日経平均をどう見たか・判断したか (00年6月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(00.6.1) 16694(+361) 6.5億株


NYは10522ドル(-4)。ナスダックは3400P(-58P)。外国証券の朝方の注文は、売り3700万株・買い2700万株で、1000万株の売り越し。

気になる米国株価、気になる来週の先物のSQ、なお残る信用買い残、と株を買わない理由はいくらでも掲げられますが、眼下にはどこから見ても割安であるという銘柄がごろごろしています。 ようやくリスクだけをあれこれ言ってもしようがない。今は半年に一度、1年に一度の株の買い場であるから、とりあえず買っておこう、という動きがでてきました。

今日は前日と変わらずで寄ったあと次第高となり、後場になって一時伸び悩んだものの、戻り売りもたいしたことがないことがわかって高値引け。なお来週のSQに不安はありますが、今度のSQはどのようなことになるのか誰も的確には予想できず、それがためにSQの不安を過大視している可能性もあります。今日の上昇はこの反省もかなりあるのでは。

値上がり銘柄数720・値下がり504銘柄というのは、前日とほぼ同じですが、昨日上昇した京セラ・東エレクは小幅マイナスとなったものの、他の松下通・ファナック・アドテスト・TDK・セブンなどの値嵩株が大きく上昇し、日経平均は昨日の103円高の3倍の値上がりです。4月来、日経平均はTOPIXに比べて、より大きく下落しましたが、しばらくはこの逆の現象が続きそうです。

中低位株も来期業績がアップする銘柄が人気し、三洋電・セ硝子・板硝子・菱伸銅・東合成などが出来高を伴って上昇。これらは来期連結益が著しく伸びるもので、目に見えてわかりやすい銘柄です。 低位株が業績好調株を中心に底上げをし、一方で値嵩株が日経平均の上げ巾をさらに拡大するということになれば、当面の目標は5月17日の17691円です。


(00.6.2) 16800(+105) 7.8億株


NYは10652ドル(+129)。ナスダックは3582P(+181P)と大幅高。外国証券の朝方の注文は、売り3460万株・買い3550万株で、90万株の買い越し。NYが大幅高となり、ハイテク・情報通信が高くなり、日経平均は一時16941円までありました。しかし週末とあって後場は後退。値嵩株はまだ反動高の性格ですが、中低位株には大出来高となって急上昇するものが現れてきました。

セ硝子・板硝子は昨日に引き続き上昇。三菱重は3200万株できて、413円(+41)の急騰です。ついで三洋電が2100万株の889円(+45)、NTTが1400千円(+100千)、など発行株数の大きい銘柄があいついで大幅上昇したのは、バリュー株投資がいよいよ始まったようです。この日経平均の上昇は単なるリバウンドではなく、持続性があると思ってよいでしょう。

注目のイールドスプレッドですが、株式益回りは1.80%・長期債利回りは2.00%で、とうとう0.200%まで低下しました。おそらくスプレッドが0.200%というのは今年の最低水準になるはずで、株価は少々上昇していますが、まだまだ相当に割安です。

日経平均が200日線を割り込むと、98年10月にスタートした大勢上昇波動が終わってしまうことになるので、200日線を割るか割らないかは、目下の最大の関心事であるといってきました。このとき、日経平均が銘柄入れ替えした前と後とでは、2370円のゲタをはかせる必要があると5月11日に述べました。

例えば昨日の日経平均は16694円、200日線の水準は18491円ですが、200日線はまだ旧日経平均時代の値段が大半を占めていますから、新日経平均16694円と200日平均18491円をそのまま比べることはできません。新日経平均16694円にゲタ2370円を加えた19064円と200日平均18491円を比べるか、新日経平均16694円と200日平均18491円からゲタ2370円を差し引いた16121円を比較せねばなりません。


図は200日平均線からゲタ2370円を差し引いた「修正200日平均線」です。元の200日線を2370円分だけ引き下げて描画してあります。ご覧のように日経平均は修正200日線を割り込むことなく上昇を開始しています。これによってなお大勢上昇波動は壊れていないことがわかります。

200日平均からゲタ2370円を差し引いた「修正200日平均線」を描かせるには、図のような設定をします。

No.1行〜No.10行までは、条件表No.55の「HP平均線と順位相関」と同じ設定です。(No.55条件表を複写しました)

No.6線が200日平均線です。これを2370円分引き下げるには、No.11線のように「−定数」を使います。

注意しなければならないのは、No.11行の「単位」です。「−定数」の加工を使うと、単位は自動的に「==(不定)」になりますが、もとの200日線と同じ単位である「円」に変更して下さい。


(00.6.5) 17201(+401) 6.6億株


NYは10794ドル(+142)。ナスダックは3813P(+230P)と大幅高。外国証券の朝方の注文は、売り4500万株・買い4000万株で、500万株の売り越し。 先週のナスダックは、1週間で608P(約19%)の上昇をしたため、東京も多いに勇気づけられ、寄り付きから急伸となりました。値嵩ハイテク株・情報通信株・ネット株が大幅上昇し、日経平均はひさびさの401円高をして17200円まで戻ってきました。

日立・東芝・三菱電・NEC・富士通と半導体関連、京セラ・松下通の携帯関連、NTT・ドコモ・NTTデータの通信インフラ、日テレなどコンテンツ関連が上昇。ソフトバンク・光通信はS高となり、長く低落してきたソニーも連続窓あけの3連続陽線をだし、底値をだしたようで、値嵩株株は期日向かいの様相となりました。 一方、銀行・損保・建設・食品・不動産・鉄鋼・電力の内需、素材、低位株は安いものが多く、値上がり銘柄は817・値下がりは432銘柄。

先週末にいった修正日経平均は、200日線を割り込むことなく反発しているので、このままいけば図のように、中勢第3段目の上昇波動につながりそうです。

中勢第3段目の上昇波動に入ったらしいことがはっきりしてくるのは、直前の高値17691円を上抜いてからです。今週は6月限先物のSQの週であり、6月8日までは一本調子の上昇はなさそうですが、しかし下げたとしても、その原因がSQであることがわかっているので、突っ込んだところから買われるでしょうから、今週は無理としても、来週には17691円を上抜くのではないか。

