2007《デンドラ》波動事典
 [2007] 波動パタンが持つ情報


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波動パタンが持つ情報

前章で、波動パタンの採集について述べました。例えば下降波動のパタン(226)は、東証1部2部の銘柄の過去19年間(1991年8月〜2009年6月)を調べると、895件の事例がありました。上昇波動のパタン(642)は、1610件の事例がありました。(現在は2009年9月〜2015年6月を加えているので、約24年間の波動パタンが蓄積されている。)

採集されたデータは、各パタン番号ごとに、@勝率、A利益率、B上昇率、C下落率、D上抜き率・下抜き率、などの数字にしてまとめられています。つまり「波動パタンの情報」です。

@下降波動のパタンの情報


《デンドラ24》の「波動の分類」の画面を出すと、パタンの情報を一覧することができます。
  1. 波動の大きさを指定し、(図は8%波動)

  2. 下降波動を指定すると、(図は「下降パタン」)

  3. 8%波動の下降波動の事例数と平均値が表示されます。この項目は、

    1. 219232件の事例があり、

    2. 勝率は38.9%(陽転してから買って、8%以上の利益になる確率)

    3. 利益率は10.1%(陽転してから買うと、平均して10.0%の利益がでる)

    4. 下落率は17%(最後の下降波動は、平均して17%下落している)

    5. 上昇率は22%(次の上昇波動は、平均して22%上昇している)

    6. 上抜き率は42.0%(先の波動の高値を上回る確率)

    です。

  4. 画面下にはパタン番号ごとの情報が表示されます。図ではパタン(000)(001)(002)....(006)が表示されていますが、スクロールバーで繰り下げていくと、(100)(101)...(901)(902)...(998)(999)など最大で1000種類のパタン番号と情報が表示されます。
この部分を原寸大で掲げます。




普通、その下降波動のパタンになったときは、次の上昇波動がどうなるのかを知りたいところです。
  1. 次の上昇率は大きいのか小さいのか、を表しているのが「上昇率」の項目で、上図を見るとA(38%),B(32%)のように大きく上昇するパタンがあり、C(18%)のように平均の22%を下回るものもあります。

  2. 先の波動を上抜くような上昇をするのか、を表しているのが「上抜き率」の項目で、上図を見るとD(75.0%),E(73.7%)のように、このパタンの後は先の高値を上抜く確率が高いものもあり、F(28.6%)のように高値を上抜くことは3回に1度の確率でしかないものもあります。

  3. ただ上昇率や上抜き率の数字だけを見るのではなく、「件数」の数字も見て下さい。G(8件)はいくら数字がよくても、東証・大証上場銘柄の19年分の株価推移のうちで、たったの8件しかなかったのですから、こういうパタンが今後でてくることはほとんどありません。

(次図)前章で、6502 東芝の下降波動のパタン(226)を採集しましたが、(226)の件数は895件ありました。(22x)と(23x)のあたりの情報を掲げましたが、(2xx)の数字は相対的によくありません。

上図と比較しても、「上昇率」の数字は19〜22%程度であり、「上抜き率」も21%〜27%くらいのものが多くなっています。(つまり最新の下降波動のパタンが「2」のものは、次の上昇波動は余り大きくない。期待できない、ということです。)




A上昇波動のパタンの情報


《デンドラ24》の「波動の分類」の画面を出すと、パタンの情報を一覧することができます。
  1. 波動の大きさを指定し、(図は8%波動)

  2. 上昇波動を指定すると、(図は「上昇パタン」)

  3. 8%波動の上昇波動の事例数と平均値が表示されます。この項目は、

    1. 218358件の事例があり、

    2. 勝率は40.6%(陰転してから売って、8%以上の利益になる確率)

    3. 利益率は8.4%(陰転してから売ると、平均して8.4%の利益がでる)

    4. 上昇率は22%(最後の上昇波動は、平均して22%上昇している)

    5. 下落率は17%(次の下降波動は、平均して17%下落している)

    6. 下抜き率は50.1%(先の波動の安値を下回る確率)

    です。

  4. 画面下にはパタン番号ごとの情報が表示されます。図ではパタン(111)(112)(113)....(117)が表示されていますが、スクロールバーで繰り下げていくと、(999)まで、最大で1000種類のパタン番号と情報が表示されます。(採集しても事例が一例もないパタンもあります。事例がないパタン番号は表示されません。)
この部分を原寸大で掲げます。


普通、その上昇波動のパタンになったときは、次の下降波動がどうなるのかを知りたいところです。
  1. 次の下落率は大きいのか小さいのか、を表しているのが「下落率」の項目で、上図を見ると、(1xx)のパタンはだいたいが16〜19%で、ばらつきはありません。

  2. 先の波動を下抜くような下落をするのか、を表しているのが「下抜き率」の項目で、上図を見るとこれまた(1xx)のパタンは27%〜43%で、平均の50.1%より小さな下抜き率です。(1xx)の上昇波動の後は大きく下げることはなく、下降トレンドに入ることが少ないことがわかります。
(次図)前章で、6502 東芝の上昇波動のパタン(642)を採集しましたが、(642)の件数は1610件ありました。(64x)のあたりの情報を掲げましたが、(64x)の数字は相対的によくありません。

上図と比較すると、「上昇率」の数字は17〜19%で、これはあまり変りはありません。しかし「下抜き率」は62%〜68%と高くなっています。(つまり最新の上昇波動のパタンが「6」あるいは「64」のものは、その後に先の波動の安値を下抜き、下降トレンドに転換することが多い、ということです。)




以上のように、3桁のパタン番号がわかれば、そのパタンの情報をすぐに取り出すことができます。この情報がこの先の相場の動きを予測する資料になるのです。



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