TOPIXをどう見たか・判断したか (02年4月)

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(02.4.1) TOPIX 1053P(-6) 日経 11028円(-6) 5.5億株


米国は休場。4月新年度入りとなりました。大同生命が生保では初の株式上場をし、公開値270千円に対して320千円の初値をつけ、終値は306千円。東京海上+日動火災のミレアHDも上場し、妥当値930千円に対して970千円の初値。終値はさらに高く1020千円(+90)と上昇。

みずほHDは今日からみずほ銀行とみずほC銀行に統合され、富士銀行・第一勧銀・興業銀行の名前はなくなりました。みずほのシステムが不良で、振込みのトラブルが発生。弊社でも4月1日にパソコンによる振込み・照会の設定を変更するようにとの事前の案内のでったので、新システムをCD-ROMからインストールするなど、いくつかの処理をしましたがうまくいかず、しかたがないので銀行まで出向いたところ、システムのトラブルであるとのこと。まあ巨大ですからトラブルはあるでしょう。

30日には日産建が1100億の負債を抱えて、会社更生法の適用を申請。1日からペイオフ解禁と、4月になって新しいことが始まりましたが、市場はたいした受け止め方はせず、すべて折込みずみであるようです。3月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは-38と前期と同じでしたが、次の4-6期の予想では-27へと大幅な改善の予想なので、これは今後の強い材料です。

グラフは、当初思っていた押し目のメドはTOPIXで1050P、日経平均で11050円でしたが、日経平均は先週末にこの値段の届き、TOPIXはあと3Pほどに近づいてきました。値段としては押し目の限界にきたと思います。9日順位相関が-80以下になるのは明日・明後日のようですから、そろそろ反発する時期になりました。


(02.4.2) TOPIX 1068P(+15) 日経 11204円(+175) 6.4億株


NYは10362ドル(-41)と下落。ナスダックは1862P(+17)と小幅上昇。外国証券の朝方の注文は売りが970万株、買いは1030万株で、60万株の買い越し。

昨日は新年度入りにもかかわらず、様子見気分が強くなっていましたが、テクニカル的に反発を取ろうという動きがでる水準であり、何かのきっかけを待っているといった格好でした。

今日は値嵩ハイテク株が上昇しました。これは自律的な動きですが、自律的な動きが出る限りは、この先の一段高が見込めます。(下げ相場になるのであれば、自律反発はしない。)

今日新たな買い材料となったのは、原油高・金市況の上昇です。住友鉱は562円(+35)と新高値。三菱マテは224円(+14)。他の非鉄株は三井金450円(+7)、東邦亜176(-4)、同和鉱537円(+9)、古河機金117円(-1)とたいした動きではありませんでしたが、しばらくは資源株は注目されるのではなかろうか。

ということで、非鉄株6銘柄をマルチ画面に載せましたが、グラフが強い順に番号@〜Eを振っています。どこが強くてどこが弱いのかの判断は簡単なことで、「株価が200日線の上にあるか?」が判断の材料です。

200日線は、いつもいうことですが、業績を表す線です。企業の業績は1年〜3年の在庫循環に依存しますが、200日線というのは約10か月の株価の傾向であり、これは最短の在庫循環(の期間)を表していると考えられます。


であれば、株価が200日線の上位にある銘柄は、業績が好転しているか、これを予想していると見てよく、また早めに200日線を上抜いた銘柄ほど、業績の好転が顕著であるよいえます。

グラフで株価が200日線を上回った日を見ると、次のようになっています。 @住友鉱50日前、A同和鉱48日前、B三井金は23日目、C三菱マテ21日前(今日はプラスへ)、D東邦鉛21日前(今日はマイナスへ)、E古河機金はまだ200日線を上抜けず。

いつ200日線を上抜いたかだけを見るだけでも、この6銘柄のどれを買えばよいかはある程度見当がつきます。(買える銘柄は@→Eの順です。)

いつ買うかとなれば、これまたいつも言っていますが、
  1. 200日線を超えたものは、200日線近辺への下落があったとき
  2. または75日線まで下落したとき
です。@の住友鉱はaの前日にで200日へ、aの日のザラバで75日線まで下げました。A同和鉱はbで75日線までしか下げず。B三井金はcで75日線と200日線へ接近。C三菱マテはdで200日線を下抜いたものの75日線までは達せず。 こういうとき(200日線や75日線に接近したとき)にタイミングを計ればよいわけで、そのために9日順位相関があり、足型があります。これはまた後日。


(02.4.3) TOPIX 1084P(+15) 日経 11400円(+196) 7.9億株


NYは10313ドル(-48)と続落。ナスダックは昨日上昇していた分だけ下落が大きくなり、1804P(-58)と大幅安となりました。外国証券の朝方の注文は売りが1620万株、買いは1820万株で、210万株の買い越し。

ナスダック、とくにマイクロソフトを筆頭にしたIT関連株が下げたため、東京市場もハイテク株が売りで始まり、日経平均は一時-162円安となって、昨日の上昇分を吐き出しましたが、ここから押し目買いが入り、前場は-27円安。TOPIXは+2Pと回復。後場は次第高になり、結局は昨日の上げ幅と同じだけ今日も上げて、続伸となりました。

今日の主力は素材株で、昭電工が200円(+18)、三菱化309円(+15)、住友化538円(+15)。昨日から注目されだした石油株は、帝石577円(+35)、アラ石731円(+31)、日石三菱644円(+19)、Jエナジ185円(+11)。非鉄株は住友鉱はザラバで新高値になったものの555円(-7)となりましたが、2番手銘柄の三井金が469円(+19)、同和鉱569円(+32)と上昇。

さらには2月の機械受注が底打ちの様相を見せたために機械株が上昇し、東芝機308円(+22)、アマダ717円(+36)、アイダ408円(+13)、牧野フ482円(+23)。機械受注は設備投資に直結しているだけに、機械の受注が底打ちというのはよい材料です。

