日経平均をどう見たか・判断したか (00年10月)

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(00.10.2) 15902(+155) 5.1億株


先週末のNYは10650ドル(-173)、ナスダックも3672P(-105)と共に大幅安。アップルCが業績の下方修正を発表し、アップル株は1日で半値以下となりました。先日のインテルといい、パソコン部門は確実に頭打ちとなったようです。外国証券の朝方の注文は、売り2500万株・買い1670万株で、ふたび830万株の売り越しに戻りました。

この10月は、@持合い解消売りが激減する、A業績のよいものから順に9月中間決算が発表される、B郵貯の大量の満期がやってくる、とあって本来なら強相場になるはずでした。しかし米国企業の業績の伸びが鈍化するのではないかの懸念が噴出してきて、寄り付きから安く、前場のザラバでは15514円をつけました。当面の日経平均の下値のメドは15569円であると思っていましたが、この値段に達しました。

半導体関連株は売られましたが、光通信関連・銀行・不動産が買われ大幅安であったドコモも値を戻しだし、日経平均は引け前に急上伸して+155円となりました。今日の最安値から388円円の上昇となったわけで、これで海外安の影響はそれほど響かないということを見せました。実によいことです。

日経平均はやっと9日線まで戻ったところですが、9日線はアヤ戻しの領域で、まだなんともいえません。9月になってからは、日経平均よりもTOPIXの動きのほうが動きがよいのですが、今日もTOPIXは+20Pとなって、自律反発の限界である25日線までもどしました。さあ明日、25日線を突き抜けてくるのかどうかです。25日線のすぐ上には、最も重要な75日線がありますが、続伸してこれを上抜けば10月相場は一安心となるのですが。


(00.10.3) 15912(+9) 5.4億株


NYは10700ドル(+49)。ナスダックは3568P(-103)と大幅続落。外国証券の朝方の注文は、売り2630万株・買い2060万株で、10月に入ってからはまだ売り越し。-570万株。

9月の日銀短観が発表されました、前回6月の調査では、9月の大企業の予想のDIは+6でしたが、これを上回る+10となりました。6月の実績が+3でしたから、+7の改善です。ここまで順調に(7期連続で)DIは改善してきましたが、12月の予想のDIは+11で、9月に比べてたいして伸びません。

この辺が気になるのか、今日の相場では日銀短観は材料にされず、引け前までは小幅安で推移し、引け前に撥ねてプラスで終りました。TOPIXは前引けでもプラスになっていて、結局は+9P高となり、日経平均の動きの悪さとは対照的で、3連続陽線となって、25日線を完全に上回りました。

TOPIXを見ていると下げ止まったといってもよいくらいですが、日経平均は値嵩の半導体関連株を多く抱えているだけに動きが悪く、まだ25日線に届きません。

TOPIXの動きがよいのは、銀行株に負っています。みずほHは額面が5万円なので、NTTと同じく出来高上位には出てこないのですが、50円額面の換算すれば、5万円額面の出来高は50円額面の1000株に相当します。みずほHの50円額面に換算した出来高は、7600万株→4300万株→4200万株→3200万株と断然の出来高トップとなりますが、この出来高を伴って上場来4連続陽線をつけ、上場翌日には200日線をクリアしてしましました。

上場してまだ4日目で、200日平均が計算できないため、上場前のデータは興銀のものを使っています。銀行株は長らく200日線を超えることができませんでしたが、今日現在で、都銀株はほとんどのものが200日線を超え、銀行株は上昇トレンドに入りました。

日経平均だけを見ているといかにも相場は悪いようですが、これは225銘柄の入れ替えが逆目のでたおり、個々の銘柄をみるとそう悪くはありません。例えば株価が200日線より上位にある業種は、通信工事・繊維・紙パ・化学・薬品・石油・硝子・非鉄・機械・電子部品・造船・商社・銀行・海運・不動産・電力などなど、東証1部銘柄の半数に及んでいます。持合い解消売りが減った新日鉄は198円(+3)と4連続陽線となって、長く上抜けなかった25日線をクリアして底打ちの兆し。


(00.10.4) 16149(+236) 6.1億株


NYは10719ドル(+19)。ナスダックは3455P(-113)と100Pの下げを3日連続でつけました。外国証券の朝方の注文は、売り2460万株・買い2770万株で、+310万株の買い越し。

ナスダックがこの3日で320P(-8.5%)の下げとなって、海外は思わしくないのですが、今日の外国証券のオーダーはわずかに買い越しとなるなど、海外安にも打たれ強くなってきました。寄り付きこそ小安かったもののすぐにプラスになり、昨日と同じく大引け前に上昇を拡大。日経先物・TOPIX先物とも現物より高く引けているので、今日の上げは先物主導です。

先物主導であっただけに、値上り銘柄は519銘柄・値下がりは710銘柄と、値上り銘柄数は少なく、225採用のアドテスト(+980)・東エレク(+590)・TDK(+590)のリバウンドが大きく寄与したための上昇ですから、今日の日経平均をもってすぐには楽観はできませんが、自律反発のメドである25日線に近づいてきました。明日から値嵩株のリバウンドに頼らなくても続伸するかどうかが問われます。


