日経平均をどう見たか・判断したか (00年3月)

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(00.3.1) 20081(+122) 8.3億株


NYは10128ドル(+89)と続伸ですが、今度の利上げからは正念場を迎えることになりそうです。ナスダックは+118Pと大幅上昇し、4696Pと最高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3630万株・買い4450万株と、+820万株の買い越し。

3月に入りました。出来高は8.3億株と増加し、持ち合い解消売りに逆向かいする買い物がどんどんでてきます。日本のPERが米国に比べて常に高かったのは、90年までは日本の企業のほうが成長力があったのと、もうひとつは持ち合いによって浮動株が少ないためでしたが、今年は連結決算を契機に持ち合いが解消され、来期・さ来期は企業が保有する株式が時価評価されることによって、戦後続いてきた持ち合いの仕組みは終わります。企業は株主に目をむけた経営をせねばならなくなり、長らく無視されてきた株主でしたが、ようよくまともな関係になります。

ソニーはPS2を材料にして買い気配で始まりましたが、寄り付きが高値となって、その後は値を下げました。昨日の喩えでは「脳天から2寸釘」くらいの下げです。ネット関連は安いものが多く、現実に利益をあげているハイテク株・半導体関連株・携帯関連・株証券株が物色され、ついで成長分野に事業をシフトしだした商社株、バイオ関連株が人気となりました。一方業績を下方修正した三菱重工は新安値に落ち込み、先週から下落を始めたセガ・CSKも大幅続落です。三菱重の新安値は残念ですが、まともに業績を評価する気運になってきたのはよいことです。

5年10年先の夢を買うのではなく、2年3年までの業績で買うのが正しい態度です。例えば8割かた成功する事業であっても、その企業の事業が5年たって成功している確率は0.8×0.8×0.8×0.8×0.8=0.33です。3社に1社しか成功しません。(10年後では10社に1社)。5年先10年先のことを材料にしだしたときは、予想の世界ではなく夢の世界(バブル)であると思っています。

日経平均は先の高値20046円を上抜き、新高値へ出ました。2月の調整はもう少しの値幅があって欲しかったところですが、中勢上昇波動の中の、第3番目の小勢上昇波動に移りました。


(00.3.2) 20065(-16) 8.0億株


NYは10137ドル(+9)と小幅続伸。ナスダックは+87Pと続伸し、4784Pと連日の最高値更新。外国証券の朝方の注文は、売り3480万株・買い4220万株と、+740万株の買い越し。

流れは昨日と変わらず。ソニーは小幅続落。CSK・セガは続落。CSKは昨年12月29日のザラバ高値17490円からわずか2か月後には半値になってしましました。三菱マテはIT関連で買われてきていたのですが、今日は非鉄金属へ波及し、同和鉱・住友鉱が大幅高。なにやかやと物色が続きます。


(00.3.3) 19927(-137) 7.1億株


NYは10164ドル(+26)と小幅続伸。ナスダックは-27P下げて4754P。外国証券の朝方の注文は、売り3960万株・買い4270万株と、+310万株の買い越し。

低位株の物色が続きます。ソニー31000円(-1300)、ドコモ4170千円(-240千)、ソフトバンク139千円(-10千)と下げる一方で、住友大阪セが425円(+28)、住友鉱329円(+24)、フジクラ493円(+39)、などが出来高を伴って上昇。ここへ100円台のコンベア(144円)、アツギ(124円)、日レース(125円)、エンシュウ(140円)などが値上がり上位4傑となるなど、個人投資家の買い意欲は強いものがあります。

2月の投資主体別売買動向が発表されました。持ち合い解消売りのすさまじさは、銀行の2月の売り越しが1兆2900億円、事業法人の売り越しが2400億円で、合計1兆5300億円という空前の売り越し額となりました。買い越しは外国人が4800億円、投信が4000億円、自己が4100億円、これに個人の信用が6600億円(個人の現金が6100億の売り越しなので、個人は460億の買い越し)です。

これほど巨額の法人売りでしたが、2月の日経平均は高値20007円→安値19367円へ、わずか3.6%しか下げなかったのは、持ち合い解消売りは水が地面に吸い込まれるように吸収されたということです。

NKKは2月にはいって60円という倒産価格をつけています。長谷工43円ほどには低くないが、フジタ52円、佐藤工55円、飛島建56円、熊谷組57円、ハザマ65円と同じ評価です。あんまりな値段であるというので、図の2月の出来高は高水準になってきました。12月後半の70円の水準の出来高と比べれば、明らかに60円ならいくらでも買ってやるという買い手がでているようです。

銀行の売りを吸収している様子がよくわかります。売り手と買い手とどちらが正解であるのか。まず買い手が笑うことになります。


(00.3.6) 19796(-131) 7.1億株


NYは10367ドル(+202)と大幅な反発。ナスダックも+160Pと大きく上昇し、4914Pと最高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3120万株・買い4290万株と、+1170万株の大幅買い越し。

海外の株高支援があって寄り付きは急上昇し、ほぼ全面高でしたが、次第に値が重くなり、後場に入るとマイナス。大引けにかけてさらに値を下げました。TOPIXは先週末に続き、連続して-30P台の下げとなりました。

