日経平均をどう見たか・判断したか (00年8月)

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(00.8.1) 16099(+372) 6.0億株


NYは10521ドル(+10)でわずかに上昇。ナスダックは3766P(+103P)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り4230万株・買い2510万株で、今日も1720万株の大幅売り越し。

昨日の後場は値嵩株の一部に戻り足となるものが出て、下ヒゲの長いタクリ足となっていましたが、今日はナスダックが反発したこともあって、この動きが広がりました。ハイテク・半導体関連株が朝から買われ、特に東エレク13350円(+1500)、京セラ16340円(+610)、アドテスト19200円(+930)、松下通13300円(+600)と急上昇。この4銘柄で日経平均を182円引き上げました。

日経平均は、16000円からは戻り待ちの売りがでたようで、前場15999円で止まっていましたが、大引け前に16000円を回復。当面の戻りは16000円台であることが分かったのは収穫でした。その戻りの目安ですが、まずは9日平均線の16362円です。ついで25日平均線の16993円がありますが、その前に7月の高値17661円から昨日の安値15394円への下げ(2267円巾)の半値戻しである16527円もあります。

先日いったように、この下げ波動の下値のメドとして、15099円・15159円・15480円を考えています。昨日のザラバ安値15394円で最も高い下値目標はクリアしましたが、なお15000円近くの下値は残っていると思ったほうが無難です。日経平均についての目先の方針は、16362円への戻りから16527円の半値戻し水準までの間で、買いの手をすかせて、ニュートラルの立場にしておき、この反動高がどれほどの大きさになるのか、その後の下げがどのどのようになるのか(急でないか、大幅でないか)を見守るのがよいのではないか。


(00.8.2) 16206(+106) 5.2億株


NYは10606ドル(+84)と続伸。いかしナスダックは3685P(-81)と反落。外国証券の朝方の注文は、売り3750万株・買い3600万株で、今日も150万株の売り越しでしたが、売りが減少し、買いが増加したため、7月19日からの売り姿勢が変化するのかと、やや期待を持たせました。 昨日急速に戻した値嵩株は今日はまちまちとなり、日経平均は上下150円巾の小動きとなりましたが、プラスで引けたのは、市場がまだ戻り一杯であるとは判断していないのでしょう。

今後の業績予想やイールドスプレッドの水準からいって、5月安値の15870円を下回るはずはないと確信していましたが、現実には15394円の安値をつけてしまいました。 それは、今後の業績はそれほどのものでもない、今の金利からすれば株式は高いと、市場が判断したからではなく、2月のネットバブル崩壊の影響で、買い玉を投げださざるを得なかったのが理由の第1です。

第2には低位株の水準訂正がひと段落していたため、値嵩株の下落を低位株の上昇で補うことができなかったこと、

第3にそごうに破綻に端を発する銀行の不良債権の蒸し返しと持合い解消売り、第4に外国証券の売り越し姿勢が強まったこと、だろうと思います。

@の原因については、7月の下げでかなりの投げがでたと思いますが、なお信用期日は通過していないので、火種は残っています。Aの中低位株は6月に大いに上昇しており、高値から3月程度の期間をかけねば動きやすくならないと思われます。Bの持合い解消については、9月中間決算までまだ2か月がありますから、持合い解消売りは依然として残ります。

ただ銀行株は、図の東京三菱のグラフのように長い間25日線を戻りの限界としてきましたが、ここへきて3日連続陽線、しかも窓あけという反発で、25日線を上抜いてきました。むろん25日線を上抜いただけではまだ底打ちとはいえませんが、銀行株の下値が見えたらしい様相になってきました。

Cの外国人売りですが、これは正直ほとんどわかりません。ただ今日の寄り付き注文は小幅な売り越しになってきたので、明日以降がどうなるかを注目。今後のことですが、@とCが最も大きな株価の変動の要因となるようで、いまのところは先の15394円を下回ることも考えて、慎重な態度で対処するほうがよいと思います。


(00.8.3) 15814(-391) 5.2億株


NYは10687ドル(+80)と3日続伸。ナスダックは3658P(-27)と小幅続落。外国証券の朝方の注文は、売り3500万株・買い2850万株で、650万株の売り越し。

昨日の9日平均線は16276円で、終値16206円はこれに到達していませんでしたが、今日は昨日が戻りの目標達成と見たのでしょう。小安く寄りついた後は、ずるずると値を下げ、前場は-368円安。後場はザラバで-480円安があって、少し戻して終りました。

出来高上位銘柄には銀行株(富士銀・住友銀・さくら・東京三菱)が入っていずれも上昇し、他も出来高を伴っての大下げはしていません。ただただ値嵩株の下落が続きます。簡単にいえば値が下がるのは買い手が不在であることなのですが、値嵩株は@投信、A外国人、B年金運用資金、C個人の信用買いによって値が上昇したわけですが、これを売ろうとしても誰が引き受けてくれるのか、という場面に直面しています。

