TOPIXをどう見たか・判断したか (02年8月)

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(02.8.1) TOPIX 958P(-6) 日経 9793円(-84) 6.5億株

米国の4-6月のGDPは年率+1.1%であったそうで、グリンスパンが今年の成長率は3.0〜3.5%、と先日いったのとはずいぶん違うではないかの感想ですが、まあ4半期のGDPなので大きく変化します。日本だって1-3月のGDPは年率にして+5.7%でしたが、これが年間のGDP成長率とはならないが如しです。

GDPの悪い数字にもかかわらず、NYは8736ドル(+56)と上昇。ナスダックは1328P(-15)と反落。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は今日も売りが3320万株あって、買いが1760万株。差し引き1560万株の売り越し。

定点観測の7銘柄の200日線を中心にした位置ですが、@200日線より上位にあるのは鹿島だけで、A200日線と同じ水準にあるのが住友鉱・NTT。B200日線より下位にあるのが、新日鉄・ソニー・みずほ・野村の4銘柄になりました。

米国に連動するソニーはNY株の大幅下落に引っ張られましたが、発表された4-6期決算もよく、これは再び200日線へ向けて戻ってくると思いますが、野村Hがいけません。みずほHはずっと200日線のはるか下方にあったのですが、しだいに200日線まで戻ってきており、これは200日線を上抜く日が近いようです。

残りの新日鉄はよもやと思われた200日線を下回ってから3日になります。 外国人の換金売りは新日鉄など低位大型株を対象にしているようで、新日鉄は3日続けて3000万株台の出来高となって、-3円安→-9円安→+1円高となりました。

いまどき個人投資家は値動きが乏しい新日鉄は買いません。買うのであれば、超低位の住金か小型の東京鉄・大和工・東京鉄 でしょう。図の上段3銘柄は大手鉄鋼株、下段は平炉の小型株ですが、だいたいは200日線の上位にあります。大手鉄鋼株はこの3日でかなり下げましたが、その中で新日鉄だけが200日線を割り込みました。

やはり流動性の大きい新日鉄は換金売りの対象となったようです。ということは今回の200日線割れも、一時的なもので終わる可能性があります。株価的には面白くない新日鉄ですが、日本の景気の下げ止まりの具合を新日鉄が表現していると思っていますから、新日鉄がこのまま200日線を割り込んだままでいるのか、再びこれを抜き返すのかを注目しています。 つまり日本株の前途に対する灯が消えたのか、そうでないのかの判断を素材株にゆだねるということです。


(02.8.2) TOPIX 955P(-2) 日経 9709円(-83) 7.3億株


NYは景気の先行きを不安視して8506ドル(-229)と反落。ナスダックも1280P(-48)と大幅下げ。 外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが3630万株、買いが1680万株で、差し引き1950万株の売り越し。いまや外国人は最大の売り主体となりました。これに向かっているのが、個人(特に現金部門)と信託銀行(ということは年金資金)です。

外国人は米国・欧州の株安によって、日本株式のシェア維持のために日本株を売っているのだとか。米国・欧州・日本・アジアの各地域の株式組み入れの比率を一定に保とうとするならば、相対的に高い(比率が大きくなった)地域の株式を売って、相対的に安い(比率が小さくなった)地域の株式を買って、均衡を保つのだとか。

ここへきての外国人の売りは、相対的に高い日本株を売って、相対的に大きくなった日本株式のシェアを落とすというのであれば、どうにもしかたのないことです。ただ米国株は8000ドル台で落ち着いてきたかの感じもあるので、シェア均衡のための日本株売りというものは次第に収まるのではないか。

とにかく朝の外国証券の売り注文が連日3000万株以上でてきては、市場の気も萎えてしまいます。唯一気丈なのが個人現金部門ですが、個人の現金部門は結果的に一番上手な投資主体であると思っていますので、外国人売りを過大視しないほうがよいのではないか。


(02.8.5) TOPIX 955P(-0) 日経 9704円(-4) 7.1億株


先週末のNYはよくない統計数値が出たとかで、8313ドル(-193)と下落。ナスダックも1247P(-32)と続落。 外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2560万株、買いが1700万株で、差し引き860万株の売り越し。

市場は夏休みにはいってしまったかのようです。かろうじて2004年に新紙幣を発行するというのがはやされているばかりで、ソニー・NEC・富士通・日立・東芝といった主力どころは連日の株価下落です。売りを先行させる外国人、これを拾う個人の構図ですが、始めがあれば終りは必ずあるわけで、当面は外国人売りがしぼむのを見ているしかありません。


(02.8.6) TOPIX 939P(-15) 日経 9501円(-203) 8.1億株


NYは8043ドル(-265)と下落幅を拡大。ナスダックも1206P(-41)と続落し、終値ベースでは新安値。 外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2130万株、買いが1460万株で、差し引き670万株の売り越し。先週は連日3000万株以上の売りとなっていましたが、昨日は2560万株、今日は2130万株とようやく売り株が減ってきた様子です。

