TOPIXをどう見たか・判断したか (03年6月)

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(03.6.2) TOPIX 846P(+8) 日経 8547円(+122) 11.5億株 (8109億円)


先週末のNYは8850ドル(+139)と上昇。ナスダックも1595P(+20)と続伸して6連騰。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1610万株、買いは2880万株で、差し引き1270万株の大幅買い越し。

米国株式は戻りの新高値を更新し、NYの円が119.25円と円安になり、外国証券も大幅な買い越し、とあって月曜日にもかかわらず、東京市場は活況となりました。

出来高は11.5億株、売買代金はなんと8100億円。ここ半年の波動のピークあたりの売買代金を調べてみると、(a)4900億円、(b)7500億円、(c)7800億円、(d)6500億円、(e)7200億円、(f)8100億円(今日)となっていて、a,b,cの870Pあたりの売買代金を上回りました。当然にa,b,cで買った向きの戻り売りがでているのですが、これを今こなしつつあるわけで、強い動きです。

目先的には、@200日線が853Pの水準にあること、Aデンドラの上値のメド(今波動の中位)が858Pであること、B逆張りの売りマークがでたこと、などから一服して当然の位置にあります。

市場では持続力に疑問をもつ向きも多いのですが、ただここへきてのボリュームアップは、この相場は強いと思わざるをえません。明日は売りマークが連続して出るのか、マークが出なくなるのかを注目するところです。


日経平均は、3日連続して売りマークを出していますが、売りマークが途切れたら調整入りと判断するのは、いつものとおりです。

なお日経平均の《デンドラ》の4%波動は今日の上昇によって、上昇パタンを変化させ、@今波動中位が8596円、A1/4位が9128円と上昇にシフトしました。(B前波動の1/4位の8520円は変りません)

すでに今日のザラバ高値8602円は、@Bの上値メドを突破しているので、残るはAの9128円だけですが、これはすぐには届かないのではなかろうか、届くにしても、いったんは調整した後のことでしょう。

定点観測している7銘柄のうち6銘柄までが先の小波動の高値が切り上がりました。高値が切り上がっていないのは新日鉄だけです。あのみずほFでさえも安値・高値が切り上がっています。

例題の1515 日鉄鉱は、今日新高値の313円をつけ、値幅(高値313円・安値285円)が終値303円の5%以上あったので、利食い水準は285円に引き上げられました。


(03.6.3) TOPIX 849P(+2) 日経 8564円(+17) 11.3億株 (7346億円)


NYは8897ドル(+47)と続伸。ナスダックは1590P(-5)と小幅安。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2590万株、買いは3010万株で、差し引き470万株の買い越し。これは8日連続の買い越し。

今日あたりで株価は伸び悩むのではないかと思っていましたが、日経平均が8500円を少し割り込むと押し目買いが入り、結局はプラスで引けました。

条件表No.2「日経平均用'96」は今日も逆張りの売りマークをつけ、4日連続の売りマークとなりました。1999年5月以来の4年間では、4日連続して売りマークがついたというのはありません。いかにこの相場は強いかということです。

明日も売りマークがつくためには、日経平均は8605円以上で引けること。今日のザラバ高値が8605円ですから、ここまで上昇して引けなければならない。

TOPIXも2日連続の売りマークとなりました。明日も売りマークが途切れないためには851P以上で引けねばなりません。今日のザラバ高値が851Pです。日経平均と同じ状況。売りマークが途切れれば、調整入りとなりますが、今日の買い意欲をみていると、3日間くらいで調整は終わるのではないかと思えるほどです。

とうとう10年物国債利回りが0.5%を割り込み、0.495%となりました。100万円で5000円の利子です。1 億円で50万円。一方株式益回りは5.49%です。配当利回りは1.37%。どうみても株式は割安ですが、この4年間、株式は下落につぐ下落をし、投資家は株式は持つものではない、ということを強烈に脳に刷り込まれました。

この結果が株式益回り5.5%、配当利回り1.3%という、金利に比べれば10倍も有利なものが放置されることになりました。これが少しずつ見直されれば、日経平均が10000円台に戻ってもよいように思いますが、株式は儲からないというイメージがどこまで払拭できるのか。

需給面は、@銀行の前3月期の評価の基準が8200円でしたが、今はこれを上抜いており、銀行にとっては株式は目下のところマイナスではなくなっていること、A日銀の買取枠は3月に3兆円に拡大されたので、なお1.5兆円の余裕がありますから、銀行は市場で売却しなくてもよいこと、B年金の代行返上による売却は9月に向かってでてくることは必至ですが、この株価上昇をみて、株式の先安感から先を競って売るという状況にはなくなったこと、などよいことが増えてきました。


(03.6.4) TOPIX 850P(+1) 日経 8557円(-6) 12.0億株 (7502億円)


NYは8922ドル(+25)と続伸。ナスダックは1603P(+12)と上昇して、1年ぶりの高値をつけました。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2750万株、買いは2290万株で、差し引き460万株の売り越しとなりましたが、市場はあまり気にせず。

昨日、日経平均が8605円以下で引けると売りマークが途切れるといいました。今日の終値はこれを下回った8557円だったので、売りマークは消えたものと思っていましたが、これが大きな勘違いで、今日もなお売りマークがついています。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は9つのチャートが売りの条件に合致したときに売りマークを出しますが、このチャートのうちには、@終値から計算するチャートと、Aザラバ高値・安値を使って計算するチャートがあります。昨日いった8605円というのは終値でなく、ザラバ高値がこれより低かったときに売りマークが消えるのでした。(終値で8605円に満たないというのではなかった)

同じくTOPIXの851Pというのもザラバ高値がこれに満たなかったら売りマークが出ない、ということでした。昨日のザラバ高値と同じ値段なので、妙だなとは思いましたが、終値がかくあるべしと思い込んでいました。(昨日の解説は誤りです)

今日も同じように、@明日の日経平均が今日のザラバ高値の8671円を(ザラバで)更新できないと売りマークが途切れます。ATOPIXも、今日のザラバ高値の857Pを(ザラバで)更新できないと売りマークが途切れます。(終値ではないことに注意)

今日は上ヒゲの陰線になりました。@5日〜10日ほど上昇した後に、A新高値を取ったものの、B陰線で終わる、というのはだいたいが小波動のピークになりやすいのです。上図のa,b,c,e がそうでした。dは上昇しだして5日目と日が浅いことや、陰線が短線であったので、翌日続落しただけで立ち直りましたが、今回のfは、日数は10日目であるので要警戒。ただ今日の陰線はなお短いので、すぐに調整入りとは言い切れません。(明日売りマークが途切れれば可能性が高くなります)


ただ、今日の株価はいくつかの上値のメドの水準に達したことは確かです。日経平均でいえば、
  1. 最も見てわかりやすく、注目されていたのは200日線(今日は8631円)でしたが、今日のザラバ高値8671円がここへ到達しました。

  2. 一目均衡表のN値(a→bの上げ幅をcに上乗せしたもの)は8698円で、ザラバ高値はあと27円へと迫っていました。

  3. デンドラ(4%波動)の上限線は、A.8216円、B.8520円、C.8596円、D.9128円ですが、今日はC.8596円をクリアしたものの終値では、この水準以下になりました。

  4. しばらく(3日くらい)は調整して当然の感じですが、今、相場の帰趨に最も影響があるのは、外国人投資家であり、これは米国市場の強弱に依存していますから、海外市場を見ずして調整入りとは言い切れません。

