日経平均をどう見たか・判断したか (00年4月)

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(00.4.3) 20726(+389) 6.9億株


NYは10921(-58)と続落。ナスダックは+114P(4572)へ反発。外国証券の朝方の注文は、売り2760万株・買い3460万株で、+700万株の買い越し。

いよいよ郵便貯金の大量満期が始まります。一方先週末のNY為替市場では102円台の円高となっており、加えて昨夜の小渕首相の緊急入院の官房長会見があって、これがどう影響するかと注目度が高い寄り付きでした。

結局は好需給の大材料の前には、円高も首相入院も自由党の連立離脱も、さしたる材料にはなりませんでした。日銀短観の大企業のDIが-17→-9へと5期連続で向上したこと、日銀が円売り介入をして104円台で推移したことなど、よい材料が後押しして大幅高で終わりました。引値ベースでは新高値。

グロース株の代表のソフトバンク・光通信が終日売り気配であったのに比べ、内需・素材株が大商いとなって値を飛ばしました。出来高上位の、三菱マテリアル391円(+41)、NKK70円(+4)、新日鉄257円(+12)、住金85円(+5)、さくら銀830円(+49)、川鉄181円(+9)と大型株が並び、しかも値が軽々と上昇。

住宅関連株が久々に注目され、ハウス769円(+66)、積ハウス1041(+100)と大幅高。専業ではない旭化成706円(+51)、積水化365円(+26)、クボタ401円(+48)も上昇したのが目につきました。

どの銘柄を買えばよいのか、は多くの投資家が第一に知りたいことです。そのために新聞を読んだり、専門誌を購入したり、インターネットで探したり、の銘柄情報の収集をしてわけですが、この熱心さは、安直に何かよい銘柄はないですかと尋ねるだけの人よりも、必ず報われます。自分で収集した情報はそれなりに整理ができているし、重要度・材料の大きさをつかめているからです。

ただメディアを通して得た情報は自分だけが知っているわけではありません。銘柄情報が知れ渡っているのか、株価がまだ折り込んでいないかを判断しなければなりません。これは株価のグラフを見なければわかりません。《カナル》など株式ソフトが必要な理由です。

メディアを通さずに自分だけで注目銘柄を集めることは可能です。例えば広告です。3月末にクボタは全面の新聞広告を出していました。トラクタ・コンバインの宣伝ではなく企業のイメージ広告でしたから、ハテナと思っていましたが、今日は住宅関連株の一環として買われたのか、大幅高となっています。広告費をだすということは、企業が利益を上げたか、これから新しいことに進出するかの宣言でしょう。日ごろコマーシャルをしない企業が宣伝をしたり、新たにスポンサーになったりしたことに気づけば、それは第1級の銘柄情報です。


(00.4.4) 20594(-132) 7.4億株


NYは金利低下を受けて11221(+300)と急上昇。一方ナスダックは、マイクロソフトが反トラスト法違反の判決がでて大幅安になり、下げの波はハイテク・ネット株へ波及して、-349Pの過去最大の下げとなって4223P。外国証券の朝方の注文は、売り2030万株・買い4110万株で、+2080万株の買い越し、と再び買いへシフト。

史上最大の下げ巾となったナスダックでしたが、日本にはたいして響きませんでした。ソフトバンク81500(-5000)・光通信63800(-5000)は昨日と同じく終日売り気配となり、ソフトバンクは比例配分(139万株売り残し)となったものの、光通信は売り211万株があって、今日も比例配分ができません。売ることを諦めてしまって、20〜30万株まで売りが減少するまでは下値に届きそうもありません。

内需・素材株は堅調でした。NKK77円(+7)が出来高トップとなりました。値段が低いだけにこれでも+10%高です。新日鉄も263円(+6)、住金89円(+4)、川鉄187円(+6)と大型株の割には値が軽く、なかなかスタートを切れなかった住友鉱も346円(+21)と先のピーク339円を上抜いて年初来の高値。

電力の自由化で売られた電力株でしたが、今日は東電2360円(+65)、関電1660円(+76)と大反発となりました。成長性はないとはいえ1割配当をしているのですから、今日の値段でも配当利回りは東電でも2.1%、関電は3.1%あります。妥当な水準訂正です。航空運賃の自由化が始まった日航が340円(+50)、ANAも340円(+25)と派手に上昇。こちらは2001年の黒字を期待しての買いですが、原油高(燃料高)のマイナス材料もあるようだし、やや人気しすぎのような感じです。

今日の値上がり率上位銘柄を見ると、市田101円・日航340円・金商93円・ニッセキハ223円・三洋クレ4500円・マルハ153円・東天紅1505円と、マイナーな株が物色されているのは、当面買いたい銘柄は買ってしまったというところでしょうか。


(00.4.5) 20462(-132) 7.4億株


NYは大波乱となりました。前日の地合いを引き継いで、+196ドルであったものが、ナスダックの暴落に引きずられて-504ドル安まで下落。その後急速に戻して、結局は-57ドル安の11164ドル。一日の上下巾は700ドルというとんでもないボラティリティになりました。

ナスダックはもっとすさまじく、一時は-574ポイント安。-13.6%の下落した後急速に戻し、-74P安の4148Pで終わりました。-13.6%を日経平均に当てはめれば、昨日の終値20594円から-2800円の下げに当たります。個別銘柄のストップ安はだいたい-15%ですから、ほぼ全銘柄がストップ安になったのと同じことで、昨日のナスダックのパニックぶりがわかります。 これほどまでに一方通行の売りになり、その日の内に下げた分だけ戻るというのは、ナスダック市場は相当な高値警戒・疑心暗鬼であるようです。来るべき下げの予行演習になりました。急速に戻ったことで、当面のマイクロソフト・ショックの悪材料は折り込んだようですが、高値5048Pから20%下げた4000P水準を割ったところでは、かなりのプログラム売りがでたようですから、今後4000P割れとなると、同じような一斉売りがでるかと思えば不気味なことです。