NYダウは終値ベースでは、安値7702ドル→8736ドルへ1034ドルの大反発をしましたが、ここから昨日の8043ドルまで693ドルの下げとなりました。

先日思っていたことは、@半値押しで終われば上々。A2/3押しでも1か月くらいの底値もみの上で反発か。B1000ドル下落すれば、収拾がつかないのではないか。ということでしたが、昨日の下げでちょうど2/3押しの水準になりました。8月14日も近いことだし、ぜひNYは踏ん張ってほしいところです。

東京市場はハイテクが崩れ、先日から新日鉄が急落したように素材株も崩れ、と意気消沈です。日経平均などはバブル後の安値9420円(2月6日。終値ベース)にあと19円と迫るありさまです。(ザラバでは昨年9月21日の9382円がある)国内の環境を見れば、どう考えても2月の安値を更新するほどのことはないのですが、やはり外国人の売りはきつく、このヤマが越えるのを待つばかりです。


(02.8.7) TOPIX 962P(+22) 日経 9834円(+333) 6.9億株


NYは金利引下げ期待から、8274ドル(+230)と反発。ナスダックも1259P(+53)と前日の下げ幅を上回る反発となりました。 外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2010万株と減り、買いが久々に2480万株と2000万株台の注文で、差し引き470万株の買い越しとなりました。メモを繰ってみると、7月17日に1000万株の買い越しがあって以来のことです。

東京市場は、NY高と121円台の円安から寄り付きから高く、反発上昇。昨日はバブル崩壊以来の安値に首の皮1枚というありさまでしたが、これで一安心となりました。

TOPIX・日経平均ともに7月11日に9日平均線を下回って以来、ようやくにして9日線を上抜くことができました。もともと9日線というのは「アヤ」(デタラメ)の限界であり、これを約1か月も上抜けなかったというのは、いかにこの時期の投資家が弱気に傾いていたかの表明ですが、9日線を突破したことで、株価の動きがやっとまともになったといえます。

しかし出来高は昨日より薄く約7億株。売買代金も6300億円とあっては、今日の反発は買い戻しの域を出ません。なお米国追随の相場が続きそうです。

ただ株式市場をまったく考えていなかった小泉内閣が、1兆円超の先行減税をするとか、金融庁は機関投資家に対しての信用売りの規制を考えているとか、株式市場を無視できない状況に追い込まれていることを自覚してきていますから、市場にとって株価急落への緩衝材が加わった感じです。

商社の決算は目下の景気をよく表しますが、最近の4-6期の決算の営業益は、@物産が+1%増の196億円。649円(+29)、A商事が2.3倍増の211億円。762円(+44)、B丸紅が3.3倍増の173億円。118円(-2)、C伊藤忠が半減の121億円。357円(+8)、でした。この数字からすれば、まだ景気は悪くはないのですが。


(02.8.8) TOPIX 959P(-2) 日経 9799円(-34) 6.4億株


NYは8456ドル(+182)と続伸。ナスダックも1280P(+21)と続伸。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが1980万株と減り、買いが2140万株で、差し引き160万株の買い越しとなりました。連続の買い越しです。外国人売りが減ってきたのは、バカンスのせいなのか、それとも換金すべきものはしてしまったのか、まだ不明です。

相場は夏休みモードです。トヨタが4-6期の営業利益が+35%の増益(2995円。+55)、丸紅が3.3倍増(130円。+12)などのよい数字がでた企業がパラパラと買われるだけで、今日の売買代金は5400億円という少なさです。

8月末あたりからは9月中間を控えて、持ち合い解消売りとか、3月高値の信用買い残の整理とかが始まります。お盆を過ぎてからの需給は悪化しそうですが、これを振り払うことができるのは、@米国高、Aこれに応じて売りに売られたハイテク株のリバウンド、B実際の景況が予想されているほどに悪化するのかどうか、くらいでしょうか。


(02.8.9) TOPIX 980P(+20) 日経 9999円(+200) 7.5億株


NYは8712ドル(+255)と3日連騰。この3日間で670ドル高です。ナスダックも1316P(+35)とやはり3連騰となり、3日間の上昇幅は110P。NYは+8.3%、ナスダックは9.1%の上昇率。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2280万株、買いが2040株で、差し引き240万株の売り越し。

8月限オプションのSQでしたが、日経平均はNY高に連れ高したため、SQの影響はほとんどわからず。ただSQの日であり、株価が上昇したにしては、出来高は7.5億株、売買代金も7100億円と、ボリュームが増加していないのは不満ですが、海外はバカンス、日本はお盆ですから、投資家の半分はもういないというところですから、こんなものでしょう。

それにしても米国は8月14日に、4-6期決算書の非違がないことを誓約させるというのですから、やることは迅速です。日本だったら8月には、重要なことはなにひとつ決まりません。

6月の下げ過程では、日本株は米国に比べて下げのスピードは遅かったのですが、7月末からのNYの大反騰では、日本株はまるでこれに歩調をあわせることができませんでした。


