日経平均をどう見たか・判断したか (97年10月)

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(97.10.1) 17842円 (−45) 3.9億株


日銀短観が立ち会い開始前に発表され、すべての景況感が悪化していることが確認できました。売り物が出て一時−365円安がありましたが、これは新安値です。この後公的資金の買いが入り、戻り足になりました。政府は景気の腰折れを心配し、この20日に経済対策を打ち出すとのアナウンスですが、消費税を上げ、減税を廃止し、健康保険料をあげるなどデフレ政策をとった、この政府に期待するものはありません。

ともあれ、今日は陽線のタクリ足になり、9月までの景気の悪化は、株価に織り込んだようです。問題は第三四半期の見通しですが、12月の予想のDIも悪化しているので、株価が上昇トレンドに変ることは難しそうです。

なんどもいいますが、国際優良株で相場をひっぱり上げることはできません。上昇に転じるきっかけは売られた銘柄の買い戻しから始まります。いまは、かさにかかった売りを蓄積する時期です。


(97.10.2) 17455円 (−387) 3.6億株


下半期の景気停滞ないし腰折れを警戒して続落しました。ザラバ安値17415円は先の4月11日のザラバ安値17447円を下回りました。また今日の終値17455円は4月10日の終値17485円を下回りました。これで残る下値のめどは、1月13日のザラバ安値17019円ないし1月10日の終値17123円になります。

この下げで下げ止まりであると思わせるためには、陰線で4.5億程度の出来高にならねばならないと思っています。(4月10日の出来高は4.9億株、1月10日はSQであったので8.1億株できています。)

なお、1月10日の底打ち場面では、ボリンジャーバンドの−3シグマまで下落しています。今日は−2σにきたところですが、ここまで下落すれば下げ渋りないし下げ止まりになるのか、を注目しています。


(97.10.3) 17647円 (+192) 3.7億株


政府の景気てこ入れを期待して戻しました。ちょうど昨日の下げ幅の半分の戻りです。てこ入れといっても@規制緩和、A法人税率の引き下げ、B容積率の緩和による土地対策と、いずれもこれまでに言われてきたことで、新鮮味は皆無です。

今日の戻りでは底うちしたとはいえません。下落時の値幅も出来高も不足しています。9月の投資主体別売買状況が発表されました。個人の現金部門は再び売り超しになり、外国人も8月に続いて売り超しです。一人買い越したのが金融法人ですが、これは公的年金資金のPKOによる買い越しです。8日にはJR東海の上場がありますから、ここまではなんとか値を保たせたいの気持ちでしょうか。


(97.10.6) 17824円 (+177) 3.4億株


三越は子会社のゴルフ場の損失をかぶり、この8月中間期は330億の赤字と発表したところ、ストップ安。9月期の決算がまとまるにつれて三越のような銘柄がでてくるのでしょう。一方、三洋証は100億の緊急融資を東京三菱銀から受けるとの報道で大幅高。ヤオハンはジャスコが再建支援に乗り出すそうで、3円の株価が9円へ。100億で三洋証が助かるとも思われませんが、市場は好感したそうです。ただし助けた東京三菱銀やジャスコは下落しました。市場は支援を危惧しています。

連続陽線になりましたが、出来高は3.4億株とたいしたことはありません。ヤオハンが1600万株できているので、正味は3.2億株です。18439円の戻り高値からの下落途中には重要ポイントとされるような大きな陰線はありませんから、当面の上昇トレンド入りを確認できるのは、18439円を上抜くほかはありませんが、これを上抜くのは困難です。


(97.10.7) 17511円 (−313) 3.7億株


明日8日はJR東海の上場であり、オプションの売買最終日です。9日はオプションのSQ、10日からは3連休、と見送りののための理由は多くあります。見送ること事態が相場の先安を感じている証拠です。

来週は20日の政府の経済対策を前にして、あれやこれや期待がでるので少しは高いかもしれませんが、20日の発表後は「たいしたことはない」の評価でまた下落でしょう。


(97.10.8) 17619円 (+107) 3.0億株


JR東海は売り出し価格35.9万円でしたが、初値は38.3万円、終値は38.5万円と堅調でした。ただし商いの焦点はここに集中してしまい、出来高は3.0億株でした。15円のヤオハンの出来高が1400万株ありますから、実質は2億株台です。この出来高では到底株価を引き上げる力はありません。わずかな望みは経済対策だけですが、期待していれば、経済対策がでたら、失望から絶望に変りますから、経済対策がでる前に大幅安で、経済対策に影響を与えたほうがよいのです。

