TOPIXをどう見たか・判断したか (03年5月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(03.5.1) TOPIX 799P(+2) 日経 7863円(+31) 8.9億株 (6429億円)


NYは8480ドル(-22)と小幅ながら反落。ナスダックも1464P(-6)とわずかに下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1980万株、買いは2550万株で、差し引き+570万株の買い越し。

昨日大幅高をしたので、今日はこれに対する戻り売りがどれほど出てくるのか、これを上回る買いものがあるのか。が今日の注目点でした。

NYは小反落、やや円高というマイナス材料があって、寄り付きは安くなりましたが、案外に下値は固く、結局指標はプラスで終わりました。

ソニーは買戻しは途切れてマイナス。一方銀行株はGW明けに与党が緊急金融経済対策を決めるとかで買い戻しは継続し、みずほFGは連日のS高。他3行も続伸。

ただ、みずほFの連続S高は昨日いった東証の値幅制限が5,000円と異常に小さいのが原因です。UFJは10,000円の値幅制限ですが、今日は一時+10,000S高になったものの最後は7,000高で終わりました。三井住友も高値209千円まであったものが196千円で引け、三菱東京も高値441千円から値を消して414千円で引け、銀行株はおおかたの買戻しは出た感じです。


この2日間のNo.52「200日線に接近後押し目」が買いマークを出したのは右図の銘柄です。

8130 サンゲツと9828 元気寿司 は前回に検討し、出来高が少なすぎるので採用しませんでした。


1954 日本工営は、買いマークが出た前日の安値が191円で、先の小波動のボトムの193円から切り下がっているので不可。

6861 キーエンスは高値が切り下がっているので不可。

8355 静岡銀 は高値が切り上がり、安値が切り上がっているのでOK。
    利食いの目標は先の高値820円を超えてから、上昇力が失われたと確認できたとき(先日の足取りのルールによる)

    損切りは、先の安値765円を完全に下回ったとき(先日の足取りのルールによる)。
なお8130 サンゲツは、高値。・安値ともに切り上げていましたが、出来高が4千株と少なく不可としましたが、今日は上昇しました。しかし今日の出来高も8千株と少なく、これはきまぐれな動きと判断したほうがよい。捨てればよいのです。


先日掲げた1515 日鉄鉱 はその後波動に変化がでてきました。まず初めての買いマークが出た日には、直近の安値181円は、まだ小波動のボトムとして確定していませんでしたが、その後小波動のボトムが確定したので、損切りのリスク水準は181円(掲載したときはもう181円としていたが)になります。

次に主な株価は高値199円を表示し、直近の小波動の高値は199円に決まりました。つまり高値は切り下がりました。高値が切り下がり、安値が切り上がるというのは、波動が「はらみ」の形になったわけですが、「はらみ」は上にも下にも変化する波動の「つなぎ」の性格ですから、高値が切り下がったからといって、これでダメになったというのではありません。

小波動の高値が確定したことによって変ったのは、利食い水準です。高値は切り上がるという前提で、先の高値(232円)を上抜いてから、上昇力が失われたと確認できたとき(先日の足取りのルールによる)に利食う方針を取っていますが、今回新たな高値(199)円が生まれたことで、利食い水準は199円以上になってからと、上値の目標が引き下がりました。

買いマークがでた初日の利食い水準は232円(以上)から199円(以上)に引き下げられたわけです。


(03.5.2) TOPIX 804P(+5) 日経 7907円(+43) 9.0億株 (6030億円)


NYは8454ドル(-25)と小幅ながら続落。ナスダックは1472P(+8)と小反発して年初来の高値を更新。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1860万株、買いは1740万株で、差し引き-120万株の売り越し。

3連休前日とあって、新規の仕掛けは少ないようでしたが、日経平均・TOPIXともにプラスで終わりました。まさか3連休を前に買って、わざわざリスクを抱えるという大胆な投資家がいるとも思えませんが、とにかくプラスで終わりました。

銀行株はGW明けの緊急金融経済対策がひかえているので、マイナスながらも下値はしっかりしていたようですが、しかし今の与党と政府は一体ではないので、対策がどこまで実行されるのかは疑問であり、この材料をアテにして買うのはどうか。

NTTグループの厚生年金基金の代行返上を決めたと報道されていました。国内最大の基金も返上となると、これまでは代行している半数が返上するの予想でしたが、これでは100%返上になってしまうのではないか。戻ってきた年金基金資金は国が運用することになりますが、これだけ株式が毀損しては、誰がやっても運用はマイナスになります。 結局は年金の引き下げにつながるわけで、株価下落を切実に感じていない、この政府・行政は無責任過ぎます。

うちは2月決算なので、4月末に申告、同時に税金の申告をします。29日は休みであるので、30日には何が何でも納税をせねばならず、納付書5枚(法人市民税・県民税・消費税など)を持って銀行にいきましたが、窓口で待たされること1時間。税金以外のものは全部銀行口座からの引き落としか、インターネットでの振込みをしているので、家から一歩もでなくても決済できます。しかし役所への支払いは納付書を持参して銀行窓口で振り込まねばならない。わざわざ銀行へ出向かねば決済ができないというのはおかしすぎる。

時間を節約するためにタクシーを呼んで、銀行の前で待ってもらって、納税を済ませて帰ってきたが、待ち時間料金が加算されてアホらしい料金になりました。構造改革という前に、せめて納税はネットで振り込みできるようにしてはどうか。毎月、源泉徴収の国税と地方税を銀行窓口に払いに行って、貴重な時間とタクシー代を負担させられている。


さて《デンドラ》では、波動パタン(2つの波動の関係)は図のように10パタンに分類しています。

先週から述べているNo.52「200日線に接近後押し目」の買いマークの取捨選択の第一は、安値波動が切り上がっている。高値波動が切り上がっている。ことを確認することから始まりますが、図の波動パタンでいえば、5,6,7,8,9,0(10)の6つの波動パタンに限るということです。

どうしてこのパタンに限っているのかは、次の統計を見ればわかります。この後株価が上昇したとき(図の波動の図ではピンク色の線のようになったとき)、直前の波動の高値を上抜く確率が「上抜率」の欄に示されています。

これは10年間の8%波動の統計ですが、この10年は株価が下落しているので、平均の上抜き率は40.2%でしかありません。60%は前の波動を上抜けないというナサケナイ状況です。

パタン1xxx,2xxx,3xxxは平均をはるかに下回る上抜き率になっています。1xxx、2xxxは高値波動・安値波動が切り下がりであり、3xxxは「つつみ下げ」です。安値波動が切り下がっています。これが最悪。4xxxは「はらみ」であり、上抜き率は62.1%と最高になっていますが、先の高値が切り下がっているだけに、上抜きやすくなっているだけです。この波動の性格は、上下方向が決まる「つなぎ」であるということは、昨日いいました。

となると、上抜く確率が平均以上であるものは、5xxx〜0xxxの6パタンです。5xxxも上抜き率は44.2%と大きくはないので、ほんとうなら6xxx〜0xxxの5パタンに絞りたいところですが、グラフを見たとき、ぱっと判断できいないので、わかりやすく@高値波動が切りあがり、A安値波動が切り上がり、としたわけです。



(03.5.6) TOPIX 821P(+16) 日経 8083円(+176) 9.8億株 (7126億円)


東京市場が休場の間、NYは8582ドル(+128)→8531ドル(-51)上昇。ナスダックは1502P(+30)→1504P(+1)と続伸し、4月29日の祝日明けと同じようなことが起きました。

これによって、NYに連動するハイテク銘柄が買われ、ソニーは一時3000円を回復。松下は1023円(+38)、 ホンダは4050円(+90)と大台復帰。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、週初であり、売りが1250万株と減少するものの、買いは2390万株と増加して、差し引き1140株の大幅買い越しとなりました。

出来高は9.3億株でしたが、値が高い主力株が買われたので、売買代金は7100億円と増加し、これは心強い。

日経平均はシカゴ先物が8040円と8000円に乗せていたのを追いかける形となって、朝方から堅調となり、ザラバ高値は8133円。これで25日平均線は突破し、75日線を窺う態勢に。TOPIXは25日線は先週にクリアしていましたが、今日は一気に75日線をクリアし、これは2月以来のことです。

