TOPIXをどう見たか・判断したか (03年2月)

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(03.2.3) TOPIX 837P(+16) 日経 8500円(+160) 7.6億株 (5888億円)


先週末のNYは8053ドル(+108)とリバウンド。ナスダックは1320P(-1)と続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2570万株、買いは2400万株、差し引き170万株の売り越し。

NYは反発したものの東京市場は、需給悪化が気にされたか、小安く始まりました。しかし日経平均は前場に8253円まで下げたところから反発。

ザラバ安値では昨年10月に8197円(これが最安値)→11月に8246円、12月に8256円と8200円どころは3度の下値調べをしています。今年1月のザラバ安値は先週末の8237円で、今回は4度目の8200円の攻防でしたが、年金資金の買いがあったとかで、8200円台から急反発。

TOPIXも10月814P→11月808P→12月807P→1月817Pと810Pが攻防の分岐点となっています。ただ今日はクリアしたものの、売買代金は5800億円と小さく、今のところはリバウンドの域を出ません。

今日の反発によって、日経平均で8200円を割り込んでも、さらに売ろうとする意欲的な売り方はあまりないことがわかりました。今日は円相場が120円台に乗せましたが、円売りの介入がひそかにあったとか。同じように3月決算を目前にした今、日経平均が8000円を割り込むようであれば、政府は何らかの対応をせねば、無為無策の無能の政府である。と非難轟々となります。売り込んで、株価を下げれば足元を掬われるというリスクがあります。

日本株売りのリスクが小さくなるのは、米国株の下落に乗じて、日本株も売り込むということでしょうが、スーペースシャトルの大事故が発生したことから、米国は(9.11テロの時と同じように)国家意識がまとまってくるはずで、米国株式はしばらくは堅調になるのではなかろうか。


(03.2.4) TOPIX 844P(+6) 日経 8484円(-15) 8.6億株 (6214億円)


NYは8109ドル(+56)とリバウンドが続く。ナスダックは1323P(+2)と小動き。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1790万株へ減少に一方、買いは2750万株と増加し、差し引き960万株の買い越し。先々週以来の買い越しとなりました。

東京市場は朝方高かった値嵩ハイテク株・自動車株は次第に値を消し、日経平均はマイナスになりましたが、内需株・低位株の物色は続き、今日は鉄鋼株が上昇。三菱製鋼などは94円(+19)。材料の出た三井松島は101円(+30)のS高。 明日5日は、米国が、イラクの大量破壊兵器開発の証拠を国連安保理に提出の日ですが、どういうことになるのか。

いま、《デンドラ》のVer.4へのバージョンアップの作業を進めています。すでにプログラムは出来上がり、ヘルプ・マニュアルを書いてところです。だいたい4月始めには完成させたいと思っていますが、それはヘルプの量次第です。ヘルプを書いていて、これは早くいっておけば、今の相場の判断の役立つだろうことを、少し述べます。次図は、《デンドラ》で使っている波動のパタンです。



[1]〜[0]まで10通りのパタンを決めていますが、これは少し細かく分類したものです。2つの波動の高値と安値の位置関係に注目すると、基本的には4つのパタンしかありません。
  1. 高値a→高値cが切り下がり、安値b→安値dが切り下がっているもの。(順下げ。図の[1]と[2])
  2. 高値a→高値cが切り上がり、安値b→安値dが切り下がっているもの。(つつみ。図の[3])
  3. 高値a→高値cが切り下がり、安値b→安値dが切り上がっているもの。(はらみ。図の[4])
  4. 高値a→高値cが切り上がり、安値b→安値dが切り上がっているもの。(順上げ。図の[5][6][7][8][9][0])
この波動の大きさは、いくらでも決めることができます。8%波動は、図の波動の大きさが8%以上の幅があるものです。波動の大きさは最低でも8%(株価が300円であれば、24円幅の変化が必要)あります。10%波動でも15%波動でもよいのですが、今日は8%波動について述べます。

《デンドラ》は@波動のパタンの決定と、A波動パタンの統計(情報)をまとめ、Bこれを将来の株価予測に役立てるのが目的ですが、どういう情報をもっているのか。 例えば、株価が図の[1]のような動きをしたとしましょう。a→bと下げ、b→cと反発し、c→dと再下落し、今はdより少し上昇した(ピンクの線)という位置にあるとしましょう。

ここで問題です。dから株価が上昇に移ったとして、@先の高値(c)を上回る確率が最も高いパタンはどれで、A確率が最も低い(上抜けない)パタンはどれでしょうか?答えは次の図です。



過去11年の8%波動(下降波動)を収集すると、126066件あります。これを上図の2波動の組み合わせによって、10種類のパタンに分類し、各パタンについて、@最後の下降波動(c→d)で、株価は何%下落したか、A次の上昇波動(ピンクの線の延長)で、株価は何%上昇したか、B次の上昇波動で、先の波動の高値(c)を上抜いたのか、上抜けなかったのか、などについて統計を取ったものです。

次の上昇波動で、先の高値を上抜く確率が最高のものは、図のパタン[4](はらみ)です。ついで[8]→([9][6][7][0])で、要するに順上がりで、[5]のように深押しをしていないパタンです。([5]はc→dの下げが、a→bの中間点より下まで下げている)。最悪は、図のパタン[3](つつみ)です。

買い銘柄を捜すときは、[4]のパタンになっているものか、[6][7][8][9][0]のように押しが浅いもの、を重視せねばなりません。こういうことを無視して[3]のパタンで買うと悲惨なことになります。(ここでは、2波動の関係だけをいいましたが、3波動の関係、4波動の関係になると、さらに興味深いパタンがでてきます。)


(03.2.5) TOPIX 845P(+1) 日経 8549円(+64) 9.3億株 (6288億円)


NYは8013ドル(-96)と反落。ナスダックも1306P(-17)と下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2290万株、買いは2700万株で、差し引き410万株の買い越し。

今夜のイラク問題の進展がどうなるか。不明であるので、基本的には積極的な売買はできないところでしたが、低位ゲリラ株を中心に続伸となりました。鉄鋼株が続伸し、住金はとうとう50円の額面を回復。日製鋼が92円(+7)と上昇。

