日経平均をどう見たか・判断したか (00年9月)

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(00.9.1) 16739(-121) 6.3億株


NYは11215ドル(+112)。ナスダックは4206P(+102)と上昇。金融株がM&Aの思惑で上昇。外国証券の朝方の注文は、売り2920万株・買い2850万株で、70万株の売り越し。

8月第4週の外国人の買い越しは2400億円となり、銀行の2100億の売り越しを吸収したようです。しかしその外国人も今週の寄り付きのオーダーを見る限りでは、売り越しないし見送りになっており、日経平均が反落している要因です。朝方は米国高を受けて、プラスで始まったものの値嵩株は次第にマイナスへ変わり4連続陰線となりました。

熊谷組が4500億円の債権放棄を要請。同時に2:1の減資をし、鹿島建に支援を打診。と報じられました。大口貸し手の住友銀は1340円(+20)、さくらは799円(+5)、と懸念材料が出尽くしのほうを評価してプラスになり、支援を要請された鹿島は寄り付きこそは売り気配で始まったものの、最後には325円(+8)とプラスとなりました。本体の熊谷組は42円(+1)と変わらず。

一方みずほGは大幅安で興銀782円(-28)、第一勧銀780円(-29)、富士銀780円(-31)となって、株価はさくらに負け、住友銀・三菱銀の6割になってしまいました。9月21日にみずほが上場し、3行は上場廃止になりますが、おそらくは4月の日経平均の入れ替えと同じ現象が起こっているようです。すなわち日経225からはずされるのが確実なので、いまのうちに売却しておこうということです。 あるいは3行を共通の取引先としている企業は、3行分の株式を持合いする必要はなく、余分な株式の持合いを解消する売りが出始めていることもあるのでしょう。当分は3行の株価はさくら銀に負けるようです。しかしここからの下げは需給によるものですから、他行に比べればどんどん割安になっていくので、買いのチャンスになるだろうと思います。

日経平均は順調に調整をしているといえます。できれば9日順位相関がマイナスになり、25日平均線(今日は16322円。1日に20〜25円ずつ上昇している)まで下げればわかりやすいのですが。


(00.9.4) 16688(-51) 5.0億株


NYは11238ドル(+23)。ナスダックは4234P(+27)と小幅上昇。外国証券の朝方の注文は、週明けや今夜のNYは休場ともあって、売り2530万株・買い1860万株とオーダーは少なく、670万株の売り越し。 先週と同じ動き。値嵩株はまちまち。みずほGが今日も続落し、興銀735円(-47)、第一勧銀731円(-49)、富士銀734円(-46)。コンビニ・小売も連日の新安値を更新。セブン5990円(-340)、ヨーカ堂4860円(-140)、ローソン4850円(-240)。 一方では業績の上方修正がでた神戸鋼が71円(+5)、日立1264円(+24)。光通信関連の三菱線389円(+58)、住友鉱628円(+23)と新高値。

日経平均は5連続陰線となりました。今週末は先物・オプションSQですが、このあたりで調整がおわるのかと思っています。

ご相談があります。と《カナル1》のユーザーから電話から電話がありました。 図のように、赤線(17日順位相関。図はカナル1の条件表No.2を使って描画。)が-80の位置になったときに買いと決めているが、いまくいったり、ダメだったりして、だいたい5分5分の勝率なのだが、どうしたものでしょうか、ということでした。

この方法は、17日順位相関を使っているので、17日程度の波動をとらえようとしています。目先波動の逆張りをしたいわけです。図ではabcdefの箇所で17日順位相関が低くなっていますが、どれを捨ててどれを採用するのかを、はっきりしていないのがこの方の悩みの原因です。 答えたことは、
  1. 逆張りは上昇波動の銘柄について行うものです。

  2. 上昇波動かどうかは、端的には200日線が上向いていること(または株価が200日線より上にあること)をまずチェックして下さい。

  3. お手持ちの東京海上は、200日線がイから下降を始め、ロで数日上昇したものの、株価が200日線を割り込み、再び200日線は下降に入っています。

  4. 200日線の向きは、その企業の業績を示していると考えてよく、200日線が下降(業績予想が芳しくない)している銘柄は、逆張りをしてはいけません。
などといいました。

上昇波動かそうでないかを判断しておくことが何よりも肝心です。200日線を手がかりにしてもよいし、波動の切りあがり・切り下がりで判断すればよいのです。

200日平均線が上向きそうか、そうでないかは、今日の株価と201日前の株価を比べると見当がつきます。図のように左向きスクロールバーをクリックして、「数値表示」をして下さい。No.欄が201になるようにします。図では99年11月11日が201日目で、その終値は1343円です。

今日(1日目。No.欄は1)の終値は、上図でみると1068円でしたから、200日前の株価から270円余り下落しています。平均線が上向くためには、200日前の株価Aより今日の株価Cが高くないといけません。東京海上の200日平均線はまだまだ上向きそうにありません。したがって当分は逆張りができる状態にはなりません。

いつ200日線が上向きそうかというと、現在の株価水準が同じと仮定すると、これと同じ水準はBです。Bはだいたい150日前ですから、あと50日ほどたてば、200日線が上向く可能性がでてきます。(株価が下落すれば当然上向かないし、株価が上昇すればより早く上向く)このようにして、上向く時期を推測しておけばどうでしょうか。


