TOPIXをどう見たか・判断したか (02年7月)

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(02.7.1) TOPIX 1028P(+3) 日経 10595円(-26) 5.9億株


先週末のNYは9243ドル(-26)と小安く、ナスダックは1463P(+4)とわずかに続伸。NYのグラフはようやく上ヒゲで9日平均線まで戻し、ここで頭を押さえられたという格好ですが、出来高は20.6億株と大商いで、ともかく強弱勢力の交替が進んでいることは確かです。

日銀が6月に短観を発表しました。大企業製造業のDIは-18で、前回の-38から大幅(過去最高の)改善。前回の6月予想は-27でしたから、3か月たってみるとこれも予想を上回る改善となりました。

しかしこれは材料にされず、相場は狭い範囲での小動きに終始しました。出来高は5.9億株、売買代金も5400億円とピーク時の半分。ただ外国証券の朝方の注文は、月曜にもかかわらず多く、売リが2020万株、買いが3200万株で、差し引き1180万株の買い越し。これは6月12日以来の買い越しです。

ドル建ての日経平均では、200日線を割り込んでいませんよ。とか、ドル建ての日経平均のグラフはどうやって描くのか。と相次いで2件のメールを頂戴しましたので、今日はドル建て日経平均について述べます。

ドル建て日経平均は、(日経平均÷円レート)で計算します。週末の日経平均は10621円、円相場は119.56円/ドルであるので、この日のドル建て日経平均は10621÷119.56=88.83ドル、と計算されます。

《カナル2》では、1001 日経平均、1007 東京円 の2つのデータがあるので、この計算をする条件表さえ設定しておけばよいのです。次図が条件表の設定例です。


ひっかかるのは、@とAの行でしょう。

@の「株価」÷「C1007」は日経平均÷円相場の計算をしますが、「C1007」はどのようにして設定すればよいのか?
ANo.7行で@の計算値をX100倍し、No.8行でまたX100倍しているのはなぜか?

まず@の「C1007」ですが、これは「円相場」のコード番号です。条件表の「元データ」や「副データ」欄に、特定の銘柄を指定するときは、「共通銘柄」というものを決めておきます。(この例では1007 円相場を共通銘柄にする)

共通銘柄を決めるには上図の「共通銘柄(S)」ボタンをクリックすると、右図のように「共通銘柄の設定」の画面が現われます。

a.共通銘柄Aのコード(共通銘柄Bのコード)欄をクリックし、直接に1007と数字を入れるか、

b.右の銘柄一覧表から、1007 東京円 をクリックして、共通銘柄のコードを設定します。

共通銘柄のコードが決まっていれば、図のように「元データ」「副データ」欄に、C1007 などを設定することができます。

AのX100をしているのは、カナルの「1007 東京円」のデータは、119.56円ではなく11956銭になっているので、この調整のために7行でX100倍して、88.83ドルの正しい数値にしています。

しかし88.83ドルをグラフに表示すると小数点以下は無視されてしまうので、No.8行でX100倍して、8883(セント)とした上でグラフにしているわけです。

ドル建て日経平均あるいはドル建てTOPIXは外国人のふところ勘定を表すものですが、株価は200日線の上にあり、75日線の上にあり、わずかに25日線がやや上位にある(それも1日で上抜けそうなほど接近している)と、まるで別のグラフを見ているかのようです。

ドル建てグラフではまだ波動のボトムは底値を切り上げ中であり、上昇トレンドは崩れていません。こういう観点からすれば、今日の外国証券の大幅な買い越しの理由がつくわけです。


(02.7.2) TOPIX 1029P(+0) 日経 10622円(+26) 6.2億株


NYは9109ドル(-133)と続落。ナスダックは1403P(-59)と終値ベースでテロ事件直後の安値を更新。外国証券の朝方の注文は、売リが2350万株、買いが1630万株で、差し引き720万株の売り越し。

東京市場は米国安とくにナスダックの安値更新を嫌気して、安く始まりました。前引け段階では、日経平均は-202円安。TOPIXは-15P安。出来高は2.8億株、値上り銘柄が340銘柄・値下がりが974銘柄と薄商いの中、値を下げていましたが、後場終わり近くから戻り歩調となり、引けてみれば日経平均・TOPIXともにプラスで、出来高も6.2億株と前日に比べて増加です。

少しNYの下げを材料にするのもやや飽きがきたのか、NY安はだいぶ相場に織り込まれたのか。日経平均の今日の安値から引けにかけて+250円上昇したのは相場に自律性(自立性というか)が出てきたようで、よいことです。


(02.7.3) TOPIX 1044P(+15) 日経 10812円(+189) 8.2億株<


NYは9007ドル(-102)と続落。ナスダックは1357P(-45)とテロ事件直後のザラバ安値1387を終値でも割り込みました。外国証券の朝方の注文は、売リが2740万株、買いが2200万株で、差し引き540万株の売り越し。

米国のエンロンから始まった会計不信は、ワールドコムの粉飾決算へ広がり。昨日は仏ビベンディの会計疑惑とヨーロッパへ飛び火。ITバブルでハデに動いた会社は多かれ少なかれ会計操作をしているのではないか、と市場は疑っているようです。

会社が隠している、あるいはごまかしているという疑惑は、日本ではこの4〜5年の大問題でした。帳簿が正しければ、あるはずのないPBR1倍を割り込む会社が東証1部の半数以上になりましたが、それでも建設・商社・小売では含み損がまだあるのではないか、銀行は不良債権をまだまだ隠しているのではないか、と決算書自体が信用されずに、日本株式は底なし沼にはまったようでしたが、ようやく2006年の減損会計にむけて、過去の膿を過半は出してきたというところです。

この点では日本の方が先進国で、会計不信が足かせとなって株価が下落する欧米とは違います。今朝も欧州・米国安に連動してハイテク株から安くなりましたが、前引けにかけては戻り、後場はずんずんと上昇し、出来高も8.2億株と増加。