NYダウは早々と、自律反発の限界である25日線まで戻り、その後2/3 押しをして3連騰となって、先の自律反発の高値8762ドルを今夜にでも上抜くような勢いです、」これを上抜けば75日線の9350ドルあたりまでの上昇が可能になります。

日本株はやっと一昨日にアヤ戻しの限界である9日線を上抜き。今日は25日線の手前まで上昇してきましたが、NYに比べずいぶんの出遅れです。この原因は@最大の投資主体である外国人が売り越しを続けていたこと、A8月後半からの持ち合い解消売りや銀行の9月中間決算が気になること、B下期の景気ダウンが心配なこと、でしょうが、どうみても先の心配のし過ぎです。

先々のことを考えることは大事なことですが、今の悲観人気の中で、先のことを考えれば、さらに悪いことを予想してしまいます。人はいつでも「今」を基準に、「今」を延長して、将来を考えるものですが、今の流れはいつまでも続くものではありません。始めあれば終りあり。トレンドは変ります。


(02.8.12) TOPIX 959P(-20) 日経 9747円(-251) 4.9億株


先週末のNYは8745ドル(+33)と4日連騰。ナスダックは1306P(-10)と小幅反落。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが1980万株、買いが1930株で、差し引き50万株の売り越し。

お盆モードとなりました。出来高は5億株に達せず。売買代金も4400億円と今年の最低水準となりました。先物へのヘッジ売りが強く、先物安から現物が引っ張られて日経平均は-251円安。TOPIXも-20Pとなりましたが。まあこれは閑散の中での動きですから、額面どおりに受けとることは出来ません。


(02.8.13) TOPIX 954P(-5) 日経 9688円(-59) 5.1億株


NYは8688ドル(-56)と小反落。ナスダックは1306P(+0)と変らず。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが1970万株、買いが1440株で、差し引き530万株の売り越し。

昨夜のシカゴの日経先物は9555円と大いに下落していましたが、東京市場には跳ね返ってこず、これも薄商い下の気まぐれな動きでしょうか。東京市場は13日のFOCM、14日の決算書に対する宣誓書の提出期限という2つの米国がらみの材料で、総見送り。

ただし食肉関係は商いは活発で、日本ハムは4100万株の777円(-48)、プリマは1200万株68円(+3)。日ハムの出来高は投げも投げたりで、そろそろ底値ではなかろうか。これでオーナー社長が引責辞任を思い切れば、かなりの反騰があるのでしょうが、居残れば短期的なリバウンドだけでおしまい。


(02.8.14) TOPIX 952P(-2) 日経 9638円(-50) 5.2億株


FOMCはFFレートを据え置きを決定(1.75%)。ただFRBは政策運営方針を中立型から景気配慮型に変更し、景気の見方を慎重にしたため、NYは8432ドル(-206)と下落。まあ先週の4連騰でNYダウは700ドル上げていたので、昨日に続いての調整の意味合いのほうが強かったのではないか。ナスダックは1269P(-37)と小幅反落。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2160万株、買いが2080万株で、差し引き80万株の売り越し。

東京市場は盆休みで、今週になってから売買代金が5000億円を切るという状況です。6月以来の最大の買い主体は個人ですから、個人は盆休暇をとって墓参りにいかねばならないし、家族サービスもせねばならないし、とお盆は結構忙しいので、株式どころではなく、これはしかたがないところです。今週いっぱいは会社も休みのようですから、閑散の市場について考えてもあまり意味がありません。

この閑散の中をコンスタントに下げてきたのが、日ハムと富士通です。さすがに日ハムは昨日4100万株の大商いとなって、今日は反発しました。しかし富士通は589円(-22)と新安値ですが、出来高は1000万株ほどで、まだ投げ切ったという感じではありません。


(02.8.15) TOPIX 961P(+9) 日経 9795円(+157) 5.7億株


NYは8743ドル(+260)と反発。ナスダックは1334P(+65)と大反発。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2350万株、買いが1510万株で、差し引き840万株の売り越し。

米国は14日が直近の決算には間違いがないという宣誓書の提出期限でしたが、SECに提出を指名されていた企業のほとんどはこれをすませ、間違いを訂正したり、署名できなかった企業は数社のようで、これを受けてNYの反発となりました。 企業に対する疑念が持たれているときに、経営者に非違がないか確認を求め、間違いがあることが露見したときは、これを罰するというのは、怖いような制度ですが、疑惑払拭には実に効果があります。

このたびの日ハムにおいても、日ハム本社が指示して、輸入肉を国産肉と偽って、国に買い上げさせようとしたのではないかということは、誰もが感じていることですが、こういうときに、経営者に「それで間違いないか」の宣誓書を提出させ、もし事実であれば経営者は罰せられるというルールがあれば、ずいぶんと展開は違ってくるのでしょう。いまなら監督責任ですみますが、宣誓書でウソをつくと犯罪になるのですから、事実関係はより早く解明されるでしょう。

