日経平均をどう見たか・判断したか (00年11月)

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(00.11.1) 14872(+332) 5.4億株


NYは10971ドル(+135)と4日連続高。ナスダックも光通信関連株が上昇し、3369P(+178)と大幅上昇。外国証券の朝方の注文は、売り2850万株・買い2780万株で、-70の小幅売り越し。

10月30日のナスダック140P高の日に日経平均は-117円安。昨日のNYダウが245ドル高でも日経平均は+75円高と、海外高に少しも響かないという情けない状態でしたが、今日は敏感に反応しました。朝方から高く前場は+245円高。後場に入って戻り売りがでて値を崩すのがこれまでの例でしたが、今日は押し目買いが入り、引け前に急伸。14872円(+332円高)で終りました。 TOPIXも1418P(+38P)と大幅上昇し、高値引け。日経先物は14910円、TOPIX先物は1421Pと現物以上に上昇しているので、明日も期待が持てます。

NY高よりもナスダック高よりも、今日の上昇の最も大きな要因は朝方の外国証券のオーダーが小幅売り越しにとどまったことでしょう。10月23日に-1060万株の売り越しから始まって、7日間のうち6日が1000万株以上の売り越しで、そうでない1日も-970万株の売り越しでしたから、この7日間は堤防決壊の様相でした。それが今日はわずかに-70万株の売り越しとなって、洪水は収まりかけたとなりました。

外国証券の売りが止まったとなると、これを理由に値嵩株を売っていた向きは、いそいで買い戻さねばなりません。ソニーは9250(+530)、富士通2040円(+96)、ドコモ2920千円(+230)、古河電3150縁(+280)、フジクラ1025円(+63)といった具合です。これら買い戻しに加えて、菱重工が450円(+26)、新日鉄184円(+7)と低位大型株も買われているので、なかなかよい方向に動きだしました。

今日の売買代金はいくらであったのでしょうか。1兆円を超えれば底打ちと判断してよいと思います。明日は週末となりますが、3連休前なので手をすかせておこうと思うか、いま買っておこうと思うのか、明日が高いか安いかが、底打ちかどうかの判断の材料になります。


(00.11.2) 14837(-34) 5.2億株


NYは10899ドル(-71)と反落。ナスダックも3333P(-36)と小幅下落。外国証券の朝方の注文は、売り2580万株・買い2680万株で、+100の小幅買い越し。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、10月4日に310万株の買い越しを最後に、なんと1か月間売り越しを続けました。ようやくにして売りが止まりました。

海外は小幅安であったので小安く始まりましたが、なんといっても外国人の大幅売り越しが終ったのが気分を明るくさせます。ハイテクはなおPERの水準訂正が残っているようで、富士通が+10円高のほかはソニー-260、TDK-550、アドテスト-220と安くなりましたが、内需株がしっかり。

重工が3000万株を集めて480円(+30)、日産自760円(+33)、新日鉄186円(+2)、石川島217円(+8)と、これが出来高上位です。日産自・石川島は年初来の高値を更新。銀行株も堅調で、みずほ882千円(+12)、住友銀1368円(+22)、さくら812円(+9)。赤井電は倒産。

昨日の売買代金は7500億円、今日は6500億円でした。1兆円できれば底打ち、今日も続伸となれば底打ちと思っていましたが、2か月間下げ続けたのですから、にわかに強気になれる市場ではありません。日経平均はマイナスでしたが、TOPIXは小幅ながら続伸。当面日経平均は自律反発の限界である25日平均線の15300円、TOPIXは1442Pを目指すことになります。


(00.11.6) 15371(+533) 7.0億株


連休中の米国は、NYダウが10880(-18)→10817(-62)と3日連続安となり、ナスダックは3429P(+95)→3451P(+22)と2日連続高。外国証券の朝方の注文は、月曜日にもかかわらず、売り3320万株・買い3390万株で、+70万株の小幅買い越しとなりましたが、買いが3000万株を超えたのは9月7日以来なんと2か月ぶりです。

市場は、NYの連続安よりナスダックの上昇を評価し、それよりももっと外国人の売買動向を重視しました。寄り付きから高く、前場は15000円に乗せて+291円高。後場は一時ダレたものの日経先物の商いが膨らみ、ドンドンと上伸して+533円高。500円上げた日が今年はあったのかな、と思い出せぬほど久々の上昇でした。

先週火曜日まではベートーヴェンの第3番シンフォニーの第2楽章(葬送行進曲)を聴いているようでしたが、今日はCDが逆回りして、第1楽章の力強さです。(なにしろ三番シンフォニーは「英雄(エロイカ)」ですから、今日の上昇力はすごい)

先週末の2日間は、底打ちを思わせる動きでしたが、出来高・売買代金の少なさから、いまひとつ確信が持てませんでした。しかし今日は戻りの限界である25日線を突破。TOPIXのほうはもっと大きく突き抜けました。

