日経平均をどう見たか・判断したか (01年1月)

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(01.1.4) 13691(-94) 3.4億株


年末から年始のNYは30日は10786ドル(-81)→1月2日が10646(-140)→昨日は10945(+299)。ナスダックは2470P(-87)→2291P(-178)→2616(+324)。米FRBは2日のNY・ナスダックの下げがきつかったためか、FOMCを開くことなく緊急の利下げをし、FFレートは6.5%→6.0%へ、公定歩合は6.0%→5.75%としました。これを受けて昨日は大幅高となり、ナスダックは史上最高の値上り巾と値上り率(+14.1%)と暴騰です。

当然に大発会は急伸するものと思われましたが、外国証券の朝方の注文は、売り3 100万株・買い2300万株で-800万株の売り越しのスタート。ナスダックに連動する値嵩株は高く寄りつきましたが、思ったほどの値上りにはならず、+204円高となったあとは却って売り急ぎになり、2001年は-94円のマイナスのスタートとなりました。

暗い年明けとなりましたが、米国の金利の梃入れが始まったことは、ナスダックの底無しの下落に歯止めがかけられたということであり、日経平均の下げの半分の要因である値嵩株の下げを心配しなくてよくなったということです。

すると残り半分の内需株の動向にかかってきますが、@景気の腰折れ懸念、A3月へ向けての持合い解消売り、B昨年7月の低位株の信用買いの期日到来、などがあって、需給はよくありません。ただ日本株のベースと思っている、みずほHは710(千円)(+2)、野村2130円(+75)、ソニー8230円(+330)と上昇しているので、今日の株価が好材料にもかかわらずマイナスであったということについては、そうがっかりはしていません。

休暇中の新聞記事で注目したのは、2000念日経優秀製品・サービス賞でした。デジカメ(キャノン)、プレステ2(ソニー)、光ファイバー(旭硝子)、無段変速機(日産自・日精工)、ユニクロ(ファーストリ)、コンプレッサー(東芝キャリア)、軽量新聞紙(王子・日本製紙・大昭和・大王)、油圧ショベル(日立建機)、遺伝子解析サービス(日立)、ミニバン(ホンダ)、携帯用ブラウザ(アクセス)などが受賞。なんかこのように企業が知恵をだして、新しいものを作り出しているのを知ると、日本もまんざらではないと元気つけられます。


(01.1.5) 13867(+176) 4.8億株


NYは10912ドル(-33)。ナスダックは2566P(-49)。FRBは4日に公定歩合を0.25下げ、5.5%としました。連日の公定歩合の引き下げには、絶対にハードランディングはさせない、というFRBの強力なメッセージと受け取るべきです。金利を引き下げたからといってにわかに米国景気が好転するものではありませんが、米国株価にとっては心強いFRBの方向転換です。外国証券の朝方の注文は、売り2930万株・買い2650万株で-280万株の売り越し。

昨日は米国高に連動しなかった東京市場でしたが、今日は値嵩ハイテク株が上昇し、値を上げました。その1つの原因が一時116.90円になった円安です。報道されるところでは、海外株式の一斉上昇から一人日本株は取り残されたのが、日本経済は相当に悪いという思いをいだかせ、これが円安になったようです。それなら昨日の株式市況が沈没した日に円相場が113.70円(-1.19の円高)になったのはなんだということになるのですが、昨夜のNYの円相場が115.6円へ下落したのをみて、今日の円安となったわけで、為替も海外を手本にした動きです。 円相場は、一面では米国金利と日本の金利差で決まりますから、4日の円高はこれを素直に評価したといえます。一方ではその通貨の信頼性によっても決まります。今日の円安は来る3月へ向けての信用不安の先取りでしょう。この円安は、日本売りであると弱気になる人もありますが、私はこの円安は歓迎しています。

グラフはこの2年半の日経平均と円相場の動きです。青○のところは、バブル崩壊以来の安値をつけたときで、日本経済が戦後最大のピンチに立たされたときです。このときの円相場と株価はまったく連動しています。詳しくは98年6月から99年2月までの間は、円安になれば株価が上がり、円高にふれれば株価が下がるという動きでした。

