TOPIXをどう見たか・判断したか (03年7月)

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(03.7.1) TOPIX 916P(+12) 日経 9278円(+195) 17.7億株 (10670億円)


NYは8985ドル(-3)とわずかながら続落。ナスダックも1622P(-2)と続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1960万株、買いは2680万株で、720万株の大幅買い越し。昨日の2700万株の大量買い越しは期末のドレッシングのためのものであったのか、今日は通常の買い越しにもどりました。

6月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは-5へ向上(前回は-10)。同時に発表された大企業の2003年度の設備投資計画は、前回調査では-0.8%の減少であったものが、今回は+4.9%増加になったとかで、景気回復に期待がでてきました。

景気回復→企業収益の好転の期待から、主力銘柄が買われ、NECは661円(+61)、富士通530円(+38)、日立541円(+32)とハイテク株が連日の大幅高。

ここへ銀行株にも商いが集まり、みずほFは103千円(+8千円)と大幅高して10万円台を回復。UFJも196千円(+20)と急上昇。出来高は17.7億株、売買代金は1兆円を突破です。


TOPIXは昨日新高値に進んだので小波動のボトムは880Pであることが確定。日経平均は今日新高値に進み、小波動のボトムは8846円であることが確定しました。今後はTOPIXが880Pを下抜けば、波動が切り下がったとして買い玉を処分しておくという方針になります。

これまでは小波動のボトムは806Pであったので、ここまで株価下落を待って方針を決めていては、処分したときには遅すぎると懸念がありましたが、新しい波動が生まれたことで、方針が立てやすくなりました。

日経平均も同じく小波動のボトムは7962円から8846円に切り上がったので、今後は8846円を意識することになります。

とにかく、株価は200日線を超えて、上昇波動にあるのですから、相場についていくしかありません。小泉内閣が発足して以来、TOPIXが200日線を越えたことは毎年1回ずつ(2001年、2002年、今度の2003年)3回あります。図は週足ですが、a→bは28.0%の上昇、c→dは24.2%の上昇、e→f(今日まで)は19.0%の上昇です。

これからみても、まだ上昇の余地は充分ある上、@企業はリストラによって身軽くなっている。A小泉内閣はりそな事件によって、株価を下落させるようなハードな銀行政策は取らないと方向転換をしている。ことから前回・前々回よりも今回の上昇率は大きくなっても不思議ではありません。


(03.7.2) TOPIX 945P(+28) 日経 9592円(+313) 19.3億株 (13742億円)


NYは9040ドル(+55)と反発。ナスダックも1640P(+17)と反発。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2110万株、買いは3220万株で、1110万株の大幅買い越し。

爆発高となりました。昨日9200円台であった日経平均は、9353円で寄り付き、9400円台に乗せて前場を終了。後場は9500円を突破して、終値は9592円です。今日1日で、9300円・9400円・9500円の3つの台替わり。

出来高は19.3億ですが、1株単位の銀行株を旧1000株単位に換算すれば、みずほHが3億1500万株、三井住友2億3100万株、UFJ1億2900万株、三菱東京5700万株ですから、合計7億3200万株です。今日の実質出来高は26億株〜27億株の出来高であり、バブル期の出来高に匹敵します。

今日の出来高上位を見ると、低位小型株や仕手株は影をひそめ、日本を代表する主力株が並びました。売買代金の上位には、@三井住友、Aソニー、Bドコモ、CみずほF、DNEC、E三菱東京、FUFJ、G野村 などとなって、どれも大幅高です。代表的な銘柄ばかりが買われているのは、外国人買いのほかにも、これまで見送り姿勢であった国内の機関投資家がとうとう参加してきたのではないか。


日経平均やTOPIXを見るときは、波動や値幅は一般銘柄の半分を基準にしています。例えば《デンドラ》では一般銘柄は8%波動か10%波動を使いますが、日経平均・TOPIXのときは4%波動を使っています。

6月18日に条件表No.195「重要ポイント」の設定例を掲げましたが、一般銘柄は1日の値幅が5%以上あるときに重要ポイントとしました。日経平均・TOPIXに当てはめるときは、この半分の2.5%の値幅があれば重要ポイントとすればよいのです。

これほど上昇してきたのに、日経平均・TOPIXは重要ポイントを出しませんでした。1日に2.5%の値幅とは10000円で250円です。日経平均が1日に上下300円ほど動くことは過去にいくらでもあったはずですが、今回はなかなかきませんでした。それだけ警戒しつつの買いであったわけです。

今日はようやく日経平均・TOPIXともに陽線の重要ポイントがでました。日経平均の今日の値幅(高値9592円・安値9353円)は239円で、今日の終値9592円の2.49%で2.5%にわずかに不足ですが、今日は窓を空けているので、前日の終値9278円からの値幅が計算できます。計算すると314円となり、今日の終値9592円の3.27%となります。悠々クリアです。TOPIXも同じです。

陽線の重要ポイントは今後株価が下落したとき、この水準を完全に割り込めば手仕舞うという水準です。昨日は小波動の安値が確定したので、日経平均は8846円を下回ったら売りと目安が出ましたが、今日は重要ポイント(前日終値の9278円)が確定したので、今後は9278円が手仕舞い水準になりました。

TOPIXも同じで、陽線の重要ポイントは前日の終値の916Pです。


(03.7.3) TOPIX 952P(+7) 日経 9624円(+32) 21.2億株 (1兆7154億円)


NYは9142ドル(+101)と続伸。ナスダックも1678P(+38)と続伸して、終値ベースでは新高値となりました。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3040万株、買いが5580万株と途方もない買いものとなって、差し引き2540万株の大幅買い越し。

日経平均は、昨夜のシカゴの日経先物が9725円で引けていた上、今朝の外国証券のびっくりの買い越しをみて、いきなり9700円に乗せて寄り付き、20分後には9896円と9900円寸前まで上昇。この時点で+304円高。

買いが集中したのは昨日と同じくハイテク・銀行でしたが、その後債券相場が急落したために、銀行株が値を崩し始め、これを見て全般も利食い売りの流れに変わりました。

今日の動きによって、TOPIX・日経平均の足は、@新高値を取っての陰線、A上ヒゲが長い(TOPIXは十字足に近い)、B1日の値動きが大きかったので重要ポイントとなった。という3重の行き支えの足型となりました。しかし、今は巨大エネルギーを背景にした上昇の真っ最中ですから、この足型がでたからといって反落が決まったわけではありません。

昨日までが翌日の上昇確率が60%〜65%であるとすれば、今日の足型で50%になったという感じです。もし明日も続落となれば、上昇確率は40%に低下するという程度です。足型が出たから80%・90%の確率があるわけではありません。

ここは、4月〜6月に連載した「利食い水準の決め方」に準じて、この後の変化にどう対応するかを決めておくだけです。TOPIXは、@aで小波動のボトムが決まったので、880Pを割り込めば売りの方針でしたが、A昨日は窓を空けて大幅な陽線となったので、前日の終値916Pが利食い水準になりました。B今日も新高値を取っての大きな値動きであったので、今日の安値942Pが利食い水準になります。今後TOPIXが完全に942Pを下回れば、この上昇はいったんは調整すると予定しておきます。