(00.9.5) 16452(-235) 5.2億株


NYは休場。外国証券の朝方の注文は、売り2540万株・買い1910万株と、630万株の売り越し。 NYが休場とあって、手本がないためか値嵩株は概ね低調。大型株は持合い解消売りに値を下げ、活気のない相場が続きます。突っ込んだブリヂスが1338円(+138)と反発。富士銀も737円(+3)と今日は値を留めました。

10月2日に日経225の定例の入れ替えがあり、だいたい10〜15銘柄が入れ替えになるようです。すでに外れる銘柄や採用される銘柄の候補がとりざたされていますが、4月の入れ替えの影響が強烈であっただけに、途中で日経平均の構成銘柄が変わることを嫌って、今度のSQでは裁定取引はロールオーバーするものは少ないのではないか、といわれています。

ほとんどの裁定取引は、現物を買い・先物を売るサヤとりです。通常はSQ前に、買い持ちの現物株を売ることなく、9月物の先物から12月の先物に乗り換え(ロールオーバー)ますが、今回は銘柄の入れ替えの影響を嫌って、現物売り・先物買いの手仕舞いをしておいて、新しい日経225が決まったあとで、新たに現物買い・先物売りの裁定を組む動きがでるのではないか。となれば今度のSQの売り圧力は非常に大きく、結構な日経平均の値下がりを引き起こすのではないか、との恐れがあるわけです。

まず今週末のSQまでは日経平均は上げそうにありません。これを過ぎればあとは9月20日くらいまでには、持合い解消の売りも峠を越え売り圧力も減るはずですが、10月初めの日経平均225の入れ替えが済むまでは、積極的な動きにはならないかも知れません。

新規募集の投信に付き合ってくれと頼まれて、まあお付き合いもしておこうと、最低単位を買ったのが7月の末でした。金額も金額なのですっかり忘れていましたが、先日その営業マンがやってきて、値上りしていますの言。

買った投信はニッセイ投信の「より獲り実獲り」という日本株を組み入れたオープンでしたが、どれどれと新聞をみると、10000円の募集価格が10578円になっています。だいたいにおいて投信は儲からないものと理解していましたが、1か月で6%弱の値上りとは意外なことでした。

投信がうまくいくかいかないかは、運用の腕前よりも、要は設定時期にあるようです。図のBは「より獲り実獲り」が設定されたところです。2月初めに1兆円ファンドと騒がれたノムラの「日本株戦略ファンド」はAのところで設定され、いまは10000円が8221円(9月3日)です。投信は日経平均が大下げをした時期に募集したものに限る。というのが今日の結論です。


(00.9.6) 16399(-52) 5.2億株


NYは11260ドル(+21)と小幅続伸するも、ナスダックは4143P(-91)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り3510万株・買い1890万株と、1620万株の大幅売り越し。

投資主体別では、銀行・事業法人は持合い解消で売り越し、投信はひところのような大量募集がなく音無し、外国人も9月にはいっては朝方のオーダーが連日の売り越しとなっているように、買い手不在の状況となりました。

業績の上方修正は毎日発表されているのに、その銘柄だけが短期間買われておしまいといったふうです。需給がよければ、1つの銘柄の上方修正が、他の銘柄の連想買いを引き起こし、業種全体が活況になるのですが、今は@SQ、A9月中間決算へ向けての持合解消売り、B10月初めの日経225の入れ替え、などの需給悪の要因があって、そうはなっていません。 しかし10月初めに至れば、好業績であまり買われていなかった分だけ、相場を押し上げることになるのではないか、と思っています。それにしても外国人の消極的なことはどうしたことでしょう。

日経225に新しく採用される候補銘柄が報じられています。主なものでは、金融では東洋信・横浜銀・クレディセゾン(みずほ3社が除外になるので)、薬品では藤沢薬・大正薬、小売ではダイエー・高島屋・マイカル、建設では積水ハ(除外候補は飛島建・鉄建)、陸運ではヤマト運(除外候補は京王・京急)、ソフトバンクやセコムも採用候補とかで、この2つは今日は上昇。

候補銘柄をみると、東洋信387円・横浜銀466円・ダイエー290円・高島屋711円・マイカル285円と株価の低いものも多く、高いものでもソフトバンク13990円・セコム8110円を除けば、ヤマト運2440円・クレセゾン2655円・藤沢薬3700円・大正薬3080円・積水ハ1075円で、除外銘柄と採用銘柄の株価の差は、4月のときに比べてそう大きくはありません。前回の入れ替えの影響はマイナス2370円と推定していますが、この顔ぶれならマイナス500円も影響はないだろうと思われます。


(00.9.7) 16300(-99) 5.4億株


NYは11310ドル(+50)と続伸するも、ナスダックは4013P(-129)と連日の大幅下落。外国証券の朝方の注文は、売り3080万株・買い3050万株となって、30万株の小幅売り越し。9月に入って初めて3000万株の買いが入り、期待を持たせます。