株価が200日線を超えた銘柄を押し目買いするのは、200日線あるいは75日線の水準ですが、今日も同じ銘柄を例にします。図のABCは昨日の6銘柄の相場の強さの順序です。(@の住友鉱はかなり上昇したので、まだ上昇が小さいものを例にしました。)

どうしてA同和鉱が、B三井金やC三菱マテよりもよいのか、と思われる方もあるでしょう。昨日の順位は「株価が200日線を上抜いて、何日経過しているか?」を強さの判断の基準にしましたが、75日線と200日線の関係を見るのも判断の材料になります。

A同和鉱は、75日線が200日線の上位にあります。株価>75日線>200日線の位置関係にあり、順調な位置関係です。B三井金は、4日前までは75日線が200日線の下位にあり、3日前にようやく株価>75日線>200日線の位置関係になりました。C三菱マテは今日現在でも75日線が200日線の下方にあり、株価>200日線>75日線の位置関係にあります。

株価が順調に上昇しているときは、1日の株価>25日線>75日線>200日線のように、短期の平均線ほど上位にあらねばなりません。そういうことを注目しても、A同和鉱、B三井金、C三菱マテ の順に株価が強いということがわかります。


(02.4.4) TOPIX 1091P(+7) 日経 11379円(-21) 8.9億株


NYは10198ドル(-115)と続落。ナスダックも1784P(-20)と続落。しかし外国証券の朝方の注文は売りが2040万株、買いは3570万株で、1530万株の買い越し。

米国は中東情勢やハイテク株の業績の回復に確信がもてないことなどからジリ安となっていますが、これが日本にはあまり響いてきません。米国安となれば、米国に上場している日本株(ADR)も下落しており、これにサヤ寄せするための外国証券の売りが出てくるのが当然ですが、それ以上に買い注文があったようで、大幅な買い越しでした。

このため東京市場は寄り付いた後は高くなり、TOPIXは1100Pを一時回復。後場はダレましたが、出来高は8.9億と増加し、値上り銘柄が1037銘柄と幅広く買われました。日経平均は値嵩株が米国に連れ安したので、わずかにマイナスで終りました、これはアドテストの-350円安、京セラの-210円安とこの2銘柄のマイナス分だけへこんだ勘定です。

4月1日こそ安かったものの、新年度は公的年金資金の買いが主役となって、押し目買いの意向が強くなってきました。機関投資家は運用の指針から、どうしても値嵩株を買いの対象にし、低位株は一時的なディーリングの対象とするようですが、ここへきて低位株が人気化しているのは、このディーリングによるだけではなく、機敏な個人投資家の参入もかなり入っている感じです。

200日線を超えた銘柄の押し目買いについて述べています。 @株価がひとたび200日線を上抜いたならば、その後は押し目買いをするのがよく、A押し目買いの水準は、200日線か75日線の近辺である。ということまでいいましたが、株価がピタリと200日線(75日線)で止まり、翌日から反発するということはそうありません。

平均線を中心にして上下何円かの範囲に入ったときは、押し目買いのタイミングになります。通常は、上昇力が強い銘柄ほど、200日線(75日線)まで下げずに押し目が終わり、弱い銘柄は200日(75日線)線を下回って押し目が完了します。

株価が200日線(75日線)にあと3%(ほど上位)とかまでに下落してきたときは、押し目買いのタイミングを計らねばなりません。200日線のやや上で早めに買ったところ、200日線を割り込むまで下げたり、逆に200日まで待っていたところが、そこまでは下落せずに上昇してしまったり、と難しいものです。

Bそこで9日順位相関が-80以下になったら、押し目買いをすると決めておけば、この悩みからは逃れることができます。図の三井金のa、三菱マテのbのところです。

bでは順位相関が-80以下になったのは、ただの1日だけですから、この日に買えばよく悩みはありませんが、aでは5日間続けて順位相関が-80以下になっています。この5日のうちいつ買うべきかは次なる悩みです。順位相関の水準に加えて、向きの転換を確認した日に絞ることで、この悩みは解消できます。

C順位相関が-80以下になっていて、順位相関が上向きに転じた日に買うと決めればよいのです。図の三井金ではaの-80以下へ下げてきた順位相関が上向きに転じたAの日が押し目買いの日です。三菱マテではbの翌日のBの日が押し目買いの日です。最安値よりかは少し株価が高くなっていますが、悩むことなく、目先の上昇も確認できているので、よい買い場です。


(02.4.5) TOPIX 1087P(-3) 日経 11335円(-43) 8.6億株


NYは10235ドル(+36)と小反発。ナスダックも1789P(+5)と小反発。外国証券の朝方の注文は売りが2890万株、買いは4440万株と膨らみ、1550万株の買い越し。

3月の投資主体別の売買動向が発表されましたが、外国人は6200億円の大幅な買い越しでした。買い越しとなった他の主体は個人の信用部門の2400億円だけであとは全部売り越しでした。金融法人が2500億円、投信が470億円、自己が4600億円。3月の相場上昇は外国人の買いが原因です。(というよりも、外国人が買わねば相場は上昇しないという構造になっています。)

指数はマイナスになりましたが、素材株を中心とする低位株には買い物が集まり、8.6億株の出来高と、値上り銘柄数が810というのをみても、物色の意欲は充分にあります。この上昇の背景は、@外国人の買い越し、A新年度入りした公的年金資金の買い出動をあてにしたもので、材料は景気底打ちの先取りです。

4月下旬から決算の発表が始まります。来期の予想はいまのところリストラによって利益は急回復するという予想ですが、売上が伸びるのかどうか。リストラによる黒字から売上増による黒字に移っていく兆しがでてくるか。が注目点です。

