日経平均をどう見たか・判断したか (99年10月)

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(99.10.1) 17712 (+107) 5.4億株


NYは10336ドル(+123)。朝方の外国証券の注文は、売り2350万株・買い2550万株で+200万株の買い越し。

下期入りです。今日のトピックは手数料の自由化ですが、東海村の臨界事故も相場に影響を与えました。臨界事故で最も影響を受けたのは、事故を起こしたJCOの親会社である住友鉱で、最近の金価格急上昇にともなって急反発していましたが、今日は一転してストップ安比例配分となりました。一部操業停止となった日立も-40円安。

工場が火事になったり、停電になったりの突発事故で株価が急落したとき、これに向かって買っておけばたいていの場合は報われるのですが、今回の臨界事故は問題が大き過ぎます。世間が過敏な原子力に関連するうえ、その原因は会社の単純な作業ミスですから、今後JCOの刑事訴追がされ、業務停止ないし廃業、ついで損害賠償に発展しかねません。ストップ安も当然です。

手数料の自由化によってもう少しは出来高が増えるのかと思っていましたが、案外でした。今の店頭市場は活況ですが、かつて店頭株の手数料が半額になったとき、それで店頭株が活況になったかといえば、逆に営業マンは手数料の減少を嫌がって店頭株はまったく勧めなくなり、店頭市場は低迷を続けたことがありました。手数料が安くなったから直ちに出来高が増加するというものでもありません。

日経平均はザラバで+280円高の17886円までありましたが、引け前にややだれて+107円高。昨日いった17658円を上回ったので、デンドラによる上昇波動のパタンは542になりましたが、ここから反落すれば、先のボトム16821円を下抜く確率が71%→69%にほんのわずか改善されただけです。


(99.10.4) 17763 (+51) 4.3億株


NYは10273ドル(-63)。朝方の外国証券の注文は、売り2200万株・買い2450万株で+250万株の買い越し。

9月の日銀短観が発表されました。大企業製造業のDIは-47P(3月)→-37P(6月)→-22P(9月)となりましたが、-22ポイントは6月時点での予測とまったく同じ数値になりました。先日の各調査機関の予想ではよいものが-23Pで、悪く予想したところは-32Pでしたから、意外によかったということになります。

ただ前回6月のような意外性はなく、次の12月のDI予想は-16Pと6ポイントしか改善されないことから、今日の上げ材料としては迫力を欠くものでした。円は104円台へ上昇し、株価もザラバで17888円まで上昇しましたが、しだいに円安にぶれ、株価も膠着状態になりました。後場の円安が株価にさして響かなかったのは、景気回復による円高よりも、景気回復の鈍化による円安のほうを嫌ったということでしょうか。

グラフは3連騰・3連続陽線になりましたが、出来高は盛り上がらず、行きつかえの状況になってきました。上げるには材料がありません。


(99.10.5) 17784 (+20) 4.6億株


NYは10401ドル(+128)。ナスダックは2795(+59)。朝方の外国証券の注文は、売り2000万株・買い2050万株で+50万株の買い越し。外国人の買いはめっきり減ってきました。日銀短観の発表後も買ってこないというのは、この程度の景気回復は株価に織り込んでしまっているということでしょう。日銀の量的緩和があるまでは積極的な買いにはならないようです。

朝方はNYが+128ドルと反発したことや円が106円台で落ち着いたことから高く、ザラバで17985円まであげましたが、出来高が伴わず、前引けにかけて後退しました。後場もじりじり安くなり、日経平均は4連続上昇とはいえ、わずかに+20円高です。TOPIXはマイナスであることや値上がり銘柄数が391に対して値下がりは811銘柄と内容は暗いものでした。 出来高は4.6億と少し増加しましたが、これは破綻した新潟中銀の出来高が2200万株あったためです。

グラフでは3日連続して上ヒゲが長くなり、いかにもこれより上にいくことはしんどいことを表しています。ここから下げがあって当然のところです。

大阪有線放送社が、11月30日をもって、株価データサービスから撤退すると、ユーザーに連絡してきました。お陰で昨日今日はユーザーから、この件についての電話がかかり大変でした。大阪有線はたしか1987年から株価データを配信し始めたと記憶していますが、この間に株価・業績・CB・ワラント・商品先物・日経先物・225オプションなどありとあらゆるデータを送信するようになりました。データの種類の多さでは日本一であり、1度の受信で何もかも揃うのには重宝しましたが、それでも採算が取れなくなったのですから、この10年でいかに旧来の投資家が市場から去っていったかということです。

