TOPIXをどう見たか・判断したか (03年3月)

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(03.3.3) TOPIX 825P(+6) 日経 8490円(+127) 8.5億株 (5616億円)


NYは7891ドル(+6)と小幅ながら続伸し、ナスダックも1337P(+13)と続伸。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2050万株、買いは2190万株で、差し引き140万株の買い越し。

3月になりました。松下は営業増益であるのに1043円(-6)、ソニーも大幅増益にもかかわらず4510円(+20)、トヨタは史上最高益を出すのに2850円(+75)と、まったく需給悪が第一の要因となって株価を下落させていきます。

投資家は需給に関係のない銘柄へシフトするほかはなく、初めは業績回復期待の銘柄(クラリオンとかケンウッド・ボッシュAなど)に集中し、これはまだ続いていますが、しだいに動くものであればなんでもよいという風潮になってきました。

今日の出来高上位の石井鉄179円(+50)、カーボン122円(+30)は、誰かが仕掛ければ一気にマネーが集中し、マネーゲームの様相を帯びてきました。往年の仕手株の復活といいたいところですが、いまは取り締まりが厳しいので、仕手株は育ちにくく、まあババ抜きに近いと思ったほうがよいのでは。

3月半ばといわれていた三菱東京の公募の値決めは早ければここ2・3日のうちか、の観測もでているようで、価格が決まれば、三菱東京・三井住友の株価も落ち着くのではないか。あとはみずほHですが、6日の上場廃止にからんで、売られているうえ、1兆円増資の価格が未定とあって、不安定な株価が続いています。

しかし需給悪の大半はこの3月でカタがつきます。わけのわからない動きがまともになるのはもうじきです。早く春が来んかな。


(03.3.4) TOPIX 828P(+2) 日経 8480円(-10) 8.3億株 (5723億円)


NYは7837ドル(-53)と下落。ナスダックも1320P(-17)と下落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3270万株、買いは1960万株で、差し引き1310万株の大量売り越し。

昨日出来高トップでS高の石井鉄は153円(-26)と急反落。今日は代わって前日出来高6位のカーボンが出来高首位となりましたが、ザラバ高値149円(+27)をつけた後は、125円(+3)で終幕。前日出来高5位の大平金は、今日も5位でしたが、株価は149円(-7)と、マネーゲームの世界で、株式投資ではなく株式投機の時期にはいっています。

まあ投機の意欲が湧くだけ、現在の環境はまだましです。三菱東京は、昨夜、普通株の公募価格を決定しました。価格は475000円。50円額面だと475円です。増資を発表した日の株価は626円であったそうですから。この1か月で-20%以上の株価下落をし、予定していた3500億円〜4000億円の増資は、公募価格が低くなったぶんだけ少なくなって3100億円になったとか。

三井住友といい、三菱東京といい、詰めが甘すぎます。かつての公募増資は、銀行がお願いしますといえば、どの企業もヘイヘイとこれに応じ、「公募価格は時価の5%引きでお願いします。」ですんだものが、外国資本に公募を頼むと、そんなことは通用しません。これをチャンスに、株式をカラ売りし、安い価格で増資を引き受け、カラ売りした株式は安い取得価格の増資で決済する。

まあ同じ村の人間であれば、この後の付き合いや助け合いもあるので、自分だけの利益になることはしませんが、世界にはいろんな考えの人間がいる。銀行首脳陣の考え方はちょっとグローバル経済にはついていけていないのではなかろうか。しかしこれで大きな代償を払って、三菱東京も増資が決まりました。あとはみずほHです。明日が上場廃止になる最終日ですからどうなるのか。

2月4日に図のような波動の「つつみ下げ」は、この後の上昇は期待できず最悪である。といいました。

この形は、つまりa→cへと高値が切り上がって、この面ではよいのだが、安値がb→d と切り下がり、それまでのb→cの上昇を完全に否定した形です。

このような「つつみ下げ」が出ると、その後、上昇波動に入ったとしても、前回の高値cをすぐに上抜く確率は17%しかない。ということも述べました。

注目株7銘柄のうち、最近「つつみ下げ」が出た銘柄は、@みずほH、A野村 です。NTTは現在はナカナカよい動きになっていますが、実はこの銘柄が一番初めに「つつみ下げ」を出しています。それは昨年12月のことですが、以来、2か月たっても高値495円にはほど遠い位置にあります。

現在で「つつみ下げ」が確定しているのは、みずほHと野村だけですが、主力株であるだけに困ったものです。さらに今日の新日鉄の動きは、このまま148円を下回れば、「つつみ下げ」になる動きであり、そうはならずに踏ん張るのか、注目するところです。


(03.3.5) TOPIX 822P(-5) 日経 8472円(-7) 8.5億株 (5500億円)


NYは7704ドル(-132)と下落。ナスダックも1307P(-12)と下落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2480万株、買いは1760万株で、差し引き720万株の売り越し。

NYが下げた割には東京市場はよく値を保ったというべきでしょう。住金が今期は1.5円の復配か、と報道されて、7200万株の大出来高になり、ザラバでは56円をつけました。3月末に配当の権利をとれば、1株につき1.5円の配当がもらえるのだから、56円でも格安です。

みずほHは今日が最終の売買日でした。インデックス連動のために保有しているみずほH株は、いったん売られて、12日の新規の上場のときに買い直される。というのが一般の見方でしたが、カラ売りがたまっていたとみえ、これらの売りよりも買い戻しのほうが上回って、結局は112円の高値引けとなりました。

《デンドラ》のヘルプマニュアルは、昨日徹夜して書き終えました。あと3日ほどかけて校正をし、来週にはCD-ROMのプレスを発注する予定です。いまは頭の中はデンドラ・デンドラなので、今日の市場についても書くべきことが思いつかないので、《デンドラ》を使って、以下の検索をしてみました。

狙いは、@現在は下降中であるが、Aここから陽転(8%カギ足が)したならば、B直近の底値(終値)から24%以上の上昇が見込める銘柄、です。

図の「BP」欄にあるのが下降波動のパタン番号です。

ここにあるパタン番号は、@陽転したならば、A次の上昇波動では、平均して24%以上の上昇をしていた(過去10年の統計)ものです。

「陽転したならば」ですから、ここで買いというのではありません。このままズルズル下げる例はいくらでもありますから、陽転してから判断すべきものです。(先走りはいけない)


例えば6951 日電子は今日の終値は402円。直近の安値(終値)は396円であるので、8%カギ足が陽転するためには、428円へ上昇せねばなりません。

陽転すれば、図のbのように、画面上部にピンク色の縦線が表示されます。ここで初めて下降波動のパタンが(B121)と確定し、次の上昇波動の上値のメドが計算できます。

図のcの(空色)の線が、次の上昇波動の上値メド(上限線)ですが、これは「陽転したら」の仮定の上値メドです。(しかし陽転したならば、図のA,B,Cのように、だいたいは空色の線近くまで株価は上昇することが多いのです。)

現在のaでは、ひたすら428円まで上昇し、陽転するのかどいうかを見守るということです。


(03.3.6) TOPIX 816P(-6) 日経 8369円(-103) 9.9億株 (5455億円)


NYは7775ドル(+70)と反発。ナスダックも1314P(+6)と、どちらも一昨日の半値戻しです。しかし、 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2380万株、買いは1490万株で、差し引き890万株の売り越しとなり、日本株の買いの意欲は減退するばかりです。