機械株も買われ、東芝機械は249円(+16)。今日の出来高トップは、三井松島の6100万株が突出し、昨日のS高に続いて今日も126円(+25)と大幅上昇。 ソニー・ホンダのように主力株は少々決算がよかろうと売られてしまうのに対し、低位株はわずかの光明があれば買い人気が集まります。

昨日、2波動(下降波動)の位置関係から10パタンに分類し、各パタンの情報(統計値)の表を掲げました。昨日の表を見てほしいのですが、ここで顕著なことは、
  1. パタン[4]の「はらみ」の次の上昇波動が、先の高値を上抜く確率は(8%波動では)62.1%あり、
  2. パタン[3]の「つつみ」の次の上昇波動が、先の高値を上抜く確率は17.2%しかない。
ことでした。今日はこれをどう利用していくかの応用です。
6217 津田駒は、1月15日に、安値波動を切り上げている銘柄の例として、フジクラ・東芝機 とともに掲げました。

津田駒の8%波動を描く(これは「フリーグラフ」の「主な日柄」で描画できます))と、図のようになります。下降波動の位置関係を見ると、
  1. a→b とc→d の関係は([4]はらみ)に当たります。「はらみ」の次の上昇波動では、先の高値(c)を上抜く確率が62%あるのでした。(d→e はcを上抜きました)

  2. c→d とe→f の関係は([3]つつみ)に当たります。「つつみ」の次の上昇波動では、先の高値(e)を上抜く確率は17%でした。(f→g はeを上抜けなかった)

  3. e→f とg→h の関係は([4]はらみ)に当たります。「はらみ」の次の上昇波動では、先の高値(g)を上抜く確率が62%あり、h→i はgを軽々と上抜きました)

  4. g→h とi→j の関係は([0]順上げ。大窓あけ)に当たります。[0]パタンの次の上昇波動では、先の高値(i)を上抜く確率は52.6%ですが、今日はiを上抜きました。
だいたい確率の高いほうへと波動が動いてきたことがわかります。

j→kの後は、パタンでいえば[3]、[5][6][7][8][9][0]になりえますが、[3]のパタンになれば、だいたい中勢の上昇波動は終ります。[5]〜[0]であれば、しばらくは上昇基調ですが、どこかで「[3][2][1]になって頓挫します。波動を見るというのは、こういうことです。


(03.2.6) TOPIX 839P(-5) 日経 8484円(-65) 9.2億株 (5238億円)


イラクの機密情報が公開されたものの、まだ判断できかねず、NYは7985ドル(-28)と小幅続落。ナスダックも1301P(-4)と小幅な下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2030万株、買いは2590万株で、差し引き560万株の買い越し。

トヨタは今期の経常益は1兆5000億円に迫りそうと発表。前期に日本企業で初の1兆円超の利益を上げたのに続いての大幅増益です。トヨタの儲けっぷりはたいしたものですが、株価は動かず、2965円(+-0) 。

一方では花粉がつきにくい繊維を開発したとかで、富士紡は86円(+30)のS高。ダイワ紡も101円(+22)と大幅高。花粉症が50円の株価をS高にします。

昨日に続いて、低位株はわずかの材料があれば買い漁るという動きですが、今日の出来高上位をみると、三井松島150円、ダイワボウ101円、住金49円、山水9円、富士紡86円、日新鋼71円が並び、ゲリラ戦もここまで拡大すると、そろそろ低位株の寿命を心配せねばなりません。

波動のパタンの[3](つつみ)と[4](はらみ)の統計を見てきました。今日は[5](順上げ)を例に3波動の関係について述べます。パタン[5]は(2月4日の「下降波動のパタン」の図にあるように)、2つの下降波動の安値が切り上がり、高値も切り上がる、という「順上げ」の位置関係にあります。順上げという点では、[6][7][8][9][0]も同じですが、c→dの下げが最も深いのが[5]です。



パタン[5]の上抜き率は44.2%です。[6][7][8][9][0]の上抜き率が50%を超えているのに対して、大きく劣ります。パタン[5]を見て、底値を切り上げているからといっても、油断はできません。前の波動を上抜いて上昇波動を継続する確率は44%でしかないからです。56%は上昇が頓挫します。


しかし、「パタン[5]が出る前に、株価が大いに上昇していた場合と、株価が大いに下落していた場合では、パタン[5]の上抜き率は違ってくるのではないか?」という疑問を持たれる方もあるでしょう。

その通りです。パタン[5]はいきなり[5]となったのではありません。パタン[1]から[5]に繋がったのかも知れないし、パタン[2]→[5]となったのかも知れません。[5]がでる前のパタンとあわせて、[5]の後の上抜き率を考えねばなりません。

図はパタン[1]→[5]となったときの模式図です。
パタン[1]の次がパタン[5]に繋がると、図の右端のような形になります。(元のパタン[1]のc→dが、パタン[5]のa→b になる)

繋がった波動は、a→b、c→d、e→fの3つの下降波動から成り立ちます。パタン[1]+パタン[5]なので、このパタンを[51]としましょう。(新しい波動の[5]を先に、前の[1]を後に書く)



最近のパタンが[5]である3波動の関係は、[50][51][52][53]・・・[59]の10通りがあることになります。この統計は上図のようになります。

上抜き率が最も高いのは、[54](先に[4](はらみ)→次が[5](順上げ)となったもの)です。しかし、それでも50.3%の確率でしかありません。 ついで[56]が48.0%、[57]が47.9%で、この3つがパタン[5]の上抜き率44.2%より勝っています。せっかく模式図を掲げた[51]のパタンでしたが、[51]の上抜き率は39.1%でした。模式図のような波動になって、fから買っても、eを上抜く確率は40%もありません。

やはりパタン[5]は上抜き率という点からは、あまりよいパタンではなく、@[4]→[5]となったとき、A[6]→[5]、B[7]→[5]となったとき以外は、上昇波動に繋がる確率は大きくないと見なければいけません。

2波動の関係から3波動の関係へ広げていくと、たいしたことのないパタン[5]の中にも、上抜き率が50%を超える[54]がある。ということが今日のテーマでした。


(03.2.7) TOPIX 839P(-0) 日経 8448円(-36) 7.4億株 (4360億円)


イラクの機密情報は、いまいち説得力に欠けるものでした。NYは7929ドル(-55)と小幅ながら3日続落。ナスダックは1301P(+0)と動かず。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1990万株、買いは2120万株で、差し引き130万株の買い越し。

