日経平均をどう見たか・判断したか (00年1月)

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(00.1.4) 19002(+68) 2.8億株


NYは長期金利が6.6%台に上昇したため11357ドル(-139)。しかしナスダックは4131P(+61)と最高値。Y2K問題は大きなハプニングがなくクリアされました。

日立・東芝・富士通・松下・NECなどハイテク株が出来高10傑にはいって上昇。また大和証・野村証・日興証の証券株が上昇し、銀行株は軟調。ソフトバンクはとうとう103000円と10万円の大台のせ。一方ソニーの株式分割をきっかけに買われた値嵩株の京セラ・ファナック・ローム・オリックスなどは大幅安。、リクルートが上場したときは時価総額は何兆円にもなるとの話で、ダイエーは+80円の485円。昨年末からの流れは変わっていません。

日経新聞のアンケートでは、今年の日経平均の高値は高いほうで24000円、低いほうで20000円。だいたい22000円あたりを予想しています。一方安値の時期は2〜3月を予想するものが圧倒的で、そうでないものは9月〜12月のようでした。

今年の相場を考えるに、その性格は金融相場であるということでしょう。この流れは昨年から顕著になっていますが、今年からは郵貯の大量償還が始まり、一層の金余りになります。昨年株式市場に流入した資金は銀行の投信販売の解禁や、運用成績がよかったことからから投信に集まりました。実際昨年後半の買い主体は外国人と投信であり、これらが選好するインターネット関連株が仰天するほどの上昇をみせました。

インターネット株は投信の設定には不可欠な銘柄となり、これら株式の不動株は相当に吸い上げられたものと思われます。ためにいったん上昇を始めると一方通行になり、ソフトバンクのように何日もストップ高を続けるという派手な動きになってきました。この行方ははたしてどの辺なのかはわかりませんが、反省気分がでたときは、2日や3日のストップ安となるはずで、そういう現象がいつ現れるのかが目下のみどころです。

そうなったとき、次に何を買うかですが、昨年末にソニーをはじめとする値嵩株・ハイテク株が物色されましたが、ここまでは考えが一致しているようです。ではハイテク株買いも筒いっぱいとなったとき、その次には何がかわれるのか。金融相場である限り、利回りが見直されないはずはなく、当然に低位株の底上げがあるはずです。

今年の株価ですが、グラフからは21100円、21800円、22400円、24400円が考えられます。低位株の水準訂正が本格化したときは24400円も期待できます。


(00.1.5) 18542(-460) 5.5億株


前日からNYは長期金利アップを嫌気して下げていましたが、とうとう-359ドルの大幅安になりました(10997)。NYが下げても新高値を切り上げるナスダックでしたが、過去最大の下げ幅となる-229P(3901)と急落。

ナスダックを唯一強気の手本として上昇してきたインターネット関連株・ハイテク株は急落し、ソニー・京セラ・松下通信・富士通はストップ安。7日連続S高をし、昨日10万円にのせたソフトバンクは-16400安の86600円。 しかし値上がり銘柄数は661銘柄で、値下がりの554銘柄を上回っています。昨年12月の裏返しの様相になりました。

インターネット関連株・ハイテク株がさらに下げるかどうかは、今夜のNY(特にナスダック)次第ですが、反発したとしても昨夜の下げ巾229ポイントの半分を戻せないようででは、この後NYはしばらく弱い相場になると思われます。

ソニー・ソフトバンクは年末・年始に驚くべき上昇をしたため、今日1日の下げを見て押し目買いがすぐに入るとは考えられません。NYがよほどの上昇(全値戻し)をしない限り続落となるのではないか。

図は日経平均とTOPIXの陰陽足です。日経平均は4連続陽線の後の大幅陰線となりましたが、連続陽線のスタートの安値18480円を下回っていませんから、まだ目先の波動は崩れていません。一方TOPIXは3連続陽線の後の大陰線ですが、スタートの日の安値1657Pを終値で下抜きましたから、目先波動は下降トレンド入りしたようです。ということは情報通信・ハイテクはなお下げねばなりません。

久しぶりに《ウェーブ3》の「CPボラの差」のグラフを掲げます。この設定のミソはコール・プットオプションの人気を加味してあることですが、最近の4つの売りマークは完璧。2つの買いマークのうち10月の買いマークは間違ったけれど、12月の買いマークはOKです。