東京市場は下落。それでも出来高が9.9億株できています。このような下落の中で10億近い出来高があるというのは、日経平均・TOPIXの下げには関係なく低位株が物色されているわけで、これが一方的な指数の下落を防いでいます。まあ心強い。

住金は、会社が1.5円の復配を発表し、昨日に続いて大商いとなり、59円の高値引けとなりました。

日経平均・TOPIXの動きの予想については、「日経平均用'96」が買いマークを出したときにいいましたが、戻りはわずかであり、再下落があるのではないか。という思いは変わっていません。ここでひと下げがあって、《デンドラ》の下値のメドである801Pまで、TOPIXが下げればアク抜けとなるのではないかと思っています。

一昨日、波動が「つつみ下げ」になって心配である、という例で野村Hを取り上げ、新日鉄もそうなりそうな感じでしたが、やはり波動の安値を下抜いてしまいました。これは「主な株価」で、ザラバ高値・ザラバ安値を見ての「つつみ下げ」の判断でした。

今日は《デンドラ》の8%波動(これは終値ベースである)で、最近の波動が「つつみ下げ」になっている銘柄を検索してみました。

「つつみ下げ」となれば、この後いくら株価が反転上昇しても、その83%までは先の高値を奪回することはできません。奪回できるのは17%にしか過ぎません。

検索リストの「BP]欄を見ると、(334)(326)(351)....と先頭のパタン番号が「3」になっています。パタン番号[3] というのが「つつみ下げ」です。

ここに検索された銘柄は、急上昇することにあまり期待がもてないといえます。

どうして、これら銘柄が上昇しないのかは、この「つつみ下げ」がひとつの原因であろうと考えられます。


(03.3.7) TOPIX 796P(-20) 日経 8144円(-225) 8.9億株 (5468億円)


NYは7673ドル(-101)と昨日の上げ幅の5割増しの下落、ナスダックもおなじく、1302P(-11)昨日の上げ幅以上に下落し、上昇力は弱い。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りは2860万株へ拡大。買いは1680万株で、差し引き1180万株の売り越し。

とうとう日経平均・TOPIXともにバブル崩壊後の安値を更新。引き金は日興ソロモンのETFに関係する株価操作でした。これによって日興コは373円(-51)と大幅安。

違法行為がバレて、株価が下落したときは、株主訴訟をして経営者の責任を追及する仕組みが必要です。役員が辞任して責任をとっても、それは道義的なものです。株主には株価下落という直接の被害を与えるわけですから、それで終りとしてはいけません。不法行為による損害は追求すべきでしょう。気の利いた弁護士さんがいれば、こういう訴訟団を立ち上げて訴追すれば、証券会社の行儀の悪さも少しはおさまるでしょうに。

指数はバブル崩壊後の新安値になりました。日経平均は1983年3月以来の水準だそうですから、20年前に逆戻りです。20年前は日本経済はまだ登り調子。いまは下る一方ですから、株価水準は同じでも重みはうんと違います。かつては元気に登った山道の中途にある道標を、今やくたびれ果てて戻ってきた。という情けなさ。

先月の2月25日に《デンドラ》の4%波動による、TOPIXの下値のメドを掲げました。このとき最低でも801P、ことあれば775Pへの下落がある、といっていましたが、今日はそれが現実のものになりました。

しかし、グラフはいかにもバブル崩壊後の最安値を下放れた格好ですが、そうは気にしていません。

図の上限線(赤線と空色線)で何度も頭打ちになってきたことは、この前にいいました。同じく下限線(茶色と青緑色)で反発してきたことも事実です。

今日は茶色線まで下落してきたので、下げ止まりが期待できる状況になってきました。 過去A,B,C,今回のbと4度、下限線まで下落していますが、最もすばらしいのは、A(青○)です。

ここでは
  1. 今波動の下限線(青緑色)まで下落した。
  2. 下限線はザラバ安値で、チョンと到達し、 翌日はこの下限線に触れることなく上昇した。
  3. Aの日は重要パタン(この後生まれてくる上昇波動は6%以上の上昇をする)でした。
となっています。チョンと下限線に触れて、翌日は上昇するというのは、よい格好です。図のBは、下限線が茶色(前波動により下値メド)でしたが、ここに触れて、翌日は反発しました。

Cも同じく下限線が茶色(前波動による下値メド)でしたが、ここに触れて、翌々日に反発しました。(この点でBのほうがCより反発力があった。)

今回のbも、来週月曜日・火曜日に下限線の801Pを完全に上抜いてくる(ザラバ安値が801円を超える)ようであれば、そこそこの反発を考えてよいと思います。(下限線bは801P。下限線aは775Pです。これは2月25日と変っていません。)

もし週初に反発するようであれば、そのときの上値メドは860P〜862Pになります。


(03.3.10) TOPIX 784P(-11) 日経 8042円(-101) 8.1億株 (5561億円)


NYは7740ドル(+66)と反発。ナスダックはも1305P(+2)と小幅反発。上昇力は弱い。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りは2630万株、買いは1460万株で、差し引き1170万株の連続大幅売り越し。

TOPIXは昨年10月以来、800P割れの手前まで来ること4度。危うく難を逃れていましたが、先週末にとうとう800Pを割りこみ、今日も続落となりました。日経平均は一時7975円まであって、終値では8000円台をなんとかキープ。

ただ昨日いったように、TOPIXの新安値が、「底割れ」であるとは思っていません。801P〜775Pが下値のメドであろうと思っていますが。今日は780Pまで下げているので、値段はいいところまで来ています。

さらに今日は「日経平均用'96」が買いマークをつけました。明日も795P以下であれば買いマークがつきますから、買いマークが途切れてから行動するのがよい。日経平均は今日は買いマークがつきませんでしたが、明日8143円以下で引けると買いマークがつきます。

なんだかんだといっても3月10日になりました。今週でだいたい期末の需給悪のピークは過ぎ、逆に期末の配当取りの動きが顕著になってくるのではなかろうか。今期復配しそうな銘柄は100社くらいあるようですから、低位株はここから最後の上昇があるのでは。

ただ低位株が人気の間は、なお株価立ち直りとはいいがたく、本当の相場上昇時には値嵩株・優良株が上昇せねばなりません。


(03.3.11) TOPIX 770P(-13) 日経 7862円(-179) 9.4億株 (6158億円)


NYは7568ドル(-171)と昨日の反発巾の約3倍もの下げ。ナスダックも1278P(-26)と下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りは2650万株、買いは1060万株と縮小。差し引き1590万株の3日連続の大幅売り越し。

まあ買い手がいなくなった感じです。TOPIXは前場に《デンドラ》の下限線(775P)をザラバでつけ、ここから出直って前引けではプラスと戻っていましたが、後場は売り直され、結局は770Pの安値引けとなりました。

TOPIXは2日連続して、逆張りの買いマークを出ました。これがいつ途切れるか。途切れたときが転機であると思っています。日経平均も既定のことながら、今日は買いマークを出し、さあ買いマークがいつ途切れるか、というところです。

およそグラフを見る意味は、重要度からいえば、@上昇トレンドにあるのか・下降トレンドにあるのかを判断することであり、ついでAどのような下げ方・上げ方をしてきたのかを見ることであり、さらに細かくはB今日の足型はどうであったのかを知ることです。次にようやくC売買マークが出たかどうかを見ることです。重要度はこの順であり、断じてこの逆ではありません。