通常であれば、円高=株高であり円安=株安ですが、このとき、円高が株高をもたらしたのか、株高が円高をもたしたのか、は時代によります。昨日の株安は円安をもたらしましたが、その円安は今日は株高となりました。これは青○と同じ現象です。

政府支出によって景気を支えることができなくなった今、円安はこれに代わる景気下支えの大きな要因になります。今日買われたのが、値嵩ハイテク株や自動車・精密機器などの輸出株であったのは、円安が景気の腰折れを支えてくれるのではないかの期待でしょう。


(01.1.9) 13610(-257) 5.0億株


連休中のNYは10662ドル(-250)→10621(-40)。ナスダックは2407P(-159)→2395(-11)と3連続安して、金利引下げ前の水準にもどりました。外国証券の朝方の注文は、売り3590万株・買い2970万株で-620万株の売り越し。

ともかくよい材料はなく、出来高で1000万株を超える銘柄はありませんでした。実質的には最多出来高であるNTTは733(千円。-46)と大幅安だし、2位のドコモも2090(千円。-110)と反落し、政府の持ち株を引き下げるといわれたJTは776733(千円。-97)と急落。みずほHも696733(千円。-19)と50000円額面の株は全滅です。

わずかな救いはソニー8690円(+90)とトヨタ3840円(+30)で、今日は円高へぶれたために、輸出株は安くなりましたが、そのなかでプラスで終ったのは、しばらくは円相場が一番の材料になるということでしょう。



(01.1.10) 休業



(01.1.11) 休業



(01.1.12) 妻・珠子死亡のため休業



(01.1.15) 休業



(01.1.16) 13584(+78) 6.0億株


海外は休場。外国証券の朝方の注文は、売り4000万株・買い3100万株で-900万株の売り越し。

家内急逝のため、1月10日〜15日まで臨時休業させていただきました。この間、ユーザーの皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます。

なにぶん、この間は株式市場からまるきり離れていましたので、コメントをのべることができません。

今日から、休みの間にたまったことを処置しています。
  1. 《カナル》の発送。(今日すべて発送しました。)長い方は1週間ほど発送が遅れましたが、HPを見て事情を察せられ、快くお待ちくださったことと思います。感謝しています。

  2. 休みの間に抜けたデータは、ユーザーのご協力で、ほぼ復帰しました。ありがとうございました。ただまだ体勢が整っていないので、日々のアップはできず、翌日朝にアップしますので、ご了承ください。

  3. 休みの間に、ご質問を頂いた方への回答は18日からいたします。

  4. 多くの方々から、お見舞いやお悔やみのメールを頂きました。ありがとうございました。本来ならお礼のメールを優先すべきですが、上記の順番に処置していきますから、この場でお礼申し上げます。


(01.1.17) 13667(+83) 6.1億株


NYは10652ドル(+127)。ナスダックは2618P(-7)と小幅安。外国証券の朝方の注文は、売り3950万株・買い2980万株で-970万株の売り越し。昨日と同様の規模。

円高にふれたため円安メリットを享受する銘柄は安くなりましたが、自社株消却のトヨタが売り物に押されながらもプラスで引けたり、前場は安かったNTTが引けにかけて急伸し、890(千円)+31と6日連続高。ドコモも2190(千円)+140高。ソフトバンクがS高の4470円(+500)となかなか内容がありました。

この相場のベースは野村・みずほ・ソニーの3つであるといつもいっていますが、今日のみずほは720(千円)(+45)と急伸。野村も一時はマイナスになっていたものの2180円(+40)。ソニーは75日線まで戻っているので一服し、8920円(-10)。これをみれば相場の基調は強いとみてよいようです。

休業中の日経平均のグラフは11日・12日と連続して、逆張りの買いマークを出していますが、今回は自律反発の限界の25日線の14000円近くまでは戻るようです。TOPIXの足取りは日経平均よりも強く、25日線(1300P)が当面の目標です。


(01.1.18) 13873(+206) 7.9億株


NYは10584ドル(-68)。ナスダックは2684P(+64)と昨日とは逆転。ただし10-12月の決算は軒並み悪化し、1年前の業績絶好調は夢のまた夢となっています。まあナスダックも55%の下落を見せたことであるし、このあたりの水準(2500P)を中心として、上下20%の変動であればよいかなと思っています。安くて2000P、高くて3000Pであればそうバタバタしなくてもよいのではないか。外国証券の朝方の注文は久々に、売り4390万株・買5800万株で+1410万株の大幅買い越し。