  5. わかりやすいのは、明日から調整入りし、その後再上昇を開始し、次のメドの@デンドラではD.9128円、A一目均衡表ではE値の9075円あたりを目差す。ということですが、どうなるか。


(03.6.5) TOPIX 859P(+8) 日経 8657円(+99) 14.2億株 (8277億円)


NYは9038ドル(+116)と4連騰して、昨年11月高値を突破。ナスダックも1634P(+31)と続伸して、戻り高値を更新。昨日はどういうわけか買いが少なかった外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2270万株、買いは3680万株となって、差し引き1410万株の大幅買い越し。

米国市場が戻りの新高値に進み、東京市場はチャート上の過熱感がでているものの、これに追随してびっくりの大出来高となりました。14億株できたのは、2001年4月26日以来2年ぶり。売買代金が8200億円になったのは2002年9月19日以来だそうです。

昨年の9月19日には、どういう背景があって1兆1000億円の売買代金となったかですが、前日、日銀が銀行が保有する株式を買い取ると仰天の発表をしましたのが原因です。固い日銀が価格の変動する株式を購入するというのですから、これは皆が驚きました。この日の日経平均は9669円。その少し前にザラバで9000円を割り込んでいたので、この株価水準ではヤバイと日銀が判断したものでした。

日銀の株式取得が発表されたからには、政府は銀行の不良債権処理を進めるために、デフレ対策を打ち出すに違いない。八方ふさがりであった将来に少しの明かりが見えた。という感じでした。

9月30日には竹中金融大臣が決まり、経済財政担当大臣を兼任することになりました。これで経済政策と銀行問題の解決は1人の大臣にゆだねられたわけで、経済政策(デフレ対策)と銀行の不良債権処理はセットで解決の道についたのかと期待しました。

しかしその後でてきたものは、銀行を切り捨てるかの方針だけでした。不良債権および税効果資産を厳格に査定し、銀行の資本が不足すれば公的資金を注入するという方針がでてからは株価が下落し、日銀が危機感を持った9000円を軽く下回り、10月10日には8197円。

銀行は国有化を回避しようと巨額の増資を発表。みずほFなどは1兆円という空前の増資を行いましたが、1株資産の希薄化を理由に却って売られ、増資で得た資金は株式評価損でなくなってしまうというありさま。4月には日経平均は7603円となりました。株式を保有していては、ろくなことがない。企業は必死のリストラで出した利益を株式評価損で消されてしまうし、企業年金は積み立て不足になるし、代行している年金の運用は足を引っ張るし、この際株式は売り払ってしまおう。それが4月の市場でした。

このままでは買い手は誰もいなくなる。そういうときに、りそなHが資本不足となりました。これに対する政府・金融庁の対応は大甘でした。@債務超過かもしれない銀行の査定はせずに、A自己資本比率が4%でよいところを12%まで高めるように2兆円の資金を注入し、B減資(発行株式を減らさない)はしない。株主責任は問わない。というものでした。

今回の株式上昇は、確かに米国市場の上昇が大きな要因ですが、りそなHの処理のしかたをみて、もう銀行株は売れない、銀行株を売り崩すことで株式市場が下落することはありえない。竹中大臣と金融庁は株価下落がどのような事態を引き起こすのかをようやく知って、急ハンドルを切りました。このことがはっきりしたのが、もうひとつの大きな要因です。

前回1兆1000億円の売買代金となった昨年9月19日の株価は、みずほH(287千円)、三菱東京(866千円)、三井住友(654千円)、UFJ(301千円)でした。今日の株価は三菱東京が約半分、他は約1/3です。たったの半年のうちにこれほどの株価下落となれば、日本中が銀行株の下落に悪影響を受けるのは当然です。

銀行をいじめて株式市場を下落させることがどんなに馬鹿げたことなのか。これを政府が深く重く受け止めたのが、りそなH事件でした。政府の銀行に対する対応が一変したことが、今回の上昇の半分の要因でしょう。今後は銀行株は売り崩せないということがはっきりしましたから、これからは銀行株の壮大な買戻しがでてくるのではなかろうか。昨年9月19日の株価水準まで、とはいえませんが、みずほ150千円、UFJ200千円、三井住友400千円、三菱東京600千円くらいまでは株価は戻るのではなかろうか。(そうでなければ未来はない)


(03.6.6) TOPIX 869P(+10) 日経 8785円(+128) 14.9億株 (8362億円)


NYは9041ドル(+2)とわずかに高値を更新。ナスダックも1646P(+11)と続伸して、戻り高値を更新。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1990万株、買いは3520万株で、差し引き1530万株の大幅買い越し。

5月の投資主体別売買動向が発表されていましたが、外国人は8600億円の買い越し。事業法人も178億円の買い越しですが、個人・金融機関・投信・証券自己は売り越しであり、外国人の一手買いでした。 この相場が外国人買いに依存している以上、どこまで続くのかが焦点ですが、まあこれはわかりません。

東京市場はボリュームアップが著しく、昨日の14.2億株を上回る14.9億株です。売買代金も昨日より増加して8300億円。出来高が10億株以上が7日連続したのは、1989年11月から12月にかけての8日連続以来のことである(月曜日に10億株となれば、バブルの絶頂期と同じになる)とか、TOPIXが8連騰したのは94年2月以来であるとか伝えられていますが、それほど今の上昇力は異例であるわけです。

過熱を表すチャートも多くなりました。@TOPIXの25日線からのカイリ率が5.0%になった(4%で過熱とされる)、A12日サイコロが83.3%(10勝2敗)となった(10勝2敗となったのは2000年5月8日以来3年ぶり)、B25日騰落レシオが119になった(120で過熱)などです。


一息入ってもよいところですが、なかなか押しません。条件表No.2「日経平均用'96」の売りマークが途切れたら調整入りと判断したい、として注視してきました。日経平均は6日連続して売りマークを出したすえに、今日、売りマークが途切れました。TOPIXも4日連続の売りマークが今日途切れました。

しかし両指数とも、今日は新高値を出しており、普通であれば売りマークが出ないわけはありません。今日売りマークがでなかったのは、あまりにも上昇力が強いことが原因です。

高くなったから売りだという「逆張り」は危険であるという条件(17日順位相関が85以下のときに売りマークがでるように設定されている)がサーキットブレーカーのごとく効きだしたからです。(今日の17日順位相関は86になった)

株価が上昇しすぎるので売りマークがでなくなった例は過去にもあります。図はネットバブルのピークの2000年1月〜4月の日経平均ですが、aの日(2000年2月3日)に売りマークがでています。その4日後のbの日(20046円)には通常であれば売りマークがつくはずでしたが、17日順位相関が85以上になったので、売りマークはでなくなりました。

このときは、売りマークが出なくなったbを小波動のピークとして3日ばかり調整をしましたが、今回も同じようになるのかどうか。これはわかりません。

株価のザラバ高値が前日の高値より下回れば、そうなる可能性が高くなりますが、月曜日はどういうことになるのか。とにかく何年ぶりという現象が方々ででているので、この相場の上伸力をあなどってはいけない。

デンドラによるTOPIXの上値メドは、@835P、A858P、B873P、C904P でしたが、@Aはクリアし、あとはBCが上値メドになります。日経平均は、先日いったように9128円が残っているだけです。

なお例題の1515 日鉄鉱の利食い水準は昨日の値幅(高値340円・安値305円)が5%以上あったので、この日の安値の305円に切り上げられました。1819 大平工の利食い水準まだなく、損切り水準は95円。9752 ナムコの利食い水準はまだなく、損切り水準は1627円。


