TOPIXをどう見たか・判断したか (03年1月)

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(03.1.6) TOPIX 860P(+16) 日経 8713円(+134) 3.2億株


東京市場が6日間の連休中の間のNYダウは8303ドル→8601ドルへと(+298)上昇。約3.6%の上昇となりました。ナスダックは1348P→1384P(+36。+2.7%)とやや上げ幅は小さいものの、同様に上昇。

新年の外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1300万株、買いは1080万株で、差し引き220万株の売り越し。

海外高(シカゴの日経先物は8760円)に連動して、東京市場の大発会は高くなりました。日経平均は昨年末より+134円高(+1.6%)と上昇したものの、NYダウの半分も上昇せず。また売買代金も2600億円と、発会の割には増加せず。

1月3日の日経新聞に今年の株価予想アンケートが掲げられていましたが、大方は1〜3月安値の10〜12月高の予想でした。米国では、1月末からのイラク問題。国内では、同じく1月からの金融庁の特別検査、3月へかけての持ち合い解消売り。がひかえていますから、1〜3月安の予想がでるのは、まあ当然のことです。

東京市場は、米国株式の動きが半分、国内要因が半分のウェートであると思っていますが、当座の米国株式の動向はイラク問題につきます。しかしこれを予想することは至難のことです。結局はNYダウ・ナスダックのグラフを見て、行方を判断するしかありません。

NY・ナスダックともに75日線からの反発となりましたが、NYダウは@先の波動の安値を下回ってからの反発であること、A3日に+265ドル高した日の出来高は12億株程度であり、市場エネルギーは大きくないことなど、やや気になります。(ナスダックは大丈夫)

同じ3日の日経新聞に、今年のNEEDSマクロ経済予測が発表されていましたが、これによると2003年の実質GDPは、@1〜3月が+1.7%→A4〜6月が+1.1%→B7〜9月が+0.3%→C10〜12月が+0.4%、と次第に鈍化しています。株価は半年先を予想しているとはいえ、実体経済の予想からは、後半高の予想はできにくいところです。

後半高となるには、イラク問題が短期決着する、日本の大幅な政策転換が行なわれる、などのことが起きねばならないかと思いますが、今の時点では、これらを前提とした株価予想はできません。

ほとんどの株価予想が前半安の後半高となっているのも気にかかります。往々にして予想が一致しているときは、その裏目が出やすいものですから、今年も(昨年もそうだった)前半高の後半安ということになるのでは。

前半高となるときの材料は、@個人投資家の利回り採算株の物色、A銀行への公的資金注入の可能性の高まり、でしょうか。(これは単なるカンです)


(03.1.7) TOPIX 853P(-6) 日経 8656円(-56) 6.7億株


NYは8773ドル(+171)と大きく上昇。ナスダックも1421P(+34)と上昇。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1420万株、買いが2140万株で、差し引き720万株の買い越し。

NYは意外ともいえる上昇をし、これにともなって外国証券の寄り付きの注文は、約1か月ぶりにそこそこの買い越しとなりましたが、それでも東京市場は反落するという無力さです。

出来高こそ6.7億株と増加しましたが、売買代金は4900億円と増えません。米国株に連動すべきソニーなどハイテク株も高寄りから下げてしまい、ここへ銀行株が、出来高も多くないのにズルズル下げては、もういけません。

年末の株価の動きは、1年前の同時期と同じような動きをしていました。大発会も昨年と同じく高く始まり、いよいよ昨年と似てきたなと思っていましたが、今日のTOPIXや日経平均は75日線に届いてからは下げに転じ、頭打ちの格好となりました。昨年は新年の3日目から下げ出しましたが、今年は2日目からの下げとなる感じです。

図は2001年9月〜2002年3月のTOPIXのグラフです。今日の株価位置は、昨年のグラフのAの位置にあたります。昨年も年末から株価が上昇し、75日線まで戻って頭打ちとなり、ここから新安値へと下げを加速しました。

毎年同じことの繰り返しとなるのは、下げ要因が3月末の銀行問題にあるためです。昨年は新安値に突っ込んで、このままでは3月の決算ができないという危機的状況に陥ったときに、ようやく政府が動きました。

@空売り規制、A2兆円規模の株式買取機構の発動、B銀行へ対する公的資金の注入などの話がでてきて(実際にやったことは@の空売り規制だけだったが)、2月初旬からの大反騰になったのでした。

今年も悲鳴が市場に充満してから、政府も何かの対策(公的資金の注入、新日銀総裁の決定、株式買取機構など)を出すに相違なく、ここから3月・4月へ向かって相場は高くなる。これが昨日いった前半高が想定できる理由です。


(03.1.8) TOPIX 839P(-14) 日経 8517円(-138) 5.4億株


NYは8740ドル(-32)と小反落。ナスダックは1431P(+10)と続伸。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1750万株、買いが1580万株で、差し引き170万株の売り越し。

ブッシュ大統領は向こう10年間で、総額6700億ドルの景気対策を打つと表明。これを受けての前日のNY株高でしたが、材料出尽くしとなりました。

それにしても、10年間とはいえ、日本円で80兆円の景気対策ですから半端ではありません。ただブッシュ大統領が次期も大統領を勤めるとしても、あと6年しか大統領職にはありません。(10年間というのは無理としても最低2年、再選があれば6年は続くのか)こういう長期的な政策が米国では打ち出せるのですな。うらやましい。