11月に入れば、9月中間決算が発表されます。まず通期の収益予想は下方修正される上、三越のように特別損失をだす企業も多いのではないか、と懸念されます。明るい材料はありません。さらに先のことを考えれば、来年3月には銀行の早期是正措置の期限がやってきますから、銀行の生き残りのためにどんな事態が起こるのか、相場を楽観できる要素はありません。

もし明るい材料がでるとすれば、20日の政府の経済対策ですが、宮沢内閣以来、経済対策がうまく機能した例がないので、期待できません。


(97.10.9) 17376円 (−242) 3.9億株


オプションSQで5000万株の出来高が上積みされたそうですから、今日の実質出来高は3.4億株です。今日も新安値になりましたが、なんども言ってきているように、底打ちするためには少なくとも4.5億株以上の出来高(投げもの)が出来ねばなりません。いまだ底値には遠しです。

今日、目をひいた銘柄はジャスコと阪和興です。ヤオハンを助けると発表する前は2930円でしたが、発表後は−180円安、−90円安、−110円安、そして今日の寄りは売り気配で、−280円安で寄りました。引けは2450円と戻しましたが、2930円から今日の始値2270円まで660円安(−22%)の下落です。どの企業も他人を助けるだけの余裕はありません。

阪和興はウルトラCを編み出しました。資本準備金も利益準備金もなく、累積赤字だけがある企業が、資本金を原資として390億円の株式を消却します。誰も考えつかなかったことをやりました。300円以下で買い取るのですから、株価は当然に300円近くまで上昇します。これによって、阪和興は累積赤字を消し、1株当り利益や純資産を30%かさ上げ出来ます。株主は140円の株が300円になってホクホク。これほどのうまい手を考え出したのは、さすがに財テクの元祖です。


(97.10.13) 17204円 (−172) 3.2億株


株式を買うというのは、将来の日本を買うことですが、行革も後退するようだし、有効な経済対策も打てそうにないようだし、どこに明るい未来があるのか。の気分が蔓延しています。未来がないと思えば株を売ればよいのですが、売ることもできない。このような状況で、株式が買える材料は、さらに下げて、「この株価の安さは、いかになんでも、あんまりだ」と思われる水準になるしかありません。

終値ベースでは年初来の新安値になりました。理想をいえば、どこかで1日に7〜800円下げて、出来高が4.5億できて底打ちとなることです。が、9月末にかけて18000円、17500円の節目で無駄な買いをして、下げを先延ばししたので、ここから7〜800円の下げということになると16000円の前半になってしまいます。


(97.10.14) 17302円 (+101) 4.1億株


前場はザラバ安値で16967円をつけました。後場は外国証券から優良株へ買いがはいったことをきっかけにして、先物から戻り足になりました。買いは先物の買い戻しなので、このままトレンドが反転するとはおもわれませんが、当初思っていた17000円割れをしてからの「タクリ足」になったので、向こう1週間くらいの下値はだしたようです。20日の政府の経済対策の発表までは、今日の安値を下回ることはなさそうです。

問題はその後です。今日の出来高の上位には銀行株がずらりと勢揃いし、ここだけは日本を代表して残るとされる東京三菱が大幅下落、住友銀、富士銀、第一勧銀も大投げにあっています。持ち合い解消の動きは、来年3月まで続きそうで、これからは当分需給の悪さが値上がりを押さえます。

すでに1月の安値は割り込んだ現在、下値のめどは、過去の節目からは91年の14190円と95年の14295円しかありませんが、この先、今日の16967円を下回ったなら、21年平均の16100円が大きな目安になると思っています。ここはかなり下げ渋る水準です。


(97.10.15) 17331円 (+24) 4.1億株


小動きに終始しました。先物は-200円安の17220円ですから、再び逆サヤになりました。昨日までの銀行株の大下げは、今日で止まったようです。銀行株がそう下げずに、国際優良株が上昇したので、なんとか平均株価は値を保ったという状態です。

先の高値18439円から昨日の安値16967円までは13日間で1472円の下げでした。この戻りは弱くとも500円、普通なら750円かた戻るはずですから、戻りの目安は17450円〜17700円です。この間に500円幅の陽線でもはいれば、18439円近くまでへの期待がでてきます。

ところが今日の動きは不満でした。昨日のタクリ足のあとですから、200〜300円くらいは高くなってもよかったのですが、現状維持にきゅうきゅうとしているようでは、戻りはたいしたことはなさそうで、17000円台がいつまで保てるのか、心もとない限りです。