動けず。見送りの状況です。出来高こそ7.4億株できましたが、売買代金は4300億円と、年初の水準に逆戻りです。

相場上昇の継続に必要だと思っていた7000億円は、1月24日に1日だけ達成し、さあこれからかと思ったとたんに、売買代金は縮小の方向へ。株価も連れて下落へ。となったのでした。

売買代金4300億円ではどうにもなりません。ゲリラ株はババ抜きの状態になってきました。昨日S高となった富士紡は買い気配で始まったものの、高値98円から下げ始め、結局は83円(-3)と安くなりました。ダイワボウも高値100円から下げて、86円(-15)。1日2日のはかないババ抜きでした。

いきなり飛びついて上昇し、翌日は急落するという動きでは、いかに相場上手であっても、大方は高値つかみになります。この膠着した市場で、唯一元気があるのは、目先追いの個人投資家だけですが、こういうことが繰り返されて、しだいにしこり玉が膨らみ、買いの回転が効かなくなって、ついには買い手が無くなるということになります。

《デンドラ》の話は今日で当座は打ち切るつもりです。昨日までは「上抜き率」に注目してきましたが、波動パタンの情報は「上抜き率」だけではありません。例えば「上昇率」です。昨日の2波動の下降パタンの情報の図([0xxx][1xxx][2xxx]・・・[9xxx])を見ると、上昇率の全体の平均は21%とあります。さらに細かく見ると、上昇率の高いものは、[0xxx]の23%、同じく[1xxx]の23%があります。この2つの下降パタンが出た後の次の上昇波動は、他のパタンよりも大きくなるということです。

2月4日の「下降波動のパタン」の図を見ると、 パタン[0]は急上昇につぐ急上昇の形であり、パタン[1]は急落につぐ急落の形です。正反対のパタンですが、共に、次にくる上昇波動は「大きい」ということを示してします。

今日は[1xxx]について述べますが、パタン[1]は、a→bと下げ、b→cと反発するが、cの戻り高値は低く、a→cの下げ幅の半分まで戻らない。c→dは先の安値(c)を下抜いて下げていく。という形です。

しかし[1]のパタンとなった後に、8%波動が上昇へ転換すると、安値(d)から23%の上昇率となることが、情報からわかります。8%波動が上昇転換してから買うと、平均して10.4%の利益がでるということもわかります。

[1]のパタンだけでも、かなり食指の動く買い場であることがわかりますが、[1]パタンに続いて、また[1]パタンとなった(つまり[11]のパタン)ときはどうでしょうか。[11]パタンの後はどうなるかは、次の情報です。


[11]パタンの次の上昇波動は、平均して26%の上昇をします。8%波動が上昇転換してから買うと、平均して12 .8%の利益がでます。(ただし8%以上の利益がでる勝率 は48.2%)

相当なものです。さらに[1]パタンを重ねて、[111]のパタンになったときはどうか。


[111]パタンの次の上昇波動は、平均して30%の上昇をします。8%波動が上昇転換してから買うと、平均して15.9%の利益がでます。(8%以上の利益がでる勝率 は54.4%)

簡単なことです。グラフを見て、(8%波動で)下降パタンが[111]になった銘柄を見つければ、@底値で買うことができたときは30%の上昇があり、A8%波動が陽転したのを確認して買えば、買ったところから15.9%の上昇が見込めます。

こういう波動の統計が背景にあって、こうなればどうする、ああなればどうする、ということを考えればよいのではないでしょうか。


(03.2.10) TOPIX 842P(+3) 日経 8484円(+36) 6.7億株 (4065億円)


先週末のNYは7864ドル(-65)と4日続落。ナスダックも1282P(-19)と今月では最大の下げ。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1970万株、買いは2150万株、差し引き180万株の買い越し。とりあえずは5日連続の買い越しであるので、じわじわと買い戻しは持続しているのか。

1月22日、23日、24日の3日間は出来高が10億株を超え、特に24日の売買代金は7500億円と膨らんだので、この調子だと75日線の突破は固いと思っていました。しかしこの2週間で株価は下落し、市場はすっかりヤル気を失ってしまいました。今日の出来高は6.7株、売買代金は4000億円。

1月末の活況時の出来高上位(50円額面換算)を見ると、22日は@みずほH 12000万株、AUFJ 6400万株、Bドコモ 5000万株、Cクラリオン 3800万株、でした。23日は@みずほH 7100万株、A日立 5300万株、Bドコモ 4600万株、CUFJ 4200万株。24日は@みずほH 11000万株、AUFJ 9900万株、Bドコモ 4600万株、C東芝 4000万株、といったふうで、この時期の出来高の増加は、みずほ、UFJなどの銀行株の買い戻しが大半であったわけです。

いま外国証券の朝方の注文が、5日連続の買い越しとなっているのは、1月末に買戻しをしなかった分を、いまじわじわと買い戻している感じです。

銀行株のカラ売りも、どうやらいうことを聞かなくなっているうえに、借り株によって売り叩いたものは、この3月期末に株券を返済せねばなりません。

銀行株は三菱東京を除いて、三角保合いになってきました。三角保合いの結末は上放れるか、下放れるかのどちらかです。たぶん買戻しがまだ残っていると推測できるので、上放れる可能性のほうが高いのではなかろうか。そうなれば1月末の再現です。


(03.2.12) TOPIX 857P(+14) 日経 8664円(+179) 10.4億株 (6406億円)


東京市場が休場の間のNYは、7920ドル(+55)→7843ドル(-77)と底もみの様相。ナスダックは1296P(+14)→1295P(-1)。米国市場はイラク問題が直接響くこともあって、反発できていませんが、東京市場は活況となりました。

まず、外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1990万株、買いは2640万株。差し引き650万株の買い越しは、6日連続の買い越しです。1月16日から1月24日まで、7日連続の買い越しとなって、TOPIXは75日線を3日(4日間のうち3日間)上回ったのでした。

昨日は、@銀行株が出来高を増加させたことが1月24日の上昇の原動力であり、Aちょうど銀行株のグラフは三角保合いになっているので、上放れる可能性がある、といいましたが、今日はこれが早くも実現し、ホンマカイナの心境です。

今日の(50円額面換算の)出来高は、@みずほH 12000万株、AUFJ8800万株、Bドコモ 5600万株、C日立造3200万株、DNTT3100万株。まさに1月24日の再現です。