(00.1.6) 18168(-374) 5.7億株


NYは+124ドル高く11222でしたが、今年500ドルの下げに対する戻りにしては鈍すぎます。ナスダックは続落し-24P安の3877P。外国証券の朝方の注文は、売り2400株・買い3700万株で、+1200万株の買い越しです。ただ金額ベースでは売り越しのようで、値嵩株売りの低位株買いの様子です。

NYがとりあえず下げ止まったとみて、前日と同じ水準で寄り付きましたが、次第に安くなり、後場に入るや下げを拡大。2時ころは買い戻しでもどしたものの大引けにかけて売られ、日経平均・TOPIXともに安値引けとなりました。ソニー・京セラ・松下通信・ソフトバンクは今日もストップ安。かといって全面安ではなく、値上がり銘柄数は432あります。

宝酒造・協発酵のバイオ関連から薬品株へと買いがまわり、武田(5120円)・山之内(4120円)がストップ高になりましたが、この株価水準からして機関投資家の買いでしょう。機関投資家は値下がりすれば買おうという意欲は十分のようです。

武田薬はザラバベースで、高値6420円から昨日の安値4360円まで32%の下落。終値ベースでは6330円→4620円へ27%の下落でした。グラフからはここから戻っても25日線あるいは75日線が5600円〜5700円にあり、ここで頭打ちとなる可能性が大ですが、機関投資家が株価がどれだけ安くなったら食指を動かすのかの目安がわかりました。

優良株が25%〜30%下げたときは買いを入れるようです。ソニーでいえば高値(終値)30700円から-25%下げの23000円、-30%下げの21500円になったとき、買い物がでてきて、下げが終わるということになります。あと1〜2日です。


(00.1.7) 18193(+25) 5.4億株


NYは11253ドル(+130)と引き続き上昇し、これで半値戻しとなりました。ナスダックは再び大幅に続落し-150P安の3727P。外国証券の朝方の注文は、売り3150株・買い4050万株で、+900万株の買い越しです。久々に買いの株数が4000万株に乗せ、ハイテク・ネット株からの逃避をしているようです。

ソニー(23700円)、松下通(21350円)、京セラ(18500円)、ソフトバンク(76600円)は今日も揃ってストップ安となりました。ただ昨日言った高値からの下落率は、ソニーが-23%、松下通-22%、京セラ-30%、ソフトバンク-26%となっているので、あとわずかの下げで当面の下値に届くようです。(問題はそこからどれほどの反発を見せるかですが。)

ハイテク・ネット以外の銘柄は上昇し、値上がり銘柄数は706銘柄です。水産・食品・繊維・紙パ・化学・ゴム・鉄鋼・機械・自動車・造船・銀行・不動産などが上昇しましたが、出来高上位10位入りしたのは日産自・さくら・新日鉄・三菱重・東ガスあたりで、まだ試し買いの域をでません。 低位株が本格的に水準訂正するには3月に入ってからのようです。

日経平均は今日の安値18068円を下回れば買いマークがつきますが、TOPIXは逆張りの買いマークをつけました。来週突っ込んだソニー・京セラの戻りがでて目先の安値が出そうです。


(00.1.11) 18850(+657) 6.4億株


週末のNYは11523ドルと一気に新高値を更新し、週初も続伸して11572ドル。ナスダックは2日連続の大幅高をして、4049Pと4000ポイント台に復帰しました。外国証券の朝方の注文は、売り3700株・買い5500万株と膨れあがり、+1200万株の買い越しです。

日本が休日になっている間にNYは350ドル、ナスダックは320ポイントの上昇をしました。特にナスダックの急反発が効いて、日経先物は買い気配で始まり、+600円高で寄り付きました。現物の前引けは+575円高、TOPIXは+74P。後場に入って伸びはなくなったものの値を維持し、現物は+657円高、TOPIXはなんと+79ポイント高で終わりました。

ソニーは+2000円S高の25700円。NYのソニーは250ドル(26250円)なので、今日のところはストップ巾で上値を押さえられました。京セラもS高して20500円。(NYは207.5ドル=21780円)同じくストップ巾で上値を押さえられました。