(03.6.9) TOPIX 874P(+4) 日経 8822円(+36) 16.0億株 (8753億円)


NYは9062ドル(+21)と高値を更新。ナスダックは1627P(-18)と反落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2360万株、買いは3990万株で、差し引き1630万株の大幅買い越し。

今日は出来も出来たり、16億株です。売買代金も8700億円と最近の最高額を更新。ソニー・NECのハイテクが上伸。トヨタ・ホンダが上伸。低位の材料株は回転が効いていて、毎日なにかが物色されています。

今日は銀行株が出来高を伴って上昇。みずほFは85.2千円(+10)のストップ高。驚くのは出来高で50円額面換算なら2.7億株です。UFJも139千円(+10)・1.3億株。三井住友252千円(+7)・1.2億株。三菱東京503千円(+5)・4300万株。

銀行株はいまでこそ1株単位の取引ですが、昔のように1000株単位であれば、今日は大手4行だけで5.8億株ができていた勘定です。ということは、今日の出来高は20億株に匹敵するわけです。たしかバブル当時で最高の出来高は30億株くらいだったと記憶していますが、出来高面ではバブルに近いといってもよいでしょう。出来高は株価に先行するといわれます。この出来高の先にはどれほどの株価上昇が待っているのでしょうか。

デンドラによるTOPIXの上値メドは、@835P、A858P、B873P、C904P でしたが、今日Bをクリアし、Cの904Pが残るばかりとなりました。日経平均は、9128円が残っているだけ。


例題の1515 日鉄鉱 は今日は@新高値を取り、A値幅(高値357円・安値331円)が終値353円の5%以上あったので、利食い水準は今日の安値(331円)に切り上がりました。

長らくモタモタしていた 1819 大平工 は今日、@先の小波動の高値113円を上回る126 円になり、A値幅(高値126円・安値109円)の17円は、終値122円の5%以上あったので、初めて利食い水準がでました。利食い水準は今日の安値(109円)です。当面は株価が109円を完全に下回ったら利食い売りになります。


(03.6.10) TOPIX 869P(-4) 日経 8789円(-33) 13.3億株 (8753億円)


NYは8980ドル(-82)と反落。ナスダックは1603P(-23)と続落。これを受けて外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2350万株、買いは2110万株となり、差し引き240万株の売り越し。

TOPIXは9連騰をしており、一息入れたかったところへ、NY安と外国証券の売り越しをみて、利食い売りがでました。しかし日経平均が-100円ほど下げてからは、押し目買いの動きとなって、結局は昨日の上昇分だけを下げただけで終わりました。

りそなH事件をきっかけに買っていた向きは、どこで利食いしようかと思っていたところで、今日を利食い売りの日としましたが、案外に買いそびれていた向きが多く、今日のわずかな押しを見て、それっとばかりに遅れて買っていったという感じです。

しかし今日の出来高は13.3億株へ減り、売買代金は6900億円となって、ボリュームアップは見られず。利食いして区切りをつけておいて、また新高値になるようであれば買いなおそうというのが、多くの考えであったようです。

TOPIXは、条件表No.2「日経平均用'96」の売りマークが途切れて3日目になりました。昨日までの2日間は、@17日順位相関が85以上になったときは、(上昇力が並外れて強いので)逆張りの売りマークは出すべきではない、という条件が効いていて、売りマークが出ていませんでした。

今日は、@の条件になお合致せず、売りマークが出ていないのですが、そのほかにA最近10日間のザラバ高値が最高値でないと売りマークはださない、B5日ストキャスティクスが68以上でなければ売りマークはださない、という条件にも合致しました。

今日は売りマークを出す条件のうちの3つが満足できていません。(昨日までは1つだった)。売りマークがでなくなったら調整といってきましたが、今日はその調整がはじまる予兆のようです。



条件表のどの条件行が売買マークを出すのにOKで、どの条件行がいけないのかを見るには、上図のように、グラフ画面のツールバーの「虫眼鏡」の絵をクリックします。(「条件合否」の機能を呼び出す)

右図の@のスクロールバーをクリックすると、グラフ画面に縦カーソルが表示されます。条件の合否を見たい日に、カーソルを移動すれば、右図のように、その日の条件表の各行の数値が表示されます。

図の数値はTOPIXの今日の条件表No.2の各条件行の数値(計算値)ですが、

aの行は、(10日最大日数が、0以下で売り)の条件に対して、今日の数値は1になっています。0以下ではないので、これは売り条件に合致しません。そこで「合否」欄には「XS」(売りではないという意味)が表示されています。

bの行は、(17日順位相関が、85以下で売り)の条件に対して、今日の数値は96になっています。85以下ではないので、これも売り条件に合致しません。そこで「合否」欄には「XS」が表示されています。

cの行は、(5日ストキャスティクスが、68以上で売り)の条件に対して、今日の数値は68になっています。ほんのわずかに68.00以下であったようです。(67.95でも、四捨五入して68と表示されている)これも売り条件に合致しません。そこで「合否」欄には「XS」が表示されています。

こうしてみると、今日売りマークがでなかったのは3つの条件行が条件に合致しなかったためであるとわかります。


昨日から人気づいた1819 太平工 は今日も続伸しました。今日の値幅は(高値139円・安値128円)11円あり、今日の終値128円の8.6%になります。5%以上の値幅があったので、利食い水準は今日の安値の128円に引き上げられました。ここで復習をしておくと、
  1. 買いマークがついたAでは、@小波動の高値・安値が切り上がっていた。

  2. このときの損切り水準は直前のザラバ安値の87円である。利食い水準は直前の小波動の高値154円を超えてから決まる。

  3. その後113円まで上昇して下落したので、小波動の高値は113円であると、「主な株価」が表示しました。

  4. ザラバ高値113円から、ザラバ安値95円をつけて、少し上昇したので、小波動の安値は95円であると、「主な株価」が表示しました。これによって、損切り水準は95円へと切り上がりました。

  5. 直前の小波動の高値113円を上抜いたので、利食い水準が決められる状況になりました。@新高値になって、Aその日の値幅が終値の5%以上あるとき、その日のザラバ安値が「利食い水準」になります。dの安値109円がそれです。(この日までは手仕舞いのメドは、損切り水準であったものが、利食い水準になりました)

  6. 今日はさらに上昇し、@新高値になって、Aその日の値幅が終値の5%以上ある(高値139円・安値128円・終値128円)ので、今日のザラバ安値128円が「利食い水準」に引き上げられました。Aの翌日の始値で買ったならば100円の買値でしたが、利食い水準が128円になったので、この後株価が下落してもだいたいは利益をだせるようになりました。
基本ルールとしては、この後の株価が128円を完全に下回ったら利食い売りとなりますが、補助ルールとして、@上値つかえの足型がでたら手仕舞いしてもよい、Aデンドラの上限線に触れ、その後上限線を完全に下回ったら手仕舞いしてもよい、というのがありました。(これは私のルールですが)

今日の足型は「上ヒゲ」であり@の補助ルールに該当します。またデンドラの10%波動の上限線は、@116円(前波動中位)、A120円(今波動中位)、B130円(前波動1/4位)、C132円(今波動1/4位)ですが、今日はCの132円に触れていますから、この後132円以下で株価が推移した日がでてくれば、手仕舞いしてもよいのです。(ここでは基本ルールにのっとり、128円を利食い水準にしますが。)


(03.6.11) TOPIX 874P(+5) 日経 8890円(+101) 17.7億株 (8950億円)