日経平均に比べてTOPIXはまったくよい動きをしています。今日(1512P)で4連続陽線となって、75日線(1516P)まであとわずかです。75日線はこれまで大きな壁となっており、7月・8月・9月と、いずれもこれを超えることができていません。今回これを打破できれば、4月以来半年ぶりのことになります。

半年ぶりというだけでも中勢上昇波動入りの確率は高まりますが、堅くは8月高値1544Pを上抜いて確定となります。もしそうなれば、7月ザラバ安値1419Pと先日の安値14339Pで2か月に及ぶW底をつくることになり、1439Pはその後の強い下値の抵抗水準になります。まあ先走ってもいけません。小さくは直前の目先波動のピーク1523Pをクリアすれば小勢の上昇波動入りが決まります。


(00.10.5) 16099(-46) 5.6億株


NYは10784ドル(+64)。ナスダックは3523P(+62)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3210万株・買い2380万株で、-830万株の売り越し。

昨日に引き続いて売られてきた半導体関連株が反発して始まりましたが、自律反発もここまでのようで、次第に値を消していきました。一方では三洋電1047円(+29)・松下3110円(+60)などがデジタル家電をはやして買い上げられていますが、銘柄の広がりはありません。(やはり光通信関連と電子部品がメインではなかろうか)

三和銀・東海銀・東洋信の持ち株会社の名称はUFJと発表。同時に三和銀1に対して、東海銀が0.62、東洋信託が0.46と比率が決まり、三和銀は950円(-92)、東海銀570円(-9)、東洋信421円(+22)とそれぞれがサヤ寄せしました。低いほうへのサヤ寄せというのは、先だっての東京三菱と三菱信託と同じですが、これほどには東京三菱は下げてはおらず、UFJとしては三和銀が割りを食った格好です。


日経平均は25日線、TOPIXは75日線を目前にして、一服となりました。25日線・75日線は投資家にとっては重要なフシであるわけで、そう簡単にはスパンと突き抜けることはできません。

松下通信は5月に業績好調を示す(と思っている)200日線を下抜け、10060円まで下げましたが、ここへきて200日線を回復してきました。一度200日線を割り込むと、再度抜き返すことはなかなかできないので、立派なものです。

安値Aからの戻りを見ると、bで25日線に押さえられ、cで75日線に押さえられした後、dでついに75日線を突破し、上昇波動入りが確定。この後の反落は25日線のeで止まり、今は200日線まで上昇です。当然に200日線の水準は上値が重くなるはずですが、25日線・75日線が上値の抵抗線になり、下値の支持線になって、やはり25日線・75日線・200日線はチャートを見るときに欠かせません。


(00.10.6) 15994(-105) 5.0億株


NYは10724ドル(-59)。ナスダックは3472P(-51)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り2700万株・買い1750万株で、-950万株の売り越し。

終日小安い水準で推移。値嵩株はだいたい安く、都銀株も全部下落。海運市況がよくなった海運株は上昇し郵船594円(+38)、商三井256円(+12)と新高値。NTTは1200千円(+10)で25日線まで自律反発。

米国の景気が鈍化するのではの心配がある一方で、今日は経済企画庁は2000年度の経済成長率を、これまでの1.0%から1%後半へ上方修正する検討をしだしたと報じられました。7年続いた米国景気の頭打ちと日本の景気立ち上がりのどちらを重く見るかが、判断の分かれ目です。

9月の投資主体別の売買動向が発表されました。外国人は3200億円の売り越しとなりました。外国人の売りを吸収すべき今の主体は信託銀と投信の2つですが、金融法人の買い越しが1800億円、投信が900億円で、合計2700億円。3200億の売りにはやや不足し、結果9月の相場は安かったわけです。

10月に入ってもなお外国人は売り越し基調ですが、10月からは郵貯の大量償還が始まります。この分投信部門の買い越しは大きくなるはずです。また持合い解消売りが減った分だけ、金融法人部門の買い越し額が増加しますから、9月程度の外国人の売り越し額なら、十分にこれを消化できます。

すでに米国景気に左右される半導体関連株の株価下落は大きく、かなりこの面は株価に折り込まれました。米国がこけたら日本もまたこけるのではないかと心配がでていますが、米国景気に左右されない内需のIT分野はまだ多く残っています。

超高速ネットの構築は政府主導でなされますから、光通信関連(光ファイバー・WDM・光ファイバーの敷設)は内需株というわけです。ドコモはAOLと提携して、iモードを武器に世界の携帯市場を席巻するかの期待もあります。あるいは最近人気しているデジタル家電は日本が得意な分野であり、これからの市場です。

こういったことを考えあわせると、NYが下げたから日本株も下げるという心配はそれほど過敏になることはないのではないか。内需に目を向ければ結構投資できる銘柄があるのでは、と思っています。


(00.10.10) 15827(-166) 4.6億株


週末から週初のNYは10596(-128)→10568(-28)と下げ、ナスダックも3361P(-111)→3355P(-5)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り4470万株・買い2560万株で、-1910万株の大量の売り越し。