日経平均は200日線を回復し、TOPIXは200日円の1048Pまであと4Pまで迫りました。200日線から75日線の1080Pまでは戻り売りの圧力が強いと思われますから、すぐに75日線まで上昇するとは思っていませんが、まず200日線を上回り、何日かこの水準を維持すれば、市場もしだいに強気が増えてくるのではないか。


(02.7.4) TOPIX 1033P(-10) 日経 10632円(-179) 6.9億株<


NYは9054ドル(+47)と小反発。ナスダックも1380P(+22)と小反発・NYダウ・ナスダックとも昨日の下げ幅の半分ほど戻りましたが、半分戻るようになったのは、下値が見えたという向きが出てきたということでしょう。外国証券の朝方の注文は、売リが2570万株、買いが3290万株で、差し引き720万株の買い越し。

東京市場は昨日後場の上昇が急であったことや、当面の目標の200日線まで戻したことや、今夜のNYは休場なので、株を処分して荷を軽くしておこうということでしょうか、朝から安く、安いままに終りました。

ただグラフは昨日の陽線に今日の動きは孕まれるという格好ですから、昨日の陽線を下回らないで、この水準で値を保ってれば不満はありません。

定点観測の銘柄は200日線を維持し、みずほHは200日線を目指して5連続陽線となりました。新日鉄も5連続陽線で、底値からの連続陽線ですから、これは重要ポイントに匹敵します。


(02.7.5) TOPIX 1042P(+9) 日経 10826円(+193) 6.9億株


NYは独立記念日で休場。外国証券の朝方の注文は、売リが1830万株、買いが1890万株で、差し引き60万株の買い越し。

独立記念日には大規模テロが発生するという懸念がありましたが、何事も起こらず。これまで事前にテロ予想が出たもののすべては杞憂に終わりました。事前の警戒がテロを防いだのか、それともわずかの可能性を全部情報として流すという方針なのか。

ともかく米国市場のマイナス材料の1つが晴れ、さらに欧州市場もビベンディの会計疑惑から下落していた株価が上昇したので、東京市場は寄り付きから高く始まりました。週末で売り手仕舞いがあるはずであるのに、そのまま高い水準を維持して引けました。

日経平均は200日線を1日で回復。TOPIXも再び200日に接近。ただ9日順位相関は+90に近くなったので、200線を一気に大きく上抜くことは考えていませんが、ここで値持ちのよさを見せれば、次は200線を大きく回復ということになるのでは。

6月の投資主体別の売買動向が発表されました。個人の現金部門は2500億円の買い越しとなりました。個人の現金部門は外国人部門と同じくらい重視しなければなりません。

ひとことでいえば、@外国人部門の順張りに対して、個人現金部門は逆張りであること。Aそれはリスクを取れる投資家層であるからであり、Bこういう投資家は成功すること。ということです。

この6月に大いに現物を買った人は、この時期に資金があったということです。年がら年中売買をしていれば、どの時点でも株式を保有しており、6月に株価が下げたからといってもおいそれとは資金が工面できません。

ということは6月に株を買った人というのは、株式を腹いっぱい買っていなかった、あるいはまるで株式を保有していなかったから買えたわけです。リスクが取れるということはリスク商品(株式)を保有していなかったからリスクが取れるわけで、株式をまるで持たない時期を作っていたということが勝因になります。

「一目均衡表」全7巻のうちのどこかに、「株式はできるだけ短期間しか持ってはいけない。1年のうち株式を保有してよいのは1か月か2か月である。」といったような記述(記憶違いがあるかも)を読んだような覚えがありますが、その通りでしょう。


(02.7.8) TOPIX 1033P(-8) 日経 10769円(-56) 7.5億株


先週末のNYは9379ドル(+324)と今年最大の上げ幅となり、ナスダックも1448P(+68)と大幅高。外国証券の朝方の注文は、売リが1420万株、買いが2490万株で、差し引き1070万株の買い越し。

東京市場は週末にテロ発生回避を材料に上昇していましたが、米国株の大幅上昇を見て、週末の上昇が足らなかった分の買いが集まりました。特にシカゴの日経先物は11060円と11000円を回復していたので、先物がこれにサヤ寄せする格好で上昇し、現物を引っ張りました。

寄り付き直後に日経平均は11050円と11000円台を奪回したものの、次第次第に値を消しました。後場になって米国メルク社が124億ドルの売上を水増しの報道があってからは下げに拍車がかかり、GLOBEXの下げを横目でみながら、日2経平均もマイナスになって終りました。

日経平均の11366円〜10664円の間(700円幅)とTOPIXの1094P〜1025Pの間(70P幅)は、5月高値からの下げ波動の中で、最も下げを加速した水準であり、このゾーンは一気に上抜くことは、新たな材料が出てこない限りは難しいのですが、逆にメルクが売上げ水増しという企業会計不信を拡大させる悪材料がでては、ちょっといけません。

日経平均の足は、今日は高寄りしていたために「かぶせ」となりました。明日も陰線で続落となれば、再び10000円の攻防へと後退するかの懸念ができきます。TOPIXは日経平均より足が悪く、「陰線のつつみ足」となって、当面の波動のピークとなった感じです。せっかく200日線を回復していたのにもったいないことですが、今夜のNYがカギを握っています。

先週末の+324ドル上げに対して、今夜が-100ドル安くらいで止まればよろしいが、-200ドル安とかになれば、明日の東京市場はやや心配なことになりそうです。


(02.7.9) TOPIX 1050P(+16) 日経 10960円(+191) 7.0億株


メルクの会計疑惑から心配されたNYでしたが、9274ドル(-104)と昨日思っていた最も軽い下落ですみました。なにしろ先週末に+324ドル高をしていたので、通常であっても上げ幅の1/3程度は下落しても当り前でした。

昨日の下げ幅はその1/3押しにあたります。 ということは、メルクの件はさほどマイナス材料にはならなかったわけで、会計不信の材料は、NYダウが9000ドルへの下落過程でほとんどが織り込まれていることになります。