NYは9054ドル(+74)と昨日の下げ-82のほとんどを取り返す反発をしました。ナスダックも1627P(+23)と昨日の下げ幅と同じだけの反発です。これを受けて外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2240万株、買いは3220万株となり、差し引き980万株の買い越し。

昨日の様子では日経平均・TOPIXは目先は調整かという感じでしたが、米国株高とりそなHの材料によってすぐに反発。 出来高は17.7億株、売買代金も8900億円と更新。買いエネルギーは衰えずです。

りそなHへの公的資本の注入(1兆9600億円)が決定しました。りそなHは84円(+13)と急上昇。出来高も1億4000万株。どこかでりそなHとみずほFやUFJの株価は逆転するだろうと思っていましたが、今日の終値は、みずほは83.1千円なので、わずかながらりそなHがみずほFを上抜きました。

ただいまの堅調な株価上昇は、@米国高に連動しての外国人買い、A銀行不安がりそなH事件を契機にして相当に払拭された結果、株式と金利の比較をする気分がでてきた、B大幅なリストラによって企業が利益がでる態勢になった、ことが3大要因です。

特にAは重要です。今日の10年物国債の利回りは0.445%まで低下しました。一方、株式益回りは5.35%、配当利回りは1.99%です。いまなお株式を買うよりも、国債を買うほうがよいと債券市場は判断していますが、株式益回りと国債利回りの差は10倍以上あります。簡単にいえば、株式は国債の10倍以上もリスクがあると判断されているのですが、AのりそなH以来、銀行の破綻→金融不安→企業の破綻ないし企業の縮こまりの連鎖の可能性は少なくなってきました。

株式のリスクが低減すれば、株式益回り・配当利回りが低下する(株価が上昇する)のは当然で、この先の日経平均上昇の余地はかなり大きいと思われます。


ではありますが、目先は要注意です。今後の上昇波動(1〜3月単位の小勢波動)は2段上げになるのか、3段上げとなるのかはわかりませんが、今は1段目の小勢上昇波動のピークに近いことは確かでしょう。

要因@の米国株高についてですが、一昨日のNYダウはAで「トウバ足」となり、ナスダックはBで新高値を取って下落した「かぶせ」となり、翌日も陰線でしたから、この2日で「つつみ下げ」の格好になりました。

「トウバ」「つつみ下げ」は小波動のピークによく出ます。昨日は両指数ともに反発していますが、半分くらいは楽観できません。むろんAやBの高値を取り返せば、これは杞憂に終わるのですが、調整入りする可能性が半分はあります。今夜安ければ、調整入りか。

TOPIXも今日は小型ではあるが「トウバ足」になりました。日経平均は「トウバ」まではいかずに「上ヒゲ足」になりましたから、明日安くなれば調整入りの可能性は半分以上になると思っています。


個別株でも、上つかえになった銘柄が出てきました。まず例題の 1515 日鉄鉱 ですが、今日も新高値を更新し、値幅が5%以上あったので、今日の安値344円が利食い水準になりました。これまで何度か利食い水準を切上げてきましたが、今日は初めて陰線で利食い水準を更新しました。

つまり今日は、@新高値になったが、A売り物が出て、これを買いこなせず、B大きく(5%以上)下げて引けたわけです。

陰線で利食い水準が更新されたときは、要注意です。というのは利食い水準は344円ですが→今日の終値も344ですから→明日343円で寄り付き→そのまま下げれば→完全に利食い水準の344円を下回ることになり→利食い売りが決定します。

もっと顕著なのが、1819 太平工 で、昨日初めて利食い水準の128円が決定しましたが、今日は新高値を取ることができずに続落となりました。終値は123円です。明日このまま続落となると、株価が利食い水準の128円を完全に割り込むことになります。

このように利食い水準を下回ろうかという銘柄が出てきています。9752 ナムコは先の小波動の高値1860円を上回っていないので、まだ利食い水準はありません。損切り水準の1627円があるだけです。


(03.6.12) TOPIX 875P(+1) 日経 8918円(+28) 14.3億株 (7761億円)


NYは9183ドル(+128)と続伸。ナスダックも1646P(+18)と続伸。昨日の下げ幅と同じだけの反発です。しかし直前のトウバ足やつつみ下げ足の高値には及ばず。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2380万株、買いは3550万株となり、差し引き1170万株の買い越し。

海外高と外国証券の買い越しから、寄り付きは堅調。日経平均はザラバ高値9002円まで上昇したものの、後は利食い売りに押されました。日経平均は昨日のザラバ高値9007円を更新できず。TOPIXは昨日のザラバ高値883Pを上回って、884Pの 戻り高値を更新。

日経平均・TOPIXともに陰線となりました。@先の小波動の高値を上回ってから、Aザラバでその波動の新高値をつけたが、Bその日が陰線で終わる。のは小波動のピークになりやすい。ということを6月4日にいいましたが、それは図のbの日のことでした。

このときは翌日は早くも新高値となって、すぐに小波動のピークではなかったことが明らかになり、上昇力の強さがなみなみならぬものであると認識させられたのですが、今日のaは2度目の新高値での陰線です。 明日連続して陰線になるか、ザラバ高値が新高値を更新できなければ、調整入りだと思いますが、明日はSQなので、この影響はどうなのか。

新高値で陰線になった銘柄が多くでています。定点観測の8銘柄(トヨタを加えて8銘柄にした)では、トヨタが今日その足になり、みずほFは昨日、野村は昨日と今日連続して、その足になっています。


例題の 1515 日鉄鉱も昨日その足を出し、今日は続落となりました。1819 太平工は一昨日にその足になり、昨日・今日と続落しました。

1819 太平工は、利食い水準は128円でしたが、今日の値幅は(高値127円・安値119円)と完全に利食い水準を下回り、利食い売りが決定しました。

振り返れば、図のAで買いマークがつき、翌日の始値は100円であったので、今日の終値119円で利食って、19円の利益・19%の利益率で決着ということになります。

1515 日鉄鉱の利食い水準は昨日いったように344円ですが、今日の値幅は(高値350円・安値327円)なので、まだ完全には水準を下回っていません。しかし今日の終値はすでに327円なので、明日高値350円をつけることは難しく、たぶん明日で利食い売りが決定します。

なお、株価が利食い水準を下回ったからといって、下降トレンドになったというわけではありません。2銘柄ともまだ上昇トレンドにあります。この後の調整を経て、再び買いになる例はいくらでもあります。利食いをして一区切りをつけたというだけです。


(03.6.13) TOPIX 881P(+5) 日経 8980円(+62) 19.8億株 (1兆4144億円)


NYは9196ドル(+13)と3連騰。ナスダックも1653P(+7)と続伸。NYダウはトウバ足が出ていました。この高値は9215ドルでしたが、昨日のザラバ高値は9236ドルとこれを上回り、トウバ足は小波動のピークにはなりませんでした。

ナスダックの「つつみ下げ足」のザラバ高値は1684Pでしたが、昨日の高値は1661Pで、なおこれを上回ることができていません。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1840万株、買いは2260万株となり、差し引き420万株の買い越し。

今日は6月限のSQでしたが、波乱要因にはならず。日経平均はザラバ高値9020円を更新し、一昨日の上ヒゲ足の高値9007円を上回りました。なかなか調整入りしません。

TOPIXはこの3日のザラバ高値は883P→884P→884Pで、これだけ値段がそろうのはちょっと珍しい。もし一昨日が884Pであれ、「三天(点)同事」と呼ばれる天井の型になるところでした。