S高した銘柄は5000円以上の銘柄が多いのですが、これより株価が水準が低いものでは、ヤクルト(960円)、宝酒造(2265円)、協醗酵(930円)、藤沢薬(2920円)、パイオニア(3290円)、ラムダ(3640円)、セガ(4200円)、西武(1546円)、TBS(3750円)、東映(646円)、吉本(1091円)、インテック(2630円)など、結構バラエティに富んでいます。先だって300円を割りこんだ三菱重が今日は+26円の374円まで戻っているのも、単純にハイテク・ネットの一極集中の復活ではありません。

ソニーの株価がNYにすりよせた後どうなるのか。果たして先の高値32250円を超えることができるのか。ハイテク・ネット株はここからの戻りがどうなのか、が注視されるところです。NYがこのまま続伸するとは考えにくいため(それでは年初の下げはなんであったのか)、ここからの戻りはひとたびは売られるのではないか。というのが感じです。


(00.1.12) 18677(-173) 6.0億株


NYは11511(-61)ドルと反落。ナスダックは大幅反落して3921P(-128)と再び4000ポイント割れ。外国証券の朝方の注文は、売り3400株・買い4500万株と積極的で、+1100万株の買い越し。

NYが年初大幅下落したのは長期金利の上昇が理由でしたが、昨日の長期金利は6.67%と2年4か月ぶりの水準になって、これを嫌気してNY市場は反落となりました。金利は米経済がピークアウトするまで下がりませんから、今後も下げるときは金利高が原因となります。

NYのソニーは235.1ドル(-15.9)と下げ、円換算で24680円。昨日東京市場のソニーは25700円でしたが、これを見て朝方は売り気配となりましたが後場は下げ渋って25400円となり、後場はNYより高くなりました。

NY(ナスダック)が落ち着かぬ限り、ハイテク・ネット株を買うのはリスクがあると、今日の市場はバイオにシフトし、宝酒造(2350円,+85)が出来高1位、キリン(1240円,+163)が3位となったほか、協醗酵が連日のS高で1030円。明乳業・味の素・明菓・台糖・JTとバイオからみの食品株へ波及。 一方ネット関連では、メインの株をよけてコンテンツに注目し、日テレ・フジテレビ・TBSが最高値へ上伸。東宝・コナミ・任天堂も買いが入りました。買い気は旺盛です。


(00.1.13) 18833(+155) 6.7億株


NYは11551(+40)ドルと反発。しかしナスダックは続落して3850P(-71)。外国証券の朝方の注文は、売り3100株・買い3600万株で、+500万株の買い越し。来週あたりから新しい方針のもとに外国人投資が活発になりそうです。

バイオ人気は今日はさらに裾野を広げました。宝酒造(+215)、キリン(+125)、協発酵(+200)に加えて、JTが909千円(+80)、明乳439円(+80)、明菓765(+100)とストップ高。

これだけではありません。ネット・ハイテク株ほど成長性がないとして、あんまりな安値に放置されていた各業種の代表銘柄が動意づきました。繊維でいえば帝人435円(+32)・東レ453円(+33)、化学は三菱化457円(+39)、非鉄は住友鉱260円(+22)、不動産は三井不822円(+77)・住友不394円(+43)、倉庫は三菱倉818円(+100S)・住友倉328(+53)などです。三井・三菱・住友系であるし、証券コードでいえば01または.02銘柄です。

このHPでは個別銘柄については定点観測をしている7銘柄(鹿島・新日鉄・住友鉱・ソニー・ビクタ・富士銀・NTT)以外を取り上げることはあまりありません。取り上げたとしても、条件表の設定例を説明するときに、たまたま検索された銘柄を例として掲げるくらいです。

しかしあまりにも安いと思った銘柄を掲載したことも稀にあります。昨年の後半では、阪急・住友倉・三菱重です。

阪急はいまなお底もみですが、三菱重は先に上昇を開始し、今日は住友倉にも買いがはいってきだし、ようやくにして低位株の見直し気運がでてきました。


(00.1.14) 18956(+123) 8.5億株


NYは11582(+31)ドルと小幅続伸。ナスダックも+107の3957P。外国証券の朝方の注文は爆発の様相です。売り3550株・買い6500万株で、+2950万株の大幅買い越し。

NYが高かったため、いまや悪役のハイテク・ネット株が足を引っ張らない分だけ株価は堅調でしたが、後場入りして、グリーンスパンFRB議長の「株式市場は投機的バブルである」の講演内容が伝わって、一時はマイナス。しかし内需株にシフトを見せている市場はすぐにプラスに転じて引けました。