一方、日本は今日の日経新聞が報じているように、政界・財界を挙げて、消費税上げの発言が噴出しています。(私は消費税上げには反対ではありませんが)この政府は追い込まれて、次々に悪手を打っていきます。

消費税率を3%から5%に上げた橋本内閣は、ようやく盛り上がってきた景気をわざわざ失速させ、拓銀・山一の破綻への道を開きました。同じことをこの政府はやろうとしている。

消費税率引き上げは、今やるべきことでしょうか。小泉内閣が発足した当初、絶大な支持が得られたのは、特殊法人を民営化し、無駄を省き、効率的な行政を行なう。あるいは縦割り行政を改めて、硬直化した予算を適正に配分する。という期待があったからです。ところがこの部分のすべてが頓挫し、無駄を省けずに、増税だけが出てきています。

3日の日経新聞のNEEDSマクロ経済予測のことを、先日書きましたが、GDPの変化に最も大きなウェートを占める民間最終消費の予想は、2003年の@1〜3月が-0.2%→A4〜6月が+0.2%→B7〜9月が+0.2%→C10〜12月が-0.1%、とほぼ横ばいです。ほとんど個人消費は現状を維持できるかどうかのあやうい水準でしかありません。

ここへ消費税率引き上げの話がでてくると、当面は消費税率の低いうちに必要なものは買っておこうという特需がでるにしても、いざ税率アップとなった後の反動はキツイものになります。まあ今のような状況で消費税率がアップすれば、今度は拓銀・山一倒産のレベルではなく、業界2位3位の企業も安心できなくなります。

さてTOPIXのグラフです。今日の株価下落によって、当面の小勢波動の下落は決定したようです。 《カナル》明快・売買講座の「E足型で利食い」でも掲げていますが、波動のピーク時に出る足型としては、図の2つの足型を知っておけば十分です。 上図のTOPIXのグラフで、最近の小勢波動ののピークの足型をみると、
  1. 両抱き(これはあまり出ない)
  2. 上ヒゲ
  3. つつみ下げ
  4. 上ヒゲ
  5. 上ヒゲ
  6. つつみ下げ
となっています。この2つの足型は恐るべしです。


(03.1.9) TOPIX 839P(-0) 日経 8497円(-19) 5.7億株


NYは8595ドル(-145)と続落。ナスダックも1401P(-30)と下落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2460万株、買いが1230万株で、差し引き1230万株の大幅売り越し。

米国市場は巨額の景気対策が打たれることを織り込んだ後は、10-12月決算の発表が最大の材料になっており、昨日のように一部企業に悪い数字がでると下落しています。

クリスマス商戦が期待はずれに終わったので、今回の決算はあまりよくない感じですが、決算悪を織り込めば、あとはイラク問題があるにせよ、今回の巨額景気対策は景気の底支えをするのではないか、というのが一般的な見方です。(私はよくわからない)

東京市場は、前日はNY高にもかかわらず下げていたので、今日は逆にNYが下げても下げ渋る、という動きになりました。しかし出来高・売買代金は薄く、2日続落したので、カラ売りの買戻しが入って下げ渋ったという感じですから、ここで下げ止まりとはなりません。少し戻ればまた売り直されます。

いつまでこの調子が続くのかといえば、それは@イラク侵攻の開始、A一部銀行に公的資金注入の決定がされたとき、B日銀の金融政策の変更(国債の全額引き受けとか)、C政局が変化したとき(小泉内閣退陣)、などの事態になったときでしょうか。


(03.1.10) TOPIX 837P(-1) 日経 8470円(-27) 6.9億株


NYは8776ドル(+180)と反発。ナスダックも1438P(+37)と、いずれも前日の下げ幅を越える上昇となりました。

国連査察団が、いまのところはイラクが大量破壊兵器を製造している決定的な証拠はない。との発言で、イラク問題がやや緩和されるかという期待かのの上昇です。しかしブッシュ大統領は侵攻したがっている様子ですから、これはまだ材料としてはあやふやです。

NY株高にもかかわらず、外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2240万株、買いが1480万株で、差し引き760万株の売り越し。海外から見て、完全に日本株は投資対象ではなくなっています。

東京市場は、NYに連動して高く寄り付いたものの、すぐにマイナスへ転じました。今日は1月限オプションのSQであったので出来高こそ6.9億株ありましたが、売買代金は4900億円と水準以下。市場にエネルギーが出てきたと判断するには、いまのところは7000億円に乗せねばと思っていますが、全然不足です。

今の相場を見ていると、この先あまりよいことがあるとは思えない、のムードです。日本が生きていく道は、技術・ノウハウ以外にはありません。今日はソニー・シャープが上昇していましたが、市場の一部は技術力のある会社を狙おうとしているようです。 技術がない企業はいくら株価が安かろうとジリ貧になります。今日現在で株価が5000円を超えている企業(メーカー)は、@キーエンス、Aローム、Bマブチ、C任天堂、DSMC、Eヒロセ電、FHOYA、G日電産、H京セラ、I東エレク、と大方は部品メーカーです。

完成品メーカーは、あのトヨタでさえも3000円、ホンダで4000円というのが、最高の評価です。(シャープもレンジや冷蔵庫を作らずに、液晶だけ作っておれば5000円?) 部品に日本の活路があります。昨年末発売の週刊東洋経済で、「イノベーション大国日本」(竹内弘高)の記事がありました。これによれば2001年の米国における特許取得ランキングでは、上位10社のうち7社が日本企業であるそうな。