例題の1515 日鉄鉱 は利食い水準が344円でしたが、今日の値動きは(高値339円・安値321円)で、344円を完全に下回りました。利食い売りになりました。

図のAで買いマークがつき、翌日の始値は193円でしたが、今日の終値327円で決着しました。134円の利益、69.4%の利益率となります。

4月24日に1515 日鉄鉱、5月1日に8355 静岡銀、5月7日に1819 太平工 を例題に取り上げて、初めは損切り水準の決め方→新高値になってからは利食い水準の決め方→株価が上伸するにつれて利食い水準の引き上げ方→株価が下落して利食い売り(あるいは損切り)、を述べたいと思っていましたが、この3銘柄のお陰で、すべてを述べることができました。

残るはユーザーから相談があった9752 ナムコだけです。ナムコは先の小波動の高値が1860円なので、これを上抜かない限りは、利食い水準は決まりません。しかし今日のザラバ高値は1860円と先の高値と同じ水準になったので、来週1861円以上がつけば、ようやく利食い水準が決められるか?という段階に入ります。


「明日の相場を当てようとするのではなく、相場の変化にどう対応するのかを決めていく」ことが大切であるということをテーマにして、この50日間は書いてきましたが、そのせいか具体的な質問がいくつかメールで送られてきました。

@窓を開けたときは、利食い水準はどうなるのか。という質問もありました。これは03年4月28日の記事のように答えました。

Aもう少し早めに利食いするにはどうすればよいか。というものもありました。これは補助ルールを作っておくことであるとして、03年5月26日の記事のように答えました。

今日も質問が来ていました。
B新高値になっても、なかなか1日の値幅が5%になる日がないが、どうしたものか、ということでした。3銘柄を掲げておられましたが、図はそのうちの5706 三井金 です。
  1. 先の小波動の高値313円(Cの水準)を上回ったbの日から利食い水準が決められることになります。利食い水準は、@新高値をとり、Aその日の値幅(高値と安値の差)が、その日の終値の5%以上あるとき、Bその日の安値を利食い水準とする。というルールにしています。

  2. bで新高値になりましたが、bの日の値幅は(高値328円・安値316円)で12円幅しかなく、この日の終値325円の3.6%しかありません。しかしaとbとの間は窓を空けているので、「窓を空けたときのルール」によって、aの終値311円とbの高値328円を値幅にすればよいのです。これだと17円幅があるので、終値325円の5.2%の幅があります。したがって利食い水準はaの終値311円(図のA)となります。

  3. しかしたぶん質問の意味は、dの上ヒゲ足を見て、Aの水準ではなく、もう少し上で利食い水準を決めたい、ということだったのでしょう。cとdは窓を空けているので、cの終値328円とdの高値341円の差の13円が値幅になりますが、dの終値336円の3.8%でしかありません。

  4. その日の値幅が5%以上あること。とした理由はまた述べる機会があると思いますが、もしAより上位の利食い水準を決めるなら「連続して高値を切上げている陽線は1本と考えてもよい。」と答えました。

    図のcとdがそれです。この2日を1本の動きと見れば、値幅は(dの高値341円・cの安値317円)の24円となります。これならdの終値336円の7.1%あります。したがって利食い水準をcの安値の317円としてもよいのです。(図のBの水準)


(03.6.16) TOPIX 872P(-8) 日経 8839円(-140) 10.7億株 (5794億円)


先週末のNYは9117ドル(-79)と下落。ナスダックも1626P(-27)と下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1900万株、買いは2300万株となり、差し引き600万株の買い越し。

東京市場は過熱感が出ていたところへ、米国株の下落があったので、久しぶりの反落です。今日から「主な株価」が、日経平均の小波動のピークは9020円である、TOPIXは884Pが波動のピークである、という表示を出せるような調整をして欲しいところです。(そのためには最低でも3日は下げなければならない。)

(普通なら、今日からの調整入りは堅いと思いますが、外国人買いに依存している現在では、今夜のNY次第なので言い切ることはできないのが残念ですが。)

ただこの上げ過程で買っていた投資家は、ようやく利食い売りをすべき時期に来たと受け止めているでしょう。あるいはなお弱気の投資家はカラ売りのチャンスがやってきたと思っているかも知れません。一方この上げ過程で買いそびれていた投資家は、やっと押し目買いができる時期になりそうだ、と思っているでしょう。

この調整の行方を見守ることは重要です。どれだけの売りが出て、どれだけの買いが入るのかによって、今後の下げ幅が決まりますが、押しが浅いほど買い意欲が強い。押しが深ければ利食い売りが強い。したがって今度の押しが浅ければ浅いほど、次の再上昇の上げ幅が大きいはずです。

さて今後調整入りしたとして、最も押しが浅いときの下値の目安ですが、@200日線(849P)と25日線(841P)の中間のあたり(25日線は上昇中で、200日線は下降中なので)。 Aこの上昇における直前の陰線のbの水準(終値850P)のあたり。だいたい845P〜850Pくらいを目安にしておけばいか。


(03.6.17) TOPIX 885P(+12) 日経 9033円(+193) 14.8億株 (8508億円)


NYは9318ドル(+201)と大反騰。ナスダックも1666P(+40と反発。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1730万株、買いは2770万株となり、差し引き1070万株の買い越し。

日経平均は昨日の下げで、しばらく調整入りする可能性が大でしたが、NYダウ200ドルの大反発があっては下げるわけにはいきません。寄り付きすぐに9000円台に乗せました。ただ前場で高値9062円をつけた後は小動きとなり、値幅60円ほどの中で推移して終りました。

最近の日経平均の動きの7〜8割方は米国市場の動きに依存している感じですが、それにつけても米国市場の強さよ、です。ただいくつか気になるところがあります。

NYダウのaの日(トウバ足)は出来高が18億株できていましたが、昨日は13億株でした。bは3月21日の小波動のピークの日ですが、やはり出来高は18億株。18億株を超える出来高となったのはcで、昨年11月21日の20億株です。この日は直前の小波動のピーク8800ドルを上抜いた日で、先の高値を上抜くには、20億株を要したわけです。この後出来高は減少し、dの波動のピークの日の出来高は15億株でした。

グングン上昇するためには出来高が増えることが必要です。 c→dへと株価は上昇したものの、出来高は減少し、dでピークアウトしましたが、いまのa以降の動きと出来高はこの関係にあるのではないかというのが気になる1つです。


あとひとつはナスダックは6月6日に新高値での陰線(かぶせ足)になり、翌日も下落して、2日でつつみ下げの足になりましたが、この日の高値1684Pは、昨日の上昇でも取り返していません。これを取り返すことができるのかが注目点です。

NYがたいした動きでなければ、てっきり今日から調整入りだろうと思って、昨日は先走ってTOPIXの押し目のメドを書きましたが、このメドはなお有効です。

日経平均のデンドラによる上値のメドを再度掲げます。6月9日に言ったのとまったく同じ水準です。

4つの上限線のうち3つまでは突破し、残るは9128円(今波動基準1/4位)だけになりました。

上限線は株価の変化が起きてもよい水準です。aでは赤線(前波動中位)に達して陰線がついてから少しの調整をしました。bでは空色線(今波動中位)に達して陰線になったので、調整があるかと思っていましたが、その夜のNYダウは116ドル高になったため、翌日の日経平均は新高値を更新し、調整入りとはなりませんでした。