ソニーは29950円(-1450円)。ソニーの下げだけで、今日の日経平均の値下がりを引き起こしています。ソニーの-1450円安がなければ、日経平均のマイナスはありませんでした。

ソフトバンクは-22000円の大下げとなって117000円。先の高値198000円から40%の下落率になりました。日興ソロモンが、ソフトバンクの妥当値は98300円であると、レーティングを下げたのが理由となったようです。リーマンが先月、妥当値は40万円とぶち上げて、198000円をつけたのでしたが、あまりにも妥当値が違いすぎます。レーティングを尺度として投資しているものにとっては、1か月もたたないのに妥当値が1/4になったのでは、泡を食ってしまします。

もともと5年も10年も先の収益の予想は、こうであればの前提が多すぎて、困難を極めるのですから、発表されたレーティングを鵜呑みにしてはいけませんが、この1年はレーティングの引き上げが株価の上昇を牽引してきたのも事実です。ならば投資家はレーティングとどう付き合うかです。私の考えですが、3年先の収益予想までがぎりぎりで、5年後のことをいいだしたら、その予想はほとんど信頼できません。

ソフトバンクの株価は、投信が競って組み入れるために、昨年12月以来は需給相場の色彩が顕著でした。グラフでは12月以前の75000円の水準が、需給によらない価格のように思えます。ここまで値を下げるのかどうか。注目です。


(00.3.7) 19944(+147) 6.9億株


NYは10170ドル(-196)と再び大幅下落。ナスダックは-9Pの小幅下落で、4904P。外国証券の朝方の注文は、売り3570万株・買い3390万株と、-180万株の売り越し。

ソニー・ソフトバンクは寄り付きから下落し、一方では三菱自がダイムラークライスラーとから資本を受け入れ、全面提携が報じられたため、三菱自はストップ高比例配分の413円(+80円)。三菱自の大株主の三菱重(300円+11)も買われ、他に外資が入るカルソニック(262円+53)が買われ、さらにカンセイ(258円+51)・デンソー(2225円+215)などの自動車部品株が買われるなど、買い意欲は強いものがあります。

さらに今期利益が上昇する旭化成(690円+40)が出来高を集め、東レ(370円+10)・クラレ(928円+51)へ波及。大引け前にはソフトバンクが突っ込みからの反動で135000円(+18000)となり、他のネット関連株も戻す動きになりました。しかしこれでソフトバンクが下値に届いたとはいえません。

ソニーはなお-510円安の29040円でしたが、値嵩株が落ち着いた動きとなった結果、日経平均・TOPIXともにプラスとなりました。3月は、ようやく割安株(バリュー株)の出番となりそうです。


(00.3.8) 19766(-177) 6.4億株


NYは史上4位の下げ幅となって、9796ドル(-374)と再び10000ドルを割ったばかりか、2月28日の安値9862ドルをも下回りました。どうやら先月いった、高値から20%下げの9377ドルまでの下落が現実味を帯びてきました。

ナスダックはザラバで未踏の5000ポイント乗せを達成しましたが、さすがにNYに引きずられて4847P(-57)で終わりました。これも先月いった日本のバブル期に一部市場がピークを打った後も、2部株は続伸し、遅れてピークアウトした関係に似ています。

なお過去の記事はこの頁のメニューの過去の判断..をクリックすれば読むことができます。(97年8月から約2年半の「最近の日経平均の動き」が保存されています。)

NYが2日で570ドルも下げれば、日本の市場も無傷とはいきません。朝からソニー・ソフトバンクを先頭に売られましたが、しかし下げ渋り、両銘柄とも前日比はマイナスながら、陽線で終わりました。

日経平均のグラフですが、小勢第3段目の上昇波動にあると考えていますが、上昇波動である限りは、いつまでもダラダラ下げてはいけません。今日で下落は5日目となったので、明日・明後日くらいには上げに転じなければなりません。(なお5日も6日も調整を続けるようだと、小勢第3段目の上昇波動のピークは随分低いものになるのではないか。)


(00.3.9) 19662(-104) 7.1億株


NYは+60ほど小反発して9856ドル。ナスダックは+49Pの4897P。外国証券の朝方の注文は、売り3390万株・買い4550万株と、+1160万株の大幅買い越し。

NYが続落せずに小反発したので、朝方は上昇し前引けは+118円の19885円。しかしこれが今日の高値となり、後場はソニー28100円(-760)・ソフトバンク114000円(-16000)・光通信125000円(-14000)と情報関連株が再び崩れて、マイナスとなりました。

ソニー・トヨタ・東急はCATVを利用してコンテンツ配信の合弁会社を設立すると報じられ、東急は411円(+80)のストップ高。トヨタは4600円(+50)。買われ過ぎているソニーと買われていなかった東急の違いがでました。

外国人の買い越し額が増加してきました。最近は外国人が買い越しとなった日は日経平均が下げることが多く、この3月に入ってから、1日△□・2日▲□・3日▲□・6日▲□・7日△■・8日▲□・9日▲□となっています。(日経平均があげた日は▲、上げた日は△。外国人が寄り付きで売り越した日は■、買い越した日は□)一致した日は1日だけです。どうも外国人は情報関連を中心とする値嵩株を売り、低位株を買うという動きのようで、したがって買い越しにもかかわらず日経平均は安いという日が続いています。今日の金融株の大幅上昇は外国人の銀行株の買い戻しのためのようですが、投信の力が増したとはいえ、外国人の動向はまだまだ影響力を持っています。