NYの円相場が118ドル台に円安となり、これを受けて東京も119.00円と一層の円安となりました。最終的には125円くらいかと思いますが、この円安は株式相場を支えるはずです。為替相場はしかし、いわば決算の基準が変更されたようなもので、企業の実態は円相場の高低によって利益がでたり、損失が増加したとてたいした問題ではありません。 大切なことはその企業が世界に伍して成長していくことができるかどうかです。今日はドコモが9月にヨーロッパでiモードを開始すると報道されましたが、この材料はほぼ周知の事実でした。それにもかかわらず、ドコモは2430(千円)+240と急上昇したのは、負け続けの日本企業が世界のリーダーシップをとるということに、投資家が夢をかけたに相違ありません。

もうひとつ元気がでたことは、みずほ765千円(+45)をはじめとして銀行株が急伸し、野村も2285円(+105)となったことです。みずほの値上がりは、スパンスパンと上昇していますから、この上昇はカラ売りの買戻しに相違ありません。買い戻しによる上昇ですから、このまま上昇トレンドに結びつくということはないのですが、新春のアンケートで1-3月が株価が最も安く、後半高という予想はあまりにも同じ考えなので、さてどうか?と思っていましたが、これは間違う可能性が高くなってきました。銀行株が2-3月にもっとダメであるならば、この焦った買戻しはありません。

昨年は日経平均に比べてTOPIXの動きは悪く、日経平均が上昇するほどにはTOPIXは上昇しませんでしたが、今年になってからは様相が異なります。今日のTOPIXの強さはどうでしょうか、5連続陽線となりましたが、日が経つにつれ陽線の長さは拡大しています。


3月決算がどうの、持ち合い解消売りがどうの、米国景気がどうのと心配ごとは、考えるにつれ出るのはあたりまえですが、それを打ち破るかのような動きです。

人は慣れ親しんだものを基準としがちですが、慣れ親しんだものがいつまでも真理であるとはありません。先日もどうして強気の意見ばかり書くのだというメールを頂戴しましたが、皆が悲観したからこそ安値が出るのです。いっしょになって株価の安さを嘆いているわけにはいかないのです。暗いときには先の明るさを思い、明るいときには、来るべき暗さにそなえるという気持ちと努力が大切なのでは。


(01.1.19) 139893(+115) 7.8億株


NYは10678ドル(+93)。ナスダックは2768P(+85)と上昇。外国証券の朝方の注文は、売り3800万株・買4800万株で+1000万株の大幅買い越し。

海外高を受けて続伸し、日経平均はザラバでは14186円(+313)となったものの週末とあって、引け間際に手仕舞い売りで急落。しかし先物は14060円(+190)で引けており、6連騰にもかかわらず、来週の続伸の期待もつなぎました。今日のザラバ高値14186円は直近の波動の高値14013円を上回りましたが、波動が上に伸びたのは昨年6月以来半年ぶりのことです。終値で14013円を上抜けばより確かなものになりますが。まず上昇波動に転じたと思ってよいでしょう。

上昇波動という以上、1月11日を安値にした目先の1段の上げ波動で終わることはなく、最低でも2段の上げがあるはずです。今日の高値14186円が目先波動のピークであったにしても、その後これを上抜く上昇があるはずです。下げに慣れた感覚からすれば、今日の上昇でさえ上げすぎであると思われる方も大勢おられるでしょうが、連日の7億株の出来高と1兆円を越す売買代金をみれば、市場の買いエネルギーは強いと思わねばなりません。


定点観測している7銘柄のうちNTTを除く6銘柄のグラフを掲げます。このうちのソニー・みずほ・野村の3銘柄はベースとなる銘柄ですが、いずれも今日75日線に達しました。

みずほは急上昇の利食い売りで陰線になりましたが、野村は中勢トレンドを表す75日線を超えてきました。当然にこの水準は簡単にはクリアできるものではなく、いったんは下落してから、再上昇し、これを完全に超えてくるのかどうかが焦点になります。

