パソコンの維持について


2020年 9月に執筆 ・・ 
HP目次へ...  講座目次へ
    ■■ 目次 ■■

    【1】パソコンの寿命
    【2】パソコンの性能
    【3】HDをSSDに替える
    【4】SSD化してもパソコンの性能はたいして上がらない
    【5】SSD化で失敗したダイレクトバンキング(みずほビジネスWEB)
    【6】パソコンを替えると性能が向上する
    【7】パソコンにファイルを複写するときの注意点
    【8】ウィルス対策ソフト(ウィルスバスター)をインストールする
    【9】使うプログラムのアイコンを作る
    【10】なんということだ、画像ソフト(IMAGFOLIO)が動かない
    【11】あれっ、メールソフト(Windows Liveメール)が変わっている
    【12】会計ソフト(弥生)はWindows7から動かなくなっていた!
    【13】Windowsのバージョンアップは迷惑な場合もあった
    【14】ヘルプの様式を変更し、その後廃止にしたことが2度あった


【1】パソコンの寿命

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

<なにごとにおいても永遠に続くものはありません。今使っているパソコンもいつかは使えなくなります。そんなときにどうすればよいのか? 私も年をとって理解力が小さくなってきたため、備忘のために対処法を残すことにしました。通常デスクトップ型のパソコンの 寿命は10年であるといわれていますが、トラブルがそう起こらず、不満なくなく動くのは5年間くらいです。5年を過ぎるといくつかの問題が発生します。

ここ3年ほどは、私は次の3台のパソコンを使っていましたが、つい先日2020年8月20日ころに古いパソコン1台を廃棄して、新しいパソコンを買いました。パソコンを買い替えることは非常に手間がかかります。どうせ高度な処理をさせているわけではないので、できれば現状のパソコンを使い続けたい。そう願って いますが、パソコンが動かなくなればどうにもなりません。今のうちに手当をしておくに限る。8月までのパソコンの構成は次のものでした。
  1. Dell optiplex 755 ....購入2006年〜2008年
    CPU(速度) 2.2GHz。RAM(作業領域) 1.0GB。HD(記憶容量) 80GB。

  2. NEC Express 5800 ....購入2009年ころ
    CPU(速度) 2.8GHz。RAM(作業領域) 2.0GB。HD(記憶容量) 160GB。

  3. HP compaq pro 6300 ....購入2012年以降
    CPU(速度) 3.2GHz。RAM(作業領域) 4.0GB。HD(記憶容量) 160GB。
購入した年は今では不明だが、最も古いDell が2006年〜2008年とすれば、すでに寿命の10年を超しています。パソコンのパーツで最も傷みやすいのはHD(ハードディスク)です。1)HDから異様音がでる、2)筐体が熱を持つ。この結果、@マウスをクリックしても反応が遅い、Aデータの読込み・書込みが遅くなる、B画面がフリーズ(固まる)して動かなくなる、という現象が発生します。

Dellが突然死する前にDellに替わるパソコンを準備しておかねばならないな。2020年6月から準備を始めました。


【2】パソコンの性能

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

前日使っている3台のパソコンの性能と購入年を掲げましたが、多くのユーザーは、東研ソフトでは、こんなに古くて性能の低いパソコンを使っているのかと驚かれたかも知れません。性能を左右するのは、@CPUの速度、A実装しているRAMの大きさ、BHDの記憶容量 の3つです。

@CPUの速度は早ければ早いほどパソコンのスピードが増します。最も遅いDellの速度は2.2GHz(ギガヘルツ)で、早いHP (ヒューレット・パカード)のcompaqは3.2GHzなので単純にいえば、Dellの処理速度はHPの2/3の速度です。

ARAMはCPUが計算したものを一時的に記憶する作業領域です。これは多いほどよい。例えば巨大なサイズのファイルを編集したり、大きなエクセルシートを扱うときは、いくらCPUが早くても小さいRAMではRAMの読み書きに時間をとられます。

BHD(HDD)の記憶容量も一応多ければよいのですが、
  1. なんでもかんでも記憶( 保存)しておけばよいというものではありません。第一、HDに記憶しているファイルを自由に使えるように整理整頓しておくことが大変です。
  2. もしHDが壊れた場合、保存していたものを復活させる作業にとられる時間は馬鹿になりません。

  3. そう大きなHDはあまり使うことはありません。Dell には東研ソフトで使っている一切合切のものを記憶させていますが、80GBのうちの55GBほどの記憶量でしかありません。

  4. 一切合切とは、
    1. Windows10のシステムやプログラム(.exe や.dllファイル)
    2. 開発したすべてのプログラム(.exeファイル)
    3. 自作したプログラムのソースプログラム(.exeを作るもとになるVB言語で記述したファイル)
    4. 過去のへルプ(カナル24・Qエンジン24・デンドラ24などの操作事典・チャート事典)アラーム24・リアル24などのヘルプ。(.htmlファイル)
    5. 過去データを含むデータのファイル(DTEX50など)とそのバックアップ(毎週バックアップしている)
    6. 毎日掲載している記事や過去の記事(.html)やそこで使っている画像ファイル(.jpg)
    7. その他、楽曲(クラシック)のファイル・Wordの文章ファイルなど
    8. Excel・IE(インターネットエクスプローラや便利に使っているプログラム(他社製 .exe)
    です。Dellが1台あれば東研ソフトの仕事は全部できるのです。
実際のところ、東研ソフトでしている仕事はパソコンの性能が低くてもできるものばかりです。@プログラムを作るとき、CPUの速度は遅くてもかまいません。A日々のHP記事を書くときもスピードは要求しません。BHPを閲覧するにもスピードはいりません。

だがRAMは大きいほうがよい。C作ったプログラムをコンパイル(.exeに変換する)したり、D巨大な量のエクセルシートの編集をする、Eデータゲットからデータを変換する、などのときは、Dellのような1.0GBのRAMではスピードが落ちますが、しょっちゅうこういうことをしているわけではないので、古いDellでも十分に役立っています。

むしろ性能の低いパソコンでプログラムをするほうがよいのです。ユーザー全員が最新のパソコンを持っているはずはありません。@性能の低いパソコンでも動作するのか?Aフリーズすることはないか? B動作が極端に遅くならないか? などを確かめることができるからです。


【3】HDをSSDに替える

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

初めにいったようにパソコンのトラブルの多くの原因はHD(HDD)の劣化にあります。HDの中では円盤が回転しているから機械的な部分はどうしても消耗するし、衝撃に弱い。ところで最近ではHDに代わるものとしてSSDが普及してきています。SSD(ソリッド_ステート_ドライブ)は大きなUSBメモリのようなものですが、最低でも120MB、普及品でも240MBを記憶することができます。古いDellのパソコンで使っているHDの容量は80MBですから、240MBのSSDが一つあれば十分です。
  1. HDを取り外してSSDに差し込めば、HDと同様の働きをする。
  2. 書込み読込みのスピードが早い。
  3. HDのように機械的な回転をしないので音がしないし、発熱しないのでHDを冷やすためのファンが不要。
  4. したがってパソコンが軽量化できる。
  5. 最近のSSD価格は4000円程度から販売されている。
などよいことだらけです。おそらく一両年中にすべてのパソコンはSSDになるのでしょう。

2020年6月3日にアマゾンでCrucial社のSSD(240GB。4380円)を購入しました。HDの丸コピーを取るには
  1. HDがまだパソコンに入っている状態のときに、
  2. SSDをパソコンのUSB端子に接続する。

  3. SSDを接続するためには「変換アダプター」が必要だそうなので、6月7日にアマゾンで追加購入しました。(799円と安いものだった)

  4. SSDのサイズは6cm×10cmほど、厚さは0.7cmです。
  5. SSDをアダプターに装着し、アダプターのUSBケーブルをUSBに差し込めば、このパソコンはHDとSSDの間でデータやりとりができるようになります。(実に簡単です)

  6. HDの内容全部をSSDにコピーすることを「クローンを作る」というらしい。HDと同じ内容(windows、プログラム、データ)のSSDができます。

  7. クローンを作るためのソフトは無料でダウンロードでき ます。私は「AOMEI Backupper」というソフトをダウンロードしました。

  8. AOMEIソフトを起動すると「クローン」というメニューがあるので、これをクリックすると簡単にクローンができます。

    ただし小さいとはいえ80MBのHDだから、SSDにクローンを作る時間は4時間ほどかかりました。(人はこの間は何も操作することはないが...)