となれば米国株式もここからまともに企業業績の予想を反映したものになりますが、業績の下方修正が相次ぐナスダックは1405P(-42)となって、先週の上げ幅の2/3を飛ばしてしまいました。外国証券の朝方の注文は、売リが2020万株、買いが1330万株で、差し引き690万株の売り越し。

昨日の日経平均は高値から引けにかけて-280円、TOPIXは高値から引けにかけて-28Pの下落をしていましたから、NYの250ドル安くらいを想定していたのですが、昨日のNYの-104ドル安は予想より下落せず、今日の東京市場はその分だけ高くなった勘定です。

ただ米国株がどうなるのかはっきりしないので、銀行・証券・鉄鋼の出来高が多く、個人投資家好みの蛇の目・JUKIといった内需株が上昇。6月の個人現金部門が買い越しであったように、ここへきての主役は個人投資家となったようです。

昨日のTOPIXの「陰線のつつみ」には大いに警戒しましたが、米国が落ち着いていたため、TOPIXは逆にとうとう200日線を回復し、大勢上昇波動が壊れていなかったことを証明しました。ただ市場のエネルギーは拡大せず、今日の出来高7.0億株、売買代金6600億円では、勢いよく上昇とはいきませんが、今はとにかく200日線近辺を維持できておればよしとしましょう。


(02.7.10) TOPIX 1037P(-12) 日経 10752円(-207) 6.6億株


昨日持ちこたえたかに思ったNYは9096ドル(-178)と下落し、がっかりさせました。ナスダックは1381P(-24)となって、NY・ナスダックともに先週の上げ幅のほとんどを失いました。

ところが外国証券の朝方の注文は、売リが1370万株、買いが2750万株で、差し引き1380万株の大幅買い越しとなって、どういうことなのか。

東京市場は寄り付きは小安い程度で始まり、その後は一時プラスになり、とうとうNY離れをしたのかと喜んでいましたが、日経平均はザラバで10975円までいった後はずるずると下落していき、安値引けとなりました。

とにかく今日の出来高も6.6億株と市場のエネルギーがありませんから、一方通行になりがちです。

定点観測の7銘柄のうち5銘柄は、いまもなお200日線を維持しています。鹿島は200日線をはさんで往来相場であり、みずほHだけがずっと200日線より下位にありますが、これとても200日線に挑戦しようかという位置取りであり、個別銘柄のチャートは悪くありません。

奇妙というか、珍しいというか。図の3銘柄に青○をつけていますが、これは「陰線のつつみ下げ」です。TOPIXが一昨日同じ足型を出しましたが、これら個別銘柄も同じ日に同じ足型を出していたのでした。


ちょうど9日順位相関が+80を超えていた高い位置での足型でしたから、実は相当な警戒心を持って見ていましたが、昨日・今日と案外な下値の強さです。むろん喜んでいるのですが、早くこの陰線の高値を上抜いて安心させて欲しいところです。

新日鉄の陰線の高値は209円、みずほHは302円、野村Hは1845円ですから、ワンチャンスです。これら銘柄が陰線つつみ足を上抜くようだと、相場全体も上昇がはっきりとするのですが、ちょっと期待しすぎかも。


(02.7.11) TOPIX 1017P(-20) 日経 10485円(-266) 6.4億株


ウーンとうならせるほどのNYの弱さです。通信大手のクエストC社に司法省の調査が入ったとかで、米国のIT・通信の企業はどこもかしこも不正会計操作をしているかの印象させ与えます。

NYダウは先週末に+324ドルの今年最大の上昇をして、あく抜けかと期待させましたが、今週に入って、-104ドル安、-178ドル安、-282ドル安と3日間で-564ドル安です。

ナスダックも1346P(-35)となって、5年間の安値を更新。外国証券の朝方の注文も、売リが2830万株、買いが2270万株で、差し引き560万株の売り越し。

日経平均はNYの今年最大の下落にもかかわらず、100円安ほどで寄り付き、案外に下値が堅そうだの感じでしたが、いかんせん出来高が薄すぎます。


ドル安を原因にした円高が進行し、今期の円レートを130円とかの水準に想定していた企業は業績悪化の予想で売られました。加えて明日はオプションSQともあって、全般が見送り気味で買い物がなく、先物主導で値を下げていきました。

昨日TOPIXが「陰線つつみ足」を出したわりには下げ渋り、珍しいことだと書きましたが、今日は一気に悪化し、珍しいことにも奇妙なことにもならず、やっぱり高値圏での陰線つつみ足はダテではありませんでした。奇妙なことを見せて欲しかった。


(02.7.12) TOPIX 1019P(+2) 日経 10601円(+115) 7.0億株


いまや株式市場の唯一の材料は米国株式の動向になってしまいました。NYは一時200ドルの下落のあと引けにかけて持ち直し、8801ドル(-11)。ナスダックは1374P(+28)と反発。NYは20.8億株、ナスダックは22億株と大出来高。 外国証券の朝方の注文は、売リが2670万株、買いが2650万株で、差し引き20万株の売り越し。

東京市場はオプションのSQでした。この分の出来高が4000万株や5000万株はあるはずですが、今日の出来高は7.0億とあいかわらずの低調さです。ただ昨日米国デルが業績の上方修正をしたとかで、GLOBEXが堅調となり、ハイテク株が買われたため、日経平均はプラスとなって週末の取引を終えました。

東京市場も早く米国離れをして欲しいところです。TOPIXの今年2月の安値は922P(ザラバ安値は921P)ですが、今の1019Pの水準はわずかに10%ほど上昇しているに過ぎません。前3月期に多くの企業は売上が伸びなくても利益がでるようにリストラを進め、スリム化しています。そこへ景気回復とまではいかずとも「底ばい」になって、景気の悪化に歯止めがかかっていますから、米国景気が悪化したところで、そうダイレクトに日本の企業業績を直撃するようにも思われません。