(97.10.16) 17707円 (+376) 3.8億株


昨日戻りのめどは17700円と言ったところ、今日は早くもこの値段に到達しました。1日の値幅が500円の陽線がでれば、18439円近くまでへの期待がでてくるとも書いたところ、今日の安値17184円から高値17763円は580円幅でした。これでこの戻りは、18439円近くが望めそうですが、18439円を上抜くことはできないのではないか、と思っています。

今日の出来高は3.8億と多くはありませんでした。銀行株を始めとする買い戻しと、あいかわらずの国際優良株の買いが上昇の原動力でしたが、買い戻しは一昨日と今日でだいたい終ったのではないかと思われるとこと、業績で動く優良株の上値は知れていること、政府の経済対策(一説には2兆円の減税)への希望的観測が出たための上げであったこと、などを思うと、18439円はしんどそうです。その前に25日平均線の17878円があり、ここをスパーンと抜ければともかく、もたつくようでは18000円台乗せが目標達成になりかねません。


(97.10.17) 17478円 (−229) 3.6億株


NYが8000ドル割れになったこと、昨日はしゃいだ2兆円減税はありえないと知ったことで、寄り付きから安く、終日安値圏で推移しました。とはいえ、経済対策がでないうちは、思いがけない対策がでるかもの思いもあって、積極的には売れなかったようです。

昨日の580円幅の大陽線は、6月26日のザラバ高値20910円から約4か月下げて来たうちで、最も値幅が大きい陽線です。これは重要ポイントです。この日の高値17763円・安値17184円は記憶しておかねばなりません。今日は大陽線にはらまれた足になりましたが、重要ポイントの17184円を下回らない限りは、目先は上昇トレンドはあると判断します。下回れば先の安値16967円は破られ、16100円へのコースです。


(97.10.20) 17294円 (−183) 2.6億株


ソニーが600円安、エレクトロンが690円安、アドバンテが1200円安と崩れたので、終日マイナスでした。日経平均は国際優良株の値動きしだいになっていますが、今日の値上がり銘柄は592銘柄、値下がりは501銘柄で、売り込まれていた建設株や経済対策を期待した不動産株などは高く、全面的に安いわけではありません。特に建設株は底値圏で長大陽線を連続して出している銘柄も多く、売り方の買い戻しが入っているようです。しかしながら出来高は2.6億株と明日の経済対策をみてから態度を決めようと、全般は見送りです。

経済対策は株式市場に都合のよいものがでるとはおもいませんが、行革だけは筋を通して欲しいものです。3日連続でNHKが「日本再建」を放送し、多くの方がご覧になったことでしょう。行革推進の出席者の意見を聞いていると、これほどの正論はないと思われます。なのにこれをつぶそうという手合いが大勢いるのだから、情けない話です。11月末に骨抜きの答申になったなら、もうこれは、日本株の総売りでしょう。株式など持つ事態ではなくなります。


(97.10.21) 17210円 (−84) 3.3億株


前場は+233円高で引けましたが、後場、自民党の緊急国民経済対策が発表されてからは、下げの一途でした。今日の終値17210円は重要ポイントの17184円まであと26円のきわどい水準で、下値にいくら買い指し値がはいっているとはいっても、たぶんこれを下抜くことは確実です。 17184円割れ→16967円を下回る新安値→16100円のコースが濃厚になってきました。

18439円から13日下げた後、16967円のタクリ足から580円幅の大陽線がでたので、18439円の高値奪回は無理だが、この手前の18000円乗せはあるのではと思っていました。しかし大陽線の高値は13日間の下げの半値戻りで止まり、大陽線から3日連続安をするようでは、見込みがありません。25日線にすら突っかけられなかったのは、いかに上昇のエネルギーがないかの証拠です。


(97.10.22) 17687円 (+477) 4.3億株


昨日の引け具合がいかにもまずかったので、重要ポイントである17184円を下回るものと見切りましたが、今日は大反発となりました。早まりました。580円幅の大陽線はダテではありませんでした。今日の上げで、中勢は下降トレンドながら、目先は上昇トレンドの考えにもどりますが、このまま中勢トレンドが上昇に転換するような上昇は困難です。18000円乗せがせいぜいです。