その後は5月2日の高値18586円が大きな上値の目標となります。18586円は2370円の修正(ゲタ)をすれば20956円になります。4月の旧日経平均時代の最高値が20833円なので、実質的には最高値を奪回するわけです。この18586円がこの夏の目標値だろうと思います。


(00.6.6) 17170(-31) 7.1億株


NYは10815ドル(+20)。ナスダックは3821P(+8P)と小幅続伸。外国証券の朝方の注文は、売り3680万株・買い3000万株で、680万株の売り越し。

日経平均はこの4日間で、+103円・+361円・+105円・+401円と上昇してきましたが、さずがに今日は利食い売りに押されるものが多くありました。とはいえ値嵩株が売りものに押されている一方では、低位の好業績株が物色され、バイオ関連・パルプ・非鉄・電線・素材・造船などが高く、日経平均は案外の強調ぶりです。

日債銀は結局ソフトバンク連合に譲渡されることになり、先日の優先交渉権うんぬんは金融再生委員会のブラフであったようです。ソフトバンクは20800円と20000円台を回復。光通信もS高の5100円。

中勢3段目の上昇波動入りするかどうかの続きです。 昨日いったように、中勢第3段目の上昇波動入りがはっきりしてくるのは、17691円を上抜いたときで、ここで60%くらいの確率で上昇波動入りといえます。ついで5月2日の下落途中の高値18586円を抜けば、90%くらいの確率で上昇波動入りといえ、最後に20833円を抜いて上昇波動が確定となります。

98年10月に図のAから大勢上昇波動が開始し、現在まで持続しているということは、これまで何度も述べてきました。この大勢上昇波動には、少なくとも3つの中勢上昇波動が含まれるはずで、図ではA→Bが@段目の中勢上昇波動、C→DがA段目の中勢上昇波動、そしてEからB段目の中勢上昇波動が開始したのではないか。というのがいまの状況です。

B段目の中勢上昇波動が開始すると、どういうことになるのか。というと図の下部の線をご覧下さい。紺色の線は25日RCI(順位相関)ですが、@の中勢上昇波動の中には、イ・ロ・ハの3つのピークがあります。すなわち、@の中勢上昇波動の中に、イ・ロ・ハの3つの小勢上昇波動が含まれているわけです。

同じようにAの中勢上昇波動の中には、ニ・ホ・ヘの3つのピークがあります。Aの中勢上昇波動の中に、ニ・ホ・ヘの3つの小勢上昇波動が含まれています。残念なことに、「ヘ」では日経平均の入れ替え騒動で、十分な上昇波動になりませんでしたが、この騒動がなければ、Dの山はもっと高く、C→Dの期間ももっと長かったはずです。

今後順調にBの中勢上昇波動が形成されていくなら、同じようにト・チ・リの3つの小波動が作られるはずです。イロハニホヘは、25日RCIが80%以上の水準に打ってあります。つまり小勢の上昇波動が作られるときは、少なくとも25日RCIが80%を超えるほどの上昇をするわけです。今日の25日RCIは-73ですから、まだまだスタートしたばかりです。昨日今日程度の戻りの巾や時間では、まだ小波動さえも形成していませんから、焦って利食い売りを出すのはどうかな、と今日の利食いの売りを見て思ったことでした。


(00.6.7) 17144(-25) 8.1億株


NYは10735ドル(-79)。ナスダックは3756P(-65P)と反落。外国証券の朝方の注文は、売り3000万株・買い3200万株で、200万株の買い越し。

円が105円台になったので、値嵩株・輸出株は小安くなりましたが、昨日と同じくバイオ関連・非鉄・化学が買われ、損保・電力など内需も上昇するなど、出来高は8.1億株と大出来高になりました。日経平均は終日底堅く、明日がSQの最終売買日ですが、今日の市場はそう気にしていません。

とはいえ何が起こるかわからないのがSQです。明日・明後日が過ぎれば、株価はもっと素直に上昇を続けることができそうです。


昨日今後の中勢上昇波動の予定を述べました。あとは現実の株価が想定どおりに動いていくのか、どう違ってくるのか、を注視するだけなので、ここへきてはあまり言うべき題材がありません。

6月2日にイールドスプレッドが2.0%となり、これが今年の最低のスプレッドではないかといいましたが、まさのその通りになりました。今日の株式益回りは1.75%、長期金利は2.08%で、スプレッドは0.33%へ上昇していますが、水準はまだまだたいしたことはありません。

当面(今年中)のイールド・スプレッドの目安を図にしました。イールド・スプレッドが、
  1. 1.6%以上は割高圏
  2. 1.0〜1.6%はニュートラル
  3. 0.6〜1.0%は割安圏
  4. 0.6%以下は超割安圏
と決めました。いまは0.33%なので、超割安圏です。


(00.6.8) 17004(-140) 7.1億株


NYは10812ドル(+77)。ナスダックは3839P(+82P)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3600万株・買い3850万株で、250万株の買い越し。

朝方は高く始まったものの、明日のSQと1-3期のGDP発表を控えて次第にジリ安となりました。 電化・住友化・宇部興などの化学株、東洋紡・日東紡・東レなどの繊維株、旭硝子・板硝子・ガイシなどのガラス株、など中低位株が物色され、値上がり銘柄は715銘柄・値下がりは507と買い意欲は強く、出来高も7.1億株です。

低位株の上昇はこれまでと違って、値が軽くなった上に持続力があります。三菱重は10日前の326円から100円の上昇をし、石川島は23日前の116円から195円へ1か月かけて上昇。東洋紡は7日前から人気となりましたが、20円動くのがやっとであったこの株が、150円から199円まで50円巾の上昇をみせています。

携帯電話を例にすれば、買われる銘柄は、完成品メーカーから部品メーカーへ降りてきて、いまは素材メーカーへ物色対象が広がっています。東洋紡も三菱マテも住友鉱もこの口ですが、GDPの発表をまつまでもなく、すでに業績相場にはいっています。中勢第3段の上昇波動の内容は業績相場になるようです。


