日経平均をどう見たか・判断したか (00年12月)

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(00.12.1) 14835(+186) 10.0億株


NYダウは10414(-214)と下落。ナスダックは2597P(-109)と連日の新安値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り4670万株・買い3280万株で、今日も-1410万株の大幅売り越し。

ナスダックの下げはきつかったものの出来高は27億株あったとかで、セリングクライマックスではないかの寸評もありました。ナスダック安と外国証券の2大天敵がだめであったので、今日もてっきり2〜300円は安いのかと思っていましたが、意外なことに寄り付きに-50円ほど下げたあとは上伸。

低位株の上昇が下落を食い止めているうちに、下落していた値嵩株のうち戻り調子になるものが増えて、後場は次第高。引け前には14984円(+336高)まで戻って、引けは+186円となりましたが、日経先物は14940円の引け。出来高は10億に達し、売買代金も8800億円となって、11月初めの高値15602円にいたる反発よりもエネルギーがあることを証明しました。

新日鉄は先日200円は大きな関門であるといいいましたが、今日は何の抵抗もなくこれをクリア。拍子抜けです。次は200日線が上値メドになりますが、200日線は図に見るように1年以上にわたってクリアできなかった重大な上値抵抗線(というか傾向線)です。まずここまで戻れば上出来で、これをすぐに上抜けるとは考えていません。

200日線はその株価のよって立つベースです。弦楽四重奏でいえば200日線はチェロ、75日線はビオラ、25日線がバイオリンと喩えてもよいでしょう。バイオリンのメロディは一番に耳に入りますが、ベースのほうが重要である(と思っている)ように、まず200日線と75日線を重視すべきです。

これは個別銘柄のベースですが、日々の相場を見る際にもベースの銘柄があります。内需株においては金融株(みずほHと野村を指標にしている)で、ハイテクではソニーです。(いまの相場のバイオリンはJエナジ)これは私の考えですが、ベース抜きで相場が上昇しても、あまり面白く思いません。今日はみずはHは779円(+62)と大反発し、野村も+90であったので、今日の上げを素直に評価しています。


(00.12.4) 14954(+119) 8.2億株


NYダウは10373(-40)と下落。ナスダックは2645P(+47)と小反発。外国証券の朝方の注文は、売り4000万株・買い4100万株で、今日は+100万株の買い越し。11月は3000万株売りの2000万株買いのペースでしたが、最近は4000万株売りの3000万〜4000万株買いのペースになってきており、かなり銘柄の入れ替えがあるような感じです。

ナスダックの下げ一服と外国証券の買い越し、先週末のナスダック離れの動きがでてきたことなどから、堅調な寄り付きとなりました。前場に15067円のザラバ高値をつけて、あとは日経平均は膠着しましたが、銘柄ではみずほが804(千円)の高値をつけた後757(千円)に下げる一方で、前場は軟調だったNTTやドコモが後場は上昇するなど、結構動きはありました。

今日の低位株は日商岩井が9900万株の大商いで172円(+34)、ついでJエナジが3500万株の266円(+7)、新日鉄が1800万株の204円(-3)。ここでも先駆した建設・鉄鋼・造船は一服し、商社が買われるという、銘柄の交差がありました。出来高は月曜日の割には8.2億株とできましたが、売買代金は6800億円へ減少。

グラフですが、日経平均は自律反発の限界である25日線を昨日・今日と上回っています。(ただTOPIXは昨日・今日ともにちょうど25日線が上値抵抗線となって、これを上回れません。) 11月6日に、「日経平均用'96」のマークを基本にしたダブルブル投信を買った位置を掲げました。( 00年11月6日)

9月からの下げ波動では、図のabcの3か所で各1単位(自分なりの単位です)買ったのですが、このうち2単位は図のA(あとから見ると波動のピークだった)で売却し、1単位を保有していました。

Aで売却したわけは、@25日線は自律反発の限界である、A終値ベースで日経平均が1000円以上上昇したこと(上昇巾はその日の終値ではなく前場に判断する)、の2つです。abcの買いではcの終値が14464円でしたから、15464円をつけたAの日に売却したわけです。 3単位もっていて2単位しか売却しなかったのは(失敗でしたが)この後75日線まで戻る可能性が十分にあると、当時は考えていたからです。

さてその後、図のdで1単位買いました。安値14172円をつけた日ではなく、その前日11月21日です。(この日前場段階では買いマークがでていましたが、引けにかけて戻り、タクリ足となったため、終値では買いマークは消えてしまいました。結果的にはまあよかったのですが。) 今は前回で残った1単位とdの1単位の2単位があるのですが、@25日線にきているので、1つの条件はととのっています。2つ目の1000円以上のルールは、11月21日の終値が14408円なので、今後15408円をザラバでつける日がでれば1単位売却するということになります。


(00.12.5) 14695(-259) 7.2億株


NYダウは10560(+187)と反発。ナスダックは2615P(-29)と小反落。外国証券の朝方の注文は、売り3300万株・買い3000万株で、-300万株の売り。

値嵩株に高いものがあって、小高く寄り付きました。しかしここ買われてきたJエナジ・新日鉄・日商岩井に利食い売りがでて、次第安となり、前場は-35円安。後場は下げ幅を拡大し-259円安の安値引けとなりました。後場入り後、橋本元首相に行革担当大臣として入閣要請のニュースがでて、これがきっかけとなって下げが急になったようです。