200日線を超えた銘柄は、@200日線あるいは75日線まで株価が下げたところで、押し目買いを計る、Aタイミングは9日順位相関が-80以下になって上向いた日、ということをいいましたが、Aだけを単純に用いてはいけません。

図で9日順位相関が-80以下になったところを○で印をつけています。a,b,cは株価がまだ75日線を超えていない時期の-80以下です。75日線を超えていないということは、だいたいが下降トレンドにあるということですから、ここでは「押し目買い」の方針はとれません。(取る方針は「突っ込み買い」です。)

dは、株価が75日線を超えて、200日線まで戻った後の下げなので、「押し目買い」がようやくできる時期です。(残念なことに-80以下にならなかったので買いのタイミングは取れませんでした) eは株価が200日線をも突破した後の下げであるので「押し目買い」ができます。

大切なことは、@株価と75日線あるいは200日線の位置関係であり、この重要度は70%〜80%です。9日順位相関の重要度は残りの20%〜30%でしょう。

ちょっとシツコク条件表NO.20(カナル1では条件表No.1)「平均線と順位相関」について述べたのは、「どの条件表を重視していますか?」とメールで質問があったためです。初歩的なご質問だからと遠慮されることはありません。不明な点はメールでご相談下さい。


(02.4.8) TOPIX 1090P(+2) 日経 11352円(+17) 7.5億株


NYは10271ドル(+36)と小幅続伸。ナスダックは1770P(-19)と小幅下落。外国証券の朝方の注文は売りが3220万株、買いは2750万株で、470万株の売り越し。

米国の1-3月の決算発表待ち。国内では金融庁の特別検査の結果発表が週末12日にされるとかで、うかつに動けないというのが理由で市場は小動きになっています。しかし値上がり銘柄数は、今日で5日連続して、値下リ銘柄数を上回っており、出遅れ株(低位株)の物色意欲は強いようです。

ダイムラーは三菱自を子会社化する意向と報道され、出来高1700万株できて412円(+34)と急上昇。ダイムラーが市場から株式を手当てするという思惑が働いたのでしょうが、市場からの株式購入はないのではなかろうか。三菱自の株式は多く三菱系のの法人が所有しているはずで、これをそっくりダイムラーに譲るということになるのでしょう。

TOPIXのグラフは、今日で3日連続で株価が200日線の上位にあります。3月に2度ほど200日線を上回りました(図のA,B)が、どちらも200日線をクリアしていたのは1日だけで、翌日には再び200日線を割り込みました。今回のCは3日間その水準を維持したというのは、株価は上を向いていると考えたほうがよいでしょう。

200日線に限らず、75日線においても、1日だけ75日線を上抜いたから、これで上昇トレンド入りが確認できたとするのは、やや気が早すぎます。図のaはザラバ高値も75日線に届かず。bは1日だけ75日線を超えたものの翌日は下落して割り込む。cはザラバ高値で瞬間に75日線まで届くが、翌日から下落。dは2日間クリアしていたが、その後は大幅下落。eは、200日線を超えて3日目に長大陽線となって急上昇。

こうみれば、200日線クリアを3日間維持できているのは、たいしたものです。上昇はきっかけ待ちというだけです。


(02.4.9) TOPIX 1071P(-18) 日経 11114円(-238) 7.0億株


NYは10249ドル(-22)と小反落。ナスダックは1785P(+15)と小反発。外国証券の朝方の注文は売りが3050万株、買いは2090万株で、960万株の売り越し。

IBMが1-3月期の予想を下方修正したことによって、ハイテク株の収益改善が鈍いものになりそうだのムードがでてきました。東京市場はハイテク・通信に売りが出て、次第安となりました。

一方朝刊で、金融庁の特別検査がプレッシャーとなって、大手銀行の3月の不良債権の処理額は、9月時想定した6.5兆円から1.9兆円上乗せされると報道され、銀行株はアク抜け感から上昇。夕刊では金融庁の検査の概要がでていましたが、検査対象となった企業(の与信額は12.9兆円)の分類は、7.5兆円分が下方修正され、うち破綻懸念先企業の与信額は3.7兆円増加となったそうです。

1.9兆円の引き当ては3.7兆円の半分ほどですから、充分な引き当てといえるのかどうか。市場はみずほHが9200万株)(302円。+12)、UFJが6600万株(298円。+11)、三井住友が4300万株(555円。+11)、三菱東京3100万株(865円。+35)と大出来高となりましたが、明日はどうでしょうか。銀行株の株価はそうも楽観できないのでは。


(02.4.10) TOPIX 1078P(+6) 日経 11218円(+104) 7.6億株


NYは10208ドル(-40)と下落。ナスダックも1742P(-43)と下落。外国証券の朝方の注文は、売りが3910万株と増加し、買いは2250万株で、1660万株の大幅売り越し。

目下のところは、米国の1-3月期の決算がどうなるか、今月後半から始まる国内企業の前3月期決算と今期の予想がどうなるか、がはっきりしてくるのを待つという状態で、積極的な売買にはなっていません。

昨日からひとり銀行株だけが活発な上昇を見せていますが、今回の金融庁の特別検査は、全与信額の4%ほどを対象にしただけであるのに、3.7兆円分が破綻懸念先に分類されました。残り96%を順次検査していけば、この何倍かの破綻懸念先以下の分類が増加するのは当然です。しかし金融庁は銀行の償却可能な範囲内でしか検査に着手しないのでしょうが、それが市場で容認されるのかどうか。

みずほHのコンピュータトラブルは、普通であれば株価は20%や30%は下がるところですが、特別検査結果を好感した買いがあって、逆に株価が上昇しています。銀行株の上昇も、12日の金融庁の検査結果発表までのことと思います。