8月以来の下げ波動では、図のabcで例の日経平均スーパーブルを買ってきました。ルールは簡単で、《カナル2》の条件表No.2の「日経平均用'96」で@日経平均に買いマークがつく、またはATOPIXに買いマークがつく、というものです。ただ注文は午後2:30までに出さねばならないので、前場の段階で試算(「本日株価の入力」を使う)して、買いマークがでるでないを決めています。

aは前場段階では買いマークを出していましたが、その後株価が上昇したので終値では買いマークは消えてしまいました。見込みで注文を出しているので、こういうこともあります。bはTOPIXが2日連続して買いマークをつけた日です。Cは日経平均が買いマークを出した日です。今日の予想外の大幅上昇で、なんとか最も高い買値のaがプラスになり、さあこれからどこまで利を伸ばせるのか。というところです。

日経平均とTOPIXは自律反発の限界である25日平均線を上抜いてきましたが、むろん手放しで喜べるものではありません。今日の出来高は7.0億株できましたが、倒産した赤井電の7400万株、その連想で山水が1500万株できているので正味では6.1億株です。売買代金も8400億円であったようで、思っている1兆円には届きませんでした。

さらに日経平均(+533)はTOPIX(+30)に比べて過大に上昇していますが、これは値嵩株松下通(+1450)・アドテスト(+1010)・京セラ(+980)・東エレク(+760)が上昇巾にゲタをはかせています。(この4銘柄で+210円引き上げて、TOPIXのと差を作りました。これら値嵩株はリバウンドですから、この後も日経平均の上昇を引っ張っていくとは思われません。

しかしよいことには、野村証は8月高値を上抜き、上昇トレンド入りしましたから、値嵩株に頼らずとも相場の上昇力は持続するのではないか、と意を強くしました。


(00.11.7) 15340(-31) 5.3億株


NYダウは10977(-159)と反発。ナスダックは3416P(-35)と小幅安。外国証券の朝方の注文は、売り2800万株・買い2710万株で、-90万株の小幅売り越し。

今の東京市場の優先順位である、@外国証券の買い越し、Aナスダック高、BNY高の@Aが好くなかったためか、小甘く始まりました。しかし昨日の533円高の割には、利食い売りがでず、しっかりしていたというべきでしょう。

だいたいにおいて買い戻しの多くは昨日で終り、今日は昨日買戻しきれなかった分が買い戻したようで、これで買戻しによるリバウンドは終ったようです。ソニーは早くも反落。昨日大幅上昇した松下通は(+470)、アドテスト(+40)、京セラ(+240)、東エレク(-80)と上伸力は鈍化し、マイナスとなるものもでてきました。

日経平均に先行する野村は続伸し2590円(+25)。一方NTTは、昨日は(+10)で、全般の反騰にも参加できませんでしたが、今日は995千円(-25)と下落。10日には先日の政府放出株の現株式が手元に届くようです。ただでさえ需給はだぶつき、公募価格949千円の値が剥げないうちに売ろうとする動きは当然にでてきますから、しばらくは上昇の目はありません。

政府はIT国家戦略会議に基本戦略の草案を提示、と報じられました。@2005年までに1000万世帯が光ファイバーを利用した超高速インターネットを普及し、A3000万世帯がXDSLやCATV回線を使った高速ネットを常時接続が利用できるようにする、という内容です。これによって国内のほとんど全世帯がインターネット常時接続となるわけで、まさに新時代が始まるといった感じです。

そうなれば選挙もインターネット投票にして、重要な法案は国民可否を問えば、いままでの仕組みが相当に変わることでしょう。もの言わぬ国民がものいえるシステムをもつことになります。2003年には電子政府となるそうですから、長野県の騒動をみていると、ほんまかいなとも思いますが、時期を明示してのことですから、きっと実現するのでしょう。

高速ネットが各家庭にはいったとき、どのような世の中になるのでしょうか。漠としてイメージは湧きませんが、さまざまな情報で満ちあふれるのでしょう。株式市場ではネットバブルは終りましたが、まずはネットのインフラの整備に関連する企業が買われ、ついでもういちどネット利用のイメージを固めた企業が買われるということになるのでしょうか。


(00.11.8) 15399(+59) 5.8億株


NYダウは10952(-25)と小反落。ナスダックは3415P(-1)と動かず。外国証券の朝方の注文は、売り3610万株・買い2450万株で、-1160万株の小幅売り越し。

市場が最も気にしている外国証券の売買動向ですが、今朝は1000万株の売り越しとなり、これを嫌気して安く始まりました。しかし米大統領選でブッシュ有利の報道から日経先物が上昇し、一時は+262円の15600円台へ上昇しましたが、立会い時間中には決着がつかず、その後は見送りとなりました。

結局ブッシュ当選となりましたから、今日の先物の動きからすれば明日は高いことになります。(しかしGLOBEXは少し高いだけなので、どうも今夜の米国市場はそれほど上げないのではないか。)日本の政治がダメになったのは、国会議員が世襲になって2世議員が1/3以上いるからであるといわれますが、米国の2候補も2世議員とか、いずこも歌舞伎の世界ですなあ。

日経平均ですが、今日は先物が35000枚と大出来高で、先物に引っ張られて値を保ちましたが、デジカメの販売好調と報道されたソニーは後場値を消し、好業績の古河電も前場は高かったものの引けはマイナス(3090円。-90)となり、銀行株は東京三菱1233円(-26)、みずほ843千円(-6)と最近はジリジリと値を下げていきます。

