日経平均をどう見たか・判断したか (99年3月)

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(99.3.1) 14221 (−145) 4.0億株


NTTが100万円をつけ、目標達成感から反落。日興・ソロモン・スミスバーニー証券が営業を開始し、新日鉄を買ったとかで、新日鉄は+9円高の217円。出来高は2200万株です。これを見て住金・川鉄が出来高2位3位になりました。大型株を手がけようという動きが出てきたことはプラスです。

一方、シルバ精(191円+50円)、日コンベア(123円+30円)はストップ高をし、森永が177円(+23)、勧角証が125円(+3)と100円台の銘柄を個人投資家が買いあさる動きがあって、大型株も低位小型株も活気がありましたが、ソニー・富士通など主力株が安くなったため、全体ではマイナスになりました。

事業法人の決算対策の売りは3月1週がピーク、金融法人は3月3週がピークだそうで、これらは相場感よりも、やむにやまれぬ売りなのだから、しかたがありません。いまの市場のムードではこの売りをなんとか吸収できるようですから、月後半に期待。


(99.3.2) 13921 (−300) 4.5億株


前場は小動きながらプラスに浮かんでいましたが、後場になって大引け1時間前から大崩れとなりました。引け前に崩れるのはこの3日とも同じです。今日は長い陰線になりました。前場の出来高は1.9億株に対して後場は2.6億株に増えたのは、先物安から裁定解消売りが急増したためでしょう。先物も久しぶりに34000枚の商いとなりました。

売られるべき材料が特にでたわけではありません。付和雷同しての下げが終って見れば大きかったという感じです。昨年11月高値15320円→1月5日安値13122円→2月1日高値14641円→2月5日安値13769円→2月24日高値14534円→今日の安値13921円の動きは、高値が切り下がり、安値が切り上がるという「三角保合い」で、なお崩れていませんが、安値13769円を終値で下回ってくるようだと、「下放れ」となってしまいますから、明日は重要です。

日経平均の4%波動をカギ足で描くと、図のようになります。最近の上昇4波動の位置関係は、デンドラではNo.152のパタンと判断しています。普通株であれば、このパタンになると、直前の波動のボトム13898円(終値)を下抜く確率は、図に表示してあるように70%ありますが。

しかし日経平均の動きは個別株のように、値がとぶことはないし、上昇率が50%ということもありませんから、4%波動のパタンの統計情報は使わずに、8%波動の統計情報を使っています。8%波動のNo.152のパタンによれば、直前の波動のボトム13898円(終値)を下抜く確率は46%です。

最近の波動(パタン)は、上抜き・下抜きの確率が50%近くのものが多く、デンドラを使っても、強弱どちらとも言えない状況が続いていますが、今回も下抜くか否かは微妙なところです。


(99.3.3) 14170 (+249) 4.5億株


短期金利が0.02%と実質0%になって、長期金利も1.690%と低下。したがって円相場も121.17円と1.10円の円安。これを見て株式市場は反発。と因果関係どおりの動きとなりました。

昨日の下げはSQがらみの売りだといわれていますが、今日の陽線はこの陰線にはらまれる格好になりました。はらまれたことは、ただちにここから反発することを意味せず、単に下落方向が一時止まりニュートラルになっただけのことです。

ただし最近の波動は小さくなっていますから、ここから反発の可能性は高いと思います。(下げ波動が大きいときは、はらみ足がでても単なる一旦停止で、再度の下落になることが多くあります。)

なお昨日の陰線は2月以降では最大のもの(高値14306円・安値13921)ですから、立派な重要ポイントです。明日以降14306円を上回って、反転が確認できます。

今はどのような検索をしたらよいのかを聞かれました。図は株価が200日線より上にある銘柄を検索する条件表です。

株価が200日線を越えた銘柄は、中勢的に上昇トレンドに入っています。25日線や75日線は下げすぎた反動などの自律的な動きで、株価がこれを超えることがありますが、単なる自律的な動きでは200日線を超えることはできません。その企業の内容や環境が変わることが必要です。200日線を超えた銘柄が正しい(?)株式投資の対象だと思っています。

東証1部銘柄について検索すると、今日は309銘柄あります。大発会の1月4日には213銘柄でしたから、この2か月で50%近く増加しています。金利が低下したこと、円安にぶれたことの環境の変化に加えて、企業がリストラ策をあいついで発表したことが原因です。相場は着実に好転してきています。