米国は結構ヒステリックな国だと思っていますが、こういうときの対処のしかたは若者の理想主義的な思い切りのよさがあって、好ましいものです。

米国株式のチャートはペナント型になり、これは暴騰するのではないかと期待させるグラフになってきました。

この1か月のNYダウの小波動は、高値はわずかに切り上り気味ですが、 8800ドルが上値の重しになっています。だいたいは8800ドルの水平線が上値の抵抗ラインです。8800ドル近くになれば売る大きな勢力があることを表しています。一方安値は順次切り上げっており、早め早めに押し目買いが入っていることを表しています。

一昨日は8432ドルでしたが、ここですかさず買いが入って反発しましたから、8432ドルは安いと思う勢力と8800ドルは高いという勢力のせめぎ合いです。安値がしだいに上がってきたのは、強気が増えてきたということであり、これを感じて8800ドル売りの勢力が撤退すれば、ドーンと大幅上昇してもおかしくはありません。

すでにS&P500は昨日このペナント型の保ち合いを突き抜けた感じですからNYも75日線までの反発が始まるのではないかと期待しています。ナスダックは高値切り下がり・安値切り上りの3角保合いでしたが、昨日、高値の切り下がりラインを突破してきましたから、S&Pと同様に安値圏からの脱出が期待できます。さあどのようなことになるのか、楽しみな米国市場です。


(02.8.16) TOPIX 961P(-0) 日経 9788円(-7) 5.1億株


NYは8818ドル(+74)と続伸し、8800ドルの壁を突破。ナスダックも1345P(+10)と続伸。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2080万株、買いが2170万株で、差し引き90万株の買い越し。

米国は底値の波乱ゾーンを抜け出るような様子となりました。東京市場は閑散で、売買代金は4200億円で今年の最低を記録。


(02.8.19) TOPIX 944P(-16) 日経 9599円(-189) 5.6億株


先週末のNYは8778ドル(-40)と小反落。ナスダックは1361P(+16)と3日続伸。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2000万株、買いが1610万株で、差し引き390万株の売り越し。

盆休み明けとなりましたが、ほとんど市場エネルギーは回復せず。8月中は、9月中間決算に向けて持ち合い解消売りが出ることは確実ですが、これを打ち破る材料は、米国株式が底値保合いを上放れる以外に見当たりません。この先に明るい材料がないとなると、いくら株価水準が安かろうと、買う気が起こらないのはしかたなく、今日も薄商いのなかを先物に引っ張られて下落。

個人投資家と信託銀行以外に買い主体がなく、外国人は6月から売り越しになっているところへ、8月から9月半ばまでは持ち合い解消売りで、法人・銀行の売り越しが増えることは必至のことですから、しばらくは面白くない相場となりそうですが、その先のことを思って、現下のグラフの確認をしておきます。

まずTOPIXですが、大勢上昇波動にあることを端的に表す200日線より上位にあったのは4月半ば〜6月半ばのわずか2か月に終わりました。 景気循環でこれまでに最も短かった好況期(谷→山)は前回の22か月でした。今回はこれをさらに短縮しそうな感じで、このままだと1年未満のはかない景気回復期となりかねません。1年未満の回復をもって景気循環といえるのかどうか、前代未聞のことになります。

株価が2月に底を打って、6月に200日線を割り込みましたが、あまりの短期間の上昇であったので、再度の200日線の突破があるはずと強く思っていましたが、7月初めの200線までの上昇で力尽き、以来200日線からは遠く離れる一方となりました。

定点観測7銘柄においても、6銘柄が200線より上位にありましたが、1銘柄2銘柄と脱落していき、今はNTTがかろうじて上位にあるだけ(住友鉱と鹿島は200日線近辺にある)となりました。個々の銘柄の多くは、モデル波動の右側の下降波動にあります。

下降波動は、
  1. 高値が順次切り下がり、安値が順次切り下がる。
  2. 戻りは次第に鈍くなる。
のですが、下降波動では基本的に買い場はAしかありません。モデル波動のIまでは「押し目買い」を考えてもよいのですが、KやMの買いはきわめて難しく、買いは見送るのが賢明です。 戻りの大きさを25日線と75日線との関係で説明すれば、
  1. J→Kで75日線を割り込み、Kからの戻りは75日線のLまで
  2. L→Mの下げの後の反発は75日線までは届かず、25日線のNまで
  3. N→Aの下げは1度だけとは限らない。何度か繰り返すこともある
となります。25日線までしか戻らなくなったということは、市場に弱気が充満し、少しでも戻ればすぐに売り払おうということですから、下げの最後の段階にあるのですが、問題なのはN→Aの下げが何回か繰り返されることがあることです。

下降波動の買いチャンスはAですが、心理的に困難な局面での買いですから、誰にでもできるというものではありません。心理的な負担を少なくするには、25日線まで戻った後の大幅下落のたびに買うのが1つの方法です。(N→Aの下げ過程では1回しか買わない。この後25日線まで戻って再度大幅下落したら、N→Aの繰り返しなので、ここでもう1回買う)あらかじめ2度3度の買いを予定しておく、「買い下がり」というやつです。

