日経平均をどう見たか・判断したか (01年2月)

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(01.2.1) 13779(-64) 5.9億株


米国の10-12月期のGDPは1.4%成長へと急ブレーキとなりました。これを受けて、FOMCはFFレート・公定歩合ともに0.5%引き下げ、FFは5.5%へ公定歩合は5.0%になりました。NYは10887ドル(+6)と変わらず。ナスダックは2772(-65)と材料で尽くしで売られました。外国証券の朝方の注文は、売り2530万株・買い2500万株で-30万株の小幅売り越し。

FRBは、当面は金利を0.5%引き下げましたが、景気がさらなる悪化をするようであれば、FOCMを開催することなく、第3段第4段の引き下げを考えていると伝えられているので、金利政策としては、充分のようです。さらに金利政策でおっつかなければ、ブッシュ大統領の持論の減税がありますから、米国は落ち着いています。

CSKの大川会長はセガの経営失敗の責任をとって、850億円をセガに贈与。これを好感して、セガは1990円(+300円)のS高。これに呼応してCSKが2600円(+185)と上昇したのは、セガがCSKの足を引っ張る懸念が薄れたこともあるのでしょうが、経営者の気概というか、けじめを評価したのでしょう。いやしくも市場から資金を調達している上場企業の経営者は、こうであらねばなりません。えらいものです。こういうことができるのは、やっぱりオーナー経営者であるがこそです。雪印や三菱自の経営者のお粗末さはサラリーマン経営者である弱点がでたものでしょう。となると株式を買ってよいのはオーナー経営者の企業ということになります。

ようやく21世紀の第1月が終わりました。個人的にもこの1月は私にとって、生涯に1度の大変化がおきた月でしたが、この後の思い出のために個人的なデータを掲げることを、お許し下さい。
  1. 1月 9日 13610円(-257)。妻・くも膜下出血で倒れる。
  2. 1月10日 13432円(-178)。AM6:30・手術終わり、絶望。
  3. 1月11日 13201円(-131)。ただその時期を待つだけ。
  4. 1月12日 13347円(+146)。AM9:50・永眠。
11日のザラバ安値13123円は、途中の一時的な波動のボトムであるのかも知れませんが、私にとっては記憶にのこる安値です。


(01.2.2) 13703(-75) 5.5億株


NYは10983ドル(+96)とまるで新高値挑戦への動きです。ナスダックは2782P(+10)と動きなし。外国証券の朝方の注文は、売り2500万株・買い2900万株で+400万株の買い越し。米国株式は10年国債とまったく逆の動きをするといわれていますが、今回もNYダウについてはその通りの動きです。さらに2月3月に米国金利が引き下げられるとなると、NYダウは史上最高値を更新することになります。

米国では、現実の業績を評価の中心にしたオールドエコノミー株は素直に金利に反応して上昇し、成長性を評価の中心にしたナスダックは金利には鈍感な動きをしていますが、日本では、すでに金利はこの上もなく低く、株価に響きようがありません。その結果が今の株価水準ですが、株価が上昇するには、@企業が変身すること、A新しい企業が生まれてくること、につきます。

PBRが1倍以下の企業が半数以上を占めるという現実は、米国の経営者であればとっくのとうにその地位から転がり落ちてているところですが、日本の株主はやさしいものです。自分の信託した財産が何分の1かに減っても、あたかも天災にあったように、「しかたない」としています。やはりいけない会社の株はどんない安かろうと売り払って、株価を下げ、経営の責任はとってもらわねばなりません。


日経平均はバブル崩壊以来の安値12787円からわずかに1000円高い水準にあって、悲観ムードだただよっていますが、TOPIXはそれほどでもありません。今は外国人投資家が売買シェアの第一番ですから、もっとも大事なことは、日本が、今後どのような指針を持ち、今後をどのようにしていくかを海外に対してはっきりさせることですが、その外国人の評価は$建て日経平均や$建てTOPIXに現われます。

$建て日経平均は、今週は119.06$となりました。最安値97.31$からなお22.3%上位にあります。日経平均だけをみていると、安値12787円から現在はわずかに7.1%上位にあるにしか過ぎませんが、外国人からみた日経平均は、最悪期からなお20%以上の好転と判断されているわけです。

日経平均は、昨年4月に日経新聞がつまらぬことをして、指数の連続性をクチャクチャにしてしましましたが、より株式市場の実態を表しているTOPIXは、98年の安値976ポイントから現在は1287ポイントの位置に上昇しており、31.6%上方にあります。$建TOPIXというべきものを計算すると(単位は違うが)、安値746から上昇し、1118の位置にあります。いまでさえ49.8%上昇しています。外国人は決して日本を見放してはいません。むしろ日本人よりも、日本のことを評価してくれています。この中で日本人だけが自虐的になって、自らの国を貶めるようなことをしてはいけません。


(01.2.5) 13385(-318) 5.0億株


NYは10864ドル(-119)。ナスダックは2660P(-122)と大幅下げ。外国証券の朝方の注文は、売り3400万株・買い2700万株で-700万株の売り越し。米国も日本も手詰まり症状となっています。持ち合い解消入りというマイナス材料がある分、日本株のほうがより弱く、米国につられて安く寄り付いた後、さらにジリジリと値を崩してしまいました。

政府の持ち合い解消売り対策は、橋本内閣以来、小手先の、というより目先のことしか考える力がなく、はじめから何の期待もしていませんでしたが、やはり今回も実効性のある対策はなさそうだとわかり、失望売りにおされました。

真剣に株価対策を考えているのであれば、キャピタルゲイン税(1.05%の源泉分離課税)を廃止して、この4月からは申告分離課税(国税20%、地方税6%)にする法案は、誰が考えて、誰が決めたのか。こんな馬鹿馬鹿しいことを、ヒステリックに法案を成立させておいて、具合が悪くなったら2年の延期、というのでは、法律の威厳もなにもなく、都合がわるくなれば、いやしくも国会で決めたことを簡単に反故にしてしまというのでは、国会というのはなにも考えていない、お粗末極まりない決定機関で、国権の最高機関でもなんでもないことを、改めて証明しただけではありませんか。