ただ両指数ともに、高値波動を切り上げるところまではいっていません。TOPIXの先の高値は831Pですが、あと10Pほどあります。日経平均は先の高値が8451円なので、これをクリアすることは少し難しい。


与党の緊急金融経済対策の発表も1つの材料ではありますが、今日の上昇の80%はナスダックが戻り高値を更新したことでしょう。米国株のお陰です。

明日以降上昇が続くためには、@米国株しだい、A金融経済対策が大胆であるのか、によりますが、日曜日のテレビをみた限りでは、Aはほとんど株価上昇の材料にはならない感じです。

まあ、どのような材料が出ようとも、安値が切り上がり、高値が切り上がっている銘柄に絞っておかねばなりません。

定点観測7銘柄のうち、@安値・高値ともに切り上がっているのは、鹿島建だけ。A安値が切り上がっているのがNTT。Bあとはともに切り下がりですから、市場全体が安心して買える状態になるのは、まだ先のことです。


(03.5.7) TOPIX 822P(+1) 日経 8109円(+26) 9.4億株 (7082億円)


NYは8588ドル(+56)と反発し、戻り高値を更新。ナスダックは1523P(+19)と4日連続高となってほぼ1年ぶりの高値を更新。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2030万株、買いは3590万株と急増し、差し引き1560万株の大幅買い越し。

米国高から寄り付きは堅調となったものの、あとは小動きとなりました。しかし売買代金は7000億円を超えており、一体何が買われたのかという感じです。

売買代金上位は、@ドコモ、Aソフトバンク、Bソニー、Cトヨタ、Dキャノン、武田、NTTとソフトバンクを除いて、代行返上の需給改善が期待される銘柄が売買されたようでした。


日経平均・TOPIXともに5連騰となりましたが、さすがに上値が重くなってきて、今日は逆張りの売りマークを出しました。

昨年11月末以来5か月ぶりの売りマークです。今日の売りマークで直ちに売りというのではなく、売りマークが出なくなったとき(で高値を更新できなかった日)から小波動の上昇は終わったと判断すればよいのです。

明日も連続して売りマークがでるためには、日経平均は8156円以上で引けなければなりません。TOPIXは827P以上でなければなりません。

明日この値段をクリアできないと、下落局面へ転換することになります。


4月23日以来、条件表No.52「200日線に接近後押し目」が買いマークを出した銘柄で、
  1. 直前の「主な株価」の高値が切り上がリ、安値が切り上がっているならば「買う」。
  2. 高値が切り下がっているか、安値が切り下がっていれば「買わない」
  3. 買いマークが出た日の出来高が100(千株)以上なければ「買わない」
という基準で、銘柄をピックアップし、これについてどう利食い、どう損切りするか、を説明しようとしていますが、現在のところ、右の3銘柄しか出てきていません。

この3銘柄のうち、1515 日鉄鉱 と1819 大平工 は先の波動のピークで急騰し、その後急落しているので、よほどのことがないと先の高値は上抜けそうにありませんが、それも含めて、利食い・損切りの水準がどのように変化していくか。について説明できれば、と思っています。

しかしこう値動きが緩やかでは、説明することもなく、やや手持ち無沙汰の状況です。


(03.5.8) TOPIX 814P(-8) 日経 8031円(-78) 8.8億株 (6344億円)


NYは8560ドル(-27)と小反落。ナスダックも1506P(-16)と5日ぶりに下落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2510万株、買いは2570万株で差し引き60万株の買い越し。

日経平均・TOPIXは、昨日売りマークがでましたが、今日も上昇して売りの時期を先へ延ばすのか、それとも今日売りマークが途切れて、小勢の下降波動に入るのか。が注目点でしたが、朝方の米国市場がマイナスとなっては、今日から調整入りがほぼ決まりました。

今のところ上昇のための材料は2つしかありません。@米国株がどこまで上昇していくのか、A有効な政策が出てくるのか、です。Aは、先日の与党の緊急金融経済対策に続いて、今夕経済諮問会議で株価対策が議論されるようですが、経済諮問会議の結論が政策として実行されたことはほとんどないので、これはアテにはならない。

今日の国債利回りは0.59%となりました。この利回りを見ても、日本経済が活況となることはないという市場の判断です。向こう10年間で、平均的に投下資本の0.59%を超える利潤を上げることはできないという寂しい判断です。 1億円を投資して59万円のリターンがある国債が投資対象として最も人気がある。

ひと昔前であれば、1億円の投資に対して1年で500万円のリターンがあるのが普通でした。今では産業界はこの1/10のリターンを約束することができない。つまり古い産業はすでに利潤を生み出す力はない。ということです。

このデフレの最大の原因は、新しい産業が出てこないことにあります。 なぜ新しい産業が興ってこないのか。新しいテクノロジーが出てこない、新しいサービスがでてこない。なぜ出てこないのか。金融の支援が期待できないというのも1つの理由であるし、規制緩和が十分でないということもあるし、ネットバブルの反省もあるでしょう。飽食の時代という背景もあるでしょう。

であるが、人間は同じことが何年も続けば飽きてくるものです。新しいことを歓迎する動物です。この政府はほとんど「巧言令色少なし仁」の口舌の徒であると思っていますが、唯一評価してよいものは「経済特区」の制度を打ち出したことです。しかし現実には、この政策は既成勢力に押さえ込まれて、新しいプランの目を摘んでしまっている。一部の地域に限って、自由闊達・奔放な経済環境を作り、結果がよかったものを日本全体の産業として育てていく。悪かったものは悪影響を一部地域でフタをしてしまう。そういう実験のチャンスでしたが、これが動かない。

政府も与党も、もはや出すべき智恵はないのだから、特区を推進し、その行動を規制することなく自由に経済活動をさせてみてはどうか。日本人1億2000万人の智恵を吸い上げて、この事態をうちやぶらねば。もはや行政の知れた智恵では乗り切れないぞ。


(03.5.9) TOPIX 823P(+8) 日経 8152円(+120) 10.3億株 (7173億円)


NYは8491ドル(-69)と続落。ナスダックも1489P(-17)の続落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2550万株、買いは2440万株で差し引き110万株の売り越し。

オプションSQでした。小幅買い越しであったよう。TOPIXは少し安く始まりましたが、ジリジリと値を上げていき、大引け前に急上昇してプラスで引けました。日経平均も同じく上昇し2日前のザラバ高値8156円にあと4円とせまる8152円の高値引けです。

案外な動きとなりました。てっきり一昨日で小波動のピークを出したものと思っていましたが、今日の出来高はSQがあったとはいえ10.3億株、売買代金は7100億円あります。どの銘柄が特に上昇したというのではなく、全般が少しずつ値上がりし、結果的には値上がり銘柄数が1084銘柄、値下がりは306銘柄。


週末に買うというのは昨今の相場つきでは、休みの間に何が起きるか知れず、怖い気がしますが、あえて買っていったのは、それなりに下値はないと皆が思っているのか。あるいは来週の経済関係閣僚会議でよほどの株価対策がでると期待しているのか。どうも賛同しかねますが、相場は相場です。

TOPIXは一昨日のザラバ高値827Pが波動のピークであったと思っていますが、もし来週これを上抜いて引けるようなことがあれば、小波動の下降転換の判断は誤りであったと修正せねばなりません。

電話で質問があって、《カナル2》の機能をまだよくご存知でないことがわかりましたので、少し長くなりますが、うまい使い方を説明しておきます。

先般より、条件表No.52「200日線に接近後押し目」を例にして、@銘柄の見つけかた、A利食いのしかた、B損切りのしかた、について述べようとしていますが、今日も同じものを例にして説明します。


まずは、「計算」→「単独検索」で検索をすると、図のような銘柄が検索されます。(過去2日分の検索)

ここで「終了」すると、No.52の結果ファイルにピックアップされた銘柄が記憶されますが、ピックアップされた銘柄が、@高値を切り上げているのか、A安値を切り上げているのかの検討はできていません。したがって結果ファイルNo.52に記憶される銘柄は、まだ波動のチェックができていない銘柄です。

高値・安値ともに切り上がっている銘柄だけを結果ファイルに保存するにはどうすればよいのか。
  1. 検索ができました。図では1819 大平工 と1983 東芝プラ の2銘柄が検索されています。

  2. この2銘柄について、波動の切り上がりをチェックするために、メニューの「全部選択(A)」をクリックします。


  3. 検索された銘柄が、紺色に変ります。(全部選択した)