(02.4.11) TOPIX 1069P(-9) 日経 11147円(-71) 6.6億株


NYは10381ドル(+173)と上昇。ナスダックも1767P(+24)と上昇。外国証券の朝方の注文は、売りが2330万株、買いが2780万株で、450万株の買い越し。

NYはシアーズの業績上方修正と利上げ予想の後退で上昇し、これをうけてADRに連動する電気・ハイテク株が寄り付きは買われましたが、買い一巡の後はジリ安。出来高も薄く、きっかけ待ちです。

メールで、何日平均線を重視すればよいのですか?と尋ねられましたので、しばらくは「波動」について述べたいと思います。というのは、平均線というものはトレンドを見るものですが、どのくらいの時間のトレンドをみたいのかによって、平均線の期間は違ってきます。ごく目先の動きを捉えたいのであれば、5日平均線とか10日平均線とかを使い、1か月程度のトレンドを捉えたいのであれば25日平均線を使います。3か月なら75日平均線だし、1年なら250日平均線です。長期投資をするならば、52週平均線や104週平均線を使います。

自分の投資の(時間の)方針によって、平均線の期間はいかようなものでも使えばよいように思われるかも知れませんが、しかし妥当な平均期間は厳として存在します。例えば株式相場は2年〜3年で循環します。株式相場はデタラメに動くのではなく、景気に連動していますから、景気循環の期間に相当する平均線の期間を使わねばなりません。 次図は、内閣府・経済社会総合研究所(昔の経済企画庁)のHPに掲載されている「DI累積指数」のグラフです。太い黒線(一致指数)が景気を表しており、この線がピークになったときが景気の山であり、ボトムになったときが景気の谷です。(空色で塗られた時期が「不況」であり、白色の部分が「好況」です。)


このグラフはいつでも上記のHP上で見ることができます。 図に「山」「谷」の文字とaからhの符合を書き入れましたが、株式相場はa→bでは下落し、b→cで上昇し、c→dで下げ、d→eで上昇します。(株式相場のほうがやや先行するが) a→b、b→c、c→dの各期間に対応する株式の上昇・下降を、私は「大勢上昇波動」「大勢下降波動」といっています。

大勢波動の期間は、図の景気循環の期間に連動します。例えばa→bは17か月の下げ、b→cは51か月の上げ、c→dは32か月の下げ、d→eは43か月の上げ、e→fは20か月の下げ、f→gは21か月の上げです。 これらから大勢上昇波動はだいたい2年〜3年。大勢下降波動も2年〜3年と想定しておけばよいのです。

いまは図のg(2000年10月)に景気の山をつけ、株式相場も下落していますが、4月で山から19か月目になります。前回は20か月の下げでしたから、今回も同様であるならば、そろそろ景気は底打ちである、ということで、今は景気敏感株が買われているわけです。

大勢波動は当然のことながら、一本調子で上昇したり下降するわけではありません。大勢波動にはこれより期間が短い中勢波動が含まれます。大勢波動を細かくみると、いくつかの中勢上昇波動と中勢下降波動から成り立っていることがわかります。(続きは明日。)


(02.4.12) TOPIX 1056P(-12) 日経 10962円(-184) 7.5億株


NYはGEやヤフーの決算悪から10176ドル(-205)と下落。ナスダックも1725P(-41)と大幅安し、テロ事件から戻った後の最安値更新となりました。外国証券の朝方の注文は、売りが2920万株、買いが1470万株で、1470万株の大幅売り越し。

これを受けて東京市場も売り物がちになり、前場は案外な底堅さをみせていましたが、後場はズルズルと安くなりました。とくに銀行株・証券株・通信株の下げが目立ちました。NTTは459千円(-23)。ドコモは316千円(-16)と分割後の新安値を更新。

昨日の大勢波動の続きです。 昨日のDI累積指数のグラフの山と谷の時期ですが、以下のようになります。
  • cの山は1991年2月→dの谷は1993年10月
  • eの山は1997年5月→fの谷は1999年1月
  • gの山は2000年10月→hの現在は2002年4月
TOPIXの月足に景気の山と谷を書き加えると、図のようになります。株価は景気のd(93年10月)→e(97年5月)の好況に先行して、D(92年5月)→E(96年6月)の大勢上昇波動を出し。e(97年5月)→f(99年1月)の不況に先行してE(96年6月)→F(98年10月)の大勢下降波動を作りました。

同様にf(99年1月)→g(2000年10月)の好況に先行して、F(98年10月)→G(2000年2月)の大勢上昇波動を出し。g(2000年10月)→h(2002年4月現在)の不況に先行してG(2000年2月)→F(2002年2月)の大勢下降波動を作っています。

グラフで、d→eの好況に対して、株式相場は(A)(B)でイレギュラーな動きをしていますが、(A)は細川内閣の発足があり、(B)の時期は景気が一時的に停滞していたので、株価は景気悪化を先取りして下落したものの、景気が再び上向いた、という背景があります。


ともかく@大勢波動は景気循環に連動しており、A大勢波動は6か月〜12か月ほど景気循環に先行する。B大勢波動はおよそ2年〜3年の期間持続する。ということがわかります。

ただし最近の景気循環の期間は短期化しており、これにともなって、例えばF→Gの上昇波動は17か月で終りました。Gの2000年2月以降もしばらくは、まだ上昇波動の期間は2年に達していないので、さらなる上昇を期待していましたが、2000年4月の日経平均採用銘柄の組替えなどがあって、波動がよくつかめないままに、大勢下降波動入りになりました。

G→Hは2002年2月が大底であるとするならば25か月であり、まあ普通の下降波動の期間です。


(02.4.15) TOPIX 1065P(+9) 日経 11137円(+174) 5.1億株


先週末のNYは10190ドル(+14)とわずかに戻し、ナスダックも1756P(+30)と反発。外国証券の朝方の注文は、売りが2400万株、買いが1980万株で、420万株の売り越し。