大阪有線放送から受信されていた方は、《カナル》にはマスターネットにオンラインサインアップする機能がついていますから、「ドライブ(V)」でオンラインの種類を「マスターN」に変更して、「加入」手続きをとって下さい。


(99.10.6) 17896 (+112) 4.9億株


NYは10400ドル(-0)。ナスダックは2799(+3)。朝方の外国証券の注文は、売り1850万株・買い2100万株で+250万株の買い越し。外国人は見送り状態です。

小渕第2次内閣が発足しました。亀井新政調会長が補正予算の事業規模は13兆円と発言しましたが、これはさほど材料とはされませんでした。むしろ2000円札発行の発表で、ATM関連のオムロンや沖電気、自動販売機の富士電・グローリーが買われ、こちらのほうが材料になりました。

円相場だけが株式相場にさざなみを与えます。今日もザラバ高値17926円と18000円台にあとわずかに迫ったところで、円が105円台になって反落し、前場は+56円高。後場107円台になるとハイテク株に押し目買いがはいって+110円高にもどして終るといった動きで、外国人抜きの市場では迫力がでてきません。

日経平均は5連続高になりましたが、昨日と同じく値上がり銘柄数は443、値下がりは731であることをみれば、日経平均とは裏腹に相場全体は整理基調から抜け出せません。

グラフでは日経平均は9月22日の大陰線の高値17842円を上抜いてきましたが、どうも強気になれません。頭つかえながらも小幅に上昇しているので、相場に盛り上がりがないままに、9日順位相関は96.7に達してしまいました。昨日のザラバ高値17985円を明日瞬間にでも上抜くことになれば、条件表No.2「日経平均用'96」は売りマークをだします。


(99.10.7) 18136 (+240) 6.1億株


NYは10588ドル(+187)。ナスダックは2857(+57)。NYは反発し、ナスダックはヤフーなどネット株が買われ、最高値2887ポイントに迫りました。円が107円台で落ち着いていることもあって、朝方の外国証券の注文は、売り2800万株・買い3650万株で+850万株の買い越し。ひさびさに買い注文が入ってきました。

株価は朝から高く、18000円を抵抗もなくすんなり上抜いてからは前場は18228円の高値。後場は前場の高値を上抜けませんでしたが、高値圏で推移し終値でも18136円でした。ソフトバンクや日テレが高くなったのは海外高のせいですが、三菱化・住友化・昭和電工が商いを集めて上昇し、東郵船・川崎汽といった船株までが上がるといったふうで、出来高も6.1億株に増加しました。ただ物色の焦点はあっておらず、なにもかも上昇したのかというとそうでもなく、値上がり銘柄は595、値下がりは572というのは、値段ほどには内容はないと思います。

とはいえ、10月に入ってからは、@8月23日の高値(終値で18233円。図のa)を上抜くことは非常に難しい、Aaを上抜かずして反落するようであれば、9月27日の安値(終値で16821円。図のb)を下抜く確率は相当に高い、Bもし8月23日18233円を終値で抜いたら、ここからは押し目買いになるが、それまでは買えない。ということを考えてきました。

.今日の終値は、まさかの18233円にあと100円足らずに迫るもので、明日も買い意欲が持続するならいよいよ買い転換となります。ただTOPIXや値上がり銘柄数の少なさ、出来高の盛り上がりのなさ、を見るとにわかに強気になれず、今日の日経平均の上げはオプション10月限の売買最終日に関連する怪しい動きもあったのではないか、と勘ぐるほどです。

図はひさしぶりに《ウェーブ》の「CPボラの差」のグラフです。コールオプションは過大な評価となり、売りマークを出しました。同時に昨日いった《カナル2》の「日経平均用'96」も売りマークをだしたので、いくら18233円を上抜きそうだといっても、自重するところです。


(99.10.8) 18062 (−74) 7.8億株


NYは10537ドル(-51)。ナスダックは2860(+3)。朝方の外国証券の注文は、売り3150万株・買い4400万株で+1250万株の買い越し。昨日から外国人の買い姿勢が強まってきました。

円は107円で落ち着いてしまい、一時は108円台の動きです。昨日18000円台に乗ったことから目標達成感がでて、前引けは17987円と18000円割れ。後場に入ってザラバで-221円安がありましたが、押し目買いがはいり小幅安で引けました。

オプションSQがあったとはいえ、今日の出来高は7.8億に増加し、朝方の外国証券の買い注文は4400株になるなど、活気がでてきました。昨日に続いて、さくら銀と大型化学株が商いを伴って上昇。伊藤忠・丸紅が着実に値を上げてくるなど、円相場からの離脱が始まっています。