  4. 「グラフ」ボタンをクリックすると、


  5. グラフ画面に移り、1番目の銘柄の 1819 大平工 のグラフが描かれます。グラフに使われる条件表は、むろん検索で使った条件表No.52「200日線に接近後押し目」です。

    高値・安値が切り上がっているかどうかをチェックして下さい。1819 大平工は高値。・安値ともに切り上がっておりOKです。この銘柄は結果ファイルに保存してもよいことになります。

  6. この場(グラフ画面)で、この銘柄を結果ファイルに保存することができます。メニューの「銘柄(M)」→「「自由結果ファイルを選択」をクリックするか、ツールバーの赤○の絵をクリックして下さい。


    先に言っておくと、ツールバーには赤枠で囲んだ4つのメモ帳の絵があります。左から順に

    1. メモ帳の絵・・・結果ファイルを選択する
    2. メモ帳を開く絵・・・結果ファイルに保存されている銘柄を見る
    3. メモ帳に記入の絵・・・結果ファイルに銘柄を追加保存する
    4. メモ帳を破る絵・・・結果ファイルから銘柄を削除する

    という機能です。まずは、「結果ファイルを選択する」を指示したわけです。


  7. 「メモ帳の絵」(結果ファイルを選択する)をクリックすると、どの結果ファイルを使うのかを聞いてきます。

    ここでは、今後、条件表No.52「200日線に接近後押し目」で検索され、波動が切り上がっている銘柄を保存する結果ファイルとして、No.180を選択しましたが、これはユーザーが自由に決めてください。

    すでに「注目株」を記憶している結果ファイルであってもかまいません。(ここに追加したり削除したりします)

  8. 結果ファイルNo.を決めたら「OK]ボタン。


  9. 今、グラフにしている1819 大平工 を結果ファイルNo.180に追加したいなら、図のツールバーの絵(メモ帳に記入の絵)をクリックします。

    画面では何事も起こったように見えませんが、ちゃんと結果ファイルに追加保存 しています。

  10. 次の銘柄の波動をチェックしましょう。メニューの「次(N)」をクリックするか、ツールバーの図の絵をクリック。 


    次の銘柄の 1983 東芝プラ のグラフが描画されます。安値波動が切り下げっているので、この銘柄は不可です。したがって結果ファイルには追加保存しません。

    これで今日検索された銘柄のグラフでのチェックは終わりました。本当にNo.180の結果ファイルに、1819 大平工 は追加保存されているのでしょうか。

  11. No.180の結果ファイルの内容を見たいなら、ツールバーの絵(メモ帳を開く絵)をクリックして下さい。(または「銘柄(M)」→「自由結果の内容確認」をクリック)


  12. 図のような画面が現れます。ここに結果ファイルNo.180が記憶している銘柄のコードが表示されています。

    コード1819があります。これはさきほど追加保存した 1819 大平工 です。ちゃんと結果ファイルNo.180に追加されています。

  13. 「終了」で画面を閉じます。
このようにすれば、グラフを見ながら、結果ファイルに必要な銘柄だけを登録することができます。


(03.5.12) TOPIX 829P(+5) 日経 8221円(+68) 9.8億株 (6150億円)


先週末のNYは8604ドル(+113)と上昇。ナスダックも1520P(+30)の上昇。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1320万株、買いは2860万株で差し引き1360万株の大幅買い越し。

NHKスペシャルは「よみがえれ日本経済」として、木曜日に2時間、金曜日に2時間、そして土曜日には3時間半の合計7時間30分の大キャンペーン番組を放送しました。なんとかせねばのマスコミからの強力な働きかけでした。(政府にも企業にも)

竹中大臣は日曜にフジテレビ・テレビ朝日へ連続出演し、不良債権処理・株価対策について経過と方向を発言。政府も少しは株価下落を放置していてはいけないと方向が変り始めてきたのか。

日経平均・TOPIXとも3日前の高値を上抜いて引け、3日前の高値は波動のピークではなかったことが明らかになりましたが、しかし今日は今日で、両指標ともに逆張りの売りマークを出しました。

日経平均は銀行の前期決算の株式評価の基準である3月中の平均株価8200円の水準にやって着ました。同時に中勢波動を表す75日平均線が8217円であり、この水準は正念場です。

銀行は日経平均8200円で時価評価し、大きく下落した銘柄についてはすでに評価損を計上しています。今期としては、今日の水準で株式を売却すれば、売買損を出さずして保有株式を減らし、キャッシュを手に入れることができます。まずは銀行にとって、この水準はありがたい水準です。

期末株価・チャート上のフシの75日線が同じ水準にあるので、この水準を突き抜けていくには、14日に延びた株価対策がよほど意外性のあるものであるか、NY株式がさらなる上昇をするかですが、今日の売買代金が6100億円と少なかったのは、この2つとも市場はそう期待していないのでしょう。


(03.5.13) TOPIX 829P(-0) 日経 8190円(-30) 10.3億株 (7267億円)


NYは8726ドル(+122)と続伸。ナスダックも1541P(+21)の上昇。ともに戻り高値を更新。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2420万株、買いは大量の3120万株で、差し引き700万株の買い越し。

朝方は米国高・外国証券の大量買いがあって、日経平均は8300円台に乗せる堅調さでしたが、少しずつ下げて、結局はマイナスで終りました。ただ売買代金は7200億円と再び7000億円になりこれは心強い。

小波動としては、日経平均・TOPIXともに今日で売りマークが途切れたので、再度の売りになりました。

TOPIXはしかし昨年11月末の小波動のピークから、この5か月間は一度も波動の高値を切り上げることはありませんでしたが、今日はザラバ高値839Pをつけ、直前のピーク831Pを上回り、高値波動の切り上がりとなりました。

波動の安値が770Pを2度つけてこれは切り上がっていませんが、W底をつけたことになります。問題はこの後の下げが浅いか深いかです。(浅いに越したことはない)


図は「最近10日間のうちに、過去125日間の新高値をだした銘柄数」を紺色の折れ線で描いています。(東証1部約1500銘柄で)

驚くことは、今日現在で、388銘柄が、この10日間のうちに125日間(ということは半年間)の高値(終値ベース)を出していることです。

図に150銘柄の水準に青色線、300銘柄の水準に緑色で水平線を引いています。昨年3月から5月にかけて株式市場は、景気回復期待で約20%の上昇をしましたが、これに匹敵する半年間の新値銘柄数です。

本来なら新高値銘柄が増えればTOPIXは上昇するのが当然ですが、逆に下落しているというのが、今の相場の変則的なところです。いかにTOPIXや日経平均に影響力をもつ主力銘柄が売られてきたかです。今の指標は市場のムードを表してはいません。


つまりは、日経平均が反転しそうだから個別銘柄を探すとか、TOPIXが下げそうだから手持ち株式を売却しておこう、という方針が成り立たないわけで、個別株は個別株なりの波動をみて対処せねばならないことになります。

さてデンドラでは、TOPIXの上限線(前波動基準)は835Pでしたが、今日この水準に到達しました。この後、835Pを完全に下回ると、売りが決まります。

最近では、aで上限線(今波動基準)に達し、a'で完全に下回って売りとなりました。またbで上限線(前波動基準)に達し、b'で完全に下回って売りとなりました。今度も同じように完全に下回るのかどうか。

ただ完全に下回っても、以前とは違っている点があります。それは@高値波動はdのように切り上がったこと。A売買代金が7000億円を維持していることです。ここからすれば、下げてもa,bのような大きな下げはないのではないかと思っています。


(03.5.14) TOPIX 832P(+2) 日経 8244円(+54) 9.9億株 (6157億円)


NYは8679ドル(-47)と反落。ナスダックも1539P(-1)とわずかにマイナス。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1990万株、買いは2700万株で、差し引き710万株の買い越し。

5月に入って9日経過しましたが、うち7日は買い越し、2日が売り越しで、やはり売買シェアの半分を占める外国勢が4月末以来の上昇の原因です。

TOPPIXはグラフからは下落してよいところですが、案外な堅調ぶりでした。終日小幅高で推移。さすがに昨日のザラバ高値を超えることはできませんでしたが、終値ベースでは昨日を上回りました。日経平均も同じ。