いまの市場は米国株安→米国景気の悪化→日本経済への打撃→日本株安のリンクをストレートに考えていますが、米国株安の100%がそのまま日本株式に100%の影響を与えるのは変で、感じでいえば50%〜30%ほどの影響しかないのでは。どうも米国市場の動向に過敏すぎる東京市場であるといえます。


(02.7.15) TOPIX 1000P(-19) 日経 10375円(-226) 5.4億株


株式市場の唯一の材料であるNYは5日間続落となって8684ドル(-117)と新安値。ナスダックは1373P(-0)。 外国証券の朝方の注文は、売リが22800万株、買いが2350万株で、差し引き70万株の買い越し。

今週は米国の4-6月期の業績が発表されます。すでにデルは上方修正を発表、GEも前1-3期にへこんだものの4-6期は予想以上の収益となった発表をしています。

これから16日にはインテル、17日IBM、18日サンマイクロと有力企業の決算発表があいつぐそうで、さらに17日にはグリンスパンFRB議長が議会証言をするそうで、あのグリンスパンが今の米国経済をどう認識し、どういう手立てで好転させていくのかが注目されます。

こういう時期に、今日なにを焦って買うことがあろうかの思いでしょう。東京市場の出来高はわずかに5.4億株。売買代金も5100億円と縮小しました。出来高が薄いところへ先物が売られて株価は下落。薄商いで株価が下がるのは最も嫌なパターンです。

今日の無気力な下落の原因の1つは円相場が116円20銭といった円高に振れたことですが、円相場は短期的には、株式相場に対してプラスであったりマイナスであったりします。

図の@に時期は円が120円→135円の円安になる過程ですが、日経平均は11000円→9400円へ下落しました。円安はマイナス材料でした。Aの時期は円高になれば日経平均は上昇し、円安になれば日経平均は下落した時期で、これが本来の為替と株式相場の正しい関連です。

Bは現在ですが、円高の進行とともに日経平均はどんどん下落しています。@の円安でも日経平均は下げ、Bの円高でも日経平均は下げる。というのでは、為替は株式市場に対してデタラメな関係にあるといってもよいほどですが、円高・円安の要因を考えねばいけません。

@の円安は、日本株売り→海外資金の引き上げ→円安となったのであり、円安が株安をもたらせたのではありませんでした。Aの円高は日本の景気回復を円相場が表現したもので、景気回復予想→円高すなわち株高です。円高が株高をもたらせたのではありません。

現在のBですが、@の逆の日本株買い→円資金の逼迫→円高となったのではありません。Aの景気回復→円高のリンクでもありません。ひとえにドル安が相対的な円高をもたらせたものです。外国人の日本株買いでも、景気回復の材料でもありません。

それではこの円高は株式市場にどう響くのかですが、しかし日本の株式市場の50%のシェアは外国人が握っていることを思い出して下さい。いかにも日本株は下落していますが、ドル建て日経平均ではたいして下落していません。日経平均が11979円→今日の10375円まで-15.4%の下落をしているのに対し、ドル建て日経平均は96.4ドル→89.3ドルへと-7.4%の下落にしか過ぎません。

同じ時期のNYダウは10353ドル→8684ドル-16.2%の下落です。ドル建て日経平均が最も下落率が小さく、外国人投資家にとってはNYよりも日本株のほうがまだましなわけです、このためドル建て日経平均は200日線の上位にあり、上昇トレンドは崩れていません。


(02.7.16) TOPIX 984P(-15) 日経 10250円(-124) 7.4億株


NYは6日間続落となって8639ドル(-45)と新安値。ナスダックは1382P(+9)とわずかに反発。 外国証券の朝方の注文は、売リが2550万株、買いが1550万株で、差し引き1000万株の売り越し。

NYの昨日は大波乱となりました。ザラバでは-439ドル安の8244ドルとなっては暴落といえます。ところがここから395ドルの上昇をし、引けは-45ドル安となって、強烈なタクリ足となりました。出来高も19億株。これでもまだ底入れのムードはでず、東京市場は続落。

しかしながら、条件表No.2の逆張りの「日経平均用'96」は、日経平均・TOPIXともに買いマークを出しました。明日も安く引けるようだと、連続して買いマークを出します。この市場人気の弱さからすれば、あるいは明日も安く、連続して買いマークを出すのかも知れませんが、当面の底値は今週中に出るような感じです。

図はNYダウです。日経平均・TOPIXが揃って買いマークを出した「日経平均用'96」を使ってグラフにすると、これだけ下げれば当然というべきながら、今日で3日連続の買いマークをつけています。

過去に買いマークを出したところに赤○、売りマークを出したところに青○をつけていますが、マークの位置はそう悪くはありません。特に売りマークはなかなかのものです。

例のテロ事件直後に5日連続して買いマークがでています(b)が、最後の買いマークが大底でした。現在の3日連続の買いマークはこのときに次ぐもので、買いマークが途切れたときからかなりの反発があるのではなかろうか。

そのきっかけは、4-6月決算の発表か、グリンスパンの議会証言か、いずれにしてもここ2〜3日のうちにわかりますが、反発のきっかけになるような好材料がでて欲しいものです。


(02.7.17) TOPIX 988P(+3) 日経 10296円(+45) 7.4億株


昨日強烈なタクリ足となったNYは、7日間続落となって8473ドル(-166)と下落。ナスダックは1375P(-7)とわずかに下落。 外国証券の朝方の注文は、売リが2070万株、買いが3070万株で、差し引き1000万株の買い越し。

注目されたグリンスパンFRB議長の議会証言でしたが、@今年の米国GDPは3.5〜3.75%へ上方修正(前回は2.5〜3.0%だった)し、米国景気の回復は続くと発言。いうことなしです。A企業の不正会計は、ここ数週間で新たな不正が発覚するだろうが山場は越えた、とのこと。

この発言はしかし昨日のNY市場にはプラスとならず。-166ドル安となったのは、NY市場はあのグリンスパンの言葉を信用していないかのようですが、むしろ米国市場のほうが冷静さを失っているのではなかろうか。