グラフでは、日経平均はさすがに18233円を目前にして小幅反落となりました。TOPIXは今日「日経平均用'96」で売りマークを出しました。来週もなお小反落が続くようですが、今日の出来高をみると随分買い意欲がでてきたようなので、3連休中にNYの急落・円の急騰がなければ、下げ巾は大きくはならないと思います。


(99.10.12) 18090 (+28) 6.9億株


日本が休日の間のNYは上昇し10649(+112)→10648(-1)。ナスダックは2915(+29)と史上最高値。朝方の外国証券の注文は、売り2910万株・買い3550万株で+640万株の買い越し。

DDIとKDDの合併の一部報道があり、日石三菱とコスモ石油が全面提携の発表があって、業界再編が今日の買い材料になりました。通信分野の再編ということで、NTT3社とDDI・KDD・日本テレコムが大幅高。NTTは90千円高の1400千円。ドコモは2300千円(+120千円)、DDIは1010千円(+72千円)。

石油の日石三菱は457円(+54)、コスモは218円(+50)のストップ高。業界再編となると銀行業界はよりダイナミックですから、大和銀427円(+52)が2900万株できて出来高1位、2位はさくら銀で900円(+31)、富士銀が6位で1365円(+57)。統合3社は興銀・第一勧銀ともに3社統合が発表された直後のザラバ高値を、今日は終値で上抜き、上っ放れの様相になりました。

時価総額のシェアが大きい通信・銀行が大幅上昇したため、時価総額の指標であるTOPIXは朝方から高く、先のザラバ高値1538ポイントを上抜き、ザラバ高値1548、終値でも1542Pと新高値となりました。

先日ドコモの時価総額がNTTを上回ったと話題になりましたが、今日の時価総額はたぶんNTTが大きくなったようです。先週末の東証1部の時価総額は406兆円ですが、時価総額がその1%以上の銘柄は、NTT、ドコモ、トヨタ、東京三菱、ソニー、富士通、武田、住友銀、富士銀、三和銀、松下、ソフトバンク、第一勧銀、本田、NTTデータ、あたりです。1%にやや足らないのが日立、NEC、さくら銀、野村証ですから、今日の上昇銘柄はじつに効率よくTOPIXを押し上げました。 ということは投信がかなり買ってきたということでしょうか。


(99.10.13) 17754 (−336) 6.5億株


NYは10417(-231)と大幅下げ。ナスダックも2872(-43)と安くなりました。朝方の外国証券の注文は、売り3050万株・買い3400万株で+350万株の買い越し。

ハイテク株・ネット株は売られましたが、伊藤忠・丸紅は今日も出来高を集めて続伸。銀行株も統合3社は新高値を更新。NTT・DDIも続伸。出来高上位をみていると相場は悪くないように思えますが、値上がり銘柄数は320銘柄、値下がりは899銘柄であり、日経平均は18000円を割れて17754円の安値引けです。

8月23日の高値18233円(終値)を上回る確率は22%しかないはずであったのに、先週10月22日には18136円まで迫り、この日から出来高が6.1億・7.8億・6.9億と大きな出来高になって、内心ウームとうなっていましたが、さずがに18233円は抜けませんでした。

日経平均は3日連続して陰線になりましたが、暗いムードにならないのは、出来高を伴って上昇する銘柄がでてきているからです。10月8日は-74円でしたが、出来高上位10社のうち下げたのは新日鉄1社だけでした。(値上がりはさくら銀・昭電工・NEC・三菱化・日重化・伊藤忠・丸紅など)。10月12日は+28円でしたが、出来高上位10社のうち下げたのは、これまた新日鉄1社だけで、値上がりは大和銀・さくら銀・日重化・太平金・富士銀・昭電工・丸紅など。今日は-336円ながら、出来高上位10社のうち下げたのは2社(太平金・住友金)だけで、日産自・大和銀・伊藤忠・三井信・富士銀・丸紅など、出来高が1000万を超えたものは全部上昇しています。

これら多くの銘柄に共通するのは、内需株であり、低位株であるということです。今日の値上がり率上位20社をみると、厚木ナ153円(+21.4%)を筆頭にして500円台のダイエー569円、東電通545円が高株価で、あとは200円台100円台のものばかりです。個人投資家の買い意欲が強いことを表しています。


(99.10.14) 17780 (+25) 8.4億株


NYは長期金利の上昇を嫌気して、10232(-184)と連日の大幅下げ。ナスダックもハイテク株の業績予想が思わしくなかったことから2801(-71)と大幅安になりました。朝方の外国証券の注文は、売り3100万株・買い3200万株で+100万株の買い越し。