昨年夏に高値を出した低位株は順次期日明けとなってきていますが、鹿島も同様で、7月高値の期日がきて、75日線を下回っていますが、2月にはこの期日も明けて動きやすくなります。


(01.1.22) 14032(+43) 5.6億株


NYは10587ドル(-90)。ナスダックは2770(+1)と小動き。外国証券の朝方の注文は、売り3500万株・買3560万株で+60 万株の買い越し。

先週は6連続陽線をつけたため、利食いの売りがでるところでした。ちょうど安値から1000円上昇したことでもあるし、先週は ザラバで14000円をつけたことでもあるし、どこからみても、今週3〜4日は下げて、13600円あたりまでの水準に下げてもあたりまえというところでしたが、さにあらず。朝方は海外の小動きを見て、小安く推移し、ここから様子見となっていましたが、後場はプラスに転じました。なんと7連続陽線です。

99年8月に11連続陽線というのがありましたが、これは99年05月28日の15886円から99年7月16日まで2800円上昇した後、1600円下げたあとの反発でした。この当時は98年10月の最安値から半年あまりしか時間がたっておらず、上昇トレンドの渦中にありましたが、今回は、その最安値を更新するかというところからの7連続陽線ですから値打ちがあります。

まだまだ弱気が蔓延していますが、この7連続陽線はダテにはでるはずがなく、たとえ今週下げたとしても、これは上昇第1段のあとの押し目であろうと思っています。


(01.1.23) 13984(-47) 6.0億株


NYは10578ドル(-9)。ナスダックは2759(-12)と小動き。外国証券の朝方の注文は、売り3490万株・買3010万株で-480 万株の売り越し。

ダイムラーが20000人規模の人員削減をすることが報じられ、クライスラーを買収し、三菱自と資本提携したときの華々しさはなくなりました。世界は守りの体勢に入り、身を小さくしようとしています。すでに97年以来、身を縮めてきた日本企業は本来なら、有利な立場になっていなければなりませんが、そうはいっていないところが情けないところです。ただソニー・トヨタに続いてドコモが次世代携帯で世界に先行しようとしていることは、日本企業の期待の星といってよく、がんばれドコモというところです。

今日から40万株公募のブックビルディングが始まりました。昨年、NTTが政府株放出と同時に、公募しましたが、この増資は事業を縮小つまりは退職金の手当てのためであり、将来のリターンがないいわば食い逃げ増資でした。一方ドコモはATTワイヤレスとの資本提携のための増資であり、将来につながる増資です。ここのところは重要で、株式市場から資金がすいあげられるとか、新株の発行で需給がゆるむとかの懸念はありますが、おそらくNTTを売却してドコモの払込金とする動きになるにちがいなく、NTTはどんどん下げ、ドコモは上昇するという動きになるのではないか。

7連騰の後とあって、当然のことながら反落しましたが、寄り付きが13966円と安寄りしたために、マイナスにもかかわらず陽線で終わりました。このこのため99年8月の連続陽線以来のことになりました。この8連続陽線というのはめったにでるものではなく、99年8月以前を探してみたところ、92年11月30日に8連続陽線があります。

ただめったにないから、その後の上昇がめったにない大幅な上昇をするかというとそうでもなく、99年8月もそうでしたが、その前に売り込まれた大反騰があって、その後反落し、ここからリバウンドしたところででています。つまり本格的な上昇ではなく、前回の大反騰を知ってから、相場の上昇に自信を持って、この下げは押し目買いである、と思って買ったときにこの現象が起こっています。しかもそれは錯覚であって、8連続陽線が戻り天井になっています。

今回は昨日もいいましたが、安値からの8連続陽線であり、前2回とは異なります。弱気充満のなかでなにがなんだか説明がつかないが、おそらくは強い相場に育つと思っていますが、そのときの上昇の原動力は、空売りの買戻しで、11月以来売りに慣れた向きの総敗退になるのでは。


(01.1.24) 13893(-91) 6.1億株


NYは10649ドル(+71)。ナスダックは2840(+82)と上昇。米国は今年後半から景気が再び上向きの予想が出始めたとかで、完全に下値不安はなくなりました。外国証券の朝方の注文は、売り3710万株・買3410万株で-300万株の売り越し。