東京市場はNYが思わぬ(?)下げになったことと、引け後発表されたインテルの4-6月決算が予想より少し悪かったので、安く始まりましたが、チャートからは、@昨日の段階で、25日騰落レシオは75近くまで低下していたこと、A日経平均が10000円に接近したこと、などから押し目買いが入り、少しだけ高く引けました。出来高も昨日・今日は7億株台に復帰して、下げに向かおうというむきもでてきました。 今日の上げによって、昨日日経平均とTOPIXに出た逆張りの買いマークは消えました。

昨日NYダウのグラフを掲げたので、今日は国内のグラフをと思っていましたが、昨日のNYの下げで、なかなか興味深い足になったので、ナスダックとともに掲げました。ただしナスダックのグラフは昨年9月〜10月のテロ事件当時のものです。

一昨日のNYダウは1日のうちに423ドル下げ、引けにかけて戻すという暴落・暴騰をし、何年かに1度しかないであろうという長大なタクリ足となりました。この日の大きな大きな動きはこれだけでも下げの最終段階ではなかろうかと思わせるものがあります。

昨日は-166ドル安とはいえ一昨日の値動きの中に「はらまれた」動きでした。この長大なタクリ足に翌日の陰線がはらまれるという足型は、実はテロ事件直後にナスダックで体験ずみです。図の青○部分です。

ナスダックはこの「はらみ」の翌日下寄りしましたが、陽線になり、反発へのスタートとなりました。昨日はGMの4-6月の利益が2.7倍になることは無視され、キャタピラーの業績悪化のほうを材料にNYは下げましたが、インテルの決算(やや悪い)を今日はどう判断するのか。IBMはどういう決算になるのか、注目されるところです。

ただ、7日連続の下落によって、Yダウはすでに-10%の下落をし、不安材料を先取りしていると思います。よほど意表をつくような悪い決算でない限りは大きなマイナス材料にはならないのでは。


(02.7.18) TOPIX 1010P(+22) 日経 10498円(+202) 7.4億株


NYはフォードなどの 4-6月期決算がよかったので反発し、8542ドル(+69)。しかし一時は8723ドルへ+250ドルと急上昇したものの戻り売りに押されて+69ドル高まで値を縮めた。という印象で、昨日のような上げかたでは弱気は吹っ切れないようです。NYに比べて底堅くなっているナスダックは1397P(+21)と上昇。

外国証券の朝方の注文は、売リが2460万株、買いが2050万株で、差し引き410万株の売り越し。最近の外国証券の注文は定見がないというか、なんだか変です。だいぶと国内法人の注文が紛れ込んでいるのではないのかの気がします。

グラフはナスダックのほうがまだましなので、日本のハイテク株の弱気もそろそろトーンダウンしたほうがよいのではないかと思っていたら、昨日のNYの引け後にIBMが4-6月決算を発表し、市場予想より少しよかったようです。これを見て東京市場のハイテク株は一斉に反発。

今朝の日経新聞に半導体大手(東芝・日立・NEC・三菱電)は夏休み返上でフル生産との記事もあって、米国(の株式市場)だけを見て日本株を判断してしまうのはヤバイの気持ちも少しは生まれてきたのではなかろうか。

昨日の日経新聞の「産業力(衰退説を撃つ 私の意見A)」はシャープの町田社長のインタビュー記事でしたが、感心しました。エライ。製造業はみな中国に負けてしまうようなムードですが、安いものを作って売れば利益が出るというものでもありません。中国はアセンブリ(組み立て)が得意なのであって、開発は得意ではありません。中国が世界に先駆けて開発したものは寡聞にして聞いたことがありませんが、日本発の世界の発明品は多くあります。ビデオもそうだし、DVDもそうだし、トヨタのハイブリッド・カーもそうだし、ファミコン、デジカメ、iモード。沢山あります。

町田シャープ社長の言葉がよいですね。「洗濯機は今の洗い方しかないのか。冷蔵庫だってコンプレッサー無しのものはできないのか。成熟したと思われている商品でさえ、技術は日進月歩であらゆる革新の可能性を秘めているということだ。」

知恵ですね。いまや技術のカタマリは部品に集約されています。その部品がなければ生産がストップしてしまう。そういう部品を作る技術を日本はまだまだ持っています。シャープは1500億円を投じて40インチの液晶生産工場を三重県に作るとか。その際は製造工程は公開せずにブラックボックスにするというのは先週末のNHK教育の「21世紀ビジネス塾」でやっていました。

日本の国際特許の出願数はすごいものがあります。完成品で勝負すれば人件費の安い中国に負けますが、世界で日本しかできないもの(部品でよい)を持てばよいのです。米国はITバブルの際にビジネスモデルを特許と認めて、これに抵触する企業の牽制をしましたが、そんなドギツイことをしなくとも、日本はある部品の生産に特化することで、重要な位置を占めることができるはずです。

中国がブイブイいったところで、それは日本が1960〜1970年代に辿ってきたことを再現しているだけでしょう。シャープは、テレビの完成品の販売は中国に負けるが、自社の大型液晶を購入しない限り、テレビはできないぞ。テレビの最もハイテクな部品はシャープが握っているぞ。この部品はシャープの言い値で購入するしかないよ。という方向を目指しているのでしょう。よいですなあ。ようやく日本企業の進むべきコースが見えてきた感じです。


(02.7.19) TOPIX 989P(-20) 日経 10202円(-295) 6.2億株


NYは8409ドル(-132)と下落し終値ベースでは新安値となりました。ナスダックも1356P(-407)と下落。しかしどちらも3日前のザラバ安値は下回ってはいないので、なんとかこの辺で底値固めをしてほしいところです。発表される4-6月期の決算はそう予想外に悪いというものはでていないようですから。