休みの間に米国株も大幅安をしており、ただでさえ元気がでないところへ、今日はいろいろな悪材料がでました。

まず第一は、危ないといわれ続けていた千代田生命が休みの間に破綻。関係先の東海銀が555円(-7)となると、UFJグループの三和銀が926円(-14)、東洋信が411円(-7)。千代田が大株主のあさひ銀が439円(-22)。UFJでないあさひ銀が一番割りを食いました。

ついで、先週来ダイエー社長のインサーダー取引疑惑が報道されていましたが、社長・副社長は辞任し、ダイエーの再建が疑問視され、ダイエーは256円(-29)と新安値を更新。

ソフトバンクは、保有していたエイブル株を全株売却し、今期193億円売却損を経常すると報道され、ソフトバンクの保有株の含みを武器とする経営のやりかたに、危ないと感じた向きが売ってきて8670円(-680)へ下落。

ソフトバンクは4月の権利落ちによって株価が20000円以下になりましたが、10000円あたりから信用の買い残が膨れあがっています。10000円を割り込んできたいま、信用の買いは投げさせられるわけで、先の安値7820円は下値のメドにはならないようです。

光通信はナスダックに子会社のクレイフィッシュを公開したときに情報を十分に公開していなかったと、米国で集団訴訟がされるとの報道は、少し前からありましたが、今日は申告漏れの報道もされ、3350円(-500)のストップ安比例配分。(余談ながら弊社のHPはクレイフィッシュをサーバーにしていますが、何の不満もありません。)

まあ様々なことがでてきましたが、その割には日経平均・TOPIXの下げはたいしたことはありませんでした。銀行株はみずほHが892円(-20)となり、値嵩株も京セラ16030円(-1060)を除くと小幅安のものが多く、先行きの心配もかなり株価に折り込まれてきた感じです。


(00.10.11) 15513(-314) 5.0億株


NYは10524(-44)。ナスダックも3240P(-115)と大幅続落。ナスダックは下げ止まらず。外国証券の朝方の注文は、売り2510万株・買い1960万株で、-550万株の売り越し。

半導体関連株は寄り付きから激しく売られ、NEC2150円(-120)・富士通2205円(-120)は新安値。半導体製造装置も当然の全滅。ここへ昨日の悪役がそのまま今日も売られ、都銀株は軒並み安、ダイエーは231円(-25)の新安値。ソフトバンク・光通信2970円(-380)も下落。

NTTの130万株公募の値決めが始まりましたが、100万円に決まったとしても、130万株なら1兆3000億円です。ほとんどが市場から調達されるとすれば、NTTのために1兆円の売り物がでます。9月の外国人の売り越し額3000億円どころではありません。買い手がいない中でのこの売りはキツイものがあります。

今週の東洋経済(10/14号)には過激な記事がありました。「携帯電話&ブロードバンドの衝撃」という特集ですが、まあこれを読むとNTTの既存の電話回線網は今後何の役にも立たないことが随所に出てきます。

例えばいまNTTが力を入れているISDNですが、これは既存の銅線を使ったもので、64Kbpsの速度をもっています。非NTTのNCATVを利用すると8倍早い512Kbpsですが、これは全国ネットというわけにはいきません。NTTの回線を借りたADSLによる通信(東京めたりっく)は、25倍早い1.6Mbpsですが、大阪ではその話はとんと聞きません。本当にサービスをしているのか。(韓国はこの方式が普及している)。

これが現状で選択できる通信網ですが、来年4月から本格的な光ファイバーを使ったFTTHが始まります。サービスを提供するのはユーズコミュニケーション(旧大阪有線放送の子会社)で、その通信速度はおどろくなかれ100Mbps。ISDNの1562倍。CD-ROM1枚分のデータが1分で送信できる超スピードです。当初は東京で開始し、2003年には全国主要都市へ、2005年には全国サービス体制となるそうです。(現在有線がいっているところは、簡単に敷設できる)

NTTのISDNはこれでふっとび、携帯以外の通話はFTTHを使ったインターネット電話にとって変わられ、NTTには何も残らない。ということになりかねません。NTTはともかくとして、ネットバブルのときは、プロバイダがどうの、ネットビジネスがどうの、コンテンツがどうの、に注目して株価を舞い上がらせましたが、これからはこれらインフラが注目される番です。


(00.10.12) 15550(+34) 4.7億株


NYは10413(-110)。ナスダックも3168P(-72)と大幅続落。ナスダックは今日も下げ止まらず、3月の5048Pからは40%近くの下げとなりました。外国証券の朝方の注文は、売り2760万株・買い2130万株で、-630万株の売り越し。

米国株安は止まらず、今日もハイテク株は総じて安かったのですが、売られてきた半導体製造関連のアドテスト(+660)・東エレク(+560)が突っ込み警戒から反発し、この2銘柄で日経平均を60円引き上げました。今日の日経平均の+37はこの2銘柄のお陰ですが、心もとないことです。

NTTは1080千円(-40)、ドコモも3080千円(-40)と続落。ソフトバンクは8200円(-380)。ダイエーは216円で寄り付き229円の引け。前日比-2円ですが、ひとまず落ち着いた様子です。