日本企業の米国における特許取得数は、@日本が32,924件、A台湾5,371件、B韓国3,538件、Cシンガポール296件、中国はたったの195件。生産コストの安さでは、完全に中国に負けますが、特許という知的財産では日本は圧倒しています。こういう土俵で勝負しなくては。

このあたりが今年のテーマになってくれば株価水準も随分と変ってくるように思いますが、そのためには、この特許を利益に結びつける戦略が必要です。あとちょっとで果実が実るように思えますが。


(03.1.14) TOPIX 845P(+8) 日経 8553円(+82) 6.8億株


連休中のNYは8784ドル(+8)→8785ドル(+1)と高値圏を維持。ナスダックも1447P(+9)→1446P(-1)と値もちがよい。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2720万株、買いが2360万株で、差し引き360万株の売り越しになったとはいえ、買いが2360万株と増加したのはよい兆候です。

しかし市場エネルギーは好転しません。出来高は6.8億株ながら、売買代金が5000億円では、とうてい75日線を上抜くことはできません。 クラリオン(97円)、ユニチカ(60円)、三協ア(115円)といった値の安いものが活発に取引されているのは、個人投資家の売買になるもので、個人投資家の投資意欲は新年になって、やや盛り返してきた感じです。

一方で法人の持ち合い解消売りが出て、住金は38円まで値が剥げ落ちているのに、さらに売りが出てきます。富士通も321円まで下げていても下げ止まりとならないのは、法人の売りがまだまだ続いているようです。

となると持ち合い解消売りがでない銘柄を物色するほかなく、今日の出来高上位になったクラリオン・三協アや今日値を上げていた津田駒・阪和興のような、非財閥系の小さな銘柄が動くだけです。 当然にこれら銘柄が上昇したからといっても、市場に対するインパクトはなく、まあ今はゲリラ株しかさわることができない状況といえます。


(03.1.15) TOPIX 855P(+9) 日経 8611円(+58) 8.7億株


NYは8842ドル(+56)と上昇し200日線の8919ドルに近づきました。ナスダックも1460P(+14)と上昇。こちらはすでに200日線をクリアしているので、11月高値の1487P(終値)を上抜くかどうかという羨ましい状況になってきました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2180万株、買いが2170万株で、差し引き10万株の売り越しながら、昨日に引き続いて買いが2000万株を超えました。 外国人は1月2月には買い越すことが多いのですが、この調子だと例年のように、外国人の売りは心配しなくてよいのかも知れません。

今日は出来高が8.7億株と急増しました。売買代金はまだ6200億円ほどですが、銀行株に商いが集中し、銀行株が足を引っ張らねば、その他の銘柄では自律反発狙いの買いが入っているので、日経平均・TOPIXは堅調になります。とはいえ、買いの動機は「自律反発狙い」であるので、自律反発した後も続伸するかどうかは心もとないといわざるを得ません。

自律反発の限界は、第一には25日線の水準、第二には75日線の水準がメドになります。自律反発が25日線で終わりそうな銘柄よりも、75日線まで戻りそうな銘柄を狙うほうが、当たり前のことながら有利です。

75日線まで戻るということは、上昇波動入りの可能性が高くなったということです。その兆候は小波動のボトムが切り上がっているという点に現れます。

目についた例を掲げます。フジクラは小波動のボトムが、a→bへと切り上がり、3つ目のボトムcから上昇をしています。a、b、cの株価は「主な波動」が表示していますが、a,b,cのその日にボトムであることはわかりません。何日か(3〜5日くらい)たって、ここがボトムであったとわかります。

a→bと波動が切り上がったことが確認できるのはbから3〜5日たった日ですが、bの株価を「主な株価」が初めて表示したその日に買う必要はなく、その後の高値Pが出た後の反落時が買いの狙い場となります。(Pの波動の高値を「主な株価」が表示してから、買い場を狙う)

この場合でも、cのボトムの日は、その日にはわかりません。@順位相関が上向いたとか、A下げ止まりの足型が出たとか、B上昇開始の足型がでたとか、という現象を頼りに上昇に賭けるほかはありません。

上昇が始まった(cが出たらしい)と判断して買ったが、株価は下落してしまった。ということも当然に起きます。このときは、bの安値を下回ってしまい、ボトムの切り上がりが無くなったわけですから、処分して現金に替えておかねばなりません。

津田駒もa→b→Pの後の下落中が狙い(これは下落が小さく短期であったので難しいが)。 東芝機はa→b→Pの後の下落途中の狙い。フジクラ・津田駒はPで75日線を上抜いているので、cからの反発の可能性は強くなっていました。 東芝機はPでは75日線に達しておらず、cからのQへの上昇で75日線に達したので、高値Qが表示された後の下落過程での買い狙いができます。(dで買えれば最高だが、この近辺であればよしとする)


(03.1.16) TOPIX 856P(+0) 日経 8609円(-2) 8.2億株


NYは8723ドル(-119)と反落。ナスダックも1438P(-22)と反落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2950万株、買いが4110万株で、差し引き1160万株の大幅買い越し。海外ファンドの新年度の予算配分の執行が始まったようです。

今日も銀行株が大商い。旧50円額面換算では、@ドコモ10536万株、AUFJ10399万株、Bみずほ9464万株、C三井住友8776万株、ここへDNTT4587万株が入り、E三菱東京2530万株とNTTと4大銀行グループが、大賑わいです。さらにはF日興コー2000万株、L野村1000万株と証券株が続き、日経平均はわずかにマイナスであったとはいえ、内需の主力株が上昇しているので、市場は固い印象です。