銀行株は高寄りして、一転下落したので、@新高値を取っての、A長大陰線となりました。大手銀行は全部、今日の陰線の安値が利食い水準と決まりました。この後株価が完全に利食い水準を下回ったら、銀行株を持っておくことはありません。

もし完全に利食い水準を下回った後に、再び上昇を開始したときは、この利食い水準を上回ったときに買いなおせばよいだけです。

一方、ハイテク株は高寄り後の下げ幅が小さかったり(NEC)、下げた後の戻したり(富士通)したので、利食い水準を完全に下回るにはまだ余裕があります。


(03.7.4) TOPIX 948P(-3) 日経 9547円(-77) 12.9億株 (9745億円)


NYは9070ドル(-72)。ナスダックも1663P(-15)と小反落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3710万株、買いが2520万株で、差し引き1190万株の大幅売り越し。

東京市場の昨日の寄り付きから引けまでの下げ方に一番驚いたのは外国人投資家であったのかも知れません。シカゴの日経平均は9495円と、9500円を割っていたし、寄り付き前の注文は久しぶりの1000万株超の売り越しとなりました。

日経平均は寄り付き直後は9500円を割り込んだものの、その後は一時はプラスになるところまで戻し、結局は安く引けましたが、すぐに押し目買いが入るのは、まだまだ買い意欲は強いという印象です。

6月の投資主体別売買動向が発表されました。買い越しは@外国人が1兆、A証券自己が465億、B個人信用が253億円でした。この相場の買い主体です。

売り越しは、@金融機関が6500億円、A個人現金が3000億円となって、銀行は保有株式を減らし、信託銀行は年金の代行返上のための株式を処分して、構造的な売り圧迫の要因はそれなりに軽減されたようです。

個人の現金部門は、株式売買益にかかる源泉分離課税制度が年末で終わることから、これを嫌って昨年11月12月に4000億円超の売り越しになっていましたが、6月はこれに次ぐものです。ただし11月12月は売り切りの感じでしたが、6月は株価が戻ってきたので売却して現金に換えただけで、いずれはこれが買いの資金として還流してきます。


6月の投資主体別売買動向は、なかなかよい内容だと言えます。それもこれも株式が上昇しているからで、やはり株価は上がらねばいけません。

定点観測している8銘柄のうち、昨日、新高値(小波動の)を取りながら大陰線になった銘柄は3銘柄ありました。@新日鉄、AみずほF、B野村、です。

昨日の安値は利食い水準になります。もし今日の株価がこの水準より下で動いたならば、これら銘柄は売却になります。

3銘柄とも利食い水準を下回って寄り付きました。このまま下落すれば売りが決定するところでしたが、昨日の下げを押し目買いだと思った向きが多かったとみえて、その後は反転上昇し、3銘柄とも利食い水準を超え、陽線で終りました。

昨日同時に掲げたNEC・富士通は新高値こそは取れませんでしたが、終値は前日比でプラスになっていますから、まだ買い足りない、買いたい向きは大勢いる、ということでしょう。


(03.7.7) TOPIX 967P(+18) 日経 9795円(+247) 15.3億株 (1兆1325億円)


NYは休場。外国証券11社の寄り付きの成り行き注文は、売りが2350万株、買いが2160万株で、差し引き190万株の売り越し。

NYは3連休でしたが、東京市場は買い意欲充分で、ハイテク株・通信関連・銀行・証券が活況。ハイテク株は値が飛んでいます。NECは800円(+58)、富士通634円(+68)、東芝500円 (+56)、古河電工497円。

そのうち下げるだろうと買いを我慢していたが、いてもたってもいられなくなって、ドっと買ってきたという感じです。買ってきたのは国内機関投資家でしょう。とすれば証券自己や個人の目先筋のように逃げ足の早い資金ではないので、ある程度この流れは続きます。

市場はとどまるところなく上昇をしています。株価が200日線を上回ったところから順張り(株価についていく)の時代になっていますが、こういう状況になると必ずよこされる質問があります。それは「新高値になった銘柄の検索はどうすればよいか?」です。以下に3通りの新高値銘柄を検索する条件表を掲げますので、参考にして下さい。





@ザラバ高値が新高値になった。

「新高値」といってもいろいろあります。上場来の新高値、年初来の新高値、ここ1か月での新高値、などです。ここでは「過去25日間の新高値」を例にします。パラメータの「25」を50とか125とか200とかに変更すれば、それなりの期間での新高値になります。

今日のザラバ高値は、過去25日間のどの日のザラバ高値よりも高い。ということがわかりさえすればよいのであるなら、図の@のNo.3行のように、「株価の25日間の(最大日数)が、0以上0以下のとき買い」と設定すれば終りです。

図のように、ザラバ高値が25日間で最高値であった日に買いマークがつきます。(当然に買いマークがでた銘柄が検索できます。)


Aザラバ高値を終値が上回った。

当日が過去25日間のザラバ高値をつけたが、その日は長い上ヒゲの足になって、終値では安くなっていたということもあります。昨日の終値以下になっていたということもあります。

昨日までの新高値水準を当日の終値で上回った銘柄を検索したいときは、(昨日までのザラバ新高値の水準)と(当日の終値)を比較せねばならないので、@のようにザラバ高値だけを見ていては検索できません。

No.3行で、25日間のザラバ高値がわかります。(株価の25日間の最大値)

No.4行で、これを1日先行させています。というのは、昨日までの新高値水準は昨日の日に記憶されているので、昨日の新高値水準の価を当日へずらす(1日先行させる)必要があるからです。

No.5行で、今日の株価(終値)−昨日までの新高値水準の計算をして、終値のほうが1円以上高ければ買いと設定しています。

図のように終値が昨日までの新高値水準を上抜いた日に買いマークがつきます。


Bザラバ高値を終値が初めて上回った。

Aでは、終値が新高値水準を上抜くたびに買いマークがつきます。上図で、Aの買いマークの後、a,b,cと連続して買いマークがついています。しかし後のa,b,cは「遅れて出た買いマーク」であるので、初めて買いマークがついたAさえ検索できればよいのです。

No.3行とNo.4行までは、Aと同じ設定です。

No.5行で、今日の株価(終値)と昨日までの新高値水準の「クロス日数」計算をして、クロス日数が1以上1以下(クロスした日)のときに買いと設定しています。

こうすれば、初めて終値が新高値水準を上回った日のAに買いマークがでて、上回って2日目以降となるa,b,cでは買いマークはつきません。


(03.7.8) TOPIX 976P(+9) 日経 9898円(+103) 17.5億株 (1兆6112億円)


NYは9216ドル(+146)と上昇。ナスダックは1720P(+57)と大幅上昇し、昨年5月以来の1700P台へ。あとは2002年1月の高値2098Pが聳えています。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2950万株、買いが3980万株で、差し引き1030万株の大幅買い越し。

米国株、特にナスダックが大幅高となったので、東京市場は寄りつきからハイテク・光通信関連に買い物が集中。寄り直後に10027円のザラバ高値をつけましたが、これは前日のシカゴの日経先物の10030円が手本。後場にも10000円乗せがありましたが、少し下げて引けました。

主力株の多くは、前日比で高かったものの、始値が高かったために陰線となりました。一昨日・昨日の買い人気がやや醒めかけたというところです。しかし売買代金は1兆6000億というのですから、おいそれとは調整入りしません。