これを引き受けてもらうためには、値を下げるしかありません。日経225採用の値嵩株について、株価と200日平均線の位置関係とその連結PERを調べると、以下のようになっていました。
  1. 200日線より上位にある・・・ 武田43.5倍・TDK37.8倍・ファナック87.6倍・キャノン37.5倍
  2. 200日線近辺にある・・・ 信越化40.6倍・山之内30.7倍・京セラ46.9倍
  3. 200日線より下位にある・・・ ソニー75.8倍・松下通61.0倍・アドテスト53.2倍・太陽誘26.9倍・東エレク51.9倍・セブン81.3倍・ヨーカ堂35.4倍
200日線より下位にある銘柄は、太陽誘・ヨーカ堂を除いて、なお高PERに買われています。


(00.8.4) 15667(-147) 6.0億株


NYは10706ドル(+19)と小幅ながら4日続伸。ナスダックは3759P(+101)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3800万株・買い2850万株で、950万株の売り越し。

ナスダックが反発したのに対して、日本株はまったく呼応できず。前場に15557円安値をつけ、これは7月31日のザラバ安値を下回りませんでしたが、終値ベースでは新安値の15727円。TOPIXも同じく終値ベースでは新安値の1450P。

値嵩株は今日も売られ、指数は安値更新となりましたが、値上り銘柄は801銘柄、値下がりは479銘柄と7月末のような全面安でなくなってきたのは、少しは市場が落ち着いてきたのでしょうか。

値嵩株について、昨日連結PERを掲げましたが、連結PERが高い銘柄の今日の動きは、@セブン-420円(81.3倍)・Aソニー-130円(75.8倍)・Bファナック0円(87.6倍)・C松下通-350円(61.0倍)・Dアドテスト-350円(53.2倍)・E東エレク-600円(51.9倍)・F京セラ-550円(46.9倍)と大幅続落しました。(PERは前日の数字。ファナックは来期特別損をだすので、これを考慮すると連結PERは69.8倍)

一方連結PERが比較的低いものは、@太陽誘-130円(26.9倍)・A山之内+210円(30.7倍)・Bヨーカ堂+110円(35.4倍)・Cキャノン-120円(37.5倍)・DTDK-30円(37.8倍)と、プラスか小幅下落にとどまっています。値嵩株も連結PERで30〜40倍になると、採算にあってきて、それ以上に売られることはないようです。冷静さが出てきました。

グラフでは、日経平均の日柄は、最高値20833円から30日下げて、28日戻して高値17664円となり、ここから今日で23日目の下げとなっています。30日・28日は今度の日柄の手本になります。28日目は8月11日になり、30日目は8月15日にあたります。下げ波動である以上、上げ日数28日より下げ日数のほうが長いのが当然ですから、今回の下げの日柄は30日の方を採用して、8月15日が17664円からの小勢下げ波動のボトムになるのかと想定しています。このとき先のザラバ安値15394円を下回っていればさらによし、となります。


(00.8.7) 16002(+335) 4.4億株


NYは10767ドル(+61)と5日続伸。ナスダックは3787P(+27)と小幅続伸。外国証券の朝方の注文は、売り4840万株・買い2980万株で、1860万株の売り越し。外国証券の売り越しは縮まらず。

すでに夏季休暇入りしたようで、出来高は4.4億株へと縮小。出来高上位銘柄も、そごう(9円)の1400万株を除くと、1000万株できた銘柄はありません。値上り銘柄が894銘柄(値下がりは343銘柄)と値を上げるものが多くありましたが、ほとんどは突っ込みからの反動高の域を抜けません。

値嵩株ではTDKが+980円、京セラ+540円、ソニー+250円高と日経平均を押し上げ。野村+40円、大和証+64円。日興証+71円高と貢献。これは3社がはじめて提携して、債権のネット市場を創設と報じられたのが材料。

ソフトバンクはS高の8820円となり、ようやく投売りも峠を越えたかと思われるようですが、グラフではやっと9日平均線まで戻しただけであり、長期低落トレンドからの脱却を明らかにするためには、最低でも25日線(11500円)まで戻る必要があります。

日経平均は9日平均線(16004円)まで戻りましたが、この出来高でさあどこまで戻れるものか。


(00.8.8) 15667(-147) 4.7億株


NYは10867ドル(+99)と6日続伸。ナスダックは3862P(+75)と3日続伸。外国証券の朝方の注文は、売り3620万株・買い3600万株で、20万株の売り越し。

NYは続伸していますが、日本は目先の需給が最重大事で、まったく響かず、マイナスとなりました。 ハザマの債権放棄の合意ができるようで、ハザマは55円(+6)と額面を回復。同類の熊谷組も42円(+6)と上昇の一方で、債権放棄する都銀株は富士銀761円(-39)・興銀754円(-43)・第一勧銀757円(-37)・と下落。銀行株は75日平均線寸前まで戻っていただけに、指数にとっては惜しい下落となりました。

投資主体のうち、@個人はネットバブルの後始末で売り、A法人は9月中間決算に向けて持ち合い解消売り、B外国人はハイテク・通信の値嵩株の売り、C投信はまだ売り越しにはなっていませんが、「ノムラ日本株戦略ファンド」が2月の募集から半年もたたないうちに、10000円から8000円(昨日は7800円)と20%以上の下落をしているため、解約売りがでるのではのおそれがあるなど、どこを見ても買い手がありません。