200日線を重視するなら、当然に200日線を超えたばかりの銘柄を検索する条件表を作ればよいわけで、図はその設定例です。

短期間の反動高で200日線を上抜くこともあるので、No.4線で75日平均線を計算し、 No.5線で75日線が上向いていること、の条件をつけました。

また75日線が横這っていてたまたま下げ方向にあるときに、200日線を上抜くこともあるので、No.3線の買い条件は、株価が上回って1以上〜2日以下の設定にしています。

図のような位置でマークがでます。
マークは4か所に出ていますが、
  1. 直近の安値からまだあまり上昇していないもの
  2. 最近1か月の高値を超えた(超えそう)なもの
  3. 出来高がある程度あること
などの条件を加えることで、マークを絞ることができます。


(99.3.4) 14183 (+13) 3.8億株


長期金利は1.610%へ下落。為替も122.5円(+1.40円)と円安。それでも上下100円巾での動きしかできなかったのは、一昨日の300円安の警戒感があるからです。月半ばまでは売り物がでるのはしかたがないとしても、気をゆるめたところ300円安が簡単に出てしまったわけですから、買いがでないのも当然です。

NTTドコモの99年3月期は減益予想から一転して20%の増益になる、と報じられNTT3社は上昇。近頃には珍しい上方修正でした。しかしながら企業は儲ければよいと言うだけではないでしょう。携帯電話のお陰で、町中がうるさくなり、車中での読書も中断させられ、迷惑な話です。子供を教えているユーザーの話では、中学生が月に1万円の電話料を支払うそうですから、そこまでして儲けたいかドコモ、という思いです。まだタマゴッチやプリクラのほうが愛敬がありました。JTがポイ捨てキャンペーンをしつこくやっているように、利益がでたのなら、「電話はひとりぼっちのときだけ使おう」キャンペーンをして欲しいところです。

昨日の200日線の続きですが、200日線を越えていない銘柄は、自律的な動きしかできず、大きな動きはできません。そこで今市場が注目している銘柄がどうなっているかですが、7銘柄すべてが200日線の下にあります。本格的な企業の躍進の時期はいまだ来らずですが、200日線に最も接近しているのは、NTT・ソニー・新日鉄です。


(99.3.5) 14894 (+710) 6.9億株


暴騰。三角保合いを上放れました。円が海外で123円台になり、NYが+191ドルであったので、少しは高く始まるのだろうの予想でしたが、寄り付き後すぐに重要ポイントの14306円を上抜き、先の300円安の陰線は間違いと否定されました。

ついで14500円を回復。後場にはいっても次第高になり、直前の高値14534円を突破し、これで三角保合いの上放れが確定。引け前は売り方の買い戻しが急になったようで、まさかの200日平均線(昨日は14660円)を回復。710円高は昨年10月7日の+804円高以来の上げ幅となりました。

この上げの原因ですが、円安・金利低下が言われていますが、それは昨日もそうであったことで、今日になっての急上昇はやはりソニーです。プレステ2は世界で数1000万台を販売する予定であり、そのためにソニーと東芝が提携しLSIの生産拠点をつくる。の報道は日本企業はまだ捨てたものではないの自信を与えました。東芝は2000万株できて出来高第1位.。+48円高の770円と新高値となりました。

もうひとつは99年2月の投資主体別の売買状況です。外国人の買い越しは4751億円でした。1月には外国人の買い出動が期待されていましたが、わずかに765億円の買い越しに終り、がっかりさせました。昨年の1月から3月にかけて株価は3000円上昇しましたが、このときの外国人の買い越し額は、1月が3486億円、2月が3457億円でした。今日発表の2月はこれを上回る買い越し額であり、1月に買っていない分だけ3月には一層の買い越しとなるのではないか。このことも今日の上げには大きな支えになったのでしょう。

今日の上昇で、相場は様変わりに明るくなりました。株価が200日線を超えた銘柄は一気に445銘柄になりました。すでに東証1部銘柄の1/3の相場つきが変わってきました。注目7銘柄についても昨日まで0銘柄であったものが、今日はソニー・NTTが超え、富士銀がちょうど線上、新日鉄はあと2円です。


(99.3.8) 14779 (−114) 6.7億株


NYが+268ドル高をして9736ドルの新高値へ進みました。これを受けて月曜日にもかかわらず、寄り付きから買い物が入り、前場は一時15116円をつけました。

ところが株価上昇→日本株買い→円買い→円高となり、円安を買い材料の1つにしていた優良株は、円高方向へ振れたのを機にして利食い急ぎになりました。このあたりが辛いところです。ソニーは-50円安の10050円。