逆張り用の条件表No.2「日経平均用'96」は日経平均・TOPIXともに、久々に売りマークを出しました。TOPIXが200日線を超えるあたり(図の赤丸)までは、4日連続(日経平均は6日連続)して売りマークを出していたので、売りマークが途切れたら調整入りすると予定していました。しかし売りマークが途切れたのは、17日順位相関が85以上になったのが原因でした。これは非常に人気が強いので、逆張りをしてはいけないという警告でした。

以来、17日順位相関は85以上を維持して売りマークがでることを防いでいましたが、今日の17日順位相関は85を下回って、この制約が外れ、久々の売りマークとなりました。

今後はいつ売りマークが途切れるか。そして途切れる原因が、17日順位相関が85以上になったというのでなければ、途切れたときからはそれなりの規模の調整があると思います。(今度こそ4%波動が陰転するのではなかろうか)


日経平均・TOPIXが《デンドラ》の4%波動の全部の上限線を上抜いてから、今日で6日目になりました。4%波動からは日経平均・TOPIXの上値のメドは見えなくなっています。この10年の日経平均の4%波動の上限線をあらためて調べてみると、99.9%は全ての上限線を超えることはありませんでした。

ただ今の上昇は、バブル期をも凌ぐ連日の大出来高をバックにしています。デンドラの上限線といい、出来高といい、この10年では例がなかった上昇をしています。

これまで、4%波動による上限線は、ちょうど「主な株価」のピークの水準のメドになってきていました。図の主な株価のピークの日(図のa,b,c,d)は、4%波動によるどれかの上限の水準でもありました。

aからの反落は極めて小さなもので終わりましたが、もしこのとき4%以上の株価下落があれば4%波動は陰転し、その後株価が上昇すれば、新しい波動パタンが生まれていました。今日のような高値になっても、おそらくは新しい波動パタンが出す上限線の水準を上回ってはいないでしょう。

問題は、aからの下落が小さく、新しい上昇パタンが生まれなかったことにあります。つまりこの上昇波動は、主な株価からは、4月末のA→b,b→a、a→今日へと3段上げをしていますが、大きくは1つの上昇波動であり、これまでのような小さな波動を手本にしては間尺が合わない、上値のメドが出ないということです。

そこで、これまでの4%波動の倍の大きさの、8%波動によって上限線を表示させました。(図は8%波動による上限線)。 日経平均の上値メドは、10117円(前波動規準1/4位・今波動基準中位)と11411円(今波動基準1/4位)。TOPIXの上値メドは、1009P(前波動規準1/4位・今波動基準中位)と1117P(今波動基準1/4位)となっています。


(03.7.9) TOPIX 979P(+3) 日経 9990円(+92) 14.4億株 (1兆2100億円)


NYは9223ドル(+6)と小幅ながら上昇。ナスダックは1746P(+25)と続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3150万株、買いが3470万株で、差し引き320万株の買い越し。

昨日、ザラバで10000円台に乗せてから利食い売りが出始めていましたが、今日も前場は利食い売りが優勢で、直近に買われたNEC・富士通・古河電などは一時は4%〜5%ほど下落。

日経平均も後場に入って-85円安まで下げましたが、今月に入ってからでも約1000円ほどの上昇をしており、これに比べれば下げとは言えないほどのものでした。

結果、下値は堅いということになって、2時ころから急上昇して、終値は9990円。終値ベースでは新高値となりました。

昨日のザラバ高値10027円から今日のザラバ安値9813円まで、200円(-2%)ほど下げると、すかさず押し目買いが入ってくるのは、いかに買い気たっぷりである、あるいは買い急いでいるかを見せつけました。

昨日久々に出た逆張りの売りマークは途切れましたが、終値では新高値を取って、下落の気配が見えていない今は売りと考えないほうがよいでしょう。売りと判断するのは下げの兆候が出てからです。


一昨日、新高値を取った銘柄を検索するための条件表を3つ掲げました。3つとも「25日間の新高値」を例としましたが、実際のところ、何日間の新高値となったときに買うのが確率がよいのでしょうか。調べてみました。

《Qエンジン》には「最適パラメータを決定」する機能があります。図はその画面です。
  1. 条件表No.51 には一昨日掲げた条件表の「Bザラバ高値を終値が初めて上回った」を設定しています。

  2. 条件表には、「25日間の最大値」としていますが、25日が最もよいのか、30日がよいのか、100日がよいのか。

    そこで、パラメータの25を、「15から150まで5ずつ変化」させて、何日のときに最もよい成績となるかを調べます。

  3. もちろん成績は、「売買ルール」に依存します。利益率が20%あれば成功とする方もあるし、5%あれば成功という方もあります。5日間で決着をつけたいという方もあるし、50日は買い持続してもよいという方もあります。 その人の売買ルールで、「X日の最大値」が最もよい成績を出すのかを調べればよいのです。

    ここでは、@最長40日間買い持続する。A買値から15%の利益がでたら利食いする、B20日以上経過したら、10%の利益でも利食いする。C15%以上の損失がでたら損切りする。(もう少し細かいが)といった売買ルールとしました。
以下のようになりました。@赤枠はパラメータです。15日間の最大値、20日間の最大値、25日間の最大値・・・・145日間の最大値、150日間の最大値 を採用したときの、成績を調べています。成績は緑枠にあります。


例えば25日の新高値のときは、1回当たりの平均利益率は-0.4%で、勝率(損をしなかった率)は53.6%です。(図の青線の行)

勝率の欄を縦に見ると、15日のときは51.6%ですが、パラメータが長くなれば勝率が向上していることがわかります。115日のときの勝率は57.4%ですが、これより長いパラメータもだいたいこれと同じような勝率です。

平均利益率の欄を見ると、パラメータが40日まではマイナス(損失)になっていますが、45日以上になるとプラスになり、90日以上の期間になると+0.4%と最大になります。

ここから、25日新高値というのはその成績からして使えない。90日(以上)の新高値になった銘柄を買うほうが成績がよい。ということがわかります。

(成績は売買ルールによりますから、異なる売買ルールでは、別のパラメータのほうが成績がよくなることは当然にありえます。)


(03.7.10) TOPIX 974P(-5) 日経 9955円(-35) 16.4億株 (1兆1510億円)


NYは9156ドル(-66)と反落。ナスダックは1747P(+1)とわずかに続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3610万株、買いが4100万株で、差し引き490万株の買い越し。

日経平均はザラバで10070円の新高値となりましたが、ここからは反落してマイナスで引けました。TOPIXはザラバでは先の高値986Pには届かず。

出来高16.4億株、売買代金1兆1000億円のわりには、動きが小さくなってきました。小動きは3日連続しています。上に行くのか下に行くのかはわかりませんが、変化の前の小休止です。

逆張り用の「日経平均用'96」は日経平均に再び売りマークを出しました。今日の小さい動きではまだわかりませんが、転機になるのは5分5分というところまできたのではなかろうか。

なおTOPIXは売りマークが消えていますが、例の17日順位相関が86と高水準であるので、売りマークが出ません。


日経平均の7月に入ってからの上昇で、前日比で最も上昇したのは7月2日の9592円(+313)でしたが、翌日3日もザラバベースではこれに匹敵しました。前日終値9592円から当日のザラバ高値9896円へは+304円です。この日の売買代金は1兆7000億円と最高でしたから、2日3日が買い人気のピークであったといってよいでしょう。