@については8月、Aについては9月が当面の期限ですから、これが終るのを指折り数えて待つしかありません。Cについては10月になれば、いよいよ郵貯の本格的な満期がやってきます。どれだけ投信がこの資金を吸収できるかが問題です。Bについては値嵩株は7月以来の大幅下落で連結PERが50倍以下になっている銘柄も多く、一斉に売るということはなくなっています。

日経新聞は今日から、市場全体のPERは、単独PERから連結PERに変更しました。昨日の単独PERは52.65倍でしたが、今日の連結PERは39.88倍となりました。PERが変われば、PERの逆数である株式益回りも変わります。昨日の株式益回りは1.89%でしたが、今日は2.50%となりました。

図のようにイールドスプレッドは急落し、日経平均と同じく連続性はなくなりましたが、連結PERや連結株式益回りのほうが、あるべき姿であるし、過去のイールドスプレッドをチャートとして分析するわけでもないので、よかったとすべきでしょう。

その新イールドスプレッドは、長期金利が2.00%・株式益回りが2.50であるので、なんと-0.50%となりました。ウームと唸るほどの株式の超割安です。おりしも6月の機械受注統計が前月比14.4%の伸びとなり、9月中間決算を前に業績の上方修正する企業がかなり出てくるのではないかの観測もあって、業績的には株式を下げるはずはないのですが、需給の悪化で下げざるを得ないというのが現状です。当面は8月11日〜15日の日柄待ちです。


(00.8.9) 16034(+214) 4.5億株


NYは10976ドル(+10)と7連騰。ナスダックは3848P(-14)と小幅反落。外国証券の朝方の注文は、売り3400万株・買い3200万株で、200万株の売り越し。

薄商いながら期日向かいの買いがでて、ネット・ソフト関連株が大幅上昇となりました。ソフトバンク10750円(+1000)・光通信5060円(+500)・CTC19500円(+2000)・トランスコ13620円(+2000)・CSK3220円(+400)はストップ高。このほか2月に高値をつけている富士ソフト・日立情報・セガ・コナミが大幅高。

昨年夏からインターネット関連がもてはやされたとき、@インフラ、Aネット、Bソフト、Cコンテンツがその分類でしたが、だいたいこの順に株価はピークをつけ、@インフラのNTTやDDIなどは昨年にピークを出して株価は早めに安くなっていました。今日はABが反発に転じ、Cコンテンツ(TBS・日テレ)もまもなく期日明けとなります。これで8月の信用買い投げはピークを終えたようで、この分による日経平均の過剰な下げはなくなりました。

あとは9月中間決算をメドとする持合解消売りの問題です。みずほグループはこの9月末に統合するので、不良債権の整理を急がねがならない、の観測から富士銀を例にとれば4月以降は下落の一途でした。ここへきて75日線近くまで戻っていましたが、第一勧銀のハザマへの債権放棄で再び売られています。(すでに興銀・第一勧銀・富士銀の株価は同一で、第一勧銀のマイナスは他の2行のマイナスとなっています。)

ここで統合に向けて身奇麗にすることが直接的には株価のマイナス材料にされていますが、身奇麗にすることは、その先身軽になれるということで、他の銀行よりは有利になるはずです。統合へ向けての動きを当面の弱材料とみるか、将来の強材料とみるか、人それぞれで、この辺が株式投資の面白さというものです。


(00.8.10) 15975(-58) 5.0億株


NYは10905ドル(-71)とさずがに7連騰をした後は一服。ナスダックは3853P(+4)と小動き。外国証券の朝方の注文は、売り2500万株・買い1820万株で、680万株の売り越し。

日銀がゼロ金利を解除するようだの報道で、明日を見ねばわからないと、総じて見送り姿勢を強めましたが、ゼロ金利解除はもう材料ではなくなってしまったようです。

昨日に引き続きネット株は上昇。CTCは3日連続ストップ高。ソフトバンク+150円高、NTTデータも+70(千円)。値嵩株は京セラが+560となれば、東エレクが-460となるなどまちまち。半導体の日立・東芝・三菱・NEC・富士通も上昇。

最も激しく下落してきたネット株が戻り基調になり、値嵩ハイテク株もまちまちに動きとなって、日経平均も値持ちがよくなってきました。昨年末から今年春にかけて設定された大型投信は、ハイテク・ネット株を組み入れていましたが、これでずるずる値段を下げるということからなんとかまぬがれそうで、投信の売り不安もすこしはやわらいでくるようです。(もっとも夏休暇となっている外国人が、バカンス明けにどういう態度をとるのかで、ゴロリと変わる可能性がありますが。)

ただ新日鉄がザラバ203円の新安値をつけたり、帝人が415円(-48)・三菱レが286円(-29)と大幅な下げを見せたように、低位大型株の動きはまったく悪くなりました。持合い解消の売りもでているのではないかと思われます。しばらくは低位株の出番はなく、ハイテク・IT株の戻りが主力です。


(00.8.11) 16117(+141) 5.6億株


NYは10908ドル(+2)と変わらず。ナスダックは3759P(-93)と下落。外国証券の朝方の注文は、売り2900万株・買い3630万株で、ひさびさに730万株の買い越し。