東京市場は米国が続落しなかったことから、寄り付きは小高く、次第に上昇。ただし今週の米国企業の決算と来週の国内企業の決算が出るまでは様子見のムードで、出来高は極めて少なく、よい決算であった西友が賑わったほかは、低調な売買でした。

先週末に金融庁の特別検査の結果が正式に発表されました。狙いをつけた大口貸出先の与信額は12.9兆円。これは(大手銀行の貸出し総額は325兆円なので、)約4%についての検査であったのですが、12.9兆円のうち3.7兆円分が破綻懸念先(不良債権)となりました。検査した分の約28%が不良債権であったわけです。単純な計算では検査をしていない残り96%について検査をし、同じ割合で不良債権が発生したとすれば、3.7兆円の25倍の92兆円の不良債権があることになります。

今回の検査対象企業は、特に問題アリとされた企業ですから、残り96%が同じ割合で不良債権になっていることはないと思いますが、半分としても46兆円、1/3としても30兆円です。2002年3月期に大手銀行は7.8兆円の不良債権処理をしたようですが、まだまだ先は長い。銀行株は3月の空売りの買戻しのようなことがない限り、なかなか立ち直れそうにありません。

景気循環と大勢波動について述べています。図はTOPIXの週足です。グラフ下部のe→f→g→hは景気の谷と山です。(hはまだ確定していないが)これに連動する大勢波動のピーク・ボトムがE→F→G→Hです。

グラフには、@26週平均線(紺色)、A52週平均線(緑色)、B104週平均線(黄土色)が描かれています。大勢波動は2年〜3年の期間であるので、平均線も104週(2年)線を使えばよいのですが、実際のところは、その半分の52週線がより役に立ちます。

株価が52週線を下抜いたa,cで大勢波動は下降相場になったということが確認できます。また株価が52週線を上抜いたbで大勢波動は下降相場になったということが確認できます。

aで下降相場入りを知っても遅くはありません。a→Fへの下げは(100週かけて500P〜600P)という大きな下げになりました。cで下降波動の確認をしてから、c→Hへは(90週かけてやはり600P)という下げでした。逆にbで上昇相場の確認をしてから、b→Gへの上げは(50週かけて500P)の上昇です。

大勢波動は景気循環に連動する以上、そうコロコロと方向を変えることはありません。さて今は、まだ株価は52週線を上抜くにいたっていませんが、52週線の水準は1128Pです。52週線は1週につき4Pから5Pずつ水準を下げていますから、このまま株価が下げなければ、52週線を上抜くのは時間の問題です。この1か月2か月の間に上抜ける可能性があります。


(02.4.16) TOPIX 1078P(+12) 日経 11346円(+209) 6.5億株


NYはGEの減益懸念から10093ドル(-97)と下落。エンロン以来の企業会計に対する不信がなお続いています。ナスダックは1753P(-2)と少しマイナス。しかし立会い後にTI(テキサス・インスツルメント)やノベラスといった半導体関係の企業がよい決算と、次の4半期の業績についての強い見通しを発表。外国証券の朝方の注文は、売りが2110万株、買いが1980万株で、-130万株の売り越し。

東京市場はNY安にもかかわらず小高く寄り付き、時間を経るほどに高くなりました。半導体製造装置を中心にした値嵩ハイテク株が先導し、NTT・ドコモなど下落していた通信株もリバウンドし、朝方は安かった銀行株もプラスになるなど、出来高が薄い割には買い気があるところを見せました。

今日の上昇によって、日経平均は最も上位にある9日平均線まで戻り、これを上抜けば第2段目の上昇に入ります。TOPIXは再び200日線まで復帰し、明日200日線を上抜いて次の上昇へスタートするかどうかの位置につけました。

大勢波動は、@2〜3年の期間を持つこと、A大勢波動が上昇波動になったことは、週足株価が52週平均線を上回ったときに確認できること、B大勢波動が下降波動になったことは、週足株価が52週平均線を下回ったときに確認できること、について述べました。

今日は日足で見てみましょう。図は1999年1月から2000年5月までの日足グラフです。200日線を上抜いたbで大勢波動は上昇波動入りし、200日線を下回ったcで下降波動入りしたと判断できます。

週足では52週線を判断の基準にしました。52週線は日足では250日線に相当しますが、ここでは200日線を使っています。これは@250日線も200日線も大きな違いはないこと、A200日線のほうが250日線より良く使われていること、が理由です。


大勢波動が下降波動に変わったことは、cで確認できます。2000年5月のところです。この後、yのところで株価は200日線を上抜きました。2001年5月の小泉内閣が発足したときです。

しかしすぐに200日線を下回ってしまい、大勢波動は上昇波動に転換できませんでした。

yで大勢波動の転換がダマシとなった後は、大勢波動は順調に下降を続け、Hの2002年2月に至り、dで株価は200日線まで達していますが、完全には抜ききれていません。しかし週足も日足も大勢波動の転換は間近です。

明日からは、大勢波動の中に含まれる中勢波動について述べていくつもりです。

大勢波動は何度もいうように景気循環に連動していますから、株価のグラフ(チャート)がなくとも、ある程度の転換はわかります。中勢波動は当然のことながら、大勢波動よりも期間が短く、値幅も小さいので、グラフが非常に役に立ちます。(グラフなくしては中勢波動を捉えることはできないといってもよい。)


(02.4.17) TOPIX 1089P(+11) 日経 11543円(+197) 7.8億株


NYは立会い後に発表されたTIやノベラスのよい決算を受け、10301ドル(+207)と息を吹き返しました。ナスダックは1816P(+63)と大幅高。さらに立会いが終った後に、インテルが好決算を発表し、これを受けて東京市場はNYに先立って今日も上昇。