外人買いの勢いは衰えていないようで、NTTは4連騰して107万円(+4万円)になり、新日鉄は227円(+7)となって200日線を上回りました。よいことは連鎖します。出来高の急増を見て証券株が買われ、大和証は2000万株(+56)、日興証は1400万株(+20)、野村証が900万株(+23)と出来高上位10傑に入りました。

グラフでは、今日のザラバ高値15116円は、昨年11月末の15320円を意識しての売りがでたためでしょう。引けにかけて15000円を割り込んだことは、期末決算対策の売りの水準は14500円から15000円へ引き揚げられたようです。今日の寄り付きで当面の買いは出切ったようなので、今週は15000円を上限にして、相場はやや弱く、SQは14500円の攻防になりそうです。


(99.3.9) 15096 (+317) 5.9億株


ソニーは上場3子会社を完全子会社にし、これにともなって完全子会社になるSCEのゲーム機部門をソニー本体の4事業本部の1つに位置づけるという「21世紀のビジネスモデル」を構築すると発表。よくわからぬながら、ソニーは21世紀をにらんだ大戦略をもっているようだとして寄り付きから買いが集まって10940円へ上伸しました。

昨日は引け前に売られて安値引けしただけに、今日は下げて始まるのではないかと思っていましたが、ソニーの勢いが市場をリードしました。前場は+142円のプラスでしたが、値上がり銘柄数は457、値下がりは632と安い銘柄が多く、ソニーなかりせばマイナスという感じでした。

一時は15000円を回復したものの売られて、再度これを割り込むという上値が重い展開でしたが、引け前に先物が急上昇し、15096円の高値引けとなりました。この動きは今月2日の300円安の大陰線が売り仕掛けによって作られたことの裏返しで、強引に買い上げたような気がします。


この相場をリードして注目されるソニーですが、デンドラで上値のメドをみて見ると、図のようになっています。使っているのは10%波動です。

ソニーの10%波動が陽転したのは1月28日でしたが、このときの上限線のうち(今波動の中位)は9311円、(前波動の中位)は9238円でした(図のa)。この値段は2月25日にザラバ高値9220円をつけてほぼ達成しました。

その後3月4日に窓をあけて上放れたので、(今波動の中位)は11085円へと上限が上がりました。今日はザラバ高値11050円をつけ、上限線をほとんど達成しました。(図のb)

この上の上限線は(今波動の1/4位)の12933円がありますが、ここまでは無理な気がします。11085円〜12933円の間で、大きな陰線や長い上ヒゲをだせば、当面の上昇は終りではないかと思っています。(図のc)


(99.3.10) 15480 (+383) 9.8億株


ソニーの勢いは驚くばかりです。昨日は完全子会社化は何をしようとしているのかよくわかりませんでしたが、一連の報道で「株式交換制度を利用した高株価経営」を目指しているのだとわかりました。

ソニーの最高値は13490円ですから、これ以上の株価を狙っているのでしょうか。ようは株価が高くないと成長分野を取り込むことがでず、企業は衰退してしまう。成長を続けるにはまず高株価を維持するということです。さすがにソニーです。

NTTも高値追い、新日鉄も大商い、と日本を代表する会社が買われています。怒涛の外人買いです。ここへカヤの外であった銀行株の買い戻しがどっとでて今日の出来高は9.8億株となりました。

昨年10月の最安値12787円からの戻り高値15320円を上抜き、完全に強気相場になりました。上値のメドですが、@最も低いものは15655円。これは最安値121787円→15320円への上昇巾は2533円ですが、今回のスタートの13122円からと同じ巾だけ上昇するとしたら、の目安です。

A ついで16160円。これは今回スタートの13122円から第一段の高値14641円の1519円巾のゾーンが、上方にシフトしたら、(14641+1519=16160)の値段です。

B 次は16311円。一昨日(710円高の翌日)は15116円の高値をつけた後、急反落して、上ヒゲ陰線となりました。ここから反落するかと思いましたが、あんに相違して翌日は再上昇となりました。ということは一昨日の陰線は通過点にすぎなかったわけで、直近の安値13921円→15116円の倍返し、が16311円です。

これより高いメドは17518円と17853円がありますが、その前に昨年7月高値の16756円がありますから、16160〜16311円が当面の目安です。

「注目している銘柄」の住友鉱は一時ストップ高の518円をつけました。デンドラで上値のメドをみて見ると、図のようになっています。使っているのは10%波動です。

10%波動が陽転したのは2月17日でしたが、このときの上限線のうち(今波動の中位)は419円、(前波動の中位)は455円でした。その後(今波動の中位)は433円まで上昇し、(図のa)この値段は2月25日にザラバ高値443円をつけて達成しました。