日銀が短期国債の買い切りオペを導入すると発表したので、これで当面の円高方向のブレはなくなった、日経平均で+300円の効果があるだろうか、と昨夜は思っていました。ところが今朝の日経を見ると「住友銀とさくら銀が全面提携へ」のビッグニュースです。ついでにNYはと見ると、これは大幅続落。特にナスダックは大幅でした。2つの好材料と1つの悪材料で、いったい今日の相場はどうなるのかと、常にないワクワク感がありました。

さくら銀の買い気配、住友銀の大幅高は当然として、住友・三井に関係する三井信託・中央信託・住友信託・大和証券が大幅高。統合3社は新高値を更新し、安田信託も大出来高です。さらには大和銀・東京三菱の都銀から地銀の横浜銀・千葉銀へと銀行株・証券株は怒涛の買い物が集まりました。

昨年はぐずぐずしていた銀行でしたが、業界の再編では、宮沢蔵相が「こんなにどんどん起こるとは思わなかった」と驚くほどの進展です。今日の伊藤忠の4000億の特損計上のように、中間決算を契機にして、業界の再編やバブルの総始末が続々とでてくるのでしょう。当然に株価には大きなプラスのインパクトを与えます。悪い悪いと言われている業種であっても、びっくりするような再編がでてくれば、大きな相場になりますから、11月までは目が離せません。

マスターネットのホストがダウンしているようで、データの入手ができません。(大阪有線から受信した)


(99.10.15) 17601 (−178) 7.6億株


NYは小反発し、 10286(+54)。ナスダックも2806(+5)と綾戻しです。朝方の外国証券の注文は、売り3970万株・買い5950万株で+1980万株の大幅買い越し。

久しぶりに外国証券が6000万株の買い注文を出したのは、銀行株を手当てしたためでしょう。銀行業界の生き残りに汲々としていた昨年とはうって変わって、メガバンクへ変身するスピードと強固な意志を見ると、日本株を買うときは銀行株はまず第一のコアストックであることがはっきりしました。

この外国証券の大幅買い越しでしたが、グリーンスパン発言があって、今夜のNY株式は売られて10000ドルを割り込むのではないかの心配で、東京市場は弱気になり、円相場は105.75円に上昇し、株価はジリジリ値を崩して-178円安で終りました。

住友銀・さくら銀の合併報道の余韻はさめやらず、さくら銀は昨日のストップ高1000円から1020円で寄り、高値1045円を出した後は売り物に押されました。ザラバ安値889円があって915円の引けでした。これによって今日は強烈な大陰線となり、合併による理想買いは一気に出尽くしてしまったようです。ただこれからが合併のメリットがいかほどあるのか、合併比率はどう予想されるのかなどの、現実に即した買いが出てくるはずですから、これでさくら銀の株価が終ったとは思いません。

銀行株が昨日の上げ巾の60%〜70%ほどを埋めてしまったので、TOPIXは-26ポイントと下げましたが、最近の銘柄の流れは低位株であり、今日も300円以下の銘柄が買われています。個人投資家の買い意欲は持続しています。

マスターネットは昨夜から今朝8:30までホストがダウンしていましたが、いまは復旧しています。14日のデータを受信できていない方は今日の分と合わせて受信して下さい。


(99.10.18) 17275 (−326) 5.6億株


NYは今年最大の下げである-266ドル安の10019ドル。一時は10000ドル割れ。ナスダックも2731(-75P)と大幅下落。さすがに朝方の外国証券の注文は、売り2850万株・買い2200万株となり、-650万株の売り越しとなりました。

NYの大幅下落を受けて、東京市場も下げたわけですが、NYの下落率は2.6%であるのに対し、TOPIXは3.3%、日経平均は1.8%の下げとなりました。先週末はNY市場が引けてからグリーンスパン発言があったので、東京市場はNYが下げるだろうことを予想して、TOPIXは-26P・日経平均は-178円先取りして下げていました。先週末の下げも考えると、TOPIXは-76ポイントの下げ(4.9%の下げ)、日経平均は-504円(-2.8%)となります。

日経平均はNYの下げ率に見合いますが、TOPIXはNYの2倍近く下げており、やや過剰反応気味であるといえます。時価総額の大きい銘柄(株価の高い銘柄)が売られました。2部株・店頭株はいまや機関投資家の独壇場になったかのようですが、今日はともに年初来の大幅下げとなりました。