立会い後、日銀はゼロ金利の解除を決定。円相場は立会い中に108円台になっていましたが、解除発表の後もさほど円安に振れていませんから、解除の影響は心配したほどのことはなかったようです。

ナスダック安とSQの影響で寄り付き後は少し下げたものの、今日は外国証券の寄り付きオーダーが買い越しであった(今はこれが一番の不安要因)ことから、次第に値を戻し、大引け前は上昇が加速。日経先物は16200円と現物より高く引け、TOPIXに至っては現物1490Pに対して1497Pで引けました。盆休暇を前に普通なら手仕舞い売りが増えて当然でしたが、先物が高く引けたことは、市場のセンチメントがかなり好転してきたことを示しています。

日経平均のグラフですが、図のように日経平均は修正200日平均線(200日平均線を2370円ほど下方へシフトしたもの)の水準にあります。修正200日線を大きく下回れば、日経平均の大勢上昇波動は頓挫したと判断せざるを得ないのですが、2日下回っても、すぐに取り返すという動きで、しぶとく値を保っています。

悩ましいところですが、TOPIXは5月19日以来完全に200日線の下にあり、野村証も7月19日に200日線を下回っているところから、この先の日経平均について楽観はしていません。

株価が大幅に下げた後は、25日平均線までは自律反発をしやすいものですが、例えばソフトバンクはちょうど25日線まで戻って上値を押さえられています。野村証も今日25日線まで戻りましたが、これを乗り越えて75日線まで上昇するのかどうかが、単なる自律反発か、上昇波動入りなのかの分かれ道です。

TOPIXの25日線は1517P、日経平均の25日線は16525円の水準にありますが、この近辺まで戻れば、ともかく手をすかせておく、その後75日線までの戻り具合を見て、その後の波動を考える。いまは今後の波動についての予断は持たない。という態度でいます。


(00.8.14) 16153(+36) 4.5億株


NYは11027ドル(+119)と11000ドルを回復。ナスダックは3789P(+29)と小幅上昇。外国証券の朝方の注文は、売り2970万株・買い3890万株で、920万株の連続の買い越し。

ゼロ金利の解除の影響はなく、小動きに終始しました。盆休暇とあって出来高も少なく、さしたる動きはありませんが、野村が2365円(+85)・大和Gが1323円(+49)と上昇。野村は25日平均線を上回り、外国証券の買い越しと合わせて、相場の回復を暗示。


(00.8.15) 16298(+144) 4.7億株


NYは11176ドル(+148)。ナスダックは3849P(+60)とともに上昇。外国証券の朝方の注文は、売り2520万株・買い2770万株で、250万株の連続の買い越し。

半導体メーカーの東芝・NEC・富士通、半導体製造装置のアドテスト19420円(+1570)・東エレク13090円(+760)が大幅高。野村も2380円(+25)と続伸。


(00.8.16) 16356(+57) 5.2億株


NYは11067ドル(-109)。ナスダックは3851P(+1)。外国証券の朝方の注文は、売り3410万株・買い4570万株で、1160万株の大幅買い越し。

外国証券の朝のオーダーがひさびさに1000万株を超える買い越しとなって、値嵩株は続伸。特に半導体製造装置のアドテスト・東エレク・ニコンが上昇。ここに加えて半導体製造用ガスを作るセ硝子が647円(+83)と一気に上昇。

光関連では先駆した古河電・板硝子に代わって、三菱線354円(+67)がこれまた急上昇するなど、2番手銘柄へ移ってきました。当座はメインの銘柄は戻り一杯になってきたと判断すべきでしょう。

日経平均は自律反発の限界である25日平均線まで戻ってきました。さあここから75日線まで上伸する力があるのかがみどころです。日柄を見ると、安値15394円から今日で13日目となり、8月安値から9日目となっていますので、自律反発の時間としてはよくもったといえます。

グラフは、@25日線まで戻ったこと、A9日順位相関は90を超えたこと、B4連続陽線の割には上昇に力強さがないこと、CTOPIXは同じく25日線まで戻って、今日は逆張りの売りマークを出したこと、などからまず目先は4〜5日の反落があるように思います。

よい兆候もあります。野村は日経平均に少し先行することが多いのですが、25日線まで戻って、どうかと思っていたところ、これを軽々と突破し、8日連続高して200日線・75日線まで戻ってきました。2つの重要な平均線が控えていますから、すぐにこれを上抜いて続伸するとは思えませんが、近々200日線をクリアしてくるようだと、日経平均も期待がもてるようになります。


(00.8.17) 16161(-195) 4.4億株


NYは11008ドル(-58)。ナスダックは3861P(+9)。外国証券の朝方の注文は、売り2400万株・買い3060万株で、660万株の買い越し。

値嵩株はNY市場へADR上場を伝えられたアドテストを除いて、利食い売りに押され、通信株が全滅。NTTは1220千円(-30)、ドコモ2640千円(-70)、KDD7600(-490)、DDI703千円(-44)、テレコム3190千円(-260)。内需株は6月に高値を出したものが多く、今はこの調整中なので、上げるものがなく、値上り銘柄数が314銘柄・値下がりが931銘柄と一気に相場の弱さを露呈したかのようです。