定点観測8銘柄でも、3日の高値を上抜けない銘柄が4銘柄あります。(住友鉱はもともと3日にピークをつけていない)3日の高値を上回ったソニー・NTTにしても、これを超えるや上昇力は弱まり、陰線が多く出てきています。

トヨタだけが順調に陽線を重ねていますが、3日以降の上昇率は10%ほどのもので、グングン高値を伸ばしたというわけではありません。

新日鉄・ソニー・みずほF・野村・NTTは3日の足は重要ポイントになっています。まだこの日の安値を割り込む銘柄は出ていないので、小波動のピークを打ったとはいえません。

が、ソニー・みずほF・野村の3銘柄は「3連続陰線」になりました。小波動のピークで「3連続陰線」がでる例は多くあります。果たして熱狂した2日3日の株価を上回るような、力強い株価の上昇がすぐに出てくるのか。難しいと思います。


(03.7.11) TOPIX 945P(-28) 日経 9635円(-320) 13.8億株 (1兆1796億円)


NYは9036ドル(-120)と続落。ナスダックも1715P(-31)と下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3490万株、買いが2940万株で、差し引き550万株の売り越し。

TOPIX・日経平均の調整入りは、大方が予想し、待っていたものでしたが、今日はようやく下げらしい下げとなって、調整入りかというところです。今日の下げ過程では、途中での反発はほとんどなかったので、もう少し下げるようですが、それでも今日の出来高は13.8億株。売買代金1兆1800億円というのは驚きです。

日経平均でいえば、昨日のザラバ高値から400円しか下げていないのに、早くも押し目買いであると見て、買った代金が1兆円分あったわけです。まだまだ買いたい向きは大勢残っていることが明らかになりました。

とすれば、来週続落となっても、そう大きくは下げないという大方の予想は正しいようです。日経平均は25日線(9240円)まで下げるのかどうか、TOPIXは25日線の911Pまで下げるのかどうか。というところでしょうか。

4月23日から始めた 売買のしかた実況中継 では、当初は条件表No.52「TP 200日線に接近後押し目」を使って銘柄を検索していました。この条件表はタイトルにもあるように、「株価が200平均線に接近した後の押し目買い」をしようとするもので、相場の局面としては、これから本格的な上昇波動に入るか、という時期に有効なものです。

その後、200日線を超える銘柄が続出したので、1か月後の5月23日には、局面をあまり限定しない以下の条件表No.185「9日順位・9日V相対」を掲げました。(条件行のNo.1〜No.7までがそれ。No.8行〜No.12行は今回追加した。)



この条件表を使って検索された銘柄は、グラフを見て、以下の点をチェックすることが肝心なことでした。

  1. で、9日順位相関が-80以下から上昇し、20日以内に出来高が多かったことを表す9日V相対が80以上の日があれば、「買いマーク」が出る。(検索される)

  2. 直前の2つの小波動のピークは切り上がっているか。

  3. 直前の小波動のボトムと、買いマークが出る直前の安値は切り上がっているか。
というのが第一で、ついで直前の小波動のピーク(E)をつけるときに、出来高(D)が盛り上がっているか。を調べるのがよいといいました。

図の1515 日鉄鉱は、DとEがほぼ同じ時期なので、「出来高を伴って株価が上昇した」ことがわかるが、9752 ナムコは、出来高が最も増加した日は、逆に株価が下落しており、直前の波動のピークのEでは、出来高は沈静化していました。それで、9752 ナムコは適格ではあるが、最適ではない。としました。


さて、その後「利食い水準」を見つけやすくするために、6月18日に条件表No.195として「重要ポイント」を掲げました。これをNo.185に組込んだのが上記の条件行のNo.8〜No.9です。

これによって、いちいち計算して確かめていた利食い水準がわかりやすくなりました。図のピンク色・青色の陰陽足が重要ポイントです。(ただし重要ポイントと利食い水準は完全には同じものではない。)

次に、「直前のピークでは出来高を伴っている」という条件です。グラフを見て確認するほかはないのか。何とかして条件表に組み込めないか。ちょっとした難題のように思っていました。

東証1部の1520銘柄について、7月に入ってからの8日間を検索させると、141銘柄が検索されました。この141銘柄について、@波動が切り上がっているか、A前回ピークでは出来高を伴っているか、をチェックするのは大変です。@は無理としても、Aは何とか条件表に組み込み、検索件数を減らさねば。

ところが、今日「なんだ」ということに気づき、これを条件表に追加しました。上記の条件行のNO.10〜No.12行です。これを解説するならば、
  1. No.10行は、No.4線(9日順位相関)の過去40日間のピーク(最大値)から今日まで何日経過しているか、を調べます。

  2. No.11行は、No.7線(9日V相対)の過去40日間のピーク(最大値)から今日まで何日経過しているか、を調べます。

  3. No.12行は、9日順位相関のピークからの日数と9日V相対のピークからの日数を引き算し、その差が5日以内であれば、「だいたい同じ時期にピークとなっている」とします。
図の1515 日鉄鉱の9日順位相関と9日V相対のピークの差は3日であり、9752 ナムコの9日順位相関と9日V相対のピークの差は10日です。この結果、ナムコは「直前の波動のピークでは出来高を伴っていない」と判断されて、検索はされなくなります。(買いマークはつかない)

実際のところ、東証1部の1520銘柄について、7月に入って以降の8日間を検索させると、検索されたのは53銘柄に減っていましたから、グラフでチェックすべき作業は1/3ほどに激減し、ラクになります。今後はこの条件表を使って検索されるとよいでしょう。


(03.7.14) TOPIX 954P(+8) 日経 9755円(+120) 10.9億株 (8406億円)


先週末のNYは9119ドル(+83)と反発。ナスダックも1733P(+18)と反発。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1500万株、買いが2470万株で、差し引き970万株の買い越し。

週末の下げに対して、押し目買いが入りましたが、押し目買いはそうは大きなものではなかったようです。日経平均は-320円の下げに対して+120円の反発。TOPIXは-28Pの下げに対して+8Pの反発というのは、約1/3の戻りです。

出来高は10.9億と先週の月曜日の12.9億株に比べて20%減。売買代金も先週月曜日の9745億円に比べて-14%ダウンです。まあ今日のところは、株価が下げたので条件反射的に買い物が入ったという感じですから、明日の買いっぷりはどうなるか、出来高・売買代金は増加(+20%ほど)するのかに注目です。

「主な株価」はTOPIXの高値986Pを表示し、986Pが小波動のピークであることを表明しました。前回は905Pを表示してすぐにボトム880Pを出し、この調整はわずかに25P(下げ率は-2.8%)で終りました。まったく押し目らしい押し目がなく、「押し目待ちに押し目なし」の格言どおりに、880Pからの上昇は強烈でした。

今回は、986Pから昨日の安値944Pまで-4.2%下落(ザラバベース)していますから、押し幅はやや深くなったというものの、終値ベースではまだ-3.5%の下落です。

こちらの都合としては、25日線まで下落して欲しいところ(ここまで調整すれば、ガス抜きになると思っているので)ですが、今日の日経平均の25日線は9278円。TOPIXは914Pです。