昨日は「主な株価」の機能を利用して、安値波動が切り上がっている銘柄を狙うべきであるといいました。しかし残念なことに「主な株価」を使って、安値切り上がりの銘柄を検索することはできません。そこで安値切り上がりを検索する条件表を掲げます。

波動のボトムが切り上がっているかどうかは、「安値波動」を使います。(ただしこれは終値ベースであり、「主な株価」のようなザラバは見ていません。)



@No.3行は、8%の安値波動を設定しています。昨日のグラフで、a→b→cと安値が切り上がっているとき、bが確定したときに、「安値波動」は1(1つ切り上がり) となります。cが確定すると、「安値波動」は2(b,cの2つ切り上がり)となります。

ANo.3行は、「1以上で買い」としていますから、1つ以上切り上がっている銘柄がOKとなります。(a→bで1つ。a→b→cで2つ、a→b→c→dで3つの切り上がり)

B昨日のグラフでは、a→b→Pとなったときに安値波動の切り上がりがわかるので、このPの後の反落を狙う。といいました。そこで、a→bの切り上がりが確認できた後の反落を表すものとして、No.4行で「9日順位相関が-80以下になったとき買い」の条件をつけました。

Cただし単に-80以下になっただけでは、-85→-90と続落することもあるので、No.5行で、「順位相関が上向いた日に買い」としました。(上向いた結果、今日の順位相関が-80以上になる可能性もあるので、No.4行の注目日は、前日も入れるようにしました。当日か前日に-80以下であればOKとしています。)(注目1を1、注目2を0 としている)


検索された例を掲げます。「三菱マテ」は図の緑線(これが8%波動) のように安値が切り上がっています。a→cで1つめの切り上がりです。これは終値ベースですが、グラフを見ると主な株価のザラバ安値もaの106円→cの116円へ切り上がっています。これは好都合です。

欲をいえば、b→dの高値波動も切り上がっておれば、さらによかったのですが、b→dの高値は切り下げており、いわばa→b→c→dで「三角保合い」となっているのが現状です。

さてdからの株価下落で、eの前日の順位相関は-80以下になり、翌日、順位相関が上向いたので「買い」マークがつきました。

このように掲げた条件表で、おおよその「安値波動切り上がり」の銘柄をピックアップすることができます。その後はグラフを表示させ、チェックして下さい。


(03.1.17) TOPIX 859P(+2) 日経 8690円(+81) 9.4億株


NYは8697ドル(-25)と続落。ナスダックも1423P(-15)と続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2590万株、買いが3160万株と今日も大量の買いが続き、差し引き570万株の買い越し。

NYが続落となったことから、東京市場は小安く始まったもののジリジリと上昇。TOPIXは75日線まで戻しました。いよいよチャート的には75日線を上抜くことができるのかどうかの正念場を迎えます。


上抜きそうな要因としては、@出来高が9.4億株へと2か月ぶりの出来高まで高まったこと。A銀行が3月期末に向けて、資本の手当てや企業の再建を急速に進めていること、B外国人投資家が買い越しになってきたこと、C個人投資家は低位株を物色し、まだ物色の一巡感がでていないこと、などが挙げられます。

一方、不確定要因としては、@イラク問題、A北朝鮮問題、B米国企業の10-12月決算の行方、C117円台になった円高の行方、などがあります。


定点観測の7銘柄を見ると、3銘柄(住友鉱・新日鉄・野村)までが75日線を超えてきました。特に市場の強弱の指標となる野村の75日線の突破のしようは力強く、この後の反落があっても、75日線が下値の指示ラインになる。ということは、中勢の上昇波動入りとなるのではないか。と期待できるほどです。

25日線を上抜いているのが、(図にはありませんが)鹿島建・みずほで、これらは水準訂正の動きであり、75日線までの上昇は難しい。

意外にもいけないのは、ソニー・NTTです。これは気になります。昨日掲げた「安値切り上がり」でグラフを見ると、波動が切り上げっているものは、@新日鉄(1つ切り上がり)、A野村(1つ切り上がり)の2銘柄です。Bみずほはザラバベース(主な株価)では1つ切り上がりになっています。あとは切り下がり。

こうしてみると、TOPIXが75日線を上抜いていけるかどうかは、五分五分といったところです。そうも楽観はできません。個別の銘柄としては、安値波動を切り上げてきたばかりの銘柄を狙う。ということになります。


(03.1.20) TOPIX 853P(-5) 日経 8558円(-131) 9.2億株


先週末のNYは8586ドル(-111)と3日連続安。ナスダックは1376P(-47)と大幅安。しかし外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2710万株、買いが3350万株と今日も大量の買いが続き、差し引き640万株の買い越し。

みずほが数千億円の優先株を発行して、資本の増強を図ると報道せられました。UFJ、三井住友に続いての自己資本の強化(の方向)が評価され、銀行株は大幅上昇となりました。

銀行が大丈夫となれば、過大な債務に苦しむ企業もなんとかなるとの判断で、今日は熊谷組が出来高トップ(18円。+6円)、いすゞも連日の上昇(54円。+4)、このほか住金(40円。0)、兼松(101円。+3円)と超低位株が個人投資家の買いで出来高を集めて上昇。

今日の出来高は月曜日にしては大きい9.2億円。ただし売買代金はなかなか増加せず、今日で4日連続で6200億円〜6300億円の水準で頭を打っています。

米国株はイエローカードが出た感じです。特にここまで最も下値が固かったナスダックがいけません。今発表されている米国のハイテク企業の10〜12月の決算数字は悪くはないようですが、次の見通しが悪いのが嫌われています。