その割には、外国証券の朝方の注文は、売りが2420万株、買いが2310万株で、-110万株の売り越しとなっており、米国高・東京高にもかかわらず、買いがまだ増加していません。日本株買いにはなお慎重な姿勢ですが、どこかでドッと買い越しに転じてくるのでは。

日経平均はやや長めの陽線を3日連続出して、第2段目の上昇のスタートを切ったようです。TOPIXも3連続陽線をつけて、200日線を上回り、このまま続伸となれば、先日来言っている大勢上昇波動入りの確認が取れそうです。

第一家電の破綻が報道されましたが、日経朝刊の紙面の扱いは非常に小さく、見落とすほどの記事でした。ここに至っては100円以下の銘柄の破綻はニュースにもならないという感じです。ぼつぼつと今期(2002年3月期)の業績の予想が報道されるようになってきましたが、かなりの収益回復の予想です。今日の日経朝刊で予想が報道された企業は軒並み増益(の予想)でした。日本精工の営業利益は前期(2002年3月期)の6倍の予想。ゼオンは+21%増、前期-9%の営業減益となった日通も今期は営業増益の予想。


大勢波動には、2つないし3つの中勢上昇波動が含まれます。図は昨日掲げた大勢上昇波動(F→G)ですが、ここにはF→aの中勢の上昇波動、a→xの中勢の下降波動、x→Gの中勢の上昇波動が含まれています。中勢の上昇波動はF→aとx→Gの2つです。

a→xを中勢の下降波動としたのは、xで75日線を割り込んでいるからです。株価が75日線を下回ったことによって、F→aの中勢の上昇は終わり、x→Gへの2段目の中勢上昇波動が始まったと見るわけです。

この図では中勢上昇波動はF→aとx→Gの2段でしたが、3段の上昇をする時代もあります。一定の成長率を維持できる経済構造ができているときで、これはバブルとともに終りました。今のデフレ下では、3段の中勢上昇波動は期待できません。

問題にしている眼下の大勢上昇波動ですが、ここにも2段の中勢上昇波動が含まれるはずです。今日現在では株価が200日線を上抜いたか、という段階にあります。図でいえばbの青○の位置にあたります。今後、図のb→aのように大きく上昇するかどうかはわかりませんが、少なくとも、大勢の上昇上昇相場が始まりつつある。中勢の第1段目の上昇相場が始まりつつある、と考えてよいでしょう。


(02.4.18) TOPIX 1095P(+5) 日経 11575円(+32) 7.6億株


NYは10220ドル(-80)と反落。ナスダックも1810P(-6)と小幅安。外国証券の朝方の注文は、売りが2730万株、買いが2440万株で、-290万株の売り越し。外国人はどうしたのでしょうか、グラフでは明らかに株価は第2段目の上昇へスタートを切ったのに、売り越しが続いています。第一位の投資主体である外国人が積極的ではないのに、株価は切り返してきましたが、国内の年金資金の運用者や個人投資家の買い意欲はよほど強いということでしょう。

「200日線まで上昇した、あるいは200日線を上抜いた銘柄が下げてきたときは、押し目買いを考えるのがよく、チャートでは9日順位相関が-80以下になってから上向いた日が、買いのきっかけである」という基本的なことを4月の初めに述べました。ここから話は「波動」について発展してきました。初めは「大勢波動」について、ついで「中勢波動」について先日から述べ出したところです。

さっそく「押し目買い」を実行された方から、利益が出ていますというメールをいくつか頂戴しています。個々の銘柄についての売買に関してのメールの問合せには、きりがなくなるのでいちいちの返事はしていませんが、無視しているわけではありません。この調子で(調子に乗リ過ぎず)うまくいくことを願っています。

大勢上昇波動には、2つないし3つの中勢上昇波動が含まれます。昨日のグラフでは、F→aとX→Gの2つの中勢上昇波動がありました。今日のグラフはF→aだけを取り上げました。

1つの中勢上昇波動はどのような動きになるのか、今日のグラフは日経平均ですが、TOPIXであっても、個々の銘柄であっても、中勢上昇波動は同じようになります。



大勢波動が上昇波動に転じたということは、株価が200日線を上抜いたbの日に確認されます。200日線を下回れば大勢波動は下降に転じるのですから、株価が200日線を下回るかどうかは、中勢波動では問題になりません。200日線までは下がるはずがなく、株価が下落したとしても、200日線より上位で止まります。200日線より上位の平均線は75日線ですから、中勢上昇波動が終ったと判断できるのは、株価が75日線を下抜いた日です。

グラフでは、
  1. bで大勢上昇波動を確認して(同時に1段目の中勢上昇波動が開始したことも確認できている)からuまで上昇し、
  2. Vの75日線近辺まで下げましたが、75日線より上位で反転し、aまで上昇。
  3. ついでwへ下落しますが、ここはちょうど75日線の水準です。
  4. この後反発したもののaの高値を更新することはできず、ついに75日線を割り込んで、xまで下落しました。これで第1段目の中勢上昇波動は終わりました。
xからは再び75日線を上抜き、第2段目の中勢上昇波動が始まりますが、中勢波動での中心となる平均線は75日線であることがよくわかります。

中勢上昇波動において買い場は、vでありwですが、第1段目の中勢上昇波動においては、tも買い場になります。tはまだ大勢波動は上昇に転換していませんが、sで200日線まで戻ったということは、大勢波動の転換の可能性が半分くらいはあるということです。「200日線まで上昇した、あるいは200日線を上抜いた銘柄が下げてきたときは、押し目買いを考えるのがよく...」の前者(200日線まで上昇し)は、これにあたります。

ついでのことなので、順位相関で押し目を探ると、図の押し目t,u,vはいずれも25日順位相関が-80以下になっており、25日順位相関が-80以下になったのはこの3か所以外にはありません。順位相関を使って押し目買いができるというわけです。(この例は日経平均なので25日順位相関がよくあったが、個別銘柄では9日順位相関でないと間に合わないことが多い)