もうひとつは、N→Aへ下落したときに大出来高となったときに買うのが2つ目の方法です。 塩野義を例に、どのように下降してきたのかを見ると、
  1. で200日線を奪回できなかった。
  2. の戻りは200日線と75日線の中間で止まった。
  3. の戻りは75日線で止まった。
  4. の戻りは25日までしか戻れなかった。と弱気充満です。
  5. で大出来高となった。
a,b,cからの下げた小波動のボトムの出来高の何倍かの出来高がeで出たというのは、買い方が大いに投げたということで、eからの反発の可能性は大きくなります。

今はどういうチャートを使えばよいのかとメールでご質問がありましたが、逆張りのチャート(カイリ率・相対力指数・順位相関など)は、KでもMでもAでも同じような数値になりますから、逆張りのチャートだけを見ての判断はできません。@株価が25日線までしか戻れなくなった後の逆張りチャートの低下、A投げの出来高が増加したときの逆張りチャートの低下、を見なければなりません。


(02.8.20) TOPIX 945P(+1) 日経 9620円(+21) 6.0億株


NYは8990ドル(+212)と上伸し、底値波乱圏を突破。ナスダックも1394P(+33)と4連騰となって、どちらも大台替え目前となりました。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが1930万株、買いが1550万株で、差し引き380万株の売り越し。

米国が底打ちとなって、これが東京市場に元気を与えるのかと期待していましたが、外国証券は相変わらずの売り越しでした。(ただ外国証券の朝の注文は意外にも1日遅れて反応しているのではないかと思っているので、今日の注文状況だけでは判然としないのですが。)東京市場を力づけることはなく、NYに連動するソニーなど値嵩株が連れ高した後は、商い低調となりました。

日立精機が民事再生法の適用申請をしましたが、市場には特に響かず。日立のネームがついているので、てっきり日立の系列会社だと思っていましたが、戦後の財閥解体のときに日立の持ち株はなくなっていたそうで、これは盲点でした。3年くらい前でしょうか、日立は日立のブランドを使うときには、使用料を徴収するとかの記事が出ていました。なんでグループ内で商標の使用料をやり取りするのかと疑問に思っていましたが、そういうことだったのですか。やっとわかりました。

日立精機のようにグループではないのに、日立の冠をつけている企業は紛らわしく、日立だから倒産はないだろうと思い込むと危険です。そういえば三井ハイテックは三井グループとは何の関係もないし、三菱鉛筆も三菱とは無関係だし、と冠がついているからといって早飲み込みしないことです。

昨日ちょうどモデル波動の図を掲げたので、米国の株式指標のグラフをモデル波動にあてはめてみましょう。

図のNは、下降波動において25日線まで戻った後、新安値となってAをつけたのですが、NYダウはN→Aの下落時に過去最大の出来高を記録しました。Nから下落したときの大出来高が、突っ込み買いのポイントの1つと昨日いいましたが、NYも同じことでした。

モデル波動では、Aの後は75日線のBへ上昇するようになっています。いうまでもありませんが、モデル波動というのは、波動がこのようになるという予想コースではなく、「こうあるべし」という定規のようなものです。実際にはこの通りになることは多くはありませんが、定規に比べて現実の相場は強いか弱いかを判断するためのものです。

今後75日線のBまで戻れば、米国相場は順調であり、75日線まで戻り切れなかったならば弱いと受け止め、75日線を一気に上抜くならば強いと感じればよいだけのことです。

Bまで達した後は反落があって当然ですが、それが25日線で止まれば強い、25日線を割り込んでも普通、Aに近づくような反落であれば弱い、ということになります。


(02.8.21) TOPIX 947P(+1) 日経 9642円(+21) 5.9億株


NYは8872ドル(-118)と反落。ナスダックも1376P(-17)と昨日の上げ幅の半分の下げ。 外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが1950万株、買いが2110万株で、差し引き160万株の買い越し。やはりNY高より1日遅れての買い越しでした。

ともかく材料がなく、市場に資金が集まりません。売買代金は5000億円で、夏休暇中と変りません。

日経平均。・TOPIXをはじめとして、多くの銘柄が200日線を割り込んでしまったことは、今後の波動の想定に重大な意味をもちます。私は株価が200線を越えている時代が大勢上昇波動、200日線を割り込んでいる時代は大勢下降波動としていますが、大勢波動が上昇中のときと・下降中のときでは、そこに含まれる中勢波動・小勢波動の形が違ってきます。

一昨日、中勢のモデル波動の図を掲げましたが、これはフルモデルというべきもので、図の左半分の上昇波動(A→H)は大勢波動が上昇中のときのモデルであり、図の右半分の下降波動(H→A)は大勢波動が下降中のときのモデルです。フルモデルのように、A→Hでピークに達し、H→Aでボトムに達するというのではありません。
  1. 大勢波動が上昇中のときは、A→B→C→D→E→F→G→Hとモデルのように上昇しますが、下降は、H→I→J→Kまでで終り。あってもL→Mまで。