ナスダックのグラフは、下窓を空けて大幅に下落。25日線を割り込みました。この感じでは下値の抵抗線である75日線で止まるとはいいがたく、先の1327Pを下抜くようだと、下降波動に転じます。

NYダウ・S&P500、ナスダックは共に12月2日のザラバ高値を上抜いていませんから、先の安値を下抜けば、高値も安値も切り下がることになります。

東京市場は、この5日間は銀行株が堅調で、今日もみずほの資本増強を材料に大きく上昇していました。しかし終わってみると、みずほ・UFJは上ヒゲ足となり、三菱東京はマイナスとなりました。

資本増強の材料は、UFJ→三井住友→みずほと順次発表され、これが買い戻しの材料になって、銀行株全体の株価を引き上げましたが、今日の動きで、資本増強の材料は出尽くした感じです。

みずほの出来高は、旧50円額面換算で、1億8000万株。UFJは1億4000万株に当たります。巨額の買戻しがなされたといってよいでしょう。

東京三菱は75日線近くまで伸びて、今日のところはこれを突破できず。UFJもザラバでは75日線を上回ったものの、結局は陰線の上ヒゲ足となって、ここが戻りのピークの様子です。


(03.1.21) TOPIX 863P(+9) 日経 8708円(+149) 9.8億株


NYは休場。しかし外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2180万株、買いが2680万株と買いが続き、差し引き500万株の買い越し。

NYは休場ですが、先週末の下げ方は悪かったので、今夜はどうなるのか、気にかかるところです。東京市場は、超低位株の物色により水準訂正が続いています。

今朝は、みずほが1兆円の優先株による増資計画を発表したため(本当に増資に応募する企業があるのかは不明ながら)、みずほH不安から、売られていたみずほH系列の低位株が大きく反発。今日の出来高上位は、神戸鋼(61円+8)が4100万株、大平金(117円・+16)が1200万株、オリコ(56円・+9)が1100万株。いずれもみずほHがらみです。

これら上昇率は大きく、神戸鋼が+15.1%、大平金+15.8%、オリコ+19.1%です。超低位株が動いたときは、たまりません。今日の値上がり率が+10%以上の銘柄は、なんと34銘柄あります。昨日まで200円以下であったのは33銘柄であり、200円以下の銘柄が急速に水準訂正されていることがわかります。

水準訂正とは、過度に売られた銘柄が値を戻す、ということです。水準が訂正された後は、よくて横ばい、悪ければ再下落となります。上昇トレンドに入ることはありません。このあたりを覚悟しておかねばいけません。

しかしこの超低位株の中から上昇トレンドに入る銘柄もでてきます。トレンドを持ち始めたかどうかは、先日来いっているように、@安値波動が切り上げってきているかどうかが第一のポイントです。ついでA75日線を超えたかどうか、です。

感じとしては、超低位株の物色も6合目を過ぎ、7合目くらいにきたのではないか。値がボンボンと飛び始めたのはやや警戒です。昨年12月から出来高10位に入った200円以下の銘柄(常連の新日鉄は除く)を掲げると、油研工→ボッシュ→ケンウッド→ユニチカ→三協ア→クラリオン→住金→いすゞ、の順になっています。


(03.1.22) TOPIX 854P(-9) 日経 8611円(-97) 10.2億株


休み明けのNYは8442ドル(-143)と4日連続安。ナスダックも1364P(-11)と続落。NYダウは75日線をわずかに下回り、ナスダックは75日線のわずか上位にある、という危ういグラフになってきました。

先の小波動のボトムは、NYダウが8242ドル(ザラバ)、ナスダックが1327P(ザラバ)なので、NYダウはあと200ドルありますが、ナスダックは37Pしか残っていません。これを割り込めば、下降トレンドが確定するため目が離せません。

米国安にもかかわらず、外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2530万株、買いがなんと4630万株と今日もいや増す大量買いとなりました。差し引き2100万株の買い越し。

外国人が扱う銘柄で、今日の大出来高となったのは、みずほH、UFJ、ドコモ、NTT、大和Gあたりで、ひょっとすると富士通・NEC・日立・東芝も外国人買いかも知れません。 日立などがNY安に連動しなかったのも不思議ですが、案外これら電気株はカラ売りされていて、今日はNY安に連動して安いことを見越しての買戻しとなったのか?とすれば買戻しが終われば、これら銘柄の上昇も終わります。

市場の出来高はとうとう10億株を越えました。売買代金は少しは増加したものの、まだ6400億円で、出来高の増加ほどに売買代金が膨らみません。このことは次第に売買単価の低い銘柄に物色が移っているということで、低位株の水準訂正はどんどん進み、物色対象が狭まってきた(低位の中でも2番手、3番手に移ってきた)ということでしょう。

昨日は書いている途中で用事ができて、中途半端な終わり方になりましたが、要するに、油研工→ボッシュ→ケンウッド→ユニチカ→三協ア→クラリオン→住金→いすゞ、の順に物色されてきたので、この中からピークを打つ銘柄が出てきたら、低位株人気も落ち着くので、これら銘柄は(自分が買っていなくても)どうなるかを注意しておかねばなりません。油研工・クラリオンあたりはピークかと思われるグラフになりました。


(03.1.23) TOPIX 865P(+11) 日経 8790円(+179) 10.7億株


NYは8318ドル(-124)と5日連続安。ナスダックも1359P(-4)と続落。米国安にもかかわらず、外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2860万株、買いは3510万株と、今日も堅調で、差し引き650万株の買い越し。