グラフは、みずほHとUFJは先の戻り高値を上抜き、三角保合いからの上放れと上昇波動入りを証明しました。明日以降は、遅れていたカラ売りの買戻しがでてき、3日4日は上昇が続くのではなかろうか。

銀行株のグラフから見て、動きがよいのは、@UFJ→Aみずほ→B三井住友→C三菱東京 の順です。マイナス材料が大きかった順に、グラフがよくなっているのは、この上昇はカラ売りの買い戻しが原動力であるということでしょう。

この銀行株の買い戻しに加えて、12月来物色されている低位株はほとんどの銘柄が、上昇波動を持続しています。(超ゲリラ株は別にして)米国の大きな変化がない限りは、当面の東京市場は強いはずです。

今日のTOPIXは75日線を上抜きました。近々、上昇波動入りを確認できそうです。売買代金が7500億円を上回るかどうかが、当面の最大関心事。


(03.2.13) TOPIX 853P(-4) 日経 8599円(-64) 9.4億株 (6088億円)


NYは7758ドル(-84)と続落。ナスダックも1278P(-16)と下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2870万株、買いは2490万株で、差し引き380万株の売り越し。 先月1月28日に、
    @米国株は中勢の下降波動に入ったこと、

    ANYダウの中勢波動(3〜12か月)のチャート上の下値のメドは、1)7903ドル、2)7772ドル、3)7615ドル、4)7441ドル、があり、7772ドルでは止まって欲しいところですが、最悪の7441ドルでも、ここから550ドルほどの下落。

    Bナスダックのチャート上の下値のメドは、1)1319P、2)1284P、3)1187P、4)1133P、です。1319Pは今日にもつく値段ですが、1284Pになれば、75日線までのリバウンドはあるのではないか。
といったことを書きましたが、NYダウは、止まってほしい 2)7772ドルまで下落してきました。ナスダックも、2)1284Pを少し下回ったので、リバウンドがあってよい株価水準になったと思っています。

東京市場は米国株安の割にはしっかりしていたというべきで、銀行株は今日も、@みずほ141(+4)・16000万株、AUFJ166(+7)・11000万株、Bドコモ246(+2)・6300万株、C高周波93円(+5)・5500万株、D三井住友403(+15)・5500万株 と大出来高。

銀行株と高周波に出来高が集中し、一般銘柄で1000万株を超えたのは、高周波・日立造・NEC。・中山鋼・日軽金・日興コの6銘柄ばかりでした。集中せずに幅広く上昇してほしいところです。

1月29日に、右と同じ8銘柄(これは12月から大出来高となった銘柄)を掲げ、青線を割り込むまでは上昇トレンドを持続している、ということを述べました。

ケンウッドは、一瞬青線を割り込みましたが、翌日は大陽線で復帰し、いまなお8銘柄の上昇トレンドは崩れていません。(その後波動を作った銘柄が出たので、新たな下値水準はピンク色で示した)

日経平均やTOPIXは新年大発会と同じ水準にありますが、これら銘柄が上昇トレンドを持続しているあいだは、(日経平均・TOPIXが下落しようと)、投資家はへこたれていない。という証です。


(03.2.14) TOPIX 858P(+5) 日経 8701円(+102) 11.5億株 (7820億円)


NYは7749ドル(-8)と小幅続落。ナスダックも1277P(-1)とわずかに下落。だいたいがこのあたりは値ごろ感がでるはずで、米国株もひと反発あってしかるべき水準です。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2340万株、買いは2180万株で、差し引き160万株の売り越し。

10-12月期のGDPが発表されました。前期比で+0.5%の伸びというのは、多くの経済研究所などがマイナスを予想していたので、案外によかったのですが、これは実質GDPの話です。名目GDPは-0.1%とへんこんでいますから、その差は-0.6%あります。よかったと実感できないゆえんです。

2月限オプションのSQでしたが、何事もなく通過。出来高はSQがあったとはいえ11.5億株です。(SQにからむ出来高はどれくらいあるのでしょうか。225銘柄について、1銘柄20万株あったとしても4500万株ですから、SQ抜きでも10億株ができていることは確実です。

さらに売買代金は7800億円ですから、正味でも7000億円はできているはずで、この出来高・売買代金を背景にして、TOPIXは75日線を3日連続して上回りました。順位相関は+80を超えていますが、この出来高が続く限りは、順位相関も頂点から横ばいが続きます。(これこそが強い相場の典型となるのですが)

定点観測している7銘柄の最近のグラフを掲げます。(鹿島は除く)

波動の下値を切り上げ、高値も切り上げている最もすばらしい銘柄は、@新日鉄、Aみずほ です。

安値は上がっているが、高値を更新していないのがB野村。波動の分類では「はらみ」にあたります。(これはいずれは上抜くはず)

下値は切り下げてきたが、上値を上抜きそうなのがCNTTです。(上抜けば、波動の分類では「つつみ」になる)いまのところは上値のメドは450(千円)くらいのところですが、これが上抜けると上値のメドはグンと上方(500千円を超える)にシフトします。

D住友鉱は下値を割り込んだ上、75日線も割り込み、このままでは中勢の上昇トレンドが転換の黄色信号が点滅という感じです。

もっとも低調なソニーですが、4600円どころで下値模索をしているものの、反騰へのきっかけが出てきません。いったん反発すれば、5300円くらいの上値はありそうですが、需給がまだ悪いのか。ただし出来高は回復傾向にあるので、反騰の時期は近づいているように思います。


(03.2.17) TOPIX 861P(+3) 日経 8771円(+69) 10.0億株 (6456億円)


週末のNYは7908ドル(+158)と大きく反発。ナスダックも1310P(+32)と上昇。イラク開戦は延びるようだの感触です。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2060万株、買いは3870万株と膨らみ、差し引き1810万株の大幅買い越しとなりました。

東京市場は、低位株が堅調の一方で、ハイテク株が米国安にひっぱられて、出来高・売買代金の増加のわりにはTOPIX・日経平均の上昇はわずかなものにとどまっていましたが、今日は米国高を受けてハイテク株が指数を押し上げました。