外国証券の朝方の注文は、売り4070万株・買い5930万株で、+1860万株の買い越し、で米国安には影響されていません。日本株は買いの姿勢です。

森新内閣が発足。ソフトバンクは比例配分の76500円(-5000)、光通信は比例配分できずに58800円(-5000)の売り気配、というのは変わらず。鉄鋼は利食い売りがでて一服。電力は続伸。銀行・損保が堅調。材料のでたJエナジが出来高トップで117円(+22)と大幅高。と特別なことはありません。

日経平均はザラバ高値20809円をつけてから今日で5日経過しました。一昨日の+389円高の上昇がなければ、今日あたりで調整が終わってもよかったのですが、余計な上げをしました。20000円〜20200円があれば調整は終わるかと思っています。


(00.4.6) 20223(-239) 6.7億株


NYは11033(-130)と続落。ナスダックは4169P(+20)と小反発しましたが、フグは食いたし命は惜ししの状態。外国証券の朝方の注文は、売り3450万株・買い4280万株で、+830万株の買い越し。

多くの低位・内需株は75日平均線を超えたところで一服となっています。鉄鋼はおおむね小反落。銀行・不動産・非鉄・薬品も調整。機械株が値を保つといったところ。

ソフトバンクは4日連続S安の後、今日は活発な売買となりました。71500S安まで売られた後、猛反発して+4700円高まで戻り、急反落して-3200円安の73300売り気配で終わりました。出来高は180万株と大商い。

日経平均はようやく調整らしい形になってきました。昨日調整が終わるメドは20000円〜20200円をつけることだといいましたが、今日は20171円の安値をだし、4月3日の(じゃまな)陽線の安値20271円を下抜いてきました。

図は、小勢の上昇波動が終った後、どの水準まで調整をしたのをを見たものです。Aが小勢第1段の上昇波動、Bが第2段の上昇波動ですが、Bからの反落は前回ピークのAをわずかに下回る(aの水平線)で調整を完了しました。同じようにCからの反落は前回ピークのBの水準(b)を少し下回って調整を終えました。1つ前のピークよりやや下の水準まで下げて調整が終わっています。

いまの調整ですが、直前のピークはDですから。D水準(高値20202円)を下回らねば、調整完了とはいきません。20202円のやや下ということで、20000円〜20200円といったわけです。今日の安値20171円はこのゾーンにきましたから、値段としては合格ですが、9日順位相関がまだプラスなので、明日安くなって、これがマイナスになればだいたい調整は終わりか。と思います。


(00.4.7) 20269(+29) 5.8億株


NYは11114(+80)、ナスダックも4267P(+98)とともに上昇。外国証券の朝方の注文は、売り4700万株・買い5300万株で、+600万株の買い越し。

ソフトバンクは昨日からまともに値がつきだしましたが、押し目買いと処分売りとが交錯して、安値68300円があって70500円(-2800)。出来高は155万株。

ソフトバンクの取引が正常化したためか、投信の設定があったためか、今日はTOPIX主導の上げとなりました。日経平均は利食い売りがでた銘柄がけっこうあって、小幅な反発で終わりました。しかし9日順位相関はマイナスになったので、だいたい調整が終わる条件が整いました。

遅れ馳せながら、ネット取引を経験しました。すでに昨年の11月に日本オンライン証券に口座を開設していましたが、忙しかったりしてネット取引には踏み切れませんでした。以下は「初めてのネット取引き」の次第です。(日本オンライン証券のやりかたなので、他のネット証券とは違う点があると思います。)

初回の取引は丸代金を予め入金しておかねばなりません。午後、銀行にいって振り込みました。(2回目からは、100万円までの預かり金であれば、預り金の2倍までの注文がだせるようです。約定できたら不足分を振り込むことになります。)

さて注文を出そうと、日本オンライン証券のHPを出しましたが、どこから注文を出せばよいのかわかりません。@の目次を手当たり次第にクリックしてみましたが違います。しかたないので電話して聞くと、Aの「お客様ページへのログイン」の[SSL128]か[SSL40]をクリックするとのこと。「売買注文はこちら」とあればわかりやすいのに、の感想です。



ともかく注文のページにいって、IDとパスワードを入力。「買い注文」をクリックし、銘柄を選ぶと図のような注文の画面がでました。
  1. 初めてなので、数量は1000株と入力。

  2. 日本オンライン証券は条件つきの注文ができるのが、他社と違うところですが、「指値」をクリックし、281円と入力。図にはありませんが、注文の有効期間が指定できます。今日は4月14日(来週一杯)までの注文と指定しました。

  3. 図は「住友精化」の買い注文なのですが、この銘柄の現在値は280円で、前日比-4円。今日の始値280円・高値290円・安値279円、が表示されます。

  4. さらに「場板」が表示されています。現在の売り気配値は283円で1000株、買い気配値は280円で10000株であることがわかります。当初は280円の指値を思っていましたが、280円に10000株の注文がでているので、これでは買えないと、281円で指値をしました。
もたもたしてPM2:50分ころに出した注文の上、283円の売りしかないので、たぶん約定はできていないでしょう。

約定できたかどうかは、「注文約定紹介」をクリックすればわかります。図のように約定数量は0株とあり、指値281円では無理でした。この注文の有効期限は4月14日で、現在「予約中」とでていますから、来週もこの注文がでることが確認できました。

なるほど簡単です。これで手数料が安いのだから、ネットトレーディングがはやるのは当然だと納得したことです。


(00.4.10) 20619(+366) 5.1億株


NYは11111(-2)と足踏みしましたが、ナスダックは過去最大の上げ巾+178Pとなって4446P。外国証券の朝方の注文は、売り3620万株・買い5170万株で、月曜日にもかかわらず+1550万株の大巾買い越し。

ソフトバンクは先週末から売り・買いの株数が合ってきていましたが、今日はS高75500円(+5000)となりました。光通信はようやく比例配分ができるほどの買い物が入り、45800円(-5000)円のS安でしたが、7日ぶりに値がつきました。まだ売り物は166万株残っていますから、あと2回や3回はS安をつけるようですが、その後はソフトバンクのように短期の反動高をみせそうです。

今日はストップ高銘柄が多くでました。シスコシステムズと提携する沖電気が781円(+100)、先日来人気になっているTOTOが753円(+100)の比例配分、サウジと共同操業を決めたアラ石が470円(+130)。ネットからみの日テレ・アサツーもS高しましたが、これは反動高。

