2021《デンドラ》波動事典
 [2021] 上値のメド・下値のメド

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戻りのメドと押しのメド

上値のメドや下値のメドを知ろうとするとき、@過去に手本があるときと、A過去に手本がないときでは、その困難さが大いに違います。( つまり株価が過去(一定期間)の株価の範囲に収まっているときのメドはつけやすいが、株価が過去の動きの範囲を逸脱したときのメドはつけにくい)


図は5001「新日本石」のグラフです。(HPでいつも使っているNo.20「平均線と順位相関」のグラフ。)

ここには、@9日平均線、A25日平均線、B75日平均線、C200日平均線 の4本が描かれています。このグラフからは、どのような上値のメド・下値のメドがわかるのでしょうか。

「主な株価」が表示されている日を波動の高値・安値とすると、
  1. は25日線が上値のメドとなった。
  2. は25日線が上値のメドとなった。
  3. は75日線が上値のメドとなった。
  4. は75日線が上値のメドとなった。
  5. は75日線が上値のメドとなった。
  6. は25日線が上値のメドとなった。
  7. は不明
というふうに、平均線が上値のメドになっています。これは75日線が下向いているまたは株価が75日線より下位にあるように、5001「新日本石」は下降トレンドにあり、したがって「戻り」は平均線で上値を押さえられているからです。つまり上値のメドとはいいながら、実は「戻りのメド」であるわけです。

下値のメドはどうでしょうか。上図のA,Bの上値のメドは平均線からは何もつかめません。上昇トレンドにあるときの上値メドは平均線からではつかめないのです。 下降トレンドにあるときは、平均線は戻りのメドになるので、この水準でカラ売りをすることができます。平均線は上値メド(戻りのメド)として機能します。しかし@カラ売りの買戻しのために下値のメドが欲しい、Aナンピンをするために下値のメドが欲しい、B下値のメドを基準にして、下落力が強いか弱いかを知りたい、など「下値メド」があったほうがよいのです。


上昇トレンドにあるときはどうでしょうか。「主な株価」が表示されている日を波動の高値・安値とすると、
  1. は75日線が下値のメドとなった。
  2. は25日線が下値のメドとなった。
  3. は75日線が下値のメドとなった。
  4. は75日線が下値のメドとなった。
  5. は不明
というふうに、平均線が下値のメドになっています。これは75日線が上向いているまたは株価が75日線より上位にあるように、5713「住友鉱」は上昇トレンドにあり、したがって「押し」は平均線が下値を支えているからです。つまり下値のメドとはいいながら、実は「押しのメド」であるわけです。

上値のメドはどうでしょうか。図のa,b,c,d,eの上値のメドは平均線からは何もつかめません。上昇トレンドにあるときの上値メドは平均線からではつかめないのです。

上昇トレンドにあるときは、平均線は押しのメドになるので、この水準でカラ買いをすることができます。平均線は下値メド(押しのメド)として機能します。しかし@利食いのために上値のメドが欲しい、A買い増しをするために上値のメドが欲しい、B上値のメドを基準にして、上昇力が強いか弱いかを知りたい、など「上値メド」があったほうがよいのです。

@カイリ率を使った上値のメドと下値のメド

過去の株価を元にしたチャート(平均線・平滑平均・仲値線・抵抗帯)は、下降トレンドでは「戻りのメド」はあっても、下値のメドは出せません。どこまで下がるかは、これ以外の方法によるほかはありません。

逆に上昇トレンドにあるときは、「押しのメド」はあっても、「上値のメド」は出せません。どこまで上がるかは、これ以外の方法によるほかはありません。


図は、6326「クボタ」の、@75日平均線と、Aその10%巾帯(青色)、B20%帯(ピンク色) のグラフです。平均線を挟んで、
  • 上の線は平均線より+10%(+20%)上の水準、
  • 下の線は平均線より-10%(-20%)下の水準
です。下の線を下値のメドとするならば、下値のメドは
  1. はカイリ率が-10%で下げ止った。
  2. はカイリ率が-20%で下げ止った。
上値のメドは
  1. は+10%で止った。
  2. は+20%で止った。
  3. は不明。
  4. は+20%で止った。
となります。 ただこれは、10%帯がよいのか、15%帯がよいのか、20%帯がよいのか、という大問題があります。そのときどきの相場(変動率の大きさ)に合わせて決めるしかありません。その点でカンとか恣意による メドといえます。

Aボリンジャー・バンド

ボリンジャー・バンドというチャートがあります。図は25日平均線の上に、+1σ(シグマと呼ぶ)、+2σ、+3σの線を描き、平均線の下に、-1σ(シグマと呼ぶ)、-2σ、-3σの線を描いたもので、株価の上値・下値のメドにするものです。

ボリンジャー・バンドは平均線と標準偏差で計算できるので、「%巾帯」のように相場に合わせて調整する必要はありません。いつもこの1σ・2σ・3σを使えばよいのです。


ただグラフに見るように、バンドはくねくねと、毎日変化します。その日の上値・下値のメドは、その日が終わってわかります。

あらかじめ、この株価が下値のメドである、という予定を立てることはできません。

Bデンドラの上限線・下限線


《デンドラ24》は、上限線・下限線を描きます。これは上値のメド・下値のメドといってよいものです。

図は6367「ダイキン」の10%波動による上限線・下限線です。

上限線・下限線は「波動のパタンの情報」が決めているので、

@波動が変化しない限りは、上限線・下限線の水準は変りません。

A波動が変化しても、毎日めまぐるしく変化することはないので、上限線・下限線の水準は一定期間は変りません。

この先の相場を予想するとき、下値メド・上値メドはあまり変らないほうがよいのです。何日も先にメドがわかっているほうがよいのです。


下降トレンドにあるときは、平均線での下値のメドはでない。戻りのメドはつかめるだけである。

上昇トレンドにあるときは、平均線での上値のメドはでない。押しのメドがつかめるだけである。

右図のように《デンドラ24》の上限線・下限線は、上昇トレンドにあるときは「上値メド」がわかり、下降トレンドにあるときは「下値メド」がわかります。

なにもかも解決できるわけではありませんが、@下降トレンドにあるときに下値のメドが出る。A上昇トレンドにあるときに上値のメドが出ることは大きな武器になります。



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