あげくは、金庫株であるとかをいいだしましたが、供給ベースでしか考えていないのは、困ったものです。本当に株式市場をささえようとするのであれば、住宅減税で景気をささえたように、株式を買えばよいことがあるという指針です。今の日本の転落の分かれ道は、株式市場です。株式市場が、その責任の重さに、へし折られそうになりながら、ヒーヒーいいながらも日本を支えています。このまま日経平均が12000円になり10000円になれば、どんなことになるのか。今リスクを取って、株式を買おうとしている投資家には、どんなに高額の税金を払っている国民よりも、報わねばなりません。

そうであれば、いまの投資家(買い方)には、いくら儲けてもキャピタルゲイン税は今後5年間は無税にするとか、政府が所有する株式は、財政に窮して売り出しを行うのではなく転換国債にするとか、竹村健一さんがいうように、向こう5年は株式の相続税は無料にするとか、銀行および事業法人がもつ株式を個人に転移する政策を打ち出すべきです。金持ち優遇と騒ぐ政党は切って捨てねばなりません。いまや日本を救えるのは株式市場に参加している投資家だけです。

銀行株の代表であるみずほHは、昨年来の新安値となりました。デンドラのグラフでは、a,b,cと下限線の一番上の線を下限として、下落してきており、dでもここで止まるかと思っていましたが、今日の急落によって、下限線(の一番上の線)は下値の抵抗水準ではないことがあきらかになりました。下限線は上から順に612円・551円・520円・470円に下がり、当面は612円が下値の目標になります。


(01.2.6) 13269(-115) 5.3億株


NYは10965ドル(+101)。ナスダックは2643P(-17)と続落。外国証券の朝方の注文は、売り4300万株・買い2400万株で-1900万株の大量売り越し。ブッシュ大統領は持論の通り、10年間で1兆6000億ドルの減税案を議会に提出すると発表。10年で184兆円。1年で18兆円の減税です、。しかもこの2001年1月から適用するそうで、日本の10倍ほどの減税規模です。

かつて橋本内閣が増税と公共投資で10兆円の負担を強いてから、日本経済のとどめがさされたのを思い合わせると、この金額は巨額であり、米国民は幸せです。なんだかんだがありましたが、大統領選では政策をぶち上げての戦いをし、勝てばその政策を実行に移すというのは当然のことながら、この当然のことが行われていない日本は情けない。 日経の同じ紙面に森内閣の支持率は15%・不支持は70%を越すと出ており、政策をぶち上げたことがない人物が日本をリードしているというのでは、虚脱感を覚えます。

日経平均・TOPIXともに逆張りの買いマークを出しました。1月の波動のピーク14186円から今日で13日間の下落をしていることでもあり、この買いマークは米国株の大幅下落がない限り、充分に信頼がおけます。ここから反発し、14186円を上回ることになれば、「逆三尊」の底打ちをすることになりますから、いまの市場のムードに反して楽しみなことになります。

「お知らせ」にも書いていますが、この2月末でマスターネットからのデータ受信は、インターネット経由だけになります。まだパソコン通信(《カナル》の「受信」を使って)で受信されている方は、「お知らせ」をご覧になって、すぐにインターネット経由で受信できる体勢にして下さい。


(01.2.7) 13366(+96) 5.5億株


NYは10957ドル(-8)。ナスダックは2664P(+21)と小動き。外国証券の朝方の注文は、売り3100万株・買い2880万株で-220万株の売り越し。

グラフは昨日、自律反発をするような状況にあったので、今日は小幅上昇となりました。ただ「自律反発」の原動力は、売り方の買戻しですから、反発したからといって単純に喜ぶわけにはいきません。喜ぶのは上昇トレンドに入ったことが確認されたときで、その上昇トレンド入りは、1月高値の14186円を上抜いたときです。

法務局にいくときは、たいていは銀行から借金するときで、登記簿謄本やら、会社の印鑑証明を持ってこいといわれて、なんどか取りにいったものでしたが、2年前に全部の借金を返済して、東研ソフトもとうとう無借金となり、ここ2年ほどは法務局にいったことはありませんでした。先日家内が亡くなったことで、取締役の変更やらで、久々に法務局にいきましたが、随分と効率化されていて驚きました。

旧来であれば、午前中(11時まで)に申し込みをして、午後に証明書を交付。あるいは午後に申請して翌日の午前に交付と馬鹿馬鹿しいほどの時間を費やしていました。役所の悠長な仕事ぶりに、いくたびに人の時間をなんと思っているのか、役人の時間給を基準に考えて待たせられてはかなわん、と憤慨していましたが、今度は違いました。

いつものように午後に申請して、明日の交付だろうと思って、午後1時半にいったところ、30分後には交付できるとのこと。待ち時間を利用して、郵便局で用事をすませて20分後に法務局に戻ってみると、すでに交付できますということで、望外のことに、思わずありがとうありがとうと職員にお愛想を言ったほどです。ウーム役所も変わってきているな。省庁再編製といいながら実態は変わらないのではないのかと思っていましたが、変わってきていることがわかりました。

とはいえ、これまでがあまりにも酷い役所のサービスであったわけで、いまどき印鑑を持って「ここへ来い」というのは、郵便局・税務署・市役所・法務局などの役所だけですが、わずかでもよいほうに変われば嬉しいものです。さらには足を運ばなくてもこれらの手続きや届出ができるようになると思いますが、公務員の給料は世間一般と比較して人事院勧告で決まっているのであるから、仕事ぶりも世間一般に負けないように勧告する「仕事院」があって、非効率な部分はどんどん効率化してほしいものです。われわれが接する役所の仕事は定型化しており、それこそコンピュータにまかせれば、人間の5倍10倍の効率化がはかれるのですから。


(01.2.8) 13138(-227) 6.1億株


NYは10946ドル(-10)。ナスダックは2607P(-56)とシスコの業績下方修正が響いて下落。外国証券の朝方の注文は、売り3600万株・買い3800万株で200万株の買い越し。

昨日はせっかくの自律波の反発でしたが。今日は悪い材料が重なりました。まず昨日のシスコの業績が予想を下回ってナスダックがへこんだところへ、我国の立会い前に発表された7〜9月のGPDは、それまでのプラスから-0.6%に修正され、10〜12月はマイナスは確実ですから、景気は確実にマイナスであることがあらためて確認されました。さらには、携帯電話のナンバーワンの松下通が通期の業績を下方修正し、値嵩株は寄りつきから売られました。