定点観測している7銘柄がモデル波動のどの位置にあるかを図に打点しました。

Aの新日鉄は最も暗い位置にあります。@鹿島とE富士銀は大底を脱出したか、脱出できるかという位置にあり、Dビクターは2番底を固めたようです。

B住友鉱は上昇相場に入ったばかりで、この先最も有望な位置にあります。Cソニーは25日線を下回ったところですが、図のI(75日線)で踏ん張れるのかが注目点です。


(00.3.10) 19750(+88) 14.9億株


NYは+154と反発して10010ドル。ナスダックは+149Pの5046P。外国証券の朝方の注文は、売り2950万株・買い5440万株と、+2490万株の大幅買い越し。

3月限のSQでした。前日の予想では、SQは売り越しではないかといわれていましたが、開けてみると各40〜50万株の買い越しになったようです。相場は弱いと見ていた売りの買戻しが入り、NY・ナスダック高の支援もあり、設備投資が底入れ近いの新聞報道もあって、寄り付きから買い物が殺到。ザラバ+320円高まであって前場は+275高。

ようやく小勢第3段目の上昇が調子づいてきたかと思っていましたが、しかし後場にはダレてしまいました。悪い方へリードしたのはソニー26300円(-1800)で一時はS安。さらに前場はプラスであったソフトバンクが崩れ99200円(-14800)。光通信は2月15日に241000円というとほうもない値段をつけましたが、ここから-60%下げとなって94000円(-31000)。今日だけでも24.8%の下げ率です。こうなると高値の1/3の80000円が当面の下値のメドか。

しかし昨日から始まっている銀行株の買い戻しがあり、東急の急上昇が波及した電鉄株の上昇があり、機械受注の好転に注目して機械株が買われ、トヨタの子会社になる日野自が買われ、繊維が、化学が、倉庫が、と幅広い銘柄が上昇し、値上がり銘柄は876銘柄(値下がりは435)と、今日の内容にはまったく強いものがありました。

ソニーが足を引っ張らねば日経平均はもう少し弾みがつくのですが、そのソニーは2月22日にデンドラで見たように、(過去の判断(00年2月分))27000を割りこんだので、当座の株価は落ち着いてくるはずです。(PS2のトラブルの話がでており、真偽・影響の大小によるが。)そうなれば、今起きている低位株の水準訂正が素直に日経平均に反映され、21000円台が手の届くところにあるということがはっきりしてきます。


(00.3.13) 19189(-560) 8.5億株


NYは-81で再び10000ドルを割れて9928ドル。ナスダックは+1高く、5048Pと史上最高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3750万株・買い5800万株と月曜日にしては多く、+2050万株の連日の大幅買い越し。

朝方99年10-12月期のGDPが発表されました。前期比-1.4%、年率-5.5%と大きなマイナスでしたが、これは予想の範囲内で、特に強弱の材料とはなりませんでした。そのため日経平均は先週末に比べ-20円ほど安く寄りつき、前日比プラスとなっていましたが、それもここまでで、ソニー・ソフトバンク・光通信が売り気配で始まり、ネット株・ハイテク株があいついでストップ安になると下げ幅をどんどん拡大し、前場は-298円安。

後場、ソニーがついにストップ安になると、日経平均はザラバで-690円安。引けは少し戻して-560円安で終わりました。店頭株価指数は、83年の指数算出以来最大の-8.5%の下げとなり、夢見た株は夢が覚めて、総崩れとなりました。

ソニーは24300円(-2000)S安比例配分。ソフトバンクも94200円(-5000)S安比例配分。光通信88500円(-5500)。ソニーの今日の出来高は23万株でしたが、68万株の売り物を残しました。ソフトバンクは日ごろは1日の出来高は10万株程度ですが、130万株の売り物が残り、光通信は多くて5万株の出来高に対し、今日は44万株の売り物です。ソニーは明日で売り物を解消できるとして、他の2社の売り物は尋常ではありません。いかに付和雷同して買った玉がたまっているかということです。

1万円を超えていた値嵩株はにわかに高所恐怖症になり、S安となるものが続出しました。松下通13950円・アドテス16550円・キーエンス・ローム・東京精・HOYA・任天堂・日テレ・KDD・DDI・セコムなど。

今日の下げはいかにも大きかったのですが、多くの投資家には何の影響ももたなっかったようです。値上がり銘柄は527銘柄(値下がりは773銘柄)あり、低位の海運・倉庫・電鉄・ゼネコン・繊維・機械株は上昇しています。特に後場は三和・東海・あさひ銀が2001年4月に3行統合すると報じられましたから、銀行株に買い物が入り、明日も続くのでしょう。

グラフは今日の大下げで75日平均線に達し、逆張り用の「日経平均 '96」は日経平均・TOPIXともに買いマークをつけています。足を引っ張るソニーが明日で下げ止まるかどうかにかかっていますが、多分今日のソニーの下げで、ほとんど悪目を出したのではないか。(波動については検討し直さねばなりませんが)このまま下げが続くとは思われません。