(03.7.15) TOPIX 954P(+0) 日経 9751円(-4) 13.2億株 (1兆1156億円)


NYは9177ドル(+57)と続伸。ナスダックも1754P(+20)と続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1730万株、買いが2560万株で、差し引き830万株の買い越し。外国証券の注文は、昨日の月曜日に比べて、たいして増えませんでした。

しかし買い越しであるには違いなく、@海外高、A外国証券の買い越し、Bシカゴの日経先物は9850円、CソニーなどADR銘柄が大幅上昇、などから、東京市場は寄り付きは買い人気。

日経平均は9839円で寄りましたが、これはシカゴの値段。すぐに9909円まで上昇したものの、次第に利食い売りに押されて、引けは9751円(-4)で終わりました。TOPIXは銀行株が反発したので+0.8P高。

「主な株価」は今日、日経平均に10070円の高値を表示したので、TOPIXに続いて小波動のピークが確定しました。

ピークは決まりましたが、問題はこの後、再上昇するのか、あるいはもう少し下げてボトムとなるのかです。

定点観測8銘柄のうち3銘柄を掲げました。3銘柄とも7月3日に、前日終値から大きく跳び放れて寄り付きましたが(Aの日)、超楽観気分であったのは寄り付き直後まででした。すぐに下げ始め、Aの日は大陰線で終わりました。

この日は楽観人気から警戒感が生まれた日であり、この日の値動きは重要です。「利食い水準」は各図のaです。a水準を完全に株価が下回ったならば利食いする(その銘柄は保有しない)ということを何度も述べましたが、9411 みずほ、8604 野村 の2銘柄はcの日に完全に下回りました。

この2銘柄については保有する理由はなくなりました。今後この2銘柄が再上昇に転じたことが確定できるのは、Aの日の高値水準のbを上抜いたときです。

悩ましいのは、5401 新日鉄のような状態のものです。aの利食い水準を完全に下回るわけでもなく、かといってbを上抜いて新高値にも進めない状況です。まあ焦ることなく推移を見守るしかないのですが、a水準を割り込む公算が大きいのではなかろうか。


(03.7.16) TOPIX 949P(-5) 日経 9735円(-15) 11.2億株 (9606億円)


NYは9128ドル(-48)と下落。ナスダックも1753P(-1)とマイナス。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2880万株、買いが2100万株で、差し引き780万株の売り越し。外国証券の注文は、今週は先週に比べて3割4割減少しており、これに応じて東京市場の動きは小さくなっています。

大方の考えは、@株価が上昇すれば利食いしたいが、A株価が下げれば押し目買いをしたい。ということでしょうか。しかしこれだと、@株価が上昇すれば保有株はなくなり、A株価が下がれば買い増すということになります。

4月5月に買っているならともかく、6月後半から7月にかけて買った銘柄は、そんなに利が乗っていないでしょうから、この考えはアブナイ。

株価が高値圏にあるとき、陰線がかたまって出るとよくありません。陰線になったのは、@押し目買いだと思って寄り付きで買ったら、A戻り売りの力が強くてマイナスになった。ということです。Aのマイナスを見て、B翌日の寄り付きで押し目買いをしたら、Cまたマイナスで終わった。この繰り返しが「陰線のカタマリ」となってあらわれます。

高値圏で陰線のカタマリが出た銘柄は次のような条件表で検索することができます。



「陰線のカタマリ」の現象は、過去6日間のうちに、陰線(寄り引け同事も含む)が5日以上あること(6日全部陰線も当然はいる)としましょう。
  1. No.3行は、当日の「始値」を取り出しています。
  2. No.4行は、株価(「終値」のこと)−「始値」を計算しています。この計算値がプラスのときは陽線、マイナスのときは陰線であるわけです。ここでは、当日が0以下(陽線ではない)ときに「売り」としています。

  3. No.5行は「合致回数」を使っています。この6日間のうちで、No.4線の値(終値−始値)が0以下の日が何日あるかを調べます。No.4線の値がマイナスまたは0のとき回数がカウントされます。

  4. No.6行は、No.5線の合致回数が、5回以上あったときに「売り」としています。これによって「陰線のカタマリ」があるかどうかがわかります。

  5. No.7行とNo.8行で、株価と25日平均線のカイリ率を計算し、カイリ率が5%以上のときに「売り」としています。(「高値圏にある」という条件です。この5%は8%10%と大きくしてもかまいません。)

  6. No.9行は、株価の「6日 最大日数」が1以上のときに「売り」としています。6日間の(ザラバ)の最高値が、@当日に出ているときは、最大日数は0となり、A前日が最高値であったとき、最大日数は1となり、B前々日が最高値であったとき、最大日数は2となります。最大日数が1以上で「売り」というのは、当日が最高値のときは「売り」とはしないためのものです。


この条件表を使って定点観測8銘柄のグラフを描くと、右図のようになります。

「高値圏にあって、陰線のカタマリが出ている」銘柄は、鹿島建・ソニー・みずほF・野村・NTT の5銘柄です。ソニーはこの後新高値に出たものの先の小波動のピーク3970円を大きく上回ることはできていません。

「陰線のカタマリ」が出たことによって「高値圏」ではなくなった銘柄もあります。住友鉱・トヨタの2銘柄です。

こうしてみると、新日鉄だけが「陰線のカタマリ」が現れていないだけです。ほとんどの銘柄は、冒頭にいった「押し目買い」→「それを上回る利食い売り」→「マイナス引け」→「押し目買い」→「それを上回る利食い売り」→「マイナス引け」を繰り返しています。よくありません。

グラフの発展の順としては「高値圏での陰線のカタマリ」(鹿島建・ソニー・みずほF・野村・NTT)→25日線まで下落(トヨタ)→25日線を割り込む(住友鉱山)です。25日線まで下落あるいは割り込んでから、再上昇を予定するべきでしょう。


(03.7.17) TOPIX 929P(-19) 日経 9498円(-237) 11.2億株 (8472億円)


NYは9094ドル(-34)と続落。ナスダックも1747P(-5)とマイナス。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3000万株、買いが2190万株で、差し引き830万株の売り越し。

押し目買いであると思って買ってみても、陰線で引けるという繰り返しが続き、疑心暗鬼の気分がかもし出されていましたが、今日はわずかな米国安をきっかけにして大きく下げました。

今日の下げによって、日経平均・TOPIXともに、《デンドラ》の4%波動は陰転(下降波動入り)しました。デンドラの下値メドは、日経平均が9191円。TOPIXが901Pとなっていますが、大勢波動は上昇中(株価が200日線を超えている)であるので、この下値メドまでは下落しないのではなかろうか。

当座は25日線が下値のメドとして意識されますが、25日線の水準は、日経平均が9373円。ただ25日線は毎日20〜30円ほど上昇しているので、9400円近辺が下値のメドになります。TOPIXの25日線は今日で923Pですが、1日につき2〜3P上昇しているので、明日・明後日にもこの水準に到達しそうです。

25日線を下値のメドにするのは「中勢波動のモデル」との絡みがあります。TOPIXを例にすると、
  1. いま大勢波動は上昇波動に変ったばかりである。(スタートは3月11日で、TOPIXは6月5日に200日平均線を上回って、大勢上昇波動を確認した。)