つれて銀行株が軒並み昨年来の新安値に突入し、日経先物では、オプションSQを控えて売りたたきの商いがあって、東京市場はほぼ全滅となりました。後場寄り直後には13000円を割り込み、98年10月以来の12000円台に突入です。98年10月当時のありさまはひどいもので、日本の銀行はほとんどつぶれるかの売られようでしたが日経平均はこの水準になってしましました。

しかし98年当時の銀行株と今の銀行株の株価を比べると、興銀595円(435)、さくら639円(165円)、東京三菱1003円(801)、住友1079円(860)円、三和730円(616)で20%方は上方にあります。その心理的なプレッシャーは比較にならないほど、今のほうが軽いのですが、これは国の資本注入があったためです。この2年間、銀行はなんとか努力したようにみえて、その実は何もしていなかったとの市場の判断です。日本のスーパーマーケットを作ったダイエーの中内さんがオーナーの座を降り、CSKの大川さんが私財を投げ出して、企業の存続を願っているのに比べ、まあサラリーマン経営者のいいかげんさはどうであることか。

グラフは新安値にもかかわらず、買いマークを出さなくなりました。いまひとつの突っ込みがなければ買いマークはつきません。


(01.2.9) 13422(+284) 7.9億株


NYは10880ドル(-66)。ナスダックは2562P(-45)と下落。1月の外人は9000億円の買い越しとなりました。個人も、銀行も、事業法人も、投信も、証券会社も売り越しの中で、唯一買い越しが外国人です。

日本人はこの国の将来に悲観し、外国人は期待するという現象で、日本人は落ち込み方が酷すぎるのではないか。この国の政治や組織の無責任体制を眺めれば、その気になるのももっともなことではありますが、今の市場が外国人によってなんとか支えられているのはなさけないことです。無責任な人間には引導をわたすべく、大きな声をだし、行動せねばなりません。しかし今日の外国証券の朝方の注文は、売り3750万株・買い2890万株で860万株の売り越し。

昨日の売り叩きの主体は、日経平均に連動するリンク債の思惑があったそうで、日経平均で13000円を割る可能性はきわめて薄いと思っていましたが、いとも簡単に13000円を割ってしまいました。どう考えても日経平均は指標とする資格はなく、来月3月からは、「最近の日経平均」はやめて「最近のTOPIX」に変えることにしました。

日経平均が指標として意味があったのは、戦後の取引所再開から一貫して、この指数(当時は日経平均ではなくダウ平均といった)が相場の指標とされてきて、例えば昭和36年のピークが1829円であったり、1989年のバブル時の最高峰は38915円であったなど、連続した株価の動きを表していたのですが、やはり昨年4月で、日経平均はこれまでのものとは大きな断絶があったと考えねばなりません。

一貫性がなくなったのに、名称が同じであるため、つい1998年の安値12787円と昨日の安値12966円を比較し、現在は大変に追い込まれた状況にあると判断してしまいます。しかしTOPIXは1998年の安値の976ポイントに対し、昨日は1241Pであり、これは1月11日の1218Pに比べてもなお上位にあります。

日経平均という馬鹿な指数をみていると、いかにも今の状況はとんでもなく暗いのですが、TOPIXでは、今日の終値1266Pは1998年安値976Pよりなお30%ほど上位にあります。もう日経新聞が勝手におもちゃにしてしまった「日経平均」をさらりと捨てる時期にきているのではないか。日経平均をみていると、相場でとんでもない間違いを起こします。

後場日銀が公定歩合を下げるのではないかの報道がされ、2時半ころから株価は急上昇。このときは0.125%引き下げて0 .375%への報道でしたが、正式な発表では0.15%引き下げて0.35%となりました。0.5%ずつ下げていた時代を思えば、0.15%というのはきわめて僅少な引き下げですが、日銀の経済を見る態度が変わったというのは大きく、来週への期待が出てきました。


(01.2.13) 13274(-148) 7.0億株


先週末と月曜日のNYは10781(-88)→10946ドル(+165)とプラスへ。ナスダックは2470(-91)→2489P(+18)とマイナスへ。 外国証券の朝方の注文は、売り3760万株・買い3810万株で+50万株の買い越し。

金曜日の引け後、日銀は公定歩合を0.35%へ切り下げ、同時に担保さえ入れれば、どの銀行であろうと、公定歩合で貸し出すというロンバート型貸し出し制度をとると表明しました。これによって銀行の決済のリスクは軽減されましたが、公定歩合はわずかに0.15%下がっただけであり、金利安から設備投資回復というコースは望むべくもなく、先週末にナスダックが大幅下げとなったことから、市場は金利安と実勢悪の綱引きとなりました。

結局は実勢悪が勝って日経平均はマイナスとなりましたが、銀行株にとっては、金利の低下は保有する国債の値上がり益が生まれ、信用リスクの低減と合わせて、よい材料となりました。みずほHは658(千円)+32と急上昇。住友銀1142(+35)、さくら682(+21)、東京三菱1083(+17)と上昇しました。今もっとも恐れているのは、銀行の信頼が再びなくなって、市場が売りに売られるということですが、とりあえず銀行にとっては救いの手がさしのべられました。(どこまで手助けをすればよいのか。いい加減に銀行も私企業であるなら自分の努力で立ち直って欲しいものです。)

日曜日のサンデープロジェクトをみていたら、やっぱり日経平均は使わないようにするべきだの声高の発言がありました。その通りで、もう日経平均を株式市場の指標とはすべきではありません。東証や大証も日経先物や日経先物オプションは上場廃止にすべきです。いつまでも市場操作が容易な日経平均を商売に使っていると、東証・大証の見識が疑われます。おなじように、証券会社はEB債であるとか、日経平均のリンク債とかは販売すべきでなく、販売しないと表明することが、その証券会社の評価のアップになることでしょう。