ナスダックは2800P台へもどりましたが、東京は前日まで8連続陽線となっていて、調整待ちのところなので響かず。14000円になれば売り物がでて、マイナスとなりました。まあ当然の動きですが、下げそうで下げないの今の相場には安心しています。

ドリームキャストの製造を3月で中止すると報じられたセガはストップ高比例配分の1470円(+200)。親会社のCSKもS高の2220円(+300)。ソフトバンクは+840の6050円となって、短期で安値から2倍化。悪いところを切り捨て、よいところを残して育てる方策を打ち出せば、株価は敏感に反応します。マイカルも2700人の人員削減と1200億円の銀行支援が発表されましたが、悪いところは切り捨てても、良いものが残るのか、伸ばせるのかの疑問があって、株価はザラバでは上伸したものの、結局は247円(-8)となったのとは対照的でした。

今日は来客があって、十分なことが書けませんでしたが、昨日から《カナル》のユーザーが株式関連のHPを展開に2つのサイトが増えたことはご存知でしょうか。その1つの「FA連結決算」は資料としても役立つだけでなく、その銘柄の選択自体が価値あるものです。もう1つの「相場極意帖」はチャートの造詣が非常に深い方のサイトです。いずれもベテラン証券マンの執筆です。 今後《カナル》のユーザーのサイトが20、30と増加していけば、相当に面白い事になると、期待しています。


(01.1.25) 13803(-90) 5.6億株


NYは10646ドル(-2)。ナスダックは2859(+18)と小動き。ナスダックの10-12月期の決算は発表されていますが、意外にもよいものも多くあります。今夜グリーンスパンの議会証言があるそうですが、米国はだいたいうろたえが終り、この先の業績の展望がでてきたようです。

外国証券の朝方の注文は、売り4050万株・買3350万株で-700万株の売り越しと売り買いともに株数は増加していますが、売りは銀行株をはじめとして低位株であり、買いは今日上昇したネット・ソフト株などのようですから、売買代金ではプラスではないかと思われます。

全般は7連騰の後の反落過程にありますが、なかなか下げません。ひところであれば、出来高が減少=買い手不在ということで、株価は200円、300円と下げていましたが、いまは新たな買い手がでてきて、出来高減少にもかかわらず思ったほどには下げません。今日はソフトバンクがシスコ・システムに233億円の第三者割り当て増資を行うと発表し、S高の張り付いたまま比例配分となりました。出来高が60万株でしたが、950万株の買い残しがあるようなので、明日のストップ高はほぼ確定。3〜4日後には10000円の大台のせになりそうです。

ソフトバンクが、インターネット世界のNo.1であるシスコと提携したことで、来るべき日本のインターネット社会の将来に明かりを再び点燈しました。どうも日本は世界からおいてきぼりにされているのではないか、と悲観しがちでしたが、なるほどソフトバンクは世界のインターネット業界とツーカーの仲であるということがはっきりし、一気の見直し人気となりました。

ソフトバンクの上昇ににつれて、光通信・トレンドマイクロ・オラクル・CTC・トランスコ・インテックといったところが軒並みS高になり、セガ・CSKが連日のS高と、ひさびさのネット株・ソフト株が復活。時代はインターネットが中心になり、そのためのインフラはブロードバンドとワイヤレスの2つであることが決まりました。これらに関連する企業はそれこそ沢山あるので、将来を明るくとらえるムードがでてくれば、日経平均も15000円台の復帰は困難ではありません。

ソフトバンクの株価は、デンドラでは5日前の5000円乗せをしたときに上限線を突破して、需給相場になっており、5000円以上は高いからといって安易に売ってはならない段階に入っています。おそらくは12000円〜15000円のあいだまで上昇するようで、この間に他のネット株がどこまでもどれるのか、あるいはインフラのドコモやWDM関連株がこれに追随する動きででてくるのか、楽しみな展開となってきました。


(01.1.26) 13696(-107) 5.9億株


NYは10729ドル(+82)と上昇したものの、ナスダックは2754(-104)とと下落。グリーンスパンFRB議長は、この第1四半期の米国GDPは0成長だろうと発言。同時にブッシュ新政権の減税策を容認し、実態は悪いけれども、打つ手はあるということでした。これを受けてNYダウは上昇し、ナスダックは下落と反対の方向になりましたが、円相場は0%成長を重視して円高方向にぶれました。