S高にはなりませんでしたが、ボーイングと航空・宇宙部門で包括提携をする三菱重が373円(20)と出来高を集めて上昇するなど、グラフもよくなってきているところへ、好材料が出てくるので株価はいきおい調子づきます。

日経平均は先週末に、そろそろ調整が終わるかという時期にきていましたが、ナスダックの上げをみてIT関連株が買われ、大幅高となりました。目先波動の調整は終わり、第2段目の目先上昇波動のスタートが開始したようです。


(00.4.11) 20522(-96) 5.8億株


NYは11186(+75)と上昇も、ナスダックは過去2番目の下げ巾の-258Pで4188P。外国証券の朝方の注文は、売り3180万株・買い3970万株で、+790万株の買い越し。 ナスダックは大幅下落でしたが、その割には響きませんでした。ソフトバンクは前場は+2100円高で、しまいには75000円(-500)とマイナスになりましたが、70000円台は当面の底値となったようです。一方光通信は再び買い物が引っ込んで、42800円(-3000)の売り気配で終わりました。

「日経ネットトレーディング」(日経BP社・780円)という雑誌が発売されています。「インターネットで、楽々カンタン株式投資の情報誌」とうたれており、ネット証券会社の評価から、成功への投資術、有望銘柄発掘法はこれだ、などなど相当に実戦的な内容がぎっしり詰まっています。一度読まれれば勉強になること間違いありません。なお今月号には《カナル2》の紹介もされています。

「日経click」の増刊の体裁ですが、「2時間でマスターする楽々エクセル術」第1回(所有している株のチャートを作ろう!)という連載が始まっていますから、今は増刊ですが、どうやら定期の刊行になるようです。とうとう日本もインターネットとパソコンで株式投資をするのが当たり前の時代になったのかと感慨深いものがあります。

「日経ネットトレーディング」の(有望銘柄発掘法はこれだ)に触発されたわけではありませんが、
    @どういう銘柄に注目するか、
    Aその銘柄のグラフはどうなっているか、
    B買える銘柄かどうか、
    C早い時期に上昇しそうか、
    Dいつ買えばよいか、
    E目標値段はどう決めればよいか、
などについてしばらく述べてみたいと思います。

まずおおまかな銘柄の選択から。銘柄を選定するには、業績や材料を知って→グラフで検討する流れと、グラフで自分の狙いたい波動の局面になった銘柄を検索し→業績の裏付けを取る、という流れがあります。どちらでもかまいませんが、今回は前者の方法で銘柄を絞ります。

業績で銘柄を選別するには、いろいろありましょうが、最も簡単で有効なものは「売上高」です。来期がここ何年かの最高の売上になる企業は、時流に乗って順調であるか、工夫して売れるものを開拓している企業です。

そこで来期が、過去8年間で最高の売上高となる企業を選びます。ここでは《カナルFA》を使って、上図のような条件を設定して検索しますが、売上高そのものを見ればよいだけなので、会社四季報や会社情報をめくっても見つけることは容易です。

東証1部について検索したところ71銘柄ありました。(売上高が最高で、株価が800円以下のもの)

気をつけなければならないのは、合併によって売上高が増えた企業です。図のレンゴーは合併によって最高売上高になっているのですが、いずれグラフを見て、よいとなれば会社四季報や会社情報で調べますから、この段階では検索された71銘柄を候補銘柄としておきましょう。


(00.4.12) 20833(+310) 6.8億株


NYは11287(+100)と続伸。ナスダックは-132P安と続落し4055P。外国証券の朝方の注文は、売り3620万株・買い3770万株で、+150万株の買い越し。

ナスダック安からハイテク・ネット関連はマイナス。しかし新日鉄をはじめとする鉄鋼株や不動産株が朝から買われ、前場の日経平均は小幅高で推移していましたが、大引け前には買い上がりの注文が増えたようで+310円と急伸。これでザラバ・引値とも新高値を更新し、目先上昇波動(第2段目)がスタートしたことが追認されました。当面の目標は21400円。

昨日の71銘柄を教えて欲しいの要望がありましたので、右に掲げます。

この71銘柄は結果ファイルに記憶されていますから、いつでも結果ファイルを指定して、この銘柄を選択し、連続してグラフが描けるようになっています。

この71銘柄は基本的には上昇するべき銘柄ですが、すでに大きく上昇しているものもあるでしょうし、上昇のスタートを切ったばかりのものもあるでしょうし、まだ安値を更新しているものもあるでしょう。これはグラフを見ねばわからないことです。

グラフの何をみるのか。その銘柄がモデル波動のどの局面に位置しているかを知ることが第一です。モデル波動上での買い場は、図の@〜Eの個所ですが、ACEは直前の高値を上抜いたときに買う「順張り」であり、@BDは直前の高値から反落したところを買う「逆張り」です。どちらがよいかは投資家の性格によりますが、ここでは「逆張り」について述べます。

@も逆張りの買い場としていますが、メインはBとDです。(今の多くの銘柄はAないしBの局面にあります。よい時期です。)上の71銘柄のグラフをみて、その銘柄がAの位置にあるのか、Dの位置にあるのか、Bの位置か、Cの位置か、を判断することは難しいことではありません。一瞥すればわかることで、1銘柄につき10秒もかからないでしょう。

もちろんモデル波動の局面の特定ができない銘柄もあります。この銘柄は無理やりモデル波動に当てはめることはなくパスすればいいのです。

買う銘柄は「大底を出した」銘柄です。そこでいつ大底が確定するかですが、底値の出し方(というか確認のしかた)は2タイプがあります。

1つは「急上昇タイプ」で、最安値Aからいきなり上昇を開始します。このときは直前のピークのNを上抜いた日に、Aが大底であったことが確認できます。(上図の@の買い場はこのタイプのものに限られます。)

いま1つは「2番底タイプ」で、モデル波動はこれを採用しています。大底AからBへ上昇するも、直前のピークのNまでには達せず、ここからCへ反落して2番底をつけた後に、再上昇してBを上抜き、ここで大底Aが確認できます。(Cの局面では、まだAを下抜くかも知れないので、上図の@の買い場とはなりません。)