次はcの9128円の水準ですが、今度はどうなるのか。(日経平均の動きはNY次第というのが判断するにあたり難しいところです)


(03.6.18) TOPIX 893P(+8) 日経 9092円(+59) 13.4億株 (9298億円)


NYは9323ドル(+4)と高値で小詰む。ナスダックも1668P(+1)と小動きで、先の高値1684はクリアできず。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1860万株、買いは3420万株となり、差し引き1560万株の買い越し。

連日の新高値の更新です。しかも今日は売買代金が9200億円に膨らみました。出来高が13.4億と昨日に比べて減少したにもかかわらず。、売買代金が増加したのは、主力株(値が高いトヨタ・ホンダ)や売買単位が1株のもの(銀行、NTT、ドコモ)が活況となったからです。これを見ても、出来高よりも売買代金のほうがアテになります。

日経平均はザラバ高値9188円をつけ、《デンドラ》の最も高い上限線の9128円をクリアしました。(TOPIXの上限線は904Pなので、まだ達していない)

個別銘柄では、最も高い上限線を株価がはるかに超えていくことがままあります。これらは人気化した銘柄です。人気先行であるので、仕手化したといっていますが、もしこのまま日経平均が9128円を軽々と超えて推移するならば、日経平均は突拍子もない動きになるわけで、日経平均が仕手化したといってもよいほどです。(日経平均が上限線を超えて上昇する例は過去にあります。)

今日は再度のトウバ足(日経平均)、上ヒゲ足(TOPIX)になりました。先週もこの足が出ましたが、翌日すぐに新高値を取るという堅調さで、調整入りにはなりませんでしたが、今度はどうなるか。明日新高値をとるのかどうかが注目点です。


このコーナー(最近のTOPIXの動き)では、TOPIXについての変化を当てることを意識しています。そのための武器は、@条件表NO.2「日経平均用'96」、A足型、Bデンドラの上限線・下限線 の3つを使っています。

まあうまくいったり、予想はハズれたりですが、肝心なことは予想が外れたとき、いつこれを修正するのかです。これについては割りに素直に間違いを認めているつもりです。自身の予想に拘泥することは一番よくない。

2か月にわたって例題3銘柄について、@損切り水準の決め方、A利食い水準の決め方 について述べてきましたが、このエッセンスは、@波動の安値が切り下げたならば損切りする。A波動が切り上げたならば、最近で最も強気になった日の株価を割り込めば利食い売りする。というだけの話です。

「最近で最も強気になった」という現象は、@その日の値幅(高値と安値の差)が終値の5%以上ある。A前日から窓を空けたときは、前日終値と当日の高値との値幅が終値の5%以上ある。としました。

図で「最近で最も強気になった」という日はピンク色で描かれています。このピンク色の安値(窓空けのときは前日の終値)を、株価が完全に下回れば、利食い売り(買値によっては損切りになるかもしれないが)すればよいだけです。

6701 NECは、
  1. Aの水準を株価が完全に下回った日に売却です。
  2. その後はB,C,D,E,F と利食い水準を切上げてきましたが、なお利食い売りになっていません。
  3. たぶん下手に株価を予想していれば、この水準まで買い持続できていないでしょう。
  4. 損切りは早めに、利食いは遅めに。というのは投資の鉄則です。自分で勝手に、この水準が上昇の限界であると決めつけるのはよくありません。(逆に株価が下落しても、もう止まるはず。と勝手に判断するのはもっと悪いが。)
  5. 株価を当てるよりも、株価がこうなれば損切りする。あるいは利食いする。ということを決めることのほうが格段に重要なことです。
このグラフは以下の条件表によります。( No.6行とNo.7行は設定しなくてよい。)

なおここで使っている「陽重要P」「陰重要P」について、プログラムを修正しましたので、《カナル2》Ver4のユーザーは、最新バージョンをダウンロードして下さい。(最新バージョンの日付は 2003.6.12です)




(03.6.19) TOPIX 895P(+2) 日経 9110円(+17) 13.7億株 (8258億円)


NYは9293ドル(-29)と小幅マイナス。ナスダックは1677P(+8)と上昇し、ザラバ高値1685Pをつけました。先のつつみ下げの足の高値1684Pを上回り、新高値です。これによって米国市場の調整の兆しは全部なくなってしまいました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2290万株、買いは3560万株となり、差し引き1270万株の買い越し。

日経平均は寄り付き直後に9140円まで上昇したものの、昨日の高値9188円までは届かず。そこから9001円まで下落。

これは債券相場が昨日を上回る勢いで急落したためですが、9000円の水準では押し目買いが入り、ほぼ一本調子に戻して、結局は円高で終わりました。この買い意欲や恐るべしです。

出来高は17日連続で10億株とか。今日の売買高は8200億円です。4月、5月に7000億円に乗せればなあと思っていたのが夢のようです。

条件表No.2の「日経平均用'96」の出番はすっかりなくなってしまいました。6月10日にも述べましたが、この条件表には、「17日順位相関が85以上になったときは、(上昇力が並外れて強いので)逆張りの売りマークは出さない」という条件がつけてあります。

  1. 図の紺色線は17日順位相関ですが、17日順位相関が85に達していないときは、盛んに売りマークを出しました。図のaの部分です。この売りマークが途切れたときに株価は調整入りする、と注視していました。

  2. 6日連続の売りマークを出して、7日目に売りマークが途切れましたが、これは株価の上昇力が失せたためではなく、17日順位相関が85以上になって、「逆張りの売りマークを出す状況ではない」と売りマークが抑制されたためでした。つまり「日経平均用'96」は、もはや逆張りをする時期ではなくなった。と判断したわけです。

  3. 17日順位相関は図のbのように、85以上(今日は98)の水準でへばりついていますから、しばらくはどんなに株価が上昇しても売りマークは出ません。売りマークが途切れた日から、逆張りが有効な時期は終り、いまは順張りが有効な時期になっています。
高いから売るのではなく、高いから買う。安いから買うのではなく、安いから売る。という時期です。この順張りのやりかたが、昨日述べた重要ポイントの利用です。 つまり最も強く買われた日の株価(安値)水準以下に、株価が下落して初めて売りを決めることができます。(上昇中に売りを決めてはいけない)


(03.6.20) TOPIX 898P(+3) 日経 9120円(+9) 14.1億株 (7714億円)


NYは9179ドル(-114)と続落。ナスダックも1648P(-28)と反落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1890万株、買いは3000万株となり、差し引き1110万株の買い越し。

米国市場は下落したものの、東京市場は下げません。日経平均は寄り付きこそ-78円安でしたが、すぐに上昇に転じ前引けでは-12円安。TOPIXは前引けはすでに+2P高。後場は小動きになりましたが、日経平均・TOPIXともに終値ベースでは新高値を更新。

今の上昇相場の要因のウェートは、@外国人の日本株買いが60%、A個人投資家の低位材料株の買いの回転が効いているのが20%、BりそなH事件以来銀行株に対する不安感が失せたのが20%、となるのでしょうか。(AとBは部分的にはダブルのがあります。)

@外国人が買い越しを続けるのがいつまで続くのかはわかりません。わからないから買い越しから売り越しに転じるまでは、この相場についていくほかはありません。順張りの時代です。


先日設定した条件表No.195「重要ポイント」を使って定点観測の8銘柄のグラフを描いてみました。陽線の重要ポイント(設定では株価終値の5%の値幅がある陽線)が最近でているのは4銘柄です。(1812 鹿島、5713 住友鉱、7203 トヨタ、8411 みずほF)