昨日と同じ動き。ナスダック安を受けて半導体関連は値を崩しました。東芝955円(-28)、富士通2885円(-85)、アドテスト(-590)、東エレク(-300)。225採用候補のヤマトは(+135)、藤沢薬(+250)、積水ハ(+24)。ドコモは3080千円(+100千)と4日連続の大幅続伸。みずほGは後場に入って急反発し、富士銀は776円(+47)。

9月SQの最終売買日でしたが、どうやら大波乱のSQは避けられるようです。昨日今日で、かなりのロールオーバーが進んだようで、日経先物は16450円と現物の16300円に対して+150円のサヤを見せています。TOPIXも先物は1490Pと現物の1486Pより高くなりました。

日経平均は8連続陰線になり、目先の波動の極限ちかくにあります。下落のメドとして、当初は25日線の16300〜16400円あたりを思っていましたが、昨日25日線を下回り、今日も続落となりました。25日線は下値の支持線とはなりませんでした。

ザラバベースでは、7月末のa(15394円)からb(17210円)まで1816円巾の上昇をしましたが、この半値押しの水準は16302円でした。終値ベースではA(15667円)からB(17181円)まで1514円巾の上昇をしましたが、この半値押しの水準は16424円でした。今日は16300円(安値16243円)となって、終値ベースの半値水準を下抜き、ザラバベースの半値水準になっています。

半値押しで止まれば、この相場は強いということになります。ただ9月後半までは持合い解消売り、明日のSQ、日経225入れ替え、などまだ需給面が弱いので、半値押しで下げ止まりとはならず、2/3押しを考えておいたほうがよいでしょう。ザラバベースでの2/3押し水準は15999円。終値ベースでの2/3押し水準は16171円です。下げてもあとわずかです。


(00.9.8) 16501(+201) 9.0億株


NYは11259ドル(-50)と反落し、ナスダックは4098P(+85)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り2940万株・買い2970万株となって、30万株の買い越し。

SQは波乱なく通過しました。これで残りの需給の懸念は、9月中間決算へ向けての持合解消売りと、10月2日の日経225の入れ替えの影響だけになりましたが、その日経225の入れ替えは、日経新聞によると、6銘柄だそうです。

この入れ替えも一時にではなく、9月22日に(横浜銀・東洋信・新光証)が(興銀・第一勧銀・富士銀)と入れ替えられ、9月26日に(アルプス)が(KDD)と入れ替えられ、10月2日に(みずほ・セコム)と(鉄建建・日証金)が入れ替えられるといったふうで、定時の入れ替えは2銘柄にしかすぎません。

噂されたヤマト運・藤沢薬・積水ハ・ソフトバンクは採用されず、事前に騒いだ割には意外になことになりました。まあ4月の入れ替えが恐ろしいばかりの影響があったので、日経新聞もかなり慎重になったのでしょう。これだけの入れ替えでは、ほとんど相場に対する影響はありません。これによって悪需給は持合い解消売りだけになりました。

日経平均は前場に一時マイナスとなったものの、その後上昇し16500円まで戻ってきました。目先波動の安値は今日のザラバ安値16239円であったようです。TOPIXは昨日に続いて上昇し、7連続陰線からの立ち直りが顕著となりました。再度の75日線(1532の水準)への挑戦が始まります。TOPIXを追うようにして日経平均も明るさを増すようです。需給悪のなかであまり株価に反映されなかった業績上方修正銘柄(半導体・WDM・電子部品)がやはり主力に。


(00.9.11) 16130(-370) 5.4億株


NYは11220ドル(-39)と小幅続落。ナスダックは3978P(-119)と大幅下げ。外国証券の朝方の注文は、売り1930万株・買い2120万株となって、190万株の買い越し。

SQが終り、さああとは9月末までの持合い解消売りをしのぐだけ、というはずでしたが、小安く寄りついたあとは値を崩し、後場に入ると下げ巾を拡大、8月3日以来の300円超の下げ幅となりました。

朝方発表された4-6月期のGDPは、前期比+1.0%、年率4.2%とよいものでしたが、これは少しも響きません。土曜日の日経新聞に、「会計士協会は9月中間期より、株の益だしクロスの損益計上を禁止の方針」と、発表されました。ちょうど持合い解消売りが最大の関心事になっていたときだったので、クロス取引がだめ→持合い株の売り切り、と一層の需給悪を連想させました。これが今日の下げの大きな要因でしょう。(いまは悪いことばかりを思っており、あとから振りかえれば馬鹿な時期でしょう。)

日経225から除外される鉄建は90円(-9)、日証金は500円(-78)と大幅下落。新規採用される新光証は405円(+27)、横浜銀は499円(+16)、東洋信は387円(-6)と小幅高。採用されると言われていた積水ハは1054円(-38)、藤沢薬3800円(-230)、大正薬3050円(-260)、ヤマト運2495円(-105)とこちらも失望売りがでました。

日経平均は先週のSQの日にザラバ安値16239円を出し、目先の安値を出したと思っていましたが、今日の大幅下落で安値16089円をつけ、SQの日の陽線はいとも簡単に打ち消されてしましました。となると、SQの陽線は17210円からの下げの中間点であると考えなければなりません。

17210円→16239円までは971円の下落ですから、SQの高値16540円から-971円を引いた15569円が下値の目安になります。7月31日の安値が15394円ですから、波動を切り下げるわけではありませんが、15569円まで下げるとするならば、なお時間をかけねば反発の時期がこないことになって、面白くありません。