(00.3.14) 19141(-48) 6.9億株


NYは+18と小幅高し9947ドル。ナスダックは東京市場のIT関連株の大崩をみて、-141P安の4907P。外国証券の朝方の注文は、売り4900万株・買い4560万株で、-340万株の売り越し。 昨日S安続出となった値嵩株は概ね大反発となりました。ソニーは25390円(+1090円)。ドコモは3890千円(+500千円)でS高。このほか松下通・アドテスト・東京精密・日テレなどがストップ高。しかしソフトバンクは89200円(-5000)、光通信も8350円(-5000)とS安。光通信は比例配分で、なお60万株以上の売りが残っています。

ソニーが反発したことによって、日経平均の足が引っ張られることがなくなりました。ちょうど株価は75日線の位置で十字足を出したことでもあり、これ以上の下げは回避できそうです。

これまで想定してきた波動について考えなおさなければならなくなりました。図は2月18日に掲げた中勢波動(週足)です。(過去の判断(00年2月分))ここでは以下のように考えていました。

A→Bが中勢上昇波動の第1段目であり、Cから現在までが中勢上昇波動の第2段目(が進行中)です。A→Bの中勢上昇波動のなかには、a、b,Bの小勢上昇波動が3つ含まれています。

またCから始まった中勢上昇波動第2段には、d,e(と思う)の2つの小勢上昇波動がすでにあります。残り1段の小勢上昇波動がでれば、中勢上昇波動第2段は終了し、B→Cへの調整が11週かかったように、やや長い調整となるのでは、と想定しています。
上図のdが右図のbであり、上図のeが右図のdであるのですが、d→eの調整によって小勢2段目の上昇とその反動が終わり、fへ向けて小勢3段目の上昇が始まったのか、それにしてては調整巾が小さいし、調整期間も短いので半信半疑である。と述べたのが00年2月25日)のことでした。

その後3月1日にdのザラバ高値20040円を上回る、20165円を出したので、小勢3段目の上昇が始まったと判断しました。小勢上昇波動が始まった以上は、1か月や2か月の上昇は続くはずです。(今日、図のfで逆張りの売りマークがついたときに、なぜHPで売りマークに言及しなかったのか、と訊ねられましたが、小勢上昇波動が始まったばかりというほうを重要視していたのがその理由です。)


しかし翌3月2日には高値20202円と高値を更新したものの陰線となり、ここから値嵩株が大崩れして今日まで下げてしまいました。

上図の小勢第1段の上昇期間が約2か月、小勢第2段の上昇期間も2か月あったことを思えば、今回の小勢第3段はわずか半月となっています。これではバランスが取れません。

となると、小勢第3段の上昇へ入ったという判断は誤りで、右図のように高値20202円まで小勢第2段の上昇波動であったとしたほうがよいのではないか。

そうであれば、今は小勢第2段の上昇波動の調整で、なお小勢第3段の上昇が残っているということになります。


(00.3.15) 19078(-63) 6.2億株


NYは-135ドル安く9811ドルと先の安値9796ドルに接近してきました。ナスダックも-200P安の4706P。米英政府がヒト遺伝子の情報は公開すべきであると表明し、バイオ関連から崩れたそうです。

ナスダックが史上2位の下げ幅を見せたため、東京市場も寄り付きは安く、日経平均は一時-375円安い18765円となりました。ただ前場の段階でソニーが前日に引き続いて大幅上昇し、ソフトバンクが一転してS高に買われ、徐々に悲観人気は後退。後場は下げ渋りから戻り歩調になり、ザラバ安値から300円戻して終わりました。

10000円を超える値嵩株には、機関投資家の買いに加えて、短期のリバウンド取りの買い物が集まり、TOPIXは前場の+10から後場は+23となって引けました。TOPIXは目先波動で2段下げをしていましたが、昨日で目先波動は反転したようです。ただし75日線を割り込んでいますから、まずは75日線(1665P)が戻りの目標です。さらにいえば2月からの下落によって75日線は下向きになっていますから、一度には75線を超えることは難しいでしょう。

TOPIXに比べると日経平均のグラフはまだましです。今日は安値から300円ほど戻したことでタクリ足となって、だいたい安値がでたようです。この後の反発で、560円安した大陰線をどのようにして上回っていくかが注目点です。大陰線の日の高値19760円を上抜いて、上昇波動入りが確認できます。


(00.3.16) 19253(+174) 6.5億株


NYは+320ドルと大反発し、10131ドル。一方ナスダックは-123Pと続落し、4582P。高値5048Pから-9.3%の下げとなりました。

ナスダックが続落、NYが過去4番目の上げ幅で、東京市場はどちらを重視するかでしたが、寄り付きは安く、一時は18892円まで下落したものの、ソニーが戻り歩調となり、結局は+174円高で終わりました。ソフトバンク・光通信はS高。NECが史上最高値を更新2920円(+160)する一方で、富士通は3070円(-20)。

TOPIXは+40Pの大幅上げをし、3連続陽線となって、3月13日の大陰線(-75P安)の高値1629Pを上抜きましたから、目先波動は上昇転換しました。


NTTは昨年12月2日に25日線を割り込みましたが、その後の戻りが弱いので、99年12月15日に、右図のbからaの累計出来高は64万株あるので、これを解消するには2〜3か月かかる。と述べました。