グラフは4%波動が陰転し、目先は下げ波動になりました。先の8月高値18136円(終値)を上抜けずして陰転したので、9月安値16821円を下抜く確率は69%ある、ということは何回かいいました。69%の確率はなかなかのものですが、31%はこれより上で反転する確率があるのであり、16821円を下回らずして陽転することが、9月末に期待していたことです。

期待どおりに16821円を下回らずして陽転したときは、今回のピークの18136円を上抜く確率は62%ありますから、先は明るくなります。しかしもしも16821円を下抜くことになれば、そこからいくら反発しても、18136円を上回る確率は17%になってしまいます。16821円は大きな大きな分岐点です。

逆張りの条件表No.2「日経平均用('96)」は、明日日経平均が1円でも安ければ、買いマークを出します。同じくTOPIXが1ポイントでも安ければ、買いマークを出します。


(99.10.19) 17254 (−21) 4.8億株


NYはザラバで10000ドル割れを何度か試した後、+96ドル高の10116ドル。しかしナスダックは続落し2689(-42P)と大幅下落。朝方の外国証券の注文は、売り3150万株・買い2950万株となり、-200万株の売り越しでした。

昨日売られたハイテク・ネット株はリバウンドしましたが、富士通が-335円の下げに対して+175円の上げが目立つ程度で、ソニーは-980円に続き今日も-60円安。バンクも-3000円に対して+1000円と大きくは戻りませんでした。なおNYを見たいと、上下200円幅の動きとなりました。

日経平均は-21円安であったので、昨日言った条件表No.2「日経平均用('96)」は買いマークを出しました。TOPIXはプラスで引けたのでしばらく買いマークはでません。

日曜日にテレビ(サンデープロジェクト)でインターネット取引の特集があって、各社の紹介がされていました。テレビに映る取引注文の画面をみていると、多くは「成行」と「指値」の2種類の注文しかできないようでしたが、目をひいたのは日本オンライン証券でした。ここの注文画面には「寄付き成行」とか「引け成行」とかの注文方法があったので、HPを見ると、驚くべきことに「条件付きの注文」が出せることがわかりました。

例えば、図の丸大食ですが、8月に75日線を割り込んで、8月〜9月の陽線は5・6本と売り一方の相場でしたが、10月に入って陽線が連続して出始めました。明らかに誰かが買っているのですが、どの程度本気なのかはわかりません。そこで最近の高値245円を上抜いて上げるようだと、上げ相場になったとしてよいでしょう。(出来高がどれほど増加するかも大事ですが)

このとき「株価が246円になれば、246円で買い(あるいは成行で買い)」の買い注文がだせなくてはなりません。単なる240円の指値買い注文では、245円を上抜く前に買えてしまい、245円を超えずして反落ということがあるかも知れません。また246円の指値買い注文では、自分で246円の値段を作ってしまいます。成行買い注文では、246円を超えるかどうかをリアルタイムで見ていて、上回った瞬間に注文を出さねばなりません。

日本オンライン証券のHPを見ると、「指値○○円ができなければ、引けで成行」「株価が○○円になれば、○○円で買い」「株価が○○円になれば、○○円で成行き売り」「株価が○○円になれば、注文を取り消し」などの売買注文ができるそうですから、上記の欲張りな注文も出せそうです。インターネット取引ではいまのところ最高の売買注文システムではないかと思います。


(99.10.20) 17534 (+280) 5.3億株


NYは発表された9月の消費者物価指数が0.4%と予想の範囲内であったことからザラバで219ドル高までありましたが、長期金利が上昇したため+88ドル高の10204ドルで終わりました。しかしナスダックはわずかに安く2688と反発しませんでした。朝方の外国証券の注文は、売り2700万株・買い2600万株の-100万株の売り越し。

中間決算が発表されはじめました。業績はかなりよくなってきているようです。今日の新聞を見ただけでも、郵船が経常益58%増(426円+25)。スタンレーは減益予想が24%の増益(690円+100S高)。宇部興は25億円の赤字予想が1億円の赤字へ(287円+0)。板硝子もトントン予想が2億円の黒字(632円+17)。といったふうで、多くの企業は春先の予想よりも利益がでているようです。

最近のTOPIXは乱高下しています。時価総額の大きいNTT・ドコモ・ソニー・富士通・ソフトバンクなどが荒っぽい動きをするから(トヨタ・ホンダ・都銀上位株はさほどの動きはしない)ですが、荒い動きをするのは、いいとこまで高値をだしたということです。流れは低位株・内需株に向いています。