(00.6.9) 16861(-142) 11.0億株


NYは10668ドル(-144)。ナスダックは3825P(-13P)。外国証券の朝方の注文は、売り3420万株・買い3150万株で、270万株の売り越し。 新日経平均になってから初めての日経先物SQでしたが、ほとんど影響はみられませんでした。もうひとつの材料である1-3月期GDPですが、前期比+2.4%(年率10.0%)の伸びで、99年度通期では+0.5%の成長率となりました。

直前の民間の予想が前期比+2.9%〜+3.7%(年率12.0%〜15.6%)であったので、いくぶんがっかりでしたが、相場は対して弱くはなりませんでした。TOPIXは前日比変わらず。日経平均も京セラ(-600)・東エレク(-650)・セブン(-390)と225採用の値嵩株が足を引っ張ったためにマイナスとなりましたが、値上がり銘柄数は697(値下がりは541)と内容は悪くありません。グラフを見ても戻り高値圏でほとんど下げないのは、この先強い相場につながるものと思っています。


3月決算が発表され、2001年3月の予想が揃いました。(マスターネットからの業績データを調べたところ、なお30銘柄余りの業績が送信できていないようなので、来週この銘柄を連絡し、揃える手はずになっています。)

4月5月に連載した「カナル明快・売買講座」は、来期の売上高が最高になる銘柄を注目銘柄としたのでしたが、新予想がそろいましたので、図に掲げます。79銘柄あります。(合併・事業の吸収などで売上が増加する銘柄は除きました)


(00.6.12) 16980(+118) 7.0億株


NYは10614ドル(-54)。ナスダックは3874P(+49P)。外国証券の朝方の注文は、売り3010万株・買い3330万株で、320万株の買い越し。 値嵩株は敬遠し、低位株を物色するという方向は変わりません。値上がり銘柄数843銘柄・値下がり451銘柄・出来高7.0億株が表しているように、市場は明らかに買い賛成ですが、日経平均が値嵩株指標になってしまったので、日経平均がこれを反映できていないのは残念です。

政府は株式を統計資料として取り上げるときは、日経平均をやめてTOPIXとすると決めたそうですが、まあ当然のことです。このコーナーもいずれは「最近のTOPIXの動き」に衣替えするつもりですが、まだ指数先物やインデックス型投信は日経平均が主流です。

例えば先週末の日経先物の当限の出来高は34000枚に対し、TOPIX先物は10000枚とまだまだ日経平均が何倍もの規模をもっています。またインデックス型投信で面白いのは、ダブルブル型あるいはダブルベア型投信といわれるもので、ダブルブル型は日経平均が5%上昇したら、ダブルブル型投信は10%上昇するというレバレッジがあるのですが、これもTOPIXではなく日経平均を基準にしているものがほとんどです。

いまのところまだ日経平均が有力ですが、野村證券が日経平均をベンチマークとはしないと決めたように、まともな証券会社は、日経新聞に掻き回される日経平均から離れていくのは当然の流れとなるのでしょう。そのためにも証券会社はTOPIX先物を盛り上げ、TOPIX連動型投信を続々と設定して欲しいところです。


(00.6.13) 16914(-65) 8.9億株


NYは10564ドル(-49)。ナスダックは3767P(-106P)。外国証券の朝方の注文は、売り3130万株・買い4820万株で、1690万株の大量買い越し。

相変わらずの値嵩株売り・低位株買いが続いています。低位株が物色されることに、もちろん異存はありませんが、東洋紡を筆頭に繊維株が予想外の上昇の持続をみせ、菱重工を先頭に造船株が軽々と値を上げ、化学株が、電線株が、海運株が、不動産株が、次々に物色されているのに、日経平均やTOPIXに目を転じればマイナスであるというのは、ややカンが狂います。

今日は三菱マテが8200万株の大出来高となりました。エリクソンがブルートゥース用のアンテナ部品は三菱マテのものを採用すると決定したのが材料です。にわかじこみの知識ですが、ブルートゥースは次世代近距離無線データ通信のプロトコルです。身近な例では、パソコンとマウスやキーボード・プリンターなどはケーブルでつながれていますが、これらはブルートゥースによって結線する必要がなくなります。パソコンの裏をみればケーブルがぐちゃぐちゃであるし、マウスのクーブルはまったく邪魔になります。これがなくなるだけでもありがたいのですが、パソコンに限らずブルートゥースの応用範囲はいくらでも広がっていくようです。

無線でデータを送るからにはデータの送信と受信が必要なわけで、パソコンの例でいえば、パソコン本体・マウス・キーボード・プリンターの個々に三菱マテのアンテナが必要になります。ひところ前はマウス・キーボード・プリンタのケーブルは全部異なっていましたが、あっという間にUSBケーブルで統一されたように、今度はブルートゥースが当たり前の時代になります。

4月5月に「明快・売買講座」を連載しましたが、ここでとり上げた銘柄はナカナカのものでした。 当初70銘柄を掲げましたが、合併や事業の統合などで売上高が増加した銘柄(JT・レンゴー・日石三菱など10銘柄ありました)を除いた60銘柄について、最近15日のうちに過去6か月の新高値をとったものを検索すると、図のような18銘柄が検索されました。

最近は年初来の新高値銘柄が100銘柄を越えてきましたが、60銘柄のうち18銘柄というのは30%に当たりますから、なかなかの好成績であるといえます。


(00.6.14) 16654(-260) 7.2億株


NYは10621ドル(+57)。ナスダックは3851P(+83P)。外国証券の朝方の注文は、売り3900万株・買い3860万株で、-40万株の売り越し。 NYは反発でしたが、東京市場は外人のハイテク株・通信情報株の売りがでて、軟弱な相場となりました。低位株も利食い売りに押され、よいとこなしの1日でした。

外国人投資家は6月12月が決算のところが多く、6月一杯は値嵩株の利食い売りがでてくる様子です。また値嵩株株は昨年12月に急上昇したものが多く、この6月が信用買いの期日であり、6月一杯の値嵩株株の需給はよくありません。当然値嵩株指数である日経平均は上値は重くなります。6月25日は衆院総選挙という見送りを助長する理由もあります。

上がれば強気になり、下がれば弱気になるというのが、我々個人投資家の常ですから、こういう気分に左右されないように、今の局面はどういう位置にあるのかを、常に知っておく必要があります。