高値圏でできた出来高64万株に見合う出来高が累計でできたのは、図のBの日(1月25日)でしたが、この辺での安値は1520千円で、前々日・前日・当日の3日が同値でした。ここから75日線まで戻し1690千円をつけましたが、さらに下落を続け、3月13日には1310千円の安値まで売られました。

累計出来高で見ると、昨年10月に初めて75日線を上抜いてから急上昇しましたが、このcからaまでの累計出来高が127万株です。これが解消されるのは、aから今日のCまでかかったのですが、Bの解消日の2日前に安値がでていたように、今回のCでも3日前が安値1310千円でした。

これによってNTTは10月から11月にかけて急上昇したときのシコリ玉は一応解消し、新たな波動を作っていくことになります。


(00.3.17) 19566(+313) 7.3億株


NYは昨日の+320ドル高に引き続き、なんと499ドルの上昇。むろん過去最大の上げ幅です。この上昇によってNYの下値不安は払拭されました。安かったナスダックもこれに引っ張られて、+134Pの4717Pへ上昇。

NYの史上最大の上げ巾がどれだけ東京市場にインパクトを与えるのかと楽しみでしたが、さほどではありませんでした。ソフトバンク・光通信の値嵩ネット株は今日もS高でしたが、前場はソニーはPS2の不具合を材料にして売られ、ドコモも利食い売りに押されるといった按配で、一斉高とはなりませんでした。

今期経常損失が縮小と報道された東芝が907円(+27)と買われ、日立・三菱電へ波及。NECは今日も続伸し、これとの比較で富士通が買われ、カルロス・ゴーンが社長に就任と報じられた日産自が439円(+45)と上昇。ネット総合商社を設立すると報道された日商岩井は出来高トップの116円(+19)。など、それぞれの理由で上昇しました。

1日の売買代金が1兆円を超えること、連続32日間のタイ記録とかで、これで最も恩恵を受ける証券株が上昇。来年度の設備投資が3年ぶりにプラスになると日経新聞が報道しましたが、すでに機械株・ベアリング株などは上昇を続けており、これらは押し目買いの業種になりました。海運各社が運賃値上げを背景にして大型船を相次ぎ投入と報じられた海運株も上昇。

なにもかも理由のある銘柄がそれなりに上昇してきたのは、相場が浮ついた夢を買うことを反省し、着実な投資指針を持ってきたということで、まったく結構なことです。

後場引け前にはドコモが急反発し、日経平均・TOPIXとも上げ幅を拡大。日経平均は25日線(19634円)近くに戻り、TOPIXは75日線を超えました。TOPIXは値嵩情報関連株のリバウンドに支えられていますから、リバウンドが終われば一服すると思いますが、日経平均は重要ポイント(先の長大陰線の高値19760円)を上抜いけば、いよいよ小勢第3段の上昇がスタートです。


(00.3.21) 19602(+36) 6.5億株


3連休の間のNYの動きは、土曜日が10595ドル(-35)、月曜日が10680ドル(+85)。ナスダックは4798P(+81)→4610P(-188)。外国証券の朝方の注文は、売り2800万株・買い4530万株で、+1730万株の買い越し。先週末は売り-3965万株・買い5320万株で+1355万株の買い越しでしたから、株数ベースでは外国証券はかなりの強気であることが見てとれます。

ソフトバンクは+20000円、光通信が+5500円、ソニーが-690円と先週と同じ動きでした。東証1部の売買代金が1兆円を超える連続日数は、32日のタイ記録で終わりましたが、証券株は今日も快調です。

三井信託が合併して225銘柄からはずれるので、この代わりに大和證券が入ります。これで採用銘柄のうち、証券会社は野村・日興に加えて3社となります。三井信託よりも大和證券のほうが日経平均のボラティリティを高めるのははっきりしていますから、これは結構なことです。ついでのことだから、銘柄の多い業種からは銘柄を削り、IT関連をいれれば日経平均も市場の実態を表すようになるのですが。

建設株13銘柄から佐藤工・フジタ・ハザマ・熊谷組を削り、食品株16銘柄から日本粉・サッポロ・ホーネンを削り、化学株21銘柄から昭電工・ラサ工・カーバイド・日本化・日油脂を削り...と考えれば、ここまでですでに12銘柄です。

このかわりに通信株にドコモ・日テレ・TBSを入れ、サービスにソフトバンク・CSK・セコム・日立情報・東洋情報を入れ...といったようにいまの時代にマッチする銘柄の入れ替えを大胆に行えば、日経平均も復活します。

指数の連続性を考えるよりも、市場を代表する指標にするほうが大事でしょう。あと10年たって過去(それは今のことですが)の日経平均のグラフをみたとき、日経平均がたいして上昇してもいないのに、あのときは(日経平均非採用の銘柄が)すごい相場を出したものだ、と懐古せねばならなくなります。日経平均で株式市場の熱気を推し量れないようでは、指標としての価値はありません。


(00.3.22) 19733(+131) 7.6億株


FOMCは金利を0.25%引き上げると決定。ひところは0.5%の引き上げがあるかもと、NYダウは大幅な下落をしたのですが、ここ1週間は0.25%が大方の予想になり、これに伴ってNYダウは急調子で戻っていました。昨日0.25%引き上げが確定し、NYは+227高の10907ドルとなりましたが、これで金利を材料にした反発は材料出尽くしとなりました。明日からは急調子の上昇はなさそうです。