とにかく株式市場を大衆化するのであれば、大衆が理解できないような、指数は採用するべきではないし、わけがわからないEB債(その企業に関係ないどこだかの銀行が勝手に発行して、それを証券会社が販売している。)によって、その銘柄の株価の上昇が押さえられ、リンク債によって、いきなり日経平均が売り叩かれるといった、市場によほど通暁していないと、足元を掬われるような仕組みは、即刻やめるべきです。「俺さえよければ他はどうでもよい」「損をするのは馬鹿だからだ」というのではまったく守銭奴の世界です。商売というものは、まず他に利益を与えて、自己がその恩恵に浴するというのがまともでしょう。これで証券会社は日本の企業を育てるために役立っていると、あほらしいことを言ってはいけません。大衆を食い物にしているだけの業界は下品です。前々からいっていますが、まとものな証券会社(証券マン)をみわける一番の基準はEB債を売っているかいないのかです。売っている証券会社とは縁を持ってはいけません。


(01.2.14) 13284(+9) 6.5億株


グリーンスパンFRB議長の追加的金融緩和が必要との議会での発言があったものの、NYは10903ドル(-43)、ナスダックは2427(-61)とともにマイナスへ。外国証券の朝方の注文は、売り2750万株・買い2600万株で-150万株の買い越し。

わが家では、家内と子供3人がそれぞれドコモのiモードを持っていましたが、携帯大嫌いの私は持っておらず、用事があればパソコンにメールをするように、連絡があればパソコンからメールで返事するから、というのがこれまでのやりかたでした。それがこのたび家内が持っていた携帯が1つ余り、子どもからの連絡のためにやむなく私が持っているのですが、この操作がさっぱりわからない。

まあiモードというのはややこしい。これまで中学生やおばちゃんが傍若無人に人ごみの中で携帯で話しているのを、実に迷惑千万であると思っていましたが、その操作ができるだけでも順応性があって偉いものです。私なぞは携帯にメールが入ってくるだけで、どうしようとドギマギしてしまいます。

パソコンのソフトを作り、質問はメールでお願いしますといっておきながら、携帯では赤子同然なのですが、その違いを考えるに、パソコンはとにかくキーが多く、したがって1つ1つのキーが割と単純な役割しか持っていません。ところが携帯は、ボタンは絵であり、これがわかりやすいようでいて、何のボタンであるのかよくわかりません。このボタンは何であるのかのヘルプのボタンさえない。子どもに教わったところでは、あるときは、このボタンを2度押すのだとか、あるときにはジッと押したままにしておくのだとかを教えてくれるのですが、どこからそんなことがわかるのかと聞けば、常識であるといわれ、面目ないことしきりです。携帯の小さいサイズでどれほどの操作ができるのか。それを誰にでも理解できるようにするにはどうすればよいのか、今後携帯の限られたボタンがどう発展していくのかが課題です。

一方、子供はパソコンを使って、インターネットで面白そうなWebをみることはできても、OutLookでメールを出すことはできないし、エクスプローラでファイルを操作することももちろんできません。当然のことながら、携帯よりもパソコンのほうが何百倍・何千倍ものできる範囲やできる深さが勝っているのですが、若い世代にとっては、パソコンは面倒な機械であり、携帯は安直で即物的であります。パソコンは古い時代の道具になってしまったのでしょうか。ラジオがテレビにとって変わられたように、すでにパソコンの人口よりも携帯の人口のほうが多い現在では、パソコンのメールは通信手段の主役ではありえません。

ドコモと組んで、わが世の春を謳歌した松下通でしたが、携帯の普及一巡によって、業績は下方修正され、暴落となりました。ただし携帯は単なるおしゃべり道具から、パソコンに代ってあらゆる通信の中心になりますから、業界全体としてはへこむはずはありません。(企業自体はどうかわからないが)

松下通は、デンドラでは昨日、最も低い下限線9702円をザラバで下回ったので、掲げるつもりでしたが時間がなくてできず、今日掲げます。ここからの反発は最も低い上限線が11960円なので、12000円どころが当面の目標です。


(01.2.15) 13327(+43) 6.6億株


NYは10795ドル(-107)と続落。ナスダックは半導体製造機器メーカーが上昇し、2491P(+63)と反発。半導体指数は相当な上昇になったそうで、これが単なるリバウンドか、急激に在庫調整が進んでいるのかよくわかりませんが、昨年末の急激な米国景気のダウンは、米国企業がいっせいに急激な在庫調整に走った結果であると考えるなら、在庫調整も早めに終了する可能性があります。外国証券の朝方の注文は、売り3650万株・買い2410万株で-1240万株の大量売り越し。

ナスダック高に引っ張られて、朝方はアドテスト・東エレク・京セラ・松下通などが上昇していましたが、株価のリバウンドの域を出ず、しだいに値を消しました。ただ低位株は物色され、本社を売却の報道がされたNKKは79円(+10)、日商岩井アドミニが121円(+6)など商いを集めました。とはいいながらホットマネーは東証1部から離れ、店頭・マザーズ・ナスダックJに流れており、今日も売買代金は6000億円台で、エネルギー不足です。

ドコモの新株の受け渡しは23日だそうですが、今のドコモの2110千円は公募価格2066千円を上回っているために, 公募に応じた投資家は、つなぎ売りをしておけば、労せずして43千円のサヤがかせげます。このためドコモ株は値を押さえられています。時価総額トップのドコモが上昇しないことにはTOPIXも上昇できません。

23日まではこの調子が続くのはしかたがないとしても、23日に現株を手にしたき投資家が利食い急ぎになるのかどうか、NTTと同じように増資後ずるずる値を下げるのかどうかが、今月末の注目点ですが、まずNTTのようなことにはならないと思います。

デンドラによるドコモの下限は、2116千円・2042千円・2017千円・1796千円ですが、今日の株価は下限線に達しています。2066千円以下ではつなぎ売りはでませんから、2042千円までの下落はないだろうと思います。


(01.2.16) 13175(-151) 6.4億株


NYは10891ドル(+95)と反発。ナスダックも2552P(+61)と反発したものの、時間外取引のGLOBEXが光通信関連株を中心に下落し、素直には東京市場に響きませんでした。外国証券の朝方の注文は、売り3310万株・買い3260万株で-50万株の売り越し。

半導体関連株は昨年大いに売られましたが、割安であると判断する投資家が増えてきて、今日はアドテスト・京セラ・東エレクは大きく上昇。そのかわり半導体以後に活躍したDWM関連株は、今日ははなはだしく下落。古河電1910円(-230)・フジクラ853円(-35)・板硝子1231円(-199)・住友大阪297円(-23)。