大底を打っていることが確認できれば、その後はモデル波動ではD→F→Hの上昇が残っているのですから、買い急ぐ必要はありません。明日からは71銘柄について、モデル波動へ当てはめる例をいくつか掲げます。


(00.4.13) 20526(-306) 7.1億株


ナスダックは-286P安と大幅続落し、とうとう3769P。NYはこれに引っ張られ、11125(-161)と反落。ナスダックは高値から25%の下落となりましたが、200日平均線は3000Pの水準だそうなので、この水準を割り込めば、大勢での下降波動入りとなります。3000Pは重大な水準です。

ソフトバンクは4月末株主に1:3の株式分割をすると発表しましたが、ナスダックが大下げをしていることでもあり、これは逆目にでてしまいました。66300円(-5000)のS安比例配分。光通信はあい変わらずの売り気配。ソニー・NEC・日立などハイテク株も総崩れ。

日経平均はナスダックの4000P割れにしては強かったというべきでしょう。値上がり銘柄は574銘柄・値下がりは656銘柄。三菱倉庫1110円(+40)・三菱地所1220円(+20)・三菱化学477円(+24)・郵船464円(+15)と三菱系の銘柄は年初来の新高値となりました。

図は日中画面に出しているシステックの株取虫の画面です。ここには、定点観測の7銘柄やこの頁で過去取り上げた銘柄や指標銘柄を22銘柄(日経平均とTOPIXをいれて24銘柄)を表示していますが、今日の下げの中でも値上がりする銘柄も多く、日経平均は堅いの印象です。

今日から71銘柄について、グラフを見て、モデル波動のどの局面にあるのかを述べていくつもりでしたが、下記の件で準備ができませんでした。

図はコードがトップの帝石です。一見してわかるのは、A→B→C→Dで、すでに底打ちしています。ただDからCへ下げ'がいけません。C'(298円)がC(300円)を下回ったために波動は少し崩れましたが、D'まで盛り返したことによって、75日線(327円)水準あたりでの押し目買いができます。

なおグラフはいつも使っている《カナル2》の条件表No.55「平均線と順位相関」ですが、《カナル1》にはこの条件表はありません。そこで 《カナル1》条件表の設定のしかた講座に、「スタンダードの設定をする」という章を追加しましたから、これを見ながら設定してください。誰でも設定できるように十分な図を入れています。これで同じグラフが《カナル1》でも描画できます。

またまたマスターネットがちょんぼをやってくれました。カナルを使って28800BPSのアクセスポイントに接続されているユーザーは一斉に受信できなくなりました。4月から28800BPSのアクセスポイントは無くなるという連絡がなかったため、今日は終日この対応に追われ、すべてのスケジュールはいとも簡単につぶれてしまいました。

この事態の処置についてマスターネットと遣り取りをしていたところ、よいニュースが出てきました。昨年10月から弊社HP目次の「マスターネット関連」のコーナーからインターネット経由でマスターネットから受信するプログラムがダウンロードできるようになっていますが、このプログラムを使って受信したときは、月2000円の固定料金だけになるそうです。(カナルを使ってパソコン通信したときは、2000円+1日分20円がかかる)

そこで今後は《カナル》から受信することは止め、インターネット経由で受信する方式に変えていきます。そうすれば今日のような混乱もなくなり、ユーザー側は2000円の固定料金でデータが受信でき、受信時間も短縮できます。(過去500日分を受信しても2000円!)

だいたい5月末までには、「インターネット経由でマスターネットから受信」プログラムもマニュアルを作る予定ですが、もちろん今からでもHPからダウンロードして使って下さい。マスターネットへの連絡は要りません。月に2000円(+消費税)の請求しかきません。


(00.4.14) 20434(-91) 6.8億株



ナスダックはさらに下げて-92P安の3676P。NYも金利上昇予想から、10923ドル(-201)と続落。外国証券の朝方の注文は、売り3770万株・買い4280万株で、+510万株の買い越し。やや低調。 オプションSQでしたが、さしたる動きもなくボラティリティの小さい一日でした。

俗に株式の大きな流れは「10年一回り」といわれますが、これを1日24時間にあてはめると、夜中の0時〜朝8時までが大勢1段目、8時〜午後4時までが大勢2段目、午後4時〜夜中までが大勢の3段目です。いまはまだ大勢1段目の時間の中にあります。

1つの大勢波動には3つの中勢波動が含まれますが、これを夜中の0時〜朝8時に当てはめると、0時〜2時半が中勢1段目、2時半〜朝5時までが中勢2段目、5時〜8時が中勢3段目になります。今は中勢2段目ですから、まだ2時半〜朝5時の時間帯に当たります。

中勢波動は3つの小勢波動が含まれますが、これを2時半〜朝5時の間にあてはめると、2:30〜3:20が小勢1段目、3:20〜4:10が小勢2段目、4:10〜5:00が小勢3段目になります。今は小勢3段目が始まったばかりですから、4時15分といったところでしょう。まだまだこれから、朝日がでて明るくなり、強い日差しがさし、気温が上昇してくる時期がやってきます。

71銘柄のモデル波動の当てはめです。10例くらい見れば、だいたいのことはおわかりいただけると思いますから、今日は3例を取り上げます。(71銘柄の順番で2番目から4番目まで)

「日東建」は、図のA?と打っている175円が最安値です。ここから75日線を上抜いてB?の232円に上昇しましたが、この段階では底打ちの確認はできません。

「急上昇タイプ」の底打ちになるためには、先のピークNの289円を上回る必要があります。また「2番底タイプ」の底打ちになるためには、B?のピーク232円をこれからうわ抜かねばなりません。従って底うちの確認ができていない現状では、買いの対象銘柄にはなりません。


「明菓」は昨年9月10月の75日平均線が上向いているように、98年の300円台から昨年8月に901円の大幅上昇をしています。昨年9月から下落を始め、図のAまで4か月間の下げ波動となりました。

AからDへ一気に上昇し、直前のNの745円を上抜いたので、「急上昇タイプ」の底値を出しました。この後Eの75日線水準まで反落し、D'と反発しましたがDを抜くことはできず、またE'へ反落したもののEを下抜くこともありませんでした。