ナスダックも+101Pの4711Pとなりましたが、こちらは10日前に最高値をつけたばかりですから、調整はなおかかりそうです。

外国証券の朝方の注文は、売り3620万株・買い5000万株で、+1380万株の買い越し。いよいよ3月末(の売買最終日)まで3日となり、最後の持ち合い解消売りがでているようですが、外国証券が連日買い越しているのをみれば、解消売りを外国人が引き取り、4月からの上げ相場に備えているといった様子です。

225採用銘柄になった大和証は1830円(+120)、はずれた三井信は155円(-21)。ソニーは26380円(+430)と反発し、ソフトバンク112000円(-13000)、光通信88800円(-15200)と逆の動きになりましたが、今日の動きがしばらくは持続しそうです。

ソフトバンクの出直りの時期を累計出来高で見てみます。

まず図のAでソフトバンクの上昇はストップしたと考えられます。A以降の買いは、上がるから買うという順張りの買いではなくなりました。安くなったから買うという逆張りの買いですから、積極的なものではありません。Aまでの買いが解消するまではなかなか本調子の上昇にはなりません。

そこでAに至る累計出来高を調べると、@最後の吹き上げが始まったBからAの累計出来高は1255万株でした。この出来高はbの日に解消され、翌日89200円の安値をつけてから120000円台まで反発しました。

しかしまだまだ戻り売りがでるのは当然で、今日は112000円(-13000)と反落しています。となると、C→Aの累計出来高の1810万株が次に控えていますが、Aから現在までの累計出来高はすでに1765万株に達しています。ソフトバンクの1日の出来高は100万株あるので、明日にもC→Aの出来高は解消します。

ただソフトバンク株価が100000円を再び割り込むようであれば、D→Aの出来高2294万株の解消が必要になってきます。D→Aの解消にはあと1週間程度かかる勘定です。ただしこれは株価が先の安値8920円を割り込まないという前提です。

もしこの水準を割り込んでくるようであれば、完全に下降波動入りとなりますから、しこり玉はC→XあるいはD→Xの累計出来高であると考えなおさなければなりません。A→Xの分が増える分だけ解消には時間がかかることになります。


(00.3.23) 19704(-28) 6.7億株


NYは10866(-40)、ナスダックは+153P高の4864P。外国証券の朝方の注文は、売り3450万株・買い5080万株で、+1630万株の買い越し。

ソニー・ソフトバンク・光通信のトリオは揃ってマイナス。ソフトバンクは101000円(-11000)、光通信は83800(-5000)のS安となり、反動高に対する戻り売りがきついようです。

期末を控えて膠着状況になりました。今日の出来高は6.7億株でしたが、これは倒産した長崎屋を米サーベラスGが買収すると報じられたために買い物が集中。昨日2円の株価が14円に買われ、出来高は4700万株に膨らみましたが、これが含まれています。さらに出来高2位はシントム89円(-17)の2400万株ですから、正味の出来高は多くありません。

NTTが急上昇しザラバ1580千円があって1500千円(+110千円)の引けとなり、何があったのかと思えば、何も無く、EB債からみの手当ての買いのようです。先般いったようにNTTのしこり玉は解消したようですから、株価が軽くなっているために、急上昇をしたようです。

3月決算の銘柄は来週月曜日が最終売買日となります。ここまでは新規に何かを買おうという動きはでませんが、4月からは郵貯の大量償還が始まり、投信の設定が相次ぎ、需給はどんどんよくなっていきます。3月末にこれを先取りする動きがでるのかどうか、来週が待ち遠しいことです。


(00.3.24) 19958(+253) 7.5億株


NYは大幅高し、11119(+253)、ナスダックは+75P高の4940P。外国証券の朝方の注文は、売り2780万株・買い3670万株で、+890万株の買い越し。

長崎屋が出来高7200万株を集めて続伸し、27円(+13)。これにつられてエルカクエイも3円(+1)。値上がり率上位にはこの2社に続いて、第一電・段谷産・レナウン・飛島建が並びました。まあマネーゲームです。まともなところでは、関西電が配電エリア全域に光ファイバー網を敷設すると報じられて1528円(+48)。

ソニーは25700円(-170)、ソフトバンク86500円(-15500)の売り気配、光通信は78800円(-5000)のストップ安。一方で新日鉄・住金・川鉄が2700万株、1800万株、1000万株の出来高でプラスに。今日は400億円程度の投信設定があったようですが、来週は募集上限で7500億円の設定があるようで、しばらくはバリュー株にフォローの風が吹きます。

一昨日、ソフトバンクの累積出来高の図を掲げましたが、これは先の安値(イ)89200円を下抜かないという前提のものでした。しかし今日は3000億円の増資を発表したことで、売り気配となり、86500円(-15500)と、あっさり下抜けてしまいました。 これによってイ→ロの反発は単なる反動高で、なお大きな下降波動の中にあるということになりました。

となると前回のB→aあるいはC→aの出来高(目先筋の買い物)の解消だけでは不足で、a以降に押し目買いと思って買った分もそっくりシコリ玉となりましたから、B→AあるいはC→A、ことによると昨年12月末以来の出来高を解消せねばなりません。

B→Aの累積出来高は1808万株。C→Aは2363万株あります。最近は出来高も100万株は出来ていませんから、最短でも5日、長ければ20日程度は調整するようです。