ソフトバンク10350円(-450)、光通信4970円(-150)とネット関連株が売られ、ネットバブルで熱狂的に買われた銘柄は信用の期日が経過してからといって、そうやすやすとは底値を出したとはいえません。むしろ期日向かいで買って、リバウンドを取った後に本当の売り物がでてくるはずで、先の安値(ソフトバンクは7820円、光通信は3600円)が最安値であるという保証は全然ありません。

日経平均は25日線を頭にして反落。前回の反発は、5月26日の15870円から6月5日の17261円まで、7日間で1400円の上昇をしましたが、今回は7月31日の15394円から昨日の16409円まで、13日間で1000円の上昇でした。時間をかけた割には上昇巾が小さく、戻りはたいしたことがなかったと思わざるを得ません。

前回も17261円は25日線で頭打ちとなって16289円まで1000円巾下げたのですが、安値15870円を下回ることなく、ここから第2段の目先波動となって反騰しました。下値を割り込まなかったのは15870円から17261円まで1400円巾の上昇をしており、いわば貯金があったお陰です、今回は上昇巾が1000円ほどであり、何かのきっかけで売りがでると、先の安値15394円を下抜く可能性は十分にあります。


(00.8.18) 16280(+119) 4.7億株


NYは11055ドル(+47)。ナスダックは3940P(+79)と続伸。外国証券の朝方の注文は、売り2790万株・買い2790万株で、売り買い同数。

寄り付きからほとんど動きがありませんでしたが、先物主導で引け前に値が撥ねました。しかし夏枯れは続き、この2週間のうち6日は4億株台の出来高。

日経新聞で、業績予想の上方修正が相次ぐ、と報じられました。特に値嵩株の業績は期初予想を大きく上回るようで、例えば京セラの連結純利益は645億→900億へ1.40倍の上方修正です。京セラ(16570円)の旧予想での連結PERは48.7倍でしたが、修正によって34.8倍まで下がりました。 同じくTDKは1.15倍となってPERは43.3倍から37.7倍へ、アドテストは1.28倍になってPERは59.5倍から46.5倍へ、東エレクは1.33倍でPERは56.4倍から42.4倍へ低下しました。

今日の全銘柄の連結PERが39.87倍であるので、京セラ・TDKは平均以下になり、アドテスト・東エレクはやや高いという水準です。値嵩株は成長性を加味すれば、むしろ割安の水準にあります。 ところが、今日の株価は京セラが-320円、TDKが-480円という有様で、かえって値を下げているというのはどういうことでしょうか。いかにも買い手がないという今の状況を示しています。

日経平均は続落かと思っていましたが、先物主導で小反発しました。しかし先物も17000枚の薄い出来高ですから、来週はどうなるかはわかりません。業績の上方修正がほとんど材料にならなかったのが気になります。


(00.8.21) 16040(-240) 4.2億株


NYは11046ドル(-9)。ナスダックは3930P(-10)と共に小幅安。外国証券の朝方の注文は、売り2390万株・買い2570万株で、180万株の買い越し。

夏休暇が終って、出来高もせめて5億株台に戻ってくるのかと思っていましたが、商いはさらに細りました。東芝・NECなど半導体関連が上昇し、銀行株が上昇をみせたものの、値嵩株が大幅下落。日経平均は一時16000円割れとなって、しばらく下落の思いを強くさせました。

NTTは1200千円(-60)と年初来安値118千円に接近。ドコモは2570千円(-100)と新安値になるなど、通信株の下値がまだでない上、ネット進出で春に買われた商社株も安くなり、住友商は新安値。ネットバブル崩壊の影響はまだ続きます。

新日鉄も持合い解消の売りで安値更新していますが、唯一持合い解消売りがでてよい銀行株が、再び75日線を目指しての反転上昇を始めたらしいのが救いです。しかし日経平均はまだ下げ足りず、9日順位相関が-80まで下げぬことには、下落は止まりそうにありません。いつ出来高が6億株台に戻ってくるのかも注目です。


(00.8.22) 16454(+414) 5.6億株


NYは11079ドル(+33)。ナスダックは3953P(+22)と共に小幅高。外国証券の朝方の注文は、売り3240万株・買い3200万株で、40万株の売り越し。

朝方は16000円を割り込むなど、全般は相変わらずの無気力な動きでした。東芝が商いを集めてジリジリと値を上げ、銀行株もさくらを先頭に今日も続伸の動きが持続。指数に影響力を持つソニー・松下通・NTT・ドコモが下げ、気にしている野村もマイナスといった具合で、日経平均はなんとか前場ではプラスで引けましたが、出来高は前場で2.4億株であり、後場はダレるのではないかの危惧を抱かせるいつもの動きでした。

ところが後場半ばから、諸株がそろって上昇となり、東芝は1108円(+74)、さくらは751円(+16)アドテスト・東エレクが上昇巾を拡大、マイナスであった野村は2370円(+50)、NTTは新安値から一転して1220千円(+20)・ドコモも安値2510千円から120千円上昇して2630千円(+40)、ソニー・松下通は前日比変わらずまで戻すなど、日経平均は急反転となりました。