ソニー・京セラ・松下通・ソフトバンクはマイナス。昨日まで派手に上昇したバイオ関連は一服でしたが、昨日から上昇を始めた業界代表銘柄は続伸しました。帝人は488円(+53)は東レ479円(+26)の株価を上回る上昇です。ここへ王子紙651円(+55)・日本紙700円(+69)が加わり、新日鉄254円(+11)・川鉄180円(+8)の鉄鋼代表、日通720円(+100)・郵船449円(+10)の陸運・海運代表が参加しました。

今日ストップ高した銘柄を見ると、ダイフク765円・日精工801円・安川電998円・横河電813円・富士重793円・高島屋803円・日通720円・上組496円・三菱倉918円などであり、上組496円を除けば、600円〜800円の株に特化しています。業績に目をつけると、おおむねPBRが2.0倍以下で、1株利益が30円以上あるいは来期の増益率が100%以上のものです。


(00.1.17) 19437(+480) 7.6億株


先週末発表の12月の米消費者物価指数がたいしたことはなかったため、NYは11722(+140)ドルと続伸し連続して最高値を更新。ナスダックも+107の4064Pへ。外国証券の朝方の注文は月曜日にしては多く、売り3100株・買い5700万株で、+1600万株の大幅買い越し。

日経平均は朝から大幅に上昇し、4日の19002円を抜いて昨年来の高値を更新。ハイテク・ネット株がリバウンドし、ここへ1月7日から物色が始まったバリュー(割安)株が買われたために、値上がり銘柄数は1030銘柄とほぼ全面高となりました。

12月は立会い日数21日のうち、値上がり銘柄が値下がり銘柄より多かった日は、わずかに6日しかありませんでしたが、1月に入ってからは、7日のうち5日は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数より勝っています。今日、値上がり率が10%以上上昇したものは100銘柄を超えています。いよいよ低位株の底打ちです。

モデル波動でいえば、75線を超えてから本格的な上昇波動入りとなりますが、ここ3日間のうちに、 75日線を超えた(98年7月6日)銘柄を検索すると160銘柄あります。

図のニチロはその例ですが、最安値が最近にあり、初めて75日線にのったところです。いまのところA点→B点の局面にあるとしかいえません。(前回a点→b点ときて、2番底c点となりそこねて新安値に落ち込んでいるの)B点からの反落の具合をみて2番底をだすかどうかを確認せねばなりません。が、a→bへ上昇するときの出来高と今回のA→Bへの出来高を比べると、今回はずいぶん出来高が増加しており、a→bの二の舞とはならないようです。

検索された銘柄の多くは、ニチロのように初めて75日線にまで戻った銘柄が多いのですが、B点からの反落がごくわずかで、そのまま75日線をはるかに超えていく銘柄もみかけられます。これらの銘柄は75日線を大きく超えた後、反落して75日線まで押してくるのが普通ですから、75日線近くに反落したときが買いを考える時期です。なんにしても押し目買いを考える相場になってきたわけです。


(00.1.18) 19196(-240) 6.8億株


NYは休場。外国証券の朝方の注文は、売り3100株・買い4150万株で、+1050万株の買い越し。

ソニー(-850)、京セラ(-580)は戻り売りに押されてマイナス。多くの中低位株も75日線まで戻ったところで、利食い売りに押されましたが、10-12期の業績がよかった証券株は出来高を集めて続伸。100円〜300円の低位株が水準訂正するなど、バリュー株が一服すればこれに代わって別の銘柄が物色されます。

ただ今日の値上がり率上位をみると、シキボウ、北陸電、筒中、第一家などマイナーな銘柄が上がっており、ざっと買える銘柄は買ってしまったような感じです。日経平均は明日ザラバで新高値となれば、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」が売りマークをつけますから、明日新高値を取るようなら目先は要警戒です。

NTTは昨年12月に高値保合い圏から下放れました。図の高値圏での出来高が解消することは容易ではなく、株価が回復するには2〜3か月かかるだろうと思っていました。(99年12月15日)参照

図の出来高累計は644千株あります。それが1か月半たったいま、その後の累計出来高は553千株になってきました。現状では1日の出来高は10千株〜15千株できていますから、この調子でいくならば今月末には644千株に見合う累計出来高になります。このあたりからNTTも動きやすくなるのかな、と思っています。