TOPIXに比べて日経平均の動きは悪いのですが、今日は7月31日のザラバ安値15394円を下回り、新安値15932円をつけました(前場)。これによって波動の高値は次々に切り下がり、波動の安値も順調?に切り下がるという、下降トレンドをくどく証明してくれました。

波動を切り下げたことは残念ですが、4月高値を起点にして、5月の15870円が第1段目の下げ、7月末が第2段目の下げ、に続いて今回が第3段目の下げに入ったわけです。中勢上昇トレンドにあるときは「2段下げの3段上げ」、下降トレンドにあるときは「3段下げの2段上げ」というのが標準の相場ですから、最後の3段目の下げ波動になったと考えれば、目先は暗くともその先はトンネルの出口があるわけです。

それにしても日経平均の弱さが目立ちます。TOPIXの7月末のザラバ安値は1419Pで、今日は1454Pと安値更新にはまだ余裕があります。バブル崩壊以来の日経平均の安値は98年10月の12787円でしたが、今日の株価はこの水準よりわずかに21%ほど高いだけです。TOPIXが最安値974Pから50%弱の位置にあることを思うと日経平均は異常です。(98年10月は東京三菱をのぞく都銀は全部危ないとされた時期ですが、ここからタッタ20%しか高くないというのも実態からまるでかけ離れている。)

いまの日経平均を見ていると気分が暗くなりますが、4月の日経225銘柄の入れ替えによる2370円(私の推定)のダメージを元に戻すと、図のようになります。これを見ると随分感じが違います。今日の株価15550円を修正すれば17920円ですから、去年後半の株価水準にあり、大きくみれば18000円〜20000円のゾーン内での動きです。大して下がっているわけではありません。


(00.10.13) 15330(-220) 5.8億株


中東情勢が緊迫化し、原油が急騰したためNYは10034(-379)と大幅続落。ナスダックも3074P(-93)と大幅続落。外国証券の朝方の注文は、売り3080万株・買い2630万株で、-450万株の売り越し。

NYの大幅下落を受けて寄り付きから弱気に傾き、ザラバで15101円の安値を出しました。前引けは15274円。ただ前引け後の立会外取引で1000億円のバスケット買いがあったとかで、この下げは買いのチャンスであるという機関投資家が出てきたため、後場は戻して-220円で終りました。

条件表No.2「日経平均用'96」は9月10月の下げにあっても逆張りの買いマークを出しませんでいたが、昨日の試算では、今日15320円以下で引けると、ひさしぶりの買いマークをだすことがわかっていました。前場は15274円であったので、この時点では買いマークをだしていたので、例のダブルブル(投信)を1単位買いましたが、大引けは惜しいことに15330円で、マークを出すには10円高く終りました。来週買いマークがつくには15160円以下にならねばだめです。

ユーザーから
    @1998年・1999年中の安値と、
    A2000年になってからの安値を比べて
    B2000年の安値の方が高い銘柄
の条件表はどのように設定すればよいのかと質問がありました。

《カナル2》の条件表には、1998年中の安値のように「期日」を指定しての条件は設定できませんが、「期間」を設定することができます。

図は日経平均の週足ですが、2000年のデータは41週前〜1週(今週)です。この間は41週あります。1998年の1月第1週は145週前で、1999年の12月の最後の週は42週前です。1998年1月〜1999年12までは104週あります。 以上のことがわかれば、
    @1998年・1999年中の安値は、145週間の「最小値」
    A2000年になってからの安値は、41週間の「最小値」
を使えば、条件表が設定できます。


条件表の説明です。
    No.2行は最近41週間(2000年)の最小値を計算し
    No.3行は最近104週間(2年間)の最小値を計算し

    No.4行で、1999年12月末時点の最近104週間の最小値を今日現在にもってくるために、41週「先行」させています。(ここがポイントです。)
    No.5行は、今年の最小値と、1998年〜1999年の最小値の差を計算して、差がプラス(2000年のほうが高い)
    No.6行は、順位相関による条件ですが、これは今回の問題とは関係がありません。


(00.10.17) 15340(-172) 4.7億株


NYは10238(+48)は小幅上昇し、ナスダックは3290P(-26)小幅下落。外国証券の朝方の注文は、売り3200万株・買い2250万株で、-950万株の売り越し。 ナスダックはマイナスとはいえ、前日の242P高に比べれば-26Pは軽微な反動でした。株式売買の源泉分離課税方式を据え置くことを検討と新聞で報じられ、まず今日は200円高かと思っていましたが、昨日の戻り売り基調が続いて、次第に値下がり巾を広げていき、昨日の上昇を帳消しにしてしまいました。

悪役は半導体関連とソフトバンク(-800)・光通信(-500S安)。半導体市況が悪化しているといわれる割にはステッパーの受注は好調で、ニコンの来期の販売台数は20%増、キャノンは45%増となる見通し、と報道されましたが、いったいどちらが正しいものか。