グラフを見ると、TOPIXは一昨日の下げを今日で取り返し、一昨日の大陰線はNYに対する過剰反応であったことを証明しました。日経平均は昨日の逆張りの買いマークから反発となりましたが、75日線まで戻ったときどうなるか、出来高が6億7億と増加するか、が注目点です。


(99.10.21) 17448 (-86) 5.9億株


NYは10392ドル(+187)。ナスダックも+99Pの大幅高で2788P。朝方の外国証券の注文は、売り2600万株・買い3750万株の+1150万株の買い越し。 NY・ナスダックの上昇を見て、朝方は小高く始まりましたが、今夜のNYを気にして先物から値を下げていきました。出来高上位は大和銀(+20)、日重化(-2)、宇部興(+25)、太平金(-9)、伊藤忠(+13)に見るように低位・内需が中心です。

ユーザーの証券マンから電話がありました。NTTの申し込みでてんてこ舞いであるそうです。前回87万円の入札が160万円になった実績があるので人気のようです。NTTはこれから伸びる分野をドコモにまかせ、NTTデータに任せで、本体はどうも旧来の電話網だけを保守するような感じで、業容としてはいまひとつインパクトがありません。ISDNも神通力はなくなりつつあります。

これを重視するなら、大して食指は動きませんが、持ち株会社であるという側面もあります。ドコモの時価総額がNTTを上回ったと騒がれたのは先日のことです。ドコモ・NTTデータの時価総額を持ち株比率で計算すれば、今のNTTの時価総額を超え、つまりNTT本体の値打ちは無いという評価になっていますが、これもおかしな現象です。業態か資産か、視点が違えば評価はおおいに違ってきますが、グラフでは上昇志向です。


(99.10.22) 17438 (-9) 5.6億株


昨日東京市場が懸念したNYでしたが、10297ドル(-94)とさほどの下げにはなりませんでした。ナスダックは+13P高く2801P。朝方の外国証券の注文は、売り2750万株・買い2900万株で+150万株の買い越し。 NTTグループがBSデータ放送へ進出すると報道され、ドコモ・NTTデータが大幅高、NTT本体は放送事業はできないのですが、子会社の株価が上がればこれにつれて上昇するという図式です。もっと上昇したのは、放送が本職の日テレ・TBSでした。

今月は20数本の投信が設定されるという話でしたが、投信が買う銘柄は限られており、慢性的に値上がり銘柄数は値下がり銘柄数に劣るという状況が続いています。これが逆転せねば日経平均の上昇はないのですが、発表される中間決算はよいし、今日の読売新聞の代表企業100社のアンケートでも94社が景気は底打ちしたと答えていますから、一握りの銘柄に集中することは、しだいに薄れていくものと思われます。

《Qエンジン》を使って、週足の条件表を生成してみました。初めに買いの条件表を生成させ、ついで売りの条件表を生成させ、あとで1つの条件表にまとめました。


特に設定する上で問題になる点はないと思いますが、数値を見たい行には、「印字」を「する」にして、「印字タイトル」「印字形式」を設定して下さい。

上記の条件表で週足グラフを描くと、図のような位置で買い・売りのマークがつきます。


(99.10.25) 17648 (+209) 6.5億株


NYは+172ドルの続伸し10470ドル。ナスダックも+14P高く2816P。朝方の外国証券の注文は、月曜日にしては多く、売り3150万株・買い3950万株で+800万株の買い越し。

月末に投信の設定があるため、買いが入るだろうと思われる情報関連株に加えて、再編成期待の金融株、最近の流れである低位内需株が買われ、値上がり銘柄数は719銘柄、値下がりは512銘柄とひさびさに値上がり銘柄が多くなりました。

3月ころだったか、「200日線を上抜いた」の条件表を掲示しました。200日線を上抜いてから株価は堅調になる。という趣旨であったのですが、ひところは多くの銘柄が200日線を越えてしまい、この条件表の出番は少なくなっていましたが、8月以来調整を続けた銘柄がでてきたので、再び有効になってきました。

この検索でピックアップされた銘柄のチャート上の検討のしかたですが、次のようにされるとよいでしょう。

  1. 図には主な株価が表示されているので、買いマークがでたとき、

  2. 安値は切り上がっていること、

  3. 前の高値を今回上抜いたこと
を検討してください。

図では、ABCDの4か所に買いマークがついていますが、
  • Aは安値が切り下がりの上、直前の高値338円を上回っていないのでだめ。

  • Bは直前の高値296円を上抜いているが、安値が275円→252円に切り下がっているのでだめ。(この場合でも出来高が急増であればよいことも多いが。)