NY安にもかかわらず東京市場は活況となって、連日の10億株。売買代金はかねて欲しいと思っていた7000億円にほとんど迫る6960億円となり、株式市場に資金流入のながれが見えてきました。

今日は全業種が上昇。ただし昨年12月から上昇が顕著であったクラリオンは急落し132円(-24)。ケンウッドは187円(-13)。信用不安が軽減するかと買われたオリコは53円(-6)と下落し、超低位株から、筋の通った低位株へのシフトが始まりました。ゲリラ戦も一服です。

(しかしまだ超低位株の水準訂正が完全に終わったとは思っていません。この揺り戻しはまたやってきます。ゆり戻しがあって、そこで超低位株の水準訂正は終焉、となるのでは)

NYダウは75日線を完全に割り込みました。ナスダックも昨日の終値はわずかながら75日線を割り込み、黄色の注意信号がチカチカ点滅しているところです。

昨日から、海外に連動すべきハイテク・電気株が、これに逆行するという不思議な現象が起こっています。また外国証券の買いがどんどん入っています。寄り付きの成り行きの買い注文が2000万株を超えたのは、1月14日からのことでしたが、この日からTOPIXは25日線を上回り、以来25日線の上位にあり続け、今日は(一昨日も)75日線を突破しました。

一昨日までは、売られていた銀行株や信用不安のある銘柄のカラ売りの買戻しが、その上昇の原動力かと思っていましたが、昨日・今日の日立に代表される電気株の上昇を見ていると、@これら銘柄にもカラ売りが入っていたようで、その買戻しが急になった。A超低位株が水準訂正された結果、筋がよい電気株が相対に割安になり、これらの水準訂正の買いが集まった。というのが上昇の原因でしょうか。

日立・東芝・NEC・富士通のグラフを見ると、グラフのよい順は、@東芝、A日立、BNEC、C富士通 です。
  1. 東芝は安値波動が3つあり2度の切り上がりをしています。今日は先の高値404円を上抜き、上昇波動入りを確定させました。

  2. 日立も安値波動が2度の切り上がりとなり、75日線を突破。先の高値547円に迫っています。

  3. NECは最安値からの急上昇ですが、先の高値466円を上抜きとりあえずは上昇波動に入りました。75日線も上抜いています。

  4. 富士通はズルズルと下げたことによって、先の波動の高値は454円であり、ここにはまだまだ達することはできません。また75日線をクリアできていません。
つまり、この4社(+三菱電機なども含む)の先導役は「東芝」ですから、東芝がどうなるかを見ておかねばなりません。

これら銘柄の上昇の原因が買い戻しによるものであれば、今後の上昇の大きさは、どれだけ売りが積み上がっていたかにかかりますが、これは我々にわかるものではありません。ただ水準訂正の動きであるとするならば、昨年2002年2月安値から5月高値まで、だいたい40%〜60%の上昇をしていますから、このあたりが目安になります。

いまはすでに、東芝は43%上昇、日立は37%、NEC19%、富士通24%の上昇をしています。先行して上昇する東芝→日立→NEC→富士通の順に、上昇率は大きいはずですから、特に富士通が出遅れているわけではありません。(東芝が60%高をすれば、富士通は40%高で終わるというイメージです)東芝がどこまで上昇するかによって、NEC・富士通の上昇がだいたい決まります。その意味で東芝の動きは注目です。


(03.1.24) TOPIX 861P(-4) 日経 8731円(-59) 10.7億株


NYは8369ドル(+50)と6日ぶりに反発ましたが、その下げに対する反動としては小さいものでした。ナスダックも1388P(+28)の反発。9日順位相関が-80になっていたこともあり、小反発となりましたが、米国はどうなるのか。 外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2270万株、買いは3340万株と、今日も3000万株を越す買い注文です。差し引き1070万株の買い越し。

日経新聞によれば、1月第2週投資主体別売買動向では、外国人が2000億円の買い越しと、一手買いでした。意外にも個人は700億円ほど売り越しでしたが、今週は個人・外国人ともに買い越しはまちがいないところです。 外国人の買い越しが続くかぎりは、東京市場は堅調です。今、最も重要なデータは、外国証券の寄り付きの成り行き注文の状況であるといえます。

TOPIXは75日線まで戻ってきて、今週の火曜日にクリア○→水曜日は割り込み●→木曜日は再度クリア○→今日金曜日は陰線ながらクリア○となりました。75日線は株価が上昇波動に入ったかどうかを確認するために重要な平均線です。

TOPIXと75日線が過去、どのように絡みあってきたのかを掲げます。2000年8月から今日までの約2年半のことです。今日は青○の状況です。



  1. は、ザラバで75日線をクリアしたものの、終値では上抜けず。(絡んだのは1日だけ)
  2. は、75日線をクリアしてから続伸。ここから70日間、75日線より上にありました。
  3. は、2日連続して75日線をクリアしたものの、3日目に割り込み、下降波動へ。(絡んだのは3日)
  4. は、1日目は陽線でクリア。2日目は陰線ながらクリアしていたが、3日目からは下降波動へ。(絡んだのは3日)