(02.4.19) TOPIX 1092P(-2) 日経 11512円(-63) 7.5億株


NYは10205ドル(-15)と小幅続落。ナスダックも1802P(-8)と小幅続落。外国証券の朝方の注文は、売りが1770万株、買いが1870万株と細り、100万株の買い越し。

4連騰の後であるし、米国安でもあったので寄り付きは安いものが多く、一時は日経平均で-189円安まで下げていましたが、ジリジリと回復。押し目買い意欲はかなりのものです。

段谷産が自己破産と報じられました。段谷産の今日の株価終値は32円でしたが、来週は1円か2円になります。先日の第一家電の再生法破綻の前日の株価は17円でしたが、まあ100円以下の株価がついている企業はまず自力では立ち直ることは難しいという判定で、よほどの幸運がなければ再生は難しいようです。(それにもかかわらず、10円20円の銘柄を買っている人もいるのですなあ。)

日経平均、TOPIXとも順調。


(02.4.22) TOPIX 1105P(+13) 日経 11721円(+209) 7.5億株


NYは10257ドル(+51)と落ち着きました。ナスダックは1796P(-5)と小幅続落。外国証券の朝方の注文は、売りが2140万株、買いが2050万株と、-90万株の売り越し。

日曜日の日経新聞で、NECの2003年3月期の連結営業益が、前期推定の-570億円の赤字から+750億円の黒字になる予想であると報道されていました。前期から1320億円の回復になりますが、前期に2000億円のリストラをしたのが大きな原因のようです。NECの今期予想については+1000億円の営業黒字になるという観測もあります。

NECばかりではなく、半導体メーカーは富士通・日立・三菱電機など、前期は軒並み1000億円以上の営業赤字になっていましたが、今期はその赤字を埋め、さらに大幅な黒字になるということが数字ででてきたために、今日はハイテク・電気が先導して上昇。


朝方の外国証券の注文状況では、なお外国人は日本株買いに積極的になれていないようですが、このまま上昇をしていくと、どこかで一気に外国証券の買いが入ってくることになるのでは。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は日経平均・TOPIXともに今日は売りマークを出しましたが、このマークはおそらく間違いです。今はさあ2段目の上昇に入ったかという段階であり、前回の上昇1段目の途中のaから売りマークがでましたが、これと同じことが起こりそうです。

こういうとき(上昇が加速しそうなとき)は、逆張りの売りマークは重視せずに、上昇が行きつかえたことを示す「上ヒゲ足」がでるか、反落が始まる「長大陰線」がでるまで、強気の態度を持続させたほうがよいと思います。


(02.4.23) TOPIX 1104P(-1) 日経 11736円(+15) 8.5億株


通信のワールドコムが業績の下方修正で暴落となり、さらに今日の夕刊では通信機器のルーセント・ノーテル、光ファイバーのコーニングの1-3期の売上高が前年同期比の約50%減と報道されるなど、通信関連株はネットバブルの後遺症から抜け出せてないことが判明し、NYは10136ドル(-120)と下落。ナスダックも1758P(-38)と続落。外国証券の朝方の注文は、売リ が2040万株、買いが1990万株と、-50万株の売り越し。

東京市場の寄りは、ハイテク株通信株を中心に安く始まりましたが、業績回復の銘柄への買いは衰えず、マツダ・日産・いすゞの自動車株は大出来高。JUKI・西友・日本製鋼所などひところ業績好転予想から買われた銘柄が再び買い直されるなどしているうちに、朝安の電気・半導体関連株がプラスになって、日経平均は小幅ながら続伸となりました。

波動について述べていましたが、ちょっと中ダルミになってしまいました。実はこの4月に述べていることは、これまでにも何度も書いてきたことで、2000年4月〜5月にHPに連載したものが、 《カナル》明快・売買講座 としてまとめられています。

今日ユーザーからメールを頂きましたが、「明快・売買講座」を1年半前に読んだときは、何をいっているのかよくわからなかったが、この4月初めの「200日線と押し目買い」についての記事を読んで氷解し、そのように実行して、昨日利食いができた。ということでした。同じことをいっていても、言い方が違い、その時期が違い、その後の経験が加われば、受け止め方が違うものです。こういうのはまったく嬉しいメールです。まあこういったわけで、1年か2年ごとに、同じようなことを「繰り言」のように言っているわけです。


(02.4.24) TOPIX 1098P(-5) 日経 11672円(-63) 8.1億株


NYは10089ドル(-47)と続落。ナスダックも1730P(-28)と5日連続安。外国証券の朝方の注文は、売リが3300万株、買いが3480万株と久々にボリュームアップし、180万株の買い越し。

新聞によれば、米国の1-3月決算は事前の予想よりよかった企業が6割あるようですが、米国市場はこれを素直に受け止めず、NY・ナスダックともに安くなっています。

NYダウのグラフは、@200日線の上位にあり、A75日線が200線とゴールデンクロスしていますから、そうむざむざと200日線(9941ドル)を割り込む下落はなく、むしろB株価は75日線まで下落している今は、反発のタイミングであると思います。

ナスダックのグラフはNYとは違って、@株価は200日線の下にあり、A75日線が下降して200日線に接近してきたし、B株価は75日線・200日線の下方にあり、とよいところはありません。ここ5日連続陰線をつけていても、まだ9日順位相関はプラス圏(+18)にあり、すぐに小波動のボトムとなることは難しそうです。4〜5日はかかりそう。

これに比べて日経平均・TOPIXのグラフはよく、明日から本格的に発表される3月期決算と予想がかなり好転するのではないか、と市場は期待しています。今日もOLC、NOK、セコムなど業績回復が著しい銘柄が物色されました。