米国市場は、ダウ・ナスダックともに、下ヒゲ足の翌日に大陽線となったので、しばらくはリバウンドが急調子になる感じです。

NYダウでいえば、25日線が8200ドル、 75日線が8400ドルの水準にありますが、当面は8200ドルを目標に反発しそう。ナスダックは、すでにアヤ戻しの水準である9日線を上抜いているので、25日線までの戻りはほとんど有望であり、25日線の1347Pをクリアして、75日線の1379Pへ戻るかどうか。というところです。

東京市場も、今日は筋の通った銘柄が人気となりました。出来高が1000万株以上あった14銘柄のうちゲリラ株は、山水とセザールだけでした。

定点観測7銘柄のうち、野村がようやく高値を上抜き、NTTは7日連続の陽線となるなど、まともな銘柄を買おうという動きが出てきました。実によい傾向です。

ちょうど《デンドラ》のヘルプ・マニュアルを書いているところなので、野村の10%波動による上限線・下限線を描いたグラフを掲げます。(上限線・下限線は「前波動基準」の中位線と1/4位線です)

赤線は中位線ですが、これは並みの上げであれば、半数の銘柄はこの水準まで上昇するという線です。ピンクの線は1/4の銘柄はこの水準に達するという(1/4位線)で、これは人気化したときのメドとします。

図のa,bでは、赤線まで上昇するのが限界でした。今はcの赤線が控えていますが、これはたぶん突破して、(1/4位)のピンク線と赤線の中間くらいまでは上昇するのではないか。というのが、今の野村についての考えです。( 赤線は1573円、ピンク線は1744円の水準です。)

まあ株価が赤線まで戻れば、売っておくというのが正しいのですが、野村が赤線を突破するようであれば、この先の東京市場はかなりの活況になるはずですから、この際は赤線を突破して欲しいところです。


(03.2.18) TOPIX 856P(-5) 日経 8692円(-78) 10.0億株 (6418億円)


米国市場は祝日で休場。週末に急反発があったので、週明けはどれほど続伸するのかと楽しみにしていましたが、休みだったか。

ということは米国市場は3連休を知りながらの週末の急伸であったわけです。この休み中に、なにが起こるかわからないと少しでも懸念があれば、そうは上昇しなかったはずで、あらためて先週末の上昇は強かったのである、と思わざるをえません。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2160万株、買いは2 840万株で、差し引き680万株の買い越し。

東京市場は日経平均8800円の戻り売り水準へきているので、やや利食い売りが優勢となりましたが、12月来の低位・大出来高株が2巡目の買いとなり、ケンウッド184円(+7)、三協ア151円(+9)、クラリオン154円(+13)と上昇。

一方でこの反発の原動力であった銀行株の買い戻しが一巡したようで、大手4行は大きく下落。特に増資を発表したばかりの三井住友は前日に続いて大きく下落し343円(-31)、三菱東京も619円(-18)。これは戻り一巡と見ての売り直しか。あるいは売り方の最後の抵抗か。たぶん3月初旬までは、売ってもそれほど下げないのではないか。

この上昇が続くかに関連して、最も注目しているのは、@野村、Aみずほ、BNTT ですが、今日はNTTの《デンドラ》による上限線・下限線(10%波動の前波動基準)のグラフを掲げます。

上限線(中位)は赤色、上限線(1/4位)はピンク色。下限線(中位)は茶色、下限線(1/4位)は紫色です。見方は、そのときの波動が、
  1. 上昇波動のときは、上限線を見て上値のメドをさぐる

  2. 下降波動のときは、下限線を見て下値のメドをさぐる
ということです。上昇波動にあるときに、下限線を見ても意味はありません。下降波動にあるときに、上限線を見ても意味はありません。(このグラフは前波動基準の上限・下限だから)

NTTは、最近は人気化することがなくなったので、上限線(中位)が上値のメドになっています( 図のa,b,c)。下値のメドも下限線(中位)が中心です( 図のA,B,C,D)。

今は上昇波動の最中にあるので、上限線(中位)と上限線(1/4位)が上値のメドになります。

株価が上昇して上限線(中位)まで達すれば、「並みの上昇力」であり、下落して下限線(中位)まで達すれば、「並みの下落」です。NTTの今回の上昇力がどれほどであるのかは、上限線(中位)の赤線まで上昇できるかどうかで判断できます。



グラフ下部にある「波動パタンの情報」欄を見ると、
  1. 前波動からの上限線(中位)の水準は478円
    上限線(1/4位)の水準は529円
    とあります。(上図の青枠の数字)478円まで行くかどうかを注目しているわけです。

  2. 今波動からの上限線(中位)の水準は466円
    上限線(1/4位)の水準は486円 とあります。(上図の赤枠の数字)
なお、 昨日掲げた野村の波動パタンの情報欄の図を忘れていましたので、昨日の記事に追加して掲げました。


(03.2.19) TOPIX 853P(-3) 日経 8678円(-14) 9.3億株 (5782億円)


NYは8041ドル(+132)と続伸。ナスダックも1346P(+36)へ続伸。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2460万株、買いは1840万株と縮小し、差し引き620万株の売り越しとなりました。

米国高を受けて高く始まったものの、日経平均8800円の壁が意識されて、その後はジリ安。銀行株はひところの出来高を伴った上昇から一転し、毎日値を下げていますが、これが市場のムードを悪くさせています。

《デンドラ》で銀行株の当面の下値のメド(10%波動による)をみると、

@みずほ (124円)→114円〜104円
A三菱東京 (612円)→607円〜563円
BUFJ (153円)→139円〜124円
C三井住友 (331円)→330円〜294円

となっています。(UFJだけはまだ上昇波動にあるので、今波動基準のメド。ほかはすでに下降トレンドに入ったので、前波動基準のメドです。)

だいたいが、今日の株価は下値のメドに近づいており、明日さらに下げれば値ごろ感が出て、反発しそうです。そうは悲観していません。

一方、年末に大出来高となった低位株には買い物が集中し、新高値へ抜けるものが多く出ました。

先日から掲げている低位8銘柄のうち、今日は@クラリオン 179円(+25)、Aいすゞ 61円(+4)、Bケンウッド 189円(+5)、E三協ア 151円(0)、Iボッシュ 225円(+14)と、5銘柄までが出来高ベストテン入りです。

これら低位株の上昇が需給悪による銀行・ハイテク株の下落と相殺し、日経平均・TOPIXの下落を防いでいますが、上昇が急調子となってきたので、いつまでも上昇し続けることを期待するわけにはいきません。