東京市場は昨日の上昇分を吐き出して安くなりました。しかも出来高が6.2億株というのではなさけない。


(02.7.22) TOPIX 991P(+1) 日経 10189円(-13) 6.3億株


先週末のNYは-390ドル安の8019ドルと大幅下落。私は、株式指標が1日で5%下げれば暴落と定義していますが、先週末はほとんど暴落に近いものでした。

ナスダックも1319P(-37)と下落。NYはテロ事件直後のザラバ安値8062ドルを割り込み、今回の会計疑惑はワールド・トレード・センターが瓦解したよりもショッキングな事件であると、市場は認識していることになります。

テロ事件は相手があるので、これに対抗するために米国は一致団結したのでしたが、今回は米国内の事件です。これまで成功ビジネスと信じていた企業に騙され、企業は信用できない、株式も買えないとなって、米国の株価至上主義が破綻したわけです。敵はわが身中に内在しており、団結して敵に向うことができません。テロ事件よりもキツイい下げとなるのもいたしかたないのでしょうか。

ワールドコムが今日破綻しましたが、資産規模で12兆円、負債総額が4.8兆円とか。NTTの連結総資産は20兆円(負債6.2兆円)、トヨタの連結総資産が18兆円(負債5.4兆円)、東京電力の総資産が14.6兆円(負債9.4兆円)です。これら企業よりやや落ちるが、2番手のKDDI・ホンダ・関西電力よりも大きいというが、日本企業に比べたワールドコムの規模であったわけです。

NYダウは、先日の長い長いタクリ足は下値調べをしたのではないかと思いましたが、何の抵抗もなく新安値をつけてしまいました。しかし出来高は26.3億株と市場最高の出来高となったとか。出来高についても、9000ドル割れの寸前に20億株の大商いとなって、これで強弱がごろりと変わるのではないかと思いましたが、それから1000ドルも下げてしまい、スケールの大きなタクリ足も、大出来高を伴う下落も、反転のきっかけにはなりませんでした。どうなったのかNY市場は。


(02.7.23) TOPIX 992P(+1) 日経 10215円(+26) 6.9億株


NYはどこまで下げるのか。なんだか雪印の事件を思い出させます。企業の信用失墜は、とんでもない株価水準まで落ちねば下げ止らないのか。NYダウは週末に-390ドル安をして26億株の大出来となったのに、週明けの昨日も-234ドル安の7784ドルです。ナスダックも1282P(-36)と下落し1200P台へ。

今日の日経新聞は。各国株価の下落率をまとめていましたが、@ナスダック-73.9%、A日経平均-73.8%、BNYダウ-31.6%、ということでした。これは先週末の株価なので、今日は@Bはさらに下落%を広げたことになります。

東京市場はNY市場の弱さにうんざりして、今日も安く始まりましたが、日経平均が10000円割れ寸前になったところから反発し、プラスで終りました。TOPIXも昨日・今日と+1Pずつながら2日連続のプラスとなって、NY市場離れが明らかになってきました。おそらく企業会計疑惑の材料では東京市場はそうは下げなくなったのではないか。

米国市場と東京市場の連動についてですが、5月高値から6月中の下げは、東京市場のほうが大きく下落しました。TOPIXはa→bは-13.6%でしたが、NYダウはA→Bは-12.9%の下げ率でした。もともとTOPIXの下げはNY安に連動したものですが、この時期は本家を上回る下げ率となっているのは、東京市場の過敏すぎる反応であったといえます。

TOPIXのb→cへの反動は+6.7%でしたが、NYはB→Cへわずかに+2.8%で、NYの反発力のなさが明らかになりました。ここからのコースが違ってきます。反発力がなかったNYはC→Dへ-17.0%と急落しましたが、TOPIXはc→dへ-5.6%の下落です。6月安値以上の下げはしていません。

ということは、a→bの日本株の下落はいかにも過剰反応であって、6月に個人の現金部門が買い越しになったのは、いかに個人の現金部門が相場の行き過ぎについて正確に判断していたのかの証左です。おそるべし現金部門です。

現金部門というのは何度もいいますが、リスクを許容するフトコロが深い投資家層です。結局は投資の成功はリスクが取れるような売買をするということに尽きます。そのためには、少し前にも書きましたが、株式はできるだけ所有しない。所有しているのは1年間のうちでせいぜい3か月でしょう。

1年に1回売買するのであれば、3月は株式を保有するが、9か月は現金にしておく。1年に4回売買するのであれば、3か月のうち1か月は保有するが、残り2か月は現金にしておく。毎月1回売買するのであれば、立会い日数21日のうち7日間は保有するが、のこり14日間は現金にしておく。ということになります。年中株式を保有していては、チャンスのときには金がない。ということになりかねません。

定点観測している7銘柄ですが、これまで200日線の遥か下方にあったみずほHが200線まで戻るという快挙で、7銘柄中のうち6銘柄までが200線の近辺もしくは上位にあります。唯一200日線を下回ったソニーですが、今日の安寄りから高値引けとなったは、ここから反発の様子です。


(02.7.24) TOPIX 976P(-16) 日経 9947円(-267) 7.7億株


NYは7702ドル(-82)と4日続落。とはいっても5日前に1日上げましたが、その前は7日連続安なので、サイコロでいえば12日間で1勝11敗という珍しい連続下げです。当然のことながら、NYダウのこの2年間には1勝11敗はありません。ナスダックも1229P(-53)と大幅下。

東京市場も米国市場の底なしのありさまを見せられては、上がるはずがなく、朝方はNYに連動するハイテク株から下げ、後場に入ると先物に大量の売りがでて、裁定解消売りからまた下げる。となって、日経平均は10000円を割れて引けました。2月以来のことですが、今の時期と2月の時期とではその背景には大きな違いがあると思いますが、株価は同じだといっています。

2月と違うのは@金融とA景気ですが、銀行株は今日も堅調。景気回復は4-6月決算がこれから発表されますが、ここまでは随分よくなっているはずです。ただ7-9月期は不透明として、株を買わない理由にするのでしょう。

さえない東京市場ですが、前日に比べて+10%以上値上りした銘柄を調べると、図のように49銘柄あります。トップのシントムは倒産企業なので除くと、1865小松建〜9704東海観まで48銘柄あります。