  2. 大勢波動が下降中のときは、H→I→J→K→L→M→N→Aとモデルのように下降しますが、上昇は、A→B→C→Dまでで終り。あってもE→Fまで。
このように考えています。 いま多くの銘柄はN→Aの過程にあるようですが、この後大商いを伴ってAをつけたとしても、その後の上昇は、A→B→C→Dであり、Dで75日線を上抜いた後、さらなる上昇は期待できません。200日線を割り込んでしまったということは、こういう意味を持っています。


(02.8.22) TOPIX 961P(+13) 日経 9814円(+171) 7.4億株


NYは8957ドル(+85)とすぐに反発し、底値圏からの放れをよりはっきりさせました。ナスダックも1409P(+32)と1400Pを奪回。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2280万株、買いが1730万株で、差し引き550万株の売り越しとなりましたが、明日は買い越しのはず。

NYの下値不安は次第に消えてきましたが、東京市場は9月中間決算というタイムスケジュールがあるため、米国ほどには上昇しきれません。今日も前場は小幅高にとどまり、値上がり銘柄数が537、値下がりが787銘柄と値下がり銘柄が多かったのですが、後場になって先物に買い(買戻しといわれた)が入ると、現物株の上昇を引き起こし、値上がり銘柄数は1044銘柄に一気に増加。日経平均・TOPIXともに25日線までの上昇になりました。

出来高も7.4億株、6300億円の売買代金となり、長い夏休暇の午睡からようやく目覚めてきたようです。ただ今日の上昇は、売られてきたハイテク株、鉄鋼株の買戻しによるリバウンドのようで、これが継続するかは不明です。個別銘柄では25日線を上抜くエネルギーがあるのかどうかです。


(02.8.23) TOPIX 963P(+2) 日経 9867円(+53) 7.3億株


NYは9053ドル(+96)と続伸し9000ドル大台へ。ナスダックも1422P(+13)と続伸。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2240万株、買いが3390万株と久々(7月17日以来)の3000万株超の買い注文が入り、差し引き1150万株の買い越しとなりました。やはり1日遅れる。

NYが9000ドル大台に乗せると、さすがに東京市場もNYに連動する銘柄が株価を引っ張り上げますが、10000円間近の9979円 が今日のザラバ高値で、強かったのは前場まで。後場は弱い動きになりました。前場では値上がり銘柄が700銘柄あったものが引けてみれば540銘柄となって、値下がり銘柄805銘柄に及びません。

値上がりした銘柄を見ると新日鉄が5300万株の大出来高となって、173円(+69)。古河電が359円(+40)、丸紅148円(+8)、富士通660円(+7)と、丸紅を除いて、ここまで売り込まれた銘柄の買い戻しによる反動高の域をでません。

米国は7月下旬の安値時に過去最大の出来高をつけるほどに、投げ物があったので、その後の上昇は1か月で20%になりましたが、日本株の安値では出来高は増加せしておらず、米国のようなダイナミックな動きはありませんでした。まあ不完全燃焼で、中途半端です。

およそ大底を入れるときは、@米国のように大投げに投げて、売り物がなくなってから大反発となる「一本底」か、A思い切りのよい投げが出ず、中途半端に下げた後、何か月かの底値保合いをして、環境がよくなってから上昇する「なべ底」かですが、いまの日本はAのコースのようです。


先日より、いまはモデル波動の大底Aの買いを心がける時期だといっていますが、大底買いの条件表は、《カナル2》ではNo.9「大底・吹き値売り」またはNo.12「SG 大底買い(A)」がこれに当たります。《カナル1》ではNo.11「大底買いA」がこれに当たります。

今度バージョンアップした《Qエンジン》を使って、《カナル2》のNo.12「SG 大底買い(A)」の条件をより確度の高いものにしました。次図のNo.1〜No.7行までは、《カナル2》のNo.12の条件表と同じですが、これ以降の行は《Qエンジン》のオートマを使って、条件を追加しました。この条件表では、仕掛けたものの80%は損失にならないという結果がでています。(20%は損になることがある)

この条件表を使って、過去15日間の買い銘柄を検索すると以下のような銘柄がピックアップされます。



(02.8.26) TOPIX 981P(+17) 日経 10067円(+200) 7.0億株


週末のNYは8872ドル(-180)と反落。ナスダックも1380P(-42)と反落し、それぞれ9000ドル・1400Pの大台を割り込みました。しかしこれは当面の目標達成感による、利入れによる反落と市場は受け止めており、底放れしたものがそうやすやすと下落相場に転換するものではない。という米国市場の思いでしょう。

外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2080万株、買いが1910万株と170万株の売り越しとなりましたが、外国人は買い越しに転じつつあり、これは心強いことです。