先の加藤・山崎の反乱組といい今度の橋本入閣といいい、この3人は97年の悪夢を思い出させ、市場にとってはマイナスイメージがきつすぎます。一方、堺屋経済企画庁長官は退任。この10年というかおそらく歴代の長官の中では最高の適任者であったと思いますが、民間にしか大臣の人材がないというのも寂しい話です。

日経平均のグラフは一気に悪化しました。寄り付きで最近の高値を出して、そのまま下げて安値引けというのは、まったくよくありません。

低位株買いの先導役となったJエナジですが、さすがに売りが増加し、昨日今日と陰線(242円)となりました。昨日、新高値をとりながら陰線となったのが1つ目、今日は窓を空けての長い陰線となったのが2つ目、一昨日の大陽線は、需給相場入りして最大の陽線ですが、この日の安値238円を終値で割るようなことになると、当面の上昇は終りとなります。

なお先日いったデンドラの最も上位の線は、今日現在で215円になっていますから、。215円を下回るまで下落すれば、しばらく(1か月以上)は高値へ挑戦することはできないでしょう。


(00.12.6) 14889(+194) 7.0億株


グリーンスパンFRB議長の金融緩和発言があって、NYダウは10898(+338)と大幅上昇。ナスダックは2889P(+274)と上げ巾・上げ率とも過去最高となる暴騰。外国証券の朝方の注文は、売り2560万株・買い2790万株で、+230万株の買い越し。

NYダウが3.2%、ナスダックは10.5%の上昇とあって、日経先物は寄り付きが15020円と+300円高から始まりました。NYの3.2%高と同じ割合であれば、日経平均は15165円(+470円高)。ナスダックの半分とすれば700円高もあってよいところでしたが、前場のザラバ高値15109円(+414円)で頭打ちとなり、大引けにかけて急速に値を消しました。結局+194円高。

今日の上げは米国に連動する値嵩株の上昇によるもので、中低位株は小幅高かマイナスのものが多く、値上り銘柄は643銘柄にとどまりました。昨日の日経平均(TOPIXも)のグラフは一気に悪化しており、今日は米国支援で大逆転かと期待しましたが、低位株はちょっと腹一杯の状態で、利食い売りが優勢でした。

結果全面高とはならず、上ヒゲの長い小陽線で終ったのはよくありません。 今日の上昇を重視するのか、昨日の悪化を重視するのかとなると、昨日の悪化のほうが強いのではないかと思っています。

図は定点観測の7銘柄のうちの6銘柄を《カナル2》の次期バージョンの「マルチ画面」で描いたものです。(来年後半にリリースの予定です。今度の説明・解説・講座・ヘルプは「大菩薩峠」か「戦争と平和」かというほどの巨大マニュアルにする予定で、執筆には異常なといえる9か月を予定しています。)

それはともかく、200日線より上にある銘柄は@鹿島、A住友鉱で、200日線に最も近いものが、B新日鉄、C野村、200日線からはるか下方にあるのがDソニー、ENTTで、今日の上げはいわばDEのリバウンドですから、相場の上昇エンジンにはなりません。

@Aの銘柄が引っ張らねばならないのですが、@Aともに3日4日と連続して陰線となっているように、目先は調整です。結局BCが200日線までいくのか、これを抜くのか抜けないのかが、当面の注目点です。


(00.12.7) 14720(-169) 5.9億株


NYダウは10664(-234)と大幅反落。ナスダックも2796P(-93)と昨日の上げの1/3下げ。外国証券の朝方の注文は、売り2600万株・買い3000万株で、+400万株の買い越し。

昨日の後場の下げ歩調で厭な感じを持ってところへ、米国はパソコン関連から下落したため、小安く寄りって前場下げた後は膠着。

明日のSQと来週10日のMSCIの指数算出基準の変更が控えているため、何もできない状況でした。出来高は7.9億株と減少。売買代金は5700億。先駆したアラ石は790円(-100)とピークの半値まで下げ、この相場は終ってしましました。Jエナジ227円(-16)も出来高トップとはいえ、2600万株でピーク時の5000万株から半減し、だいたいピークを出したようです。

先駆したアラ石・Jエナジが頓挫するとなると、次に先導する銘柄が出てきて欲しいところです。東ガス334円(+8)、新日鉄206円(+3)、重工499円(+10)が、出来高上位で上昇しましたが、地味すぎます。

今日はナスダックに引っ張られて下げたとはいえ、値嵩株は値持ちがよくなってきました。低位株が日経平均の下げを支えているうち、に昨日のように米国高があれば、値嵩株が反発して、日経平均を押し上げるという動きとなるのでしょう。当然大きな上昇は望めません。


(00.12.8) 14696(-23) 12.5億株


NYダウは10617(-47)と小反落。ナスダックも2752P(-43)と小反落。外国証券の朝方の注文は、売り2980万株・買い2940万株で、-40万株の売り越し。

SQはわずかに売り越しという程度だったらしく、相場の撹乱要因とはなりませんでした。あとはMSCIがどのような基準に決めるかが焦点になって、ともかく売り買いができないといったふうで、今日1日の値幅は上下150円の動きに終始しました。