(00.3.27) 20281(+322) 7.8億株


先週のNYは11112(-7)、ナスダックは4963P(+22)。外国証券の朝方の注文は、売り3460万株・買い5880万株で、月曜日にもかかわらず+2420万株の大幅買い越し。期末の売りに大量の買いをぶつけてきました。

寄り付きから全般は高く、鉄鋼・ゼネコン・繊維・パルプ・化学:不動産・倉庫など内需株が買われ、20000円に乗せたところからダレて、前引けは+11円高。後場は前場安かったソニーがプラスも転じ、日経平均は高値を更新しました。

ソフトバンクは先週末の3000億の増資を白紙に戻しましたが、東京電力・マイクロソフトとの合弁のスピードネットの事業計画の練り直しが報じられ、81500円(-5000)S安と値を下げました。光通信も73800円(-5000)の売り気配。日本紙と大昭和が統合と報じられ日本紙は774円(+100)円のS高、大昭和は572円(+49)と上昇し、紙・パルプ株も軒並み高。

3月14日に小勢波動の勘定のしかたを修正し、図のA→Bが小勢上昇第1段、C→Dが小勢上昇第2段としました。今日はDの高値20202円を上抜いたので、E→Fへの小勢上昇第3段が確定しました。

E→Fの期間と大きさですが、A→Bは41日間で2384円(ザラバベース)の上昇。終値では16821円→18914円へ2093円の上昇。またC→Dは51日間で2196円(ザラバベース)の上昇。終値では18080円→20081円へ2001円の上昇です。

これを手本とするならば、Eから40〜50日かけてザラバベースで2200円、終値ベースで2000円程度の上昇が期待できます。あてはめれば、Eから今日までは8日ですから、40日として5月15日あたり、50日とすれば5月29日まで上昇基調となります。上値はザラバで18765円に2200円を加えた20965円。終値では19078円に2000円を加えた21078円。だいたい21000円がFの目標値になります。

なおE→Fは小勢第3段目ですから、A→Bの小勢第1段目の上げ巾分がBに乗っかった21420円(19036円+2384円=)までの上昇もありえます。ただしFで中勢の上昇波動は終わるわけで、Fを達成した後の調整は、下げ巾が大きい(10%くらい)か、長いか(1〜2か月)のどちらかを、覚悟しておかねばなりません。(これは5月以降の話ですが。)


(00.3.28) 20374(+93) 5.3億株


先週のNYは11025(-86)、ナスダックは4958P(-4)。外国証券の朝方の注文は、売り3330万株・買い4870万株で、相変わらずの+1540万株の大幅買い越し。 実質新年度入りになりました。昨日新年度入りを先取りした分だけ、今日は勢いがなく前場は-209円。3月の配当落ちが70円分あったそうですが、これを考慮しても弱い動きとなりました。

1:2の株式分割をしたソニーは、前日の26400円の半値の13200円が妥当値でしたが、13000円で寄り付き、その後12600円まで下落。しかし後場は買い気配で始まり、13120円と妥当値よりやや安く引けましたが、ソニーの戻りを見て日経先物が引っ張る形で、日経平均はプラスで終りました。日経先物は20480円と現物よりも100円高く引ける。

グラフは、安値から9日経ったこともあって、逆張りの「日経平均用'96」は売りマークをつけました。明日あたりで目先の上昇波動は頭打ちになりそうです。とはいえ目先波動はまだ第1段目ですから、調整を3〜5日して、第2段の目先上昇波動に移るのではないか。

定点観測の7銘柄ですが、今日からビクターをはずし「津田駒」に入れ替えます。電気はソニーがあるのでビクターはもうよいでしょう。

津田駒は機械株とはいえ、繊維機械が売上の80%を占めており、IT関連の設備投資には無関係な会社です。また3期連続の経常赤字ですから株価も当然に安いのですが、定点観測銘柄には100円台の銘柄がないので、このような株がどう動いていくのかを見るのも勉強になるかと思います。

グラフは7月以来75日線を下回って、下落を続けてきましたが、12月に111円の安値Aをつけて、1月に75日線Bまで上昇し、3月に反落して115円Cの2番底をつけています。いまは75日線に沿ってもみあっていますが、これからDを目指して上昇を開始するのかどうか。

出来高は5万株〜10万株の薄商いですが、これが増加していくのか。この辺を見ていきたいと思っています。(選んだ理由は波動上の興味だけです。推奨しているわけではありません。念のため。)


(00.3.29) 20706(+332) 6.2億株


NYは10936(-84)と続落。ナスダックも安く4833P(-124)。外国証券の朝方の注文は、売り3410万株・買い4620万株で、+1210万株の大幅買い越し。

投信の設定と4月からの郵貯資金の流入を期待して買いが先行しました。ソニーが13730円(+610)円と権利落ち妥当値13200円を上まわったため、同じく大幅な株式分割をした日テレ67000円(+5000)やコナミ7430円(+820)なども大幅高。ソフトバンクは昨日に引き続きS高の91500円(+5000)。昨日までS安をしていた光通信も73800円(+5000)のS高と、値嵩株が反発したため、TOPIXは一時は62P高するなど急上昇となりました。