森総理が退陣かと報道されると株価はピクンと上昇しますが、どうやら森内閣も最終場面にきたようです。公明党は森退陣をちくちく要求しているようだし、保守党も今回のゴルフ問題ではあきれはてたようだし、7月の参議院選挙まであますところ5か月。それまでには決算を通し、3月末の企業(銀行)決算を乗り切った後は、あと自民党には人心一新くらいしか思いつくものはありません。それでも惨敗でしょう。


3月末まではよいことがないかのムードですが、ここで調子に乗って売っていると足元を掬われます。次の大反騰はいま積み上がっている売りが、その原動力になります。信用買い残÷信用売り残の値を貸借倍率といいます。通常は売り1に対して買いが15とか20にあり、倍率は15とか20になるのですが、弱気が蔓延したときは、売り:買いが1:2(2.0倍)になり、はなはだしいときは、売り1:買い0.5(0.5倍)になります。図は貸借倍率が2.0倍以下(売り残が100万株以上)の銘柄を検索する条件表です。

売り残が買い残の半分以上(倍率が2.0倍以下)になったときに買いマークがつきます。今日の出来高第2位の東洋エンジは1月半ばから人気化していますが、当時の貸借倍率は2.1倍で、112円でした。それが翌週は1.6倍(161円)になり、1.6倍(155円)→1.4倍(171円)→1.4倍(195円)と仕手化しています。

ドコモの先週末の貸借倍率は、売り残4471、買い残1878でなんと貸借倍率は、東洋エンジをはるかに上回る0.4です。これは昨日いった新株のつなぎ売りが多く、純粋の弱人気ではありませんが、この売りがドコモ株の値を抑え、下げているのは事実です。23日の新株の受け渡しがすんだあとは、売り方は現株を引き渡しするか、買い戻しをするしか決済はできないのですから、まず23日以降のドコモは大丈夫といえます。


(01.2.19) 13119(-55) 5.1億株


先週末のNYは10799ドル(-91)と反落。ナスダックも2425P(-127)と大幅な下落。外国証券の朝方の注文は、売り4300万株・買い2400万株で-1900万株の大幅売り越し。

先週金曜日にはGLOBEXの下落を見て、東京市場は沈没しましたが、そのGLOBEXの下落を受けて、先週末のナスダックは下落。これを受けて今日の東京市場は寄り付きから安くはじまりました。先週はGLOBEXがナスダックを下げるであろうことを予想して下げ、ナスダック安が現実のものになると、これの影響でまた下げるという、二重の悲観人気です。

まあ処置なしですが、このため日経平均はザラバでは12950円の新安値。終値でも13119円の新安値となりました。光関連の古河電は1809円(-101)、フジクラ(-11)、板硝子1186円(-45)。ドコモは公募価格を下回る2000(千円)となり、とにかく払込日の22日までは我慢です。

今年は通信インフラ充実の年であると認識していましたが、こうも通信関連株がズルズル下げてくると、その思いもやや自信が揺らぎます。しかし今週の週刊東洋経済では、UsenのFTTH(光ファイバー網)が世界で初めての「本物のインターネットが家庭にやってくる」の記事があり、ISDNが、ADSLが、といわれている間に、一足飛びに世界一の通信インフラが整備しようとしています。これは米国にも手本はなく、ナスダックの類似の企業の株価の上下だけを見ていては、いま日本で行われようとしている通信の大革新を過小評価することになるのでは。

株価が98年10月の安値に迫ってきたので、98年10月当時の「最近の日経平均の動き」を読み返していましたが、実に今と同じ状況のことを書いていました。これは98年10月2日に書いたものですが、以下のものです。

"ご存知のとおり、私は特別の情報はもっておらず、新聞・テレビ・インターネットで状況を知るだけですから、一般の個人投資家と同じか、逆に情報収集の熱意は劣っているのですが、1つだけ有利なことがあります。それは《カナル2》の売れ行きです。皆さんは現下の株式市場を見ていれば、誰も株式ソフトを買う人間はいないだろうと思われるかも知れません。しかし9月中旬からの売れ行きは悪くありません。

昨年12月と今年の1月の相場は惨澹たるものでしたが、この間の《カナル2》の売れ行きは非常によく、なぜ売れるのか?と不審でしたが、1月16日からの大反発となりました。世の中は全部が同じ考えで行動しているわけではありません。リスクを取ろうという方もいます。いまは昨年の12月に近い状態です。総悲観のなかで楽観の芽が生れてきています。"
いまの《カナル》の売れ行きもこのときと同じで、世間は皆が皆、悲観しているわけではありません。


(01.2.20) 13248(+128) 5.6億株


米国はワシントン生誕日で休場。東京市場は手本なしとなりました。寄り付きは前日と変わらずのスタート。今日は多くの3月決算の業績予想が発表されました。まずNECが連結営業利益を従来予想の2500億円から2000億円に下方修正。光通信が今期無配として、さらに資本充実のために100億円の第三者割り当て増資を発表。三井金は3年連続で最高益を更新の見込みと報道されました。

NECはさすがに安かったものの反発に転じ、終いには2115円(+45)と上昇。光通信は売り気配となったものの2290円(-140)と大して下げず。三井金は1000円台から下落していただけに770円(+63)と大幅上昇しました。NECが下げなかったことから、ハイテク株はすでに業績の悪化を相当に織り込んでいるという見方がでてきて、今日の全般の上昇となったようです。

売られてきたWDM関連株も今日は反発。古河電1913(+104)、フジクラ853円(+11)、板硝子1300円(+114)。一方では最近の出来高上位銘柄であるNKK84円(+4)、昭和電211円(+8)、三菱化333円(+25)、洋エンジ200円(+14)がにぎわって、日経平均が+128円高の割には、久々に元気のある市場でした。

全般は悲観ムードですが、このような中でもモデル波動どおりに動いている銘柄があります。図は島津のグラフですが、モデル波動どおりにA→B→C→D→Eと波動を伸ばしています。グラフを見て株式を売買するとき、@200日線を超えた銘柄に注目し、200日線を下回った銘柄は敬遠するのが、最も確実で簡単な方法です。これは200日線が、その企業の業績の動向を表しているためです。株価は業績を離れてはトレンドを持ちえません。業績は1か月や2か月では、急によくならないし、悪くもならないので、200日線の示す方向と同じ投資のスタンスをとればよいのです。きわめて理にかなった方法です。