今日は棒立ちになりましたが、(今波動の中位)は523円、(前波動の1/4位)は527円であり、ほぼこの水準になりました。(図のb)

この上の上限線は(今波動の1/4位)の599円があります。(図のc)


(99.3.11) 15502 (+22) 10.4億株


前場は5.1億株、後場は5.4億株できて、とうとう10億株の出来高です。昨日は上位14銘柄が1000万株以上の出来高でしたが、今日は上位16社が1000万株を超えました。さくら銀は5100万株できて323円(+21)、2位の富士銀は4100万株できて621円(+28)。これは空売りの買い戻しで、踏み上げ相場です。

後場2時ころ日経平均は15840円(+360)になり、連日2時から急上昇しているので、今日もその口かと思わせましたが、逆に値を下げ、高値から340円下落して終りました。これで上ヒゲの長いトウバ足になり、怒涛の上げは一服となりました。

ソニーは窓をあけて下寄りし、陰線で終りました。NTTも昨日と同じザラバ高値1100千円をつけて陰線になりましたから、この上昇をリードした主役2社の調整が始まるようです。この代役が勤まる銘柄はありませんから、ここからたとえ日経平均が上昇したとしてもこの5日間のような急調子にはなりにくいでしょう。

その日経平均のグラフですが、「日経平均用'96」は逆張りの売りマークを出しました。TOPIXにも同じく売りマークをだしていますから、明日から2〜3日は調整するようです。押しのメドは先の陰線の高値15116円。


富士銀行についてデンドラを使って上値のメドをみると、図のようになっています。使っているのは10%波動です。

10%波動が陽転したのは他の銘柄に比べて随分遅く3月8日でした。株価は487円。このときの上限線(今波動の中位)は494円、(前波動の中位)は529円でした(図のa)。

翌日9日に(今波動の中位)は560円までシフトし(図のb)、この値段は昨日10日の大陽線(593円)で達成しました。

ここまでは中位線を見ていますが、中位線とは過去同じパタンとなった銘柄のうち、その上げが中位(まんなか・並みの上げ)のものです。このような出来高を伴っての買い戻しがもたらす上昇が、並みの上げ方であるはずがなく、当然に(中位線)ではなく(1/4位線)が有力な上限線になります。

(今波動の1/4位)の上限線は644円となっていますが、今日は高値640円を出して、ほぼこの水準を達成しました。(図のc)


(99.3.12) 15488 (−13) 11.9億株


前場は7.8億株出来ましたが、SQに関係する出来高は3億株だそうなので前場の正味出来高は4.8億株。後場は4.1億株に減りはしましたが、3月5日からの出来高をみると6.7億→6.5億→5.9億→9.8億→10.4億→11.9(8.9)億とただならぬエネルギーです。

ただ目先としては昨日の10.4億株の出来高で、買い急ぐべきものは買ったという感じです。昨日の出来高トップと2位のさくら銀と富士銀は今日も1位2位でしたが、さくら銀の出来高は5100万株→3100万株へ減少し、富士銀も4100万株→2100万株へ減少しました。昨日大幅下落したソニーは反発したとはいえ、わずかに+100円高でしたから、買い遅れたむきが焦って買うという動きではありませんでした。やはり2〜3日の一服をせねばならないようです。

この3日間の出来高は瞠目すべきもので、期末対策の株式売りや持ち合い解消の売りは、大量の買い注文に吸い込まれてしまいました。今回の上げは1に外人買い、2に空売りの買い戻し、3に個人の参加だろうと思います。年金資金の運用の買いは4月に入って活発化しますから、この上げは最低でも例年のように6月までは続くのでしょう。このときの上値の目標は先日いった17500〜17800円になるのか、と思っています。

NTTの10%波動が陽転したのは2月16日でした。株価は943千円。このときの上限線(前波動の中位)は1035千円、(前波動の1/4位)は1146千円、(今波動の中位)は975千円、(今波動の1/4位)は1052千円でした(図のa)。上昇(売り)パタンは646でした。

この後株価上昇に伴って、上昇(売り)パタンが変化していきました。3月5日にはパタン546になり、(今波動の中位)は992千円、(今波動の1/4位)は1035千円になりました。

3月7日には1030千円をつけ、(前波動の中位)は1035千円および(今波動の1/4位)は1035千円に接近しましたから、ここで目先の高値はでたと思われました。しかし、翌8日にはさらに上伸し、パタン346に変化しました。(図のb)

ここに至っての上限線は(今波動の中位)が1248千円、(今波動の1/4位)が1419千円になりましたが、1419千円は無理な値段です。(前波動の1/4位)1146千円〜(今波動の中位)1248千円が現実的な値段でしょう。