高速光通信網の構築は喫緊の課題であり、政府も2005年をメドに世界第1のインフラを整備するの意気込みです。NTTの光ファイバー網の開放に続いて、今日は電力・鉄道の通信施設を開放を決めたと報道。ちょうど日経新聞で古河電の今期の連結益が4.3倍の1500億円になると報じられたことから、電線株・ガラス株・光関連株が上昇しました。古河電(+290)・フジクラ(+47)・三菱レ(+7)は出来高10社に入り上昇。旭硝子(+23)、板硝子(+21)、ノリタケ(+29)、TOTO(+27)。 また機械メーカーは下期に一斉に増産体制をとるとも報道されました。オークマは35%増、日立精機45%増、東芝機械30%増、不二越30%増となかなかのものです。

いまは米国市場の写真相場になって、米国と日本の環境を無視して株価が下落していますが、悲観のしすぎです。十分に成長し、満ち足りた米国と、遅れをとってこれからキャッチアップをする日本を比べれば、今後の成長の余地は日本のほうがずっと大きいはずです。米国のインターネット普及率が50%(世帯)を超えたと報道されていましたが、日本はまだ20%。その分だけ成長できるわけです。CATVに遅れた分だけ、一気に高速光通信網ができるわけです。


(00.10.18) 14872(-467) 5.6億株

NYは10089(-149)、ナスダックも3213P(-76)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り2890万株・買い1500万株で、-1390万株の大量売り越し。

半導体関連は売りに売られ、アドテスト(15300円)は-2000円のストップ安。京セラ13750円(-930)、東エレク9050円(-750)と大幅下げ。ソニーは9610円(-400)と10000円割れ。光通信2495円(-55)、ソフトバンク7500円(-450)と新安値。

思い出せば99年2月には、98年10月の安値から立ち直ったばかりの時期で、10000円以上の銘柄は4〜5銘柄にしか過ぎませんでしたが、その1年後の今年2月には50銘柄ほどに増えていました。それから8か月経ったいまは30銘柄ありません。99年に急速に株価のバブルが起き、先を争ってこれら銘柄を買い込みましたが、いまは吐き出さざるを得ない状況になり、その終息期にあるかのようです。個人投資家はとっくに投げていますが、早くから買っていた外国人が4月から売り始め、どうも投信も処分し始めたのではないかの感じです。

今日は高値と安値の巾が492円の長大陰線になりました。8月末の波動のピークからの下げでは最大の陰線です。図は450円巾以上あった陰線の日ですが、今回はこの中でも最大の値巾です。8月ピークから下げ続けて今日で36日目にして最大の陰線をつけてきたのですから、弱気が弱気を誘い、不安感一杯で投げてきているわけで、セリングクライマックスが近いのかなという感じです。 今日の売買代金はどれほどになったのでしょうか。昨日は6400億円でしたが、1兆円を超えるようだと、投げたなあとなりますが。

日経平均のグラフでは月曜日に陽線を出し、火曜日から再度下落になっていますから、月曜日は下げの中間点と考れば、あと2〜3日は下値に届かないようです。ただTOPIXは、8月以来初めての逆張りの買いマークを出しました。

買いマークがでても今は下げ相場ですから、1回で買いが決まるというわけにはいきません。図でみると、aが2日、bが3日、cが2日、dが2日となっています。dは早めに出ていますが、2回目からは当面の底打ちの可能性が高くなってきます。


(00.10.19) 14811(-61) 4.7億株


NYは9975(-114)、ナスダックも3171P(-42)と下落。NY株の10000ドル割れは朝からテレビの一般ニュースとしても報道していましたが、安値から300ドル戻した上大商いであったそうですから、当面の安値は出したようです。外国証券の朝方の注文は、売り3370万株・買い2570万株で、-800万株の売り越し。

米国株は寄り付きに急落したものの、ここからグングン戻って引けたために、朝方の寄り付きは高く始まりました。昨日S安だったアドテストは業績の上方修正が伝えられ、一時+690円高となりました。しかし2001年3月期の予想連結純利益450億円は上振れする公算があるというものの、450億円の数字自体は会社情報などに掲載されているもので、目新しいものではありませんでした。結果、15990円まで戻ったものの、ここから下げて14600円(-700)と新安値を更新。今日の株価では連結PERは32.3倍です。30倍にはもう少しです。

昨日の売買代金はいかほどかと注目していましたが、8000億円弱で、思ったほどではありませんでした。大投げというには不足でした。NTTは100万円を割って990千円(-60)。ISDNに拘泥していては通信インフラの負け組の烙印が貼られそうです。一方世界に雄飛するはずのドコモも3010千円(-110)とさえず。

グラフですが、TOPIXは昨日に引き続いて、逆張りの買いマークをだしました。明日は1389P以下の終値にならないと買いマークはでません。だいたい今日が最後の買いマークになったようです。日経平均は明日14871円以下で引ければ、買いマークがでます。


(00.10.20) 15198(+387) 5.2億株


NYは10142(+167)と反発。ナスダックはサンマイクロ・ノキアの好決算から一転強気になり3418P(+247)と大幅上昇。外国証券の朝方の注文は、売り2530万株・買い2420万株で、-110万株の小幅売り越し。