バブル崩壊後は、株価を動かす最大の投資主体が外国人になり、米国金利やら、原油相場やら、ナスダック銘柄(シスコとかノキアとか)の動きも気にせねばならないし、はてはMSCIの銘柄組替えとか、今回の採用基準の変更とか、まあ個人投資家には荷が重い情報収集(それも横文字の情報)と判断が求められます。

株式市場がこんなに複雑怪奇になっては、個人投資家が株式離れをするのも無理はありません。個人投資家は個別の銘柄よりも、投信に行くべきなかとも思ったりします。しかしこういった情報と分析がなくてもできるのが仕手株で、取り組みが最大の値動きの要因ですから、簡単といえば簡単です。

最近のアラ石・Jエナジ・日商岩井がそれですが、これらの株価はだいたい収まったと思っていると、今日は再びJエナジは5300万株の出来高で+22円高。これにつられてアラ石は+100円のストップ高。日商岩井も前場のマイナスから後場はプラスになって+6円高。方向性を持たない株は個人的には好きではありませんが、これら銘柄が人気になるのは、(まさか外国人が買っているとは思われないので)個人投資家の現状の株式市場に対する反乱であるのかも知れません。


(00.12.11) 15015(+319) 6.1億株


金融緩和期待で、NYダウは10715ドル(+95)と小反発。ナスダックは2917P(+164)と大反発。外国証券の朝方の注文は、売り2150万株・買い1980万株で、-70万株の売り越し。

MSCIの基準が10日に発表されたようですが、個別銘柄のシェアの発表は来年、さらに実施は1年後からというもので、なんだということになりました。SQといいMSCIといい事前にはこれが混乱を引き起こすのではないかと、相場にはマイナスになっていましたが、ともに影響はでませんでした。 MSCIの組み入れ比率が減少するのではないかといわれていたNTTは920(千円)(+21)、JTは735(千円)(+25)、トヨタ3880円(+110)、みずほ729(千円)(+18)と反発し、新規に採用されるのではといわれていたTDKは12530円(-130)、松下通16660円(-160)、ドコモ2850(千円)(-90)、セブン7460円(-240)と下落。

低位株は概ね上昇基調を持続し、新日鉄・重工が上昇。しかし急上昇したJエナジ、日商岩井は小幅安。ナスダック高から、富士通1967円(+141)・ソニー8980円(+440)・アドテスト13950円(+950)が上昇し、低位株+値嵩株の上昇で日経平均はひさしぶりの終値での15000円になりました。 MSCIの影響がどうかと心配していた先週末を思えば、上出来の1日でしたが、日経平均+319円高の割にはエネルギーが感じられません。出来高は6.2億株、売買代金6700億では、そうは強気になれません。


(00.12.12) 15114(+98) 6.6億株


NYダウは10725ドル(+12)と小高く、ナスダックは3015P(+97)と3000P台をとりあえずは回復しました。外国証券の朝方の注文は、売り2300万株・買い3700万株で、+1400万株の大幅買い越し。 ナスダック高+外国証券の買い越しに加えて、昨日のMSCIの反動高が今日も残っていたため、日経平均は続伸となりました。出来高も6.6億株と増加し、売買高は7800億円とそこそこの水準になりました。

ただ低位大型株はやや動きが悪くなってきています。新日鉄はザラバ高値215円と高値を更新しましたが、出来高は1600万株にとどまり、200日線を目前にして高値づかえの様子(212円。0).です。三菱重工は600万株と出来高も盛り上がらず(516円。-4)。高値圏で波乱を見せているJエナジも今日の出来高トップながら1600万株と物足りず(243円+2)。

日経平均は先の波動のピークの15602円あるいは、75日線の15476円が上値のメドになっています。先のピーク15602円をつけた日は11月8日でしたが、ここまでは日経平均の足取りはまったく力強く、14333円はてっきり今年の最安値であると思っていました。ところがこの日にナスダックは3415Pから3231Pへ-184P大幅下落をし、4連続安して3000P割れ、その後4日間3000Pを回復したものの再度の3000P割れとなって8日目に安値2597Pとなったのでした。3415Pから1か月もかけずに-24%下落したのですから、日経平均が下げたのもしかたがありません。

今の相場は、低位大型株の上昇がベースになって、その上にナスダックに連動する値嵩ハイテク株が上下しているという構図です。ただ低位株の日経平均への寄与率は低いので、日経平均が15602円まで戻るためには、よほどの低位株ブームが起きなければなりませんが、低位株に一服感がでてきていることから、これはそう期待できません。

日経平均が15602円のときのナスダックの水準は3400Pでしたから、ここまでナスダックが戻れるかといえば、所詮はナスダックは反動高ですから、それも期待はできません。結局、日経平均は75日線まで戻ればよくやった、というところでしょうか。


(00.12.13) 15168(+54) 6.6億株


NYダウは10768ドル(+42)と小高く、ナスダックは2931P(-83)と3000P台割れ。外国証券の朝方の注文は、売り2030万株・買い2560万株で、+530万株の買い越し。

12月の日銀短観が発表されました。大企業のDIは+10で、前回9月と同じ水準でした。前回の予想は+11であったので、予想よりも景況はよくなりませんでした。さらに来年3月の予想は+7と低下しているので、景気の足踏みが明らかになりました。