そのためにチャートがあるのですが、多くの方はチャートはすなわち売買のタイミングを意味するものとして捕らえており、当たった・はずれただけを評価しがちです。しかしチャート(海図)とはよくぞ名づけたもので、本来はいま自分(相場の局面)はどこにいるのかを知るのが第一の目的です。

6月6日に、第3段目の中勢上昇波動に入るか?と述べました。この日に掲げた図を見ていただければよいのですが、簡単に復習しておくと、
  1. 中勢上昇波動には3つの小勢上昇波動が含まれる。
  2. 従って25日順位相関(RCI)が90%以上になるのが3回ある。(図の@AB)
  3. いまはまだ25日順位相関(RCI)は低い。
  4. まだ中勢上昇波動に入ったとは認められないが、17691円を上抜けばその可能性が高くなる。
というものでした。

小勢上昇波動@ABの中には、各々に3つの目先波動が含まれます。これを端的に表すのが9日順位相関です。@の中には、9日順位相関が90%を超えたのがabcの3回あります。目先波動のピークが3度あったということです。

Aの中には、9日順位相関が90%を超えたのが4度あります。図のaa'bcです。aとa'の間では株価が急落していますが、この時期(年初)はNYが暴落しており、この影響を受けたものです。本来はaとa'はつながっており、1つのピークであったはずで、基本的には3つの目先波動であったと考えられます。

Bの中には、9日順位相関が90%を超えたのは1度しかありません。これはいうまでもなく日経平均の銘柄入れ替えによる断絶がその原因です。

さて現在の相場の反発が中勢上昇波動入りらしいことがわかるのは、17691円を上抜くことですが、今日の下げによって、これをすぐに上抜くことはやや難しくなりました。しかし、イールドスプレッドの低さや1-3月期の設備投資が+4.2%伸びたことなどから、すでに先の15870円で中勢第2段の上昇波動に対する調整は終わっていると思っています。

そうであれば、中勢第2段の上昇波動の調整後に初めて9日順位相関が90%を超えたばかりということがチャートからわかりますから、(1)中勢第3段目の上昇波動の中の、(2)小勢第1段目の中の、(3)目先第1段目の上昇波動が17261円で終り、この調整をしているところ(この調整は今日明日で終わるのではないか)というのが今の局面です。


(00.6.15) 16338(-315) 6.6億株


NYは10687ドル(+66)、一方ナスダックは3797P(-53P)。外国証券の朝方の注文は、売り4310万株・買い3720万株で、-590万株の売り越し。

値嵩株の売りが続きます。ここへあさひ銀が3行統合から離脱を決め、あさひ銀は427円(-30)、三和銀は752円(-49)、東海銀は515円(+12)と変動したのはよいとして、みずほグループのほうが大きく下げました。興銀731円(-48)、第一勧銀728円(-47)、富士銀750円(-37)。

NTT3社も大きく下げ、NTT1280千円(-100)、ドコモ2850千円(-170)、NTTデータ958千円(-41)。ソニーがEB債償還を原因として下げていますが、NTTもだいぶEB債がでていたようですから、持ち株比率の問題に加えてEB債問題もあるのでは。

EB債は、当のソニーやNTTとは無関係に発行されるのでしまつに負えません。バブル期に大量発行されたワラント債は、その企業が発行しました。株価が下げたときは、企業自体が苦しみ、ワラントを購入した本人が大損をするだけでしたが、EB債は無関係な企業や投資家に迷惑をかける商品で、困ったものです。

グラフでは、TOPIXが逆張りの買いマークを出しました。日経平均も明日はよほど上昇しない限り、買いマークを出します。9日順位相関も-90へ下げたことでもあるし、目先の下げ波動は終わるようです。


(00.6.16) 16318(-20) 6.5億株


NYは10714ドル(+26)、ナスダックも上昇し3845P(+48P)。外国証券の朝方の注文は、売り5570万株・買い3610万株で、-1960万株の大量売り越し。

グラフでは自律反発してよいところにきています。朝方はプラスで推移していましたが、後場にはいってジリ貧となりました。京セラ(-750)・セブン(-570)の2銘柄で日経平均を-66円引き下げました。

EB債についてインターネットを探して見ましたが、わずかにEB債の対象になっている銘柄は、ソニー・NTT・NTTドコモ・NTTデータ・DDIの順に多いようだ(ワールド日栄証券)の記事くらいしか見当たりませんでした。今日のソニーは9660円(+110)、NTTは1320千円(+40)、ドコモ2820千円(-30)、NTTデータ950千円(-8)、DDI923千円(-26)。なるほど弱い動きです。

5月末から6月初にかけてイールドスプレッドについて何度もいってきました。6月2日のスプレッドが0.20%というのは今年最低であろうと思っていましたが、今日(正しくは昨日)の株式益回りは1.84%となり(長期金利は2.01%)、イールドスプレッドは0.17%と低下してきました。

いまは外人売りと12月高値の信用買いの整理売りによって需給はよくありません。株価が熱狂して騰がっていた12月には簡単に買えた株ですが、割安になっている現在、マイナス材料ばかりを探し出してきて、わざわざ買わない理由にしています。冷静に考えれば株式が割安ないま、株式を売るという間違いがまかり通っていますが、簡単に株が買えるときは失敗の元であり、買いにくいときに買うのが成功につながります。株式投資というものは難しいものです。


(00.6.19) 16591(+273) 6.0億株


NYは10449ドル(-265)と大幅安。ナスダックは上昇し3860P(+14P)。外国証券の朝方の注文は、売り3420万株・買い3730万株で、+310万株の買い越し。

NYダウは大幅下落しましたが、東京は響かず、寄り付きから堅調で、次第高となりました。 売られてきた都市銀行株が大反発。三和銀は879円(+100)のS高。松下通14420円(+420)、アドテスト22690円(+690)が上伸し、NTT・ドコモが反発。これに引きずられて前場は安かった富士通、ソニー、セブンなど日経平均採用銘柄がプラスになり日経平均はひさしぶりにそこそこの上昇となりました。