今日は鉄鋼・建設・海運・造船など、売り込まれてきた内需株に買いが集まりました。出来高上位の4位までは鉄鋼株でした。外国人は値嵩優良株を利食い、銘柄を内需株に置き換えているそうで、今日もモルガンやソロモンの鉄鋼株買いが、内需株の買いのきっかけになったようです。としても、鉄鋼の環境が好転したわけではないのですから、単なる水準訂正です。水準訂正がどの程度までされるかは新日鉄株が284円を上まわるのかどうかを注目です。


(97.10.23) 17151円 (−536) 4.5億株


香港ハンセン指数は一時14%下げの暴落になっていましたが、日経平均は前場は響かず−79円安でした。後場に入り先物は売り気配となりました。シカゴの24時間取引きのGLOBEXのS&P500が急落したのを見て、明日のNYの大下げの予想から、売り物殺到になったようです。これで終値ベースでは年初来の新安値になりました。

昨日の外国証券の内需株買いは、国内の公的資金の注文であったそうで、昨日の強引な買いはまったく裏目にでました。内需株の代表として新日鉄が先の高値284円を上抜くかどうかを気にしていましたが、ザラバ高値281円をつけてからは、逆に-15円安の259円と大幅下落になりました。水準訂正はこれで終りました。今日の新安値で、目先のトレンドも下を向きましたから、買いの手がかりはなくなりました。


(97.10.24) 17363円 (+212) 4.9億株


香港市場は10%下げ、ロンドンは4%下げ、と来たのでNYは300ドルくらい下げるのかと思っていましたが、186ドル安(2.3%)の下げでとまりました。日経平均は前場は安くザラバで16863円の新安値をつけましたが、香港が反発したので、ここから低位株に買いものが入り高く引けました。ただし銀行・不動産は安いものが多く、TOPIXはマイナスです。

この3日間は値動きが荒く、しかも一方的に動いたので翻弄されました。今日の値幅は安値16863円・高値17494円と631円幅があります。10月16日の580円幅を上回る陽線になりましたが、昨日の下げ幅の536円の半分も取り返すことは出来ませんでした。とりあえず連鎖的な暴落の危惧がなくなっただけの話です。今日のわずかの上げでは、まだ目先の下降トレンドが変わったとは思えません。先の17763円を上まわれば、目先のトレンドは上昇と決めてもよいでしょう。

気が落ち着けば、アジアの経済の頓挫の影響も考えるようになるでしょう。また経済企画庁が発表した8月の景気動向指数の先行指数は3か月連続の50%割れでした。これでだいたい景気は下り坂になったことが確認できました。よい材料は絶無ですが、銘柄は明らかに変りました。これまで新高値をとって来た国際優良株は下降トレンドに入ったようだし、売られて来た内需株は上昇トレンドには入らないまでも水準訂正をしています。


(97.10.27) 17038円 (−325) 3.1億株


先週末、NY市場は132ドル安と続落しました。前日の186ドル安でふんばったかと思っていたところに続落となったので、前場はザラバで17000円を割って−430円の引け、後場は130円ほど戻しましたが、終値ベースでは新安値です。17000円を割れば公的資金が入るぞの予想が市場にあり、事実その通りに買いが入って17000円を維持します。三途の河原の石積みに似て、壊されることは自明のことなのに、よく続けられることです。

値嵩優良株は完全に下向きになった上に、銀行株が下げるので、少々の買いでは値を支えきれません。一方低位株は戻り高値を更新するものもあって、値上がり銘柄は419銘柄あります。(値下がりは708銘柄)。底を入れるためには、単に値ごろ感がでただけではだめで、明日のNYが高くなったらとか、リバウンドがあるのではとか、戻ると期待している向きが大投げをせねばならないのですが、今日の3.1億株の出来高では、底はまだ先のことです。


(97.10.28) 16312円 (−725) 4.0億株


NY市場は554ドル安と暴落しました。史上最大の下げ幅ですが、下げ率は7.2%で12位だそうです。これを受けて日本も売りが殺到し、725円安で終りましたが、ソニー・信越化・住友銀・野村証・菱地所などは、売り気配のまま引けました。24時間立ち会いのシカゴのGLOBEXのS&P500はなお安いそうですから、明日のNYはまだ安値がありそうですが、NYは6800〜6900ドルに節目がありますから、200ドル程度の下げで落ち着くのではないかと思っています。

前場寄り付き段階では、ほとんどの銘柄が売り気配でしたが、低位株は早く値がつき、佐藤工のように14%高のものもでています。日経平均はなお下落しそうですが、低位株はさして下げていないので、これまで言ってきた700円〜800円幅の下げをして、16100円に近づいたことでもあり、ここからの極端な悲観はいらないのではないかと思います。ボリンジャーは−3σ(シグマ)に達し底値圏入りを示しています。