(00.1.19) 18897(-298) 5.6億株


NYは長期金利の上昇を嫌って、11560ドル(-162)。ナスダックは業績好調を理由に4130P(+66)。外国証券の朝方の注文は、売り3300株・買い3600万株で、+300万株の小幅買い越し。

ハイテク・ネット株は大幅下落。前場はヤフーJが1億140万円となり話題になりましたが、その後はストップ安。ソフトバンクも-5000円ストップ安。中低位株もおおむね反落です。

定点観測の銘柄では、NTTが75日線を割りこみ、投げものが出始めました。富士銀・鹿島建は先の安値が大底になるかどうか見守る局面です。新日鉄・住友鉱は75日線をクリアし、なおその水準にとどまっているのは、すでに大底を出したということでしょう。

昨日からHP目次の「株式分析用ソフト《カナル2》を使いこなす」のコーナーからカナル2で使う市場データ(過去500日分まとめて)がダウンロードできるようになっています。(右クリックして、ユーザーのHDの\token\DTKB10フォルダに保存して下さい。(プログラムとは別のドライブにデータを入れている方は\DTKB10フォルダに保存)

市場データがあれば、図のような市場関係の加工(値上り銘柄数・値下り銘柄数・騰落レシオ・寝付き率・イールドスプレッド・イールドレシオ)を使った条件表が設定できます。

上図の設定例は、No.2行で25日騰落レシオを設定しています。これは新聞などで時折取り上げられます。騰落レシオが80以下になれば安値圏、120以上では高値圏とされます。
  • No.3行は値上り銘柄数の9日平均を、
  • No.4行は値下り銘柄数の9日平均を設定し、
  • No.5行で、この2つ(値上り銘柄数と値下り銘柄数)がゴールデンクロスしたときに買いと設定し、
  • No.6行ではデッドクロスしたときに売りと設定
しています。この条件表で日経平均のグラフを描くと図のようになります。


(00.1.20) 19008(+110) 6.0億株


NYは11489ドル(-71)と続落し、ナスダックは反対に4151P(+20)と続伸し最高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り4520株・買い4600万株で、+80万株の小幅買い越し。

ナスダック高に支えられてハイテク株は前場は小反発していたものの、いかんせん昨年12月の高値から30%も下落していると戻り売りがきつくなります。値嵩のソニー(+250)・京セラ(+1070)はプラスとなりましたが、松下通(-340)・TDK(-470)・ファナック(-290)はマイナス。値嵩株がまちまちで足を引っ張らなかった分だけ日経平均は上昇し、TOPIXは前日と変わらぬ水準で終わりました。

いま低位株の多くは、モデル波動のA→Bときて、B→Cへの局面にあります。通常は75日線まで戻ったとき(B点)は当面の上値の限界になることが多く、いったんは戻り売りに押されて反落します。この反落で2番底(C点)になり、ここから上昇を開始して75日線を上抜きB点水準を超え、さらに上伸してD点に至り、本格的な上昇相場になるのが一般的です。

B→Cへの下落のしかたが問題です。75日線に達するや、待ってましたとばかりに売りものがでてくると、反落は急なものになり大陰線をつけます。ところがジワリと下落するようであれば、急ぎ売りを出すものがいないわけですから、この後は楽に上昇できます。

新日鉄が261円(+5)と出来高トップ、三菱重も399(+10)と、戻り高値をとってきました。ともに75日線を超えてから反落することがなく、75日線の上位で数日値を保っています。

三菱重は75日線を超えた翌日こそ反落し、75日線を割りこみましたが、翌日からきり返してきました。75日線での戻り売りはさして出なかったわけです。

もっとも昨年9月から10月に400円〜440円のゾーンで推移しており、400円を取った今日からこの因縁のゾーンに入りますから、ここからの上昇はそうすんなりとはいきませんが、75日線をスパンと上抜いたのは、この株の上昇力は強いということです。


(00.1.21) 18878(-129) 6.4億株


NYは11351ドル(-138)と下げ巾を拡大。ナスダックは4189P(+38)と連続して最高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り4450株・買い3700万株で、-750万株の売り越しは今年初めての売り越しです。

低位株は今年にはいってから上昇した分の調整入り。ハイテク株は反発しても戻り売りに押される、という具合で、値上がり銘柄数は369銘柄・値下がりは827銘柄と全般は軟弱な相場となりました。上昇率が高かったものは、カルピス(556円)、シマノ(2190円)、川鉄(191円)、エンシュウ(150円)などですが、全般が悪い中でも何か銘柄を探して物色するエネルギーがあります。

鉄鋼株は新日鉄が3100万株(270円。+9)、住金が1600万株(89円。+6)、川鉄が1000万株(191円。+20)と賑わいました。結果、弱い相場であったのに出来高は6.4億株できています。川鉄は外国証券がレーティングを引き上げたことが材料とされ、これが他の鉄鋼株へ波及したのですが、外国人も当面は成長株から割安株へ視点が移っているようです。

昨年は、日経平均はTOPIXに比べて相場の実態を表していないといわれました。まったくそのとおりで、今後シェアが広がる情報関連の銘柄が極端に少ない日経平均は、株式市場の成長を計る物差しとしては不適格です。

同じことがGDPの算出にもあります。週刊東洋経済の今週号(1/22号)にこれについての記事がありました。これによると、現在は企業がソフトウェアを購入したり、ソフトウェアを製作依頼したときには「中間消費」と分類され、「設備投資」にはなっていないそうです。これはいかにも「もの」を中心とした時代の考えで、IT革命がいわれ、インターネットを巡るソフトへの資本の傾斜が強まる、この時代では間違った分類です。そこで2000年10月をめどにGDP統計に基準が改定されるようです。

同誌の推計では、ソフトウェアが設備投資になると、設備投資は10%弱大きくなり、GDPを2%引き上げるそうですから、現在では今年のGDP成長率は1%だとかいっていますが、3%になることもあるようです。従来の基準を日経平均とすれば、今度の基準はTOPIXであるわけです。


(00.1.24) 19056(+178) 6.2億株


NYは11251ドル(-99)と4日連続安。一方ナスダックは4235P(+45)と3日連続して最高値を更新。外国証券の朝方の注文は、売り3200株・買い3700万株で、+500万株の買い越し。

G7もほとんど材料にはなりません。ハイテク・ネット株は反発しましたが、これはまだ反動高の域をでません。月末から2月初めの投信の大量設定を期待しての買い物のようですが、いったいこの水準で期待どおり投信が買ってくるのかどうか。?です。

今日の出来高上位5社は鉄鋼株で、新日鉄4800万株(281円。+11)・住金2300万株(95円。+6)・NKK1900万株(81円。+6)・川鉄1800万株(223円。+32)・神戸鋼1600万株(90円。+9)と鉄鋼株に見直しの買いが入りました。

新日鉄は75日線を超えてから反落することなく値持ちがよい、と思っていましたが、先週末に12月のザラバ高値269円を引値で上回り、今日も+11円の上昇となりました。

この株はモデル波動どおりの底値固めをしました。11月にザラバ安値223円をつけて、12月には75日線まで上昇。ここから反落したものの、先のAを下抜くことはなく、再度の75日線超えとなりました。これによってC点が確定しました。

この後5日間にわたって75日線より上位の位置をキープし、とうとうB点を上抜いて上昇波動入りを確定しました。この後はモデル波動のD点をとりに行きます。


神戸鋼もまた下げ波動においては、モデル波動とおりの動きをしました。図のKは初めて75日線を割りこんだすぐの安値で、ここから75日線まで反発してL点となりました。Lから再び下落をはじめてM点にいたり、ここから25日線まで反発してN点をつけます。

反発力が初めは75日線(L)まであったものが25日線(N)までしかなくなり、N点からの下落がM点を下抜いたところから、A点探しになります。Aの道中では、ここがA点であることはわかりません。75日線(b)へ反発したとき、初めてA点か?とわかるだけです。

モデル波動ではbから反落してC点の形成をせねばなりませんが、新日鉄がすでにC点から再度の75日線超えをする同時期であったので、神戸鋼も新日鉄に引っ張られてC点をつくることなく上昇し、いきなりのD点を目指すことになりました。新日鉄のお陰です。


(00.1.25) 18895(-120) 5.8億株


NYは11008ドル(-243)と大幅下落して5日連続安。年初に10997ドルまで下げて、ここから大反発して最高値をとったのでしたが、長期金利は一向に下がらぬのでは、金利高を嫌気して下げた年初の考えのほうが正しかったことになります。

むしろ最高値を更新したぶんだけシコリができて年初より状況は悪化しました。さすがのナスダックも4096P(-139)と大幅安です。外国証券の朝方の注文は、売り3250株・買い3850万株で、+600万株の買い越し。