  5. は、ザラバ高値で75日線に接近したものの、ザラバでもクリアできず。(絡んだのは0日)
  6. も、e.と同じく、ザラバ高値で75日線に接近したものの、ザラバでもクリアできず。(絡んだのは0日)
  7. は、4日連続して75日線をクリアし、その後2日・1日の割り込みはあったが、結局52日間、75日線より上にありました。
  8. は、ザラバでもクリアできず。(絡んだのは0日)
  9. も、ザラバでもクリアできず。(絡んだのは0日)
  10. は、1日クリアしたが、翌日から下降波動へ。(絡んだのは2日)
75日線を3日続けてクリアする。あるいは4日以上絡む。ということは大変なことで、それがために75日線を突破するということは値打ちがあります。今回は○●○○とクリアしていますから、ほぼ75日線を超えることは決まりのようです。

上昇波動入りが、より確かなものになるためには、TOPIXの先の高値870Pを終値で上抜くことですが、今日はザラバでは870Pになっており、来週、これをクリアできるかどうかが注目です。


(03.1.27) TOPIX 850P(-11) 日経 8609円(-122) 8.0億株


先週末のNYは8131ドル(-238)と大きく下落し、先の小波動のボトムに8242ドル(ザラバ)を下回ってしましました。ナスダックも1342P(-46)の大幅下げとなって75日線を完全に割り込み、先の小波動のボトム1327Pに接近。

NYダウは完全に下降波動に入りました。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2340万株、買いは2160万株と、買い注文が減り、差し引き180万株の売り越し。

東京市場は、米国安に連動するハイテク株は軒並み下げました。ハイテク株の日経平均に対するウェートは米国株の半分と思っているので、NYの下げ幅238ドルの半分の120円安が、NY連動株による下げにあたります。

今日はちょうど122円安と、妥当な下げで終わりました。 ということはNYに連動しない内需株は、プラスマイナス・ゼロであったことになりますが、銀行株は軒並み安く、NTT・ドコモも安い。どの分野がプラスとになったのかですが、帳尻を合わせたのは、低位株あるいはゲリラ株でした。大同板・兼松・大平金・津田駒などが上昇。

NYの下降トレンド入りは気になりますが、NYが下げても日本株への買い意欲はまだ持続しています。低位株の水準訂正は8合目あたりにきたかという感じですが、今日の10年国債の利回りが0.8%を割り込んでいることから、利回り面からの株価の上昇の余地はなお残っていると思われます。


(03.1.28) TOPIX 841P(-8) 日経 8525円(-84) 7.6億株


NYは7989ドル(-141)と続落。ナスダックも1325P(-16)と続落。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2590万株、買いは2050万株と、差し引き540万株の売り越し。売り越しが拡大です。

東京市場は米国株安に幾分か足を引っ張られ、調整となっています。先週はTOPIXもいよいよ75日線を上抜き、これが定着するかと期待しましたが、米国がこれほど下落してはやむをえません。

米国株の変動の半分が東京市場に伝播すると思っていますが、今年の高値から昨日までの下落率(ザラバベース)で見ると、@NYダウは8869ドル→7957ドルへ-11.3%。Aナスダックは1467P→1320Pへ-10.0%下落。これに対して、日経平均は8825円→8511円へ-3.6%。TOPIXは870P→841Pへ-3.4%の下落にとどまっています。

米国株からの影響で、日本株は-5〜-6%の下落があってよいところでしたが、そこまで下落しなかったのは、内需株(銀行・証券)の上昇と低位株の水準訂正が、これをカバーしたからです。なお内需・低位株の上昇トレンドは崩れていませんから、米国株ほどには下がらない、むしろ低位株の利食い売りがおさまれば、これを十分にカバーして、TOPOIXの再上昇があるのかと期待しています。 米国株は、@200日線を上抜き切れず、大勢の上昇波動入りは夢となりました。さらに中勢ではA小波動の高値・安値ともに切り下げて、中勢の下降波動入りが確定したばかりです。

NYダウの中勢波動(3〜12か月)のチャート上の下値のメドは、1)7903ドル、2)7772ドル、3)7615ドル、4)7441ドル、があります。7772ドルでは止まって欲しいところですが、最悪の7441ドルでも、ここから550ドルほどの下落。

ナスダックのチャート上の下値のメドは、1)1319P、2)1284P、3)1187P、4)1133P、です。1319Pは今日にもつく値段ですが、1284Pになれば、75日線までのリバウンドはあるのではないか。その後はイラク次第。

TOPIXのグラフですが、先の小波動のボトムの829Pはザでも死守せねばなりません。(そうでないと安値切り下げとなる)同じく日経平均も8378が先の小波動のボトムなので、これを割ってはいけません。


(03.1.29) TOPIX 825P(-15) 日経 8331円(-194) 8.06億株


NYは8089ドル(+99)と反発。ナスダックも1342P(+17)と反発。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが2750万株と増加。買いも2370万株へ増えたものの、差し引き380万株の売り越し。先週とは一転して、今週は3日連続の売り越しとなりました。

米国がリバウンドしたので、 東京市場は寄り付きは小高かったものの、じきにマイナスになり、前場は昨日と同じほどの下げでした。しかし後場に入って、ニクソン大統領の、イラクへの武力行使をいとわない。の一般教書演説があったものだから、下げ幅を拡大し、前場と同じだけの下げ幅を追加し、結局大きな下げになりました。

日経平均は、昨日いった8378円を下回り、安値切り下げの形になりました。同じくTOPIXも829Pを下回り、安値切り下げの形です。この後の下値は、日経平均においては, 12月ザラバ安値の8256円、バブル後最安値の8197円が残るだけです。TOPIXにおいては、12月19日のバブル後最安値の807円が最後の砦です。