建設株・繊維株・鉄鋼株あたりの低位株が多いのですが、日経平均やTOPIXの動きだけを見て、値上り率が大きい銘柄数については目が届いていませんでした。48銘柄も10%以上の上昇をするというのは普通ではありません。

ということで、@東証1部の約1500銘柄のうち、A前日比+10%以上となった銘柄数を、B過去500日間について調べました。(とはいっても《カナル2》の「計算」→「全体個数」を使って、30秒ほどかけただけですが)意外なことがわかりました。

図はTOPIXと+10%以上上昇した銘柄数のグラフです。(緑線が銘柄数)常日頃はだいたい10銘柄くらいですが、突飛に多い日があります。なんだか地震計が出したグラフのようでもあります。

a,b,c,dと振っていますが、
  1. は2001年9月14日で、64銘柄
  2. は2001年12月20日で、160銘柄
  3. は2002年2月4日で、62銘柄
  4. は2002年7月18日で、65銘柄

この図より前の2001年3月21日に122銘柄というのもあります。

TOPIXと見比べるとわかるように、a,bは波動のボトムで、cは上昇初期です。先週の7月18日の65銘柄に続いて今日は49銘柄ですから、a,bのようなことになるのか。


(02.7.25) TOPIX 967P(-8) 日経 9929円(-17) 7.2億株


昨日東京市場が引けてから香港が安く、フランクフルト・ロンドンが-5%の下げとニュースでいっていたので気が重くなっていましたが、朝のニュースでは、NYは史上第二位の+488ドルの上げ幅となって8191ドル。一気に8000ドル台を回復。ナスダックも+61P上昇して1290P。

東京市場はさぞかしの反騰となるだろうと、場が開くのを心待ちにしていましたが、始まってみれば案外に低調な感じで、日経平均は+200円高ではやくも息切れ。先物主導でしだいに株価は弱くなり、終ってみればマイナスです。銀行株が下落したのでTOPIXは-8P下げてしまいました。無力感というかヘナヘナというか。がっかりです。

NYの+488ドル高はいったいどのようなグラフになったのだろうかと見ると、なんだまだ9日線まで戻っていません。9日線まではアヤ戻しの領分で、25日線まで戻ってようやく上昇転換かも、と考えるところですから、昨日の暴騰でもまだまだです。

昨日掲げた「値上がり率+10%以上の銘柄数」ですが、以下のような条件表を設定しておきます。


No.2線に「株価の1日前過去比率が、10以上のとき買い」
No.3線に「No.2線(株価の1日前過去比率)が、-10以下のとき売り」というのはよいでしょう
「全体個数」用の条件表の特殊なところは、No.1線とNo.4線です。(No.1線・No.4線以外の線でもよい。)

No.1線は「4本値 加工なし」ですが、「印タイトル」欄に「C1090」とコード番号を入力しています。ここが大切。「4本値 加工なし」の「印タイトル」欄に、C1090とあれば、この条件表が買いと判断した銘柄数を、C1090(の銘柄)に記憶します。(「4本値 加工なし」の行であることが重要)

No.4線は「株価  主な株価」ですが、「印タイトル」欄に「C1099」とコード番号を入力しています。「株価  主な株価」の「印タイトル」欄に、C1099とあれば、この条件表が売りと判断した銘柄数を、C1099(の銘柄)に記憶します。

条件表が設定できたら、
  1. 東証1部の約1500銘柄を選択してから、

  2. 「計算」→「全体個数」にいくと、右の画面になります。

  3. 条件表No.(図ではNo.183)を選び、

  4. 「検索個数」を指示して、「OK」で、全体個数がカウントされます。

    500日前は12個、499日前は8個、498日前は3個、497日前は18個・・・・・2日前は23個、当日は42個といったような最大500日分の個数のデータができるわけです。

「全体個数」の計算が終ると、図のようにコード1090(条件表の「印タイトル」で設定したコード番号)に、買い条件を満足させた(この例では前日比+10%以上の)銘柄数が、株価データと同じように記憶されています。

コード1099には、売り条件を満足させた(この例では前日比-10%以下の)銘柄数が、株価データと同じように記憶されています。

この2つの銘柄は一般の銘柄と同じ扱いができます。昨日の地震計みたいなグラフは
  1. TOPIXの陰陽足をグラフにしておいて、
  2. グラフのメニューの「銘柄重ね描き」をクリックして、
  3. コード1090を選択して、重ね描きしたものです。


(02.7.26) TOPIX 942P(-24) 日経 9591円(-338) 7.9億株


NYは8186ドル(-4)とわずかにマイナス。前日に488ドル高をした反動としては小さいのですが、日中の上下幅は240ドルあって、ほぼ十字足となりました。急騰した後、強弱が対立というところです。ナスダックは半導体に先行き不安が出て1240P(-50)と大幅下落。

ナスダックが史上最高の高値をだしたのは2000年3月このことで5133Pでした。それが1年後の2001年4月には1619Pへ下落し1/3の値段になったのでした。日経平均でさえ、バブルのピークから株価が1/3の13000円になるのは1998年10月まで約9年をかけたのでした。ナスダックの下落のスピードと値幅は日本株のスケールを超えています。バブル度は日本以上であったといえます。>


(02.7.29) TOPIX 951P(+8) 日経 9666円(+75) 6.8億株


先週末のNYは8264ドル(+78)と上昇。ナスダックも1262P(+22)へ。米国の会計疑惑は8月14日までに、経営者に決算書が正しいことを証明させることや企業会計改革法案の提出など、会計疑惑の払拭へ向けて迅速な対応がなされています。

東京市場は、米国高に加えて、119円台の円安にぶれたことや、先週末に首相が1兆円程度の先行減税を表明したことから、寄り付きは堅調な始まりでしたが、上値は重く、ジリ貧となりました。

先週ソニーは4-6月期の営業利益は前年同期比の17倍(519億円)というよい数字を出しましたが、大して響かず。逆にNEC・富士通の営業赤字には敏感で、これらは大幅な下落とよい材料には鈍感で、悪い材料には敏感です。