携帯の成長が頭打ちということでノキアは7月末に1日で$55.8から$41.06へ急落し、今月に入って瞬間に$30を割っていたようですが、昨日は$38.1へ戻りました。発表された7-9期の業績は、売上が前期比50%増、最終利益が40%でしたが、携帯といい半導体といい、よほど先の予想で米国株価は動いています。

米国高を受けて日本株も急上昇。前場15314円までありましたが、後場に協栄生命の破綻が報道され、少し水をさされて+387円で終りました。主役は半導体関連株と携帯関連株。携帯関連の京セラは14120円(+1020)、松下通15310円(+1050)と大幅高。NEC・富士通・三菱電も半導体+携帯端末で上昇。ドコモもNTTが1010千円(+20)と戻りが鈍かったのに比べて3120千円(+110)と上昇。

日経平均・TOPIXは昨日まで当面の安値圏にあると多数が思っていましたが、海外高をきっかけにようやく持ち直しました。今日の米国は昨夜の反動安もあり得ますが、GLOBEXは小高いようなので、まずは一安心の様子です。

今日の上げの主役は値嵩株でしたが、これらはこれまで下げてきた反動高ですから、上昇の持続は期待できません。新しい主役がでてきて欲しいところです。今日マザーズに上場したスカパーは320000円の公募価格を割る295000円で初値をつけ、引けは255000円のストップ安比例配分。昨年秋から今年2月まで遠い将来を先取りしてネットバブルとなりましたが、これに懲りて足元の業績が悪いものは将来を託せないという判断でしょうか。テレビでみたホンダのロボットには感心しましたが、これでは材料にならないのが今の相場です。弱気に過ぎます。

日産はリバイバルプランが結実したようだの思惑で、出来高トップの670円(+17)。重厚長大メーカーは98年に非情のリストラを決意し、手を打ってきたはずですが、外資の傘下に入った日産だけが「リバイバル」するとは、ダイエーのていたらくを想い合わせて、ちと寂しい気がします。


(00.10.23) 15097(-100) 4.3億株


先週末のNYは10226ドル(+83)と続伸。ナスダックも3483P(+64)と続伸。外国証券の朝方の注文は、売り2750万株・買い1690万株で、-1060万株の大幅売り越し。

NYは続伸となって、目先の底値が確認されました。米国はソフトランディングをしているところで、日本のように暴落をしないだけよほどましです。これを受けて日本市場も続伸かと思っていたところ、寄り付きは悪く、後場に入ってもじり安でした。

外国人の売り越しが続きます。日曜日はたいてい朝7:30から報道201を見て、9:00から日曜討論をみて、10:00からサンデープロジェクトを見て、とテレビを見ているのですが、参院比例代表についてのやりとりで30日も臨時国会を空費するありようを見せられては、テレビを見る気もしませんでした。歳費をもらいながら、自分たち国会議員の身分について、のうのうと審議(審議拒否)して、仕事をしていますというのは、どこにも通用しません。外国人投資家も、日本の将来を考えることなく、わが身のことを国会ですったもんだする日本にあきれ果てているのでしょう。

NTTは今日の終値で公募価格が決まりますが、979千円(-31)の引け。NTTは高速ネット網に対して圧倒的に有利な立場にありますが、ISDNという時代遅れの商売に拘泥していては、未来はありません。成長性が失われた公共事業会社は、東電が額面の5倍の2550円であるように、額面の何10倍も買われることはありません。NTTはこのままでは500千円がせい一杯の株価になりかねません。そういえば、バブル崩壊直後の82年8月には453千円がありましたが、このままではこのあたりの値段が当たり前になります。


(00.10.24) 15148(+50) 3.8億株


NYは10271ドル(+45)と小幅続伸。ナスダックは3468P(-14)と小幅下落。外国証券の朝方の注文は、売り3120万株・買い1880万株で、-1240万株の大幅売り越し。連日の1000万株の売り越し。

中間決算の発表が増えてきました。全体的には大半が増収あるいは増益で、まず業績はしっかりしているといえます。今日の日経新聞の見出しをざっと見ただけでも、花王の連結営業益が14%増(2円増配)。日立電線の税引き益は2.6倍。精工技研65%増益。TBS連結純利益最高。住友販売の経常益が最高。と悪いところはありません。

それにもかかわらず、今日の相場は出来高も薄く、見送りとなっています。米国景気が頭打ちになれば、今の業績は維持できないということなのでしょうか。しかし、花王にしてもTBSにしても住友販売にしても、おそらくは日立電線とて内需株です。アメリカがこれら会社の収益に影響するとは思われません。どう考えても、この弱気の相場は腑に落ちません。やはり外国人の売りが気を萎えさせているのか。

公正取引委員会がNTTを調査、と報じられました。この11日に東京めたりっくのADSLとusenのFTTHについて週刊東洋経済の記事を引用しました。ASDLの東京めたりっくは大阪では聞いたことがないとも書きましたが、そのはずで、NTTはADSLの新規参入事業社に対して、いろいろな意地悪をしていたのですな。日本一の大企業らしからぬことです。