  2. 大勢上昇波動は通常は2〜3年持続するが、短期に終わっても少なくとも1年は続く。(最近の景気循環は20か月くらいの短いサイクルになっているので、1年くらいと見ておいたほうがよい)

  3. 1つの大勢上昇波動には、2つないし3つの中勢の上昇波動が含まれる。(いまの大勢上昇波動には3つの中勢上昇波動は無理で、2つの中勢上昇波動が作られるのではないか。)

  4. いまはその1つ目の中勢上昇波動の途中、または終わったかも知れないという局面である。
といったことを思っていますが、株価が25日線を割り込むのか、割り込まないのかで、Cの「1つ目の中勢上昇波動の途中、または終わったか」を決定できます。ところで、過去のHPを読み返してみると1年以上も「中勢波動のモデル」を掲載していないことに気づきました。これでは中勢波動を説明しても何のことかわからない方もいらっしゃるでしょう。少し説明します。

中勢波動のモデルは図のようなものです。25日平均線と75日平均線とのからみで説明すれば、
  1. Aの底値から75日線の水準であるBまで反発するが、
  2. Cまで反落して2番底となる。
  3. Cからの上昇で75日線を上抜きDに至るが、
  4. 75日線の水準のEまで反落する。
  5. Eから上昇幅を広げて上昇してFに至り、25日線の水準のGまで反落する。
  6. Gから楽観人気となって、短期間に最大の上昇幅となってピークのHにいたる。
ここまでが中勢上昇波動の流れです。これは図の左半分の部分です。

その後中勢波動は図の右半分のようになる(H→Aへ下落)のかというと、そうではなく、H→I→J→Kまでの下落で止まります。Kは中勢上昇波動のスタートのAになり、Lはスタート直後のBになります。すなわちK(つまりはA)をスタートとして第2回目の中勢上昇波動が始まります。

TOPIXを中勢波動のモデルに比定したのが、一番上の図のA,B,C,D,E,f,g,h または A,B,C,D,E,(F),(G)です。AからEまでは問題はありません。Bで75日線まで反発し、Dで75日線を上抜き、Eでは75日線が押しの限界になっています。モデル波動どおりであるといえます。

問題はEの後です。「主な株価」が表示する小波動からは、E→f→g→hとなり、hで1つ目の中勢上昇波動のピークを打った可能性があります。一方「モデル波動」では、F→Gの下げは25日まで下落し、その後にFの高値を上抜いてHのピークがでるようになっています。

現実のTOPIXの動きでは、f→gの下げは25日線まで下落せずに、9日線で下げ止まりました。ということはf→gは1つの小波動ではなく、Eからの上昇はhまで続いた(したがってhはFである)と考えることができます。今日の下落によって25日線に接近してきました。この後株価の下落が25日線付近で止まれば、そこがGとなるのではないか。今の局面はモデル波動のE→(F)→(G)にあたり、(G)から反発すれば、(F)を上抜いて(H)にいたる。まだこの中勢上昇波動のピークは出ていないことになります。

そのためにはこの下落が25日線近辺で止まらねばなりません。もし25日線を大きく割り込むようだと、モデル波動の左側半分の、H→I→J→Kの動きになります。Iは75日線の水準なので、ここまでの株価下落があると考えねばならなくなります。つまり目先の株価が25日線で止まるか否かは、今後の波動を考える上で、大問題なわけです。


(03.7.18) TOPIX 933P(+3) 日経 9527円(+28) 10.7億株 (8063億円)


NYは9050ドル(-43)と3日連続安。ナスダックは1698P(-49)と大幅安。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2970万株、買いが2640万株で、差し引き330万株の売り越し。3日連続で売り越し。

米国市場は下落しましたが、東京市場はこれを予想して昨日に下げていたので、動揺はありません。寄り付きはマイナスで始まったものの、押し目買いが入ってプラスで引けました。

しかし出来高は10.7億株とさらに減少。37日連続して10億株以上の連勝記録は続けていますが、今夜のNYが小動きで終われば、来週月曜には記録が途切れるのではないか。売買代金も8063億円となって、積極的な押し目買いが入っているようには思えません。

TOPIXの25日線は925Pになっていますが、今日のザラバ安値は926Pであり、とにもかくにも25日線へ急接近です。9日順位相関も今日は-85.4となり、-80以下になったので、ここから反発の態勢は整ったといえます。

来週初めは、どれほどの勢いで反発するのかが焦点です。値段でいえば、ザラバ最高値986Pから今日のザラバ安値926Pへと60P下げていますから、2〜3日のうちに下げ幅の半分の30P以上は上昇しないと、「勢いよく」とはいえないでしょう。

出来高からは、ピークから最も少ない出来高は、今日の10.7億株です。最低でも20%増しの13億株が2〜3日のうちに出ないといけません。

1月29日から、「低位大出来高株」として図の8銘柄を掲げて、注目してきました。これら銘柄は、いち早く低位株物色の流れに乗った銘柄です。これを見ていれば低位株人気がどう動いているのかがわかります。

「利食い水準」を赤線で引いていますが、多くの銘柄は利食い水準を割り込んでしまいました。まだ利食い水準に絡んでいるのは、ボッシュAといすゞの2銘柄だけになりました。

割り込んだ6銘柄は保有する理由はありません。こうしてみると、先行していた低位株は1回転が終わった感じです。


(03.7.22) TOPIX 928P(-4) 日経 9485円(-41) 9.1億株 (7434億円)


東京市場が3連休中のNYは、9188ドル(+137)→9096ドル(-91)と小幅高。ナスダックは1708P(+10)→1681P(-27)と小幅安となりました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2500万株、買いが2950万株で、差し引き450万株の買い越し。

全般は4-6期決算を確かめてからと、様子見となりました。37日連続して10億株を超えていた出来高も、とうとう今日で記録が切れてしまい、売買代金も7400億円とピークの半分以下になりました。順調な調整をしているわけです。

TOPIXの25日線は927Pですが、今日のザラバ安値は924Pと、この水準に到達。9日順位相関も-87.1まで下落しています。逆張りの条件条件表NO.2「日経平均用'96」は、TOPIXが明日911P以下で引ければ、買いマークを出します。

日経平均もTOPIXと同様に、今日はザラバで25日線に到達し、9日順位相関は-88.3へ低下しています。明日9323円以下で引けると買いマークがつきます。

ということで、明日以降は反発があってよい状況ですが、この反発がどの程度のものであるのか。先週いった上げ幅(TOPIXで30P以上)になるのかどうか。出来高が13億株できるのか。注目です。


(03.7.23) TOPIX 941P(+13) 日経 9615円(+129) 13.1億株 (9194億円)


NYは9158ドル(+61)と反発。ナスダックも1706P(+24)と上昇。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1590万株、買いが3300万株で、差し引き1710万株の大幅買い越し。

@チャートから自律反発の時期になっていたこと、Aナスダックの反発、B外国証券が大幅買い越しとなったことから、東京市場は堅調となりました。注目していた出来高は13.1億、売買代金は9100億円と増加し、反発の第一歩としては充分です。

国内の4-6月決算の発表がこれから始まるので、まだ様子見の向きもあって、日経平均は9600円を超えてからは小動きになりましたが、よい決算がでてくる予兆はあります。