ところが日経平均はそうは下げず。前引けこそ-117円安でしたが、後場になってソニーなどが切り返して引けは+54円。もっとも値上り銘柄数は513(値下がりは756)銘柄なので、今日の+54円はTDK(+550)と東エレク(+450)の2銘柄で稼いだようなものです。TOPIXは少しマイナスというのが実態です。

新日鉄が75日線を上抜いて中勢上昇波動入りしたのは11月30日(196円)でしたが、大勢の上値抵抗線である200日線の216円まであと1円のところまで戻ってきました。

デンドラの10%波動で上値のメドをみると、197円・200円・210円・215円があり、最も高い上限線にやってきています。上限線215円を大きく上抜いてくるようなことがあれば、先のJエナジ(すでに上限線の中にはいって、並の動きに戻りました)のように需給相場入りとなりますが、まずこれは望むべきではなく、215円というのはほどよい売りの水準でしょう。

菱重工は上限線(中位線)の497円で11月一杯は頭をおさえられていましたが、12月になってこれを突破。残すは1/4位線(581円)となりました。今日は台湾新幹線プロジェクト受注がはやされて+20円高となりましたが、低位大型株をリードする堂々の銘柄であるだけに、上限線581円あたりまでの上昇があるようです。


(00.12.14) 14927(-241) 5.7億株


NYダウは10794ドル(+26)とわずかに上昇。ナスダックは2827P(-109)と大幅続落。外国証券の朝方の注文は、売り2930万株・買い2780万株で、-150万株の売り越し。

米国大統領選はゴア候補の敗北宣言で、5週間にわたる混乱にようやく終止符をうちました。しかし相場は折り込み済みであったようで、ナスダックは連日の下落を受けて終日安値圏で終始し、引け前に下げ幅を拡大して終りました。

低位大型株は売りが増加し、昨日掲げた新日鉄は202円(-12)、菱重工は528円(-8)、Jエナジは221円(-15)と相場の下支えにならず。値嵩株株がナスダックに連れ安して下げれば、もはや全滅です。やや救いはNTTが966(千円)+12と底堅かったことです。

先日も書きましたが、相場のベースはソニー・みずほ・野村ですから、これら銘柄が上向いてこなければ、上昇には確信がもてません。

デンドラで野村を見ると、上限線は2794円・2819円・3146円・3278円がありますが、当座の上値の天井は2800円としてよく、(まあここまではナカナカですが天井が高いということは、いくらかの期待も込められるわけです。)そう悪くはありません。一方、下限線は2253円・2173円があって、まずこの水準が抵抗ラインだと思われます。


(00.12.15) 14552(-374) 5.8億株


NYダウは10674ドル(-119)と下落。ナスダックは2728P(-94)と3日連続して大幅続落。外国証券の朝方の注文は、売り3320万株・買い2020万株で、-1300万株の大量売り越し。

昨夜のNY・ナスダックの下落で日経平均は安寄り。加えてマイクロソフトの10-12期の業績の下方修正がされ、GLOBEXが安く推移したのを横目に見ながらジリジリと下げ幅を拡大し、後場には関西興銀の破綻のニュースがでて、下げが加速して-374円安。低位株は利食いが先行し、Jエナジ・新日鉄は出来高を伴って続落となりました。値嵩株は酷いもので、TDKは12160円(-860)、アドテストは12310円(-1660)、京セラ14650(-620)と派手に下げ、年末高の期待をしぼませてしまいました。

日経平均は12月5日に寄り引け坊主(始値が最も高く、終値が最も安い)を出して、足取りは一気に悪化していましたが、翌日(ということはその晩)ナスダックが史上最大の上昇巾・上昇率をみせて急騰し、ここから3000Pまで戻ったために、12月5日の危険信号は無視された格好になっていました。しかし今日の下げで、12月5日に起きようとしていたことが遅れ馳せながら始まりました。先の14172円が最安値であったのかどうかの調べ直しとなりました。

日経平均は値嵩株6銘柄の影響が大きく、日経225銘柄とはいいながら実際のところは日経6銘柄といってようほどです。今日の値嵩株6銘柄の動きは、ソニー-450円・TDK-860円・松下通-210円・アドテスと-1660円・京セラ-620円・東エレク-450円ですから、合計-4250円下げていますが、これは日経平均を-202円安の貢献です。半分以上はこの6銘柄が下げさせたことになります。


そこで、これら6銘柄はどの辺まで下げればデンドラの下値に届くのだろうか、と「下げ余地」を調べてみました。下限線は4本ありますが、値嵩株は下降トレンドにあるので、下限線の最も低いものから2番目の線を下値のメドとしました。

図でいえば、下から順に@緑色(前波動1/4位)、Aピンク(今波動1/4位)、B深緑(前波動中位)、C茶色(今波動中位)の順になっていますが、下から2番目のAピンクの下限線(9514円)が下値のメドです。( )内は下から3番目の下限線。
    ソニー  8340円→7094円(7738)
    TDK  12160円→9514円(10071)
    松下通  16040円→13546円(14459)
    アドテス 12310円→11997円(12600)
    京セラ  14650円→12403円(13373)
    東エレク 7940円→6019円(6852)
下から2番目の下げ余地は合計で10867円なので、日経平均換算で517円安。下から3番目の下げ余地は合計で6347円なので、日経平均換算で302円安となります。まあそれほど驚くほど日経平均が下がるわけではありません。