(99.3.15) 15779 (+290) 7.1億株


円は一時117円台に入るなど円高方向に振れてきました。終値は118.40(-1.62)。しかし株価は週末にわずかにマイナスになったものの、今日は切り返すという強さです。日産自とルノーとの提携が成立しそうだの話で日産は2100万株できて、出来高トップでしたが、これを除けば低位株が買われました。個人投資家の買い意欲は衰えません。

今日の出来高上位10社の株価は長谷工が73円(+11)、殖産151円(+7)・日商岩井110円(+20)・勧角証162円(+27)、兼松148円(+8)・三井信148円(+13)、新日鉄237円(+6)、さくら銀325円(+2)、日産自454円(+53)、富士銀630円(+27)と200円以下の株が6銘柄、あとは200円、300円、400円、600円が1銘柄と変化率が大きい低位に集中しています。

これら銘柄のうち、株価が200日線を超えているものは8銘柄ありますが、200日線を超えた日の株価は、次のようになっています。数値は現在値(200日線を超えたときの株価)
長谷工73円(62)、殖産151円(75)・日商岩井110円(まだ超えず)・勧角証162円(113)、兼松148円(116)・三井信148円(まだ超えず)、新日鉄237円(227)、さくら銀325円(302)、日産自454円(407)、富士銀630円(487)

200日線を越えてからでも大きな上昇率になっています。
  1. 株価が長いあいだ200日線の下にあって、
  2. 株価が200円以下で、
  3. 株価と200日線のカイリ率が-5%〜0%になってきた
銘柄をピックアップしておけばよいのでは。


(99.3.16) 16072 (+293) 10.7億株


NYは10000ドルにあとわずかの9958ドル。円高を嫌って前場は-188円安までありましたが、現物株買いの勢いは衰えず、日経平均は終始日経先物より100円高く推移しました。

先物は16000円をつけることができませんでしたが、現物は引け前にすんなりと16000円に乗せ、さらに上伸して終りました。

金融機関が青木建向けへの2000億円の債権を放棄をする合意ができたと報じられ、青木建はストップ高の99円。同じ借金棒引き組のフジタも110円(+30)、長谷工も103円(+30)とストップ高。これで青木建以外の建設株は100円以上になりました。当初懸念されていたように、銀行への公的資金の導入は、間接的に建設業界を公的資金で救うということになりました。

低位株の水準訂正が続いています。昨日の株価が安く200日線を超えた銘柄をピックアップする条件表は図のようになります。


No.2行で、「5日出来高倍率が2倍以上」の条件をつけて、出来高が増加している条件を加えました。

No.4行で、「株価と200日線のカイリ率が-5%〜0%」の条件を設定し、

No.5行で、「株価が200日線とデッドクロスして100日以上たっている」の条件を設定しています。


この条件を使って、昨日と今日の2日間の検索をすると、図のような銘柄がピックアップされました。

低位株は順次、水準訂正されていますが、これら銘柄は次に水準訂正される銘柄です。

グラフでは、日経平均が16000円台に乗せたことや、当面の上値のメドが16160円と16311円であることから、明日これら値段がでれば一息いれるところです。


(99.3.17) 16268 (+195) 12.2億株


NYは一時10000ドルをつけたあとマイナスへ。日経平均は後場半ばまではややマイナスで推移していましたが、出来高は前場で6.6億できており、SQを除くと最近の最多出来高でした。例によって引け前に上昇し、高値を更新しました。

三角保合いを放れて以来、陰線が1日入ればすぐに上昇を繰り返しており、「押し目待ちに押し目なし」です。外人買いの勢いはものすごいものがあります。ソニー・NTTは日本株の中心銘柄なので買うのは当然としても、今日の東レは寄り付きから買いがでて634円(+77)です。幅広く日本株を買うようです。

2月には4700億円の買い越しでしたが、この分では3月は1兆円を超えるのではないかと思われます。

4月は新しい年金資金の配分がでてきます。これを運用している信託・生保など運用会社は、この上げには焦っていることでしょう。4月になってからの買い付けでは、株価水準が高いところから不利なスタートをせねばなりません。

今は現物が先物より高い逆サヤで推移していますが、3月末になると、買えない現物の替りに先物を買って手当てしておくという動きがでてき、先物は順サヤになり、裁定買いでさらに現物が上昇するという局面もでてくるのではないか。

どうやらこの上昇相場は95年の動きに似てきたようです。95年7月の14295円から、3つの上昇波動を作って、1年後の6月には22750円へと8400円上昇しました。これを手本にするなら、今はまだ第1段の上昇波動に該当します。


(99.3.18) 15717 (−550) 13.0億株


ようやくというか、-550円安になりました。出来高は前場6.2億株、後場6.8億株。朝方は証券・銀行株が狂ったように上昇しました。多くの銘柄は今年1月から3月中旬まで2か月以上にわたって上げてきた値幅分を、この3日間で上げてしまうというすさまじさでしたが、利食い売りがではじめると、先を争って売り急ぐことになりました。

この結果、証券・銀行は極めて長い「上ヒゲ足」あるいは「トウバ足」になり、当面の高値を出してしまったようです。むろん明日以降大陰線をつけるまでは天井を打ったとは言えませんが、今日の高値をすぐに取り返すことは難しくなりました。

日経平均はザラバ高値16303円をつけて今年最大の陰線をつけました。当面の上値のメドであった16160円は昨日クリアし、もう一つのメドの16311円にはあと8円のところまで迫りましたから、利食い売りがでてくるのは当然ですが、今日の下げは市場のムードに流されており、今夜落ち着いて考えた結果、明日買ってくるのか、続落となるのか。

通常であれば13921円→16268円(終値ベース)の上げ巾2347円の1/3押しが押しのメドになります。この水準は15485円です。ここを下回るようでは、調整が1〜2週間にわたることも考えておかねばなりません。


(99.3.19) 16378 (+660) 8.6億株


昨日の-550円安は、最低でも2〜3日は調整をするであろうと思っていましたが、なんという相場でしょうか。今日は昨日の下げ巾に+20%の上乗せをして+660で切り返してしまいました。

またよい材料もでました。3月第2週の外国人の買い越し額は、過去最高の7765億円(それまでは5489億円が最高)と発表されました。3月は1兆円を超えるのではないかと漠然と思っていましたが、3月第1週が1505億円の買い越しでしたから、3月前半ですでに9200億円の買い越しです。今週は先週よりも出来高がありますから、外国人の買い越し額も7000億や8000億はありそうで、すでに1兆7000億の買い越しになっているのでしょう。

外人買いのスケールの大きさを改めて知ったことが、今日の相場上昇に最もインパクトを与えたようです。ついでに3月2週の投資主主体別売買をみると、外国人の7765億円と自己の702億円だけが買い越しで、他はすべて売り越しです。国内の売りを外人が買い上げた、というのがこの相場の性格です。決算がすんで国内法人がかなりの買い越しになるまでは、この相場は大丈夫。やはり6月くらいまで上昇トレンドは続きそうです。

なにしろ調整をするかと期待していても、たったの1日の陰線で終ってしまうので、買いそびれた向きは多く、このまま上昇相場に取り残されるのではないか、の焦りも出てきます。この様子では6月あたりの目標としている17800円は、今回の1波動で達成することになるかも知れません。

図は東証1部の時価総額です。(データは大阪有線から受信)赤丸は3月末、青丸は9月末ですが、すでに98年3月末の時価総額は越えてしまいました。

97年3月末(この時には拓銀も山一証も三洋証もまだ存在した)の時価総額にはあとわずかです。これで日本売り以前のレベルに戻るわけで、当然に売られた銘柄の総復活となります。


(99.3.23) 16019 (−359) 8.2億株


NYはザラバで3度10000ドル台をつけながら引けでは10000ドルが維持できません。日本は昨年3月末の日経平均16527円が意識されて、高値での上下動が大きくなってきました。

3月末の値段もそうですが、昨年7月には1か月にわたって16000円〜16756円の高値保合いをしていますから、ここはちょとした難関です。ついで1月末から3月末には16500円から17352円の高値の大保合いをしていますから、この水準はより難関です。

昨年7月の外国人の買い越し額は7400億円、1〜2月は6900億円でしたが、今回は2月の買い越し額4700億円を含んで2〜3月の買い越しは1兆5000億以上にはなるでしょう。7月高値の16756円、3月高値の17352円はいずれ上抜くものと思っています。

昨年3月期末の株価と現在を比べてみると、日経平均は16527円→16019円、TOPIXは1251ポイント→1263ポイント、単純平均は621円→590円で、銀行株の踏み上げが寄与したTOPIXはすでに前期末水準を回復。


(99.3.24) 15515 (−503) 6.8億株


NYが-218ドル安とあって、まず国際優良株が売られ、ソニーは10750円(-650)。大上げしてきた証券株も野村証の格付け引き下げをきっかけにして大幅下落。野村証は1364円(-76)。

寄り付きの外国人の注文はグンと減ってわずかに65万株の買い越しとなりました。この相場は外国人の買いに全面依存しているのだから、下げるのもしかたがありません。

25日が月内の最終売買日です。急調子で上昇してきたため、月末に向けて処分売りをせねばならない向きも、売りを一日延ばしにしてきたようですが、今日明日が株式を売り現金を手にする土壇場です。期末事情も明日で終りです。注目すべきは26日で、この日に配当落ちを埋めることができるのか。すぐに埋めれば、やはり相場は強いということになるのでしょう。

3月5日の710円高の大陽線から、押し目を作らずに上昇してきたため、多くの投資家はナワ跳びの中に潜り込むタイミングを逸しており、今度の調整でようやく押し目買いができます。モデル波動では25日線の水準は14953円ですが、25日線は1日につき50円ずつ高くなるという急角度で上昇していますから、15000〜15300円あたりが押し目のめどになりそうです。昨年11月高値は15320円なので、この水準にも見合っています。


(99.3.25) 15986 (+470) 6.6億株


寄り付きの外国人(証券)の注文は1050万株の買い越し。昨日に比べ1000万株増加したため高く寄り付き、前場は+392円高。後場も次第高となり、大引け前には16000円を回復したものの、裁定解消のアヤでわずかにこれを下回り、15986円の引けとなりました。先物は16090円の高値引け。

出来高が6.6億株であったのは、売るべき株は売ってしまっていたということでしょう。対して買い方は新年度への期待が大きく、2日間で860円の下げは絶好の押しであると判断したのでしょう。

グラフを見ると、先週末3月19日の大陽線(高値16421円・安値15804円)の値幅は615円であり、710円高した3月5日の大陽線の629円巾に匹敵する重要ポイントです。一昨日・昨日の連続陰線で重要ポイントの安値15804円を下回ったことによって、目先は調整して当然の局面にあります。さらにいえば、この連続陰線は2日を合わせると、3月19日の大陽線を「つつみ下げ」ていますから、目先は下降を表しています。

にもかかわらず今日は+470円の反発になっていますが、これは楽観のし過ぎではないのか、の懸念を持っています。

3月の相場は銀行株がその柱の1つでしたが、3月期末を迎えて売り方の買い戻しはほとんど終ったはずです。図は3月1日からの株価上昇率ですが、1位は三井信託の77%、2位は富士銀の70%、3位は住友信の60%、以下興銀・中央信・さくら銀・東洋信と不安視されたものほど上昇しているのは、銀行株の見直しによる上昇に空売りの買い戻しが上乗せされたためです。

連日、出来高上位10傑にさくら銀と富士銀がはいっていたのをみても、相当な買い戻しが入り、借株して売っていた向きは期末(今日が最終日)までに現株を返済したということですから、ここから銀行株の上昇は期待できません。相場の柱は1つ減ることになります。


(99.3.26) 16016 (+30) 5.3億株


実質新年度入りとなり、寄り付きの外国証券の注文は1900万株の買い越しと増加しました。ただ寄り付き後はジリ貧になり、前場は+33円。後場は一時15905円まで下げた後、少し戻して+30円。

配当落ちは70〜80円のようで、100円ほど高かった勘定です。ただし出来高は5.3億株と少なくなり、しだいに熱も冷めてきました。銀行株は高寄りした後は下げに転じ、多くの銘柄は3月18日の高値を抜くことができません。

週足グラフでは「日経平均用'96」が売りマークを出しました。昨98年は1度も売りマークがでませんでした。そのくらい98年の上昇波動は小さかったのですが、今週売りマークがでたことは、この後の調整を警戒するよりも、売りマークがでるほど相場が回復してきたことを喜ぶところです。

週足で売りマークがでたことで、1月以来の上昇波動の第1段目は終焉に近づき、当面(最低1週)は調整をして、次の第2段の上昇を開始する。1段目の上昇で買いそびれた向きも、ここからの調整局面で買いを入れ、第2段目の上昇を享受する。ということになれば理想です。


(99.3.29) 16008 (−8) 3.7億株
3月第3週の外国人の買い越し額は5196億円と発表されました。第2週の出来高は44億株でしたが、このときの外国人の買い越し額は7765億円でした。第3週は52億株できていましたから、これよりも買い越し額は多いものと思っていましたが、減っていました。買う一方では利食いもしていたようです。としても5200億の買い越し額は大きく、安心感を与えました。

先週は調整気味の相場でしたが、NTT3社や富士通など買われる銘柄も多く、調整巾は物足りないものがありました。今日は物色する銘柄も見つからず、出来高が3.7億株と減少してきました。NTT・富士通も利食い先行となっているので、今週は調整巾を拡大してくるのかと思っています。


今日はコメントする題材がないので、日足の推移から利食いをどのように予定し決断するか、を述べてみます。

今月初めに「200日線を超えた銘柄」の条件表を掲げ、このようなところで買いマークがでる、と「クミアイ」の例を掲げました。図のXの日です。

その後Aまで急上昇しましたが、Aの上ヒゲの長い陽線は、上値での売り圧力が強いことを表します。翌日が陰線となって、Aの日の安値を下抜けば、当面の高値は出したと思われます。しかし翌日は陰線ながら、Aの値幅内にはらまれ、翌々日の陰線もAの安値を下抜きませんでした。

なお A高値340円から2本目の陰線の安値282円への下げ率は15%を越えており、「急落」です。(13日以内に15%以上下げたときを「急落」とする。)急落があったときは、次の陽線が急落と決まった日の陰線を上回ったところで手仕舞うのがよいのです。(Bの陽線を見て利食う)

Bでは安く寄りついてそのまま上昇し、前日の陰線を包み上げる格好になりました。陽線包み上げは強い足で、相場が下落してきた後にこれが現れると、しばしば底値→上昇スタートになりますが、この場合は上昇した後に出ています。高値波乱の一部であり、「最後の包み上げ」になる可能性があります。ここからすんなり上昇してAの高値を上抜ければよいのですが、反落してBの安値を下抜くようだと、上昇は終ったとせねばなりません。


(99.3.30) 15859 (−149) 4.6億株


NYは10006ドルと夢の1万ドルに到達しました。朝方は外国証券が1400万株の買い越しとなり16184円まで上昇しましたが、追随買いの勢力はなく、次第に値を崩しました。

この3日間のザラバ高値は16181円・16185円・16184円とハサミでカットしたような値段がついています。高値が3日連続(日にちをあけてもよい)して同じ値段でそろう状態を「三点同事」といいます。高値で出れば(上伸力がないので)天井、安値で出れば底(この場合は安値が3点そろう)、であるとされます。


日経平均では、値段がぴったり同じというわけにはいきませんが、ほとんど同じ水準です。また最高値での三点同事ではないので、天井打ちとはいえませんが、16185円は何かしらの上値を押え込む水準であり、相当な出来高(6〜7億株)ができないと抜けそうにありません。


「今、市場が注目している銘柄」では、毎日7銘柄について追いかけていますが、すでに6銘柄は200日線を越えて、中勢の上昇相場に入っています。唯一200日線を上抜けなかったのがビクターでしたが、これもようやく200日線を突破しました。

昨日上放れて+56円高となり、ザラバで200日線に到達していましたが、今日材料がわかりました。D-VHSでソニーと提携すると報じられました。昨日の敵は今日の友なのだそうです。相手がソニーであっただけにインパクトは強く、いきなり+100円のストップ高となりました。最後は比例配分となり、出来高はわずかに51万株です。

デンドラで上値のめどを計ると、昨日の上放れ・今日のストップ高からして、上昇力は非常に強く、最低でも1/4位線は超えるでしょう。今波動の1/4位線は1061円となっています。


(99.3.31) 15836 (−22) 4.6億株


NYは9913ドル。98年度が終りました。先物が激しい上下動を繰り返し、プラスであったものが5分たってみるとマイナスになり、下げるかと思えばプラスになるという、でたらめな動きでした。最後は-22円安でしたが、たまたまその時間にマイナスになったという感じです。

銀行が株式を保有し、3月31日の株価次第で利益が増えたり減ったりすることは、もう止めて欲しいところです。9月末に銀行の持ち株の評価損が4兆円あったものが、この株価水準では評価益に変わりました。

例えば富士銀行は6000億円の株式評価損を埋めるつもりで1兆円の公的資金を導入してもらいましたが、いまでは株式評価損はなくなってしまいました。浮いた6000億はどうするのでしょうか。国はフリーな資金を注入するのではなく、銀行が保有する株式を買い取るべきでした。銀行の株式保有を禁止する千載一遇のチャンスを逃してしまいました。

かくして銀行は、営々と努力して業務純益を積み上げても、地価と株価の変動によってごろりと期間利益が変わるという構造から抜け出せず、企業から株式を持つことは断られ、個人投資家からは不明朗な利益の決まりかたに愛想をつかされる、ということになりかねません。

グラフでは、日経平均は一度300円〜500円の下げをしないと、反発のきっかけがつかめないようです。


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