米国安を受けて日本も寄り付きは安く始まりましたが、投信の設定頼みの押し目買いが入り、ハイテク・ネット株はプラスに変わり、前場の日経平均は-63円安。TOPIXは-2P安。しかし所詮は反動高であり、後場にはいると、ソニー・京セラ・ドコモなどはマイナスに転じ、日経平均は-120円安。TOPIXは-15Pとなったのは、今夜の米国株式を気にしてのことでしょう。(誰でも悪い予感はよくあたる。)

新日鉄が75日線を超えてからの値持ちがよかったことは昨日いいました。定点観測している7銘柄のなかにも、同様の戻り高値での値持ちのよい銘柄がでてきました。住友鉱は1月18日に75日線を上抜いて、この日にザラバ高値305円をつけましたが、この後6日間290円どころを維持しています。

例の東海村事故で第1段の売りで301円の安値をつけましたが、ちょうどここまで戻ってきました。戻り売りが当然に涌き出てくる水準ですが、値持ちがよいのは買いの勢力もこれに拮抗するだけのものがあるからでしょう。

デンドラでは上限線(中位)が305円、上限線(1/4位)が346円になっていますが、すでに305円は達成しました。この戻り高値での値持ちのよさをみると、次は346円を目指す動きにはいりそうです。とはいえNYが大幅下落するなら、これにつれ安して250円台への下げも考えられますが、下げればよい買い場になるのでは。


(00.1.26) 19111(+215) 5.4億株


NYは11029ドル(+21)と小反発。ナスダックも4167P(+71)と反発。外国証券の朝方の注文は、売り3600株・買い3300万株で、-300万株の売り越し。

NYが反発したので朝方からハイテク・ネット株が買われました。「ドコモのIモードが海外に進出」とか、「三菱電の暗号技術が次世代携帯に採用される」と報道され、携帯に関する銘柄が買われました。一方水準訂正をしてきた鉄鋼・造船・倉庫には利食い売りがでて、値上がり銘柄数は693銘柄・値下がり502銘柄とやや気迷いのムードです。

NYダウは10997ドル→11722ドルへ新高値を取った後、-162→-71$→-138$→-99$→-243$と急上昇・急下降をしてきたのですが、昨日の+21ドル高で下げ止まりになったとはまだ判断できません。

定点観測している7銘柄には、次第に底打ちする銘柄が増えてきました。75日線よりはるかに上位にあるソニー以外の銘柄では、新日鉄・住友鉱が75日線を超えてA点(大底)を出し、今日はビクターが75日線まで戻ってきました。鹿島建・富士銀はA点が決まるまでには少し時間が必要です。

NTTは75日線を割りこんでおりK点近辺にありますが、中勢は上昇波動にありますから、K点で下げは終わりとなる可能性が大です。


ビクターですが、図のようにK→L→M→N→Aとほぼモデル波動のとおりに推移してきました。悩ましかったのはM→Nの動きで、75日線まで戻ったために、M点はA点、N点はB点になる可能性もあったのですが、Nから3日連続で大きく下げ、戻り売り勢力の強いことがわかりました。同時にM点を下抜き新安値になったので、この日にM点がA点にならなかったことが確認されました。

今日はN点以来の75日線接近です。この後どのような下げを見せるのかです。(Nの後のような急落となればダメです。)ただ、Nで75日線に達したのはわずか1日の急な上げによってでしたが、今回は陽線3本が順次に切り上がって75日線に戻ってきたのは、Nのような気まぐれな買いではなく、意思をもった買いのようです。Nの後のような下げにはならないのではないか。


(00.1.27) 19209(+98) 5.6億株


NYは11032ドル(+3)とほぼ変わらず。ナスダックは昨日の反発(+71)を打ち消す-97Pとなりました。NYダウは最高値から710ドル下げましたが、昨日今日の反発でわずかに+24ドルでしか過ぎず、やはり楽観はできません。外国証券の朝方の注文は、売り3200株・買い3100万株で、-100万株の売り越し。

米国はさえない動きですが、日本はNY離れしたとかで、ハイテク・ネット株が買われ、低位大型株は昨日に引き続いて売られました。投信の大量設定を見込んでのハイテク株買いですが、ちょうどスルガ銀とソフトバンクのネット上の仮想支店の構想やら、ドコモと松下通が音楽配信の子会社を作るとかの話題がでて、ハイテク株買いに勢いをつけました。スルガ銀はS高。

定点観測7銘柄のうち最も遅れている鹿島建と富士銀ですが、富士銀はようやく反発し、25日線まで戻ってきました。しかしB点である75日線ははるか上方(1213円)にあり、B点を取って915円安値がA点であるとするには先が長過ぎます。

このまま75日線までいく可能性は少なく、いくつかの目先波動を作りつつ、下降してくる75日へ至るコースになりそうです。このとき当面の強気になるには、直前の高値1105円を上抜いたときです。

1992年〜1999年までの過去データを収納した「保存データ」CD-ROMは2月3日ころに出来あがる予定です。価格は2,100円と決めています。2月に入ったら購入方法についてHPでお知らせします。


(00.1.28) 19434(+225) 6.0億株


NYは11028ドル(-4)とほぼ変わらず。ナスダックは続落し4039P(-30)。外国証券の朝方の注文は、売り2950株・買い3950万株で、+1000万株の買い越し。

NY離れしたといわれている日本の相場ですが、当面は2月2日の野村証、10日の大和証の巨額な投信設定があるため、NYはともかく、投信に先回りして買っておこうという動きです。この投信はバリュー株(割安株)を組み入れるのではないかの期待もありますがが、成長株が組み込まれないはずはないので、成長株をやはり買っておくほうが堅い、というのが今の動きのようです。

ハイテク・ネット株に加えて、富士銀・興銀などが大幅高となりました。最も出遅れていた銀行株ですが、昨日・今日と水準訂正の動きは急です。富士銀行とソフトバンクがネット銀行で提携の下交渉をしているとかの話があるようで、証券に比べて遅れていた銀行がネットへ雪崩れ込む動きです。昨日S高したスルガ銀が今日もストップ高しており、市場はこの動きを評価しています。

松下が仕入れをネット上で行うと発表するや、これが好感されたように、どの業種においてもネットへの参加はできます。バリュー株がネットとのかかわりを打ち出してくれば、これら株価はかなりの上昇をみせるのではないか。いまのネット株からネット関連株へ、さらにはネット利用の企業へと広がりを見せるのが、今年の相場のバックボーンかも知れません。

日経平均はザラバで19595円をつけ、昨年来の新高値となりました。終値は1月17日の高値19437円に3円不足しましたが、順調な上昇波動です。

この上げ相場は、一昨年10月のA(昨年1月のaとしてもよい)から同年7月までが、中勢の第1段の上昇でした。ここから9月のCへ小勢の2段下げをし、11月にBを超えて中勢の第2段目に入ったのですが、12月は3週の下げをいれて、今はCからDへ小勢で2段目の上昇過程にある。と認識しています。

この中勢波動はまだ3月くらいは続き、この後2か月反落、その後中勢第3段目の上昇が始まって年末に向けて高く終わり、中勢で3段上げが完了。となればわかりやすいのですが、ともかく先はまだまだ高くなるという考えです。


(00.1.31) 19539(+104) 5.1億株


先週末のNYは10738ドル(-289)と急落。ナスダックも大幅な下げとなり、3887P(-152)。外国証券の朝方の注文は、売り3200株・買い3300万株で、+100万株の買い越し。

NYがインフレ懸念で急落したため、日経平均も弱いはずでした。寄り付きこそは安かったものの前引けではソニー・ドコモなどは切り返してプラスとなったのは意外でした。しかし後場は安くなって、やはりマイナス引け。日経平均は終値ベースでは新高値。

ハイテク株はややマイナスとなったものの、思ったほどの下げではなかったのは、2月2日の1兆円規模といわれる野村投信の買い期待がいかに大きいか、ということでしょう。しかしながらNY安を無視した今日の相場をみて、日本株がNY離れしたといえるのかどうか。ここ2日間のNYは要注目です。NYが続落するようであれば、今日の楽観人気はふっとぶのではないか。

ただ再びハイテク・ネット株の1極集中が復活か、と思われた最近の流れでしたが、今日は合繊・紙パルプ・石油・倉庫・不動産などが買われ、値上がり銘柄数が667銘柄・値下がり523銘柄となったのは、割安株への投資が終わったわけではないことを表明。NYが下げても1極集中のときよりかは、その連動性が薄くなるのは確かです。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は、TOPIXに売りマークを出しました。日経平均もあすザラバで先のザラバ高値19595円を上抜くなら、やはり売りマークを出します。


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