しかし、全銘柄について@ABCの順に見ることは到底できませんから、実際の《カナル》を使っての検討は、Cで売買マークがでたものを検索し→その銘柄について@ABを検討する。ということになります。

さて日経平均です。ちょうどCの買いマーク(「日経平均用'96」が出ました。ここから、@ABの検討が始まります。



最も大切な@のトレンドですが、バブル以来の新安値を更新している今は下降トレンドであるに決まっており、買い目はありません。Aこの下げ方も急であり、下値を打ちそうな気配はなく、戻ったとしても今日の前場のように、まだ売り直しの動きが強い。B今日の足型は大引けが最安値(「大引け坊主」)であり、下値を確認したとはいえません。

このような中で、買いの手がかりがあるのか。あります。まだ決まってはいないが、図のa,b,cが手本になります。

aは下限線(今波動,青緑色)に達してから、完全に下限線の上位にでました。ここがポイント。
bは下限線(前波動,茶色)に達してから、完全に下限線の上位にでました。ここがポイント。
cも下限線(前波動,茶色)に達してから、完全に下限線の上位にでました。ここがポイント。

現在のdは下限線(前波動,茶色)を下回ったところです。この後、Aの下限線(前波動,茶色。8069円)を完全にクリアするのか、それともBの(今波動,青緑色。7806円)に達してから、完全に下限線の上位にでるのか。これを見届けるだけです。

下限線に達したから買いであるというものではありません。TOPIXも同じで、今日は(今波動,青緑色)に達しました。この後クリアするかどうか。すれば買いだし、下限線を下回ったままだと買わないだけの話です。


(03.3.12) TOPIX 782P(+11) 日経 7943円(+80) 7.1億株 (5851億円)


NYは7524ドル(-44)と続落。ナスダックも1271P(-6)と続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りは2140万株に減少し、買いは1790万株と増加したので、差し引き350万株の売り越し。

東京市場はようやく自律反発となりました。逆張りの買いマークは、日経平均・TOPIXともに今日も出ていますが、明日はTOPIXが763P以下で引けなければ買いマークは途切れます。日経平均は7798円以下でないと買いマークはでません。まず明日は買いマークは途切れる感じです。

この反発は、今日の出来高7.1億、売買代金5800億円からしても、エネルギー不足であることは明らかです。まずは9日平均線までの上昇があるかどうか。といったごくささやかな目標しかありません。

今週は日経先物・オプションのSQですから、明日はこれにからんだ売買が行なわれます。まあここまで下落しているので、案外に先物の買戻しが急になるのではなかろうか。と期待もありますが、どのようなことになるのか。

株価のトレンドについて、まことに初歩的なことながら、ひとこと。

株式投資で大損をしたという原因は、例外なく、トレンドに逆らった建て玉を維持したためです。

@下降トレンドとは、小波動の安値が切り下がっている現象であり、A上昇トレンドとは、小波動の高値が切り上がっている現象です。下降トレンドにあるにもかかわらず買い玉を持ったままにしておけば、損失はどこまでも膨らみます。

図は、「9日順位相関が-80以下から上向いたら買い、+80以上から下向いたら売り」という、実にシンプルな基準で売買マークを出したものです。買いマークだけを見ていきますが、a,b,c,d,e のあたりで出ています。

検索の結果、a,b,c,d,e の日に買いマークがついたことがわかったら、グラフを見ましょう。見れば、一目で、aの前日の株価安値は、先の小波動の安値水準Aを下回っていることがわかります。明らかに下降トレンドにあるので、このaの買いマークでは買えません。

bの日はどうか。先の安値水準Bよりも高い位置で出ています。まだこの日近辺が小波動の安値とは決まっていないが、この後上昇すれば、安値が確定し「安値切り上げ」になる可能性も大いにあります。このbで買っても悪くはありません。(ベストでないのは、まだ「安値切り上げ」の確認ができていないから)

aでは買わずに、bで買った方はしっかりした判断ができているといえます。しかし肝心なことは、先の小波動の安値のB水準を株価が下回ったときには、ちゅうちょすることなく、bでの買い玉は処分するということです。B水準を割り込んで下降トレンドを確認したのですから、B以下では買い玉を持っていてはいけません。

cでの買いマークは買えません。下降トレンドの最中であり、bのような上昇トレンドへ転換の可能性はありません。(ここで買うには、別の原則が必要です。これは明日にでも述べます。)

dの買いマークは、bと同じく先の小波動の安値水準Cよりかなり上位にあります。まだこの日近辺が小波動の安値とは決まっていないが、この後上昇すれば、安値が確定し「安値切り上げ」になる可能性も大いにあります。このdで買っても悪くはありません。(その後、「主な株価」は小波動の安値を表示し、波動の安値が切り上がったことが確認できます。)

eの買いマークは、すでに、先の小波動安値の水準Dより下方で出ています。明らかに下降トレンドにある時期に、「買い」をすることはできません。逆に、株価が水準Dを下回った時点で、保有株式は売却しておかねばなりません。D水準を下回ったときに株式を売却しておけば(そのときは損をしたと思っても)次の買いの資金があります。

一番いけないのは、損切りの判断ができず、株式を抱えたまま下降波動に身をゆだねることです。これだと、その後、買いのチャンスであると思ったときには、資金はなく、資金を作ろうろしても、持っている株式を安値で処分せねばならない。この安値で売るのであれば、このまま保有して上昇を待とう。ということになります。せっかく発見したチャンスを無にしてしまいます。

例に掲げた野村株で、すべき最も重要なことは、Bの水準を下抜いた日に保有株式を全部売却すること。Dの水準を下抜いた日に保有株式を全部売却すること、です。下降トレンドにありながら、株式を保有し続けることは絶対にしてはならないことです。


(03.3.13) TOPIX 778P(-3) 日経 7868円(-74) 6.4億株 (5851億円)


NYは7552ドル(+28)と小反発も力なし。ナスダックも1279P(+7)と反発も下落を食い止めたというだけの印象です。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りは2520万株、買いは1580万株と減少したので、差し引き940万株の売り越し。

昨日の東京市場は久々に反発し、今日は逆張りの買いマークも途切れるはずなので、今日からリバウンドが始まるかと期待していましたが、どうもそうはならない様子です。

朝方は小高くなったものの、日経平均が8000円を超えるや戻り売りがでて、後場はズルズルと後退し、TOPIX,日経平均ともに陰線となりました。

グラフで、小波動のボトム近辺では例外なく、逆張りの買いマークは出ていますが、小波動が反発するときは、買いマークが途切れた後に続伸とならねばなりません。続伸するからこそ小波動のボトムとなりうるわけです。これがすぐに陰線になった今日の動きでは、一昨日のザラバ安値が小波動のボトムになるとはいいがたい。

小波動のボトムとなった例をグラフで確認して下さい。aの後は3日続伸(終値)。しかも2日目は@窓をあけて寄り付き、A長い陽線となりました。bの安値の後は4日連続陽線です。cはボトムの日が陽線で、翌日は小幅陰線ながら前日の終値を割り込みませんでした。3日目は陽線。dも安値の翌日から3日連続上昇。小波動のボトムをつけるには、これくらいの反発があってしかるべきです。

eは、a,b,c,d とやや感じが違っていました。2月末にこの買いマークはあてにならず、再度の下落があるのではないか。といいましたが、それはeが、@安値をつけた日の翌日が陰線となって上昇せず、A4日連続で小幅な「無風」状態となったからです。安値をつけたが、反発しない。それでどうしてボトムを出したといえるのか。そういう感じがあったので、いったことでした。

今回もどうやら反発力はない、ということが明らかになりました。安値の翌日(それは昨日のことですが)こそは陽線となりましたが、今日は早くも陰線となり、終値ベースではたった1日の反発でしかありませんでした。これにはガッカリです。

2月末の繰り返しになりそう。つまりは2月の高値867Pのピークから3度目の下げがあると覚悟せねばなりません。これを阻止できるのは金融庁の市場対策次第ですが、トップが竹中さんでは無理でしょう。

勘ぐれば明日のSQを控えて、後場は売り方に有利なように売り込んだとも思われますが、このあたりのことは我々には不明です。いえることは今日の高値の787Pを明日にでも上抜かない限りは、この買いマークはeと同じく、わずかなリバウンドで終わってしまうということです。

昨日の続きを書くつもりでいましたが、今日の動きがあまりに悪かったので、こればかりの記述となりました。昨日の続きはまたの機会に。


(03.3.14) TOPIX 786P(+7) 日経 8002円(+134) 15.1億株 (5851億円)


イラク制裁の時期が先にずれそうの観測から、NYは7821ドル(+269)と大幅上昇。7500ドル台から7600→7700→7780と大台を3階級特進です。ナスダックも1340P(+61)と+4.8%の大幅上昇。しかし外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りは1290万株、買いは1870万株と米国高の割には、共に少なく、いったいどうなっているのか。差し引き580万株の買い越し。

せっかく逆張りの買いマークが途切れた昨日でしたが、陰線で終り、この調子では大きなリバウンドはない。と思っていましたが、NY株高に救われました。

シカゴの日経先物は8090円であったので、朝方はSQでもありましたが、これにサヤ寄せして株価は上昇。前場の出来高は11.6億株。値上がり銘柄数は799、値下がりは564、日経平均は8006円(+138)と堅調でした。しかし後場はいけません。終わってみると出来高は15.1億株でした。ということは後場の出来高は3.5億株にすぎず、SQによる出来高を除けば、推定で全日の出来高は7.0億株でしかありません。売買代金も11500億円と1兆円を超えましたが、SQを除けば5000億円台でしょう。

NYが100ドル上げれば、その半分の50円ほど日経平均が上昇する。というのは最近の目安ですが、今日はNYが+269ドル高に対して、日経平均はちょうどその半分の+134円高でした。ということは、今日の東京市場は、NY高がなければ、前日と同じ水準(あるいは安く)で推移していたはずであり、NY高がなければ、リバウンドの大きさは知れていたと判断せざるをえません。

リバウンドが小さい根底には、政府の無能ぶりがさらに明らかになったことがあります。金融庁は2日間で市場安定化対策(6項目)を出してきましたが、これは逆に、この政府がこの後の方策を何も考えられないことが、ダメ押し的にハッキリしたというべきです。来週はNY高の支援がなければ、ガッカリ→無力感→絶望感へとコースをとらねばよいがと懸念しています。

一昨日は株価のトレンドについて述べていました。もう一度同じグラフを掲げますが、この日の要旨は、
  1. 小波動の安値が切り下がっているときは、買うべきではない。(b,d の買いはよいが、a,c,eの買いはいけない)

  2. 先の小波動の安値を割り込んだならば、下降トレンドが明らかになるので、ここで買い玉は処分しなければならない。 (A水準,B水準,D水準を割り込んだときの処分が大切)

  3. 小波動の安値が切り下がっている(a,c,e)の買いをするときには、別の原則が必要。
といったものでした。

今日は、上記の3.の「別の原則」について述べます。図のb,dは先の小波動の水準より高い位置にあるので、買ってもよいとしたのですが、この買いが失敗したことは、株価が先の小波動の安値水準以下になることで明白になります。

bの買いであれば、B水準(上図)を下抜いたb'で失敗が確定し、ここで保有株式は処分せねばなりません。bでの買いのリスクはbの日の株価→B水準までの値幅に限定されています。どこまでも損失が拡大するということはありません。

dの買いでも同じです。dの日の株価とC水準(上図)の差がリスクであり、リスクは固定できています。リスクが決まっているということが重要です。リスクを固定しておけば、aの買い、cの買い、eの買い をしてもよいのです。

問題はそのリスクの水準です。b,dは、先の小波動の安値がリスクの水準になるので簡単に決まりますが、目下新安値を更新しているcやXでは、先の小波動の安値は役に立ちません。そこで、自分でリスクが許容できる水準を決めなければなりません。このやりかたはいくつかあります。
  1. cの買いマークが出た日の終値から-5%(これは人によって異なる)安い水準とすることは、多くの方が実行されているでしょう。つまり買値から-5%下落したら損切りすると決めておくことで、リスクを固定しているわけです。

  2. 図のKの水準は、先の小波動の高値1520円から-20%低い水準です。これをリスク水準とし、この線以上での買いマークで買うが、もしこの水準を割り込めば、買いは失敗であったと判断します。

    図のL水準も、先の高値Dから-20%下の水準です。同じ考えで対処します。Xはリスク水準より下位にあるので、この水準は損失の歯止めにはなりません。したがってXでの買いは考えられません。もし買うのであれば、リスクの水準より株価が上位になったXの翌日です。このときは株価がL水準を割り込んだとき、買いは失敗になり、買い玉は処分です。
ただ、2.のリスク水準の決め方は恣意的です。どうして先の小波動の高値から-20%下の位置としたのか。-15%下ではいけないのか。その通りです。ようするに新安値を更新しているときは、その日の株価よりさらに下位にある水準をリスク水準と決め、これで損失の歯止めをかけようということですから、銘柄によって、時期によって、-20%がよいのか-15%がよいのかは判断せねばなりません。ただし株価より下位にリスク水準を決めれば、それでいいということではなく、
  1. 株価がそのリスク水準を下回ることは多くないこと。
  2. 株価とリスク水準の差があまり大きくないこと。
が満足されていることが望ましい。

ようやくにして《デンドラ》の上限線・下限線の役割について述べることができます。今の場合は株価が下落中の「買い」の話なので、下限線に注目するのですが、「下限線」は下値のメドであり、同時にリスクの水準です。

図で、下限線は2本(青緑色と茶色)ありますが、上下どちらの線を使ってもかまいません。
  1. の日に、青緑色の下限線を完全に上回ったので、(買いの理由があるのであれば)ここで買ってもよいのです。ただしリスク水準は青緑色の下限線ですから、これを下回れば買いは失敗となり処分です。(図ではa'で失敗が決まった。)

  2. の日に、青緑色の下限線を完全に上回ったので、(買いの理由があるのであれば)ここで買ってもよいのです。ただしリスク水準は青緑色の下限線ですから、これを下回れば買いは失敗となり処分です。(図ではうまく上昇した。)

  3. の日に、青緑色の下限線を完全に上回ったので、ここで買ってもよいのです。ただしリスク水準は青緑色の下限線ですから、これを下回れば買いは失敗となり処分です。(これもうまく上昇した。)

  4. 現在Dでは株価は茶色の下限線の下、青緑色の下限線の上にあります。(買いの理由があるのであれば)ここで買ってもよいのです。このときは青緑色の下限線がリスクの水準です。

    株価が茶色の下限線を完全に上回ったときに買うならば、茶色の下限線がリスクの水準になります。
今日はマニュアル風になって、くどくなりましたが、週末でもあるので、ゆっくり読んで、リスク水準について考えてみてください。


(03.3.17) TOPIX 777P(-8) 日経 7871円(-131) 6.3億株 (4336億円)


先週末のNYは7859ドル(+37)と小幅続伸。ナスダックは1340P(-0)と変らず。しかし米・英・西3国が会談の結果、17日をイラク問題の外交交渉の最終期限と決めたので、開戦が眼の前に迫ってきました。

東京市場は小幅高で寄り付いた後は、大方が見送り姿勢の中、少しの売り物に押されてじり安。出来高は6.3億株、売買代金は4300億円と完全に買い控えです。

開戦となれば、どのようなことになるのか。予断はできませんが、東京市場はかなり戦争の材料は織り込んでいる感じです。

定点観測の7銘柄を見ると、みずほF・住友鉱・野村H以外の4銘柄は案外に下値が固まってきたような様子です。 この2・3日でも、面白い足型がでてきています。

鹿島建は、経常利益が50%増の報道がありましたが、株価はわずかに上昇して、すぐに売られました。しかしこの結果、「両抱き」の足型となりましたから、一昨日・今日の安値の218円を維持できれば昨年11月以来の下落の最終段階ではないか、の判断もできます。デンドラの下値メド(中位)はこの安値の218円です。

新日鉄・ソニーは先週末に、安値から小窓をあけて反発しました。今日は安かったとはいえ大きな下げをしていません。値ごろ感がでているようです。デンドラの下値メド(中位)は新日鉄が139円、ソニーが4345円(1/4位は3960円)。

NTTは先週木曜日の大陰線が下落を加速させるのかと思わせましたが、翌日は十字足の「はらみ」、今日は陰線ながら「はらみ」となって、大陰線を下抜くことを堪えました。

デンドラの下値(中位)は399円ですが、この水準は大陰線の日の安値399円そのものでした。この水準を、2日続けて完全に上回っているので、反発があってもおかしくない状況です。

TOPIX・日経平均は安くとも、主力株が下げ渋っているのは、期末の持ち合い解消売りや企業の年金代行返上による株式売却がピークを超えたことを表明しています。


(03.3.18) TOPIX 783P(+6) 日経 7954円(+82) 8.1億株 (6031億円)


対イラク開戦が近々確定し短期に終結するのではないか、の期待からNYは大幅上昇。8141ドル(+282)と一昨日の今年最大の上昇を上回る上昇となりました。

ナスダックも1392P(+51)と、こちらは一昨日の+61P高にはおよびませんでしたが、大幅上昇し、200平均線を突破。

ブッシュ大統領は会見で、48時間以内にフセインが亡命しないと攻撃を開始すると表明し、この48時間(20日10時)で開戦か回避かが決まります。

米国市場の大反騰の割には、しかし外国証券の寄り付きの成り行き注文は盛り上がらず、売りは2200万株、買いは2320万株と、わずかに差し引き120万株の買い越しでしかありません。

朝のニュースでNYが280ドルの上昇と聞いたので、今日の日経平均は普通で+140円高、内需株が連れ高すれば5割増しの+210円高もあるか、と思っていましたが、寄り付き直後にザラバで+209円高となって、よしよし。

このまま今日が引けてくれればと思っていましたが、いけません。時間が経つにつれて株価は安くなり、結局は日経平均が+82円高、TOPIXが+6P高というのでは、昨日の下げ巾を取り返すこともできませんでした。

ソニー・アドテスト・東エレといった値嵩株は、売られていただけにリバウンドが大きくなりましたが、それでも寄り付きが高く、引けにかけて値を崩したので、多くの主力株は陰線となりました。

東証1部銘柄でも、1520銘柄余りのうち520銘柄ほどしか陽線になっておらず、2/3の銘柄は陰線あるいは十字足となっています。これはよくない。

米国の株式指標は3月初めの小波動のピークをグンと上抜いて、上昇波動に入りましたが、東京市場は3月初めの値段よりも、はるかに低い位置にあります。

しかも今日は上ヒゲの陰線というのですから、今日の高々200円の反発を見て売り急ぐ勢力があることが明らかになりました。これではなあ。

株安がどんなに日本の社会を滅茶苦茶にしているのかがわかっていない内閣が存続していることが、この株安の最大の原因でしょう。小泉政権発足以来、たったの2年間で株価は約半分になりました。この株安は、@銀行の存続を危うくさせ、A銀行に貸し出し金の回収を急がせ、Bしたがって企業は設備投資をするどころではなくなり、Cリストラで経費を圧縮してなんとか利益を出すという状況です。

その企業も、D今期は増益であると予想していた企業にも、株安によって思わぬ株式評価損がおいかぶさって(新日鉄・三洋電・今日の三菱マテのように)業績の下方修正をする企業が増加してきました。さらにE企業年金の基金は減価する(この1年で9兆円も損失がでた)一方だし、F生保はもう予定利率を切り下げてもこれに追いつかない。

結局株式を保有していてはろくなことはないと、株式を売却する意向が強く、米国が派手に上昇しても、東京市場はわずかの反発しかでません。もうこの政権はアイソが尽きて、あきれるばかりです。株価を上昇させることが最重大な目標である、という政権に早く変らないものか。


(03.3.19) TOPIX 789P(+5) 日経 8051円(+96) 7.2億株 (5105億円)


NYは8194ドル(+52)と続伸。先の安値から9%の上昇です。ナスダックも1400P(+8)と続伸し、こちらは安値から10%の上昇となりました。ただイラク戦がそんなに短期間にかたずくものか?楽観しすぎではなかろうか。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2600万株、買いは1940万株で、差し引き680万株の売り越し。

昨日の東京市場は高寄りの後ダレる。というよくない動きでしたから、昨日の米国高にも連れ高することなく安く始まり、前場でバブル崩壊以来の新安値を更新。後場に入ってさらに下げ、ザラバ安値7824円をつけてから、反発しました。

グラフだけを見れば、下ヒゲのい長い陽線となって、一応の下値を確認したと判断するところですが、どうも山崎幹事長が、「できるものから株安対策を取る」と発表したせいらしく、その最も実行しやすい公的年金資金に買わせた様子です。

2時過ぎから日経先物がぐいぐい上昇し、これに連れて現物市場も上昇しました。しかし無理やり買い上げたものの、追随して買う向きはありません。今日の出来高7.2株、売買代金5100億円が、それを証明しています。したがって今日の足型は作られたもので、これを評価することはできません。

橋本内閣の時代に政調会長であった山拓さんが株式市場に口先介入を繰り返したことが思い出されます。いうたびに信用を落としていった。今度も得意の小手先の株価対策でしょうか。

《デンドラ》でTOPIXの4%波動を描くと、図のようになります。先週いった「リスク水準」の考えでは、
  1. Aの水準(前波動による下限線(中位))をリスク水準と考えるならば、まだ株価はA水準をクリアしていないので「見送り」。

  2. Bの水準(今波動による下限線(中位))をリスク水準と考えるならば、xでこの水準に到達し、aの日に完全にB水準をクリアしたので「買い」。この場合はこの後株価が下落して、完全にB水準を下回った(ザラバ高値がB水準以下になった)日に、「買い」は失敗と判断します。
現在のところの上値メドは、832P(今波動による上限線(中位)。図の空色線)です。まあその前に25日平均線の817Pが控えているので、まずは上昇しても、810P台がせいぜいと思われます。あまり上値は高くない。


(03.3.20) TOPIX 807P(+18) 日経 8195円(+144) 8.3億株 (6207億円)


NYは、いよいよイラク戦が始まるということで、8265ドル(+71)と6連騰。ただしハイテクのナスダックはマイナスとなって1397P(-3)。

今日の昼に米国はイラクへの宣戦布告をし、攻撃を始めたらしいが、どこを攻撃したのか。湾岸戦争のときのトマホークミサイルによる華々しい攻撃はまだ出ていません。

東京市場はNYが6連騰となったことで、ようやく重い腰が上がり、寄り付きから上昇。日経平均は前場のザラバで+236円高の8287円まで上昇したものの、昼休み中にイラク攻撃が始まると、前場のザラバ高値を上抜くことなく推移。

昨日の足(下ヒゲの長い陽線)は、先物主導による作られた足であると思いましたが、今日は窓明けで寄り付き、陽線で終わりました。この8日間の底値の揉み合いを上放れた格好となり、昨日の思いは間違いでした。

まずは底値圏を脱出する勢いですが、ボリュームの膨らみ方はなお不満です。昨年11月以来、戦争か回避かがハッキリせず、これが産業界の設備投資を控えさせ、景気回復の重しとなっていました。しかし、いよいよ開戦となれば、米国市場は彼我の戦力を比較すれば、大人と幼稚園児くらいの関係であるから、短期終結は疑いない。と考えての6連騰となったのですが、本当にそううまくいくのかどうか。

短期終結とは、1〜2か月でフセイン体制が崩壊し、新たな民主政府が樹立され、各国がこれを支援する、という状況になることでしょうが、バクダッドに入るには数週間かかるとかの報道です。バクダッド入りしてからが実際には大変なわけで、とても1か月くらいで終わるとは思えない。

日経平均・TOPIXともに4%波動は陽転し、上昇波動入りしました。しかし《デンドラ》による上値のメドは低く、
  1. 日経平均は、8412円(前波動・今波動ともに同じ水準を示唆)
  2. TOPIXは、832P(前波動)〜824P(今波動)
です。具合の悪いことに、この上昇の後、下降波動に転じれば、次の下降波動は大きく下落する確率は高くなっていることです。

昨日いったように、まずはTOPIXで810P〜820Pが上値メドであり、日経平均も瞬間で8300円台になれば当座の戻りはオシマイとなるのではなかろうか。

《デンドラ》のヘルプの「波動講座」のうちの1章を抜粋してHPに掲げました。G上値メド・下値メド です。ちょっと長いのですが、《デンドラ》が何を目指しているのか、何が優れているのか、がわかりやすいので、3連休でもありますから、ご覧下さい。


(03.3.24) TOPIX 831P(+23) 日経 8435円(+240) 9.0億株 (6572億円)


先週末のNYは、イラク戦の短期終結を予想して、8286ドル(+21)→8521ドル(+235)と8連騰となりました。ナスダックも1402P(+5)→1421P(+19)と続伸。

バグダッドへのミサイル攻撃が激しくなりました。イラクは対ミサイルにはどうにもあがらえませんが、実際に英米軍の陸戦部隊がバグダッドに入るときには、飛び道具は使えない。人間対人間の戦いになったときには、これまでのようにヤスヤスと勝利できることはないでしょう。 ミサイル・空爆だけで戦争が終結するという予想での今のNY株高です。

東京市場は、米国高をキャッチアップする格好で、大窓を開けて寄り付きましたが、日経平均で8400円を超えたところからは高値揉みに入りました。TOPIXも830Pで高値揉み。デンドラでの上値のメドは日経平均が8412円、TOPIXが824P〜832Pになっていることは先週いいました。今日はこの水準で上値を押さえられた格好です。

NYは8連騰して先の安値から13.2%の上昇、ナスダックは11.8%の上昇となりました。対して日経平均は7.3%、TOPIXは7.9%の上昇ですから、だいたいは米国高の半分ほど上昇したわけで、これは「米国高の半分ほど東京市場は上昇する」という勘定に合っています。今日で東京市場の出遅れ感はなくなりました。

今日のシカゴのGLOBEXは-1.5%ほどマイナスになっているようですから、さすがのNY市場も今夜は一服するようです。東京市場は明日は配当取りの売買の最終日です。この面からの買いが出てくるので、米国が安くなってもある程度は緩和されるのでしょう。

国内の株式需給ですが、@期末をにらんでの持ち合い解消売りは終りました。これはプラス。A問題は明後日26日に権利落ちとなったときに、配当の権利を取った向きが株式を処分してこないかという点です。これはマイナス。

さらには03年3月期は、3月の株式下落によって、企業が保有する株式の評価損が膨らみ、当初想定していた利益は上げられなくなったのではないか。業績の下方修正が相次ぐのではないか。ということです。まあこれは4月に入ってからのことですが、実体経済がよくなく、この政府は3月が通過すればコト終われり、ということでしょうから、株式市場への関心はうすれます。イラクの絡みもありますが、4月相場は厳しいのではないか。


(03.3.25) TOPIX 812P(-19) 日経 8238円(-196) 7.9億株 (5207億円)


NYは、8連騰の反動もあり、イラク戦の短期終結の予想に自信をやや失って、8214ドル(-307)と大幅下落。ナスダックも1369P(-52)とこれまた大幅安。

米国はハイテク兵器があれば世界を席巻できると思っているようですが、最後は人対人の争いです。ベトナムの教訓が生かされていない。ナパーム弾や枯葉剤を撒き散らしてベトコンと争ったが米国はヘトヘトになってベトナムから撤退した。枯葉剤(ダイオキシン)の害悪だけが残った。

英米軍がイラクに侵攻すれば、イラク国民が「解放軍が来た」と、こぞって米英兵を歓迎すると簡単に思っていたのは、米国人の一種好ましいよき性格でもありますが、実際はそんなに歓迎されることはない。日本でも黒船がやってきてから10年かかって、攘夷の考えがようやく消えました。外からくる勢力には、まずは反撃するものらしい。

NY安は、基本的には8連騰の反動であり、ここから下降トレンドに入るということではないでしょうが、東京市場は再び(これだけ上昇してもまだ下降トレンドですが)株価の下落が鮮明になるかも知れません。デンドラは今回は下限線・上限線ともにピタリ賞といってよいほどの効果を上げました。デンドラのバージョンアップ前夜としては、景気づけになりました。

《デンドラ》Ver.4は、明日26日に一斉に発送いたします。ながらくお待たせしました。

東研ソフトがかつて発売してきたソフトは、Windows版に限っても、
    @カナル2(株式ソフト)
    AQエンジン
    Bデンドラ
    Cカナル・基本
    Dカナル1
    EカナルFA(業績分析)
    Fコモディテイ(商品先物)
    G投資管理P(売買管理)
    Hウェーブ3(225オプション)
    Iファゴット(個別株オプション)
の10種類があります。しかしデータの入手が困難になったり、普及しなかったり、質問が多く来過ぎたものは、販売を止めてしまい、今では@ABCDだけを発売しています。これでもまだ完全なメンテナンスをするにはソフトが多すぎます。いずれは@ABの3つに絞るつもりでいます。

若いときはアイデアが湧けば、すぐにプログラムして、ソフトの種類が増えてきましたが、いまは残すべきものだけを残し、今後は絞ったソフトについて磨きをかけていきたい。そう思っています。

ただし、ソフトを発売して(あるいはバージョンアップをして)から5年間はソフトのメンテナンスするのは当たり前のことです。@ABCDは、新バージョンになってからは、HPから最新バージョンをダウンロードできるようになっています。今後販売を止めるであろうCDについても、少なくとも2006年まではメンテナンスしていきますからご安心ください。

さらにいえば、Hはウェーブ・ソフトに販売やメンテナンスをまかせましたから、これも大丈夫。GIは時代が変わった上、データの入手が困難になったので、今後のバージョンアップの予定はありません。Fは、実は現在バージョンアップの準備をしていますが、市販の予定はありません。旧ユーザーのためだけにバージョンアップする予定です。(夏頃になる)


(03.3.26) TOPIX 821P(+9) 日経 8351円(+113) 7.1億株 (4474億円)


NYは、8280ドル(+65)と反発。ナスダックも1391P(-21)と反発。しかしNYダウは昨日の下げ幅の20%ほどを戻しただけであり、ナスダックも40%ほどの戻りでしかありません。強いものであれば、すぐに50%以上は戻さなくては。

日経平均は、昨日はNYの307ドル安に対して、半分の-153円安でよかったところですが、40円ほど過敏に反応していました。今日はNYの上げ巾の半分の30円と昨日の過大な下げ巾40円を加えた、70円高かと思っていましたが、案外に反発して+113円高。思ったメドより40円高かった。

しかも今日は3月の配当落ち分が40円ほどあるそうですから、実質はこれを加えた80円ほどNYの影響に上乗せした勘定です。

NYの上昇に比較して、今日は東京市場のほうが珍しく強い動きではありましたが、しかしボリュームは全然ありません。出来高7.1億株、売買代金4400億円では、なんともいえません。これは外国人投資家が東京市場から身を引いているのが原因でしょう。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1810万株、買いは910万株で、差し引き900万株の売り越し。

買い注文が1000万株を切ることは珍しいことです。今年の最低の買い注文は、3月11日の1060万株の買いでしたが、この日は日経平均が7862円、TOPIXが770Pの最安値をつけた日でした。(1月6日の大発会、半日立会いでさえ1080万株の買いがあった)しだいに、外国人投資家が東京市場を去っていきます。

当面の材料は、@イラクが50%、A銀行が20%、B来年度の景気が30%、のウェートであろうかと思っていますが、@はややマイナス、Aは案外にプラス、Bはマイナス、の感じです。需給面では、C期末を越して株式の需給は好転し、さらにD年金資金の配分も新年度になるので、この面ではプラス。全体としてはややマイナスだろうか。という感じです。


(03.3.27) TOPIX 823P(+2) 日経 8368円(+16) 7.9億株 (4630億円)


NYは8229ドル(-50)と反落。ナスダックも1387P(-3)と少しマイナス。やはり米国株式は強くない感じです。早期決着を予想して買い進んだものの、砂嵐が吹けば3日間も前進できないといったように、実際の戦争は計画どおりにはいきません。米国市場は当初思い描いていたことの 下方修正(?)をしているところです。

東京市場は、期末接近で持ち合い解消売りによる需給悪は解消されています。日銀が銀行が保有する株式の買い入れを1兆円増額したのも、需給面ではプラス。しかし機関投資家や証券会社の自己売買は、期末ゆえに新規のしかけができず、この点はマイナス。

個人投資家だけが自由に動ける状況で、今日の出来高上位には低位株が並びました。@クラリオン、Aケンウッド、B丸栄、Cいすゞ、といったところです。

「低位大出来高株」として、1月末から右の8銘柄を折につけ掲げてきましたが、今日も8銘柄のうちから、出来高上位@AC位の3銘柄がでました。

8銘柄がいつ下降トレンドになるのかを見ているのですが、一向に下降トレンドに入りません。先の小波動の安値を切り下げ、下降トレンドになったのは油研工とケンウッドの2銘柄だけでした。

上昇トレンドを維持しているからこそ、なにかあれば買い物が集まってきて、さらなる上昇をするわけです。

油研工は下降トレンドに入った今は人気離散となり、1日の出来高は10万株程度です。いったん下降トレンドに入った銘柄はいくら持っていても報われません。

ケンウッドは下降トレンドに入っていましたが、今日は先の小波動のピークを上抜いて、再度の上昇トレンドに入りました。しかしいったん下降トレンドとなったものがすぐに切り返すというのは、多くありません。こういう僥倖は期待しないほうがよい。

下降トレンドにある銘柄を買ってもよいことはあまりありません。買うなら上昇トレンドにある銘柄です。

一昨日、足型についてメールで質問がありました。図のzの陰線がついたときのことです。x→yは@窓を開けて、A大きな陽線となりましたが、zでB一転して陰線、しかもyの陽線の終値よりかなり低い位置で寄り付いています。

x,yの動きは強く、zの動きはこれを打ち消すかのような動きです。メールではzの陰線は押し目買いなのか、売りなのか、という問い合わせでした。

私が常々使っている足型は「転換を示す足型」に限っていますから、zが押し目買いの足型であるのかといった名人芸のような足型は詳しくありません。売り転換を表す足型は、@上ヒゲ(トウバ)、Aつつみ下げ、だけを知っておればよいと思っていますが、x→y→zの足型は@Aのいずれでもありません。(つまり売り転換の足型ではない)

たまたまx→y→zの足型は、「上放れタスキ(あるいは「上放れ三法」)」という足型であることを覚えていたので返事しましたが、結論はzの陰線で売ってはいけない。(買ってもよくないだろう)ということでした。

どういう原因でその足型ができたのかがわかる足型は納得できます。この例では、x→yは@窓を開けて寄り付いて、Ayで大きな陽線となった、ことは、買いが一気にでたことを表します。しかし、Bzでyの終値より低い位置で寄り付き、そのまま陰線になったことは、やれやれの戻り売りあるいは利食い売りが出たことを示してします。

問題はx→yの強い買い意欲を重視するのか、y→zの戻り売り(利食い売り)を重視するのかです。足型の古典である酒田足では、x→yの上昇を重視して、zの陰線は売ってはいけない。むしろ買え。としています。

ただし古典ではそうであっても、今回のy→zは米国市場の急騰・急落に影響された動きですから、純粋にyで買い意欲が強い、zで戻り売りがでた、と判断するわけにはいきません。

つまりは「上放れタスキ」が出たからといっても、その背景(原因)が違うのだから、買いの決定をすることはできません。9日順位相関が+80に到達していることからしても、古典の名人芸的な足型で買いを決めるにはキケンであると思ったので、そのように返事しました。

足型は「転換」を表すものを少しだけ知っておればよく、すべてのことを足型で判断するのはどうでしょう。(足型が出来た背景も考えねば)ということのために長々と書きました。


(03.3.28) TOPIX 817P(-5) 日経 8280円(-88) 7.8億株 (4419億円)


NYは8201ドル(-28)と続落。ナスダックも1384P(-3)と小幅続落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2140万株、買いは1670万株で、差し引き470万株の売り越し。

NYダウが307ドル安をしてから、とたんに市場が混迷し、出来高が細っています。今日の売買代金は4400億円。3日連続の4000億円台です。株価が力強く上昇するには、(経験上から)7000億円の売買代金が必要であると思っていますが、全然不足しています。

したがって市場に参加する向きは少なく、多くの投資家は模様眺めです。個人のネット・トレーダーが動く株に機敏に参加して、利ざやを稼ぐという分野だけが活発です。まあ唯一の救いです。ネット証券の手数料の激安化や証券税制の改正がなかったならば、こういう市場環境では、東京市場も閑古鳥が鳴いているばかりとなっていたでしょう。

《デンドラ》Ver.4の発送のピークは超えました。昨日あたりから新バージョンがお手元に届いていると思います。土曜日曜にセットアップして、動かして見て下さい。


今月はTOPIXを例に《デンドラ》の上限線・下限線の使い方を述べた記事が多くありましたが、《デンドラ》Ver.4を入手されたユーザーは、これからは見たいときにこのグラフを見ることができます。

上限線・下限線の使い方には、@順張りのために使う、A逆張りのために使う、がありますが、今月述べてきたことは、逆張りのために使う方法です。これから実際に《デンドラ》を運用されるに当たり、ダメ押しというか老婆心というか、クドく使い方の解説をしておきます。(この後しばらくは述べません)

上限線・下限線を「逆張り」に利用するときは、
  1. 上昇中(グラフ画面の最上部がピンクの縦線の日)は上限線を見る。
  2. 下降中(グラフ画面の最上部が空色の短線の日)は下限線を見る。
  3. 上限線は上値のメドであり、同時に売りのときのリスク水準である。
  4. 下限線は下値のメドであり、同時に買いのときのリスク水準である。
上限線についていえば、
  1. aの日に、株価が上限線に到達し、3日後のa'の日に上限線から完全に下放れた(a'の日のザラバ高値は上限線の水準より下になった)ので、カラ売りできる。(上値のメド)

    ただし、この後株価が上限線より完全に上位になった(ザラバ安値が上限線より高くなった)ときは、このカラ売りは失敗だったとして処分する(リスク水準)−−−この売りは成功し、Aまで下落した。

  2. bの日に、株価が上限線に到達し、3日後のb'の日に上限線から完全に下放れた(b'の日のザラバ高値は上限線の水準より下になった)ので、カラ売りできる。(上値のメド)

    ただし、この後株価が上限線より完全に上位になった(ザラバ安値が上限線より高くなった)ときは、このカラ売りは失敗だったとして処分する(リスク水準)−−−この売りは成功し、Bまで下落した。

  3. cの日に、株価が上限線に到達し、翌日のc'の日に上限線から完全に下放れた(c'の日のザラバ高値は上限線の水準より下になった)ので、カラ売りできる。(上値のメド)

    ただし、この後株価が上限線より完全に上位になった(ザラバ安値が上限線より高くなった)ときは、このカラ売りは失敗だったとして処分する(リスク水準)−−−この売りが成功するかどうかはまだ不明ですが、下値のメドは下限線(青緑色)の765Pです。
下限線についていえば、
  1. Aの日に、株価が下限線に到達し、4日後のA'の日に下限線から完全に上放れた(A'の日のザラバ安値は下限線の水準より上になった)ので、買いとなる。(下値のメド)

    ただし、この後株価が下限線より完全に下位になった(ザラバ高値が下限線より安くなった)ときは、この買いは失敗だったとして処分する(リスク水準)−−− この買いは成功し、次の上限線に近い870Pまで上昇した。

  2. Bの日に、株価が下限線に到達し、2日後のB'の日に下限線から完全に上放れた(B'の日のザラバ安値は下限線の水準より上になった)ので、買いとなる。(下値のメド)

    ただし、この後株価が下限線より完全に下位になった(ザラバ高値が下限線より安くなった)ときは、この買いは失敗だったとして処分する(リスク水準)−−− この買いは成功し、cまで上昇した。
こういう売買の判断ができます。

ここ(日経平均とTOPIXのグラフ)では、4%波動の上限線・下限線を使っていますが、デンドラをセットアップしたときは、8%・10%・12%・15%・20%の5種類の波動パタンしかありません。

そこで、上図と同じグラフが描けるようにするために、「4%波動」のパタンファイルをHPからダウンロードできるようにしました。
    @「デンドラ・インストーラー」の「ヘルプ」ボタンをクリックして、ヘルプ画面を出し

    A目次の「ダウンロード」をクリックすれば、「デンドラ・メンテナンス」のHPにインターネット接続されます。

    B「デンドラ・メンテナンス」の頁の上部に、「波動パタンのダウンロード」がありますから、これをクリックすれば、「4%波動」のパタンファイルがダウンロードできます。(ここにダウンロードのしかたも書いてあります。)
ダウンロードして、上記のグラフが描けるか、試してください。(グラフのメニューの「波動」で、使う波動の大きさを「4%波動」に変更すること)


(03.3.31) TOPIX 788P(-29) 日経 7972円(-307) 7.8億株 (4915億円)


NYは8145ドル(-55)と続落。ナスダックも1369P(-14)と小幅続落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2480万株、買いは1440万株で、差し引き1040万株の大幅な売り越し。

3月期末を迎えましたが、買い物はなし。米国に引っ張られて日経平均は100円ほど安く寄り付いた後も、ズルズルと値を下げ、前場で早くも-200円安。後場も反発することなくジリ貧で、結局は300円安となりました。

3月期末の株価が8000円割れとなるのは21年ぶりとか。銀行の期末の株式評価の株価は、@3月31日の株価、A3月中の平均株価、の2通りあって、三菱東京は@の基準だが、他の銀行はAの基準だそうなので、特に今日の株価が株式の評価に大きく影響するものではありません。(東京三菱は大変)

グラフで、今日の陰線は、先のイラク開戦時の大幅上昇がまぼろしであったことをハッキリと示しました。@イラク戦の早期決着が誤算であったことに加えて、A期末になったので需給は改善すると思っていたものが、今日のソニー4200円(-200)・トヨタ2635円(-170)・松下1013円(-54)に代表されるように、需給は少しも改善されていないことが明白になりました。この株価水準になってもなお株式を処分せねばならない向き(企業年金基金と銀行)があります。

今日の売りが、ぐずぐずしていて処分し切れなかったものが一気に処分したというのであればよいのですが 、新年度になったので再び売りを活発化させるというのではちと困る。まあ今日の売買代金が4900億円であったことからも、処分し切ったとは思われないので、まだイラクと需給の2つの不透明感は残ります。

日経平均・TOPIXともに4%波動は陰転し、下値はどこかを探る状況になりました。今日の陰転によって、当面の下値のメドは以下のようになります。
  1. 日経平均は、7929円(今波動)〜7760円(前波動)。
  2. TOPIXは、781P円(今波動)〜765P(前波動)。
まだ今波動は陰転したばかりなので、この後、今波動の波動パタンは悪いほうに変化する可能性が大です。当面は前波動による下値メドを考えておくのがよく、下値メドは、日経平均の7760円(新安値)、TOPIXは765P(新安値)を視野に入れておかねばなりません。


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