救いは野村がついに200日線を上抜いて大勢の上昇波動にはいったことですが、日経平均は75日線の15900円水準まで戻れば、当面は手をすかせるところでしょう。今朝の外国証券の売り越しも気になります。


(00.11.9) 15060(-339) 4.8億株


NYダウは10907(-45)と小幅続落。ナスダックは3231P(-184)と-5.4%の大幅下落。外国証券の朝方の注文は、売り2680万株・買い2990万株で+310万株の買い越し。

米国の大統領選は1本の髪の毛の差を競うような微妙なことになり、フロリダ州の投票の再集計と不在者投票の到着待ち。しかし米国市場はブッシュとして先回りの買いが入ったようです。東京市場では、大統領選は初めから材料とはされていなかったので、選挙の結果待ちというのは、買わない理由づけにすぎません。

値嵩ハイテク株・半導体関連株は戻りが一杯であったところへ、ナスダックの急落があって、今日は大きく下げました。これらに左右されずに伸びなければならないWDM関連も下落し、銀行株も続落。結局はほぼ全面安となりました。

NTTは明日の新株受け渡しを控えて、一時は940千円の新安値をつけ、公募価格の949千円を割り込んでいたところを見ると明日以降は900千円割れへ向かいそうです。


日経平均ですが、今日の急落はもちろんナスダック安が最大の原因ですが、安値14333円から6日間で15602円へ1200円上昇した反動安が出たと考えたほうがよいのでしょう。今回の安値からの立ち上がりは、9月初めのそれに比べても随分と力強い立ち上がりかたでした。@上昇3日目にして25日線を上抜いたこと、A9日順位相関が80%を超えたこと、B3段目の下げの後の反発であることなど、9月初と比較すれば、明らかに今回のほうが勝っています。

ただようやく立ちあがったばかりのところでは、やれやれの戻り売りはでるし、これまでの下げに慣れた感覚から、積極的な売りもはいります。1/2とか2/3の押しが入って当然のところです。ナスダック安をきっかけに、この動きがあらわになっただけだと思っています。


(00.11.10) 14988(-71) 5.0億株


NYダウは10834(-72)と続落。ナスダックは3200P(-31)とやはり続落。外国証券の朝方の注文は、売り2670万株・買い2020万株で-650万株の売り越し。11月第1週の外国人は600億円の買い越しになったと報じられたばかりですが、どうも今週の寄り付き注文の状況では、再び売り越しになったようです。

米大統領選の結果がでず、見送り気分のところへ、NY安とオプションSQが売り越しであったために、今朝は15000円を割れて寄り付き、その後は小幅な動きで1日が終りました。出来高もSQ分を除けば4億株くらいだそうで、暴騰して始まった週でしたが、寂しい週末となりました。

多くの銘柄は小動きでしたが、好決算発表のTDKだけが大幅高の11480円(+930)。TDKの今期の1株当たり連結純利益は443.3円の予想になりました。前期が380.9円でしたから、16%の増益予想です。連結PERの考え方については(00年10月30日)にちょっと書きましたが、16%増益が3年続くとすれば3年後の利益は1.56倍になるわけで、標準の連結PERを20倍とすると、この銘柄は31.2倍に買われてよいという目安がでます。(荒っぽいやりかたですが)TDKが31.2倍に買われるなら、443.3×31.2=13830円になります。今日の11480円は25.8倍に買っているので、16%増益が続くと仮定するなら割安です。

NTTは今日も新安値。不動産投信が11月末に解禁されるため、不動産ファンドの設立の動きが続々。と報じられていました。来春にはこれらファンドは東証に上場の予定。これを材料に三井不+27円、地所+10円、住友不+10円と小幅ながら上昇。1ファンドは1000億から2000億集めるようですが、数年後には10兆円の市場になるそうで、その分土地の需給にはプラスですが、株式市場から不動産ファンドへ流出する資金もありそうで、なにもかもがOKというわけではありません。

日経平均は昨日の大幅下落のあと、無気力・無反応になりました。まだ9日順位相関の水準は高いので、来週前半はもたついて、後半は先の高値15600円に挑戦の動きが出るのでは、と少し期待しています。


(00.11.13) 14664(-323) 4.1億株

先週末のNYダウは10602(-231)と続落。ナスダックは3028P(-171)と大幅続落して、これで5日連続安かる今年の新安値となりました。NYがつぶれていいわけがなく、外国証券の朝方の注文は、売り2680万株・買い1670万株で-1010万株の売り越し。

海外安に外国証券の売り越しとなれば、今日の結果は火を見るより明らかで、大幅下落となりました。前場は一時-527円の14461円まで下げ、200円ほど戻して引けました。まず今日の下げの50%は海外安・外国人の売り越しで、30%は先週まで1200円ほど戻した後の反動安、20%は政局不安でしょうか。

まったく加藤という人物がテレビに出てくると97年末の拓銀・三洋証・山一証・東食などの一連の倒産を思い出して不愉快になるのですが、橋本政権で日本経済の導く方向を大間違いに間違った人物が、その反省も謝罪もなしにしゃしゃりでてくるのはどういうことでしょうか。