今日は東京製鉄が今期(04年03月)の業績予想を大幅に上方修正しました。経常益は当初50億円の予想であったものが、140億円に修正され、東京製鉄は603円(+100)S高比例配分となりました。これを見て、新日鉄182円(+12)、住金82円(+6)、神戸鋼107円(+8)、合同鉄245円(+30)などの鉄鋼株が出来高を伴って大きく上昇。

それにしても04年03月期が始まって3月半ですが、この時点で通期の利益が大幅修正されたのは、この3か月で、よほど明らかな業績の変化があったに違いありません。鉄鋼がよいとなると、鉄鋼関連の商社もよいはずで、神鋼商146円(+8)、阪和興233円(+13)、川鉄商174円(+12)なども連れ高し、東京製鉄高は案外な波及を見せました。

7月15日に定点観測8銘柄のうちから3銘柄について、「利食い水準」のグラフを掲げました。このうちみずほFと野村Hは利食い水準を完全に割り込んでいましたが、新日鉄は水準を割り込んでいませんでした。

新日鉄もいずれは利食い水準を割り込む公算が高いと思っていましたが、その後も割り込むことがなく、今日は東京製鉄高をきっかけにして、先の高値を上抜いてしまいました。

多くの銘柄が7月上旬に高値を出して、今は調整中ですが、今新高値になる銘柄は珍しい。鉄鋼は業種ぐるみが新高値に進んだのですから、今日1日の上昇で終わるわけではなく、この後も結構な上昇があるようです。

グラフを見ると、新日鉄・東京製鉄ともに、利食い水準を完全に割り込むことなく、高値圏で12〜13日間推移していたことがわかります。ともに高値圏で長大陰線を出したにもかかわらず、ズルズルと下落しなかった。この点が重要です。


(03.7.24) TOPIX 945P(+4) 日経 9671円(+55) 12.3億株 (1兆603億円)


NYは9194ドル(+35)と小幅ながら続伸。ナスダックも1719P(+13)と続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1590万株、買いはなんと4170万株に膨らみ、差し引き2250万株の連日の大幅買い越し。

東京市場は外国証券の大量買いから続伸となりました。NECエレが上場されて、公開価格の29%高で推移したことも強気をサポート。昨日S高の東京製鉄は連日のS高。ここへ銀行株が調整から立ち上がってきて、みずほFがS高比例配分。

ソニーの4-6月期決算は引け後に発表され、前期比-98%の減益(純利益)。悪いことは悪いのですが、通期では期初の計画通り-57%減の見通しというのだから、明日の市場にはそう大きなマイナスにはならないようです。



先日、中勢波動のモデルを掲げましたが、ようするに
  1. 株価が75日線を上回っている限りは、中勢波動は上昇中である。

  2. 株価が25日線までしか下落しないのは、中勢上昇波動の佳境にあり、株価の上昇幅は大きい。
ということです。 定点観測の8銘柄のグラフを掲げます。平均線は9日線(紫色)、25日線(紺色)、75日線(深緑)です。

@下落が25日線で止まっているのが、新日鉄・ソニー・野村・NTTですが、ソニーは明日売られて25日線を割り込むかも。

A25日線を割り込んだが75日線までには下落していないものが、トヨタ・みずほF。B75日線まで下げたのが、鹿島建・住友鉱。

株価はこの順に強いのですが、いずれも75日線は割り込んでいないので、中勢上昇波動は壊れていません。当然に、押し目買いに分があります。押し目買いができる銘柄を検索するには、7月11日に掲げた条件表No.185「9日順位・9日V相対」が役に立ちます。


(03.7.25) TOPIX 945P(+0) 日経 9648円(-22) 11.5億株 (9609億円)


NYは9112ドル(-81)と下落。ナスダックも1701P(-17)と下落。NYダウは6月に高値をつけて以来27日が経過しています。S&P500も26日が経過。ナスダックは7月14日に高値をつけているので、まだ9日ほどしか経過していませんが、NY市場はそろそろ反騰してもよい時期になりました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、NY安にもかかわらず、売りが2160万株、買いは3770万株の差し引き1610万株の大幅買い越しが続いています。

昨日の大引け後に発表されたソニーの悪い決算に加えて、今日の朝刊では三菱自が黒字から赤字への業績の下方修正が発表されました。しかし東京市場はたいして下落せず。ソニーは3710円(-50)ト小幅安で終わり、株価も25日線で止まりました。

三菱自はこの9月の中間決算は、当初は100億円の黒字であったものが、一転して800億円の連結赤字になるというので、株価は昨日までは25日線で止まっていましたが、今日は25日線を下抜き、さらに75日線・200日線を割り込んでしまいました。今日のザラバ安値234円は先の小波動の安値240円を下回り、安値波動が切り下がりとなっては、当分三菱自の買い目はありません。(リバウンドしか期待できない)

ソニー・三菱自の業績悪の割には、今日の東京市場はしっかりしていたというべきで、出来高も11.5億株、売買代金も9600億円と市場エネルギーは衰えていません。

定点観測8銘柄のうち、条件表No.185「9日順位・9日V相対」が3銘柄に買いマークを出しています。トヨタ・みずほF・NTTです。

これら銘柄は小波動の安値・高値ともに切り上がっているので、この後、先の高値を上抜く可能性は50%以上あると思います。ただ前回の小波動の上昇ぷりが熱狂的であり、高値から大きく下落しているときは、この買いマークからすぐに先の高値を上抜くことは難しい。

図の右端は実況中継をした1515 日鉄鉱のグラフですが、@a(177円)→b(232円)へと急上昇(+31%)し、Ab→c(181円)へ大幅下落(-21%)しました。Bこの後はすぐには上昇せず、c→d(199円)へ少し上昇(+10%)した後で、Cd→e(184円)へ反落して、波動のパタンは「はらみ」となって、De→fへ本格的な上昇となりました。

トヨタはa(3030円)→b(3520円)→c(3070円)です。a→bの上昇率は+16%と小さいながら、aをつけるときは6日連続陽線となって熱狂していました。b→cの下げによって、この熱狂がほぼ否定された感じなので、b→cの下落率は-11%と小さいながら、ここからの上昇になったとしても、すぐにはaを上抜けないのではなかろうか。(日鉄鉱のように、小波動の「はらみ」がでたほうがい)

みずほFはa(680円)→b(1340円)→c(943円)です。a→bの上昇率は+97%と強烈な上昇をし、b→cは-30%の下げです。大きな下落率です。いったんは戻れば売られるのが自然です。

NTTはa(412円)→b(553円)→c(496円)です。a→bの上昇率は+34%と大きいものの、b→cは-10%の下げでしかありません。このまま上昇波動に入ってもおかしくありません。


(03.7.28) TOPIX 959P(+14) 日経 9839円(+191) 10.7億株 (7945億円)


週末のNYは9284ドル(+172)と上昇。ナスダックも1730P(+29)と上昇。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、月曜日であるのに、売りが1930万株、買いが3050万株で、差し引き1120万株の大幅買い越し。

NY高の原因が6月の耐久財受注高が予想を上回り、米国の景気回復の具体的な数値がでてきたことにあったので、東京市場は寄り付きから買われました。特に米国市場に連動するハイテク・通信関連が上昇。