まあNTTが日本のインターネットの普及を遅らせている最大のガンであるといわれかねず、ちょうど10月26の売りだし価格が94万9000円と決まりましたが、公募分30万株の3000億円弱を光ファイバー網以外のことに使うようなら、食い逃げ増資ともいわれます。

それにしても公取委が乗り出してくるのですから、政府の高速通信網を構築する意気込みは本物です。昨日・今日の弱相場のなかでも、古河電・住友電・フジクラといった光通信関連や協エクシオの設備工事会社が新高値をとっているのは当然です。


(00.10.25) 14840(-307) 4.6億株


NYは10393ドル(+121)と続伸。ナスダックは3419P(-48)と続落。外国証券の朝方の注文は、売り2710万株・買い1740万株で、-970万株の大幅売り越し。 値嵩株が売られ、TDK(-510)、松下通(-520)、アドテスト(-1150)、東エレク(-460)。GLOBEXで光通信関連株が急落したため、東京市場でも光ファイバー関連株が大幅下落となりました。古河電は3050円(-500)円のストップ安比例配分。売り561万株が残っているようですが、さあ今夜落ち着いて考えて、明日はどうなるのか。

フジクラは954円(-132)、住友電1999円(-81)、板硝子1785円(-130)と、光通信関連株は、半導体・ネット関連がこけた今、唯一の希望がもるテーマですが、これがダメとなれば相場へのダメージは大です。

とはいえ光ファイバー網はまず国内に敷設するのですから、先日もいいましたが内需株の側面があります。松下通が今のところ世界では異端のドコモ用の携帯電話を売って大きな利益をだしたように、光ファイバーの需要を国内だけに限っても巨大な商売ができます。海外の株価にこれほど影響されなくてもよいはずです。

昨日の公取委のNTTへの調査に引き続いて、今日は郵政省が、市場支配力の強い企業を規制する「ドミナント規制」を導入して、通信市場での競争を促す。と報じられました。対象はNTTグループでKDDIへは規制緩和。


(00.10.26) 14858(+17) 5.4億株


NYは10326ドル(-66)と反落。ナスダックはノーテル・ショックで3229P(-190)と急落。外国証券の朝方の注文は、売り4030万株・買い1450万株で、-2580万株の大幅売り越し。

昨日のGLOBEXの流れのとおり、ナスダックは半導体・光通信関連株が大幅下落をして-5.5%の急落となりました。東京の寄り付きは光通信関連株へ大量の売りがでて、前場では14577円(-268)のザラバ安値。古河電は前場で一時ストップ安2550円をつけましたが、フジクラ944円(-10)が戻ってくるにつれて、狼狽売りが消えていき、2680円(-370)で終りました。

住友化と三井化が統合と報道されました。住友銀とさくら銀の合併から住友と三井はいっしょになる方向のようです。住友化519円(+8)、三井化520円(+11)とともに上昇。統合すれば三菱化357円(+6)を抜いて国内トップ、世界6位だとか。統合といえばUFJの三和銀942円(+17)、東海銀575円(+21)、東洋信託425円(+11)が揃って上昇。みずほも一時は790まで売られたものの809千円(+14)と上昇。

日経平均は、1992年・1995年・1998年に続いて15000円を割り込んでしまいました。図に見るように15000円割れはボトム圏になっていますが、今回は4月の日経225銘柄の入れ替えで、過去の日経平均と同じに扱うわけにはいきません。4月以降の日経平均は、それ以前のものより2370円ほど不当に安くなっていますから、今日のザラバ安値14577円は4月以前の16947円(約17000円)に相当します。

日経平均の15000円割れというだけでは、底打ちの根拠とはなりません。TOPIXでいうと、92年の安値は1096P、95年は1181P、98年は974Pで、いまは1407Pですから、過去の底値圏からは遥かに上位にあります。1998年を10年級の歴史的な安値として、いまは大きな上昇トレンドに乗っていることは明らかです。

今は10年級の上昇トレンドの中での「初押し」のようなものだと思っていますが、当面の6か月から1年くらいのことを考えると(これは中勢波動に相当するのですが)、図のようになります。

4月の高値20833円Aをピークにして、A→B→C→D→E→Fと小勢波動を連ねてきたのですが、Bが1段目の下げ、Dが2段目の下げ、Fが3段目の下げとなります。中勢波動としては、3段下げで十分です。強い相場のときは3段上げの2段下げ、弱い相場のときは2段上げの3段下げが普通です。

すでに青○の日から3段下げに突入していますから、いつ止まるのかだけが焦点です。止まれば3段下げの後ですから、その後はまず2段の上げがあると予定できます。


(00.10.27) 14582(-276) 5.0億株


NYは10380ドル(+53)と小反発。ナスダックも3272P(+42)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3510万株・買い2170万株で、-1340万株の大幅売り越し。

ノーテルショックで大幅下げをしてナスダックでしたが、JDSユニフェーズは増益決算を発表し、光通信関連のショック安は当面ひと安心となりました。これを受けて古河電は寄り付きは買い気配で始まりましたが、昨日発表されたソニーの中間決算は営業減益で、ソニーは10000円を割れて大幅安の9570円(-780)、業績の下方修正かと報じられたTDKは、10700円(-1560)となって、市場の気分を暗くしました。