値上がり銘柄数は708銘柄・値下がり538銘柄で、全銘柄1414銘柄のうちちょうど50%の銘柄が上昇したのでしたが、日経平均採用225銘柄についてみると、値上がり154銘柄・値下がり58銘柄・変わらず13銘柄であり、68.4%の銘柄が上昇しています。日経先物は16670円(+300)で終っているので、今日は先物が主導したようです。

経企庁は99年4月が景気の底であったと発表。すでに周知のことなので材料にはなりませんでした。 それよりも土曜日の日経記事で、2000年度成長率の民間予測がまとめられていましたが、平均で1 .7%と予測(最高は2.5%・最低は0.9%)。内訳は個人消費が1.2%(1.8〜0.3%)、設備投資が6.7%(10.4%〜4.1%)。政府見とおしの1.0%に比べてかなり強気の数字となりました。


(00.6.20) 16907(+316) 6.5億株


NYは10555ドル(+108)と反発。ナスダックは3989P(+129P)と戻り高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3770万株・買い3280万株で、-490万株の売り越し。

ナスダックは4月10日に4446Pをつけ、あっという間に急落して、4月17日には3321Pまで下げました。ここから自律反発して、5月2日に3958Pまで戻った後、5月24日には3164Pまで下げ、新安値をつけました。前の安値を下抜いているので、波動は明らかに下降波動になりました。

ここから反発していたのですが、「直前の高値を上回らぬ限りは、波動は陽転したとは認められない」という原則からは、まだ下降波動にあると判断されていました。しかし今日(昨夜)はこの高値を上抜いて、この反発は自律反発(下げの反動)ではなく、上昇波動に入ったということになりました。戻り売りではなくなったわけです。

いまや日経平均は値嵩株指標であるので、東京市場はナスダックの動きに大きく影響受けますが、ナスダックが戻り高値をとったことで、ハイテク・IT関連・半導体関連株がいっせいに買われ、日経平均は前場で301円高。後場は高値保合いとなったものの引け際に買いなおされ、高値引けとなりました。

グラフを使っての売買で、最も役立つ平均線は75日平均線ですが、75日は約3か月ですから、これは3月程度の相場(小勢波動)の巾を取ろうという目論見です。もうひとつ重要なのは200日線です。これはだいたい9か月ですから中勢波動を取ろうというものです。

200日線の利用のしかたについては、これまで何度もいってきました。(200日線を上抜く (99年10月25日) あるいは200日線を上抜く (99年3月3日)を参照)


株価が200日線を超えた銘柄は、グラフの見方が上手でなくとも、間違えることが少ない、楽な投資対象です。図で200日線がいかに意識されているかがおわかりでしょう。200線を超える銘柄が増えてくるほど、相場は堅調になります。日経平均のグラフを見ていると相場は弱いように思いがちですが、そうではなく、今日の株価が200日線を超えている銘柄は東証1部で647銘柄あります。


(00.6.21) 17210(+302) 6.9億株


NYは10435ドル(-122)。ナスダックは4013P(+23P)と戻り高値を連続して更新。外国証券の朝方の注文は、売り3240万株・買い3550万株で、+310万株の買い越し。

前日比変わらずでスタートし、やや小安くなったところから次第高となりました。NYが-122ドル安でしたから、これを気にしてもしかたないところでしたが、ハイテク株・値嵩株が買われ、前場は+121円。後場はソニーが1000円、セブンイレブンが8000円台へ戻るなど日経平均採用銘柄は強く、3連続陽線となりました。

6月5日のザラバ高値17261円には達しませんでしたが、終値ベースでは6月5日の17201円を上抜き、ほとんど目先波動は上昇第2段にはいったといってよいでしょう。6月14日に述べたように、目先波動(9日順位相関が+80以上になる)はabcの3つが出るはずで、いまはbの目先上昇波動の途上にあります。

目先上昇波動が3段目のcを取りにいくときは、25日順位相関が80以上になっているはずで、これで小勢上昇波動の第1段目が完成です。これは来月7月・8月の話です。このときの目標は5月2日の高値18586円ですが、18586円は2370円の修正(ゲタ)をすれば20956円になるので、実質的には最高値を奪回することになる。ということは6月5日と6月6日に述べました。 今のところ、だいたい想定したとおりのコースを動いているようです。

200日線の重要さについてです。図の新日鉄をご覧下さい。ここ半年で、200日線につっかけること4度ですが、4度とも200日線を上回った翌日には、あえなく元の黙阿弥となって、なかなか200日線を上抜いて本格的な上昇に入ることができていません。

200日線を上抜いていないときであっても、もちろん突っ込み(チャートでは9日・25日順位相関が-80以下)で買って、いくぶんか人気になった(チャートでは9日順位相関が+80以上)ときに売れば利益はでるのですが、値上がり巾が小さいために、買いのタイミング・売りのタイミングの2つを捕らえねばなりません。

この点、200日線を上抜いている銘柄は、中勢の上昇相場にはいっているのですから、特に買いのタイミングはそれほどギリギリのときを捕らえる必要はありません。なかなか上がらない銘柄を持っている方は、200日線を見て下さい。多くは株価が200日線の下にあるはずです。


(00.6.22) 17106(-104) 6.7億株


NYは10497ドル(+62)。ナスダックは4064P(+62P)と戻り高値を3日連続して更新。外国証券の朝方の注文は、売り2420万株・買い3070万株で、+650万株の買い越し。

前場までプラスであったものの、後場は目先筋の利食い売りが広がり、次第安となりました。日立・東芝・三菱電は上昇。ソニー・京セラ・NTTもプラス。一方、富士通・ドコモはマイナスと、ハイテク株はまだら模様となりましたが、菱重工・三菱マテ・東洋紡などの中低位株は下落し、全体としてはやや弱い一日でした。

しかしともかく日経平均はザラバで17364円をつけ、6月初めの17261円を上抜いたので、小勢の上昇波動入りが確認されました。TOPIXもザラバで1599Pをつけ、6月5日の1595Pをザラバベースで上抜きました。引値は1575Pへ押されてしまい、引値ベースではなお先の高値を上回ってはいませんが、ほとんど小勢上昇波動が決まったといってよいほどです。

株価が200日線をどのようにして上抜き、その後はどうなっていくのかの例です。住友精密は、底値Aから75日線を上抜き、D点まで上昇したのですが、このときのV相対力は90%を超え、人気化したと認められました。その後75日線のE点まで反落しましたが、この水準はよい買い場である。ということは4〜5月に連載した「明快・売買講座」で述べました。