(00.9.12) 16040(-90) 4.9億株


NYは11195ドル(-25)と小幅続落。ナスダックは3896P(-82)と大幅続落。外国証券の朝方の注文は、売り2910万株・買い1640万株で、1270万株の売り越し。

持合い解消売りに逆らって買う勢力はなく、出来高が細い中値を下げました。前場は15885円の安値を出しましたが、これは中間決算のために先物へヘッジ売り→先物安→先物と現物が逆サヤ→裁定解消売りで現物安、の連鎖が起こったようです。後場は押し目買いが入って一時はプラスになったものの、しまいは売り直されてマイナスで引けました。

業績がダウンした富山化499円(-100)、電気興851円(-100)、日栄867円(-93)は大幅安。原油高をはやして、帝石が462円(+22)、Jエナジが130円(+7)と上昇。しかし日石三菱は660円(-11)と石油株が全部上昇したわけではありません。

持合い解消売りが低位・大型株の値をじりじりと下げていきます。三菱重は372円(-9)、鹿島は280円(-12)でしたが、持合い解消売りのチャンピオンの新日鉄は192円(+2)と高くなりました。

グラフでは長らく新安値を更新してきましたが、一昨日・昨日・今日の安値は190円で止まっています。安値が3日連続して同じ値段になった足を「三点同事」といっています。意味するところは、誰かが大量(と思われる)の買い指値をしているということで、底値の可能性があります。

もっとも190円で買っている向きが、どれだけ力を入れているのかはわからず、さらなる売りものがでればあっさり190円を撤回する可能性も十分にありますが、この3日の出来高は2200万株・1800万株・1600万株と大きなものであり、この売りに対して190円で買い取ったことは評価できます。解消売りに逆らって買う勢力がでてきたわけです。


(00.9.13) 16190(+150) 5.5億株


NYは11233ドル(+37)と小反発。ナスダックは3849P(-46)と続落。外国証券の朝方の注文は、売り3380万株・買い2290万株で、1090万株の売り越し。連日の1000万株超の売り越し。

前場は値嵩株が高く一時は16300円に達したものの、次第に値が崩れていきました。その中で昨日に引き続き原油高をはやして帝石(+33)、Jエナジ(+1)、ガス開(+90)、日揮(+11)などが買われ、年初来高値5銘柄のうち4銘柄を占めました。

テーマといえばこの原油高くらいですが、これはいかにも小さな材料で、相場全体にはインパクトがありません。今日の値上り銘柄は681銘柄(値下がりは524銘柄)でしたが、どれもこれも小幅高で、自律反発の域を出ません。

といっているうちに時間は着実に過ぎていき、9月末(月内最終売買日は9月25日)までは立会い日数であと7日となりました。月末にはかなりの投信の設定があるようだし、これを機にIT関連株の見なおしがあるような気がします。いまはドコモだけが上昇していますが、インフラの光通信関連からコンテンツへ、さらに電設工事などまで物色が広がれば、かなりの日経平均の上昇になるのですが。

期限といえば、興銀・第一勧・富士銀は9月21日が最後の立会いとなります。ここで上場は廃止され、新たにみずほとして新規上場されます。富士銀の株式を保有していればみずほ株と交換されますが、信用取引をしている場合には9月21日までに決済せねばなりません。信用で買っているなら、丸代金を払って現引きするか、売り埋めして決済します。信用で売っているなら、現渡しするか、買い埋めして決済せねばなりません。

そこで第一勧の信用残をグラフで見ると、売り残(図の青線)は買残(赤線)を上回っており、まだ結構な売り株があります。先週の売り残は興銀が391万株・第一勧が495万株・富士銀が653万株です。あと5日の立会いで、これらは0株にならねばなりません。売り残の中身はわかりませんが、多くがカラ売りであれば、そこそこの買戻しとなります。

一方3行とも日経225採用銘柄ですから、インデックス運用をしているところは、これを21日までに売却することになります。21日までは波乱の動きになりそうですが、新みずほへの期待のほうが勝つのでは。


(00.9.14) 16213(+22) 5.7億株


NYは11182ドル(-51)と小反落。ナスダックは3893P(+44)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3070万株・買い1560万株で、1510万株の売り越し。3日連続して1000万株超の売り越しです。

内需株は持合い解消売りに押され、値嵩株はまちまちとなったので、前日比はほとんど変わらず。今日も前場に高値をつけたものの、後場は押されて値を下げて終りました。新日鉄は4日連続して安値を190円で止めていましたが、今日は2600万株の売りがあって185円まで下げました。いよいよ解消売りはクライマックスとなったようです。

この9月のみずほGに続いて、2001年4月には三菱東京FGが発足します。今日は統合比率が発表され、東京三菱が1・三菱信託が0.7・日本信託が0.14であったので、それぞれ統合比率にサヤ寄せして、東京三菱が1252円(-17)・三菱信託が863円(+13)・日本信託が167円(+50)となりました。今日の値段だと少し東京三菱が割高(他2行が割安)です。

