったといっても、3日前のザラバ高値1812Pをつけた大陰線にはまだまだ届きません。

ひさびさに日経のHPに、外国証券の寄り付きの成り行き注文の推計は、売りが4720万株・買いが3600万株で、差し引き1120万株の売り越しであったらしいとの記事がありました。

昨日も売りが3550万株・買いが2770万株で、差し引き780万株の売り越しであったので、2日連続の売り越しです。

東京市場は、出来高14.8億株・売買代金9800億円と市場エネルギーは衰えていませんが、昨日からの整理基調が続いています。このことは外国証券の寄り付きの成り行き注文から、外国人は利食い売りをしているとわかります。

外国証券の寄り付きの成り行き注文の状況は、投資レーダーのHPに寄付前外国証券の頁があって、ここに過去1年分の状況が載っている。ということをメールでお教えいただきました。翌日にしか掲載されませんが、外国人投資家の動きを見るにはよいデータです。

昨日銀行株のグラフを掲げましたが、今日も銀行株は出来高を集めて上昇。売買代金の上位4社は全部銀行株。

とはいっても昨日と同じような足を出しました。@三菱東京はトウバ足、AUFJは上ヒゲの陰線、B三井住友は十字足、CみずほFは昨日の足にはらんだ下ヒゲの陰線。いずれもピーク打ちとなってよい足が連続しています。

(ズルッと大きく下げればピークは確かになりますが、まだ上昇中なので決まったわけではない)

鉄鋼株のグラフを掲げます。@新日鉄、A住金、C東京製鉄は、利食い水準まで株価が下落してきました。BJFEももう少しで届きそう。

利食い水準を完全に下回れば、さしもの鉄鋼株も買う理由はなくなります。

このように、この上昇波動の2大主役である鉄鋼株・銀行株ともに上値つかえになっており、市場エネルギーが高水準を持続している割りには、中身はあまりよくない。


(03.8.29) TOPIX 1002P(+8) 日経 10343円(+118) 13.7億株 (9739億円)


米国の4-6月期GDPは速報の+2.7%から+3.1%へと改定されたため、NYは9374ドル(+40)と反発。ナスダックは1800P(+18)と上昇し、終値ベースでは昨日に続いて新高値。ただし出来高は多くない。

国内では7月の鉱工業生産指数が発表され、前月比+0.5%と市場の予想(+0.1%)を上回りました。国内外の経済指標の好転を受けて、東京市場は高く寄り付きましたが、上値を追うことはできず。高値圏での膠着状態に陥りました。出来高・売買代金ともに昨日より縮小。

TOPIX・日経平均のグラフも高値圏で横這い(ほぼ水平線)となっており、上にもいけぬが下げもせずという状態です。

上に行くためには企業業績のいっそうの拡大予想がでてこねばなりませんが、4-6月期の決算発表が終わったばかりなので、7-9月期の予想はまだ出にくい。ただ9月後半になれば中間決算の予想が出てくるので、これを待っているというところか。

株価が思惑で動かなくなっているのは、今が業績相場であるからです。 業績相場は合理的であると8月21日にいいましたが、例に新日鉄を上げました。

新日鉄の今期(04年3月)の連結1株利益は10.3円、来期(05年3月)は13.2円なので、@通常なら、今期の10.3円の20倍の206円が妥当。A人気化しても来期の13.2円の20倍の264円。Bそれ以上に買われるならバブル。というものでした。

新日鉄の妥当なPERが20倍というのは、製鉄業は成熟産業であるからで、ハイテク株だと30倍〜40倍に買われてもよい。当たれば成長性があるからです。

例えば東芝(477円)を例にすれば、04年3月期の連結1株利益は12.4円、来期(05年3月)は18.6円なので、@通常なら今期利益12.4円の30倍の372円。A人気化すれば、来期利益18.6円の30倍の558円。Bあるいは今期利益12.4円の40倍の496円。C来期利益18.6円の40倍の744円はバブル。(来期利益の40倍は考えない)という判断です。

東芝はAの558円とBの496円あたりが株価の限度ですが、すでに7月初旬に541円の高値を出しています。この高値541円を上抜いていくには、今期・来期の業績予想が上方修正されない限りは無理でしょう。

新日鉄は今期利益のPER20倍以上に買われたものの、来期利益の20倍までは買われることなく調整入りしたので、これによって今後の上昇期間が延長されたようです。(適度な調整をしたほうが相場の寿命は長くなる)

一方みずほFですが、りそな騒動が落ち着いた6月5日に「みずほ150千円、UFJ200千円、三井住友400千円、三菱東京600千円くらいまでは株価は戻るのではなかろうか。」と思いましたが、だいたい150千円の水準にやってきました。(他の3銀行は思った水準以上に上昇した。)

で、銀行株は、この3日間は株価はザラバで高値を出すのだが、引けは安くなって陰線となっています。4大銀行Gのこの3日間の足取りは高値圏における動きのサンプルにしたいほどで、この後どうなるのかに興味があるところです。


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