さて200日線との関係です。D点はちょうど200日の水準であり、翌日から下げて、200日線を下回りました。しかし4月初頭には400円を中心にして、200日線を超えれば、翌日は割り込む、ということを3度繰り返したのは、昨日掲げた新日鉄よりも、200日線突破の力が強かったということです。

E点からモデル波動どおりに反発し、イで200日線を上回ったものの、じきにこれを割り込み、ロへ下落をしたのですが、ロでは200日線との距離は指呼の間となっており、何度か200日線を少しずつ上回った後、とうとう200日線を完全に抜き去りました。

これによってこの銘柄は中勢の上昇波動に入ったことが確認されました。(ロで買えなかったからといって、いますぐ買わねばならないというものでもありません。次の買い場は200日線近辺まで調整をしたときです。)200日線を上回って1か月以内(中勢上昇波動入りしたばかり)の銘柄はいくらでもあります。また図のロのような位置にある銘柄もかなりあります。いたずらに売買することを急がず、丹念に探してみて下さい。


(00.6.23) 16963(-142) 5.9億株


NYは10376ドル(-121)。ナスダックも3936P(-127P)と大幅安。外国証券の朝方の注文は、売り3130万株・買い2110万株で、-1020万株の売り越し。

さあ総選挙です。どうも外国人は自民党に信頼感をもっているようで、これが勝てば株式買いの態度です。与党の優勢動かずの選挙予想を各新聞が発表してから、株価は元気になってきましたが、株価が上がれば、本当にこの与党体制の維持でよいのか。

政治家は理念と方向性を打ち出すのが仕事であるべきで、政党は政党助成金をもらっているのだから、シンクタンクに何10億円かを出して、理念の実現のコースを研究してもらうべきだというのは私の考えですが、野党は思いつきの政策しか打ち出せません。これでは最大のシンクタンクである官僚をかかえている与党に勝てるわけはありません。前回の参院選で野党が勝てたのは、最大のシンクタンクである官僚が非難されたからであると理解しています。

新日本政党がでてきたときや、新進党ができたときの、日本は変わるかも知れないといったワクワク感がないのは、与党はダメだが野党はさらに頼りないという、よりマイナスが少ない政党を選ばねばならないネガティブな選択を迫られているためです。(今回は投票率が高いそうですから、どのような結果になるのか、少しは楽しみにしていますが。)

選挙と円高で市場は安くなりましたが、ナスダック安にもかかわらず、前場は切り返してプラスとなっていたように、投信や年金資金の買い意欲はかなり強いようです。日経225銘柄のうち、日経平均に強く影響力をもつ値嵩株はアドテスト・京セラ・東エレク・TDK・松下通・ファナック・KDD・ソニー・セブンなどですが、TDK・アドテスト・ファナック・京セラなどの信用買い残はピーク時の1/3〜1/10へ減少しています。日経平均はTOPIXに比べて動きやすくなってきています。


(00.6.26) 16925(-37) 4.7億株


NYは10404ドル(+28)。しかしナスダックは3845P(-91P)と続落。外国証券の朝方の注文は、売り3060万株・買い2180万株で、-880万株の売り越し。

衆院選が終りました。事前の予想では投票率は70%近くになるかといわれていましたが、実際には62.49%と過去最低の前回の59.65%をわずかに上回っただけでした。投票率の推移のグラフをみていると、69年〜93年までは概ね70%を中心に上下5%巾で動いていますが、前回96年からは60%水準まで低下しているのは、小選挙区制の弊害でしょうか。

低い投票率。不平不満が沸き出でている割には現状を追認した選挙でした。民社は議席数を大きく伸ばしましたが、与党3党で2/3の議席を占めるという数の横暴に対する批判票が民主党へ流れたというだけで、民主党が積極的に支持されたのではないようです。

比例代表得票率と議席のシェアを比較すると、自民が28.3%(233議席。48.5%)、民主が25.2%(127議席。26.4%)、公明が13.0%(31議席。6.4%)、自由が11.0%(22議席。4.6%)、共産が11.2%(20議席。4.2%)、社民が9.4%(19議席。4.0%)、保守が0.4%(7議席。1.4%)。明らかに大政党が有利です。

結果は自民・公明・保守の連立与党が271議席を取って絶対安定多数を確保。ということで、今日の相場にはまったく響かず、出来高も4億株と低調なものになりました。変わらぬ日本、変われぬ日本が明らかになった選挙結果だったために、相場もこのまま変われぬのではないか、と気が萎えてきますが、しかしこの6月で、昨年末の信用買い残の整理は終り、外国人投資家の中間決算も終了します。7月はボーナスの月ですから、投信の設定が増え、需給は好転します。


(00.6.27) 17279(+353) 6.6億株


NYは10542ドル(+138)。ナスダックも3912P(+66P)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3350万株・買い2430万株で、-920万株の売り越し。

ナスダックの反発を受けて、値嵩株が上昇したこともありましたが、今日は発行株数の多い低位株が軽がると値を上げたのが目を引きました。三菱重が484円(+45)、コマツが701円(+50)、鐘紡が344円(+22)です。これら銘柄はいずれも200日平均線を上回ってから、値が軽くなりました。200日線を超えて1月程度経過した銘柄に注目です。

日経平均は久々に2%を超す上昇となりました。日経平均が2%以上の上昇をするのはそう多くありません。2%を超える上昇をするのは、@反動高か、A上昇開始、です。グラフでは9日順位相関が+81.7%となり、6月初めの80%超えに続く、2度目の80%超えとなりました。

今後の日経平均の動きの想定図を6月14日に掲げましたが、ここでは目先波動にabcの記号を振っていました。今日順位相関が80%を超えたことで、bの段階に来たことが決まりました。ただし今日が目先波動のピークではなく、昨日まで3日間の押しをつけていましたから、今日がbの目先波動のピークに向かって開始した日であると思われます。あと2〜3日は上昇を続け、bのピークがでるのでは。