外国証券が買い越しを続けていること、政府の株式市場対策は今夕6:00からの閣議で決まることなどがあって、売りが控えられたようで、今日の売買代金はまた6100億円へとダウン。


外国人の東証における売買シェアが50%ある以上、この動向が最も相場を左右します。動向のおおおよそは、毎日発表される寄り付き前の外国証券の成り行き注文でつかめます。(外国証券を通しての注文は外国人ばかりではなく、国内の投資家も使うので、外国証券の注文が全部外国人の注文というのではないが。)

市場は、@前日の米国市場はどうだったか、Aシカゴの日経平均先物は上がったのか下がったのか、B個別銘柄ではNY市場のADR銘柄は上昇したのか下落したのか、C今朝の外国証券の成り行き注文の状況(買い越しか売り越しか)はどうか。これらによって、その日の東京市場の方向が決まります。

比較的元気な短期利ざや稼ぎの個人投資家は、日経平均やTOPIXにあまり影響しない細かな銘柄を売買するので、日経平均を国内の投資家が動かしていくというダイナミックさはありません。日経平均は前日のシカゴの日経先物にサヤ寄せし、それで終り。ということが繰り返されてきています。

国内投資家は、リスクを負って積極的に日経平均を上げていこう、売っていこうという投資はできないのが現状でしょう。 といって外国人投資家が相場がうまいのかというとそうでもありません。図のa,b,c,d,eは今年に入って、外国証券の寄り付きの成り行き注文の買いが3000万株を超えた日ですが、(a)は新年度で日本株を仕切り直しで買っていっただけのことで、買いが途切れたとたんに戻り高値をつけました。

bでは大幅買いで戻り高値。cでは2日後に戻り高値。d,eはまだ結果はでていませんが、やはり外国証券の買いが減ればピークを打つに違いなく、結果として外国証券の大幅な買いは、国内勢がリスクをとって追随できない現状では、ピークになりやすいといえます。


(03.5.15) TOPIX 820P(-11) 日経 8123円(-121) 11.0億株 (6436億円)


NYは8647ドル(-31)と小幅ながら続落。ナスダックも1534P(-4)とわずかに続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2360万株、買いは2210万株で、差し引き150万株の売り越し。

株式市場対策が出て、やはり口先ばかりで実効性はなにもない、ということが明らかになりました。今の市場の2大材料である@米国株価、A政策転換、の2つともがマイナスとなったので、今日の東京市場は下落。

ただ決算発表の時期(おおかたの山場は越えたが)とあって、今期の業績が向上するものや、復配を打ち出す銘柄がでているので、この方面への物色があります。お陰で出来高は11億株、売買代金も6400億円あり、下落の割にはエネルギーは維持している感じです。

まあ今日の下落はチャートが告げるとおりで、TOPIXのグラフは、@順位相関が+90以上になって、一昨日から下方へ向きを変えた。A逆張りの売りマークがでていた。Bデンドラの上限線に達していた。ということから、調整をしたほうがよかったのです。日経平均は、上記3点に加えて、C中勢波動を表す75日線の水準に達していた。D前期末の3月の月中平均の8200円に到達していた。という現象があるので、この5つの現象のうちの1つが出てくるごとに売りが増加し、今日がその調整のスタートとなりました。

よほどの米国高がない限り、4〜5日の調整は当然のように思えますが、出来高・売買代金が急減しないようだと、案外に早く立ち直ることも期待できます。(まあ典型としては、順位相関が最低でも0以下になって、立ち直って欲しい)


条件表No.52「TP 200日線に接近後押し目」に該当した3銘柄(1515 日鉄鉱、1819 大平工、8355 静岡銀)のうち日鉄鉱が新たな手仕舞い(利食い)水準を出しました。
  1. 今日は前回の波動の高値199円を上回る207円のザラバ高値を出したので、これで利食い水準が決定しました。

  2. 今日の値幅は高値207円・安値197円で、値幅10円(207-197)は今日の引け値の204円の5%には足りていませんが、

  3. 前日のザラバ高値196円と今日の安値197円は「窓を開けた」状況なので、03年4月28日で述べたように、この場合は前日の終値から今日のザラバ高値までを値幅とすればよいのです。

  4. 前日終値は194円なので、今日の値幅は13円(207-194)あり、今日の終値204円の5%以上の値幅となっています。したがって、前日の終値194円が、今後の手仕舞いの水準になります。明日も続伸して(戻りの)新高値を取れば、手仕舞いの水準はまた変化します。

  5. 1515 日鉄鉱 の手仕舞いの水準は、
      @売買マークがでた日は、利食い水準は232円・損切り水準は177円(a)でしたが、

      A主な株価が181円の波動のボトムを表示するに到って、損切り水準は181円(b)にアップし、

      B主な株価が199円の波動のピークを表示するに到って、利食い水準は199円(B)にダウンし、

      C主な株価が184円の波動のボトムを表示するに到って、損切り水準は184円(c)にアップし、

      D今日先の小波動のピークをクリアしたことで、損切り水準(手仕舞い水準・利食い水準)は194円(d)にアップし、

    というように、損切り水準・利食い水準を変化させています。(買ったら買い放しという態度が、いかにズボラであるのかわかってください。)
買った後は運を天に任せるのではなく、状況の変化に応じて、(ルールに則って)自分がとるべき方針をキチンと決めていくことが重要です。


(03.5.16) TOPIX 819P(-0) 日経 8117円(-6) 9.9億株 (5653億円)


NYは8713ドル(+65)と8700ドルをすぐに回復。ナスダックは1551P(+16)と上昇して戻り高値を更新。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2630万株、買いは2260万株で、差し引き370万株の売り越し。

1-3月期のGDP(速報)が発表されました。実質で年率0%成長となり、景気は悪化。ただ2月3月はイラク攻撃があった時期なので、へこんで当然の市場の判断でした。材料にはならず。

主力株の反発によって上昇してきた日経平均・TOPIXでしたが、チャートからは調整があってしかるべきで、ソニー・NTT・ホンダなどは小安くなりました。しかし主力株の反発している間はあまり出番のなかった小型低位株が昨日あたりから復活し始め、日経平均の下落を食い止めています。

値上がり銘柄数は766、値下がりは627銘柄。出来高は9.9億株と高水準を維持したものの、低位株の売買にシフトしたために、売買代金は5600億円へ低下。日経平均・TOPIXは調整するが、低位株は賑わうという4月の再現となりそうです。


「TP 200日線に接近後押し目」に該当した3銘柄(1515 日鉄工、1819 大平工、8355 静岡銀)の損切り水準と利食い水準を掲げておきます。
  1. 1515 日鉄鉱 は損切り水準(a)はなくなり、利食い水準が昨日いった194円(c)にあります。今日も株価は続伸しましたが、残念なことに、今日の値幅は(高値217円・安値207円で、10円幅しかなく、今日の陽線は利食い水準を引き上げることはできませんでした。

    (今日の上下幅が11円あれば、今日の安値207円(d)が利食い水準に引き上がられるところでした)

  2. 1819 大平工の損切り水準は87円のまま。利食いは154円を越えてからだったものが、主な株価が113円のピークを検出したので、113円を超えてから、に引き下げられました。

  3. 8355 静岡銀の損切り水準は769円のまま。利食いは820円を越えてから、というのは変化していません。
「お知らせ」にも書いていますが、これまで《カナル2》とは独立したソフトである《カナル・コモディティ》を発売していましたが、2000年以来、約3か年は宣伝を控えていました。商品データの入手に不安があったためです。

しかしこの間の様子をみると、データ入手には問題はないことがわかりました。これを《カナル2》の様式にリニューアルし、カナル2のパワーアップツール《コモディティ》として発売することにしました。

《カナル2》は株式用のソフトですが、この「商品先物版」と思って下さい。特徴は@商品データの変換ができる、Aサヤ取りの機能が充実している、Bサヤ取りは《カナル2》の株式データを使ってもできる。という点です。


(03.5.19) TOPIX 810P(-8) 日経 8039円(-78) 10.3億株 (5529億円)


先週末のNYは8678ドル(-34)と小反落。ナスダックも1538P(-12)と反落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2490万株、買いは3140万株で差し引き650万株の買い越し。