日経平均先物の出来高は33000枚と急増し、今日の上げは先物主導であったのですが、リードした東芝や銀行株の買いの主体は外国証券であったようですから、需給の4つの要因(@信用期日売り、A持合い解消売り、B外国人売り、C投信の解約売り)のBについては、明日以降の寄り付きのオーダーを見なければなりませんが、少し安心となりました。

グラフは思ったようには動いていません。25日平均線を上抜くことなく、これに沿って下落するものと思っていましたが、今日は一気に25日平均を突破しました。7月高値17661円→7月末の安値15394円の下げの半値戻しの水準は16528円ですが、これを上抜くことができるのか、出来高が6億株台へ回復するのか、が当面のみどころです。さらにこれを上回って75日線(16743円)まで戻るようであれば、15394円を下抜く心配は相当に解消することになるのですが。


(00.8.23) 16436(-18) 6.1億株


FOMCはFF金利を6.5%に据え置くと決定し、NYは11139ドル(+59)。ナスダックは3958P(+5)と共に小幅上昇。外国証券の朝方の注文は、売り2730万株・買い4830万株で、久しぶりに2100万株の買い越し。

引き続き東芝を主力にした半導体関連と銀行株が買われました。東芝は昨日は2700万株・今日は1700万株できて、連日の出来高トップ。しかし7月に1280円の高値があり、高く寄りついたものの次第に値が剥げて1112円(+4)。三菱電1400万株できて989円(+52)、日立は1300万株できて1291円(+32)。 半導体関連株の相場の強さを、株価・75日線・200日線の位置関係でいうと、東芝・NEC・三菱電・富士通・日立の順になります。(当然に指標株は東芝です。)

半導体3社のほかは銀行株7社が出来高10位に入り、東京三菱1377円(+54)、さくら785円(+34)、富士銀853円(+46)、第一勧銀850円(+52)、興銀850円(+52)、住友銀1357円(+48)、三和銀1014円(+48)。銀行株のグラフは、上方に200日線が覆いかぶさり、下に75日線があって、この2線の中間に株価があります。さくらは200日線をクリア、東京三菱は200線まで回復、住友銀・三和銀は200線間近になってきました。最も出遅れているみずほグループでも、あと8〜9%の上昇で200日線に達します。長期間低落してきた銀行株が、200線を突破して上昇トレンド入りすることができるのか、当面の注目点です。(指標株は東京三菱)

日経平均ですが、今日のザラバ高値は16544円となり、半値戻し水準の16528円に達しました。これで、7月高値17661円を奪回するための挑戦権を得たといえますが、この高値に向かって上昇する可能性はまだ五分五分であろうと思います。

まずは75日線を超えることです。75日線は16724円の水準にあり、1日に20円ほど下落していますから、次第にこれを抜くことは容易になるはずですが、昨日で値が伸びてだけに利食い売り(あるいは戻り売り)をこなしていくことができるのか。

平均は予断を許さない位置にあります。困ったときは野村のグラフ(次図)に頼ることになりますが、野村も200日線と75日線が同じ水準にあり、ここへ株価が戻ってきており、これまた予断を許しません。


野村の波動のピークはa→gへ切り下がってきており、今のままでは、波動からはfを上回らない限り上昇波動入りになりません。fは2760円ですから、このコースはややしんどいことになります。

もうひとつのコースはgから下落(9日順位相関が-60くらいになるほど下げる)して、ここから反転してgを上抜くことです。こちらのほうが楽なのですが、さあどちらのコースを取るのか。 (なお波動のボトムは図の1→5のように、5度の安値を更新しているので、Gからの反落があってもまず1952円を下抜くことはないようです。)


(00.8.24) 16670(+234) 6.9億株


NYは11144ドル(+5)。ナスダックは4011P(+52)と4000Pを回復。外国証券の朝方の注文は、売り2760万株・買い3120万株で、360万株の買い越し。

ナスダックの4000P回復で、値嵩ハイテク株が上伸し、日経平均はザラバ高値16778円をつけ、75日線まで到達しましたが、ここをメドに戻り売りがでたのか、100円ほど値を下げて終りました。75日線まで達したことによって、この後調整があったとしても、先の安値15394円は下抜くことはまずなくなったと言えます。すなわちこの後の反落は押し目買いができることになりました。

ここ上げをリードした半導体関連と銀行株は勢いを失いましたが、値嵩株が大いに買われ、ソニー(+260)、TDK(+810)、松下通(+410)、アドテスト(+360)、京セラ(+730)、東エレク(+550)と、この6銘柄で3120円の上昇。日経平均を+156円押し上げた勘定になります。

日経平均の帰趨は値嵩株にかかっていますが、今の値嵩株は200日線を下回った銘柄も多く、このまま上伸していくとは思われません。例えばアドテストは8月11日に17910円まで下げ、ここから8月18日に20880円まで約3000円戻り、この銘柄だけで日経平均を+150円上昇させましたが、グラフに見るように、200日線で頭を押さえられています。