(00.6.28) 17370(+91) 7.6億株


NYは10504ドル(-38)。ナスダックも3858P(-53P)と小反落。外国証券の朝方の注文は、売り4340万株・買い3610万株で、-730万株の売り越し。

ナスダック安を受けて値嵩株はまちまちの動きでしたが、低位株は総じて高く、年初来新高値銘柄は117銘柄となりました。値上がり銘柄は714銘柄(値下がりは533銘柄)。 日経平均はザラバ・引けともに戻り高値を更新。グラフでは逆張りの売りマークがでましたが、もう少し高値があってから目先波動(2段目)のピークを出しそうです。

株価が200日平均線を上まわってから値が軽くなる。ということを述べてきました。そこで200日線を利用した条件表を設定してみます。目標は図のdの位置で買いマークを出すような条件表です。


図で200日線を上抜いたのはaとbがありますが、これらは200日線を上抜いてもここまでがやっとで、2〜3日後には200日線を下回っています。これでは200日線を上抜いたとはいえません。 株価はcで上抜いてから11日間200日線より上にあってdに至っていますが、10日以上200日線より上にあれば、200日線を完全に上抜いたといえるでしょう。

逆に200線を上抜いて50日も100日も経過したものは、すでに相当株価は上昇していると思われますから、条件の@は、「株価が200日線を上抜いてから10日以上経過し、45日までのもの」としましょう。(行No.2〜4)

条件のAは、少し前には、ある程度の出来高ができているものとして、9日V相対が85以上、9日出来高平均が100千株以上としましょう。(行No.5〜6)

条件のBは、dのようにやや押し目を作ったときで、25日線からのカイリ率が小さいもの、または9日順位相関が-80以下のものとしましょう。(行No.8と行No.14)

条件のCは、少し前に、株価が急上昇していないものに限定するために、25日平均線からのカイリ率は25%以上になったものはダメという条件をつけました。(行No.9)

上の条件表のようになります。(この条件表は加工に「グループ」を使っていることと、注目期間に25〜0とか45〜0とかを設定しています。ちょっと高度な条件表の設定です。)

この条件表では、図のような位置で買いマークがつきます。


(00.6.29) 17475(+105) 8.2億株


FOMCが金利を据え置いたことで、NYは10527ドル(+23)。ナスダックも3940P(+81P)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3490万株・買い3940万株で、+450万株の買い越し。

米国が上昇、そごうの再建問題が一応の決着をし、明日はバリュー株を中心にした投信の設定、とよい材料に恵まれて大商いとなりました。ただ値嵩株はまちまちで指数自体は大きくは上げず、日経平均の1日の値動きは130円巾と小さなものでした。日経先物も14000枚しかできていません。

中低位株は大いに買われ、新高値銘柄は135銘柄。出来高8.2億株。


昨日掲載した条件表No.147「200日線上抜き後の押し目」について、いくつか質問をもらいました。ちょうどよい機会ですから、この条件表を手本にして、条件行がどういう意図で設定してあるのかを説明します。

@この条件表で最も特徴的なものは、No.10行に「Aグループ」、No.18行に「Bグループ」と、条件表を2分割していることです。

No.1行〜No.9行までを1つの条件表と考えてください。No.1行〜No.9行に「買い」(「不買」)の条件が設定してありますが、すべての買い条件が満足されたときに、「Aグループ」としての買いマークがでます。

No.11行〜No.15行までを、Aとは別の条件表と考えてください。No.11行〜No.15行に「買い」(「不買」)の条件が設定してありますが、すべての買い条件が満足されたときに、「Bグループ」としての買いマークがでます。つまりこの条件表でグラフを描くと、Aグループの買いあるいはBグループの買いの2種類の買いマークがでるわけです。


条件表の各行の説明をします。(上図ではNo.1行が表示されていませんが、No.1行は、「4本値  加工なし  描画する」という、陰陽足を描画するお馴染みの設定がされています。)

ANo.2行は、「株価の3日平均」を計算しています。
No.3行は、「株価の200日平均」を計算しています。
No.4行は、「No.2線(3日平均)とNo.3線(200日平均)のクロス日数」を計算しています。

株価が200日線を超えて、ある期間(10日以上)は200日線の上位にあって欲しいのですが、株価と200日線を直接比べると、200日線をはさんで上下することがあるので、これを排除するために、3日線と200日線を比べています。

No.4行目に「クロス日数」が10以上・45以下のときに「買い」の条件をつけています。 3日線が200日線を超えた日に、「クロス日数」は+1となり、翌日も超えていれば+2になります。10日連続して超えていれば、「クロス日数」は+10です。No.4行は「No.2線(3日平均)とNo.3線(200日平均)のクロス日数が、+10から+45の間のときに買い」という設定です。

図でピンクの○は3日線が200日線を上抜いた日で、この日の「クロス日数」は+1です。翌日以降も3日線が200日線を上回り、クロス日数が+10になったのが、ピンクの→以降です。→部分はクロス日数の買い条件を満足しています。


BNo.5行は、「出来高の9日平均」を計算しています。
No.5行目に「出来高の9日平均」が100以上のときに「買い」の条件をつけています。出来高は普通千株単位ですから、100以上とは10万株以上ということです。
ここで注意すべきは、「注目」欄に、25 0と設定していることです。「注目」欄は通常は0 0となりますが、これは当日(注目日が0)の日に、「出来高の9日平均」が10万株以上になっているかを判定します。「注目」欄に、25 0 となっているときは、当日(注目日が0)はもちろん前日(注目日が1)から過去25日の内に(当日もいれて26日間)、「出来高の9日平均」が10万株以上になっていれば買い条件が満足されます。 図では、紺色で描いた26日間の内に、9日平均出来高が520の日がありますから、「買い」となります。

No.6行は、「9日出来高の相対力(V相対)」を計算しています。
「9日V相対」が85以上のときに「買い」の条件をつけています。注目日は25 0と設定されているので、No.5行と同じように、「9日V相対が、過去26日間のうちに、85以上になっていれば買い」という条件になります。
図では、紺色で描いた26日間の内に、9日V相対が90.1の日がありますから、「買い」となります。