日経平均は昨日まで買われていた新日鉄247円(-1)・三菱重335円(-2)・東レ392円(-4)・郵船440円(-12)など一服する銘柄もでて、TOPIXほどの勢いはありませんでしたが、ザラバ高値20809円をつけ97年6月のザラバ高値20910円に迫りました。

日経平均は3月15日のザラバ安値18765円から10日目にして2000円高をしましたが、4月の需給を先取りし過ぎのような感じです。出来高10億で今日の値段であるならば文句なしですが、値段が上がる割には昨日の出来高は5.3億、今日は6.2億とたいしたことはありません。やや楽観のし過ぎのような気がします。

現在進行中の小勢第3段目の上昇波動ですが、@9〜13日上昇→5日調整→A9〜13日上昇→5日調整→B9〜13日上昇の目先波動を描くとわかりやすいと思っています。いまは@の10日上昇に当たります。


(00.3.30) 20441(-265) 5.7億株


NYは11018(+82)と反発するも、ナスダック-189Pの大幅安で4644P。外国証券の朝方の注文は、売り3530万株・買い4820万株で、+1290万株の買い越し。3月後半からは連日の大幅買い越しです。

確かにNY市場に影響される度合いは小さくなってきました。今日は珍しいことに、日経平均は昨日の引値と同じ20706円で始まり、高値も昨日と同じ20809円でした。前場はソニー・ソフトバンク・光通信が快調な上げをしたためプラスでしたが、史上最高値を更新しているNECがマイナスになるとともに、全般は調整基調になりました。

3月15日からの日経平均の上昇の原動力になった低位・素材・内需株の大方は利食い売りに押され、ゼネコン・鉄鋼・紙パルプ・石油・ゴム・不動産は反落。JR3社の下落が目を引きました。JR東は495千円(-45)・JR西353千円(-26)・JR東海626千円(-50)。

ソニーは、さくら銀・JPモルガンから出資を受け、ネット銀行参入がいよいよ具体化したことを材料に14500円(+770)円と上昇しました。一方、日経朝刊ではプレステ2のバグで、既出荷分125万台のソフトを回収すると報じられていましたが、これは完全に無視された格好です。1台につき直接経費2000円・間接経費2000円がかかるとすれば、50億〜60億円の損失がでるわけで、そうも無視することはできないのではないか。

さくら銀行といえば、ネットに関連する業務展開では、この銀行がダントツであるような気がします。住友銀の株価が1501円に対して、さくらが753円と半分であることは、この先合併する際に住友1:さくら0.5株の合併比率を予想しているわけです。

昨年10月14日に住友・さくら銀の合併が報じられたのですが、この前日の株価は住友が1565円、さくらが900円で、住友1:さくら0.575の関係でしたから、さくらのここ半年のがんばりの割りには、住友との相対的な株価は低下しています。さくらはもっと評価されて、1:0.6くらいまでになってもよいのでは。


(00.3.31) 20337(-104) 5.1億株


NYは10980(-38)と小反落。ナスダックはオールドエコノミーへの資金流出がいわれて、昨日に引き続いて-186Pの大幅安となり4457P。外国証券の朝方の注文は、売り3400万株・買い3700万株で、+300万株の買い越しと一服しました。

1999年度の期末となりました。日経平均は20337円と20000円台を確保して終りました。99年3月期末の15836円からは4500円の上昇です。あるいは9月30日の中間期末の17605円に比べても大幅な上昇となり、久しぶりに株式の評価損がどうのといった話題がでてきませんでした。

今日の日経新聞にもありましたが、いよいよ企業会計のビッグバンが始まります。まず今日で終わった2000年3月期では連結決算中心になり、来年3月末には投資目的の有価証券が時価評価になり、2002年3月末では、持ち合い株式も時価評価になります。あと2年間は企業が保有する株式は大きな売り要因になりますが、これを個人や投信が買うことになります。いつでもそうですが、ある投資主体がやむにやまれぬ理由で投売りをするときは、買っておくことです。

個人投資家にとって重要なことがもうひとつありました。2001年4月から売却代金の1.05%を払えばしまい、という源泉分離課税の制度はなくなり、現行の信用取引きと同じように利益額に対して、国税20%・地方税6%がかかることになります。(1回ごとの損益額にかかるのではなく、年間の損益を通算した利益額にかかる。)もし買値が不明なときは、買値は売値の5%(利益額は95%)と見なす、というキマリもありますから、買値が証明されない現物株は年度内に売却する動きが当然にでてきます。もっとも売ったらすぐに買って買値を確定するということになるでしょうから、この分の売り圧力はそうもないでしょう。(証券会社だけが儲かる)

それはよいとしても来年からは、いつ何円で買い、何円で売った。年間を通じての損益額はいくらになった。従って税額はいくらになる。という売買の管理を各個人がちゃんとする必要があり、面倒なことです。弊社には、この管理をするための《投資管理P》というソフトがあります。(宣伝です)

光通信は2月中間で、130億円の営業赤字と発表(予想では60億円の黒字)。通期では前年比45%増の80億円の黒字の見込みであるとしましたが、わずか半月前に収益見通しは変わっていないと発表していたようですから、経営のありかたが疑問視され、売り気配となりました。売り258万株に対して1万株余りの買いしかなく、比例配分もできぬ状態です。この分では高値の1/10の24000円もあるかも。


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