金曜日深夜にりそなが公的資金の注入を要請と報道されました。土曜・日曜日のテレビは月曜日の市場に無用の混乱を引き起こさないように自制しつつの報道となりました。

すぐに、りそなの減資はしないという金融庁の発表があったので、りそな株は48円(-10)へ下げただけで、銀行株には影響を与えたものの、全般には波及せず。

りそなが一気に資本不足に陥ったのは、例の税効果会計の基準の見直しによるもので、これで自己資本比率を一気に2.6ポイント%引き下げたというのだから、異常です。さぞかし竹中大臣も満足なことでしょう。

@繰り延べ税資産についてのこれまでのルールを昨年10月に一気に変えようとし、(まだ検討中で決まってはいないはずだが)、Aこれに監査法人がビビって、厳格査定をしたために今回の事態になったのですが、B無税償却を認めず、引当だけを厳しくした、というのはどう見ても銀行をつぶさずにはおかない。というこの半年の感じでした。

ところが実際に公的資本の注入という事態になってくると、案外なユルユルの対処のしかたです。@2兆円を注入して、自己資本比率を10%にする。A減資は行なわない。B普通株での出資は現在の発行株数の3倍以上にはしない。C劣後株での出資も考える(今すぐの配当はいらない)。D2兆円の不良債権は切り離し、りそなには正常債権だけを残す。

なんかひどく優遇してます。りそなはいっぺんにラクになります。こういうことなら決算のたびに四苦八苦しないで、早く公的資本の注入を受ければよかったと思っているのではなかろうか。もし@〜Dの通りになるのであれば、りそなは他の4大グループに先駆けて再生のトップランナーになれます。


例題の2銘柄の利食い・損切りの水準が変化したり、波動が変化したりしたので、以下に掲げます。
  1. 1515 日鉄鉱 は今日の値幅は(高値219円・安値208円で、その値幅は11円。終値216円の5%以上の値幅となったので、今日の安値208円が利食い水準になりました。

  2. 8355 静岡銀 は先週に先の波動のボトムの769円に接近していましたが、今日の「りそな」騒動で売られ、安値750円まで下落。これで波動の安値が切り下がり、波動の高値も切り下がるという悪い形になりました。損切り水準は769円なので、明日以降、完全に769円より下位で株価が推移するなら「損切り」となります。

    もし明日以降に、769円を上回る動きになっても、高値・安値ともに切り下がっているので、ここからの上昇は期待すべきではなく、「適当なとき」に手仕舞いしたほうがよい。

    「適当なとき」にもルールを決めておくべきですが、これを言い出すと煩雑になりますから詳しくはいいませんが、@その日の値幅が5%以上の陽線となった翌日に手仕舞い。あるいはA2日連続で陽線になったら手仕舞い。というのは私なりの(見込みが違ったときの)手仕舞いのルールです。


(03.5.20) TOPIX 814P(+3) 日経 8059円(+20) 10.5億株 (5628億円)


NYは8493ドル(-185)と大幅続落。ナスダックも1492P(-45)と大幅続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2450万株、買いは1630万株で差し引き820万株の売り越し。

りそな騒動は銀行株を除いて落ち着きました。りそなはS&P社が長期債の格付けを引き上げることを検討と報じられ、一時は+5円高の53円まで上昇。(終値は51円)。

公的資金の注入によって既存の株式の希薄化が進むことは間違いありませんが、それは増資によって市場から調達しても同じことです。

苦しみに苦しみぬいた不良債権の桎梏から逃れられ、今度の9月決算や来年の3月決算で血眼にならずにすむのは、他の銀行の社員にとってはうらやましい限りでは。

りそなに公的資金を注入する以上、どれほど不良債権が積み上がろうとも、国は手を引くに引けません。必要な量だけ資本をつぎ込まねば、それこそ税金の無駄遣いと非難されます。どうみても「りそな」はラクになります。いずれ、みずほFやUFJと株価が逆転するのではなかろうか。


例題の1515 日鉄鉱 は、高値227円・安値216円・終値225円(値幅11円)と戻り高値を更新。ただし値幅11円は今日の終値225円の5%にわずかに不足しているので、利食い水準は昨日の208円のまま。

決まった銘柄について毎日書いていると飽きてきました。今日はデンドラではどうであったのかを説明します。
  1. aで買いマークがつき、@波動の切り上がりとA出来高のチェックはOKでした。

  2. この日の10%波動による限線は図のA(空色。216円。今波動中位線)とB(赤色。231円。前波動中位線)の2本が描かれていますが、aが出た日は下降波動中であることに注意して下さい。下降波動中の上限線は今波動(空色)の上限線しか意味を持ちません。

  3. したがって、aの日の上値のメドはA(空色)の216円です。B(赤色)の231円を上値メドとするのは間違いです。

  4. 現在は上昇波動中なので、上限線は2本とも有効です。C(空色。211円)とD(赤色。216円)が上値メドです。しかし昨日はこの2本のメドをクリアしました。図には描いていませんが、今波動の1/4位線は235円であり、当面はこれが上値のメドになります。


8355 静岡銀は、昨日のりそな騒動で、波動の安値を切下げてしまい、保有しておく魅力はなくなりました。損切り水準は769円です。

769円を完全に下回る(その日の高値が768円まで)日がくれば、損切りをせねばなりません。(今日は高値775円があった)

ただ座して損切りを待つのではなく、@大陽線がでるか、A連続陽線がでれば、そこで手仕舞おう。ということは昨日述べました。
  1. 静岡銀はaで買いマークがつき、@波動の切り上がりとA出来高のチェックはOKでした。

  2. この日の10%波動による限線は図のA(空色。809円。今波動中位線)とB(赤色。852円。前波動中位線)の2本が描かれています。

    aが出た日は、(1515日鉄鉱と違って)上昇波動中であることに注意して下さい。上昇波動中の上限線は今波動(空色)・前波動(赤色)ともに有効です。

  3. 買いマークがでたとき、波動が切り上げていくなら、当然にbの波動のピーク(820円)を上抜くわけですから、上値メドはAの809円ではなく、Bの852円だろうと内心では思っていました。

  4. 実際にはBの809円に1円不足した808円までしか上昇せずに、現在の波動の切り下がりとなったわけです。

  5. 現在は昨日の下ヒゲの長い陰線に、今日の陰線がはらむという下げ止まりの足になっていますが、ここで妙な期待をもってはいけない。aからの上昇が808円で止まったことが見込み違いだったのですから、冒頭の方針で臨むべきです。


(03.5.21) TOPIX 809P(-4) 日経 8018円(-40) 10.9億株 (5787億円)


NYは8491ドル(-2)とわずかに下げて3連続安。ナスダックも1491P(-1)と3連続安。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2150万株、買いは2120万株で差し引き30万株の売り越し。

りそなは61円(+10)と大幅上昇。とにもかくにも、今後のりそなへ対する政府の関与のしかたが、4大グループにとっても政府がどうしようとしているかの基準となるわけで、今のところは政府はりそなに対して大変ヤサしい対応です。

ついでのことだから、りそなは、かつてのNTTやJTのようになればよい。りそなが収益を上げられる時期がきたら、政府は保有株を入札の上で放出するようにすればよい。

相場は小動きになってきました。買う材料もない。各社の2003年度のGDP予想が出ていますが、大和総研のように、+0.5%→+0.9%へ上昇修正するものがある一方で、野村総研は-0.1%とマイナスの予想をするといったように、バラバラです。もっとも実質成長率が1.0%を超すと予想しているところは無いので、わずかな違いでしかないが。

TOPIXのグラフは、@9日順位相関が-80まで低下し、これから反転するかどうか、という状況になってきました。Aいまのところ上昇する材料もないし、売買代金も低下気味ですが、BTOPIXの小波動のピークは831Pから833Pへと切り上がったことは忘れてはいけません。

C近々9日順位相関が反転するなら、小波動の安値も770Pから切り上がることになり、一応の上昇波動入りとなります。そう悲観したものでもありません。


(03.5.22) TOPIX 816P(+6) 日経 8051円(+33) 10.5億株 (6060億円)


NYは8516ドル(+25)と小反発。ナスダックは1489P(-2)と小幅ながら4連続安。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2830万株、買いは2640万株で差し引き190万株の売り越し。

りそなHはザラバで+13円高となる74円まで上昇し、終値は69円(+8)と大幅上昇。みずほFとの株価逆転が今日にも起きるかと見ていたら、みずほFもがんばって上昇。