(97.10.29) 16857円 (+544) 4.4億株


NY市場は−189ドル安と下げた後、ここから520ドルの急反転をし、+337ドル高(+4.7%)になりました。前日の暴落の日の出来高が7億株と史上最高でしたが、今日は12億とその倍近い最高出来高になりました。NYは完全に下値の確認をしました。NYの大反騰をうけて、日経平均も上昇しましたが、+544円高は率にして3.3%です。出来高も昨日の4億株に比べて、4.4億であり、力強さに欠けています。ここが大底であるなら、5億株や6億株の出来高が欲しかったところです。

今日の上げはほとんどが昨日の売りの買い戻しで、前場で買い戻しが一巡すると、急速に上伸力を失いました。昨日の長大陰線(高値17018円・安値16218円)は文句なしに重要ポイントです。今日の大陽線(高値16920円・安値16385円)も重要ポイントです。目先のトレンドが上昇に変わるためには、昨日の長大陰線の高値17018円を上回る必要があります。あと160円ほどです。これを上回れば、先の波動の高値17783円が次の目標になります。

昨日の安値16218円は向こう1〜2か月の安値を出したと思いますが、上昇をリードするものが不足しています。ソニーの日足をみても実に頼りないものがあります。やはり値嵩ハイテク株は下降トレンド下での戻りしか期待できません。低位株は水準訂正の上げを続けていますが、出来高の多い鉄鋼株の戻りは順調とはいえません。当面の戻りが終る→反落→しかし安値の16218円は下回らない、のコースになって、底練りになりそうな感じです。


(97.10.30) 16364円 (−492) 4.3億株


NY市場は100ドル以上高い場面もあったようですが、結局8ドル高の7506ドルでした。日経平均は昨日の後場から伸びを押さえられていましたが、NYが戻り売りに押されたことを見て、安く寄り付き、例のシカゴ・マーカンタイルのGLOBEXのS&P500が一時値幅制限ギリギリまで下げたことから前場は−486円安です。

後場は例によって公的資金の低位株買いがはいりましたが、多勢に無勢で、たちまち押し戻され−492円安で終りました。

この1週間は海外市場の動向が日経平均を左右しますから、目先の動きの予想がつきにくくなってしまいました。(インターネットでGLOBEXのS&P500 を見たが、よくわかりませんでした。)

重要ポイントの17018円は上回れなかったので、目先もなお下降トレンドのままでいます。ばかりか、重要ポイントの下限の16213円にあと150円まで下落してきました。16100円は相当に強い下値指示の水準であると思っていますが、これを下回ることになれば、下値のめどは95年7月の14295円と92年8月の14190円しかありません。

昨日29日と今日30日には珍しいことに4人の方から「儲かった」とあいついで連絡が入りました。2人は225オプション《ウェーブ》で、1人はソニーの個別株オプション《ファゴット》で、1人はダブルベアファンドでした(ファンドの方は高齢)。普通はこのような連絡は入らないのですが、この世界同時株安の中で利益したことが、「お知らせ」になったのでしょう。やはり学ぶ方には、それなりのリターンがあるものです。


(97.10.31) 16458円 (+94) 4.7億株


NY市場は125ドル安であったので、前場は売られ、ザラバ安値16082円があって、前引けは−214円安。後場例によって公的資金の低位株への買いが入りましたが、香港が切り返してきたことやGLOBEXも高くなったことから、日経平均も高くなりました。一時は−284円安から+270円高へ550円幅の上昇がありましたが、引け前には、週末・月末・3連休のための手仕舞いで、ダレて結局は+94円高で終りました。

今日で10月が終りましたが、21年平均の値は16097円になりました。この水準はかなり抵抗する水準だと思っていましたから、今日のザラバ安値16082円がついたときは焦りました。株価からは、いまだに反転の兆しはでていませんが、出来高が前場2.1億に対して後場2.6億できたのは、「5億株〜6億株できて上昇」の日を期待させます。

ひところは値嵩の国際優良株が上昇して、内需株の下落を補い、日経平均は単純平均に比べて下げないという現象でした。現在の「日経平均除数」はちょうど10なので、ソニーが500円あがれば、それだけで日経平均は50円(500円÷10=50)の上昇をしていました。今は逆転し、低位の銘柄が上昇しても、値嵩ハイテク株の値下がりで日経平均は食われています。しかし日経平均の下げほど全般の株価は値下がりしていません。極端な弱気になる必要はないと思います。


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