(00.12.18) 14483(-68) 4.8億株


NYダウは10434ドル(-240)と下落。ナスダックは2653P(-75)と4日連続の大幅続落。先の安値の2597Pまであとわずかに迫りました。外国証券の朝方の注文は、売り3400万株・買い2700万株で、-700万株の売り越し。

今年も今週と来週の立会いを残すだけとなりました。今年は年初はネットバブルの絶頂期→年央は低位株の底上げ→IT銘柄の暴落、と銘柄も大きく変化したので、いつもより時間がたつのが早かったような気がします。

NYが大幅下げ、ナスダックは先の安値まであとわずかのところまで下げていたので、今日の日経平均は200〜300円は安いだろうと思っていたところ、意外にも寄り付きはそう下げず、一日値を保ちました。引け前には、FRBが金利引下げの可能性と米紙に報じられたとかで、先物が撥ね、これにつれた現物株も一時はプラスになりましたが、売りに押されて結局は-68円安で終りました。しかしその後の日経先物は上昇し、14600円(+30)で引けましたから、案外な下値の抵抗力があるようです。

新聞にも報じられていましたが、原油高は沈静化の動きであり(当初から年内で原油高は終るの観測があった)、米金利が引き下げとなれば、すでに日本の値嵩株は安い水準にあるので、そこそこ(日経平均で1000円〜1500円)の反発は期待できます。

8月の17210円以来、波動のピークが順次下がってきて(17210円→16192円→15602円→15273円)、長らく波動の転換ができていませんが、まあ欲をいえば、年内に先の日経平均の高値15273円を終値で上抜いてくれれば大満足、となります。(これも米金利しだいですが)、金利下げ(の観測)→NYの500ドル高となれば、無理ではありません。グリンスパン議長の手腕に期待です。


(00.12.19) 14132(-351) 5.6億株


NYダウは10645ドル(+210)と反発するも、ナスダックは2624P(-28)と5日連続安。先の安値の2597Pが指呼の間になってはハイテク株・IT株の買いは入りません。外国証券の朝方の注文は、売り3240万株・買い2500万株で、-740万株の売り越し。

今夜はFOMCです。昨日のNYダウの上昇は、金利引下げを期待しての上昇のようでしたが、ナスダックは少々金利が下げられようとも目下の業績の下方修正の流れは変わらないということでしょうか、続落となりました。

これを受けて、値嵩ハイテク株・通信株は安く、前場こそ-143円安で止まっていましたが、新日鉄185円(-6)・Jエナジ184円(-21)・重工490円(-19)などが利食い急ぎの動きとなり、低位株もだめ、値嵩株もだめとなって、引け前から急落し-351円安となりました。11月のザラバ安値14172円を下抜き、終値ベースでも14301円を下回って年初来の安値を更新。

今夜のFOMC次第では逆転もありますが、チャート的には@大引け坊主であること、A先の波動のピーク15273円からまだ4日の下げでしかないこと、から明日も下げるのが順当です。条件表No.2「日経平均用'96」は逆張りの買いマークを出しました。10月末以来のことです。ただAのことがあるので明日も連続して買いマークがつく可能性が高く、明日以降の突っ込み狙いです。


(00.12.20) 13914(-217) 6.3億株


FOMCはインフレ警戒型から中立をとばして景気警戒型のスタンスとしましたが、期待していたFFレートの切り下げはせず、据え置きとしました。NYダウは10584ドル(-61)と下落しましたが、それほどの失望売りではありません。しかし業績伸び悩みを理由とするナスダックは2511P(-112)と6日連続安となって再び年初来の新安値となりました。外国証券の朝方の注文は、売り2490万株・買い2060万株と細り、-430万株の売り越し。

NYダウの下げは-0.6%とわずかですが、日本市場にとってはナスダックの新安値はこたえ、寄り付きすぐに14000円割れとなりました。ドコモが売り気配で始まり、大幅安の2250千円(-260)となって、今日はハイテクよりも通信が惨憺たる売られ様です。NTTは881千円(-32)、ソフトバンクは4100円(-500)円のS安。

銘柄安値2番目下限3番目下限到達
6758 ソニー8010円7738円7094円 
6762 TDK11330円10071円9514円 
6781 松下通15250円14459円13546円 
6857 アドテス10750円12600円11997円●●
6971 京セラ12970円13373円12403円
8035 東エレク7260円6852円6019円 
8305 みずほ698円639円591円 
8604 野村2050円2173円2120円●●
9432 NTT875円888円780円
9437 ドコモ2240円2235円2235円 

先日、デンドラでは値嵩株の当面の下値はどのあたりになるのか、をいいました。注目の野村・みずほ・NTT・ドコモも付け加えて、表にまとめました。デンドラの下限線は4本ありますが、今は多くの銘柄が下降トレンドにあることを考慮して、下限線のうちの低いものから2番目・3番目の水準が表に入れてあります。また今日の株価安値を掲げています。

先日は値嵩6銘柄のうち下限線に到達した銘柄は皆無でしたが、今日の下げによって、アドテストと京セラが下限線に到達しました。未達成のものでも、ソニーはあと270円、東エレクは400円ほどの位置にありますから、下げとまりの日は近いと思います。