D→D'と高値は切り下がり、E→E'と安値は切りあがる「三角保合い」となっています。D'を上抜けば三角保合いの放れとなりますから、D'の780円は重要な値段です。


「一パン」は日東建と同じです。A?から75日線まで上昇し、B?307円となりましたが、先の波動のピーク333円を抜けず、底打ちは確認できていません。

その後260円→230円と下値を切り下げ、いまは直前の小波動の高値285円と安値245円の中間にあります。堅くいえばB?の307円を上抜く、ゆるくとも285円を上抜くまでは、動いたとは判断できません。


(00.4.17) 19008(-1426) 8.7億株


NYは-617安と過去最大の下げ幅となり10305ドル。ナスダックも同じく最大の下げ幅で3321P(-355)。暴落です。外国証券の朝方の注文は、さすがに買い物が少なく、売り3860万株・買い2600万株で、-1260万株の売り。

NYの大下げは土曜日にテレビなどで報道されていたので承知していましたが、NYの下げ率が-5.6%、ナスダックが-9.6%であったので、東京はこれより軽く4%〜5%の下げではないか。最悪でも1000円の下げはあるまい、たぶん800円くらいではないか。そう思っていました。

しかし前場で-1831円安となり、これは前日比-9%の下げになります。後場はやや戻り調子になりましたが、先物が-1500円のS安になり、戻し切れずに-1426円(-7%)の下げで引けました。NYよりキツイさげとなりました。

今日の売りの原因は、いわれるように、1つが昨年9兆円買い越した外国人の利食い売りで、主として情報・通信・ハイテクにでました。2つ目が個人の売りで、信用の追証からの投げと狼狽売りです。3つ目が日曜日に発表された225銘柄の入れ替えです。今日の下げは-7%でしたが、おそらく -3%分はBの225銘柄の入れ替えによるものではないか。


図は225銘柄に採用された銘柄と除外されたもの各30銘柄の今日の騰落です。除外銘柄は最も下げがゆるいものでも-11.8%で、最大のものはなんと-29%の下げとなりました。

30銘柄が除外されて30銘柄が採用されたのであるから、市場への影響は中立かといったらそうではありません。例えば日経225に連動するインデックス型のファンドがあって、225銘柄について10000株ずつ保有していたとしましょう。このファンドはTDKの13000円(×10000株)を買って、山九の108円(×10000株)を売らねばなりません。ところがTDKを買うためには13000万円が必要で、山九の108円を10000株売っても108万円にしかなりません。差し引き12892万円の不足です。この不足を補うには、他の224銘柄を1000株ずつ(正確ではない)売却せねばなりません。

新規採用された銘柄は除外された銘柄に比べて株価が20倍から30倍高いようですから、30銘柄を買うために、除外の30銘柄の全株と、他の195銘柄を満遍なく売らねばなりません。この結果が日経平均がNYよりも大きく下げ、TOPIXの-6.1%よりも大きかった原因でしょう。

こういうことであれば、今日の日経平均はちょっと売られすぎです。逆張り用の「日経平均用'96」は明日買いマークをつけるはずです。大きな混乱は今日で収まったのではないか、と思っています。


(00.4.18) 18969(-39) 7.4億株


NYは+276高(10582ドル)、ナスダックも+217P高(3539P)と反発しました。外国証券の朝方の注文は、売り2960万株・買い3030万株で、+70万株の買い。

NYが下げ止まったので、朝方は高くなり一時は+321円高。このまま上昇を続けるかと思いきや、日経平均の30銘柄の入れ替えは、日経平均に重くのしかかってきます。日経朝刊では昨日の下げ-7%のうち除外銘柄を売却することによる下げは、-1%であると書いていましたが、これは視野が狭いか、ことの重大さをあえて過小評価するものです。

除外30銘柄の平均単価は約200円、採用30銘柄の平均単価は(50円額面換算)約5000円です。除外30銘柄を売却しても、採用30銘柄の1.5銘柄しか買いつけできません。残り28.5銘柄を買うために他の銘柄を売却して資金を集めなければなりません。全般の売り圧力になります。

今日のTOPIXは+43P高でしたが、最近のNT倍率から日経平均は500円高で当然のところでしたがマイナスで終りました。日経平均の組替えで今日1日で500円分のマイナスの影響があったことになります。

インデックスというのは厄介なものです。昨年8月にMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の日本株インデックスの入れ替え(このときも30銘柄)があって(99年8月18日参照)
、その後しばらくこの余震が続きました。

このとき除外(赤丸の週)された「阪急」がどのようになるのかを注目していましたが、図のように、いまだに再起できていません。

除外された週と翌週の出来高の大きさにはびっくりします。インデックスに連動させるためにこれほど大量の株式が溜め込まれていたわけです。放出が終われば株価も反発するかと思っていましたが、市中に出回る株数が増えて需給バランスを崩してしまいました。いま除外された30銘柄は大幅下落をしていますが、いくら安くなったからといって、おいそれと買うことはできません。

日経平均のグラフは逆張りの買いマークを出し(TOPIXは2日連続の買いマーク)た上、200日線で2日続けて下ヒゲを出したので、下値はでたようです。


(00.4.19) 19086(+117) 6.8億株


NYは+184高と続騰し10767ドル、ナスダックも昨日の上げ巾を上回る+254P高(2日連続過去最大巾)をして3793Pと反発しました。外国証券の朝方の注文は、売り3580万株・買い3590万株で、+10万株の買い。

東京市場は当然に大反騰となるはずでしたが、日経平均は225銘柄の組替えの影響が大きく、たったの+117円高でした。

今日も採用30銘柄は上昇。松下通17890円(+2000)、アドテスト20800円(+2000)、安いところでは住友信850円(+82)、安田信164円(+13)が大幅上昇したのは当然ですが、TDK14500円(-500)など5銘柄(東海銀・三菱自・花王・TDK・興銀)が反落しました。昨日の下落は1銘柄(松電工)だけでしたから、やや買い急ぎがなくなってきたのか、というところです。