しかし200日線を超えたときは、大底からかなり株価が上昇しているのが普通です。もう少し早めに買いたいというなら、そのぶんハズレるリスクがでてきますが、図のように、A75日線まで上昇した銘柄のその後を注目しておくことです。図の島津は、A→B→Cときて、CがAを下回らなかったことが確認できたときに買えばよいのです。

ところで問題はCがAを下回らなかったと判断できる時期です。最も確かに確認できるのは、いうまでもなくBの高値を上抜いた日です。波動が切り上げてきたのですから、Bを上回った日(Dの4日前)にが2番底であったことが決まります。だがこのような判断では、Bの高値418円を上回った日以降にしか買えないことになります。

もっと早めに安く買おうと思えば、BBの高値をつける以前に、Cの日が2番底(目先波動のボトム)であることがわからねばなりません。このために、《カナル》には「主な株価」という実にすぐれた波動を取り出すチャートがあります。「主な株価」は単に過去の波動のピーク・ボトムを後から適当に決めるのではありません。当然のことですが、波動のピークの日にピークである、波動のボトムの日にボトムである、というチャートは存在しません。2日か3日か5日か10日か経過して、初めてピークであった、ボトムであったとわかるのですが、「主な株価」はその判断が、おそらくどんなピーク・ボトムを判定するチャートよりも早く、優れていると思っています。このチャート1つがあるだけで《カナル》の値打ちがあると内心自負しているのですが、例えば図でCがボトムで、そのザラバ安値は368円であると「主な株価」が判断したのは、図の○の位置です。○の日にA→B→Cと2番底がでたようだと判断できるのは、大変にすばらしいことです。


(01.2.21) 13100(-148) 5.9億株


休日明けのNYは10730ドル(-68)、ナスダックは2318P(-107)と大幅下落。外国証券の朝方の注文は、売り2630万株・買い2560万株で-70万株の小幅売り越し。

昨日は業績悪はかなり株価に織り込まれたのではないかといったムードがありましたが、引け後松下が連結純利益を1020 億の予想から520億円へ下方修正し、これをどの程度、株価が受けとめるのかが注目点でした。松下は新安値とはなりましたが2200円(-80)とそう大きな下げにはなりませんでした。やはりハイテク株は業績悪をかなり織り込んでいるような感じです。

来月からは「最近のTOPIXの動き」になりますが、時価総額の大きいものほどTOPIXへの寄与率は大きくなります。銘柄では、@ドコモ、Aトヨタ、BNTT、Cみずほ、Dソニー、E武田、F松下、Gセブン、H東京三菱、I本田、というのが昨年末の時価総額のベストテン。範囲を広げると、J野村、K住友銀、L東電 Mキャノン、NNEC、O日立、Pさくら、Q富士通、R村田製、Sオラクル とあってこれがTOPIXをリードする企業です。通信が2社、銀行が4社、自動車2社、ハイテク7社、ソフト1社、電力1社、薬品1社、証券1社、コンビニ1社ですが、ハイテク7社、通信2社、銀行4社が逆風下にあっては、なかなかTOPIXもつらいところです。


(01.2.22) 13073(-26) 6.4億株


NYは10526ドル(-204)、ナスダックは2268P(-49)と終値ベースでは昨年来の新安値となりました。外国証券の朝方の注文は、売り2700万株・買い2900万株で200万株の小幅買い越し。まだナスダックは業績悪化を充分に織り込んでいないということが明らかになりました。

当然にナスダックに連動するハイテク株・通信株・光関連株は安く寄り付き、前場は98年のバブル崩壊後の終値での安値12879円を下回る12861円をザラバでつけてしまいました。これはその当時とは性格が変わった日経平均の比較ですから、問題にすることはないのですが、市場では来るべきときがきたの感想のようでした。

しかしその後は戻り足が急になりました。NTTは新安値726(千円)のザラバ安値をつけてからは一気に30千円の上昇をして756千円に戻したのをはじめ、みずほ673円(+18)、さくら685円(+16)、東京三菱1140円(+24)、住友銀1137円(+28)と、2002年までに不良債権を実質処理するように、そのためには赤字決算でもかまわない、と金融庁が後押しした銀行株が続伸。昨日掲げたTOPIXに影響力のある20銘柄のうち15銘柄が値上がりに転じました。日経平均は値嵩ハイテク株が足を引っ張り、終値ベースでは新安値を更新しましたが、なかなか内容のある1日でした。

今日の出来高上位銘柄は日産自の1800万株がトップでしたが、50円額面に換算すれば、NTTは2400万株、みずほは2000万株であり、単なる出来高上位をみていると人気株を見誤ります。(各社も馬鹿みたいに単純な出来高上位を発表するのではなく、@売買代金のランク、A50円額面換算の出来高ランクを発表して欲しいものです。)


NTTは、今日ザラバで726(千円)の新安値をとった後、急反騰したため、グラフでは安値での「陽線つつみ足」となりました。波動の安値・高値がきり上がっているわけではないので、上昇トレンド入りとは絶対にいえませんが、今日のつつみ足は新安値の水準は馬鹿げた値段であると思っている投資家が大勢いることを表明しました。明日のドコモの新株発行 にからむ動きであるのかも知れませんが、726(千円)は当面の安値であろうと思います。

それにしても、NTTの今期の税引き後利益が従来予想の1800億円から、一気に5000億円に上方修正されたのには困惑しました。これはドコモの公募増資によって、連結子会社(ドコモ)の自己資本が9500億円増加し、増加した分の持分である67%分がNTTの特別利益となったそうです。ドコモは確かに9500億円の現金を手にしました。間接的にはNTTはその資産の67%を支配しているのだから、理論上は特別利益がでて当然ですが、どうも釈然としません。

持ち株会社というのな何か変なのではないか。持ち株会社はあってしかるべきですが、持ち株会社は上場してはいけないのではないか。そのような気がします。


(01.2.23) 13246(+172) 7.3億株


NYは10526ドル(0)、ナスダックは一時2200Pを割り込んだものの戻して、2244P(-23)と小幅安。外国証券の朝方の注文は、売り2800万株・買い2600万株で200万株の小幅売り越し。