みずほF以外は全部、この上昇波動の初期に出ています。「主な株価」の小波動のボトム(安値)から何日目にでたかを見ると、鹿島は4日目、住友鉱は2日目、トヨタは3日目、みずほFは4日目→6日目→13日目→15日目です。つまり重要ポイントはスタート時に出現したものです。

上昇相場の最終局面というのは、@それまでの上昇に慣れてしまって、A株価は買えば上がるものであるといった楽観気分が蔓延します。Bその結果、1日の株価の動きは大幅になります。 ここで陽線の重要ポイントが続出するはずです。

みずほF以外の7銘柄は株価が大きく上昇してきたにもかかわらず、まだ陽線の重要ポイントは出していません。警戒しながらの買いであるからです。今後重要ポイントが出てくるようになれば、そのときには警戒せねばなりません。

なお条件表No.195「重要ポイント」は1日の値動きが大きかった陽線・陰線を単に色分けしているだけです。これまで説明したきた利食い水準とは違います。利食い水準とは、@株価がその波動の新高値を更新した日に、A値幅が5%以上あったとき、Bその日の安値を「利食い水準」とする。というものです。

条件表No.195「重要ポイント」は、@の新高値かどうかは見ていません。また「陽重要P」(ピンク色)だけが利食い水準であると勘違いしないで下さい、「陰重要P」であっても、@の新高値になっていれば、その日の安値が利食い水準になります。

なお、4月23日以来連載していた、例題3銘柄の同時進行の解説を 「売買のしかた実況中継」としてまとめました。(トップ頁の「《カナル2》を使いこなす」のコーナーからリンクしています。)関係のある記事だけを抜書きしているので、通読されれば、よく理解できると思います。


(03.6.23) TOPIX 904P(+5) 日経 9137円(+16) 15.9億株 (7558億円)


NYは9200ドル(+21)と小反発。ナスダックは1644P(-3)と小幅ながら続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1860万株、買いは2650万株で、差し引き790万株の買い越し。

米国株はやや上支えなので、東京市場のハイテク主力株はおおむね小甘かったものの、低位大型株に急上昇するものが多くありました。その出来高がすごい。

@新日鉄 159円(+6)6800万株、A住金 73円(+5)6100万株、B重工 306円(+5)3700万株、Cりそな 84円(+4)3600万株、D川重 124円(+11)3500万株、E神戸鋼 104円(+6)3300万株、F三菱マ 148円(+13)3200万株、と上位7社が3000万株台です。

ここに、ひところは過剰債務を抱えた企業として売られた、@ダイエー 151円(+19)、A藤和不 126円(+30S)、B丸紅 138円(+8)、Cオリコ 157円(+19)が派手に買われました。倒産リスクが強く意識されていた銘柄がこうも軽々と上昇し始めたのは、りそなH事件のお陰です。


ちょうど2か月前の4月21日に、低位株の物色はどこまで続くのか判断は、
  1. 03年1月29日に掲げた「先駆している低位大出来高株」が波動を切り下げ出したとき、

  2. あるいは03年4月21日に掲げた、図の20銘柄(低位株で再生できそう)のうちの1/2〜1/3が、4 月21日の株価から50%高したとき
に警戒せねばならないといいました。

@の先駆株ではクラリオンが高値を切下げている(安値は切下げていない)だけで、なお上昇トレンドを維持しています。

Aの再生20銘柄ですが、赤線が今日の終値、青線が4月21日の終値、緑線が4月21日に比べての上昇率です。上昇率が50%を超えたのは4銘柄です。これが7〜10銘柄になったときは、警戒せねばなりませんが、これは根拠のある話ではありません。私のカンです。

客観的には、これら銘柄が先日設定した「重要ポイント」の安値を完全に下回った銘柄が2割3割になれば警戒(押し目買いだとは思ってはならない)せねばなりません。


(03.6.24) TOPIX 882P(-21) 日経 8919円(-217) 13.8億株 (7558億円)


NYは9072ドル(-127)と下落。ナスダックは1610P(-33)と3連続安。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2310万株、買いは2790万株で、差し引き480万株の買い越し。

東京市場はNY安をきっかけに利食い売りが一気にでて、久々の下げらしい下げとなりました。それでも、出来高は13.8億株、売買代金は8300億円と厚みがあります。(もっとも今日上場したエプソンの売買代金が1000億あるので、正味は7300億円となるが)

今日の下げが調整入りのスタートになってくれればよいと思っています。最低でも4〜5%の調整をすれば、その後の株価上昇はわかりやすくなるからです。(こちらの都合ですが)

《デンドラ》の4%波動による最も高い上限線は、@TOPIXで904P、A日経平均で9128円 であることは早くからいっていましたが、TOPIXは昨日905Pのザラバ高値をつけ、終値が904Pと、まさにこの水準に到達しました。

もし、このままTOPIXが上限線904Pを完全に上抜いて上昇するようであれば、《デンドラ》では上値メドがなくなってしまうので、ちょっと困るなと思っていました。


上限線は過去の統計であり、その銘柄のただ今の上値を予想しているものではありません。必ずこの水準まで上昇するというものでもないし、この水準にきたら上昇が終わるというものでもありません。

その波動パタンになったとき、過去半数の銘柄はこの水準まで上昇した(中位線)、過去1/4の銘柄はこの水準まで上昇した(1/4位線)、という目安でしかありませんが、今回の上昇を見ていると、4本の上限線のそれぞれの水準にきたときは、(1)新高値を取っての陰線とか、(2)上ヒゲ足とかの上つかえの足型を出したのも事実です。図の
  1. は、赤色線(前波動中位線)へ上昇して、新高値での陰線となり、その後6日間の調整をしました。

  2. は、空色線(今波動中位線)に接近して、やはり新高値での陰線となりましたが、上昇力が強く、翌日には新高値となりました。

  3. は、ピンク色線(前波動1/4位線)へ上昇して、上ヒゲ足となり、4日ほどこの水準にありましたが、再上昇となりました。

  4. は、青色線(今波動1/4位線)へ上昇したのが昨日のことでしたが、今日は一転して反落です。
上限線に達したから上昇が終りと判断するのではなく、上限線に達してから株価が完全に上限線を下回ったときに、その上昇は終わったと判断するのがよい、ということはこれまで何度もいってきました。今日のTOPIXの動き(高値896P・安値882P)は、完全に上限線904Pを下回ったので、 この小波動の上昇は終わったのではないかと判断できます。


日経平均も同じで、e,fで新高値の陰線となり、gで上ヒゲ足となりました。今日はgの上限線(9128円)を完全に下回ったので、やはり小波動はピークをつけたと判断してよいでしょう。(この後すぐに9128円の水準を完全に上回ることになれば、この判断は間違いと認めねばなりませんが)

TOPIX・日経平均とも、このまま上昇していては、上値のメドが無くなるところでしたが、高値から4%ほど調整をすれば新しい波動パタンになります。新しいパタンに変れば新しい上限線が出てきます。

これから調整をして、TOPIXは867P以下に、日経平均は8771円以下になれば、4%波動は陰転します。陰転してから再上昇となれば、今度の上限線は(大幅下落とならない限り)現在の上限線より高い水準になるはずです。 この下げは歓迎すべきものです。


(03.6.25) TOPIX 884P(+1) 日経 8932円(+13) 13.1億株 (7052億円)


NYは9109ドル(+36)、ナスダックは1605P(-5)と4連続安。FOMCを控えて、米国市場は方向感が定まらず。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2100万株、買いは1800万株で、久しぶりに300万株の売り越し。連続買い越しは10日で途切れました。