除外30銘柄は17日が30銘柄全部が平均して-19.5%の下落をしましたが、昨日は27銘柄(上昇は1銘柄)が下げ、平均して-7.1の下落率でした。今日は逆に22銘柄が上昇(下落は8銘柄)し、平均上昇率は+1.7%となりました。これをもって組替えによる混乱は落ち着いたとする意見もありますが、まだまだ続くのではないか。今日の除外30銘柄の上昇は、リバウンド狙いの短期の買いで、これらはすぐに売りに転じます。

225銘柄に連動しているものは単に日経225連動型のファンドだけではなく、通常のオープンにも日経平均の動きから大きくはずれないように225銘柄は組み込んであるはずです。さらに日経先物と現物の裁定取引による225銘柄の現物の保有株(6月限で23億株ある)もあります。.これらは来週24日からは新225銘柄に連動しなければならないのですから、あと2日はまだまだ大きな売り圧力になります。

今回の入れ替えは、これまでの3〜4銘柄に比べて銘柄が多きすぎました。発表からたったの5日間(立会い日数)で整理するのは無理があります。1か月前に発表とか、1か月に3銘柄ずつ10か月かけて入れ替えるとかの配慮が必要です。なにしろ先のMSCIとは違って、日経225というのは先物市場に上場しているレッキとした上場商品です。単なる評価のための指標(ベンチマーク)ではありません。


(00.4.20) 18959(-127) 6.9億株


NYは-92安の10679ドル。ナスダックは-87P安の3706P。外国証券の朝方の注文は、売り2830万株・買い3470万株で、+640万株の買い。

再び大量の投信が設定されるようです。今日は投信買いの期待もあって一時は19350円へ伸びていましたが、225銘柄の下落に押され、結局はマイナスで終わりました。225銘柄についてはやや飽きが来ていますが、今後もこういうことは毎年起こる(今年ほど大きくはないでしょうが)ので、覚えておくために復習をしておきます。

日経平均はNYが暴落する前の4月14日には2043円(TOPIXは1653P)でした。これが現在は18959円なので、下落率は-7.2%になります。TOPIXは1511Pなので-1.5%の下落です。この差の-5.7%が225銘柄の組替えによる影響であるといえます。

別の視点から見ると、17日に日経平均はザラバで18603円まで下げましたが、この最安値から今日までの上昇率は+2.0%です。TOPIXは同日1511Pが最安値でしたが、ここから今日までの上昇率は+7.8%です。この差の5.8%が組替えの影響です。日経平均は5.7〜5.8%分だけ不当に安くなっていると思われます。

となると14日の20434円から17日のザラバ安値18603円への下落率は-9.0%でしたが、5.7%は組替えによって加速されているので、これがなければ-2.3%の下落ですんでいたことになります。20434円の2.3%は470円なので、17日の下げは500円、行きすぎがあっても700〜800円で終わっていた勘定です。

さて来週は新225銘柄になりますが、心配なことは現状の225銘柄と先物とで組んでいる裁定取引です。来週からは新225銘柄で裁定取引をしますが、この辺の銘柄の取捨はもうすんでいるのでしょうか。意外な混乱が来週の頭にでてくるのではないか。

一方楽しみもあります。除外された30銘柄の平均株価が200円では、少々上昇したところで日経平均の値動きにはほとんど影響がありませんでしたが、これからは5000円・10000円の銘柄が多く入ってきますから、日経平均のボラティリティは当然に大きくなります。上にも下にも動くということになると、日経先物・オプション・225連動ファンドあたりは人気がでてくるでしょう。過度に安くなっている日経平均はけっこうな狙い目では。


(00.4.21) 18252(-706) 11.1億株


NYは+169高く10844ドル。ナスダックは-62P安の3643P。外国証券の朝方の注文は、売り2980万株・買い3250万株で、+270万株の買い。日経平均の騒動が治まるまでは、東京市場には寄りつかないほうが無難と思っているのか。

24日からの新日経平均に対応する最終日でした。前場はNY高もあって+309円高がありましたが、225銘柄入れ替えの影響は、これを吹き飛ばします。後場2時までジリ安状態でしたが、ここから最後の採用30銘柄の買い、除外30銘柄と居残り195銘柄への売りが入り混じり、日経平均はズルズルーッと-868円安まで急落。-706円安で終りました。

ともかく今日で日経225連動型ファンドと裁定用の現物の入れ替えは終りました。まだ日経平均をベンチマークとするファンドは、入れ替えは終わっていないと思われますが、これらは徐々に入れ替えていくでしょうから、最大の変化は終ったのでしょう。出来高は日経先物のSQの日ほどに膨らみ、実際のところSQと同じことでした。

225銘柄の入れ替えによって、以下のことを引き起こしました。
  1. 除外30銘柄は、この1週で平均-32.3%の下落をした。
  2. 採用30銘柄は、この1週で平均+19.1%の上昇をした。
  3. 居残り195銘柄は、この1週で平均-13.4%の下落をした。
最も被害甚大なのは、日経平均先物を買い建てていた投資家です。先週末の20434円から今日まで2200円巾の下げとなり、証拠金は全部ふっとびました。ついで除外30銘柄を買っていた株式投資家です。信用で買っていたなら、これも証拠金が無くなった勘定です。現物で持っていたとしても1週間で-32%の下落です。ついで居残り195銘柄を持っていた投資家で、平均して13%の損失を蒙りました。この損失はいわれなき理由によって発生したのです。

日経225は先日もいいましたが、れっきとした上場商品です。その仕組み急激に変えて、これだけの犠牲を払わせた責任は誰がとるのでしょうか。

さて来週からの新日経225ですが、その性格はTOPIXにほとんど類似してきます。図は4月21日の日経新聞です。日経平均を算出している当事者としては、225平均算出の根拠を毎日掲示しています。赤枠に日経平均倍率は22.102とあります。これは4月20日の日経平均を算出するとき、225銘柄の単純平均を計算し、これに22.102を乗ずると、20日の日経平均18959円になることを表しています。

ということは、この日の225銘柄の単純平均は18959÷22.102=857円なわけです。225銘柄の平均値が857円であるなら、225銘柄の株価の合計は、857円×225=192,825円です。