光通信関連(WDM)株が、古河電2860円(+180)、フジクラ971円(+27)、住友電2020円(+62)と戻り歩調となって、このテーマはどうにか相場のリード役の座を守りました。昨日上昇した三井化543円+23)、住友化537円(+18)も続伸。

一方で千代化が41円(-24)と急落。フジタ30円(-4)、青木建24円(-3)、サカイオーベ78円(-9)、赤井電10円(-1)と信用不安のある銘柄が下げ、株価はどんどんゼロへ近づきます。年内にこれらのうちから消えてしまう銘柄がでて、信用不安のマイナス材料になるのでしょうか。

日経平均・TOPIXともに終値ベースで新安値を更新しましたが、日経平均の週足は逆張りの買いマークを出しました。日足においても月曜日の終値が今日の終値14582円より安いと、来週早々に買いマークが出ます。グラフではこの下げ波動は最終局面にあると思っています。

図はTOPIXの月足ですが、今年の高値Gの1757Pは、その前の波動のピークE1725Pを上回って、上昇トレンド入りを表明しています。今はこの後の調整であり、「初押し」の局面にあるということは、昨日も述べました。


(00.10.30) 14464(-117) 4.2億株


米国の7-9期GDPは+2.7%とソフトランディングの路線に沿って着実に沈静化したきていることが確認され、NYはこれを好感して、10590ドル(+210)と上昇。ナスダックは3278P(+6)とわずかに反発。外国証券の朝方の注文は、売り3410万株・買い2140万株で、-1270万株の大幅売り越し。

アドバンテストの中間決算は連結純利益が前期比3倍になったと発表され、朝方は買い気配となっていましたが、今期はよしとしても来期の見とおしは横ばいのようで、結局は14010円(-290)円と反落してしましました。成長性を買っていた企業は成長が鈍化するだけで、大幅に下げます。いまの値嵩株の大幅下落は全部成長力の鈍化が嫌気されています。

今の東証1部の連結PERは37.81倍ですが、これよりPERが低いから割安、高いから割高とは単純にはいえません。

簡単な話で、成長性がないA社があって、PERが20倍に買われているのが妥当であるとしましょう。1株利益が25円であれば、この企業は25円×20倍で500円の株価が妥当です。

一方B社は毎年10%ずつの成長をするなら、3年後は1.1×1.1×1.1=1.33倍に利益が拡大します。今は同じく1株利益が25円であっても、3年後には25円×1.33=33.2円になります。3年後に成長が止まるとしても、成長しない企業はPER20倍ですから、33.2円×20倍=664円に買われます。これを先取りして現在664円に買うなら、PERは26.5倍です。毎年10%成長する企業は伸びない企業よりPERは高く買われます。

同じように毎年20%成長するC社は、1.2×1.2×1.2=1.73であるので、PERは34.6倍に買われてよいのです。(20倍×1.73=34.6)。30%成長するD社は1.3×1.3×1.3=2.20であるので、PERは44.0倍に買われてもよく(20倍×2.20)、50%成長するE社は1.5×1.5×1.5=3.37であるので、PERは67.4倍に買われてよいのです。(20倍×3.37)。

値嵩株は毎年30%とか40%の成長を見込んで高いPERに買われてきましたが、30%の成長が20%に減速することで、ひとつ下のランクのPERでしか買われなくなります。44倍(30%成長)に買ってもよかった銘柄が、34.6倍(20%成長)とか26.6倍(10%成長)で当然となります。PERが44倍から34.6倍や26.6倍に下がれば株価は当然に下落します。

日経平均は2か月ぶりに買いマークを出しました。この下げ波動の最終局面であると、何度も思ってきましたが、ようやくそれらしいはっきりとした兆候が出現しました。


(00.10.31) 14539(+75) 5.6億株


NYは10835ドル(+245)と大幅上昇。一方ナスダックはシスコやJDSUなどが先導して下落し、3191P(-86)と大幅安。ニューエコノミーからオールドエノミーへの回帰です。外国証券の朝方の注文は、売り3400万株・買い2190万株で、-1210万株の大幅売り越し。

成長率を買ってきたナスダックや国内の値嵩株はPERが60倍・80倍・100倍まで買われていましたが、成長率が鈍化するに従って、並のPERへ戻ろうとしています。並のPERは20倍・30倍のレベルですから、高値から半値・1/3、キツイものは1/5となるのでしょう。

それに比べてオールドエコノミーは、もともと成長率で買われていないので、これまでの成長率より高い伸びをすれば素直に買われます。松下は好決算(営業益53%増)を発表して、3170円(+110)と上昇。出来高も1600万株で第3位。1位は今期2500億の黒字になると業績を上方修正した日産自で、4100万株の商いで749円(+65)。つられて日産ディ100円(+11)、日産車168円(+17)と上昇。

少しずつ内需株に買いの手が入るようになりました。不動産・銀行が高く、鹿島建・新日鉄も小幅上昇です。電線株もナスダック安のわりには、古河電(+15)、住友電(+22)、フジクラ(-16)と下げていません。国内もオールドエコノミーの復権の兆しです。


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