東京市場は米国安の影響で、寄り付きは安く始まりましたが、すぐに買い優勢となり、日経平均は前場で200円高。後場はすぐに+295円高まであって、ここから上値が重くなりましたが10000円大台を回復。米国の反発に比べて反発力を失ってしましたが、これを取り戻そうかという上げでした。

日経平均はここ1か月間の底値もみの高値である10043円を上抜き、底値圏からの脱出のようです。TOPIXは底値もみの高値981Pに面合わせをしたので、明日これを上抜ければ、当面は安心となりますが、この1か月は出来高が極端に細っていたので、これで投げ切ったとは到底思えず、いまのところはリバウンドでしかないという判断です。このまますんなり75日線まで戻れるかどうかは疑問です。(底値圏の出来高の少なさから、なお底値もみは続くような気がします。)

今日の出来高上位の銘柄は、@古河電366円(+7)・A新日鉄174円(+1)・B丸紅150円(+2)・C三井住友642円(+24)・DNEC691円(-10)・E富士通661円(+1)でしたが、いずれも買い戻しによる反発です。

図に4銘柄を掲げましたが、丸紅だけは75日線より上位にあり、しかも75日線が上向いているという、他の3銘柄とはまったく違う動きをしています。丸紅の場合は踏み上げ相場といってよく、我先にカラ売りの買い戻しをしているようですが、今日の古河電のように出来高トップになったときが、買戻しのピークとなるのでしょう。

丸紅はこの4-6期によい決算を出しましたから、買戻しが急になるのは当然ですが、古河・NEC・富士通の決算はよくありませんでした。今日の株価は、ちょうど自律反発の限界である25日まで戻りましたが、これを越えて75日線まで戻ることは難しいのではないかと思っています。


(02.8.27) TOPIX 962P(-18) 日経 9907円(-160) 5.6億株


NYは週末1日の反落だけで、すぐさま8919ドル(+46)と反発したのは米国市場はもう大丈夫という感じです。ナスダックも1391P(+11)と反発。 外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2150万株、買いが1360万株と低調になり、790万株の売り越し。

東京市場は昨日の上昇ができすぎでしたから、今日は反落となりました。いけないのはボリュームの無さで、今日の出来高は5.6億株。売買代金はお盆の閑散時に戻って 4800億円と低調であったのは、日経平均で10000円〜10500円の戻り売りの餌食になりたくないという警戒心が強いためでしょう。

この警戒心を解くには、@NYダウが75日線を超えるような上昇をするのが一番ですが、NYの75日線は9200ドルあたり、ナスダックは1460あたりですから、これはそう難しいことではありません。次いでA9月中間決算を目前にしての国内企業の業績予想ですが、調査会社の予想はいまのところ、円高であっても前期に比べて利益の伸びは50%を超え、2003年も20%近い伸びのようですから、この予想がはっきりした現実の数字で出てくれば、強い上昇の材料になります。

@Aともに悲観することはないと思うのですが、6月〜7月にかけて株価が下落したというのが、現実の弱材料になっている感じです。6月には久々の利益勘定になっていたものが、6-7月の急落で損勘定になってしまった投資家がほとんどでしょう。大きな評価損を抱えていれば、ともかく戻り売りをしようという気になるのは当然で、これが上値を抑えてしまいます。さらに3月高値の銘柄の信用期日が近づいており、これも弱材料になるでしょう。

ただし9月半ばになれば、持合解消の売りや信用買いの期日も過ぎるので、弱材料は1つ2つ減るはずです。そうは期待できないけれど政府は9月決算にむけて、対策を打ち出してくる可能性もあります。需給が原因となっての9月の安いところは買いのチャンスとなるのではないかと思います。


(02.8.28) TOPIX 953P(-8) 日経 9766円(-140) 5.4億株


NYは8824ドル(-94)と反落。このところ1日交代で上下を売り返しているのは、9000ドル水準が@上昇途中の中間点であるか、A戻りの限界であるのか、を試しているのでしょう。

望むらくは、75日線までの上昇です。75日線の9200ドル水準まで、一度でよいから戻ってくれれば、上昇力が十分あると判断できますから、その後は下げても心配はないと思います。

75日線まで戻らずして反落となれば、なお中勢的に下降波動から抜け出せていないと思わざるを得ませんから、ぜひとも75日線の9200ドルまでは戻ってほしいところです。ナスダックも1347P(-43)と大幅安。

外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが1920万株、買いが1960万株と相変わらずの低調で、40万株の買い越しとなりましたが、積極的な買いは入りません。

東京市場は昨日の下落を見て、寄り付きでは押し目買いが入ったようですが、すでに今回の上昇の第一の原因であったカラ売りの買戻しは終わっていたようで、寄り後はジリジリと下げ続けました。出来高5.4億株、売買代金4900億と、総見送りです。