10年国債の金利が今日は1.410%という低い水準であるのに、なお円高に振れるということは、いかに日本に行き場のない金があふれているのかです。あふれた資金が株式市場にまわればたいしたことになるのですが、リスクを嫌う資金であると見えて、ただただ円相場を上昇させるだけです。

外国証券の朝方の注文は、売り3300万株・買2600万株で-700万株の売り越し。とはいっても1月第3週の外国人は大幅な買い越しで、持ち合い解消売りの引き受け手になっています。国内企業が決算基準の変更でやむを得ず株式を売らねばならないものを安値で買い取っているという構図です。

ソフトバンクは昨日は960万株の買いがあったのに、今朝は売り気配で始まり、6850円の寄り付きでした。一気に買い手は引っ込みましたが、これはナスダック安の影響もさりながら、超短期の値幅取りの資金が大量に流入していることが明らかになりました。その後すぐにS高寸前の8000円をつけ、そこから1000円以上下げるという波乱でしたが、2週間で2倍化したことは、これで上昇にストップがかかったとは考えられず、なお上昇の可能性は大きいと思います。

日経新聞のHPによれば、エリクソン(スェーデン)の株価が大幅上昇し、その理由は携帯電話の製造部門をソニーに売却あるいは提携の噂がでたとか。最終的には日本の製造技術はなお世界のトップ水準にあるといってよく、これは心強いことでした。そのソニーですが昨日10-12月期の決算を発表し、連結営業利益は前年同期比-11%の減少。通期ではアイワの支援もあって最終利益は-96%減の50億円と発表されました。数字はとんでもなく悪いのですが、足を引っ張っているPS部門は今期がボトムであるようで、エリクソンの材料ともあいまって8570円(+60)で引けました。上出来です。

日経平均は、ザラバ安値13123円→ザラバ高値14186円の半値押し水準は13654円ですが、今日のザラバ安値は13626円となって、半値水準まで調整してきました。終値ベースは13201円→14032円の半値は13616円ですが、今日の終値13696円はもうじきこの水準になります。来週の火曜日あたりには、調整は終わってよく、四面楚歌の中、どのような反騰を見せるのかが来週の焦点です。


(01.1.29) 13845(+149) 5.6億株


NYは10659ドル(-69)。ナスダックは2781(+27)と小反発。30日.31日のFOMCを控えて、金利0.5%の引き下げはまず当然のムードがあって、この材料を先食いした格好です。外国証券の朝方の注文は、売り3950万株・買3300万株で-640万株の売り越し。

米国景気は1-3月期は0%ないし小幅マイナス成長だが、2四半期連続のマイナスはないだろうというのが、市場の意見となってきました。国内においても、今朝発表された鉱工業生産指数は、前月比1.5%のプラスとなって、思ったほどの景気の悪化はみられないと、一安心となりました。

日経平均は前場は堅調となったものの後場はFOMCの結果待ちとなって、伸び悩みとなりましたが、25日線まで下げてからの反発であり、セオリーどおりの押し目を作りつつあります。定点観測している7銘柄においても、野村・ソニー・みずほは75日線までもどったあと反落していますが、75日線までもどったところは、モデル波動のB点であり、いまその後の押し目のC点を作ろうとしているところです。



株価が大底Aを打って上昇に転じるとき、図のような、@急上昇タイプと、A2番底タイプの2通りがありますが、日経平均やTOPIXは、@の急上昇タイプにあり、ソニーもこのタイプになっていると思われます。

野村・みずほ・新日鉄はAの2番底タイプであるようで、まだ上昇トレンドが確定したわけではありませんが、いまはC点を取りにいっているところだと考えられます。 最も悪いのはNTTで、75日線に達していない今は、なお新安値がありうると警戒しておくほうがよいと思います。


(01.1.30) 13826(-18) 6.4億株


NYは10702ドル(+42)。ナスダックは2838(+25とともに小反発。今夜からFOMC開催とあって、手控え気味になりましたが、外国証券の朝方の注文は、売り3100万株・買3300万株で+200万株の買い越しとなって、外国人の姿勢はやや強気であるころがはっきりしてきました。