月曜日とはいえ、今日はわずかに4.1億株の出来高で、一時500円も下げたのは、よくありません。どうせなら6億株もできて下げれば、投げるものは投げたと反動高が期待できますが、わずかの売り物にこれを受ける買い手がでてこず、ズルズルと値を下げていきのは最悪のパターンです。

先の14333円は3段下げをした安値ですから、この水準ではかなりの押し目買いが入り、安値を下回る可能性は少ないと思いますが、半分はナスダックのハイテク株に命綱を預けているので、米国が落ち着くのを祈るばかりです。


(00.11.14) 14660(-4) 4.0億株


NYダウは10517(--85)と5日連続安。とはいえこの5日間の下落巾は460ドルですから下落率は4.2%にしか過ぎません。ナスダックは6日連続安となって2966P(-62)と3000ポイント割れ。この6日間の下げ巾は485Pで、下落率は14.0%となりました。史上最高値は今年3月の5048Pでしたから、昨日まで41.4%の下落率。外国証券の朝方の注文は、売り3340万株・買い1640万株で-1700万株の強烈大幅売り越し。

昨日のナスダックは一時は2859Pまで下げ、ここから戻って引けたので、東京の寄り付きは小高く始まるほどでしたが、値動きは小さく、出来高は極端に薄く、結局は-4円安で、総見送りとなりました。NTTや銀行・証券株が下げたためTOPIXは終日マイナス。

今朝の日経新聞によれば、ナスダックと日本市場の連動性の相関係数は0.848だとか。何の相関かというと「前年比の上昇幅をもとにしている」のだそうでよくはわかりません。(前年比上昇巾をとれば、こういう高い相関係数もでるのでしょうが、例えばナスダックが上昇した日に日本株は上げたのか下げたのかの相関を調べれば、これほど高くはならないと思います。)としても相関係数が0.848ということは、日本の株価の変動の72%(0.848×0.848=0.719)はナスダックの動きで説明がつくことになります。昨日は東京市場は命綱の半分はナスダックに預けているといいましたが、7割であったわけです。

そうであれば投信やファンドはナスダックに連動しない銘柄を持たないことには分散投資にはならないので、内需株にシフトしてきてもよさそうですが、(重工が買われているのがその走りでしょうか)銀行・証券が安いままではまだ内需シフトははっきりとは見えてきません。

とはいえ昨日の米国安の割には、今日の東京市場は落ち着いていたといえます。日経新聞が市場全体の連結PERを発表しだしたのは、この8月からでしたが、今日(昨日)の連結PERはいままでで最低の37.59倍となりました。昨日・今日の足が下ヒゲ足になっているのは、この株価水準では押し目(というか悪目買い)が入っていることをうかがわせます。


(00.11.15) 14799(+139) 5.1億株


米大統領選の再集計に期限が設けられたことから、18日に選挙の決着がつくことになり、NYダウは10681(+163)と反発。ナスダックは3138(+171)へ5.7%の上昇。まったく指数が1日で6%下げたり5%上げたりするのですから、たまったものではありません。今の日経平均15000の水準なら、毎日750円、900円と動いているわけですから、毎日が暴騰・暴落の繰り返しです。どれだけ投資家の心理が揺れ動いていることか。 外国証券の朝方の注文は、売り2400万株・買い2200万株で-200万株の小幅売り越し。

ナスダックの下げ止まり、反発を見て、日経平均は高寄りよりし、一時は+300近くあげていましたが、ジリジリと値を下げだし、+139円高で終りました。なかなか上値は重いようです。

ハイテク株は、今期までの業績はよいが、来期からはよくないのではないかのアナリストの予想で、富士通・日立・東芝などのレーティングが引き下げられつつあります。今日の富士通は、ナスダック高にもかかわらず新安値の1860円(-49)。

しだいに内需株へのシフトが起きると思いますが、今年6月7月には低位株(内需株が多い)が高値をつけているので、この整理がつく11月〜12月までは、シフトするどころかジリジリと値を崩す低位株が多いのではなかろうかと思います。

今最も注目しているのは野村証とみずほHです。みずほは時価総額も大きいし、内需株へのシフトの具合を示す指標株にしています。図のように9月末の3行統合後は200日線を超えるなど、基本的にはやや強い動きをしています。(3行統合前の株価は興銀の株価)

200日線は大勢波動、75日線は中勢波動のトレンドを表していますが、200日線はやや下がり気味ながら、株価が200日線を出たり入ったりしているうちに、水平になってきます。75日線は上昇しており、10月末の790(千円)では75日線が安値の支持線として機能しました。今日も75日線から上昇をしていますが、この調子で75日線の上位にあり続ければ、200日線・75日線・25日線が収束してきている時期ですから、上放れもあるのではないか、と期待しています。

野村は日経平均に先行することが多く、かつては市場を代表する銘柄は「平和不」と決まっていましたが、バブル時からは野村が市場を代表する銘柄です。1銘柄だけしか見れないときは野村を見るべきです。

その野村は先日来いっていますが、200日線に突っかけては少し下げ、を繰り返しています。今日は200日線まで戻りましたが完全に200日線を上抜くのか、抜かないのか注目点です。