  • Cは安値が252円→269円に切り上がり、直前の高値305円を上抜いているのでよい。

  • DはCと同様に、よい。


(99.10.26) 17671 (+23) 5.9億株


NYは-120ドルの10349ドル。ナスダックは2815Pでほぼ変わらず。朝方の外国証券の注文は、売り2200万株に対し買い4150万株で+1950万株の大幅な買い越し。

NYがマイナスとやや円高方向に振れましたが、月末の投信設定の期待があって、上げるでもなく下げるでもないという小動きに終始しました。金融再編の信託銀・地方銀が買われ、情報関連のドコモ・テレコム・TBS・日テレが買われ、というのは昨日と同じ流れです。

さしたる材料がなく中間決算の判明待ちというところですが、好業績を出した銘柄は単発で買われるものの、買いはその銘柄だけにとどまります。最も期待できるのはやはり業界の再編成で、金融・石油・損保はダイナミックな動きを見せました。ついで鉄鋼・自動車部品・造船・商社・小売が再編成に動き出すのではないかと市場は見ているようで、日重化学・大平金を先導役にして、合同鉄・洋鋼鈑・大同板などが買われています。


(99.10.27) 17382 (-289) 5.0億株


NYは10302ドル(-47ドル)。ナスダックは2811P(-4P)。朝方の外国証券の注文は、売り2050万株に対し買い2700万株で+650万株の買い越し。 11月にNYダウの構成銘柄の入れ替えがあるそうですが、マイクロソフトとインテルはNY市場に非上場ながら採用されるとのこと。日経平均の225銘柄に東証2部や店頭株を入れたと同じことで、やや奇妙な感じです。

一時は103円台の円高に振れて、株価は下げました。日経平均は75日線をザラバで2日は越えたこともありましたが終値では越せず、75日線は重かったようです。

日経平均は躍動感を失っていますが、個々の銘柄では下げの最終局面にはいったものがでてきました。いつもいうことですが、株式を買いたい・売りたいとき、その株価はどのような局面にあるのかをわかっていなければなりません。

図はモデル波動ですが、逆張りの買いマークがでたとき、やみくもに買えばよいわけではありません。例えば図のEで買いがでたとき、FへあるいはHへ上昇する可能性がありますが、Kででたときは75日線まで戻れば売ることを考えておかねばなりません。Mででたときは25日線までの低い戻りに終わることが考えられますから、ここでの買いはよくありません。

Aと推定される位置で逆張りの買いマークがでたときは、1つ買ってみる値打ちがあります。(本格的に買えるのは、株価がBの水準を上抜いてからです。)



鹿島建を例にすると、図のような位置になります。Iは75日線であり、Jはここからの反発です。Kは75日線を下抜いた後のボトムであり、Lはその後の反発です。

Lの戻りは小さく、75日線には達しませんでした。(N)としたのは、あるいはN点ではないかとも考えられるからです。今日はKの378円を下抜き、375円の引けですから、Mへ向かっての新たな下降波動に入りました。

25日線までしか戻らなかったことを重視すれば、モデル波動のN→Aの波動となるかも知れません。どちらにせよ、時間がたつにつれてA点に向かうわけで、弱い相場を強気に見ていく時期になったといえます。

チャートの基本は陰陽足であり、それが累積した波動です。最近の質問では、この基本を抜かして、指数にふりまわされているのではないか、と思われるものがありますので、しばらく波動について思っていることを述べる予定です。


(99.10.28) 17413 (+31) 5.2億株


NYは10394ドル(+92ドル)。しかしナスダックは2802P(-8P)。朝方の外国証券の注文は、売り2650万株に対し買い2200万株で-450万株の売り越し。

投信が設定するであろう銘柄だけが買われ、ドコモやNTTデータは最高値を更新。ソフトバンクも一時はストップ高。ソニーの中間(連結)決算は売上が-8%減、純利益は-25%減でしたが、プレステ2の期待があって+90円高。しかしグラフは陰線の連続でよくありません。明日の投信設定で当面の買える材料はなくなってしまうのでは。

モデル波動の続きです。いつでも株価がA→B→C→D→E→F→G→Hと順序よく上昇し、H→I→J→K→L→Mと下げるのであればこんなに楽なことはないのですが、現実はモデル波動どおりになるほうが少ないのです。

D→E→Fとなって再び→E→Fと波動を重ねて(D→E→F→E→F)となることもあります。あるいはA→B→C→Dの後に(→E→F)を抜かして→G→Hになり(A→B→C→D→G→H)となることもあります。