200日線はその企業の業態がよいか悪いかを端的に表すものと考えてよいでしょう。株価が200日線を超え、200日線が上向いてくると、この企業の事業は時勢にマッチした順調な時期になったということです。業態は3月や半年でやすやすとは変化しませんから、株価がひとたび200日平均線を超えたならば1年2年と持続するのが普通です。

このように順調な時期には、株価は75日線あるいは200日線まで下げて、ここから反発します。図のa,c,e,f,gがこれに当たります。(事業が順調であっても、需給や市場全体の下落に影響されて200日線を割り込むこともありますが、3か月も200日線の下にあることはありません。)

アドテストは200日線を割り込んで1か月半ほどですから、直ちにアドテストの事業にかげりがでてきたとはいえませんが、順調なときは200日線が下支えしたのとは反対に、今回は200日線が当面の上値の抵抗ラインになります。図のhがこれに当たります。同じような位置にあるのが太陽誘・信越化・東エレクで、これら銘柄は200日線近辺に戻って、これを上抜いて、再び上昇トレンドに復帰するのかがみどころです。昨日の野村も同じです。


(00.8.25) 16911(+240) 6.1億株


NYは11182ドル(+38)。ナスダックは4053P(+42)と続伸。外国証券の朝方の注文は、売り2660万株・買い3040万株で、380万株の買い越し。

朝方は75日線を意識した売り物に押されてマイナスの場面もありましたが、前引けにかけてプラスになり、後場は先物主導で上げ巾を拡大し、ほぼ高値引けとなりました。値嵩株が今日も大幅上昇。昨日掲げた値嵩株6社で日経平均を180円引き上げました。ソフトバンクは一時S高となって13990円(+1990)と売買高トップの活況ぶりです。

それにしても値嵩株の7月の急落から8月後半の反発への動きには少し驚きます。業績の上方修正が続く中、これを無視して連結PER40倍を割るまで売られたかと思うと、一転して買いに偏りました。値嵩株を売買する投資家はほとんど右へならえの態度です。

いまから振りかえれば8月は上昇相場であったことになります。25日平均線までの戻りは実に弱々しい動きで、てっきり25日線が戻りの限界であり、25日線を頭にして再下落し、ことによっては15934円を下抜くことも考えていました。しかし盆休みが明けてからは意外な急反騰になりました。この原因は@信用期日の通過、A外国人が買い越しに転化、B業績の上方修正の続出、などですが、やはり外国人の売り姿勢が弱まったのが第一の要因です。

日経平均は完全に75日線をクリアし、一気に明るくなりました。週足では8月1週に逆張りの買いマークをつけた後、3週連続の順上がりの陽線となりましたから、まず底が出たと思います。波動からは、このままでは先の高値17661円を上抜くまでは上昇波動入りが確定しませんから、どこかで目先のピークを出し、この後5日〜10日の調整を入れて欲しいところです。

目先は16973円が上値のメドであるという声もでてくるでしょう。これは一目均衡表の抵抗帯の上限の水準です。これを上抜くことは、16911円をつけた今や簡単なようですが、機関投資家には結構これを重視する人がありますから、まあ来週を見てみましょう。


(00.8.28) 17181(+269) 5.5億株


NYは11192ドル(+9)。ナスダックは4042P(-10)と小動き。外国証券の朝方の注文は、売り3520万株・買い3510万株で、10万株の売り越し。

値嵩株が今日も続騰。特にソニーは外国証券の買いが大量に入ったようで、660万株の大商いとなり、11890円(+790)。一時は12000円台を回復。これによって権利落ち以後の波動のピーク11250円を上回るとともに、200日平均線を回復し、再度の上昇波動入りを確定しました。

値嵩株6社は3450円の上昇をし、ここへ東芝・日立・三菱電・NECの半導体関連が上昇。前場は動かなかったNTT・ドコモも、後場は大きく上昇。注目の野村も2530円(+75)となって、、1か月ぶりに200日平均線をクリアして上昇相場に復帰しました。

一方内需株は安く、鹿島建335円(-10)・三菱重399円(-15)・富士銀829円(-17)など。値上り銘柄数は438、値下がりは814銘柄と値下がり銘柄が多いなかで、指数は上げています。昨年の8月から12月にかけてのハイテク・IT関連の一極集中相場の再現の様相です。

グラフからは、TOPIXは明日高ければ、逆張りの売りがでますが、日経平均は明日高くとも売りマークはでません。すでに1つを除くチャートの条件は売りになっていますが、あまりに勢いが強いので、この1つの条件(「勢いが弱るまでは売りとしない」)が効いていて、マークがでないという状態です。


(00.8.29) 17141(-39) 5.6億株


NYは11252ドル(+60)。ナスダックは4070P(+27)と小巾高。外国証券の朝方の注文は、売り2640万株・買い2190万株で、450万株の売り越し。

昨日と同じく内需株が売られ、値上り銘柄数は407銘柄、値下がりは839銘柄と全般は下落。値嵩株の多くも一服となりましたが、業績予想を上方修正した京セラ19040円(+240)、ファナック12000円(+420)と上昇し、日経平均は小幅安にとどまりました。