(00.11.16) 14587(-212) 4.7億株


FOMCは大統領が決まっていないためか、従来の金融引き締めのスタンスを維持。それでもNYダウは10707(+26)と小幅続伸。ナスダックも3165(+27)へ続伸。外国証券の朝方の注文は、売り3020万株・買い2150万株で-870万株の売り越し。

終日安く推移。値嵩ハイテク株は、ひところは1日1000円の下落もしばしば見られましたが、ここまで落ちるとさすがに、下落しても小幅なものになってきました。200日平均線以上に位置する銘柄(ということはその業種の先行きがダウンすると予想されていないものですが)は昨日では東証1部銘柄の中で388銘柄でした。1000銘柄以上は200日線の下にあり、まあ今の日経平均・TOPIXの通りですが、寂しいことには、日経225銘柄のハイテク値嵩株としては松下通の1銘柄しか残っていません。

日経225銘柄のうち、株価が200日線の上にある銘柄は88銘柄ありますが、1万円を超えているのは松下通だけ、5000円以上でも武田だけで、これを見る限りでは、日経平均は値嵩株のリバウンドで上昇するだけで、そのリバウンドが終れば再び下げ、なかなか上昇トレンドに戻ることは難しいようです。


ほとんどはにオールドエコノミー銘柄ですが、光通信関連の古河伝・板硝子・旭硝子・ガイシ・TOTO・三井金・住友鉱のグループがあり、これは数少ない成長分野です。あとはリストラを進行させている造船・自動車・空運・石油があり、商社・銀行がありで、意外なのは大手ゼネンコンもありますが、地味です。

グラフですが、日経平均の9日順位相関は-80まで下がってきましたが、まだ(明日も)買いマークがでる状況にはありません。


(00.11.17) 14544(-42) 5.3億株


NYダウは10656(-51)と小幅続伸。ナスダックは3031(-133)と大幅安。外国証券の朝方の注文は、売り3300万株・買い2100万株で-1200万株の売り越し。11月第2週は外国人はわずかに買い越しであったようですが、今週は確実に売り越です。

先週の月曜日(6日)はまさかの+533円高をしましたが週末は安く終わり、今週は-323円安で始まり値を回復することができませんでした。先週から続いている米大統領選出の混乱と今週から始まった自民党の分裂騒動で、政治は確実にマイナス材料となりました。この日曜日に米大統領は決まるのかどうか。来週明けには野党は内閣不信任案を提出する予定ですから、この後どのような混乱になるのか。まだまだマイナスイメージは続きます。

日経新聞によれば、日本経済研究センターは7-9月期のGDPは年率換算で-2.0%のマイナス成長と試算。これは新しい基準によるもので、旧基準では0.8%のプラス成長だそうです。今度政府が発表するのは新基準によるので、まずマイナス値がでてくるのでしょう。ここでもマイナスのイメージです。

ハイテク・通信株がだめであれば内需にシフトせねばなりません。今日はその動きで、菱重工498円(+12)・川重130円(+5)・石川島232円(+7)の造船株や日産721円(+11)をはじめとしてマツダ227円(+13)・ダイハツ819円(+19)・スズキ1240円(+51)の自動車株、地所1245円(+42)・三井不1348円(+31)が上昇しましたが、肝心の銀行株はダウン。

みずほ782円(-24)・三和銀896円(-26)・東海銀547円(-19)。ダイエーは信用不安で急落していましたが、一昨日4行(三和・東海・住友・富士)に当面の資金融資を要請し、受け入れられたために昨日は急反発、今日も168円(+4)と続伸しましたが、融資する銀行が株価では割りを食いました。銀行株はすでに株式の含み損が発生するところもでており、これを突いて売られる可能性があるだけに、本格的な内需株シフトにはなりません。

グラフはナスダック安・外国証券の売り越しの割には小動きで、陽線になりました。月曜日に日経平均が14283円以下になれば逆張りの買いマークがつきますが、このときは先の14333円を下回るので、14333円は3段下げのボトムではなかったことになり、泥沼状況になります。できればでて欲しくない買いマークです。


(00.11.20) 14531(-12) 5.4億株


NYダウは10629(-26)と小幅下落。ナスダックは3027(-4)とわずかに安。外国証券の朝方の注文は、売り3690万株・買い2280万株で-1410万株の大幅売り越し。

米国大統領選が決着するのかと思っていたら、さらに延期。土日は自民党の分裂騒動の報道をテレビ・サーフィン。この際だから総選挙をやってはっきりすればと思いもしますが、その答えは今より一層の混沌になるととは確実で、これまた希望のない話です。

銘柄は完全に内需株にシフトしてきました。今日の出来高上位はJエナジ209円(+20)が8900万株でダントツの首位。ついで大平金218円(+7)、ダイエーがローソン株の追加売却の報道でかえってって売られ137円(-31)の新安値。株価的にはそごうのような状況になってきました。ついで石川島244円(+12)。

東ガス296円(+6)、大ガス286円(+22)や電力・鉄道・海運・倉庫・不動産が上昇。内需株だけが買われましたが、銀行株(都銀)は全滅し、TOPIXは新安値となりました。