TOPIX・日経平均のグラフは昨日「両抱き」となって、上値つかえを表明していましたが、今日は真ん中の大陽線の下値を割り込む陰線となりましたから、よくない足型となりました。とはいっても、もともとこの反発は4日間という短期間の反発でしかありません。十分に上昇した後の「両抱き」ではないので、大幅な安値がでるとは思いませんが、しばらくは8月安値(日経平均は9439円。TOPIXは936P)を更新するかどうどうかの水準までの下落はしかたがない。と思います。

8月安値の近辺まで、あるいはこれを割り込んで、「出来高が増加」すれば、ここが買い場であろうというのは、昨日言ったとおりです。


(02.8.29) TOPIX 937P(-16) 日経 9620円(-146) 5.5億株

NYは8694ドル(-130)と続落し、8800ドルの強弱が攻防した水準を下回りました。ナスダックも1314P(-33)と昨日の大幅安に引き続いて安くなりました。昨日はノーテルの減額修正が悪材料となったようです。

外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2600万株、買いが1850万株となって、一度は買い越しとなった外国人でしたが、再び売り越しの基調となったようで、個人と公的資金を運用する信託銀行以外に買う主体はありません

明日は4-6月期GDPの発表があります。予想では0%から1%までの間のようで、1-3月期の年率+5.7%とはいきません。ただ株式市場においては、GDPよりも個別企業の利益水準のほうが株価を決定するのが道理です。

マイカルが破綻したときに、ヨーカドーやイオンは上昇しました。小売業全体としてはマイナス成長であったはずですが、マイカルの倒産で有利になると思われる企業は買われました。GDPも同じことで、全体の成長率が例え0%であっても、それをプラスにできる企業は株価は上昇しなくてはなりません。

ましてや上場企業の2002年度の増益率は50%以上となる予想です。株式市場に上場している企業の多くは強烈なリストラを行いました。この結果、日本全体(中小企業・零細企業を主にして)の業績に比べて、利益を出せる体質になっているはずで、GDPの動向にそう左右されずともよいのではないのかと思っていますが、現実の株価を見ると、しかし悲観的な判断をしています。(だからこそ、ここからの出来高を伴っての下落は買い場であると思っているのですが)

米国株式は各指数ともに75日線に迫ったものの、ここまで到達せずに反落となりました。最も強い動きはS&P500指数→NYダウ→ナスダックの順ですが、ナスダックは25日線を割り込みました。

とはいっても、米国株式はモデル波動のA→B→Cの動きにあり、Aの安値を下回らない限り、再度の75日線への挑戦→これをクリアのコースの可能性は十分にあります。昨日・今日の下落で、即ち下降波動に転換したとは、まだまだ言えません。


(02.8.30) TOPIX 941P(+3) 日経 9619円(-0) 5.4億株


NYは8670ドル(-23)と3日連続安となりましたが、そろそろ下げ止まりとなるのではないか。ナスダックは1335P(+21)と反発。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は、売りが2020万株、買いが1575万株で、445万株の売り越し。

4-6月期のGDPが発表されました。今回からは新しい推計方式になりましたが、前期比+0.5%の伸び(年率1.9%)でした。事前の例えば野村の予想では0%(マイナス)でしたから、まあ数字はよかったといえます。

ただ1-3月期を新方式で統計を取り直すと、マイナス0.0%であるそうで、これまで発表されてきた旧統計の前期比+1.4%(年率5.7%)とは大違いです。つまり1-3月期までは4期連続のはマイナス成長となっていて、4-6月期にやっとプラスに転じたということになりました。

統計は「推計」ですから、推計の方法が異なれば違った数値になりますが、ここまで違うと、これまでの数字は何だ。ということになります。市場はGDPの数字にはほとんど無反応でしたが、4-6月の数字が予想を上回った反面、1-3月が仰天のマイナスであったことを差し引きしてのことでしょうか。

日経平均のグラフは、8月の安値(ザラバ)が9439円→9499円→今日の9524円と切り上ってはきていますが、TOPIXの安値(ザラバ)は936P→938P→今日の931Pと、安値は切り下がりとなりました。終値ベースでも、939P→944P→昨日の937Pと切り下がっていますから、まあよくはありません。今日の出来高が5.4億株・売買代金4900億円というのもエネルギーがまったくないことを表しています。チャート的には1日か2日の反発があるかも知れませんが、これが4日5日の上昇となることは期待薄です。

9月中間に向けての持合解消売りはいつのも半分も進んでいないと報道されました。この原因は株価が安すぎて解消売りを出せば、損失を出しかねないので、売るに売れないという状況のようです。株価が上昇すれば売りがでて上値を抑えこまれることがわかり切っている今は、買い手がなくなるのも当然です。

次の株価の突っ込みでは、個人投資家が再び買い主体になることでしょうが、その個人投資家はいまや実に厄介な証券税制に直面しています。来年から始まる新証券税制を考えると、個人投資家の買い意欲を大いにそぐに違いなく、源泉分離課税がきく今年中に株式を売却してしまおうという動きもでるでしょう。法人の持ち合い解消に加えて、個人までが売り姿勢になれば、今年は一体だれが買い主体になり得るのか。ちょっと不安です。


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