今日追加した、みずほ・野村・NTT・ドコモの4銘柄ですが、野村とNTTは下限線に到達。ドコモもあと5(千円)下げればOKの位置にあります。今日のドコモの出来高は日頃の2倍あって、相当ブン投げた様子ですから、ここから付和雷同して投げることはありません。

日経平均・TOPIXともに連続して逆張りの買いマークを出しました。


(00.12.21) 13423(-491) 7.2億株


金利据え置きにもさして下げなかったNYダウでしたが、昨日は10318ドル(-265)と大幅続落。ナスダックは2332P(-178)と7日連続安で、連日の新安値の更新。外国証券の朝方の注文は、売り2440万株・買い2390万株と細り、-50万株の売り越し。

寄り付きからハイテクを中心に売りがどっとでて、どれもこれもが大幅安で始まりました。寄った後戻る銘柄、そのまま下げる銘柄をみていましたが、ハイテクは下値を拡大し、さくら・NTT・ドコモ・ソフトバンクは寄り付きの株価を超えて(ということは陽線で)終りました。セブンは逆行高。

大引け前に外国証券から値嵩ハイテク株へのまとまった売りがでたとかで、一時は-731円安まで下げ、久しぶりのダイナミックな下げを見せました。出来高は7.2億株、売買代金は9100億円、日経先物の出来高は45000枚と、ボリュームが大きくなり、やむにやまれぬ投げるものが殺到というところです。

やむにやまれぬ投げの主体は@個人の追証、A投信の解約売り、Bグローバルファンドの日本株比率のを維持するための日本株売りですが、この投げがあればこそ底値を出すわけですから、避けて通るわけにはいきません。

銘柄安値2番目下限3番目下限最下限到達
6758 ソニー7570円7738円7094円6286円
6762 TDK○10320円11256円10854円9514円●●
6781 松下通○14010円14459円14110円12717円●● 
6857 アドテス○9710円10973円10826円9802円●●●
6971 京セラ○11750円12246円11147円10676円
8035 東エレク○6310円6373円5936円5587円
8305 みずほ683円639円591円561円 
8604 野村 ○1996円1961円1908円1670円 
9432 NTT836円888円780円780円
9437 ドコモ2000円2235円2235円1997円●● 

日経平均は重要な局面にきていますから、先日掲げたデンドラの当面の下値の表を今日も掲げます。昨日の下げがあったので、デンドラの下値が変わった銘柄がでてきました。(下限線は、前波動基準のものが2本、今波動基準のものが2本のつごう4本がありますが、今波動はいま現に起きている株価の動きですから、今波動の下限の水準は変化します。なお原稿はマスターネットの当日の株価データが入らぬ前に書いていますから、昨日のデータでの下限線の値です。デンドラをお持ちの方は今日のデータ入手後グラフを見て下さい。)

今日のザラバ-731円安のとき、値嵩株6銘柄は表のような安値をつけたのですが、この6銘柄で日経平均を362円下げさせており、6銘柄の日経平均の下げの寄与率はちょうど50%ありました。ということはこの6銘柄が落ち着けば、日経平均も落ち着くということです。

表に見るように、今日の安値で6銘柄の全部が下限線の下から3番目をクリアしました。今日は下限線の最も低い水準も掲げましたが、アドテストはザラバ安値9710円をつけ最低の水準まで到達しています。下から2番目に低い下限線に達した銘柄は半数に達しており、ここからすれば6銘柄は当座の下値にほとんど届いたといってよいでしょう。

全般の出来高・売買代金が大きくなったことを思い合わせれば、日経平均の底はほとんど入ったと思っていますが、なにしろナスダックという台風の眼がありますから、明日からはわずかずつ投げ物を拾っていくのがよいのではないか。


(00.12.22) 13427(+3) 5.6億株


NYダウは反発して10487ドル(+168)。しかしナスダックは一時+90Pがあったものの、2340P(+7)と前日の安値からほとんど変わらずに引けました。外国証券の朝方の注文は、売り2100万株・買い1900万株と細り、-200万株の売り越し。

NYは反発したもののナスダックの反発力は小さく、なお下値があるかの不安があって、ハイテク株には買いが入りません。寄り付きは高く、ほぼ全面高の様相でしたが、値嵩株は買いが一巡するとともに再び値を下げるものが目立ちました。ソニーは7800円で寄って7560円(-210)、TDKは11660円寄りの11430円(+110)、アドテストは10000円寄りの9910円(-90)、京セラは12120円寄りの11920円(-180)、東エレクは6750円寄りの6550円(-240)。6銘柄のうち上昇して唯一引けたのが松下通で14550円寄りの14650円(+10)。

他の株はちゃんと昨日の大下げの反動があって、鹿島・Jエナジ・新日鉄・古河電など値上り銘柄は767銘柄ありました。NTTは862千円の寄りで855千円(+13)、ドコモは2140千円の寄りで2180千円(+80)。

日経平均のグラフですが、下値のメドは、@13127円とA12698円のチャートからの目標値があります。さらに歴史的な水準として、98年10月のB12787円があります。@の値段は昨日のザラバ安値13182円が、あと55円と迫っていましたから、当座は下値に届いたと思っています。

次に条件表No.2「日経平均用'96」は4日続けて買いマークを出しましたが、1回目のマークは直前のピーク15273円をつけてから、まだ4日目のもので、日柄はまるで足りませんでしたが、昨日で6日目、今日で7日目となって、買いマークの信頼度は高まってきました。