(00.11.21) 14408(-123) 5.9億株


NYダウは10462(-167)と下落。ナスダックは2875(-151)と年初来の安値。外国証券の朝方の注文は、売り3400万株・買い2100万株で-1300万株の大幅売り越し。

ナスダック安プラス外国証券売りへ政治不信のトリプル悪材料がかさなって、日経平均は新安値となりました。これで10月31日につけたザラバ安値14333円は3段下げの終りではなく、なお下値を見ねばならないということになりました。11月に入って5日間で15602円まで上昇した様子は、出来高も7億の日をまじえるなど、しっかりしているので、14333円は4月以来の下げ止まりであると判断していましたが、想定外のことになりました。

11月8日の15602円以降の株価は、朝方窓を空けて寄り付き、立会い中は概ね小動きで終り、翌日まどを空けて寄り付く、ということが何度も繰り返されてきました。いうまでもなくこの間のナスダックは6日連続下げ、それも1日の変化率が5%・6%と大きいもので、この影響を東京市場はもろに受けたわけです。この下げは6〜7割は海外要因で、国内要因は2〜3割でなかったろうかと思われます。

国内要因2〜3割のうちの多くは、ハイテク株の成長鈍化ですが、今日の日経新聞によれば、OECDの見とおしでは、日本の2000年の経済成長率は1.7%から1.9%へ上方修正し、2001年は2.2%から2.3%へやはり上方修正していますから、全般は悲観すべきものではありません。

国内要因の残りが政治不信ですが、昨日の加藤派の腰砕けを見れば、皆がしらけてしまったのは当たり前で、相場によい影響があるはずがありません。まあ加藤という人は、いつまでも相場の足を引っ張るのが好きな人物です。

日経平均のグラフは新安値へ突入しましたが、@出来高を伴って下げたこと、A前場段階では逆張りの買いマークを出していたこと(その後200円戻して引けたのでマークは消えた)、Bタクリ足になったことなど、(ナスダック次第ではありますが)自律的な反発があってもよいところへ来ています。


(00.11.22) 14301(-107) 5.2億株


NYダウは10494(+31)と小幅上昇。ナスダックは2871(-4)と小幅下落して年初来の安値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3100万株・買い2300万株で-800万株の売り越し。

米国が下げなかったので、小高く寄り付いたものの、米国大統領選挙の結果は27日までずれる、の報道があって下げに転じました。ザラバ安値14172円をつけてから押し目買いが入って、小戻したものの終値でも安値を更新しました。TOPIXも同じく安値更新。

アドテスト・京セラといった値嵩株の下落は慣れてしまいましたが、ATTワイヤレスに出資して、Iモードを世界展開すると報じられたドコモが下落し、2770千円(-130)。普通なら買い人気となるところですが、出資の1兆円は増資で調達するだろう→需給が悪化する、と悪いほうの連想が働いたようです。しかしうまくいけばIモードが世界標準になるかも知れないのですから、否定的なことばかりを思うのは、今の相場付きに引っ張られすぎです。

ホンダに続いて、ソニーは小型人間型ロボットを発表。日本のロボット技術は世界の先端を行っているようで、明るい話題でした。ソニーは8040円(+100)。

銘柄は変わってきました。今日は内需の低位株が物色され、値上り銘柄数は688、値下がりは587銘柄2週間ぶりに値上り銘柄数が値下がりを上回りました。出来高上位を見ても、4位の東芝736円、8位の日立1070円以外は全部500円以下。

本格的な内需株シフトが始まったとするには、いつもいっていますが、野村とみずほが上昇せねばなりません。しかし野村は、200日線を上抜くかと期待させましたが、今日は75日線まで下落。

みずほは200日線のやや下方にあったものが、このところの下げで75日線も割り込み、200日線へ挑戦するどころか、はっきりと下降トレンドに入ってしまいましたから、今の内需株物色も散発的なものになりそうです。


(00.11.24) 14315(+14) 5.6億株


22日のNYダウは10399(-95)と下落。ナスダックは2755(-116)と大幅下落して、連日の安値更新。外国証券の朝方の注文は、売り3100万株・買い2300万株で-800万株の売り越し。

NY・ナスダックともに一昨日は安かった割には、小じっかりの動きでした。値嵩株はまちまちの動きとなり、売りのピークは過ぎたかというところです。相場は完全に内需株にシフトしました。出来高上位は好決算を発表した東ガス318円(+12)、リストラの成果がでてきたJエナジー194円、事業統合の日立造104円、再建策を出したダイエー178円などの低位株に集中。ただし債務超過になった三井建は41円(-16)。

すでに東京市場では外国人も日立造・三井造・東ガスなどを買っているようなので、内需株が強張れば、これまでのような一方的な下げはないのではないか。 なんといっても4月高値から7か月、直前の8月下旬の高値17210円から3か月の下落を続けているのですから、最低でも1月や1月半の反発はあってしかるべきところです。

銀行株の決算がでてきましたが、不良債権処理額が膨らんでいることや、株式下落による株式含み益が3月に比べて5兆円以上減ったこと、などが嫌気されて下げ止まりの気配がありません。銀行株とドコモが下げる限りTOPIXの反転も難しく、TOPIXは今日も新安値となりました。