今度採用される30銘柄の株価の平均が5,000円とするなら、この30銘柄の株価の合計は5000円×30=150,000円になります。一方除外30銘柄の株価の平均が200円とするなら、この30銘柄の株価の合計は200円×30=6,000円になります。来週から新225銘柄になったとき、新225銘柄の株価の合計は(旧225銘柄の株価合計)+(採用30銘柄の株価合計)-(除外30銘柄の株価合計)ですから、 192,825+150,000-6,000=336,825円になります。

日経平均に連続性をもたせるために、日経平均除数・日経平均倍率を調整するのですが、336,825÷?=18959円になるための?(日経平均除数)は17.7倍になる計算です。(正確なものではありません。勘違いもあるかも知れませんが、誰もいわないので試算しました。)

重要なことは平均除数・平均倍率といった枝葉末節のことではなく、225銘柄の株価の合計がこれまでの190,000円あまりから、330,000円に急変することです。わずか30銘柄の入れ替えとはいえ、その性格はまったく別物になったと思わねばなりません。


(00.4.24) 18480(+227) 6.5億株


NYはイースターで休場。さすがに外国証券の朝方の注文は、売り1553万株・買い1380万株と薄く、-175万株の売り。

先週末、採用30銘柄のうち13銘柄がストップ高をしました。今日の一番のみどころは、先週1週間で平均して19%上昇した採用30銘柄が反動でどれくらい下げるのか、1週間で-13.4%下げた居残り195銘柄がどれくらいリバウンドするのか、でした。

採用30銘柄は-10%近い下落となり、居残り195銘柄は+5%程度の反発をして、これを通算すれば、日経平均は先週末と同じかやや小高いか。と思っていました。結果は、採用30銘柄はそれほど下げず、平均して-4.0%の下げ(値巾では平均-215円のさげ)でした。居残り195銘柄はストップ高となるものが続出し、値上がり率の順では、井関92円(+48%)、東急百95円(+46%)、大成建164円(+44%)、千代建148円(+33%)など急上昇となりました。平均の値上がり率は+9.6%、平均の値上がり巾は+54円です。

30銘柄が平均して-215円下げたので、30銘柄の下げ巾は約-6450円。195銘柄が平均して54円上げたので、195銘柄の合計上げ巾は約10530円。差し引き4080円の上昇巾です。日経新聞によると、新しい日経平均除数は20.34だそうなので、4080÷20.34=200円となります。すなわち日経平均は約+200円の値上がりと計算されます。(正確には今日の日経平均は+227円です。)

3195銘柄が平均+9.6%の上げをしているのに、30銘柄(値嵩株がほとんど)が-4.0%下げたために、新日経平均の上昇はわずかなものになりました。今度の日経平均は、上位20〜30銘柄の値嵩株に振り回されてしまう、よってTOPIXと同じ動きになるだろう。ということがわかります。225銘柄のうちの低位株は、ほとんどその存在が無意味になりました。

TOPIXは17日のNY暴落を受けての大陰線の高値を上回り、目先波動の上昇転換が確認されました。 日経平均は、先週は除外30銘柄(と居残り195銘柄)で2200円の下げをしましたが、この人為的に下げた先週末の株価18252円を引き継ぐわけですから、TOPIXに比べて大きなハンディを背負ってのスタートをせねばなりません。

日経225の騒動で中断していた71銘柄の買い場の検討を、明日から再開します。


(00.4.25) 18272(-207) 5.3億株


NYは10906(+62)。ナスダックは3482(-161P)。外国証券の朝方の注文は、売り2000万株・買い1380万株と薄く、-620万株の売り。

新日経平均は値嵩株が入ったことで、TOPIXに似た性格を持ち、IT関連株が増加したことで、ナスダックに連動しやすくなりました。今日のTOPIXは小幅ながらプラスとなり、6連続陽線をつけましたが、日経平均はいけません。まだ30銘柄入れ替えの影響が残っています。

先週採用30銘柄は19.1%上昇しましたが、平均すると1317円の上昇でした。居残り195銘柄は-13.4%下げましたが、平均すると-77円の下落でした。昨日からこの反動が始まっており、昨日は30銘柄は平均-215円の下げ、居残り195銘柄は+54円でした。上げすぎた30銘柄は上げ巾の半分を調整するなら、平均して650円ほどの下落をせねばなりません。下げすぎた195銘柄が下げ巾の全値を戻すとするなら、平均して+77円の上昇です。

この仮定で日経平均はどの水準になったら安定するのかを試算してみます。まず30銘柄が650円下がると、30銘柄全体の値下がり合計は-19500円です。195銘柄が77円上昇すると、195銘柄全体では77×195=15015円です。差し引き-4485円の下落です。日経平均除数は20.34なので、-4485÷20.34=-220円となります。すなわち先週末の日経平均18252円から-220円下の18000円あたりに下げれば、だいたい225銘柄入れ替えの後遺症はだいたい消えたのではないか、と思われます。

帝石は225銘柄です。図の丸印が225銘柄入れ替え発表の日の日で、この日はなんとか75日線に乗っていましたが、翌日からは売り物に押され、他の居残り195銘柄と同じジリ安となりました。とどめは先週末で、大出来高で瞬間安値270円まで下落しています。

新225銘柄になった月曜日は310円に戻しましたが、杓子定規な波動の捕らえ方をすれば、先の安値298円を下回ったので、下降波動入りしたことになります。

先週末の195銘柄はいわば暴力的に下げさせられたのですから、195銘柄については、この日の安値は無視、目をつむってもよいのではないかと考えていますが、今日終値で296円まで下げたことで、やはり下降波動にあると考えざるを得ません。


(00.4.26) 18134(-138) 5.5億株


NYは+218ドル高して11124ドル。ナスダックは+228Pの大巾高をして3711。外国証券の朝方の注文は、売り3430万株・買い3340で、-90万株の売り。

NY上昇を受けて高く始まり+166円まで上昇した後はダレてしまいました。後場は一時17948円と、10日前には考えられなかった水準へ下落。日経225銘柄の稚拙な入れ替えは、「角をためて牛を殺す」結果となりました。新採用30銘柄に振り回される日経平均ですが、ソフトバンク・日テレ・ドコモなど情報関連株は上昇し、TOPIXは7日連続高です。

日経平均の動きは、まだ波動で捉えることはできません。新採用30銘柄が落ち着いた動きになるまでは、平均線がどうの、順位相関が低いの、といったところで役に立たないと思います。