25日線と75日線を基準にして波動の局面をみるとき、上昇波動では
  1. 株価が75日線から反発したときは、E点かI点。
  2. 株価が25日線(それ以上の位置)から急上昇したときは、G点。
下降波動では
  1. 株価が75日線まで戻って反落したときは、L点かB点。
  2. 株価が25日線まで戻って反落したときは、N点。
となります。

図で、青いGは25日線で止まり、その後6連続陽線を出しました。Gの当日には、この日がGであることはわかりませんが、連続陽線を出して、直前の高値390円を上抜いた時点でG点であったことがわかります。G点が確定し、6連続陽線はH点をつけにいく過程であるとわかれば、ここは売り場探しの局面です。

青いH点の後株価は反落し、75日線近辺まで下落しましたが、ここは(I)点をつけにいくのであろうというのが下落当初の判断です。(もし75日線を大きく割り込むようだと、(I)点を飛び越えてK点になります。)実際には75日線よりわずかに上で止まり、ここから25日線まで戻りましたから、(J)点が出たようだと「推定」できます。

(J)点であったことが「確定」するのは、(I)点だと思っている345円を下抜いたときですが、株価はそうはならず、長い陽線を出して25日線を大きく上回り、H点(青色)とした直前の高値416円をも上抜きました。ここで当初(I)点と推定していたところは、モデル波動では同じ75日線近辺にあるE点であったと確定できます。

E点が確定したとき、局面はE→Fの途上にあります。この後モデル通りにF→G→Hとなるか、いきなり急上昇をしてHをつけにいくか、あるいはF→G→F→Gと波動を重ねるか、それはわかりませんがE点が確定した時点で買い場探しになったわけです。


(99.10.29) 17942 (+528) 6.2億株


米国7-9月のGDPは+4.8%、GDPデフレータは+.09%とインフレ懸念が後退した上で、高い経済成長率を出しました。NYは10622ドル(+227ドル)。ナスダックも2875P(+72P)へ大幅高。朝方の外国証券の注文は、売り2750万株に対し買い3150万株で+400万株の買い越し。

投信の大量設定日であり、月末でもあるというところへNYの大幅高が重なって、久々の活気ある買いとなりました。値上がり銘柄数は989銘柄、値下がりは254銘柄とほぼ全面高でしたが、中心はやはり投信銘柄である情報関連と金融株でした。


このためTOPIXはザラバ1566ポイントをつけましたが、これは97年6月のザラバ高値1579P以来のものです。

当時の日経平均は20910円でした。いわれるように日経平均の採用銘柄は歴史のある銘柄で、成長性を失ったものも多くありますが、それだけに業界の再編成は急務となっており、これが進捗することで日経平均がTOPIXを追いかけるという時期は遠くないと思っています。

前回は、条件表が買いマークを出したときは必ず、いまの株価位置はモデル波動のどの局面にあるのかを確認することが大事である、ということを述べました。今日は上昇相場と下降相場についてです。



モデル波動のピークHより左は上昇相場で、右は下降相場です。上昇相場の特徴は波動の高値と安値が切り上がることにあります。

図で高値はB→D→F→Hと切り上がり、安値もA→C→E→Gと切り上がっています。Bの高値を上抜いたaで上昇相場であることが確認できます。

下降相場はこの逆で、H→J→L→Mと高値は切り下がり、安値もI→K→M→Aと切り下がります。図で安値Iを下抜いたbから下降相場が始まったことが確認できます。

鹿島建のグラフでは、a,bは図のようになります。aとなった日以降は買いを考え(買いマークがでたら買う。あるいは例えば陰線がでたら買う。などルールを決めておく)、bとなった日以降は買わない、あるいは売る、という態度であれば、あまりチャート(とくに指数)に拘泥しなくとも、十分な成果はでます。

悩むのは5月の安値345円の近辺です。この水準は75日線にあとわずかに迫っていますから、@75日線を割り込んで、モデル波動のK点に向かうのではないかという懸念と、A先の波動の安値338円を割り込んで、下降波動に向かうのではないかという懸念があります。相場の注目点です。

上昇波動は先の高値を上抜いてから開始します。10月25日の「岡村製」のグラフを見て下さい。図のaは高値が切り下がっているので買えないが、bで高値を上抜いたので、これ以降が買い場になります。cで買いマークがつきましたが、このときは安値も切り上がっていまうから、より上昇相場になったことが確認できるわけです。

10月19日に「丸大食」で直前の高値245円を上まわったら買い注文をだしたい、という売買注文の例を出しましたが、これは高値を出してはじめて高値が切り、上昇相場になるからです。


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