さらに国内でも景気回復の期待から鉄鋼(新日鉄)・機械(住友機)・素材(日軽金)の低位株が買われるなどして、値上がり銘柄数は1237銘柄(値下がりは200銘柄)。ただ月曜日ともあって、出来高は10.7億株、売買代金も8000億円を下回っていますが、これは明日にも回復か。

先週末に、定点観測8銘柄のうち、トヨタ・みずほF・NTTの3銘柄に、 条件表NO.185の「9日順位・9日V相対」が買いマークを出していると書いたところ、私のところではマークがでていない、という問い合わせがいくつかありました。この原因は、
  1. 条件表No.185 の設定が間違っている。(特に「注目1」「注目2」「以上」「以下」の4欄の設定に注意。7月11日に掲げた条件表とよく突き合わしてみてください。)

  2. データが間違っている。(データが抜けていたり、大証の株価データが変換されている)
のどちらかしかありません。そこで東証1部の銘柄について、今日(7月28日)の1日分を検索した検索リスト(の一部)を掲げておきます。
@同じ銘柄が検索されたか?
A図の赤枠の数値(9rciと9Vrsi)が同じになっているか?(同じ数値になっていれば、データはあっている)




なお、今日の先頭に検索された 1301 極洋のグラフは右図のようになります。3日連続して買いマークがついているかをチェックして下さい。


(03.7.29) TOPIX 958P(-1) 日経 9832円(-5) 12.4億株 (8728億円)


NYは9266ドル(-18)と小反落。ナスダックは1735P(+4)と続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1350万株と減少する一方で、買いが4030万株と膨らみ、差し引き2680万株の大幅買い越しとなりました。

外国証券の大量の買い注文をみて、日経平均は寄り付き直後に9900円台に乗せたものの、代行返上の売りがでているとかで、ジリジリ値を下げ、引け前には富士通が9月中間期の業績予想を下方修正したことから、小幅マイナスで引けました。

富士通の4-6月期は550億の経常赤字。9月中間は400億円の赤字予想から、500億の赤字へと拡大するというのですから、これでは買えない。富士通は毎年のように下方修正を繰り返していますが、よほど見通しが甘い。これでは発表する数値に不信感を持たれてしまいます。(ソニーもその傾向が出てきた。)

今日の決算を見ると、純利益は、ホンダが-5%減。シャープが+13.5%増。京セラが45%増。ビクターが黒字化。とよいもののほうが多く、それだけにいつまでも赤字から脱却できない富士通が目立ちます。

グラフでは、TOPIX・日経平均ともに、昨日、主な株価が安値を表示したので、小波動のボトムが確定しました。今後は、TOPIXの小波動の安値925P、日経平均の小波動の安値9406円が、安値波動の切り上がり・切り下がりの基準になります。

《デンドラ》の4%波動はまだ下降中ですが、TOPIXは966Pになれば上昇波動に転換します。966Pというのは今日のザラバ高値ですから、ワンチャンスで転換できます。日経平均は9865円で上昇波動に転換します。今日の終値よりあと33円ほどなので、明日にでも転換できます。 4%波動が転換すれば、新しい上値のメド(上限線)で生まれるわけで、転換が楽しみです。


(03.7.30) TOPIX 944P(-13) 日経 9632円(-201) 12.0億株 (7917億円)


NYは9204ドル(-62)と続落。ナスダックも1731P(-3)とわずかにマイナス。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2190万株で、買いが2780万株の差し引き590万株の買い越しとなりました。7日連続の買い越し。

海外がやや安かったところへ、6月の鉱工業生産指数が前月比-1.2%(ポイント)へ低下したと発表され、景気回復は思っているよりも順調ではないのではないかの気分がでていました。前場のTOPIXは-3P安。

後場2時ころに発表された東芝の4-6月決算は-413億円の営業赤字でした。前年同期は-262億円の赤字であったので、赤字幅は拡大しました。

昨日の富士通と同じで、これを期に下落が加速し、日経平均は-201円安の引けとなりました。この2日は富士通と東芝が悪役です。松下も引け直前に決算を発表したようですが、税引き前利益は+46%増であったが、純利益は-22%減であったとかで、やはり値を下げました。

7月に入って急上昇した電気・ハイテク株でしたが、思ったほどには利益が出ていないことが次第に明らかになってきました。

リコーは通期の利益の上方修正をしているし、昨日発表したシャープもよい数字でしたが、これらはもともと利益が出ている会社です。東芝や富士通は前期に大きな営業赤字を出しており、営業赤字になった会社は、そう簡単には立ち直れないということでしょう。

となれば7月に入って上昇した株価は、甘い期待をもって買われたわけで、期待が剥がれた富士通や東芝は7月以前の株価水準に戻るのが普通です。東芝は6月高値401円、富士通は450円まで下げて当然。

TOPIXのグラフは25日線より少し上まで下落しましたが、先の小波動の安値925Pを割らない限りは、上昇波動に影響はありません。日経平均も8406円を下回らねば、波動は「はらみ」の形になるので、むしろ動きやすくなります。(安値を下回ればいけないが)


(03.7.31) TOPIX 939P(-4) 日経 9563円(-69) 11.4億株 (8482億円)


NYは9200ドル(-4)と小幅ながら3連続のマイナス。ナスダックも1720P(-10)と続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2490万株で、買いが2760万株の差し引き270万株の買い越しとなりました。8日連続の買い越し。

今日は日立・NEC・三菱電などの決算発表でしたが、立会い中にわかった順では、営業利益ベースでは、三菱電が前期77億円の黒字から今期(4-6期)89億円の黒字へと増益となって426円(+12)と上昇。

後場半ばに発表のあった日立は前期136億の黒字から-337億円の赤字となり、富士通・東芝と同じです。株価は534円(-24)、出来高は2200万株ですが、明日はさらに大規模に売り物がでる感じです。

NECは立会い中に発表されたのかどうかはわかりませんが、前期70億円の赤字から120億円の黒字。株価は742円(-8)でしたが、たぶん決算数字がわかっていないときの株価でしょう。明日は上昇。このほかにも三洋電が+10%の増益、キャノンは通期で最高益の予想を出すなど、どちらかといえば、この四半期決算は全体としてはプラスの企業のほうが多い感じです。

業績悪が明らかになった東芝と富士通はそろって大幅下落。東芝は9400万株の売買で422円(-38)、富士通は2800万株で496円(-27)。日立も含めて営業赤字を出した企業は、小波動の安値を下回って、小勢での下降波動に入ってしまいました。

こうなると、7月初めにつけた高値は、大間違いの予想によった値段ですから、当分(2か月や3か月)は、この高値に届くことはないようです。逆にどこまで下落するのかを心配せねばなりませんが、まずは75日線を下回らねば、整理がつくようには思えません。

NECは純利益では減益となりましたが、松下と同じで、重要なのは営業利益です。営業利益が黒字になったので、今日のグラフでも小波動の安値は割らずにいます。こうなれば7月初めの高値奪回の可能性もあります。

TOPIXのグラフは、25日線を割り込んだことが弱材料と指摘されていましたが、すでに小波動のボトム925Pがある以上、25日線よりも波動のボトムを重視するほうがよいと思います。925Pを割るか割らぬかが最大の注目点です。


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