業績を材料にしたときは1日でわっと買いついて、それで終わりとなることも多いのですが、すでに何日か前に業績回復を材料にして株価が上昇した銘柄が、ここへきてまた買われているのは頼もしい限りです。例えば日産・マツダ・JUKI・日本製鋼所。

何度も買い直されるというのは、好業績を材料にして1日2日の株価上昇では材料が織り込まれなかった、ということです。つまりは、@これまでの株価水準は売り込まれすぎであり、A安い株価に慣れてしまっているために、業績アップで株価が上昇すればすぐに利食い売りがでるが、Bその後冷静に考えるとまだまだ買う余地がある、ということに気づいて買い直されているものと思われます。

このあたりが、テロ事件後から上昇を続けていた米国株に対して、今年1月2月の下げで株価水準が極めて低いところに位置していた日本株の違うところです。100円を割れていた企業で、業績回復の予想がでてきた銘柄は予想を超える上昇を見せるものが結構でてくるのでは。先鞭は津田駒がつけ、いまは日本製鋼所がそれを追っているような感じですが、同じような銘柄がまだまだ出てきそうです。


(02.4.25) TOPIX 1098P(-0) 日経 11648円(-24) 7.5億株


NYは10030ドル(-58)と続落。ナスダックも1713P(-16)と6日連続安して、年初来の新安値。外国証券の朝方の注文は、売リが2410万株、買いが3010万株と買いが優勢となり、600万株の買い越し。

ハイテク株の決算の発表が始まりました。立会い中に判明した東芝の2003年3月期は、+1300億円の営業黒字の予想。富士通も+1000億円の営業黒字予想。この2社の前期は大幅な営業赤字であるので、xx%の増益とは計算できませんが、前期も黒字であったシャープは+22%の営業増益、ソニーは+110%の増益と全てのハイテク株は大きな増益となるようです。

3月末に帳簿を閉めて、4月25日に決算発表をしたのですが、これが最も早い時期の決算発表です。鉄鋼株はこれより1か月も遅い5月20日ころに発表するようですが、早めの発表をする企業はおおむね内容がよく、遅い企業の業績はよくない、とよく言われることです。決算発表が遅くなるのは、決算をやりくりしている時間がかかるのか、あるいはさっと決算ができない会計のシステムがよくないからでしょう。

決算発表にもたついている企業は効率的な経営がされていないのではなかろうか。コンピュータによる会計が当り前の今では、日次の決算でもやろうと思えばできます。それが出来ずに、ただ今現在の経営状況がすぐにつかめないような企業の経営はどこかに非効率、非合理な部分があるのでしょう。


立会い終了後に、宝幸水が会社更生法の適用を申請して倒産と報道されました。

宝幸水は2日前に1000万株の大出来高を伴って、ザラバでストップ安-30円の18円をつけましたが、この日は長いタクリ足となって株価は戻り38円。昨日・今日は42円の終値でしたが、はたして倒産となりました。3日前に倒産の情報があって、投売りによって18円まで下落したことは確かです。

これを安いと思って同じ株数だけの買いが入って1000万株の大出来高になったのですが、とんでもなく高い買い物になりました。50円以下になった銘柄は、割安であるとか、リバウンドがあるだろうとかの期待をしない方が無難です。


(02.4.26) TOPIX 1087P(-11) 日経 11541円(-107) 7.8億株


NYは一時10000ドルを割り込んでいましたが、戻して10035ドル(+4)とほぼ変わらず。ナスダックも1713P(+0)とコンマいくらか分のプラスに戻りました。外国証券の朝方の注文は、売リが3030万株、買いが3630万株と買い優勢で、600万株の買い越し。

4月3週(4月19日まで)の投資主体別売買動向では、外国人が1344億円の買い越しでトップ、信託銀行(公的年金資金)が931億円の買い越し。個人・銀行・事業法人・証券自己は全部売り越しでした。朝方の注文状況のデータでは、外国人はそうは買い越しをしたような感じではありませんでしたが、実際には一番の買い主体であったのでした。

ともかく法人の持ち合い解消で売り越しが続き、投信も全体の相場がさえないので資金が集まるどころか出て行くために、株を売らざるを得ず、としばらくは売り越しが続きます。買いの主体としては、個人・信託銀行・外国人・証券自己が残りますが、証券自己も変わり身が早いので、個人・信託銀行(年金資金)と外国人にしか買いは期待できません。4月3週に外国人が買い越しに転じたのは、この後の相場に期待が持てます。

連休前とあって、積極的に買い持ちすることはなく、むしろ手持ち株を手放しておこうというのが、誰でもの気持ちでしょう。ゴールデンウィーク中は出来高が減じ、6億株台になろうかと思いますが、去年のGW中は日経平均で500円ほど上昇し、連休が明けた5月7日が14556円のピークとなりましたから、GW中であるからといっても市場から目が離せません。


(02.4.30) TOPIX 1082P(-5) 日経 11492円(-48) 6.1億株


連休中のNYは、9910ドル(-123)→9819ドル(-90)と大きく下落。ナスダックも1663P(-49)→1656P(-6)と下落。米国の1-3月のGDPは年率にして+5.8%の伸びと報道されていましたが、これは相場に少しも影響を与えていません。

よい材料が素直に相場に反映できないのは、米国市場がテロ事件後のハデな上昇で買いすぎとなり、胃もたれをしているのかのようです。しかし食べ過ぎであっても時間がたてばが消化されるものですから、景気回復はいずれは相場反騰の中心的な材料になると思います。

外国証券の朝方の注文は、売リが3000万株、買いが3280万株と買い優勢で、280万株の買い越し。

東京市場も3連休の後とあって、積極的な売買はされず、日経平均は上下100円幅で小甘い動きに終始しました。これで4日連続安・4日連続陰線となりましたが、この4日間の下落幅はたかが知れており、何も心配はしていません。


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