昨日、新30銘柄は先週1週間で平均して1317円上昇したので、この半分の650円の下落をみなければ落ち着かないのではないかといいました。4月21日の採用前の値段から、平均して650円の下げがいつでるかは、今の私にとって最大の関心事です。

図のような条件表を設定します。3日前の「過去比率」と「過去増減」を設定していますが、3日前というのは、今日が4月26日なので、今日の株価と今日から3日前の株価(21日の株価)とを比較することを意味します。したがって明日になれば、21日は4日前になるので、図の設定は「4日前」に設定しなおす必要があります。

《カナル2》には「計算」の中に「平均とSD」があります。図はその画面です。

この条件表を使って、「3日前過去比率」と「3日前過去増減」の平均値が計算できます。対象となる銘柄はもちろん新採用30銘柄です。(採用30銘柄を結果ファイルに登録しておくと、銘柄選択は一度にできます。)

売買条件は「無条件」にして下さい。

図のような計算がでてきます。
    1行目は「4本値(株価)」の平均値です。今日の30銘柄の平均値段は5550.3です。

    2行目は「3日前の過去比率」の平均値です。3日前に比べて、平均して-5.2%下落しています。

    3行目は「3日前の過去増減」の平均値です。3日前に比べて、平均して-390.2円下落しています。
これで見ると、目標の-650円までにはあと-260円ほどあります。他の195銘柄が動かないならば、日経平均で-380円ほど下落の余地があります。他195銘柄がこれをどれだけ食い止めるか、というところです。(明日からはパラメータを4日前、5日前と変更することに気をつけてください。)


(00.4.27) 18019(-115) 5.4億株


NYは-179ドル安の10945ドル。ナスダックも反落し3630P(-81)。外国証券の朝方の注文は、売り3840万株・買い4050万株で、+210万株の買い。ようやく買い株数が戻ってきました。 注目の新採用30銘柄の今週になってからの下落率は平均-6.2%、平均下げ巾は-403円。225先物の出来高は、初日24日には69000枚の大出来高でしたが、38000枚→33000枚→25000枚と次第に落ち着いてきました。今日の出来高25000枚は、やや多いかといった程度で、225騒動は終わりに近づいてきました。あと下げても200円くらいではなかろうか。

71銘柄の続きです。「明乳」は一見してわかるとおり、Aの306円から急上昇をして、75日線を上抜き、しかも先の波動のピーク364円を上抜いてD(446円)をつけています。急上昇タイプの底を出しました。

その後の反落は下げ幅が小さく75日線よりもやや上で止まりました。(75日線を下回るようだと、Dと打ったところはB、75日線以下の安値はCとなります。)ここからF→F'→Hと波動のピークを更新し、ひとまずの上昇を終えました。ほぼモデル波動通りです。

さてモデル波動です。図では、A→Hへ上昇した後は、I→J→K→L→M→A へと下落するようになったいますが、これは上昇波動と下降波動を一緒にしているためで、上昇した後はモデル波動どおりに下落するわけではありません。

その銘柄が上昇波動(大勢)にあるときは、下げ波動はIまたはKで終わるのが普通です。 Iで止まったときは、反発してJになりますが、Jというのは上昇波動のモデルのDまたはFに当たります。すなわち上昇波動A→D→H→I→J(D)→F→Hの繰り返しになります。

Kで止まったときは、反発してLになりますが、Lは上昇波動のモデルのBまたはD(75日線を突き抜けたとき)に当たります。上昇波動A→D→H→K→L(B)→C→D→E→Fの繰り返しになります。

そこで明乳をみると、225騒動以前は75日線のIで止まる可能性もあったのですが、今は75日線を下回り、Kを確定してから再び上昇波動に入るのではないかと思われます。


(00.4.28) 17973(-45) 6.1億株


NYは-57ドル安と続落し10888ドル。ナスダックは+143Pの3774P。外国証券の朝方の注文は、売り4370万株・買い3690万株で、-680万株の買いと売り越しに戻りました。

上限8000億円の投信の設定があったとかで、情報・通信関連が買われ、ソフトバンクは26600円(+1800)。20日間S安を続けた光通信も、11800円のストップ安で寄りついた後は、一転してS高の15800円まで買われるなど激しい動きとなりました。(引けは+1800の15600円)。

一方店頭から東証に昇格したオラクルはS安の87000円(-5000)。連結経常益が減益になった松下通はS安の16940円(-2000)と値嵩株は波乱の展開です。低位ではそごうが一時額面を割り込み、終値は52円(-12)。巨額の債権放棄を要請されている銀行も安くなるものが多く、この結果日経平均は18000円を下回りました。

新採用30銘柄の4月24日以来の下落率は平均-7.0%、平均下げ巾は-470円になり、目標に少し前進(後退?)。定点観測している7銘柄のうち6銘柄は日経225銘柄ですが、このうち住友鉱を除く5銘柄は75日線を下回ってしまいました。

思えば4月17日から21日の1週間は、除外30銘柄の投げと居残り195銘柄の資金調達売りによって、日経平均は2200円下げ、4月24日からの1週間は新採用30銘柄の反動安によって下げるという2重の下げを余儀なくされました。

新日経平均が落ち着いてから、今の波動や今後の波動を考えなおそうと思っていましたが、なお225騒動は続くようであるし、来週に落ち着いたとしても、そこからが新日経平均のスタートになります。

ここまでハンディを背負うとなると、4月高値20833円は遠く眺める高峰という感じです。ここは素直に、中勢第2段の上昇波動は強制的に終了させられ、いまは中勢第2段の上昇に対する調整期であるとせねばなりません。となると、この調整は8週程度はかかるのではないか、面白くないというのが感想です。

「日本化」は安値Aから急上昇タイプの底を出してDに至り、その後の調整も75日線で止まっていました。さあDを上抜いて上昇するか(少し出来高が足らないが)という日に、225銘柄から除外され、ご覧のような急落となりました。

その後、除外銘柄にしては珍しく急反発をみせましたが、放出された株数だけ需給は悪化していますから、すぐに直前の高値320円を取り返すことは考えられません。ここにも日経225に翻弄された銘柄があります。


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