6月から光通信関連(光通信と紛らわしいのでWDMといったほうがよい)が買われてきました。 今日もフジクラ・古河電は新高値です。銘柄を選択する際に、@チャート面からピックアップする、Aテーマ株をピックアップしておいて、チャートでタイミングを捉える、という2通りの方法がありますが、Aの方が今の時代にはマッチしています。

その時代のテーマがあって、昨年はネット株と携帯電話関連株・半導体製造装置関連株がもてはやされました。今年はWDM(波長多重通信)関連株と電子部品株がテーマとなっています。

それではWDM関連の銘柄は何であるのか、電子部品株には何があるのか、ですが、ファイナンス・ニフティのHPでは、テーマをキーワードにして、銘柄を知ることができます。

個々の銘柄の業績や情報を得ることができるHPは多くありますが、「WDM関連にはどのような銘柄があるのか」とテーマで検索できるものは、これ以外に知りません。(ネット証券の情報サービスにはあるのかも知れませんが)ファイナンス・ニフティには感謝です。

「キーワード検索」欄に、テーマを打ち込みます。「電子部品」とすると、図のように沖電気・ローム・TDKなどの銘柄と関連ニュースがでてきます。

関連銘柄を調べたら、テーマごとに「結果ファイル」に登録して下さい。結果ファイルに銘柄を登録するのは、
  1. カナルの初めの画面(銘柄一覧表)のメニューの「銘柄(M)」→「結果ファイル」をクリック

  2. 登録したい結果ファイルNo.を選択して、「OK」ボタン

  3. 「結果ファイルメンテナンス」の画面がでるので、@[Ctrl]を押しながら、次々に銘柄をクリックするか、Aコード欄にコードを入力して[Enter]、コードを入力して[Enter]の繰り返しで銘柄を登録する

  4. 最後にタイトル欄に「WDM関連」とか「電子部品」とかを入力して「終了」
図のように結果ファイルを登録しておけば、これら銘柄をまとめてグラフにしたり、計算することができます。

TOPIXは75日線まで戻って逆張りの売りマークを出しましたが、日経平均はまだでません。


(00.8.30) 16901(-240) 5.2億株


NYは11215ドル(-37)。ナスダックは4082P(+11)と小動き。外国証券の朝方の注文は、売り2390万株・買い2880万株で、490万株の買い越しですが、注文数はやや減少気味です。

3日連続して値上り銘柄数は400銘柄台、値下がりは800銘柄台と全般は整理基調。これまでは値嵩株が引っ張って指数を引き上げていましたが、今日は値嵩株が利食い急ぎとなり、後場に下げ巾を拡大。

業績が上方修正された銘柄にはどっと買い物が集まります。今日は30%増益の信越化5480円(+130)、東芝機械529円(+62)、住友鉱585円(+12)が買われました。ニコンは2.7倍の利益が報じられましたが、前場は高かったものの次第に値を消し、3420円(-90)となりましたが、200日線上にあって上昇トレンドを維持。

反対に日ごとに年初来新安値を更新している三井化は、経常利益が当初見込みの720億円から600億へと下方修正するに至り、531円(-16)と今日も新安値。業績を上方修正したものはすかさず買われます。いまのところはたいして長続きせず、他銘柄への波及もないのですが、まだまだ上方修正を発表していない企業が多くあり、特に電子部品はかなりの上方修正がでてくるようですから、波状的にでてきたときが楽しみです。


(00.8.31) 16861(-40) 5.8億株


NYは11103ドル(-112)。ナスダックは4103P(+21)とまちまち。外国証券の朝方の注文は、売り3650万株・買い2690万株で、950万株の売り越し。

今日も値上り銘柄数は445銘柄(下がりは791)となって小甘い動きに終始しました。ハイテク株はまちまち。業績が上方修正された日軽金112円(+18)、芝セラ809円(+49)、三洋電905円(+8)、三越367円(+10)が上昇。同じく上方修正した東海パは日頃から出来高が薄く、テーマに沿っていないので436円(0)と変わらずでした。

問題を起こしている企業は、三菱自340円(-12)、ブリヂス1380円(-98)、雪印404円(-6)、山パン864円(-21)とずるずる値を下げています。食品に異物混入が報道された山パンあたりは他3社に比べて、そうれほど売られるほどのことはないと思いますが、世間のムードには逆らえません。ただ1株連結益が40円の会社ですから、連結PER20倍の800円水準になるようであれば、非常に割安になります。

8月に入っての動きはTOPIXのほうがわかりやすくなっています。TOPIXは25日線まで戻ったところで、逆張りの売りマークがでて4日間反落。ここから25日線を超えて、75日線まで戻って2度目の逆張りの売りマークがでて、今日で3日反落です。平均線と売りマークが相和して、素直なグラフになりました。

日経平均は3連続陰線となりました。TOPIXと違って75日線を何の抵抗もなくクリアしましたが、このことは75日線が上値の目安とされなかったということです。そういえば7月初めの戻りのピークにおいても、TOPIXは75日線で押さえられましたが、日経平均は75日線まで達することはできませんでした。

このあたりが、日経平均においての有効性について少し疑いがあって、今度の調整が75日線(16690円)で止まるメドとはできない悩みがあります。むしろいうことを訊いた25日線(16286円)のほうを頼りにすべきか、と思っています。


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