日経平均のグラフですが、波動のピークはx→yと切り下がっているし、波動のボトムもc→dと切り下がっており、今は完全に下降トレンドにあります。ここから上昇トレンドに戻るためには、@現在の安値eが、直前の波動のボトムdを下回ることがなく、A上昇して、直前の波動のピークyを上回る必要があります。

それでは現在の安値e(19885円)が上昇の起点になるのかですが、どうもまだそうとは判断できません。日柄をみると、z→cへの下げは30日でした。x→dへの下げは19日(終値ベースでは24日)でした。y→現在はまだ13日(終値ベースでは14日)でしかありません。いままでの下げの日柄を手本とするなら、明らかに日柄は不足しています。

次に波動のボトムの日の25日順位相関をみると、abdの3点は-80あたりまで下げており、その後の上昇が短期間に終ったbですらマイナスになっています。現在の25日順位相関は下落が急になってきましたが、なお+8.5の水準にあります。昨日今日と反発した分だけ下げが鈍化しているのですが、早晩マイナスになることは目に見えています。まずマイナスになってから、dを下回るかどうかを注目です。


(00.9.18) 16061(-152) 4.9億株


NYは先週末は11087→10927ドル(-160)と2日間で255ドル安。ナスダックは3913→3835P(-78)と2日間で-58P安。外国証券の朝方の注文は、売り3790万株・買い2750万株で、1040万株の売り越し。1000万株超の売り越しは4日連続となり、外国人の買い物が入りません。

相変わらずの相場ですが、今日は少しよい兆しがありました。海外の大幅安にもかかわらず、日経平均は思ったほど下げなかったこと、特にTOPIXは1481Pで寄り付き、ザラバ1470Pへ下げていたものが、1481Pで引けたのは、そろそろ押し目買いをしようとする向きが出てきました。

新日鉄は190円での買い勢力がありましたが、先週末に2600万株の売りがあって185円まで下げていましたが、今日は190円へ+5円高をし、持合解消売りも峠を越えたようです。 日経平均よりやや先行することが多い野村証は、8月に200日線まで戻った後、これを完全にクリアできず再び下落してきましましたが、今日は安寄りした後高値引けとなって陰線のつつみ上げの足になりました。下落がここで止まったかの可能性もでてきました。

値上り銘柄数は前場は520銘柄(値下がりは674銘柄)でしたが、後場は値上りするものが増えて、値上り銘柄数は677銘柄(値下がりは599)と逆転し、多くの銘柄に値ごろ感がでてきた様子です。月末に向けて1日が経つほどに少しずつ状況はよくなってきます。


(00.9.19) 16124(+63) 5.9億株


NYは10808ドル(-118)。ナスダックは3726P(-108)と大幅安。原油高が企業収益に悪影響をもたらすのではないかの懸念。外国証券の朝方の注文は、売り3080万株・買い2480万株で、600万株の売り越し。9月に入ってから寄りつきのオーダーでの買い越しはわずか2日しかなく(売り越しは10日)、まず今月の外国人部門は売り越しが決まった感じです。

ナスダックが大幅下げとなって、朝方は全面安の状況。前場では15774円と直前の安値15885円を下回り、いよいよ下値のメドとしている15569円かと思っていましたが、後場には下げ渋り、引け直前には急伸して+63円高となりました。

昨日と同じく、前引け段階での値上り銘柄数は347銘柄(値下がりは879)であったものが、引けて見れば865銘柄(値下がりは377)に逆転。持合い解消に押されている内需大型株は、新日鉄が195円(+5)と続伸。鹿島が+6円、菱重工が+14円と反発したのは、売り物が途切れてきた証拠です。

ドコモはザラバで-120千円の3150千円まで売られていましたが、ここから反転し3280千円。ソフトバンクは9640円(-730)から一転上昇し、終値は10700円(+330)で、安値からは+1060円の反発となりました。このような諸株の動きから、日経平均はザラバ安値15774円から終値16124円までは+350円の急伸となり、TOPIXもザラバ安値1453Pから+37Pの急上昇となって、共に長い下ヒゲ足となりました。

海外安をハネ返したのは、月末の需給悪を狙っての売りの買戻しが主な要因でしょうから、今日の動きをもって直ちに調整が終ったとはいえませんが、解消売りのピークは過ぎたような感じです。あとは発表される好業績にどれほど反応するのか、原油高(海外株安)をどれほど嫌気するのかの綱引きになるようですが、今の原油高は一過性のものであり、もし原油価格水準が続いても日本のGDPへはの0.1%程度の影響しかないという記事(東洋経済9/23日号)もあるので、今月末からは業績の見なおし買いに期待したいところです。


(00.9.20) 16458(+334) 6.7億株


NYは10789ドル(-19)と小幅続落したものの、ナスダックは3865P(+139)と大幅高。外国証券の朝方の注文は、売り3220万株・買い2530万株で、690万株の売り越し。売り越しは6日連続。

昨日の大引け前の急伸に加え、ナスダックが大反発したことや、シカゴの日経先物が16280円(+190)であったことなどから高く始まり、日経平均の前引けは+169円高。この時点で値上り銘柄は854銘柄(値下がりは365銘柄)と昨日の急調子の上昇を持続させました。後場寄り直後はやや値がダレたものの、ここから買い気が旺盛なって一時は16500円を回復。結局は+334円の大幅高で引けました。