足型でいえば昨日の長大陰線(下ヒゲつき)に、今日は短い陰線がはらまれ、「陰の陰つつみ」となりました。底値でよくでる足型です。ただ注意せねばならないのは、今日のような短い線が、明日・明後日と続くようだと、「下値遊び」となります。大下げの後、3日4日と株価が上昇することなく、下値水準で推移していれば、戻りが弱いと判断されて、昨日と同じような再度の大下げに突入ということもあります。したがって今日の「陰の陰はらみ」を転機として来週早々には昨日の陰線を取り返す動きがでねばなりません。これが来週の最大の注目点です。


(00.12.25) 13931(+504) 4.4億株


先週末のNYダウは反発して10635ドル(+148)。ナスダックも大幅反発の2517P(+176)と下値の警戒感が薄れてきました。今日はクリスマス休暇とあって外国証券の朝方の注文は、売り1150万株・買い1410万株とさらに細り、+260万株の買い越し。

ナスダックの大反発から、東京市場は寄りつきから買い一色になりました。前場で早々と+400円高となりましたが、空売りの買戻しが一巡すると伸び悩みとなり、大引けまでこの水準を維持して、引け前に再上昇し、高値引けとなりました。

@+400円高になったあとは13800円台をキープしたことや、A大引け坊主で終ったこと、B昨日の「陰の陰はらみ」の直後に12月21日の大陰線を上回る陽線をだしたこと、など値動きからはいうことがありません。惜しいのは海外がクリスマス休暇で、外国人の動向がまったくわからなかったことです。今日は真空地帯の反発といわれました。確かに今日の上昇の原動力は売りの買戻しですが、値嵩株6銘柄の寄付きからの動きをみると、ソニー・松下通・京セラ・アドテストは高く引け、TDK・東エレクが安く引けており、意外に値を伸ばしたという感じです。

今日の値上り銘柄数は1205銘柄となり、ここ2年間をみても最大の値上り数です。ただ値上り銘柄が多かったから、それだけ強いとはいえないことは、図をみればわかります。掲げた図には、値上り銘柄数が1000を超えた日は10回ありますが、小勢波動のボトム近辺で1000銘柄となったのは、8月1日のfで出来高は6.0億株。11月1日のcで出来高は5.4億株です。fはその後1か月の上昇がありましたが、cのその後は線香花火で終りましたから、値上り銘柄数の大きさだけを喜ぶわけにはいきません。

出来高が6億株でもできておれば、なかなかの反発であると思えるのですが、出来高4.4億株・売買代金5000億弱では、明日続伸となっても、自律反発の限界である25日線まででしかないと思っていたほうが無難です。25日線は14519円ですが、今日の海外市場は休場なので、ナスダックが続伸して、明日の日経平均の上昇に加速をつけることは期待できません。せっかくの反発の熱気を冷まされそうです。その手前の9日線の14217円までの戻りで終ってもしかたないところです。


(00.12.26) 14007(+76) 3.4億株


NYは休場。昨日の大反発のあと外国人抜きの東京市場はどうかと、興味あるところでしたが、結果はよいのか悪いのか。まず出来高は3.4億株という少なさで、大発会の除けば今年で最低の出来高。売買代金も4000億円と最低。外国人の売買シェアが50%を超えたと少し前に報じられてはいなしたが、まったくその通りで、国内の投資家だけでは3〜4億株というのが今の実力かも知れません。

東京市場の50%が海外勢の商いであるとは、東京市場もまったく国際市場になったと喜こぶべきでしょう。東京市場で外国人が日本株を売買するのは、東京市場が大きく、グローバルな投資をするには、これを無視しては分散投資ができないということが第一なのですが、日本株のどれもこれもがよい投資対象というわけではなく、外国人の食指が動く銘柄は50銘柄ほどで、時価総額の大きい株だけを投資対象としてます。(その結果が値嵩株になったのではあるが)

その外国人好みの値嵩株はナスダックと同じ動きになるのは当たり前ですが、4月の日経平均採用銘柄の入れ替えによって、わずかの値嵩株が日経平均の値動に重大な影響を与えるようになってしまい、日経平均はナスダックに従属する指数となりました。東京市場の国際化とはいっても、まあ植民地みたいなものです。昨夜のナスダックの騰落が翌日の日経位平均を決めてしまうのでは、面白くもなんともありません。来年は各業界のトップ銘柄から作る新しい指数でも作って、独自性をだしてはどうでしょうか。


グラフですが、条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出したときは、@だいたいにおいてその小波動のボトム近辺であり、Aその後は25日平均線までは戻る、というのが常でした。

今回は4日連続で買いマークがつきましたが、2回目と4回目の買いマークの出た日に、例のダブルブル投信を買いましたが、昨日の出来高の4.4億株というのはややショックでした。年内に25日線まで戻る期待がどうにも出ず、買った半分は小幅な利益で売ってしまいました。今日は更に出来高が減少しているので、日経平均は小幅高であったとはいえ、さらに状況は悪くなったと思います。

今夜のナスダックが幸運にして続伸となれば、明日の日経平均も高いでしょうから残りも手仕舞い、年内で買い持ちをゼロとするつもりです。今回は25日線の14498円は諦め、9日線の14088円で十分であると、そう上値は期待していません。