CNo.7行は、「株価の25日平均」を計算しています。
No.8行は、「株価と25日平均のカイリ率」を計算しています。
No.8行は、カイリが-10以上・+2以下のときに買いの条件が設定してありますが、この行の注目日は0 0  となっているので、「当日のカイリが-10以上・+2以下のときに買い」ということになります。図ではAのところが当日のカイリ率で、これが-10〜+2の間の数値であれば買いになります。

No.9行は、No.08線について「不買」の条件をつけています。No.8線は「株価と25日平均のカイリ率」ですから、これを使って「買わない」という条件を設定しているわけです。25以上としていますから、「カイリ率が+25%以上になっていれば買わない」。しかも注目日が、 45 0 とあるので、「(当日も含めて)過去46日間の内に、カイリ率が25%以上の日があったときは、買わない」ということです。

Aグループでは、No.4行・No.5行・No.6行・No.8行に「買い」の条件を設定しています。この4つの行がすべて「買い」と判定されたときに、買いマークがでるのですが、No.9行に「不買」の条件が設定されているので、4つの行がすべて「買い」であっても、No.9行で「不買」に該当したときは、買いマークはつきません。
図の紺色の46日間のうちで、カイリ率が最大のものは、Bの日の15.3%です。46日間のうちにカイリが+25以上の日はないので、「買わない」ということにはなりません。(もしカイリが+25%以上の日があれば、他の条件が全部買いとなっていても、「買わない」ということになり、買いマークはでません、)

図でAの日は、No.4行・No.5行・No.6行・No.8行の4行ですべて「買い」になり、No.9行でも「不買」とはならなかったので、買いマークがつきました。翌日・翌々日も買いマークがついています。


(00.6.30) 17411(-64) 8.7億株


NYは10398ドル(-129)。ナスダックも3877P(-63P)と反落。外国証券の朝方の注文は、売り4330万株・買い4850万株で、+520万株の買い越し。

値上がり銘柄数は945、値下がりは319銘柄。年初来新高値銘柄は148銘柄と最高。出来高は8.7億株の大出来高。とこれだけを見れば、日経平均は300円も上昇したのかと思うところですが、さにあらず、-64円とへこみました。


ゼネコン・繊維・化学・ガラス・機械・商社・海運など内需・低位株が買われ、結構急伸する銘柄がでているのですが、値嵩株の松下通-520円、アドテスト-450円、京セラ-510の3社の下げをカバーするのは容易ではありませんでした。

条件表No.147「200日線上抜き後の押し目」の続きです。「グループ」の設定のしかたがわからない、という問い合わせがありました。「グループ」を設定するには、
  1. その行の「加工」欄をクリックすると、
  2. 加工に一覧表が表示されます。
  3. この中に「グループ」がありますから、これをダブルクリックして選択して下さい。
なおこの条件表は《カナル1》では設定できません。また《カナル2》であっても、Ver3.0以降のものだけが、「グループ」の機能を持っています。古いバージョンをお持ちのユーザーは、1つの条件表No.に「Aグループ」の設定をし、別の条件表No.に「Bグループ」の設定をして下さい。


昨日はNo.1行〜No.9行の「Aグループ」について述べました。今日はNo.11行〜No.15行の「Bグループ」について説明します。

「Aグループ」と「Bグループ」の売買条件は、1行を除いて、あとは同じものです。「Aグループ」はNo.8行で、「25日線からの当日のカイリ率が-10%〜+2%の間にあるとき買い」と設定していますが、「Bグループ」はこの代わりにNo.14行で、「当日の9日順位相関が-80以下で買い」としています。この違いだけです。

@No.11行には、「No.04線 の 加工なし」と設定しています。
No.4行は「No.2線(3日平均)とNo.3線(200日平均)のクロス日数」です。Bグループでもクロス日数を買いの条件とするのですが、No.4行ですでにクロス日数は計算されているので、これを使えば簡単で、計算時間が節約できます。


No.11行は、「No.04線 の 加工なし(クロス日数)が、10日以上・45日までのときに買い」と売買条件を設定しています。(AグループのNo.2行〜No.4行の3行を使って設定したクロス日数が、BグループではNo.11行だけで設定できています。)

ANo.12行には、「No.05線 の 加工なし」とし、注目日が25〜0の間に、100以上であれば買いと設定しています。
No.5線はなにかと、No.5行を見れば、「出来高 の 9日平均」です。No.12行はAグループのNo.5行と同じ売買条件を設定しているわけです。

BNo.13行には、「No.06線 の 加工なし」とし、注目日が25〜0の間に、85以上であれば買いと設定しています。
No.6行を見ると、「No.5線(出来高の9日平均)の9日相対力」です。つまり9日V相対です。No.13行はAグループのNo.6行と同じ売買条件を設定しているわけです。

CNo.15行には、「No.08線 の 加工なし」とし、注目日が45〜0の間に、25以上であれば「不買」と設定しています。
このNo.15行は、AグループのNo.9線とまったく同じものです。過去0〜45(当日を含んで46日間)の間に、25日カイリが+25%以上になっている日があると、「買わない」という条件です。

図では、Bの日のマークを調べていますが、この日から過去46日間のうちで25日カイリが最大になっているのはAの日で、カイリ率は+24.4%になっています。+25%以上の日がないので「不買」とはなりませんでした。

DAグループと唯一違う設定のNo.14行には、「株価の9日順位相関が-80以下で買い」と設定しています。注目欄は0 0 となっているので、「当日」の順位相関が-80以下であれば「買い」なわけです。

図ではBの日は順位相関が-80以下になっているので「買い」の条件に合致しています。同時に@No.11行でも「買い」、ANo.12行でも「買い」、BNo.13行でも「買い」であり、CNo.15行の「不買」の条件には合致していないので、Bグループの買い条件のすべてが満足されています。図に買いマークが連続して打たれています。

図のCでも買いマークがついていますが、この日の順位相関は-80以下ではないので、このマークはBグループの条件を満足したものではありません。(AグループのNo.8行の「当日の25日カイリが-10〜+2の間にある」の売買条件に合致しているので、Aグループの買いマークです。)

このように、No.147条件表を使うと、@ABCの条件に合致しており、かつ「カイリ率が-10〜+2」または「順位相関が-80以下」の日があれば、買いマークがつきます。2通りの買いマークがでる(検索ができる)わけです。


目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト