2032《デンドラ》波動事典
 [2032] 順張りA順位相関の利用

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順張り(波動の中の小波動をとらえる)

「順張り」は、@上昇波動にあるときに買い、A下降波動にあるときに売り、をすることです。前章では、カギ足が陽転あるいは陰転した日を売買する日としていましたが、以下の点がやや不満です。
  1. 転換後、直ちに売買するが、より有利な(より安く買い、より高く売る)売買のチャンスがあることもある。
  2. 同じ波動では1回の売買しかできない。(上昇波動にあるとき、2度3度の買い場がある。下降波動にあるとき、2度3度の売り場がある。)
そこで、同じ波動のなかで、より小さな波動をみつけ、この小波動によって売買のチャンスを見出そう、というのが本章の内容です。

次図は、4568「第一三共」の10%波動と9日順位相関のグラフです。(条件表の設定例は次図)


仕掛けの原則は上昇トレンドにあるときは「押し目買い」、下降トレンドにあるときは「戻り売り」です。
Aで陽転しています。しかしこの日は当面の高値で、その後Pまで下落した後に本調子の上昇となりました。陽転した日(A)に買うよりも(P)の押し目で買ったほうが有利であったわけです。

Bで陰転しています。陰転したこの日(b)に売ってもよいが、その後の戻り(R)で売ることもできます。

以下の条件表を設定しました。10%波動で、上昇中・下降中を決めています。


No.3行 10%カギ足が陽転中は買い。
No.4行 9日順位相関の昨日(注目日が1〜1)が、-80以下だったら買い。
No.5行 当日の順位相関の値は1日前(昨日)より10ポイント以上上昇していれば買い。
No.6行 10%カギ足が陰転中は売り。
No.7行 9日順位相関の昨日(注目日が1〜1)が、+80以上だったら売り。
No.8行 当日の順位相関の値は1日前(昨日)より10ポイント以上下落していれば売り。

以上の設定がされています。この条件表を使って描いたのが、一番上のグラフです。(P,Qで買いマークを、Rで売りマークを出す)

@買いマークで検討すること

買いマークがでたとき、検討せねばならないことは、
  1. 小波動のピーク・ボトムが切り上がっているか?(上昇トレンドにある)
  2. さらなる株価上昇が見込めるのか?
の2つです。

@の「小波動が切り上がっている(上昇トレンドにある)のか?」は重要です。「カギ足が陽転したらただちに買い」という前章の例は、トレンドがどうあれ、この上昇波動で利益を出そうということです。本章はすでにカギ足が陽転して、ある程度上昇をした後の「押し目買い」をもくろむのですから、トレンドは無視できません。いくら今の波動が上昇波動にあっても、下降トレンドのもとでは「押し目買い」は出来ません。

A「株価上昇が見込めるか?」は、前章でいいました。押し目買いの買いマークが出た日の上限線を見て上昇余地があるかどうかをチェックせねばなりません。

次図は5108「ブリヂス」の10%波動のグラフです。
    @前波動基準の中位の上限線(赤色線)
    A前波動基準の中位の下限線(茶色線)
    B今波動基準の中位の上限線(空色線)
    C今波動基準の中位の下限線(青緑色線)
が描かれています。

  1. の日に買いマークがでています。

    1. 小波動のピーク・ボトムの切り上がりをみると、ピークは(イ→ハ)と切り上がり、ボトムも(ロ→ニ)と切り上がっています。(a)の買いマークは押し目買いです。

    2. (a)の買いマークが出た日の終値は1562円でした。上値メドは1816円(青色線)であるので、この先+16.2%(1562円→1816円)の上昇余地があります。

    以上のことから(a)は買いのタイミングです。

  2. の日に買いマークがでています。

    1. 小波動のピーク・ボトムの切り上がりをみると、ピークは(ハ→ホ)と切り上がり、ボトムも(ニ→ヘ)と切り上がっています。(b)の買いマークは押し目買いです。

    2. (b)の買いマークが出た日の終値は1759円でした。上値メドは1816円(青色線)であるので、この先+3.2%(1759円→1816円)の上昇余地しか残っていません。

    以上のことから(b)は買いのタイミングではありません。

  3. の日に買いマークがでています。

    1. 小波動のピーク・ボトムの切り上がりをみると、ピークは(ハ→ホ)と切り上がり、ボトムも(ニ→ト)と切り上がっています。(c)の買いマークは押し目買いです。

    2. (c)の買いマークが出た日の終値は1699円でした。上値メドは1816円(青色線)であるので、この先+6.8%(1699円→1816円)の上昇余地しか残っていません。

    以上のことから(c)は買いのタイミングではありません。


A売りマークで検討すること

売りマークがでたとき、検討せねばならないことは、
  1. 小波動のピーク・ボトムが切り下がっているか?(下降トレンドにある)
  2. さらなる株価下落が見込めるのか?
の2つです。

@の「小波動が切り下がっている(下降トレンドにある)のか?」は重要です。「カギ足が陰転したらただちに売り」という前章の例は、トレンドがどうあれ、この下降波動で利益を出そうということです。本章はすでにカギ足が陰転して、ある程度下落をした後の「戻り売り」をもくろむのですから、トレンドは無視できません。いくら今の波動が下降波動にあっても、上昇トレンドのもとでは「戻り売り」は出来ません。

A「株価下落が見込めるか?」は、前章でいいました。戻り売りの売りマークが出た日の下限線を見て下落余地があるかどうかをチェックせねばなりません。

次図は3382「セブン&i」の10%波動のグラフです。
    @前波動基準の中位の上限線(赤色線)
    A前波動基準の中位の下限線(茶色線)
    B今波動基準の中位の上限線(空色線)
    C今波動基準の中位の下限線(青緑色線)
が描かれています。


  1. の日に売りマークがでています。

    1. 小波動のピーク・ボトムの切り下がりをみると、ピークは(ハ→ホ)と切り下がり、ボトムも(ロ→ニ)と切り下がっています。(a)の売りマークは戻り売りです。

    2. (a)の売りマークが出た日の終値は2105円でした。下値メドは1923円(茶色線)であるので、この先-8.6%(2105円→1923円)の下落余地があります。

    以上のことから(a)は売りのタイミングです(-8%の下落余地をOKとするなら)。

  2. の日に売りマークがでています。

    1. 小波動のピーク・ボトムの切り下がりをみると、ピークは(ホ→ト)と切り下がり、ボトムも(ニ→ヘ)と切り下がっています。(b)の売りマークは戻り売りです。

    2. (b)の売りマークが出た日の終値は2010円でした。下値メドは1853円(深緑色線)であるので、この先-7.8%(2010円→1853円)の下落余地があります。

    以上のことから(b)は売りのタイミングとしてよいでしょう(-7%の下落余地をOKとするなら)。



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