値上り銘柄数はひさびさに1039銘柄となって全面高です。ゼロ金利解除から始まって、定例の日経225銘柄の入れ替えを気にしたSQ、9月中間期末へ向けての持合解消売り、はては最近の原油の高騰などなど悪材料が波状攻撃のようにでてきて、7月以来相場は下降トレンドを続けてきましたが、ようやく上昇トレンドへのきっかけをつかんだようです。

日経平均のグラフは、今日の大陽線で25日線まで戻り、重要な75日線(16662円)まであと200円まで迫ってきました。今日のザラバ高値16523円は、機関投資家が気にしている一目均衡表の抵抗帯の上限線(16528円)に並びましたから、明日これを上回れば一層の強気になるのでしょう。

TOPIXは日経平均より、もっと強い動きになりました。今日で25日線を上回り、75日線(1527P)まであとわずかと迫りました。75日線は5月9日以来上値の重しになっていましたが、久しぶりにこれを上抜く構えです。より重要なことは9月11日につけた大陰線を上抜いたことです。これによってTOPIXの目先波動は上昇転換しました。

昨日いったようにこの上昇はまだ買い戻しによるものと思われますから、まずは75日線を上抜くかどうかを確かめたいし、この後大きく上昇するにはやはり外国人が買い越しに転じるかどうかがキーポイントです。朝方のオーダーも注目しておかねばなりません。


(00.9.21) 16311(-147) 6.9億株


NYは10687ドル(-101)と続落。ナスダックは3897P(+31)と小幅高。外国証券の朝方の注文は、売り3460万株・買い2780万株で、680万株の売り越し。売り越しは7日連続。

一昨日のザラバ安値15774円から昨日の高値16523円まで750円の急伸しでしたので、今日は戻り売りとなりました。今日も続伸となれば、「おおッー瀧本金メダル」となるところでしたが、そうはいきません。とはいえ市場は、連日の外国人の売り越しにもめげずに、だいぶ落ち着いてきました。

松下通とエリクソンがW-CDMAで提携と報じられ、松下通は15080円(+370)。松下通は5月以来200日線を大きく下回っていましたが、8月に75日線を突破し、9月の調整でも25日線で止まって再上昇を待っていただけに、これを契機に再度の200日線クリアを狙います。

東証は来年3月に、不動産投信市場を開設すると発表。不動産大手の三井不が1199円(+79)、地所1004円(+19)、住友不537円(+14)と上昇。この材料は長持ちしそうです。

みずほGの3銀行は今日が最終売買日となりました。今日で信用取引きの建て玉は全部決済されました。この決着はどのようになるのかと思っていましたが、最後は買われて幕を閉じました。

それにしても今日の3行出来高は、富士銀が819円(+13)で4600万株、第一勧銀が810円(+8)で3200万株、興銀が835円(+33)で3200万株ですから、多くが瀬戸際まで決着を延ばしていたわけです。興銀が835円と他行より高く終ったのは、買い戻しが最後まで出たということでしょう。

改めて富士銀のグラフを見ると、98年10月の安値252円が思い出されます。このときは酷かった。当時の政策をミスリードした橋本首相・加藤幹事長・山崎政調会長は、責任を取って各役職を退きましたが、またぞろ表舞台に戻ってきそうな雰囲気です。どうして大きな顔をして戻ってこれるのか、忘れてはおらんぞ、と思っているのは私だけでしょうか。

3行が上場廃止になる替わりに、明日から日経225銘柄に採用される横浜銀は533円(+45)・東洋信は400円(+15)・新光証は430円(+30)と大幅上昇。


(00.9.22) 15818(-492) 5.3億株


NYは10765ドル(+77)と反発。ナスダックは3828P(-68)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り3740万株・買い2660万株で、1080万株の売り越し。売り越しは8日連続。

ここまでは海外情勢はいつもと同じでしたが、インテルが引け後に業績予想を下方修正し、時間外取引で20%の急落となり、GLOBEXのS&P500・NSDQ100などが大幅安。今夜のNY・ナスダックの大幅下げは必至とあって、東京市場は寄り付きから半導体・ハイテク株が急落して始まりました。

インテルの下方修正ですが、7-9月期の売上は当初見込みの90億ドルであったものが85-87億ドルになるということで、それほど急ブレーキとも思われないのですが、パソコン市場の成長は頭打ちであると判断されたのでしょう。パソコン向け半導体の需要はよくないことはわかりましたが、一方では8月の米半導体製造装置のBBレシオは5か月ぶりに前月を上回ったのニュースもあるので、すべてのハイテク産業がダメということでもないのでは。

東芝(-37)・三菱電(-67)・NEC(-210)・富士通(-215)の半導体メーカーは出来高を伴って大幅下落。半導体製造装置のアドテスト(-1270)・東エレク(-990)も同じ。昨夜のナスダックでは、ノキアに続いてエリクソンの株価も大幅下げをしたようで、これに連れて松下通(-300)、京セラ(-930)と下落。

はては、6500人の希望退職を募るNTT(-50千)が下げ、このところ戻り基調であったドコモが-280千円と急落するなど、ハイテク・通信は全滅となりました。値がり銘柄数は212、値下がりは1113銘柄の全面安。日経平均は25日線まで戻り、TOPIXは25日線を超えて75日線をクリアすることは容易だと思っていましたが、強烈なカウンターパンチとなりました。

インテルの業績が少し減速したことがインテル株の急落を招くことはまあよいとしても、これがGLOBEX全体に波及し、日本株を急落させたのは、投じられた一石が小波を生じ、これが輪を描いて広がるうちにしだいに大波になってしまったようで、それだけ市場はナイーブになっているわけですが、それにしてもちょっと過剰反応ではないかと思っています。


(00.9.25) 15992(+174) 4.3億株


NYはインテルショックで寄り付き直後は-140ドルの大幅安があったようですが、引けは10847ドル(+81)となって続伸。ナスダックは同じく-100P以上の下げの後、戻り足となって3803P(-25)と小幅安にとどまりました。外国証券の朝方の注文は、売り1760万株・買い1380万株で、380万株の売り越し。売り越しは9日連続。

過剰反応ではないかと思われた先週末の東京市場でしたが、米政府が原油備蓄を放出するとか、日米欧のユーロ買いの協調介入などがあって、週末のNY市場はかえって高くなりました。ヒューレットパッカードは予想通りの業績達成の見込みだと発表されたようで、インテル固有の成長力鈍化のようです。

当面の悪材料が消えたわりには、東京市場の戻りは鈍かった感じです。前場は+325円高であったものの、出来高は1.9億株と薄く、後場には戻り売りに押されて、結局は+174円高。これでは昨日の-492円安の1/3しか戻していません。TOPIXはもっと戻りが悪く、週末の-46P安に対して、今日は1/4戻りの+11Pでした。

まあ今日が9月の月内受け渡しの最終日であったので、最後の持合い解消売りがあったり、積極的に買い株数を増やすことはできなかったのですが、京セラは-930円の下げに対して今日は+10円の上げ、アドテストは-1270円の下げに対して+20円の上げというのでは、今日の小反発をもって下げ止まりというわけにはいきません。

藤井は倒産。オリコは大幅な債務超過の疑惑で-80円S安の316円。NTTは10月の政府保有株の放出に加えて公募増資の報道があって、安値ツラ合わせの1170千円をつけるなど、寂しい話も出てい ました。


(00.9.26) 15928(-64) 3.7億株


NYは10808ドル(-39)。ナスダックは3741P(-62)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り2710万株・買い2240万株で、470万株の売り越し。寄り前オーダーの売り越しは10日連続。

動きがまったくない一日でした。今日一日の上下動はわずかに130円あまり。9月中間の配当落ちが32円ということでしたから、-64円安の半分は配当落ちによるもので、残り-32円分は例えばTDK14320円(-680)の一社で日経平均を下げた分よりも少ないものです。

NTTは安値1120千円があって1130千円(-70)と崩れています。1120千円は昨年3月以来の値段で、この様子では1000千円割れもあるかも。オリコは昨日に続きS安で236円(-80)。気を吐いたのは大手不動産株で、三井不1200円(+50)、地所1014円(+19)、住友不554円(+34)。

9月末まであと4日ほどになりました。ほぼ持合い解消売りもピークを終え、投信の設定が始まり、需給は外国人の売りを除けばよくなっているはずですが、買い手がでてきません。

グラフをみると最近の波動のボトムからボトムの日柄は、図のように49日・46日とあり、今回の日柄は今日で42日になりますから、このリズムがあるのであれば、今週末で46日となって下げ波動は終りとなります。

今日の3.7億株の出来高が、転換近しを暗示しているのかも知れません。ちょうど今週末には9日順位相関も-80まで下げるでしょうし、あと2日下げれば逆張りの「日経平均用'96」も買いマークを出す条件がそろってきますから、今週末は注目すべき時期です。

ちょと前(9月5日)にニッセイの投信についてふれましたが、この時期設定する投信はよい成果を出しそうです。


(00.9.27) 15639(-288) 4.8億株


NYは10631ドル(-176)。ナスダックは3689P(-52)と続落。外国証券の朝方の注文は、売り2890万株・買い1770万株で、1120万株の売り越し。売り越しは11日連続。

朝方は買い気配であったオリコは急転下落し、180円(-56)と3日連続の大幅安。一見銀行の不良債権問題はなんとかなったようでしたが、実はまだまだ隠されていることがわかり、都銀株も下落。29日のみずほHの上場を期に銀行株が動意づくのではと期待していましたが、第一勧銀の問題債権はオリコをはじめとしてなかなか処理できていないようです。不良債権を思いきって処置した富士銀は、みずほHになって、第一勧銀と興銀に足を引っ張られ、却って株価が下がるということになりかねません。

半導体関連が大幅下落。NTTは1070千円(-60)と安値を更新。三井不は1242円(+42)と続伸。野村證は2200円(-80)となって、200日線からどんどん下に離れていきます。

日経平均はいよいよ下げの最終段階に入ってきたと思っています。8月29日のザラバ高値17210円をピークとする今回の下げは、ピークから8日連続の陰線というめったにない足取りで下げはじめたのですが、9日目にして陽線となりました。この日は9月8日でSQの日でしたが、不安視されていたSQがプラスで引けたことから、この日をもって下げ止まりかと期待したのですが、翌日は大陰線となって、はかなくもこの期待は裏切られました。

このことによって9月8日の陽線は、下落途中の中間点と考えられ、「17210円→16239円までは971円の下落ですから、SQの高値16540円から-971円を引いた15569円が下値の目安になります。7月31日の安値が15394円ですから、波動を切り下げるわけではありませんが、15569円まで下げるとするならば、なお時間をかけねば反発の時期がこないことになって、面白くありません。」と9月11日に書きましたが、その15569円があと50円にまで迫ってきました。


(00.9.28) 15626(-12) 4.5億株


NYは10628ドル(-2)。ナスダックは3656P(-32)と続落。ナスダックは5日連続の下げとなりましたが、この間の下げ巾は-241P、-6.2%の下げ。外国証券の朝方の注文は、売り2210万株・買い1230万株で、980万株の売り越し。

外国証券の寄り付きオーダーの売り越しは連続12日となりました。売り株は2000万株台であり多くはないのですが、買い株が少なすぎます。これは国内投資家も同じで、買い手不在です。今日は投信の設定があったようで、朝方は+250円高がありましたが、売り物に押されて値を下げ、大引け直前には先物主導でマイナスとなりました。

みずほHは今日新規上場し、基準値817(千円)に対し871(千円)と上昇。出来高も5万円額面としては圧倒的にできて76026株。50円額面なら7600万株ですから今日の出来高のダントツのトップでした。しかしまあこれはTOPIX・日経平均に連動させるためのファンドの買いですから、特に先行きの相場がどうというのではありません。

日経平均・TOPIXともに終値ベースでは年初来の新安値となっており、7月31日のザラバ安値を割ることをかろうじて免れているという状況です。ただグラフには悲観人気を表す現象がどっと出始めてきました。

@9日順位相関は今日で-80に達し、25日順位相関も昨日から-80以下になっていますが、共に-80以下になったのは、8月1日(ザラバ安値15773円)と5月15日・5月24日〜26日(ザラバ安値15870円)で、その時期のボトムでこういう現象がでていることは注意です。

A逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は7月31日に買いマークを出して以来、買いマークを出すことはありませんでしたが、日経平均が明日も下げて15400円以下で引けると、ひさびさの買いマークを出します。TOPIXも明日1423円以下で終れば、買いマークがでます。

B昨日もいいましたが、9月8日の陽線が中間点であるならば、日経平均の当面の下値のメドは15569円です。明日下げればこの値段に届きます。TOPIXも同じく9月8日を中間点と考えるならば、当面の下値目標は1441Pですが、今日は1439Pとなってこの水準に達しました。


(00.9.29) 15747(+120) 6.1億株


NYは10824ドル(+195)、ナスダックも3778P(+122)と共に大幅高。外国証券の朝方の注文は、売り2330万株・買い1910万株で、13日ぶりに580万株の買い越しになりました。これが10月になっても持続するのか、最大の関心事です。

米国が高かったこと、9月末とあって全面高になりました。値上り銘柄数は1162・値下がりは176銘柄ですが、日経平均はわずかに+120円のプラスにしかなりませんでした。TOPIXはみずほHが加わったことで時価総額が増加したため+31Pの大幅高ですが、まだ日経平均にはみずほHは入っていないので、この差があったのでしょう。本来なら日経平均は250円〜350円上昇の感じでした。

半導体関連はNYに連動してさえない動きですが、NTTが12月に光ファイバー網を開放するの記事やIT担当の専任大臣を置くなどの報道もあって、いよいよ高速通信ネットの構築がはじまります。すでに光通信関連の株は強調となっていますが、光通信関連は10月からのテーマの1つだろうと思います。不動産投信がもうひとつのテーマ。

8月3日に、日経225採用の値嵩株について、株価と200日平均線の位置関係とその連結PERを調べました。(00年8月3日)参照
9月末でも同様のことを調べると以下のようになっていました。( )内は8月3日時点の連結PER。
  1. 200日線より上位にある(3銘柄)
    武田46.0倍(43.5)・ファナック64.7倍(87.6)・キャノン33.4倍(37.5)

  2. 200日線近辺にある(3銘柄)
    山之内32.3倍(30.7)・京セラ29.6倍(46.9)・TDK33.8倍(37.8)

  3. 200日線より下位にある(9銘柄)
    信越化30.3倍(40.6)・ソニー39.2倍(75.8)・松下通69.6倍(61.0)・アドテスト37.6倍(53.2)・太陽誘28.8倍(26.9)・東エレク30.7倍(51.9)・セブン67.0倍(81.3)・ヨーカ堂39.7倍(35.4)
200日線より下にある銘柄はだいたい連結PER30倍であるようです。PERが何倍が妥当かを、業績の伸び率との関係から大まかにいえば、
    @年率30%以上の増益になるときPER40倍
    A年率20%の増益でPER30倍
    B年率10%の増益でPER25倍
    C年率10%までの増益でPER20倍
かと思っています。値嵩株の多くは、これまでは成長力が大きいと判断されてPER40倍以上に買われていたものが、半導体関連は業績の伸びが鈍化したため、PER30倍が基準になってしまったようです。


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