(00.12.27) 13981(-26) 3.4億株


休み明けのNYは10697ドル(+56)となって3日続伸。ナスダックは2493(-23)と小幅安。 11月の鉱工業生産指数が、前月比-0.8%の低下と発表され、昨日の失業率が4.8%となったことや消費者物価指数(東京)が1.0%下落し、この30年間で初の2年連続マイナスとなったことなど、来年前半の景気はよくないことが統計数値にも表れはじめました。

この発表を受けて寄りつき直後は200円ほど安くなりましたが、引けにかけて戻り、小幅安で止まりました。しかし売買代金は3800億円と今年最低を更新。値上り銘柄数が600銘柄(値下がりは626)あったのが意外なほどで、買いに中心がなく、でたらめに上がりでたらめに下げたという印象の1日でした。

来年はいよいよ光ファイバー網を有効利用したIT革命の本番入りだと思っています。夕刊で「NTTが光ファイバー網開放」とあるので、おおっと読んでればNTT東日本が東京めたりっく通信と接続契約をしたのだが、家庭と電話局をむすぶ加入者回線の使用料は月7898円とか。まったく何をいっているのだか。日本のIT産業が、米国は当然としても、韓国に負け、シンガポールに負け、と情けない状況にある上、ITが牽引するはずであった今回の景気回復でしたが、これが腰砕けに砕けたのはNTTにもかなりな責任があります。日本一の大企業がリードするどころか足を引っ張ってはいけません。

任天堂がセガを買収の報道があって、セガは1054円(+100)、親会社のCSKは1661(+200)と共にストップ高、任天堂は17390円(-1000)と急落。しかしこの話はないのではないか。


(00.12.28) 13946(-34) 4.1億株


NYは10803ドル(+110)となって4日連騰。ナスダックは2539P(+45)と小反発。 ナスダックは相変わらず業績予想の下方修正が出続けているようですが、金利引下げのカードがあるので、実際に金利下げとなるまではナスダックは下げない様子です。

ナスダックは12月21日の安値2332Pから約8.8%の戻りとなりましたが、日本は安値13423円(終値)から一昨日の14007円まで4.3%の上昇です。ナスダックに連動する値嵩株の日経平均の寄与率はだいたい50%と思っていますから、ちょうどナスダックの戻り率の半分を日経平均は戻したわけで、その通りの結果となりました。

その意味では昨日のナスダック+1.8%の上昇ですから、日経平均も0.9%の120円ほど上昇し14100円くらいになってもよかったのですが、野村が行政処分で売られ、一時は1930円をつけ(引けは2065)たり、ドコモが来年2月に1兆円の増資の観測で寄りつきから大幅下落するなどのマイナスがあったため、そうはいきませんでした。

薄商いながら再び内需株物色の動きがでています。特に熊谷組の債権放棄が決まり、熊谷は4100万株できて46円(+7)、同様の三井建も59円(+11)と建設株は値を上げました。


大成建は図のようにa,b,cと3度200日線まで上げては頭を押さえられるというチャートの教科書のような動きをしたのち、dで一気に200日線を突破し、同時に収束していた75日線・25日線・9日線をまとめて上抜いて、上放れの開始となりました。

この後は9日線が下げの限界となり、急調子の上昇を続けています。 大手ゼネンコン株は鹿島を初めとして、8月9月に200日線をクリアし、この業種(大手ゼネコン)は中期的に買いになっていましたが、ひとり大成建は200日線を上抜けず。いったん抜くとその分だけ急速な上げになりましたが、ここへ来て需給相場の様相を表してきました。

デンドラの10%波動で大成建のグラフを見ると、上限線の最も高い水準は209円です。通常はこの線を超えることなく、上限線・下限線のあいだで推移するのですが、これを上抜いたということは、先日のアラ石やJエナジを例にしましたが、需給相場(仕手相場)に入ったと判断してよく、売り急ぐ必要はありません。

売るのは株価が反落して、上限線の下に潜ったのを見とどけてからです。上限線は今しばらくは209円が続きますが、今後の株価の上下動によって上限線が上方へシフトするので、 デンドラをお持ちなお方は、日々チェックしてください。


(00.12.29) 13785(-161) 2.4億株


NYは10868ドル(+65)となって5日連騰。ナスダックは2557P(+18)と小反発。外国証券の朝方の注文は、売り1100万株・買い1300万株とさらに細り、+200万株の買い越し。

20世紀最後の立会いは寂しいものとなりました。バブル崩壊以来の安値は98年10月のザラ場安値12787円ですが、今日の2000年最後の終値は98年の年末終値13842円を下回り、年足では最安値となりました。バブル崩壊以来ちょうど11年が経過してなお下値に届きません。一方では個人の金融資産は1385兆円と日銀が発表していましたが、要するに今の日本は全体が守り一方の姿勢で、新しいことに挑戦する気概が失せています。

新しいことをしなくともこれだけの金融資産があれば十分ではないか。現状はたしかにつらいが新しいことを始めて失敗するよりも、今のままで少しの不満をいっているほうがよかろう。と戦後55年で得た既得権を手放したくない人間が過半であるかぎり、なかなかダイナミックさは出てきません。株式市場は将来の希望を値段で表現するところですから、まあ11年間の安値で終わったということは正しい市場の判断です。


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