せっかく先週までは75日線を完全クリアできるかというところまで上昇していたのに、今週の3日間で一気に暗転となりました。

ただここまで急に下落すると、短期的な逆張りの買いマークがつきます。TOPIXは明日840P以下であれば、条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出します。(今日は825Pだから、明日はほとんど買いマークがでるのは決定。)

日経平均も、明日8426円(ということは明日+105円高まであってもよい)以下であれば、やはり買いマークを出します。この条件表No.2の買いマークは、@連続して出ることもあるので、A買いマークが出なくなった日に買えば、Bまず損失がでることはない(たまには損失もでる)、という程度の信用があります。

明日からはリバウンド狙いのチャンスが開始です。昨年12月から大出来高になった8銘柄を1月21日・22日に掲げましたが、これら銘柄のグラフはまだ上昇トレンドを維持しています。今度のリバウンドはこれら銘柄が再登場となるのではなかろうか。


(03.1.30) TOPIX 825P(-0) 日経 8316円(-14) 7.4億株


東京市場は、昨日のブッシュ大統領の一般教書演説から、NY株の下落は必至と見て、先行して大きく下げていましたが、昨夜のNYは8110ドル(+21)と続伸。ナスダックも1358P(+15)と続伸。

しかし外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3150万株とさらに増加。買いは2070万株へ減少したので、差し引き1080万株の大幅売り越しとなりました。頼みの外国人が売り越しとなっては、今日の市場も活気がでません。

ソニーは昨日の引け後、10-12月期の決算を発表し、営業利益は前年同期比で+26%増。純利益では過去最高額の発表でしたが、今日はわずかに+10円高(4770円)で、昨年来の最安値圏にあります。東芝も営業黒字になり、売上高も+8%の増加。とよい数字でしたが、今日は-10円安(373円)。今日はNECが決算発表し、営業黒字+232億円と利益を出してきましたが、+3円(440円)で終わりました。

これをみても、持ち合い解消売りや企業年金の代行返上による換金処分売りの需給悪がわかります。ただ、よい材料が需給悪によって正当に評価されていないわけですから、需給改善となれば、これはいつか評価される材料です。

TOPIX・日経平均は、昨日いったように買いマークを出しました。買いマークは連続して出ることもあるので、今日が底値であるとはいえませんが、底値圏であることは確かです。

昨日掲げた、12月以来、大出来高となった低位株のトレンドの判定ですが、上昇が頓挫したか・まだ上昇トレンドが持続しているのかの判断の基準は簡単なことです。(単純にしておくほうがメリハリが利いてよい)
  1. 「主な株価」で表示された先の波動の安値を割り込んだら、上昇トレンドは終り。
  2. 「主な株価」で波動の安値がでていないときは、最も長い陽線(重要ポイント)を終値でしたまわったら、上昇トレンドは終り。
これだけのことです。

@ユニチカは、aの日が最大の陽線であり、これが重要ポイント。これを終値で切るまでは、上昇トレンドにある。
A三協アも、aの日が最大の陽線であり、これが重要ポイント。これを終値で切るまでは、上昇トレンドにある。
Bボッシュは、bの波動のボトム163円を、終値で割り込むまでは上昇トレンドにある。
という判断です。多くの低位株はまだ上昇トレンドは崩れていません。


(03.1.31) TOPIX 821P(-3) 日経 8339円(+23) 8.2億株 (5993億円)


NYは7945ドル(-165)と急反落。ナスダックも1322P(-35)と下落。この2日の反発幅を上回る下げとなり、なお米国株は下降波動の途上にあることを証明しました。

外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが3000万株、買いは2330万株、差し引き670万株の売り越し。今週5日間の全てが売り越しとなりました。

先週の主体別売買動向が発表されていましたが、@個人は-78億円売り越し、A法人は、生損保-184億売り。都銀が-352億円売り。信託銀が-962億円売り。事業法人が+97億円買い、B投信+59億円買い、C外国人が+1774億円の買い越し、D自己が-124億円売り越し、でした。

つまりは先週までの株価上昇はひとえに外国人の買いによるもので、個人・銀行・信託銀行は、株価上昇には何も寄与していません。

特に信託銀行の売り越しは、困ったことです。企業が厚生年金の運用代行返上のために、株式を売却して換金しようという動きが強くなったようです。これまでだと株価が下落すれば、よきにつけ悪しきにつけ、年金資金が買い支えるという構図できたが、これが壊れていまい、先週は国内の機関投資家は売り、外国人が買いと対立しつつも外国人の買いが勝って、東京市場は上昇したのでした。

しかし今週になって、外国人が売り越しに転じたからには、株価が上昇するわけはありません。好業績発表のソニーやトヨタ・ホンダが下げるようでは、外国人も買い見送りとなり、買い手不在の様相です。

こういうときは個人がゲリラ活動をするよりほかなく、今日はケンウッド182円(+24)、クラリオン140円(+15)など、@機関投資家の保有がなく、A業績の変化率が大きく、Bしかし財務内容は悪い、という、不良っぽいが、見方によれば魅力がある、という銘柄にシフトしています。昨日いったように、これらゲリラ株や低位株の上昇トレンドはまだ壊れていませんから、しばらくはこういう銘柄が人気して、市場の冷え込みをカバーできれば、と期待するしかありません。

来週から2月入りです。@イラク問題は2月後半に、B銀行決算は3月末に、それぞれ決着をつけねばならないのですから、2月は大きな材料が出てくるに違いありません。それは下ブレよりも反発の材料がでる可能性が大きいのでは。


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