松電工の700億円の自社株消却の発表があって、先に2500億円の自社株買いを表明しているトヨタなどが買われましたが、他には広がらず。却って証券会社の業績の急落のほうが足を引っ張りました。自社株買いができる企業は、今後生き残っていく力があることの証明ですが、生き残れない企業はM&Aの道手があります。自社の株価を引き上げられずに200円・300円で低迷している会社は、経営能力がないのですから、企業の買収されることが、会社のためであり、社員のためであり、株主のために最善の策です。と思ってPBRが1倍以下の銘柄を検索してみたところ、なんと東証1部の半数の銘柄が1倍以下になっています。もうこれは会社を清算したほうがまし、という株式市場の評価で、バブル崩壊後11年たつというのに、PBRが1倍以下というのでは、経営者は無報酬でよいところです。

ダイエーが役員報酬を10%カット、社員の基本給を5%カットと発表しましたが、こんなものでは全然甘く、役員は伊藤忠の社長がしたように無報酬が当然でしょう。普通、中小企業の経営者は、会社の借金には連帯保証をして、それこそ自己の全財産を賭け、家族の将来さえ担保に入れて、最後には多額の生命保険に入り、命と引き換えに会社経営をしています。倒産すれば無一文になるどころか、命さえも差し出さねばならないのが普通です。1998年に会社経営者の仲良し3人組が、行き詰まって缶ビールで乾杯したあと、ビジネスホテルで自殺した事件がありました。缶ビールで乾杯というのが、それまでの地位や収入からしていかにもわびしく、明日はわが身かと思ったことを、いまでもよくよく覚えています。私と同世代であっただけに、いかにも無念であったろう、と多いに同情しましたが、この厳しさがサラリーマン重役には欠けていると思わざるを得ません。要するにまだまだ日本の企業と役員は甘えており、PBR1倍以下という屈辱的な株価評価しかされていないわけです。

もうこういう時代にいままでの既得権をうんぬんするような役員は、邪魔であり、若い世代に席をゆずるか、M&Aで他の資本に会社を任すか、2つにひとつです。敗戦後、野村証券の経営者がパージされ、京都支店長であった奥村綱雄さんが40台の若さで社長に就任し、野村をトップ企業にのし上げたことは、伝説的なできごとですが、同じことが今起こらねばなりません。


(01.1.31) 13843(+16) 6.1億株


NYは10881ドル(+179)と上昇。ナスダックは2838(0)と変わらず。外国証券の朝方の注文は、売り2500万株・買い3200万株で+700万株の買い越し。2日連続買い越しです。

FOMCが気になって、小安い水準での小動きが続いていましたが、最後は先物が上げて、日経平均・TOPIXともにプラスで終りました。新年のアンケートでは1-3月が今年の安値で、秋に高くなるというのがもっぱっらの予想でしたが、株式市場では意見が一致したときは、間違いの始まりです。自分の持ち株の行方が心配で、多くのサイトを調べ、強気の意見が多ければ安心するという方もあるかと思いますが、強気の意見が多い銘柄ほど安心してはいけません。

昨日少し書きましたが、いまでは誰も1株純資産については言わなくなりました。株価を形成する要因は、@業績、A金利、B需給、C投資マインドですが、これは市場全体の話です。

個別の銘柄についていえば、株価の構成要素のうち、1株当り利益の多少が最も大きな影響力を持ちますが、その半分ないし1/3のウェートで1株当り純資産が株価を決定します。いまは株価=将来の利益で株価が決まるという風潮ですが、そうではなく、資産も株価を構成する大きな柱です。くだいていえば、1000円の株価がついているとき、@200〜300円が将来の成長性で、A500円が収益力、B300〜200円が資産、で株価を作っています。

昨年初めのネットバブルのときは、@の将来の利益を90%〜95%に拡大させましたが、これはあえなくつぶれてしましました。多くのネット株は、Aの収益力やBの資産はほとんどゼロであったので、株価が1/10〜1/50になったのはしかたがありません。それでもなお@とAだけが株価の要素であるとされていますが、Bを忘れているのは片手落ちで、例えば1株資産が600円ある銘柄が130円にあっても見向きもされない、という状況です。しかしこの偏った考えは修正されるに違いなく、誰も資産に目を向けない時期こそ、資産に目を向けておくべきでしょう。


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