市場のセンチメントが弱すぎるのですが、一方では米国株に連動する(というこはIT関連)銘柄は避けて、国内の企業を買っていこうという動きがあります。特に個人投資家にその意向が強く、今日も派手に上昇した銘柄は低位株でした。

値上がり率上位には、蝶理84円(+37%)、ヤマタネ93円(+25%)、トーメン99円(+22%)、古久根35円(+20%)、宇徳運109円(+18%)、第一パン153円(+15%)といった低位・小型株が並びました。ゲリラ株です。

このほか機械株・小型商社が買われ、このあたりを見ていると、個人投資家の買い意欲は強いものがあります。往々にしてわけのわからないゲリラ株が上昇して回転が利きだしたところからメインの株への波及が生まれます。その意味ではこれらゲリラ株がどのくらい舞い上がるのか。注目です。


(02.7.30) TOPIX 974P(+23) 日経 10003円(+337) 7.0億株

NYは+447ドル高の8711ドルと暴騰です。ナスダックも1335P(+73)とNYダウを上回る値上がり率となって、こてまた暴騰。先週木曜日に、企業会計改正法が月内にも成立するかという材料で史上2位の上げ幅の+488ドル高の暴騰をしましたが、昨日はこれに続く第3位の上げ幅です。

やはり米国は大統領も上下院議会も、何が今一番大切なのかをよく知り、その行動は迅速です。米国は結構エキセントリックなところがありますが、こういうときはよい方向に動きます。

いま日米の違いは、米国はGDPは3.5%の成長が予想される中、企業業績は下方修正され、これが株価を抑えていますが、日本のGDPは+1.0%の伸びは無理な環境下で、企業業績はリストラを進めたことによって、今期は+30%程度の増益予想です。

米国のマクロ経済はよいのにミクロは悪いというのは、それこそ@企業会計がこれまで水増しされていたか、日本がバブル期に生産性向上には何の役にもたたない豪華独身寮や保養施設を作ったように、A無駄なところへ資金が回っているか、B利潤以上の報酬や給与を支払っているか、のどれかです。

日本は大変なリストラを実行し、この4-6月期には営業増益の企業が続々と出ています。 松下やソニーは大幅黒字を早々と発表しましたが、今日も三菱電が+67%の増益、日立が+136億円の営業増、ホンダは史上最高益、オリックスは+12.7%の増益とでていました。

しかしまだ営業赤字の企業もあります。額が大きかったのは富士通でしたが、NEC・東芝も赤字でした。このへんの企業はちょっとのんびりしすぎではなかろうか。

NYダウは昨日の暴騰で、リバウンドの限界である25日線まで戻ってきました。ここからが正念場です。

7月の暴落は企業会計不信が第一の材料でした。企業会計については心配ないということであれば、7月の下げ初めとなった9200ドルあたりまで戻らねばなりません。ちょうど3月高値10673ドルから7532ドルへの下落の半値戻しは9102ドルですから、9100ドル〜9200ドルまで戻るようだと一安心です。

まあ、この4日間に2度の暴騰をしているのですから、この反発は確からしくは思いますが、日本のひところの証券会社の「飛ばし疑惑」や銀行の「不良債権隠し」のように、いつ大物不正が発覚となるかも知れない時期ですから、8月14日まではまだ恐々の反発です。


(02.7.31) TOPIX 965P(-9) 日経 9877円(-125) 6.3億株

NYは一昨日までの4日間で1009ドルの暴騰を見せました。昨日はちょうどリバウンドの限界である25日平均線まで戻りましたから、以下のようなことを思っていました。

このあたりから反落して当然だが、その下落幅が@300ドルまでならさらに一段の上昇をし、昨日いった9200ドルあたりまで伸びる。これがベスト。A500ドル下落して普通。B700ドル下落すれば、1か月くらいの値固めが必要、C急落から1000ドル安になれば、最悪で収拾がつかない。といったことでした。

NYは寄り付きは売られましたが、企業会計改革法が成立したこともあって、買いが入り、-31ドル安で終わったのは立派です。再び8000ドル近辺に下落しても驚きませんが、この分では8000ドルはよほどのことがない限り大丈夫のようです。

いけないのは東京市場です。何よりもボリュームがありません。昨日の日経平均が+337円高をした日でさえ、出来高は7.0億株で、売買代金は6800億円でした。今日はNYは下げたとはいうものの、-31ドル安は望外の健闘ぶりですから、続伸となってもよいところでした。

しかし東京市場の売買シェアの50%はいまや外国人の売買です。外国証券の朝の寄り付きの成り行き注文は7月24日以来売りが3000万株を超えるのが常態となりました。NYが488ドル高をした翌日の25日でさえ3060万株の売りが出て、NYが少しマイナスになった26日には4090万株の売り物です。今週になってからの売りは3380万株→2360万株→3720万株となって、NYが上昇した翌朝は2000万株の売り、NYが下げた翌朝は3000万株の売りがでるといったふうで、とにかく日本株を売って現金にしようよいう動きです。

シェア50%の外国人がこのような売り越し基調になっては、少々の相場観をもって買い向かっても日経平均・TOPIXは上がりません。外国人は日本の景気回復を期待して、ハイテク株からシフトして低位株を買っていたようですが、今日は買いためていた素材株を中心に売ったようで、新日鉄173円、川鉄145円(-7)、NKK109円(-3)円と低位株が下落。

日本の景気悪化の下げ止まりを表現する鉄鋼株であるだけに、鉄鋼株の下落はちと重苦しいムードにさせます。これが単に換金のためだけであるならよいのですが。

会期が延長された通常国会も終わりました。9月に臨時国会を開くかのようですが、8月中は政治からの株式市場に対するインパクト(この1年は政治のインパクトは無いに等しいが)はなくなります。8月の市場は「需給」と「気分」が相場が上下する材料です。気分を変えるきっかけはいまのところ国内にはなく、やはり米国でしょう。


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