実質出来高は、りそなHが1億株に対し、みずほFは1.3億株(50円額面換算で)と、りそなHに気をとられているうちに、みずほFが逆襲です。

みずほFは最近の小波動の高値787(百円)を上回れば、小波動の安値・高値ともに切り上がることになります。(今日のザラバ高値は770円)そうなれば、売られ続けてきた銀行株も上昇トレンドに転換するわけで、楽しみです。

先月03年4月23日から、「どのような売買のしかたをすればよいのか」を、実況中継的に説明しています。はじめは2週間ほどシツコク説明しますといいましたが、すでに1か月が経ってしまいました。例題に取り上げた3銘柄が、なかなか決着がつかないためです。気分としては説明することにヤヤ飽きてきています。今日も例題の3銘柄のうち2銘柄を掲げます。どちらも変化が起きました。


この1か月間でいってきたことは、「売買のルールが最重大である」ということに尽きます。 この3銘柄をピックアップしたのは、
  1. 条件表No.52「200日線に接近後押し目」による検索がきっかけでしたが、これで銘柄が決まったわけではありません。

  2. 決め手は、グラフを見て、@波動の高値・安値が共に切り上がっているか、Aその日の出来高が10万株あるか、の2点をチェックし、これにパスした銘柄が、3銘柄であったのです。

  3. 銘柄が決まってからが、実は最も重大です。「株式投資」というのは、売買のタイミングにある銘柄を見つけることだと思われている方が多く、したがって当たるチャートはどれか、カナルでいえばどの条件表がよいのか、が重大関心事になりがちです。しかしそれは10のうちの2か3くらいの重要度でしかありません。

  4. 売買のルールとして、@まず損切りの水準を決めました。Aついで利食いの水準を決めました。重要なことは、@Aは必ず起きるような事象であることです。起きるか起きないかが不確かなものを損切り・利食いのルールとしてはいけません。例えば、25日線からのカイリ率が+10%になったら利食いする、というルールはダメです。カイリ率が+10%になってピークをつけるかどうかは不確かなことです。土台(基本)となる売買ルールは、必ず起きることでなければなりません。

  5. 必ず起きることを損切り・利食いのルールの基本にして、たまには起きるという事象を補助的なルールとすれば、より有利な損切り・利食いができます。これについては、8355 静岡銀 を例にして、有利な損切りをするために「長大陽線または連続陽線がでたら損切りする」という補助的なルールが説明できるか、と思っていました。が、残念なことに今日は損切り水準の769円を完全に下回ったので損切りとなりました。買いマークがついた翌日の始値は788円、今日の終値は761円なので、-27円の損失。-3.4%の損失率となりました。

  6. 決めた土台(基本)となる損切り・利食いの水準は固定してもよいのだが、相場の変化につれて有利な水準へと引き上げることは、さらによいことです。この例は、1515 日鉄鉱で、十分に説明できました。
あと説明すべきことは、利食いの補助的なルール(そういうことが起きたら、利食い水準以上にあっても利食いする)と、8355 静岡銀 で例にならなかった損切りの補助的なルール(そういうことが起きたら、損切り水準以上にあっても損切りする)です。これは明日にでも書いて、実況中継は終りとしたい。

さて1515 日鉄鉱は、損切り水準はa→b→cと引き上げられ、ついには利食い水準が決定できる「先の小波動のピーク199円」を上抜き、利食い売りの水準がA→B→Cへと引き上がりました。 今日の株価の値幅は(高値235円・安値222円)13円で、終値235円の5%を超えているので、今日の安値222円が利食い水準に引き上げられました。土台のルールでは、今後株価が完全に222円を下回ったら、利食い売りするということになります。

なお《デンドラ》の10%波動による上限線も変化し、前波動基準で(216円・235円)、今波動基準で(241円・265円)になりました。今日は前波動基準の1/4位線の235円と同じ水準になりました。


(03.5.23) TOPIX 826P(+10) 日経 8184円(+133) 11.1億株 (6520億円)


NYは8594ドル(+77)と続伸。ナスダックは1507P(+17)と反発。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2210万株、買いは3030万株で差し引き820万株の買い越し。

米国高に、外国証券の買い注文が3000万株を超え、シカゴの日経先物は8115円であったのでこれにサヤ寄せして高く始まりました。海外に連動するハイテク株が上昇。NECは4000万株の出来高が出来て466円(+23)。ソニーは先の小波動の高値の3030円を上回って3040円(+125)。

ここへ累損を一掃したと報じられた長谷工が100円(+30)のS高をするなど、小型材料株(再生株?)が賑わい、今週の東証出来高は5日とも10億株台となりました。売買代金も6500億円と増加。

日経平均・TOPIXともに25日線が押しの限界であったようで、こ先の小波動のピークを上抜いてくれば、ひさしぶりにニギヤカな相場になりそうです。


定点観測の7銘柄のグラフは、ずいぶんよくなりました。

波動の高値・安値共に切り上がって、上昇トレンド入りしたのは、@鹿島建、ついでANTTの順でしたが、B住友鉱が高値波動をクリアして上昇トレンドに入り、C今日は大物ソニーが波動の高値・安値を切上げて上昇トレンド入りです。

残り3銘柄も、DみずほFは安値を切上げており、あとは高値(787円)をクリアするかどうか。E野村も高値(1266円)をクリアすれば一気に高値・安値の切り上がりになります。F新日鉄も高値(142円)をクリアすれば一気に高値・安値の切り上がりになります。

こういう個別銘柄の力強い背景があるので、日経平均・TOPIXも期待が持てます。

1か月の実況中継も終わろうとしていますが、たぶん「もっと売買のチャンスは多くならないのか?」と不満をもたれる方もあるでしょう。(あまり銘柄が次々に出てくると、説明が散漫になるので、条件表No.52「200日線に接近後押し目」(この条件表は相当に局面を限定している)によって、グラフを見るべき銘柄をピックアップしましたが、この条件表が最もよいということではありません。

次の条件表を設定してみて下さい。多くの買いマークの銘柄がピックアップできます。



重要なことは、ピックアップされた銘柄のグラフを見て、 波動の高値・安値が切り上がっているかどうかをチェックすることです。

この休みの間に以下のことを試して下さい。
  1. 過去1か月(20日)の検索をして、
  2. グラフを見て、波動が切り上がっているときに出た買いマークを注目する。翌日の始値で買ったとして、
  3. 当初の損切り水準はいくらであるのか。
  4. その後の株価の推移によって、損切り水準がどう引き上げられ、利食い水準が決まってくるのか。
  5. どこで手仕舞うのか。
を追跡してみてください。(このルールは1ここ1か月でクドク説明しました)なんだ、私は、これまでなにを悩んでいたのか、ということになるのではなかろうか。「明日の相場を当てようとするのではなく、相場の変化にどう対応するのかを決めていく」ことが大切です。


その際に細かなことながら、注意点を述べておきます。

2501 サッポロ は、上記の条件表でピックアップされます。買いマークはA,B,C,Dの4か所で出ています。
  1. AとBは波動が切り下がっているので、買いとはならないことは明らかです。

  2. CとDは共に波動は切り上がっており、買いのチャンスです。しかしCとDとではリスクの違いが大きいことに注意して下さい。

  3. Cで買いマークがでた日の終値は240円でしたが、翌日の始値で買うと244円です。この値段で買ったとき、当面の損切り水準は前の波動の(a)220円になります。つまり買値244円に対して、24円のリスクを考えています。約10%のリスクです。

  4. この後株価が上昇したので、(b)226円が小波動の安値であると「主な株価」が知らせてくれます(bの日に226円と表示される)が、この時点で、損切りのリスクは、244円-226円=18円に狭まります。

  5. 一方Dの買いマークがでたときは、確かに波動は切り上がっていますが、Dの終値は285円。翌日の始値は284円です。この値段で買う前に、損切り水準を考えてください。先の小波動の安値は(b)の226円です。約60円の差があります。

  6. つまりサッポロがうまく上昇せずに、損切りをせねばならなくなったときは、-60円の損失を出すことになります。買値284円の20%以上の損失です。

  7. この-20%のリスクに耐えられるかどうかです。20%も損をしたくない方は、いくら波動が切り上がっているからといっても、Dで買ってはいけないのです。
昨日までいってきた、1515 日鉄鉱の当初の損切り水準(177円)は、買いマークがでた日の株価(188円)に近かったことを思い出して下さい。11円ほど損してもよいと思ったから投資できるのです。