  9. 「おめでとう。クローンができました。」といったメッセージがでたら、SSDはHDと同じものになっています。

  10. パソコンの電源を切り、筐体を開いて、HDを外します。

  11. HDには2つのコネクターが差し込まれています。
    コネクター@には赤色や橙色の5本の線があります。
    コネクターA青色の線がついています。

    この2つのコネクターを引き抜き、HDを取出してどこかに保管しておきます。
  12. HDから引き抜いて置いたコネクター@とコネクターAをSSDに差し込みます。

  13. SSDのサイズは異なるので、今使っているパソコン内部に固定装着できるとは限りません。(一応CrucialのSSDには固定するためのアルミの金具が付属していたが、固定できなかったので、ビニールテープで固定した)

  14. 筐体の蓋をすればHDのパソコンからSSDのパソコンに変身です。

  15. 電源を入れると、SSDはHDと同じようにWindows10を起動してくれました。6月8日にDellのSSD化ができました。

まだHDが動いているときにHD→SSDに移行すれば、元のDHにあった膨大なファイルをコピーする手間がいりません。これが SSD化の最大の利点です。


【4】SSD化してもパソコンの性能はたいして上がらない

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

Dell のSSD化が思いのほか簡単に済んだので、DellをSSD化した1週間後に、もうひとつ購入しました。Dellの次に古いNEC Express 5800をSSD化するためです。

2度目となれば操作や手順に戸惑うこともなく、短時間で終了。ただNECはシステムやファイルが多かったと見えて、クローンを作る時間はDell のときよりもやや長くかかった。

HDをSSDに代えてもパソコンの性能が飛躍的に向上するわけではありません。パソコンの性能とは「Aパソコンの性能」でいったように、1)CPU(速度)、2)RAM(作業用メモリの大きさ)、 3)ROM(HDやSSDの記憶容量の大きさ)によって決まります。

性能がよくなったと実感するのは 1)CPUの速度です。これまでやっていた計算時間が半減すれば誰でも性能が上がったとわかります。2)RAMは計算途中の経過を記憶したり、モニター画面に画像を表示するためのものです。計算するたびにいらなくなった記憶(メモリ)は消され、新しい計算結果に書き換えられる。アニメーショ画像を動かすには頻繁なRAMの書き換えが必要らしい。UPUも忙しいが、RAMも忙しい。3)ROMは記憶を残したいものを保存するだけだから、そう忙しいわけではない。この書込み読込みのスピードが遅くてもさほど気にならない。

《カナル24》などのユーザーは、日々検索をするので、CPU速度の速さとRAMの大きさは重要です。1つの条件表を使っての検索に1時間もかかるようではダメです。ROM(HDやSSD)についていえば、《カナル24》を使っていてスピードが遅いなと思うのは、
  1. 「データゲットから変換」する時間がかかることでしょう。4000銘柄についてデータを書き換えるときは(本当は1日分のデータを追加しているのだが)、1)現在のデータの日付や最後に追加したデータの位置 を読み込み、2)ここにデータを追加して、データを保存する。4000銘柄となると4000回の読込みと4000回の書込みをするので、HDが不調になると変換時間がかかるようになります。
    当初のDell は1日のデータ変換は3分ほどで終わっていたが、しだいに遅くなっていき、長いときは10分間も費やすこともあるようになっていました。SSDに移行してからは3分間よりも少しだけ早くなった。

  2. 次いで時間がかかることを実感するのは、データの移し替えです。過去のデータをバックアップしようとすると、4000銘柄の各2200日分のデータを読込み、これをそっくり書込むのだから、「データゲットから変換」よりも時間がかかります。
以上のようにHDからSSDに移行しても、さしたる恩恵はないが、HDのように機械的な回転をしないので、機械的なトラブルがなくなる、発熱しないので読み書きの速度が安定する といったメリットがあります。

こうして2台のパソコンをSSD化しました。移行後2 か月間は順調に動いていましたが、2020年8月10日あたりから、Dellの読み書きのスピードが低下してきました。1日分のデータ変換が10分近くかかる現象が復活し、Windowsを起動する時間も長くなって起動するまでに5分以上かかるようになってしまいました。

使っているSSDはDellのHD時代のシステムやファイルをまるごとコピーしたのだから、普通ならSSD化した当初のスピードが保たれるはずです。速度が落ちたのは、システムやファイルが傷ついたのではないか? あるいはWindows10は勝手にシステムをダウンロードして更新するので、Dellのパソコンに合わないファイルが更新されたのか? 原因がわからないので、保管していたHDからSSDに再度クローンを作ってみました。この後も同じことが起きるようであれば、Dellは廃棄せねばなりません。2度目にHDからSSDへ移行したのは8月中旬のことでした。

3度目のSSD化なのですっかり慣れてしまい、淡々としてSSD化したのですが、これは大きな失敗を引き起こす原因になりました。


【5】SSD化で失敗したダイレクトバンキング(みずほビジネスWEB)

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

東研ソフトへの注文の代金は、みずほ銀・梅田支店に振り込んでもらっています。2002年にインターネットは電話回線からブロードバンドに替えたので、このとき「富士銀ファームバンキング」(富士銀行とは懐かしい)に加入したと思う。今は「みずほビジネスWEB」となっているが、振り込みができることや入出金があるたびにメールで連絡してくれるのが便利であった。

他人が勝手に引き出すことを防ぐために、1台のパソコンでしか入出金の依頼ができないように「電子証明書方式」をとることにしました。毎回IDやパスワードを入力していては、これを盗まれる可能性があります。電子証明書を得るには取引支店のみずほ銀行・梅田支店に出向いて、書類で自分の(ログインID)( ログインパスワード)を申請すれば、銀行が管理する(特別なID)を与えてくれる、という代物です。ハッキングされることはまずありません。(その代わり使えるパソは固定されるが)

「みずほビジネスWEB」で、この電子証明書を使えば本人がアクセスしているのか否かをみずほのサーバーが判断する。電子証明書は毎年1回更新される。もし有効期限までに更新しないと「みずほビジネスWEB」は利用できなくなるので、今年は7月31日に更新した。したがってこれまで通りにみずほ銀からの振り込みはなんなくできるはずであったが、8月13日以降からできなくなった。

具体的には「選択された証明書を確認できないため、ログインができません。証明書の有効期限を確認してください。」と出て、ログインが拒絶されてしまう。したがって残高照会や入出金の確認ができない。

もっとも、支払いはみずほ銀から自動引き落とされるし、入金出金の明細はメールで送られてくるのでたちまち困ることはない。困るのは月末に私の給料を私の個人口座に振り込むときだけである。(個人口座もみずほ銀なので振り込み手数料は無料)支障がでるとすれば、ユーザーが誤って過大な金額を振り込んできたときに返金することが年に1〜2度あることである。

まあ急ぎの振り込みは今のところないが、このままほっておくわけにもいかないので、サービスセンターに連絡した。指示にしたがって更新日をしらべると、最も新しい証明書の更新は2019年6月であった。そんなことはない、(ssd化した)dellで2020年7月31日に更新したはずだ。更新日のデータはどこに消えたのか? サービスセンターの女性の話ではウィルスに感染したのではないかという。

ログインできるようにするためには、1)みずほ銀梅田支店にいき、書面で電子証明書の失効手続きをする。 2)梅田支店から失効手続きが完了したことのメールが届くので、3)ログインに必要なデータの入力してください。ということであった。要は新規にみずほビジネスWEBに加入したときと同じことをするわけである。

骨折の回復が思わしくないので、梅田支店に電話して書類は郵送することで勘弁してもらった。1〜2日後にメールを出すという。このあと、証明書が消えた原因を考えてみると、次のことが原因であったようである。
  1. Dell を6月8日にSSD化して
  2. SSDでみずほの証明書の更新をした。このため証明書の更新のデータはSSDに記憶されていた。

  3. ところがSSDのスピードが遅くなったので、保管していたHDから再度のSSD化をしたので、HDが記憶していた電子証明書の更新日はHDの( 2019年の)ものがコピーされた。SSDで更新した2020年の更新日は失われたわけである。
  4. このため2020年8月には、2019年の有効期限を超えているのでログインを拒否した。
ということであったろう。2度目のHD→SSDのクローンを作ったことが失敗の原因であった。 新しい電子証明書を発行してもらったので、今は従来どおりに「みずほビジネスWEB」は問題なく動いています。

それから考えたことは、やはり古いパソコンではいくらSSD化しても性能はアップしない。新しいパソコンを購入すべきだな。ということでした。Dellは廃棄すること にしました。


【6】パソコンを替えると性能が向上する

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

Dellは廃棄し、新しいパソコンを導入することにしました。パソコンは富士通のESPRIMO にしました。Dell以降は中古パソコンを買っています。富士通のESPRIMOも中古品です。アマゾンで15980円(ただし本体のみでモニターはない)でした。このパソコンの主な仕様は
  1. CPU速度は3.2GHz。だがコア数はX4である。
  2. RAM(作業用メモリ)は8.0GB
  3. HDはなく480GBのSSDが入っている。
という高性能なパソコンです。富士通ESPRIMOが届くまでに、Dellで使っていたSSDをHP compaq pro 6300に装着しました。これで4度めのSSD化です。HP compaq pro6300の主な仕様は
  1. CPU速度は3.2GHz。(これは富士通ESPRIMOと同じ速度だがコア数はX2であるので、富士通のほうが早いはずです)
  2. RAM(作業用メモリ)は4.0GB
  3. 240MBのSSDにクローンを作ったので、ROM容量は240MGになる。
これでもDellの能力の2倍の性能がでると思われる。試しに「データゲットから変換」で1日分を変換したところ、
  1. Dell は3分間(180秒)
  2. NEC Exopress は20秒
  3. HP compaqPro は15秒
  4. 富士通 ESPRIMO は15秒 でした。
NEC以降は「変換」に関してはそれほど大きな違いはありません。 最も時間がかかるのは《YBメーカー24》Ver1.99のYB条件表の生成です。これは過去10年間の日経先物データを手本にして、毎年、年末か年始に作ります。この操作はまったく簡単です。「実行」ボタンをクリックすれば、あとは人手を要しません。テレビで正月番組や箱根駅伝を見ていれば、過去10年間で、1)累積利益、2)勝率、3)PF が優れたYB条件表ができあがります。

一般のユーザーは《YBメーカー24》Ver1.99で、年に1度YB条件表を作ればよいだけなのでパソコンのスピードはあまり重要なものではありません。ちなみに2010年〜2019年末のデータから2010年用のYB条件表を作成したときの時間は、
  1. Dell optiplex  (CPU速度2.2GB、コア数x1、RAM1GB) は540分 )
  2. NEC Exopress (CPU速度2.8GB、コア数x2、RAM2GB) は457分
  3. HP compaqPro (CPU速度3.2GB、コア数x2、RAM4GB) は251分
  4. 富士通 ESPRIMO (CPU速度3.2GB、コア数x4、8AM4GB) は244分 でした。
《YBメーカー》を単独で動かせたためか、YB条件表を作るための時間はCPU速度だけに依存しています。コア数もほとんど関係がなかった。特に最新のパソコンの性能は必要ではなかったようです。


【7】パソコンにファイルを複写するときの注意点

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

富士通のESPRIMO にはWindows10やイMicrosoftが用意しているプログラム(不要なものが多いが...)がすでに入っています。まず今使っているプログラムやデータをNECから富士通に複写しなければなりません。

パソコンから他のパソコンにファイル(プログラムやデータ)を複写する方法はいくつかありますが、私はUSBリンクケーブルを使いました。

リンクケーブルはDell・NEC・HPのパソコン間でファイルをやり取りして、ファイルのバックアップをするために長い間使ってきているものが3本もあったので、一番新しいケーブルを使いました。アマゾンで1本1500円から高くても3000円までの価格です。

使い方は至極簡単です。
  1. リンクケーブルの一端のUSBコンコネクターをNECのUSB端子に突っ込む。

  2. もう一方のUSBコネクターを富士通のUSB端子に突っ込む。

  3. ファイルを複写するソフトはケーブルの中間のROMに入っているので、NECと富士通の両方からプログラムを立ち上げる。

NECのモニターと富士通のモニターの両方に似たような画面が表示されますが、 上下2段の2つの画面は異なります。

図は富士通の画面です。上段が「リモートホスト」とあって、相手(NEC)の C:ドライブにあるフォルダを表示しています。

下段は「ローカルホスト」とあって、自分(富士通)の C:ドライブにあるフォルダを表示しています。

(NECのモニターは上段の「リモートホスト」には富士通のフォルダが表示され、下段の「ローカルホスト」にはNECのフォルダが表示されます)フォルダーやファイルの複写のしかたは簡単です。例えば上段の「リモートホスト(NEC)」のC:ドライブにある(VB6.0PROG)には私が作ったプログラムのソースが格納されていますが、これを下段の「ローカルホスト(富士通)」のC:ドライブに複写するときは、次のようにします。
  1. 上段の(VB6.0PROG)を右クリックして、「コピー」を選択する。
  2. 下段の(C:ドライブ)を右クリックして、「貼り付け」を選択すると、
  3. すぐに下段のC:ドライブに(VB6.0PROG)が複写されます。
  4. 上段(NEC)にはあるが下段(富士通)にはないフォルダーやファイルは、どしどし複写します。

  5. 上段にも下段にも同じ名前のフォラダーやファイルがあるときは、複写しません。例えば上段の(Program Files)(Program Data)(Rcoveerry)はそれぞれのパソコンが作ったフォルダなので、NECのものが富士通で使えるかどうかはわかりません。複写しないほうがよいのです。

  6. またダウンロードしたファイルはそのパソコンにあったWindows10に依存しているかもしれないので、複写せずに富士通でダウンロードします。(例えば 1)ウィルスバスターなどのアンチウイルスソフトや 2)デバイス(メモリ・音響・マウス・プリンターなど)そのパソコンにあったものをダウンロードしたほうがよいでしょう。


【8】ウィルス対策ソフト(ウィルスバスター)をインストールする

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

新しいパソコンにフォルダー(ファイルやデータ)を複写してもすぐにはこれらを 利用することはできません。次のようなことをする必要がありました。
  1. 富士通パソにウィルスバスターをインストールする。
  2. よく使うプログラムはアイコンを作るか、ツールバーにピン止めする。
  3. メールソフトの設定をする。
  4. 複写したフォルダー(プログラムやデータ)がそのパソコンで使えるかどうかのチェックをする。
  5. 不足しているプログラムをダウンロードする。
@ウィルスバスターをインストールする

ウィルスバスター(トレンドマイクロのアンチウイルスソフト)は3台のパソコンに3年間の期限で利用することができます。

一番先に富士通パソにウィルスバスターをダウンロードしなければならないのだが、どこのHPからダウンロードしたのかをすっかり忘れてしまっている。もともとはアマゾンでウィルスバスターのダウンロード版を買って、ソフトをアマゾンからダウンロード→インストール→トレンドマイクロからメールで知らせてきたシリアル番号を入力して、そのパソコンでは動作するようになった記憶がある。だが、2台目3台目のときのダウンロードの仕方はすっかり忘れている。

ヤフーJAPANで「ウィルスバスター,インストール,ダウンロード」のキーワードで調べると、
  1. 「2台目のパソコンでウィルスバスタークラウドをインストール」の記事があった。URLは(helpcenter.trendmicro.com ....)トレンドマイクロからダウンロードできるのかもしれない。

  2. さっそく当該のページに行くと、「ウィルスバスタークラウドのインストール」の項目があった。ここに「各OSごとの新規インストール方法」の項目がある。

  3. 「windows にインストールする」の項目があって、『ダウンロード』の文字があったときはうれしかった。 ダウンロードするにはシリアル番号を入力しなければならないが、ノートに書き留めていたので、これを入力した。

  4. ダウンロードが終わると、デスクトップに2つのアイコンが追加されていた。

    1つはダウンロードしたプログラム(圧縮したある)で、もう1つはインストーラであるらしい。どちらをクリックしてもインストールができるようである。
  5. 長い時間(15分くらいか)をかけてインストールが完了した。

    ここでデスクトップにある「ウィルスバスター クラウド」のアイコンをクリックすると、パソコンにダウンロードしたウィルスバスターの設定や変更ができるのであるが、ここまでに3〜4時間を要した。次に新しいパソコンにウィルスバスターをインストールすることはもうないとは思うが、そうでないときのために備忘として述べた。(その時はダウンロードやインストールの方法が変わっているかも知らないが...)


【9】使うプログラムのアイコンを作る

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

そのパソコンで毎日使うプログラムがあります。毎日使うソフトとしては、1)IE(インターネットエクスプローラ)、2)メールソフト、3)《カナル24》ですが、東研ソフトの仕事をするために必須のソフトがあります。次のものです。
  1. IMAGFOLIO(イメージフォリオ)
    日々の記事やHPに掲げる画像を整理し.gifまたは.jpgファイルとして保存する。

  2. メモ帳
    日々の記事やHPに掲げる文章を書き、.htmlファイルとして保存する

  3. explorer(エクスプローラ)
    保存した.htmlファイルをHPと同じ様式で見て、間違いがないかをチェックする。

  4. FFFP
    保存した.htmlファイルと画像ファイルを東研ソフトのサーバーにアップロードする。ユザーはこれを見ている。

  5. SaisinEXP
    日々の国内株データや海外株データをアップするためのプログラム(自作)

  6. EasySuite(イージースィート)
    ファイルやデータを別のパソコンに複写してバックアップする。プログラムは作ったつど、データは最低でも1か月に1度はバックアップする。

  7. Lhaz.exe(圧縮ソフト)
    巨大なデータやヘルプファイルなどを圧縮して、FFFPでアップし、ユーザーがダウンロードできるようにする.

  8. CyberLink(サイバーリンク)
    ソフトの注文がきたらセットアップCD-ROMを作り、最新データCD-ROMを作る。

  9. Print CD(エプソン用)
    出来たCD-ROMにタイトル・レーベルを印刷する。
以上のプログラムが毎日の東研ソフトの業務に必須のものです。そのほかよく使うソフトをタスクバーにピン止めしています。
  1. Outloook...メールソフト
  2. ペイント...画像処理ソフト
  3. Media Player...(音楽ソフト)息抜きにクラシックを聴く。
  4. 《カナル24》Ver.6...毎日グラフを見て、IMAGFOLIOで画像を作る。
  5. 《Qエンジン24》Ver.6...最適化やオートマをするときに使う。
  6. 《デンドラ24》Ver.5...小波動にの上値・下値メドを見るときに使う。
  7. マーケットスピード(楽天証券)...発注のためにリアルタイムの値段の変化を見る。あるいは約定したかどうかを調べる。
  8. RSS(楽天証券)...エクセルにリアルタイムのデータを取り込む。今はリアルタイムのデータが必要な《リアル24》や《アラーム24》を販売していないので、いまでは滅多に動かすことはない。
アイコンにしたいプログラム名は.exe がついているので、エクスプローラにファイル名を表示させ、そのプログラム名をダブルクリックして起動させてみる。必要なプログラムであれば、プログラム名(例えばcanal24V6.exe)を右クリックして「ショ−トカットの作成」をすればアイコンができます。 かくして、よく使うプログラムのアイコンを揃えました。


【10】なんということだ、画像ソフト(IMAGFOLIO)が動かない

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

Windows10になってからセキュリティに欠点のあるプログラムが使えなくなっています。一応Windows10より前のWinodwsの下で作ったプログラムはセキュリテイが脆弱であると思っているのがよい。自作したプログラムはプログラム単体で動いているのではなく、Windowsに含まれるパーツに手助けしてもらって動いています。(例えばSSDにデータを書き込むとか、モニターに画像を表示するとか、プリンターに印刷するとかの機能は個人が作れるものではない)

Windowsのパーツの多くはファイル名に.dll がついています。これ単体では動かないが、プログラムの要請によって.dll が動きます。.dll はWindowsフォルダの中のSystemフォルダか System32フォルダに格納されています。.dllはだいたいが1つの機能しか持たないので、Windowsフォルダには無数といってよいほど多くの.dllファイルがあります。

一部の.dllは外部から書き換えられたり、スパイウェアに使われたりするので、それら.dllを新たなものにしたり、使えなくしたりするのが、最近のWindws10の役目の1つになっています。 Windows10は適宜、自動更新されています。だから我々が知らぬまにプログラム(.exe)や.dllが修正されたり、使用不可になることがあります。「昨日まではできていたことが、今日はできない!」という経験があることも多いでしょう。たいていは対応すれば動くようになりますが、その場ですぐに使えないと困ります。

さてアイコンを作ったソフトが動くかどうかをチェックすると、2つの重要なソフトが動かないことがわかりました。

IMAGFOLIO(イメージフォリオ)は「Gアイコンを作る」でいったように、毎日の「カナル24は語る」を執筆する際に最も重要なソフトです。今見ているHPは 1)IMAGFOLIOで作った画像と、2)メモ帳で記述した文章の2つからなって います。そこで画像処理ソフトであるIMAGFOLIOを起動させようとしたが、HP compaq progでは、「このアプリはお使いのPCでは実行できません」のメッセージがでくる。すでにHP compaq のときから使えなくなっていたわけです。

3台のパソコンのそれぞれには、IMAGFOLIOのプログラムを入れていますが、HP compaq以降のWindows10には、IMAGFOLIOが利用する.dllがなくなっているらしい。(NECパソは同じWindows10ではあるが、IMGFOLIOは動いた)

IMAGFOLIOは、1994年にwindows3.1のIBM Vision を購入した時にバンドルされていたオマケのソフトですが、実によくできたソフトです。マイクロソフトがオマケでつけている「ペイント」などよりもはるかに高度なことができる画像処理ソフトです。20年を超えてきてとうとう寿命が尽きたのです。

IMAGFOLIOが素晴らしかったのは、1)画像の縮小・拡大がピクセル(ドット)単位でできる。2)変更した画像をくっきりさせる処理ができるので縮小しても画像がボケない。3)色を細かく変えることができる。4)画像を任意の角度で回転できる。5)左右を逆転(反転)できる。などの機能があったことです。

今IMAGFOLIOを使って、《カナル24》のグラフ画面を460×310ピクセルの大きさに縮小すると右図の画像サイズと画質になります。

これは毎日のHPの記事で掲げているものです。

マイクロソフトのペイントで《カナル24》のグラフ画面を460×310ピクセルの大きさに縮小すると右図のようになります。サイズこそは同じだが、その画質は縮小しただけ粗くなっています。

画像の回転も90度ずつで、30度回転という芸当はできません。どこから見てもペイントは25年前のIMAGFOLIOに劣る。これまでペイントを使わなかった理由です。
なんにしても困ったことだ。さいわいNECでは動くので、これを使っていくが、これがつぶれたときはIAGFOLIOに匹敵する画像処理ソフトを探さねばならないな。新しいソフトに挑戦する元気が残っているかどうか...


【11】あれっ、メールソフト(Windows liveメール)が変わっている

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

次に確かめたのはメールソフトです。マイクロソフトが推奨するメールソフトはOutlook(アウトルック)ですが、Windows 7, 8 の時代の標準メーラーは「Windows liveメール」でした。OutLookは別売であったと思う。それからWindows10になりましたが、Windows10にはOutlLokは標準ではついていない。(無料のものはあったが、マイクロソフトにサインインしなければならないので使わなかった)。

なんと、liveメールも動かないのか!
liveメールは2016年にサポートが終わりましたが、サポートがなくなるだけで、古くなったソフトでも動くのは普通のことでした。(現にIMAGFOLIOは30年近くまともに動いてきた)

図のようにNECパソのProgram Files\Windows Liveフォルダには、Wlmail.exe (Windows Live mail)というプログラムが残っています。これはDellのファイルを複写したものだから当然にあるものです。

ただしWlmail.exeをダブルクリックしても、「このアプリはお使いのPCでは実行できません」というメッセージが出て動かない。

サポートが終了してもずっとliveメールを使ってきました。DellにもWindows10を載せていたが、Dell ではLiveメールはちゃんと動いていました。つまりマイクロソフトはLiveメールのサポートが切れた2017年から直ちにLiveメールの.dllを外したらしい。( Dell にはその.dllが残っているので動いていたわけです)。これも困ったことだ。

しょうがないのでWindws10についている標準のメールソフト(メールソフトのことをメーラーということもある)を使うか...windows10のメニューに「メール」とあったので一応アカウントなどを設定してみたが、liveメールと様式が随分違うし、送信メールの新規作成の入力画面や受信したメールの表示も何か雑な作りである。これでは標準のメーラーとしては使えないな...毎日送受信するソフトだから、使いやすいいものを探さねばならない。

HPでWindows10に合ったメールを探してみるか、と思って調べてみると、Windows10の標準メーラーについて次のような意見のHPがあった。いわく
  「使いにくい!」
  「なんじゃ、このメーラーは!」
他人も標準のメーラーに大不満のようである。現在多く使われているのは
  1. Gmail (無料)グーグル。シェア38%
  2. Outlook (有料・無料もあるらしい)マイクロソフト。シェア35%
  3. Yahoo!メール(無料)ヤフー。シェアは10%
  4. Thunderbird (無料)Mozilla財団
  5. eM Client (有料・無料もあるらしい)eM Client社
評判がよいのは下の2つ(Thunderbirdと eM Client)のようだ。だが私はメーラーの能力が高いことは求めていない。liveメールのように簡単にメールの送受信ができれば十分である。マイクロソフトの標準のメーラーは、1)Windows XP,Vista 時代はOutlook Express が標準のソフトであったが、Windows 7、8 時代は 2)Liveメール に変わった。これはマイクロソフトからダウンロードするもので、標準のメーラーではなかった。そしてWindows10では標準ソメーラーは単に 3)「メール」とあるだけで名前があるのかないのか...まあoutlook Expres もLiveメール も簡単で使い勝手がよかったので、今回は有料のOutlookを購入した。

アマゾンでOutlook 2019を注文したが、価格は14643円だった。中古とはいえ私が持っているパソのうちで最も性能の高い富士通パソが15980円である。1つのソフトとしては高すぎるが、しかたなく購入した。ソフトはアマゾンからダウンロードするので、その日にインストールした。
3台のパソコンは全部Windows10になっているので3台のパソに
  1. Outlookをインストールし、3台のパソごとに、
  2. メールの受信サーバー名やパスワードおよび送信サーバー名やパスワードの設定をし、
  3. メールのアカウント(xxyyzz@tokensoft.co.jp のようなもの)を設定する。3つのアカウントを設定した。
  4. 最後に送受信が間違いなくできるかのテストをする。(3つのアカウントの1つから他のアカウントにダミーのメールを送信してみる)
これらの設定とテストに2〜3時間を要したが、メールはちゃんと動くことが確認できた。やれやれである。Windowsが変わるたびにメールの設定をせねばならない。もうコリゴリだ。Winndows7からWindows10にバージョンアップするのではなかった。無料でWindows10になるというものだから、うかうかと全部のパソコンをWindows10にしたが、1台はWindows7のまま残して置くべきだった。「只より高いものはない」。


【12】会計ソフト(弥生)はWindows7から動かなくなっていた!

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

最後に確かめたのは会計ソフトです。これまではDellパソで使ってきていました。これが動かないことが分かったのはショックでした。それを説明する前に、「Windowsの発展史というか後退史」をまとめておきます。
  1. 1985年、Winodws1.0 (日本では未発売)
  2. 1987年、Winodws2.0 (日本では未発売)
  3. 1990年、Winodws3.0 (日本では未発売)
  4. 1992年、Winodws3.1 (日本でで初めてのWindowsと出会い)IBM Visonを購入した。
  5. 1995年、Winodws95 (爆発的な人気。インターネット接続が普及。ただし電話回線だった)NEC PC9801とDellを使っていた。
  6. 1998年、Winodws98 (Win95を改良。目立たなかった)NEC PC9801とDellを使っていた。
  7. 2000年、WinodwsME (西暦2000年の記念バージョン)NEC PC9801とDellを使っていた。
  8. 2001年、WinodwsXP (マイクロソフトが出したWindowsの最高峰)NEC PC9801とDell を使っていた。
  9. 2006年、Winodws Vista(大容量メモリが必要なため、速度は極端に悪化して、不人気)NEC PC9801とDell を使っていた。
  10. 2009年、Winodws 7(WinXPの方向に戻る。XPの流れを受け継いだよいWindowsだった)Dell 3台を使っていた。
  11. 2012年、Winodws 8と8.1(画面のきれいさにこだわり、不人気)Dell 4台を使っていた。
  12. 2015年、Winodws 10 (WinXP→Win7の路線。以前のWindowsから無料でアップグレードできたが、これが大曲者だった)Dell4台のうち2台はNEC ExpressとHP Compaに替えた。現在はDEllの1台が富士通 ESPRIMOに替わっている。

弥生会計ソフトは長寿命であったが...

これまで使ってきた会計ソフトは「弥生会計 for Windows95」である。何しろWindows95 の時代に発売された古い古いソフトである。弥生で決算書を作り、これをCD-ROMに保存しているが、一番古い会計年度は 第10期平成10年2月期(1997年)のものである。今年の2月は、第32期・令和2年2月期(2020年)だった。23年間も弥生を使ってきたわけだ。

現在の東研ソフトは商売が縮小して開店休業状態だから、決算をするのはとても簡単である。弥生に仕訳データを打ち込むのに2日間、3つの申告書(税務署・市民税・県民税)を書くのに1日かかる程度である。弥生は1年間で2日しか使わないソフトであるが、23期間の決算書や仕訳のデータは統一がとれているし、なんといっても馴染みがある。これが使えなくなっていたとはショックである。

NECやHP Compaqにも弥生と会計データをバックアップしていたはずだか、弥生を起動させようとすると、
「cw3220mt.dll が見つからないため、コードの実行を続行できません。」
のメッセージが出て起動できない。windows\system32にこの .dllがないらしい。.dll は、Windows10では、system 32というフォルダの中にある。だがWindows10では .dllをコピーして抜き出したり、system32に .dll を貼りつけることができなくなっている。インターネットでいろいろ調べて、cw3220mt.dllを入れてみたがダメだった。ほかにも必要な.dllがWindows10からは削除されているのだろうという結論になった。

廃棄する予定だったDellパソから取り外しておいたHDドライブを再装着して起動すると弥生は立ち上がる。(IMAGFOLIOも動く)。

Dell に入っているWindows10であるが、それ以前にはWindows XPかWindows Vista が入っていたので、当時の.dll がそのまま残っているのだろう。NECやHP Compaqには Windows7が入っていたので、Windows7からセキュリティが弱い.dllが外されたようである。

商売をやめるまで残り何年あるかわからないが、会計(決算)のためにDellパソを残すことにした。またまた、 アマゾンでNECとHPに入れた同じSSD(240GB)を購入した。価格は少し安くなって3980円だった。

モニターが3台しかないので、隣においてあるHP Compaqとモニターは共用するつもりだった。この場合、写真のような構成になる。

だが年に2日しか使わないとはいえ、モニターの配線をHP Compaqから Dell に替えるのも面倒である。最近は目が悪くなっているのでコネクターの着脱に時間がかかることが多い。この際だからDell用のモニターをつけたほうがよいな。

たったの1つの機能しか使わない Dell のために19インチのモニター(中古である)を発注した。7800円。(写真ではまだモニターが届いていない)

Winodws10は勝手に自らの更新をするために、いつの間にかソフトが動かなくなったり、パソコンの設定が変わっていることもある。自動更新の後のインストールに時間がかかるのも腹立たしい。電源ONにしたときやOFFのしたときにインストールが始まるが、起動時にシンストールが始まると最悪だ。やりたいことがあってパソを起動したのに、後回しにされてイライラさせられる。

Windws10に勝手なことをされないために、DellにはLanケーブルは接続しないことにした。したがってインターネットやメールはできないが、弥生が動かなくなっては廃業せねばならないので、これでよいのだ。

DEll で弥生を起動すると、仕訳日記帳の画面が出てきた。

この4月まではこの画面が当たり前だったのに、Windows10では当たり前ではなくなったのだ。「お帰り、弥生95」と声をかけたいほどであった。
残りの必要なソフトは全部動作することを確認した。これで 1)NEC Exopress、2)HP compaq Pro 3)富士通 ESPRIMO のパソコンと 4)予備的にDell パソコンの合計4台を使っていくことになる。パソコンの中身を入れ替えることは、時間も精力も金も使う。今後はこういう作業はもうしたくないものである。



【13】Windowsのバージョンアップは迷惑な場合もあった

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

Windows は前章の【12】で述べたように、日本ではWindows3.1からWindows10まで9度のバージョンアップをしています。バージョンアップというものは、現状のバージョンの欠陥を修正しり、機能を高めるためにするものですが、これまでに迷惑なバージョンアップもありました。windows VistaとWinodws8がその最たるものですが、この恩恵を受けたユーザーはほとんどいなかった。どころかメモリは大量に食うし、処理速度はひどく低下するし、でデメリットのほうが大きすぎた。

ではメリットは何だったのかといえば、画面のデザインや見栄えだけです。、そのために画面のタイトルを1色ではなくグラディエーションにしたり、スケルトンにしたり、3D的にしたらしいが、こんなものはパソコンの性能には無関係のことです。いったいマイクロソフトの目指すパソコンとはどういうものか? ひよっとして理念とか目指す方向とかを持っていないのではないか? と疑いをもちました。

マイクロソフトにすればバージョンアップすることでユーザーに恩恵を与えたつもりになっているのか知らないが、バージョンアップしたユーザーも新しいバージョンを使いこなすために相応の努力をする必要があります。インターネットで「Windowsのバージョンアップをして困ったこと」の質問を探すと、山ほどの質問が寄せられている。バージョンアップをしても、これまでと同じことをしたいだけなのに、新しいバージョンの知識を得ないことにはどうにもならないことがある。「これまでと同じことをしたいだけなのに...」です。

まあパソコンを使うだけならまだよい。Windowsを土台にしてソフトを作る身としては耐え難いほどの無謀なバージョンアップに遭遇することがあります。これまでに腹の立ったことは、@画面の仕様が変わったこと(WinXP)、Aヘルプの仕組みが変わったこと(Win98)のつです。マイクロソフトはユーザーのことをあまり考えていないようだから、マイクロソフト(Windows)には期待していないが、勝手に画面やヘルプの仕様を変更されるとユーザーに実害が及んでくる。

Windowsのwindow(窓)たるゆえんは、1つのモニターに何画面も同時に表示させ、A画面からB画面、C画面に移動することができることです。1台のパソコンが何役もの仕事をこなすことができる画期的な仕組みでした。皆がWindows95に飛びついたのは当たり前です。それほどWindowsは魅力的でした。だが2001年発売のWindowsXPをピークにしてこの15年間のWindowsの劣化はただごとではありません。

Windowsで最も重要なものはウィンドウの画面の仕様です。(システムはWindowsといい、画面はウインドウと呼ぶことにする)

Windws95、98、ME までのウインドウ画面はクラシックスタイル(クラシックモード)といわれるものでした。右図のタイトルが「アクティブウィンドウ」となっているのがそれです。

基本的にウィンドウの外枠線は 幅が1〜10ピクセルくらいの細い線です(図の「ウインドウの文字」と書いてある欄は、外枠から少し左にずらして表示させているので外枠と欄の位置は一致していないが...(b)の部分を参照)。なおここでいうピクセルはいわゆるドット(モニターの点々)と同じものとしておきますが、モニターのドットは年々小さくなっているので、同じ幅の線を描いてもAのモニターとBのモニターでは太さが異なります。

タイトルが「画面のプロパティ」とある大きなウィンドウはWindows7の画面です。上下左右は太い青色線で囲まれています。((a)の部分を参照)太線の幅は40〜60ピクセルくらいであったように思いますが、何しろ当時のWindowsが残っていないので再現することはできません。

外枠が太くなったことで、クラシックスタイルとは見た目が違うし、多くのウィンドウを重ねて表示させたとき、A画面・B画面・C画面の区別がつきやすいようになっています。この点ではWindows XPはよりよくなったのですが、ソフトを作る者としては、プログラムの手直しに大変な時間がかかりました。

ひとつのウィンドウの設計(部品の配置)には「決まり」があります。右図の3つの□枠はラベル(Label)というメッセージを表示する部品の図ですが、この部品は次の4点によって、位置とサイズを決めています。
  1. ウィンドウの一番上から何ピクセルの位置(Top)で、
  2. ウィンドウの一番左から何ピクセルの位置(Left)に置くか?
  3. また□の縦の長さは何ピクセルか(Height)?
  4. □の横幅は何ピクセルか(Width)?

図には□が3つ表示してありますが、
  1. は外枠から0ピクセルの位置
  2. は外枠から40ピクセルの位置
  3. は外枠から80ピクセルの位置
としています。(left)のピクセルが大きくなるに従って、A→B→Cは次第に左の外枠から右側に離れていきます。

それまではウインドウの外枠は極めて細く(たぶん10〜20ピクセルの太さ)、外枠の幅は0とみなしてもよかったのです。だから上図の(A)のように(Left=0)とすれば外枠ギリギリのところに□を表示できていました。

右のグラフはタイトル部に('970904)の日付があるので、Windows95の時代のグラフです。チャートを描く部品(PictureBox)は(Left=0)になっているので、チャートは外枠ギリギリのところから描かれます。(株価21200円の表示が外枠にくっつきそうなくらいに接近しています)

WindowsXPから外枠が太くなりました。(枠の太さはおそらく60ピクセルくらいの幅であったと思う)。外枠が太くなるとどういうことになるのか?

利用できるウィンドウの広さは外枠の内側に限られます。横幅では左縦枠の太さ分(たぶん60ピクセル)が狭まり、さらに右縦枠の太さ分(60ピクセル)が狭まります。つまりグラフを表示できる横幅は(推定によると)合計120ピクセルほど減ります。

例えば陰陽足を描くときにはローソク足の幅やローソク足とローソク足の間隔を決めているので、120ピクセルの陰陽足が描けない、ということになります。つまりチャートを描く部品(PictureBox)は最低でも120ピクセル分を調整する必要がでてきます。

ウィンドウの横幅が狭まることは、グラフ画面だけの問題ではありません。どの画面も重要な部品はウィンドウの中央に位置するようにしていますが、これらの位置を再設定しなければなくなるのです。

例えば条件表の一覧表を表示する欄(ListBox)や銘柄一覧表を表示する欄(ListBox)もはウィンドウの中央になるように配置しているので、これらの書換えをしなければなりません。

書き換えをしないでおくと、各欄は太枠の60ピクセル分だけ右にずれ、右側の余白は60+60ピクセル分ほど狭くなるnので、欄はウィンドウの中央に位置しなくなります。このために、ほぼ全部の画面について部品の配置位置を変更する必要がありました。大変な作業でした。(カナル・Qエンジン・デンドラ・当時販売してしていたソフトは延べで何百画面あったろうか...とにかく全場面の位置の調整をした)

右図はたぶんWindows Vistaによるチャート画面です 。左右の太い外枠内にチャートを描画するように(PictureBox)のサイズを調整しているので、グラフ画面はウィンドウの中に収まっています。

もし太線(左右2本分)の調整をしなかたら、チャートはウィンドウの右端よりも120ピクセル分だけ右にズレます。

グラフ画面でいうと右図のように、右側の株価目盛りの数字の一部が描かれません。完全な描画ができないのです。

ただし外枠が太くなったのはWindowsXP,Vista, windows7だけでした。XPやVistaにはデスクトップの「カスタマイズ」の機能があって、「クラシックスタイル」にすることができました。この場合はウィンドウに収まる部品の配置の調整はしなくてもよかったのですが、Windows7からは「カスタマイズ」機能がなくなったので、結果的にはやはり調整をしたほうがよかったのです。 部品の配置の調整をしているので、外枠が太くなるなろうが細くなろうが、ちゃんとウィンドウ内に収まります。

右のグラフはタイトル部に('160726)の日付があるので、Windows10になってからのグラフです。

Windows10はあろうことか、外枠を「クラシックスタイル」と同じ細さに戻しました。左右の縦枠は細くなっています。

こういうことなら、ウィンドウに配置する部品の配置の位置はWinosw95時代と同じでよかったわけです。XPで調整した配置位置の調整は無駄骨でした。 まったくマイクロソフトは何を問題視していたのか? それは必ず修正すべき問題であったのか? あるいは思い付きで変更したのか(無定見)、とにかく名機であったWindowsXPにも、妙な仕様の変更があったのです。

図もWindows10ですが、Windows10の標準ではタイトル部が白色です。

白色だと、銘柄コード・銘柄名・表示期間・使っている条件表 などの重要な文字情報が目立たないので、次のようにしてタイトルバーを青色に変更しました。
  1. デスクトップのどこかを右クリックし
  2. 「個人設定」を選択する。
  3. 「色」を選択し、「色を選択する」欄を「カスタム」にする。
  4. アクセントカラーから「青色」を選択する。
  5. ユーザー設定の色は「タイトルバーとウィンドウの境界線」をチェックする。


【14】ヘルプの様式を変更し、その後廃止にしたことが2度あった

<次章へ> <前章へ> <目次へ>

(1)初期の《カナル》のヘルプは初めは自作のプログラムで見ていた

《カナル2》を1996年に出したとき、ヘルプや講座はどのような形式で作ればよいのかと悩みました。ソフトの機能・操作・トラブルが起こった時は、通常は冊子を見るのですが、ヘルプの冊子を作るには 1)困るであろう事象をピックアップして目次を決め、2)目次に従って原稿を作り、3)原稿ができtら校正し、4)予想できる販売数を決めて、5)印刷屋に頼む。ということになります。これは遺憾的にも資金的にも無駄なことです。《カナル》をバージョンアップするたびに1)〜5)のことをするわけにはいきません。そこで次のようなことを考えました。
  1. まず説明の目次を「メモ帳」で書き、TXT形式で保存する。目次には番号を振っておく。
  2. 説明の1章ごとの文章を書き、TXT形式で保存する。(ファイル名は目次に振っている番号をつかい、例えばCH21600.txtとする)
  3. 同時にそこで使う画像を同じ番号のH21600.BMPとして保存する。
  4. 当該の章を見るときには、別途作っているプログラムを使う。プログラムは画面の左側に文章(.TXT)を、画面の右側に画像(.BMP)を表示するようになっている。
この方式では、任意の説明を画像とともに見ることができましたが、1)1章につき1つの画像しか使えない、2)表示した文字の大きさやフォントを変更できない。という不便さがありました。

(2)インターネットの時代になった。

1995年にWindows95がリリースされましたが、Windws95には、IE(インターネット・エクスプローラ)が標準でついていたのでインターネットのHPの閲覧が誰でもできるようになりました。インターネットは一気に広まったのです。

1997年8月から、毎日の株式市場の動きをHPの記事にして、毎日アップロードすることを始めました。HPの内容は、@テキスト(文章)とA記事中に使うグラフなどの(画像)を記述します。

この文章は単純に文字を並べるのではなく、HTMLの文法にのっとって書きます。例えば文章を区切るときは<BR>という記号を入れる、文字の大きさは
「メモ帳」を使うくらいだから、簡単に、短時間で日々の記事ができます。夕方7時までには、毎日の記事を書き、記事と画像を電話回線でアップしていたのです。(だから長文の記事や画像を多く使ったものは、電話代が多くかかるのでアップできなかった)

(3)ヘルプはHTMで記述するようになった

《カナル2》Ver.1は1996年に発売しました。Windowsになって初めてのソフトです。翌年の97年までのヘルプは TXT形式のヘルプでしたが、これは1997年で終わり、1998年のVer.2からはHTMLでヘルプを書きました。

毎日の記事を書いているうちにHTMLの文法にすっかり慣れてしまったし、HTML形式だと今現在のHPと同じような記述ができたからです。
  1. 1章の説明文に何画面もの画像を取り込めるようになったこと、
  2. 次章・前章への移動が瞬時にできること、
  3. リンクの機能で別の章や他のHPに飛ぶことができるようになったこと
はHTMLのお陰です。

何の説明文でもHTML形式に変更しました。上図のように
  1. 《カナル2》操作事典
  2. 《カナル2》チャート事典
  3. 《カナル2》グラフ講座
  4. 相場の見方ガイド
など、説明をしたいものはすべてがHTMLで記述したのです。1998年のVer.2当時には次のような量のヘルプが完成していました。
  1. 操作事典.....130章、画像607葉。
  2. チャート事典.....116章、画像190葉。
  3. グラフ講座......64章、画像325葉。
  4. 相場の見方.....32章、画像112葉。
合計するとHTML文が342本、画像が1234葉。これらは1本ごとのファイルとして記憶されるので、総計1576本のファイルを使うことになります。

この大量のファイルは、CANLHTMというフォルダを作り、ここへ格納しました。

《カナル2》Ver.2はCD-ROMで提供していますが、プログラムは3.5インチFD(フロッピー)に入っているので、CD-ROMに入っているのは、主としてヘルプのファイルです。

ユーザーはヘルプを見たいときはCD-ROMをCDドライブに入れてCDから見るか、CD-ROMに記憶しているCANLHTMをハードディスクにコピーしてHDから見るか、のどちらかを選択してもらっていました。

(なお3.5インチFDで提供していた《カナル2》Ver.1とVer.2とVer.3 のソフトは現在のWindws10では動きません。)
HTML形式のヘルプは《カナル2》Ver.2とVer.3(1998年から2001年)の4年間ほど使いました

(4)マイクロソフトは「HTML Help」を推奨し始めた

(3)で述べたように《カナル2》Ver.2〜Ver.3まで4年間のヘルプ様式はHTML形式であり、WebにアップしてあるHPと同じ様式でした。このヘルプはインターネットのHPと同様な機能(画面の移動・画面の印刷・リンク・文字のサイズの変更・フォントの変更など)を持っていたわけです。ところがマイクロソフトはHTML形式のヘルプから一歩進んだ「HTML Help」というヘルプを推奨しだしました。

右図はHTML Helpで作ったヘルプの画面です。特徴的なのは画面の左側に目次(図では大分類の講座目次が表示されている)ことです。右側は目次に対応する .htlm文です。

「HTML」と「HTML Help」...名前は似ています。HTMLはHPを書くためのものであるので、Windowsで動かすソフトのヘルプは単純なHTML形式ではなく、ソフトのヘルプにふさわしい「HTML Help」様式にしろということだったのでしょう。

HTML Helpのメリットは
  1. ヘルプ画面に目次が併記される

  2. 目次は、大分類・中分類・小分類ができる。つまり目次を階層化できる。

  3. 右図では4つの大分類(@カナルガイド、A操作事典、Bチャート事典、C相場の見方、D最近のTOPIX の5つを大分類にしています。つまり5種類のヘルプを一時に見ることができるわけです。

  4. またHTML Helpは揃えた.html文や画像を1本のファイルにしてしまう(コンパイルという作業をする)ので、ファイルのサイズは小さくなり、セットアップCD-ROMに書き込むことが容易になるという利点がありました。

例えば目次の「《カナル2》操作事典」をクリックすると、操作事典に含まれる中分類が表示されます。

中分類の「単独検索」をクリックすると、目的の「単独検索」のヘルプ内容が表示されます。

これはすごいことのように思うかもしれませんが、目次をHP画面に出すことはこれまでのHTML形式でもできることです。

ではHTML Helpの何が優れていたのかというと、HTML Helpは別々にあるHTMLファイルを1本のファイルにしてしまうのです。これによってHTML Helpは統合したHTML(.htmlファイル)の全部の文字・語句などを(理屈では)検索することができるのです。

全文検索は、.htmlファイルの範囲が定まっていないとできません。WebやHDにはそれこそ無数の.htmlファイルがあります。例えば「アップル」という語句を検索したいなら、全ての.htmlファイルを見て「アップル」があるかどうかのチェックをしなければなりません。

保存している.htmlにはアップルとは無関係なものが多くありますが、「アップル」を記述しているだろう.htmlの範囲が定まっていないと時間がかかります。

このために、マイクロソフトはHTML Help によって検索する範囲を限定したのです。全文検索は簡単にはできないが、ヘルプを書いた人間があらかじめキーワードと関連づけたい .htmlを指定しておけばそのキーワードについては不完全ながらも全文検索ができます。(完全な全文検索は、別のソフトを追加しないとできない)

まあ、ヘルプ画面に@目次が表示され、A決められているキーワードについては.html全体の中から検索できるのだから、まずは作りやすいヘルプはこんなレベルでしょう。

マイクロソフトがかって推奨していたヘルプ様式は、「Win Help」で作ったものでした。これは日本では主としてWindows95時代に使われましたが、1996年に廃止されました。日本での実効稼働期間は2年もない、命短いヘルプ様式でした。(あまり普及しなかったし、私も採用しなかった)

1998年のWindows98からWindowsXPにかけてマイクロソフトが推奨したヘルプ様式がHTML Helpです。WindowsXPはWinows史上最高のレベルのものであったので、ヘルプはHTML Helpに変わりました。Windowsを土台(プラットホーム)にしているソフト会社のほとんどは、ヘルプをHTML Help様式に書き換えたはずです。私もそれまで作っていた.html式のヘルプからHTML Helpに変えました)しかしWindowsXPの外枠の太さの変更問題があったために、画像を新たに取りなおさねばならない必要があって、随分手間がかかりました。

(右図は現行の.html形式のヘルプの(目次)の目次の頁。HTML Helpに移行するには次のことをせねばなりません。
  1. 必要な.html文と画像が揃っているかをチェックする

  2. HTML Help ファイルとして統合する.htmlファイルを決める

  3. 目次の大分類・中分類・小分類の名称を決め、それに対応する.htmlファイルを指定する。

  4. 画像が現在のものと同じかどうかを調べ、違っていたら画像を取り直す。

  5. 検索のためのキーワードを決め、キーワードごとに関連している.htmlを設定する。

  6. それが終わったら1本の HTML Hepファイルにするようにコンパイルする。

  7. コンパイルすると、例えば canal2.chm というファイルができるので、これをセットアップCD-ROMに 書き込む。(HTML Help ファイルを見るための他のプログラムもCDに書き込まねばならない)

手順の(1)(2)(3)は簡単です。従来の.htmlには例えば「《カナル2》操作事典」の目次だけの.htmlがある(上図)ので、これを流用すればよかった。

(4)はWindowsXPがウンドウ画面を変えたので、ほぼ過去の画像を置きかえる必要があった。したがってめちゃくちゃ時間がかかった。

(5)は@どれほどのキーワードを用意すればよいのか? Aキーワードを決めたとしてもそのキーワードを持つ.htmlはどれとどれなのかを特定する必要があった。あまりに手間がかかるので、途中でキーワードによる検索は断念しました。

IEを使う限りでは、そのHPの頁内のことは、キーワードを使わずに、自由に語句を入力して検索できます。キーワードに頼った検索はあまり意味がないように思われた。(これはのちに大正解だったことがわかった)

(6)(7)はHTML Helpにしたために増えた余計な作業です。これも面倒であった。(.htmlの一部を変更するたびに再コンパイルをする必要があった)


(5)マイクロソフトはHTML Helpから撤退した。

こうしてマイクロソフトは大宣伝をしてヘルプを HTML Help 様式にしたのですが、これは短命で終わりました。1997年のWindows98から普及を図り、2000年のwindowsMEを経て、2001年にはマイクロソフト最高のwindowsXPを出したのに、2003年1月にはHTML Help は廃止になりました。最高のWindowsXPの発売から2年ほどで消えていったのです。

オーイ。HTML Helpに一生懸命に対応したこの2年間はなんだったのか? マイクロソフトはそんなユーザーの苦労は無視するし、なぜ短命に終わったのかの理由もはっきりさせない。マイクロソフトは迷路にはいりこんでいるのではないか。マイクロソフトは主流であるパソコンのソフトについては退化しつつあるのではないか。

全文検索は、.htmlのファイル名のファイル名と、.html のファイル名が統一されているならば、これらの全ての.htmlファイルから語句を検索することができます。

右図は「講座全集CD」に付属している《シーク》プログラムです。ここではキーワードを入力すれば、CDに入っている50本の講座の全部 の.html文を調べてくれます。

例えば、キーワード欄に「統計値」と入力して検索すると「統計値」の語句を含む講座No.を表示します。(キーワードの前後の小文も表示されるので、必要なものかどうかも判断できる)

これは講座全集にある.html がきちんと分類され、.htmlの範囲が決まっているからです。 同様に「過去記事」は276本の.htmlがあり、ファイル名は年月を含んむ統一されたものになっているので、全文検索ができます。「同行二人」は108本の.htmlがあり、ファイル名に記述順のNo.(No.0〜No.106)を含めてあるので、同じく全文検索ができます。

さて2003年1月をもってHTML Helpは廃止されました。特にHTML Helpのキーワードによる検索は「労多くして益少なし」であったと反省したのでしょう。その後マイクロソフトは標準的なヘルプは推奨していません。インターネットのHPにある.htmlで十分であると結論したのでしょう。

マイクロソフトは Win Helpから手を引き、HTML Helpからも撤退しましたが、それは過去にこれらのヘルプ様式で書いたヘルプはもう読めないということです。Winows95で作った「弥生会計」にはWin Helpで書いたヘルプがありましたが、今ではヘルプを参照することはできません。WindwsXP時代に作られた数多くのソフトのヘルプは HTML Helpで書かれているので、今では読むことはできません。

弊社が発売した《カナル》とヘルプ様式を掲げます。HTML様式は現在でも読むことができます。
  1. 《カナル》 Ver.1 (1996年)....独自の.TXT/.BMP 様式(参照不可)
  2. 《カナル》 Ver.2 (1998年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはセットアップCDに保存)
  3. 《カナル2》Ver.3 (2000年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはセットアップCDに保存)
  4. 《カナル2》Ver.4 (2001年)....HTML Help様式(参照不可)
  5. 《カナル2》Ver.5 (2004年)....HTML Help様式(参照不可)
  6. 《カナル24》Ver.1 (2005年)....HTML Help様式(参照不可)
  7. 《カナル24》Ver.2 (2008年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはCDに保存されている)
  8. 《カナル24》Ver.3 (2010年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはCDに保存されている)
  9. 《カナル24》Ver.4 (2011年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはCDに保存されている)
  10. 《カナル24》Ver.5 (2014年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはCDに保存されている)
  11. 《カナル24》Ver.6 (2017年)....HTML様式(参照可能。当時の.htmlはCDに保存されている)
  12. 《カナル24》Ver.6 _Renewal (2020年)....HTML様式(参照可能。.htmlはCDに保存されている)
ヘルプのないソフトは使い物になりません。ソフトを作ったときには覚えていたことでも時間が経てば忘れます。ましてやソフトを販売するとなると、誰もソフトの内容を知っていないのだから、@ソフトができること、Aソフトのできる限界、Bソフトを操作する手順、Cソフトを使っているときのトラブルの対処法(操作事典)をヘルプに書いておく必要があります。

《カナル》のような株式に特化したソフトは、D株式チャートについての解説(チャート事典)、Eチャートを読みとる方法(株式講座)、F株価変動のしくみ(経済理論の講座)、などをヘルプにまとめておかねばなりません。

その意味で、ヘルプはソフト本体以上に重要なものです。ソフト作成以上に時間がかかるものであり、その後も追加すべきものです。マイクロソフトはこういう重要なヘルプ様式をいとも簡単にひっくり返して、ソフトハウスがヘルプに費やした時間を「無」にしたきたわけです。今後もこういうことが起きることは勘弁してほしいものだ。



HP目次へ...  講座目次へ

株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治