みずほHをデンドラで見ると図のようになります。これまでみずほH(9月までは興銀の株価)はa,b,cで下げ止まっては反発していましたが、abcの水準は前波動の中位線です。また高値も図の青○の中位線の水準で頭打ちになっています。

さて現在の下限線は図の数字のように、前波動の中位線(706円)・前波動の1/4位線(617円)、今波動の中位線(679円)・今波動の1/4位線(594円)となっています。今日の終値は709円で、前波動の中位線(706円)の水準まで来ました。

中位線で止まるというのは、並の動きであるということですが、前のabcは上昇相場であったことを思い合わせてください。今は75日平均線を割り込んで、下降トレンドに入っていますから、abcと同じく前波動の中位線(706円)で止まるとは考えにくいところです。 今回は、少なくも今波動の中位線(679円)水準までは下げそうです。破綻企業が出てくれば前波動の1/4位線(617円)も視野にいれておいたほうが無難。


(00.11.27) 14720(+405) 5.7億株


先週末のNYダウは10470(+70)と反発。ナスダックは2904(+149)と大幅反発。外国証券の朝方の注文は、月曜日にもかかわらず売り3110万株・買い3240万株と買い注文が入り、+130万株の買い越し。10日連続の売り越し後ようやくわずかとはいえ買い越しになりました。

11月7日に投票をして20日も経っても次期大統領が決まらない事態が続いていますが、日本なら「いいかげんにしろ。ゴア」の非難の大合唱になっているところでしょう。密室で首相が決まるのも情けないが、公正も度がすぎると混乱し悪影響がでるものだということがよくわかりました。集計する度に得票差が開いたり縮んだり、して当初の機械集計の結果と異なってくるというのでは、一体これまでの選挙は正しかったのかということになります。

週末のNY・ナスダックが反発したのは、さすがの米国人もこの事態に辟易しているに違いなく、他国のことながら大統領選が決着するのを待つしかありません。

ナスダック高に引っ張られて、株価は終日堅調となりました。ただ内容は値嵩ハイテク株・半導体株の買い戻しであり、相場が上昇転換していくかとなると、まだはっきりしません。日経平均はソニー(+630)、TDK(+640)、松下通(+570)、アドテスト(+860)、京セラ(+1040)、東エレク(+470)と、この6銘柄だけで+210円の上昇をもたらしましたが、TOPIXはみずほH(-4)、さくら(-10)など銀行株が今日も下げて+18P高で終りました。

今日の売買代金は6800億円程度であったようで、日経平均が上がった割にはたいしたことはありませんでした。さいわいGLOBEXは強調ということですから、今夜のNY・ナスダックが続騰となって、明日も続伸となれば明るくなるのですが、どうなることか。


(00.11.28) 14658(-61) 6..7億株


NYダウは10546(+75)と続伸。ナスダックは2880(-23)と小反落。外国証券の朝方の注文は、売り3590万株に対してなんと4610万株の買い注文が入り、+1020万株の買い越しとなりました。1000万株以上の買い越しはいつ以来であろうとメモを繰ってみると、11月は当然なし、10月もなし、9月もなし、ようやく8月23日に売り2730万株・買い4830万株・差し引き2100万株買い越し、というのがありました。この下げ波動のピークは8月29日のザラバ高値17210円でしたが、その4日前のことです。

いよいよ外国人も日本株に買い転換かと期待ばかりがでてきますが、今日の出来高は6.9億あり、これは11月6日以来、6日というのは直前の戻りのピーク15602円をつけた2日前で、「エロイカ」の第1楽章に喩えた日です。外国証券の買いや出来高からは買い意欲がでてきたことがはっきりしてきましたが、残念なのは売買代金です。今日は6500億円で、昨日の6800億円には及びません。 出来高の割りに売買代金が不足しているのは、もちろん低位株が物色されたためです。

今日は出来高上位の9社までが1000万株を超えました。Jエナジが4000万株(214円、+11)、住金が3900万株(73円、+6)、新日鉄が3200万株(190円、+8)、川鉄が2100万株(129円、+14)、NKKが2100株(74円、+6)、ダイエー223円(+30)、東芝811円(+11)、東ガス316円(+5)、アラ石1320円(-296)と続きます。アラ石が500円額面であることを考えると、まあ株価的には細かい銘柄ばかりです。


いくら値嵩株に懲りたとはいっても、一気に100円前後の銘柄に移るとは。株価に差がありすぎます。アドテスト13900円を1万株売って、川鉄129円を100万株買うわけですから、出来高を見れば活況だが、日経平均は伸びないという現象です。昨日の政府・自民党の株価対策の1つとして、持合い解消売りの抑制を金融庁に要請するの報道があったので、需給にプラスとして買われたのでしょうが、どこまでこの流れが続くかは疑問です。

新日鉄は昨年11月に200日線を割り込んでから、(瞬間的には200日線を取り返した日もありましたが)大勢の下降トレンドに入り、今もそのトレンドを続行中ですが、今日の反発によって中勢波動では上昇転換をしました。

@今年6月初に75日線を下回ってから5か月ぶりに75日線まで戻ってきたのは、中勢波動のモデルのB点であるといえます。となると10月のザラバ安値165円が中勢波動の底値のA点ということになります。