8355 静岡銀 は残念なことに損切りという結果になりましたが、買いマークがでた日の株価(788円)に対して、先の波動の安値は769円でした。その差19円がリスクであったわけです。わずかなリスクです。

ということで、「単に波動が切り上がっていれば、なんでもOKということではありません。」あなたが受容できるリスクの範囲によって、買えるときと買えないときがあるのです。


(03.5.26) TOPIX 826P(+0) 日経 8227円(+42) 8.9億株 (5258億円)


週末のNYは8601ドル(+7)と小幅続伸。ナスダックも1510P(+2)と小幅続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2110万株、買いは2340万株で差し引き230万株の買い越し。

いよいよ銀行の決算発表です。立会い中に決算がわかった三井トラストは赤字幅拡大ながら234円(+9)。同じくみずほ信も赤字が増加したものの103円(+1)と株価は堅調。

新聞ではみずほFとUFJは今期は復配の予定であると報じられ、みずほFは768(百円)(+35)、UFJは110(千円)(+6)と大幅上昇。

りそなGは関連会社の役員100人以上の退任(退職慰労金なし)を発表。役員は一律60歳の定年とする。今期の夏のボーナスはなし。などドラスティックな改革に着手しました。ただし株価は66円(-2)。


利食いの補助的なルールについて述べます。1515 日鉄鉱は、
  1. 利食い水準は(今のところ)222円である。株価が222円を完全に下回ったなら、利食い売りとなる。(図のAの水準)
    というのが基本のルールです。ここへ補助的なルールを決めておいて、もしそういうことが起きたならば、利食い水準以上の株価で利食い売りしてもよい。ということを先日示唆しました。

  2. 補助的なルールのひとつは足型です。波動がピークを打ったのではないかという足型は、@トウバ足(上ヒゲが長い)またはAつつみ下げです。(下図)この足型がでたなら、利食い水準を下回るのを待たずして、利食い売りをしてもよいでしょう。

  3. 2つ目はデンドラの上限線を利用することです。株価が上伸してきて、上限線(どの上限線でもよい)に達した後、その上限線の水準を完全に下回ったときに売る。ということは3月中に何度も述べました。

    1515 日鉄鉱の上限線(前波動規準1/4位線)は235円である(図のBの水準)ことは先週22日にいいましたが、株価は2日続けて235円を高値とした後、今日は(高値232円・安値225円)と完全に235円を下回ったので、利食い売りとしてもよいのです。



(03.5.27) TOPIX 814P(-12) 日経 8120円(-107) 8.7億株 (4999億円)


NYは休場。したがって外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1380万株、買いは1440万株で差し引き60万株の買い越し。外国証券の参加がない市場は閑散となりました。売買代金は5000億円割れ。

銀行の決算をどう評価するのかが、今日の市場の注目点でしたが、初めはマイナスに、ついで買い戻しでプラスに、終いはマイナスとなりました。

7大グループ全体で4兆6千億円の最終損失(うち半分の2兆3000億はみずほFのもの)は巨額としても、不良債権残高は21兆円へ23%減少。三菱東京は前期末より-38%減少させ、UFJも-35%の減少。しかしみずほFは-13.3%、三井住友は-10.9%限と遅れています。

今日の株価はUFJはプラス、みずほ・三井住友・東京三菱はマイナスとなったのは、このあたりが判断の基準になったのか。

トヨタの経常益が1兆4000億円であったと記憶していますが、これに該当する銀行の業務純益は、三井住友が1兆1000億円、みずほFが8100億円、三菱東京7600億円、UFJ7700億円もあります。7グループ合計では4兆1000億円。巨大な産業です。この業務純益の2倍以上の不良債権処理や株式評価損を計上して、なお企業が存続できているのは、たしかに公的資本も入っているが、銀行の底力です。


TOPIX・日経平均ともに反落しましたが、今日の外国人投資家抜きの動きではなんともいえません。

《デンドラ》によるTOPIXの上限線は、5月2日から835Pである。日経平均の上限線は5月6日以来8216円であると出ていましたが、この水準に到達して、頭打ちの格好になっています。

図の小波動のピークのa,b,cはどれも上限線の水準でピークとなりました。ここまで上限線が当たらなくてもいいと思うが、今は過去の統計どおりの上昇・下落をしているわけです。

あまり上値・下値が当たると、つい上限線・下限線は絶対の水準であると誤解され、上限線に来たから売り、下限線に来たから買い、と思われる方もでてくるでしょう。

しかしこの使い方は間違いです。上限線・下限線というのは、過去の統計で、このあたりまで上昇・下落したことが多いというだけのことです。上限線・下限線に到達しない場合も1/3はあります。上限線・下限線を突き抜ける場合は1/3あります。この水準は絶対のものであると考えてはいけません。

オーソドックスな使いかたは、@上限線までやってきて、反落したら上昇力が失われたと見る。A突破してくれば、次の上限線をメドにする。B全ての上限線を突破したなら、これは異常な事態であると考えて、なまじの逆張り(売り)は控える。ということです。

下限線においても同じことで、@下限線まで下落し、そこから反発したら下げ止まったと見る。A下抜いてくれば、次の下限線をメドにする。B全ての下限線を突破したなら、これは異常な事態であると考えて、なまじの逆張り(買い)は控える。ということです。


(03.5.28) TOPIX 822P(+7) 日経 8234円(+113) 8.9億株 (5843億円)


連休明けのNYは8781ドル(+179)と上昇しこの戻りの新高値。ナスダックは1556P(+46)と大幅高で新高値。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1680万株、買いは2050万株で、差し引き370万株の買い越し。

米国が大きく上昇したので、寄り付きは買い気配の銘柄が多く、今日は因縁の上限線を突破するかに思われましたが、そうはならず。出来高は8.9億株、売買代金は5800億円とたいして増加せず。この面でも、なお調整基調であるようです。

米国高につれ高するだけなら、今日の日経平均は、@NYダウが上昇した179ドルの半分の90円ほど上昇した8210円であり、Aシカゴの日経平均先物の8230円の水準までの上昇、と予想できます。

もし国内にプラス材料があるならば、8210円あるいは8230円を上抜いて、どこまで株価を上積みできるかが、今日のみどころでした。しかし日経平均はこの水準でとどまり、国内のプラス材料はゼロであったということになります。

5月13日にザラバ高値(83339円)をつけて以来、これを突破する材料がなく膠着状況にありますが、今日の売買代金では、国内の要因で上値を突破することは困難であり、今夜もNYが上昇して、これに連れ高するほかはありません。


国内のプラス材料が評価されるとすれば、今後の企業業績の予想の堅調さです。前3月期は+70%の経常増益となりました。今期は+15%の状益の予想です。日本のGDPの推移はよろしくないが企業業績は着実に向上しています。

図は東証1部全銘柄のPER(株価収益率)のグラフです。昨日大手銀行7グループの決算が発表されましたが、今期は7グループの最終利益は8200億円と銀行側は見込みました。前日の東証全体のPERは35.76倍でしたが、これによって今日は一気に17 .99倍へと低下しました。PERが20倍を割り込むのは最近にはないことです。

昨年の3月あたりでは銀行が巨額赤字を出す予定であったので、PERの元になる利益がマイナスになって、PERが算出できませんでした。昨年の3月期は、製造業が1800億円の利益(全体でたったのこれだけだった)でしたが銀行が4兆円の赤字を出したので、全産業としては-2000億円の赤字でした。

それが2003年3月期は製造業が3.7兆円の黒字を出したので、銀行が-4.6兆円の赤字となったものの、全産業では5.8兆円の利益がでました。

今期(2004年3月)は巨額赤字を出していた銀行が8200の利益を出すという予想なので、前期の赤字-4.6兆円が黒字+0.82兆円へと変るわけで、その違いは5.4兆円あります。そのお陰で全産業では9.8兆円の黒字となり、これによって昨日のPERは急激(35倍→18倍)に改善されました。

もし銀行が+8200億円の利益を出さず、逆に1兆円の赤字となっても、さほどのダメージはありません。この2年で銀行以外の企業の収益構造は大きく変ったといえます。国内要因でプラスに評価されるのは、この点ではなかろうか。


(03.5.29) TOPIX 834P(+11) 日経 8375円(+141) 10.3億株 (6329億円)