ナスダックの連日の新安値で、寄り付きはハイテク・通信が安く始まったものの、一方では不良債権の直接償却の材料が銀行株を今日も大幅上昇させたため、一時マイナスから次第高となりました。

今日の出来高上位にはNKK・住金・新日鉄の鉄鋼3社と、東京三菱・三和銀・あさひ・三菱信託・さくら・住友銀の6行が並び(あと1社は日産自)、内需株主導の上昇でした。みずほは50円額面換算すれば、出来高は2700万株あり、銀行株ではトップ、全体でもNKKの3900万株に続く実質2位の出来高となって、707(千円)+34高と大幅続伸となりましたが、やはりこの国の株式市場がいけないのは、銀行が最大の原因で、銀行株が上昇すれば市場のムードはがらりと変わります。

この銀行株の上昇ですが、その原動力はカラ売り・つなぎ売りの買戻しだとまずは思うところです。今年1月のも空売りの買戻しがありましたが、図のBのようにわずか2日間で終わりました。住友銀の例でいえば安値から20%上昇で終ったのですが、空売りの買戻しは急であることが特徴です。Bの買戻しでは、窓をあけた大陽線が2日ほどでて、それでしまいでしたが、今回は様相が異なります。窓もあけず、1日の上げ幅も大幅ではありません。このことはカラ売りの慌てた買い戻しはさほどなく、銀行が立ち直るの将来の期待を込めた買いが入っているのではないかと推測されます。

実に堂々とした上げ具合です。銀行が不良債権を、これまでのように貸し倒れ引当金を積んでは、地価の下落や、貸出先の経営悪化によって、次の期にはさらに引当金を積まねばならないという、どこまでもどこまでも続く地獄の行進を余儀なくされていましたが、これが断ち切れるのであれば、株価の位置はこんなものではないでしょう。

ただ柳沢金融担当大臣は、「直接消却」といいましたが、できるものであれば、あの銀行のことですから、これまでにとっくにつぶせる企業はつぶしてきたに相違なく、つぶせないからこそ債権を放棄したり、増資に応じてきたわけです。監督庁が「直接消却」を口にしても、実際の消却は困難を極めるに違いありません。それでも政府が言ったことですから、銀行が直接消却できるようなバックアップがいずれ発表されるのであろうと、今の株価は期待しています。実際に銀行バックアップの政策が出れば、図のAのような上昇までいく可能性があります。前回の住友銀は安値から40%高でしたが、政策の内容次第では5 0%・60%の株価アップがありえます。

昨日、売買代金のランクを発表しているHPがあれば教えて下さい、といったところ、早速にユーザーからメールがやってきて、教えてもらいました。ありがとうございました。 ストック・ウェザーがリアルタイムでランキング上位50社を発表しています。一見しましたが、実によいHPでしたので、弊社のトップ頁のリンクのコーナーに常時載せることにしました。インターネットには捜せばよいサービスがあるものです。


(01.2.26) 13201(-44) 7.4億株


先週末のNYは10441ドル(-84)と下落。ナスダックは2262P(+17)と小幅高。外国証券の朝方の注文は、売り2500万株・買い4400万株で、1900万株の大幅買い越し。米国はさえぬ中、月曜日というのに外国証券は大幅な買い越しになりました。これはまず銀行株の買いであるとみて間違いなく、期末の金融株の崩落を予想していた向きには、大きな誤算になりました。

ナスダックに連動する値嵩株は安く寄り付き、携帯の松下通(-390円)・京セラ(-360)、ファミリーMが不採算の500店舗を閉鎖の発表で、コンビのニセブンが(-240)となり、日経平均を引き下げましたが、内需株は堅調。

特に銀行株は連日の力強い上昇をしました。みずほが+52、さくら+29、東京三菱+29、住友銀+54、三和銀+19。証券株も大和G+28、日興証+41、野村+55とあって、TOPIXは終始プラスで推移し、安値からの3連続陽線となりました。明らかに相場の実態はTOPIXのほうが反映しています。

定点観測している7銘柄のグラフはよくなってきました。大勢波動の転換水準を表す200日線を超えた銘柄は、@鹿島建があり、A新日鉄とBみずほは、今日200日線まで戻りました。C野村も200線まであとわずかの位置まで戻っています。200日線に達した新日鉄は高値での陰線、みずほは上ヒゲとなって、当座の戻りの目標は達成しましたが、さあこの後、野村ともども200日線をクリアしていくのかどうか。

ナスダックとともに下げている値嵩ハイテク株ですが、Dソニーはやや違った動きをしており、前回の波動のピークは75日線で留められましたが、今日は75日線を上抜き、中勢波動は上昇トレンド入りとなるか。そのためには先の高値8700円を上回らねばなりません。(今日は8520円)。

図にはありませんがついでENTTが25日線まで戻ってきており、この先75日線・200日線とクリアせねばならない水準は容易ではありませんが、2日前の「陽線つつみ足」を底値にして3連続陽線となりましたから、75日線までの反発が期待できます。

7銘柄の中で最も悪いのはF住友鉱ですが、これは昨年9月4日の高値641円の信用の期日が迫っているためです。10月に2番天井をとっていますから、信用の整理がつくのは4月までかかりますが、値段的には400円割れがあれば安値はでたことになるのでは。こういったふうで、定点観測の7銘柄は着実によい方向に向かっています。(グラフはまだリリースしていない次期バージョンのマルチ画面です。)


(01.2.27) 13059(-141) 8.3億株


NYは10642ドル(+200)と上昇。ナスダックも2308P(+45)と小幅ながら続伸。外国証券の朝方の注文は、売り3200万株・買い3200万株で、売り買い同数。

米国高とあって、寄り付きは昨日と変わらぬ水準で始まりましたが、銀行株は相当な下値で寄り付き、やや今日の相場の見通しを暗くさせました。ここへ携帯の松下通(-160)・京セラ(-320)や半導体のアドバンテスト(-660)、東エレク(-420)が下げ、成長力に疑問をもたれたコンビニのセブン(-430)が大幅安となって、日経平均は終値ベースで、バブル崩壊後の安値を更新しました。