今日上昇した銘柄の上値は、予定しているメドに近づいてきましたから、この急調子な上昇はあと3・4日続くかどうか。

それまでに銀行株が反発するのかどうかが焦点。


(03.2.20) TOPIX 849P(-4) 日経 8650円(-27) 7.9億株 (6204億円)


NYは8000ドル(-40)と反落。ナスダックも1334P(-12)と小幅反落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2430万株、買いは14 40万株と昨日からさらに縮小し、差し引き990万株の売り越しとなりました。

低位株の物色VS銀行株・ハイテク株の下落という図式は変りがありませんが、銀行株の急落が低位株の利食い売りを誘い、全般は弱い動きとなりました。

銀行株の大幅下落は、売り叩きに原因がありますが、今日はそれもクライマックスに達した様子です。とにかく出来高が常軌をはずれています。

50円額面換算の出来高をみると、@三井住友 312円(-19)37000万株、Aみずほ 111円(-13)14000万株、BUFJ 141円(-12)9800万株、C三菱東京 577円(-35)4800万株です。 三井住友の3億7000万株の出来高というのは、度外れています。

その昔、バブルのころに、新日鉄が3億株を超える出来高となったことがあります。当時の弊社の株価データは3億2000万株までしか記憶できなかった(今は9億9990万株まで記憶する)ので、閉口した経験がありますが、今日の三井住友の出来高はこれを上回ります。

三井住友は3000億円の優先株の発行を決めました。@その引き受け先は外資(ヘッジファンドが多い)が中心である、A優先株の引き受け単価は今週中に決める。というものでした。これは大きな大きなミスでした。

優先株は配当が普通株よりも高いので、優先株を引き受けようとする企業はまずまずあります。(なければ優先配当を高くすればよいので、よほどの信用不安がない限りは増資は完了する)問題は優先株の発行価格です。これは時価に近いものとせねばなりません。

結果、どういうことが起きたかというと、優先株を申し込もうとする投資家(ヘッジファンド)は、
  1. 三井住友の株価をカラ売りする。
  2. 株価が下落し、優先株の価格は低いものになる。
  3. 低価格で優先株を購入できる上、カラ売りによる利益を上げる。
という行動を取りました。優先株が普通株に転換できないのであれば、カラ売りして株価を下落させ、低価格で優先株を購入できても、カラ売りの決済を買い戻しで行なうしかないなら、買戻しによる株価上昇が、大きなリスクとなります。

しかし普通株に転換できるのであれば、買い戻しをすることはいらず、購入した優先株を普通株に転換して、これを買い方に渡せばよいだけのことです。高い株価でカラ売りしておき、安い優先株を現渡しすればよいのです。

つまりは、今回の3000億円の優先株発行による増資は、リスクなしに、カラ売りで儲けるというチャンスを、わざわざ作り出したことにほかなりません。「リスクがない」ということが、今日の出来高3億7000万株に集中した。ということでしょう。いったいこの増資の幹事証券はどこであったのか。お粗末なことです。まあ三井住友から大目玉を食うことは当たり前ですが、せっかく盛り上がってきた市場のムードに冷や水を浴びせたのは、残念なことです。

しかし、三井住友の優先株の発行条件は明日にも決まるそうですから、今日のような「取り放題」のチャンスは明日でなくなります。ちょうど4銀行株の株価は、昨日いった下値のメドにやってきましたから、これ以上の無軌道・無頼ぶりは許されません。


(03.2.21) TOPIX 840P(-9) 日経 8513円(-137) 7.5億株 (5751億円)


NYは7914ドル(-85)と続落。ナスダックも1331P(-3)と小幅ながら続落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1780万株、買いは2140万株で、差し引き360万株の買い越しとなりました。

三井住友の優先株の発行条件が決まり、312千円が普通株への転換価格となりました。昨日の終値にしたわけです。

今日はどれほど反発するかと見ていたら、買い気配で始まり、いいぞと思っていたら、327円で上昇は終り。その後は売り直されて一時はマイナスとなったが、ようやくにプラスで引けました。

銀行株がさえないままだと、低位株の利食い急ぎになります。大方の低位人気株はマイナスとなって、日経平均・TOPIXともに下落。

TOPIXは75日線をクリアすること6日間でしたが、昨日わずかに下回り、今日は再クリアがあればと思っていましたが続落となりました。しばらくはいけません。

来週にも新日銀総裁が決まるような報道ですが、これはそうは材料にはならないのでは。

「オール投資」の記事に、日銀総裁の在任中の日経平均の騰落率(就任時の株価から退任時の株価の騰落率)(東海東京リサーチセンター調)が載っていました。 バブル崩壊以来の総裁では、@三重野(-49.9%)、A松下(-12.2%)、B速水(-49.3%。株価は02年11月のもの)です。

三重野総裁のときは、バブルをつぶす気であったので、株価もピークから一転して、一気に下げたのでした。速水総裁のほうは、在任時に20000円の戻り高値をつけて、そこから8300円まで下げたのだから、正味の下落率は-60%に達します。歴代総裁のなかで最も株価が下落したときの総裁でした。

厚生年金基金の代行返上による売りがあるとかで、ソニーは新安値に進み、反発の気配が見られません。《デンドラ》による下値のメドは4565円〜4125円になっています。今日は4590円なので、このゾーンに近づきました。





(03.2.24) TOPIX 838P(-1) 日経 8564円(+51) 6.0億株 (4326億円)


週末のNYは8018ドル(+103)と反発。ナスダックも1349P(+17)と上昇。しかし 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2180万株、買いは1550万株と少なく、差し引き630万株の売り越し。

月曜日ともあって、商いは薄く、銀行株の出来高が多かったほかは、出来高上位4社が1000万株を超えただけの低調ぶりです。TOPIXは6日連続陰線となり、9日順位相関も-80の手前まで下落し、今週中には反発がありそうですが、材料がありません。

《デンドラ》のヘルプ・マニュアルは140章になる予定です。(カナル2に関係するマニュアルが250章あるので、全体では400章近いマニュアルになります。)

140章のうち、今日まで書いたのが117章。平日では1日に3章、休日で5章の執筆ができるので、今週中には何とか終わらせたい。(マニュアルを書き出すと、集中してしまうので、結構ヘトヘトになります。ああ、早く楽になりたい。)

ということで、今はほとんど現実の相場から眼が離れているので、今月はなにかにつけ《デンドラ》を引き合いにして、この記事を書いてきましたが、今日もそのデンです。

図はTOPIXの4%波動による上限線と下限線です。株価の上方にある、@赤色線は「前波動基準(中位)」の上限線で、上値のメドになります。これはいったん確定したら変化しません。A空色線は、「今波動基準(中位)」の上限線で、やはり上値のメドになります。これは株価が変化すれば変化することがあります。

株価の下方にある、@茶色線は「前波動基準(中位)」の下限線で、下値のメドになります。これはいったん確定したら変化しません。A青緑色線は、「今波動基準(中位)」の下限線で、やはり下値のメドになります。これは株価が変化すれば変化することがあります。

グラフ画面最上部に、ピンク色の縦線と空色の縦線があります。
  1. ピンク色の縦線の日は株価が上昇波動にあり、この時期は上限線を上値のメドにします。
  2. 空色の縦線の日は株価が下降波動にあり、この時期は下限線を上値のメドにします。
  3. 上昇波動のときに下限線を見ても意味はありません。下降波動のときに上限線を見ても意味はありません。
ピンク色の上昇波動のときの波動のピークの株価は、だいたい上限線で止まっています。空色の下降波動のときの波動のボトムの株価は、だいたい下限線で止まっています。

もちろん上限線を突破し、下限線を突破することはありますが、その確率は25%で、75%は上限線・下限線の範囲内におさまります。

TOPIXは、現在はまだ「上昇波動」にあるので、上限線のほうが有効で、862P〜887Pが上値メドになっていますが、株価がさらに下落して826P以下になると、「下降波動」入りします。このとき、下値メドが出されます。


(03.2.25) TOPIX 819P(-19) 日経 8360円(-204) 7.5億株 (5554億円)


NYは7858ドル(-159)と下落。ナスダックも1322P(-26)と前日の反発以上の下げ巾となりました。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1990万株、買いは1960万株と共に少なく、差し引き30万株の売り越し。

@米国安、A北朝鮮のミサイル発射、B117円前半の円高、とよい材料は何も無く、C日銀の新総裁の選任も案の定、評価されず。(マイナス評価だったのか?)

東京市場は寄り付きから下げて、前引けまで下げる一方。その後は下げが緩慢になりましたが、アジアの西にはイラク、東には北朝鮮とわけのわからぬ国がごちゃごちゃと動いて、相場を乱します。

ともかく今日の大幅な下落は、買い手が不在であることを強く印象づけました。TOPIXは昨日まで6日連続の陰線をつけていましたが、下落巾はたいしたことはありませんでした。期末に向けて株価維持のためのなんらかの対策が出るのでは、の期待(とういか警戒というか)があったのでしたが、どうもそうではないらしい。

北朝鮮も昨年の小泉首相みずから出かけた北朝鮮との交渉が、かえって北朝鮮を自爆的行動にかりたたせてしまい、この内閣は何をすることもできない。という判断が今日の売りでしょう。今日の7本目の陰線は重かった。

昨日は、TOPIXの4%波動はまだ上昇波動にありましたが、今日の下落で一気に陰転し下降波動になってしまいました。
  1. 逆張りの条件表No.2「日経平均陽用'96」は買いマークを出しましたが、これをもって直ちに買いとすることはできません。明日、837P以上へ急反発しない限りは、明日も買いマークが連続してつきます。買いマークがでなくなるまでは、買いの時期ではありません。

  2. 4%波動は陰転したので、《デンドラ》の新しい下限線が決まりました。@前波動による下値のメドは801P、A今波動による下値のメドは775Pです。
図では、前波動による下限線は茶色で、今波動による下限線は青緑色で表示されています。4%波動が陰転したのは、図ではA,B,C,D,Eの5回あります。

「前波動による下限線(茶色)」と「今波動による下限線(青緑色)」の位置関係に注目すると、A,B,C,Dは今波動の下限線のほうが前波動の下限線より上位にありました。

今回のEは違います。前波動の下限線よりも今波動の下限線のほうが低くなっています。私の判断では、このことは実によくない位置関係です。この後の株価は、最低でも茶色線の801Pへ下落し、ことあれば青緑色の775Pまで下落する可能性があります。 801PはいうまでもなくTOPIXの新安値ですから、ここまで下落して、何の対策も出ないようだと775Pが現実味を帯びてきます。心配です。

(今日は《カナル2》で、波動のパタンを抽出する方法(完全には無理だが)を書く予定でしたが、相場の急変があったので、後日にずらせます。)


(03.2.26) TOPIX 818P(-0) 日経 8356円(-3) 5.9億株 (5127億円)


NYは7909ドル(+51)と昨日の下げ巾の1/3を戻しました。ナスダックも1328P(+6)と反発しましたが、昨日の下げ巾-26Pに比べれば、昨日の反発は注目すべき程のものではありません。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2550万株、買いは1570万株と買いは減少し、差し引き980万株の売り越し。

NYの反発と、昨日の下げが大幅であったので、このリバウンドもあって、朝方は小高かったものの、積極的な買いは入らず、後場は膠着状態。出来高は薄く、出来高上位社だけが1000万株を超えるというありさまでしたが、銀行株は50円額面に換算して、@みずほH 26000万株、AUFJ 9800万株、B三井住友 9200万株、C三菱東京 3500万株と大出来高となりました。

先日掲げた銀行株の下値メド(の安いほう)は、
@みずほ 104円(100円)
AUFJ 124円(135円)
@三井住友 294円(287円)
@三菱東京 563円(539円)
でしたが、UFJを除き、すべてこの下値メドを割り込みました。相当な下げ圧力でした。

《カナル2》を使って、波動のパタンを抽出したいがどのような条件表を設定すればよいのか。という質問がたまにあります。例えば、底値圏で出る「W底」の検索はできないか。というものです。

結論からいえば、コンピュータがパタンの認識をすることは、実にやっかいであり、認識させようとすれば、それなりのプログラムを作るしかありません。そうしてプログラムを組んでも、Aさんが思うW底とBさんがイメージしているW底は完全に同じものではないので、これはW底ではないと一方が思うものをW底と判定することもあるでしょう。

図@が「W底」ですが、この基本的な要件は
  1. eはcより高く、
  2. dとbは同じくらいの水準で、
  3. aがcの水準を上抜いたとき
に「W底」が完成する。
としましょう。しかしこれだけのことでは、AさんBさんのイメージどうりのW底は決められません。

例えば、図Aのようにeの前は急上昇していたとき、これは底値圏でのW底ではないでしょう。となると、eより古い時期の波動がどうであったのかを調べなければなりません。

図Bのようにc→dの上昇巾がごく小さいときはW底と認めてよいのでしょうか。どれほどの上昇巾であればよいのか。このあたりの基準も必要です。

図のCのように、d→cが1日か2日で上昇し、c→bが50日の下落をしたときはW底とといってよいのか。となると、d→c→bの期間もチェックせねばなりません。

言葉でいえば「W底」ですが、コンピュータにやらせるとなると、多くのチェックが必要です。「W底」ひとつで、これですから、「三尊底」「保合い放れ」のパタン認識となると、一筋縄ではいきません。 人間にとっては簡単にできるパタン認識(ただし個人個人の認識には差があるが)ですが、コンピュータは実に不得手です。

《カナル2》にはこういったパタンを認識する機能はありませんが、条件表の工夫しだいで、これに近いものは検索できます。《カナル2》の条件表に使える「加工」は、《カナル2》チャート事典にあるものがすべてです。これを組み合わせて、なんとかW底に近いものを検索し、その後は人間の眼で見て、分別をする。ということになります。

時間がなくなったので、今日は条件表の設定例だけを掲げ、明日にでも、この解説をします。



(03.2.27) TOPIX 819P(+0) 日経 8359円(+2) 7.4億株 (5774億円)


NYは7806ドル(-102)と昨日の下げ巾の倍ほど下げ、ナスダックも1303P(-25)と昨日の戻りの4倍ほど下落。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2590万株、買いは2100万株で、差し引き490万株の売り越し。

東京市場は軟調な始まりでしたが、日経平均が8266円、TOPIXが810Pの安値を出すと、さすがに突っ込み警戒感がでて、買い戻しによってなんとかプラスに引けました。

3月半ばまでは、@追い詰められている銀行が保有株式を処分する。Aイラクとの開戦がこの時期と予想されている。B東京三菱の増資の公募価格がきまる。などマイナス材料ばかりですから、積極的な買いものは入りません。

これを覆すのは政策ですが、これが期待できないとあっては、カラ売りのしほうだいです。TOPIX・日経平均は、逆張りの買いマークがついていていましたが、今日のわずかなプラスで、買いマークは消えました。

買いマークが消えてから買うならば、ほとんどの場合はプラスになります。といってもすぐに反発するときもあるし、2〜3日後に新安値になって、そこから反発することもあります。

最近の買いマークをみると、今日を除いて5度の買いマークがでています。
a.は1日だけマークがでて、買いマークが消えた翌日が最安値でした。

b.は1日出て、翌日は消え、3日目に再び出ました。初めの買いマークが消えた翌に買うと、3日目の大下げにあいますが、結局は、初めの買いマークの株価以上の上昇になっています。

c.は買いマークがつき、翌日消えて、さあ反発かと期待するところでしたが、確かに2日目は反発ものの4日目。5日目に下げ、ここが安値となりました。しかしこの後の株価の急反発によって、cの翌日の買いは間違いではありませんでした。

d.は3日連続で買いマークを出しました。マークが消えた日からなお2日連続で大きく下落しましたが、結局この買いも報われました。

さて今回ですが、感じではc.のようになるのではなかろうか。買い戻しでわずかに上昇するが、その後再度下落してダメ押しとなるのでは、と思っています。

昨日掲げた、「W底?」の条件表ですが、《カナル2》で波動に関係する「加工」は、
  1. 「カギ足」(転換日数を調べる)
    ec
  2. 「カギ肩抜」(肩抜き日数を調べる)
    波動の
  3. 「高値波動」(波動の高値の切り上がり・または切り下がりの回数を調べる)
    波動の
  4. 「安値波動」(波動の安値の切り上がり・または切り下がりの回数を調べる)
の4つのだけです。これを利用したのが、昨日の条件表です。図のような位置で買いマークがでますが、d-bが同じ株価水準であるかどうかは、条件表では設定できません。人間がグラフで見て判断するほかはありません。


(03.2.28) TOPIX 818P(-0) 日経 8363円(+3) 7.6億株 (5327億円)


NYは7884ドル(+78)と昨日の下げ巾の80%を戻し、ナスダックも1323P(+20)と昨日の下げの75%を戻しました。戻り巾が50%を超えるようでなくては話になりませんが、昨日の反発は少しは話しになりそうか。というところです。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1520万株、買いは2460万株で、差し引き940万株の買い越し。しかし先週の売買動向では、外国人は600億円の売り越しになっていたようですから、今日の買い越しも持続的なものではなさそう。

珍しいことにTOPIXは今日で3日間ピクリとも動いていません。この3日の前日比は、-0P,+0P,-0Pです。日経平均は-3円,+2円,+3円でまことに珍しい現象です。

株価の変動が小さくなるというのは、先の見通しが立たないか、強弱間が対立して拮抗しているかのどちらかですが、これまでの経験では、株価が動かなくなったときは、えてして次は下落することが多かったように思います。 そこで、以下のような条件表を設定して、日経平均で前日比が-20円〜+20円であった日が3日続いたときはどうであったのかを調べてみました。





この検索は《デンドラ》で行いました。今度の《デンドラ》は3000日分の日足データを扱うことができます。過去10年間の検索をしましたが、昨年2002年5月23日〜27日にかけて、+18円,-3円,0円という例があっただけでした。当時のグラフを掲げます。

昨年の2月から、景気回復をはやして上昇し、行きつかえたところです。日経平均は12000円にあり、これがピークとなりました。

なお条件表の「以上・以下」の欄(赤枠)の数字を-50円〜+50円に変更して検索したところ、2002年5月27日のほかには、2002年10月30日と2002年12月3日の3度が検索されました。全部が2002年であるのは、2002年以来、実に相場は霧につつまれて、見通しが悪いということを示しています。

2002年10月30日と2002年12月3日の日経平均のグラフは掲げませんが、上図の今日のTOPIXのグラフに赤○をつけ、a,b,cの符合を打っています。日経平均もだいたい同じ動きですから、どういう相場で「無風」になったのかは。おわかりでしょう。

無風の後は決してよい状況にはなっていません。


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