NYは8793ドル(+11)と5連騰。ナスダックも1563P(+6)と続伸して4連騰。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2050万株、買いは2810万株で、差し引き760万株の買い越し。

シカゴ日経先物は8300円。NYの円は118.55円と、1円30銭の円安となって、今日の東京市場は強く始まりました。東京でも円が一時119円台に乗せるなど円安がさらに進み、ハイテク株・自動車株が上昇。ここに三井造・シキボウ・富士紡など低位株が物色されて、日経平均・TOPIXともに次第高。

日経平均は8375円で引けて、小波動の高値・安値が切り上がり、上昇トレンド入りとなりました。TOPIXはすでに高値・安値は切上げていましたが、終値で今年の最高値となり、今後が楽しみなことになります。

《デンドラ》による日経平均の上限線は、@8368円(今波動1/4位)、A8520円(前波動1/4位)ですが、@は今日これに到達しているので、Aが上値メドに昇格です。

TOPIXは@835P(前波動中位)、A858P(今波動中位)、B872P(前波動1/4位)、C904P(今波動1/4位)、ですが、@はすでにクリアしているので、当面はAの858Pが上値のメドになります。


例題として取り上げてきた1515 日鉄鉱は、今日は突飛高となりました。基本的なルールでは、まだ利食い水準を割り込むことがなく、なおここまで買い持続であるのですが、重要なことは、損切り水準をどう決め、利食い水準をどう決めていったかです。
  1. 損切り水準は、図のa(177円)→b(181円)→c(184円)へと切り上がっていったことを思い出して下さい。

  2. Aの日に先の小波動の高値を上回り、大きな線(上下幅が終値の5%以上ある)が出たら、そこで利食い水準が決まります。

  3. 利食い水準は、A(194円)→B(204円)→C(222円)と切りあがって、今日はD(229円)となりました。
今日の上昇は異常です。《デンドラ》の10%波動による最高の上限線は265円であり、この水準を超えた今日からは予測不可能なゾーンに入ります。つまりは仕手化したわけで、こうなればどうなるという予想はできません。ひとついえることは、265円以下になったら、普通の値動きに戻ったと判断できるだけです。(265円を下回れば、お祭りは終わったとして売ればよい)


右図のaの日の翌朝早くにFAXが入って、以下のことを質問されていました。
  1. 9752 ナムコの決算発表を見て、
  2. チャートを見たら、上向き↑が2つでていたので、
  3. 前後の考えもなく衝動買いした。
  4. 損切りをして、出直ししようと思うが、下値のメドはどのへんでしょうか。
というものでした。たぶん買いマークが2つ続けて出た、というのですから5月23日に掲げた条件表No.185の「9日順位・9日V相対」を打ち込まれ、これでグラフを見られたようです。ここは感心。

いけないのは、グラフの買いマークしかみていない点です。基本ルールに則してグラフを検討することができていません。
  1. まず小波動が切り上がっているかですが、図のように高値はAのごとく、安値はBのごとく切り上がっています。そうであれば買ってよいのです。

  2. この方はaで買われたようですが、その日が少し下げたので急に不安になって、FAXが送られて来たのでしょう。不安になるのは損切り水準・利食い水準を決めていないからです。

  3. 損切り水準は、先の波動の安値の1598円です。これを今後株価が完全に下回れば、損切りです。

  4. 利食い水準は、波動の高値を超えてから決まりますから、今のところは先の波動の高値の1860円を超えるまでは不明です。
4月23日以来、くどく実況中継してきたつもりでしたが、どうも理解してもらえてなかったようです。普通なら個別の銘柄の相談には答えませんが、この方は一昨年の家内の初盆のとき、お供えですとメロンを送っていただいたことを思い出して、「悪くない」と返事しました。

基本ルールにのっとり、損切り水準を決めておけば、かような質問はでるはずがないのですが、ちょうどご自分が買われた銘柄ですから、今日からどのように損切り水準が変り、利食い水準が生まれ、変わっていくのかを体験されれば、この後はハラハラドキドキするような株式投資から脱皮できるでしょう。

なお「よい買いである」と返事せずに「悪くない」と少しトーンを落として返事したわけについて書こうと思って、1515 日鉄鉱のグラフと9752 ナムコのグラフにE,F,Gを打ちましたが、これは明日説明します。


(03.5.30) TOPIX 837P(+3) 日経 8424円(+49) 11.9億株 (7846億円)


NYは8711ドル(-81)と反落。しかしナスダックは1574P(+11)と続伸して5連騰。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1870万株、買いは3500万株に膨れ、差し引き1630万株の買い越し。

シカゴ日経先物は8335円でしたが、外国証券の大幅買い越しがあって、日経平均・TOPIXともに続伸。ともに週足は26週線をクリアしました、これは昨年6月以来ちょうど1年ぶり。

出来高は11.9億株、売買代金は7800億円と市場に資金が流入してきました。日足においても業績(景気)を表す200日線が指呼の間に見えだし、目先は高値警戒感がでるにしても、上昇トレンドに入ったことはまず間違いありません。

先週末に、次の条件表No.185「9日順位・9日V相対」を掲げて、これで検索された銘柄の波動を調べ、損切りの水準・利食いの水準を決めてみてください、といいました。実際に条件表を設定された方も2割か3割はいらっしゃると思いますが、「少しも検索してこない」という方が何人かいらっしゃいました。むろん条件表の設定が間違っているのですが、多くは「以上・以下」の欄の設定でつまずいておられるようです。




上図で「以上欄」や「以下欄」が空白となっているところ(赤色□の部分)は、ちゃんと空白にしなければなりません。ここに「0」などの数字が入っていると間違いです。
  1. 以上欄を空白にするには、図の@欄に -99999 の数字を入力します。(Cの「-99999」ボタンをクリックすれば、一発で入力できます。)
  2. 以下欄を空白にするには、図のA欄に 999999 の数字を入力します。(Bの「999999」ボタンをクリックすれば、一発で入力できます。)
この条件表の売買条件ですが、
  1. No.3行で、出来高が50(千株)以上で買い。
  2. No.4行で、9日順位相関が、1日前〜3日前の間に-80以下があれば買い。(注目日が 3〜1 になっていることに注意)
  3. No.5行で、No.4線(9日順位相関)が前日より+3以上増加(上昇)していれば買い。
  4. No.6行とNo.7行で、9日V相対が、当日〜20日前の間に+80以上があれば買い。(注目日が 20〜0 になっていることに注意)
となっています。簡単にいえば、@当日の出来高が5万株以上、A順位相関が-80以下から3ポイント以上上昇した、B過去20日のうちに、V相対が+80以上の日があった。というだけのことです。


昨日の9752 ナムコ を例にすれば、
  1. Eの日に、出来高が5万株以上あり、@とAがOK
  2. Eの日から20日以内に、V相対が+80以上の日(F)があるので、BもOK。
これによって買いの@ABの条件が全て満足され、買いマークがでたわけです。

BのV相対が+80以上になるという条件は、前回の上昇局面で出来高が増加した銘柄を選びたいというもくろみです。つまり出来高を伴って上昇した銘柄は、@いったん注目されたわけであるから、A株価の調整が終わって、買いマークが出た後には、B再び注目されるであろう。ということを期待しているわけです。

そうであれば、V相対が+80以上になるのは、前回株価が上昇したGのあたりでなければなりません。ところが、この銘柄は株価が下落したFでV相対が+80以上になっています。

すなわち出来高を伴って投げ物がでたのがFであり、Gでの上昇はそれほど出来高を増加せずに上昇しています。昨日の1515 日鉄鉱のグラフを見て下さい。V相対(赤線)が+80以上になった(F)は、株価が上昇した(G)と同じ時期です。つまりGの上昇は出来高を伴った上昇であり、この後の買いマークのほうが注目されやすい。上昇しやすいといえます。

昨日、「よい買いである」といわずに「悪くない」といったのは、この点に物足りなさがあるからです。(とはいっても、今回の上昇で出来高が集まれば問題はないわけで、事実今日は最近では最も大きな出来高になっていますから、順調な上昇になったといえます。)

今日の上昇によって、「主な株価」は1627円の小波動の安値を表示しましたから、今後は1627円が損切りの水準になります。1627円を完全に株価が下回ったら損切りです。利食い水準は、1860円に達していないので、まだありません。


目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト