2055《デンドラ》波動事典
 [2055] HPで解説したデンドラの見方(2008年後半)

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2008年7月〜12月に記述した日(●印)




(08.9.30) TOPIX 1087P(-40)  日経平均 11259円(-483)   22.6億株 (2兆3159億円)

ベルギー・オランダの金融機関のフォルテスが、英国のB&B銀行が一部国有化されることになって、株価が-5%を超える暴落をしていました。

米国はシティGが米国4位の銀行であるワコビアの銀行部門を買収と、金融の再編が風雲急を告げていましたが、そこへ加えて、米国の金融安定化法案は下院で否決されるという予想外の事態になりました。

NYダウは10365ドル(-777。%)と過去最大の下落幅。ナスダックはもっと下げて1983P(-199。-9.14%)の暴落です。

東京市場も大幅安。ただし寄り付いた後は次第高になって、終わってみれば、日経平均は-4.12%の下落。TOPIXはもっと軽く-3.59%の下落ですんでいます。米国に比べて半分の下げ率でした。これを見て、日本株の下値抵抗力があるとしてよいのかどうか。 デンドラ24による日経平均の下値メドは、次のようになっています。
  1. 11025円
  2. 10661円
  3. 10298円
  4. 9934円


大下げをした今日の日経平均の「小波動のボトムらしさ」のポイントは、チェック表のようになります。赤●が確定したポイントで、ピンク□が明日も下げたら加算されるだろうポイントです。

今日のところは、4ポイントなので、まだ買いは早いと思いますが、明日、日経平均の終値が11435円以下であれば、条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出して、1ポイントが加算されます。

次に、今日の終値11259円では、東証1部のPERは14.04倍と推定できます。明日の終値が11259円以下になれば、妥当PERから1ポイントが加算されます。

明日の日経平均(終値)が11435円以上であれば、ポイントは4点のまま。11435円〜11259円の間であれば5ポイント。11259円以下ならば6ポイントになる予定です。

「小波動のボトムらしさ」から投資態度を決めるなら、11200円以下であれば買いに分があります。ただ米国市場はやや思考能力を失い、感情的になっているので、今週は乱高下すると見たほうがよい。練り直された金融安定化法案が今週中に可決されたとしても、今週は実体経済の悪化が明らかになってきます。

今夜30日はケース・シラー住宅価格指数が発表されます。10月3日は9月の雇用統計の発表があります。-10.5万人減の予想ですが、これを大きく上回ったときは、ナスダックを先頭にしてさらなる株価下落となるでしょう。









(08.10.7) TOPIX 977P(-21)  日経平均 10155円(-216)   23.4億株 (2兆3304億円)


米国は、欧州の金融不安と世界同時株安から続落。

NYダウは一時-800ドルという史上最大の下げとなっていましたが、FRBが緊急に金利引き下げをするのではないかの思惑で引けにかけて戻す。

しかしNYダウは9955ドル(-369)と10000ドルを割り込む。ナスダックも1862 P(-84)と続落。 NYダウの下値メドは次の通りです。
  1. 9980ドル(達成)
  2. 9657ドル(達成)
  3. 9331ドル
  4. 9006ドル
昨日の安値は上から2番目と3番目のメドの中間にあります。




東京市場は、FT100が金融不安から-7.85%の下げをするし、NYダウがザラバで-800ドルの下げをするしで、安く始まり、日経平均は一時10000円割れ。

今日の終値での東証1部の推定PERは12.71倍であり、日本株は割安になったといえます。

グラフは昨日の大陰線に続いて、下ヒゲの長い足を出して下げ渋りを表現しました。普通であれば(a)は小波動(ないし中勢波動)のボトムになっておかしくありません。

しかし今は欧米の金融危機が、激しく株価を変動させています。夜寝て朝起きればビックリの日が続いています。尋常ではない動きなので、グラフを見て尋常な判断はできません。すべては米国が金融危機にどのような対応をするにかかっています。

だが米国政府もこの株価暴落を単に眺めているだけではありません。さまざまな手を打ってくるはずです。 第一は緊急のFFレートの引き下げ(それも0.50%以上)です。第二は先日可決した修正金融安定化法案の急所である不良債権の買取価格の緩和です。こういったものが飛び出せば充分に反発のキッカケになります。





(08.10.9) TOPIX 905P(+6)  日経平均 9157円(-45)   29.1億株 (2兆4748億円)


欧米6か国の中央銀行が緊急に協調利下げ(-0.5%)に踏み切ったものの相場は好転せず。NYダウは9258ドル(-189)、ナスダックも1740 P(-14)と続落。

東京市場はザラバ高値9443円まで戻ったが、行って来いになって日経平均は小幅安。TOPIXは小幅高。

この下げ波動の《デンドラ》による下値メドは、上から @11025円、A10661円、B10298円、C9934円 であるといってきました。

《デンドラ》のユーザーは、この4本のメドのうち、2本は50%の確率で、2本が75%の確率のメドであることは知っておられるが、持ってない方はこの数字を金科玉条のもの、絶対的なものして、その水準ピッタリで安値を出すと誤解されている。

もっとも低い4番目のメドの当る確率は75%です。25%はこれ以上下げることがあります。しかしそれはマレです。ほとんどの場合下値メドは役に立ちます。 よい機会なので、どういうときに最も低い下値メドを下抜いたのか? そしてより肝心なことは「その後株価はこのメドに対してどう動いたのか?」を見てみましょう。


(B)は2008年1月22日です。上海株式が-5.13%安、ロンドンのFT100が-5.13%安と暴落したのを受けて、日経平均は-752円安の暴落。

(前日のNYは休場だった)1月22日のNY市場は、FRBが世界株安を見て、緊急にFFレートを0.75%(大幅だった)引き下げて、当面の株安に歯止めをかけました。

最も安い下値メドを割った日の翌日から3日目に、株価は下値メド水準を 回復しました。しかし大きく戻すことはなかった。

(C)は2004年5月17日です。現在の三菱UFJに統合する前のUFJ銀行の不良債権の増加が銀行株全般の大下げを惹起し、つれて再生銘柄として個人投資家に買われていた不動産・建設・スーパーなどが下げる。日経平均は-344円安。

最も安い下値メドを割った日の翌日には終値が下値メド水準を 回復しました。

(D)は、9.11テロの翌日です。NYのワールド・トレード・センターがテロによって脆くも崩れ去ったのをテレビ中継で見てから一番に相場が始まったのは東京市場でした。

日経平均は-682円安。

最も安い下値メドは10291円でしたが、この水準を上回るには17日後の10月11日(テロからちょうど1か月)のことでした。

(E)(F)も2001年のことです。5月に小泉内閣が発足し、「構造改革」を政権の柱としました。これを歓迎して新内閣発足直後の日経平均は11433円→14556円と3000以上の上昇をしましたが、新設された「経済諮問会議」では、不良債権処理を優先するので、当分のあいだは低成長はしかたがないというデフレ政策を打ち出しました。

(E)の日の日経平均は-293円安。 最も安い下値メドは11914円でしたが、この水準を上回るには7日後のことでした。

(F)の日の日経平均は-386円安。だいたいが不良債権を抱えた銀行株が先導して下げる。最も安い下値メドは12931円でしたが、この水準を上回るには7日後のことでした。

この構造改革は、当初はハードランディングの方針であり、よくない銀行や危ない不動産・建設・スーパーなどは潰すという方針でした。このため2003年には日経平均は7600円台にまで下げました。この途中でハードランディング方針はいつの間にか変更され、ダイエーを救い、りそなを救いして、ようやく株価が反発します。

ハードランディング路線は明らかに誤りしでした。今回も、リーマンを潰したらこれほどの暴落になったことを思えば、金融機関のハードランディングが間違いなのは明瞭です。いつも株式投資家が大損をする。

(G)は2001年のネットバブルの崩壊のときです。

(G)の日の日経平均は-819円安。日経平均は前月の4月に225銘柄のうち30銘柄の入れ替えをしました。

多くはハイテク株を取り入れましたが、ちょうどネットバブルが崩壊しはじめたときに当っていたので、ハイテク株ほど下げが大きく日経平均は暴落しました

日経平均は-819円の暴落。 最も安い下値メドは17291円でした。翌日にこの水準を上回りましたが、その水準が維持できたのは4日間だけで、その後は再び下落。次にこの水準を越えたのは34日後のことでした。


(08.11.7) TOPIX 879P(-30)  日経平均 8583円(-316)   27.1億株 (2兆1896億円)


米国は失業保険の申請数が26年ぶりの数字とかで大幅続落。NYダウは8695ドル(-443/-4.85%)、ナスダックも1608P(-72/-4.33%)。

昨日の大引け後、トヨタが09年3月期の業績予想を発表しましたが、当初の営業利益1兆7000億円を7000億円に減額するというものでした。なんとなんと1兆円の営業利益が夢幻になったわけです。

今日の東京市場は先のソニーショック以上の下げになるのではないかと思っていましたが、案外に下げず。トヨタはストップ安の売り気配で始まりましたが、値が付いたあとは高くなり、-350円(S安は-500円)で終わりました。

今日の日経先物の動きも不自然で、安値8240円から8870円まで+ 650円の棒上げをみせ、結局は8660円で引けました。最近は後場2:30から年金買いによって株価が棒上げすることが多いのですが、今日の上昇はケタはずれの大きさでした。

PERが昨日の時点で14.74倍という割高水準にあるのに、なおも買い上るというのはおかしい。公的資金による株価の買い支えでしょう。しかしこのような不自然な買い支えはいつかほころびます。妥当株価は8000円以下です。(トヨタの業績予想がPERに反映されると7500円あたりが妥当な水準になるのではないかと思っています)


《デンドラ24》のユーザーは、デンドラによる上値メド・下値メドをあてにされていると思います。

通常の相場であれば、@日経平均・TOPIXは4%波動を使い、A一般銘柄は8%波動を使います。この波動の大きさは、立会い日の80%は通用します。

しかし10月に入ってから、例えば日経平均の動きは4%で1つの波動を作るといったものではなく、1日で6%〜10%の変化をすることが多発しています。

このように値動きが荒っぽいときは4%波動にこだわることはありません。現状では日経平均・TOPIXは8%波動を採用したほうがよいでしょう。一般銘柄は、通常なら8%波動を使いますが、現状では12%波動または15%波動を使って下さい。

波動の大きさを切り替えるには次のようにします。
  1. 現在は何%波動を採用しているのかが表示されています(8%波動を採用している)
  2. メニューの「波動」→「波動の設定」をクリックするか、図の「丸メーターの絵」をクリックします。



  3. 「波動の設定」の小画面が出るので、15%波動に切り替えたいならば、「HADO1500」をダブルクリックして下さい。

  4. 「使う波動」の欄に「HADO1500」と表示されたならば、

  5. 「OK」ボタンをクリック。





  6. 「15%波動」と表示され、15%波動による上値メド・下値メドがグラフに表示されます。
図の(A)時点でのトヨタの下値メドは、@4026円、A3799円、B3459円、C3175円でしたが、Cを少し下回る3040円の安値まで下落。

(B)時点で上値メドは、@5527円、A4851円、B4704円、C4175円でしたが、Cの4250円まで上昇。

(C)時点でのトヨタの下値メドは、@4026円、A3799円、B3459円、C3175円でしたが、Cを少し下回る3040円の安値まで下落。

(B)時点で上値メドは、@3443円、A3188円、B3188円、C2805円です。今日は3310円の安値を出していますが、ABの3188円あるいはC2805円が下値のメドになると思われます。



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