26日朝のFOMCの金利引下げ幅を見てからと外国人の買いは控えられたようですが、東京市場は低位株(鉄鋼・非鉄)が活況となり、日経平均/TOPIXは小反発しました。値上がり銘柄数944、値上がり銘柄数427銘柄というのですから、全般は反発したのですが、値嵩株に安いものがあって、指数は大して上昇せず。

昨日の下げ幅に比べると、今日の反発は無いに等しいようなものですが、どうせなら今日・明日と下げて欲しかったところです。まあそれはこちらの勝手な望みなので、都合よくはいかない。ともかく明日のFOMC待ちです。


(03.6.26) TOPIX 887P(+3) 日経 8923円(-8) 12.9億株 (7168億円)


FOMCはFFレートを0.25%引き下げて1.0%にすると決定。NYは下落して9011ドル(-98)。ナスダックも小幅安の1602P(-2)。5連続安。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1680万株、買いは2500万株で、すぐに820万株の買い越しに戻りました。

東京市場は前場に-85円安まで下げていましたが、主力株が戻り調子となって次第に上昇し、日経平均は-8円安。銀行株がマイナスから切り返したため、TOPIXにいたっては+3P高です。

主力株に対する押し目買いの意欲は充分のようですが、押し目買いにはちょっと早いのではないかの気がします。低位株は順次に物色され、昨日から鉄鋼が出来高を集めて上昇。

「主な株価」は今日、TOPIX・日経平均ともに小波動のピークを表す株価を表示しました。TOPIXの小波動のピークは905P、日経平均の小波動のピークは9188円と確定しました。「主な株価」は、現在の小波動は下降中であるとしたわけです。

さて「主な株価」は波動のピーク・ボトムを表示しますが、問題は表示する時期です。ピークから10日以上もたってから、あの日はピークでしたと表示されても役に立ちません。最もすばらしいのは、ピークの当日にピークであると表示することですが、これが出来れば相場なぞ簡単なもので百戦百勝です。しかしその日の高値が波動のピークであったかどうかは、後日にしかわかりません。


あとからピークであったと判定する方法はいくつもあります。例えば@カギ足です。8%カギ足を使うと、だいたい「主な株価」と似た波動が抽出できますが、これだと株価がピークから8%下落した日に、あれはピークだったと判定できます。

A「スイング」という方法もあります。9日スイングを使うと、「主な株価」と似た波動が抽出できますが、9日スイングは、(1)ピークの日を含めて過去9日間のうちでピークの日の高値が最高値であり、(2)ピークの日を含めて、その後9日間たってもピークの日の高値を超える高値がでなかったときに、ピークであると判定します。

図のBのピークを例にとれば、Bの日の高値は、Bの日を含めて過去9日間の最高値です。またBの日から9日経過しても、Bの高値以上の株価はでませんでした。そこでBから9日目にようやくBの日が波動のピークだったと判定できるわけです。

緑色の○が、9日スイングが判定したピーク・ボトムです。ABCDEは「主な株価」と同じ日をピーク・ボトムだと判定していますが、直近のFはまだピークであると判定していません。今日はFの日から4日目でしかないからです。(9日経ってみないとピークかどうかの判定はできない)

「主な株価」がABCDEFのピーク・ボトムを判定したのはabcdefを振ってある日にです。aはボトム(の日を含めて)から9日目、bはピークから7日目、cはボトムから14日目、dはピークから5日目、eはボトムから4日目、fはピークから4日目です。

9日スイングに比べて、早いときは5日も前にピーク・ボトムを判定しています。この差は非常に大きい。いつピーク・ボトムを決定するのかは重大問題です。《カナル2》の「主な株価」は、@できるだけ早く表示する、A一度表示した株価はあとになって変更しない、という観点から評価すれば、非常に性能が高いと思っています。


(03.6.27) TOPIX 903P(15) 日経 9104円(+180) 15.2億株 (8818億円)


NYは9079ドル(+67)と反発。ナスダックも5連続安のあと1634P(+32)と反発。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2700万株、買いは3140万株で、440万株の買い越し。

海外市場は反発したとはいえ、強烈な上昇力を見せたわけではありません。外国証券の買い越しも440万株でしかありません。であるのに日経平均は9000円を超えて寄り付き、ザラバで+209円高の9132円まで上昇しました。NYダウの3倍の上昇をしたのですが、どこからこの上昇力が出てきているのか。

昨夜のNYの円相場は119.35円と目立った円安になりましたが、東京市場でもこれにサ寄せして119.68円。これはハイテク・自動車など輸出株の上昇の原動力になりました。

ここへ連日人気になっている鉄鋼株と古河電・フジクラなど光通信関係株が今日も買われ、値上がり銘柄数は1141、値下がりは284銘柄と全面高となりました。


日経平均とNYダウが連動していることは周知のことですが、この1週間は日経平均の楽観ぶりが目立ちます。

NYダウは3月12日に7416ドルの最安値をつけ、以来、主な株価が示すように波動を切り上げてきましたが、小波動のピークをつけた後は25日線まで下落調整しています。(図の下段のa,b)。

昨日も25日線まで下落してからの反発(図のc)になりましたが、cが小波動のボトムであるかどうかは、昨日1日の反発だけでは判定できません。まあともかく必ず25日線まで下落してから小波動のボトムをつけてきたわけです。

一方日経平均は、25日線の水準で小波動のボトムとなったのは5月のbの日だけです。aでは25日線を割り込み、この後4月末にかけて安値波動を切り下げていきました。そして昨日です。昨日の25日線の水準は8727円であり、日経平均のザラバ安値は8846円でしたから、25日線よりまだ120円ほど上位にありました。

先日来いっているように、@日経平均が終値で8771円まで下げれば、デンドラの新しい波動パタンが生まれます。A25日線の8727円まで下落すれば、NYダウの動きと同じになります。この2点からぜひとも25日線まで調整して欲しかったのですが、今日の強烈な買い意欲を見れば、昨日で調整が終わったという感じです。

すでに主な株価は小波動のピークは9188円であると表示していますから、この後は小波動のボトムが決まります。もし昨日のザラバ安値8846円がボトムになれば、今回の調整は9188円→8846円の342円幅の調整で終わったということになります。実に浅い押し幅です。

押し幅が小さいというのは、@買い意欲が強いということでもありますが、Aわずかの株価下落で、簡単に波動の安値を下回る(安値波動が切り下がる)ということでもあります。

今日、10年物国債利回りは0.73%へ上昇しましたが、通常であれば金利が上がれば株価は下がるという関係にあります。(いまは金利がデタラメなのでこの関係はあまりアテにはできないが)逆に株価は上昇したというのは、楽観人気に傾いているといえます。しかしそうであっても株価についていくしかないのが今の相場です。


(03.6.30) TOPIX 903P(+0) 日経 9083円(-20) 15.0億株 (8899億円)


先週末のNYは8989ドル(-89)と下落。ナスダックも1625P(-8)と下落。しかし東京市場では、外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2170万株、買いは4870万株と膨らみ、2700万株の大幅買い越し。これは今年最大の買い越し。

NECが600円、東芝が413円、日立が509円とそれぞれ大台を変える堅調ぶりでした。毎日見ている銘柄からすれば、日経平均で150円も高いのかという感じでしたが、-20円安です。何の銘柄が下げたのか不思議なほどです。

今日は来客があったので時間がとれず、これだけです。


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