A小勢波動ではAから上昇した11月初のザラバ高値189円を上回ったので、これも上昇トレンド入りとなりました。

とはいえ、新日鉄には株価を押し上げるエンジン(リストラの進展や業績の好転)はさほどなく、需給を頼りに買われているようですから、この後はA→B→Cまではよいとしても、D点がどのくらい高くなるのか、D→E→F→G→Hへの波動の伸びがあるのかとなると懐疑的です。200円の大台が大きな関門であり、これをクリアできても200日線の水準までには達しないのでは。


(00.11.29) 14507(-151) 6.3億株


NYダウは10507(-38)と小反落。ナスダックは2734(-145)と大幅安で新安値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3500万株・買い2430万株で、昨日の買い注文は一気に失せて-1070万株の売り越しに戻りました。

ナスダック安に外国証券の売りときては、今日の相場は決まり、前場で-200円下げてあとは小動きとなって終りました。出来高こそ6.3億株できましたが、Jエナジ(219円)が4600万株、住金(73円)が32000万株、新日鉄(188円)が2700万株、長谷工(39円)が1600万株というのでは、売買代金は増えず、6000億円と低調でした。

銀行株がずるずる下げています。今日はさくらが1200万株出来て、645円(-43)の大幅安。住友銀も1100円(-62)、三和銀771円(-32)。

今はナスダックの騰落と外国証券の売買動向が第一番の重要な情報になっています。外国人は図に見るように、19991年から買い越しに転じ、99年までの10年間に累計で約30兆円の買い越しでした。買い越しは今年3月まで続き、1〜3月の買い越し額は8000億円でしたから、約31兆円の株式を購入し、日本株の下支えないし99年の株価上昇をもたらせたのです。


この外国人が4月からは一転して売り越しに転じ、4月から11月までの売り越し累計は2.8兆円になります。4月からの日経平均の下げは外国人の売り圧力に負けたのが最大の原因です。否応なく外国人の投資動向に目を向けねばならないわけです。

グラフは日経平均の月足ですが、外国人の売買動向とグラフを突き合せれれば、このことがよくわかります。
  1. 買い越し額が大きかった94年・95年・96年の日経平均は堅調であり、

  2. 97年に買い越し額が半減し、98年に小幅売り越しとなったときは日経平均は下落し、98年10月には12000円台になりました。

  3. 99年は9兆円という最大の買い越し額であったので、日経平均は60%高になりました。
今年2000年は10月までで-2.0兆円の売り越しですから、この結果は推して知るべしです。


(00.11.30) 14648(+140) 8.4億株


NYダウは10629(+121)と反発。ナスダックは2707P(-27)と連日の新安値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3910万株・買い2870万株で、今日も-1040万株の売り越し。

ナスダックの新安値と外国証券の売り越しで、安く寄り付きましたが、Jエナジが5000万株の大商いとなって、低位株が調子づき、値嵩株の下落をカバーしました。半月前(11月16日)に日経225銘柄の中で200日線を超えている88銘柄の表を掲げましたが、この3日は株価の安いほうから上昇率が高くなっています。

16日当時の株価の安いもの10社の株価の変化は、NKK(69円→75)、ユニチカ(75円→93)、トーメン(108円→118)、三井造(112円→123円)、Jエナジ(173円→243)、東洋紡(197円→232)、川崎汽(197円→185)、三菱紙(219円→218円)、石川島(225円→260)、商船三井(238円→229)、海運2社と製紙1社がマイナスですが、7社は10〜15%上昇。やはり200日線は重要です。

出来高が8.4億と急増しました。一昨日から6億株台になったものの、売買代金が6500億→6000億と低調なのが不満でしたが、今日は7400億と増加。100円以下の長谷工や青木、NKKや住金がいくら出来たところで売買代金はそうは上がりませんが、今日は鹿島320円(+19)、大林518円(+43)、清水340円(+15)とやや高めの銘柄が上昇しているのでよい傾向になってきました。

この低位株人気はアラ石とJエナジあるいは日揮が先導してきました。市場は売り込み株を狙おうという意向です。アラ石はすでに高値波乱になってきましたが、Jエナジは今日は243円(+24)と急騰。これがどこまで上がり、先導役を降りるのか、さらに続いて先導する銘柄がでてくるのかが、この低位株人気が続くかどうかの焦点になります。

デンドラ(10%波動)でJエナジを見ると、11月初めに4つの上限線(前波動の中位線・1/4位線、今波動の中位線・1/4位線)を上抜いて、需給相場(仕手相場)に入っています。これは昨年末のソニーやソフトバンクと同じ動きで、上限線を上抜いてしまっているのだから、デンドラでは上値のメドはたちません。このようなときは株価が反落して上限線を下抜くまでは売らない方針がよいということは、昨年のネットバブルの時期のデンドラの見方で述べました。(99年9月8日)参照

Jエナジが一番上の線を下回ってくるまでは、低位株人気は続くと見てよいでしょう。一番上の線は197円になっていますが、株価が上昇すれば、それに伴って一番上の線も上昇しますから、いまのところはJエナジが197円以下になったら、需給相場は終わりということしかいえません。いつ下抜くのかを注目しておくだけです。


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