しかし市場のムードはそれほど悪化していません。低位株が集中して買われ、値上がり銘柄数は756、値下がりが523銘柄。低位の昭和電は4600万株の238円(+20)と値を飛ばし、川鉄は126円(+2)、新日鉄は200日線を超えてからの続伸となって209円(+5)。Jエナジ(+8)・石川島(+10)、石原産(+1)、商船三井(+4)、川崎汽(+10),昭電線(+49)などが活発に買われました。日経平均は先物主導で下げましたが、内容は悪くなく、出来高はひさびさの83000万株、売買代金7300億と増加。

昨日急伸した銀行株は、みずほが200日線まで到達したように、当面の戻りの限界に達しており、今朝は一転して売り優勢となりました。みずほ-49(+52)、さくら-34(+29)、東京三菱-71(+29)、住友銀-58(+54)、三和銀-52(+31),( )は前日の値上がり巾)といったように、昨日の上昇を打ち消してしまいました。

ただ銀行株には大きな収穫がありました、その1つは都銀株のうち、みずほ・さくら・三和・東海が200日線まで到達し、2つ目には、東京三菱・三和銀・東海銀が前の波動の高値を超えました。みずほは前の高値780円に面合わせですから、住友銀以外は、200日線に到達したか、先の高値を上抜いており、今日は目標達成で下げましたが、この後は銀行株にも期待が持てるようになりました。

もっとも、例の不良債権の直接償却ですが、金融庁は、企業の採算にあう部門と不採算な部門を切り離し、分社化して、悪いほうの会社に対して債権放棄をしたり、会社の整理をして、直接消却させる方針のようです。これまで血を流すことを先延ばして来た政府であり、ましてや参院選の前ですから、こういうハードランディングの方針をつらぬくことがどこまでできるのかの疑問があります。このため銀行株に対する思惑がでてき、銀行株は急伸し、急落し、と値動きは荒くなっているのだと思いますが、これはよい方向に進んでほしいものです。石の上にも3年のことわざがありますが、逆に時代が変わって3年たっても、過去の清算ができず、新しい時代に対応できなかった企業は、そろそろ消える時期になりました。


(01.2.28) 12883(-176) 9.0億株


NYは10636ドル(-5)と小動き。しかしナスダックは2207P(-100)と大幅下落し、終値ベースでは新安値へ突入。外国証券の朝方の注文は、売り4060万株・買い3630万株で、430万株の売り越し。

寄り付き前に1月の鉱工業生産指数が発表され、前月比-3.9ポイントの下落であったことがわかりました。これは過去最大のダウンで、市場に緊張感を与えました。寄り付き段階で日経現物は12987円と13000円を割り込み、やや小戻した後はじり安となって、バブル崩壊後のザラバ安値12787円を下回る12784円をつけ、日経平均としては新たな歴史を刻みました。

大引けも12883円となって13000円割れとなりましたが、出来高は9億株と増加。売買代金も7900億円と増えましたが、投げ物による出来高増加ではなく、積極的な低位株物色による出来高増加です。

新日鉄は先の戻り高値215円まで戻り、NKK94円(+2)は新高値を更新。大成建も249円(+6)、三菱製鋼も125円(+8)と新高値を更新と低位株はなお人気が続きます。引け後、2つの報道がありました。1つは池貝が民事再生手続きを申請して倒産。池貝の今日の引値は102円。創立100年を超える企業が消えていきました。もう1つは日銀が、3月1日から先日下げたばかりの公定歩合を0.1%引き下げ、0.25%とする。翌日物金利も0.1%下げて0.15%にする。というものでした。

池貝の倒産は、不良債権の直接償却がはじまればこういうことがあいつぐと連想させ、低位株物色にやや水をかけることになるかも知れません。一方金利の引き下げは、銀行株のさらなる上昇と、円相場の下落から輸出関連株の有利さが買い材料とされるかも知れません。好悪2つの材料ですが、明日は好材料のほうが評価されるのではないか。

明日から4年半にわたって書いてきた「最近の日経平均の動き」は「最近のTOPIXの動き」に模様替えします。ちょうど日経平均はバブル崩壊以来のザラバ安値を更新しましたが、この指数がいかにデタラメな指数になってしまったか、の最後の記述をします。

図はTOPIXです。下の紫色の線はTPOIXと日経平均のレシオケータです。基準日はいまから125週前の1998年10月9日です。この日のTOPIXと日経平均の関係を100として、その後TOPIXは日経平均にくらべてどのような推移をしたのかをグラフにしています。レシオケータが110になったときは、98年10月にくらべてTOPIXが10%ほど日経平均より上昇した、レシオケータが95になったときは、98年10月にくらべてTOPIXが-5 %ほど日経平均より下落した、ということを意味します。
  1. aは98年月9日でこの日を基準にしてあるので、レシオケータは100。
  2. bまでレシオケータが上昇したのは、日経平均採用銘柄は大して上がらず、日経平均に非採用の銘柄(特にネット株)が急上昇したためです。bは119.3となって、日経平均はTOPIXに比べて19%も安いままで、指標としての存在価値を疑われました。
  3. そこでcの週に、日経平均は一気にネット株やらハイテク株を取り込んで、採用銘柄をガラリと変えてしまいましたが、これは拙速でした。bからネット株・ハイテク株はピークをうって、cのレシオケータは106.1となっていました。TOPIXと日経平均の違いはすでに6%の差でしかなくなっていたときに、採用銘柄の大幅入れ替えをやってしまいました。
  4. この結果dではレシオケータが117.4と再びbのような格差を生じ、日経平均採用銘柄の入れ替えは完全に裏目に出てしまいました。
  5. 現在のeのレシオケータは126.3となって、a以来の最大の格差になっています。
日経平均の銘柄入れ替えは、買いで大負けに負けたので今度は売りだと遅い決断をして、損失を益々拡大した投資家に似ています。損の上塗りです。いまのレシオケータ126.3は日経平均はTOPIXに比べて26.3%も割負けしているということですから、日経平均がTOPIXと同じ歩調で来ていたなら、今日の値段は12883円ではなく、16271円であることになります。あるいはTOPIXが974P→1241Pへ27%上昇しているので、12787円の27%増しは16239円となります。

いずれにせよいまの日経平均を使ってのチャート分析は百害あって一利なしですから、今後は日経平均は参考の指数になり、メインはTOPIXになります。


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